昆虫はかせの山田研究員と一緒に深田公園へ出発~!!
どんな昆虫がいるかな?わくわくするね(o^―^o)

さっそくみんな網をもって虫たちをつかまえます。
次々つかまえた~って声が(^▽^)/


つかまえた虫はカップレンズに入れてかんさつします。
逃げないように入れるの難しかったけど(^^;
テントウムシ、シジミチョウ、ツチイナゴなど・・・
色んな昆虫をかんさつできましたね!!
見つけた虫は先生がそれぞれ解説してくださいました。

楽しかったね♪
ご参加ありがとうございました。
フロアスタッフ一同
もったいないはかせ!衛藤はかせから、企画展のお話を聞いて「さがしてみよう、何に生まれ変わっているかな?」のクイズに挑戦!
みんなで、会場を回って「生まれ変わったモノ」をさがします。見つけたら、はかせへ報告して答え合わせするよ♪
もういらないって捨てちゃうモノに、アイデアで価値を加えて生まれ変わったモノがアップサイクルなんですね。
そしていよいよアートパネルづくり♪
まずはたくさんの播州織のハギレの中から、自分の好きなものを直感で選びます。
そして選んだ理由を発表します☆
どうして好きなのかを考えることができましたね(*^-^*)
ハギレを好きな形に切って台紙に貼り付けていきます。
どんなパネルにしようかな~?
こんにちは!フロアスタッフです♪
本日はフロアスタッフとあそぼう「おひなさまのタペストリーをつくろう!」をおこないました。
毎年3月3日。ももの花がさくころに行われるひなまつり。
ひとはくでは、ひとあし早くおひなさまをモチーフにしたタペストリーをつくりました!
会場にはたくさんのおともだちが参加してくれましたよ~♪
おひなさまは女の子が主役の行事ですが、今日はイベントに参加してくれたみんなが主役です!
にっこり笑顔で楽しそうな、おだいりさまとおひなさま☆彡
いろんなお顔のひな人形ができあがりました♪
また遊びに来てくださいね!
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最初に前回までの古くなった草花を取り除き、花壇を耕します。 |
6月に引き続いて、今回も「アグリ・サービス類型」の2年生7名が植栽を行いました。 | ![]() |
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学校で大切に育てたパンジーとビオラの苗300株を色合いを考えながら配置し、植えていきます。 |
入り口が、とても美しく華やかになりました。 | ![]() |
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篠山東雲高校の皆さん。ありがとうございました! |
(生涯学習課)
11月16日(土)のフロアスタッフとあそぼうは「きのこのペーパーバッグ!」を行いました♪
毒キノコクイズをした後は...
自分だけのオリジナルバッグを作っていきましょう☆彡
秋に見られるいろんなきのこやどんぐり、リスなどのはんこを使います♫
みんな夢中でハンコ押し!!
カラフルで秋らしいとっても素敵なペーパーバッグができました(*^▽^*)
タグをつけて、完成です!!
ご参加ありがとうございました!
明日、11月17日(日)ははかせと学ぼう!「ろ過実験コンテスト」を行います!
さらにドリームスタジオフェスタ2024を開催します!
イベントが盛りだくさんの一日です!
みなさまのご来館お待ちしております(^^♪
フロアスタッフ一同
11月3日(日)のフロアスタッフとあそぼうは
昨日に引き続き「落ち葉でカードをつくってみよう!」を行いました♪
葉っぱのクイズのあとは...
さっそく、落ち葉のカードを作ってみよう☆彡
ご参加ありがとうございました‼
明日はワークショップ「ひとはく缶バッチづくり」(クリック☜)を行います!
みなさまのご来館をお待ちしております(^^♪
フロアスタッフ一同
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今ひとはくで開催中の企画展「クモ展」を見て、
「クモの網の標本」を自分でも作ってみたくなりました。
早速、ホームセンターで材料を購入して
お昼休みに、クモの網さがしにでかけました
深田公園はクモの巣がいっぱい
どれにしようかな?!
【動画はこちら】
こんなに素敵にできました!
研究員にみてもらったら、
おそらくジョロウグモの幼体の網だとか・・・・
とっても簡単にできるので、皆さんもよかったら
この夏 クモの網の標本を作ってみてくださいね♪
材料 黒または青の画用紙
スプレーのり(使うときは、目に入らないように気をつけてね)
片栗粉
企画展 クモ展―多様な8本脚たちの世界―
2024.7/2(火)~2025.1/13(月・祝)
https://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/spider2024.html
生涯学習課
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兵庫県立神戸高等学校 |
兵庫県立姫路東高等学校 |
(生涯学習課)
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書籍の内容 水の中に広がる、小さな生き物たちの世界! (小学館公式HPより) 身近な水辺から海、そして北極・南極から熱帯など、どこにでもたくさんいるのにもか かわらず、まだ多くの謎に包まれたプランクトン。児童向け図鑑では初めての約500種と いうボリュームで紹介します。今まであまり注目していなかった水中の小さな生物たちの すがたを、きれいな写真で表現した決定版ポケット図鑑です。 知られざる事実に驚かされる「プランクトンがいなければ地球はめつぼうする?!」、不思 議な生態がわかる「新種発見」「光るプランクトン」、また「プランクトンを集めに行こう!」のような自由研究に最適なコーナーまで、幅広い切り口で、読んでいて楽しい大充実の内容です。 |
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よっしゃ!」「やったー!」
「えーっ!?」「ほんま~?」
クイズが進むたびに、子どもたちの歓声がホールに響きます。
佐竹台小学校4年生の児童137名が、このセミナーに参加してくれました。
地球上のどこに日本が位置しているか、それがわかれば中国大陸や東南アジア、そしてアメリカ大陸からも多くの植物が日本に出入りしたことがわかります。
「私のクイズは、正解が1つとは限りません。だからよ~く考えてね」
研究員のお話に、子どもたちの集中力はさらに高まったようです。普段よく見ていたり、食べたりしたことがあるものもクイズに出てきます。
単に日本の植物がどれかということだけではなく、今回のクイズに出てくる植物に、どんな特徴があって、何の仲間なのか、たとえば、「小さな花が集まっている」「葉っぱが切れ込んでいる」「ほかの植物に寄生している」「食虫植物」などの説明もセットになっています。子どもたちは楽しみながら、勉強できたましたね。
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◎参加した児童のコメント
・クイズがおもしろかった。・日本の植物だと思っていたら、海外から来ていてびっくりした。
・はじめて聞いたことがたくさんあった。・いろんな植物の生態が知れた。
◎李研究員より
クイズに正解して「よっしゃ!」と喜びの声が上がって、よかったです。海外から入ってきた植物が多かったですが、日本の植物も面白いことがわかりますね。5年生になって、「おしべ」と「めしべ」のことを勉強したら、もっと面白くて楽しいお話が聞けるので、また来てくださいね。
この特注セミナーにつきましては、生涯学習課にお問い合わせください。
(文責 生涯学習課)
今日お配りした資料は、皆さんが大学になるまで持っていても参考になる資料です。南海トラフ地震への備えをして、命、家族、財産を守り、被害を少なくして日本を守ってください。
(本特注セミナーに関する相談は、生涯学習課までお願いします)
(文責:生涯学習課)
こんにちはフロアスタッフ瀬良です
3月は別れの季節です
私事ですが、
長年勤めてまいりました博物館をこの度、去ることにいたしました。
私が初めて博物館に携わったのは、2008年のファーブル展での3ヶ月弱の短期のお仕事でした。
ご縁がありまして翌年からはフロアスタッフの仲間に入れていただき今に至ります。
こどもの頃から理科という科目が好きで興味が無かった訳ではありませんが、
あまり博物館に出向くということはしておらず、初めての領域でした。
勤めてみると、覚えることは沢山あるし、人前で話をするのがなにより苦手だったので、
毎日が緊張の連続でした。
そんな中、研究員の方々は私の質問に色々と答えてくださいました。
勤め始めの私は本当にど素人だったので、この人は何を聞いてるんだ?という子どもの様な質問にも
噛み砕いて分かりやすく皆さん答えてくださいました!本当に頭の良い方は知識を惜しみなく
伝えようとして下さるんだと感心しました。
そうして得た情報をお客様と直接触れ合いお伝えして笑顔になって頂くことに喜びや、
やり甲斐を感じて毎日過ごすことができました。
リーダーというポジションになってからは10年間、後進の育成にも携わってきました。
指導しながらもまた自分を振り返ることができ、ここでも学びがありました。
そして最近では、私の大切な常連客であった子ども達が、フロアスタッフとしてこの博物館に
戻って来てくれたこともとても嬉しかったです。
最後になりましたが、在籍中支えて頂きました研究員の皆さま、事務所、各研究室の皆さま、
警備、設備、清掃の皆さま、ボランティア団体の皆さま、そして博物館のお客さまの皆さま、
みなとくん、ゆうくん、ゆうちゃん、だいちゃん、なっちゃん、みおちゃん、つばさくん、
ほなみちゃん、そうちゃん、ゆずくん、みーちゃん、てーくん、あーちゃん...
本当にありがとうございました。お世話になりました。
博物館は私にとって特別な大好きな場所となりましたので、
これからも何らかのカタチで関わっていきたいと思っています。
また何処かでお会いできることを信じて
フロアスタッフ 瀬良 裕子
ひとはく研究員と一緒に宿泊しながら但馬で学ぶ
「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬」
参加者の第2次募集締め切りまであと1週間となりました
(定員を超えた場合は抽選になります).
詳細は,こちら.
今回は,昨年実施された「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬 2023」を紹介する記事の3回目.
3日目(最終日)の様子をご紹介します.
(現在募集中のものとは講師や実施プログラムが一部異なります.
セミナーの様子を知るための参考にご覧ください)
3日目も早朝からスタートです.
3日目ともなると疲れも出てきそうですが,多くの方が参加していました.
続いてのプログラムは生野(私)による「但馬の石を見てみよう」
クイズを交えて,但馬で見つかる石や化石について紹介しました.
このプログラムでは,この日限定の標本展示を用意しました!
いろいろな岩石,化石,鉱物・・・どれも但馬地域で採取されたものです.
このセミナーのためにひとはくから運んできました.
但馬の石について学んだあとは,「アンモナイトのレプリカ標本を作ろう」
好きな色の材料を選んで本物の化石そっくりのレプリカ(模型)を作ります.
人と自然の博物館のイベントで作れるアンモナイトのレプリカは通常2種類ですが,
今日は特別に4種類のどれかが作れます.
達人になると型を見ただけでアンモナイトの種類がわかるかも?
材料を型ごと冷やしているところ.
思い思いの色・混ぜ方で素敵なレプリカができていました.
レプリカが完成したら,同定(種類調べ)にも挑戦してもらいました.
自分が作ったアンモナイトの種類はわかったかな?
昨日のプログラムと合わせて,化石の
<発掘,クリーニング,同定,レプリカの作製>
をひととおり体験できましたね!
最後のプログラムは 振り返り交流会 です.
3日間の活動を振り返った後,各チームの方に参加した感想を伝えてもらいました.
但馬の豊かな自然の中で過ごした3日間が心に残る良い思い出になれば,スタッフ一同うれしく思います.
今年の5月に開催される「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬」では,
新たな講師が加わり,これまでとはひと味ちがった3日間になるかもしれません.
どうぞお楽しみに!
今年も5月の大型連休に,ひとはく研究員と一緒に但馬の自然を満喫する
が開催されます.
参加者の第2次募集は3月15日までですので,申し込みはお早めに!
(定員を超えた場合は抽選になります).
詳細は,こちら.
今回は,昨年実施された「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬 2023」を紹介する記事の2回目.
朝から夜までプログラムが盛りだくさんな2日目の様子をご紹介します.
(現在募集中のものとは講師や実施プログラムが一部異なります.
セミナーの様子を知るための参考にご覧ください)
2日目は早朝からスタートです.
早朝のとちのき村を散策しながら,野鳥がいないか探します.
すると・・・,いました!
双眼鏡を使えばずっと遠くにいる鳥も観察できますね.
建物のひさしには,イワツバメが巣を作っていました.
続いてのプログラムは池田主任研究員による「恐竜について学ぼう」です.
丹波で見つかった「タンバティタニス」(通称「丹波竜」)についても詳しく教えてもらいました.
化石のレプリカを手に骨の特徴を説明する池田主任研究員.
他ではなかなか聞くことのできない内容に皆さん興味津々です.
脊椎動物つながりで,但馬で見つかった魚の化石も見せてもらいました.
恐竜について学んだ後は,石を割って化石を探す「発掘体験」です.
丹波竜などが見つかった地層「篠山層群」の石を割って化石を探します.
はじめに,丹波篠山市の化石保護技術員をされている奥岸さんから
道具の使い方や化石の探し方についての説明がありました.
小さな化石も見落とさないように,皆さん真剣そのものです.
「おや,これは?」というものがあったら研究員に聞いてみます.
見つかった化石は持ち帰れませんが,すべての化石が博物館の資料として大切に保管され,
将来の研究や展示に活用されます.
田中研究員から,クリーニングの大切さやコツを聞いた後,
擬岩(ぎがん)と呼ばれる人工の岩石に埋められた本物の化石を掘り出します.
こちらも皆さん真剣でした.
午後は自由時間をはさんで夕食作りです.
早起きでもまだまだ元気いっぱいな子どもたち(「だるまさんがころんだ」中).
夕食はちゃんと作れるでしょうか?
お米を研いだら飯ごうで炊きます.
こちらはメイン料理の材料を切っているところ.
私は3つのグループのカレーを食べさせていただきましたが,どれもとっても美味しかったです!!
夕食が済んだら,今度はみんなで広場に枝を集めて,たき火が始まりました.
あたりが暗くなってきたら,懐中電灯をつけて「ナイトウォッチング」の始まりです.
夜の森は少し怖かったかもしれませんが,
石田主任研究員の案内で昼間とはちがった景色をたくさん見ることができました.
充実の2日目はこれにて終了です.
明日はいよいよ最終日.アカデミック・ステイはまだまだ続きます.
お楽しみに!
地球科学研究グループ 生野
大型連休のご予定はお決まりですか?
自然や化石に興味のある方には,ひとはく研究員と一緒に但馬の自然を満喫する
「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬」
がオススメです!
詳細は,こちら.(3月15日まで第2次募集を実施中です)
ひとはくセミナーの中では数少ない宿泊型のセミナーですので,
なかなか様子がわからないという方も多いかもしれません.
そこで今日は,昨年実施された「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬 2023」の様子を紹介します.
(現在募集中のものとは講師や実施プログラムが一部異なります.
セミナーの様子を知るための参考にご覧ください)
まずは2泊3日の1日目.
「ひとはくアカデミック・ステイ in 但馬」は兵庫県の北部,香美町に位置する尼崎市立の施設
「美方高原自然の家とちのき村」
が会場です(三田でも尼崎でもありません).
この立派な建物の中で恐竜や化石について学んだり,宿泊したり,野外を探検して動植物を探したりします.
周辺は見わたす限りの 山 ,そして 空 が広いっ!
皆さん集合したところで,まずは講師・スタッフの挨拶です.
各分野の研究員と3日間一緒に過ごしますよ.
最初のプログラムは,石田主任研究員による「植物ウォッチング」.
施設の周りを歩いただけで何種類もの植物を見ることができました.
これはクルミの殻を割ってもらっている様子.
ちゃんと実が入っているものもありました!
ついでに足元の石にも注目してみましょう.
どんな種類の岩石が多いかな?
施設に戻って,空き時間にはチーム毎にフラッグを作りました.
月の表面の模様がくっきり見えますね!
あっという間に1日目は終了です.
明日は早朝のバードウォッチングに始まり,化石を探す石割調査やクリーニング体験もありますよ.
お楽しみに!
地球科学研究グループ 生野
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博物館の研究員がいつ頃どんなきっかけで研究を始めたのか、当時使っていた資料などを展示しました。 様々な資料が研究を始める可能性を秘めていることを理解してもらえれば幸いです。 |
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環境計画研究グループ | 生態研究グループ |
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生物資源研究グループ | コミュニケーション・ デザイン研究グループ |
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系統分類研究グループ | 地球科学研究グループ |
(生涯学習課)
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フロアスタッフは熱心にメモを取りながら、研究員の説明を聞いていました。今日は、予定していた時間を大幅に超えての研修となりました。全体の時間が終わってからも、個別に質問するなどとても意欲的な姿が見られました。パワーアップしたフロアスタッフの今後の展示解説をどうぞお楽しみに! |
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この研修は、直接お客様に対応するスタッフのために、ほぼ毎年行っています。 今日は、熱心に聞いてくれるスタッフに思わず時間を忘れてしましました。その一方で、たとえ身近な動物ではあっても、実際には胸を張って説明できるほどにはよく分かっていない面が少なくないことを、わたし自身が実感する場ともなりました。これからも研究や勉強に励むので、どうかよろしくお願いします。 |
(生涯学習課)
1/7(日)のひとはく探検隊は「海のいきもの探検」
隊長の頼末研究員と、博物館に展示されている海のいきものをみてまわりました。
2階展示室ではクイズにチャレンジしながら、ナガスクジラやアオザメ、アオウミガメのことを
教えてもらったよ!
隊長がアカエイに刺された時の話も聞きました。
海には危険もいっぱいなんだね...。
3階展示室では干潟のいきもののお話を聞きました!
実験室ではホタテを解剖して、見せてもらったよ。
立派なホタテの貝柱、大人の方(スタッフも含め)からは、思わず「おいしそう...」の
つぶやきが(^▽^;)
これが目なの?!などなど、驚きの連続でした。
ご参加のみなさん!ありがとうございました!!
今回の探検隊の報告書を、後日4階オープンラボに掲示します。
みなさん、ぜひ見に来てくださいね☆
フロアスタッフ かどはまえりこ
あけましておめでとうございます!!!
本年も皆様にとってステキな1年でありますように...☆
さて、お正月はどんなことをして過ごされましたか?(^^)
人と自然の博物館は、1月は5日~8日まで開館しております。
本日1月6日のはかせと学ぼうは、久保田研究員による「化石を掘り出そう!」でした。
毎回大人気のイベントのため、今回は実施回数や定員を増やしての開催となりましたが、
おかげさまで満員御礼となりました!
まず初めに恐竜はかせの久保田研究員から、実際に丹波市でおこなわれた恐竜化石の掘り出し方についてお話がありました。
最初はショベルカーを使って化石のある地層まで掘っていって・・・
取り出した化石は、最後は顕微鏡をのぞきながらエアチゼルという道具を使いながら人の手で細かくクリーニングしていくんですね。
お話を聞きながら熱心にノートをとっている子も...!
今回は竹串やハケを使って化石を掘り出しました!
どこに化石があるかな?どこを掘ればいいかな?どんな化石かな?
いろいろ考えながら、道具の使い方も試行錯誤して一生懸命掘り出していました。
時間がかかっても最後まであきらめずに頑張って
みんな化石を掘り出すことができました!
みんなが掘り出したのは本物の化石です!大切にしてね!
ご参加いただきありがとうございました!
次回は3月9日(土)に同じイベント「化石を掘り出そう」があります。
またぜひ参加してくださいね!
フロアスタッフ 一同
12月16日(土)は、「クリスマス○✕クイズ大会」を開催しました。
みんないくつ正解出来るかな・・・?
クイズに悩みながら○✕ボードで、答えを掲げてくれました。
10問正解したお子様もいて素晴らしい!!
大人まで一緒に参加したクイズ大会は盛り上がり、初日を終えました。明日12月17日も〇✕クイズ大会を開催します。
楽しく一緒に学びましょう、みなさまのお越しを心からお待ちしております。
フロアスタッフ 一同
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最初に前回までの古くなった草花を取り除き、花壇を耕します。 |
6月に引き続いて、今回も「アグリ・サービス類型」の2年生8名が植栽を行いました。 | ![]() |
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学校で大切に育てたパンジーとビオラの苗300株を色合いを考えながら配置し、植えていきます。 |
入り口が、とても美しく華やかになりました。 | ![]() |
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篠山東雲高校の皆さん。ありがとうございま した! |
(生涯学習課)
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植物の中には、空中に節が長く留まって横から吹いてくる風によって少しでも遠くに運ばれるよう、くるくる回って落ちる種子をつくるものがあります。カエデの仲間、シデの仲間がその代表です。 |
くるくる回って落ちる種子には、様々な形があり、回転する様子も異なります。その様子を、下から風が吹く透明パイプの中に落として、じっくり観察してみましょう。 | ![]() |
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子どもたちに種子をパイプの上の真ん中にそっと落としてもらいました。ウリハダカエデ、イヌシデ、マルバアオダモ、ツクバネウツギなど種類によって、種子の形を確認し、回り方が違うことを自ら試して知ることができました。 |
くるくる回る種子の「種子」の部分と「はね」の部分、重心の位置の違いによって回り方が変わってくることを、研究員が大きな模型や体を使って紹介しました。 | ![]() |
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秋は、紅葉だけでなくくるくる回って落ちる種子に出会える季節です。紅葉狩りに出かけるときに探してみてください。また、まちなかの身近な公園にもトウカエデやハナゾノツクバネウツギなどくるくる回る種子をつくる園芸樹木が植えられているので、探してみてください。 |
(生涯学習課)
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日本の都道府県で12番目の広さの兵庫県には、日本で知られている5000種以上の植物のうちの36%、2000種以上の植物が生息しています。まずその多さにびっくり。 |
それは、兵庫県が北は日本海に面した但馬地域から、南は淡路島、太平洋までつながる南北に細長い地形であるからです。 | ![]() |
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兵庫県でしか見られない植物もあるそうです。三木市の花は「さつき」。知っている子もたくさんいましたね。学校でも咲いているそうです。 |
野菜の花からその種類をあてるクイズでは、みんながふだん食べている野菜は、実であったり茎であったり、あるいはもとは同じ仲間で栽培の仕方の違いで、色や形が違うものがあるそうです。 | ![]() |
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兵庫の植物について楽しく学んでほしいと考え、クイズ形式で様々わかっていることを紹介しています。 |
(生涯学習課)
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アンモナイト化石が有名な兵庫県の淡路島で2004年に発見されたのはハドロサウルス科の恐竜(ヤマトサウルス・イザナギイ)。 |
化石が見つかることが知られていなかった丹波地域で2006年に発見されたのは、丹波竜(タンバティタニス・アミキティアエ)。 | ![]() |
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兵庫県産の2大恐竜は、新属新種として学名が与えられています。 |
恐竜ってどんな生物だろう? 丹波竜ってどんな恐竜? 化石のクリーニングって? 恐竜に関する様々な疑問についてクイズ形式で勉強してから、館内の恐竜化石と恐竜ラボでの作業について解説します。 | ![]() |
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このセミナーでは、「生きものとしての恐竜」を理解してもらうために、"恐竜に一番近い動物は?""鳥と恐竜はどのような関係なの?"など、様々なクイズを交えたお話をさせていただいております。また、「兵庫県で見つかった恐竜とその発掘物語」についても紹介しています。ご興味のある方は、ぜひ博物館までいらっしゃってください。 |
(生涯学習課)
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収蔵庫は、温度、湿度等厳重に管理されており、限られた人数しかご案内できません。 |
また、出入口には前室があり、害虫などが入らないよう外部との緩衝地帯となっています。 | ![]() |
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収蔵庫にはたくさんのロッカーが並んでいます。標本は最近の植物図鑑で採用されているAPG3(Angiosperm Phylogeny Group 3)という分類体系の順に整理され配架されています。 |
研究員から、標本の持つ意味、誰が、いつ、どこで採集したかを記録しておくことが大切と説明がありました。連ドラで取り上げられた「牧野富太郎」の標本も見ることができました。 | ![]() |
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自然は、気候変動や開発、外来生物の侵入など、外部の環境変化により影響を受けます。標本をきちんと管理し残すことで、生態系の変化や自然環境の変化を知ることの手掛かりとなります。今回のようなツアーを実施していますが、個別に植物の調査研究のために標本閲覧を希望される方は、博物館までご連絡ください。 |
(生涯学習課)
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森林分布を地図で見ると半分ぐらいを占めそうですが、実際には陸地の31%。 |
そんな中、日本はフィンランドに次いで世界で2番目の森林率(68.5%)です。 | ![]() |
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その森林の生態を理解するための基礎をわかりやすく解説するのがこの講座です。 |
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気候変動や開発によって森林の植生が変化してきています。貴重な森林のことを学ぶきっかけとしていただければうれしいです。 |
(生涯学習課)
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久保田研究員から恐竜の特徴についての説明を聞きました。 |
丹波竜について、その特徴とともに、発見から取り出し、そしてクリーニングの方法、丹波竜以外に発見された恐竜や生きものについても説明を受けました。 | ![]() |
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約1億1000万年前の丹波地域に思いを巡らせました。 |
最後に恐竜クイズです。全問正解は出るかな? | ![]() |
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兵庫県丹波地域からはたくさんの恐竜化石が見つかっています。このセミナーを通して丹波での恐竜化石の発見や発掘について学ぶことで、展示室や恐竜ラボをより深く楽しく見学することができますよ! |
(生涯学習課)
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今日のひとはく探検隊は、深田公園を歩き自分で見たい「秋」を5つさがしてきます。 |
そして、見つけた「秋」を顕微鏡で見てみます。さて、どんな「秋」が見つかるでしょうか? | ![]() |
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館内に戻り、最初に顕微鏡の使い方の説明を受けました。顕微鏡の横についているつまみを回すと... ピントが合いました。こんなに大きく見ることができるのですね。(1000円札にこんな字が書いてあったとは知りませんでした。) |
自分が拾ってきた「秋」を顕微鏡で見てみました。いろんな葉っぱ、ドングリ、松ぼっくり、木の枝などなど。倍率も変えて、さらに大きく拡大しました。 | ![]() |
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そして最後には、お友達に見せてあげたいものを紹介しました。参加してくれたみんなと「秋」が共有できましたね。 |
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顕微鏡の中の小さい秋がたくさん見つかりました。今後も、顕微鏡を使った観察をいろいろと企画しています。ぜひご参加ください。 |
(生涯学習課)
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模擬店や体験コーナー、特設ステージ、物販ブース、キッチンカーなど様々なイベントが実施されました。 |
ひとはくも、そとはくとして芝生広場を開放、化石発掘、立体パズル、さわれる展示、車道にお絵かきなどを行いました。 | ![]() |
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文化の日は、入館無料の日となっています。館内はもちろん、コレクショナリウム、エントランスホールとも多くの人でにぎわいました。 |
基調講演、講演の後パネルディスカッションが行われました。 | ![]() |
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調査研究およびポスターセッション(当館からは、高野研究員、藤本研究員、衛藤研究員、中濱研究員のポスター発表がありました。 |
(生涯学習課)
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じゃあ垂直の窓や逆さの天井にさえもとまれるヤモリも? いえ、ヤモリは、は虫類、体の表面は乾いています。指先も吸盤にはなっていません。ひとはくにあるヤモリの標本を実際に見てみました。 |
じゃあどうして、垂直の壁や窓ガラス、完全に裏返しになった天井からでさえ落ちないのでしょうか。それは、指先にあるうろこの1枚1枚に密集してはえている細かい毛に秘密がありました。 | ![]() |
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以前はヤモリが落ちないのは、この指先の毛が壁や天井の表面にある細かい凹凸に引っかかっていると思われていましたが...。 |
ためしにヤモリを限りなくツルツルに磨いたガラス面にとまらせても落ちません。 実は、やや平らな指先の毛の先端ととまる面との間で「分子同士がひっぱり合う力が働いているから」でした。ほんの20数年前までは、誰もが間違った認識だったということです。先生のお話で知ることができました。 | ![]() |
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アマガエルやアオガエルがいたら捕まえ、体の表面が湿っていること、指先が広がって吸盤上になっていることを確認しましょう。ただし、カエルの体表の湿り気には粘膜(ねんまく)を刺激する成分が含まれているので、うっかりそのまま目の近くをさわって粘膜についてしまうととてもしみます。カエルをさわったら、まずしっかりと手を洗いましょう。
ヤモリには毒はないので、今度見つけたらぜひ捕まえ、カエルとちがい指先の下面も含め体全体が細かい乾いたうろこでおおわれているところを観察してみてください。 |
(生涯学習課)
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1回目の論文の読み方の講座を受講した中学生が、岡山県から参加してくれています。 |
また、将来研究者になりたいという中学生も参加、論理的な文章が書けるようになりたいという意気込みで参加されています。 | ![]() |
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前半に科学的文章の書き方について講義をした後、データからどのように文章を書いていくかについて例題を活用しながら実習形式で学んでいきました。 |
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前回の読み方から続いて、論文の書き方の講座を行いました。なかなかすぐにマスターするのは大変だとは思いますが、少しでも論文作成にご興味を持っていただけましたら嬉しく思います。 |
(生涯学習課)
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雨水の流れを考えてデザインされた庭をつくっていきます。 |
慣れた手つきで造成を進め、整地されたところに平板を置いていきます。 | ![]() |
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円形に栗石を敷き詰め今日の作業は完了です。 |
次回は、ひとはくジーンファームで育苗した地域在来植物を用いて植栽工事を行います。 | ![]() |
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前回までで造成した庭に砕石を敷きつめ、雨がたまる場所を作ります。 |
その後、植栽の準備をしていきます。2つめの石組みもできました。 | ![]() |
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植栽後に、マルチバークを敷き、最後に水を撒いて完成です。 |
素敵なお庭ができました。雨の日が楽しみです。 | ![]() |
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雨庭が完成すると雨の日が楽しみになります。雨の日もぜひひとはくにお越しください。 |
(生涯学習課)
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今日は、「未来に残したい農業や農村の持つ魅力」の一般セミナーです。 |
有馬高校(人と自然科)1年生の生徒と一般の受講者が受講されました。 | ![]() |
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受講する高校生は、メモをしっかり取って学習を進めていました。研究員の問いかけにも積極的に答えていました。 |
一般参加者の方も、高校生と一緒に受講され、新鮮な気持ちになられたようです。 | ![]() |
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作物の栽培、そして販売までさまざま農業に関する学びを行っている高校生が積極的に受講してくれました。日本の農業には課題もたくさんありますが、大きな可能性があることも事実です。一緒に学んでいきましょう。 |
(生涯学習課)
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明石市立大観小学校3年生が、クイズを解きながら、自然や植物のことを学びます。問題は全部で15問、A、B、C、3つの選択肢から解答を選びます。 |
問題によっては、ホワイトボードを使って追加の説明を加えていきます。桜の花は、バラ科、バラ科の仲間は、リンゴやもも、サクランボもその仲間です。 | ![]() |
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予定していた時間はあっという間に過ぎました。知らないこともありましたが、楽しいクイズで身近な自然の植物のことを学ぶことができました。 |
15問中、14問正解の児童もいました。すばらしい! | ![]() |
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クイズをきっかけに楽しく自然のことを学ぶことができます。まずはクイズを楽しんで、自然や植物のことをたくさん知ってくださいね。 |
(生涯学習課)
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研究員の指示の後、公園内にいる虫を採集に走ります。 |
最初は、少し戸惑いを見せていましたが、徐々に調子が出てきました。 | ![]() |
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つかまえた虫は、小袋に入れトンボ、バッタ、チョウなどのグループに分け、袋を壁にテープで張り付けていきます。そして、トンボを種名ごとに「ヒメアカネ」「コノシメトンボ」と掲示していきます。約40分の間に、54種139匹の虫を捕まえることができました。つかまえる虫は、天候や時期、実施する団体等によって変わってきます。 |
採集後、高校生から、チョウとガの違いや、バッタが身長の何倍も跳ぶのはなぜか、ダンゴムシが尼崎には多いのにここでは少ないのはなぜか、といった質問が出ていました。 | ![]() |
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まず「なぜ」とギモンを発見することが大切で、そこから何をどう調べればよいのかを考えていくことが学びになっていきます。 今回の経験が、今後の探究活動につながっていくことに期待します。 |
(生涯学習課)
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午前中は、大セミナー室で「種子散布の生態学」を2時間みっちりと受講されました。 内容:タツナミソウ(雨滴撒布、衝撃撒布):衝撃で、果実上部の隙間が開き、種子がはじけ出るなど。 |
午後は、秋晴れ好天の中、深田公園内で自然観察を行われました。 内容:シナノキ。枝に多数の果実がぶら下がっている。 | ![]() |
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藤井主任研究員の解説を熱心に聞き、メモを取ったり写真に収めたりされています。 内容:ケヤキの種子散布。短枝に小さな果実と葉が着いたまま、風で飛んでいく。 |
自然観察後は、大セミナー室に戻り、グループごとに今日の振り返りを行われていました。 内容:ヒメガマ。ガマの穂と雄花の解説:因幡の白兎がくるまったのは雄花のほう。殺菌効果がある。綿毛はチクチクして痛い。 | ![]() |
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秋の1日を楽しく過ごしていただけました。 現場に出て行うセミナーもたくさん行っています。 ここでしか聞けない楽しい話がありますので、ぜひご参加ください。 |
(生涯学習課)
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子どもたちの歓声が上がります。 公園に生えている草が笛になりました。 |
子どもたちもチャレンジ、こども園の先生も鳴らそうと必死です。 「なった!」あちこちから音が出だしました。 | ![]() |
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草笛の次は... 「スプーンのかたちのはっぱをさがせ!」という指令です。ある草のはっぱをうまくちぎると... 糸がでてきました! 子どもたちも次々と成功です。 |
さわやかな晴天の秋の深田公園で「植物あそび」で楽しい時間が過ごせました。 | ![]() |
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初秋の「しぜん みっけ!」を行いました。芝生地で夏の終わりに草刈りがされて、その後伸びてきた草を使います。 遊べる草を探して、みんなで草相撲、草笛、茎の長さ比べ、などの植物あそびをしました。 「しぜん みっけ!」(植物)は、季節に合わせて植物を選んで実施します。 |
(生涯学習課)
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研究員が「ガマの穂」をもって保育園児を迎えたところ、子どもたちは興味津々。 |
初めて「ガマの穂」を見た保育園児もいました。 | ![]() |
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先日草刈りが行われたため、深田公園は歩きやすくなったものの、お花の数は少ないようです。 |
園児たちは、見つけたお花、植物、虫などを研究員に「これなあに?」と質問、研究員はそのひとつひとつにていねいに答えていました。秋のお花はたくさん見つかったかな? | ![]() |
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秋も深まってきて、花は少なくなってきましたが、それでもたくさんの花を見つけることができました。 子どもたちは、特に「ガマの穂」がお気に入りのようでした。 春にも行っていますので、皆さんぜひひとはくにお越しください。 |
(生涯学習課)
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今日は、フロアスタッフによる展示解説「ようかいツアー」を行いました。 |
クイズを交えながら、ツアーを進めていきます。 | ![]() |
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全国に伝わる妖怪伝承や、妖怪と人間生活とのかかわりなどを説明していきます。 |
◎受講者のコメント (こども) ・お話を聞いて、こわく思った。 ・こわかった。 ・クイズが楽しかった。 (おとな) ・自然の中のいきものと昔の人の生活が結びついていることがわかりました。 ・クイズを交えながら子どもも楽しめてよかったです。 ・楽しく妖怪のことを知ることができました。 | ![]() |
(生涯学習課)
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最初に池田研究員からレクチャーを受け、大学生のサポートのもと小学生が体験しました。 |
大切なことは、石をよく見ることです。 | ![]() |
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石の中に「化石かも」と思うようなものがあったら研究員に見てもらいます。 |
1時間弱の体験でしたが、恐竜の歯やカエルの化石が見つかりました。 | ![]() |
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体験会をしていますが、調査の一環として実施しています。見つかった化石は貴重な資料として博物館で保管されます。皆さんも調査に参加してみませんか? |
(生涯学習課)
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雨水の流れを考えてデザインされた庭をつくっていきます。 |
慣れた手つきで造成を進め、整地されたところに平板を置いていきます。 | ![]() |
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円形に栗石を敷き詰め今日の作業は完了です。 |
次回は、ひとはくジーンファームで育苗した地域在来植物を用いて植栽工事を行います。 | ![]() |
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雨庭が完成すると雨の日が楽しみになります。雨の日もぜひひとはくにお越しください。 |
(生涯学習課)
9月の5日(火)~7日(木)までの3日間、一般セミナー「Rで学ぶデータ解析」を行いました。同様のセミナーは2021年から行っています。3日間コースにしてからは今年で2回目です。
このセミナーではRや統計の初学者を想定して、前提知識ゼロで学べるハンズオン形式の講習を行っています。Rでのデータ解析に初めて挑戦する人は、Rの使い方(プログラミング)とデータ解析(確率・統計論など)の両方をいっぺんに勉強することになります。うまくいかない事があっても「何が分からないのか分からない」状態になりがちです。そういう段階を一緒に乗り越えて、独力で勉強をするための基礎体力をつけてもらうのがセミナーの目標です。とはいえ、Rの基本操作から始まって確率分布や検定の考え方、GLMでの尤度比検定まで扱うので内容はそれなりに盛りだくさんです。
セミナーの大まかな流れは
1日目 Rの基本操作と作図
2日目 確率分布、二項分布のGLM、尤度比検定
3日目 ポアソン分布のGLM、正規分布のGLM、交互作用の解釈です。
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▲セミナー当日の様子。Rのコードや、モデルの背後にある数理の説明に加えて、サブディスプレイでR操作のデモも行います。
初学者を想定していますが、参加者の方からは「卒業研究のときに言われるがままやっていた操作の理屈が理解できた」というような声がよく聞かれます。
今年度は大学生・大学院生を中心に16人の参加がありました。3日間の長丁場、皆さんお疲れさまでした。所属も専門も違う多くの方に参加いただきました。こういった参加者の多様性は博物館でのセミナーならではと感じています。このセミナーは来年度以降も継続していきたいと考えています。興味のある方はぜひご参加ください。
(生態研究グループ 京極大助)
今日ははかせと学ぼう!「骨をみてみよう!」をおこないました。
骨はかせの池田研究員に、いきものの骨のことを教えてもらったよ!
ずらりと並んだ骨!骨!骨!
みんな興味津々ですねぇ。
クイズにもチャレンジしたよ!
何問正解出来たかな??
魚類やは虫類、ほ乳類。いろんな骨を触って観察しました!
たくさんお話を聞いて、じっくり観察出来たみなさんに、はかせから「骨はかせの証明書」をプレゼント☆彡
ご参加のみなさん!ありがとうございました!!
明日は大人気のワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」をおこないます!
みなさんのおこしをお待ちしております!!
フロアスタッフ ふくもと・かどはま
こんにちは。私は県庁インターンシップで「県立人と自然の博物館」に来ている高校1年生です。
8月22日~8月25日の間、お世話になりました。
・1日目
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「オープン・ラボ」という場所で、アンモナイトの模型と缶バッジを作るワークショップを開きました。説明が難しく、うまく伝えられないこともありましたが、小さいお子さんや大人の方にも喜んでいただけて、達成感がありました。たくさんの方々に来ていただけて、本当にうれしかったです! |
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植物の標本整理に加え、実際に植物の標本を作りました!乾燥した植物を台紙に張り付けていきます。細かく地道な作業ではありますが、今まで見たことのない植物を見ることができ、楽しみながら進めることができました。 |
・3日目
・4日目
小学校から来られた方の下見対応をしました。こんにちは!私は人と自然の博物館に4日間インターンシップで来た高校生です。
8月22日~25日までの活動内容についてご紹介しようと思います。1日目は4Fのオープンラボにて行われるアンモナイトのレプリカ作り体験と缶バッチ作りの手伝いをしました。缶バッチ作りはお客様が塗っていただいた絵を缶バッチにするのですが、作り終わった後に「すごい」や「いい思い出になったね」と微笑ましい会話をされた後「ありがとう」と言っていただけるのでとても温かい気持ちになりました。
どちらの仕事もフロアスタッフの方々が優しくアドバイスしていただきながらやったので、とても楽しくできました。2日目は新しくできたコレクショナリウムにて植物の標本の整理や、標本作りをしました。
標本を整理しているところは少し寒く、そしてとてつもない量の標本が管理されていました。職
員の人曰く「まだ引っ越してきたばかりなので、まだ倉庫の中に入れられていないものもある」と言っていてすごいなと思いました。
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3日目は昆虫の標本作りをしました。
昆虫の標本には2つの種類があって、針でするものと樹脂でするものがあります。私たちは、樹脂でするものをしました。
標本にするまでに様々な過程がありとても時間のかかるものでした。しかし、できた時の達成感は凄く、研究員の人に「記念に持って帰っていいよ」と言われてとても嬉しかったです。
その他にも、研究室の主任の先生に今、密かに問題になっているアルゼンチンアリについて話していただきました。駆除方法の一つに毒の入った餌をやるというのがあるらしく、好物であるエビを粉砕するのも体験させていただきました。・4日目
4日目は下見に来ていただいた先生方の案内に同行しました。
所々、説明を任されましたが、緊張などであまりうまく説明できず、とても悔しい思いをしました。同行させていただいた職員の方には「初めはうまくできなくて当然だ」と言っていただき、何事も努力と経験が大切なのだとしみじみ思いました。この4日間を通してとても良い経験ができました。
また機会がありましたら、ここに来たいなと思いました。ありがとうございました!
県立伊丹高等学校 1年 大牧 由聖
こんにちは。県庁インターンシップで来ている高校生です。
8月22日から8月25日の4日間県立人と自然の博物館でお世話になりました。
4日間の仕事内容をご紹介したいと思います。・1日目
館内見学をしました。いろんなテーマで展示されていました。
アンモナイトのレプリカと、缶バッジ作成の接客をしました。最初はうまく説明ができませんでしたが、慣れていくうちにお客様に声掛けなども出来るようになりました。子供など多くの人と関われるやりがいのある仕事だと思いました。わかりやすく説明する力や、コミュニケーション力が必要だと分かりました。・2日目
植物の標本の整理や、標本を作成しました。保存する部屋は20度で、多くの植物が保存されていました。標本のように保存することが、博物館の大きな役割の1つだと教えてもらいました。職場の雰囲気もとても良く、楽しく作業できました。![]() |
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・3日目
カブトムシを樹脂で固めて標本を作りました。標本の作り方を知れて楽しかったです。
アルゼンチンアリの説明をしてもらいました。とても興味深かったです。
・4日目
下見対応と事務作業をしました。お客様と話すときは相手のことを考えた一言が言えると、お客様に良い印象を持っていただけると分かりました。
昨日作ったカブトムシの標本を見たり、ブログを作成したりしました。
仕事内容などを優しく教えてくださったり、たくさんお話をしてくださったり、本当にありがとうございました。どんな仕事をしていてもコミュニケーションはとても大切だと改めて実感しました。研究されている先生みたいに自分の得意なことや、好きなことを仕事にできたら、よりやりがいを感じることができると思いました。一つの会社でもいろんな仕事があって、多くの人が働いていると分かりました。私の知らない職業が多くあると分かったので、調べてみようと思います。
いろんな貴重な体験ができたので、これからの生活や進路を考えるうえで役立てたいです。貴重なお時間を私たちのために使ってくださり、ありがとうございました。
県立有馬高等学校 1年 森田 菜那
●場所:人と自然の博物館 本館3階ひとはくギャラリー
●期間:令和5年8月5日(土)~9月27日(水)![]() |
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(生涯学習課)
暑い夏がやってきました!
そして、おともだちのみんなは長ーい夏休みに突入~
ひとはくでは、夏休みの自由研究にもってこいのセミナーを行っていますよ!
今日おこなわれた、いけだ研究員の「骨をみてみよう!」もそんなセミナーの一つです。
いきものには、骨があるものがいます。
サメ、タイ、カエル、ヘビ、トカゲ、きょうりゅう、とり、パンダ、うま、キリン、さる・・・など。それに私たち、人間にももちろん骨があります。
骨は、外側がツルっとしていて、中はガサガサのスポンジみたいになっているんだ。
まずは、哺乳類(ほにゅうるい)の化石をタテとヨコに裁断したものを 観察したよ。
はかせから質問
カメの甲羅(こうら)は、人間に例えるとどこの骨でしょうか?
正解は・・・胸の骨だって!
よく見ると胸のほねみたいなものがみえるね。
そしてトリの骨は、飛ぶためにとっても軽くなっているんだ。
哺乳類(ほにゅうるい)の首の骨の数は決まっていて7コ
だから、首のながーいキリンも人間もおなじ7コなんだって!
なんだか不思議だね。
きょうは、たくさん色々ないきものの骨を観察できたね。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
この夏の自由研究がまだの方、ヒントをみつけに是非ひとはくへお越しください。
皆様のご来館をスタッフ一同お待ちしています。
フロアスタッフ せら ゆうこ
兵庫県の北西部、新温泉町湯村温泉の近くに「おもしろ昆虫化石館」があるのですが、ご存じでしょうか?
「おもしろ昆虫化石館」は地域の交流や観光案内を担う「八田コミュニティセンター」に併設されています。このたび、両施設の開設25周年を記念して、何か地元の子どもたちが楽しめる展示を、というご相談を受け、展示やワークショップを行うことになりました。
小さな施設なので、小さな規模の展示会ですが、おもしろ昆虫化石館の見学もあわせて、この夏休み、ぜひお越しください。
ひとはくサロンの大型模型「ゴホンダイコクコガネ」は、しばらくの間、こちらに出張しております。
展示室のようすです。
カチューシャやヘアクリップで、いろんな虫をつけて遊べます。
いっぱい記念撮影してね!
会期は、2023年7月20日(木)〜8月20日(日)月曜休館
観覧料は無料です。(おもしろ昆虫化石館の見学には入館料=大人100円子ども50円が必要です)
くわしくは、八田コニュニティセンターのホームページまたは下のチラシをごらんください。
おもしろ昆虫展
主催 八田コミュニティセンター
共催 兵庫県立人と自然の博物館
後援 新温泉町教育委員会
協力 佐用町昆虫館(NPO法人こどもとむしの会)
(八木剛)
月の第1日曜日は「ひとはく Kidsサンデー」です。
7月2日は、晴れて暑い日でした。
博物館のコレクショナリウム近くの緑道沿いでは、
夏の晴れている日によく似合う(?)ムクゲ(アオイ科)
の花がたくさん咲いています。
▲コレクショナリウム近くで咲いているムクゲ
また、梅雨の時期によく似合う(?)ガクアジサイ(アジサイ科)の花が
博物館の近くの街中で、ほぼ満開状態で咲いています。
(よく見ると、つぼみが少しあります。)
▲満開状態(?)のガクアジサイの花
7月の主な プログラム の ようす の報告で~す。
< コレクショナリウム前では・・・ >
■『泥だんごをつくろう!』のようすは・・・
▲コレクショナリウムの外側でやっています
皆さん、一生懸命に つくっています。
▲泥だんごを つくっている ようす
ピカピカの 泥だんご できたかな?
< 館内では・・・>
■エコロコおやこ『はねる生きもの の おもちゃ をつくろう!』
のようすは・・・
▲エコロコおやこのプログラムの会場
▲はねる生きもの の絵のシールに色をぬっています
みなさん、うまくできましたか?
その他にも
NPO法人 人と自然の会の皆さんによる「おはなしシアター」が
上演されましたよ。
さらに、フロアスタッフによるデジタル紙芝居や展示解説、
フロアスタッフとあそぼうなども実施されました。
みなさん、楽しんでいただけましたか?
次回の Kidsサンデー は、2023年 8月6日(日)です。
〇植物のお世話![]() ひまわりの苗に生えた雑草を抜きました。 〇きのこ標本の片付け ![]() 展示されていたきのこの標本をケースに入れ、箱にしまいました。できるだけ丁寧に取り扱いました。色んな種類のきのこが見ることができ、おもしろかったです。
今回、学んだことを今後の生活に活かしていきたいと思います。 |
4月15日(土)のフロアスタッフとあそぼうは『きょうりゅう骨パズル』を行いました!
2006年に丹波市山南町上滝を流れる篠山川で植物食の大型恐竜が見つかりました。
2014年に新種の恐竜として学名がつき、『タンバティタニス・アミキティアエ』といいます。
大きなタンバティタニスのパズルをみんなで組み立てます。
さっそくみんなでスタートです!
AチームとBチームにわかれて、どっちが早くできるか競争!!
簡単そうに見えて、なかなか難しいです。
どちらのチームもとてもはやかったです!!
パズルを組み立てた後は、タンバティタニスのほねほねスタンプを押しました。
ご参加いただたみなさま、ありがとうございました。
4月22日(土)も『きょうりゅう骨パズル』行います。
たくさんのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ たかはし かや
本日2月18日(土)は
はかせと学ぼう!「化石を掘り出そう!」を行いました!
人気のイベントで開館前から多くの方が参加するために並んでくださいました!
イベントでは最初に恐竜博士の久保田研究員から
丹波で見つかった恐竜や発掘についてのお話がありました!
お話しの後はいざ発掘です♪
竹串とハケを使って発掘していきます!
どんな化石が出てくるかな?上手に発掘できるかな?
化石を掘り出したら水につけてきれいに磨いて・・・
久保田研究員に何の化石か教えてもらえば完成です!!
なかなか出て来ない化石もありましたが
皆さん根気強く頑張って自分だけの化石を掘り出していました♪
ご参加いただいた皆さまありがとうございました!
次回は3月11日(土)です。ぜひご参加ください!
フロアスタッフ さくま
12月4日(日)はひとはく探検隊「ひとはくってなあに?」を行いました
今回の隊長はまちづくり博士の福本研究員です♪
隊長と一緒にひとはくやその周りのクイズを行いながら一緒に探検しました!
最初に本館4階でひとはくのあるフラワータウンが昔はどのような場所だったのか学びました
昔はここで博覧会が行われていたそうです
次は博物館の外に出てクイズです♪
博物館は実は橋だった!? 博物館の横の深田公園の下にはダムがある!?
知らないことばかりで皆さん驚きの連続でした!!
途中で今年の10月末に新しくオープンしたコレクショナリウムに行って、
雨どいや雨庭についてもお話していただきました
最後は円形劇場から芝生広場まで降りて、ひとはくの周りをぐるっと探検しました!
ご参加いただいた皆さまありがとうございました!
次回の探検隊は2月26日(日)に行う「石や化石をさがそう」です!
ぜひご参加ください!
フロアスタッフ さくま はなこ
本日はひとはく探検隊「ドングリの赤ちゃんをさがそう」を行いました。
探検隊長は植物はかせの高野研究員です!
博物館の近くにはどんなドングリがあるのかな?
さっそくドングリを見つけたよ!赤ちゃんドングリは木の上にたくさんありました。
↓シラカシ(ドングリの帽子はしま模様) ↓コナラ(ドングリの帽子はうろこ模様)
↓クヌギ(丸くて大きい!帽子はイソギンチャクみたい)↓マテバシィ(帽子の下にくぼみがあるよ。葉はツルツル!)
今回は4種類のドングリを見つけることができました!
赤ちゃんドングリはまだまだ緑色です。もう少し秋に近づけばたくさんのドングリを拾えますよ♪
皆さんも身近にあるドングリの木を観察してみてください。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
ひとはく探検隊では、研究員と一緒に出かけます。
研究員の説明を、実物を見ながら聞くことができるので、とっても楽しく勉強にもなりますよ!
次回のひとはく探検隊は10月23日(日)の「海のいきもの探検」です。
皆様のご参加をお待ちしております!
報告書も制作中です!お楽しみに♪
フロアスタッフ みやうら ちはる
8月9日はひとはくの衛藤研究員と共に、プロジェクト学習を行いました。
今回は、「もったいない」を活かしている企業や団体のへの取り組みを学ぶため学校を飛び出し校外学習を行いました。
校外学習では、生徒たち自身で決めた場所です。
午前中は、「UCCコーヒー博物館」を訪れました。
博物館では、コーヒーやUCCの歴史がわかるものやコーヒー豆の種類の説明などコーヒーにまつわるものがたくさん展示されていました。
コーヒーの抽出かすの再利用方法など生徒たちは、職員の方に積極的に質問したり、写真を撮ったりして楽しんでいました。
UCCの職員さんのコーヒー愛に触れてコーヒーを学び、有意義な時間を過ごしました。
午後から向かったのは「こうべ環境未来館」。
ここでは、まず職員さんからごみの減量化・資源化に関する講義を受けました。
「2R +1R」のお話や、私たちの暮らしで欠かせないものになっているプラスチックが海洋生物や鳥にどのような影響を与えるかなど詳しく説明していただきました。
日頃から過剰包装のものは買わないようにすることや、ゴミになるものは買わないなど私たちにできることから始めていかなければならないと感じました。
その後は、施設にあるビオトープで虫取りをしたり、施設内の展示を見てごみの焼却までの流れなどを学びました。
今回の学びを活かして、もったいないを活用する方法を考えます。
次回は、第5回のプロジェクト学習は9月6日に行います。
どんな発見やアイデアが生まれるのか楽しみです。
(文責:研究補助スタッフ 久井斐代里)
8月11日(木・祝)、エコロコおやこ「あなあなてんてん」をキッピー山のラボのスタッフと一緒に開催いたしました。
葉っぱに"あな"を開けたり、虫の"てんてん"を探したり・・・
自然の中の「あな」や「てんてん」が楽しくなるような4つのプログラムが集まり、賑やかな会場となりました。
●むしの"てんてん"
虫を拡大すると見えてくる「あな」や「てんてん」を一緒に観察!
▼ちょうちょを拡大するとたくさんの「てんてん」を発見
▼今の季節に見つかる「てんてん」がある虫や葉っぱに「あな」をあける虫
●はっぱの"あなあな"
葉っぱにふれて「あな」を開けて、ひもを通すと・・・素敵な葉っぱかざりができました!
▼葉っぱの飾りを吊るして、ゆらゆら揺れる葉っぱのお家
●はっぱの"あなあなてんてん"
「あな」を開けた葉っぱの形を活かしたり、「てんてん」を貼って模様をつけたりして、「あなあなてんてん」な虫を作りました。
▼かっこいい形の虫ができたり、かわいい模様の虫ができたり、みんな素敵!
●みずたま"てんてん"
葉っぱの上に水をかけると水滴の「てんてん」ができます。
葉っぱにより「てんてん」の形や大きさが違うね。不思議〜
▼トサミズキの葉っぱの上にキラキラ丸〜い水晶のような「てんてん」ができました
会場内に掲示していた担当スタッフが見つけた自然の中の「あな」や「てんてん」の写真を見ながら、 たくさん発見してくれている姿もありました。
「あなあな〜」や「てんてん!」と楽しむ声が溢れる会場でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
ぜひ自然の中で「あな」や「てんてん」を探して、楽しんでくださいね!
なお、このイベントは少しアレンジをして、来週18日19日にキッピー山のラボでも開催いたします。
詳しくはこちら▼
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)
こども環境体験コーディネーター 辰村
●場所:3階展示室 兵庫の自然誌付近
●期間:8月5日(金)~9月27日(火)![]() |
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兵庫県立加古川東高等学校 兵庫県立豊岡高等学校 兵庫県立三田祥雲館高等学校 神戸市立六甲アイランド高等学校 兵庫県立神戸高等学校 兵庫県立龍野高等学校 兵庫県立宝塚北高等学校 兵庫県立小野高等学校 |
武庫川女子大学附属中学校・高等学校 神戸大学附属中等教育学校 兵庫県立明石北高等学校 兵庫県立姫路西高等学校 兵庫県立姫路東高等学校 兵庫県立尼崎小田高等学校 兵庫県立長田高等学校 |
(特任研究員 竹中敏浩)
トライやる・ウィーク(篠山中学校) 丹波篠山市立篠山中学校 2年 小島大志 今回は、コロナ禍の中、トライやる・ウィークの職業体験で4日間、2人で一生懸命活動しました。 1日目 初めの仕事は、デジタル紙芝居をしました。 題名は「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」という話を読みました。 たんたんの役になりきってするのは難しかったけど、全力でできたので良かったです。 ![]() ![]() 2日目 2日目は、標本の整理と標本づくりです。植物の整理をしましたが、ダンボールなど、重たくて手が疲れました。1~2時間ぐらいしてできた時の達成感がすごかったです。標本作りでは、テープで止める場所が細かくて難しかったけど、楽しかったです。 ![]() ![]() ![]() 3日目 3日目は、植物撮影をしました。植物撮影では、今後触れるか分からない機材などを触りました。 撮影の作業は、ほぼ同じことの繰り返しで、大変だということが分かりました。 ![]() ![]() 4日目 4日目は、3日間の振り返りをブログにあげました。 パソコンは打つのが苦手だけど、大人になって使うと思うので、練習になってよかったと思いました。あと、振り返ることによって良かったと思うことなどを感じて、来て良かったと思います。 このコロナ禍の中、4日間大変お世話になりました。ご迷惑をかけたと思いますが、ひとはくの皆様がやさしく説明してくださり、ありがとうございました。4日間貴重な体験でした。 このトライやるで学んだ体験などを、学校生活などに生かしていきたいと思います。 本当に4日間ありがとうございました。 |
~トライやるウィーク~ 丹波篠山市立篠山中学校 2年 肥後颯真 新型コロナウイルスで大変な中でも受け入れてくれたことに感謝しながら、篠山中学生2人で頑張り、とても充実した4日間を過ごすことができました。 今回はその4日間の活動内容を紹介したいと思います。 ■1日目 活動初日は「どんな体験するのだろう?」、「上手にできるかな?」などと、〈楽しみ〉と〈不安〉が混ざりながらも充実した1日でした。
紙芝居をやってみて、いくつもの役になりきってすることは難しかったけれど、楽しくて、とても良い体験になりました。 ■2日目 1日目はお客様と接する時間が多かったけれど、この日は裏方の仕事を頑張りました!
この日だけで一人およそ100近い数の段ボールを運びました。また、植物標本は標本テープという植物を留めるテープを貼る場所をどこにするかで苦戦しました。 ■3日目 この日も2日目と同じで、裏方の仕事をしました。一般の人はまだ入ることができない新館の収蔵庫で作業をさせてもらいました。
■4日目 最終日は、新聞記事に人と自然の博物館に関することがないか調べたりした後に、この4日間で学んだことや発見したことなどをまとめました。 そして午後からはこのブログを作成しました。 今回、人と自然の博物館(通称「ひとはく」)の仕事を体験してみて、たくさんのことを学びました。特に、1つのプロジェクトなどをするには、個人ではなく、たくさんの企業や団体の人たちが動いているということを学びました。また、今回博物館に行ってみて一番すごいと思ったのは、フロアスタッフの方たちです。お客様に楽しんでいただくために努力している姿がかっこよかったです。それと、ここで働いている人達は、みんな「あいさつ」ができていました。改めてあいさつの重要性に気づかされました。 今回、この4日間で学んだことを、今後の学校生活などに活かしていきたいと思います。 |
4/16(土)にはかせと学ぼう!春のきれいな花さがしを行いました。
植物はかせの黒田研究員と一緒に深田公園を散策して、いろんな花を観察しました。
まず最初に発見したのは、ザイフリボクという木に咲く白い花。
黄色い花がかわいいハハコグサは、春の七草のひとつ、ゴギョウです。
カラスノエンドウの花は赤紫色で身近な場所でよくみられますね。
カスミザクラは、ヤマザクラより少し遅く咲く花弁が白いサクラです。
ウワミズザクラは、ブラシのような形をしていて、白の小さな花が数多くついています。
おもしろい形ですね。
ほかにもいろんな花を観察しました♪
▲マルバアオダモの花(左写真) ▲ミツバアケビの花(右写真)
たくさんの春の花が観察できました。
ご参加ありがとうございました。
(フロアスタッフまつだ)
生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
11月16日(火)に一般セミナー「Rで学ぶデータ解析」を開催しました。
博物館でプログラミング?データ解析?と思う人もいるかもしれません。
しかし、研究は実験や観察をして終わりではありません。データを図にしたり解析をしたりするのも研究活動の一部です。今回のセミナーではRを使ったデータ解析の方法を学びました。
セミナーの参加者は7名でした。なんと、遠く千葉県や神奈川県からも参加者が来られました。大学生・大学院生が中心でしたが、参加者の年齢層も幅が広かったです。セミナーではRの使い方から始まり、作図の仕方、統計解析の考え方と、簡単な統計解析の方法を説明しました。参加者のみなさんにも自分のノートパソコンで実際にRを動かしてもらいました。使ったデータは、Rにもともと入っている植物のアヤメのデータです。Rや統計解析の勉強では数学の知識が役に立ちます。数学は生物の研究をするのにも大切です。
朝10時半から夕方16時半までの長丁場でしたが、みなさん集中して積極的に参加してくださいました。お疲れさまでした!
なお、今回のセミナーではRStudioと呼ばれるソフトを経由してRを動かしました。
Rは完全に無料ですし、RStudioも無料版があります。またこれらのソフト・言語の使い方はインターネット上にも解説が沢山あります。興味のある方はご自身でもお試しください。
(生態研究グループ 京極大助)
兵庫県立人と自然の博物館 三枝春生
10/9(土)はフロアスタッフとあそぼう!「画はくの日~タネを描こう~」を行いました。
熱帯の森のフタバガキという大きな木が落とすタネや、グライダーのモデルになったハネフクベ、ツクバネやアオギリのタネを見て絵を描きました。
タネの色のグラデーションも、とてもきれいに塗れましたね。
ご参加ありがとうございました。
完成した作品は、4階ひとはくサロンの休憩コーナーで約1か月間掲示されます。
ぜひご覧ください♪
(フロアスタッフまつだ)
8/7(土)のフロアスタッフとあそぼうは「画はくの日~昆虫標本を描こう~」を行いました。
自分の好きな昆虫の標本を選んで絵を描いてみよう!
世界最大のチョウ、アレクサンドラトリバネアゲハや、
世界最大の甲虫オバケオオウスバカミキリなど、いろんな昆虫をじっくり観察しながら描けましたね♪
細かい特徴もバッチリです。
ご参加ありがとうございました!
フロアスタッフ まつだ
>>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
>>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)
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ひとはくの展示やセミナーなどをきっかけに、ナチュラリストをこころざす児童・生徒諸君が現れてくれたら、たいへん嬉しく思います。 生涯学習課 竹中敏浩 |
展示概要 ●期間:7月24日(土)~8月31日(火) ●場所:3階廊下 ●内容:兵庫県下SSH校の課題研究ポスター |
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兵庫県立尼崎小田高等学校 兵庫県立加古川東高等学校 兵庫県立豊岡高等学校 兵庫県立三田祥雲館高等学校 神戸市立六甲アイランド高等学校 兵庫県立神戸高等学校 兵庫県立龍野高等学校 |
兵庫県立宝塚北高等学校 兵庫県立小野高等学校 武庫川女子大学附属中学校・高等学校 神戸大学附属中等教育学校 兵庫県立明石北高等学校 兵庫県立姫路西高等学校 兵庫県立姫路東高等学校 |
(生涯学習課 竹中敏浩)
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会(理事長 角 和夫) と兵庫県立人と自然の博物館(館長 中瀬 勲)、台北市立動物園は、令和3年8月1日(日)に「日台ユース生き物調査オンラインセミナー」を開催いたします。 本イベントは、日本と台湾の自然科学系の研究者のライブによる講演や質疑応答で、両国の特色ある生き物について学び、また交流するイベントです。 つきましては、参加者を募集いたしますので、ご希望の方は、こちらからご登録ください。 |
4/10のフロアスタッフとあそぼうは、画はくの日「植物標本を描いてみよう」
テーマはテンナンショウ属の植物
テンナンショウ属はサトイモ科の植物、知っているかな?
まずはクイズをまじえて、テンナンショウ属についてのお話
面白い形...そして毒がある⁉不思議な植物だねぇ
さぁ!描いてみよう!!
みんな標本をじっくり観察して、集中して描いています!
出来上がった作品は、4階休憩コーナーに掲示しています
みなさんの力作を、ぜひ見に来てくださいね!
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」は、標本をじっくり観察して、絵を描いてもらうイベントです
植物、動物、昆虫などなど...テーマはその時によっていろいろ!
道具は貸出します
親子での参加も大歓迎!!
毎月行っていますので、ぜひご参加くださいね☆彡
フロアスタッフ かどはま
[作品のあらすじ] 主人公の「ゆうき」くんは夕食の際、お母さんに悪態をつきながらレタスを残す。すると夢の中で謎のおじいさんが登場、農場でレタスづくりを体験しながら生産者さんの苦労、廃棄野菜の存在を知る。そこで意識が変わり、目覚めてからレタスを食べることに挑戦する。その後父を迎えに行った駅で、規格外の野菜を販売している八百屋さんの存在を知る。そのお店を仕切っていたのはなんと夢の中のおじいさんであった・・・・。 |
今日(3月27日)の三田地域は、良く晴れたすがすがしい気持ちになるような天気でした。
エントランスホールの近くに植えられている エドヒガン(サクラ類)は、
ほぼ満開状態です。
▲エドヒガンの花
エドヒガンの写真を撮っていると、エントランスホール前の芝生地に
スズメがいて、カメラを向けると にらまれ?ました。
▲こちらを にらんでいる?スズメ
さて、昨年のひとはくブログの「コバノミツバツツジの花が咲き始めました」で
ひとはく の まわりで、3月28日にコバノミツバツツジの花が咲いたこと
を書きました(下記参照)。
「コバノミツバツツジの花が咲き始めました」 (2020年3月28日ブログ)
https://www.hitohaku.jp/blog/2020/03/post_2708/
2020年3月26日は、4階入口付近のコバノミツバツツジの花は、
まだ咲いていませんでしたが、3月28日には咲いているのを確認できました。
▲コバノミツバツツジの2020年3月26日の状態(つぼみ)
▲コバノミツバツツジの2020年3月28日の状態(開花)
今年(2021年)は、本日(3月27日)、コバノミツバツツジが咲いているのを確認しました‼
▲コバノミツバツツジの2021年3月26日の状態 (つぼみ)
▲コバノミツバツツジの2021年3月27日の状態(開花)
ひとはく本館4階入口付近のコバノミツバツツジは、
昨年とほぼ同じ日に花が咲きだしましたよ。
皆さんのお住まいの近くのコバノミツバツツジ(分布;中部地方以西~九州)は、いかがでしょうか?
研究員 小舘 誓治
恐竜クイズに答えたあとは...型紙を使って、ティラノサウルスをつくります。
ティラノサウルスの帽子ができたら、みんなで一緒に「ガオ~ッ!」
ご参加ありがとうございました。
フロアスタッフまつだ
昨日までの寒さがウソのように、暖かな一日
少しずつ春の足音が聞こえてきました!
今日はフロアスタッフとあそぼう「恐竜のおひなさまカード」をおこないました
ひとはくのおひなさまはひとあじ違う!?
かっこいい恐竜で、とびだすポップアップカードを作りますよー!
女雛はタンバティタニス、男雛はティラノサウルス類
1億1000万年前はどんな生きものたちがいる世界だったのでしょう?
3階の「丹波の恐竜化石展示室」で知ることができるよ!
さぁ!作ってみよう!!
ジャジャーン!完成!!
ステキなおひなさまカードが出来上がったね♪
ご参加いただいたみなさま!ありがとうございました!!
このイベントは2/27(土)もおこないます
ぜひおこしください!
フロアスタッフ かどはま・にしぐち
(※上の画像をクリックすると、PDFファイルが閲覧できます)
○恐竜のおはなし 【予約可】 丹波地域の恐竜時代の地層(篠山層群)の研究や発掘調査、化石剖出のお話が聞けるよ! 開始時刻:① 10:30 ② 11:30 ③ 13:30 ④ 14:30 時間:30分 参加費:無料 定員:各15名 *子どもの人数です 対象:小学生以上 |
○石こうで化石レプリカをつくろう 【予約可】 石こうで恐竜やアンモナイトのレプリカをつくろう! ※おゆまるより大きいレプリカが作れるよ。 開始時刻:①10:30 ② 11:30 ③ 13:30 ④ 14:30 時間:40分 参加費:200円 定員:各10名 対象:小学生以上 |
○簡単!アンモナイト化石のレプリカづくり カラフルなおゆまるで、自分だけのアンモナイトをつくってみましょう。 開始時刻:①10:30 ②11:00 ③11:30 ④13:00 ⑤13:30 ⑥14:00 ⑦14:30 ⑧15:00 時間:20分 参加費:100円 定員:各10名 |
○化石発掘体験 【予約可】 丹波竜の化石が発見された石を割り、恐竜の骨の破片などの化石を探してみよう!! 開始時刻:①10:30 ②11:30 ③13:30 ④14:30 時間:40分 参加費:500円 定員:各10名 対象:5歳以上 備考:化石の持ち帰り不可。参加者には丹波竜オリジナル缶バッチをプレゼント。未就学児は保護者同伴。 |
○恐竜かみしばいと絵本の読み聞かせ 【予約可】 化石発見ものがたりや、恐竜の絵本がいっぱい。小さなお子さんでも楽しんでいただけます。 開始時刻:12:30 時間:30 分 参加費:無料 定員:15名 *子どもの人数です |
○丹波竜の化石レプリカ展示 丹波地域から発見された丹波竜(タンバティタニス)の尾の骨のレプリカを展示します。 |
生涯学習課 竹中敏浩
これからどんぐりのたくさん落ちる季節になります。
ぜひ探してみてください!!
今回、参加して頂いた皆様、ありがとうございました!!
次回のひとはく探検隊は10月25日に「キノコGETだぜ!」を行います。
秋山研究員と一緒に、ひとはくの建物の周りを歩いて秋のキノコを探します!
みなさまのご参加をお待ちしています!!
(フロアスタッフ さくま)
生涯学習課 竹中敏浩
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生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
7/27(月)から7/31(金)までの間、「教職員・指導者セミナー」を行いました。このセミナーは、各種学校・園の教職員や、環境体験学習等を指導されている方を対象に毎年開催しているものになります。とりわけ今年度は新型コロナウイルス感染防止のため、当初の予定から内容を一部変更したり、セミナーそのものを中止したりもしました。そのような中で参加された先生方は、子供たちの興味・関心をより一層引き出し、更に内容が深まる学びにつなげようと、とても熱心に受講されていました。
以下、簡単ですが実施したセミナーの内容を紹介します。
コロナ禍における猛暑の中、また、学校におけるタイトな日程の中、本セミナーを受講していただいた先生方、大変お疲れ様でした。また、当館における感染症防止対策にもご協力いただき、誠にありがとうございました。本セミナーの内容が今後の授業にお役に立つことを館員一同心よりお祈り申し上げます。
なお、この「教職員・指導者セミナー」は来年度も実施する予定ですので、その際も奮ってご参加いただきますよう、お待ちしております。
今後ともひとはくをどうぞご利用ください。
8月に入り猛烈に暑い日が続きます。
今年は4月からコロナ禍の中、各学校ともさまざまな学校行事が実施できない中、8月4日(火)、兵庫県立川西緑台高校の総合理数コースの1・2年生がひとはくを利用して夏季校外研修を実施してくれました。
■研究とは・・・
■収蔵庫見学
生涯学習課 竹中敏浩
みんなの顔が一人ずつちがうように、虫たちも、大きさ、形、色が、一匹ずつちがいます。たくさんの昆虫標本をじっくりながめ、ちがいを発見してほしいな。そんな願いを込めた、プチ展覧会です。
「生物多様性」ってなんだか難しい言葉ですけれど、場所がちがえば住んでいる虫たちもちがうこと、虫にはいろんな種類があること、それに、「ひとつずつちがう」ことです。
この特別展は、展示と、8月12日に行う関連プログラム「昆虫大捜査線」で、これらを感じてもらえるように、デザインしました。
残念ながら、予約制の昆虫大捜査線は、すでにすべての回が満員です。キャンセル待ちの方も多く、今からお申し込みいただいても参加は難しいです。
でも、公園で虫とりするのは自由ですので、展示を見てから、虫とりにチャレンジしてください。「赤穂海浜公園の昆虫」コーナーでは、これまでの昆虫大捜査線などで見つかった昆虫の標本を展示してあります。
会期:8月8日(土)〜31日(月)(火曜日は休館)
入館料や交通については、海洋科学館のサイトをごらんください。
展示の一部をご紹介します。
赤穂の特別展にあわせ、「千種川流域3館連携 むしむしスタンプラリー」がはじまっています。
佐用町昆虫館、ひょうご環境体験館、それに赤穂市立海洋科学館を巡ってスタンプを押せば、おみやげがもらえます。赤穂市立海洋科学館は8月8日から8月31日です。他の施設は10月いっぱいまでです。
ひょうご環境体験館では、「虫さん、大きくしてみよう」展を開催しています。
佐用町昆虫館では、このために、かわいいスタンプを新調しました。
博物館エントランス近くでは、しだれ桜(ヤエベニシダレの仲間)がきれいに咲いています。
少し前はトサミズキが葉に先だち、黄色の花を咲かせていましたね。
→関連ブログ「コバノミツバツツジの花が咲き始めました」
臨時休館中の博物館の今後の予定については、追ってホームページ等でご案内します。
「兵庫県立ミュージアム&ライブラリー」インスタグラムで
人と自然の博物館のPR映像を紹介しております。#エア博物館
▲くわしくは、こちらをクリックしてください。
事態が収束し、みなさまにお立ち寄りいただける日を楽しみにしております。
フロアスタッフまつだ
博物館エントランス近くにあるサクラ、 「エドヒガン」の花が咲きました。
エドヒガンは兵庫県ではめずらしいサクラで、
みなさんがよくご存じのサクラ、ソメイヨシノはこのエドヒガンとオオシマザクラが交配して誕生したとか。
●●● 博物館の展示紹介 ●●●
博物館の1階「岩石と鉱物」のコーナーには、「櫻石(さくらいし)」という石が展示されております。
サクラの花びらそっくりの石ですよ~。かたちが面白いですね。
博物館の開館情報は「館からのお知らせ」をご覧ください。(詳細はこちらをクリック)
フロアスタッフまつだ
ひとはくでは、2月11日、第15回目「共生のひろば」を開催し、約2,000名を超える皆さまにご来館いただきました。発表については、口頭発表8本、ポスター発表78本、計86本、約300名の方々にご発表をいただきました。その名の通り、発表者と来館者、また発表者どうしの多様な交流のある素晴らしい『ひろば』となりました。ご来館いただいた発表者と来館者の皆さまにお礼申し上げるとともに、発表と交流のようすをご報告します。
■口頭発表
口頭発表では8団体から身近な食べ物のことからDNAによる分類までさまざまな発表がありました。
(左)宝塚北高校「温泉水で鉄分が多い豆苗は育つか?」学校近くの宝塚温泉も調査。(右)小学生兄弟によるぬか漬けとお茶の抗酸化作用の研究。紙芝居形式の発表です。
■ポスター発表
ポスター発表は78本の発表をいただきました。個性豊かなポスターをはじめ、展示物、実態顕微鏡を用いた体験的展示など、それぞれ工夫を凝らしての素晴らしい発表ありがとうございました。
(左)有馬高校における30年間にわたる気象観測データを農業高校の生徒と一緒に発表。まさに地道な努力の結晶 (右)幻想的なテラリウムの展示
■ギャラリートーク
プログラムの最後には、ひとはく研究員赤澤宏樹によるギャラリートーク「苦情の分析からはじまる多様な街路樹の可能性」を行いました。
(左)企業が育てる街路樹。ティファニー前のドレスのオブジェと樹木 (右)「桜の木を切らないで」という小学生からの意見への回答張り紙。この桜の枝から次の並木が育てられたそうです。
多数の方々にお聴きいただきありがとうございました。
■表彰式および茶話会
終了後は表彰式および希望者による茶話会も行いました。本日素晴らしい発表をいただいた方々には、ひとはくから館長賞、名誉館長賞を贈らせていただきました。表彰を受けていただいたのも、小学生から高校生、一般の方々とさまざまな年代の方です。
このように「第15回共生のひろば」は自然や環境に興味がある方々の活発な議論や交流が行われる中で閉会となりました。ひとはくでは来年度も「共生のひろば」を計画中です。皆さまとまた交流できることを楽しみにしております。
生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
「レプリカ」という言葉を聞いたことがありますか?
レプリカとは本物から型をとって、もとの化石とまったく同じ形・大きさにつくったものです。
自分だけのオリジナルのアンモナイトレプリカをつくることができるイベントが、1/3・4・5と3日間、開催中です!
ぜひご参加ください。
イベントの案内はコチラをクリック→https://www.hitohaku.jp/infomation/event/event19-1201-3.pdf
●●● 博物館のおやすみのおしらせ ●●●
博物館はメンテナンスのため、1/6(月)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2020年1月6日(月)~2月7日(金)
フロアスタッフまつだ
また博物館はメンテナンスのため、1/6(月)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2020年1月6日(月)~2月7日(金)
フロアスタッフまつだ
■ アカハライモリはレッドリスト予備軍
アカハライモリは日本の固有種で1960年代のはじめ頃までは普通にみることができましたが、
現在、個体数が減ってきています。
▲水槽のなかで活発に動くアカハライモリ
■ 幻のミズラモグラの展示
ミズラモグラは全長10㎝程度のとても小さなモグラの一種で日本固有種です。
ほかにもいろんな生物の展示がありますよ!前回のブログはこちら。
貴重な生物たちにあいにきてください。
展示特別企画「ひょうごのレッドリスト展 ~哺乳類・爬虫類・両生類・魚類~」
期間:2019年10/12(土)~2020年1/5(日)
場所:2階企画展示室
くわしくは→コチラ★ パンフレットは→コチラ★ (※リンクをクリック)
博物館のおやすみのおしらせ
年末年始 2019年12月28日(土)~2020年1月2日(木)
新年は1/3(金)より、開館いたします♪
また博物館はメンテナンスのため、1/6(月)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2020年1月6日(月)~2月7日(金)
12月のイベントもたくさんありますので、ぜひ遊びにきてくださいね。
フロアスタッフまつだ
博物館で10月からはじまっている、 「ひょうごのレッドリスト展」
絶滅のおそれがある生きものを2020年1/5(日)まで、解説パネルや標本・写真を使って紹介しています。
今回の企画展では、2017年に改訂された最新のレッドリストから哺乳類・爬虫類・両生類・魚類に注目。
企画展示室の入り口にはツキノワグマの迫力ある剥製が!
▲ムササビ(左)、ニホンモモンガ(右)の剥製
▲ムササビはリスの仲間で日本固有種。
▲アカウミガメの剥製
▲ニホンイシガメ
イシガメは日本固有種。富士山を背景にした水槽で生きている姿をみることができます。
ほか希少種の魚の生体展示もありますよ。
ほかにも、博物館ではイベントをたくさんご用意しています♪
4階ひとはくサロンには大きなクリスマスツリーも設置されましたので、イルミネーションもお楽しみくださいね。
展示特別企画「ひょうごのレッドリスト展 ~哺乳類・爬虫類・両生類・魚類~」
期間:2019年10/12(土)~2020年1/5(日)
場所:2階企画展示室
くわしくは→コチラ★ パンフレットは→コチラ★ (※リンクをクリック)
フロアスタッフまつだ
吹く風に肌寒さが感じられる季節になりました。
が、ひとはくでは今日も元気に、はかせと学ぼう!~アンモナイト石けんをつくろう!~を行いました。
今回のはかせは、環境生物学が専門の佐藤主任研究員です。
アンモナイトに関する豆知識や石けんの作り方を丁寧に教わりました。
みんなアンモナイトって知ってるかな?
そして石けんづくりが始まります。
最初に選んだ色の石けんを溶かします。熱いから気をつけてね~
さぁ、いよいよ溶けた石けんを型に流し込みます。固まるのがたのしみ~♪
みんな、自分が作った世界に一つだけの「アンモナイトの石けん」ができてとても嬉しそうでした! よかったねー
ご参加してくださった皆さま、ありがとうございました!!
フロアスタッフ うぶやしき
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(植栽前) | (植栽後) |
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10/22(火)のワークショップで「とっても簡単!レプリカづくり」を行いました。
レプリカとは本物から型をとって、もとの化石とまったく同じ形・大きさにつくったものです。
イベントで作るのはアンモナイトのレプリカ。
アンモナイトは大昔、恐竜がいた時代に海の中にたくさんいました。
カラフルなおゆまる(=プラスチック粘土)を型につめて...
できあがり!
とてもステキですね。
博物館2階には、本物のアンモナイト化石にさわれる展示がありますよ。
11/4(月・祝)も「とっても簡単!化石のレプリカづくり」を行います。
ぜひお越しください。
フロアスタッフまつだ
生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
① 夏色(ゆず) ② 世界はあなたに笑いかけている(Little Glee Monster) ③ ノーダウト(Official髭男dism) ④ サイハテアイニ(RADWIMPS) アンコール オレンジ(GReeeeN) |
ただいま2階奥のひとはく多様性フロアにおいて、
コレクション展「石ころズラリ~美しい鉱物から珍しい岩石まで~」を開催中。
英名で「銅の花」とよばれる青が美しい「胆ばん」や(写真左)、
黄色の「自然硫黄」(写真右)などカラフルな石から、
化石が入っている石などにさわれる「石ころにさわってみよう」コーナー(写真左)など様々な展示があります。
「誕生石コーナー」(写真右)もありますので、自分の誕生石をさがしてみよう!
文字が浮かび上がったり、二重にみえるおもしろい石や、
石英(水晶)の展示もありますよ。
●● ワークショップのおしらせ ●●
石ころズラリに関連するイベントで8/28(水)に
ワークショップ「恐竜・鉱物ストラップづくり」というイベントがあります。(参加費:100円)
恐竜や鉱物の絵を自由にかいてオリジナルのストラップをつくってみましょう!
※両面タイプのストラップです。片面はタンバティタニス(丹波の恐竜)や鉱物の絵など図柄を選べます。
▲鉱物ストラップの図柄のひとつ「天青石(てんせいせき)」
名前の通り淡い青色の鉱物ですが、
炎色反応で赤色を示すストロンチウムを含むために、花火の材料に用いられています。
ワークショップのイベント詳細は下記のタイトルをクリック▼
★→→ 8/28(水)ワークショップ「恐竜・鉱物ストラップづくり」 ←←★
このほかにも、たくさんイベントがありますのでぜひお越しください。
コレクション展「石ころズラリ~美しい鉱物から珍しい岩石まで~」
期間2019年7月13日(土)~9月29日(日)
場所:2階ひとはく多様性フロア、エントランスホール
くわしくは→コチラ★ パンフレットは→コチラ★ (※リンクをクリック)
フロアスタッフまつだ
令和元年8月8日
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
夏休み期間の7/29(月)~8/2(金)、8/5(月)に、ひとはくにて「教職員・指導者セミナー」を行いました。
このセミナーは、小、中、高等学校、特別支援学校、幼稚園、保育園の教職員や、環境体験学習等を指導されている方を対象に毎年開催しています。
夏休み明けの授業等において、子供たちの興味関心を引き出し、内容の深い学びにつなげるべく、とても熱心に受講してくださいました。
以下、セミナーの内容を簡単に紹介します。
生涯学習課 坂井 貴行
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
「第4回高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」の3日目です。
正確には、2日目夜から3日目午後までのご報告です。
今夜の様子は明日の書き込みです。
2日目夜~3日目昼のプログラム(東眼山)
・2日目夜 夜間観察(ライトトラップ(昆虫)、遊歩道沿いの生物観察(主に両生爬虫類))...
・3日目朝 野鳥観察
・3日目午前~昼過ぎ 東眼山遊歩道での生物観察
・3日目午後 コケの同定、観察、標本作り
グループごとに日台交流の時間
東眼山の自然を積極的に観察するため、昨晩から盛りだくさんです。
昨日、夜間は気温も湿度も下がり、比較的過ごしやすい環境の中、水銀灯、紫外線ライトによるライトトラップと遊歩道観察です。
ライトトラップは、沢山の鱗翅目(ガ)、ツノトンボ、ヤブキリ、カブトムシが飛来しました。
遊歩道では、タイワンアオハブ、タイワンアオヘビ、アカマダラ、タイヤルセダカヘビのヘビ、ヒスイガエル、ラトウチガエル、フーチャンオオアタマガエルなどのカエルが観察できました。
今日午前中は、鳥や植物の観察の後、施設の中で、けん玉が得意な高校生を中心に盛り上がった他、折紙や福笑い、台湾の王様ゲームなどで交流しました。
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公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
【日時】8月10日(土)〜12日(月)11:00〜16:00
【場所】キッピー山のラボ:三田市有馬富士自然学習センター(三田市) 学習室待ちに待った夏休みが始まりました。今年は梅雨明けすぐの夏休み、そしてたいへんな暑さです。
>>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
>>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)
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ひとはくの展示やセミナーなどをきっかけに、ナチュラリストをこころざす児童・生徒諸君が現れてくれたら、たいへん嬉しく思います。 生涯学習課 竹中敏浩 |
セミナー「但馬牛のひみつ」受講者募集!
7月13日に、ひとはくサロンに但馬牛が登場しました。
但馬牛博物館×ひとはくコラボ展「但馬牛のひみつと牧場公園の自然」のために、はるばる新温泉町からゆめはくに乗ってやってきた但馬牛の模型です。
指紋ならぬ鼻紋(びもん)スタンプもありますよ。
展示関連の催しとして、8月6日に但馬牛博物館から渡邊館長をお迎えして、セミナー「但馬牛のひみつ」を行います。
但馬牛の読み方は、「たじまぎゅう」か「たじまうし」か知っていますか?
実はどちらも正解です。「たじまぎゅう」と読むと肉のこと、「たじまうし」は生きている牛を指すそうです。
では、但馬牛と神戸ビーフの関係は?神戸ビーフに実は三田が深く関わっていたってホント?
気になる方はぜひセミナーにお越しください。
セミナー参加者には但馬牛(たじまぎゅう)の試食もあります。
おいしいお肉を味見しながら、但馬牛(たじまうし)のひみつを味わってみませんか。
日時 8月6日(火)13:30-15:00
会場 人と自然の博物館4階 実習室
定員 30名
受講料 1000円 *但馬牛試食付き
申し込みはこちら
8月18日(日)には但馬牛博物館の小玉学芸員が来館し、但馬牛クイズをします。
こちらは申込不要です。みなさまのお越しをお待ちしています!
自然・環境評価研究部 半田久美子
他にも30点以上の標本が集合して、会場の準備が出来上がりつつあります。
右に恐竜の骨格が並んでいますねー
左のケースは何でしょう??
左側は卵の研究室です。
馴染みのある卵だけど、実はこんな構造になってるんですねー
真ん中では研究者になった気分で、
顕微鏡で卵の薄片(薄くスライスしたもの)を観察することができます。
覗いているものは何の卵でしょうね?
さらに奥は・・・丹波市から発見されている卵殻化石が勢揃いしています。
常設展もいつも通りだなーっと、通り過ぎずにじっくり見てみてください。
いつもと違うものがありませんか??
さらに、会場で楽しめるクイズなども用意していますので、
恐竜好きの皆さん、是非この機会に足を運んでみてくださいね!
自然・環境評価研究部 久保田克博
生涯教育課 竹中敏浩
(公財)国際花と緑の博覧会記念協会と兵庫県立人と自然の博物館、台北市立動物園、財団法人台北動物保育教育基金會が合同で企画した「第4回高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」が、今年も8月2日(金)~8月8日(木)の日程で行われます。
この事前学習会が、7月7日(日)に、日本側の高校生20名を集めて行われました。以下はその様子です。
最初に企画主体となっている(公財)国際花と緑の博覧会記念協会からご挨拶をいただいたあと、参加高校生と引率者の自己紹介を行いました。高校生たちはこの日が初顔合わせ。やや緊張した面持ちのなか、事前学習会が進められます。
その後、現地での生活や台湾の高校生との交流について説明がありました。写真を交えてのくわしい説明で、高校生やこの日参加した8名の保護者の方々も、台湾の高校生と短期間で打ち解けていく交流のようすに感銘を受けたようでした。(写真上左)
午後からは、生き物調査についての具体的な学習です。調査中に遭遇する可能性のある危険性をはらむ生物について、ひとはくの太田研究部長から、その危険度や対応方法について説明がありました。実体験にもとづく話ばかりで、どの高校生も危険性について理解するとともに、これから生き物調査に向かうのだという意思を固めることができたようすでした。(写真下左・下右)
この「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」は、8月2日に日本を出発しますが、そのようすをブログとしてここに掲載しますので、順次ご覧いただければ幸いです。
兵庫県立人と自然の博物館
生涯学習課 竹中敏浩
窓をたくさんかいたり、家の壁にお花をかいたり...オリジナルの家ができました。
さっそくどこに住みたいか、自分の作った家をまちに置いていきます。
山の上に家を建てたお友達も!高いところから まちの様子がよくわかるね。
「毎日おまいりできるから」と神社の横に家を建てたお友達や、
「川へすぐ泳ぎに行ける」「自然が多い」と川や牧場の近くに家を建てたり、
「すぐ買い物に行けて便利だから」とコンビニやスーパーの近くに家を建てているお友達もいましたね(^^)
最後にみんなで記念撮影!
イベントを通して「まちづくり」に興味をもってもらえるきっかけになれば嬉しいです。
ご参加ありがとうございました!
●●● 企画展のおしらせ ●●●
コレクション展「石ころズラリ~美しい鉱物から珍しい岩石まで~」
期間2019年7月13日(土)~9月29日(日)
場所:2階ひとはく多様性フロア、エントランスホール
くわしくは→コチラ★ パンフレットは→コチラ★ (※リンクをクリック)
フロアスタッフまつだ
ヒアリを始め外来生物に関する講習会を,東京,岡山県,広島県に招聘されて実施してきました.最近は,ヒアリやアカカミアリが,あまりニュースにも取り上げられなくなり,多くの方が,もう大丈夫だと思われているかもしれません.その中で,しっかりと対策を続けている自治体の取り組みには,心から感謝です.その思いを込めて,しっかりと講習を行ってきました.ちょうど,この講習会のすぐ後で,300匹を超えるアカカミアリが岡山県の水島港で発見され,駆除されました.この発見は,岡山県と港湾管理局が水島港で自主的に実施している定期モニタリングによるものでした.油断せずに,抜かりなく監視を続けていたことが,アカカミアリの早期発見と早期駆除につながったのです.出かけて行っての講習会は,なかなか大変ですが,これからも,こうした地域の取り組みを応援していければと思っています.(系統分類 橋本佳明) |
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お母さんダンゴムシは、おなかの袋に50~200個位の卵を産むんですよ。2週間位すると卵から赤ちゃんがかえります。そして袋がやぶれて、ダンゴムシの赤ちゃんたちが誕生します。もちろん模型だから赤ちゃんは生まれないんだけど、本当にリアルです。
ぜひ、ひとはくに見に来てくださいね~。
県立人と自然の博物館共催で、丹波市にある丹波竜化石工房ちーたんの館にて、
夏期特別展「恐竜の卵の秘密」が開催されます。
〇 恐竜の卵化石の研究史に残るシチパチを中心に、恐竜の卵化石の謎に迫ります。
また、卵化石の研究方法を紹介するとともに、これまでに篠山層群から発見された卵化石と、
2019年1月〜3月に丹波市内で行われた卵化石発掘調査の成果の一部も紹介します。
2019年7月20日(土)~ 8月19日(月)の期間は、トリケラトプスの動くロボットも登場!!
〇 開催期間:2019年7月20日(土)〜 9月1日(日)
〇 開催場所:丹波竜化石工房ちーたんの館
〇 入館料:大人200円、小中学生100円 ※兵庫県内の小中学生はココロンカードの提示で無料
【主 催】丹波市
【共 催】兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
【協 力】モンゴル科学アカデミー古生物学地質学研究所、群馬県立自然史博物館
【復元画】山本匠
チラシはこちら(PDF: 2.4MB)
詳しくは、丹波竜化石工房の夏期特別展HPに掲載されています。
https://www.tambaryu.com/koubou/event/77.html
自然・環境評価研究部 久保田克博
ラジオとテレビ番組の収録しました.ラジオは「ラジオ関西-正木明の地球にいいこと」という番組で,生物多様性とは何かを,わかりやすく解説.テレビは読売テレビ制作の特番で,全国から話し上手な人を紹介する番組です.こちらは,「地球はアリが回している」という博物館でのセミナーをお披露目しました.(系統分類 橋本佳明) |
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神戸市環境局が開講した「身近なアリ調査」で,講師をしてきました.これは,市内にある高校の生物部や科学部を対象としたもので,最も身近な昆虫であるアリ類の生息調査などをすることで,生物多様性の意味や重要性を知ってもらおうという取り組みです.さらに,ヒアリのような外来アリの侵入を,市民と行政が協働して監視する体制構築の基盤を作りに繋げることも目的です.7校の参加があり,アリの生態や分類に関する講義,野外での餌トラップによるアリ採集実習,採集したアリの同定実習など,10時から17時まで,みっちり指導してきました.(系統分類研究部 橋本佳明) |
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生涯学習課 竹中敏浩
5月25日土曜日 はかせと学ぼう「化石を掘り出そう!」を行いました。
恐竜はかせの久保田先生に発掘のお話を聞いて
それから...化石をほりだします。
化石が出てきたら・・・
水で洗って、ケースに入れて完成!!!
ほりだした化石はすべて本物です!
次回の「化石を掘りだそう!」は7月6日土曜日です。
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
5月6日(月)、フロアスタッフとあそぼう!「ひとはく〇✕クイズ大会」をおこないました。
「せーの!どっち??」
ご参加いただいたみなさん!ありがとうございました!
ゴールデンウィーク特別企画で行っていた「はばたけ!大きな鳥」が完成しました。
鳥のはねに絵やメッセージをかいてくださったみなさま、ありがとうございます!
ひとはくへのメッセージや、
新しい元号の 令和 をお祝いするメッセージなどもありました。
▲はばたけ!おおきな鳥ができるまで
ゴールデンウィーク後も「はばたけ!大きな鳥」の作品は、しばらくのあいだ4階ひとはくサロンで展示します。
イベントもたくさんありますので、ぜひお越しください♪
「令和」もひとはくをよろしくお願いいたします。
フロアスタッフまつだ
もうすぐゴールデンウィークですね。
ひとはくはゴールデンウィーク特別企画をご用意しております!
「はばたけ!おおきな鳥」
鳥のはねに絵やメッセージをかいて、みんなでおおきな鳥を完成させよう!
4階ひとはくサロンにおおきな鳥がはばたいています。
▲はねに自由に絵やメッセージをかいてね!
期間は4/27(土)~5/6(月祝)まで(参加費無料)
ほかにもイベントがたくさんありますので、ぜひお越しくださいね♪
フロアスタッフまつだ
4月20日(土)は、フロアスタッフとあそぼう「川でさかなつり」を行いました。
ブルーシートを川に見立て、フロアスタッフ手作りのさかなをならべます。
さかなのおはなしをきいてから、ミッションカードを手がかりに、さかなに合わせたエサを釣り竿につけて釣りをします。
どんなエサで、どんなさかなが釣れたかな?
最後にみんなで「はい、ちーず!」
ご参加くださりありがとうございました!!
明日も「川でさかなつり」を行いますので、ぜひご参加ください!
フロアスタッフ ふじわら
4/6(土)にフロアスタッフとあそぼう「ヒラヒラちょう」を行いました!
ヒラヒラはばたくちょうのペーパークラフトをつくろう!
今回つくるチョウのシルエットは「キプリスモルフォ」というチョウを参考にしました。
メタリックブルーのちょうちょで、角度をかえてみると色が変化するんですよ。
チョウのお話のあと、すきな色をぬってチョウをつくります。
できたチョウは、モルフォチョウの標本と一緒に記念撮影!
ご参加ありがとうございました。
4月もイベントをたくさんご用意してますので、ぜひお越しください。
フロアスタッフまつだ
生涯学習課 竹中敏浩
毎月第2土・日曜日は、画はくの日。
3/9(土)・3/10(日)のフロアスタッフとあそぼうは
「画はくの日~キノコを描こう!~」を行いました。
2階展示室の「六甲山のキノコ展2019」の展示をじっくり観察してキノコを描こう!
最初にキノコのお話をきいてから、描きます。
キノコの顔出しパネルで写真撮影♪
描いてくださった絵は、4階ひとはくサロン・休憩コーナーで、
1カ月ほど掲示をします!
ぜひ見に来てくださいね!
ご参加いただきまして、ありがとうございました。
>>イベントスケジュール3月号
→ひとはくでは毎日何かのイベントがあります。
イベントスケジュールでチェックして、イベントにあわせて来館すればもっと楽しめますよ♪
フロアスタッフまつだ
大学院の魅力を一日で紹介します! どなたでも参加できます! 人と自然の博物館および森林動物研究センターの大学院(兵庫県立大学 環境人間学研究科 共生博物部門)では、博士課程(前期・後期)への学生(社会人学生含む)の受け入れを積極的に行っています。今回実施する「大学院公開セミナー」は、博物館での研究活動や野生動物管理の実践に関心のある大学生や一般社会人向けのセミナーですが、大学院進学・入学希望者以外の方も受講可能です。皆様のご参加をお待ちしております。 |
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兵庫県立人と自然の博物館
主任研究員 黒田有寿茂
『画はくの日~キノコを描こう!~』 2階展示室「六甲山のキノコ展2019」の標本を見ながら、キノコを描いてみよう!
くわしくはこちら☆
みなさんのご参加をお待ちしております♪
3月2日はフロアスタッフと遊ぼう『きょうりゅう骨パズル』を行いました。
丹波の恐竜の骨パズルを、みんなで力を合わせて組み立てます!
はじめに丹波の恐竜【タンバティタニス・アミキティアエ】のおはなしをきいてから、
さっそくみんなでパズルスタートです!
かんたんそうにみえて、むずかしいんです。
完成したあとは2チームにわかれて、どっちがはやくできるか対決!
どちらのチームもはやかった!
最後に丹波竜の骨スタンプを記念に押して、
完成☆
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
明日はイベント盛りだくさんのキッズサンデー☆
きょうりゅう骨パズルのイベントもあるので、ぜひご参加ください。
フロアスタッフ ふじわら さき
Kids(キッズ)キャラバン の報告です。
今回お邪魔したのは、相生市にある「あおば幼稚園」です。
この日(2019年2月21日)、ひとはくを出発したのは結構
早い時間でした。下の写真は、移動博物館車(2t トラック)の
「ゆめはく」が移動中、山陽自動車道のサービスエリアの駐車場に
駐車したときのものです。
横並びに駐車している車をみると、様々な働く車?(トラック)が
止まっていました。
▲「ゆめはく」と いろんなトラック
ほぼ予定どおりに「ゆめがく」が目的の あおば幼稚園に到着しました!
すると、「ゆめはく」が到着したことをお知らせする放送が園内に響き渡ります。
(しばらくしてから気がついたのですが・・・)
園長先生がマイクを持たれて、アナウンスをしてくださっていました。
▲あおば幼稚園の園庭に到着した「ゆめはく」(写真の左手 奥には、相生市立青葉台小学校が見えています)
園長先生をはじめ先生方にも手伝っていただき、準備完了。
園児さんたちに ゆうぎ室に集まってもらって、ごあいさつをしたあと、
それぞれのグループに分かれて、いろんな体験をしてもらいました!
(今回は、くま組さん、うさぎ組さん、ひよこ組さんなど、
異なる年齢の園児さんが一緒になったグループのようです。)
▲はじめの「ごあいさつ」をしています
さあ、体験スタートで~す。
園庭の「ゆめはく」では、
『むしむし みっけ』のコーナーがあり、蝶類や甲虫類など、
きれいな昆虫が展示してあり、みんなで観察します。
▲きれいな昆虫標本をみんなで観察
ゆうぎ室では、
『キューブ パズル』のコーナーがあり、
恐竜キューブパズルのほか、その近くには、恐竜の頭骨のレプリカや
丹波竜のタペストリーが展示されました。
また、昆虫拡大キューブパズルもあり、みんなで協力してパズルを完成させて、
それらと一緒に記念撮影をされていました。
▲完成した昆虫拡大キューブパズルと一緒に ハイポーズ!
『さわれる化石』のコーナーでは、
みんなで本物のアンモナイトや三葉虫の化石をさわってたり、
観察をしました。
▲アンモナイトの化石をさわっています
『大きくしてみよう』のコーナーでは、
拡大装置で、生きているガの仲間やカメムシの仲間、
ダンゴムシなど、いろんなものを大きくして みんなで観察しました。
▲いろんなものを大きくして観察しています
最後に、ごあいさつをさせていただいたときに、園児さんたちから、ひとはくの
スタッフに、すてきなプレゼントをいただきました。
どのようなものをいただいたのかは、
園の皆さん と ひとはくスタッフの ひ・み・つ です。
▲すてきなプレゼントを いただこうと しています
後片付けをして、「ゆめはく」に展示物などを積み込んで終了です。
幼稚園に隣接している相生市立青葉台小学校の児童さんが、「ゆめはく」を見つけて
声をかけてくれたのですが、その時、みんなきちんとあいさつをしてくれました。
出発前に園長先生に、我々が元気づけられる、お言葉とお礼を
いただき、「ゆめはく」は園庭を発進。
園舎の横を通った「ゆめはく」に向かって、お部屋から(それを見つけた)
園児さんたちが 手を振ってくれているのが見えました!
▲園長先生にお言葉を いただいています
▲園児さんが「ゆめはく」に向かって手を振ってくれてます
(窓ガラスに「ゆめはく」が映りこんで、中が見えにくいですが...)
みんな~、楽しかった~!
ひとはくにも 家族の人と来て下さいね~
この日は、佐用町昆虫館の茂見さんにもスタッフに加わっていただきました。
また園長先生をはじめ 園の先生方に、準備なども お手伝いいただきました。
みなさん ありがとうございました。
スタッフ:八木・藤本・小舘(記)
ひとはくでは、2月11日(月・祝)、第14回目「共生のひろば」を開催しました。当日は、発表者400名、聴講を合わせて約2,000名を超える皆さまにご来館いただき、素晴らしい『ひろば』となりました。まずは、ご発表いただいた皆さま、そしてご来館いただいた皆さまにお礼申し上げます。
今年第14回は、口頭発表8本、ポスター発表76本で、全部で84本の口頭発表・ポスター発表をいただきました。その発表と交流のようすをご報告します。
(左)4階ひとはくサロンでのポスター展示 (右)3階展示室でのポスター展示
■ギャラリートーク
中瀬館長からのあいさつの後、ひとはく研究員秋山弘之によるギャラリートーク「人の暮らしと共生するコケ植物」を行いました。
地球表面の2%という広大な面積を覆って繁栄しているにも関わらず、人類史上一度も食用にならず、普段あまり目立っていないコケ植物ですが、実は、自然の多い地域のみならず都市部でも人の暮らしと密接に結びついているさまを、ユーモアを交えて紹介しました。
(右)質疑応答で、コケ植物の生殖について質問する高校生。生物の授業での知識を見事に生かしながらの質問でした。
■ポスター発表
ポスター発表は76本の発表をいただきました。個性豊かなポスターをはじめ、展示物、実態顕微鏡を用いた体験的展示など、それぞれ工夫を凝らしての素晴らしい発表ありがとうございました。
三田の10年間にわたる野鳥観察の記録をまとめたポスター発表や、17年間にわたる六甲山再度公園のキノコの多様性を調べた研究、千種川生物調査の45年の歴史をまとめたものなど、地道な努力の結晶がまとめられた発表が数多くありました。
また、「共生のひろば」の特徴は何といっても世代を超えた学びと交流にあります。写真は高校生の発表に熱心に聴き入り、質問や示唆をしてくれている一般の方々です。こんな場を作り出せることを嬉しく、またありがたく思います。
長年の地道な研究の蓄積があるかと思えば、最新のデジタルツール=ドローンやGPS、GISを駆使しての発表などもありました。
また、実演や体験のできる楽しい発表もたくさんありました。左は、竜山石やガーネットの性質を楽しく体験的に発表してくださっている様子です。
■口頭発表
口頭発表では8団体から発表がありました。一般の方々でNPOとして環境保全活動をされている方や、高校生、小学生に至るまで多様な年代の方々、さまざまな団体からご発表いただきました。
(左)親子での発表「Neo玉虫厨子〜身近な昆虫の潜在的美しさ〜」 (右)作成したNeo玉虫の厨子を聴衆に見てもらっています
(左)「川から学んだ自然の大切さ 2018」 (右)大好き!みんなの「ブイブイの森」~地域団体・博物館・行政と連携した環境学習〜。小学校の環境学習と地域団体の活動が融合した発表でした
(左)「ピークはなぜでない?〜高校での成長促進物質の同定方法の確立を目指して〜」 (右)「ひすいハンター国石の魅力を探る」実演パフォーマンス付きの発表でした
■茶話会・表彰式および歓談(希望者)
終了後は希望者による茶話会も行いました。本日素晴らしい発表をいただいた方々には、ひとはくから館長賞、名誉館長賞を贈らせていただきました。表彰を受けていただいたのも、幼稚園生から高校生、一般の方々とさまざまな年代の方です。
このように「第14回共生のひろば」は自然や環境に興味がある方々の活発な議論や交流が行われる中で閉会となりました。ひとはくでは来年度も「共生のひろば」を計画中です。皆さまとまた交流できることを楽しみにしております。
生涯学習課 竹中敏浩
みなさんこんにちは!
ひとはくのメンテナンス休館が開け、博物館はたくさんのお客様でにぎわっています。
9日(土)と10日(日)は、~モールで恐竜をつくろう~をおこないました。
今回作るのは、首としっぽが長い植物食の丹波の恐竜:タンバティタニス・アミキティアエと、肉食の恐竜:ティラノサウルスです。
最初に少し恐竜のお話をきいて、カラフルなモールを折り曲げたり巻いたりして、作っていきます!
小さいお友達は、お父さん、お母さんにお手伝いしてもらいながらいっしょうけんめい作って......
完成☆
ご参加してくださったみなさま、ありがとうございました!
11日(月祝)は多世代で多様なテーマの発表がおこなわれる共生のひろばです。
画はくの日もありますよ!
みなさまのご来館をお待ちしております。
フロアスタッフ 藤原
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
1月のKidsサンデー(6日)は、雲が多い一日でした。
博物館のエントランスホール近くにあるエノキの木は、葉っぱも黄色く
なって落ち、たくさんなっていた果実も ヒヨドリなどの鳥類に食べられたのか
ほとんど 枝に残っていない状態です。
▲葉や果実がなくなってしまったエノキの木
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による
「サンデーぜみ『絵にあう、幹をさがそう!』」が行われました。
『絵にあう、幹をさがそう!』では、みんなで深田公園にでて
動物の体のもようによく似た幹をさがして観察したり、
こすり絵をしたりしました。
▲動物の体のもようににた幹をさがします
▲こすり絵をして 作品をつくります
それぞれ どんな幹を見つけたかな? こすり絵の作品はうまくできたでしょうか?
午前中のフロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『ころころ だんちゃん』」が上演されたり、
「展示解説『3階展示室 ダイジェスト ツアー』」が行われました。
『3階展示室 ダイジェスト ツアー』では、(今年の干支の)
イノシシなどの はく製を見たり、台場クヌギ、氷上回廊など
いろいろな展示を クイズなどをしながら まわっていました 。
▲『展示室 ダイジェスト ツアー』の様子
午後は、
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『ヤマモモの長い旅』」が上演されたり、
「フロアスタッフ と あそぼう!『新春!宝さがし ラリー』、
「イヌワシの紙飛行機 を 飛ばそう!」が行われました。
『新春!宝さがしラリー』は、館内の位置図と専用の冊子をもって、お宝をさがします。
▲『宝さがしラリー』の様子
どんなお宝が、見つかった のかな?
「イヌワシの紙飛行機を飛ばそう!」では、いくつかの色の紙が用意されていて、
それぞれ好きな色の紙でイヌワシ型(絵が描いてある)に折って作ります。
できたら、もちろん、 飛ばしま~す。
▲「イヌワシの紙飛行機を飛ばそう!」の様子
お父さんと一緒に 飛ばしている子もいましたよ。
午後の研究員によるプログラムは、「マツボックリでけん玉をつくろう!」や
「チョウのモビールをつくろう!」、「サンデーさーくる『イノシシの
小さなかざりをつくろう!』」が行われました。
「マツボックリでけん玉をつくろう!」では、研究員からマツ類に関する
お話しを聞いたあと、アカマツのマツボックリと紙コップなどを使って
けん玉をつくりました。
つくった けん玉で 上手にあそべるかな? 大人の人も けん玉に夢中になったりして!
▲「マツボックリでけん玉をつくろう!」の様子
▲大人の人も、けん玉に夢中?!!
「チョウのモビールをつくろう!」では、チョウ類の成虫と幼虫の絵に
色えんぴつで色塗りをして モビールにします。
▲「チョウのモビールをつくろう!」の様子
バランスよく、モビールを作れたかな?
モビールをもってハイポーズ!
▲作品と一緒に写真撮影
『イノシシの小さなかざりをつくろう!』では、研究員からイノシシについて
幼獣のはく製や写真を使って説明があったり・・・、
成獣の毛皮などを実際に触ったり、匂ってみたりしました。
それから、ひっつきむしのヒナタ イノコズチ や アレチ ヌスビト ハギなどの
果実の話のあと、ウリボウ(イノシシの幼獣のこと)の形をしたフェルト生地に
目や耳、体のもように みたてて ひっつきむしを貼りつけていきます。
フェルト生地の全面に ひっつきむし を 貼りつけている子もいましたよ。
▲「イノシシの小さなかざりをつくろう!」の様子
作品をもって、ハイポーズ!
▲作品と一緒に写真撮影
それぞれがいろいろで、個性がでますね~。
<ちょっとした出会事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
4階の「ひとはくサロン」と呼んでいるところには、
館内のこと を ご案内するフロアスタッフがいる
カウンターがあります。
▲フロアスタッフがいる4階のカウンター周辺
そのカウンター近くで、天井を見てフロアスタッフ
に話かけている小さな来館者(女の子2人)がいました。
どうやら、天井に展示しているダイオウイカの実物大
(体長4m以上)の絵について フロアスタッフに
質問をしているようです。
▲ フロアスタッフとお話している小さな来館者たち
近くにいたお父さんとお母さんに伺うと、2人は姉妹で
小さな来館者は幼稚園児、お姉ちゃんは小学校1年生
で、大阪に住んでいる・・・、 とのこと。
せっかくなので(?)、天井を見ているところの
写真を撮らせてもらいました。
▲天井を見ているところの写真として、ハイポーズ!
お母さんからは、「昨年12月(先月)に来館したけど、
1時間くらいしか 時間がなかったので、年が明けて
あらためて 来ました」とのことでした。
今回は、小さな来館者たちは、姉妹で
いろんなプログラムも体験してくれたようです。
また、ご家族で来てくださいね。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、2019年3月3日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
イノシシ、シカ、ツキノワグマにリス...
たくさんのどうぶつたちに色がぬれたら、万華鏡にはりつけてデコレーション!
キラキラかがやく万華鏡ができたよ!
かわいいツキノワグマさんに、スタッフもほっこり(*^^*)
ステキな万華鏡つくってくれて、ありがとう。
クリスマスが過ぎるとあっという間にお正月。
風邪をひかないように、楽しい年末年始を過ごしてね(^^)
フロアスタッフ てらお・きただに
4階ひとはくサロンのクリスマスツリーはもう みられましたか?
サロンの中央と窓際にツリーが設置されておりイルミネーションが楽しめますよ♪
オオシャコガイ...世界最大級の二枚貝ですが、現在は生息する数がへってきています。
博物館のオオシャコガイはさわれる展示ですので、どんな感触かさわってみてね。
ここで過去に博物館に設置されたクリスマスツリーの歴史を公開します。
2010年...左の4階ひとはくサロンの青いツリーは、フロアスタッフ手づくりのものです。
エントランスと3階入口に設置された緑のツリーも華やかですね。(写真クリックで拡大)
2011年~...窓際に設置されているツリーは年によって赤白サンタ帽デザインやゴールドのものがあります。
サロン中央の緑のツリーの飾りは毎年少しずつ変えております。(写真クリックで拡大)
ひとはくはクリスマスイベントもたくさんご用意しております。
イルミネーションと一緒にぜひお楽しみください。
年末年始おやすみのおしらせ
年末年始 2018年12/27(木)~2019年1/2(水)
新年は1/3(木)より、開館いたします♪
お正月は「ひとはくおみくじ」(ひとり1回)
4階インフォメーションで、おみくじがひけるよ!
新年初めは「ひとはくおみくじ」で運だめししよう♪
※1/3(木)~開始、なくなり次第、終了です。
お正月イベントも用意しておりますので、みなさまのお越しをお待ちしております!
また博物館はメンテナンスのため、1/7(月)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2019年1/7(月)~2/8(金)
フロアスタッフまつだ
2018/12/22(土) | F08お墓の石の今と昔 | 基礎講座 |
2018/12/22(土) | F09初代幕府天文方・渋川春海が見た宇宙 | 基礎講座 |
2018/12/23(日) | F10京都の昔を古地図と現代技術でめぐる | 体験する講座 |
2018/12/24(月) | F11お寺で宇宙学 | 基礎講座 |
2018/12/22(土) | F08お墓の石の今と昔 | 基礎講座 |
2018/12/22(土) | F09初代幕府天文方・渋川春海が見た宇宙 | 基礎講座 |
2018/12/23(日) | F10京都の昔を古地図と現代技術でめぐる | 体験する講座 |
2018/12/24(月) | F11お寺で宇宙学 | 基礎講座 |
生涯学習課 竹中敏浩
県立篠山東雲高等学校では、「農業教育の特質を活かし、地域に貢献できる心豊かな人材の育成」をミッションとした幅広い教育活動を展開されています!
主な勉強として!今年度から・・
・アグリ・プロダクト類型(作物・野菜)
・アグリ・サービス類型(草花・飼育)
・フード・インスティテュート類型(食品加工・研究)
すごくおもしろそうな勉強をされてますね!
「関わるすべての人や自然・動植物を愛する心を育てる教育の推進」を実践されるとともに、小規模な学校なので・・
まさに師弟同行~先生と生徒が教育的実践を通してともに学びあう、励ましあう感じがいいですね~
関心を持たれた中学生のみなさん!ぜひ篠山東雲高校に!
ひとはくでも「共生のひろば(毎年2月開催)」などで出展、発表活動を行っておられます!
ひとはくが関係する事業で、中瀬館長がコーディネーターとして
12月22日神戸で開催されるひょうご環境担い手サミットにおいても篠山東雲高校が活動発表をされます!
その学びの実践と、ひとはくと連携した現場実習として2名の先生方の指導のもと5名の生徒さんが、ひとはく入口前花壇を中心に花壇装飾実習を行われましたので、その様子をお伝えします!
実習終了後は館内を見学されました!
青いダンゴムシはみなさん注目です!!
生涯学習課 中前 純一
12/8(土)・9(日)のフロアスタッフとあそぼうは「画はくの日」を行います。
テーマは「きれいなとりを描いてみよう!」
4階ひとはくサロンで開催中のミニ企画展 『宮沢賢治の鳥』原画展 舘野鴻の描く細密画と鳥の標本の世界 をみながら、絵を描いてみませんか?
▲原画展の会場(画文集『宮沢賢治の鳥』をはじめ、絵本もご覧いただけます。)
鳥のはく製を間近で観察できますよ♪
▲左から カケス・フクロウ
▲左から カワセミ・モズ・ムクドリ
鳥の絵が描けたら、4階休憩コーナーにある大きな木に貼りつけよう!
すでに何羽か鳥がとまっていますね♪
また12/9(日)の画はくの日は、絵本作家の舘野鴻さんを迎え、一緒に鳥の絵を描きます。舘野さんによるギャラリートークもありますよ。
原画制作にあたっての思いや宮沢賢治の世界について、原画を見ながらお伺いしてみませんか?
▲画文集『宮沢賢治の鳥』
本企画展では、この画文集の原画を展示します。
『宮沢賢治の鳥』原画展 舘野鴻の描く細密画と鳥の標本の世界
期 間:2018年10月6日(土)~2019年1月6日(日)
場所:4階ひとはくサロン
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12/9(日) 関連セミナー・イベント
■13:00~13:30「絵本作家 舘野鴻さんのギャラリートーク」
■13:30~15:00 画はくの日「きれいなとりを描いてみよう!」
みなさまのお越しをお待ちしております。
年末年始と冬季メンテナンス休館のおしらせ
年末年始 2018年12/27(木)~2019年1/2(水)
新年は1/3(木)より、開館いたします♪
また博物館はメンテナンスのため、1/7(月)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2019年1/7(月)~2/8(金)
フロアスタッフまつだ
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
12月のKidsサンデー(2日)は、晴れて あたたかく過ごしやすい日でした。
博物館の入口近くのイロハモミジの木は、たくさんの赤く色づいた葉を枝に
付けています。また、ヤツデの木の花が咲いています。
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による
「サンデーぜみ『赤い葉っぱをさがそう!』」が行われました。
『赤い葉っぱをさがそう!』では、みんなで外にでて赤い葉っぱを
さがして観察したり触ったりしてから採集しました。
その後、部屋に帰ってから、専用シートに貼りつけました。
▲いろんな赤い葉っぱを専用シートに張り付けます
5種類以上の木の、いろんな形の赤い葉っぱがありました!
午前中のフロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『ヤマモモの長い旅』」が上演されたり、
「展示解説『3階 ダイジェスト ツアー』」が行われました。
『3階 ダイジェスト ツアー』では、3階の展示コーナーにある
イヌワシやコウノトリなどに関する標本を見たりクイズなどをしていました 。
午後は、
ひとはく連携活動グループの人と自然の会の皆さんによる
「かわいいリースづくり・まつぼっくりのツリーづくり」や
「パネル シアター」が実施されました。
「かわいいリースづくり・まつぼっくりのツリーづくり」では、
いろんな木の実や葉っぱ、いろいろな色や形をした自然素材を使って、
ツルを巻いたものやマツボックリに飾りつけをして作品を作ります。
▲「かわいいリースづくり・マツボックリでツリーづくり」の様子
みなさんステキな作品を作っていましたよ。
「パネル シアター」では、『あわてんぼうのサンタクロース』、
『十二支のはじまり』、『かさ じぞう』のお話を
大きなパネルと貼り絵を使って楽しく上演されていました。
『あわてんぼうのサンタクロース』のお話では、ハーモニカや
スズ、タンバリンなどの音にあわせて、「あわてんぼお~の~♪
さんた くろ~す~♪ ・・・」と みんなで歌っていましたよ。
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『ゆめのつづき』」が上演されたり、
「フロアスタッフとあそぼう!『ひとはくクイズ大会』」が行われました。
『ひとはくクイズ大会』は、チーム対抗でクイズに答えます。
▲『ひとはくクイズ大会』の様子
「フロアスタッフとあそぼう!『ひとはくクイズ大会』」は、
12月1日(土)にも、開催されました。その様子は、
「こんにちは!フロアスタッフです♪ ~ひとはく☆クイズ大会 冬の陣~」
( http://www.hitohaku.jp/blog/2018/12/post_2574/)に報告されています。
午後の研究員によるプログラムは、「落ち葉 de アート」や
「サンデーさーくる『葉っぱ ぐるぐる をつくろう!(秋)』」が行われました。
「落ち葉 de アート」では、いろいろな色や形の落ち葉(押し葉や押し花)などを使って
自由に作品をつくりました。
▲「落ち葉 de アート」の様子
『葉っぱ ぐるぐる を つくろう!』では、用意されていた いろんな色や形をした
葉っぱから、自分で選んで葉っぱをぐるぐる回していましたよ。
葉っぱ~、ぐるぐる回ってますね~。しかも、二人とも 同時に2つの葉っぱを
使っています。
この日、2階で開催中の収蔵資料展「ひょうご五国の自然」に関連する(地学系、植物系、動物系(鳥類)、
まちづくり系の研究員4名が ひょうご五国の自然について リレー形式で解説する)一般セミナーも
開催されました。
そのセミナーが始まる前の時間に、セミナーを実施する部屋の前で、鳥類のはく製を用いての
標本の見方?の解説が行われていましたよ。
▲研究員が鳥類の標本を使って来館した親子に解説しています
また、ひとはくKidsキャラバンで実施している「昆虫キューブ パズル」も登場しましたよ。
▲「昆虫 キューブ パズル」の様子
親子で昆虫キューブ パズルを組み立てています。
<ちょっとした出会事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
3階の展示室の丹波竜の展示コーナー近くで、ピコピコ?
(表記がむずかしい?)音がします。
音のする方を見ると、スタンプを押している小さな来館者と
そのお母さんがおられました(近くにお父さんも)。
少し観察をさせてもらっていると、小さな来館者は、歩く
とピコピコ音がなる靴(笛つきシューズ)をはいています。
▲スタンプを押している小さな来館者とお母さん
小さな来館者が押していたスタンプの近くにある
『警鐘』のコーナーに、大きなトラのはく製があります。
それを見つけた、お父さんは、小さな来館者を
抱っこして、トラの顔に近づけて「こわくない?」と
聞いておられました。
▲お父さんに抱っこされてトラを見ている?小さな来館者
小さな来館者は、恐くなさそうでした。というか、
トラには あまり興味が なさそうでした。
お父さんに伺うと、小さな来館者は 生後10カ月
でした。それにしても ピコピコ 鳴らして
しっかり 歩いていました。
また、ご家族で来てくださいね。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、2019年1月6日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデー プロジェクト 小舘
今年もひとはくサロンに毎年恒例のクリスマスツリーが登場しました+゚☆゚
緑のツリーも、黄金のツリーも幻想的です。
オオシャコガイの中にはサンタさんもいますよ。
ぜひ記念撮影してくださいね(*^^)v
実はこのクリスマスツリー、毎年少しずつバージョンアップしているんです。
去年とどこが違うか、みなさんわかりますか?
(今年はリボンがふえましたよ!)
ところで、ひとはくサロン隣の休憩コーナーでは、毎月行われる「画はくの日」の作品が展示されているんですが......おや?
なんだかいつもと様子が違う休憩コーナー
な、なんと、壁一面に大きな木が出現しています!
またまたクリスマスツリー?!と驚いていたら
実はこれ、次回の画はくの日のためにフロアスタッフが作成したんですよ。
(前回出勤した時にはなにもなかったのに、いつの間に......)
次回の画はくの日は、きれいなとりを描いてみよう!をテーマに
12月8日(土)はフロアスタッフと一緒に鳥の剥製を見ながらお絵かきをして、
12月9日(日)はなんと、絵本作家の舘野鴻さんをゲストにイベントを開催します!
ひとはくサロンではただいま、画家・舘野鴻の描く「宮沢賢治の鳥」原画展を開催中☆
原画展に関連して、12月9日には舘野鴻さんが画はくの日に特別出演される他、ギャラリートークも行われます!
原画展・イベントの詳細はこちらからどうぞ☆
画家・舘野鴻の描く精密画と鳥の標本の世界を是非ご覧ください!
ひとはくでは、11月25日(日)に三田西陵高校子どもみらい類型の5名の生徒さんに来ていただき、「ペープサートと手遊び」を行いました。
身近な自然を題材にしたペープサート(紙人形劇)や手遊びを、子どもたち向けのイベントとして楽しんでいただきました。
(左)「はじまるよ!」のかけ声とともにはじまり、はじまりー!
(右)はじめはちょっと緊張していた子どもたちもすぐに引き込まれ、「はーい!」元気よく手を上げて答えます。
(左)ペープサートのはじまり。はらぺこあおむしの登場です。
(右)あおむしはいっぱい食べて大きくなり、美しいちょうになりました。
(左)キーボードを弾きながら手遊びで楽しませてくれます。
(右)子どもたちのお母さん、お父さんも楽しそう。子どもたちが楽しそうだとみんな楽しくなります。この「ペープサートと手遊び」は9月に予定していましたが、台風により中止を余儀なくされたものです。このたび、特にお願いして再度の計画なりましたが、子どもたちに楽しんでいただき、無事開催できて良かったと思います。
いっしょに楽しんでいただいた子どもたち、お父さん、お母さん、本当にありがとうございました。
生涯学習課 竹中敏浩
☆☆☆ 兵庫県立三田西陵高等学校 子どもみらい類型☆☆☆
将来、教育に関する職に就くことを目指す生徒を対象に設置。学校設定教科「教育」を通じて、行動力・向上心・コミュニケーション能力等の教師としての人間力を育て、実習や体験活動を通して夢の実現に向けて高い意欲と実践力をもつ生徒の育成を図っている。
ご参加お待ちしております。
フロアスタッフ かどはま
2018年11月21日、多可郡多可町のあさかこども園に Kids(キッズ)キャラバン に行ってきました!
当日の朝、移動博物館車(2t トラック)の「ゆめはく」で西脇市付近を走っていると霧が濃く、
前方の景色がよく見えない状態でした。
▲ 西脇市の車道で撮影した風景
しかし、あさかこども園に「ゆめはく」が到着してしばらくすると・・・
だんだんと青空が広がってきました。
展示室に変身した「ゆめはく」の中では、きれいな昆虫が展示してあります。
小さな園児さんたちが、年長・年中組さんよりも先に見学をしてくれました。
▲小さな園児さんたちが、「ゆめはく」の中の美しい昆虫たちを観察!
また、園庭に展示されたカマキリの拡大模型を小さな園児さんたちが観察したり、一緒に記念撮影をしていました。
年長・年中組さんたちは、時間になると遊戯室に集まって、みんなで ごあいさつ。
さあ、それぞれのプログラムの始まりで~す。
テラスでは、昆虫のキューブパズルをみんなで協力しながら 組み立てています。
それから、本物のアンモナイトの化石をさわってたり、観察をしました。
いろんな虫たちを拡大装置で大きくして観察したり、
丹波竜のタペストリー(復元図)と一緒に記念撮影をしました。
▲園児さんたち、それぞれ自分のキメのポーズで写してもらっています!
(上の写真にも 写っていますが、)
地元の「たかテレビ」の方が取材に来られていて、園児さんたちの様子を
撮影されていましたよ。
みんな~、楽しかった~!
ひとはくに 家族の人と来て下さいね~
担当の先生方、お手伝いいただき ありがとうございました。
最後に、「ゆめはく」に乗って、帰ろうとすると、園の窓越しに
小さな園児さんと先生たちが笑顔で手を振ってくれていました。
(こちらも笑顔になりました!)
▲手を振ってくれている 小さな園児さんたち(窓ガラスに「ゆめはく」が映っています)
スタッフ:塚本・櫻井・小舘(記)
11月18日(日)、ひとはくでは!
ひとはくとNPO法人 人と自然の会によるコラボ企画!
「ドリームスタジオフェスタ2018」が
ホロンピアホールで開催されました。
また本館でも、多数のオープンセミナーが開催され
当日は、「関西文化の日」として、多くのお子様連れのお客様がご来館され
まさに「ドリーム」な一日でした!
主なイベントがこんなに・・・「イベント&セミナーの宝石箱や~」ということで
・秋の七草 もんきりあそび・身近な魚を使って魚拓をつくろう!
・チョウの鱗粉転写をしよう!・イヌワシ紙飛行機を飛ばそう!
・紙芝居で読み聞かせ・クワガタムシの標本をつくろう!
・アンモナイト石けんをつくろう!・ミツバチの学習と蜜搾り
・惑星をクルクルまわそう!・ダチョウの卵のアクセサリー
・松ぼっくりでフクロウをつくろう!・組みひもであそぼう!
・プロペラ付きぶんぶんコマ・竹笛をならそう!・走るカルガモ親子
・藤ツルのリースや松ぼっくりのクラフト ほか
各会場は熱気と情熱が・・・
なかには・・・違いのわかる方には・・わかる超お宝が・・・(笑)
来館されたみなさま・・
満員御礼!!感謝!!でございます!
みなさんの笑顔と熱気は・・・スゴイ!
まさに「ドリーム」な一日の様子をお伝えいたします!
ご来館できなかった方は、12月もドリームスタジオが開催されていますので!
是非ご参加くださいね~詳しくはこちら。
まだまだ・・ひとはくはイベント・セミナーなどの出し惜しみなんていたしません!
とことん・・・ひとはくファンのみなさまへ・・提供し続けますね~!
11月25日 生物多様性県民セミナー/ひょうご生物多様性保全プロジェクト団体活動発表会
12月8日 県政150周年記念国際シンポジウム「巨大恐竜、竜脚類の謎に迫る!」
12月9日 標本のミカタ「鳥類標本の世界~小林コレクションより~」
12月14日~24日 仏教と自然 Where culture meets nature~日本文化を育んだ自然~(館外企画展)
平成31年2月11日 第14回 共生のひろば
生涯学習課 中前純一
生物多様性県民セミナー/ひょうご生物多様性保全プロジェクト団体活動発表会 のお知らせ
2018年11月25日(日)は、人と自然の博物館にて、外来生物、特に「ヒアリとアライグマ」の話題を中心とした講演会があります。
当館からは、橋本佳明主任研究員が、ヒアリの最新の知見に基づいたお話をされます。
これにあわせて、同時に、オープンセミナーとして「アリの標本づくり」と「身近なアリの見分け方」も行い、実物のヒアリ標本や身近なアリを顕微鏡を使って観察します。
伊丹市昆虫館の長島学芸員による、顕微鏡での観察、アリの標本づくりの実演や、UVレジンを使ったアリの標本づくりも体験できます。
関心のある方は、ぜひお越しください。
チラシはこちら(PDF)
--- 内容 ----------------------------------------------------
昨年はヒアリが大きくニュースに取り上げられましたが、今年はあまりニュースになりませんでした。果たして問題は解決したのでしょうか。
昨年の現状や学術的な蓄積、海運や物流の知見をもとに総合的に対策を組み立てた結果として、大きく改善された部分もありますが、まだまだ十分ではありません。見知らぬところで、いまもコンテナに乗ってやってきているかも知れません。グローバル化がますます進む現状では、決して安心することはできません。正しい知識をもって、正しく怖がり、準備することが大切です。今回の会合では、ヒアリ対策で先導的な役割を果たして来られた兵庫県立人と自然の博物館の橋本佳明主任研究員に、分類学、生態学、社会システムとの関連も含めた話題提供をしていただきます。
また、兵庫県の外来種問題は、実は課題山積です。そのなかでも、アライグマの問題は多くの人が知らない側面が多く、県内でもじわじわと分布域が広がっています。アライグマは生態系への影響や農業被害、そして公衆衛生にも関連します。兵庫県では森林動物研究センター等が中心となって、地域と協力して捕獲を進めています。そうした現状を知ってもらうために、森林動物研究センターの畑専門員に解説いただきます。外来種対策の実務的な現場と最新の情報をしっかりと学ぶ機会でもありますので、ぜひ皆様お越しください。
昨年のヒアリ対応時のこぼれ話や今後の外来種対策のあり方などを一緒に考えたいと思います。
また、当日は「ひょうごの生物多様性プロジェクト団体」による活動発表や、ひとはくオープンセミナーとして、スペシャルゲスト伊丹市昆虫館の長島学芸員をお招きし、超絶技法によって制作された美しい標本を用いて、身近なアリの見分け方と標本の作り方講座も開催して頂きます。手軽に入手できるマイクロスコープや簡易顕微鏡、スマホ用ルーペを使った拡大写真の撮り方など、とっておきのプロの技を学ぶことができます。実物のヒアリ標本も登場して、顕微鏡でじっくりと観察することができます。お得な一日になるかと思います。
日時: 2018年11月25日(日) 10時30分 ~ 16時30分(10時開場)
場所: 兵庫県立人と自然の博物館
参加費: 無料 (別途、観覧料が必要です)
申し込み: 講座を受講される方は事前申し込みをお勧めします
https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/documents/20181109_1418_1.pdf
(ただし、会場に空席があれば聴講いただけます)
主催: 兵庫県農政環境部
話題提供
「アライグマをめぐる現状と課題」
講師:畑一志 氏(兵庫県森林動物研究センター 森林動物専門員)
「ヒアリにどう向き合うのか ~外来アリを正しく知って、正しく怖がる~」
講師:橋本佳明 氏(兵庫県立大学自然・環境科学研究所准教授/兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)
関連団体による発表
・エコウイングあかし自然グループ
・淡路島の自然を愛する会
・ひょうご環境創造協会
・上山高原エコミュージアム
・海と空の約束プロジェクト
申し込みおよび詳細は以下のHPより
https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/20181109_1418.html
★ 同時開催:
オープンセミナー 13時~16時45分まで(4Fひとはくサロン)
超絶技法による「アリの標本づくり」と「身近なアリの見分け方」講座を行います。
手軽に入手できるデジタル顕微鏡をつかってヒアリを観察し、身近にいるアリの見分け方をお教えします。
ヒアリの実態に関する解説スライドの上映や、UVレジンをつかって、ヒアリの樹脂封入標本をづくりも限定で体験できます(先着30名まで)。
伊丹市昆虫館 長島聖大 学芸員
兵庫県立人と自然の博物館 三橋弘宗 主任研究員
当日は、三田西陵高校生徒によるペープサートと手遊び(はらぺこあおむしの上演)もあります。
http://www.hitohaku.jp/infomation/news/paper-puppet-theater1811.html
>> 開催のお知らせと発表のお願い(募集の詳細)(PDFファイル)
>> 発表申込用紙(PDFファイル・ワードファイル)
>> 冊子原稿の作成要領(PDFファイル・ワードファイル)
>> 冊子原稿のサンプルファイル (ワードファイル)
生涯学習課 中前 純一
>>イベントスケジュール11月号
(↑気になるイベントをチェックしてくださいね☆)
フロアスタッフ きただに さやの
ひとはくでは、今年も秋のトライやる・ウィークを、11月6日(火)から9日(金)まで受け入れました。今回は、神戸市立有野中学校、有野北中学校、横尾中学校の3校からそれぞれ2名の中学生が「職業としての博物館」を体験しに来てくれました。
トライやるウィークは、平成10年度に開始され、今年で21年目を迎えています。受け入れる側は毎年のことでも各生徒にとっては初めての経験です。緊張感の中で成長していく6名の中学生の姿をご報告します。
写真は、緊張感の中、入館式のあいさつをする中学生たちです。
博物館ならでのトライやる・ウィーク、収蔵庫での資料整理! まずは植物標本の整理です。
尋常ならぬ資料数にびっくりしながらも根気よく取り組んでいました。
人と自然の博物館には、ふつうの自然史系博物館にはない古地図や古図絵の資料もあります。
また、図書類も多く収蔵されています。でもこれを整理するのは、その重量が大きいこともあってたいへんです。
収蔵品の整理ができても今度はラベル付けをする必要があります。左は放散虫のラベルをつくっているところです。細かい作業で、ますます根気が必要です。
ラベルが付いても、次にデータ登録が必要です。右は写真資料をデータベース登録しているところです。
ちょっと気分を変えて秋晴れの天気のもと、セミナーの材料を探しに出かけました。新しいセミナーの企画を立案することにトライです。
篠山市立今田小学校の児童のみなさんに「アンモナイトのレプリカづくり」のセミナーを行いました。
楽しんでもらえたでしょうか。小学生がまた、ひとはくのトライやる・ウィークに来てくれると一番嬉しいです。
来館者のみなさんにデジタル紙芝居も披露しました。「オランとウーたんのジャングル探検記」
最終日、修了式であいさつする6名の中学生たち。開講の日の緊張した面持ちから大きく成長できました。
右は中学生たちが使っているノートの表紙です。さまざまな学びと思いを書き込んで帰ってくださいね。
これで、この秋実施の「トライやる・ウィーク」は終了となりました。
終了式でひとはくに来週も来たいと言ってくれたみなさん。そんな中学生のみなさんに博物館ならでは体験をしていただけたとしたら、ひとはくの職員一同たいへん嬉しく思います。この経験が今後の中学生活、ひいてはキャリア形成に役立つことを願っています。最後になりましたが、中学校の先生方、ご指導ありがとうございました。
◎どんなダンゴムシですか?
ふつうにいるダンゴムシ( オカダンゴムシ) ですが、イリドウイルスに感染していて、ウイルスが殻の下に集まって青くなっています。近縁のワラジムシなども青いものが見つかります。
◎どこにいますか?
日本全国(北海道〜九州)で見つかっています。ヨーロッパや北米でも記録されています。
館山市では数百匹に1匹程度でした。関西では滋賀県野洲市に記録があるだけです。
兵庫県内での確実な報告は今のところありません。
◎写真は青い3種類です
左からワラジムシ、オカダンゴムシ、コシビロダンゴムシの一種。
撮影は、2018 年11 月6 日千葉県館山市。
文責:生涯学習課 竹中敏浩
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
11月のKidsサンデー(4日)は、曇ったり晴れたりの日でした。
室内にいるとポカポカするような陽気でした。
博物館の周りの樹木は、もうすでに葉を多く落としている種類も
でてきました。
▲オレンジ~赤色になった葉っぱを落とし始めたケヤキ(左側)と
枝のほとんどの葉っぱを落としたハナミズキ(右側)
博物館の4階入口近くのコシアカツバメの巣ですが・・・。
10月15日ごろに南の方に飛んで行ったようです。
その後、コシアカツバメの巣には・・・
スズメが入っているようです。
▲コシアカツバメの巣にスズメが・・・
(11月3日の朝の様子)
11月のKidsサンデーは、スペシャル版でした。
兵庫県のマスコットである「はばタン」が登場したり、
ひとはくKidsキャラバン(移動博物館車「ゆめはく」で
県内の幼稚園や保育所、こども園などに行かせていただく事業)
で実施しているプログラムなどが 行なわれましたよ。
また、ひとはくと連携している団体などが、いろんなプログラムを
実施してくれました!
それぞれのプログラムの様子などの報告で~す。
■はばタン登場!
「はばタンの環境学習」では、兵庫県の環境政策課の方による
環境に関する紙芝居が実施されました。
「はばタン」と一緒に紙芝居を見るのですが、「はばタン」が
会場ちかくに登場すると、すぐに多くの人に 囲まれました。
「はばタン」すごい人気!!
▲みんなに囲まれている「はばタン」 ▲兵庫県環境政策課さんの環境の紙芝居のようす
▲「はばタン」と一緒にハイポーズ!
■Kidsキャラバンのプログラムを体験!
「Kidsキャラバンたいけん」では、幼稚園、保育所、こども園などで実施している
プログラムなどが体験できました。
エントランスホールちかくでは・・・
▲移動博物館車「ゆめはく」で「むしむし みっけ」のようす
ひとはくサロンでは・・・
▲「昆虫キューブパズル」のようす
セミナー室では・・・
▲「大きくして見てみよう!」のようす ▲「化石をさわってみよう!」のようす
■ひとはくと連携している団体や、ひとはくの研究員・
フロアスタッフのプログラムいろいろ!
▲キッピー山のラボさんの「ごんぐり ころころ・ミニ」のようす
▲兵庫県立こどもの館さんの「紙工作『にじいろシャボン玉をつくろう!』」と「みんなの夢を絵にかこう!」のようす
▲「にじいろシャボン玉」と一緒にハイポーズ!
▲フレミラしぜんクラブさんの「しぜんあそび『マツカサのツリー』『自由工作』」のようす
▲木の実や枝などでつくった作品と一緒にハイポーズ!
▲人と自然の会さんによる「パネル シアター」のようす
▲ひとはく研究員による「秋のプチ むしむし たいけん ①ムシをつかまえる」のようす
▲ひとはく研究員による「秋のプチ むしむし たいけん ②ムシをさわる」のようす
▲フロアスタッフによる「フロアスタッフとあそぼう!『ティラノ★ハット』」(右側)
▲ティラノ★ハットをかぶってハイポーズ!
他にも、デジタル紙芝居や展示解説なども実施されましたよ。
今回は、大学生のボランティアの方や、一般のボランティアの方、ひとはく連携活動グループの方
(牧さん、中谷さん、清水さん、門口さん、飯尾さん)が小さな子どもたちのサポートをしてくださいました。
ありがとうございました。
次回の Kidsサンデーは、2018年12月2日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
11/4(日)のフロアスタッフとあそぼうは「ティラノ・ハット」を行いました。
ティラノサウルスのぼうしをつくって恐竜になりきろう!
ティラノサウルスの頭骨レプリカがある1階展示室でつくりました。
恐竜クイズのあと、さっそくティラノサウルスのぼうしづくり。
家族の人に手伝ってもらいながら一生懸命、組み立てていきます。
できあがったら、ティラノサウルスの頭骨レプリカの前で記念撮影!
「ガォーッ!」迫力あるティラノサウルスになりきりです。
ご参加いただきありがとうございました。
ひとはくでは毎日イベントがあります。イベントスケジュールでチェックして、イベントにあわせて来館すればもっと楽しめます。
くわしくは「イベントスケジュール」からどうぞ♪
みなさまのお越しをお待ちしております!
フロアスタッフまつだ
先月末(2018年10月31日)、明石市の土山保育所に Kids(キッズ)キャラバン に行ってきました!
下の写真は、当日の朝、移動博物館車(2t トラック)の「ゆめはく」が、ひとはくの秘密基地!?から
出てきたところです。秋ですね~、紅葉が綺麗です。さあ、出発!!
▲秘密基地!?から出てきた「ゆめはく」
目的の土山保育所に到着し、展示室に変身しま~す!!
▲展示室に変身中の「ゆめはく」
まずは、みんなで集まって、ごあいさつです。
▲みんなで、ごあいさつ中
さあ、はじまりで~す。
展示室に変身した「ゆめはく」の中では、キラキラな昆虫が展示してあり、みんなで観察をします。
▲キラキラな昆虫標本をみんなで観察 ▲虫めがねをもってハイポーズ!
「ゆめはく」の近くでは、カマキリの拡大模型が展示されています。
カマキリのお腹を観察したり、小さいお友達はカマキリと一緒に記念撮影をしました。
▲寝ころんで観察中 ▲カマキリの拡大模型と一緒に記念撮影!
お部屋では、昆虫のキューブパズルをみんなで協力してやっています。
▲キューブパズル、うまくできた かな?
みんなで本物の化石やアンモナイトの模型をさわってたり、
観察をしました。
▲アンモナイトの模型を観察中
それから、いろんなものを拡大装置で大きくして見てみたり、
拡大模型を使って観察しましたよ。
▲小さいものを大きくして観察中
丹波竜のタペストリーと一緒に記念撮影をしたり、
▲丹波竜のタペストリーとハイポーズ!
また「ゆめはく」と一緒に写真を撮ってもらったりもしました。
▲「ゆめはく」と一緒に記念撮影!
みんな~、楽しかった~!
ひとはくにも 家族の人と来て下さいね~
担当の先生方、準備などもお手伝いいただき ありがとうございました。
スタッフ:西村・櫻井・小舘(記)
10/28(日)に、ひとはく探検隊「キノコGETだぜ!」を行いました。
探検隊長はキノコはかせの秋山研究員!
今月のイベントスケジュールの4コマまんがにも登場していますよ☆←イベントスケジュール11月号はこちらをクリック
キノコを探しに深田公園へ。さぁ!出発だ!!
落ち葉をかきわけ、木の根元をみてみると...キノコ発見です。
「みつけた!」
みんながGETしたキノコを、秋山隊長が次々に鑑定していきます。
次回のひとはく探検隊は11/25(日)「秋のはっぱ」です。
深田公園で色々な葉っぱを見てみよう!
みなさまのお越しをお待ちしております!
フロアスタッフ まつだ・かどはま
2018年10月24日に神戸市の御影のどか保育園に Kids(キッズ)キャラバン に行ってきました!
朝、園庭に 移動博物館車(2t トラック)「ゆめはく」が到着!!
▲御影のどか保育園に「ゆめはく」到着
到着するとすぐに、どこからか、子どもたちの声がします。
まわりを見渡すと、
2階のベランダ?のところから、みんなでお出迎えをしてくれました。
園児のみなさんは、「ゆめはく」を見て興味深そうです。
▲到着した「ゆめはく」に声をかけてくれている子どもたち
準備ができたので、3階のホールで集まって、ごあいさつです。
▲みんなで、ごあいさつ
さあ、いろんなプログラムの始まりです。
1階の入口近くでは、カマキリの拡大模型がお出迎え。
▲カマキリの拡大模型を下から観察
展示室に変身した「ゆめはく」では、キレイな昆虫が展示してあり、
虫めがねを使ってよ~く観察しました。
▲キレイな昆虫標本を「ゆめはく」の中で展示
生きたヘビなどもさわって観察しましたよ。
▲鮮やかな色をしたヘビをさわっています
また昆虫のキューブパズルのコーナーなども用意しましたよ。
▲みんなで協力しながらキューブパズルを完成させてます
ふつうは、平面に並べて作るのですが・・・
キューブを上下に積み上げて 完成させている子どもたちがいました。
スゴ~い。
みんなで考えてやってくれたんですね~。
▲積み上げて作ったキューブパズルと一緒にハイポーズ
いろんな本物の化石をさわっています。
▲アンモナイトや三葉虫の本物の化石をみんなでさわります
いろんなものを拡大装置で大きくして見てみたり、
拡大模型を使って観察しましたよ。
▲拡大模型で観察
お世話をいただいた先生方、ありがとうございました。
◇◆ お知らせ ◆◇
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
11月4日の「ひとはくKidsサンデー」は、スペシャル版で開催します。
兵庫県のマスコットの「はばタン」が登場したり、
Kidsキャラバンで実施しているプログラムが体験できるコーナーも
ありますよ。また、移動博物館車「ゆめはく」も出動します!
他にも いろいろなプログラムをやってま~す。
ホームページで「Kidsサンデー」http://www.hitohaku.jp/infomation/event/kidssunday1811.pdf
をチェックして ひとはくに来て下さいネ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
スタッフ:八木・太田・塚本・小舘(記)
生涯学習課 竹中敏浩
みなさん!こんにちは!
公園の木々が色づきはじめ、すっかり秋めいてきましたね♪
開催していた「コレクション展 美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」が9月30日に終了いたしました。
心ときめく美しい蝶の標本の数々に、もっと展示して欲しいとの声をたくさん頂きました。
わたしたちスタッフも終わってしまうのかと残念に思っていたのですが・・・
10月6日より、新しい企画展が始まりました!!
県政150周年記念事業 展示特別企画「ひょうご五国の自然展」
収蔵資料(標本、剥製、レプリカなど)を用い、自然豊かな兵庫県・五国の自然の特徴や希少な生きものなどについて紹介・解説します。
ミニ企画展 『宮沢賢治の鳥』原画展 舘野鴻の描く細密画と鳥の標本の世界
画文集『宮沢賢治の鳥』に用いられた原画22点と、原画に登場する鳥の剥製をならべて展示します。描かれた鳥の姿を剥製と見比べながら、宮沢賢治の童話の世界に思いを馳せていただけたらと思います。
どちらも見ごたえのある展示です!!
開催期間は平成30年10月6日(土)~平成31年1月6日(日)まで。
ぜひ足をお運びください☆彡
フロアスタッフ かどはま
10/8(月・祝)のワークショップは、「恐竜ストラップづくり」でした。
恐竜の絵を自由にかいてオリジナルのストラップをつくってみましょう!
両面タイプのストラップです。
片面は、ティラノサウルスやタンバティタニス(丹波の恐竜)など図柄を選び、もう片方の面に絵を描きます。
恐竜や自分の似顔絵、博物館でみたアンモナイトの絵など、いろいろなものを描かれていましたよ。
▲写真はクリックで拡大します
たくさんのご参加ありがとうございました。
10/14(日)は、収蔵資料スペシャル企画「アンモナイト大集合」があります。
13:00~16:30の間、アンモナイトせっけんづくりなど、アンモナイトに関するイベントがたくさんあります。
▲アンモナイトせっけんづくりの様子
みなさまのお越しをお待ちしています!
フロアスタッフまつだ
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
10月のKidsサンデー(7日)は、台風25号の影響でしょうか、
曇の流れが速く、晴れたかと思うと すぐに曇ったりして
(秋だと言うのに)蒸し暑い日でした。
しかし、博物館の周りの樹木は、秋らしく
葉が色づきはじめています。
▲葉っぱが赤っぽく色づいているハナミズキの木
博物館の4階入口近くのコシアカツバメの巣ですが・・・。
他の巣よりも、少し遅れて子育てをしていた
コシアカツバメの巣の1つは、昼間は姿が見えません。
9月下旬の夜は、コシアカツバメが顔をだしているのを何回か確認しており、
Kidsサンデーの次の日(10月8日)の夜にも顔が少しでていたのを確認しました。
▲コシアカツバメの巣 ▲コシアカツバメの顔がみえる ▲コシアカツバメの顔が少しみえる
(10月8日の朝の様子) (9月22日の夜の様子) (10月8日の夜の様子)
別のコシアカツバメの巣で、
Kidsサンデーの夕方、コシアカツバメの親鳥がヒナに餌を運んできていた巣を
次の日の朝、見てみると、
その近くにスズメがいました。
▲写真の右上にコシアカツバメの巣、近くの照明器具の上にスズメが2羽止まっています(10月8日朝)
▲照明器具の上に止まっているスズメ(10月8日朝)
コシアカツバメの巣の近くにいるスズメ。コシアカツバメがいなくなったら
巣を使おうとしているのかなあ?
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による
「サンデーぜみ『クズの葉っぱをさがそう!』」が行われました。
『クズの葉っぱをさがそう!』では、研究員からクズの葉っぱの
お話を聞いて、外にでてクズの葉っぱをさがして採集したり、
その葉っぱを使ってあそんだりました。
▲クズの葉っぱを採集しています
▲いろんな形のクズの葉っぱを専用シートに張り付けて完成
クズでも いろんな形をした葉っぱがあるの
わかったかな?
午前中のフロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『ヤマモモの長い旅』」が
上演されたり、「展示解説『ボルネオジャングル探検ツアー』」が行われました。
『ボルネオ ジャングル探検ツアー』では、1階の「熱帯雨林」の展示コーナーで見られる
生きもののクイズなどをしていました 。
▲『ボルネオ ジャングル探検ツアー』の様子
世界一大きな花「ラフレシア」のお話も ありましたよ。
お昼の時間帯には、4階のひとはくサロンで、
北摂三田高等学校 邦楽部の高校生の皆さんによる
「ひとはくサロンコンサート」がありました。
来館者は、うつくしい琴の音色を楽しんでおられました。
また琴の体験教室もありました。
▲邦楽部の高校生による「琴」の演奏の様子(オオスズメバチも うっとり?!)
▲琴の体験教室の様子
詳しくは、ひとはくブログ記事
『県立北摂三田高等学校邦楽部による「ひとはくサロンコンサート」が開催されました』
(http://www.hitohaku.jp/blog/2018/10/post_2550/)
に掲載されています。
午後は、
ひとはく連携活動グループの 人と自然の会 の 皆さんによる
「葉っぱ・木の実でポストアート」や「パネル シアター」が実施されたり、
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『ススキ草原のオーケストラ』」が
上演されたり、「フロアスタッフとあそぼう!『ハロウィン クイリング』が
行われました。
「葉っぱ・木の実でポストアート」では、いろんな木の実や葉っぱ、
枝、幹を切ったものなどいろいろな色や形をした自然素材を使って
作品を作ります。
▲「葉っぱ・木の実でポストアート」の様子
女の子が、自分の作品を見せてくれました。
▲すてきな作品と一緒に
「パネル シアター」では、『ぐり と ぐら』、『さんまい の おふだ』
のお話を大きなパネルと貼り絵を使って楽しく上演されていました。
『ぐり とぐら』のお話が終わったあと、「大きな栗の木の下で」と
「小さな栗の木の下で」をみんなで歌を歌いながら、おどって楽しそうでした。
▲「パネル シアター」の様子
『ハロウィン クイリング』は、細長い紙をくるくる巻いて、ハロウィンの
かわいいモチーフを作ります。
▲『ハロウィン クイリング』の様子
みなさん かわいい作品ができていました。
「フロアスタッフとあそぼう!『ハロウィン クイリング』」は、
10月6日にも、開催されました。その様子は、
「こんにちはフロアスタッフです!~ハロウィンクイリング~」
( http://www.hitohaku.jp/blog/2018/10/post_2549/ )に報告されています。
午後の研究員によるプログラムは、
「サンデーさーくる『ひっつきむし で かお』」が行われました。
『ひっつきむしでかお』では、研究員からの ひっつきむしのお話を聞いたり、
拡大装置を使って拡大して観察したあと、
みんなで ひっつきむしを使って「かお」を作りました。
どんな作品ができたかな?
▲できた作品をもってハイチーズ!
みんな個性的な作品を作ってくれていました。
<ちょっとした出会事>
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3階の展示室で、小さな来館者が何かのぬいぐるみを
背負っています。
よく見ると、それは ぬいぐるみ みたいな
恐竜型のリュックでした。
その小さな来館者は、4人の家族連れのようです。
熱心に展示をみてくれていたので、タイミングを
見計らって 声をかけてみました。
小さな来館者は、3才とのこと。
お母さんによると、リュックの中には、お菓子と
着替えが入っているそうです。
小さな来館者は、おしゃべりが好きなようでした。
(おじさんにも、いろいろと恐竜のことを教えてくれてありがとう。)
カメラを向けると、自然な感じで撮れなかったので、
少し時間を置くようにして様子を見ていました。
「丹波の恐竜化石」の展示のところで、お姉ちんと
展示物を見ているところを写真に撮らせていただきました!
お姉ちゃんが展示をやさしく説明してくれていましたよ。
▲恐竜型のリュックを背負って展示を見ている 小さな来館者
上の右側の写真、恐竜が小さな来館者を背負っているようにも見えませんか?
また、ご家族で来てくださいね。
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この日は、連休中だったからなのか、大阪府、京都府、愛知県、千葉県などの
他府県の家族の来館も ありました。
今回は、兵庫県立こどもの館のスタッフの方が いくつかのプログラムで
子どもたちのサポートをしてくださいました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、2018年11月4日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
ご鑑賞いただいた皆さま、体験教室にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました! 県立北摂三田高等学校邦楽部のみなさん、感動をありがとうございました! 次の大会に向けて、頑張ってください! ひとはくは頑張る高校生を応援し続けます! 生涯学習課 中前 純一 |
10月6日(土)フロアスタッフとあそぼう
「ハロウィンクイリング」をおこないました。
みなさ~ん!
ハロウィンと言えば・・・カボチャ!!!
みんなでカボチャのタネをかんさつしました。
さて、みなさんはクイリングって知っていますか?
細長い紙をくるくる巻きつけてつくる工作です!
初めに
カボチャをみんなで作ります。
あとは・・・
ハロウィンのモチーフのぼうしやおばけやネコなど
好きなものをつくって・・・完成です!!!
明日7日(日)はキッズサンデー
行います。
皆様の来館、心よりお待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
涼しく過ごしやすい季節になってきましたね。
10月の3連休、小さなお子さまから大人の方まで一緒に楽しめるイベントをご用意しております!
最初は...ハロウィンイベントです♪
細長い紙をくるくる巻いて、カボチャなどハロウィンのモチーフをつくってみましょう。
(参加費無料)
毎月第1日曜日は「Kids(キッズ)サンデー」(年11回)
小さなお子様と一緒に楽しめるプログラムがたくさんありますよ。
また、北摂三田高校邦楽部による秋の「ひとはくサロンコンサート 」も開催します。
演奏のほか、琴の体験教室も行います。
この機会に琴の調べを楽しみ、体験してみませんか?
恐竜の絵を自由にかいてオリジナルのストラップをつくってみましょう!
※両面タイプのストラップです。片面は、ティラノサウルスやタンバティタニス(丹波の恐竜)など図柄を選べます。(参加費100円)
>>イベントスケジュール10月号 NEW
ひとはくでは毎日イベントがあります。
イベントスケジュールでチェックして、
イベントにあわせて来館すればもっと楽しめます。
オープンセミナーの情報も、「イベントスケジュール」からどうぞ♪
▶▶トップ > 博物館について > ひとはくのイベント
みなさまのお越しをお待ちしております!
フロアスタッフまつだ
■9月26日(水)、兵庫県立教育研修所が高等学校・特別支援学校の先生方を対象に行う現職理科教員研修「専門性を高める地学講座」がひとはくで行われました。県下13名の先生方が参加され、実験・観察の知識・技能の修得や、博物館と学校教育の連携(=博学連携)をもとにした教材研究のあり方について研修が行われました。
■午前中は、ひとはく生野賢司研究員から「古生物を題材とした探究活動のヒント」と題して、アンモナイトを題材に、化石レプリカを作成し探究活動につなげるための基礎知識や実験・観察の技能を研修し、古環境の復元という探究活動につなげる学習活動の事例について学びました。
アンモナイトの基礎知識として、一般に考えられているよりもアンモナイトの生息期間が長いことや、オウムガイとアンモナイトの違い、アンモナイトによる古環境の復元などについて学びました。
(右)シリコンの雌型と熱可塑性エラストマーで、作成・剥離が容易なレプリカを作成しています。
(左写真)熱可塑性エラストマーで雌型を作成し、石膏で雄型を作成しています。作成に時間はかかりますがより精緻なレプリカが作成できます。
(右写真)作成したレプリカを用いて、形態的特徴から種の同定を行っています。
■午後は、社会教育推進専門員の竹中より「博物館を活用して深い学びへ」と題して、博学連携をもとにした深い学びにつながる学習活動の進め方について事例を研修し、ひとはくの地学系展示の紹介を行いました。次に、館内常設の地学系展示をグループで見学し、教育研修所奥田健二指導主事より「ひとはく展示物やセミナーを活用した授業改善」をテーマに研究協議が行われました。
(左)博物館を活用した授業改善の例や、収蔵品の借用方法、常設展示の地学系展示について講義を行いました。
(右)博学連携による授業改善について研究協議を行いました。「生物の進化史のドラマを生徒に作成させる」など、生徒の主体的な活動を引き出す興味深い授業改善例が考えだされました。
■先生方には体育大会や音楽会など学校行事の多い時期に博物館での研修にご参加いただき、大変ありがとうございました。私は、学校の先生方が普段感じておられるよりも博物館はずっと近い距離にあると感じています。生涯学習社会となり知識基盤社会が進む中で、自然科学Natural Scienceの基礎である博物学と学校教育との連携はより意味を増すこと思います。次回また、先生方や生徒さんたちとともに探究活動ができる日を心待ちにしています。
生涯学習課 竹中敏浩
9月23日(日)に
ひとはく探検隊「ドングリの赤ちゃんをさがそう」を行いました!
実りの秋が近付いてきましたね♪
深田公園で地面に落ちる前のドングリをさがしたよ☆
今回の探検隊長は植物はかせの高野研究員です!
プロフィールはこちら★
深田公園に出発☆
高野研究員に高枝切りバサミで
木になっているドングリの赤ちゃんをとってもらったよ。
地面に落ちる前のドングリは緑色をしています!
よくみてみるとドングリは大きさや形がちがいます。
ドングリのなる木の種類が違うからなんです。
地面に落ちていると、ついつい拾いたくなるドングリ。
大人も子供もだいすきですよね!
大好きなのは人間だけではないんです。
イノシシやツキノワグマやリスなど、
たくさんの動物も好んで食べていますよ。
ドングリをぜひ観察してみてくださいね!
くわしい報告書はただいま作成中です!
完成しだい4階ひとはくサロンに貼り出しますので、ぜひ見にきてくださいね。
次回のひとはく探検隊は10月28日(日)
ひとはく探検隊「キノコGETだぜ!」
深田公園に、きのこを探しにでかけよう!
時間:13:00~(所要時間約1時間)
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
毎週土・日と祝日に好評上映中の
フロアスタッフの手作り「デジタル紙芝居」に新作ができました!!
「ヤマモモの長い旅」
氷上回廊って聞いたことありますか?
兵庫県丹波市氷上町にある低地帯「氷上回廊」を題材にしたお話です!
くわしくはこちらのブログへ☆
http://www.hitohaku.jp/blog/2018/09/post_2538/
次回の上映は
10月6日(土)14:30~
10月7日(日)11:00~ です。
ひとはくスタッフは、元気に皆さまのご来館をお待ちしています!
9月15日土曜日、兵庫県立宝塚北高等学校の1・2年生43名が来館し、「フィールド実習」の一環として化石発掘体験と館内見学を行ってくれました。
この「フィールド実習」は、宝塚北高校が兵庫県教育委員会の実施する「ひょうごスーパーハイスクール事業」を利用して実施されているもので、午前中は丹波市の丹波竜化石工房と篠山川河床の丹波竜(学名タンバティタニス・アミキティアエ)発見現場の見学、午後はひとはくの展示見学と化石発掘体験が行われました。
1年生は、高校で物理と化学を学んでいるそうですが、さまざまな分野への興味関心を広げ、知識を深めていくために、この実習を企画されているそうです。
今回体験したことをもとに、高校生がますます自然科学への興味関心を深めていってくれたらありがたく思います。
(左写真)篠山層群の岩石から、ハンマーも使いながら化石を探し出そうとしています
(右写真)校長先生の指導も受けながらじっくりと取り組んでいます
(左写真)この日開始の緊急速報展「世界に1点コウベタヌキノショクダイ標本」に見入る男子生徒諸君
(右写真)ヒアリ展示の内容と100倍ヒアリ模型を見比べる女子生徒諸君。ヒアリの小ささにビックリ!
生涯学習課 竹中敏浩
9/15(土)のフロアスタッフとあそぼうは「ヒラヒラちょう」
ヒラヒラ動くちょうちょをつくってみましょう!
最初に4階休憩コーナーに展示されている「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」の
モルフォチョウのお話をききました。
●●● 空飛ぶ宝石とよばれるモルフォチョウの色のひみつ ●●●
▲キプリスモルフォ
展示ではメタリックブルーのちょうちょですが、実は色素によるものではありません。
モルフォチョウの翅の表面に、屋根瓦のように並んでいるりん粉のでこぼこが光の干渉によって、
色づいてみえるのです。この色づいて見える現象を「構造色」といいます。
モルフォチョウは、角度をかえてみると色が変化します。おもしろいですね~
今回のヒラヒラちょうは、キプリスモルフォをもとにシルエットをつくりました。
本物のモルフォチョウをみながら色を塗ったり、自分で好きな模様をかいて塗ったり...。
とてもステキなちょうちょができました!たくさんのご参加ありがとうございます。
明日16日(日)も「ヒラヒラちょう」のイベントがあります。
また、17日(月・祝)は、ワークショップ「チョウのはんこペーパーバッグ」を行います。
みなさまのお越しをお待ちしております!
江田コレクション展について
くわしくはコチラ→→「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」
ただいま博物館の4F、3F、2Fに世界の蝶類標本 600点以上が展示されています。
フロアスタッフまつだ
今日は、できたてホヤホヤの新作デジタル紙芝居をご紹介させて頂きます♪
新作 デジタル紙芝居『ヤマモモの長い旅』
ようちゃんは田舎のおじいちゃんの家の近くにあるヤマモモが大好きです。
ある日、妖精のヤーモに出会い、妖精たちがつぶやいている言葉を知ります。
それは旅するタネへの祈りの言葉でした。
ようちゃんは、妖精ヤーモやおじいちゃんと話をしながら、ヤマモモがどんな旅をしてきたのかを考えます。
ヤマモモの旅とは、どんなことなのか、ぜひご覧くださいね!
制作こぼればなし
毎週土・日と祝日に上演されるデジタル紙芝居、みなさんは何作あるか知ってますか?
現在上演しているのは、この「ヤマモモの長い旅」を加えて、なんと17作!!
全てフロアスタッフが作ったものです。
今回も、博物館の展示とお客様を結びたい!とのフロアスタッフの熱い思いで制作しました。
今回のデジタル紙芝居と関連した展示は、本館3階中央の氷上回廊。立体地図とモニターの映像です。
日本列島には、背骨のように南と北を分ける高い山脈があります。
でもなんと!その連なりにたったひとつ低い場所があるんですよ。
そこを通って、むかしから人間やいろいろな生き物が山を越えずに日本海側と太平洋側を行き交うことができました。
この通り道を「氷上回廊」といいます。
専門の研究員からアドバイスを受けながら、約半年かけてデジタル紙芝居が完成しました。
さて、ここでこっそりお教えします。主人公の、ようちゃんって名前。
実はヤマモモについて調べている時、漢名が楊梅(ようばい)だということを知りました。
そこで、ヤマモモが大好きな主人公をようちゃんにしたというわけです。
新作の次回上演は、9月17日(月)11:00~です!
(フロアスタッフ いしくら)
今年度ひとはくは、標本資料の面白さや標本を用いた自然の読み解き方を解説する収蔵品スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」を1月を除き毎月第2日曜日に開催します。160万点を超える収蔵資料をフル活用したいという思いで進めていきますので、よろしくお願いします。
第4回は9月9日(日曜日)に「色んな資料で見る阪神間の風景」と題して、
前半は赤澤研究員の「クイズ!古写真に見る暮らしと自然」、
大平研究員の「クイズ!資料に見る阪神間の妖怪」、
後半は福本研究員のギャラリートーク「まち歩きの作り方」が開催されました。
今回は、阪神間のさまざまな風景を様々な資料で見比べたり、
絵図で表現されている事、古写真に写っているもの、映画に映し出される風景
同じ場所を、時代を超えた、様々な目線で見比べました!
参加されたみなさんは・・・
ひとはく研究員が様々な資料を活用している様子を見て、写真や風景の絵と言った身近な存在そのものも貴重な資料になり得るということを実感して頂けたのかと思います。
参加されたみなさまは・・・研究員の解説に興味津々!
「展示物を個別に解説してもらえるなんて~感激~」
「こんな古い資料、映像が・・・見られるなんて~」
「ひとはくの資料の奥深さがハンパねえ~」
「古地図すごろくに小さなお友達は大興奮」
「今日、ひとはくにこれてラッキーでした!」
当日の様子を・・・一部ですが・・・みなさまにお伝えいたします。
参加できなかったみなさまに朗報でございます!
セミナーがまだ間に合います!
ひとはくが所蔵する名所図会や古地図といった資料を片手に、
今と昔を感じながら、まちを歩くセミナーもございます!
関係セミナーのご案内
生涯学習課 中前純一
「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。
今年も、7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。
秋の部 第二弾は、風のミュージアム(有馬富士公園休養ゾーン)です。
有馬富士公園は、じつは、とても広いです。
みなさんがよくご存じなのは、パークセンターやキッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)のある「出合いのゾーン」ですが、「有馬富士」の北側、千丈寺湖(青野ダム)に面した「休養ゾーン」までが、有馬富士公園です!!
休養ゾーンには、「新宮 晋 風のミュージアム」があります! 大芝生広場があります!
この秋、休養ゾーンでは、いろんなイベントがあります。その第一弾でもあります。
さあ、どんな虫がいるのかな? みんなの実力を、見せてくれっ!!
はじめての開催です。申込不要・抽選なし。随時受付とします。
時間も、10時から15時。その間、自由に虫とりしてください!
【日時】平成30年10月6日(土)10時〜15時(随時受付)
雨天の予備日:翌10月7日(日)(7日も雨の場合は中止)
順延・中止の連絡:当日朝に、有馬富士公園ホームページでご確認ください。
【場所】県立有馬富士公園 休養ゾーン 大芝生広場
兵庫県三田市尼寺(にんじ)968
【アクセス】
公共交通機関でのアクセスは、ほぼ不可能です。
県立有馬富士公園パークセンターより車で約10分。駐車場無料。
【対象】小学生まで(保護者同伴)
【定員】定員なし(駐車場が満車の場合は入園いただけないことがあります)
【申込】不要(現地で受け付けしてください)
【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)・池田 大(三田市有馬富士自然学習センター)
協力:ひとはく連携活動グループ「テネラル」(お兄さんたち)ほか
【スケジュール】
虫の捕まえ方 ①10:00〜10:10 ②13:00〜13:10
結果発表・質問タイム ①11:30〜12:00 ②14:30〜15:00
その他は、フリーです。自由に虫とり、つかまえた虫を展示。
【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。
【問い合わせ】079-559-2001(人と自然の博物館)
大芝生広場
こんなイメージです。
主催:休養ゾーン活性化推進委員会
(八木 剛)
9月3日(月)夕方に神戸市営地下鉄「県庁前駅」のショーウィンドーにコレクション展「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」の関連で、江田コレクションの美しい蝶の標本を展示しました。
江田コレクションのごく一部の蝶の標本で、9月6日(木)16時ごろまでのわずかな期間ですが、県庁前駅をご利用の方々には見ていただけるとうれしいです。
(お知らせ)好評につきこの展示は、9月10日(月)11時まで延長となりました。
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なお現在、兵庫県立人と自然の博物館では、コレクション展「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」を開催し、200種以上の外国産美麗蝶類標本を展示しています。詳しくは >>
開催は9月30日(日)までですので、是非 、ご覧ください。
兵庫県立人と自然の博物館
山内 健生
鈴木 武
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
9月のKidsサンデーは、晴れたり曇ったりの不安定な天気でした。
秋ですね~。博物館のエントランスホール近くのエノキの果実が色づいてきました。
▲果実がオレンジ色に色づいてきた エノキの木
博物館の4階入口近くのコシアカツバメの巣ですが・・・。
7月はじめにスズメに巣を奪われたと思われるコシアカツバメが
7月上旬から新しい巣を作りだし7月中旬には完成していた、
と思っていたのですが・・・。
▲7月に作られたコシアカツバメの巣(8月5日の様子)
その後、何日か経ってから、さらに 泥だんごを積み上げはじめて
入口を狭くしていました(スズメ対策でしょうか?)。
▲少し泥だんごが積み重ねられ入り口が狭くなった
コシアカツバメの巣(8月13日の様子)
観察をつづけていると、さらに入り口が狭くなっていきました。
入り口が徳利の首の部分のように細長い形になるのかな?
と期待していましが、その後、形に変化がない日が続いています。
Kidsサンデーの日の夕方、この巣をみると、
3羽のコシアカツバメが顔を出していました(どれがヒナなのかなあ)。
▲3羽のコシアカツバメが顔を出しています(9月2日の夕方の様子)
旅立ち(巣立ち)の日も 近いのかなあ?
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による
「サンデーぜみ「字がかける葉っぱをさがそう!」が行われました。
『字がかける葉っぱをさがそう!』では、研究員から葉っぱの
お話を聞いて外にでて葉っぱを採集しました。
▲葉っぱを採集しています
▲つまようじを使って葉っぱに字を書いています
いくつかの種類の葉っぱを比べてみました。
どの葉っぱが 字をはっきり書けるか わかったかな?
午前中のフロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『オランとウーたんのジャングル探検記』」が
上演されたり、「展示解説『ひょうごのどうぶつツアー』」が行われました。
『ひょうごのどうぶつツアー』では、「森に生きる」の展示コーナーで見られる
生きもののクイズなどをしていましたよ 。
▲『ひょうごのどうぶつツアー』の様子
リスが食べているもののお話もありましたよ。
午後は、
ひとはく連携活動グループの人と自然の会の皆さんによる
「よく飛ぶ紙トンボをつくろう!」が実施されたり、
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『丹波の恐竜タンタンものがたり』」が
上演されたり、「フロアスタッフとあそぼう『ひとはく宝さがしラリー』が
行われました。
『ひとはく宝さがしラリー』では、1階の展示を中心に指定された「展示物」
を みんなで さがしていました。
▲『ひとはく宝探さがしラリー』の様子
いくつ さがすことができたかな?
午後の研究員によるプログラムは、「くるくる回るタネ の もけい をつくろう!」や
「葉っぱぐるぐる をつくろう!」、「サンデーさーくる『キラキラなムシのかざりをつくろう!』」が
行われました。
『キラキラなムシのかざりをつくろう!』では、研究員からの キラキラなムシの
マメコガネのお話を聞いたり、その生きた個体の観察をしたりしたあと、
みんなで アワビの貝殻のかけらを使ってキラキラな マメコガネのかざりを作りました。
▲できた作品をもってハイチーズ!
みんな上手に作っていました。
<ちょっとした出会事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「キラキラなムシのかざりをつくろう!」のプログラムが
終わった後、小さな来館者が自分のノートに
一生懸命に何かを描いていました。
研究員が話をしたキラキラなムシを描いてくれているのかなと
覗いてみると・・・、
どうやら、木工用ボンドの『入れ物』を観察していて、
その『入れ物』のラベルの「文字」を描いているようです。
はじめ、(簡単な?)「木工用」の「木」の字かなと
思っていたのですが、
出来上がったら、(難しい?)「速乾性」の「速」の字でした。
ラベルの字が赤だから、赤インクのボールペンを使っていましたよ。
お父さんとお母さんに伺うと、この小さな来館者は5歳児さんでした。
しっかり観察しながら、描いてくれていましたよ(素早く描いて、
ソクカンセイ)。
▲「速」の字を一生懸命に描いている小さな来館者
また、ご家族で来てくださいね。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、2018年10月7日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
9月1日2日 フロアスタッフとあそぼう
「ひとはく宝さがしラリー」をおこないました。
宝の地図をもって謎をとき、ひとはくにあるお宝をさがそう!
まずは、ルールの説明です。
クイズは全部で6問!!
1階展示室のみあります。
制限時間は10分!! 走ったり、大声を出すと・・・失格になるかも?
のスタッフの声に みなさん真剣に聞いています!!
さぁ!スタートです。
保護者の方と一緒に謎をといていきます。
みなさん全問正解できたかな?!
ご参加いただき、ありがとうございました。
9月もいろんなイベントがあります。
皆様のご来館、お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
生涯学習課 竹中敏浩
8/28(火)のいちにち遊べるワークショップは「恐竜ストラップをつくろう」を行いました!
兵庫県で発見されたタンバティタニスをはじめ、いろいろな恐竜のストラップをつくったよ。
かわいい恐竜をかいてくださいました。たくさんのご参加ありがとうございます。
8月のワークショップは31(金)まで毎日あります!
みなさまのお越しをお待ちしております!
フロアスタッフまつだ
「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。
7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。
秋の部 第一弾は、9月16日(日)、あいな里山公園(神戸市北区)です。
あいな里山公園(国営明石海峡公園 神戸地区)では、今年度、ひとはくのセミナー「ユース昆虫研究室」を開講しています。
2008年度・2009年度、開園前の当地で開講しており、10年ぶりの現地にどんな虫がいるか、中学生たちが、ほぼ毎月、調査しています。
この日は、ユース昆虫研究室の実施日ですので、中学生たちが作成中の標本や、彼らの虫とりのようすも、ごらんいただけます(その辺にいないかもしれませんが)。
定員なしですが、事前申込が必要です。
【日時】 平成30年9月16日(日)10:30〜13:00
雨天の予備日:翌9月17日(月祝)
【場所】あいな里山公園 農村舞台集合 受付10:00〜
〒651-1104 神戸市北区山田町藍那字田代
http://kobe-kaikyopark.jp
【アクセス】
神戸電鉄「藍那」駅から、徒歩20分(虫とりしながら歩くと、楽しいです)。
阪神高速北神戸線「しあわせの村」出口よりすぐ。
「しあわせの村」本館前から、無料送迎バスあり。しあわせの村へは、神戸市バスなどのアクセスがあります。 複雑ですので、すいませんが、各自お調べください。
【申込】事前申込が必要です。電話:078-591-8000(9〜17時)へ。
【参加費】無料(ただし、公園の入園料大人450円が必要です(中学生以下無料)。駐車料金:普通車1日500円)
【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし(事前申込が必要です)
【内容】
虫の捕まえ方を説明したあと、自由に虫とり。つかまえた虫を展示。
午前、午後の終わり頃に、虫の解説と質問タイム。
【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)ほか
【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。
【申込・問い合わせ】
あいな里山公園管理センターへ、お電話で。電話:078-591-8000(9〜17時)
農村舞台
多様な環境に、多様な虫がいます。
(八木 剛)
「第3回 高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」事後学習会を、8月26日に兵庫県立人と自然の博物館で開催しました。
8月7日に帰国してから、19日ぶりに仲間と再会して、みんなとても嬉しそうでした。
事後学習として、今日は午前中から台湾で見られた動植物について、台湾に同行した先生方から解説いただくとともに、土壌動物の仕分けなどの実習をしました。
学習会の最後には、普段は見ることのできない博物館収蔵庫の中で、台湾の鳥類の標本を見るスペシャルプログラムも用意されていました。
終了後、ツアーに同行した講師・スタッフ陣ひとりひとりに対して、高校生達からお礼の寄せ書きが贈られました。思いもかけないプレゼントに大感激でした!!
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木洋平
夏休み自由研究特集 むし・いし・うし!
但馬牧場公園とのコラボ企画、実施しました。
猛暑の合間の、さわやかな一日でした。
日時 平成30年8月19日(日)10:00~15:00
場所 兵庫県立但馬牧場公園 ゆめはくが停まってますよ。わかりますか?
〜 〜 〜 〜 〜 〜 当日のようすです 〜 〜 〜 〜 〜 〜
むし! 昆虫大捜査線
自由に虫とりをし、つかまえた虫をその場で展示。牧場公園にどんな虫がいるのか、みんなで調べてみよう!
担当:八木 剛
自由に虫とりをしてください。つかまえた虫を、1匹ずつ、チャック袋に入れましょう。
同じなかまごとに、展示していきます。種類分けは、虫にくわしいスタッフが、します。
みんなで虫とりをした結果、70種類、258匹の昆虫が、みつかりました!
いし! 化石さがし体験
新温泉町産の石をかなづちで割って、植物や昆虫の化石を探してみよう!
担当:半田久美子
新温泉町には有名な化石産地があり「おもしろ昆虫化石館」があります。大森館長さんが応援に来てくださいました。
館長さんのお話のあと、石を割って化石さがし。みつかったかな?
うし! 牛のお医者さん体験
牧場公園の牛の胸の音を聞いたり、体重をはかったりして牛のお医者さんになってみよう!
担当:但馬牧場公園 獣医師 田原和彦
牧場公園だから、牛!! 田原課長のお話のあと、牛をさわってみます。おとなしいです。
こんなに牛をさわれるところは、日本中でここしかない!らしいです。いい自由研究になりますね。
移動博物館車「ゆめはく」、出動!
内容は、定番の「むしむしみっけ」です。
担当:藤本真里・大平和弘・福本 優
但馬牛博物館の前、牛のとなりにいる、ゆめはくです。
キャラバンで訪問したこども園の子どもたちも来てくれました。ありがとう!
最後に、オマケです。
前夜、こんなこともしました。
寒くてあまり虫は採れませんでしたが、星空のすてきな夜でした。
生涯学習課 竹中敏浩
夏休みの宿題は終わったかな?
8/27(月)~31(金)の期間中は、いちにち遊べるワークショップが毎日あります♪
ダンゴムシのぶんぶんゴマをつくって、
くるくるまわしてみよう!(参加費:無料)
恐竜の絵を自由にかいてオリジナルのストラップをつくってみましょう!
※両面タイプのストラップです。
片面は、ティラノサウルスやタンバティタニス(丹波の恐竜)など
図柄を選べます。(参加費:100円)
本物の貝をつかってストラップをつくってみよう!
(参加費:無料)
ラフレシアのかざぐるまをつくります!
うでにつけてくるくるまわそう!(参加費:無料)
ひょうごにすむ妖怪、「ぬえ」「かまいたち」「りゅう」「かしゃ」
「うみぼうず」「かっぱ」の中から好きな妖怪を選んで、色をぬって、
オリジナルの缶バッチをつくろう!(参加費:100円)
いずれも
時 間:10:30~16:00 時間内は随時受付 (11:30~13:00は昼休憩)
場 所:4階オープン・ラボ
定 員:50名 ※材料がなくなりしだい終了します。
このほかにもたくさんのイベントがあります。みなさまのお越しをお待ちしております!
★夏休み期間(~8/31まで) 無休 で開館しています。
9月もイベントがもりだくさん!
>>9月イベントスケジュールはコチラ
フロアスタッフまつだ
夏休み、ひとはくはたくさんのお客さんでおおにぎわい!
自由研究の調べものをしにくる人もいっぱいです(^^)
8/13(月)はこの夏2度目の開催!
はかせと学ぼう「さわってアンモ」をおこないました!
箱に入っている化石を触って当てるクイズに挑戦!
「あ!わかった!」手を入れてすぐに答えがわかる子もいました。
小さいお友だちはお母さんと一緒に。
答えはなんだろう?
最後にアンモナイトはかせの生野研究員からぬり絵のプレゼント!
虹色のアンモナイト、かっこいいね!
たくさんのご参加ありがとうございました!
8月27~31日まで毎日ワークショップを行います!
(イベントスケジュールはコチラ)
楽しく作りながら、学んでみませんか?
自由研究、夏休みの工作にもまだまだ間に合いますよ~(^0^)!
たくさんのご来館、お待ちしております。
フロアスタッフきただにさやの
今日「山の日」はもっとも新しい国民の祝日です。ひとはくでは昨年に引き続き県立北摂三田高等学校 吹奏楽部をお招きし、「ひとはくサロンコンサート」を開催しました。演奏前からたくさんの方々にお集まりいただき、およそ120名の方々に夏のブラスの響きを楽しんでいただきました。皆さま、ほんとうにありがとうございました。
2年生の部長さんのあいさつに始まり、お父さんお母さん世代にも懐かしい「学園天国」「銀河鉄道999」、高校生たちに人気の関ジャニ∞の「がむしゃら行進曲」、Greeeenの「オレンジ」の4曲を演奏してくれました。
それから生徒さんたちによる曲間の軽妙なMC!!さすが関西人(?)と思わせるかけ合いや、ちょっぴり高校生活の一端をのぞかせてもらったような会話など、楽しませてくれました。
素晴らしい演奏をしていただいた北摂三田高校吹奏楽部のみなさん、ありがとうございました。おかげで特別な「山の日」にすることができました。からだ全体でリズムを取りながら聴いてくれた小さなお友だちも本当にありがとうございました。
北摂三田高校吹奏楽部は「地域に愛されるバンド」を目指して、狭間が丘夏祭りへの参加や高齢者福祉施設の訪問等にも積極的に取り組んでおられるそうですが、今後さまざまな場面でのご活躍を祈りしたいと思います。
生涯学習課 竹中敏浩
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
8月のKidsサンデーは、晴れの、すご~く暑い一日でした。
博物館のエントランスホール近くでは、ムクゲの花が咲いています。
「あつい」と言えば・・・、コシアカツバメとスズメの「あつい」バトル。
博物館の4階入口近くはコシアカツバメの巣がいくつかあります。
そのうち、7月はじめに(「あつい」バトル?の末)スズメに巣を奪われたと
思われるコシアカツバメが7月上旬から新しい巣を作りだし7月中旬には完成していました。
▲7月に作られたコシアカツバメの巣の変化のようす
(左の写真が7月8日、中央の写真が7月10日、右の写真が7月13日にそれぞれ撮影)
また、Kidsサンデーの「あつい」日の夜、コシアカツバメの巣をみると、
涼みたいのでしょうか、巣の入り口に体を半分くらい出している
コシアカツバメもいました。
Kidsサンデーのプログラムの「あつ~い」様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員と博物館実習生による
「サンデーさーくる1『バランス』の工作」が行われました。
その後、研究員による『泥だんご をつくろう!』が行われました。
また、ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんプラザ)さんと
研究員のコラボ企画「いしころ あそび」が実施されました。
「『バランス』の工作」では、
「チョウのモビール」を作ったり、「葉っぱゆらゆら やじろべえ」を
作ったりするコーナーがありました。
『チョウのモビールをつくろう!』では、研究員のチョウ類についての
お話を聞いたり、博物館実習生から作り方を教わりながらモビールを作ります。
▲「チョウのモビールをつくろう!」のようす
▲「チョウのモビール」、うまくバランスとれているかな?
▲できた作品と一緒にハイ、ポーズ!
『葉っぱ ゆらゆら やじろべえ を つくろう!』では、
博物館実習生から作り方を教えてもらっています。
▲「葉っぱゆらゆら やじろべえ」を作っています
▲できましたね~、バランスとれていますね~
『泥だんご を つくろう!』は、人気のプログラムです。
4階入口ちかく(屋外)で実施され、暑い中、皆さん
一生懸命に 泥だんごを作っていました。
(このプログラムは午後も実施されました)
▲『泥だんご を つくろう!』の様子
▲暑いので、ベビーカーに乗った赤ちゃんが扇子で風をおくってくれています
『いしころ あそび』では、砂を観察する「すなくらべ」や、
好きな石ころを選ぶ「いしころランキング」、石ころをつないでゆく「いしころコネクト」、
石ころで指輪をつくる「ゆびわ づくり」など、いろいろなプログラムが行われていましたよ。
(このプログラムは午後も実施されました)
▲『いしころ あそび』の様子
それから フロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム』」が
上演されたり、「展示解説『ボルネオ ジャングル探検ツアー』」が行われました。
『ボルネオ ジャングル探検ツアー』では、ボルネオのジャングルで見られる
生きものなどのクイズで盛り上がっていましたよ 。また熱帯のアリ類の説明
を聞いて、あちら こちら から「へえ~」の声が。
▲『ボルネオ ジャングル探検ツアー』の様子
午後は、
ひとはく連携活動グループの人と自然の会の皆さんによる
「ダチョウの卵の殻でストラップ作り」や「パネル シアター」
(「ブレーメンの音楽隊」と「てんぐとかっぱとかみなりどん」)が
上演されました。
『ダチョウの卵の殻でストラップ作り』は、開始してから
すぐに 定員いっぱいになってしまいました。
▲『ダチョウの卵の殻でストラップ作り』の様子
← こんなに素敵なストラップが作れるんですね~。
『パネルシアター』では、ハーモニカやタンバリン、スズ、タイコなどの楽器を使って
いろんな効果音?をだされていました。
▲『パネルシアター』の様子
午後のフロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『ススキ草原のオーケストラ』」が
上演されたり、「フロアスタッフとあそぼう『アクアリウムをつくろう!』」が
行われました。
デジタル紙芝居『ススキ草原のオーケストラ』では、いろんな鳴く虫が
登場したようです。
▲デジタル紙芝居『ススキ草原のオーケストラ』の様子
『アクアリウムをつくろう!』では、
海の中の生きものたちが水の中にいるような涼しげな感じがするアクアリウムを
皆さん真剣に作っていました。
▲『アクアリウムをつくろう!』の様子
午後の研究員と博物館実習生によるプログラムは、
「サンデーさーくる2『まわる』の工作」が行われましたよ。
「『まわる』の工作」は、『葉っぱぐるぐる』を作って遊びました。
▲『葉っぱ ぐるぐる』で遊んでいま~す
みんな上手に葉っぱを ぐるぐる回していました。
<ちょっとした出会事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
3階の「氷上回廊」の展示のところで、小さな来館者が、
展示してある生きものの名前(カタカナ)を一生懸命
読んでいるところに遭遇しました。
近くにおられたお母さんに伺うと、Kidsキャラバン
(幼稚園・保育所などに、博物館車「ゆめはく」で行かせて
いただき、展示やプログラムを行う事業です)で伺った
幼稚園の園児さんだったのです。
Kidsキャラバンが すごく楽しかったそうで(うれしいですね~)、
「ひとはくに 行きたいと 息子がいうので来ました」とのことでした。
▲3階展示室で出会った、Kidsキャラバンへ行かせていただいた幼稚園の園児さん
また、ご家族で来てくださいね。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の皆さん
(高野さん、中谷さん、古塚さん、徳平さん、西田さん、西村さん、
岸本さん)や、博物館実習生の皆さん(前田さん、川岸さん、垣内さん、
三好さん、塩谷さん、上野さん)、
それから、キッピー山のラボの皆さんの他、他の博物館関係の皆さんも
子どもたちのサポートをしてくださいました。
お疲れ様でした!
次回の Kidsサンデーは、2018年9月2日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
この7日間、天候にも概ね恵まれ、予定していたプログラムをほぼ全て実施することができました。また、慣れない食べ物で、少しお腹を壊した子などがいましたが、20名の高校生全員が元気に帰国することができました。
最後に、閉会式の日本側代表として、ひとはく秋山先生のご挨拶を紹介します。
「長いと思っていたこの6日間があっという間に過ぎました。こうやってみんなの顔を見てみると、初めて会った時に、とてもぎこちない表情だったのが、今とても良い顔をしています。
この6日間でたくさんの生き物の調査方法を学びましたが、一番大切なことは、もしかしたら日本と台湾の高校生同士が大切な友達になれたことかも知れません。是非、今回友達になれた絆をこれからも大切にしていってください。」
今年の高校生たちはシャイなのか、初めの頃は本当に大人しく心配もしておりましたが、最後にはこちらが考えた以上に、明るくすがすがしい表情で家路についてくれたのが印象的でした。
本ツアーの実施に際し、ご協力をいただきました全ての方々に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。今月下旬には、事後学習会でもう一度集まります!
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平
「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾6日目」です。
今日は午前中にコウモリトラップの確認にフィールドに出かけた後は、屋内でコウモリについての講義と。体長測定などに関する実習を受けました。午後からは6日間の総まとめとして、グループごとのポスター作成・発表をしました。
本日のプログラム
・コウモリトラップの確認
・コウモリについての講義&体長測定など
・ポスター作成&発表
・閉会式
コウモリトラップは非常にユニークな形をしていて、ハープ状に張られた釣り糸に引っかかり落下したコウモリを、下にある受け袋で捕獲するというものです。
昨日の夕方にコウモリが通り抜けそうな場所を見つけ、トラップを仕掛けていました。今朝のトラップ確認では1匹だけの捕獲と少しさびしい結果となりましが、「本当にとれると思っていなかった」と高校生たちも興奮気味でした。
午後からのポスター製作は、日台の高校生が合同で8グループを形成し、これまでで印象に残ったプログラムについて短時間で作製するものです。なかなか言葉が通じない中、片言の英語や身振り手振りでコミュニケーションを図ります。シャイな高校生の中には、6日間でほとんど台湾人高校生と会話する機会のない子もいましたが、このときばかりはそうもいきません。みんな必死で"伝えよう"とする姿が見られました。描きあげた努力の成果をそれぞれ5分程度でみんなの前で発表をしました。
最後に閉会式です。日本の高校生たちは台湾の高校生一人一人にメーッセージ色紙と折り紙を贈ろうと、昨日の夜遅くまでホテルの部屋で準備をしていました。
6日間寝食を共にした高校生とはようやく打ち解けたところでお別れするのが辛く、色紙を渡すところで感極まる高校生も見られました。
明日は、とうとう最終日です!
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木洋平
(左)昨晩仕掛けたハープトラップをワクワクしながら調べると、(中) あっ、何かかかってる!(右)動物園の講義室では、台湾の哺乳動物学界の重鎮、林良恭教授による台湾のコウモリ類についての講義がありました
(左)ハープトラップにかかっていたテングコウモリの一種(Murina sp.) (中)実物を手に、コウモリ類の測定法を習う (右)班ごとに二題ずつ、日・台の高校生が共同で、今回観察した生き物のうち特に面白かったもの、印象に残ったものをポスターで発表する準備を進めます
(左)参加者全員を前に発表会。なんとか自分たちの想いを伝えようと必死です。(中・右)お互い評価しあった結果、特に評価の高かった3題には賞状と記念品が送られました。
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木洋平
第3回高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾 4日目です。 本日のプログラム |
![]() 龍山寺 |
土曜日ということもあり、どこも多くの人手で賑わっていたことや、時間的な制約があったことから、じっくりと巡ることは叶いませんでしたが、龍山寺と故宮博物院では、主だったものは全員が見学でき、高校生たちに台湾の文化の片鱗を感じてもらえたのではないでしょうか。
また、今日は台湾でポピュラーな料理をお店で味わうことができました。夕食の後の集合時には、今回ボランティアリーダーとして参加している大学生が購入してきた"臭豆腐"の味見をしてみる輪ができ、ここではとても盛り上がりました。
独特の香りのするこの料理、みんな尻込みをしていてなかなか食べようとしませんでしたが、結局、その場にいた日本人のほぼ全員が挑戦しました。"意外に全然いける!"との声が多かったです
明日は台北市立動物園に戻り、様々な生物調査体験を実施する予定です。
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木洋平
第3回高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾 3日目です。 ・野鳥観察 |
![]() アオタテハモドキ Junonia orithya |
今年は鳥類を専門とするひとはく布野先生が講師陣に加わったことで、3回目にして初めて野鳥観察のプログラムが組まれました。どちらかというと昆虫や植物など、地上近くにいる生物を好む高校生が多い中、上を見上げて双眼鏡で鳥を観察する体験は新鮮だったようで、みんな楽しそうに取り組んでいました。
ひとはく秋山先生指導によるコケ植物標本作成に取り組んだあと、フィールド調査に出かける予定が、突然の雷雨により急遽中止に。時間を持て余すかと思えば、みんな小さい頃に覚えたあやとりや折り紙を思い出しながら、台湾の高校生たちに教えはじめました。結果的に台湾の高校生との距離が一気に縮まり、休息を取りながらの楽しい時間が過ごせました。
夕方には雨もあがり、夜間観察は予定通り実施しました。雨上がりのせいなのか、3種のヘビを発見し、太田先生の詳しい解説を聞きながら、みんな熱心に写真を撮っていました。
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木洋平
シロテンハナムグリ Protaetia orientalis 林道沿いの斜面で蘚苔類の観察・採集
林道沿いの斜面で蘚苔類の観察・採集 採集した蘚苔類の試料を用いて秋山先生指導のもと標本作成
雷のため外出できなくなった時間を使って日・台高校生の交流 あやとりの実演も
さすが高校生どうし!折り紙も一緒に楽しんでどんどん打ち解けていきました
打ち解けていい笑顔です 朝食前の野鳥の観察会
(左)観察会で声を聞き、姿を拝むことができたゴシキチョウ Megalaima oorti
(右)見事な保護色と擬態のアイフィンガーガエル Kurixalus eiffingeri
(左)タイワンアオハブ Trimereurus stejnegeri の体の構造を観察しているところ
(右)夜間のライトトラップの様子
とてつもなく暑いですね・・・
でも、虫たちは、元気ですよ。
恒例の「むしむしたいけん」ですが、昨年に引き続き、県立有馬富士公園「出合いのゾーン」内にある「キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)」にて、開催します。
8月11日(土・祝)・12日(日)・14日(火)・15日(水)の4日間です。
(13日(月)は、キッピー山のラボが、お休み。ひとはくは開館しています)
ひとはくから車で15分くらいです。申しわけないですが、公共交通機関でのアクセスは、とても悪いです。
時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。「魔法のスタンプ」を押しますので、何度でも再入場いただけます。
昨年のようすをもっと見る(その1)
昨年のようすをもっと見る(その2)
キッピー山のラボでは、この夏も、ちっちゃな子どもたち向けの「むしさんデビュー」や、「あさむし」など、むしむし体験イベントがたくさん!
くわしくは、お問い合わせください。
TEL:079−569−7727(代)
HP:http://kippy-labo.wixsite.com/kippy-labo
(八木 剛)
教職員や学校を利用した地域活動をしている皆さん、人間と自然や環境に関わる活動をしている市民団体とNPO・NGOの皆さんへの呼びかけです。
研究紀要「人と自然 Humans and Nature」編集委員会では、論文(原著論文・総説・報告・資料)の原稿と、意見や書評、さらにそれらに分類できない論文以外の原稿を募集しています。教職員の皆さんは、夏休みの間に普段とは違った活動をしようと張り切っておられることでしょう。また市民団体とNPO・NGOの皆さんは、長年、取りためたデータをまとめ、全国に発信する良い機会です。
夏休みを活かして、論文原稿や論文以外の原稿をまとめてみませんか?
論文の掲載には、博物館内外の専門家による審査があります。論文以外の原稿は研究紀要編集委員会の承認があれば掲載されます。
専門家からは、通常、2、3回の書き直し要求がありますので、場合によって博物館の研究者と連絡をとり、その研究者に共著者になってもらって投稿をするのも良いかもしれません。
10月中旬までに審査を通って受理された原稿は、その年の12月までに掲載する予定です。それまでに受理が出なくても、じっくりと書き直せば、次の年には掲載されるはずです。皆さまのご投稿をお待ちいたします。
投稿締め切りが廃止されました。原稿に投稿カード(http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/seiri-form.xls)を添えてご投稿下さい。メールの添付書類でお送り下されば結構です。コンピュータが使えないなどの特別な場合を除いて、郵送はしなくてかまいません。その他、必要なことは投稿規定(http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/bosyu&toukoukitei.html)に書いてあります。投稿規定を、よくお読み下さい。何かわからない事があれば、三谷雅純までメールでお問い合わせ下さい。
投稿先・問い合わせ先:研究紀要「人と自然 Humans and Nature」編集委員長 三谷雅純 宛て
mitani(アット・マーク)hitohaku.jp[(アット・マーク)を @ に変えて下さい。]
投稿を、心よりお待ちいたします。
研究紀要「人と自然 Humans and Nature」編集委員長 三谷雅純
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木洋平
生涯学習課 竹中敏浩
ひとはくは、゚。+。キラキラ光る ゚。+。美しい鉱物がたくさんあります。
▲同じ緑柱石ですが、水色はアクアマリン(左)、緑色はエメラルド(右)です。
▲バラの花の形をした石膏(砂漠のバラ) (左)、孔雀石(くじゃくせき) (右)
▲金によく似た黄鉄鉱(おうてっこう) (左)、石英(水晶) (右)
▲閃亜鉛鉱(せんあえんこう) (左)、ブラックライトをあてると光る 蛍石(ほたるいし) (右)
●●● 1F展示室「動く大地」 ●●●
ひょうごの岩石と鉱物コーナーでは、世界でもまれな白いヒスイが展示されています。
ヒスイというと緑や青が目に浮かびますが、白いヒスイはめずらしいですよ。
▲大きな紫水晶もあるよ(左)、さわれる紫水晶(右)は4F鉱物コーナーの引き出しに
★夏休み期間(~8/31まで)は 無休 で開館しています。
フロアスタッフまつだ
>>7月の一般セミナー(申込が必要ですが一部まだ間に合います。)
>>8月の一般セミナー(申込が必要です。一部は締め切らせていただきました。)
>>オープンセミナー(申込不要。当日参加OK。)
![]() |
ひとはくの展示やセミナーなどをきっかけに、ナチュラリストをこころざす児童・生徒諸君が現れてくれたら、たいへん嬉しく思います。 生涯学習課 竹中敏浩 |
今年度ひとはくは、標本資料の面白さや標本を用いた自然の読み解き方を解説する収蔵品スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」を1月を除き毎月第2日曜日に開催しています。160万点を超える収蔵資料をフル活用したいという思いで進めていきますので、よろしくお願いします。
第2回は7月22日(日)に、「海の無脊椎動物たち~イカタコエビカニ~」と題して、イカやタコなどの頭足類およびエビやカニなどの甲殻類の標本約100点(魚類に寄生するウオノエ科標本、日本海の中・深層性エビ類標本、兵庫県相生市の干潟のカニ類標本などを含む)の展示を行いました。
また、相生で小学生ながら素晴らしいカニの観察を継続している"相生カニカニブラザーズ"こと、大角一尋くん、大角涼斗くん兄弟を招いて、ひとはくの和田年史主任研究員と共に、「カニって、すげぇ!」と題したギャラリートークを開催しました。ここではギャラリートークを中心にご報告します。
"相生カニカニブラザーズ"こと、大角一尋くん、大角涼斗くん兄弟によるギャラリートーク「カニって、すげぇ!」です。
まずは、カニカニクイズ。カニのことをよく観察している"カニカニブラザーズならではのクイズでした。写真は「あわをふくのはなぜ?」でした。
続いて、カニの足の自切についてのクイズ。どこの部分を切り離して逃げるか、自分で観察してクイズにしているからこその説得力です!
ギャラリートークのあとは、カニに実際に触れてみての観察です。最初は少し尻込みだった子どもたちが。。。
しだいに黒山の人だかり。小学生たちにとってやっぱりカニは面白い!ですよね。
カニの動きに子どもたちの歓声がたくさん上がっていました。
この収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」、次回第3回は8月12日(日)、「美麗な蝶類標本~江田コレクションの魅力~」(担当:橋本佳明主任研究員・山内健生主任研究員)です。ご参加のうえ、世界中の美しい蝶をどうぞご堪能ください。
生涯学習課 竹中敏浩
みなさん こんにちは!
7月22日(土)に、ひとはく探検隊「水辺のいきものを捕ろう!」を行いました。
隊長は高橋鉄美研究員でした。
道具の使い方を教えてもらい、深田公園のビオトープにGO!
エサを入れたかごを仕掛けます。
しばらく待つ間に、網で探します。
水草でわかりにくいけど、ミナミヌマエビやヤゴ、アメリカザリガニの赤ちゃんが入っていました!
いよいよ かごを引き上げると、大きなアメリカザリガニをゲット!
猛暑の中、ご参加頂きありがとうございました。
次回のひとたんは、8月26日(日) 福本隊長の「ひとはくってなぁに?」です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
フロアスタッフ てらおゆみこ
ヒトの<こころ>の進化などー2
障がいのあるネアンデルタール人は幸せだったか?ー2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
イラクのシャニダール洞窟で見つかったネアンデルタール人の男性がシャーマンだとしたら、どんなことしたでしょう? 狩猟や採集を生業(なりわい)とするピグミーの、人と人との付き合い方を考えれば、威圧的に振る舞い、時には仲間にとっても危険な存在であるシャーマンだった。わたしには、そんなふうに思えます。
もちろん、これは空想です。空想ですが、根拠はあります。
第一にネアンデルタール人の<こころ>――現生人類とは種(しゅ)が違うのですから、<こころ>の進化の有様(ありよう)もどこか違うでしょう。しかし基本は同じはずです。なぜなら、現生人類とネアンデルタール人は交雑できるほど遺伝情報が似ていたのです。現実に、我われの遺伝子の1.8 パーセントから2.6 パーセントがネアンデルタール人に由来するものだとわかりました。ネアンデルタール人のゲノム解析は、2例成功しているそうです(ナショナル ジオグラフィック, 2017) (5)。そうすると、<こころ>のあり方も、違うのだけれど、どことはなく似ている。それが当然だ。そんな気がします。
第二に、現生人類である障がいのあるピグミーの生活からの類推です(戸田美佳子, 2011 (6); 2015 (7))。
戸田美佳子さんはカメルーン南東部の熱帯雨林に分け入って、民族名を「ヤンゲレ」や「ボマン」と自称する農耕民と、民族名を「バカ」と自称するピグミーが住む村で、村人とともに暮らしながら障がい者の生活を記録し考察しました。人類学の記録ですが、障害学という学問――障がいを医学的にだけ捉えるのではなく、誰でも持っている多様性の一部と捉えるならどう考えるべきか、どう振る舞うべきかを考察する学問 (8)――でもあります。
「農耕民と狩猟採集民が一緒に住むシチュエーションは考えにくい」と感じられている方が多いでしょう。でも、わたし達の住む東アジアでも、かつては山里の農家と山の上に住む猟師が物ぶつ交換をした――農家はアワや大根といった作物を、猟師は獲物の新鮮な肉や乾燥した皮を持ち寄って交換した――例はどこにでもあったことです。ことによると、それが市場(いちば)の始まりであったのかもしれません。アフリカでは農耕民が地球規模の乾燥化によってサハラ南部のサバンナを追われ、もともと森に住んでいたピグミーと、偶然、出会い、共存しました。現在の農耕民はディアスポラ(故郷喪失者)の子孫ということになります。
戸田さんが調べた障がい者は、ヤンゲレとボマンと自称する農耕民がそれぞれ一人ずつ、狩猟採集民のバカが二人の、計4人でした。ヤンゲレの男性:ノエルとボマンの女性:ソフィーはポリオに罹(かか)り、その後遺症で下半身がマヒしています。バカはいずれも男性で、一人:ジャノは失明し、もう一人:アインビは両下肢と右手が硬直しています。
ノエルは生活習慣が違うバカから奥さんをもらいました。日常生活を助けてもらうためです。またミシンを使う裁縫技術を身に付けていて、カカオ畑の経営と共に現金収入を得る手段にしています。
ソフィーも現金収入のためのカカオ畑を持っています。戸田さんの本や論文を読んでいると、ソフィーという人は障がい者だということを忘れさせるほどの働き者で、たいていの家事労働はこなします。自分ひとりでできない時は、親族の子どもに手伝ってもらってやっているようです。
ジャノは中途失明者のようです。生まれつき目が悪かったのかもしれませんが、それでも本当に失明したのはつい最近のことのようです。ジャノは杖をついて歩き回り、元来は女性の仕事とされている台所仕事を手伝います。台所に行ってマニオク(=キャッサバ、イモノキの芋のこと)の製粉を手伝ったり、草刈りをしたりして、食料を手に入れています。
アインビもカカオ畑を持っていますが、自分自身では畑の世話ができず、彼に代わって世話を頼める人もいないということで、ムスレムのハウサの商人に頼んで、畑を人に貸し出しています。写真で見ると、ピグミーが作るモングル (Mongulu) と呼ばれるドーム型のテントの家ではなく、農耕民と同じような土壁の四角い家に住んでいます。動き回れないので、普段はこの家で座って過ごすことが多いようです。
狩猟の季節になると、アインビは狩猟採集民の血が騒ぐらしく、普段は動けないのに狩猟のリーダーとして森に入ろうとします。そんな時は同じバカの青年が背負って、狩猟キャンプまで連れていってくれるのだそうです。
村から狩猟キャンプまでといえば、わたしの経験でも数十キロメートルはあります。それに、いくら小柄だとはいってもアインビは大人の男性です。それを背負って行くのです。森の中では、けもの道しかありません。わたしが若い時に背負える荷の重さは、長時間の歩行を考えると30キログラムが限度だったでしょうか。アインビの体重は50キログラムはあるはずです。いくら屈強なピグミーだといっても、限度を越えているように思えます。しかし狩猟の季節には、決まってアインビを背負ってキャンプに出るのです。アインビには、そのようにさせる魔力が備わっているかのようです。
*
このような障がい者の生活を、どう考えるべきでしょうか。日本で見るみじめさはみじんも見当たりません。それぞれ詳しく調べてみれば障がいゆえの弱さ、不便さはあるのでしょうが(障がい者でなくても、弱さ、不便さはあって当たり前です)、4人が4人とも、自分自身の制限の中で自由に生きています。そればかりか、男性/女性、農耕民/狩猟採集民、障がい者/非障がい者の枠(わく)を、軽がると越えているように思えます。戸田美佳子さんのお書きになった『越境する障害者――アフリカ熱帯林に暮らす障害者の民族誌』(7) のタイトルは、おのずと人が縛られる習慣や文化的規制、障がい者の場合は心身の状態ではなく社会の思い込みから受ける制限を越えて、おのおのが主体的に振る舞うさまを表現しています。
「アフリカ熱帯林に暮らす障害者」には、日本のような福祉制度はありません。例えば、病院で診てもらったら、障がいが何級で、障害者年金がもらえるとか、もらえないとかいった行政の決まりは、あるのかもしれませんが、森の奥の村までは届きません。しかし、親族や村、村の中の複数のグループから生まれるコミュニティは相互扶助の助けとなっています。そして何よりも、一人ひとりの人が自立しているのです。言うなら、一人ひとりの障がい者は、暗黙の内に周辺に追いやられるのではなく、コミュニティの真ん中にいて、その他の人と同じように、その人なりの機能を果たしているのです。ことによったら自らが「障がい者」だという意識もないのかもしれません。(9)
ネアンデルタール人のシャニダール1は、威圧的に振る舞い、時には仲間にとっても危険な存在であるシャーマンだったのではないか。わたしは、そう書きました。シャーマンは誰にでもなれるものではありません。シャーマンは「神」や「精霊」と交信し、「霊界」とこの世をつなぐ特別な人です。シャーマンであるためには、トランスと呼ばれる特殊な心理状態になって普通の人であることを止め、またその人がシャーマンであることを誰も疑わないだけの権威が必要です。「神」や「精霊」の言葉を伝えるのですから、人びとに対して威圧的であることは当然であり、「神」や「精霊」が怒ったら危険な厄災が引き起こされるのです。その危険を避け、村に平穏をもたらす術を知っているのも、またシャーマンなのです。
シャニダール1が現代の福祉制度で言う「ケア」を受けたために、重度の障がいがあっても長く生きることができたという意見がありました。わたしは違うと思います。シャニダール1はコミュニティの中心にいて、他の人と同じように人としての機能を果たし、その上で長く生きたのです。
シャニダール1は、ことさらに不幸であったとも、幸せであったとも思いません。ごく普通のネアンデルタール人として、自然体で生きたのだと思います。
本稿は 2018年5月13日(日)に行った ひとはくセミナー「F01霊長類学 頭の体操(2018年版)」の内容を元に再構成しました。
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(5) 「ネアンデルタール人のゲノム解読、我々の病に影響」(ナショナル ジオグラフィック News, 2017.10.10)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/101000384/
(6) 戸田美佳子(2011)アフリカに「ケア」はあるか?―カメルーン東南部熱帯林に生きる身体障害者の視点から―. アジア・アフリカ地域研究, 10 (2): 176-219.
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/dl/publications/no_1002/AA102_5_toda.pdf
(7) 戸田美佳子(2015)『越境する障害者 アフリカ熱帯林に暮らす障害者の民族誌』(明石書店)
http://www.akashi.co.jp/book/b195995.html
なお「障がい者/非障がい者」というのは、わたしの書き方です。本当の意味で、世の中に「健常者」はいないのだが、今は「障がい者」の定義に含まれない人がいるという思いを表しています。
(8) 少し過激なことを書きます。わたしは、もうすぐ高齢者になる重度障がい者なのですから、過激なように聞こえても、ただ徒(いたずら)に過激というわけではありません。社会の主流派は決して口にしない(少なくとも、わたしの職場では耳にしたことがない)ことを書きます。
ある社会に住む人びとが、この多様性なら認めてやろう、別の多様性は別の地域で住んで欲しいといった選別をするなら、社会の価値観は単調になります。現実にヒトは遺伝的に、あるいは文化的に多様な存在です。そして多様なヒトに、それぞれの生きがいや生き方を支える考えを認めるのが健全な社会だと思います。しかし、例えば日本の現状は厳しい格差社会であり、競争社会なのですから、特定の人は最初から競争に参加できず、社会の主流から外れた人生を選ばざるを得ない現実があります。男女格差や日本人と外国人の格差は歴然としてあり、例えば100メートル競走のような「競争」では、当然のことですが、高齢者や障がい者は「負けるのが当たり前」なのです。それなのに「(年齢や麻痺を考えない)公正な競争で負けたのだ」と言って、暗黙の内に社会の周辺化――生きがいや生き方を支える思想を捨て去ること――を強制する。わたしの目に日本はそういう社会に写ります。多様性が新しいイノベーションを生み出すことは事実ですが、その意見をよくよく聞いてみると「多様性を認めるふりをすればお金が儲かる」といった類(たぐ)いの、社会の主流派にだけ都合の良い、(その一方で「多様性」の当事者であるはずの周辺に生きる人びとには何の関係もない)お金儲けの話であることが多いように思います。
(9) 戸田さんの論文(2011)を読んでいると、「障害」にあたる現地の単語が出てきます。ただし、戸田さんは「調査地においては,「身体的障害をもつ人々,奇形,湾曲した体をもつ人々」の意味をもつ単語が存在する.バカ語では「ワ・フォア(wà póà)」,カコ語では「モ・ジェンティ(mojέmtí)」という.ジャノ♂やアインビ♂も,「ワ・フォア」である.さらに,運動面に障害をもっており歩くことが困難な状態にある人々を,バカ語で「ワ・クマ(wà kúmà:「脚が自由に動かない人々」の意味)」と呼ぶ.アインビ♂は特に「ワ・クマ」と認識されている./ただしこのような語には,「動かない」や「目が見えない」といった機能障害の状態を示す以上の社会的意味を見出すことは難しかった.つまりは,身体的な差異は,人々によって認識されているが,当該社会のなかで個々の人格の正当性を失ったり,可能性に影響を与える言説として語られてはいないのである.」(189ページ)と書いています。「♂/♀」は生物学では「オス/メス」を表しますが、人類学では「男性/女性」を表します。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
この日は化石発掘体験セミナーが行われました。
連休2日目、猛暑の中にも関わらず、30名以上の方が参加してくださいました。
化石発見にいちばん大切なことは、よく観察すること!!これが発見への近道になります。
これ化石かな~?? 細かく観察してくれています!
みなさんのけんめいな調査によって、骨のかけらやカエルなどの化石を発見することができました!
化石見つけたよ! 発見の記念にピース!
発見された化石は、今後の貴重な研究資料となりますので、発見者のお名前といっしょに大切に保管させていただきます。
暑い中、本当にお疲れさまでした!
化石発掘体験セミナーは、7月以降も開催していますので、ぜひぜひご参加ください!
セミナー申し込みは博物館ホームページ、メール、ハガキ、FAXで受付をしております。
今年度開催日
8月5日(日)
8月12日(日)
9月16日(日)
10月14日(日)
3月24日(日)
▲くわしくは、上記の日程をクリックしてください。
※申し込み締め切りまでに参加人数に満たない場合は、締め切りを延長する場合がございます。
詳しくは博物館のセミナーページでご確認ください。
(定員になり次第、締め切りとなります)
みなさまのお越しをおまちしております!
みなさん、夏休みの予定は決まりましたか?
7月~8月まで博物館は、アクアリウムづくり や アンモナイト化石のレプリカづくり など、
イベントがもりだくさんですよ!
▲アクアリウムづくり(左)、アンモナイト化石レプリカづくり(右)
>>イベントスケジュール夏休み特大号(7/21~8/31まで)
▲クリックで夏休みイベント情報が表示されます。
●●● 「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」 ●●●
ただいま博物館の4F、3F、2Fに世界の蝶類標本 600点以上が展示されています。
万華鏡のようにキラキラした蝶がいっぱい!
>>モルフォ蝶の壁ー江田コレ展2018「美しき蝶たちとの出会い」見どころ案内①
●●● 恐竜ファルカリウス 全身骨格 ●●●
3F入口にあった首長竜クリプトクリダスは、
丹波市の「丹波竜化石工房ち~たんの館」に出張中(期間7/18~9/4まで)。
かわりに、ファルカリウスの全身骨格(レプリカ)がお出迎え。
細くて長い首、前足に長いかぎ爪をもつ、テリジノサウルスの仲間です。
化石発掘セミナーは、2018年度より事前申込制になっております。くわしくはコチラ→★
★ 7/18~8/31の夏休み期間は 無休 で開館しています。
フロアスタッフまつだ
人と自然の博物館では、海の日の今日、近隣の県立北摂三田高等学校邦楽部の皆さん14名にお越しいただき、「ひとはくサロンコンサート」と題して琴の演奏を披露していただきました。
演奏2回の合計でおよそ250名の方々にお聞きいただきました。ご来場のみなさまありがとうございました。
北摂三田高校邦楽部は、今年8月に行われる全国高等学校総合文化祭出場校に選ばれています。今回はその本番での曲を披露していただきました。曲目は、沢井忠夫 作曲「石筍」。鍾乳洞の中で長い年月をかけて石筍が成長していくさまを描いた琴の現代曲で、高校生には難しいレベルです。その難しい曲を自然の情景豊かに演奏しきってくれました。1年から3年まで14名の北摂三田高校邦楽部の部員のみなさん、ありがとうございました。
また、琴の体験教室も行いました。琴爪(ことづめ)をつけて、生まれて初めて琴の音を出した子どもたちをはじめ、以前に琴を演奏していたのが懐かしくと言って参加された大人の方々など、多くの方々に楽しんでいただきました。
このように幅広い年齢層の方々に楽しんでいただいたひとはくサロンコンサートとなりました。ご鑑賞いただいた皆さま、体験教室にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
ひとはくとしては、8月11日山の日に同じく北摂三田高校の吹奏楽部の皆さんを招いて、山の日「ひとはくサロンコンサート」を催します。山の日にはブラスバンドの音色とともに博物館の展示をお楽しみください。
生涯教育課 竹中敏浩
7月16日(月・祝)、「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の事後学習会を行いました。
この生きもの調査体験は、今年3回目となりますが、8月1日(水)~平成30年8月7日(火)までの日程で、台湾北部の台北市動物園(園内に動植物の豊富な森や渓流が広がっています)や東眼山で、ひとはくの研究員の指導のもと、動物・昆虫・植物の観察を台湾の高校生といっしょに行う予定になっています。
16日は、参加する20名の高校生諸君が、大阪府・兵庫県・奈良県・岡山県から集合し、旅行会社から詳細の説明を受けるとともに、ひとはくの研究員から調査内容の説明や注意事項を聞きました。
左右写真:秋山主任研究員からコケ類を含む植物標本のつくり方の研修を受けました。生徒諸君は限られた時間のなか、一生懸命に取り組んでいました。
左写真:UVレジンを用いて封入したのち、紫外線を当てて樹脂を固め、ジャゴケの封入標本を作成しました。
右写真:新聞紙に挟んで植物標本を作成しました。
左写真:太田研究部長から爬虫類の調査で留意すべき点を学んでいます。また、毒蛇について注意すべきことも学びました。「台湾にも毒蛇は生息しており、特にアマガサヘビに注意すること。」等々。
右写真:池田主任研究員から、文献・書物のことについて学んでいます。
左写真:山内主任研究員から自身がどんな高校生であったか、どのように博物館の研究員になったかを聞きました。動植物に興味ある高校生にとっては一種のキャリア教育でした。
右写真:山内主任研究員が館内から集めてきた「台湾で見られる蝶類」の標本です。昆虫好きの高校生は美しい羽根色にうっとり。
事前学習とは言え、今日から今年の「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の体験や交流は始まりました。次に出会うのはいよいよ本番当日8月1日となります。男女合わせて20名の高校生の皆さんが元気に集合するのをお待ちしています。
生涯学習課 竹中敏浩
7/14(土)に引き続き、
フロアスタッフとあそぼう「海の貝ペーパーウェイトづくり」を行いました。
タカラガイを使って、素敵なペーパーウェイトができました!
カラーシールでとてもカワイイ花を作ってくださったお客様も♪
ご参加いただきありがとうございました。
タカラガイは、3階入口近くの「世界の貝」というコーナーに展示されています。
また4階ひとはくサロンにあるミュージアムボックスには、
「巻貝のなかま ほんもの図鑑」をはじめ、貝にさわれるボックスがいくつかあります。
▲4階 貝にさわれるコーナー(画像クリックで拡大)
ぜび、本物の貝にさわってみてくださいね。
次回のフロアスタッフとあそぼうは、7/21(土)「うちわづくり」です。
ダイオウイカのうちわをつくってみよう!
▲イベント詳細はタイトルをクリックしてください。
★7/18~8/31の夏休み期間は 無休 で開館しています。
フロアスタッフまつだ
7/14(土)のフロアスタッフとあそぼうは、 「海の貝ペーパーウェイトづくり」でした。
タカラガイを使って、オリジナルペーパーウェイトをつくろう!
むかしの人は、お金の代わりに貝殻を使っていました。
これを『貝貨(ばいか)』と言います。そして、その多くは『タカラガイ』が使われていました。
タカラガイのお話が終わったら、いよいよ工作です。
タカラガイをつけたあとは、カラーシールやビーズを好きなところにはりつけてね。
とても素敵なペーパーウェイトができました♪
シールを上手に使って、ユニークな顔をつくってくださった方も!
ご参加いただきありがとうございました。
明日、7/15(日)も「海の貝ペーパーウェイトづくり」を行いますよ。
またひとはくは、兵庫県が県政150周年を迎えるにあたり、7/12(木)~16(月・祝)まで入館無料となっております。
この機会に、ぜひ遊びに来てください。
フロアスタッフまつだ
みなさん、「但馬牛博物館」って、ご存じですか?
但馬牧場公園の中にあります。今年4月、リニューアルオープンしました。人と自然の博物館も、お手伝いしましたよ。
そんなご縁で、この夏、初のコラボ企画を実施します。
夏休み自由研究特集 むし・いし・うし!
人と自然の博物館・牧場公園の専門家と、楽しく遊んで自由研究もできるスペシャルイベントを用意しました。
いっぱい体験して学んでくださいね!
日時 平成30年8月19日(日)10:00~15:00
場所 兵庫県立但馬牧場公園
兵庫県美方郡新温泉町丹土1033 TEL: 0796-92-2641
「湯村温泉」から車で15分くらいです。
参加費:無料、申込:不要
※ ただし、定員があるイベントは、当日9:00〜現地で受付、先着順とします。
〜 〜 〜 〜 〜 〜 内 容 〜 〜 〜 〜 〜 〜
むし! 昆虫大捜査線
自由に虫とりをし、つかまえた虫をその場で展示。牧場公園にどんな虫がいるのか、みんなで調べてみよう!
対象 幼児〜小学生
定員 なし
時間 10:00〜15:00自由参加
講師 人と自然の博物館 主任研究員 八木 剛
持ち物 虫とりアミ、虫かごなど
いし! 化石さがし体験
新温泉町産の石をかなづちで割って、植物や昆虫の化石を探してみよう!
対象 小学生以上(低学年は保護者同伴)
定員 80名
時間 ①10:00~ ②11:00~ ③13:00~ ④14:00~(各回20名)
講師 人と自然の博物館 主任研究員 半田久美子
持ち物 特になし
うし! 牛のお医者さん体験
牧場公園の牛の胸の音を聞いたり、体重をはかったりして牛のお医者さんになってみよう!
対象 小学生以上(低学年は保護者同伴)
定員 40名
時間 ①10:30~ ②13:30~(各回20名)
講師 但馬牧場公園 獣医師 田原和彦
持ち物 タオル、軍手、長靴
移動博物館車「ゆめはく」も、出動します!
内容は、定番の「むしむしみっけ」です。
対象 どなたでも
時間 10:00〜15:00
← このチラシをダウンロード
【お問合せ】
むし・いし・ゆめはく → ひとはく
うし → 但馬牧場公園 TEL: 0796-92-2641(木曜休園)
(八木 剛)
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
7月のKidsサンデーは、晴れのよい天気でした。
博物館のエントランスホール近くでは、ネジバナの花が咲きだしています。
▲芝生地に咲いているネジバナの花
博物館の4階入口近くにあるコシアカツバメの巣のうち、
今年5月中旬にできた巣を7月1日の朝 見ると、なんとスズメが
顔を出しているではありませんか。先週まではコシアカツバメが
出入りをしていたんですが・・・。
▲スズメが顔をだしている、元?コシアカツバメの巣(今は、スズメの巣?)
前の週の様子は・・・
▲スズメが入る前(6月25日)のコシアカツバメの巣
つぎの6月18日の写真と比べると、6月25日以降の巣は
泥だんご が つぎ足されて、入り口のところが、少しだけ
トックリの細くなった部分のようになっています。
(スズメ対策だったのではないかと思うのですが・・・)
先々週の様子は・・・
▲スズメが入る前(6月18日)のコシアカツバメの巣
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による「サンデーぜみ『アメンボをゲットしよう!』
が行われました。その後『泥だんご をつくろう!』が行われました。
『アメンボをゲットしよう!』では、
研究員からアメンボの捕まえ方や運ぶ時に注意することなどを伝授してもらってから、
みんなで深田公園にでて、水面にいるアメンボをさがしました。
▲研究員からアメンボのことを教わっています
みんなで、外に出てアメンボを捕まえます。
▲水辺でアメンボを さがしています ▲ビニールプールにアメンボを入れます
(博物館の建物に映ったようす)
みんなで、たくさんのアメンボや、その他、オタマジャクシやマツモムシなど
いろいろな生きものを見つけていましたよ。
『泥だんご を つくろう!』では、
みんなそれぞれ、いろんな大きさの泥だんごをつくっていました。
お父さんのは大きいですねエ~。
(このプログラムは午後も 実施されました)
▲『泥だんご を つくろう!』の様子
それから フロアスタッフによるプログラムは、
「デジタル紙芝居『丹波の恐竜たんたんのナイトミュージアム』」が上演されたり、
「展示解説『 海の仲間たちツアー ~大きな骨は何の骨?~』」が行われました。
デジタル紙芝居が上演されるシアター内は、 たくさんの人が上演されるのを
待っていました。
▲『丹波の恐竜たんたんのナイトミュージアム』が始まる直前の様子
展示解説では、海の仲間たちのクイズで、ウミガメの仲間のクイズもありましたよ 。
アオウミガメの「アオ」は・・・。
▲『海の仲間たちツアー』の様子
午後は、
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんプラザ)さんと
研究員がコラボした企画『いしころは おもしろい!』が実施されました。
『いしころは おもしろい!』では、石ころをつないでゆく「いしころコネクト」や
砂を観察する「すなくらべ」、好きな石ころを選ぶ「いしころランキング」など、
いろいろなプログラムが行われていましたよ。
▲『いしころは おもしろい!』の様子
みんな~ たのしかった~?
それから、
ひとはく連携活動グループの人と自然の会のみなさんによる
パネルシアター(「とべない ほたる」と「たなばた」の お話)が
行われましたが、様子を撮影しようと思ったのですが 間に合わず、
あとかたづけも終わって、みなさん移動されようとしていました。
そこを無理を言って、看板とともに写真を撮らせていただきました。
みなさん笑顔で対応してくださいました。
▲パネルシアターを上演された人と自然の会のみなさん
パネルシアターの中に でてくるホタルは、きれいにお尻が光っていたそうです。
見たかったな~
午後のフロアスタッフによるプログラムは、
「フロアスタッフとあそぼう『ささ舟をつくってみよう!』」や
「デジタル紙芝居『オランとウ―たんのジャングル探検記』」が 行われました。
『ささ舟をつくってみよう!』では、
ササ舟を作ったら、屋外の特設会場(?)に設置された専用の装置(?)で
ササ舟を流して遊んでいましたよ。
▲『ササ舟をつくってみよう!』の様子
ササ舟は、水に うまく浮かんだ かな?
午後の研究員によるプログラムは、
『チョウのモビールをつくろう!』や『解説!丹波の恐竜化石』、
「サンデーさーくる『カエルぱっちんをつくろう!』」が行われました。
『チョウのモビールをつくろう!』では、アゲハチョウの成虫と幼虫の標本を観察したり、
それらの写真をみながら、成虫と幼虫の絵に色塗りをします。
▲研究員が標本を使って説明をしています
▲チョウのモビール、うまくできるかな? ▲できた作品と一緒にハイ、ポーズ!
『解説!丹波の恐竜化石』では、恐竜ラボで、化石をクリーニングするときに
使う道具などの詳しい説明もありました。
▲『解説!丹波の恐竜化石』の恐竜ラボでの様子
『カエルぱっちんをつくろう!』では、研究員から、身近に見られるカエル類の
話を聞いて、パチンと はねる おもちゃをつくりました。
▲『カエルぱっちんをつくろう!』の様子
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
博物館の開館時間のすこし前に、4階入口の近くで、
コシアカツバメの巣の写真を撮っていると・・・
開館を待っておられる、小さな女の子とそのお母さんが
いらっしゃいました。
その女の子の手には、植物が・・・。
そこで、思わず声をかけてしまいました。
お母さんによると、
すこし前に、その植物で遊んでおられたそうで、
どんな遊びをしていたのか、教えてもらいましたよ。
女の子は、「ひとはく」(博物館)のことを
「きょうりゅう」と呼んでいて、
今日も「きょうりゅう いこう」と言って来館されたようです。
▲博物館の入口近くで出会った親子さん
後で、お父さんと合流されて、Kidsサンデーのいろんな
プログラムを体験してくれていました。
また、ご家族で来てくださいね。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)のお姉さんお兄さん
(西さん、野坂さん、上中さん、坂田さん、龍見さん、中谷さん、
岸本さん)が 子どもたちのサポートをしてくれました。
お疲れ様でした!
次回の Kidsサンデーは、2018年8月5日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
ヒトの<こころ>の進化などー1
障がいのあるネアンデルタール人は幸せだったか?ー1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
イラク北部からイラン西部、トルコ南東部にかけては、クルディスタンと呼ばれる地域が広がります。山岳地帯で、「国を持たない最大の民族」であるクルド人が住む地域として有名です。ちなみに「クルディスタン」は「クルド人の土地」という意味です。「アフガニスタン」や「パキスタン」と同じく「-イスタン」という接尾辞が、「~の土地」とか「~の多く住む場所」を表しています。クルディスタンのイラク北部は、とくにクルド人自治区と呼ばれ、一時は観光産業や油田で活発な経済活動をしていたのですが、その後、独立を求めるクルド人自治区の住民投票に対して、見せしめのためでしょうか、イラク政府は今でも経済封鎖をしているそうです。
そのクルド人自治区のトルコとの国境に近いあたりに、シャニダール洞窟があります。洞窟の中は広く、ウェブで見ると、小さな村ならすっぽり一つ入ってしまうような空間です。このシャニダール洞窟からは、ネアンデルタール人の骨が10体も見つかりました。
広場のような洞窟で見つかった何体ものネアンデルタール人です。今は滅びてしまったネアンデルタール人の生活や価値観――何を大切に思い、どのように扱ったのか――、そして運がよければ、ネアンデルタール人の価値を象徴するもの――例えば現生人類のお墓で言えばマンモスの牙で作ったビーズや、東アジアの例ですが埴輪(はにわ)などの人形、太刀など――が見つかるかもしれません。ビーズや埴輪(はにわ)は、それがあるからといって生命を長らえさせるものではありません。しかし、わたし達と同じようにネアンデルタール人にも、抱くイメージ、つまり象徴性があるのならば、役には立たないけれど、それでも大切にしたかった何かが見つかるのではないか? そんな期待が膨らみます。
*
ネアンデルタール人の遺骨のまわりの土からは花粉が見つかりました。
思考をめぐらせた研究者は、最初、この花粉は死者に供えられた花束からこぼれたのではないかと考えました。現代の葬式のように、ネアンデルタール人も死者を送る儀式を行ったのかもしれない。ということは「花束」が死者とその死を悼(いた)む象徴物ということになります。そればかりではありません。「死後の世界」さえも信じていたのかもしれない。わたし達は、豊かな精神性は我われだけのものだと思い込んでいます。しかし、ネアンデルタール人が死者を悼(いた)むのなら、彼らの精神性は我われと同じではないのでしょうか。そう思えてきます。
でも本当でしょうか?
実は、その後、いろいろ異論が出てきました。ある研究者は、風に運ばれた花粉が土に混ざっただけだと言い、また別の研究者は、ネズミか何かの小動物が集めてきた果実や花に付いていた花粉だと主張しました。つまり、ネアンデルタール人の精神性を、必要以上に高く見積もらなくてもいいと主張したのです。
わたしは「埋葬と花束」の議論よりも、ずっと気になっていたことがありました。それは研究者にシャニダール1と呼ばれている高齢男性の遺骨のことです。シャニダール1の年齢は40歳から50歳と見積もられているそうです。
「40歳から50歳」で高齢とは、おかしなこと言っていると思うでしょうか? わたしはアフリカ中央部のコンゴ共和国で、友だちの40歳の誕生日を祝う集いに参加したことがあります。その人は男性の外交官で、地方の村に住むのではなく、ブラザビルに家を持っていました。ブラザビルに住む人は栄養も良く、医療も整っています。男性の生活は、わたしの生活と同じように思えました。そのお祝いの席で挨拶に立った男性が「40歳まで生きる幸運は誰にでもあることではない」と言ったのです。それを聞いてわたしは、コンゴ共和国では人生のとらえ方が違うのだと思い知りました。
日本人の平均寿命は、今や男女とも80歳を越えたそうです。当時のコンゴ共和国ではもっと短かったでしょう。しかし、生きた生物は、いつか必ず死にます。長く生きた人と早く生涯を終えた人のどちらが偉いというわけではありません。寿命が長いか短いかは本質的な問題ではありません。寿命の長さは相対的にしか測りようがないのです。
実のところ、ネアンデルタール人の「40歳から50歳」は、十分に長寿だと思います。そして何よりもわたしが驚いたのは、シャニダール1には片手がなく、片目が見えず、うまく歩けなかった上に、聴力にまで障がいがあったということが分かったのです(Trinkaus and Villotte, 2017 in PLOS One)(1)。
*
ネアンデルタール人は狩猟や採集を生業(なりわい)とします。山岳地の狩猟では、丈夫な足腰とつよい体幹が求められるでしょう。そのような環境で障がい者が何かの役に立ったでしょうか? 通常は、何の役にも立たないでしょう。しかし、シャニダール1は飛び抜けて長寿だったのです。重度の障がいを負いながらです。ネアンデルタール人の間には、無償のケアが成立していたとでも言うのでしょうか?
そうかもしれません。カラハリ砂漠に住むサン(ブッシュマン)やアフリカ中央部の熱帯雨林に住むピグミーは、よく「平等な社会」だと言われています。これは狩猟能力に差があっても――狩りのうまい人、へたな人がいるのは当然です――平等に獲物を分けるのです。老人や障がい者も平等です。そしてこれは、「神の前では平等だ」ということを体現しているのです。
もちろんサンやピグミーに体系化された高等宗教はありません。その上、現生人類とネアンデルタール人は違います。ですから、ネアンデルタール人が平等主義者で、「重度の障がい者にも同じだけの肉や野草を分ける『無償のケア』が成立していた」と言いたいわけではないのです。そうではなくて、あたかも「無償のケア」に見える狩猟採集する民であれば、おのずと一定の価値観があったのではないか。それは現代の狩猟採集民の思考から類推すると「神」の概念が一番ありそうに思えると言いたいのです。
*
あるいはいっそ、このネアンデルタール人の集団は、高齢な障がい者に特別な意味を認めていたのだとしたらどうでしょう。例えばネアンデルタール人と彼らの神や精霊をつなぐシャーマンです。
今は京都精華大学マンガ学部で教え、自分でマンガ『ナチュン』をお描きになっている文化人類学者の都留泰作さんは、京都大学の大学院生時代にピグミーの精霊儀礼を研究されています(都留, 1996; 2014)(2), (3)。都留さんによれば、ピグミーは森に住む精霊を信じていて、自分たちと同じように森を移動し、キャンプを作り、儀礼では人に憑依して人を威圧したり、中には道化のように振る舞って踊るのだそうです。
わたしはこの論文を読んで、日本でもかつて盛んだった正月の「門付け」を連想しました。「門付け」は稲の取り入れが一段落した農民が各地をまわり、言祝(ことほ)ぐための芸能を見せたもののことです。「門付け」から現代の漫才が起こり、また神社のお神楽(かぐら)や、仏教の「説教」もここから起こったそうです。わたしの祖母は子どもの頃、四国の高松に住んでいましたが、村むらをめぐって、面白おかしくお「説教」をするお坊様のことを懐かしく話してくれたものでした。
ピグミーの精霊は人びとの間の諍(いさか)いや、ギクシャクした仲間関係を修復してくれます。日本の「門付け」は稲作農耕と深い関わりがありますが、ピグミーは農耕が大の苦手です。少なくとも、わたしの知っているピグミーは苦手でした。
ネアンデルタール人のシャニダール1がシャーマンだとしたら、どんなことしたでしょう? ネアンデルタール人が狩猟や採集を生業(なりわい)とすることを考えれば、シャニダール1はピグミーの子どもたちに愛される道化のような精霊ではなくて、威圧的に振る舞い、時には仲間にとっても危険な存在であるシャーマンだった。そんな気がします (4)。
次に続きます。
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(1) Trinkaus and Villotte (2017) External auditory exostoses and hearing loss in the Shanidar 1 Neandertal. PLOS One
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0186684
が原典ですが、日本語で書かれた GIZMODO のページ:
https://www.gizmodo.jp/2017/10/neanderthals-with-disabilities-survived.html
も見つけました。
(2) 都留泰作 (1996) バカ・ピグミーの精霊儀礼. アフリカ研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/africa1964/1996/49/1996_49_53/_pdf/-char/en
(3) 都留泰作 (2014) カメルーンの森に踊る精霊. FIELDPLUS
http://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/78072/1/field-11_p14-15_kai.pdf
(4) 農耕民であるバンツーも精霊の存在は信じています。しかし、それは人に害をなす危険な存在だと見なしています。かつて、わたしがいたカメルーン南西部のカンポに住むバンツーは、精霊をマキザールと呼んでいました。マキザールは自然霊で、悪霊だということでした。それに比べてカメルーン南東部に住むバカ・ピグミーの精霊は、おどろおどろしい悪霊ということは無く、威圧的に振る舞う精霊も出てきますが、たいていは子どもに人気のあるコミカルな精霊です。まるで着ぐるみのようです。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
6月30日(土)7月1日(日)に
フロアスタッフとあそぼう「ササ舟をつくってみよう」を行いました!
ササといえば、ササの葉さらさら~♪みんなで「たなばたさま」を歌ってから、ササ舟作りです。
まずは葉っぱの大きいクマザサで、次に博物館の周辺にあるネザサ。晴れたので外にササを採りに行きました。
ササ舟を初めて作るお友だちも多かったけど、みんな一生懸命作ってくださいました。
そーっと水に浮かべたり、小川のかわりにじょうろの水で流したりして、ササ舟あそびを楽しみました。
ササの葉を見つけたら、また作ってみてね!
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは7月7日(土)8日(日)
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日~カニの絵を描こう~」(クリック!)
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
(フロアスタッフ くまもと・いしくら)
「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。
7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。
7月15日(日)のはりちゅう(播磨中央公園)に引き続き、
第二弾は、7月22日(日)、淡路島のウェルネスパーク五色(高田屋嘉兵衛公園)です。
ここでは、はじめての開催です。どんな虫がいるのかな? みんなの実力を、見せてくれっ!!
定員なしですが、事前申込が必要です。
前日は、JR姫新線イベント列車「むしむし号」ですね。
「むしむし号」に落選した方は、こちらで遊びましょう!
【日時】 平成30年7月22日(日)午前の部10:00〜12:00・午後の部13:00〜15:00
雨天の予備日:8月26日(日)(1ヶ月先になります)順延の場合は、洲本市のホームページに掲載
【場所】ウェルネスパーク五色(高田屋嘉兵衛公園)
〒656-1301 兵庫県洲本市五色町都志1087
Tel: 0799-33-1600
【アクセス】
(バスの場合)神戸三宮(神姫バス神戸三宮バスターミナル)から高速舞子経由で、直行バス(三ノ宮-西浦線)があります。三宮から1時間半、高速舞子から1時間程度です。時刻などは、淡路交通のホームページでご確認ください。
(お車の場合)神戸淡路鳴門自動車道「淡路島中央」スマートインター(最近できました。ETC専用)から、30分くらい。
駐車場無料。
【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし(事前申込が必要です)
【内容】
午前の部、午後の部とも、虫の捕まえ方を説明したあと、自由に虫とり。つかまえた虫を展示。
午前、午後の終わり頃に、虫の解説と質問タイム。
【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)ほか
【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。
【申込】
チラシ裏面に必要事項を記入し、または、以下の情報を紙に書いて、
洲本市教育委員会生涯学習課へ、FAXでお申し込みください。FAX番号:0799-26-1510
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参加する時間帯 ・午前 ・午後 ・両方
参加児童の氏名(ふりがな)・生年月日・性別・学校等名・学年
保護者の氏名(ふりがな)
住所・電話番号・緊急連絡先
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申込〆切:7月17日(火)
【問い合わせ】
洲本市教育委員会 生涯学習課 TEL:0799-24-7631
主催:すもとっ子MANABIプロジェクト実行委員会
共催:兵庫県立人と自然の博物館・洲本市公民館運営審議会
後援:ウェルネスパーク五色
協力:NPO法人こどもとむしの会
イメージとしては、こんな感じ(別会場での写真です)
(八木 剛)
夏休みに川あそびして、生き物観察したい人へ
兵庫県西播磨県民局の主催により、千種川(上郡町)にて、水辺の生き物の観察会を8月23日(木)に実施いたします。
淡水魚や水生昆虫を採集して、じっくり観察したい方は、ぜひお申込みください。
場所は千種川水系の支流、鞍井川のさらに支流の小さな川です(下の写真)。
当日は、採った生物を水槽に並べてミニ水族館にしたり、石礫を組んでちょっとした生き物の隠れ家づくりなども行います。
詳しくは以下のページをご覧ください。
【水辺の生き物ふれあい大作戦のページ】
https://web.pref.hyogo.lg.jp/
姫路駅前に集合してバスで移動。ひょうご環境体験館、金出地ダム、そして鞍居川での観察会と盛りだくさんです。
(みつはしひろむね)
君も化石発掘調査員になってみませんか?
恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。
発掘体験セミナーでは石を細かく割って新たな化石を探し出します。
人気の発掘セミナーですが、平成30年度より事前申込み制に変更になっております。
申込みは博物館ホームページ、メール、ハガキ・FAXで受付をしております。
今年度開催日
▲くわしくは、上記の日程をクリック
時間:1回目10:00~11:00、2回目14:00~15:00
場所:ひとはく恐竜ラボ 定員:各回25名 受講料:800円
●小学生1年生以上は保護者なし、おひとりでご参加できます。(保護者の付添は不要です。)また、幼児の場合は保護者の参加が必要です。受講時間の希望を備考欄に第1希望、第2希望とご明記ください。
現在7月15日のセミナー受付しております。
7月1日が締め切りとなりますので、ご参加希望の方はお申込み
お忘れなく!
皆様のご参加お待ちしております。
※発見された化石は貴重な研究資料として大切に保管させていただきますので、お持ち帰りいただけません。
6月16日(土)、兵庫県立大学自然・環境科学研究所主催の「人と自然の博物館・森林動物研究センター 大学院公開セミナー」がひとはくで開催されました。ひとはくの研究員の一部は、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の教員を兼務し、博物館を拠点に研究や教育活動などを行っています。今回の大学院公開セミナーは初めての試みでしたが、大学生から社会人までの幅広い年齢層の方々が数多く集まってくださいました。
セミナーの第1部では、最初に高橋晃所長より大学院の概要説明があり、その後、6研究部門(地球科学・系統分類・生態・環境計画・生物資源・森林動物)の教員らがそれぞれの研究内容を紹介しました。各研究部門15分ずつの発表でしたが、それぞれの研究の魅力が凝縮された内容で、大学院の魅力を感じていただけたと思います。
第2部では、各研究部門の演示プログラムが用意され、研究施設の見学も行われました。希望する教員らと直接面談する様子も見られて、各受講者にとっては有意義な時間になったことでしょう。今後もこのような機会を増やし、興味関心のある方々に、ひとはくや森林動物研究センターの大学院で学ぶきっかけを提供していきたいと思います。
大学院や各研究部門の詳細は、HPからもご覧いただけます>> http://www.hitohaku.jp/shizenken/kyousei/
(和田 年史(わだ としふみ)/生態研究グループ)
ギャラリートークを行ってくださったのは、森直樹 神戸大学大学院農学研究科 教授です。
現代人にとってコムギはコメと並んでもっとも身近に食料として利用している植物です。野生エンマーコムギがおよそ1万年ごろヒトに栽培されはじめ、どのように栽培植物のコムギへと変化していったかを中心に、コムギとヒトの関わりについて非常に分かりやすく解説してくださいました。それは、単にコムギの形質変化のお話にとどまらない、コムギとヒトの1万年余りにわたる一大叙事詩のようなお話でした。
(左写真)お話が非常に分かりやすく興味をひくものであっただけに、講演後には高校生が多くの質問を寄せていました。「二倍種、四倍種、・・・」生物で習った遺伝に関する知識がしっかりと役立っています。
(右写真)イネの系統樹についても森教授を質問ぜめ。科学はこんな質問のワイワイガヤガヤから発展します。
(左写真)カラスムギの種子の芒をしめらせて、芒の運動を説明する森教授。
(右写真)デジタル顕微鏡で種子を拡大しながら、その構造について説明する森教授。丁寧な説明に生徒たちは一生懸命メモを取っています。
身近に生えているイネ科植物を実体顕微鏡で観察。この身近な植物についても、ひとはくの高野研究員に質問がたくさん寄せられました。
オープンセミナー「お出かけ画はくの日イネ科植物を描こう」で描いたものを高野研究員のところに持ち込んで名前を尋ねる子どもたちも現れました。きれいなスケッチと植物の知識が融合します。とっても熱心なまなざしが印象的でした。
先ほど森教授がやってくれたことを子どもたちも実践。カラスムギの種子を湿らせ芒の動きを観察しています。芒の動きが繁殖に役立っていますが楽しい動きです。ほーらこの通りと見せてくれる手の動きも素晴らしい手つきです。
この収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」、次回第2回は7月8日(日曜日)「海の無脊椎動物たち~イカタコエビカニ~」(担当:和田年史・三橋弘宗・山内健生)を行います。どうぞご来館ご参加ください。
生涯学習課 竹中敏浩
ひとはくでは、今年も中学生の「トライやる・ウィーク」を受け入れを行っています。春は2週に分けて受け入れますが、第2週は6月5日(火)から6月8日(金)まで行いました。
■6月5日(火曜日)
今回は、三田市立藍中学校、けやき台中学校、神戸市立有馬中学校、宝塚市立南ひばりが丘中学校の4校から、6名の中学生が「職業としての博物館」を体験に来てくれました。中学生の成長のようすをご覧ください。
(左写真)各中学校でペナントやのぼりをご用意いただきました。ありがとうございます。
(右写真)入館式での6名の緊張した面持ち。小学校等でひとはくに来たことがあり、仕事としてはどんなことが行われているのだろうと興味をもってくれた生徒が多いようです。ひとはくを選んでくれたことに感謝です。
入館式を終えると、早速ひとはくならではのトライやる・ウィークが始まります。
(左写真)深田公園にある池で、高橋鉄美研究員の指導のもと水棲生物の調査を行っています。アメリカザリガニ、メダカなどが生息しています。
(右写真)3人とも「魚とりで遊んだことはあまりないんです」と言いながら、すぐに慣れてたくさんの水棲生物を採集していました。さすが中学生!順応が早い!
秋山研究員の指導のもと、古い研究紀要「人と自然」「Nature and Human Activities」を整理しています。博物館は研究機関で、研究したことを発表するのも仕事。でも、古いものをリニューアルしていく必要もあります。こんな地味な仕事も博物館の仕事です。
■6月6日(水曜日)
(左写真)来館者対応を担っているフロアスタッフさんと朝の打合せ。聞きもらしは禁物、集中力が必要です。
(右写真)3階入口にて小学生の団体をお出迎え。緊張しながらもにこやかな笑顔が求められます。
(左写真)ダンゴムシの生態を描いたデジタル紙芝居「ころころだんちゃん」を上演。初対面の方々の前で緊張気味です。
(右写真)この紙芝居は手遊びも付いています。説明がはっきりしていて、大人の方々も皆やってくれました。初めての上演でこんなに大人の方々がやってくれるのは快挙です!
櫻井研究員の指導のもと、セミナーで使用する昆虫の模型をつくっています。針金を切って曲げて...小学校の図画工作の時間にも針金細工は行ったとのこと。さまざまな教科の経験が生きるのもトライやるウィークの良いところです。
■6月7日(木曜日)
(左写真)高野研究員の指導のもと生物系収蔵庫での作業を体験。入室の注意を聞き、ものものしい大きな扉に緊張ぎみ。
(右写真)3名みんな動物に興味があるそうで、動物標本を少し見学。ひとはくの広い収蔵庫に「体育館より広い!」と感激。
(左写真)植物標本整理の説明を受ける。標本に少しは興味を持ってくれたでしょうか。より興味を持ったら「標本のミカタ」のセミナーへどうぞ。>>収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ」第1回「イネ科標本の世界」
(右写真)三橋研究員の指導のもと、展示準備を行っています。食い入るようなまなざしが真剣さを表しています。
(左写真)今の中学生の情報リテラシーは優秀! 少し指導を受けただけで、指導のあと初体験のソフトを使って作成できました。
(右写真)できた展示サインを会場へと運んで掲示します。位置、高さ、角度を検討中。この経験を中学校の文化祭でも生かせるかな。
■6月8日(金曜日)
植物の標本を整理中。植物分類の約300の科に分類していきます。真剣に、慎重に標本を見る目が印象的です。
デジタル紙芝居「ころころだんちゃん」を上演。上演後はダンゴムシについて昆虫との違いを説明です。はっきりと分かりやすい説明でした。しっかり聞いてくれた小学生たちにも感謝です。
(左写真)あっと言う間に終了式を迎えてしまいました。小山生涯学習課長(右手前)の「将来、博物館で働きたいですか?」という問いに全員挙手。
(右写真)4階入り口前で集合写真。今回は中学生の協力・協働の姿勢に感心しました。
今回トライやる・ウィークで職業としてのひとはくを経験してくれた中学生の皆さん、ありがとうございました。今回の中学生たちは、他の生徒を気遣いながら全体の成果を上げていける諸君でした。そんな素晴らしい姿勢はこれからの学校生活でも将来の職業でも生きることと思います。これからも優れた特質を伸ばしていってください。最後になりましたが、中学校の先生方、ご指導ありがとうございました。
生涯学習課 竹中敏浩
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
6月のKidsサンデーは、晴れのよい天気でした。
博物館のエントランスホール近くでは、ザクロの花が咲きだしています。
博物館の4階入口近くには、いくつかのコシアカツバメの巣があります。
そのうち、今年5月中旬にできた巣では、入口のところに、コシアカツバメ
の頭が見えます。
▲もう子育て中?のコシアカツバメの巣
また、その近くの場所で、コシアカツバメが新しい巣を5月下旬から
作り始めています。
▲新しく作られているコシアカツバメの巣
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による「サンデーぜみ『バッタの赤ちゃんをさがそう!』が行われました。
『パッタの赤ちゃんをさがそう!』では、
研究員からバッタの赤ちゃんの捕まえ方を伝授してもらってから、
みんなで深田公園にでて、芝生地にいるバッタの赤ちゃんをさがしま~す。
みんなで、外に出てバッタの赤ちゃん捕まえます。
▲芝生地でさがしています ▲小学生のお兄ちゃんは、大人のバッタも捕まえました!
みんなで、いろんなバッタの赤ちゃんや、キリギリスの赤ちゃん、その他たくさん見つけていました。
それから
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『くるりんひらりん空のたび』」が
上演されたり、「展示解説『 海の仲間たちツアー ~大きな骨は何の骨?~』」が行われました。
『くるりん ひらりん 空のたび』の紙芝居が終わって、森のエビフライの解説や、
実物などを使った説明がありましたよ。
展示解説では、大きな骨の解説や、海の仲間たちのクイズで、みなさん盛り上がっていました 。
▲『海の仲間たちツアー』の様子
午後は、
4階のひとはくサロンで、
ひとはく連携活動グループの 人と自然の会(めだかの学校)の皆さんによる
カエルの鳴き声によく似た音がなる「紙の工作」が実施されました。
人と自然の会の方たちに優しく教えてもらいながら
みんな上手に作品を作っていましたよ。4階のひとはくサロンでは、
「ゲコ、ゲコ。ゲコ、ゲコ」が いっぱいでした。
▲小さな来館者と、人と自然の会の方とお話中 ▲完成した作品を持ってハイポーズ
また、野外では、キッピー山のラボ(三田市立有馬富士自然学習センター)と
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんプラザ)さんと
のコラボの『葉っぱで色水あそび』が実施されました。
まず、色水あそびをする葉っぱを自分たちでさがします。
葉っぱや花びらで色水を作っています。
みんな~ たのしかった~?
午後のフロアスタッフによるプログラムは、
「フロアスタッフとあそぼう『古代のサイ アミノドンをつくろう』」や
「デジタル紙芝居『ゆめ の つづき』」が 行われました。
『古代のサイ アミノドンをつくろう!』では、
展示されているザイサン アミノドンの模型と一緒に自分で作った作品を持って
記念撮影をしていましたよ。
▲一生懸命に背景の色をぬったりしています ▲アミノドンの模型(展示物)と一緒にハイチーズ
デジタル紙芝居『ゆめのつづき』では、ハスの妖精のハスミンが
いろいろな生きものと出会います。バリバリの関西弁の生きものも
でてきますよ。
午後の研究員によるプログラムは、
「サンデーさーくる『ツバメのような形の紙ヒコーキをつくってとばそう!』」が行われました。
『ツバメのような形の紙ヒコーキをつくってとばそう!』では、研究員から
コシアカツバメのお話を聞いてから、紙ヒコーキをつくって、
みんなで飛ばしました。
▲コシアカツバメの写真を見ながら色をぬっています ▲皆でとばしました
うまく飛んだかな?
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
3階 入口近くには、「森に生きる」という展示があります。
この展示は、兵庫県で見られる動物たちを展示しています。
その展示を熱心に見ておられる家族がいました。
4才の男の子がお父さんに、「これはなに?」「これはなに?」と
1つ1つの動物の名前を聞いていました。
お父さんは、名前の表示を確かめて男の子に答えておられました。
(その場面のシャッターチャンス?は、逃してしまいました。)
後で、お父さんに伺うと、神戸市に住んでおられるとのことでした。
また、ご家族で来てくださいね。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)のお姉さんお兄さん
(星野さん、龍見さん、忍田さん、古塚さん)が 子どもたちの
サポートをしてくれました。お疲れ様でした!
次回の Kidsサンデーは、2018年7月1日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。
今年も、7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。
第一弾は、播磨中央公園(はりちゅう)です。
今年は、時期を変えて7月です。さあ、どんな虫がいるのかな? みんなの実力を、見せてくれっ!!
昨年、募集300名に対して600名くらいの応募があったため、今年は、申込不要・抽選なし。随時受付とします。
時間も、10時から15時。その間、自由に虫とりしてください!
【日時】平成30年7月15日(日)10時〜15時(受付9:30〜随時)
雨天の予備日:翌7月16日(月・祝)
順延・中止の連絡:当日朝に、播磨中央公園ホームページでご確認ください。
【場所】県立播磨中央公園「四季の庭」
〒679-0212 兵庫県加東市下滝野1275-8
TEL.0795-48-5289
【アクセス】
(電車の場合)JR加古川線「滝野」駅下車 2km
(お車の場合)中国自動車道「滝野・社」ICから西へ3km
※ 播磨中央公園は広いです。「四季の庭」へは第5・第4駐車場が近いです。駐車場無料。
【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし(ということで、人が多すぎるかもしれません。あらかじめご了承ください)
【申込】不要(現地で受け付けしてください)
【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)・協力:ひとはく連携活動グループ「テネラル」(お兄さんたち)ほか
【スケジュール】
虫の捕まえ方 ①10:00〜10:10 ②13:00〜13:10
結果発表・質問タイム ①11:30〜12:00 ②14:30〜15:00
その他は、フリーです。自由に虫とり、つかまえた虫を展示。
【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。
主催:(公財)兵庫県園芸・公園協会 播磨中央公園管理事務所
共催:兵庫県立人と自然の博物館
後援:兵庫県北播磨県民局・加東市・加東市教育委員会
これまでのようす(↓)
(八木 剛)
6/2(土)のフロアスタッフとあそぼうは「古代のサイ アミノドンをつくろう!」でした。
神戸層群吉川層(約3800万年前)から発見されたザイサンアミノドンは半水生の動物で
姿はカバに似ており、ツノはありませんでした。
実は絶滅したサイの仲間の大多数にツノはなかったといわれています。
※ザイサンアミノドンの名前は、カザフスタンのザイサン盆地で最初の化石が発見されたことにちなんでいる
3階展示室でアミノドンの歯の化石をみたあと、いよいよペーパークラフトをつくります!
折り目をつけて、貼りあわせるとアミノドンができたよ!
背景ぬりえカードに色がぬれたら完成です。
最後にアミノドンの生体復元像と一緒に記念撮影♪
ご参加いただきありがとうございました。
明日、6/3(日)も「古代のサイ アミノドンをつくろう!」を行います。
キッズサンデーでイベントもたくさんありますので、ぜひお越しください。
フロアスタッフまつだ
ひとはくでは、今年も中学生の「トライやる・ウィーク」を受け入れを行っています。春は2週に分けて受け入れますが、まず1週目は5月29日(火)から6月1日(金)まで行いました。
今回は、三田市立八景中学校、富士中学校、ゆりのき台中学校の3校から6名の中学生が「職業としての博物館」を体験しに来てくれました。今回も1週間で中学生が成長していく様子に館員が逆に元気をもらいました。中学生の成長のようすをご覧ください。
■5月29日(火曜日)
三田市内の3中学からトライやる・ウィークのペナントを抱えてやってきてくれました。でも、入館式では緊張した表情。やはり初めての博物館員の体験で、不安もいっぱいだったと思います。
(左写真)深田公園を臨んで、その生態系について小舘研究員から学ぶ中学生たち。ひとはくは深田公園の自然も生かしながら博物館のセミナーやイベントを行っています。
(右写真)収蔵庫棟1階で、三枝研究員と一緒に地学系標本の整理を行っています。地味でたいへんな仕事ですが、展示やセミナーを行うには欠かせない仕事です。
■5月30日(水曜日)
佐藤研究員の指導のもと、アンモナイト石けんをつくるための石けん材料を秤量する中学生たち。これも来館者にセミナーを楽しんでもらうための準備です。
(左写真)佐藤研究員とともに岩石標本を整理しています。
(右写真)来館者をエントランスでお迎えする中学生たち。恥ずかしがらず大きな声であいさつができました。
(左写真)デジタル紙芝居「ころころだんちゃん」の手遊びを説明。来館者が一緒にやってくれるのが嬉しいですね。
(右写真)紙芝居の台詞を一生懸命演じる中学生。しっかりした声でダンゴムシのだんちゃんを演じてくれました。
■5月31日(木曜日)
(左写真)半田研究員の指導のもと、植物化石の標本整理をする中学生たち。
(右写真)植物化石の補修について学んでいます。真剣なまなざしで学んでくれました。
(左写真)標本のラベルの作り方、整理の仕方を学んでいます。ここでも真剣なまなざしが大変印象的でした。
(右写真)サビキコリやフタモンウバタマコメツキについて学んだあと、楽しく生態を学ぶ紙模型をつくります。
(左写真)フタモンウバタマコメツキの跳ね上がり紙模型をつくる中学生たち。来館者に楽しんでもらうために数多くつくるためには、集中力と根気が必要です。
(右写真)この日は各中学校の先生たちが訪問してくださったので、学んだことを先生たちに説明しています。久しぶりに出会う先生を前に、ほっとして学校での顔に戻ったような姿に館員はほっこりとしました。
■6月1日(金曜日)
(左写真)最終日となって朝の打合せも慣れてきました。フロアスタッフとともに打合せを行い来館者をお迎えします。
(右写真)デジタル紙芝居「ころころだんちゃん」を演じる中学生たち。
加藤研究員の指導のもとアンモナイトの石膏レプリカを作成しています。多様な種の研究と、それを来館者に学んでもらうためにはレプリカ作成は欠かせません。丁寧な作業でレプリカづくりに取り組んでいます。
(左写真)あっという間にトライやる・ウィークの1週間が終了し、退館式に臨む中学生たち。
(右写真)最後にみんなで記念写真。入館式と対照的な自信を持った笑顔です。
今回トライやる・ウィークで職業としてのひとはくを経験してくれた中学生の皆さん、ありがとうございました。皆さんが1週間を修了した笑顔とその成長は、館員にとってのエネルギー源となりました。この経験が皆さんの今後の中学生活、ひいてはキャリア形成に役立つことを願っています。最後になりましたが、中学校の先生方、ご指導ありがとうございました。
生涯教育課 竹中敏浩
JR姫新線イベント列車「むしむし号」で行く 虫とり大作戦 in 西はりま天文台公園
今年も開催!!むし大好きなみんなのための、夢企画です!
昆虫の専門家、虫にくわしいお兄さん・お姉さんたちといっしょに 列車の中では「むしむしクイズ大会」と「車内むしむしたいけん」。 天文台で、思いっきり虫とりしちゃおう!
【開催日】 平成30年7月21日(土) 雨天決行 9時00分 JR姫路駅4番乗り場 集合
【参加費】 無料 ※ただし、JR乗車券は各自購入 (乗降駅~佐用駅の切符をお買求めください)
【対象・募集定員】 幼児~小学生とその保護者80名(応募多数の場合は抽選)
【申込方法】
下のチラシをダウンロードし、裏面の申込書に必要事項を記入の上、郵送またはFAXで下記まで。
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兵庫県西播磨県民局総務企画室総務防災課
〒678-1205 兵庫県赤穂郡上郡町光都2-25
FAX: 0791-58-2328
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【申込締切】平成30年7月3日(火)必着
【問い合わせ】同上 TEL:0791-58-2113
【実施主体】
主催 兵庫県西播磨県民局
共催 姫新線利用促進・活性化同盟会,兵庫県立人と自然の博物館
協力 兵庫県立西はりま天文台、西はりま天文台公園、ひょうご環境体験館、佐用町昆虫館
昨年のようすです むしむし号@姫路駅姫新線ホーム
車内むしむしたいけん
むしとりのコツを指南
むしとりのようす
← このチラシのPDFファイル(裏面に応募用紙)
兵庫県西播磨県民局のホームページにも同じ情報があります。
(八木 剛)
神戸市で発見された古代のサイ「 ザイサンアミノドン」を知っていますか?
神戸層群吉川層(約3800万年前)から歯などの化石が産出したアミノドンは胴長短足で、
角はなく、現在のカバのように河川やその周辺で生活していたと推定されています。
6/2(土)、3(日)のフロアスタッフとあそぼうは、
「古代のサイ アミノドンをつくろう!」です。
アミノドンのペーパークラフトをつくってみませんか?
時間:13:30~14:00
場所:3階丹波の恐竜化石展示室
定員:20名 参加費:無料
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
3階丹波の恐竜化石展示室に、アミノドンの生体復元像や発見された歯の化石の展示がありますので、ぜひご覧ください。
ご参加お待ちしております。
フロアスタッフまつだ
こんにちは♪♪♪
暖かくなったり、寒くなったり、気温差がある日々が続きますが・・・
風邪などひいていませんか?
フロアスタッフのイベント案内です。
~6月のイベント~
フロアスタッフとあそぼう 13:30~
★ 2(土)・3(日) 「古代のサイ アミノドンをつくろう」
3階丹波の化石展示室
★9(土)・10(日) 「お出かけ画はくの日」~イネ科の植物を描こう!~
4階オープン・ラボ集合
外に出て、イネ科の植物を観察しながらかいてみよう!
★ 16(土)・17(日) 「カタツムリペーパークイリング」
4階オープン・ラボ
★ 23(土) 「川でさかなつり」
2階展示室
上流・中流・下流どんな魚がつれるかな?
★ 30(土) 「ササ舟をつくってみよう!」
4階オープン・ラボ
ひとはく探検隊 13:00~
★ 24(日) 「虫の赤ちゃんさがし」 隊長:櫻井研究員
4階ひとはくサロン集合
赤ちゃんってどんな形?公園でさがしてみよう!
博物館で楽しいひとときを過ごしませんか?
皆様のご来館、心よりお待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
JICA(独立行政法人国際協力機構)が行っている課題別研修のうちのひとつの研修として今日、ひとはくで6カ国の研修員の方々が研修を行われました。また、この機会に館内の展示を見学して頂きました。このようすをご報告します。
今回の課題別研修のテーマは「市場メカニズムを活用した持続的森林・自然資源管理」で、日本で5月13日から6月24日まで研修されています。世界6カ国(ブラジル・ホンジュラス・ケニア・レバノン・チュニジア・ウガンダ)から来られた研修員の方々ですが、研修員といっても学生ではなく、それぞれの国でこのテーマに取り組まれている専門家や行政の方々で日本の技術を学びに来られています。ひとはくでは今日1日GIS(地理情報システム)を用いた自然資源管理について学ばれました。
6カ国6名の研修員の方々。本日研修の講師を務めた本館の三橋弘宗主任研究員(右から3番目)、JICA関係者(両脇)とともに。
(左写真)スマホに「館ナビ」kan-naviアプリをインストールしていただき、英語の解説を見ながら各自の興味のある展示をご覧いただきました。館ナビには日本語や日本語(子ども用)の案内もありますので、次回ご来館の際にはお試しください。>> ご自身のスマホを使って「展示解説」が楽しめます!
(右写真)「世界の森」展示を見る研修員の方。自国から運ばれてきた展示物を見ていただきました。
(左・右写真)興味を感じていただけたのは、やはり兵庫県産の丹波竜タンバティタニスの展示です。母岩に含まれる様子を再現した模型の展示を熱心に写真に撮られていました。
左写真は、研修を終えられ出発される6カ国6名の研修員の方々です。三橋研究員(左手前)から豊岡での研修についての励ましを受けています。 これから豊岡市までバスで移動され、現地で研修を続けられるとのこと。遠く海外に来られてタイトなスケジュールで研修されるのは、体力的にもかなり厳しいことと思います。お体に留意され、6月24日まで研修を続けられるよう願っています。 生涯学習課 竹中敏浩 |
ひとはく & 森林動物研究センター (兵庫県立大学大学院環境人間学研究科共生博物部門) 大学院の魅力を1日で紹介します! 博物館での研究活動や野生動物管理に興味のある方ならどなたでも歓迎です。大学院の魅力を体験してください。また、一般の皆様にも興味深い内容となっていますので、ぜひお越しください。 |
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■お申し込みはこちらから>> ひとはく&森林動物研究センター 大学院公開セミナー 申込
■チラシのダウンロードはこちらから>> 大学院公開セミナーチラシ
■内容詳細
ひとはく および 森林動物研究センターの大学院(兵庫県立大学環境人間学研究科共生博物部門)では、修士課程の大学院生および社会人学生の受け入れを積極的に行っています。今回の「人と自然の博物館・森林動物研究センター 大学院公開セミナー」は、博物館での研究活動や野生動物管理の実践に興味のある大学生や一般社会人向けの公開セミナーです。
セミナーの第1部では、地球科学・系統分類・生態・環境計画・生物資源・森林動物の6研究部門の教員が、各部門15分ずつ、自然史や人と自然のあり方についての様々な研究を紹介します。
第2部では、研究部門に分かれて、標本資料や動画等を用いた研究の紹介、収蔵庫やジーンファームの施設公開などを予定しています。
研究部門 | 第1部 13:00~14:45 | 第2部 14:50~16:00 |
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6研究部門の教員が、各部門15分ずつ、研究を紹介します。 三枝春生准教授 『篠山層群(中生代前期白亜紀)から産出する脊椎動物化石の研究について』 太田英利教授 高橋鉄美教授 『生態研究部門の研究紹介』 赤澤宏樹教授 『公園・街路樹のつくりかた』 石田弘明教授 『里地里山の生物多様性の保全に向けて』 横山真弓教授 |
『顕微鏡観察による珪藻化石を用いた古環境研究の紹介』 |
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『乾燥標本収蔵庫の昆虫標本の実見』 | |
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『動画を用いて紹介する「動物行動学」の魅力』 | |
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『深田公園の自然のデザイン』 | |
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『ジーンファーム(野生植物を育成・増殖するための施設)を活用した活動の紹介』 | |
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『野生動物の骨格標本と動画を交えた研究紹介』 |
大学院の詳細は、HPからもご覧いただけます>> http://www.hitohaku.jp/shizenken/kyousei/
このセミナーは大学院進学希望者だけではなく、一般の皆様も対象としていますので、お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
兵庫県立人と自然の博物館
主任研究員 和田年史
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教職員・指導者セミナーは、夏休みの7月30日~8月3日に集中して開講し、レベルアップや苦手克服にも対応できるセミナーです。中堅教諭等資質向上研修(10年経験者研修)や初任者研修としても活用できます。 |
5/13(日)の「画はくの日」は、昨日と同じ ~アメリカマストドンを描こう~ を行いました。
1階展示室にいるマストドンをじっくりみて、絵をかいてみよう♪
アメリカマストドンは高さが約3mある、とても大きなゾウの仲間です。
マンモスに似ていますが、実は頭の形も歯の形も違います。
マストドンの歯は山のような突起が並んでいますが、マンモスはギザギザが無い洗濯板のような歯が特徴なんですよ。
正面、横、おしりから色んな角度で描いて頂きました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
次回の画はくの日は、6/9(土)・10(日)です。
外に出て、イネ科の植物を観察しながらかいてみよう!
色鉛筆など道具は貸出します。
▲くわしくはタイトルをクリックしてください。
フロアスタッフまつだ
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
5月のKidsサンデーは、朝は晴れていましたが、午後から風が強くなって
曇りだしました(不安定な天気です)。
春ですね~。
博物館のまわりでは、ヒラドツツジの花がたくさん咲いています。
▲ヒラドツツジの花がきれいに咲いています
博物館の入口近くではコシアカツバメの巣づくりも始まっています。
▲先月中旬から つくり始めたコシアカツバメの巣
(くちばしに泥だんごをくわえています)
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による「サンデーぜみ『ツツジのなかまの花や葉っぱをかんさつしよう!』」や
「泥だんごをつくろう!」が行われました。
『ツツジのなかまの花や葉っぱをかんさつしよう!』では、
みんなで深田公園にでて、ツツジのなかまをさがしま~す。
▲深田公園でツツジのなかまを見つけました
▲ヒラドツツジの花をじっくり観察中!
ヒラドツツジの花や葉っぱには、どんな特徴があったかな?
「泥だんご を つくろう!」は、エントランスホールの前の芝生地で
実施されました(このプログラムは、午後も行われました)。
▲エントランスホール前の芝生地で実施されました
▲みんな集中して 泥だんご を つくっています
みんな上手につくっていましたよ。
それから
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『丹波の恐竜タンタンのひとはくナイトミュージアム』」が
上演されたり、「展示解説『 ボルネオ ジャングル探検ツアー』」が行われました。
『 ボルネオジャングル探検ツアー』では、クイズに答えたり、ドリアンの果実の重さや匂いを体験するなど
していましたよ。
▲ボルネオジャングル探検ツアーの様子
午後は、
フロアスタッフによるプログラムは、
「フロアスタッフとあそぼう『ひとはく宝探しラリー』」や
「デジタル紙芝居『アンモナイト物語』」が 行われました。
『ひとはく宝探しラリー』では、ルールのお話を聞いてからスタート。
小さな来館者は、家族で探したり、フロアスタッフのお姉さんに聞いたりして探していましたよ。
▲『ひとはく宝探しラリー』の様子
デジタル紙芝居『アンモナイト物語』では、たくさんの来館者で
アースシアターは熱気ムンムンです。どんなアンモナイトが登場していたのかな。
▲『アンモナイト物語』の紙芝居が始まる直前の様子
2階の多様性フロアでは、
ひとはく連携活動グループの 人と自然の会 の皆さんによる
「パネルシアター『おおきな かぶ』、『さんびき の こぶた』」が
上演されましたよ。
『さんびき の こぶた』では、タンバリンやスズ、手作りの打楽器(?)などの効果音が・・・。
すごいですね~。
▲パネルシアターの様子。効果音もバッチリです
午後の研究員によるプログラムは、
『解説!丹波竜の骨格模型』や
「サンデーさーくる『葉っぱぐるぐるをつくってあそぼう!』」が行われました。
『解説!丹波竜の骨格模型』では、4月27日から展示されている丹波竜(タンバティタニス・
アミキティアエ)の全身骨格模型(10分の1の大きさ)と頭骨模型(実物の大きさ)も
含めて恐竜化石の詳しい説明が行われました。
▲新しく展示された丹波竜の頭骨模型の解説中!
『葉っぱぐるぐる を つくって あそぼう!』では、研究員から
葉っぱのお話を聞いてから、いろんな葉っぱを使って、
葉っぱがぐるぐる回る おもちゃをみんなでつくりました。
▲研究員が葉っぱの話をしています
▲こうやって、つぎは こうやって・・・・ ▲お父さんも 「葉っぱぐるぐる」 を しています
うまくできたかな?
<ちょっとした出来事 その1>
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2階 生物多様性フロアには、「ひょうごの昆虫」という標本
展示があります。
この展示は、兵庫県で見られる昆虫の標本を展示しています。
その展示で、少年3人が標本を指さしをしたりしています。
そ~と近づいて聞き耳を立てると・・・
「次は、コアシナガバチ をさがそう―」と三田市内に分布があるハチの名前を
言って、展示している標本の中から探すことをしていました。
声をかけて『昆虫は好き?』と聞いてみると、小さい来館者
の男の子に「こんちゅう って?」と逆に聞き返されました。
この少年3人は、三田市に住んでいる小学校 5年生のお兄ちゃんと、
2年生の男の子(小さい来館者)の2人でした。
▲一生懸命に昆虫の標本を見ている? 少年たち
▲昆虫標本の前で記念撮影です。ハイ、ちーず!
再び『「ムシ」が好きなの?』と聞くと、「そうでもない。」と
(あっさり)応えが帰って来たので、『あっ、そうか。』と
(声のトーンが さがりぎみに)言ってしまい、なぜか
さびしい気持がしました。
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<ちょっとした出来事 その2>
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4階 の「ひとはくサロン」と呼んでいる場所には、休憩
コーナー、図書コーナー、さわれる標本のコーナーなどが
あります。
その「ひとはくサロン」のテーブルで、地学関係の研究員が
小さな来館者(男の子)とその家族に対応をしていました。
近くで話を聞かせてもらうと、どこかで見つけた石などを
研究員に見てもらっている最中でした。
男の子が持ってきてくれたケースの中には、ジュースの王冠
やスーパーボールなど、いろんなものが入っている中に、
石(化石を含む)も たくさん入っていました。
たぶん、彼の宝箱なのでしょうね(おじさんも 宝箱
もっているよ!)。
石の中には、植物の化石も入っていたようで、「ひとはく
サロン」に展示されている「さわれる化石」を研究員から
紹介されていましたよ(あごヒゲを生やした方は、
男の子のパパです)。
▲研究員に見てもらっている小さな来館者とその家族
▲ひとはくサロンのさわれる化石を見ています
宝箱の中には、植物化石の他に、どんな石が入っていたのかな?
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
次回の Kidsサンデーは、2018年6月3日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
昨年に引き続き、今年は6/24(日)・7/28(土)・7/29(日)・8/11(土)の全4日間の日程で、『海の生きもの調べサマースクール in いえしま』を開催します(申し込み締切日は6月10日(日) です)。
このセミナーは、海辺の生きものや自然環境に興味をもつ小学5年生または6年生を対象に、姫路市沖の「いえしま自然体験センター」を拠点として活動するサマースクールです。初めて開催した昨年の様子を以下に紹介します。
昨年のセミナー参加者が取り組んだ研究テーマは「魚の口の長さ調べ」・「家島にいたヒトデの研究」・「ヒメハゼの研究」・「ヤドカリの貝殻の違い」・「磯の生き物調べ」・「ウニの移動について」・「魚の体」・「イシダタミ貝の研究」などでした。このセミナーでは、オリジナルの夏休み自由研究もサポートします。ぜひ一緒に面白い研究に取り組みましょう。
(和田 年史(わだ としふみ)/生態研究グループ)
ゴールデンウィークも後半になりました。
ただいま博物館の4階ひとはくサロンで、ゴールデンウィーク特別企画「チョウがいっぱい!」を行っております。
チョウの羽に絵を描き、モビールにしてひとはくサロンの天井につるしてみませんか?
4階ひとはくサロンをチョウでいっぱいにしましょう!
花柄、水玉もよう、ハートに
にじいろやチョウのもようを描いて、色とりどりのかわいいチョウがいっぱい!
ゴールデンウィーク特別企画「チョウがいっぱい!」
開催期間:~5/6(日)まで
参加費:無料
※ゴールデンウィーク後も「チョウがいっぱい!」の作品は、しばらくのあいだ展示します。
イベントもいっぱい!な「ひとはく」に遊びにきてください♪
フロアスタッフまつだ
生涯学習課 竹中敏浩
環境省のヒアリ有識者会議のメンバーとして,環境省,国立環境研究所の五箇さんと一緒に,中国広東省広州市に,日中両国ヒアリ対策会議に行ってきました.
広東省にある華南農業大学(中国重点大学)の中国ヒアリ研究センターで,その先生方や中国中央政府の生態系・環境保護部,地元広東省環境保護庁の方々と,中国でのヒアリの現状や,その対策についての情報・意見交換を行い,そのあと,実際にヒアリが高密度で生息している造成地に出向いて,その駆除作業の視察もしました.
今回の視察で,中国では,ヒアリは主に農業害虫として捉えられていることがわかりました.例えば,ヒアリは色々な作物の花を,花蜜を集めるために食害し,その結果,結実が妨げられ,農業に大きな損益が出ているとのことです.さらに,ヒアリが増えるにつれて,その被害は林業,そして住居地域での健康被害にまで拡大しています.これを受けて,華南農業大学の昆虫学の先生方は,14年をかけてヒアリ対策に関する基礎的な研究成果を積み上げ,現在,30以上の特許からなるヒアリ駆除のための新薬開発に成功されていました.さらに,その散布方法についても,ヒアリの生息状況の違いに合わせた精緻なマニュアルを作成・公表,そのレベルの高さに,驚かされました.
現在,この科学的な駆除方法に基づいて,本格的なヒアリ駆除が開始されたところのようです.広東省では年間20億円近い対策費を計上して,農業,林業,環境の各部署による合同チームがヒアリ対策に取り組んでいました.まだ,限定された地域ではありますが,ヒアリの根絶に成功した面積は広がっていました.国内では,中国での,このような情報は全く入ってきません.やはり,現場に飛び,顔と顔を突き合わせて,話し合うことの重要性を痛感しました.特に,外来種問題は,まさに国際協働の課題でもあるわけですから,積極的な交流が求められるのは当然のことといえるでしょう..
日本へのヒアリ侵入を防ぐためには,今後も,日中でヒアリ対策に関する協議を進め,中国との協働体制を構築していく必要があります.兵庫県は,中国との貿易量が国内でも最大規模を誇る港の一つである神戸港を抱える,外来種問題の最前線にある地域です.そして,広東省は,兵庫県の姉妹県の一つで,この省には多くの日本企業が進出しており,日本への輸出量最大規模を有する港の一つである南沙港を抱えています.国と国,そしてアリや害虫駆除の研究者同士,さらに,地域と地域との積極な交流が,ヒアリを始め,今後,増大するであろう外来種の対策に大きな力となることを,実地で学ぶことができた視察となりました.近いうちに,華南農業大学の先生や広東省の方々を兵庫や人博,県立大学にお呼びできる機会を作り,県下のヒアリ対策に少しでも貢献できるよう努力してまいります.
(系統分類研究部,昆虫 橋本佳明)
(写真 上段:華南農業大学の熱烈歓迎電光掲示,写真 二段目左:大学のホームページに掲載された日本ヒアリ視察団の記事.写真 二段目右:大学入り口で記念写真ー五箇先生にポーズを合わせて)
【午前10:00~12:00】「タンポポを調べてみよう~謎の多い身近な植物」と題して、鈴木武研究員の講義を受講しています。
(左)タンポポは身近にある植物なのに、誤解や分からないことも多い植物であることの問題提起を受けています。
(右)小学校2年の国語教科書にも登場するほど身近な植物。でも「実はこの挿絵に描かれているタンポポは特徴から見てセイヨウタンポポなんですよ。」という説明に、「エーっ」という驚きと「へえーそうだったのか」。
(左)事前に自分で採集してきたタンポポの特徴を調べる男子生徒。しっかり特徴に注目しています。
(右)鈴木研究員が示す身近な昆虫。でも様々に疑問点をはらむことに興味津々。科学はこんなワクワクや、仲間とのワイワイガヤガヤから出発します。
【午後13:00~15:10】2班に分かれての実験実習を行いました。高野温子研究員による「DNA抽出実験」と古谷裕研究員による「身の回りに潜む小さな化石」の2つの実験実習を行いましたが、指導を行った博物館員一同、ていねいに取り組む姿に関心をしました。
(左)チャートのなかにある小さな化石についての説明を受けています。
(右)ルーペや実体顕微鏡を使いながら岩石の表面を調べていきます。
(左)高野研究員から受けたDNAの抽出方法について質問をする生徒。質問から理解が深まります。
(右)ていねいで慎重な操作。科学は地道な努力を求められます。
【午後15:20~16:30】「博物館で学ぶ」と題して、館内展示を見学しながら課題解決学習に取り組んでいました。
(左)大阪湾で捕獲されたナガスクジラ(体長9.6m)の骨格標本を見学する生徒。まだ残るにおいもいっしょに感じてください。
(右)ていねいにメモを取りながら見学。こんなに一生懸命見学してくれてひとはくは嬉しいです。
生涯学習課 竹中敏浩
4月28日は、はかせと学ぼう!~ろ過実験コンテスト~を行いました!
実験の先生は、三橋研究員です。
最初に、三橋研究員からろ過についての説明がありました。
いよいよ、ペットボトルで作った装置を使って、よごれた池の水をきれいにする実験に挑戦しました。
石や砂をどんな順番で入れると、きれいな水が出るのかをみんなで考えて行いました。
きれいになるまで、何度も挑戦し、
ここまできれいになりました!
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
これからも、はかせと学ぼう!に是非ご参加ください。
フロアスタッフ なかご
ひとはくではこれまで、3階丹波の恐竜展示室において、2006年に発見され2014年に新属新種として認められた植物食恐竜、通称"丹波竜"=学名"タンバティタニス・アミキティアエ"の化石の産出状況のレプリカや生体復元像(右)を展示していました。 |
これら恐竜化石のほか、緊急速報展「篠山層群からみつかった小さな植物化石」や、原始的な真獣類(哺乳類の一種)"ササヤマミロス・カワイイ"の展示などで、かつてこの地域が個性豊かな生物たちの繁栄の地であったことを感じていただければ、うれしく思います。 このゴールデンウィーク期間中、4月30日(月)、5月5日(土)、6日(日)には、今回取材を受けた三枝研究員による展示解説が行われます。 また、5月6日(日)には「化石発掘体験セミナー」(申込締切4月29日(日))が開催されます。
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生涯学習課 竹中敏浩
探検隊長は植物はかせの鈴木研究員です。
外国からきたセイヨウタンポポ(外来タンポポ)と、在来のカンサイタンポポのみわけ方について勉強した後は、深田公園へたんぽぽを探しに出発!
みわけるポイントは、花の下にある総包片(そうほうへん)。
そりかえっているのが、セイヨウタンポポで、そりかえっていないものがカンサイタンポポです。
さっそく、タンポポをみつけました!
咲いているのはセイヨウタンポポがほとんど。カンサイタンポポはどこかな?
一生懸命さがしていると...「カンサイタンポポがみつかりました!」との声が
鈴木研究員から「たくさん咲いてる中からよくみつけたな~」とほめてもらえてうれしかったね。
タンポポのわたげもみつけました。
茎(くき)をみると、とても長いですね。
タンポポは花が咲き終わるとタネをつくる準備をするために横倒れになり、
準備ができると花が咲いていたときよりもぐんと茎をのばして、綿ぼうしをつくるんですよ。
鈴木研究員のお話を聞いて、花が咲いているタンポポと茎の大きさくらべをしているお友達も♪
ご参加いただきましてありがとうございました。
タンポポは黄色だけではなく、白いタンポポ(シロバナタンポポ)もあります。
世界では白いタンポポはめずらしいのですが、西日本に広くみられ、三田市でも時々みることができます。
◀4階インフォメーションに
シロバナタンポポの標本がありますので、
手にとって観察してみてくださいね。
5月のひとはく探検隊は、「さとやま」の中を歩こう です。
博物館に近いブイブイの森(南公園)を散策してみませんか?
▲くわしくは、タイトルをクリックしてください。
フロアスタッフまつだ
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博物館入口にあるハナミズキがきれいに色づいています。 ひとはくはゴールデンウィークもたくさんのイベントがありますよ♪ |
●●● 化石発掘体験セミナー ●●●
多くの化石が入っている可能性がある恐竜化石の周りの泥岩を、細かく割って新たな化石を探し出すというセミナーです。
人気の発掘セミナーですが、今年(2018年度)から申込み方法が変わりました。
今までは当日受付でしたが、事前申込み制に変更になっております。
申込みは博物館ホームページ、メール、ハガキ・FAXで受付をしております。
▲くわしくは、2018年セミナーガイドをご覧ください(クリックするとみられます)
⑥8/5(日)・⑦8/12(日)・⑧9/16(日)・⑨10/14(日)・⑩3/24(日)
▲くわしくは、上記の日程をクリック
いずれも
時間:1回目10:00~11:00、2回目14:00~15:00
場所:ひとはく恐竜ラボ 定員:各回25名 受講料:800円
●小学生1年生以上は保護者なし、おひとりでご参加ください。(保護者の付添は不要です。)また、幼児の場合は保護者の参加が必要です。受講時間の希望を備考欄に第1希望、第2希望とご明記ください。
発見された化石は持ち帰ることはできません。記念品をプレゼントします。
4/29(日)の化石発掘体験セミナーですが、申込み締切を4/27(金)まで延長しました。
定員になりしだい締切です。申込みされる方は、お早めに!
週末の4/22(日)は、ひとはく探検隊「たんぽぽをさがそう」があります。
深田公園で身近な植物たんぽぽの観察をしてみませんか?
みなさまのご参加お待ちしております。
フロアスタッフまつだ
4月14日(土)・15(日)に、フロアスタッフとあそぼう「川でさかなつり」を行いました。
ブルーシートを川に見立て、フロアスタッフ手作りのさかなをならべます。
上流...アマゴやイワナ
中流...アユ、カワムツ、オイカワなど
下流...ブラックバスやブルーギル、カムルチー、メダカ、ギンブナ、ヤリタナゴ、コイ
フロアスタッフから釣り方の説明を聞いて、それぞれのさかなに合わせてエサを釣り竿につけて釣ります。
レアカードのさかな(なまえはひみつ!)を一番最初に釣りあげるのは誰かな?
どんなエサで、どのさかなが釣れたかな?
アユの友釣りの紙芝居も見ました!
みなさま、ご参加いただきありがとうございました。
フロアスタッフとあそぼうの開催予定
ひとはくでは、2月11日から4月22日まで、開館25周年記念展示・国際共同特別展示「最古の石器とハンドアックス―デザインの始まり」を開催していますが、この展示の関連セミナーとして、4月8日(日)に普及講演会「エチオピア大地溝帯で初期人類の進化と石器技術の発達を探る」を開催しました。
70名の定員を設定させていただきましたが、それ以上のお申し込みをいただき、熱心に聴講いただきましたので、ご報告します。 司会進行はひとはくの主任研究員 加藤茂弘が務めました。加藤研究員は、長年にわたって諏訪教授と共同で研究を進め、この地域の化石が出る地層の探索や、その年代の決定などの役割を担っています。 |
講演1として、諏訪 元 教授(東京大学総合研究博物館館長)より、「エチオピアにおける古人類学調査、長期研究をふり返る」と題してご講演いただきました。
「多地域進化説」と「アフリカ起源説」に始まり、なぜアフリカの大地溝帯、なぜエチオピアのコンソ遺跡が古人類調査に大きな意味を持つのか、を分かりやすくお話しいただきました。化石から言える脳容積の増大と、石器から言える製作技術の充実の関係について、道具や音声言語などで共進化が起こったのではないかと解説いただきました。
講演2として、佐野勝宏 准教授(早稲田大学高等研究所)より、「石器テクノロジーの発達とデザインの変遷」と題してご講演いただきました。
なかでも人類の進化段階と石器の製作技術の進歩について分かりやすくお話しいただきました。260万年前のオルドワン石器文化における剥片の具体的な製作方法の解説に始まり、時には技術革新を起こしながら石器の製作技術の進化と人類進化の関連について解説くださいました。
講演ののち、質疑応答を行いましたが、人類進化と石器の使用の関連をはじめ、日本における石器文化、地質年代の決定方法など、多岐にわたるご質問をいただき、この分野への関心の高さがうかがい知ることができました。
先の開館25周年記念展示・国際共同特別展示「最古の石器とハンドアックス―デザインの始まり」、また開館25周年記念展示「エチオピア調査写真25選」は、4月22日(日)まで開催していますので、この講演内容と合わせ、どうぞお見逃しなくご覧ください。
生涯学習課 竹中敏浩
はかせと学ぼう!「さわってアンモ」を行いました。
化石博士の生野研究員と一緒に、カラーボックスの中の化石をさわって、化石の名前を当てるクイズをしました。
壁に貼ってある化石の写真を見て、ボックスの中身を当てていきます。
ヤッター! 全問正解!
この化石は、大昔の海の中でどんな暮らし方をしていたのかな?
いったいどうやって化石になったのかな?
アンモナイトって、カタツムリに良く似た形をしてるけど、イカやタコの仲間なんだって!
恐竜のウンチの化石だよ! 臭い? 大丈夫! 石になっているから、におわないんだ!
なんだかこわいなぁ~。自分の手は入れたくないよ~、おにいちゃんにお願い!
一度手を入れたら、ほらもう大丈夫! でも見ちゃダメ! さわって当てようね!
だから~、出して見ちゃダメだってば! (^_^;)
同じような形の三葉虫の化石が二種類あるよ! さぁ、どちらかな?
形も色もいろいろ! 化石がいっぱいあって楽しいな!
館内に展示してある化石も観察してみてね!
これからも、はかせと学ぼう!に是非ご参加ください。
はかせと学ぼう! 年間スケジュール
博物館エントランス近くのサクラ(ヤエベニシダレの仲間)がとてもきれいに咲いています。
エントランス内のデルタドロメウスもお花見を楽しんでいますね。
▲写真 ヤエベニシダレの仲間(左)、デルタドロメウス(右)
4階ひとはくサロンには、展示をみるだけでなくさわって体感できる、
「ミュージアムボックス」があります。
◀棚にボックスがたくさん並べられているので
好きな箱をとりだして遊んでみよう!
ミュージアムボックスは、植物・昆虫・鳥・動物・貝など様々なジャンルがあります。
どんなものがあるのかというと...
ミュージアムボックス
● イノシシのほねだぞ!
本物のイノシシの頭のほねにさわってみよう。
人間のほねとのちがいもわかるよ。
● 巻貝のなかま ほんもの図鑑
タカラガイやクモガイなどを観察しながら、
ほんもの図鑑パズルを完成させよう。
● 七宝(しっぽう)を飾ろう!
金・銀・ラピスラズリ・水晶などの鉱物やサンゴにふれてみよう。
それぞれの宝にまつわるお話も楽しめるよ。
● 川でさかなつり
アマゴ・イワナ・アユがそれぞれどんなエサでつれるかな?
川に見立てたブルーシートを使用して、さかなつりをしよう!
ミュージアムボックスは全部で20種類以上あり、今回紹介したものはごく一部です。
●●● 顕微鏡をのぞいてみよう ●●●
3階入口近く、ノミの分類学者・阪口浩平氏コレクションのコーナーには、ノミの常設展示があります。
顕微鏡をのぞいてみると、ノミが大きくみえますよ。
ミュージアムボックス以外にも、体験型展示やイベントがたくさんありますので、お楽しみください♪
フロアスタッフまつだ
4月1日(日)のフロアスタッフとあそぼうは人気の定番きょうりゅう骨パズル
まずは、どちらがタンバティタニスかな?
① ②
そう!首としっぽが長くて、頭が小さい植物食の恐竜、①が正解。
さあ!目の前の大きなパズルであそびます。
「ひとちゃんチーム」と「はくちゃんチーム」に分かれて、どちらのチームがパズルを早く完成できるかな。
首かなしっぽかな。みんなパーツを回しながら、一生懸命はまる場所をさがしていました。
簡単そうに見えて、なかなか難しいんですよ。フロアスタッフ自らやった実感です。
でも、ずっしりした重さと手触りは木特有で、カタッとはまると気持ちいい!
1回戦目はどちらのチームも6分以上かかったのに、2回戦目はどちらも3分台。
すごいな~こどもたちに脱帽です。
最後に大きなパズル前で、みんなで記念撮影をしました。ご参加ありがとうございました。
次回のフロアスタッフとあそぼうは4月7日(土)画はくの日です。(クリック)
どうぞ、お越しください!
フロアスタッフ いしくら
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
4月のKidsサンデーは、晴れて気持ちのよい天気でした。
春ですね~。
博物館に隣接する深田公園の芝生広場では、レジャーシートなどを広げて
お弁当を食べたり、くつろいでおられる家族やグループがいましたよ。
博物館のまわりでは、ハクモクレン、コブシの花がピークをすぎて
しまいましたが、ソメイヨシノが満開です。また、ラッパズイセンが
たくさん咲きだしています。
▲深田公園の芝生広場 ▲エントランスホール近くのソメイヨシノ
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による「サンデーぜみ『根っこのちっちゃな
イモをさがそう!』」が行われました。
みんなで深田公園にでて、さがしま~す。
▲『根っこのちっちゃなイモをさがそう!』の様子
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『タヨウ星人スナ・メリメリの冒険』」が上演されたり、
「展示解説『3階展示室ダイジェスト ツアー』」が行われました。
『3階展示室ダイジェスト ツアー』は、いくつかの展示コーナーをテンポよく見学します。
午後は、
フロアスタッフによるプログラムは、
「フロアスタッフとあそぼう『きょうりゅう骨パズル』」や
「デジタル紙芝居『たんぽぽレストラン』」が 行われました。
『きょうりゅう骨パズル』では、丹波竜の骨パズルをみんなで組み立てます。
難しい部分もあり、どこの骨か、大人に聞いている子もいました。
デジタル紙芝居『たんぽぽレストラン』では、はじめのあいさつのあと、
スタッフの「たんぽぽ、たべたことありますか~」の質問からスタート。
どんなレストランだったのでしょう。
▲『たんぽぽレストラン』の紙芝居が始まる直前の様子
ひとはく連携活動グループの 人と自然の会 の皆さんによる
たのしい工作の『かわいい花の風車づくり』や、
「パネルシアター『はらぺこ あおむし』、『みつばちマーヤ』」が
上演されましたよ。
▲かわいい花の風車のみほん
▲『かわいい花の風車づくり』の様子
▲ふ~って風をおくると、くるくる回りま~す
パネル シアターの
『はらぺこ あおむし』のお話の最後に、「ちょうちょう」の歌を
みんなで合唱です!小さい子も大きな声で歌っていましたよ。
▲パネルシアターの様子
午後の研究員によるプログラムは、『解説!丹波の恐竜化石』、
「サンデーさーくる『カエデのなかまのくるくる回るタネの模型をつくろう!』」が行われました。
『解説!丹波の恐竜化石』は、小さな子どもたちを含む たくさんの方が参加されていました。
研究員の解説を一生懸命にメモしている少年も いましたよ。
サンデーさーくる『カエデのなかまのくるくる回るタネの模型をつくろう!』は、
カエデ類のタネを実際に飛ばしてから、小さな紙とクリップを使って模型をつくりました。
▲『カエデのなかまのくるくる回るタネの模型をつくろう!』の様子
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
1階 共生の森のコーナーには、「花と仲良しは だあれ?」
という展示があります。
この展示は、熱帯雨林で見られる植物の花粉を
どんな生きものが運んでいるかを当てるものです。
▲「花と仲良しは だあれ?」の展示
生きものの絵が描いてあるカギを、それぞれの花の
絵がある扉のカギ穴に入れると、正解していれば
「ピン・ポン」と音がなって、その扉が開きます。
開いた扉の奥には解説が書いてあります。
たまたま通りがかったときに調度、兄妹で
やってくれていました。
「ピン・ポン」(正解)となったあと、
お父さんやお母さんが解説を読んで子どもたちに
説明してくれていました。
しかし、妹さんは、「ピン・ポン」の音が
聞きたいのか、扉が開くのが楽しいのか、
何度も やっていましたよ。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の徳平さんが、
子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、2018年5月6日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
ユニバーサル・ミュージアムをめざして100
これで、おしまい
三谷 雅純(みたに まさずみ)
「人と自然 Humans and Nature」28号に「言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者は何を手がかりに視聴覚材料を理解するのか――人の肉声を使ったマルチメディアDAISY による検討――」という原著論文を書きました(三谷雅純, 2017)(1)。この論文には何が書いてあるかを説明します。
*
身近な話題から始めます。失語症者によくいらっしゃる「言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者」、つまり「耳は普通に聞こえるのに、聞く脳の機能が落ちている方」と話をする機会のある人は、わたしが何を言っているのか、わかるはずです。「言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者」であっても、目の前に現にいる人――合成音声で「しゃべる」ロボットではダメです――と話をすると何となく通じるものです。私たちは、そのことを取り立てて不思議には感じません。しかし、せっかく目の前にいる人と話が通じても、人の発した言語音――人の〈ことば〉を構成する音――を録音したCDなどを聞いていただくと、まったく理解できないことがあります (2)。
たぶん、自閉症スペクトラムと同じように「言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者」といっても、言語音が認知できる程度は人によってまちまちで、まったく認知できない方もいらっしゃいますが、時どきは何を喋っているのかがわかるという方もいます。録音した音声には音しか記録されていませんので、音以外の情報を参考にしようにも、参考にするべき情報がないのです。高次脳機能障がい者の一部には、言語音、つまり話し声が「風」や「水の流れ」の音と同じように聞こえてしまうのです。
ですから、人に頼んで、目の前で直接喋ってもらうというのが、どなたにも分かりやすく伝える方法です――非効率的な気もしますが、人間の会話は、元来こうしたことの積み重ねです。ところが緊急放送ではそうもいきません。そのよい例は災害速報のように緊急性が求められる場合です。その時は、緊急放送でもよく使われるフォルマント合成音声や波動接続型合成音声ではなく、生身の人があらかじめ吹き込んでおいた肉声を再生して使うことが一番です。生きた人の肉声なら、たいていの人に伝わります (3)。
*
さて「言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者」が、面と向かって喋ってくれたら何を言っているか大体わかるのに、言語音だけだと、とたんにわからなくなる現象――「高次脳機能障がい」の認識がない人でも、肉声の録音だけではわからないとおっしゃった人が、少数ながらいらっしゃいました (3)――は、学問的には多感覚統合 (4) といいます。皆さんも、電話よりも会って話をした方が、細かいところまでよくわかったという経験があるでしょう。
それならば、「言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者」にとって、文章やイラストレーションでは、理解を助ける上でどれが重要ということがあるのだろうか? あるいは「文章とイラストレーションをいっしょに提示したら、もっとわかりやすくなった」ということはあるのだろうか? さらに「わかりやすさが変わるパターン」には、「高次脳機能障がい」の認識がない人と高次脳機能障がい者で差があのだろうかという疑問に答えようとしたのが、わたしの昨年の論文です(三谷雅純, 2017) (1)。
文章とイラストレーションの認識は、脳の中で理解に至る機序が違います。それによって脳内で働く部位も変わります。文章とイラストレーションを同時に示したら、理解するには多くの部位が協力するのかもしれません。また高次脳機能障がい者は、多くの場合、脳に損傷を負った人ですが、それならば「脳に損傷を負っていない人」というのは、本当にいるのでしょうか?――「損傷」の程度や社会で生きる困難さによっても違いますが、わたしは、本質的には、いないと思っています。
人の会話は元来が多感覚的です。言語音は耳で聞きます。同時に会話では、表情や唇の動きによっても多くの情報を得ます。それによって、おおよそ何を言っているのかがわかりますし、表情や唇の形は笑っていたり怒っていたりも示します。全体の「雰囲気」という、言葉で表現することが難しいものも何となく感じるものです。反対に言うと、人が実験素材を読み上げることもできますが、表情や唇の変化は、知らない内に実験を受けて下さる方に影響を与えてしまいます。視聴覚実験では操作できることが大切です。一回ごとに言い方や書き方が変わっては比較にならないのです。生きた人に実験場に来てもらうのではなく、マルチメディアDAISY形式という決まった方法で行うのは、こういった理由があります。
結果は障がいがある人もない人も、文章とイラストレーションをいっしょに示した方がよく理解できるというのはいっしょだったのですが、障がいの軽い人はイラストレーションの情報を、障がいの重い人は文字情報をよく使うらしいという結果になりました。ただし、この結果は、本当に脳内機序のせいなのか、それまでの生活のためなのかという点をよく考えないと、とんでもない間違いを犯してしまいます。例えば、障がいの重い人はリハビリテーション自体があまりできないでしょうが、障がいの軽い人なら〈ことば〉に代わる方策をリハビリテーションとして訓練します。ですからイラストレーションの使用になれている(かもしれない)からです。
この原著論文を、本当に論文といえるものかどうか審査して下さった方のお一人は、多感覚統合の研究は人間の言語の本質に迫るものと評価して、「脳機能障がいを持つ人がどうやって視聴覚材料を理解するのかに焦点をあてた研究は、非常に貴重であり、筆者のこれまでの一連の研究と関連させることによって、言語理解とは何か?ということを深く考えるきっかけになるものと期待されます」とコメントを寄せて下さいました。わたしが確かめたいことは、まさに「人間の本質とは何か」です。これを確かめるためには、人間の〈ことば〉における多感覚統合の研究は、今後、進めるべき大きな課題です。
その意味でこの論文(三谷雅純 (2017))(1) は、高次脳機能障がい者の立場を確かめるという意味もありますが、障がいの有るか無いかを越えた、人間の〈ことば〉そのものを探りたいという、わたしの希望の反映でもあるのです。
☆ ☆
「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」も100回目となりました。このタイトルでエッセイを書くのは、そろそろ終わりにしたいと思います。
実を言うと「ユニバーサル・ミュージアム」という言葉は、わたしのオリジナルではありません。神奈川県立生命の星・地球博物館が『ユニバーサル・ミュージアムをめざして : 視覚障害者と博物館』と題してシンポジウムをなさり、それを平田大二さんや奥野花代子さん、田口公則さん (5) が中心となって、『生命の星・地球博物館開館三周年記念論集』 (6) としてまとめられたことがはじまりでした。1999年のことです。
当事はバリアフリー・デザインという概念が、わたし達のこころに少しずつ浸透し始め、多くの障がい者に開かれた生涯学習施設として、博物館のリニューアルが図られ始めた時期でした。ところが視覚障がい者だけは博物館のリニューアルでは「無視された」、といって悪ければ「あまり重要な参加者」とは見なされてこなかった歴史があります。そのことがあったので、神奈川県立生命の星・地球博物館では「視覚障害者と博物館」に焦点を当てたシンポジウムを開き、記念論集をまとめたのです。「博物館」といえば、展示品は「ガラス・ケースに大切に入れておくもの」と(入館者も、博物館員にとっても)決まっていましたが、ガラスを触って嬉しい人はいません。視覚障がい者の観察は触らなければ始まらないのです。
2001年から国立民族学博物館に来られた広瀨浩二郎さんは、全盲という「特長」を活かし、ご自身を「蝕常者」と呼んで、まさに「視覚障害者と博物館」というテーマを人類学的に深めていかれました。ただし、広瀨さんが企画されたシンポジウムは、テーマを視覚障がい者に絞ったものではなく、シンポジウムでは、わたしのような高次脳機能障がい者も参加することができました (7)。
*
いろいろな脳機能が多数者と異なる高次脳機能障がい者や、高次脳機能障がい者の中でも失語症者は、世の中に多数いるにもかかわらず、日本の社会がその存在をどこまで認識しているのか、依然、わたしには疑問のままです。社会的には、高次脳機能障がい者はさまざま場面で不利益を被(こうむ)っています。その不利益は、人との音声言語を使った会話であり、最近はやりのAI(人工知能)による人工合成音声です (3)。就職や昇進の不利益もあります。セミナーや講演を聞く時には要約筆記という技術がある (8) のですが、多くの場所では使いません。少なくとも人と自然の博物館では、わたしの知る限り、使ったことはありません――わたしのセミナーは例外として。第一、「要約筆記」という技術を知らない人が多いのではないでしょうか。
障がい者に対して、博物館や美術館といった生涯学習施設では、どう接遇したらよいのかと意識して働く博物館や美術館、動物園の職員が産まれました。しかし多くの館・園では、やはり一部の人にとどまっています。「流行り」としてバリアフリーやユニバーサル・デザインを標榜することはあるでしょうが、それを理解してやっているとは思えません。なぜなら、バリアフリーやユニバーサル・デザインに当事者が参加する機会は、ほとんどないからです。
視覚障がい者にもまして、高次脳機能障がい者への視線は厳しいままです。国の接遇マニュアルに類した文書にも、十分には載っていません。これが、わたしがこのブログ「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」を書き綴った理由です。この意識はどこまで通じたのでしょうか?
ブログ「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」は終わりにしますが、基本的に書くことは好きなので、書き続けていきます。いつか、どこかのページで、再会できたらうれしいです。
今年、もう一つまとめた原著論文を[福祉のまちづくり研究」に載せてもらいました (9)。こちらもよろしく。
(おわり)
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(1) 三谷雅純 (2017) 言語音の認知が難しい高次脳機能障がい者は何を手がかりに視聴覚材料を理解するのか――人の肉声を使ったマルチメディア DAISY による検討――
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/2017-002.pdf
(2) ユニバーサル・ミュージアムをめざして95: 高次脳機能障がい者には聞こえない J-アラート
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/08/_j-/
2018年 3月22日をもって緊急地震速報の予想のしかたが変わりました。新しい予想のしかたはPLUM法(Propagation of Local Undamped Motion)と呼ぶそうです。しかし、情報を伝える声については、放送局や自治体に任せているのか何も情報がありません。どのような声で伝えるのかを見守りたいと思います。
(3) 三谷雅純 (2015) 聞くことに困難のある人がわかりやすい音声: 視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/NO26_004-1.pdf
もちろん、ろう者には伝わりませんし、難聴者は音自体を聞くことが苦手です。昔の聾学校(ろう・がっこう、現在の聴覚特別支援学校)では、「口話」が授業の要(かなめ)でした。喋ったときの口の形から、相手の話を「読みとる」というものです。今は「口話」よりも手話(=サイン・ランゲージ)がもっと正確だとわかっています。
さまざまな人のあり方を:
三谷雅純 (2013) 生涯学習施設は言葉やコミュニケーションに障がいを持つ人とどう向き合うべきか : 総説
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No24_04-1.pdf
にまとめてみました。
(4) ユニバーサル・ミュージアムをめざして 83: 人は人の〈ことば〉を待っている(2016年11月29日)
http://www.hitohaku.jp/blog/2016/11/post_2257/
田中 章浩, 積山 薫 (2011) 特集「多感覚コミュニケーション」の編集にあたって. 認知科学.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/18/3/18_3_381/_pdf
(5) : ユニバーサル・ミュージアムをめざして47:人びとを迎えるために-1(2014年2月14日)
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/02/post_1833/
に田口公則さんが人と自然の博物館でやって下さった、視覚障がい者への接遇と神奈川県立 生命の星・地球博物館開館の取り組みを紹介してくださった記録があります。
(6) 『生命の星・地球博物館開館三周年記念論集』のウエブ情報は、「博物館検討シリーズ(II) ―生命の星・地球博物館開館三周年記念論集―ユニバーサル・ミュージアムをめざして―視覚障害者と博物館―」
http://nh.kanagawa-museum.jp/faq/3ronshu/index.html
で全文が読めます。
(7) 国立民族学博物館・広瀬浩二郎(編)(2007)『だれもが楽しめるユニバーサル・ミュージアム――"つくる"と"ひらく"の現場から』読書工房
https://honto.jp/netstore/pd-book_02777423.html
(8) ユニバーサル・ミュージアムをめざして61:インクルーシブ。 ん? 何のこと?-2(2014年12月16日)
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/12/post_1958/
ユニバーサル・ミュージアムをめざして76:『バリアフリー・コンフリクト』を読む-2(2016年1月12日)
http://www.hitohaku.jp/blog/2016/01/post_2107/
(9) http://www.hitohaku.jp/shizenken/news/2018/03/post-18.html
のうち「(自然・環境科学)研究所からのお知らせ」「研究報告『言語音の認識が難しい高次脳機能障がい者に適した緊急災害放送』を探る研究をしました。」をご覧下さい。「福祉のまちづくり研究」に載せた
三谷雅純 (2018) (原著論文)「言語音の認識が難しい高次脳機能障がい者が理解しやすい災害放送とは?――肉声への非言語情報の付加に注目して――」(公表より8か月は有料。8か月をめどに無料のオープン・アクセスに移行)の解説があります。
ひとはくファンのみなさま |
外で深呼吸してみると、
暖かくてなんだか懐かしい香りが...
春ですね~(^▽^)♪
ちなみにこちらは昨年撮影した桜です。
満開の桜を見る日が待ち遠しい今日この頃...
さて、今回はイベントのお知らせです!
ひとはくでは、4月もイベントが盛りだくさん!
(気になるイベントは名まえをクリックしてみてください)
~フロアスタッフとあそぼう~
4/1(日) 「きょうりゅう骨パズル」
-大きな恐竜の骨パズルを、みんなで組み立てよう!
4/7(土) 「画はくの日」
-展示をじっくり見ながら絵を描いてみよう!
4/14(土).15(日) 「川でさかなつり」
ー上流、中流、下流どんな魚がつれるかな?
4/21(土) 「ひとはく宝さがしラリー」
-謎を解き、ひとはくのお宝をゲットしよう!
~はかせと学ぼう!~
4/8(日)「形であてる化石クイズ~さわってアンモ~」
-化石をさわって、種類をあてるクイズにチャレンジ!
4/28(土) 「ろ過実験コンテスト」
-自然が水をきれいにする仕組みを体験!
4/30(月・休) 「アンモナイト石けんをつくろう!」
-アンモナイト石けんのレプリカづくりをしよう!
~ひとはく探検隊~
4/22(日)「タンポポをさがそう」-深田公園でタンポポを観察しよう!
~ワークショップ~
4/29(日・祝) 「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
-自分だけのオリジナルレプリカをつくろう!
また、春休み期間中(4/1~4/8)はデジタル紙芝居も毎日上映!(11:00~/14:30~)
※1日のに午後の紙芝居は15:00~
ご家族と、お友だちと、ひとはくで春を感じてみませんか?
春に新生活がスタート!という方も多いと思います。
朝晩の寒暖差も大きいので、風邪をひかないよう、
お身体にお気をつけくださいね(^^)
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
3月のKidsサンデーは、曇ったり、晴れたりの不安定な天気でしたが、
気温は4月並みの暖かな一日でした。
博物館の入り口ちかくのツツジ類の植え込みの中から、
シャリンバイ という木が伸びて
葉の おもて面 が赤くなって 目立つものがありました。
▲ツツジ類の植え込みの中から伸びているシャリンバイ
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まずはじめに 研究員による「サンデーぜみ『もういいよ!
かくれんぼした木をさがそう!』」が行われました。
「みっけ ボ~」を持って、深田公園にでて、かくれんぼ している木を
みんなで さがしま~す。
みつけた木の葉っぱ を さわったりして観察します。
▲『もういいよ!かくれんぼした木をさがそう!』の様子
また、ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるん・ぷらざ)さんと研究員との
コラボ企画の『石ころパラダイス』や、キッピー山のラボ(有馬富士自然学習センター)さんの
「キッピー山からこんにちは『石ころ ゆびわ づくり』」など、石ころを使った
いろんな プログラムが行われました(これらは、午後も実施されました)。
『石ころパラダイス』では、いろんな石ころを並べて つなげていく『石ころ コネクト』や、
『いしころ しらべ』、『いしころ ヨーヨー』、『すきな石ころ、標本づくり』など
たのしい 石ころプログラムがいっぱいでした。
▲『石ころ パラダイス』や『石ころ ゆびわ づくり』の様子
それから、フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『アンモナイト物語』」が上演されたり、
「展示解説『ひょうごのどうぶつツアー』」が行われましたよ。
展示解説『ひょうご の どうぶつツアー』は、クイズに答えながらの見学です。
▲コウノトリの展示の前で 解説中!
午後は、
フロアスタッフによるプログラムは、
「フロアスタッフとあそぼう『トントン紙ずもう ~春場所~』」や
「デジタル紙芝居『くるりん ひらりん 空のたび』」など が 行われました。
『トントン紙ずもう』では、自分で 土俵 と 力士 をつくりました。
▲自分たちで つくった 土俵 と 力士で、親子で とりくみだ!
ちかくでは、「ひとはく大相撲 ~春場所~」が行われていました。
▲行司などになりきって「はっけ、よ~い!のこった!のこった!」
デジタル紙芝居『くるりん ひらりん 空のたび』では、上演場所である
アースシアターがお客さんで満員で、熱気ムンムンとなったので
入口の扉を開けて上演していると・・・
途中から 小さなお客さん二人が覗いていましたよ。
▲開いている扉からデジタル紙芝居を覗いている小さなお客さん
また、ひとはく連携活動グループの 人と自然の会 の皆さんによる
「パネルシアター『ぽん ぽん ぽけっと』、『てぶくろ』、『はるよ こい』」が
上演されましたよ。
『ぽん ぽん ぽけっと』では、いろいろな動物のポケットから、ものがでてきます。
「なにが でてくるかな~」と、クイズっぽく やっておられたのですが・・・、
小さな お客さんたちからは、質問される前から答え(動物に関係するものの名前)が
すぐに(ポン ポン と?)でていましたよ。
▲たのしい貼り絵のお芝居のパネルシアター
午後の研究員によるプログラムは、『解説!丹波の恐竜化石』、
「サンデーさーくる『マツボックリで けん玉 をつくろう!』」が行われました。
『解説!丹波の恐竜化石』は、わかりやすい解説で
小さな子どもたちを含む たくさんの方が参加されていました。
▲「解説!丹波の恐竜化石」の様子
サンデーさーくる『マツボックリで けん玉 をつくろう!』は、
マツボックリのお話しを聞いてから 「けん玉」をつくります。
▲『マツボックリで けん玉 をつくろう!』の様子
できあがった「けん玉」を使って 遊んでいま~す。
▲「けん玉」遊び、上手に できてま~す
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
4階 ひとはくサロンには、「恐竜大集合!」というボックス
があります。
このボックスには、柔らかい素材で できた恐竜の模型が
たくさん入っています。
大人気で、これを使って小さい子が よく遊んでいます。
▲恐竜の模型が入ったボックス「恐竜大集合!」
この日も
ある男の子が「にくしょく、ばっ かり~」と言って
いくつもの恐竜の模型を かかえていました。
▲肉食恐竜の模型を集めている男の子
また、別の男の子は「がお~、がぶ~」などと言って
草食恐竜が、他の恐竜を噛んでいる真似をしていましたよ。
▲草食?恐竜が、肉食?恐竜を・・・
みんな、恐竜の名前をよく知っていました。
好きなんだね~
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の、伊東さん、牧さん、古塚さん、
洞出さん、野崎さんが子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、2018年4月1日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへ お越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
3/3(土) フロアスタッフとあそぼう 「トントン紙ずもう・春場所」を行いました♪
土俵を組み立てて、おすもうさんに好きな色をぬったらできあがり。
さっそく指で土俵をトントンたたいて戦います。小さいのでお持ち帰りにも便利なサイズです。
また大きな土俵を使って「ひとはく大ずもう大会」が行われました。
登場するおすもうさんは、すべて兵庫県出身のいきものたち。
▲左から、キベリハムシ(神戸市・六甲山)、コウノトリ(豊岡市)、
タンバティタニス(丹波市)、ツキノワグマ(養父市・氷ノ山)です。
「はっけよ~い、のこった!」
勝負は大盛りあがりでした。
登場した兵庫のいきもの力士たちは、すべて博物館の3階に展示されているので本物も、ぜひみてくださいね。
明日3/4(日)も、「トントン紙ずもう・春場所」がありますよ。
みなさまのご参加お待ちしております。
時間:13:30~14:00
場所:4階ひとはくサロン
定員:20名
参加費:無料
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
フロアスタッフまつだ
アリは小さな生きものですが、高度な社会性を武器に大きな繁殖力を示すために、農業も含めて我々人間の生活への影響大です。しかし、間違った知識で生態系を壊してしまえば、ヒアリやその他の外来アリの繁殖を助けることにもなりかねません。まずは、ひとはくでヒアリの実物をご覧ください。 |
生涯学習課 竹中敏浩
こんにちは!
4階ひとはくサロンに展示していた【デルタドロメウス】【特定外来生物ヒアリ関連】が移設しました!
【デルタドロメウス】→エントランスホール
恐竜たちがお出迎えしております!
迫力満点☆ぜひ記念撮影してね!
【特定外来生物ヒアリ関連】→3階展示室
ヒアリについて、くわしくは ★コチラ★ をクリック
ぜひご覧ください!
★2月のイベント情報★※詳細はイベントスケジュールをご覧下さい。
◆2月24日(土)はかせと学ぼう!~わらで紙づくり~
煮詰めたわらを材料にして、はがき大の紙を作ります。
1回100円で、作品はお持ち帰りできます。仕上げの乾燥作業はご自宅でお願いします。
時間:13:00~15:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:30名(10分ごとに3名ずつ)
参加費:100円
※当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
◆2月25日(日)はかせと学ぼう!~アンモナイト石けんをつくろう!~
アンモナイトのシリコン型に石けん素材を流し込み、アンモナイト化石のレプリカを作製します。
石けんが固まって完成するまでに約30分を要します
①13:00、②13:30、③14:00、④14:30
各回定員15名
※当日4階インフォメーションにて10:00より参加申込の受付を開始します。定員になり次第終了します。
ひとはくスタッフは元気に皆さまのご来館をお待ちしてますよ~!
フロアスタッフ くまもと まなみ
こんにちは♪
2月18日(日)フロアスタッフとあそぼう
「はばたけ!コウノトリ」を行いました。
最初にクイズをしました!
コウノトリはどちらかな?コウノトリの食べるものは?
こたえられたかな?
さっそく、パタパタとはばたくコウノトリをつくりましょう!
コウノトリの足と目の周りの色をぬって・・・完成!!
湿原のジオラマではばたかせたり、エサをとったりして遊びましょう!
最後に記念撮影!!
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
冒頭、兵庫県教育委員会 高井芳朗 教育長より挨拶、ひとはく 高橋晃 次長より本フォーラムの趣旨説明を行ったのち、記念講演、フォーラム、パネルディスカッション、質疑応答を行いました。
■記念講演
真鍋真 国立科学博物館分子生物多様性研究資料センター・センター長より「恐竜時代に日本から想いを馳せる」と題して記念講演をいただきました。本日のフォーラムの意義を一般の聴衆にも分かりやすく解説いただきました。最後には、「これまでに学名がついている恐竜は何種類いるでしょう?」とクイズも出していただき、会場に集まった児童・生徒に日本の恐竜研究の夢を与えてくださいました。
■第一部フォーラム「日本の恐竜時代を探る」
池田忠広 兵庫県立人と自然の博物館研究員/兵庫県立大学特任助教より「篠山層群の恐竜・小型脊椎動物化石、その多様性について」と題して講演を行いました。池田研究員はカエルなどの両生類が専門分野で、「大型脊椎動物が注目を受けることが多いが、もちろんその時代にも小型の脊椎動物の世界が存在していたはず。このような小さな生き物も含めて総合的に研究することで、当時の生物や環境の様子を知ることが出来るのです。」と篠山層群の化石研究の意義について語りました。
山田敏弘 金沢大学准教授より「日本に恐竜がいた頃の植物」と題してご講演をいただきました。復元図の中に描かれる植物に始まり、中生代の植物の進化を分かりやすくお話しくださいました。肉食恐竜が生息するには植物の繁茂が必要で、恐竜の進化を支えた植物進化と自然環境の変化を生き生きと眼前に描き出してくださいました。植物進化をきちんと踏まえた古環境復元が重要であることを改めて認識させていただきました。
柴田正輝 福井県立大学講師/福井県立恐竜博物館研究員より「手取層群の恐竜から見る、前期白亜紀のアジアにおける恐竜の進化と広がり」と題してご講演いただきました。一般の聴衆にとっては福井県というと、恐竜のゆるきゃらでも知られるようになってきましたが、福井県でこれまでに発見されたフクイサウルス、コシサウルス、フクイラプトル、フクイティタンを中心にお話しくださいました。また、この冬の福井の豪雪や、福井県立大学の学生実習としての「ハンマー隊」などのユーモアに会場はほっこりとさせていただきました。
小林快次 北海道大学総合博物館准教授より「白亜紀末の恐竜の世界:世界における日本の重要性」と題してご講演をいただきました。北海道むかわ町と兵庫県洲本市から発見されたハドロサウスル亜科とランベオサウルス亜科の恐竜化石を中心に日本(旧日本領)で恐竜研究を行う意義について分かりやすくお話し下さいました。また、日本で発見された最古の恐竜化石ニッポノサウルスを例に、恐竜研究における再研究の意義と、それを行うための博物館の役割についてもお話し下さいました。
■第二部 パネルディスカッション「日本の恐竜時代〜その研究の展望〜」
・コーディネーター:三枝春生 兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館
・パネリスト:真鍋真、小林快次、山田敏弘、柴田正輝、池田忠広
第二部では、ご講演いただいた研究者の方にパネルディスカッションを行っていただきました。大型化石の少ない日本で日本人としての特質を生かしながら恐竜研究を行う意義や利点についてお話し下さいました。
■会場映像ライブ配信と質問受付コーナー
会場の一角に質問受付コーナーを設けて来場者に質問を記入いただきました。多岐にわたる質問を多数寄せていただきありがとうございます。また、会場の関係で先着順で受付をさせていただきましたが、大セミナー室で映像配信をご覧いただいた方々もおられました。熱心にご覧いただきありがとうございました。
■質疑応答 回答者:第一部・第二部演者
ご講演いただいた方々に、会場の質問受付コーナーに寄せられた質問を選びながらご回答いただきました。会場と演者が一体となった感覚で、ご質問いただいた皆さまに良い時間を過ごしていただけたことと思います。
最後に閉会にあたって、兵庫県立大学学長 太田勲 よりご挨拶をさせていただき、閉会としました。
日本の恐竜研究の進展は目覚ましく、本日はまさに日本の恐竜時代を探るフォーラムになったと思います。ご来館いただいた皆さま、本日のフォーラムにご参加いただきありがとうございました。生涯学習課 竹中敏浩
2月17日(土)
「はかせと学ぼう!~ちょっと観察、この植物(冬)~」
を行いました!
今回のはかせは、植物はかせの小舘研究員です☆
はじめにミッションカードと植物観察ブックをみんなに配りました。
はかせからお話をしていただいたあとに、今日のミッションを提示。
①枝の先のピンク色で丸いものを探せ!
②枝の先の″タケノコ″みたいなものを探せ!
③「× (バツ)」のかたちの草を探せ!
みんなミッションをクリアできるかな???
外は寒いので少し早足で現場に向かいます。
地面に生えたバツの草を探したり、枝先のタケノコを探したり。
枝先の丸いものは、ピンク色もチラホラとあるけれど、
ちょっとまだ時期がはやくて色づいていない白いものが多かったね。
実習室に戻って、今日のミッションのお話をしてくださいました。
拡大鏡を使ってミッション①のヤブツバキの花芽を切開して断面を見たり、
ミッション②のシラカシが小さい葉で覆われている様子を見たり、はかせの手の毛を見たり......。
↑ヤブツバキの断面を拡大鏡で観察した図
ミッション③の×(バツ)のかたちをした草はオランダミミナグサといって、
短い毛の生えた小さな葉がネズミの耳に似ていることからその名がついたそうです。
また、はかせが持ってきてくれたふわふわの毛で覆われたハクモクレンや
べたべたな樹液をまとったトチノキを実際にさわって観察しました。
植物は冬を生き残るために様々な工夫をしているんですね(*^_^*)
最後に採集した植物を植物観察ブックに貼りつけて、完成です!
ご参加してくださったみなさま、ありがとうございました!
フロアスタッフ ふじわら
2月11日(日・祝)、13回目を迎えた「共生のひろば」を開催しました。当日は、発表者約300名、聴講を合わせて約2,000名の皆さまにご来館いただいて素晴らしい『ひろば』としていただきました。まずは、ご発表いただいた皆さま、そしてご来館いただいた皆さまにお礼申し上げます。 (左写真:博物館の展示物の中に「共生のひろば」案内矢印。ひとはくの「共生のひろば」は博物館展示物の間で、身近な自然環境のことなどをテーマで発表し、交流することが他にはない面白みです。) |
また、アースシアターでは日本野鳥の会ひょうごによる「やまばとになったわらし」と、兵庫県立大学環境人間学部学生団体いきものずかんによる「ゆうたくんとイヌワシ」の2本の紙芝居が行われました。 自然環境を子供たちにも分かりやすくまとめたお話でご家族連れも楽しみながら学んでおられたようです。 |
生涯学習課 竹中敏浩
■開館25周年記念展示 国際共同特別展示「最古の石器とハンドアックス―デザインの始まり」
東京大学総合研究博物館とひとはくの主催で、エチオピア文化観光省文化遺産調査保全庁、コンソ古人類調査隊、ゴナ古人類調査隊、ミドルアワシュ調査隊のご協力を得て、最古の石器からしだいに「美しさ」さえ感じられる石器に変化していくようすをご覧いただけます。下の「エチオピア調査写真25選」と合わせてご覧ください。
詳しくは>>http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/oldest-hand-axes.html
■開館25周年記念展示「エチオピア調査写真25選」
諏訪元 氏(東京大学総合研究博物館)と河野礼子 氏(慶応大学)のご協力を得て、エチオピアにおける調査写真を展示しています。上の「最古の石器とハンドアックス―デザインの始まり」と合わせてご覧いただき、人類の石器文化が始まった当時のようすをご想像ください。
詳しくは>>http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/ethiopia.html
兵庫県立御影高等学校とひとはくの主催で、兵庫きのこ研究会と神戸市立森林植物園のご協力を得て、約500種600点のキノコを展示しています。これほど多くのキノコを1か所でご覧いただけるのは貴重な機会です。香りの体験コーナーや生育環境のジオラマもあります。
詳しくは>>http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/rokkokinoko2018.html兵庫古生物研究会とひとはくの主催で、大阪市立自然史博物館のご協力を得て、「淡路島のモササウルス類」を開催しています。淡路島から発見された"海の王者"とも呼ばれる海棲のトカゲ類の化石をどうぞご覧ください。
詳しくは>>http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/mosasaurus.html
■「ヒアリ」緊急速報展から常設展へ
昨年5月に崎市、続いて神戸港で、日本で初めてヒアリが確認されたことを受け、昨年7月より緊急速報展としてヒアリについての展示を行っていましたが、このたび3階で常設展示として展示を行いました。ヒアリについては社会性をもつ生態で爆発的な繁殖を行うことが最も脅威と考えられていますが、正しい知識を得て対処をしていくため、どうぞご覧ください。(また追ってメイキング画像をブログとしてお届けします。)
生涯学習課 竹中敏浩
そして、ブース全体としては、この混雑ぶり!繁華街の雑踏のようです。 |
生涯学習課 竹中敏浩
生涯学習課 竹中敏浩
1月13日(土)より、「日本酒の自然誌 Where culture meets nature~日本文化を育んだ自然~」が開催され、関連セミナーやワークショップも始まりました。 シンポジウム「まちかど博物館のつくりかた」には、まだ空席もありますので、どうぞお申込みください。 >>シンポジウム詳細はこちら (左)メイン会場となっている伊丹市郷町館旧岡田家住宅・酒蔵 |
1月13日には、「都市の歩き方・番外編」を皮切りに、関連セミナーも始まりました。
江戸情緒あふれる旧岡田家住宅・酒蔵にて集合。説明を聞いたのち、町歩きに出かけます。伊丹は、清酒発祥の地と言われ、江戸時代には池田(現在の大阪府池田市)とならぶ酒処として隆盛を誇ったと言われています。当時の絵図の中に、当時の人々の「伊丹」のイメージを追いかけつつ、街路のなかに江戸の風情を見つける町歩きです。
また、旧岡田家住宅・酒蔵を中心に展示を行っています。この中では、お酒のラベルに使われている特徴的な生物や鉱物も展示しています。酒造りには日本の自然が育むお米のほかに水と麹菌・酵母菌が欠かせませんが、ラベルにも多様な自然を描いてきたと改めて認識させられる思いです。
(左)動物をモチーフにした酒ラベルとそのモデルの動物。トキ、ライチョウ、クマタカなど、ここに使われている動物は日本で絶滅したか、絶滅が危惧されているもの。
(右)オオサンショウウオがラベルに描かれているラベルとオオサンショウウオ
(左)エメラルド (右)ラピスラズリ
(左)クジラをモチーフにしたラベルも案外多い (右)日本酒づくりを支える水環境についての展示
(左・右)イネ科の系統樹とその標本の展示。酒米として使用されているイネの品種の展示もあります。
会場となっている伊丹郷町館は、旧岡田家住宅・酒蔵(国指定重要文化財)と旧石橋家住宅(県指定文化財)、新町家を合わせた江戸情緒あふれる施設です。
(左)旧岡田家住宅・酒蔵の立派な梁 (右)みやのまえ文化の郷中庭の風情豊かな日本庭園
こんな風情豊かな場所で、自然史レガシー継承・発信実行委員会として館外展示をさせていただいていますが、まさに自然史の「レガシー」を形づくることが可能となる思いです。皆さまもぜひ展示やセミナー、ワークショップにおいで下さい。
生涯学習課 竹中敏浩
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期間:平成30年1月13日(土)~ 28日(日) (ただし月曜日は休館) 会場:みやのまえ文化の郷 伊丹市立伊丹郷町館 (旧岡田家住宅・酒蔵、旧石橋家住宅) 〒664-0895 伊丹市宮ノ前2-5-28 |
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
入 場 料:無料
お酒にまつわる様々な自然について楽しめるセミナーなどについては・・
お知らせいたしましたが・・・
なんと!27日(土)には 東リ いたみホール 多目的ホールにて
シンポジウム「まちかど博物館のつくりかた」を開催いたします! >>お申込はこちら
生物標本に代表される自然史標本の価値をより多くの人々に体感していただくためには、博物館への来訪を増やすだけでなく、多くの方が過ごす身近なまちかどに自然史にゆかりのある資料や展示物を運び、博物館のような空間をしつらえる方法が有効です。多くの人が集まる空間として、近年、ユニークベニューが着目されています。わが国の文化財建造物の多くは自然物を多用して建てられた木造建築物が多いことから、自然史標本のもつ学術的な価値に加え、文化的な価値を引き出すことが出来る魅力ある空間があわさることで今までにない魅力を引き出せる可能性があります。近年、文化財保護法の改正の議論では、文化財の保存と活用のあり方が検討されており、文化財の価値を損なわない手法でその価値を今以上に引き出すことのできる具体的な利活用方法が求められています。
そこで、本シンポジウムでは、ユニークベニューの一つである歴史的建造物を舞台とした「まちかど博物館」をしつらえ、日本の自然誌と文化の持つ魅力をより多くの人に知っていただくために必要なポイントについて先進事例に学ぶとともに、意見交換を行い課題とノウハウを共有します。特に、近年関心が高まっているインバウンドや観光資源としての側面にも着目し、どのような価値を生み出すことが可能かについて検討します!
酒蔵や町家、社寺などの歴史的建造物は貴重な地域資源であり、
これらの施設を多様な方法で活用している事例やその展望と課題などを紹介します。
開催日時:平成30年1月27日(土)13:00~17:00
会 場:東リ いたみホール 多目的ホール(兵庫県伊丹市宮ノ前1-1-3)
募集定員:100名(締切1月20日(土))
演 者:坂本昇(伊丹市昆虫館)、池口龍法(浄土宗龍岸寺)、
仲西祐介(KYOTOGRAPHIE共同代表)、
藤田敦子(各務原市中央ライフデザインセンター)
締め切りが迫っております!1月20日(土)までにお申し込みくださいね~
>>お申込はこちら
生涯学習課 中前純一
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
1月のKidsサンデーは、晴れたり、雲ったりの 不安定な天気でした。
博物館の周りの カンツバキの花は、満開です。
▲ひとはく本館入口ちかくにある カンツバキ(右側)
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
まず はじめに研究員による「サンデーぜみ『星のような形の草をさがそう!』」が行われました。
▲『星のような形の草をさがそう!』の様子
四つ葉のクローバー(シロツメクサの小葉が4つある葉)を
「人生で はじめて見つけた~」と喜んでいる子がいましたよ。
▲四つ葉のクローバーを 見つけて喜んでいます
また、フロアスタッフによる「ワークショップ『トントン紙ずもう』」や
「デジタル紙芝居『くるりん ひらりん 空のたび』」、
「展示解説『ボルネオ ジャングル探検ツアー』」などが行われました。
『トントン紙ずもう』では、
家族の人に手伝ってもらいながら、土俵やお相撲さんをつくっている子もいましたよ。
▲紙のお相撲さんや土俵をつくっています ▲自分で作った土俵で、お父さんと対戦しています。
ちかくでは、「ひとはく大相撲」が行われていました(この『トントン紙相撲』は、午後も 行われました)。
▲スタッフ手作りの土俵と力士で、フロアスタッフのお姉さんと 対戦だ!
デジタル紙芝居『くるりん ひらりん 空のたび』は、
上演時間に間に合わず、終了直後、解説のポーズをしてもらい撮影しました。
▲デジタル紙芝居 上演直後(!?)の様子
展示解説『ボルネオ ジャングル探検ツアー』は、クイズに
答えながらの見学です。
▲『ボルネオ ジャングル探検ツアー』の様子
午後は、
研究員による「解説!丹波の恐竜化石」、
「サンデーさーくる『イヌの小さなおきものをつくろう!』」が行われたり、
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『丹波の恐竜タンタン ものがたり』」などが行われましたよ。
オープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」は、たくさんの方が参加されました。
▲「解説!丹波の恐竜化石」の様子
サンデーさーくる『イヌの小さなおきものをつくろう!』は、自然素材を使っての工作です。
▲『イヌの小さなおきものをつくろう!』の様子
今年の干支にちなんでイヌのおきものをつくりました。
うまく できたかな~
▲できあがった作品を見せてくれています
また、ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるん・ぷらざ)さんと研究員が
連携したプログラム「川のいしころ」が 2回行われました。
武庫川と加古川のそれぞれの「いしころ」を
かんさつして標本セットをつくりました!
▲オープンセミナー「川のいしころ」 の様子
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
4階 ひとはくサロンには、ぬり絵のコーナーがります。
ここにある色エンピツで一生懸命に(何も見ないで)
シュモクザメ(英名:ハンマーヘッド・シャーク)の
絵を描いている子がいました。
▲シュモクザメを真剣に 描いている様子
聞いてみると、家にシュモクザメの模型をもっているとのこと。
日ごろから、よく観察しているのでしょうねえ~。
その後、灰色のエンピツを自分の右耳に差して(?)
今度は、赤色のエンピツをもち、タコの絵を描きはじめ
ました。(なぜ、タコを描きだしたと分かったのかというと、
その子が「タコ、かこ~」と言ったからです。)
近くにいたお父さんが、「タコのアシは、なんぼん?」
などと聞かれていました。
▲ タコの絵を描いている 様子
シュモクザメとタコ、どちらも 上手に描けていましたよ~
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の、長尾さん、中西さん、新熊さん、
徳平さんが子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、2018年3月4日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
明けましておめでとうございます(^0^)!
2018年最初のひとはく探検隊
「冬の虫とりペナントレース」を行いました~。
虫はそれぞれ、色んな方法で冬を過ごします。
今回は落ちている枝の中を探してみたよ。
チビクワガタを発見!なんと3匹も...すごい!!
こちらはミルワーム。
他にもカメムシやカミキリムシの幼虫など、
たくさんの昆虫に出会えましたよ(^▽^)
朝からたくさんのご来館、本当にありがとうございました!
ひとはくは年始も元気に開館中!
ぜひ、遊びに来てくださいね☆
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
人と自然の博物館は、1/3(水)から開館しています!
本年もひとはくを、よろしくお願いいたします。
★★★ イベントのご案内 ★★★
紙のおすもうさんをつくって、みんなで戦わせてあそぼう!
小さな子どもたちが楽しめるプログラムをたくさんご用意しています。
1/8(月・祝) はかせと学ぼう!「アンモナイト石けんをつくろう!」
アンモナイトのシリコン型に石けん素材を流し込み、アンモナイト化石のレプリカをつくります。
小さなお子様も簡単につくれますよ!石けんが固まって完成するまでに約30分かかります。
▲▲くわしくは、各イベントのタイトルをクリック
博物館はメンテナンスのため、1/9(火)から1カ月ほど長期休館します。
冬期メンテナンス休館 2018年1月9日(火)~2月10日(土)
開館は2/11(日)からです。
1/8(月・祝)までお正月イベントはもりだくさんです!
みなさまのご来館お待ちしております。
フロアスタッフまつだ
ひとはくファンのみなさま
ご存知のとおり・・・12月28日~1月2日まで休館でございます。
新年は1月3日から開館いたします!
また、メンテナンスのため1月9日~2月10日まで休館させていただきます。
ひとはくが休館なんて・・
さみしい・・・
耐えられない・・・
これからどうしていいのかわからない・・・
休館中なのにエントランスホールまで来てしまった・・・
そんな、経験が・・・あるのではないでしょうか?
そんな・・ひとはくファンのみなさまへ朗報です。
ひとはくはメンテナンス休館中に・・・熱くやります!
ひとはくの情熱は・・・ついに・・・館外まで ということで
昨年は京都 「日本文化を育んだ自然 where culture meets nature」
今回は伊丹市に飛び出します!
「日本酒の自然誌 Where culture meets nature~日本文化を育んだ自然~」
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期間:平成30年1月13日(土)~ 28日(日) (ただし月曜日は休館) 会場:みやのまえ文化の郷 伊丹市立伊丹郷町館 (旧岡田家住宅・酒蔵、旧石橋家住宅) 〒664-0895 伊丹市宮ノ前2-5-28 |
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
入 場 料:無料
展示コンセプト
●日本の文化である酒づくりは、自然の恵みに支えられてきた
●日本酒のラベルには地域に根差した自然が象徴的に描かれている
●酒造りの基盤となる、米、水、麹をとりあげる
開催期間中の週末には、お酒にまつわる様々な自然について楽しめるセミナーや、
「こも巻き」「酒ラベルづくり」などのものづくりワークショップも開催し、
大人から子どもまで楽しめる時間をご用意します!
関連セミナーの項目へジャンプ
2019年ICOM京都大会や2020年オリンピック・パラリンピックの開催が機会となり、
我が国の伝統文化や歴史的建造物(=レガシー)の活用への期待が高まっています。
この館外企画展は、国内各地の自然史博物館が協力し、歴史的建造物のもつ空間の趣と自然史標本のもつ美しさを融合させ、日本の自然の魅力と価値をより効果的に伝える展示手法を模索する実験としても位置づけています!
本企画展が国内各地にある豊かな地域資源を掘り起こす手法を考える一助となる事例となれば幸いです!
ひとはくは・・・・この情熱で 我が国や兵庫県の自然史のみならず!
みなさんの生涯学習に熱く貢献しますね!
それでは伊丹でお待ちしております!
生涯学習課 中前 純一
ユニバーサル・ミュージアムをめざして98
「ガラスの天井」とマイノリティの主張-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
一般の企業やお役所で活躍する障がい者は,ほとんどいない.いや,「いない」というのは言い過ぎだが,人数は圧倒的に少ない.それはなぜだろうと考えていて,あることに気が付きました.障がい者団体や福祉施設以外での活躍の仕方が,障がい者自身,どのようなものかを示していないのではないか.ことによると社会で活躍する,ということに無自覚なままではなかったのか.そう気が付いたのです.つまり,別の言い方をすると,普通の障がい者が未来に夢を託せる「障がい者の成功モデル」が存在しないのです.
それにしても「障がい者の成功モデル」って どんなものでしょう? そのことを考えている時に,また「ガラスの天井」という言葉に出会いました.今度は,京都大学人文科学研究所の竹沢泰子さんがお書きになった「ミックスレイス日系人アーティストの作品と語り:人種カテゴリをめぐる解釈と表現の戦略」という論文 (3) に使われているのを見つけたのです.
竹沢さんが「ガラスの天井」という言葉をお使いになった背景を説明しておきましょう.
1941年の日米開戦以前からアメリカに住んでいたロジャー・シモムラさんは,アメリカで評価を受ける美術家であり,画家です.5歳から両親や祖母の共にアメリカの強制収容所で過ごしました.この強制収容所の経験から,シモムラさんは「人種偏見や強制収容を題材とした作品を発表し続けている」(253ページ)のだそうです.シモムラさんは,日系アメリカ人は普通のアメリカ人として扱われるべきであって,日系アメリカ人をステレオタイプな「日本人」(=出っ歯でメガネをかけた小柄な人物)と混同することには意義を唱(とな)えてきたのだそうです.シモムラさんは,「ガラスの天井」によって社会的な位置づけが低く抑えられている.そうおっしゃるのです.
ここで,シモムラさんが抱えた困難は人種偏見であって,女性を軽く扱うこととは意味が違うという意見が聞こえてきそうです.でも考えてみて下さい.「人種主義」というのは,現実を無視して特定の集団を重用し,同時に別の集団を蔑視することです.もちろん女性は同じ集団に属します.これは当たり前です.しかし,女性をゆえなく軽視する行為は「人種主義」と同じだと思います.
「人種」や「民族」は現実に存在するじゃないかという反論もありそうです.ところが「人種」や「民族」に,生物学的な実態はないのです.その集団のたどってきた歴史や,住んでいる環境が違っているだけです.わたしは「人種」や「民族」というものは,ある集団のマジョリティーが(知らず知らずのうちに)自分たちの都合で創り上げた虚構だと思っています (4) (5).
*
では,わたしがあるかもしれないと感じている「障がい者の成功モデル」の「障がい者」とは,いかなる存在なのでしょう? 実は障がい者も「ガラスの天井」に社会進出を阻まれる女性と同じです.「社会の構成員」であることは間違いないのですが,決して「社会の主流」にはなれない――それどころか社会の周辺に押しやられる――存在です(誰にせいで?).
なぜ障がい者が「社会の主流」になれないのかと言うと,
① トロトロしていて生産性が低い.
② 体力がない.つまり,必要な場合にも,加重な労働には耐えられない.
③ 疲れやすくて集中力が保たない.
早い話が,よーい,ドンで勝ち負けを決める「競争」というやつに負けてしまうのです.そればかりか,階段のように上へ昇ることが成功の証(あかし)である社会では,周りの人は障がい者が昇進することを嫌がる(=昇進しそうになると邪魔をする)ようになるのです.
まあ,「一見,競争に負けてしまう」というのは,実は障がい者の側にも責任があります.何の工夫もないままだから「競争に負けてしまう」のです.ああでもない,こうでもないと工夫したあげく,(当人も自覚していなかった)あっと驚くようなやり方で「勝ってしまった」ということは,十分にありえることだと思います.世間的には,そんな変革を「イノベーション」と呼んでいます (6).
*
「イノベーション」を「社会システムの革新」と訳すのなら,社会システムは「生産性を向上させ,競争社会で生き残る」ようにも変革できますが,「多様な人が共に幸せになる」ようにも変革できるのです.
でも「多様な人が幸せになるような革新」では「競争に勝つ」というものでは ないのじゃないか.実は,わたし自身,そう思っています.と言うか,「健康な男性だけが勝ち残る」という固定したルールでは,女性や障がい者は,そしてマイノリティのあの人やこの人は勝ち残れないことが確実です.
ここで一つ言っておくべきことがありそうです.それは「競争に勝ち残る健康な男性」など本当はどこにもいません.これはアッケラカンとした,身も蓋もない事実です.自分たちの都合に合わせて「人種」や「民族」を創り上げたのと同じです.一点の曇りもない「健康な男性」など,空想の産物に過ぎません.どこまでもフル・スピードで加速し続けられる人はいません.どんな人でも家に帰ったら「ああ,今日も疲れた」と言ってへたり込み,「どうして皆が感じていることが分からないのだろう.どうして(職場や学校で)人を不機嫌にさせてしまうのだろう」と悩み,それこそ,わたしと同じように ドタバタ,ウロウロ,オロオロ,ジタバタしているのではないのでしょうか.どうなのでしょう.
「健康な男性」など、どこをどう捜しても いない.にも関わらず,「健康な男性」を前提とした(誰も勝てない)競争があるかのように振る舞う.そのくせ,女性や社会的マイノリティ,さまざまな「人種・民族」,多種多様な「障がい者」は,(建前上)「いることが当然である」としながら,「ガラスの天井」という「暗黙の了解」もまた、存在することが当然であるとする社会に生きている.このような(日本の? それとも「人」,あるいは生物学的な「ヒト」という存在に?)幾重にも意味が重なりあう社会は,それはそれで人類学的な分析の対象ならば,とてつもなく面白いのです.しかし,今はそんな悠長(ゆうちょう)なことを言っている場合ではありません.女性や障がい者やマイノリティは(それに現在では人数の多くなった高齢者も)どう生きていくのか.障がい者が,どう社会で成功するか......ん?
......そもそも「障がい者の成功モデル」という発想自体が,競争を前提としていたりして? 少なくとも、虚構に満ちた「強いものが生き残る競争社会」のモデルでは、どこにも出口はありません.
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(3) 『人種神話を解体する3 「血」の政治学を越えて』(川島浩平 編,竹沢泰子 編,東京大学出版会)
http://www.utp.or.jp/book/b307345.html
の内,竹沢泰子さんご自身が執筆された「第III部 自分らしい生き方を求めて,第8章 ミックスレイス日系人アーティストの作品と語り:人種カテゴリをめぐる解釈と表現の戦略」のことです.
(4) (5) このことを詳しく説明する余裕はありません.
『人種神話を解体する1 可視と不可視のはざまで』 (4)
http://www.utp.or.jp/book/b307357.html
や『人種神話を解体する2 科学と社会の知』 (5)
http://www.utp.or.jp/book/b307355.html
を読んで,ご自分で理解し,判断して下さい.
(6) 「イノベーション」(innovation) を「技術革新によって生産性を向上させること」だと思っている人が,特に日本人には多いのですが,これは明らかに違います.競争社会の企業の振る舞い,つまり競争社会で生き残ることと「イノベーション」は,もともと全く異なる概念です.「イノベーション」をあえて訳すなら,「社会システムの革新」とでも訳すべきでしょうか.社会システムは,もちろん生産性を向上させ,競争社会で生き残るようにも革新できますが,多様な人が幸せに暮らせるようにも革新できるのです.
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
12月24日(日)に
ひとはく探検隊「地学系収蔵庫探検」を行いました!
今回の隊長は石ころはかせの古谷研究員です♪
隊長の古谷研究員のプロフィールは☆こちら☆
日ごろは見ることができない化石や鉱物の地学系収蔵庫を探検しました♪
まず最初に、収蔵庫入る前にフロアスタッフよりクイズを出題しました!!
\全問正解できたかな~?/
収蔵庫は大切な標本や資料をたくさん保管しています☆
探検隊長の古谷研究員を先頭に大切なものがたくさんある地学系収蔵庫へ出発!
いつも見ている展示室とはまったく違う雰囲気でドキドキでした!
普段は入ることのできない収蔵庫を探検し、
たくさんの貴重な標本を間近で見てみんなの目がキラキラと輝いていました(*^_^*)
くわしい報告書はただいま作成中です!
完成しだい4階ひとはくサロンに貼り出しますので、ぜひ見にきてくださいね。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは
1月3日(水)ワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
カラフルなおゆまるから好きな色を選んで
自分だけのオリジナルアンモナイトをつくってみましょう。
詳細はこちら★をクリックしてご覧ください。
次回のひとはく探検隊は
1月4日(木)ひとはく探検隊「冬の虫とりペナントレース」
詳細はこちら★をクリックしてご覧ください。
博物館のおやすみのおしらせ
年末年始 2017年12月28日(木)~2018年1月2日(火)
新年は 1月3日(水) より、開館いたします。
メンテナンス休館 2018年1月9日(火)~2月10日(土)
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
県立篠山東雲高等学校では、「農業教育の特質を活かし、地域に貢献できる心豊かな人材の育成」をミッションとした幅広い教育活動を展開しています。
「関わるすべての人や自然・動植物を愛する心を育てる教育の推進」を実践している学校で、ひとはくでも「共生のひろば(毎年2月開催)」などで出展、発表活動を行っています。
12月13日も生徒のみなさんは手慣れた手つきで ひとはくの花壇の装飾実習に励まれていましたね!
さて・・今回は「関わるすべての人や自然・動植物を愛する心を育てる教育の推進」を実践している学校として
ひとはくに 門松を持ってきていただきました!
この門松やはり・・・ただものではありません!
竹は放置竹林や丹波市山南町の若松、同校や県立播磨農業高校が育てた葉ボタンや小菊などを使用され
同校の1,2年生計10人が、11日から製作に入り、約600個を作られているとのことです!
他のホームセンターのものとはセンスが一味違いますね~と思ったら・・・
なんと!生徒さんたちが一つひとつ手作り!
指導されている先生は技能五輪全国大会フラワー装飾 銀メダリストの先生だとか!
やっぱり・・ほんまもんは違うはずですね(笑)
また、かわいいリースもいただいたので!ひとはくサロンに飾る予定です!
生涯学習課 中前 純一
12月23日(土)、24日(日)は、今年最後の週末の開館となります。多くの方々のご来館をお待ちしております。(→4階ひとはくサロンを彩るクリスマスツリー) |
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生涯学習課 竹中敏浩
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4階ひとはくサロンで展示中のヘラジカの剥製 ヘラジカはシカ科の中では最大のもので、平らなへらのような形の角は幅2mに達する個体がいるそうです。この剥製の角も大変立派です。 よくトナカイと間違われますが、トナカイとは角の形も異なります。「赤鼻のトナカイ」の歌のなかでもトナカイはReindeer。ヘラジカはelkやmooseと呼ばれるもので別種の動物です。 お子さんに「シカとトナカイはどう違うの」と聞かれて困ったお父さんは、是非この剥製をお子さんと一緒に見に来てください。 |
ユニバーサル・ミュージアムをめざして97
「ガラスの天井」とマイノリティの主張-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
時間を振り返る余裕が(一時的にですが)出ました.このブログを見直してみると,8月以降,2回しか「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」が書けませんでした.夏は長期の休みというところが多いので,落ち着いて,普段はできそうもない仕事にじっくりと取り掛かれそうです.反対に言うと,我われ研究者にとっては学会の全国大会が集中する時期です――今年,わたしはコミュニケーション障害学会,霊長類学会,福祉のまちづくり学会と三つの学会に出席しました.自分で書いた論文の原稿も投稿しなければなりませんし,わたしは査読のある研究紀要「人と自然 Humans and Nature」の編集委員長を拝命しています.その上,今年は,自然・環境科学研究所の社会人大学院生相手の講義がありました.秋も似たようなものでした.そんなこんなで ドタバタ,ウロウロ,オロオロ,ジタバタしてしまい ついに「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」の続きが書けませんでした.
閑話休題(話題を変えて)
国谷裕子さんが『キャスターという仕事』(1) という本をお出しになっています.国谷さんはNHKの〈クローズアップ現代〉という番組のキャスターを長く務められ,さまざまな立場の人にインタビューをしてきた方です.当人はできればそっとしておきたいこと,我われには聞きたくても聞けないことを,私たちに代わって聞いてくれました.
その国谷さんが,アメリカの大きな ICT(情報通信技術)企業の CEO(最高経営責任者)になったカーリー・フィオリーナさんという女性にインタビューをした話題が載っています (2).
フィオリーナさんは,女性であることと経営能力は関係ないのだから,ことさらに女性 CEO を話題にして欲しくなかったそうです.しかし,国谷さんは「逡巡(しょんじゅん)はしたが,フィオリーナさんの意向を受け入れないという選択をし,多くの女性たちが感じている見えないガラスの天井や女性だからこその苦労についてもインタビューをした」(139ページ)のだそうです.
企業や大きな組織で働く人にとって「ガラスの天井」はよく聞く言葉ですし,リアルな現実です.実感があります.マイノリティや「人種・民族」,そして第一に女性を差別して,その人の業績や貢献は無視して,一定以上の役には就かせないという「暗黙の了解」のことです.「暗黙の了解」ですから,皆,「ガラスの天井」のことはよく知っているのですが,仲間内では「決して口に出してはいけない」ことなのです.仮に話題にしようとすると,どの人も逃げるように去って行きます.
フィオリーナさんは企業の中で「セクシャル・ハラスメントなどに耐えながら(昇進という)階段を昇り詰めていった」(140ページ)のですが, CEO になったときには「ガラスの天井については話さない」(140ページ)というルールを,ご自身に対して課したそうです.結果的に国谷さんはその決意を破らせてしまいました.お仕事柄しかたのないことでした.
「セクシャル・ハラスメントなどに耐えながら階段を昇り詰めて」いき,CEO になったときには「ガラスの天井については話さない」というルールを,ご自身に対して課す.残念ながらフィオリーナさんは,その後,その ICT 企業の CEO を追われるのですが,お仕事には並大抵ではないエネルギーを注がれたのだということが,よく伝わる逸話(いつわ)です.
フィオリーナさんと同じように努力をしている人びと――多くの女性や社会的マイノリティ,さまざまな「人種・民族」――を,わたしはよく知っています.子どものときに仲の良かった○○さんや□□君がそうです.フィオリーナさんは大企業の中でもエリートですから,「多くの女性や社会的マイノリティ,そしてさまざまな『人種・民族』」と一括(ひとくく)りにされることには抵抗があるかもしれません.しかし,「利益を拡大して競争に勝つ」というような,(決して社会全体にではなく)一企業への貢献を果たすだけの人を企業エリートと呼ぶならば,「多くの女性や社会的マイノリティ,さまざまな『人種・民族』」は,そのようなエリートには縁もゆかりもない人たちでしょう.自分たちの存在が多様であるだけでなく,何を大切に思うのかという感じ方,考え方も多様であろうと感じます.
現代という時代は,建前上,「多くの女性や社会的マイノリティ,さまざまな『人種・民族』」,そして多種多様な「障がい者」は,「いることが当然である」としながらも,「ガラスの天井」という「暗黙の了解」もまた当然のこととしています.日本の社会はヌエのようです.何やら得体のしれない怪物に見えてきます.
実は,わたし自身が国谷裕子さんの『キャスターという仕事』という本を読んでいて,ハッと思い当たるところがあったのです.ひょっとすると「ガラスの天井」に邪魔されてきたのは女性だけではなく,マイノリティである自分自身も同じだと,今さらながらに気が付きました.そう言えば学生時代に出会ったあの人や,社会人になって出会ったこの人は,なぜ黙ったまま,表情も変えずにわたしの座るイスを蹴り上げたのだろうと、今さらながらに思うのです.
*
ここまで考えてみて,もう一つ気が付いた事があります.それは,今まで「障がい者の成功モデル」は なかったのかも しれない ということです.
女性が仕事をする時,「同じ能力」があれば,「これまで優遇されていた男性よりも,かえって女性の方が優遇されるので,逆差別だ」と言われていると書いたネットの文章もありましたが,わたしの周りを見回してよく考えてみても,この主張はとても信用できません.それは競争の基準を「健康な」(=自分ではまだ障がい者の意識のない)男性の視点に置いたらそうなるのかもしれませんが,「ガラスの天井」は厳然として存在しています.その何よりの証拠に,世の中の主軸になる女性は、圧倒的に数が少ないのです.
同じように「成功した障がい者」は,ほとんどいません.障がい者団体や福祉施設で活躍している障がい者は多くいらっしゃいます.しかし,一般の事業体で活躍する障がい者は、ほとんどいない.それはなぜだろうと考えていて,よく言われるように世の中の仕組みが「健常な男性」を基準に作られていることは事実ですが,障がい者団体や福祉施設で活躍する以外の活躍の仕方が,当事者自身,どのようなものかを示していないのだと気が付いたのです.つまり,人は多様な存在だと感じている方は,たくさん いるのだが,いざ自分で接する時,どう接してよいのか分からないのだろうと気が付いたのです.
でも「障がい者の成功モデル」って どんな ものでしょう?
次に続きます.
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(1) 『キャスターという仕事』(国谷裕子,岩波新書 c0236)
https://www.iwanami.co.jp/book/b279043.html
(2) 日本記者クラブ賞受賞記念講演会 国谷裕子 NHK「クローズアップ現代」キャスター
https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/22640/report
12/17(日)ひとはくでは、
はかせと学ぼう「ちっちゃな化石をみつけよう!」を行いました!
今回は、化石はかせ の古谷研究員!
(古谷研究員のプロフィールはコチラ!)
まずは化石をみつけてみましょう!
チャートという石を拡大してみると...
ちっちゃなつぶみたいな化石が見えた!
みなさんとっても上手にルーペを使いこなしていました!
(スタッフも見習わなければ...)
放散虫化石のレプリカづくりもしました!
"放散虫"はお米よりもゴマよりも
ずっとずっと小さな生きものだったんだって!
作るのに少しコツがいるけど、とても上手です^^(とてもきれいにできました!)
寒い中、たくさんのご来館ありがとうございました!
もうすぐクリスマス!
みなさん、今年はひとはくで過ごしませんか?
楽しいイベントがいっぱいですよ^^
12/23(土)ワークショップ「クリスマス☆スノードーム」
12/24(日)ひとはく探検隊「地学系収蔵庫探検」
(詳しくはクリック!)
風邪に気をつけてお過ごしください~^^
フロアスタッフ てらお ゆみこ・きただに さやの
12月17日(日)、ひとはくでGSC-Hyogo(グローバルサイエンスキャンパスひょうご)ひとはくツアーが行われました。
このプログラムは、JST(科学技術振興機構)のサポートのもと、神戸大学を実施機関として、兵庫県立大学、関西学院大学、甲南大学と共同で運営するもので、国際的に活躍できる未来の科学者を育てるプログラムです。
その一環として今日は、ご指導にあたっておられる大学の先生方や大学院生たちと、ひとはくで学びました。自然科学を志す高校生たちの学びをご覧ください。
(左)講義と実習に集まった高校1・2年生。科学を志す高校生が豊岡・姫路・神戸など県内各地から集まりました。
(右)実習では生物系収蔵庫を見学しました。まずは、収蔵庫へ入るときの注意事項。「収蔵庫の大敵は高温・多湿と虫害。虫が入らないように良く靴を拭って・・・」。厳重な生物系収蔵庫を前にして注意を受け、高校生たちもやや緊張の面持ち。
(左)モルフォチョウの美しい羽の色の説明を山内主任研究員から聴き、その色の美しさに感動の受講生たち。
(右)オオセンチコガネの各地の標本を見ながら色の地域差の説明を聞き、その多様性の不思議さにふれる受講生。
(左)アブ科の標本を見ながら、吸血性のもの、吸血性でないもの説明を聞いて、生態の不思議さにふれる受講生。
(右)クワガタムシ科の標本を見て、その勇ましく魅力的な姿に感動の声をあげる受講生たち。
(左)鳥類の仮剥製を見ながら、研究用としてはどうして仮剥製を用いるかなど、基本的なことを三原地域研究員から学ぶ受講生たち。
(右)キジ科の剥製を見ながら、見事な羽根色に魅了され、歴史上この羽根が使用された物語に聞き入る受講生たち。
(左)(右)カエデ属の標本をもとに、植物標本を残していく意義や、博物館の果たす使命などについて、高野主任研究員から学ぶ受講生たち。
(左)絶滅危惧種とレッドデータブックについて学ぶ受講生たち。
(右)ひとはくが所蔵するタイプ標本を見ながら、博物館がタイプ標本を保管する重要性について学ぶ受講生。
収蔵庫見学のほか、研究の基本についての講義も行いました。講師を務めた橋本佳明主任研究員は、今年ヒアリの研究で各方面から注目されましたが、「研究とは何か、研究者とは何か」をテーマに講義を行い、GSC受講生の今後の研究について助言を行いました。
未来の科学者を目指す高校生が、自然科学の基礎となる博物館に来てくれることは、大変光栄なことと思います。今日受講してくれた高校生たちのこれからの成長に期待したいと思います。
なお、グローバルサイエンスキャンパス事業については下をご覧ください。
・科学技術振興機構「グローバルサイエンスキャンパスとは」
https://www.jst.go.jp/cpse/gsc/about/index.html
・GSC-Hyogo 根源を問い革新を生む国際的科学技術人材育成挑戦プログラム
プログラム http://www.org.kobe-u.ac.jp/gsc-hyogo/id.html
生涯学習課 竹中敏浩
12/16(土)に、クリスマスまでカウントダウンしながら楽しめるカレンダー
「アドベントカレンダーづくり」というイベントを行いました!
毎日ひとつずつ窓をあけると、いろんな絵がでてくるしかけになっています。
どんなものを描こうかな?
ちょうちょや恐竜、カブトムシなど博物館ならではの絵をかいてくださっていますね♪
できあがったら、フロアスタッフよりクリスマスプレゼントが!
袋のなかにプレゼントが入っているので、
開けるのは25日まで楽しみに待っていてね。
最後にシカのなかで世界一の大きさを誇るヘラジカの前で記念撮影!
▲集合写真はクリックで拡大します
大きなものでは肩の高さ2m、体重800㎏に達し、最終氷期(およそ7万~1万年前)には
日本列島にも生息していたといわれています。
こんなに大きな生き物が日本にいたなんてビックリですね。
ご参加ありがとうございました!
●●● ミュージアムショップ ●●●
ミュージアムショップはひとはくのエントランス(入場無料)にあります。
恐竜や昆虫をはじめ、博物館グッズが充実していますので、クリスマスプレゼントにぴったりですよ。
~ミュージアムショップでお土産をみつけよう♪~ ←くわしくはコチラ
博物館にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
博物館のおやすみのおしらせです。
年末年始 2017年12月28日(木)~2018年1月2日(火)
新年は1/3(水)より、開館いたします。
冬期メンテナンス休館 2018年1月9日(火)~2月10日(土)
フロアスタッフまつだ
ひとはくでは、12月16日(土)にホロンピアホールにて、神戸大学児童文化研究会による「ひとはくミュージアムシアター」が上演されました。
演目は、児童劇「すずめの恩返し」です。小さな子どもたちと、お父さん、お母さん、ご来場ありがとうございました。
おはなしは、神様の国のすずめ姉妹。人間のお姉さんからお団子をもらうところから始まります。ある日、この姉妹の大好きな人間のお姉さんが病気になってしまいましたが、その原因はこわーい山男にたましいを食べられてしまったからです。小さなすずめ姉妹は機転を利かせて、山男からお姉さんを助け出そうとします。
(左)オープニングでは、アイヌの文化にちなんだクイズ大会をしてくれました。
(右)いよいよ物語のはじまり、はじまり。小さな妹すずめは人間の生活に興味しんしんです。
(左)妹すずめは姉から人間に近付いてはいけないと厳しく言われます。
(右)それでも、妹すずめは姉のいないうちに人間に近付き、人間のお姉さんにやさしく接してもらい、食べものももらいます。妹すずめは人間のお姉さんにあこがれます。でも、そのうち人間のお姉さんが病気になってしまいます。
(左)その原因は、こわーい山男が人間のお姉さんのたましいを食べてしまったからでした。たましいを取りもどすべく、姉妹すずめは相談しました。
(右)やったー!見事!姉妹すずめのはたらきでお姉さんは元気を取りもどしました。アイヌのコタン(村)ももとの平和なコタンにもどりました。姉妹すずめは「少しでも恩返しができてよかった。」
(左)お姉さんから「この前は助けてくれてありがとう。このお酒は少しばかりのお礼です。」と、お酒をもらいます。「これからもコタンにいつでも遊びに来てください。」と言ってもらいました。めでたし!めでたし!
(右)終わった後には、出演者から子どもたちにぬり絵が配られました。劇中では、恐かった山男もほんとうはやさしいお兄さんでした。
今年も「ひとはくミュージアムシアター」にご来場いただき、どうもありがとうございました。
☆★神戸大学児童文化研究会(どうけん)について★☆
神戸大学児童文化研究会は、子ども会、児童劇、人形劇という3つのグループに分かれて活動をしておられますが、今回公演いただいたのは、児童劇のグループです。この研究会は、大正4年から活動しておられる長い歴史の研究会です。
生涯学習課 竹中敏浩
開催日 平成30年1月20日(土)~21日(日)
(ひとはくの出展は20日(土)のみ)
時 間 10時00分~16時00分
場 所 イオンモール姫路リバーシティー(1階タワーガーデン・2階マジックガーデン)
〒672-8064 姫路市飾磨区細江2560番地
生涯学習課 中前 純一
県立篠山東雲高等学校では、「農業教育の特質を活かし、地域に貢献できる心豊かな人材の育成」をミッションとした幅広い教育活動を展開しています。
「関わるすべての人や自然・動植物を愛する心を育てる教育の推進」を実践している学校で、ひとはくでも「共生のひろば(毎年2月開催)」などで出展、発表活動を行っています。
「共生のひろば」県立篠山東雲高等学校の主な発表
篠山東雲高校の水田にすむカエル
地域資源を有効活用~ありっ竹使い切る!!~
研究紀要『人と自然』県立篠山東雲高等学校の先生の投稿
竹チップのマルチングがダイズ品種(丹波黒大豆)の栽培と雑草の防除に及ぼす影響
ひとはくが関係する事業で、中瀬館長がコーディネーターとして
大平和弘研究員・橋本佳延主任研究員がグループディスカッションファシリテーターとして参加の
12月27日神戸で開催されるひょうご環境担い手サミットにおいても篠山東雲高校が活動発表をされます!
また、当館の研究員も直接、環境などに関わる研究について指導・助言を行っており、成果として
今年度もなんと!「農業高校の甲子園」と呼ばれる第68回日本学校農業クラブ全国大会において、プロジェクト発表会Ⅰ類(生産・流通・経営)で見事に全国優秀賞も受賞されています!
今回も6月に続き、その学びの実践と、ひとはくと連携した現場実習として2名の先生方の指導のもと11名の生徒さんが、ひとはく入口前花壇を中心に花壇装飾実習を行われましたので、その様子をお伝えします!
(本日も某学校評議員の方が実習内容を見学されていたり・・・八木研究員が蝶が舞う素晴らしい花壇だ!と生徒さんを激励していたり・・・)
生徒のみなさんは手慣れた手つきで花壇の装飾実習に励まれました!
植え込みの速さに感心です!
終了後はみなさん館内を見学されました!
館内の展示内容が来年度の研究テーマの参考になります!
個別の研究について、また相談にいきますね!など 生徒さんからと嬉しい言葉をいただきました!
それでは・・次回は共生のひろばでお会いしましょう!
生涯学習課 中前 純一
12/10(日) 『画はくの日~博物館の標本を描こう~』の2日目を行いました!
世界最大のシカ〝 ヘラジカ 〟や、世界一危険な鳥〝 ヒクイドリ 〟、鋭い歯が特徴の大型肉食魚類〝 アリゲーターガー 〟など...
前日同様、そうそうたる顔ぶれがそろいました!!もちろん、すべて本物(はく製)です。
本物を目の前に絵が描けるなんて、ひとはくならではですね♪
さぁ!○×クイズに挑戦したあとは、さっそくお絵描きです。
生きていたら絶対近づけない危険な生きものも、はく製なら思いっきり近づいて観察できます!
はく製と向き合って、じっくりと観察していただけました!
みなさん楽しんでいただけた様で、おおきなはく製を移動させて集めた甲斐がありました(^^)
(移動にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました~)
描いていただいた作品は、4階の休憩コーナーに展示しています!
みなさまの作品の中から、ひとはく研究員が〝はかせ賞〟を選んでくれますよ~。
お近くの方もそうじゃない方も、年末年始のお休みにぜひ見にいらしてください♪
年内は 27日(水)まで 開館
年明けは 1月3日(水)から 開館しています☆
※ただし、1月9日(火)~2月10日(土)まではメンテナンス休館します。
博物館は開館していないのでご注意ください。
みなさまのお越しをお待ちしております!
フロアスタッフ たにぐち
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♪あわてんぼーのサンタクロース クリスマス前~にやってきた♪ ひとはくにもちょっとあわてんぼーの、雪だるまさんとトナカイさんがやってきたようです。 クリスマスの近づいた12月10日(日曜日)、ひとはくでは、三田松聖高校吹奏楽部の皆さんをお迎えして「ひとはくサロンコンサート~クリスマスコンサート~」を開催しました。 |
指揮は、三田松聖高校吹奏楽部顧問の出水先生です。雪だるまに扮して演奏してくれたのはチューバ奏者の男子生徒さんでした。
クラリネットや、トロンボーン、サックスも活躍です。
「アンパンマンマーチ」では希望してくれた子どもたちに、鈴を演奏してもらいました。雪だるまさんとトナカイさんから鈴を受け取って演奏の準備です。高校生のバンドとの共演は、きっと生まれて初めてだったと思いますが、素敵に演奏してくれました。参加してくれた9人の子どもたち、ありがとう!
トナカイさんがデルタドロメウスと共演です。
小さな子どもたちは全身で拍子を取りながら聴いてくれました。20分ほどのミニコンサートでしたが、楽しんでいただいたようで、お聴きいただいた皆さま、演奏してくれた三田松聖吹奏楽部の高校生皆さんに感謝です。ありがとうございます。
みなさまのもとに素敵なサンタクロースがやってきて、良いクリスマスとなることを願っております。
生涯学習課 竹中敏浩
12月になるとクリスマスが待ち遠しいですね♪
ひとはくはかせは、トレードマークのはかせぼうしをぬいで、サンタに変身。
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ちょっとぼうしが大きいが...
赤ずきんではない。サンタじゃ!
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4階ひとはくサロンのクリスマスツリーも
イルミネーションがとてもきれいです。
そんなクリスマスをカウントダウンしながら楽しめるカレンダー
「アドベントカレンダーづくり」というイベントが12/16(土)にあります。
好きな絵や模様をかいてオリジナルカレンダーをつくろう!
毎日ひとつずつ窓をあけると、いろんな絵がでてくるよ。クリスマスまでわくわくしながら過ごせるね。
クリスマスプレゼントつきカレンダーなので、
クリスマス当日はすてきなプレゼントが袋のなかにはいっているよ。お楽しみに
12/16(土) フロアスタッフとあそぼう「アドベントカレンダーづくり」
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:20名 参加費:100円
クリスマス関連のイベントはほかにもあるよ!
12/23(土・祝) ワークショップ「クリスマス☆スノードーム」
ひとはくオリジナルのスノードームをつくろう!
時間:10:30~16:00 時間内随時受付 11:30~13:00は昼休憩
場所:4階オープン・ラボ
定員:50名 参加費:300円
所要時間:約15分
※小学校低学年は保護者と一緒にご参加ください。
※材料がなくなりしだい終了します。
フロアスタッフまつだ
月 の 第1日曜日は 「 ひとはくKids(キッズ)サンデー 」です。
12月のKidsサンデーは、風もふかず、雲がほとんどない、穏やかな晴れの日でした。
博物館の周りのコナラの木の葉は、オレンジ色になっています。
青空には、飛行機雲がいくつも見られました。
▲ひとはく本館のガラス面にコナラの ▲ひとはくのエントランスホール前の芝生地
オレンジ色の葉が映りこんでいます 空には、飛行機雲が・・・
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、研究員による「サンデーぜみ『火山でできた石ころをさがそう』」、
「風に乗って飛ぶタネの模型をつくろう」が行われました。
また、フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『オランとウーたんのジャングル体験記』」や
「展示解説『ひょうごの自然 じまんツアー』」などが行われましたよ。
▲館内外で観察する『火山でできた石ころをさがそう』の様子
▲4階ひとはくサロンでの「風に乗って飛ぶタネの模型をつくろう」の様子
▲3階での『ひょうごの自然じまんツアー』の様子
それから、この日は特別にエントランスホール前の芝生地で、いろんな絵本が
並べられた、研究員による「絵本の国」が行われましたよ。
また、兵庫県立有馬富士公園内にある三田市立有馬富士自然学習センターから
「キッピー山からこんにちは!『どんぐり ぼうし づくり』」も特別に実施されました
(午後にも1回実施していただきました)。
▲絵本がいっぱいの「絵本の国」の様子
▲「どんぐり ぼうし づくり」 の様子
参加者の何人かの方に、出来上がった「どんぐり ぼうし」を かぶって
クリスマス・ツリー(※)の前で 写真を撮らせてもらいました。
※ このキレイなツリーや、窓の装飾などは、明石にお住まいの
大本さんご夫妻が 毎年ボランティアで お持ちいただき、
セッティングしていただいております。
▲ クリスマス・ツリーの前で、ハイポーズ!!
午後は、研究員による「落ち葉でアート」、「くるくる回って落ちる種子を観察しよう!」、
「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『砂の標本をつくろう』」が行われたり、
フロアスタッフによる「デジタル紙芝居『くるりん ひらりん空のたび』」、
「フロアスタッフとあそぼう『クリスマス☆どうぶつビンゴ』」が行われましたよ。
▲4階オープン・ラボでの「落ち葉でアート」の様子
作品ができました!!!
▲作品と一緒にハイポーズ!
▲4階ひとはくサロンでの「くるくる回って落ちる種子を観察しよう!」の様子
▲3階からスタートした「解説!丹波の恐竜化石」の様子
▲4階実習室での『砂の標本をつくろう』の様子
▲3階での「クリスマス☆どうぶつビンゴ」の様子
2階のひとはく多様性フロアでは、
NPO法人 人と自然の会さんの「パネルシアター『あわてんぼうのサンタクロース』、『十二支のものがたり』
『かさ じぞう』」が上演されました。
『あわてんぼうのサンタクロース』では、みんなで歌を歌って盛り上がっていましたよ。
▲「あわてんぼうのサンタクロース」をみんなで合唱中!
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
4階ひとはくサロンには、カマキリ、オオクワガタ、
オオスズメバチ、キベリハムシ、カブトムシなどの
昆虫の拡大模型が展示されています(これらの中には、
ときどき、いなくなる昆虫があります)。
その場所で、1歳ぐらいの子が、抱っこされて
拡大模型を見ているところに遭遇しました。
少し観察させてもらっていると・・・、
その後、その子は自分で歩いて大型模型の近くに行って、
カブトムシを指さしていました。
なぜだか、シャッター・チャンスと思い、写真を
撮らせてもらいました。
▲ カブトムシの拡大模型の方を指さしていた
ちっちゃな来館者
こっちを向いてくれたのですが、指先が・・・
カブトムシ好きなのかなあ~
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、年が開けて、2018年1月7日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
11/26(日) フロアスタッフとあそぼう「タンバティタニス・ハット」を行いました!
丹波の恐竜は「丹波竜」という愛称で呼ばれていましたが、2014年に新種の恐竜として
「タンバティタニス・アミキティアエ」と学名がつきました!
3階展示室にあるタンバティタニスの本物の化石をみて、クイズに答えたあと、
いよいよタンバティタニスのぼうしづくり。
完成した帽子に、白地シールに好きな絵を描いてはりつけると...できあがり!
さっそく、「タンバティタニス」と名前を覚えてくださったお友達もいらっしゃいましたよ。
ご参加いただきましてありがとうございました。
フロアスタッフまつだ
11/25(土) フロアスタッフとあそぼう「タンバティタニス・ハット」を行いました!
2006年に化石が発見された丹波の恐竜のぼうしを作って、恐竜になりきろう!
丹波の恐竜は「丹波竜」という愛称で呼ばれていましたが、2014年に新種の恐竜として
「タンバティタニス・アミキティアエ」と学名がついております。
恐竜○×クイズのあとは、いよいよタンバティタニスのぼうしづくり。
あっという間に完成です。さっそく「ガオーッ!」
最後にデジタル紙芝居「丹波の恐竜タンタンものがたり」の映像を背景にアースシアターで記念撮影しました。
みなさん、とてもいい表情ですね。ご参加いただきましてありがとうございました。
明日、11/26(日)も「タンバティタニス・ハット」のイベントを行います。
くわしくは、上記のタイトルをクリックしてください。
●●● おすすめ恐竜スポット ●●●
3階入口の壁面には、丹波の恐竜(タンバティタニス)の原画を描かれた小田隆さんによる
大迫力の丹波の恐竜たちがお出迎えしております。
記念撮影もできますので、ぜひお楽しみください♪
●●● ミュージアムショップ ●●●
ミュージアムショップでは、色んな恐竜グッズがありますよ+゚☆゚+o
◀Woody Heart 恐竜3Dペイント
ティラノサウルスやステゴサウルスなど天然木フィギュアに、アクリル絵の具6色と筆がついているので、
ペイントしてオリジナル恐竜をつくろう!
◀当館の三枝研究員監修の
「丹波の恐竜フィギュア」販売中!
明日のイベントもご参加お待ちしております(^^)
フロアスタッフまつだ
「関西文化の日」は、長い歴史と豊かな文化を育んできた関西一円において、その芸術・文化資源を気軽に利用する機会を提供することにより、関西地方を文化事業で活性化させることを目的に2003年11月より始まったものです。近畿地方2府4県に三重・福井・徳島・鳥取の4県を含めた地域で行われており、美術館、博物館、資料館等の文化施設では入館無料で開放し、文化に親しんでいただく機会を提供しています。
今年のひとはくは、こんなにも大勢の方々にご来館いただきました。まさに楽しみながら人と自然の関わりについて学んでいただく機会、文化に親しんでいただく機会を提供できたように思います。来年も多くの方々のご来館をお持ちしております。ありがとうございました。
生涯学習課 竹中敏浩
フロアスタッフ くまもとまなみ
各地域の先生方などが参加し、教科などの各分野における研究や
実践発表の場として行われ熱気がいっぱいです!
そして・・・今回の・・・
ひとはくの出展タイトルは・・・「人と自然の博物館展」でございます!!
さまざまな昆虫や化石などの標本を展示し、その形や生活の不思議なども紹介しました!
そして・・・メインイベントは
ワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
ひとはくとしても、「学校教育支援」の目的にかなうべく、出展し、
多くの先生方や子どもさんなどと交流をさらに図ることができました!
開始時間前にかかわらず・・・ひとはくブースはいつも「大入り満員」でございました!!
先生方からも、12月に遠足でひとはくに行くんですよ~!と嬉しいお言葉が・・・
標本の説明等を兼ねたミニセミナーや参加者からのひとはくへの質問など
安井生涯学習課長、半田研究員が熱心に説明と研究のアドバイスを行いました!
会場の様子です!
生涯学習課 中前 純一
ひとはくでは、7日(火)から10日(金)まで秋の「トライやる・ウィーク」を行いました。
今回のトライやる・ウィークは、神戸市立有野中学校、有野北中学校、北神戸中学校の3校からそれぞれ2名の中学生が「職業としての博物館」を体験しに来てくれました。ここでは8日から10日までのようすをご紹介します。
なお、7日のようすについては、こちらをご覧ください >> 秋の「トライやる・ウィーク」が始まりました
8日(水)
今日も2つの班に分かれて実習を行いました。1班は布野隆之研究員の指導ものと、展示標本の計測です。標本となっている動物の生態研究の基礎として計測し、また館内・館外で展示を行う場合の基礎資料として計測を行いました。普段は間近に見ることのできない標本を実際に計測し、研究や展示管理の一端を体験してもらいました。
2班は、小舘誓治研究員の指導のもと実習を行いました。作っているのはコメツキムシの仲間(昆虫)の紙模型で、体をひっくり返されてしばらくすると、バネのように勢いよく起き上がろうとします。来館する子どもたちに分かりやすくその反応を示すための模型を作成しました。この作業のかたわらでは、本物のコメツキムシの仲間(サビキコリの生きた個体)がはねていました。
9日(木)
今日の1班は、高橋鉄美研究部長の指導のもと、論文整理を行いました。英語で書かれた魚類の論文でしたが、「英語は苦手です。」と言いながら、電子化を行っていました。中学生に「英語は実際にこんな場面で必要」と知ってもらえたら嬉しいです。
2班は、小舘誓治研究員の指導のもと、深田公園に生息する昆虫やハ虫類などの観察や、カエデ類の果実の採集を行いました。
草刈り直後の暖かい日であったことも手伝って、いろいろな生物を発見することができました。左の写真で、右手にあるのはダンゴムシ、左手にあるのはカナヘビです。右の写真はカマキリとその巣です。
トウカエデの果実の採集も行いました。翼果(よくか)ともよばれる羽を持った果実で、風でうまく運ばれるようにできています。ちょうどここに中学校の先生方も指導に駆けつけてくださり、生徒たちを励ましてくださいました。
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この日は、日本経済新聞社の記者の方からトライやる・ウィークについての取材も受けました。取り組んでいるようすの写真撮影に加え、インタビューも行ってくださいました。 進路希望というのは人から尋ねられることでより深く考えることができたりもします。中学生にとっても良い機会になったと思います。 |
10日(金)
最終日は、1班がデジタル紙芝居「オランとウーたんのジャングル探検記」の上演です。3人でうまく分担しながら上演できました。また、入口で来館の子どもたちへの挨拶も行いました。研究とともに、来館者に楽しみながら科学を学んでいただくという博物館の使命を体験してもらいました。
2班は、来館者がいつでも触って見ることができる標本の整理です。ラベルを用意した後、4階のオープンラボの標本コーナーに準備しました。今度ひとはくに来た時には、自分が整理した標本を手に取ってみてくださいね。
これで、この秋実施の「トライやる・ウィーク」は終了となりました。ひとはくのトライやる・ウィークに参加した中学生の皆さんは、いずれも理科に興味があったり、学芸員になりたかったりといった方々でした。そんな中学生の皆さんに博物館ならでは体験をしていただけたとしたら、ひとはくの職員一同たいへん嬉しく思います。この経験が今後の中学生活、ひいてはキャリア形成に役立つことを願っています。最後になりましたが、中学校の先生方、ご指導ありがとうございました。
ひとはくでは、今年5月から6月にかけて、三田市立の8中学校(八景・上野台・長坂・藍・狭間・富士・けやき台・ゆりのき台)と宝塚市立西谷中学校、神戸市立有馬中学校からトライやる・ウィークを受け入れました。
今月は、神戸市立有野中学校、有野北中学校、北神戸中学校の3校からそれぞれ2名の中学生が「職業としての博物館」を体験しに来てくれました。今週は6名の中学生の成長をご報告します。
今日は、2つの班に分かれ、1班は動物生態学専門の布野隆之研究員の指導で、鳥類を中心に希少な生物を保全し管理を行っていく博物館の役割について、実習をもとに学びました。2班はフロアスタッフの指導のもと、デジタル紙芝居を練習し、小学生を前に上演して、博物館の普及活動を体験的に学びました。
1班のようす
普段はなかなか入ることができない収蔵庫で鳥類の剥製を見ながら、博物館がどうして鳥類の剥製を保存するのか、そのことと人類の生活がどんな関連が生じる可能性があるのか、などを学びました。写真はオオワシを渡され、その大きさと重さを実感として感じとっているところです。
写真左は、1971年に豊岡市で死んだ野生最後のコウノトリです。その大きさと今にも動き出しそうな生き生きとした表情に驚きながら、兵庫県と豊岡市がどうして「コウノトリの野生復帰」に取り組むかについて学びました。写真右は、収蔵庫の引き出し整理の説明を受けているところです。普段は見ることのできない引き出しも自由に見ることができます。トライやる・ウィークの『役得』と言えるかも-。
午後は深田公園で野鳥観察です。写真左の視線の先にはキジバトがいます。野鳥の見つけ方、見分け方について体験しました。
2班のようす
2班の今日は、デジタル紙芝居の上演です。地球の自然史と人類との関わりについて、子どもたちにも分かりやすく物語仕立てにまとめたものがデジタル紙芝居です。
まずは、観覧者のいないアースシアターで練習をしました。最初はなかなか声が出ず、声出しからの練習です。
いよいよ小学生を迎え入れて上演です。今日はタンバティタニスの生態と化石になるまでをまとめた物語です。練習の成果で声もしっかり出るようになりました。3人で手分けした息もぴったり、なかなかの演技派です!
写真左:最後までしっかり上演できました。聞いてくれた小学生たち、ありがとう。写真右は、フロアスタッフが説明するタンバティタニスについての追加説明を聞いているところです。自分が上演すると説明も良く分かりますね。
1班の研究活動、2班の普及活動ともに博物館にとっては大切な活動です。トライやるウィークは今週いっぱい10日まで続きますが、1週間の実習を通して、博物館の活動の一端を体験的に学んでくれたとしたら嬉しいです。
生涯学習課 竹中敏浩
月の第1日曜日は 「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
11月のKidsサンデーは、気持ちの良い晴れの日で、
野外での活動も やりやすい感じでした。
博物館の周りのケヤキの木の葉は、黄色くなったり、赤くなったりしています。
▲ひとはくの入口ちかくにあるケヤキの木 ▲ケヤキの黄色くなった葉
ひとはくの4階入口ちかくにある コシアカツバメの巣には、
10月中ごろから、スズメが出入りしています。
▲ コシアカツバメが旅立った巣にスズメが入っています
(10月28日撮影)
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
今月は、ホロンピアホールで、「ミュージアム・コンサート」が開催されました。
これは博物館の研究員と、アマチュア・オーケストラに所属されている
木管楽器奏者の5人の方とのコラボで行われたものです。
演奏されたのは「花は咲く」や「夕焼け小焼け」、「故郷」などやアニメ・ソングなど
みんなが知っている曲ばかりでした。これらの曲に関連して、研究員が
写真などを交えながら、お話を加えていましたよ。
客席では、家族連れや小さな赤ちゃんを連れたお母さん、ご年配の方などいろんな方が
聞いておられました。
▲「ミュージアム・コンサート」のようす ▲アミーチ・ウインド・アンサンブルほかの皆さん
(楽器はフルート、オーボエ、ファゴット、ホルン)
それから先月に続いて、4階オープン・ラボで、
県立三田西陵高等学校の生徒さんによるプログラムがありました。
今回は「絵本の読み聞かせ」に加えて「手遊び」が実施されました。
▲高校生の皆さんによるプログラム(「手遊び」)のようす
このプログラムについては、『三田西陵高校生による「絵本の読み聞かせ&手遊び」が行われました』として、
下記のアドレスに詳しく報告されています。
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/11/post_2404/
そして、2階のひとはく多様性フロアでは、
NPO法人 人と自然の会さんの「パネルシアター『コン コン クシャン』、『さるかにがっせん』ほか」
が上演されました。
『コン コン クシャン』では、ブタさんやゾウさんなど、いろんな動物が、それぞれ形の違うマスクを
する歌で盛り上がっていましたよ。
▲「コン コン クシャン」をみんなで合唱中!
また、3階では、アース シアターでフロアスタッフの「デジタル紙芝居
『オランとウーたんのジャングル体験記』、『くるりん ひらりん空のたび』」や
「展示解説『ひょうごの自然 じまんツアー』」などが行われました。
▲『ひょうごの自然じまんツアー』のようす
野外での活動として、
ひとはく探検隊『きのこGETだぜ!』がフロアスタッフと研究員とで実施されました。
深田公園にでて、「きのこ」をさがしに探検です。
▲『きのこGETだぜ!』のようす。いろいろなきのこをさがせたかな?
なお、『こんにちは!フロアスタッフです♪ ~ひとはく探検隊「きのこGETだぜ!」~』
として、下記のアドレスにも報告されています。
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/11/get_1/
研究員によるオープンセミナーとしては、
「サンデーぜみ『きいろのおち葉をさがそう!』」、「くるくる回って落ちる種子を観察しよう!」、
「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『はねる生きもののおもちゃをつくろう!』」が行われました。
▲深田公園にでて観察する『きいろのおち葉をさがそう!』のようす
▲4階オープン・ラボでの「くるくる回って落ちる種子を観察しよう!」のようす
▲3階からスタートした「解説!丹波の恐竜化石」のようす
▲4階実習室での『はねる生きもののおもちゃをつくろう!』のようす
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)のお姉さん(徳平さん)や
お兄さん(古塚さん)が、子どもたちへのサポートをしてくれました。
お疲れ様でした。
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「丹波の恐竜化石」の展示のところで、家族連れの方が
写真撮影をしているところに遭遇しました。
それは、発掘作業をしている作業員に成りきるコーナーで、
小学生の男の子が体験をしていました。
私も、写真を撮らせてもらいました。
▲長ぐつや作業着、ヘルメットなどを身に付けて
成りきっている小学生
彼は、将来、発掘などをする仕事につきたいそうです。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、12月3日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
紅葉の季節真っ盛りですね。
こんにちは!フロアスタッフです!
11月5日(日)は ~ひとはく探検隊「きのこGETだぜ!」~ を開催しました!
はじめに秋山研究員によるコースの説明やお話がありました。
その後、みなさん一緒に深田公園をめざして出発~!
まずは公園に行く前にエントランス前で探検開始です!
今日の天気は気持ちのいい晴れ。絶好の探検日和になりました(*^_^*)
そしていよいよ深田公園にて探検開始!
どんどんきのこが発見されていきます!
秋山研究員も大忙しです♪
最後は館内に帰ってきてみんなで今日の成果を確認しました。
きのこゲットだぜ!
今日はきのこにたくさん触れて身近に感じられましたね(*^^)v
みんなの家の近くにもきのこがあるかもっ!?
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!!
フロアスタッフ 田畑
ひとはくでは、各月第1日曜日にはKids(キッズ)サンデーを行っています。11月は先月に引き続き、三田西陵高等学校子どもみらい類型ほかの高校生たちに来館いただき、「絵本の読み聞かせ&手遊び」を行いました。 |
開始時間になると、「はじまるよ!」のかけ声でオープニング。前回はかなり緊張気味でしたが、今回は柔らかな笑顔ではじまりました。そして、いよいよ読み聞かせ。最初の絵本は「かえるをのんだととさん」です。ちっちゃなお友達、しっかり聞いてくれてありがとう。
2冊目の絵本は、絵本の王道(?)「ぐりとぐら」。この絵本を読みながら育ったと言われる方々も多いのではないでしょうか。子どもたちのみならず、お父さん、お母さんにも懐かしく聴いていただきました。
今度は手遊びの王道『大きな栗の木の下で』。何度もアンコールありがとう。そして最後は、内容のふか~い、そしてちょっと悲しくて泣けてくる「こんとあき」です。落ち葉の季節にこの絵本を読むと、ぼろぼろになったこんのことを本当に愛おしくなります。
![]() |
子どもたちと大人の方々40名あまりの方々にお集まりいただき、絵本を一緒に楽しむ企画となりました。ご来場いただきありがとうございました。絵本と手遊びをしてくれた三田西陵高校子どもみらい類型のみなさん、ありがとうございました。 |
ひとはくでは、今回の会場のオープンラボの横、レファレンスと読んでいる場所に、いつも絵本を用意しています。その横にはもちろん小学生、中学生向けの図鑑や科学や環境が主題の本も。そして、中・高校生以上にはひとはく研究員の論文紹介も。子どもたちが絵本に始まり、だんだん本に親しみ、科学技術や環境に興味を持ちながら成長してくれることを願っています。
生涯学習課 竹中敏浩
11/3(金・祝)に
三橋研究員とフロアスタッフによる はかせと学ぼう「ろ過実験コンテスト」が行われました。
汚れた水をきれいにするしくみを学ぶため、ペットボトルでつくったろ過器を使って実験しました。
水道から蛇口をひねるときれいな水がでてきますが、どうしてかな?
それは浄水場で汚れをとりのぞいているから。
水族館の水も、ろ過装置を使ってきれいにしているのですよ。
「ろ過」と聞くと難しい言葉だけど、身近な所で使われているんだね。
三橋研究員のお話のあと、さっそく、ろ過器づくりに挑戦!
逆さにしたペットボトルの底に綿をしいて、砂や小石を入れていきます。
そこに少しにごっている池の水をそそいでいくと...
砂や小石を通して不純物がとりはらわれて、きれいな水がでてきました!
「おもしろ~い」
最初は白くにごっていた水も何度も何度もろ過するうちに、透明の水になりました。
実験は大成功!ろ過のしくみがよくわかりましたね。
ご参加いただき、ありがとうございました。
次回のはかせと学ぼう!は、
11/18(土) はかせと学ぼう!~飛ぶタネの観察~
風散布植物のタネを実物を使って解説します。
ご参加おまちしております。
(フロアスタッフまつだ)
10月29日(日)は
「はかせと学ぼう!~アンモナイト石けんをつくろう!~」を開催しました♪
雨の降る中でしたが、たくさんのおともだちが集まってくれて、とても感激です!
レプリカづくりで人気のアンモナイト!今回は石けんでアンモナイト作りました★
まずは佐藤研究員からアンモナイトについてのおはなしがありました!
そのあと、溶かした液体の石けんをアンモナイトの型に流し込んでいきます。
じょうずに流しこめたかな??
30分冷やして固めると...!!
アンモナイト石けんの完成~♪
とてもきれいにできました!!
笑顔がまぶしいです!
11月にはいっても楽しいイベントがたくさんあります♪
11月のイベントスケジュールは、こちら
みなさんのご来館お待ちしています!!
フロアスタッフ 田畑
こちらは、10月14日(土)・15日(日)に東条湖おもちゃ王国で開催された「第16回 はたらくくるま大集合inかとう」でのようすです。
このときほどたくさんの車は出ませんが、「ゆめはく」では、楽しく遊べますよ。
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)では、秋企画「どんぐりいっぱい」を開催中。
新企画「まいにちどんぐり」では、会期中、いつでも「どんぐりコロコロ」して、遊べます。
12月17日まで。
- - - - - - - - - - - - - - - -(以下、丹波市ホームページより転載)- - - - - - - - - - - - - - - -
第4回 ものづくりはっぴいステージ」Inコモーレ丹波の森 開催のお知らせ
商品を販売します! わたしたちの「手」づくりを「手」に取ってください!!
障がい者就労支援事業所等で毎日一生懸命作っているわたしたちの商品をぜひお買い上げください。
イベントでの売り上げは、わたしたちの工賃となります。
みなさんのご協力をお願いします。
● あつまれ! はたらくくるま
おなじみのあのクルマからこんなクルマまで、いろんなしごとをささえるクルマをみてください。
● ステージ発表
手話パフォーマンス、障がい者ダンス、キッズダンスをお楽しみください。
● 作品展・体験コーナー
絵画等の作品を展示します。さをり織りや福祉ネイルを体験できます。
● 日 時 11月4日(土曜日) 10時~15時
● 開催場所 コモーレ丹波の森(丹波市柏原町母坪335-1)
● 主 催 丹波市・ものづくりはっぴいステージ実行委員会
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日曜日と月曜日にかけて台風が通りましたが
みなさん大丈夫でしたか?
今朝の博物館は、落ち葉や枝拾いからはじまりました。
幹が折れている木もあり台風の大きさをまじまじと感じました。
そんな週末の日曜日に
フロアスタッフとあそぼう!「ハロウィン★クイリング」を行いました。
スタッフの心配ははずれて、雨の降る中でしたが沢山の参加がありました♪
クイリングは、細長く切った画用紙をくるくると渦巻き状に丸めて、形を作るものです。
みんなで工作の前にゲストの『コウモリ君』に登場してもらいました。
生涯学習課:安井課長がコウモリになって登場!迫力満点です(*^_^*)
みんな真剣にクイリングの説明をじっくり聞いています。
くるくると紙を巻いているところ。
完成して「コウモリ君」に報告しているところ。
みんな素敵なカードが完成しました。ハロウィン本番までおうちに飾ってね。
フロアスタッフ せら ゆうこ
10月15日はフロアスタッフと遊ぼう『きょうりゅう骨パズル』を行いました!
大きな恐竜の骨パズルを、みんなで力を合わせて組み立てます!ミュージアムショップは、ひとはくのエントランス(入場無料)にあります。
ひとはくオリジナルグッズをはじめ、プロ仕様の虫・魚とり網といった調査道具、ポストカード、館員の書籍などを取りそろえておりますよ。
◀人気なのはタンバティタニス(丹波竜)などの
恐竜フィギュア。
おもちゃ屋さんにはない本格モデルです!
恐竜組み立てキットは大小さまざま。
卵型カプセルになっていて、中を開けると恐竜が出てくるものも!(画像クリックで拡大)
Woody Heart 恐竜3Dペイント
◀天然木フィギュアに、アクリル絵の具6色と筆がついているので、ペイントしてオリジナル恐竜をつくろう!
紫水晶などの鉱物や オオサンショウウオなどの水生生物のぬいぐるみもかわいいよ♪
他にも昆虫フィギュアなどがたくさんあり、みているだけでも楽しいですよ。
博物館にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
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ミュージアムショップ営業時間
平日(火曜日~金曜日) 12:00~16:00
土・日・祝 11:00~16:30
月曜日 休み
※なお、月曜日であっても博物館開館の場合、開店いたします。
フロアスタッフまつだ
秋の行楽シーズンですね~
ひとはくファンの方をはじめ、兵庫県に来られた方に朗報でございます!!
なんと!!ひとはく エントランスホール付近で公衆無線LANが利用できるようになりました!!
エントランスホールでのお土産のお買いものや待ち合わせ、ご休憩の際に無料で利用できます!!
はじめて兵庫県に来られた方、ひとはくの次にどこへ行こうか?
なーんて お役にたてるかも知れませんね!
公衆無線LANその名前は「Hyogo_Free_Wi-Fi」です!
兵庫県が・・・
海外からの兵庫県への来訪者等の利便性向上を目的に、公衆無線LAN「Hyogo_Free_Wi-Fi」を整備し、
兵庫を訪れるインバウンド客獲得の増加を推進するとともに、関西広域観光への対応を目的としています。
他にも県立施設等71カ所に整備しているそうです!
さて・・スマホなどからの接続方法です・・・
ただし・・エントランスホール付近でしか「Hyogo_Free_Wi-Fi」に接続できません。
※注意1 スマホなどWiFi連続接続時間は30分です。
※注意2 ひょうごツーリズムガイドのHPに接続されます。
※注意3 ひとはく館内のWiFiではありませんので・・・
ひとはくスタッフが・・・接続方法についての対応ができないことご容赦ください。
サービス・接続方法について不明な場合は、ご自身でWi-Fiサポートデスク
0570-783-506(10時00分~18時00分)にお問い合わせください。
でも・・安心してください!
ひとはく館内へ入館すると・・・・ひとはくの館内WiFiがありますので!
館内全域で無線LANによるインターネット接続を無料でご利用いただけます!
また・・・海外の来館者の方へのサービスとして
ひとはくでは、展示物に近づくと、スマートホンで展示物の説明がみられるアプリ
【館ナビ】を実証実験として試行しています。英語版での展示解説も楽しめます!
ぜひ、ご自身のスマ-トホンを使って「展示解説」をお楽しみください。
【館ナビ】の利用方法について
利用方法の詳細はこちらから(PDF1.68MB)
それでは・・・みなさまのご来館をお待ちしております!
生涯学習課 中前 純一
10月8日(日)に
フロアスタッフとあそぼう
「画はくの日~ハロウィンバージョン~」 を行いました!
ひとはくでは毎月第二土曜日を「画はくの日」として、
毎月テーマを変えて、博物館の展示物をみんなで描いてもらうイベントを行っています。
今月はハロウィンバージョンです★
4階ひとはくサロンで
普段は公開していない少し怖い!?標本を描いてもらいました♪
コウモリや 1mを超えるアリゲーターガーのほか、
ふだん非公開のカラスやフクロウ、
そしてクジャクのはねなど色んなものを描いていただきました。
作品は約1カ月間4階ひとはくサロンに掲示して、
そのあとは博物館で1年間保管します。
取りに来てくれたらいいことがあるかも?!(*^_^*)
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは
10月14日(土)ひとはく探検隊「『秋のさとやま』の中を歩こう」
博物館に近いブイブイの森(南公園)を散策します。
時間:13:00~15:00
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料
当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
※小学2年生以下は保護者同伴でご参加ください。
歩いて山のなかに入りますので、よごれてもいい服装(長袖、長ズボン)でおこしください。
※雨天中止
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもと・まつだ
ひとはくのある深田公園も紅葉が少しずつ始まり、秋を感じさせます。秋は芸術の季節。県立北摂三田高等学校邦楽部をお招きして、ひとはくサロンコンサートを開催しました。「八橋検校作 六段の調べ」と「吉崎克彦作 風の音」を演奏していただきましたが、第1回、第2回合わせて、およそ200名の方々にお集まりいただき、琴の音色を楽しんでいただきました。
2年生の部長さんから、「1曲目は伝統的な琴の響、2曲目は激しや穏やかさなど表現の変化を楽しんでください。」と曲紹介があり、コンサートが始まりました。
普段は耳にすることの少ない和音階を、紅葉の始まった深田公園と、デルタドロメウスの復元骨格をバックに聴くことは非常に不思議な体験で、時間や空間を超えたものを感じさせてくれました。
今回は、琴の体験教室も行ってもらいました。琴爪(ことづめ)をつけて、生まれて初めて琴の音を出した子どもたちや大人の方々も多かったと思いますが、希望して参加していただいた皆さまに楽しんでいただけたようでした。
このように幅広い年齢層の方々に楽しんでいただいた今回のひとはくサロンコンサートとなりました。ご鑑賞いただいた皆さま、体験教室にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。 |
なお、ひとはくでは高校との連携に積極的に取り組んでおり、11月5日に三田西陵高校子どもみらい類型による「絵本の読み聞かせ&手遊び」、12月10日に三田松聖高校吹奏楽部による「ひとはくサロンコンサート~クリスマスコンサート~」を予定しています。どうぞご参加、ご鑑賞ください。
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
10月のKidsサンデーは、朝夕はちょっと空気がひんやりして
秋らしく感じられる日でした。
▲ハナミズキには、赤い果実がなっています
ひとはくの4階入口ちかくに巣をつくっているコシアカツバメ。
スズメと攻防しながら、まだ、3羽くらいいるようです(10月3日現在)。
▲ コシアカツバメ(10月3日に撮影)
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
今月は、
県立三田西陵高等学校の生徒さんによる「絵本の読み聞かせ」
が実施されました。
▲高校生が親子向けに「絵本の読み聞かせ」
このプログラムについては、『三田西陵高校生による「絵本の読み聞かせ」が行われました』として、
下記のアドレスに詳しく報告されています。
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/10/post_2386/
それから、三田市の有馬富士自然学習センター(キッピー山のラボ)さんによる
「キッピー山からこんにちは!『ひっつきむし あそび』」や、
▲ひっつきむしで、いろんな遊びをしましたよ~ ▲何をかんさつしているのかな~
NPO法人 人と自然の会さんの「自然工作『壁紙や額縁をつくろう!』」、
「パネルシアター『まんまるさん』『さんまい の おふだ』ほか」が実施されました。
▲『自然工作』のブースのようす ▲キレイな作品と一緒に、ハイポーズ!
▲「まんまるさん」上演中!
また、フロアスタッフの「デジタル紙芝居『ススキ草原のオーケストラ』、『ゆめ の つづき』」、
「展示解説『ひょうごの自然 じまんツアー』」、「フロアスタッフとあそぼう!『ひょうごの妖怪★たてばんこ』」
などが実施されました。
▲『ひょうごの自然じまんツアー』のようす ▲『ひょうごの妖怪★たてばんこ』のようす
ニホンザルも聞いている?
『ひょうごの妖怪★たてばんこ』は、
『こんにちは!フロアスタッフです~ひょうごの妖怪★たてばんこ~』として、
下記のアドレスに詳しく報告されています。
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/10/post_2385/
研究員によるオープンセミナーとして、「サンデーぜみ『ひっつっきむしをさがそう!』」、
「絵本の国」、「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『ひっつきむし で かお』」が行われました。
▲『ひっつきむしをさがそう!』のようす
▲『絵本の国』のようす
▲「解説!丹波の恐竜化石」のようす
『ひっつきむし で かお』に参加してくれた皆さんで~す
▲『ひっつきむし で かお』のようす
今回は、関西ユース(大学生)のお兄さん(三上さん)や、
ひとはく連携活動グループ「run♪run♪plaza(るん♪るん♪プラザ)」の
お姉さん(門口さん)が、
子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、11月5日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
今日は中秋の名月で、お月見の日。十五夜ともよばれています。
秋の鳴く虫たちの声をききながら、月をゆっくりとながめるのもいいですね。
博物館の隣にある深田公園は、
エンマコオロギやマツムシ、美しい鳴き声から「鳴く虫の女王」とよばれるカンタンなど
秋になるとさまざまな鳴く虫の声を楽しむことができます。※鳴く虫は通常、オスしか鳴きません。
フロアスタッフによるデジタル紙芝居で鳴く虫の声♪を楽しむのもいいですね。
10/8(日)
デジタル紙芝居「ススキ草原のオーケストラ」
場所:3階アースシアター
時間:14:30~(所要時間15分)
◀鳴き声 当てクイズ(挑戦してみよう!)
また、10/8(日)は県立北摂三田高等学校邦楽部をお招きして、
ひとはくサロンコンサート(秋の部)を開催します。
演奏のほか、琴の体験教室も行います。ひとはくで芸術の秋をお楽しみください。
場 所 演奏・体験教室とも4階ひとはくサロン
定員・参加料はありません。(ただし、大学生以上は観覧料が必要です。)
〔演奏〕
第1回:12:00~12:10
第2回:13:00~13:10
曲目:「六段の調べ 八橋検校作曲」「風の音 吉崎克彦作曲」
〔琴の体験教室〕
時間:12:15~12:30
内容:主に子どもたち対象に琴にさわって簡単な曲を奏でてみます。
曲目は「トトロのテーマ」「さくらさくら」など。
▲くわしくはコチラ
フロアスタッフまつだ
ひとはくでは、各月第1日曜日にはKids(キッズ)サンデーを行っています。10月は「絵本の国」も行いましたが、今回は子どもたちによりいっそう絵本に親しんでもらおうと、三田西陵高等学校子どもみらい類型ほかの高校生たちに来館いただいて「絵本の読み聞かせ」を行っていただきました。
2年生放送部の生徒さんによるお知らせ放送のあと、「はじまるよ!」のかけ声でオープニング。高校生もちょっと緊張気味です。そして、いよいよ読み聞かせ。ちっちゃなお友達、しっかり聞いてくれてありがとう。高校生もだんだん調子ができてました。
高校生のお姉さんたちが読むのもだんだん慣れてきました。子どもたちとの距離も少しずつ近づいていきます。そして、お話の間には手遊びも。お母さん、お父さんの協力もあって、子どもたちも身体を動かしながら楽しんでくれました。
最後のお話のあとは、みんなで歌を楽しんでおしまいです。子どもたちも高校生も笑顔のひとときでした。
ひとはくとしては、このようなイベントは初めての企画でしたが、子どもたちと高校生の笑顔を見て、開催して良かったと感じました。
ひとはくでは、今回の会場のオープンラボの横、レファレンスに常時絵本も用意しています。少し年齢層が上がると、科学や環境の話題を含む絵本も。そして、そして、中・高校生以上にはひとはく研究員の論文紹介も。ちょっと話が早回しになってしまいましたが、子どもたちが絵本に始まり本に親しみながら成長過程をたどってくれることを願っています。
生涯学習課 竹中敏浩
10月になりましたね!外はすっかり秋模様です。
ひとはくの周辺にはたくさんドングリのなる木があります。
ドングリを拾いながらお散歩するのも楽しいですよ♪
10月1日(日)、フロアスタッフとあそぼうでは
『ひょうごの妖怪★たてばんこ』 を行いました。
江戸時代のペーパークラフト立版古(たてばんこ)。
ひとはくが収蔵する「西国名所図会」の西宮の風景をもとに
ひょうごの妖怪を使った博物館オリジナルのたてばんこを作りました。
まずは最初に「ひょうごの妖怪クイズ」を行いました。
妖怪になりきったスタッフの迫真の演技に
お客さまからも笑いが起こります!
(ブログではお伝えできないのが残念です...)
クイズのあとは、いよいよたてばんこ作りです。
最後は、できあがった作品を手にひょうごの妖怪と一緒に記念撮影。
ぜひ、お部屋に飾ってたてばんこを楽しんでくださいね♪
フロアスタッフ たにぐち
9月24日(日)に
ひとはく探検隊「ダンゴムシを探そう」を行いました!
今回の隊長・鈴木研究員が、フロアスタッフと
一緒に深田公園にどんぐりを探しに出かけましたよ!
ダンゴムシはかせの鈴木研究員のプロフィールは☆こちら☆
深田公園に出発する前に、鈴木隊長よりお話がありました。
「今日は深田公園に色のついたダンゴムシを探しますよ!色は 緑 、 桃 、 青 、 金 です!」
実は、マーカーで色をつけたダンゴムシを前日の夜に深田公園に放したそうです(*^_^*)
探検隊では見つけた生き物のことを、研究員にすぐ聞けます♪
スズメガの幼虫を発見☆
\ダンゴムシ発見!青色だ!/
みつかったダンゴムシ☆
見つけたダンゴムシは
緑6匹、桃8匹、青20匹、金9匹 合計43匹 でした♪
※色はペイントマーカーでつけました。ダンゴムシは2か月ぐらいで脱皮をするので色は無くなるそうです。
くわしい報告書はただいま作成中です!
完成しだい4階ひとはくサロンに貼り出しますので、ぜひ見にきてくださいね。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは
9月30日(土)「はかせと学ぼう!~楽しい草あそび~」
深田公園に生えている植物を使って草あそびをしましょう。
詳細はこちら★をクリックしてご覧ください。
次回のひとはく探検隊は
10月14日(土)ひとはく探検隊「『秋のさとやま』の中を歩こう」
博物館に近いブイブイの森(南公園)を散策します。
詳細はこちら★をクリックしてご覧ください。
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもとまなみ
ひとはくでは、兵庫県県土整備部土木局総合治水課と共催で明石工業高等専門学校の協力を得て、ミニ企画展「みんなで取り組む総合治水展」を開催しています。
この企画展は、「ながす」、「ためる」、「そなえる」の3つの観点から、河川・下水道での対策、雨水の流出を抑制する流域対策、浸水時の被害を軽減する減災対策が県内の各地でどのように実施されつつあるかを展示しています。また、県下の工業高校や高専とカリキュラム連携事業で製作した模型の展示・実験や、 見て触れる雨水タンクなどの展示も行っています。
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ジオラマをつかったじっけんだよ! また、9月23日(土)には解説とジオラマを使った実験も行いました。 |
生涯学習課 竹中敏浩
9月22日(金),神戸市環境局より要請を受け,主任研究員橋本佳明が講師を務め,同市環境局環境保全部自然環境共生課や保健所の方々を対象とするヒアリ講習会を実施しました.
※本講習会で使用した手順書はこちらからダウンロードできます.>>ヒアリとアカカミアリの疑いがあるアリの1次スクリーニング手順 非営利目的であれば出典を明記してご利用いただて結構です.(CC-BY NC4.0)
講師を務めた橋本佳明の感想です.
「4時間に及ぶ,講義と実習というハードなプログラムで,講師の方がむしろ疲れ気味であったにもかかわらず,実習生のみなさんは,終始,真剣に,そして,熱心にプログラムに取り組んでいただきました.
少しでも,お役に立てたなら,幸いです.」
以下,その講習会の模様と資料(このページ下部からダウンロード可)を掲載します.
ヒアリの増加について説明,驚異となる繁殖力. アリの繁殖システムについて説明
講習会の様子.細かい作業です. ヒアリの特徴,前伸腹節・腹柄節・後腹柄節の説明
アカカミアリの頭部について説明 比較のため在来種の特徴について説明
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左写真は,鏡下で特徴を確認し,手順書と見比べながらスクリーニング(せんべつ)を行っているところです. 慎重に丁寧に行うことでスクリーニングを行うことができます. |
※写真提供は神戸市環境局自然環境共生課より
主任研究員 橋本佳明
生涯教育課 竹中敏浩
いま話題のヒアリですが、ひとはくでヒアリの標本が展示されているのはご存知でしょうか?
ヒアリは赤茶でツヤがある(腹部は暗色)南米原産のアリで、特定外来生物種に指定されています。
▲ヒアリ(写真撮影:橋本佳明 主任研究員)
4階ひとはくサロンで開催中の緊急速報展「ヒアリとアカカミアリ」は、多数の関心を寄せていただき、期間を2018年1月8日まで延長しております。
▲ヒアリの体長を100倍にした拡大模型も展示されています(写真左)
ヒアリの近縁種であるアカカミアリの標本や、
在来のアリとの見分け方パネルなどもありますので、ご覧ください。
・思ったより小さかった!?
ヒアリの体長は2.5~6mmと小型ですので、
来館されたお客様から「想像より小さくてびっくりです!」というお声をよくいただきます。
・ヒアリかも?
ひとはくでも多数の問い合わせがあるのですが、多くの場合、在来のアリ類です。
生活に影響がない場合、むやみに駆除する必要はありません。
ヒアリの侵略から私たちを守ってくれるのは、日本のアリです。むやみに殺虫剤をまくと、ヒアリの定着を防ぐために戦ってくれる在来アリまで殺してしまいます。
ヒアリかどうか、わからないときは、まず環境省などの専門機関に報告してください。
▼環境省から提供されている下記のファイルをご覧ください。
ストップ・ザ・ヒアリ(ヒアリの特徴・生態・駆除方法・刺された時の対処方法等の参考)
◀【最新版】危険生物ファーストエイドハンドブック 特別編集「ヒアリ」が
文一総合出版会からでました。
→ダウンロードして、どなたでもご覧になれます。
ヒアリについて、くわしくは ★コチラ★ をクリック
フロアスタッフまつだ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして96
分からないことを,分からないままに受け入れる
三谷 雅純(みたに まさずみ)
穏やかな表情で雑誌を売る男性がいます.にこにこ笑っているわけではありません.といって,ただ無表情で立っているのでもありません.さり気なく,興味を持つ人が現れるのを待っているのです.
押しつけがましさは全くありません.物を売るのですが,セールス・トークをしている現場に立ち会ったこともありません.ただひたすら穏やかな顔をして,黙って待ち続けます.
通路を行き交う人びとが先を急ぎます.人びとは興味なさそうに通り過ぎますが,本当に先を急いでいるわけではありません.大きな街では,どこもそうなのでしょうが,多くの人がいるように見えて,実は一人ひとりが孤立しています.そんな人たちにも,この社会に意見はあるのでしょう.しかし,その意見を積極的に表すわけではありません.第一,その意見にしたところで,たいていはオリジナルではなく,「大勢の人が言っていた意見」の受け売りのようです.急いで行く先に待っているのは,それぞれの人が眠る場所なのです.
そんな人ごみで穏やかな顔をして立ち続けるようすは,まるで修行僧です.道行く人に見やすいように、雑誌を片手で掲げて持っています.腕がだるくなります.大変でしょう.しかし,ずっと同じ姿勢を取り続けます.マガジン・ラックに立て掛けても同じ効果はあるのでしょうが,それを生身(なまみ)の人間がやっている.きっと そうすることに意味があるのです.
わたしがよく出会う男性は気さくな人で,行くとにっこり笑いながら挨拶をしてくれます.そして必ず,ひと言,二言,話をします.わたしはよく,その雑誌を買います.この雑誌のファンなので、その人でなくても,見かければ いつも買うのです.しかし,実を言うとその売り手からは,どこか懐かしい,子ども時代の思い出が漂うような気がしています.
*
わたしがその雑誌「ビッグ・イシュー日本版」(1) を買って立ち去ろうとしたとき,商品の片隅に,見慣れない冊子が立て掛けてありました.その冊子には『ギャンブル依存症からの生還―回復者12人の記録』(2) とタイトルが付いています.しゃがみ込んで,しげしげと眺めていると,わたしの様子に気が付いた男性は,「興味がある?」と聞きました.わたしが頷(うなず)くと,「持って行っていいよ」と言いました.
売り物ではないのかと躊躇(ちゅうちょ)したのですが,売り物ではないようです.男性に迷惑を掛けているのではないと分かり,安心して貰うことにしました.ギャンブル依存症とは,生まれついてのものと言うより後天的なものなのですが,脳に痕が残る症状だと認識しています.それがどんな症状なのかに興味があったのです.
家に持って帰って、早速,開いてみました.すると,その冊子をまとめたギャンブル依存症問題研究会の代表が,精神科医で作家の帚木篷生(ははきぎ・ほうせい)さん (3) でした.帚木さんのお名前を,わたしは『ネがティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(4) という本で知っていました.源氏物語五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と「蓬生(よもぎう)」から付けたペンネームだということです.
精神科医として,帚木さんはアルコール依存症やギャンブル依存症の患者たちと,回復を目指していっしょに苦労してきました.特にギャンブル依存症は、関係した本を多く書いていらっしゃいます.『ネガティブ・ケイパビリティ』は特にギャンブル依存症についてお書きになったものではありません.人間にとっての「共感」や「楽観的希望」についてお書きになった本です.例えば抗うつの治療薬は、自殺の危険がありますから,重度であれば必ず飲まなければいけません.しかし軽度ならプラセボ,つまり「偽薬」でも,直ると信じることが、かえって副作用がない分,身体への負担がなくて良いと言います.帚木さんは医者ですが,プラセボ効果を評価しておられます.これが「楽観的希望」です.
ネガティブ・ケイパビリティとは,不確実なことや曖昧な問題を前にして,安易に解釈せず,分からないまま,どうしようもないまま受け入れる能力のことです.鷲田清一さんの臨床哲学(「アートと哲学」(5))に通じるのかもしれません.
ネガティブ・ケイパビリティは,ギャンブル依存症とも関連の深い言葉です.ギャンブル依存症から抜け出すために自助グループ:GA(Gamblers Anonymous:「名前を名乗り合わないギャンブル依存症者たち」とでも訳すのでしょうか?)(6) に参加している人は,自分の置かれた状況を匿名で告白して、次の祈りを総和するそうです.神学者:ラインホルド・ニーバーが唱え始めた祈りです.
ニーバーの祈り(Serenity Prayer)
神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、
変えることの できないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
(大木英夫訳)
GA はアメリカ合衆国で起こった自助グループですから,キリスト教の教えは素直に受け入れられました.そして同じ概念の教えが,宗教を越えてイスラム教や仏教にもあるそうです.
自助グループで使う言葉に,「ギャンブルに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなったことを認めた」というのがあるそうです.これを「ギャンブルをして負けて,借金を作る自分は無力だ」と解釈するのは間違いで,「自分はギャンブル依存症という病気だから、勝っても負けてもギャンブルからは逃れられないし,一生楽しむことはできない.だから2度とギャンブルはできないんだ」と解釈するべきだと,冊子『ギャンブル依存症からの生還』に書いてありました.いったんギャンブル依存症に陥ってしまったら,もう完治することはない.後は再発しないように、うまく付き合わなければいけない.癌(がん)でいう「寛解(かんかい)」と同じです.
初めは,帚木さんもニーバーの祈りが何を言っているのかわからなかったそうです.しかし,2008年に帚木さんご自身が急性骨髄性白血病と診断され,ご自分でも闘病を続ける中で,この祈りの意味が理解できるようになったということです.この経験があったからこそ『ネガティブ・ケイパビリティ』を書かれたのかもしれません.
わたしが子ども時代,同級生だった あの子やこの子は,今頃どこで,どうしているのでしょう.
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(1) 「ビッグ・イシュー日本版」
https://www.bigissue.jp/
(2) 『ギャンブル依存症からの生還―回復者12人の記録』
http://www.bigissue.or.jp/activity/info_16083101.html
(3) 帚木篷生(ははきぎ・ほうせい)さん
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9A%E6%9C%A8%E8%93%AC%E7%94%9F
(4)『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(帚木篷生 著,朝日選書)
http://book.asahi.com/reviews/column/2017052800012.html
(5)「ユニバーサル・ミュージアムをめざして87:アートと哲学」
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/01/post_2281/
(6) ギャンブル依存症から抜け出すために自助グループ: GA(Gamblers Anonymous)
http://www.gajapan.jp/
18日はワークショップ「アンモナイト化石のレプリカづくり」をおこないました!
大人気イベントなだけに、朝からお客様がたくさん(^^)♪
青にオレンジ、赤...好きな色を2色選んで混ぜれば、
世界で一つのオリジナルレプリカが完成!
カラフルでとってもきれい!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のアンモナイト化石のレプリカづくりは、10/9(祝・月)に開催予定です!
たくさんのご参加をお待ちしています~(^0^)
フロアスタッフ きただにさやの
9/2(土)にオープンセミナー
「恐竜の組み立てを見よう!」~謎の恐竜デルタドロメウスの全身復元骨格がやってくる~
が4階ひとはくサロンで行われました。
▲4階インフォメーションカウンター前に並ぶ骨格標本
デルタドロメウスは、1996年にモロッコの白亜紀後期の地層から発見された、全長約8メートルの肉食恐竜です。
国立科学博物館から借りたレプリカ標本を、組み立てられる様子を見学できるという事で、
朝からたくさんのお客様がお越しになられました。
親子で見学されていた方から「恐竜の組み立ては初めてみるから、楽しみ!」との声も。
久保田恐竜化石総合ディレクターの解説のもと、専門業者の方により次々と骨が組み立てられていきます。
脚を土台でしっかり支えて、胴体、しっぽをつけ、
頭が最後に組み立てられると...
デルタドロメウスの完成です!
大人になるとティラノサウルスに匹敵する大きさに達し、その後ろあしの形状から足の速い恐竜であったと考えられています。
組み立てが終わったあとは、デルタドロメウスと写真を撮ったり、間近で骨格を観察したりと
とても楽しむことができました。
※完成したデルタドロメウスは、2018年2月~博物館のエントランスホールで展示されています。
9月のイベントは ★コチラ★ をクリック
フロアスタッフまつだ
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
9月のKidsサンデーは、ちょっと秋が近づいてきた感じがする
晴れたり、曇ったりの日でした。
8月下旬までは、アブラゼミやクマゼミがたくさん見られましたが・・・
▲エントランスホール前のハナミズキの幹にとまっているセミたち(8月下旬)
ひとはくの4階入口ちかくに巣をつくっている(恒例?の)コシアカツバメ。
まだまだ、まだ子育て真っ最中!!
▲ ヒナが大きく口をあけています
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
今月は、
三田市の有馬富士自然学習センター(キッピー山のラボ)さんによる
「キッピー山からこんにちは!『ひっつきむし で ムシかざり』」や、
▲ひっつきむしで『ムシかざり』をつくりま~す ▲『ムシかざり』をつけて、はいポーズ!
NPO法人 人と自然の会さんの工作のプログラム「よく回る風車作り」や、
▲『よく回る風車作り』のブースのようす ▲人と自然の会の方が丁寧に指導されています
▲キレイな風車!
研究員によるオープンセミナーの「風に乗って飛ぶタネの模型をつくろう」、
「解説!丹波の恐竜化石」や、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居『ころころ だんちゃん』、『スミスネズミと100年の森』」、
「展示解説『ひょうごのどうぶつツアー』」、「フロアスタッフとあそぼう!『川で さかなつり』」
などが実施されました。
また、今月は特別に、筑波大学土壌学研究室の皆さん
(田村先生、羽生さん、段さん)による「光る泥だんごをつくろう!」
(午前・午後に各1回)が実施されました。
みんな楽しそうに、作っていましたよ。
保護者の方が、夢中になっている姿も・・・。
みなさん、泥だんご、ピッカ、ピカになりましか?
今回は、関西ユース(大学生)のお兄さん(伊藤さん)や、
泥だんごが大好きなお姉さん(片山さん)が、
子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
8/31(木)の フロアスタッフのワークショップは「恐竜ストラップをつくろう!」
8月最後のワークショップ、たくさんのお客様にご参加いただきました。
作っていただいたのは、すべて兵庫県で発見された恐竜です。
▲兵庫県で発見された恐竜とほ乳類化石
(※ティラノサウルスは先祖にあたるティラノサウルス類が発見されています。)
素敵な作品がたくさんできました。ありがとうございます!
3階の丹波の恐竜化石展示室にホンモノの化石がありますので、ぜひご覧くださいね!
次回のワークショップは
9/18(月・祝) 「とっても簡単!化石のレプリカづくり」です。
カラフルなおゆまるから好きな色を選んで
自分だけのオリジナル、アンモナイトをつくってみましょう。
時間:10:30~16:00
随時受付/11:30~13:00は昼休憩
場所:4階オープン・ラボ
参加費:100円
※材料がなくなりしだい終了します。
フロアスタッフまつだ
8月の ひとはく は親子連れで、連日大賑わい。
8月30日(水)ワークショップ『プラ板づくり』
も朝からたくさんの方が参加してくれたよ。
下絵を選んで、プラスチックの板にマーカーで
なぞって絵を描いたら、形に切り・・・
ひもを通す穴を開けたら、オーブントースターで焼くよ!
すると大きさが1/4に小さくなっちゃうよ。
ひもを通してビーズやスパンコールで飾りをつけたら
パパやママと一緒に飾りをつけるのっておもしろいね!
完成~!
みんなどんなところに飾るのかな?ランドセルにつけるって言ってた子もいたよ。
素敵な笑顔!素敵な作品!
みなさんに会えてとっても楽しい1日でした。(*^_^*)
ご参加ありがとうございました。
フロアスタッフ せら ゆうこ
ひとはくは開館25周年を記念して、「ひとはく研究員のいちおし25選」を行っております。
この開館25周年記念展示は、初夏・夏・秋・冬の4期に分けて実施。夏の部は、12の展示があります。
▲くわしくはコチラ
3階・4階の展示室のあちこちに25種類の妖怪がパネルで隠れていますよ
妖怪と記念撮影もできます♪
▼完全こうりゃくシート「妖怪みっけ」が4階にあるので、妖怪シートを手に入れて妖怪はかせになろう!
全部みつけたら記念にシートを持って帰ってね。
★人と自然の博物館がある三田市の妖怪を2つご紹介★
▲「かっぱ」と「りゅう」です。画像クリックで拡大します。
自分のすんでいる地域にどんな妖怪がいるかな?
展示室にかくれている妖怪をさがしにきてくださいね!
期間:平成29年7月15日(土)〜9月10日(日)まで
ちなみに、4階ひとはくサロンには「フロアスタッフのおしごと25選」の展示があります。
ぜひご覧ください☆彡
フロアスタッフまつだ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして95
高次脳機能障がい者には聞こえない J-アラート
わたしは「全国瞬時警報システム」や「全国瞬時警報システムの訓練」のニュースに接するたびに,本当に大切な情報ならば,もう少し何とかならないのか,という感情が湧いてきます.それは全国瞬時警報システム,つまり J-アラート の警戒を伝える音声が,ロボットのような男声(おとこ・ごえ)だからです.
その音は、明らかにフォルマント合成の人工合成音声です.フォルマント合成の音(肉声の声ではなく「音」)は機械的な変換はすぐに出来ますが,高次脳機能障がい者には,何を伝えようとしているのか,よく理解できません.厳密には,聴覚的な認知の苦手な高次脳機能障がい者や失語症者は,ということです.詳しくは,
三谷雅純 (2015):聞くことに困難のある人がわかりやすい音声 :視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか.(人と自然 26: 27−35)
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/NO26_004-1.pdf
や
三谷雅純 (2016):公共放送で使われる人工合成音声が聞き取りにくいコミュニケーション障がい者の実態把握.(JR西日本あんしん社会財団 平成27 年度研究助成 研究実績報告書)
http://www.jrw-relief-f.or.jp/results/2014/img_2014/kenkyu2014_06.pdf
をご覧下さい.
今,学会誌「福祉のまちづくり研究」に投稿をしている わたしの論文では,高次脳機能障がい者には,アラーム自体も認識が難しいことを述べています.アラームも認識できないのでは,一部の人には「警報システム」に役を果たせないことを意味します.
独居しておられる高次脳機能障がい者は、案外,多いのです.
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
8月最後の日曜日の8/27、ひとはく探検隊「海の生きもの探険」をおこないました!!
博物館の中で海の生きもの探険とは??
なんと!!普段は入ることのできない収蔵庫を探険し、海の生きものの標本を見てもらうことが出来るんです。
探険隊長は、水の生きもの博士の三橋研究員です!
4階ひとはくサロンに集合し、「兵庫のイカ・タコ類25選」を見てから、
収蔵庫へ出発(^_^)/
厚い扉の奥は、たくさんの標本が!!
収蔵庫を探険した後は、収蔵庫から持ってきた標本を見て、絵を描きました。
ご参加のみなさま、ありがとうございました!!
9月のひとはく探検隊は「ダンゴムシを探そう」←詳しくはタイトルをクリック★
博物館周辺にはどんなダンゴムシがいるかな?
博士と一緒にダンゴムシを探して観察してみよう!
みなさまのお越しをおまちしております☆彡
フロアスタッフ かどはまえりこ
県立高等学校の生徒が取り組んでいる県庁インターンシップですが、4日目・5日目を終え、インターンシップが終了しました。博物館で行うインターンシップらしい取り組み、高校生らしい取り組みとして成果を修めることができたと思います。その様子をご紹介します。
〔第4日目・8月24日〕
系統分類グループの高野主任研究員の指導のもと、植物標本の整理を行いました。丁寧に慎重に扱う必要のある植物標本。じっくりと取り組んで博物学の基礎を学びました。
<左:植物分類学が専門の高野主任研究員から標本の整理方法を学びながらの作業です>
<右:半田ごて、接着剤、新聞紙・・・七つ道具を使いながらの作業です>
〔第5日目・8月25日〕
午前中は、来館者にデジタル紙芝居を上演しました。篠山鳳鳴、篠山東雲、宝塚北の3生徒で協力して3種類のアンモナイトをキャラクター豊かに演じ、来館者に「アンモナイトが化石になってひとはくに来るまで」を分かりやすく説明することができました。
<左:デジタル紙芝居アンモナイト物語の始まり、はじまり!>
<右:3種類のアンモナイトをキャラクター付けをしっかりと演じ分けています>
午後には、小さな子どもたちを中心とした来館者を対象に、アンモナイトのレプリカづくりを行いました。年代の近い高校生が指導するレプリカづくりを子どもたちも楽しんでくれた様子でした。
<子どもたちに分かりやすく説明> <ティラノハットも板についた楽しいお兄さん>
<左:退館式では一人ひとり感想を述べました。身振り手振りも入れて説得力ある話し方です>
<右:博物館前で記念撮影>
これでインターンシップも終了です。県庁インターンシップは、高校生が自己の将来の在り方・生き方について考え、目標を持って主体的に進路選択ができる力を養うために行っています。今回参加した生徒の皆さんが、継続して自己実現をする力を身に付けることを願います。
〔県民情報番組〕ひょうご"ワイワイ"の取材を受けました。
ひょうご"ワイワイ"は、第3日曜を除く毎週日曜日、朝8:30からサンテレビで放送中の県民情報番組です。兵庫県の取り組みや地域のホットな話題など、県民情報盛りだくさんの番組です。
今日は、兵庫県広報専門員の清水奈緒美さん、高曽根里恵さんが、ひとはくを訪れて、テレビカメラとともに取材をしてくれました。その取材のようすを少しご紹介します。
<1F生物の歴史の展示を撮影中> <1F霊長類の進化とヒトの起源の展示を取材>
<1Fヒトの起源の展示を撮影中> <3Fタンバティタニスの化石を撮影中>
<4Fひとはくサロン オープンラボ> <オープンラボのアンモナイト化石に興味津々>
この夏は、親子連れから年配の方々まで、また今日もオーストラリアからの留学生が来館するなど遠方からご近所の方々まで、本当に多くの方々がひとはくにご来館いただきました。ありがとうございました。
今日取材を受けた番組は、下記のとおり放送が予定されています。またのご来館の参考にどうぞご覧ください。
![]() |
ひょうご"ワイワイ" 特集のコーナー 「あいたい兵庫ガイドブック(仮)」 サンテレビ 9月10日(日)あさ8:30~9:00 (再放送) 9月11日(月)夕方6:00~6:30 |
夏休みもいよいよ終わりに近づいてきました。
ひとはくは、8月後半もイベントが充実していますよ。
8/27(日)~31(木)の期間中は、いちにち遊べるワークショップが毎日あります♪
開催中の企画展「ひょうごの妖怪25選」の
妖怪6種類の中から、好きな妖怪の缶バッジをつくろう!
※デザインは予告なく変更される場合がございます。予めご了承下さい。
絵を組み立てつくる、江戸時代のおもちゃ
たてばんこで、台場クヌギに集まる昆虫のようすを
つくってみよう!
モールでどうぶつを作って、
小さなジャングルを完成させよう!
好きな絵をかいて、
オリジナルのプラ板をつくってみよう!
恐竜の絵を自由にかいて
オリジナルのストラップをつくってみましょう!
▲くわしくは、各イベントのタイトルをクリックしてください。
いずれも
時間:10:30~16:00 時間内は随時参加OK (11:30~13:00は昼休憩)
場所:4階オープン・ラボ
参加費:100円
※材料がなくなりしだい終了します。
このほかにもたくさんのイベントがあります。みなさまのお越しをお待ちしております!
★7/21~8/31の夏休み期間は 無休 で開館しています。
フロアスタッフまつだ
8/15(日)ワークショップ「昆虫のはんこペーパーバッグ」をおこないました。
お盆ということで、博物館は朝からおおにぎわい☆彡
「昆虫はんこペーパーバッグ」にもたくさんの方が参加してくださり、午前中で整理券50名が
売り切れになり、大盛況でした!!
会場は、3階展示室の大きな台場クヌギの前。
スタッフ手作りの消しゴム昆虫はんこを押して、紙で作ったクヌギの葉っぱと
クヌギのどんぐりストラップをつけます。自由に絵を描いて完成!!
参加してくださったみなさま、ありがとうございました!!
▲クリックで拡大します
ひとはくでは、夏休み最終日まで、ワークショップや各種イベントをご用意してます☆
みなさまのお越しを、スタッフ一同お待ちしております♪
フロアスタッフ かどはまえりこ
今日、8月21日(月)、「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の事後学習会を行いました。8月1日~5日まで、台湾で貴重な経験を積んだ大阪・京都・兵庫の3府県の高校生たちが、ひとはくで再び集い、調査体験ツアーの振り返りと学びのまとめを行いました。
この日は,山内主任研究員による土壌動物のサンプリングと仕分け実習をメインの授業として行いました。
<左:秋山主任研究員から今日の趣旨説明>
<右:実習室にて山内主任研究員からツルグレン装置とウィンクラー装置について説明>
<ウィンクラー装置について説明> <ウィンクラー装置を自分たちで組み立てる>
実習室での説明に続いて、ひとはくの位置する深田公園で土壌のサンプリングを行い、装置を使って土壌動物の抽出を行いました。
<マダニの採集方法を学ぶ> <草むらで採集を試みる>
<左・右:シフターによる土壌の採集>
実習室に戻り、深田公園で採集した土壌を装置にかけました。
午後からは、最初に調査体験ツアーの全体アンケートを書いた後、振り返りテストを行いました。テストと言えども調査体験ツアーはひと味違います。【第1問】東眼山の標高は? 【第5問】スウィンホーキノボリトカゲの胃内容物の調査を行った結果、本種は何を捕食していることがわかったか? 体験をよ~く思い出せば解ける問題です。
<左:深田公園で採集した土壌を装置にかけて土壌動物の抽出を行う>
<右:振り返りテスト。うーん、思い出せたかな??>
双眼実体顕微鏡を用いて土壌動物のソーティング(仕分け)を行いました。自分たちの足下に、こんなに多様な土壌動物の世界が広がっているのです。
<左:高校生たちの見ている土壌動物の世界はこんな世界です。中央はヤスデ類とワラジムシ類です>
<右:吸虫管も用いながら土壌の中から動物を探し出す>
山内主任研究員から土壌動物のことや研究のことなどについて、尽きることなく学んでいました。
「土壌動物の生態は良く分かっていない。1種の生態を研究したとしても論文が書けるぐらいです」・・・
この言葉にキラリと目を輝かせる生徒もいました。
これで、今年の「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」は幕を閉じます。今年は台風の影響を受け、2日の短縮を余儀なくされました。しかし、生きもの好きの高校生が、日本と台湾の高校生とも交流しつつ豊かな自然の中で調査を体験して、ナチュラリストの芽を育んでくれたのではないかと思います。参加の高校生たちが今後もその芽を育て続けてくれることを願っています。
生涯学習課 竹中敏浩
兵庫県教育委員会としては、就職・就業をめぐる環境の変化等の中で、若者の勤労観、職業観が変化し、社会人・職業人としての基礎的、基本的な資質を高校生に身に付けさせることが社会における課題となっていると考えています。このため兵庫県においても、県庁や県関係機関、県警察本部において、就業体験(インターンシップ)を実施し、生徒が自己の将来の在り方・生き方について考え、目標を持って主体的に進路選択ができるようにするとともに、生徒に夢を実現する力を身に付けさせることを主旨として行うものです。
今年、ひとはくにおける県庁インターンシップは、8月21日(月)から25日(金)の5日間を予定しています。兵庫県立篠山鳳鳴高等学校、篠山東雲高等学校、宝塚北高等学校から1名ずつ参加しました。8月20日(日)に
フロアスタッフとあそぼう
「恐竜モビール~丹波竜とその仲間たち~」を行いました!
かわいい恐竜たちのモビールをつくりましたよ★
まず、丹波竜についてお勉強♪
2006年に丹波市で恐竜の化石が発見されました。そして、
2014年に新種の恐竜として「タンバティタニス・アミキティアエ」と命名されました。
次はシルエットクイズ!「なんのシルエットかな~?」
正解は曲竜類(ヨロイリュウ)でした!
次は、モビール作り★
ひもに 丹波竜や 恐竜たちをはりつけましたよ!
とてもかわいい恐竜モビールができましたね(*^_^*)
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは
8月26日(土)フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」
博物館の展示をじっくり観察しながら絵を描いてみましょう。
色鉛筆など道具は貸出します。
時間:13:30~14:00
場所:来てのおたのしみ♪
定員:なし
参加費:無料
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもとまなみ
8月20日(日)、赤穂市立海洋科学館で開催された「夏屋台実験教室『サイエンス寺子屋』」に
移動博物館車「ゆめはく」で参加しました。
▲赤穂市立海洋博物館で展開した「ゆめはく」
「サイエンス寺子屋」は、夏休みを利用して、子どもたちに
科学遊びや物づくりの楽しさ、科学への興味・関心を持って
もらうことを目的に開催する実験教室です。
▲「サイエンス寺子屋」の受付付近のようす
ゆめはくの中では、キレイな昆虫が展示してあり、「むしむし みっけ」という
プログラムを実施しました。ゆめはくの前では、昆虫キューブ・パズルも登場!
また、ゆめはくの近くの ひとはくのブースでは、体験型のプログラム
「アオギリのタネ の もけいを つくって 飛ばそう!」を行いました。
▲ゆめはくの中での「むしむし みっけ」のようす。 ▲昆虫キューブ・パズルをみんなでしているところ
▲アオギリという植物の本物のタネ(果実)を ▲アオギリのタネの模型をつくっているようす
飛ばしているところ
科学館の運営協力隊の皆さんがいろいろな寺子屋(ブース)を実施されていました。
▲ピロティーでは、いろんな寺子屋が実施されています
兵庫県立赤穂高等学校の生徒さん や 赤穂市内の小学校の先生方も
ボランティア・スタッフとして活躍されていました。
ひとはくのブースにも、赤穂高等学校生の守安さんと元科学館職員の
掃部さんがお手伝いをしてくださいました。
▲寺子屋終了後、「ゆめはく」の前で記念撮影
ゆめはくが帰る際、ボランティアスタッフの皆さんが見送ってくれました!!
▲見送ってくれている ボランティアスタッフの皆さん
寺子屋を担当された皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、暑い中、お疲れ様でした。
◆お知らせ
現在、赤穂市立海洋科学館では、開館30周年記念の特別展「太陽系の旅」(8月31日(木)まで)が開催されています。
ご家族連れで行かれてはいかがでしょうか。
赤穂市立海洋科学館は、兵庫県立赤穂海浜公園の中にあります。
入館は、午前9時~午後4時まで。火曜は休館です。
高校生以上300円、小中学生150円。
詳しくは、赤穂市立海洋科学館のホームページ(http://www.ako-kaiyo.jp/)をご覧ください。
ひとはく 塚本・小舘(記)
むしむしたいけん2017、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)にて、5日間で652名の方が楽しんでくださいました。
子どもたちのキラキラなようすを、スナップ写真でご紹介します。
たくさんのコメントも、ありがとうございました。スタッフ一同、励みになります。
むしむしたいけん、来年の開催は未定ですが、虫にふれる機会は、つくっていきたいと考えています。
キッピー山のラボでは、8月中、「むしさんデビュー」(30日までの水・金 10:30〜11:30)、「あさムシ!」(20日(日)・27日(日) 10:00〜11:00、「生きものタッチ」(27日(日)までの土日 13:00〜16:00)と、まだまだ虫にふれる機会があります。ぜひいらしてください。
【むしむしたいけん2017 スタッフ】
ユーススタッフ(ひとはく連携活動グループ「テネラル」・博物館実習生ほか)
(大学生)合田裕一・坂本貴海・新熊千遥・辻本光史朗・長尾いろは・中谷朱里・洞出七海・堀内湧也・福田 洵・溝手 舜
(高校生)内田隼人・濱田悠太・福井 翔・室谷泰智
大人たち
(キッピー山のラボ)池田 大・奥井かおり・高瀬優子・高見咲恵・長谷川真奈維
(NPO法人こどもとむしの会)吉岡朋子
(兵庫県立人と自然の博物館)八木 剛
(八木 剛 記)
生涯学習課
今日「山の日」は昨年より実施された新しい国民の祝日です。ひとはくでも特別な催しをと考え、県立北摂三田高等学校吹奏楽部をお招きし「ひとはくサロンコンサート」を開催しました。ひとはくサロンでの簡単な支度のコンサートであったにも関わらず、演奏の30分以上も前からたくさんの方々にお集まりいただき、およそ250名の方々にお聞きいただきました。お集まりいただきました皆さま、ほんとうにありがとうございました。
高校生に大人気のポップスやアニメソングとして、MONGOL800の歌で知られる「小さな恋のうた」、欅坂46の「サイレントマジョリティー」、エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」の3曲を演奏してくれました。
<野球の応援歌にもよく使われる「小さな恋のうた」> <生徒さんたちが曲紹介>
<左&右:本当にたくさんの方々にお集まりいただきありがとうございました>
素晴らしい演奏をしていただいた北摂三田高校吹奏楽部のみなさん、ありがとうございました。おかげで特別な「山の日」にすることができました。こんなサロンコンサートを行うことは、25周年を迎えるひとはくでも初めての試みでしたが、小さなお子さんがからだ全身でリズムを取りながら聞いてくださるようすを見るとやって良かったと思います。
北摂三田高校吹奏楽部は「地域に愛されるバンド」を目指して、狭間が丘夏祭りへの参加や高齢者福祉施設の訪問等にも積極的に取り組んでおられるそうですが、今後さまざまな場面でのご活躍を祈りしたいと思います。
生涯学習課 竹中敏浩
むしむしたいけん2017開幕しました!!

今年の会場は、県立有馬富士公園「出合いのゾーン」内にある、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)。
ジャンボクワガタ「つよしくん」のいるところです。
会場の「学習室」は、ひとはく実習室より少し広く、なんとなく、登場する虫たちの種類も多いかもしれません。
たぶん、来場者数は ひとはくより少なく、ゆったり楽しんでいただけます。
会場内は、これまでと同じ、生きた昆虫にふれるコーナー、ぬりえコーナー、ベビーコーナーです。
蚊帳(かや)の中には、トンボやセミ、バッタ、チョウなど、よく飛ぶ虫が、
テーブルの上には、カブトムシ、クワガタムシ、ミズカマキリなど、あまり飛ばない虫がいます。
スタッフのお兄さん、お姉さんたちといっしょに、やさしくさわってください。
登場する虫は、ひとはく開催時とちょっと違います。違いがわかるかなあ~~

「むしむしたいけん」は、8月10日(木)~13日(日)・15(火)の5日間です。
※ 14日(月)は、キッピー山のラボの休館日となります。
参加費:2歳以上の方、お一人100円。まほうのスタンプで、再入場は自由。
(キッピー山のラボ、有馬富士公園の入館料、入園料は、無料です。)
この間、ひとはくでは、「いしころ あそび」を開催しています。
ひとはくへも、ぜひ、いらしてください。
(八木 剛)
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
8月のKidsサンデーは、少し曇ったりする時間帯もありましたが、
晴れて、とても暑い日でした。
ひとはくの 4階入口ちかくに巣をつくっているコシアカツバメ。
狭い入口から2羽が顔を出していますが、巣の中は、暑くないのでしょうか。
▲エントランスホール前の広場(背が高い木は、セコイアという木)
▲ 2羽のコシアカツバメが見えます ▲ エサを運んできて あたえています
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「絵本の国」、「泥だんご を つくろう!」(これらは午前中にスタートし、午後も開催)、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示解説『ボルネオ ジャングル探検 ツアー』」
ひとはく連携活動グループの Labones(ラボーンズ)さんの「丹波の恐竜化石発掘セミナー」などが実施されました。
▲絵本がいっぱい「絵本の国」 ▲クイズをしながら解説を聞く「ボルネオ ジャングル 探検 ツアー」
▲子どもだけでなく大人にも人気の「泥だんご を つくろう!」 (4階入り口ちかくで)
▲できあがった泥だんご ▲私たちの巣も「泥だんご」でできています!
(コシアカツバメ談!? 4階入り口ちかく)
▲Labones(ラボーンズ)さんの「丹波の恐竜化石 発掘セミナー」のようす
◆また今月の「サンデーぜみ」は、『「みき で かお」を さがそう!』で、博物館実習生が実施してくれました。
このプログラムは、外に出てセコイアの木の幹で「かお」をさがします。
▲ セミナー室で お話を聞いて
▲みんなで外にでて、セコイアの木の幹で「かお」をさがしたり、木の観察をします
午後からは、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフと あそぼう!」が実施されました。
また、ひとはく連携活動グループrun♪run♪plaza(るんるん・ぷらざ)さんの
「run♪run♪サンデー『みずでっぽうであそぼう!』」、同じく連携活動グループの
NPO法人 人と自然の会さんの「高くあがる紙トンボ」、「パネル シアター」、
研究員によるオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『はねる おもちゃを つくってみよう!』」
が実施されました。
◆今回の「フロアスタッフと あそぼう!」は、『ひとはくクイズ大会~夏の陣』です。
▲ グループに分かれてクイズに答えて、 正解すると両手をあげて大喜び~
参加したみなさん、いくつ正解したかな?
◆「run♪run♪サンデー『みずでっぽうで あそぼう』」では、深田公園にでて
いろんな『みずでっぽう』であそびました。
◆今回の「パネル シアター」は、『ブレーメンの音楽隊』、『てんぐと かっぱと かみなりどん』
などのお話でした。太鼓もあり、とても賑やかでしたよ。
▲ 『てんぐと かっぱと かみなりどん』上演中
◆「高くあがる紙トンボ」は、牛乳パックなどをつかってつくります。
できた紙トンボは、人と自然の会のスタッフの方が やさしく飛ばし方を教えてくれました!
▲「高くあがる紙トンボ」のようす
◆「解説!丹波の恐竜化石」では、丹波の恐竜化石の発見からクリーニングのことまで、
研究員から詳しく説明を受けていました。
◆サンデーさーくる『はねる おもちゃをつくろう!』では、研究員による
カエルのクイズがあり、そのあと、カエルの はねる おもちゃの工作をしました。
いい作品ができましたね~
▲できた作品と一緒に ハイ! ポーズ!!
今回は、博物館実習生(大学生)の、お兄さん、お姉さん(中塚さん、今城さん、福田さん)が、
一部のプログラムを実施したり、子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、9月3日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾 5日目■
生きもの調査体験ツアーin台湾5日目です。 今日は帰国日!朝からバスで土産物屋さんに行きました。お茶の試飲のあと、家族や友達へお土産を探しましたが、約15分で全員完了!決断が早い子達です。
その後、国立台湾博物館(土地銀行展示館)の見学に行き、古代生物の化石などを見学して回りました。高校生たちはここでもミュージアムショップなどでお土産を購入していました。延長カリキュラムに参加していた台湾の高校生ともここでお別れ。博物館の前でいつまでも手を振ってくれていいました。
昼前には桃園国際空港に到着。帰国の途に就きました。台風5号の影響で、九州南部付近で飛行機が揺れる時間が続きましたが、大半の高校生は疲れて眠っていました。 ほぼ定刻通りの17時過ぎに到着し、解散式を行いました。
2回目となりました「生きもの調査体験ツアーin台湾」が無事に終了しました。
怪我をする子も病気にかかった子も無く、元気に帰国することができました。 台風のおかげでスタートが2日遅れましたが、スケジュールの再調整と、フィールド調査に出た時にだけ雨が止むという幸運、台北市立動物園側の多大なる配慮のおかげで、予定していたカリキュラムに近いメニューをこなすことができました。 多くの生物の調査方法を学べたという点では、昨年を凌ぐ成果が出たのではないかと思います。
また、今年の高校生は天真爛漫な子が多く、初日から台湾の高校生と積極的に交流を図る姿には感心させられました。多くの高校生が、異国の友達ができたことに対して大きな喜びを感じていることが彼らの笑顔から伝わってきました。
最後に、日本人高校生リーダー格の高3男子が、閉会式で呼びかけた言葉が印象に残っていますので紹介します。
「今回の調査体験ツアーに参加したことは、とても大きな経験になりました。高3の僕の高校生生活はあと少しだけど、みんなにはまだ時間がある。高校生活の間で、こんな素晴らしい体験ができるのは、僕らにとってかけがえのない財産になる。今後、このような機会があれば、積極的に参加していきましょう!」
まさに主催者側が高校生たちに望んでいることを代弁してくれました。
本ツアーの実施に際し、ご協力をいただきました全ての方々に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平
7月31日(月)ワークショップ~はばたけ!コウノトリ~をおこないました。
コウノトリの展示前で、ぺーパークラフトを組み立てました。
ストローを上げ下げすると、ハネがぱたぱた動きます。飛んでるみたいだね~。
コウノトリは、ハネを広げると2メートルにもなるんだよ。
大人のコウノトリは、声を出してなかないよ。くちばしを合わせてカタカタ、
クラッタリングでコミュニケーション。
これを機会に、コウノトリに興味をもってもらえたかな。
みなさまご参加ありがとうございました。
(フロアスタッフいしくら)
■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾 4日目■
生きもの調査体験ツアーin台湾4日目です。
今日の朝のカリキュラムは、昨日動物園内の遊歩道にしかけたコウモリを捕える罠、ハープトラップを確認しに行きました。成果はタイワンカグラコウモリが1匹と、昨年に比べると数が少なかったですが、初めて間近で見るコウモリに、みんな目を輝かせていました。
<左:動物園内に設置したコウモリ用ハープトラップの結果を見回る>
<右:やったー!タイワンカグラコウモリ(Hipposideros armiger)がかかっていた>
<タイワンカグラコウモリ(Hipposideros armiger)> <ハープトラップを回収>
その後、台湾におけるコウモリ研究の第一人者、林良恭先生(台中市にある東海大学生物系教授)から講義を受けた後、グループごとにコウモリの個体計測方法や、DNA調査のためのサンプル採取(コウモリの飛膜を小さく切り取る)方法などを学びました。
昼からは、この4日間で学び、印象に残った生きものについて、日本と台湾の高校生が8つの混合グループに分かれ、合同で1枚のポスターを製作しました。1時間と限られた時間しか与えられない中、片言の英語とジェスチャーだけで、少しでも完成度の高いものを作ろうと必死でがんばっていました。 製作後、1グループずつ5分の発表をしました。発表方法も各グループ趣向を凝らし、英語やアクションを使いながら発表する班、軽妙な話術で笑わせながら知識不足をごまかす!?班など、様々でした。最後に、高校生、講師、スタッフ全員での投票で上位3位を決定し、表彰がありました。
いよいよフィナーレ。日本の高校生からのサプライズとして、台湾の高校生へのメッセージカードのプレゼントがありました。彼らはこの準備のため、生きもの調査から帰ったあと、ホテルの一室に集まって夜遅くまでがんばっていました。 心を込めて作った色紙に台湾側の高校生もすごく喜んでくれていました。
<前夜のカード準備の様子> <メッセージカードを渡す、緊張の瞬間>
<メッセージカードを渡す。なんとなく照れ臭い、でも嬉しい。>
<入賞グループ> <無事に修了式を終えることができました>
閉会式後に、一旦夕食を取りに市内レストランに向かった後、動物園に戻りました。今回は2日間短縮日程だったこともあり、延長カリキュラムが組まれ、動物園の研究者があらかじめ捕獲しておいてくれた有毒ヘビを観察しながら、ひとはく太田先生から説明を受けました。
<左:動物園のスタッフが捕まえてくれたタイワンアオハブ(Trimeresurus stejnegeri)を観察>
<右:プラケースの実物を前に、毒蛇の毒の作用、毒蛇に咬まれた際の処置について説明を受ける>
明日はいよいよ最終日です!
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平
■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾 3日目■
生きもの調査体験ツアーin台湾3日目です。今日は盛りだくさんの1日になりました。
朝7時半にバスで出発し、台北市内で一番古く、300年近い歴史をもつ龍山寺の参拝に向かいました。
<龍山寺(18世紀半ばに建てられた台湾で一番古いお寺)の見学>
拝観後、台北市立動物園にバス移動し、遊歩道の散策とハコガメ追跡調査体験をしました。
台北市立動物園では、個体数の減少したハコガメの保護に取り組んでおり、野生に放つ際に、マイクロチップをカメの甲羅に装着し、追跡調査ができるようにしているそうです。今日の体験では、動物園職員が予めチップを装着した甲羅を園内に隠し、それを受信アンテナで探し出すことを試みました。
<左:台北私立動物園にいたツマムラサキマダラ(Euploea mulciber)>
<右:台北私立動物園にてセマルハコガメ(Cuora flavomarginata flavomarginata)の電波発信器を使った追跡研究のレクチャー>
<発信器を装着した模型を使っての追跡のデモンストレーション>
昼前には、午後からのキノボリトカゲの食性調査のため、高校生みんなでトカゲの捕獲に挑戦しました。キノボリトカゲは木の幹などに同化していて非常に見つけにくく、すばしっこいため、捕獲するのは大変です。森の中でトカゲを探し出せる眼と、素早く捕まえる腕の両方が問われ、皆が苦戦する中、 "トカゲハンター"なるセンス抜群の日本人高校生が多くのキノボリトカゲを捕まえました。
<左:発信器を装着した模型を使っての追跡のデモンストレーション>
<右:スウィンホーキノボリトカゲ(Japalura swinhonis)の雄>
昼食後にはみんなが楽しみにしていたキノボリトカゲの食性調査です。
ひとはくの太田先生の指導のもと、キノボリトカゲの胃にスポイトで水を流し込み、再び吸い出して、何を食べていたかを調べます。
繊細な手の動きが要求されることから、高校生たちも恐る恐るといった様子でしたが、トカゲを傷つけまいと、真剣な表情で取り組みました。個体によって食べている量や内容物が違うのですが、主にアリやハエの仲間などが胃の中から取り出されました。
<雌をノギスを使って測定> <一人ずつスウィンホーキノボリトカゲの胃内容を吸いてみる>
<左:スウィンホーキノボリトカゲの胃内容を吸いてみる>
<右:吸い出された胃内容物の一例、アリや他の昆虫の外骨格の破片などが含まれている>
夜には、明日のコウモリ観察のための捕獲トラップを、遊歩道に設置しに行きました。明日の朝、どんなコウモリがかかっているか楽しみです!
<コウモリ捕獲用のハープネットの解説と設置>
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平
■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾 2日目■
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<東眼山森林遊楽区はやや標高があるためスギの仲間なども生えており、表面には蘚苔類や地衣類も見られる> |
2日目の今日、午前中は、東眼山の施設周辺の遊歩道を散策しながら、コケ植物の観察・採集と、トカゲ(キグチキノボリトカゲ)やヘビ(ナンダなど)などの動物と昆虫などの観察をしました。昨年に比べて今年は多くのトンボを見ることができ、高校生たちは捕虫網で捕獲しながら、その特徴を観察していました。
<東眼山森林遊楽区で様々な昆虫などを観察>
<左:ヤブヤンマ(Polycanthagyna melanictera: 左側)と右ヒロオビオニヤンマ(Anotogaster klossi:右側)>
<右:キグチキノボリトカゲ(Japalura polygonata xanthostoma)の雌>
午後からはコケ植物の観察と同定です。秋山先生の指導のもと、双眼実体顕微鏡やルーペを駆使しながら、数種類のコケの形態をじっくりと観察しました。コケ植物の観察をするのは初めての高校生が多く、興味を持って取り組んでいるのが伺えました。
<東眼山森林遊楽区内で採集したコケの仲間を観察>
<台北市立動物園のパンダ舎2階レストランで行われた歓迎晩餐会>
夕方に東眼山を後にし、バスで台北市立動物園に向かいました。
夕食の後は早速夜間観察に出発。東眼山での夜間観察と同じく、ライトトラップや遊歩道沿いの生物観察でしたが、高地の東眼山とは明らかに生物相の違いが見られ、標高の低い台北市内にやってきたことを実感しているようでした。
また、ここではハグルマヤママユという希少な蛾を観察することもでき、蛾の好きな高校生が嬉しそうな表情をしているのが印象的でした。
<左:台北市立動物園内で実施したライトトラップで集まった昆虫を吸虫管を使って採集>
<右:イソウロウグモ(Argyrodes sp.) のオオジョロウグモ(Nephila pilipes)への労働寄生について解説中>
それにしても、台湾に来る前から、ツアー期間中は雨予報ばかりだったはずですが、我々が野外フィールドに出る時に限って、なぜか雨が止み、屋内作業に入ると雨が降るという幸運がずっと続いています。この状況が最終の8月5日まで持ってくれますように!
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平
■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアー1日目■
去年に始まった「高校生のための生きもの調査体験ツアー」も、今年で2回目となりました。 台風9号、10号と立て続けに2つの台風が台湾に上陸したことから、残念ながら2日遅れの開催となりましたが、今日、2つの航空便に分かれて渡航、台湾に無事到着し、スタートしました。
関西国際空港より出発 台湾桃園国際空港に到着
桃園国際空港で合流、バスに乗って、まずは台湾北部の高地、東眼山の自然教育センターに向かいました。到着と同時に土砂降りの雨。スーツケースを抱えながら、なんとかセンターの屋根に逃げ込みましたが、みんなびしょ濡れ。いきなり着替えからのスタートです。
その後、日本と台湾の高校生がグループごとに着席、英語や身振り手振りで自己紹介をしながら初対面の交流がなされました。まだ緊張感が解けていない中、台湾の高校生たちからサプライズのウェルカムカードを1人ずつもらい、日本の高校生たちも緊張が溶けたような笑顔を見せてくれました。
夕食の後は、今年1回目の夜間観察。 遊歩道沿いに生息するヘビ(シュウダやバイカダなど無毒のもの)やキグチキノボリトカゲ、カエル(スウィンホーガエル、ヒキガエルの仲間)などを観察しました。
また、施設前では恒例のライトトラップを実施、去年のツアーでは現れなかったヤママユやオオミズアオも姿を見せてくれました。
明日は夕方まで東眼山に滞在し、昼間に活動する生きもの達を観察する予定です。 まだ始まったばかりのツアー、高校生たちの成長を見るのが楽しみです!
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平
兵庫県立北須磨高等学校のサイエンスクラブ部員3名が来館し、ひとはくの岩石試料を用いて放射線測定実験を行いました。
同校サイエンスクラブは、日本各地の中高校生が自然環境中の放射線を測定し、放射線地図を作るプロジェクト「ゆりかもめプロジェクト」にも参加しています。今日は、ひとはくが所蔵する岩石試料の中でも兵庫県内の岩石試料を中心に、ガイガー計数管方式の放射線測定器を用いて、岩石種による放射線量の違いを測定するために来館しました。
高校生が自分たちの住む自然環境に興味を持ち、連携して調査を行っていこうとすることは、地球環境を次の世代に引き継いでいく上でも素晴らしいことです。北須磨高校サイエンスクラブの生徒の皆さんは、8月11日に福島県で行われる情報交換会を目指してデータをまとめていくそうですが、今後の継続した取り組みへ向けエールを送りたいと思います。
ガイガー計数管方式の放射線測定器を用いて岩石種ごとの放射線量を測定
兵庫県立人と自然の博物館
竹中敏浩
みなさん!夏休み、楽しんでますかー?
夏といえば・・・海!山!かき氷!怪談?!
ひとはくでは開館25周年を記念して、「ひとはく研究員のいちおし25選」の展示をおこなっています。
そのひとつ「こわい?かわいい??ひょうごの妖怪25選」
ちょっとこわくて、とってもかわいい妖怪たちが、博物館のあちらこちらで
みなさんをお待ちしてるんです(^O^)/
7/30(日)はかせと学ぼう!「妖怪の絵をみてみよう!」は、
そんな妖怪たちについて、紹介をしました!
解説するのは・・・妖怪はかせ!こと、大平研究員です。(大平研究員についてはコチラをごらんください→★)
自然豊かな兵庫県には妖怪の伝承がたくさんあり、100種類以上の妖怪がいたんだって。
その中でも、大平研究員のいちおし25体を、クイズを交えながら紹介!
妖怪について書かれた古い書物や、浮世絵も見せてもらいましたよ!
普段は収蔵庫に大切に保管されている貴重な資料です。
美しい浮世絵に、みんな目がくぎづけです。
その後、みんなでかっぱのお皿づくり!かわいいカッパさん発見☆彡
参加してくださったみなさま!ありがとうございました!!
ひとはくは夏休み中、休まず開館しています。
たくさんのイベントをご用意して、みなさまのお越しをお待ちしてます!
フロアスタッフ かどはまえりこ
2017年6月27日に宝塚市の中山五月台小学校に School(スクール)キャラバン に行ってきました!
▲中山五月台小学校 ▲「ゆめはく」が到着
中山五月台小学校は、アカマツ林やコナラ林などの森の緑に囲まれた素敵な学校です。
移動博物館車(2t トラック)「ゆめはく」は、学校に到着すると体育館のそばに駐車し、展示室へと変身!?
体育館では、
ノコギリクワガタの拡大模型やティラノサウルスと頭骨のレプリカなどの展示や
くるくる回るタネをもつ植物の標本展示、さわれる化石の解説コーナーを設けました。
また昆虫のキューブパズルや恐竜のキューブパズルなどのコーナーなども用意しましたよ。
▲ ノコギリクワガタの拡大模型を下から観察 ▲本物の化石をさわっています
▲研究員から恐竜化石のお話を聞いています ▲研究員からのアンモナイトの説明を聞いています
体育館のそばで、展示室に変身した「ゆめはく」では、キレイな昆虫が展示してあり、
この中から自分が選んだカードと同じものを見つける「むしむしみっけ」を行いました。
▲キレイな昆虫標本を「ゆめはく」の中で展示 ▲みんなで「むしむしみっけ」をやっています
体育館と「ゆめはく」では、時間ごとに、いろいろな学年の児童が見に来てくれて賑わっていました。
一方で、それぞれの学年にあわせて、研究員が里山のお話や、校庭にでて植物の観察などを行いました。
▲研究員による里山のお話 ▲校庭にでて研究員と一緒に植物観察
お世話をいただいた先生方、ありがとうございました。
学校の夏休み期間は、Schoolキャラバンもお休みです。
ひとはくは、夏休み期間は休まずオープンしていて、いろいろなプログラムをやってま~す。
ホームページをチェックして ひとはくに来て下さいネ!
【スタッフ:古谷 裕・石田弘明・塚本健司・小舘誓治(記)】
本日のワークショップは
「ツキノワグマだ!ガオ~」
クマのぼうしを作ってツキノワグマになりきりました♪
みなさん丁寧にのりをつけたり、
かわいい目を描いたり、
一生懸命作っていましたよ♪
とってもかわいいツキノワグマですね(*^_^*)
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました☆
次回のワークショップは、
7月28日(金)「化石のレプリカに色をぬろう!」
石膏で作った化石のレプリカに色をぬろう!
時間:10:30~16:00 随時受付/11:30~13:00は昼休憩
場所:4階オープン・ラボ 参加費100円
定員50名 ※材料がなくなり次第終了します。
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもとまなみ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして94
違和感あり!ー2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
杉田俊介さんとの対談(『現代思想』2017年5月号「特集=障害者――思想と実践――」の『「障害者+健常者運動」最前線――あいだをつなぐ「言葉」』,青土社)(6) の中で,熊谷晋一郎さんは「『健常』を自認するマジョリティが作るコミュニティと,障がい者などマイノリティのコミュニティの間には大きな壁がある」とおっしゃっています(39ページ).元来、地続きのマジョリティとマイノリティに間に「大きな壁がある」.そう言われて素直にわたしが頷(うなず)けるのは,「健常」を自認する人たちに,わたしが障がい者コミュニティの一員として繰り返し自分たちの立場を説明するのだが,憶えているのはその時だけで,明日になれば,きれいさっぱり忘れている.そうした体験が積み重なるときです.しかし「健常」を自認する方も,我われマイノリティが感じるストレスと同様のストレスを感じている人が多くいるらしい.これは「健常者」の立場から発言をしていた杉田さんがおっしゃったことです.
熊谷晋一郎さんは、この対談の中で,とても大切なことを言っておられます.それは,
「当事者研究の中で大事にしている理念の一つに,『責任』という概念があります.被害者として自己規定するというよりも,何か人生に問いを投げかけられてそれに応答しなければならないという責任を課せられている存在として,自分のことを見なす,ということですね」(43ページ)
という言葉です.ここでは「健常」を自認する人も障がい者も同じです.我われは自分のことを「被害者として自己規定」しがちです.皆が忘れがちな他人の立場を思い出してもらうには,自己主張である「被害者としての自己規定」が必要です.大きなストレスを感じている人なら誰でも,被害者として自己主張しなければなりません.しかし「被害者としての自己主張」だけでは前に進めません.もともと人は「被害者」としてだけ生きているはずはない.いわば「被害者」でもあり,「加害者」でもあるのです.社会的には,もともと「マジョリティーもマイノリティもない」というのが建前なのです.
熊谷さんの言葉を、介護者と終末期の人という別の角度から解釈してみましょう.
熊谷さんは,人は「何か人生に問いを投げかけられてそれに応答しなければならないという責任を課せられている存在」だとおっしゃいます.ここでおっしゃる「責任」とは何でしょうか.「健常」を自認している人ならば,死に近い終末期の人が外出を望んでいるとして,あなたが介護者だとしたら、どのように応答するでしょう? その人が、自分は死が近いことを知っているのだが,外の空気を吸うくらい,あまり生死に関係はないとしたら,多くの人は喜んで外出に付き合うでしょう.しかし,外出が死期を早めてしまうとしたら簡単に答えは出ません.引き止める方が無難でしょうか? それでも,死ぬ前に,ひと目,外の風景を見て死にたいとおっしゃったらどうでしょう? 外出を助ける判断をする方が多いのではないでしょうか.人の思いを汲んで人は何かをしたり,あえて何もしなかったりする.そこにコミュニケーションが成立します.
これまでの当事者研究では,障がい者を対象としてきました.熊谷さんは脳性マヒですが,わざと自分とは異なる(と一見,思われている)発達障がいを、職業的な研究者としては見てこられました.そこでどのようなことに興味を持ったのかというと,精神科医は発達障がい者が人との関係を持つことに困難がある.これは「脳の構造に障がいがある」からだと言う.しかし,そうなら反対に「脳の構造に障がいがない」とはどのようなことを言うのだろうか.そんな「健常な脳」を持つなど仮想的なことで,人は皆,大なり小なり凸凹(でこぼこ)があると考えるべきではないか.そういうことだったそうです (7).
熊谷さんの興味には,わたしの興味と同じものを感じます(例えば「ユニバーサル・ミュージアムをめざして19: 霊長類学者がユニバーサルな事を考える理由」)(8).そしてこのような問い掛けは,仮想的に「均質な人間像」を想定して成り立つ日本社会に違和感を申し立てることでもあります.
*
脳性マヒ者の団体「青い芝の会」で代表をしていた横塚晃一さんが,「鏡の前に立て」と言ったそうです.この対談には
「『鏡』というのは物理的な鏡とは限らず,当事者研究の場自体が『鏡』というか,お互いを映し合う『鏡』であるはずです.それこそ精神分析ではないですが,人は真実の自己を見つめることができない.自己肯定は自己欺瞞であり,常に嘘が入ってくる.他人の言葉を通過して自己に返ってくる言葉にこそ真理が宿る.真理は私的に所有できない.自己の身体という真理ですら」(45ページ)
という杉田さんの発言がありました.
わたしは,どこで「横塚晃一さんが『鏡の前に立て』と言った」ということを失念していましたので,わたしの持っている横塚さんの著書から「鏡の前に立て」という言葉を探してみました.すると,有名な『母よ!殺すな』という本の中に「脳性マヒ者としての真の自覚とは、鏡の前に立ち止って(それがどんなに辛くても)自分の姿をはっきりとみつめることであり、次の瞬間再び自分の立場に帰って、社会の偏見・差別と闘うことではないでしょうか。」(横塚 2007:87ページ)(9) という言葉がありました.たぶん,これが「鏡の前に立て」ということです.
「社会の偏見・差別と闘う」などと、闘う手段によっては何とも物騒なと感じる方もいるのでしょうが,わたしは「自分の存在を社会的・客観的に見つめ直した上で,もう一度,当事者の立場に立ち還って粘り強く意見を述べることだ」と解釈しました.「鏡を見ること」とは,主観だけの思いを客観化して,マイノリティー・マジョリティーという立場を越えて回答を見つけようという障がい者側の努力であると感じたのです.
熊谷さんはご自分が主催する当事者研修会に,元オリンピック選手やダルクの人にも参加してもらったそうです.ダルク(DARC: Drug Addiction Rehabilitation Center)というのは薬物依存症からの回復と社会復帰支援をはかる民間の支援施設のことです.その研修会について:
「切り口としては,「能力主義」と「コミュニケーション」の二つを掲げました.結構たくさんの大学生が来てくれたのですが,いわゆる障害を持っている人はもちろん,一般大学生もだし,トップ アスリートさえも能力主義で参ってしまっている.オリンピック出場選手のように超人とされる人も、熾烈なしのぎの削り合いのなかで消耗している.オリンピックの終わった後は,まるで戦争が終わった後にPTSDを抱えた傷痍軍人のような状況に陥る場合だってあるんだと,語って下さいました.ある面で,ピークを過ぎたアスリートも,ダルクと近いリカバリーの道筋を歩いているのです.超人とされる人から、障害者とされる人まで,みんな同じようなメタファー構造のなかで苦しんでいるということを感得してもらうようなイベントをやりました.」(49ページ)
とおっしゃっています.PTSDとは「心的外傷後ストレス障害」のことで,Post Traumatic Stress Disorder の頭文字をつなげたものです.この発言は,マイノリティであるかマジョリティであるかを問わず,現在の日本列島では何か異常なことが起こっている.そのことを具体的に示しています.
もう一度書きます.
現在の社会システムは,人びとに「実在しそうにない仮想の人間」であることを押しつけています.わたしは,そこに強い違和感があります!
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(6) 対談『「障害者+健常者運動」最前線――あいだをつなぐ「言葉」』(熊谷晋一郎+杉田俊介,34ページから53ページ)『現代思想』2017年5月号「特集=障害者――思想と実践――」(青土社)
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3040
(7) SYNODOS 「当事者研究」の可能性について語る(荒井裕樹 × 熊谷晋一郎)(2013年11月18日)
http://synodos.jp/welfare/6180
http://synodos.jp/welfare/6180/2
http://synodos.jp/welfare/6180/3
http://synodos.jp/welfare/6180/4
の後半(/3,/4)にありました.
(8) ユニバーサル・ミュージアムをめざして19: 霊長類学者がユニバーサルな事を考える理由−2 (2012年12月11日)
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/12/post_1661/
(9) 『母よ! 殺すな』(横塚晃一 著, 立岩真也 解説, 生活書院)
http://www.seikatsushoin.com/bk/9784903690148.html
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
むしむし大好きなみなさまへ、朗報。
6月に三田市野外活動センターにて「スーパーむしむしキャンプ」をしました。
このときは、400名近くのお申し込みをいただき、残念ながら、抽選でご参加が叶わなかった方もたくさんいらっしゃいました。
よく似た内容で、9月、淡路島にて、「むしむしキャンプ」を行います(ひとはく共催)。
講師陣としては、私のほか、大学生のお兄さんお姉さんが行きます。「スーパー・・・」のように豪華じゃないですが、オカリナ演奏付き。
時期的・場所的に、カブトムシやクワガタムシはいませんけれど、あまりぱっとしないがレアなバッタや、その他、海浜性のマニアックな虫が楽しいです。
先着順での受付となっていますので、申込は、お急ぎください!!
■日時:平成29年9月9日(土)12:30~9月10日(日)12:30
■会場:国立淡路青少年交流の家(兵庫県南あわじ市阿万塩屋町757-39)
■対象:子どもとその保護者
■定員:
テント泊 15組50名程度
宿泊棟泊 15組70名程度 ※いずれも先着順
■参加費:
大人 1,540円
子ども(小学生) 1,510円
子ども(4歳以上) 1,510円
子ども(3歳以下) 200円
■申込み:下のチラシをダウンロードして裏面の申込書に必要事項を記入し、E-mailまたはFAXにて、国立淡路青少年交流の家へ、お申し込みください。
awaji-musimusicamp2017_leaf.pdf(チラシ:PDF1.4MB)
■募集〆切:8月10日(木)※先着順に受付します。
■お問合せ:0799−55−2696(国立淡路青少年交流の家)
(参考↓)6月24日〜25日に三田市野外活動センターで開催した「スーパーむしむしキャンプ」のようすです。
(八木 剛 記)
兵庫県が発行している広報紙 ニュー ひょうご ごこく の取材がありました!
例 平成29年春号(NO.525)平成29年4月1日発行
※「ごこく」とは、兵庫県がかつては摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という5つの国であったことにちなみ、
「五国」をやわらかく表現。個性豊かな5つの地域が、春夏秋冬それぞれの季節ごとに見せる表情を美しい写真と
ともにお伝えします。
とのことで・・・年4回(8月,10月,1月,4月)発行されています!
兵庫県の広報 です!
ついに・・ひとはくの取り組みがテレビなどで・・・
全国規模で知られるようになり・・
日本で一番 熱い 博物館といっても過言ではないかと思います!!
開館25周年記念展示もありますからね!
取材といえば・・・
ひとはく研究員の情報提供などが・・・ヒアリ対策などの
未経験の事象に対処するときこそ、研究機関の役割が重要になります。
これまで蓄積した学術情報や基礎的な情報、自然史標本を活用し、
生涯学習機関とのして役割を果たしたいと思います!
また・・・日本経済を動かす状況にもなっている昨今・・・
最近、ひとはく研究員が体を張る 取材も・・・
某 読○テレビのニュース番組で蚊について、Y内研究員が解説・・・
二酸化炭素と蚊の関係を説明していたら・・・
なぜか・・・蚊がたくさんいる 箱のなかにY内研究員が腕を入れて・・・
実証実験に・・・
腕が蚊だらけに・・・滅茶苦茶に刺される映像がお茶の間に・・・(涙)
(本当はテレビ局のスタッフが腕を入れることだったのですが・・なぜかY内研究員が・・
まさに芸人さんの職務領域まできています!)
同じくY内研究員 某 東京 お台場にあるテレビ局の『Mr.サ○デー』
7月23日(日)22:00~23:15 放送
マダニについての取材を受けております。
さて・・どんな映像が・・放映されるのか・・楽しみですね!
さてさて・・・もとにもどりまして・・今回は・・
本日・・・ひとはくに取材スタッフ・リポーターさんたちが来館され、
館内ロケ、撮影、インタビューが行われました!
一部ですが・・紹介しますね!
どんなページになるか・・楽しみですね!
生涯学習課 中前 純一
時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。「魔法のスタンプ」を押しますので、何度でも再入場いただけます。
内容は、だいたい、これまでと同じですが、蚊帳の中の虫は、周辺で調達していますので、ちがうと思います。
カブトムシ、クワガタムシ、セミ、バッタ、トンボ、ちょうちょ・・・いろんな虫に、たっぷり、ふれてみましょう。
むしむしたいけん、昨年のようすは、こちら。
むしむしたいけん2017縮刷ポスター(pdf1MB)
★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
「キッピー山のラボ」では、夏休み中、「みんなのなつむし」と題して、昆虫の展示や、昆虫に関連したワークショップを、どっさりご用意しています。とくに、8月13日(日)は「なつむしまつり」で、いろんなイベントがあります。
← このリーフレットのPDFはキッピー山のラボHPに
会期中のワークショップをいくつかご紹介すると・・・
むしさんデビュー【乳幼児向け・無料】
むしをさわったことのないおともだち、今年の夏にむしさんデビューしよう!
開催日:7月26日(水)・28日(金)・8月2日(水)・4日(金)・9日(水)16日(水)・18日(金)・23日(水)・25日(金)・30日(水)
時刻:10:30~11:30
あさムシ!【幼児~小学生向け・無料】
朝から有馬富士でむしとり!
開催日:毎週日曜日 8月27日(日)まで。
時刻:10:00~11:00 9:40~受付
持ち物:虫とり網、虫かご、帽子、水筒
生きものタッチ【どなたでも・無料】
みんな、むしとあそぼう!(presented by キッピーフレンズ)
開催日:7月23日(日)・29日(土)・30日(日)・8月6日(日)・11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)26日(土)・27日(日)
時刻:13:00~16:00
昆虫標本づくり【小学4年生限定・参加費100円】
昆虫標本の作り方を伝授!
開催日時:8月5日(土)10:00~15:00【要事前申込:〆切 7月26日。空き状況により受付延長】
定員:15名(抽選)
※ 館内受付・往復はがき・FAXのいずれかで申込ができます。
参加者全員の〒住所、氏名、年齢、電話、FAX番号を記入の上
〒669-1313 三田市福島1091-2 キッピー山のラボ 『昆虫標本づくり(8月5日)』係まで。FAX: 079-569-7737
締切後、折り返し連絡します。
むしふくじまん大会【幼児~小学生・無料】
特設ステージで、みんなのお気に入りの「虫服」を自慢してね!
開催日時:8月13日(日)14:00~15:00 受付:12:30~
定員:15名(先着順) 参加費:無料
服装:昆虫の柄や模様のついている服(和・洋・手作り・既製不問)
ゲストコメンテーター:和田かおり(神戸ファッション美術館学芸員)
ほかにも、たくさんのプログラムがあります。
くわしくは、キッピー山のラボのページをごらんください。
(八木 剛 記)
暑い日がつづいていますが、いかがお過ごしでしょうか?
ひとはくでは夏休み期間中もイベント盛りだくさんですよ(*^_^*)
☆7月末のイベント情報☆※詳細はイベントスケジュールをご覧下さい。
7月22日(土) フロアスタッフとあそぼう「ひまわりモビール」
かわいいヒマワリのモビールをつくろう!
時間:13:30~14:00 場所:4階オープン・ラボ
定員:20名 参加費:無料
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
7月23日(日) ひとはく探検隊「水辺のいきものを捕ろう」
深田公園のビオトープで生き物をとって観察しよう!
時間:13:00~(所要時間約1時間)
場所:4階ひとはくサロンに集合 定員:20名・参加費無料
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
7月27日(木) ワークショップ「ツキノワグマだ!ガォ~」
クマのぼうしを作ってツキノワグマになりきろう!
時間:10:30~16:00 随時受付/11:30~13:00は昼休憩
場所:4階オープン・ラボ 参加費無料
定員50名 ※材料がなくなり次第終了します。
7月28日(金) ワークショップ「化石のレプリカに色をぬろう!」
石膏で作った化石のレプリカに色をぬろう!
時間:10:30~16:00 随時受付/11:30~13:00は昼休憩
場所:4階オープン・ラボ 参加費100円
定員50名 ※材料がなくなり次第終了します。
7月29日(土) ワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
カラフルなおゆまるから好きな色を選んで
自分だけのオリジナル、アンモナイトをつくってみましょう。
時間:10:30~16:00 随時受付/11:30~13:00は昼休憩
場所:4階オープン・ラボ 参加費100円
定員200名 ※材料がなくなり次第終了します。
7月30日(日) はかせと学ぼう!~妖怪の絵をみてみよう!~
ひとはくに所蔵されている普段未公開の妖怪の資料を特別公開します!
みんなで妖怪の絵に色をつけよう!
時間:13:00~(所要時間約1時間)場所:4階ひとはくサロン
定員:20名・参加費無料
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
7月31日(月) ワークショップ「はばたけ!コウノトリ」
コウノトリの模型を作ってパタパタはばたかせてみよう!
時間:10:30~16:00 随時受付/11:30~13:00は昼休憩
場所:3階展示室 参加費無料
定員50名 ※材料がなくなり次第終了します。
みなさまのご参加おまちしています。
ひとはくは今年25周年です!
開館25周年記念展示「フロアスタッフのおしごと25選」
4階ひとはくサロンギャラリーで行っています!
大人気の4コマ漫画も見れますよ~(*^_^*)
ご来館の際はぜひ、ご覧ください。
(フロアスタッフ くまもとまなみ)
2017年6月29日に加古川市のおりーぶ保育園にKidsキャラバンに行ってまいりました。
梅雨で雨がぱらぱら降ったりやんだりでしたが、移動博物館車「ゆめはく」の展示も実施できました。
はじめに教室に全員集合しました。これはなんでしょう? 「ダンゴムシ!」
拡大模型で、こんなに大きさがちがうのに、一瞬で正解がでました。
つぎはノコギリクワガタの大きな模型です。
おなかも観察したら、駐車場のゆめはくへ。
ゆめはくでは「むしむしみっけ」。虫めがねを使ってじっくり観察しました。
教室にもどって「さわれる化石」コーナーを体験。
これなあに? アンモナイトをさわってみたり、丹波竜の骨のレプリカを持ってみたりしました。
「おおきくしてみよう」コーナーでは何でも大きく写します。キャー、ダンゴムシおおきい!うごいてる!
隣の別府幼稚園からも見にきてくれました。
昆虫のキューブパズルもうまくできたよ!
10時から11時までの短い時間でしたが、全部のコーナーを体験。
終了後には、ゆめはくの前で記念撮影しました。
7月のKidsキャラバンは14日が最終日、夏休みはお休みです。
9月5日からまた始まりますので、おたのしみに!
【スタッフ:高橋 晃・古谷 裕・生野賢司・半田久美子(記)】
![]() |
人と自然の博物館では、海の日の今日、近隣の県立北摂三田高等学校邦楽部の皆さん14名にお越しいただき、「ひとはくサロンコンサート」と題して琴の演奏を披露していただきました。 演奏2回の合計で200名を超える方々にお聞きいただきました。ご来場のみなさまありがとうございました。館としても初めての試みでしたが、海の日に普段のひとはくとは少し違った企画として楽しんでいただけたとしたら、館としてもたいへん嬉しく思います。 |
北摂三田高校邦楽部は、今年8月に行われる全国高等学校総合文化祭出場校に選ばれています。本日はその本番での曲を披露していただきました。曲目は牧野由多可作曲「花舞」。たいへん難しい曲でインターネット上にも大人の方々の演奏動画がアップロードされている曲目です。こんな難しい曲を経験の浅い高校生が?と思ったのですが、1年から3年14名の部員の方々が日頃の練習の成果よろしく素晴らしい演奏を披露してくれました。ありがとうございました。
ひとはくとしては、8月山の日に同じく北摂三田高校の吹奏楽部の皆さんを招いて、山の日「ひとはくサロンコンサート」を催します。山の日にはブラスバンドの音色とともに博物館の展示をお楽しみください。
生涯教育課 竹中敏浩
7月17日、京都では祇園祭の山鉾巡行と神幸祭がおこなわれていますね。
ひとはくでは、本日、夏の代表的な花ひまわりをテーマにフロアスタッフとあそぼう「ひまわりモビール」をおこないました。
花びらをはったり描いたりしてひまわりを作り、ヒモでつなげてモビールにします。
まず初めに、ひまわりの説明をして
簡単なクイズをしました!
ひまわりは身近な花ですが、知らないこともたくさん。
そのあとは、ひまわりの花びらをはったり描いたりしてもらって...
完成!
みんなかっこよくてかわいい、すてきなひまわりモビールを作ってくれました。
たくさんのご参加ありがとうございました!
7月22日(土)にも同じイベント「ひまわりモビール」を行います!
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
ぜひご参加ください!
フロアスタッフ ふじわら さき
ひとはくでは、7月14日(金)に記者プレビューを行いました。
神戸新聞北摂総局の神谷千晶記者にご来館いただき、展示について説明ののち展示をご覧いただきました。
橋本佳明主任研究員から説明 大平和弘研究員から説明
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開館25周年記念展示「ひとはく研究員のいちおし25選」(夏の部)
ひとはくは開館25周年を迎えます。研究員が自分の研究分野の中から25周年にちなんで25点選んで展示しますが、夏の部は12の展示を行います。■植物の『○○ で かお』って、どんな かお? ■和田研究員が選ぶ兵庫のイカ・タコ類25選 ■フロアスタッフのおしごと25選 ■これってアリ?橋本研究員が選ぶアリに化けるクモ写真25選 ■山内研究員が選ぶ衛生動物25選 ■髙橋研究員が選ぶ花25選-美しい色と形 ■髙橋研究員が選ぶ木材組織25選-ミクロの美デザイン ■藤井研究員が選ぶ兵庫の水草25選 ■藤井研究員が選ぶ兵庫の湿性カヤツリグサ25選 ■藤井研究員が選ぶ兵庫の外来植物25選 ■古谷研究員が選ぶ小さな化石が見つかった学校・児童館・幼稚園25選 ■こわい?かわいい??ひょうごの妖怪25選
トピックス展「ブリキのカメ展-カメの玩具にあらわれる外来種の影響」
収集家の方が集められたカメの玩具を経時的に並べ、時代とともに色合いが、ちょうど野外で見られるカメ類の変遷に対応して、地味なものから派手なものへと変わってきている様子をご覧頂きます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
説明のあとは実際の展示を研究員と一緒にご覧いただきましたが、熱心にご質問いただきながらご覧いただきました。クモはなぜ自分をアリに似せるのでしょうか?、植物組織がしっかりと見える厚さはどのくらいなのでしょうか?、などなど。
また、広報プレビューを行っている傍らでは、フロアスタッフの勉強会が開かれていました。 ひとはくの職員一同このように準備を重ね、みなさまのご来館をお待ちしています。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
![]() |
生涯学習課 竹中敏浩
ひとはくは・・平成29年4月1日から当館の観覧料等を一部改正し、
今まで有料であった高校生の観覧料が4月1日より、無料となっています!
クラブ活動、夏休みの課題研究やレポート作成で、ひとはくを利用されてはいかがでしょうか?
また、夏休みの学校帰りなどに・・ちょっと・・ひとはくへ
落ち着いた環境なので・・自習勉強にも最適ですよ!(WiFiも無料で利用できます!)
クラブ活動では・・・
7月17日(月・祝)には、県立北摂三田高校邦楽部によるサロンコンサートを開催します。
この機会に琴の調べの深さに触れてみませんか。
今回演奏していただく県立北摂三田高等学校邦楽部は、全国高等学校総合文化祭の常連として活躍し、今年も8月1日宮城県で行われる大会に県代表として出場予定です。琴と言えば、お正月によく耳にする「春の海」などのイメージを持っておられると思いますが、今回の演奏は十三弦と十七弦を用いてオーケストラのような広がりと深い情景描写の感じられる曲目です。
日本の伝統楽器がこんな音楽を奏でるのだと驚いていただけることと思います!
8月11日(金・祝)には吹奏楽部によるサロンコンサートも開催されます!
夏休みの課題研究やレポート作成では・・・
高校生のみなさんの教育支援や地域の自然や環境に関する問い合わせに対応しています。
ひとはくには、分野ごとに精通した研究員がいますので、様々な質問や問い合わせに対応することができます。
>>当館の研究員の一覧はこちらをご覧ください
>>ひとはくセミナー ~ひとはくで学ぶ~
>>お問合わせはこちら
環境学習や総合学習のテーマ設定や指導、様々なかたちでひとはくの高度利用が進められています。
さらに、より密接な連携を推進するために、高等学校と学校教育支援に関する協定を結び、
相互に連携した授業(高校連携セミナー)やイベント等を行っています。
これまでに、県立有馬高校、県立三田祥雲館高校など連携した教育プログラムを実施しています。
県立有馬高校連携セミナーの様子
これまでに博物館と学校の連携によって行った事例は多数あります。
部活動での利用、地域づくりイベントへの参画、共同での展示会の実施やイベントの開催、
野外セミナー、共生のひろば などの参加などがあります。ぜひ参考にご覧ください。
>> 「学校との連携事例」はこちら
>> 県立宝塚北高等学校グローバルサイエンス科による卒業研究発表会
>> 「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」はこちら
>> 第2回「高校生のための生き物調査体験ツアーin台湾」の事前学習会
>> 県立篠山東雲高等学校によるひとはく入口前花壇装飾実習
>> 開館25周年記念ミニ企画展「高校生が選ぶ六甲山のキノコ25選」
>> 「第9回サイエンスフェアin兵庫」
エントランスホールに学校紹介パネルを展示しています!
ひとはくへお越しの際はぜひ!ご覧下さい!
おまけ・・・
実は・・ひとはくで・・レアですが(不定期・人気がありすぐに売り切れる・問い合せ不可)
ひとはくによく来館される方だけの・ひみつ?
連携している県立有馬高校人と自然科、県立篠山東雲高校地域農業科の生徒のみなさんが
実習で栽培した新鮮な野菜を販売しているんです。(レアなので・・遭遇したら幸運です!)
今回、野菜を持ってこられた県立有馬高校人と自然科の新任のY先生に野菜の取扱の
お話をお伺いする中で・・
なんと!第5回ボルネオジャングルスクールの卒業生とのこと!
小学校6年生で参加し、ボルネオジャングルスクールはいい思い出で、昨日のように覚えています!
ダナンバレー研究用ロッジ、夜の動植物観察、マリアッティ博士のお話
ボルネオでの様々な体験が自分の将来を考えるきっかけにもなり、教育の道へ進みました!
ひとはくと関係している学校にこれてうれしいです!
これからもひとはくと連携して生徒たちによりよい農業・環境教育を実践したいです!
と こころ強い言葉をいただきました!
ひとはくの25年取り組みは・・・教育の人材育成にも大いに貢献!してますね~
ボルネオジャングルスクール卒業生の活躍はひとはくにとっても大変うれしいですね~
さて・・
25周年ということで「ひとはく研究員のいちおし25選(夏の部)」が7月15日(土)より開催されます!
ひとはく研究員が自らの研究分野の中から、開館25周年にちなんで25点選んで展示します。
ひとはく研究員の熱い思いが・・・
それでは・・高校生のみなさんのお越しをお待ちしておりますね!
生涯学習課 中前純一
緊張感ある取材の様子をみなさまにお伝えします!
新聞・テレビをご覧になられたみなさま!
ぜひ!来館いただき、展示をご覧くださいね!
みなさまのお越しをお待ちしております!
生涯学習課 中前純一
ユニバーサル・ミュージアムをめざして93
違和感あり!ー1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
熊谷晋一郎さんは「高齢化や二次障害というのは,カフカの『変身』(1) ではありませんが,世界への信頼の構造みたいなものがガラッと失われる経験です」(『現代思想』2017年5月号「特集=障害者――思想と実践――」の対談『「障害者+健常者運動」最前線――あいだをつなぐ「言葉」』(熊谷晋一郎+杉田俊介),青土社)(2)(49ページ)と述べています.そして「『ある朝起きたら身体が変わっていた』というときの痛みは急性疼痛(とうつう)で,身体に対する予期みたいなものが失われるのだけれど,やがて二次的・三次的に他者や世界に対する信頼みたいなものも失われる」(50ページ)と続けておられます.
老人になったり何か病気になると,老眼や肩の痛みが出てくる.それは自然なことだと知っている.けれども,昨日までとは違って急に目が悪くなったり肩が痛んだりして,初めて,若い頃とは身体の反応が違うのだと気付く.寝ても十分には眠れなくなり,回復も遅い.もう歳なのだから,しかたがないと諦めもする.ただし,その時,困ったことが起こる.それは身体の反応の違いによって周りの世界が変化し始めるのだ.
高齢になったり病気を経験したりすると,人の親切が身に染みる.人と人のつながりを強く感じる.それでも悪意をもって足を引っかける人に出会うことがある.わざと転ばそうとする人がいる.その幼稚な感性と,そんな人が実在することに,心底,驚く.たくさんいるわけではない.社会人になれば,たとえ「転ばせれば面白い」と思っても,思うだけで本当に転ばせようとはしない(と信じている).それよりも,どう付き合えばいいのかわからないのは、人が赤ん坊や高齢者といったライフ・ステージに従って変化するものだということを知ろうとしない人だ.「露骨に足を引っかけて転ばそうとする人」なら,見た人が義憤に駆られて「やめろ」と言えるが,「人はライフ・ステージによって自ずと変化する」ことを無視する人の態度には,要求してしかるべきだと多くの人が言うしかないことを、高齢者や病気を経験した人にはできないと知った上で要求していることが見て取れる.それが積み重なると「他者や世界に対する信頼みたいなものも失われる」結果になる.
この熊谷さんの言葉は,こういう意味だと解釈しました.
*
熊谷さんは「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」の別の回 (3) にも取り上げました.東京大学の教員で,障がい者の当事者研究に取り組んでおられます.
熊谷晋一郎さんは、ご自身が脳性マヒです.当然,脳性マヒ者の当事者研究をやっておられると誤解してしまいますが、そうではなく,研究としては発達障がい者,特にアスペルガー症候群の当事者研究をしておられます (4).自分自身の障がいとは異なる障がいを取り上げることを,上に挙げた対談では:
「当事者研究というと,もしかしたら『内に籠(こも)ってやっているだけ』という世間のイメージがまだあるかもしれません.しかし,いわゆるピア・カウンセリング的なものだけじゃなく(当事者研究は)それを外に開こうとしているところが、野心的な試みであり,最前線的な感じがします」(41ページ)
と,お相手の杉田俊介さんが語っています.「ピア・カウンセリング」(5) というのは,「同じような立場の人が,自分の経験を踏まえて、お互いに相談に乗り合う」といった意味です.つまり,従来なら当然のように、脳性マヒ者は脳性マヒ者,高次脳機能障がい者は高次脳機能障がい者とくくられて,そのグループのなかで意見を言い合うというのが普通でしたが,熊谷さんは,自分の障がいとは異なる障がいを取り上げている.杉田さんはそこに「人と人を結ぶ言葉があるのではないか」と言うのです.
杉田さんは元介護現場で働いていた方です.その経験を踏まえて,
「自分のようなタイプの男性(=『健常』を自認し、社会的には権力のあるジェンダーに属する人:三谷)は,制度的にも法的にも社会資源的にも圧倒的に恵まれていて,そのことをひたすら反省し続けて,『絶望』とか言っている暇もなく,漸進(ぜんしん)的に社会変革することにコミットするしかない.(障がい者などの:三谷)マイノリティでないという絶対的な自覚の下でそう思ってきたし,今も基本的にはそう思っています.しかし,身体や無意識のレベルではそれについていけず,身がもちませんでした」(40ページ)
とおっしゃいます.また,
「私は男性の中の弱さや無能さを見つめて,自分の中の被害者意識――何に対する被害者意識かわかりませんが,複合的に自分は幸福ではない,あるいはいろいろなものに虐げられている,しかしマジョリティであるがゆえにそれを表面化することはできないし,それを言葉にしてしまうと差別になるという自縄自縛(じじょう・じばく)のなかで,だんだん自分が衰弱していく感じでしょうか」(40ページ)
ともおっしゃっています.何のために「ひたすら反省し続けて」いるのだろうかとか,「『絶望』とか言っている暇」もないのだとしたら,「絶望」に到るまで持っていた「希望」は,いったいどのようなものだったのだろうというふうに,いろいろ疑問は沸いてきます.しかし,まじめに高齢者や障がい者の介護現場で,さらに幼児を預かる現場でも,働いておられる方なら頷ける感情なのでしょう.いずれにせよ介護現場というのは杉田さんのおっしゃるように,精神的には,そうとうきつい職場だということがわかります.
今,「健常」を自認する方の中には,障がい者などのマイノリティが感じるストレスと同様のストレスを感じている人が多くいるらしい.このこと自体は,わたし自身の脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)の発症が,人間の生理を無視した仕事の量と加重なストレスにあったことを思えば――発症したのは,わたしにとって何の既往症もない,「健常」な中での出来事でした――大いに頷(うなず)けることです.しかし,「健常」を自認するマジョリティが作るコミュニティと障がい者などマイノリティのコミュニティの間には大きな壁がある.その壁は,多くの人にとって軽がると越えて行けるというものではないらしい.そのことを,熊谷さんは,
「もしかしたらかつてないほど,水面下ではマジョリティとマイノリティの置かれている状況や不安の中身は地続きになっているかもしれないので,極端に不安を排除に転化すると,かつてないほどに両者が相容れない様相を呈してしまう」(39ページ)
とおっしゃっています.元来、地続きのマジョリティとマイノリティに間に「大きな壁がある」と言われて,わたしに頷(うなず)けるのは,何度も何度も障がい者コミュニティの一員として,「健常」を自認するマジョリティのコミュニティに対して自分たちの立場を説明するのだが,憶えているのはその時だけで,明日になれば,きれいさっぱり忘れている.そうした体験を思い出すときです.
しかし,それでもコミュニケーションは続けなければなりません.その努力を放棄すれば,排除の矛先は,まず,わたしを含むマイノリティに向かうことは確実だからです.そもそも「マジョリティに属すると自認している人」というのは,排除されることが恐ろしいから大勢に従っている人たちではないでしょうか.「マジョリティに属する」ことを止めてしまえば,その人たちもマイノリティとして排除される.そう予見しているのかもしれません.裏返せば,「金太郎飴のように個性のない人」など、現実にはいないのだけれど,「個性がある」と主張したのでは、この日本ではとても生活していけない.だから,もともと備わっていた個性を「ないもの」として生きている.そんな気がします.
次に続きます.
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(1) フランツ・カフカ『変身』(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001235/card49866.html
「青空文庫」というのは,著作権が消滅した作品や,著者が許諾した作品のテキストを公開している,インターネット上の電子図書館です.有名な作品が無料で読めます.
(2) 対談『「障害者+健常者運動」最前線――あいだをつなぐ「言葉」』(熊谷晋一郎+杉田俊介,34ページから53ページ)『現代思想』2017年5月号「特集=障害者――思想と実践――」(青土社)
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3040
(3) ユニバーサル・ミュージアムをめざして81: 「私だけ」のものと「あなたたち」
http://www.hitohaku.jp/blog/2016/10/post_2233/
(4) 「当事者研究に関する理論構築と自閉症スペクトラム障害研究への適用」(熊谷晋一郎,博士論文[東京大学])
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/59583
(5) 「ピア・カウンセリング」に限らず,「ユニバーサル・ミュージアム」や「コミュニケーション・デザイン」など,高次脳機能障がい者や失語症者には意味の取り方が難しい表音文字の続く言葉が多くて,苦労します.機会ある毎に書いていることですが,それでも理解できないようなので何度でも書きます.このような表音文字で表した言葉は,高次脳機能障がい者・失語症者は理解しにくく大変です.わたしの友人である高次脳機能障がい者や失語症者の皆さんも,このエッセイを読んでくれるのですが,「表音文字の連続は理解しにくい」と何度も言われます.これを,例えば「ピア・カウンセリング」は「相互相談」,「ユニバーサル・ミュージアム」は「皆の博物館」,「コミュニケーション・デザイン」は「交渉のあり方」といった表意文字で表せば,意味は正確ではないものの、どのような言葉かは理解してもらえます.ましてや「・」(中黒)を省いた「ピアカウンセリング」や「ユニバーサルミュージアム」,「コミュニケーションデザイン」としたのでは,頭から高次脳機能障がい者・失語症者の理解を拒んでいるのと同じです.流行っているのでしょうが,止めて下さい(と言っても,止めない人は,止めないのでしょうね).心ある人に申し上げます.一番わかり難いのは「平仮名(ひらがな)」の連続で,「片仮名(カタカナ)」だと幾分わかると聞きました.もちろん,表意文字の漢字が一番わかりやすいのです.
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
7月のKidsサンデーは、晴れたり、曇ったりの天気でした。
ひとはくの4階入口ちかくに巣をつくっている
コシアカツバメ、まだまだ子育て中です。
スズメも、コシアカツバメの巣!?で子育て中です。
▲ スズメの親がヒナにエサをあたえています
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「サンデーぜみ『3つの小さな葉のかんさつ』」、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示解説『ひょうご の どうぶつ ツアー』」などが実施されました。
◆『3つの小さな葉 の かんさつ』では、外に出て、「3つの小さな葉がセットになって 1枚の葉」
となっている植物を観察しました。
まず、セミナー室で研究員から、お話を聞いてから...みんなで外へ。
▲ 観察する植物の特徴のお話中
▲ 外にでて、特徴をきいた植物をさがします ▲葉っぱをちぎって、見て見て
部屋に戻ってから、葉っぱや茎を拡大して観察しました!
◆「展示解説『ひょうごの どうぶつ ツアー』」では、3階の展示室で
フロアスタッフがクイズを出して、みんなで答えながら展示をめぐります。
▲ イノシシのクイズや展示の解説中
みんな~ クイズ正解したかな?
午後からは、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフとあそぼう!『風にのって とぶタネ』」が実施されました。
また、ひとはく連携活動グループrun♪run♪plaza(るんるん・ぷらざ)さんと研究員とのコラボによる
「run♪run♪サンデー『あ・め・ん・ぼ』」、
NPO法人 人と自然の会さんの「パネル シアター』、
研究員によるオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『ぴょんぴょんガエルを つくって あそぼう!』」
が実施されました。
◆今回の「フロアスタッフと あそぼう!」は、『風にのって とぶタネ』です。
みんなでくるくる回ってとぶタネとグライダーのようにとぶタネの紙のもけいをつくりました。
▲ フタバガキ や ハネフクベ のタネ のもけい をつくっています
参加したみなさん、楽しかったかな?
◆「run♪run♪サンデー『あ・め・ん・ぼ』」では、
研究員からアメンボに関するお話とクイズなどをして外へ。
▲研究員からのアメンボのお話とクイズ
深田公園にでて、水辺でアメンボをつかまえます。
アメンボを捕まえることができたかな?
◆今回の「パネル シアター」は、『たなばた』『とべない ほたる』のお話でした。
七夕飾りもありましたよ。
▲ 『とべない ほたる』上演中
◆「解説!丹波の恐竜化石」では、丹波竜の大きさ(体長)を実際に巻尺を
使って みんなで体感しました。そのあと、3階展示室や恐竜ラボで
詳しく解説がありました。
▲ 丹波竜の長さの体感しています ▲ 恐竜以外の化石も解説
▲恐竜ラボにて解説中
参加されたキッズのみなさん、たのしかったかな?
◆サンデーさーくる『ぴょんぴょんガエルを つくって あそぼう!』では、研究員による
世界一大きなカエルのクイズや、そのカエルの骨格レプリカを見たりしました。
また、カエルの はねる おもちゃを工作しました。
▲カエルのおもちゃを工作中
みんな、工作うまくできましたか?
▲ カエルのおもちゃをもって、はいチーズ!
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の、
徳平さん、坂口さんが 子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、8月6日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
7/1(土)・2(日)のフロアスタッフとあそぼうは、「風にのってとぶタネ」を行いました。
熱帯の森の大きな木、フタバガキのタネと
グライダーのように滑空するハネフクベのタネの模型をつくりました!
▲フタバガキのタネ
▲ハネフクベのタネ ▲ハネフクベのタネを飛ばしてます!
上手につくって飛ばすことができましたね!
本物のフタバガキのタネは、1階展示室に展示されていますのでまた見に来てください♪
ご参加ありがとうございました。
フロアスタッフまつだ
県立宝塚北高等学校グローバルサイエンス科では、
総合的な学習の時間には多くの理数科目や課題研究、
実践的な英語の授業等を通して、科学的探究心や表現力を高められておられます!
(理科は物理・化学・生物の3科目を履修し、実験・実習も多く取り入れておられるそうです。)
大学や博物館での講義や実習やシアトル研修で国際感覚を磨き、
グローバル社会におけるトップリーダーとなる人材を育てる実践をされています!
今回は、ひとはくと連携したその学びの実践の発表の場として、
グローバルサイエンス科の生徒さんが、
ひとはく・ホロンピアホールで卒業研究発表会を行われましたので、
その様子をお伝えします!
ひとはくとしても、高校生のみなさんが活躍されている姿をたいへんうれしく思います!
ぜひ、お気軽に研究発表の場として、ひとはく・ホロンピアホールを活用してくださいね!
4月より高校生の観覧料がなんと!無料です! 気軽にひとはくへお越し下さいね!
落ち着いた環境なので・・自習勉強にも最適ですよ!(WiFiも無料で利用できます)
これからもひとはくは高校生の学びを支援します!
生涯学習課 中前純一
ユニバーサル・ミュージアムをめざして92
ドキュメンタリストの民俗学―2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
金子 遊さんの『辺境のフォークロア』を読んだ感想の続きです.金子さんはドキュメンタリストで,民族誌に強い関心をお持ちです.『辺境のフォークロア』も日本列島と他の地域の,境界が滲(にじ)んだ場所の民俗とドキュメンタリーの記録です.
金子さんはアレクサンドル・ソクーロフが映画「ドルチェ―優しく」(13) を撮った課程をていねいに追いかけます.「ドルチェ―優しく」は奄美群島のひとつ加計呂麻島(かけろま・じま)で,島尾ミホの晩年を記録した映像です.自身が作家であったミホは島尾敏雄(―・としお)の妻でした.敏雄の書いた小説『死の棘』(14) に登場する「妻」のモデルとなった女性です.
『辺境のフォークロア』では,映画「ドルチェ―優しく」の初めに説明の(金子さんの言い方では「映画小説的な」)部分があり,その後,ドキュメンタリーの手法で加計呂麻島(かけろま・じま)のミホの生活を撮っていきます.今,「説明の」と書きましたが,もちろんこれはソクーロフが根拠なく創造した映像ではありません.ドキュメンタリー作品によくある,主題に至る部分を手短に語り,主題が,なぜ主題であるのかを,観客に納得してもらうための前置きのようなものです.ただし,その前置きは島尾ミホが自分自身で語ったのではなく,いろいろな記録をつなぎ合わせることで表したものだと思うのです.
「映画小説的な」部分では,島尾敏雄が海軍の隊長として長崎県から加計呂麻島(かけろま・じま)に赴任してきたこと.ミホは敏雄と恋仲になったこと.敏雄が命じられるだろうと思っていた特攻攻撃は,ついに命じられることはなく,敏雄が出撃したら,短刀でのどを突いて,昔から村では「死んだ霊が村に帰るお盆に目印にした」大きな岩のところで海に飛び込むつもりでいたこと.夫・島尾敏雄の立場から小説『死の棘』に描かれたミホの精神病棟への入院などが語られたのではないでしょうか.
それでも,これらはソクーロフにとっては前置きにすぎません.ソクーロフはこのようなことを説明した後,現在の島尾ミホと娘のマヤの暮らしをドキュメンタリーとして静かに追います.小説家として有名な島尾敏雄の妻であり,小説『死の棘』に描かれた島尾ミホのドキュメンタリーです.常識的には『死の棘』に描かれた数かずの場面を入れるというのが常套手段のように思います.ところがソクーロフはそうはしない.もっと地味な加計呂麻島(かけろま・じま)の生活を痰たんと追いかけ続けます.そこに主題となる奄美や加計呂麻島の民俗が,色濃く表れます.
「奄美大島や加計呂麻島を訪れると気づくことだが,島の外海を向いた浜では,空と陸地の境界線を目で追っていくと必ず水平の海にたどり着く.視線のつきる崖にある山の稜線の先端には,大抵,切り立った大きな岩がある.土地の人はこれを立岩(たてがん,りつがん),または『立神(たちがみ,たちがん)』と呼ぶ.古来島人は,死者の国が水平線の向こうにあると考えることが多かった.『立神(たちがみ,たちがん)』はその集落に住む人にとって『ここから先の沖に黄泉(よみ)の国がある』というランドマークであり,年に一回,(お盆の)マツリのときに集落へやってくるコーソガナシ[先祖の霊]や来訪神にとっては『こちらに集落がある』という灯台のような働きをしてきたといわれる.」(第1章 琉球・奄美考,38ページから39ページ)
立岩(たてがん,りつがん)は映画「ドルチェ―優しく」では何度も描かれます.それは島尾敏雄が特攻に出るとき,ミホが短刀でのどを突いて入水しようとした場所であり,ミホのお母さんが潮干狩りの最中に事故で命を落とした特別な場所だからです.そして村人にとっても,生者であるか死者であるかを問わず大切にする「特別な場所」でした.ソクーロフはミホやマヤを通してそれを撮りたかったのではないか.金子さんは,そう考えます.
*
琉球や奄美では,広く竜宮(りゅうぐう)が黄泉(よみ)の国であったと考えているそうです.そこはまた,現世(げんせ:うつしよ)の再生も担っていて,例えば「人間は生まれるとき,赤子が遠い海の彼方から小舟に乗って浜に寄せられて来る」(第1章 琉球・奄美考,41ページ)と信じられていたそうです.『古事記』(15) 以来,今でも信仰を集める天照大神(あまてらす・おおみ・かみ)のような「太陽の神格化」ではなく,海の底に竜宮(りゅうぐう)があると考える.このことは柳田國男も『海上の道』(16) で指摘しているそうです.
このように書くと,何だか映画「ドルチェ―優しく」は陰鬱(いんうつ)なドキュメンタリーだと思うかも知れません.しかし,映画「ドルチェ―優しく」は,まさに奄美の「優しさ」を描いた作品だと思うのです.ドルチェ (dolce) とは,イタリア語で甘いデザートのことです.それが「おだやかな」とか「甘美な」,あるいは「優しい」と意味が転用されるようになりました.実際に島尾ミホさんの『海辺の生と死』(17) という作品を読むと,底抜けに優しいミホさんのお父さんやお母さんの振るまいが語られます.例えば,お父さんが商売にしていた南洋真珠をこっそり盗み,売り飛ばしていた人をかばってやり,そればかりか,その盗人(ぬすっと)を警察からもらい受けてくる話や,お母さんが幼児のたどたどしく語る口調を暖かく見守っていた話です.お母さんが微笑みながら見守った幼児は,皆,戦争のとき,沖縄で死んでいきました.ついに成人はしなかったそうです.
沖縄や奄美で暮らしたことのある人は,土地の人たちが「甘えている」と見ているのかもしれません.わたしは沖縄や奄美で暮らした経験はありませんが,屋久島で過ごした経験があります.屋久島は沖縄や奄美とは違うのですが,それでも屋久島の「おだやかな」「優しい」人びとのことを思い出します.ソクーロフが映画「ドルチェ―優しく」で表現したかったことは,「おだやかな」「優しい」加計呂麻島(かけろま・じま)の人びとの,生者と死者が渾然(こんぜん)一体となった民俗だったのではないでしょうか.
島尾敏雄は小説を書くために東京に住みますが,ミホが病気になり,入院する舞台は千葉県です.加計呂麻島ではありません.仕事のために東京に出ていなければ,ミホは病気にならなかったかもしれない.屋久島の「おだやかな」「優しい」人びとのことを思うと,わたしには,そう思えます.
*
金子 遊さんが『辺境のフォークロア』で描いた社会のあれこれは,現在の社会とは明らかに違います.現代の社会とは違う社会を、今さらのように描いて、何か価値があるのでしょうか.このことをあからさまに言い直せば,人類学やドキュメンタリーは何のためにあるのでしょう?
わたしは,我われの社会がひと色に染まらないためだと思います.例えば「日本文化」と安易に言ってしまうのではなく,日本列島の文化的な背景には,いろいろな ものが ある.それは今も息づいている.そのことを再確認するためには,常に努力が必要なのです.
それをドキュメンタリストは映像で表現します.文章とは違う映像の表現です.「ドキュメントは純文学的でないと いけない」などとは言いません.商品としても完成したドキュメンタリーは数多くあります.要は、その中に努力がどこまで表れているかだと思います.
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(13) 映画「ドルチェ―優しく」アレクサンドル・ソクーロフ
http://www.queststation.com/feature/sokurov.html
(14) 『死の棘』(島尾敏雄,新潮文庫)
http://www.shinchosha.co.jp/book/116403/
(15) 『古事記』(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001518/card51732.html
(16) 『海上の道』(柳田國男,青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card54331.html
(17) 『海辺の生と死』(島尾ミホ,中公文庫)
http://www.chuko.co.jp/bunko/2013/07/205816.html
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
県立篠山東雲高等学校では、「農業教育の特質を活かし、地域に貢献できる心豊かな人材の育成」をミッションとした幅広い教育活動を展開しています。
「関わるすべての人や自然・動植物を愛する心を育てる教育の推進」を実践している学校で、ひとはくでも「共生のひろば(毎年2月開催)」などで出展、発表活動を行っています。
「共生のひろば」県立篠山東雲高等学校の主な発表
篠山東雲高校の水田にすむカエル
地域資源を有効活用~ありっ竹使い切る!!~
研究紀要『人と自然』県立篠山東雲高等学校の先生の投稿
竹チップのマルチングがダイズ品種(丹波黒大豆)の栽培と雑草の防除に及ぼす影響
また、当館の研究員も直接、環境などに関わる研究について指導・助言を行っており、成果として
昨年度はなんと!「農業高校の甲子園」と呼ばれる第67回日本学校農業クラブ全国大会において、プロジェクト発表会Ⅱ類(開発・保全・創造)で見事に全国最優秀賞に輝くとともに、県下の学校教育及び社会教育の分野で、その行為が多くの人々の模範となるような立派な行為や有益な研究・発明した個人や団体を表彰し、その功績を讃える「ゆずりは賞」も受賞されています!
今回は、その学びの実践と、ひとはくと連携した現場実習として2名の先生方の指導のもと11名の生徒さんが、ひとはく入口前花壇を中心に花壇装飾実習を行われましたので、その様子をお伝えします!
エントランスホールに学校紹介パネルを展示しています!
ひとはくへお越しの際はぜひ!ご覧下さい!
ひとはくとしても、高校生のみなさんへの支援が実を結び、活躍されている姿を
たいへんうれしく思います!
4月より高校生の観覧料がなんと!無料です! 気軽にひとはくへお越し下さいね!
落ち着いた環境なので・・自習勉強にも最適ですよ!(WiFiも無料で利用できます)
これからもひとはくは高校生の学びを支援します!
生涯学習課 中前純一
今週6月3日(火)~6月9日(金)にも、中学生の「トライやる・ウィーク」を受け入れました。中学生の新鮮な感覚からは本当に元気をもらいます。
今週は、三田市立中学校(八景・長坂・富士・ゆりのき台)から7名、神戸市立有馬中学校から2名が「職業としての博物館」を体験しに来てくれました。9名の中学生の成長をご報告します。
6月6日(火)初日
植物標本作製 飼育中のダンゴムシの種類分け
来館者調査の整理 昆虫標本作製の準備
6月7日(水)
来館者に大きな声であいさつ 来館者にデジタル紙芝居の上演
紙資料の虫干し
6月8日(木)
博物館収蔵庫で昆虫標本を見る 昆虫標本の作製
6月9日(金)
両生類標本のラベル付け 深田公園で素材準備
来館者調査のまとめ
初日とは違った面持ちの退館式のようす 最後にみんなで記念写真
中学生にとって本当にあっという間の4日間だったと思いますが、展示物の準備にも来館者への対応にも心配りをしながら実習している様子がうかがえました。
皆さんの成長の様子を見て、ひとはくの職員も元気をもらえました。これを機会にしながら引き続き「職業」について考えてもらえたなら、ひとはくとしても充実感を感じます。
「職業としての博物館」を体験してくれた中学生の皆さん、ありがとうございました。
生涯学習課 竹中敏浩
ユニバーサル・ミュージアムをめざして91
ドキュメンタリストの民俗学―1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
インターネットを見てみると,テレビの世界では一時衰退していた「ドキュメンタリー」というジャンルが,また勢いを盛り返していると出て来ました.そう言えば,撮りためた記録映像を新たにまとめ直した「NHKスペシャル」の「新・映像の時代」(1) は,確かに心に響くドキュメンタリーですし,「プラネット・アース」(2) は,制作費に縛られることなく撮りたいように撮れる,言い換えれば作り手の持っている才能を思いのままにぶつけることのできる作品でした.動物ドキュメンタリーの「ダーウィンが来た」(3) は,比較的若い作家が作品の良し悪しでしのぎを削る,健全な競争の場になっている気がします.
民放では,TBS系列で放送している「世界遺産」をよく見ます.中でもアフリカ中央部の「サンガ川流域の森林地帯」(4)(つまり「ンドキの森」)はとても楽しみにしていました.「世界・ふしぎ発見!」(5) は土曜日の夜,わたしの家では夕食の後の放送なので,何も考えずに気楽に見ることができます.フジ・テレビ系列で関西テレビが制作している「ザ・ドキュメント」(6) という番組もあります.もっとも「ザ・ドキュメント」は不定期放送の上,現在は深夜の放送ですので,関西で活躍している知った人が主人公になることもあるのですが,わたしは直(じか)に見ることができませんでした(そんな時は,ある方がDVDに取って送って下さいました).
金子 遊(ゆう)さんは映像作家を名乗っています.「映像作家」をウィッキペディアで確かめると,「映像作品の制作を専攻する作家を総称する概念」とあります.「ビデオグラファー」とも呼ばれるそうで,「コマーシャル、ドキュメンタリー、ライブイベント、短編映画、教育映画、結婚式やプロモーションビデオなど映像作品の制作」を仕事とする人とあります.つまり,何でもかんでも映像関係の仕事をすれば映像作家を呼ぶようです.
金子さんには「民族誌学」という経歴もあります.不思議な気がしました.というのは,職業を「映像作家」という総称で括(くく)りながら,「民族誌学」では個別の学問の名がかぶせてある.しかも「民族誌学」は学問の名前であって,職業名ではないのです.ここは「ドキュメンタリスト」と「民族誌学研究者」とでもしなければ,統一がとれない気がするのですが,いかがでしょう? ちなみに,「研究者」という言葉は職業研究者を指して呼ぶことが多いのですが,何か別の職業を持っていて,市民の立場で研究をする「市民研究者」もいらっしゃいます.
ここは,わたしが勝手に解釈して,金子さんをドキュメンタリストと呼んでおきます.違っていたら,ごめんなさい.でも国立民族学博物館に行けば,さまざまな民族の記録映像,つまりドキュメンタリーが閲覧できますし,ドキュメンタリーといっても学術的な記録だけではなく,一般のビデオ店で購入できる作家性に富んだ作品もあるからです.作家性に富んだドキュメンタリーでは,商業映画と変わらず一般の興味を引く作品があります.金子さんの本から知ったのですが,ロバート・フラハティというドキュメンタリストが,映画撮影には対象に働きかけ「創造する」方法と,なすがままにして事実を「発見する」方法があると言ったそうです.この言葉には説明が要ります.本当に「なすがまま」にしたのでは作品になりません.監視カメラの単調な映像は作品とは呼びません.「発見する」方法でも,カメラの位置を変えたり,即物的には関係ないのだけれど,テーマを象徴的に描くシーンがあれば挟んだりして,撮影者の「発見した事実」を浮かび上がらせる努力は常にあります.ましてやドキュメンタリーは作り手と対象の共同作業がなければ,作品としては完成しません.
*
というわけで,
金子 遊さんの『辺境のフォークロア:ポスト・コロニアル時代の自然の思考』(7) を読んでみました.日本列島に展開する文化を紹介した人類学の本だと思って読み始めました.「ポスト・コロニアル時代」からはエドワード・サイードの『オリエンタリズム』(8) を思い出しますし,「自然の思考」という言葉はクロード・レヴィ=ストロースの『野生の思考』(9) を想像します.それにしても,「辺境」とは何のことだ(?)と思いながら読み進めたのですが,「はじめに」で日本列島や琉球弧へ,また千島列島へとつながる曲線や,小笠原からマリアナ諸島へ,さらにヤップ島へとつながる島弧の文化的繋(つな)がりを「辺境」と呼んだのだと理解することができました.
それにしても,次に出て来たのが「柳田國男(やなぎだ・くにお)」です.サイードやレヴィ=ストロースとは,だいぶ趣(おもむき)が違います.「柳田國男」と言えば,例えば『遠野物語(とおの・ものがたり)』(10) では岩手県遠野に伝わる河童(かっぱ)や天狗(てんぐ)といった妖怪や土地に伝わる祭の由来といった農村に伝わるあれこれを記録しました.また『蝸牛考(かぎゅう[=かたつむり]・こう)』(11) では,「かたつむり」を日本各地ではどのように呼ぶかを調べ,新しい言葉は京の都(みやこ)に起こり,中部や中国,関東と四国,東北と九州に行くにしたがって,より古い言葉が残っている(つまり,昔の京都の言い方が方言として残っている)という「方言周圏説(ほうげん・しゅうけん・せつ)」のより所となった本です.ただし「方言周圏説」はあくまで一つの説に過ぎません.有名な説だと言っても,後になって間違いが見つかることは,よくあるものです.
わたしにとって柳田國男という人は,立派な民俗学者でしたが,それこそ「辺境」の「自然の思考」を顧みなかった人に思えます.理念的な仮想の「日本」を生きた人に思え,例えば稲作農村以外の人の暮らしや,被差別者の暮らしは(本当はその多様性は大切だと分かっていたのかもしれませんが)文章で十分には表しませんでした.金子さんはそんな柳田國男を,なぜ取り上げるのだろうと不思議に感じました.しかし,これも読んでみて解ったような気がします.それは柳田國男の文献を借りた「辺境」の時間を過去に遡(さかのぼ)る試みだったのではないでしょうか.
今はもう,都会に「自然の思考」はありません.よく捜せば,あるのかもしれませんが,たいていは痕跡が残るだけです.あるのは市場(しじょう)だけが大切だという画一的な価値観です.仮に「自然の思考」に似たものがあったとしても,それは人間の行いから染み出たものではなく,市場での価値(=生産ラインや流通,小売りの経費)だけで評価される,キレイにお化粧直しされた「商品」なのです.人類史のなかで分泌されたものの蓄積ではありません.その,今では稀な(しかし,かつてはすぐ側にあった)思考を「人びとの文字にならない語り」(つまり「口承伝承」)から読み解く試みが『辺境のフォークロア』なのです.
*
日本列島の南,と言うよりもフィリピン諸島の東とか,ニューギニア島(=パプア島,イリアン島)の北と言った方が分かるかもしれません.そこをミクロネシアと呼びます.ミクロネシアは,かつてドイツやイギリス,日本の植民地になり,太平洋戦争では日本帝国の統治を受けました.グアム島やサイパン島,硫黄島は太平洋戦争の歴史のなかで,わたし達にも馴染みのある名前です.またマーシャル諸島のビキニ環礁はアメリカ合衆国が何度も核実験を行ったところです.
そのミクロネシアのサテワヌ島は,もっとも原始的な生活習慣や信仰を残す島でした.そこにはカナカ人と呼ばれる肌の黒い人びとが暮らしていました.サテワヌ島は,彫刻家で民俗学研究者の土方久功(ひじかた・ひさかつ)が7年間を過ごした島として有名です.
土方は,島にいる間,カナカ人の女性と暮らしました.その女性や女性の親族から聞くことが多かったのかもしれません.土方の著作『サテワヌ島の神と神事』(12) の中に,島民の「霊魂」概念を書いた文章があるそうです(現物は見ていません).それを金子さんが解釈したものが以下の文章です:
「サテワヌ島の人たちが不思議だと感じたのは,人間にしても動物にしても生きているものが死んでしまうということだった.ところが,その死んだはずの人がときどき夢のなかに出てくるということが起きる.死んだ人が自分を訪ねてきて,自分と話したり笑ったりする.そこから推して考えると,人は死んで肉体がなくなっても,すっかり消えてしまうのではないらしい.死んだ人のなかにあった何かが残るのだ.――(中略)――そのようにして,肉体と霊魂の二元論が生まれてくる.」(『辺境のフォークロア』第4章 マリアナ・南洋考,p. 186)
島では,人が死に,埋葬してから四晩経つと,霊魂を送る火を焚くそうです.「魂送り」です.
「それ(=「魂送り」)が終わると,死んだ人の霊魂は家の外を自由に歩きまわるようになる.そこへ親類たち氏族の霊魂がやってきて,さまざまな島へ連れて行って見物させてくれる.こうして,サテワヌ島民の宇宙観,宗教観ができあがる.あらゆるものが死後は霊魂になるので,それらは島民のまわりの世界に無数に満ちていて,しかもどこへでも勝手に歩きまわることができる.」(『辺境のフォークロア』第4章 マリアナ・南洋考,pp. 187-188)
わたしはアフリカのカメルーンやコンゴ共和国で親しくなったピグミーたちが,わたしの調査に付き合って森の中で幾晩も過ごすと,家族のいるキャンプを恋しがって,夜,皆が寝静まってから,魂だけがキャンプを訪れて「妻や子どもに会ってきた」と言っていたことを思い出しました.肉体は調査地に置いたままです.
「人間が自分の親しい人の死を前にした時に持つ心情と,その心の痛みを乗り越えようとするときに描く想像力のあり方として,これほど自然に思えるかたちもないということである.ここまでくれば,自然界のあらゆる『わからないもの』の背後に霊や神が発生する段階までは,あと一歩だといっていい.」(『辺境のフォークロア』第4章 マリアナ・南洋考,p. 188)
次に続きます.
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(1) 「NHKスペシャル」「新・映像の時代」
https://www.nhk.or.jp/special/eizo/
(2) 「プラネット・アース」
https://www.nhk-ep.co.jp/topics/planetearth2-20170317/
(3) 「ダーウィンが来た」
http://www.nhk.or.jp/darwin/
(4) TBS「世界遺産」「サンガ川流域の森林地帯」
http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20130331/
(5) 「世界・ふしぎ発見!」
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/
(6) KTV「ザ・ドキュメント」
https://www.ktv.jp/document/
(7) 『辺境のフォークロア:ポスト・コロニアル時代の自然の思考』(金子 遊,河出書房新社)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309226194/
(8) 『オリエンタリズム』(上・下)(エドワード・W.サイード,平凡社ライブラリー)
http://www.heibonsha.co.jp/book/b160202.html
(9) 『野生の思考』(クロード・レヴィ=ストロース,みすず書房)
http://www.msz.co.jp/book/detail/01972.html
(10) 『遠野物語』(柳田国男,青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card52504.html
(11) 『蝸牛考』は青空文庫で準備中でした.作家別作品リスト:No.1566 柳田国男
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1566.html
(12) 『ヤップ離島サテワヌ島の神と神事』
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001383287-00
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
6月のKidsサンデーは、さわやかな感じの晴れ!
青空にコシアカツバメが ス~イ スイ と飛んでいました。
ひとはくエントランスホールちかくでは、ヤマボウシの花が咲いています。
▲ ヤマボウシの花
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「サンデーぜみ『ヤマボウシのかんさつ』」、『絵本の国』、
ひとはく連携活動グループrun♪run♪plaza(るんるん・ぷらざ)さんによる「run♪run♪サンデー『しゃぼん玉 とばそ!』」、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示解説『ひょうごのぼうぶつ ツアー』」などが実施されました。
『ヤマボウシ の かんさつ』では、外に出てヤマボウシの木を見つけて花や葉っぱを観察しました。
セミナー室で研究員から、ヤマボウシの話を聞いてから...みんなで深田公園へ。
▲ みんなで外に出てヤマボウシをさがします ▲これはヤマボウシによく似たハナミズキの木です
部屋に戻ってから、花や葉っぱを観察したり、研究員の話を聞きました!
『絵本の国』では、深田公園でさわやかな風がふく中、ゆったりと
研究員が選んだ絵本や写真集などを楽しみました。
▲ お父さんやお母さんが、読み聞かせをされている方もいました
お気に入りの絵本、見つかりましたか?
『しゃぼん玉 とばそ!』では、エントランスホールの前で、しゃぼん玉を飛ばしました
みなさん、楽しんで たくさん、飛ばせましたか?
午後からは、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフとあそぼう!」が実施されました。
それから、NPO法人 人と自然の会さんの「音のなる工作『カエルの紙コップ工作」』、
研究員によるオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『ツバメのような形の紙ヒコーキをつくってとばそう!』」
が実施されました。
今回の「フロアスタッフとあそぼう!」は、『ホタルをつくろう!』です。
ホタルのお話しや○×クイズをしたあと、お尻の部分が光るボタルをつくりました。
▲ ○×クイズをしています ▲ 出来たホタルをもってハイポーズ!
参加したみなさん、楽しかったかな?
『カエルの紙コップ工作」では、紙コップを使ったカエルの鳴き声がする工作です。
館内のあっちこっちで、カエルの鳴き声が「ゲコゲコ」していました。
▲うまく出来ました、ゲコゲコ! ▲受付をしている 「人と自然の会」の皆さん
「解説!丹波の恐竜化石」では、恐竜の化石などについて 研究員から
詳しく解説がありました。
おとうさんに、肩車をしてもらっているボクは、よく見えているかな?
サンデーさーくる『ツバメのような形の紙ヒコーキをつくってとばそう!』では、研究員がコシアカツバメのお話をしたあと、
ツバメ型の紙ヒコーキをつくって みんなでとばしました。
▲できた紙ヒコーキを とばしています。
みんな、コシアカツバメのように ス~イ スイ と、とばせた かな?
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の、伊藤さん、三上さん、高野さん、牧さん、
徳平さんが子どもたちへのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、7月2日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
今年もひとはくは、中学生の「トライやる・ウィーク」を2週に分けて受け入れます。まず、第1週の5月30日(火)~6月2日(金)に行った7名の中学生の成長をご報告します。
三田市立中学校(上野台・藍・狭間・けやき台)から6名、宝塚市立西谷中学校から1名がひとはくの「トライやる・ウィーク」に来てくれました。
5月30日(火)初日
入館式でのやや緊張した面持ち 博物館収蔵庫で資料の整理
5月31日(水)
深田公園の生物多様性の森で里山整備実習 台本を読んでデジタル紙芝居を上演
6月1日(木)
地学系の博物館収蔵庫で資料整理 深田公園に出かけて水生生物の調査
ジーンファームの維持管理作業
6月2日(金)
化石のレプリカを作成する型をつくる 尼崎市立浜小学校児童にアンモナイトのレプリカづくり説明
館としてもあっという間の4日間でしたが、博物館を職場として体験してくれた中学生たちにお礼を述べたいと思います。また、参加した中学生たちがさまざまな体験を通して成長してくれることを願います。
生涯学習課 竹中敏浩
今朝はカラリとしていて、少し肌寒いお天気でしたね。
6月3日(土)、4日(日)フロアスタッフとあそぼう「ホタルをつくろう!」が行われ
たくさんの方が参加してくれましたよ☆
今ごろの季節、水辺では美しく光るホタルに出会うことがあります。
成虫は1週間から10日間ほどしか生きられない、はかない昆虫です。
今日はその中でも、一番身近に見かけることがある「ゲンジボタル」を作ります!
スライドでホタルについてお話をした後は、○×クイズ!
みんな正解したかな??
では作っていきますよー!
光るこな(蓄光パウダー)のシールで光らせます!
写真はちょっと暗くて分かりにくいですが・・・^_^;
みんなのホタルのお腹がふんわり光ってます!
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!
フロアスタッフ かどはま
今年、兵庫県立人と自然の博物館は、開館25周年を迎え、「ひとはく研究員のいちおし25選」と題した企画展を6月から2月まで順次開催します。
これに先立ち、6月2日(金)、記者プレビューを行いました。新聞4社(朝日、毎日、読売、神戸)の記者の方々が出席されましたが、研究員への質問、展示標本についての質問、標本にまつわるエピソードなど、熱心に取材いただきました。
取材をもとに新聞掲載もされると思いますが、何よりたくさんの一般の方々や子どもたちに展示をご覧いただきたいと思います。特に、展示中の植物標本シジミヘラオモダカや六甲山のキノコ標本は中学生・高校生が採集したものです。同年代の中学生や高校生はぜひご覧ください。
展示についての説明
展示プレビュー 「高校生が選ぶ六甲山のキノコ25選」
展示プレビュー 「黒崎先生が選ぶ、拡大して眺める頌栄標本25選」
文字の上に石を置いてみてみよう。テレビのブラウン管みたいに下の文字が透けてみえるよ!
玄武洞の玄さんのモデルになった玄武岩(げんぶがん)が展示されているよ!
玄武岩の特徴は6角形。
※この石は5角形に見えますが、実は頭の上部分にも一つ辺があります!わかるかな?
さくらの花びらみたいな模様がきれいな石です。(写真中央)
そして、これは兵庫県の天然記念物の鉱物 ヒスイ輝石!
ヒスイといえば緑色を思い浮かべますが、兵庫のヒスイの色は白!
すきな石はあったかな?(^^)
クイズブックを使って、家でもういちどおさらいしてみてくださいね!
ユニバーサル・ミュージアムをめざして90
ミトコンドリア・イブとY染色体・アダム―2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
南アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民サンには,遺伝的に近い別のグループがいます.コイコイと呼ばれる牧畜民です.コイコイは、昔は「ホッテントット」と呼ばれたそうです.サンとコイコイは隣り合った地域に住み――「隣り合った」の感覚が分かりにくいのですが,日本で言えば「隣の県」ぐらいなのでしょうか?――,遺伝的にも近いのですが,サンが狩猟採集民であるのに対して,コイコイは牧畜民だそうです.
アフリカの乾燥地に住む牧畜民は、多くがウシを世話します.ですから、どこか日本の畜産業と同じように聞こえます.しかし,アフリカの牧畜と産業としての畜産業には大きな違いがあります.日本の畜産業は市場経済が前提です.ウシやブタを育てて市場(しじょう)に出し,小売店で売るために肉にするのです.畜産業者にとって家畜は商品です.しかしアフリカの牧畜は全く異なります.ウシは〈神からの預かり物〉です.乳を搾ったり,食肉として利用することもありますが,量はあまり多くないはずです.それよりもウシは〈財産〉として大切に保護します.例えば結婚をする時の「婚資(こんし)」としてなら,花婿が花嫁の家族に支払う貨幣のような役割をはたします.また子どもへ「相続」したりします.〈ウシ〉とは,本来,肉をとるための家畜ではなく,わたしが経験した森のなかの〈火〉と同じように,ある意味で宗教的な象徴なのです.アフリカでウシを追う若い男――狩猟採集民サンの女性が日常のカロリーや栄養を得る採集をし,男性が象徴的な「狩猟」という行為をするのと同じです――は,言ってみれば「(神に仕える)神職」のような存在だと言えます.
ここでコイコイの生活について調べてみようとしたのですが、わたしに読める適当な文献が見つかりませんでした.それで東アフリカのケニアに住む人ですが,コイコイと同じく乾燥地に住む牧畜民のマサイの社会について調べることにしました.コイコイとは違うのでしょうが、基本は同じはずです.またマサイではありませんが,『性の人類学』に河合香吏さんが「チャムスの民俗生殖理論と性――欺かれる女たち」(5) という論文で東アフリカの牧畜民についてまとめておられます.これも参考になりました.
マサイは,サンのような平等主義者ではなく,社会的階層のある社会を形作って暮らしているそうです.わたしたちの知る資本主義社会とは異なり,あくまで「神の前に」という前提があるのですが,ウシという〈財産〉を持つ人と持たない人がいる.つまり人びとの間に社会的な身分差がある.そういうことになります.
身分の差異は人びとの婚姻観にも影響しています.狩猟採集民であるサンが明確な婚姻制度を保っているのかどうか、わたしには責任を持って言えませんが,どちらかと言えば婚姻するまでは「乱婚的」であり,いったん結婚したら「一夫一妻的」になるのではないでしょか.しかしマサイは制度として一夫多妻だそうです.多くの家族を養うには財力が必要です.人生の経験も必要なはずです.財を持ち人生経験が豊富な人というのは、普通は比較的高齢です.皆の信望を集める村長さんのような存在でしょう.そんな人が一夫多妻になるのだと思います.
宗教も発達しています.サンは菅原さんに「死んだら砂になる」と語ったそうですが,マサイは一神教を奉じています.我われにも身近なキリスト教やユダヤ教,イスラム教と同じではありませんか.
*
もちろんマサイとコイコイは違います.一緒にすべきではありません.しかし,社会の基本は同じだと思っています.コイコイの社会にも「婚姻制度」や「身分」,「財産」や「宗教」といった象徴的な概念の形作った何かが存在するに違いありません.そんな気がします.
ところが,サンとコイコイは,遺伝的にはひじょうに近いのです.サンとコイコイのふたつの民族を合わせてコイサン人,あるいはカポイドと呼びます.言葉に似たところが多くあるそうです.そしてコイサン人がひとつにまとめられているのは,外見や言葉が似ているだけではありません.Y染色体上のDNAの並びが,とてもよく似ているのです.
Y染色体というのは,ヒトを含む哺乳類に共通の,オスの遺伝子が乗った染色体のことです.オスにだけある染色体というのですから,それに乗った遺伝子は父から息子へと伝わることを意味します.ということは,この染色体の遺伝子を調べれば父系の先祖を調べることができそうです.わたしは先ほど「Y染色体上のDNAの並びが,とても似ている」と書きました.ふたつの民族は同じ父系の祖先から出て来たに違いありません.あるいは,いつの時代かはわかりませんが,いっしょに住んだことがあるに違いありません.
どんな生物でも突然変異は常に起こっていますが,突然変異の起こったY染色体の遺伝子がとてもよく似ているのです.しかし狩猟採食民と牧畜民です.生きている社会や生きる価値観がまるで違います.それなのに遺伝子は似ている.不思議です.
ここで注意しておくことがあります.Y染色体に限らず,普通,突然変異は「中立的に起こる」と言われています.進化が中立的に起こるとは,大部分の突然変異は「自然淘汰の影響を受けない」という意味です.つまり、生まれたコドモに強い/弱いはないのです.ごくごくたまに,コドモが多く生まれたり,あるいは全くできなかったりするような突然変異もあるはずですが,我われの身近で今日も起こっていることは,そのような淘汰に影響する変異は無視できるほど希(まれ)だということです.
さて,
Y染色体の遺伝子と同じように,母からコドモに伝わる遺伝子がミトコンドリアDNAです.ミトコンドリアとは,わたしたちの細胞にある小器官のことです.エネルギーの供給にとても大切な働きをしています.そのミトコンドリアは,ミトコンドリアだけのためのDNAを持っています.それが母親からだけコドモに伝わるのです.ということはY染色体と同じように,母系の先祖はミトコンドリアDNAで辿れることになります.そしてミトコンドリアDNAも,コイサン人ではよく似ていると分かっているそうです.
コイサン人は,一番,人類の祖先に近い遺伝子を持っているそうです.その人たちは狩猟採集民として,同時に牧畜民として生きている.ちなみに,その祖先のそのまた祖先の......というふうに辿ると,ついには全人類の共通の先祖に行き着けそうです.その人(現実にはその先祖と同世代の人びと)は,推定してみると,現在のアフリカ中央部のカメルーンにあたる地域にいたようでした.その仮想的な祖先をミトコンドリア・イブと呼びます.ミトコンドリア・イブと同じ意味で,父系を辿るとY染色体・アダムに行き着きます.Y染色体・アダムのいた場所には,いくつかの説があります.しかし,いずれにしてもアフリカであることは間違いありません.
*
森に住むピグミーとバンツーも関係も,サンとコイコイの関係に似ています.狩猟採集民のピグミーと農耕民のバンツーには,平等主義者と社会的な階層の中で住む人とか,「死んだら森になる」と言っている人と立派な宗教を信じる人といった差異はありますが,遺伝的にはとても近いのです.
もっとも「遺伝的に似ている」ことは当然だとも言えそうです.というのは,ピグミーとバンツーの間には抜き差しならない差別・被差別の関係があって,農耕民であるバンツーは「自分たちだけが本当の人である」と考え――そもそも「バンツー」という言葉が "本当の人" という意味です――,ピグミーを人だとは見なしていません.そのため一夫多妻のバンツーは夫婦そろって高齢になり,身体が弱ると,ピグミーから「嫁」をもらって,年老いた妻にできなくなった畑仕事をさせるのです.反対にピグミーがバンツーをめとることは,基本的にありません.わたしはそうした例を知りません.第一,森で野生植物を採集して生活することなど,バンツーにはできそうもありません.
ですからピグミーとバンツーが遺伝的に似ていても当たり前なのです.ただし,ふたつの民族が仲良いから似ているのではありません.厳然とした差別・被差別の関係があっても,混じり合うことは可能だったということです.
*
ヒトの遺伝的な多様性は,チンパンジーやゴリラに比べれば,比較にならないくらい低いものでしかありません.「人種」を越えたヒトの間の遺伝的な差異よりは,わたしとわたしの住んでいる町内のどなたかとの遺伝的な差異よりも,ずっと小さなものである可能性があります (6) .人間は,いったん小さくなった集団の遺伝的な効果――専門的には「ボトルネック効果」と呼びます――がとても大きいのです.その遺伝的な多様性の小さな生き物が,さまざまな生業で生きている.わたしはピグミーとして育った青年が,いったん町で教育を受けた後,「森の暮らしに帰る」と言い残して村を去り,ピグミーの狩猟採集生活に戻ったことが忘れられません.
ピグミーのンナンガさん.わたしの森の師匠.
このエッセイは,わたしの今年のひとはくセミナー「霊長類学 頭の体操2017年版」(5月14日)で喋ったことを基にしました.
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(5) 河合香吏 (1994)「チャムスの民俗生殖理論と性――欺かれる女たち」,高畑由起夫 編著『性の人類学』(世界思想社),pp. 160-203.
http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=0510
(6) ベルトラン・ジョルダン (2013) 『人種は存在しない -人種問題と遺伝学』(中央公論新社)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024313931-00
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
5月21日(日)、 はかせと学ぼう!『ちっちゃな化石をみつけよう』 が行なわれました!
今回のはかせは 古谷研究員です!
加古川下流から拾ってきた石の中から、放散虫化石の入ったチャートという石をさがします♪
チャートの特徴は表面がツルツル!
たくさんある石の中からチャートを見つけられるかな?
石を水でぬらして、ルーペで化石をチェック!
見つけたらはかせに確認してもらうよ。
大きなモニターに映し出して化石を見てみよう!
見事みつかった化石は、おみやげにお持ち帰りいただきました♪
このあとさらに! 放散虫化石のレプリカづくり もおこないましたよ~(^○^)
もりだくさんの内容でしたが、みなさんいかがでしたか!?
12月にも同じイベントを行います。
今回参加された方も、参加できなかった方も、
ぜひ次回もお越しください★
スタッフと研究員共々おまちしております!
ユニバーサル・ミュージアムをめざして89
ミトコンドリア・イブとY染色体・アダム―1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
ニシゴリラ(かつては「ニシローランドゴリラ」と呼びました)を,コンゴ共和国のオザラ国立公園で観察していたことがあります.森の奥まで二日かけて川をボートで遡(さかのぼ)ったところで,村からはずいぶん離れたところでした.もともとはリンガラ語だと思うのですが,現地の言葉で〈バイ〉と呼ばれる湿地性の草原があります――アフリカのそのような草原を,今では英語でも "bai" と呼ぶようになりました.水辺に生える草を食べるために,そこにゴリラが集まってくるのです.わたしはゴリラたちの振る舞いを身近に見る機会を得ました.
ゴリラの社会はシルバーバックと呼ばれる1頭のオスと複数のメスで作られます.基本的に,メスは互いに血縁はありません.そんなところから「ハーレム」と呼ばれたりします.でも人間の作るハーレムとは少し違うようです.人間のハーレムは,ひとりの男に何人かの女が嫁ぐ婚姻習慣のことです.わたしの見知ったアフリカ中央部の森に住むバンツーの農家では,高齢になった村長さんが働き手として若い娘を迎えていました.ですから主体はどうしても男が選択しているように感じました.しかし,ゴリラは違うようです.
違うところの第一は,メスがオスを品定めしていたことです.例えば若いオス――ソリタリーと呼ばれる,まだメスとペアになっていないオス――と若いメスの出会いでは,オスはあらぬ方を向いて「草を食べている振り」をしています.するとメスがゆっくりと近づいてきて,オスを品定めするように選びます(そのように見えました).メスの気に入れば,メスはオスと並んで歩き始めます.気に入らなければ別べつの方向に歩み去ります.そしてメスとオスがペアーになっていたとしても,新しく表れたオスが気に入れば,メスは平気でオスを取り替えます.一方のオスはというと,メスが選ぶのをおとなしく座って待っているのです.ペアーになっていたオスにとっては当然ですが,新しく表れたオスも気が気ではないはずです.オスたちの早鐘のように打つ心臓の音が聞こえてくるようでした.
☆ ☆
関西学院大学の高畑由起夫さんが執筆され,まとめられた本が『性の人類学――サルとヒトの接点を求めて』 (1) です.高畑さんはわたしの大学院時代の先輩です.1994年に出た本ですから,ずいぶん前です.出てすぐ読んだ覚えがあるのですが,その時は,何やら生物学で突き詰めていけばヒトが分かる気がして,高畑さんが霊長類学と共に苦労してやっておられる社会学や,場合によっては哲学まで含んだアプローチに,わたしとは方向が違うという思いがしたものでした.
本当のことを言えば,「方向が違う」と言うよりも,高畑さんの努力は「自分には無理」な伊谷純一郎さんの学問スタイルに近いものでした.人と自然の博物館の準備室長(実質的な初代館長)で,学部時代にわたしの指導をしていただいた伊谷さんが論文や本で示しておられた,複雑な現象から真実を捉え,大胆に抽象化して描き出す.そういう能力は,とても自分にはない気がしていました.それで,伊谷さんとは別の方向を探ろうと足掻いていたというのが近いのかもしれません.
後になって,ヒトの感覚とか遺伝とかいった多様性,つまり具体的には「発達障がい者」(=発達凸凹者)の心や,ろう者の〈ことば〉の感覚,盲人のとらえる世界の姿といったものを,例外として無視してよいわけはない.近代になって人間の価値を生産性だけで測るようになり,人の多様な能力が例外と見なされ,脇に押しやられていたのだが,こういった多様性は,決して忘れてはいけないことじゃないのかと気付いた時,高畑さんの試みは,とても大切なアプローチだと思い直したのです.それで『性の人類学』を再読してみました.今回は特に,菅原和孝さんの「狩猟採集民の母性と父性――サンの場合」(2) を読み直してみて,新たに感じたことを書いておきます.
☆ ☆
菅原さんが調査したサンというのは,一般には「ブッシュ・マン」と呼んだ方が分かるかもしれません.南アフリカのカラハリ砂漠を中心に住む狩猟採集民のことです.狩猟採集では,①男は動物を狩り,女は植物を採集する.しかし,②おもなカロリーは男の捕る動物の肉ではなく,女の集める植物のいろいろな部位から得る.③いわゆる「核家族」より大きな社会単位は安定していない――つまり「村長」や「知事」,「首相」や「大統領」は存在しない.④はじめから財産はほとんどなく――あっても弓矢ぐらいでしょうか――「相続」という概念は存在しない,といった特徴があるそうです(菅原さんの記載をわかりやすくするために,わたしなりに書き直してみました).
わたしが長く付き合った森の狩猟採集民ピグミーにも言えるのですが,母親の子どもに対する授乳期間は,日本の多くの母親で見られるよりも著しく長いのです.菅原さんは,サンの授乳期間は3,4年も続くと述べています.ヒトの子どもは2歳ぐらいになる前に歯が生えていますから,それから後の授乳はお母さんに負担です.乳歯が乳首にあたり,とても痛い気がします.それならなぜ狩猟採集民が長く授乳するのかというと,わたしはピグミーの例から,バース・コントロールだと思っていました.授乳している間は妊娠しないのです.なぜ狩猟採集生活でバース・コントロールが大切かというと,妊娠したお母さんにとって移動しなければいけない生活は大変だからです.家屋というものを持たず,自然の素材だけで組んだテント暮らしです.一日に10キロメートルとか,場合によってはそれ以上も歩くのです.
ついでですから言っておきますが,わたしは何も「ピグミーはバース・コントロール,つまり産児制限の科学的な知識があって,授乳期間を長くしている」と言っているのではありません.そうではなく,生活の知恵をして「(科学的な根拠はわからないが,結果的に)授乳期間が長い方が移動生活が楽だということを経験的に知っていた」と言っているのです.たぶんサンも同じことでしょう.
女性は赤ん坊に授乳するだけではなく,子どもを育て,木の実や芋を採集し,現実の生活に必要な作業をします.
それなら男性はどんな作業をするのでしょうか? それは狩猟です.獣(けもの)を倒して,その肉をキャンプまで持ち帰るのです.ただしサンの狩猟は,食物として肉を得るという目的もあるのでしょうが,それよりも獣(けもの)の肉には、単にカロリーや栄養を得るためよりも,もっと象徴的な意味があるようです.
わたしは昔,コンゴ共和国のンドキの森 (3) (4) で調査をしていた頃,(狩猟採集民のピグミーではなく,農耕民である)バンツーの猟師モゲッサ・マルセルさんといっしょに森を歩いていたことがありました.わたしは霊長類の調査をしているのですから、動物を見かけたら,まず双眼鏡を出します.しかしマルセルさんは,動物によっては銃を構えます.しとめる動物は森林性のウシの仲間ダイカーやイノシシが多かったと思います.
マルセルさんは手際よく獣(けもの)を捌(さば)き,火をおこして肉を乾燥させます.生肉は腐りやすいし,乾燥させないと重くて村まで持ち帰れません.農作業に忙しい妻や子に食べさせたい一心です.その肉を乾燥させる火で,わたしはある日,ゴミを燃やしていました.すると,いつもの穏やかなマルセルさんらしくない強い口調で、わたしを叱ります.
「それは〈火〉だぞ!」
猟師のマルセルさんにとって,〈火〉はわたしが感じる以上に神聖なものなのでしょう.生きて動く野生動物を神の恵みである〈肉〉に変えてくれるもの.われわれにとっての〈稲〉とか,アイヌにとっては〈クマ〉に近いのかもしれません.サンにとっても,狩ってきた〈肉〉はカロリーや栄養で測る以上に尊いものなのだと思います.
だからだと思います.サンは〈肉〉を平等に分けます.狩りに参加した男性ばかりでなく,女性や子ども,老人や障がい者にも、平等に分けるのです.「神の視線は誰にも平等に注がれている」と言うかのようです.まるで,神を前に行う神聖な儀式のようです――もっとも,サンに我われが認識しているような高度な宗教はありません.菅原さんには「死ねば砂漠の砂になるだけ」と語ったそうです.そう言えば,ピグミーも「死んだら森になる」と言っていました.
次に続きます.
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(1) 高畑由起夫(編)『性の人類学――サルとヒトの接点を求めて』(世界思想社,1994年刊)
http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=0510
(2) 菅原和孝 (1994)「狩猟採集民の母性と父性――サンの場合」,『性の人類学』,pp. 204-229
(3) 三谷雅純 (1996) 『ンドキの森―アフリカ最後の原生林』(どうぶつ社,絶版)
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN15594185
(4) 三谷雅純 (1997) 『ゴリラの森の歩き方―私の出会ったコンゴの人と自然』(地人書館)
http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN4-8052-0535-0.htm
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
6月のイベントのおしらせです。
6/4(日)は「Kids(キッズ)サンデー」
この日は、小さなお子さまが楽しめる体験型プログラムがたくさんありますよ♪
フロアスタッフとあそぼう 土日祝 13:30~
3(土)・4(日)『ホタルをつくろう!』光るいきものホタルの模型をつくって、光らせてみよう!
場 所:4階オープン・ラボ
定 員:20名
参加費:100円
10(土)・11(日)『画はくの日』 博物館の展示をじっくり観察しながら絵を描いてみましょう。
色鉛筆など道具は貸出します。
場所:来てのおたのしみ♪
定員:なし 参加費:無料
17(土)・18(日)『川でさかなつり』
上流・中流・下流、どんなエサでどんな魚がつれるかな?
川に見たてたブルーシートを使って魚つりをします。
場所:2階展示室
定員:15名
参加費:無料
24日(土)『光るキノコのしおりをつくろう!』
梅雨の季節に六甲山で光るキノコのしおりをつくろう!
場 所:4階中セミナー室
定 員:20名
参加費:100円
ひとはく探検隊
25日(日) 探検テーマは...「いきものみっけ!」
ひとはくの研究員を隊長に、深田公園を探検します。
どんな発見があるかお楽しみ♪
時間:13:00~(所要時間約1時間)
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料
※フロアスタッフとあそぼう・ひとはく探検隊は
当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
6月から発掘セミナーがはじまります!
18(日) 丹波の恐竜化石発掘セミナー
恐竜化石の周りの泥岩には、多くの化石が入っている可能性があります。
発掘セミナーでは、石を細かく割って新たな化石を探し出します。
① 10:30~11:30 ②14:00~15:00
場所:ひとはく恐竜ラボ南側スペース
受付時間 10:00~ 先着順で定員50名になり次第終了(1回目25名 2回目25名)
受付場所 ひとはく恐竜ラボ (観覧券をご購入の上、受付ください。)
※幼児は保護者とペアでご参加ください。
発見された化石は持ち帰ることはできません。記念品をプレゼントします。
ご参加お待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
5/20(土)のフロアスタッフとあそぼうは、
「プテラノドン万華鏡」
プテラノドンは恐竜ではなく、恐竜の生きていた時代にいた「翼竜(よくりゅう)」という空飛ぶ爬虫類の仲間です。
さっそく万華鏡をつくっていきます。
光に当てると虹色にみえる分光シートを紙コップにはって、もう片側の紙コップに針で穴をあけて...
プテラノドンをつけたらできあがり。
ご参加いただきまして、ありがとうございました。
3階丹波の恐竜化石展示室には、兵庫県淡路島でみつかったアズダルコ科の翼竜の首の骨の化石があります。
▲アズダルコ科の翼竜の頸椎(首の骨の化石)
◀アズダルコ科翼竜チェージャンゴプテルス(臨海浙江翼龍)
※アズダルコ科は翼を広げた幅が10m以上といわれる大型の種類の翼竜を含むグループです。
淡路島で発見された個体は翼を広げた幅が5~6mあったと推定されています。
▲トゥプクスアーラ(天井からつりさげられている翼竜レプリカ)
これらは3階丹波の恐竜化石展示室にありますので、ぜひ見にきてくださいね。
フロアスタッフまつだ
ひとはく25周年記念スペシャル企画セミナー
「お見せします ひとはくのレガシー 5xGo!ーガッツリ収蔵庫ツアー」の第一回目地学系収蔵庫ツアーが実施されました.
地学系収蔵庫には,神戸層群の植物化石をはじめ4万点を超える動植物の化石標本や7000点以上の岩石資料,断層調査で採取された1500点のボーリンコア資料など,ひとはくにしか無い貴重な標本資料が保管されています.
博物館の奥にある,いつもは非公開の地学系収蔵庫の大きな鉄の扉が開くと,そこには,たくさんの標本がぎっしりと並んだ棚が.研究員がゾウの化石や植物化石を手に熱い解説トークを始めると,参加者の皆さんは夢中になって標本を見つめいました.小さな植物化石を棚から取り出して顕微鏡で見たり,キノコのタイプ標本化石を観察したりと収蔵庫に入らないとできない体験もあり,1時間半の収蔵庫ツアーに.皆さん,外に出るのが名残惜しそうでした.
収蔵庫は博物館の心臓で,そこに収めらた標本資料は博物館の展示やキャラバン活動を支える赤血球です.これから毎月,25周年特別企画として,ひとはくの5つの収蔵庫で色々な標本資料ごとに研究員が収蔵庫ツアーを実施していきます.
ひとはくの熱い心臓に触れることができる,
このチャンスに,是非,ひとはくへおいでください! (橋本佳明)
ゴールデンウィーク終わりの5/6(土)・7(日)
フロアスタッフとあそぼう!「ひとはく宝さがしラリー」
をおこないました!
ひとはくの展示には、ふだんは見逃してしまいそうだけど、実はびっくり!な
お宝展示がいっぱい\(◎o◎)/!
宝さがしブックと地図を手に、みんなにクイズを解いてもらいます。
どこだろう??
あった!よーく見ながら、描いてみよう!
さて答え合わせです。
全問正解したよ!ここは分からんかったー!
みなさん一生懸命、クイズを解いてくれました(^o^)/
ご参加のみなさま、ありがとうございました☆彡
この土日のイベントは
5/13(土)・14(日)13:30~14:00
フロアスタッフをあそぼう「画はくの日」
展示をみながら、じっくり絵をかこう!
色鉛筆や画用紙など道具は貸し出します。
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ かどはま
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
5月のKidsサンデーは、晴れでした。
ひとはくの4階入口ちかくでは、コシアカツバメが巣づくり中です。
▲ コシアカツバメが、がんばって(?)巣づくり中!
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「サンデーぜみ『木の葉っぱのかんさつ』」、
キッピー山(有馬富士自然学習センター)さんによる「キッピー山から こんにちは『あおむし けむし こんにちは』」
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示解説『ボルネオ ジャングル探検ツアー』」などが実施されました。
『木の葉っぱのかんさつ』では、外に出てツツジ類の花と葉っぱを観察しました。
セミナー室で研究員から、ツツジ類の話を聞いてから...みんなで深田公園へ。
部屋に戻ってから、葉っぱの毛などを みんなで観察しました!
『あおむし けむし こんにちは』では、春にでてきた かわいい(?)あおむしさん や
けむし さんたちを キッピー山のコミュニケーターの人たちにアドバイスを受けながら 触ってみます。
女の子も男の子も楽しそうに触っていましたよ。
▲きょうだいで、触ったり、スタッフさんに説明してもらっている様子
どんな感触だったのかな?
「展示解説『ボルネオ ジャングル探検ツアー』」は、
ジャングルに生息する生きものについてクイズをしながら、展示を見学します。
▲フロアスタッフからの説明 ▲クイズをしています
参加したみなさん、クイズは正解しましたか?
午後は、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフとあそぼう!」が実施されました。
NPO法人 人と自然の会さんの「パネル シアター」、
研究員によるオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、「サンデーさーくる『自分だけの お相撲さんを つくって あそぼう!』」
が実施されました。
今回の「フロアスタッフとあそぼう!」は、『ひとはく宝さがしラリー』です。
展示室の3階で、指定されたものをさがしながらクイズを解いていきます。
▲ 熱心ですね~ ▲ みんなで集まって、さがせたか、どうか、チェックです
参加したみなさん、宝物をさがせたかな?
ちなみに『ひとはく宝さがしラリー』のブログでの報告は、
「こんにちは! フロアスタッフです♪ ~ひとはく宝さがしラリー~」として下記に掲載されています。
http://www.hitohaku.jp/blog/2017/05/post_2306/
こちらもご覧ください。
また、フロアスタッフによる午後のデジタル紙芝居は、『ぶくぶくあわわ ~森から川へのおくりもの~』でした。
▲ 準備完了!(デジタル紙芝居を上演するシアターの入口)
「パネル シアター」は、小さい子に人気です。
今回の「パネル シアター」は、『おおきなかぶ』『ぐりとぐら』『さんびきのこぶた』のお話でした。
『おおきなかぶ』では、太鼓にあわせて「うんとこしょ、どっこいしょ」などのかけ声をみんなで一緒にしていましたよ。
▲ 『おおきな かぶ』のパネルシアター
「解説!丹波の恐竜化石」では、恐竜の化石などについて 研究員から詳しく解説がありました。
▲ 丹波竜の模型の前から解説スタート
『自分だけのお相撲さんをつくってあそぼう!』では、研究員がマツ類のお話をしたり、外国の
マツボックリを触ってみたりしたあとで、みんなでマツ葉と紙などで力士をつくりました。
▲ 家族で力士をつくっています ▲作った力士でお相撲大会! はっけよ~い
▲ 指でトントントンと、台をたたいて遊びます
みんな、たのしく遊べたかな?
今回は、関西ユース(大学生のボランティア)の高野さんが活躍してくれました。
また、キッピー山のラボ(有馬富士自然学習センター)のスタッフさんにも
子どもさんたちへのサポートなどをしていただきました。
三田市内にある有馬富士自然学習センターでも 小さな子ども向けのプログラムを
いろいろ実施していますよ。
(「キッピー山のラボ」で検索してみてください。)
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ひとはくには、専用の用紙にスタンプを押す場所があります。
小さな女の子がスタンプを押している場面に遭遇しました。
お父さんの「ぺったん、ぺったん、ぺったん」のかけ声とともに
トントントンとリズムよく押していましたよ。
(そんなに押して、だいじょうぶ?)
▲ 声をかけたので、カタマッテしまいました
(しかし、このあと、バイバイと手をふってくれました)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、6月4日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
5/3(水・祝) ワークショップは「ティラノ★ハット」でした。
恐竜のぼうしをつくって、ティラノサウルスになりきり!
ガォォーツ!!
4階ひとはくサロンでは、ゴールデンウィーク特別企画
「ジャングルをつくろう」を行っております。
◀ラフレシアから顔(*^_^*)をだして
写真をとることもできるよ!
葉っぱや木の実に好きな絵をかいて、みなさんに はりつけてもらいジャングルをつくっていきます。
また、5/4・5は、ワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」があります。
ご参加おまちしております。
◀コシアカツバメ
4月中ごろから、博物館4階入口ちかくの
高架下で巣作りをしています。
腰のあたりが赤っぽいことから
この名前がつきました。
フロアスタッフ まつだ
自由に、とことん、虫とりをするために、キャンプをします。
たくさんの昆虫専門スタッフが参画します
池田 大ほか(キッピー山のラボ)
八木 剛・山内健生(兵庫県立人と自然の博物館)
中峰 空(大阪府営箕面公園昆虫館)
長島聖大(伊丹市昆虫館)
中谷康弘(橿原市昆虫館)
久保弘幸・吉岡朋子・中瀬大地(NPO法人こどもと虫の会、佐用町昆虫館)
ユーススタッフ:室崎隆春(兵庫県立大)・徳平拓朗(神戸大)・中谷朱里(神戸親和女子大)・坂本貴海(近畿大)ほか
※ 途中からの参入、途中退出のスタッフもあります。
4/23(日)に ひとはく探検隊 『さとやま』の中を歩こう を行いました。
探検隊長の橋本佳延研究員と一緒に、博物館から歩いて15分のブイブイの森(南公園)へ!
森林ボランティアの方と合流して林の中にすすいんでいったよ!
今の時期は、樹木の葉っぱが開いていない
ので、林の中が明るいです。
ヘビイチゴ(写真左)とシュンラン(写真右)がきれいに咲いていました。
▲ブイブイの森で一番多い木はコナラ! ▲ニオイタチツボスミレはとてもいいかおりでした。
◀ミヤマガマズミ
花びらが5枚あるようにみえるけど、つながっているよ!
合弁花(ごうべんか)といいます。
←写真をクリックすると画像が拡大します
▲ウワミズザクラ 花の根元にはあま~いミツがありました。
いろんな発見があって楽しかったですね!
ご参加くださいまして、ありがとうございました。
◀今回の『さとやま』の中を歩こうの報告書です。
クリックで拡大します。
次回のひとはく探検隊は、加藤研究員による
5/28(日) ひとはく探検隊「ひとはくの岩石と鉱物」です。
▲詳細はクリック
2階ひとはく多様性フロアと、1階「ひょうごの岩石と鉱物」のコーナーをメインにご案内します。
みなさまのご参加お待ちしております。
フロアスタッフ まつだ
ゴールデンウィークは・・・ひとはくに行こう!!(^^)!!
☆4階ひとはくサロンがジャングルに・・・
★葉っぱ・ドリアン・鳥の用紙にメッセージや絵をかいて
☆いろんなイベントがありますよ♪
★4/29・30日→『川でさかなつり』2階展示室 定員各回15名
13:30~14:00(2回実施) 無料
★5/3日 →『ティラノ★ハット』4階オープン・ラボ 定員①②合わせて50名
①10:30~11:30 ②13:00~16:00 参加費100円
★5/4・5 日→『とっても簡単!化石のレプリカづくり』4階オープン・ラボ
①10:30~11:30 ②13:00~16:00 参加費100円
★5/6・7日 →『ひとはく宝さがしラリー』3階展示室 定員20名
13:30~14:00 無料
~5月イベント~
★ 13・14日→「画はくの日」場所は 来てのおたのしみ♪
13:30~14:00 無料
★ 20日→「プテラノドン万華鏡」4階オープン・ラボ 定員20名
13:30~14:00 参加費100円
★ 21日→「ちっちゃな化石をみつけよう」4階オープン・ラボ 定員各回15名
①13:00~ ②14:00~ 参加費100円
★27日→「モールでジャングルづくり」4階オープン・ラボ 定員20名
13:30~14:00 参加費100円
★ 28日→「ひとはくの岩石と鉱物」4階ひとはくサロン集合 定員20名
13:00~14:00 無料
※定員があるイベントもあります。詳しくはイベントスケジュールを見てね♪
博物館で楽しいひとときを過ごしませんか?
皆様のご来館、心よりお待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
4/15(土) はかせと学ぼう!のテーマは「ならそう草笛」。
植物はかせの黒田研究員・フロアスタッフと一緒に植物のことを勉強しながら草笛をならしました。
午前中は曇っていて天気が心配でしたが、午後のイベント開始時は晴れていいお天気でした。
▲深田公園ではアリアケスミレ(写真右)がキレイに咲いていますよ♪
ヤブツバキ
厚くてテカテカとしたツヤがある葉っぱ。
さっそく、くるくると葉っぱを巻いて吹いてみます。
◀ツバキの葉に切り目をいれると草履(ぞうり)になりました!
チガヤ
河原や畑の土手でみることが多い植物で、屋根をふく材料や茅の輪くぐりのときなどに使われていますね。
親指の先とつけねでチガヤの葉っぱをはさんで鳴らします。
◀博物館3階展示室にチガヤ群落の展示がありますよ。
シラカシ
シラカシは2枚の葉っぱを縦におって重ねて吹きます。
コツをつかんで何回も鳴らしているお友達もいましたね。
ご参加くださいまして、ありがとうございました。
次回のはかせと学ぼうは
5/21(日) 古谷研究員による「ちっちゃな化石をみつけよう」
加古川下流部で採集された石ころの中からルーペを使うと小さな化石が見える石を探します。
石を探した後は、放散虫化石拡大模型のレプリカを、プラスチック粘土で作ります。
時間:①13:00~②14:00~(各回定員15名)
場所:4階オープン・ラボ 参加費:100円
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
▲「はかせと学ぼう」年間予定はこちらをクリック
ご参加お待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
生涯学習課
ひとはく周辺は桜が満開で、春風が心地いいです。
博物館エントランス近くには、
野生のサクラ 薄紅色のエドヒガン。
そしてヤエベニシダレの仲間が咲いております。
ほかにも色とりどりの花がたくさん。
◀ヤブツバキ(千重咲き品種)
◀ユキヤナギ
◀キュウリグサ
薄い青色のキュウリグサは、葉っぱをもむとキュウリのにおいがするといわれています。
花の大きさが約3mmほどの小さい花ですので、
よ~くさがしてみてくださいね。
「深田公園でこの植物をさがそう」コーナー
4階ひとはくサロンの窓ぎわには、深田公園の植物がわかる
「深田公園でこの植物をさがそう」コーナーがあります。
植物観察のポイントがかかれてあり、
季節ごとに入れ替えもありますので、ぜひご覧ください。
公園の植物情報がかかれた案内もありますので、
これを持って植物たんけんしよう!
今週末の植物イベント (詳細は各タイトルをクリック)
4/15(土) はかせと学ぼう!~ならそう草笛~
4/16(日) タンポポのボトルフラワー
ご参加お待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
春がやってきました
博物館のまわりも、いろとりどりの花々が咲き誇っています(^ ^)
エントランス横のヤエベニシダレのなかまも、満開です♪
さて、
4月からフロアスタッフに
2名の 新メンバー が加わりました!
藤原さん と 田畑さん です!
研修中は緊張の面持ちでしたが、おふたりともとっても素敵な笑顔です♪
ではでは、おふたりの意気込みを
どうぞっ!↓
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まだまだわからないことだらけですが、笑顔でがんばります!よろしくお願い致します(藤原)
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笑顔で元気よく頑張ります。よろしくお願いいたします。(田畑)
2名の新メンバーと一緒に、フロアスタッフ一同笑顔で皆さまをお迎えいたします。
どうぞよろしくお願いします♪
博物館前の桜が咲きはじめ 春めいてきました
「ひとはく探検隊」・「はかせと学ぼう!」年間予定のおしらせです♪
ひとはく探検隊 は、いろいろなテーマで館内や深田公園を探検するイベントです。
どんな発見があるかお楽しみ♪
4月のひとはく探検隊は
4/23(日) 『さとやま』の中を歩こう
橋本佳延研究員と一緒に博物館に近いブイブイの森(南公園)を散策します。
時間:13:00~15:00
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料(★雨天中止)
※小学2年生以下は保護者同伴でご参加ください。
歩いて山のなかに入りますので、よごれてもいい服装でおこしください。
当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
ひとはく探検隊 年間予定2017
◀くわしくは左のポスターをクリックしてください
はかせと学ぼう は、みなさまの「知りたい」を刺激するワークショップをいろいろご用意しております。
4月のはかせと学ぼう (詳細は各タイトルをクリック)
4/9(日) ~立体魚拓にチャレンジ~
4/15(土) ~ならそう草笛~
4/16(日) ~アンモナイト石けんをつくろう!~
はかせと学ぼう! 年間予定2017
◀くわしくは左のポスターをクリックしてください
ご参加お待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
4月8日(土)
「はかせと学ぼう!~ちょっと観察、この植物(春)~」
を行いました(*^_^*)
今回のはかせは、植物はかせの小舘研究員です☆
1.ピンク色の花をつけたちいさな草をさがせ!
2.みどり色のブラシみたいなものをさがせ!
3.あかい枝をさがせ!
はかせからの3つのミッションを聞いて外に出ました。
ハウチワカエダの枝が赤くなっています。 みどりのブラシ発見! スギナの節で遊びました。
土を掘るとツクシとスギナは根っこでつながっていました。ピンク色の花の草あるかな~。
ミッション完成!(*^_^*) みんなで記念撮影です。
春の植物を探し観察しながら、小舘研究員の楽しいお話をききました。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました☆
次回のはかせと学ぼう!は
あす4月9日「はかせと学ぼう!~立体魚拓にチャレンジ~」です。
シリコンで型を取って、石こう魚拓を作ります。
魚の種類は当日のお楽しみ♪
①13:00~②14:00~
参加費は100円。定員各回20名。
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもとまなみ いしくらまきこ
4月になりました!
博物館周辺の桜のつぼみもぷっくり膨らんで、まもなく開花しそうです♪
今日は春休み中の新6年生3人組がひとはくにあそびにきてくださいました(^ ^)
電車に乗って来られたそうですよ~
せっかくなので、コウノトリになりきってもらいました!!
バッサ! バッサ!
★画像をクリックするとうごきます!
ひとはくでたのしい思い出できたかな?
4月からの新生活、新学期、たのしみですね!
ひとはくも4月からもよおしもりだくさんでがんばります☆
今週末のイベント♪
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
4月8日(土) 13:00~14:00 定員20名 参加費無料
『ちょっと観察、この植物(春)』
身近な植物をみんなで、ちょこっと観察してみます。天気がよければ、深田公園に出て植物をさがしてみましょう。
※当日10:00から4階インフォメーションで受付開始します。
4月9日(日) ①13:00 ②14:00 定員各回20名 参加費100円
『立体魚拓にチャレンジ』
魚の種類は当日のお楽しみ♪
シリコンで型を取って、石こう魚拓を作ります。
※当日10:00から4階インフォメーションで受付開始します。
みなさまのお越しをおまちしております♪
フロアスタッフ たにぐち
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
4月のKidsサンデーは、晴れでした。しかし気温はやや低く、少し肌寒い感じです。
ひとはくの周辺に植えられているヤブツバキ(千重咲き品種)のピンク色の花は満開。
コブシは、1本の木に2つほどのつぼみが、ほころんでいる状態です。
コブシの花、はやく咲かないかなあ---
▲ヤブツバキ(千重咲き品種)の花 ▲コブシのつぼみから白い花びらが・・・
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「草の葉っぱや茎のかんさつ」、絵本や写真集がいっぱいの「絵本の国」や、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示解説」などが実施されました。
◆「草の葉っぱの茎のかんさつ」では、外に出て特徴のある葉の付き方をしている草をさがして観察します。
セミナー室で研究員から、冬を過ごした草の葉っぱのお話を聞いてから...みんなで深田公園へ。
芝生地のところで草をさがします。
▲ 草の葉っぱのお話 ▲みんなで草をさがしています
研究員から説明を受けながら、草の葉っぱや茎をじっくり観察します。
▲この葉っぱ は~ この茎 は~
▲ じっくり、かんさつ。
参加してくれたみなさん、時間がすくなくて、ごめんなさい。(研究員談)
(だれだ~、「早く終わってよかた~」と言っている子は~)(研究員余談)
◆「絵本の国」は、やさしい音楽が流れ、ゆったりとした空間でいい感じ~。
深田公園の芝生地で行われる予定でしたが、少し肌寒い気温だったので、館内で。
たくさんあるので、どれにしようかな~と迷っている子も。
絵本を読んでいる彼、写真を撮るために、声をかけてしまったので、カメラを意識しています。
▲好きな絵本みつかったかな? ▲カメラを意識している男の子
午後は、
フロアスタッフの「フロアスタッフとあそぼう!」、「デジタル紙芝居」、
NPO法人 人と自然の会さんの「ダチョウの卵の殻でストラップ作り」、「パネル シアター」、
研究員のオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、
「くるくる回るタネの模型をつくろう!<アオギリのタネ>」などが実施されました。
◆「フロアスタッフとあそぼう!」では、『春のチョウをつくろう!』で
チョウの工作をしました。
その様子は、ひとはくブログの 4月2日付けの
「こんにちは!フロアスタッフです♪~フロアスタッフとあそぼう!春のチョウをつくろう!の巻~」
に報告があります。
(こちらを ごらんください。→ http://www.hitohaku.jp/blog/2017/04/post_2294/ )
また、フロアスタッフによる午後の「デジタル紙芝居」は、「くるりん・ひらりん 空のたび」で
くるくる回るタネ のお話でしたよ。
▲デジタル紙芝居を上演しているシアター
◆「ダチョウの卵の殻でストラップ作り」では、卵の殻にキラキラしている材料や
カラフルなマニュキアなどで思い思いに、くっつけたり、塗ったりします。
▲ 人と自然の会の皆さんが受付されてます ▲キレイなストラップ(みほん)と材料
親子で作って、ハイポーズ。すてきなストラップが出来ました!
▲ 親子で作りました!
◆「パネル シアター」では、はじまる前に、「ぐーちょきばーで、なにつくろー」と、
みんなで楽しそうに歌っていましたよ。
今回の「パネル シアター」は、『もりのくまさん』『はらぺこ あおむし』『みつばち マーヤ』のお話でした。
▲ 子どもたちも 前にでてきて歌ってます ▲『もりのくまさん』のパネルシアター
◆「解説!丹波の恐竜化石」では、
いろんな恐竜の特徴や、鳥類と恐竜の関係など、ジェスチャーを加えながら
研究員から詳しく解説がありました。
▲いろいろな恐竜の解説中 ▲鳥類と恐竜の関係の解説中
◆「くるくる回るタネの模型をつくろう!」では、研究員がアオギリという木のタネを上に投げて
くるくる回って落ちる様子をみんなでかんさつしたり、自分たちでも飛ばしてみましましたよ。
その後、アオギリのタネの模型を作りました。
▲アオギリの本物のタネを飛ばしています
▲ アオギリのタネの模型を作っています
みんな、うまく作れたかな?
▲みんなでタネの模型を飛ばしてみたり、「くるくる回るタネをもつ植物」などの展示を見ました。
この日は、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)のスタッフさんが
応援に駆けつけてくれて、プログラムの準備や 子どもたちのサポート、写真撮影など
を担当してくれました。お疲れ様でした。
参加してくれたみなさん、楽しんで もらえましたか?
次回の Kidsサンデーは、5月7日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
3月のKidsサンデーは、晴れ、ときどき曇りの天気でした。
ひとはくの周辺に植えられているヤブツバキ(花弁が多い品種)のつぼみの先の方がピンク色になっています。
(もうすぐ咲くかなあ---)
▲ヤブツバキ(千重咲き品種)のつぼみ
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「ねっこの観察」や、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示室ツアー」などが実施されました。
根には、いろいろなものがありますが、今回の「ねっこの観察」では、外に出て
ドングリをさがし、ドングリの根を観察します。
セミナー室で研究員から出題された「ねっこ クイズ」や「ドングリ クイズ」など
をしたり、ドングリなどについてのお話を聞いてから、みんなで深田公園へ。
▲「ねっこ クイズ」や、根の観察ポイントの話 ▲みんなで深田公園にでます
ドングリのなる木の下でドングリを探して根っこを観察します。
▲ 根っこを一生懸命掘っています ▲根っこを観察中
みんな、ドングリの根っこを見つけられたかな?
▲ 根っこについてお話中 ▲拡大装置で拡大してみんなで観察中
セミナー室へもどってから、採ってきた根っこを拡大して観察しました。
午後は、
研究員のオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、
NPO法人 人と自然の会さんの「パネル シアター」、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフとあそぼう!たんぽぽペーパークラフト」、
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)さんの「キッピー山から こんにちは!
まゆだまコロコロ」などが実施されました。
「解説!丹波の恐竜化石」では、
恐竜化石の発見から現在までにクリーニングされて展示している標本を中心に研究員から詳しく解説がありました。
▲丹波の恐竜化石の詳しい解説 ▲子どもたちも熱心に聞いています
2階では、「パネル シアター」がはじまる前に、たのしい、おはぎの歌?をみんなで歌います。
今回の「パネル シアター」のお話は、「はるよこい」、「ねずみのよめいり」でした。
▲ みんなで うたを歌い楽しそう! ▲「はるよこい」のパネルシアター
「フロアスタッフとあそぼう!」では、たんぽぽのペーパークラフトをつくりました。
▲ 作り方のお話を聞いています ▲ 図鑑でタンポポに寄ってくる虫を調べています
▲たんぼぼクラフトできあがり。
しかけで、花が開いたり、閉じたりします。虫も寄ってきます。
また、フロアスタッフによる午後のデジタル紙芝居は、「たんぽぽレストラン」でした。
▲紙芝居がはじまる直前のようすです。たんぽぽクラフトをもっている人もいますよ
「キッピー山からこんにちは!まゆだまコロコロ」では、
「まゆだま」(カイコガの蛹の繭)に絵を描いたり、色を塗ったりしたあと、転がして遊びます。
▲「まゆだま」に絵を描いたり色をぬって・・・ ▲ それから、ひみつ?の細工をして...
▲転がしてみます
▲転がしてみます ▲小さい子も 転がしています
いろんな転がり方をして たのしいね。
今回もいくつかのプログラムでは、関西ユース(大学生)のお姉さん(牧さん、松尾さん)が
子どもたちのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
<ちょっとした出来事>
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
ひとはくに、よく来てくれる兄妹さんが、お家でつくった、
口がパクパクするワニ(お兄ちゃんの作品)と、
かわいいフクロウ(妹さんの作品)を見せてくれました。
上手に作っているね~!! すご~い。
▲自分たちで作った作品を見せてくれている兄妹
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回の Kidsサンデーは、4月2日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
4日の土曜日、今日は春のお花である「たんぽぽ」をつくるイベント
フロアスタッフとあそぼう「たんぽぽペーパークラフト」をおこないました!
まずは簡単な○×クイズ
たんぽぽはすごく身近な植物ですが、知らないこともたんくさん!
スペシャルゲスト鈴木研究員のお話もありましたよ!
実はたんぽぽ、太陽の光でひらいたりとじたりするのです。
(雨の日にたんぽぽを観察するのも楽しいかも...?)
たんぽぽの秘密をたくさん教えてもらい、
参加されたみなさんも とっても充実した表情でした!
お話のあとは、早速ペーパークラフトをつくります。
少し細かいところはお父さん、お母さんと協力。
たんぽぽにやってくる生きものも描いてもらいました!
チョウやハチ、いろいろないきものが登場です!
(なにを描こうかな...?お父さんと相談中) (カラフルなチョウを描いたよ!)
本物みたいにひらいたり、とじたりするたんぽぽが完成!
最後にたんぽぽ博士の鈴木研究員と一緒にハイ、チーズ♪
かわいいたんぽぽがたくさん咲きました!
みなさんもこの春はぜひ、たんぽぽを観察してみてくださいね!
ご参加ありがとうございました(^▽^)
5日、日曜日はイベントもりだくさんのキッズサンデーです!
たんぽぽペーパークラフトも引き続き行いますので、
ぜひ、ひとはくにお越しください☆
2/25(土)のフロアスタッフとあそぼうは、「大きなおひなさまづくり」を行いました。
みんなで力をあわせて大きな恐竜おひなさまをつくろう♪
まずは着物を組み立てて...
ティラノサウルスとトリケラトプスの顔(^_^)をつくりました。
できあがった恐竜の頭を組み立てた
着物にのせました。
「ガオォーッ」と聞こえてきそうですね。
大迫力のおひなさまができあがりました。
ティラノサウルスの口から顔をだしたり、
恐竜のぼうしをかぶって記念撮影。
最後はみんなで写真を撮りました。ご参加いただきまして、ありがとうございます!
3月末まで展示しておりますので、また恐竜おひなさまに会いにきてくださいね!
記念撮影もできますよ♪
明日2/26(日)は、本日つくった恐竜おひなさまのミニバージョン
「恐竜ミニおひなさまづくり」を行います。
恐竜の顔のミニおひなさまをつくって、おうちでかざろう!
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:20名
参加費:200円
※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
ご参加お待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
もうすぐひなまつりですね。
ひとはくでは、一足先にひなまつりイベントを行います。
2/25(土) 「大きなおひなさまづくり」 みんなで力を合わせて、大きな「恐竜おひなさま」をつくろう!
できた作品は、4階ひとはくサロンで3月末まで展示します。
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:15名
参加費:無料
2/26(日) 「恐竜ミニおひなさまづくり」
恐竜の顔のミニおひなさまをつくって、おうちでかざろう!
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:20名
参加費:200円
いずれも、当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
ご参加お待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
2/19(日)フロアスタッフとあそぼう「画はくの日~はくせいひょうほんをかこう!」をおこないました!
「いつもは見ることのできない標本をじっくり見てかいてみよう」
さてどんな標本が登場するのかな?
ダダーン!!タイリクオオカミ!!
ダダーン!!イヌワシ!!
大迫力の標本に、みんなの目はくぎ付け\(◎o◎)/
さぁ描いてみましょう!
たくさんの方が参加され、たくさんのステキな作品が出来上がりました☆彡
ご参加のみなさま、ありがとうございました!!
作品は4階ひとはくサロンに掲示しております。ぜひ見に来て下さいね!
次回のフロアスタッフとあそぼうは・・・
2/25(土)大きなおひなさまづくり
みんなで力を合わせて、大きな「恐竜おひなさま」をつくろう!
できた作品は、4階ひとはくサロンで3月末まで展示します。
2/26(日)恐竜ミニおひなさまづくり
恐竜の顔のミニおひなさまをつくって、おうちでかざろう!
みなさまのご参加を心よりお待ちしております!
フロアスタッフ かどはまえりこ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして88
水木しげるさんの「幸福の七カ条」
三谷 雅純(みたに まさずみ)
ずっと不思議に感じていることがあります。それはあまりに多くの若者がゲームに夢中になっていることです。別にゲームそれ自体は健全な遊びだと、わたしも知っています。ここで言っているのは常軌を逸している(とわたしの目には見える)ゲームへの没頭です。
通勤のために朝と夕方、電車に乗ると、例外なくゲーム機に夢中になっている若者がいます。小型のタブレットやスマート・フォンを覗いている人には、メールをチェックしたり電子書籍を読んでいる人もいるのですが、ゲームをしている人は両手の指がせわしなく動いているので、すぐそれとわかります。中には混み合った駅で歩きながらやっている人がいたりします。電車の中でじっとしてやる分には気にしないようにしていますが、駅を歩きながらとか、夢中になって階段の途中で立ち止まってまでやられると、大いに迷惑です。しかし、わたしが迷惑だと思っても、やっている当人は意に介していないようです。
テレビを見ていても、やたらと多いゲーム・ソフトの宣伝には違和感を覚えるようになりました。商品を宣伝するのはごく当たり前のことですが、わたしはゲームは知らないので、宣伝を見せられても意味がわかりません。だいたい現代の若者はテレビを見なくなったと聞きますから、ゲームの宣伝をするのにテレビは場違いな気がします。ひょっとするとそれは若者に向けたメッセージではなく、わたしのような、社会的には十分に落ち着いている(はずの)中年や老人をターゲットにしているのかもしれません。ということは、60歳を過ぎたわたしの世代にも、ゲームの愛好者が多くいることを意味します。中年や老人の現実逃避は......、ん?
なぜこれほど多くの人がゲームに夢中になるのでしょう。ゲームは架空の世界です。いくら事件が起こっても、現実に反映されることはありません――少なくとも、わたしの知っている現実世界には、反映されたことがありません。それなら、何を思って架空の世界に夢中になるのでしょうか? というより、架空の物語世界に夢中になることが不思議だと感じるわたしが変なのでしょうか? それなら、仕事やアルバイトをしてお金を稼ぎ、家に帰ってゆっくり過ごし、眠りに着く。季節になれば、ちゃんと納税をするという、当たり前の生活と当たり前の社会を、そのような人びとはどう感じているのでしょう? 「眠る場所や食べるものは、なければ生きていけないから、身の回りにあることは我慢するが、できれば(架空世界のように)目の前から消えて欲しい」。そんな認識なのでしょうか?(あえてですが、かなり、ひどいことを言っています。わたしの本当の考えは、最後に書きます)
*
ここまで考えてきて、水木しげる さんのことを思い出しました。まんが「ゲゲゲの鬼太郎」 (1) で有名な水木さんは、元祖「架空の世界」の住人かもしれません。奥様の武良布枝さんが『ゲゲゲの女房』 (2) というご夫婦の自伝をお書きになりました。そのことは知っていましたが、わたしは残念ながら読んでいません。幸い『ゲゲゲの女房』を原作にした連続テレビ小説(題は同じ「ゲゲゲの女房」 (3) )がNHKで放送されましたが、わたしはこちらの方なら見たことがあります。
連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の中で、水木しげるさんのやることは、とても変なのです。変なのですが、でも、おやりになることは、少なくともわたしには納得できます。例えば「おばけ」です。普通「おばけ」は恐ろしいものです。しかし、水木さんの周りで暮らす「おばけ」は、のんきで楽天的です。かえって人間の方が怖い。ずっと怖い。人間には明と暗の二面があるからです。怖い「おばけ」もいるのでしょうが、水木さんの側には近寄らないらしい。テレビまんが『ゲゲゲの鬼太郎』 (4) に出てきたおばけたちも、「(おばけの世界には)学校も~ 試験も何にもない♪」と歌っていたぐらいです。
本当のところ、水木さんは「おばけ」や人生をどう感じていたのかは わかりません。しかし、戦争中、ニューギニアでいっしょに過ごした村人との交流 (5) は生涯忘れがたいものだったようです。そこでは「おばけ」が身近に感じられたのでしょう。幼い頃、鳥取の境港で馴染んだ「おばけ」たち (6) とニューギニアで出会った「おばけ」 (7) とは親戚筋だったのかもしれません。水木さんにとって「おばけの世界」は理想郷に近いものだった気がします。
以前、どこかで紹介したことがあるかもしれないのですが、水木さんにとって軍隊とは非人間的な組織でした。規律に違反したと言ってはむやみに殴り、反抗は許さず、理不尽さが支配していました。誰が書いていたのかは忘れてしまいましたが、自分の死や敵軍よりも、本当の恐怖は、本来、味方であるはずの自軍の上官だったという感想を読んだことがあります。上官は一時の憂さ晴らしや自分自身の惨めさの裏返しとして部下を殴ったのです。
水木さんは見張りの時、双眼鏡で鳥を見ていて遅刻し、おかげで敵軍の爆撃を逃れて、味方は全滅したが自分は生き残ったと語っています。ただ、再度の爆撃で吹き飛ばされて、軍医に十徳ナイフで左手を切り取ってもらったそうです。
この残酷な人間関係や息の詰まりそうな硬直した組織と対照的なのが、日本軍の近くに住むニューギニアの村人の生活です。芋とバナナを植え、粗末な小屋に住み、日本の暮らしからは想像できないほど呑気な生活でした。水木さんは、よほど、この村人の生活が気にいったらしく、何度も村人のもとに通ったそうです。鳥取で馴染んだ「おばけ」たちと親戚筋に当たるニューギニアの「おばけ」のことを書きました。それは村人が儀礼で踊る伝統的な精霊のことです。この戦争体験や現地の村人の生活は、水木さんのいろいろなマンガや文章に、繰り返し繰り返し書かれています。
*
水木さんがお書きになったものに「幸福の七カ条」があります。『水木サンの幸福論』 (8) という本に出てきます。それは:
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
というものです。
ここで水木さんがおっしゃっていることの基本を、わたしの解釈を元にお伝えします。
つまり、世間でいう「成功」を求めても幸せにはなれない。それよりも、自分なりにやりたいことや、やらずにはおれないことを見つけられた人が本当の意味で幸福だ。戦争は人の一生に残酷な傷をもたらす。傷とは人に付けられ、あるいは人に付けたものだ。そして本当の幸せは物質的な物やお金にあるのではなく、こころの豊かさにある。そうおっしゃっているような気がします。
最初に挙げたゲームという「架空の世界」に夢中になる人びとは、決して「しないではいられないこと」をし続けているわけではないでしょう。無為な時間をうっちゃるためにゲームに夢中になる。「無為な時間をうっちゃるため」なのだから、人生に成功するか、しないかに関わらず、ゲームに重大な意味はない。ただゲーム会社の利益に貢献しているだけだ。そう思えてしまいます。
わたしはこの人たちを特別な人たちだとは決して考えていません。この人たちは、もう一人のわたしです。わたし自身の明日の可能性です。それは昔、水木さんが軍隊という非人間的な組織で出会ったような「殴られた部下の一人」であり、「殴った上官の一人」でもあります。ただ水木さんとの違いは、「なければ生きていけない眠る場所や食べるもの」を捜し、世間的な「成功や栄誉や勝ち負け」に縛られ、夢を見続けていることではないでしょうか。夢はかなうこともあります。しかし、努力をしてもかなわないことが、案外、多いものです。
それよりもわたしは、芋とバナナを植える生活にあこがれます。
--------------------------------------------------------
(1) まんが『ゲゲゲの鬼太郎』(ちくま文庫 ほか)
(2) 『ゲゲゲの女房』(実業之日本社文庫)
(3) 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(NHK)
http://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=asadora82
(4) テレビまんが『ゲゲゲの鬼太郎』(フジテレビ など)
(5) ユニバーサル・ミュージアムをめざして81:「私だけ」のものと「あなたたち」
http://www.hitohaku.jp/blog/2016/10/post_2233/
(6) 『のんのんばあとオレ』(ちくま文庫)
(8) 『水木サンの幸福論』(角川文庫)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究グループ
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして87
アートと哲学
三谷 雅純(みたに まさずみ)
高次脳機能障がい者や失語症者の皆さんといっしょに、当事者に聞きやすい公共放送のあり方を探っています。実験的に作ったサンプルを視聴してもらい、聞きやすいとか、よくわからないといったことを教えてもらうのです。その音声素材として、プロのアナウンサーに「わざと大げさに読んで下さい」とか、同じ文章を「わざと棒読みで読んで下さい」などと無茶なことをお願いして、その音声を録音させてもらっています。関西テレビCSR活動です。アナウンサーの皆さんが協力してくれたのです。ちなみに CSR とは "Corporate Social Responsibility" の頭文字をつないだもので、「企業の社会的責任」という意味です。
アナウンサーはプロなので、録音する小部屋に入る時はテレビで見るような、言わば「よそ行きの顔」になっています。ただし、わたしと同様、皆さん、生身の人間なのですから、家に帰ってまで「よそ行きの顔」でいるわけはありません。家ではちゃんと眠り、ちゃんと食事をする普通の家庭人です。当たり前です。
それなら、どのように「よそ行きの顔」に変身するのかというと、わたしが話をうかがった男性は、寝起きは1時間ほど発声練習(だったと思います)をしないとカメラの前に立てないとおっしゃっていました。のどや舌が滑らかに動かなくては、アナウンサーの仕事に差し障りがあるとおっしゃるのです。その修練は毎日繰り返す習慣なのでしょう。
俳優や歌手といった人たちも同じだと思います。舞台では広い観客席の後ろまで台詞(せりふ)や歌声を届けなくてはいけません。肺活量やドレミファソラシドの音域は、毎日の練習が高い能力を維持するポイントだと聞いたことがあります。落語家や漫才師でも、きっと似た習慣があるのでしょう。
実はわたしも、ここ10年以上、自(みずか)らに音読を課しています。口をなめらかに動かすためのリハビリテーションです。夕方30分ほど、本を手に持って読み上げます。もし音読をサボるとどうなるかというと、たちまち失語が出て舌やのどが滑(なめ)らかに動かなくなります。会話にならないのです。わたしの場合、会話ができないでそのまま放っておくとせっかく考えたことが形にならず、頭から消えてしまいます。思いついたということは憶えていますから、気持ちの悪いこと甚(はなは)だしいのです。わたしは仕事でセミナーの講師や大学の講義があります。ですから「考えたけれど、頭から消えてしまった」のでは、聞く方が何事が起こったのだろうと戸惑ってしまいます。わたしにとって「〈ことば〉にする」ことは、「思ったことを定着させる」ことなのです――このコラムも「せっかく感じたことだから、わたしの頭から消えてしまう前に定着させたい」という思いで文字にしています。
☆ ☆
音読する本は、いろいろなジャンルから選びます。わざと漢字だらけの『論語』の解説書を選んでみたこともありました。実を言うと、これにはほとほと手こずりました。それでも終わりまで読み上げました。まだ病後1年目か2年目のことです。
ついこの間までは、新年を越えて鷲田清一さんの『素手のふるまい アートがさぐる〈未知の社会性〉』(1) を音読していました。この本の音読は、開始したのが2016年11月30日、し終えたのは2017年 1月 8日ですから(わたしの癖で開始と終了の記録を付けています)、およそ40日かかったことになります。
鷲田清一さんは哲学者です。哲学者の文章は難しいものが多いのですが、鷲田さんの文章は読みやすく――それでも充分難しいのですが――、その上、わたしの普段の思考法とは違うので多くのことを教えてもらいます。
そもそも『素手のふるまい』とは何のことでしょう。それは生身の人間が、さまざまなことにどう振る舞ったかを表す言葉だと思います。2011年 3月11日に東日本大震災が起こりました。被災した東北地方は大きな打撃を受けました。震災の後、土地の人びとと共に、多くのボランティアが復興に参加しました。その中でアートという人間の営みが人びとにどう受け止められたか。そのことを中心に――鷲田さんご自身は震災の記録を意図して書いたのではないとおっしゃっていますが――「アートと社会の錯綜した関係」(p. 239、「おわりに」)を観察し、思索した結果できあがった本でした。
☆ ☆
この本を音読し始めた時は、どうアートと哲学が繫(つな)がるのだろうと疑問でした。人間なら誰でもアートを作る行為はできます。それでもアートを仕上げるのは特別です。少なくとも他人に見せるためには作品としてしっかりしていなければいけません。きっと「特異な才能を持った天才が、何かのひょうしに創り出したもの」なのではないか。そう思ってしまいます。
それにしても哲学とアートです。哲学は「理詰めの学問」です。それにくらべると、アートに理屈は必要でしょうか? 理屈よりも感性が必要なのではないでしょうか? 「哲学は理屈、アートは感性」、そう考えれば、まるっきり逆の営みと言えそうです。そうした二つが結びつく余地はどこにあるのでしょう?
この疑問は音読する内に解消されたように思います。
☆ ☆
例えば作業を効率化させようとする時にはルーティン化しようとします。流れ作業なら、いちいち考えなくてもいいのだし、計画は誰か他人が立ててくれるのが普通です。それに作業の方法がバラバラでは一定の出来上がりは保証できませんし、少ない人数で大量の作業をこなすためには統一が必要です――それが仕事というものです。まさに仕事のマニュアル化です。しかし、さまざまで具体的な個人が生活する時、「仕事」では推しはかれない、あれやこれやは付きものです。ましてや、どうなるのかわからない社会で生きていくのです。なぜ生きていくのかという目的さえはっきりしない場合があります。リアルな人生では、そんな曖昧さが当たり前なのです。そのことを鷲田さんは、
「政治的な判断においても、看護・介護の現場でも、芸術制作の過程でも、見えていないこと、わからないことがそのコアにあって、その見えていないこと、わからないことに、わからないままにいかに正確に対処するかということが問題なのである」(p. 107、「3 強度 志賀理江子の〈業〉」)
とおっしゃいます。そして、それに続けて現代人の振るまいを指して、
「人びとはそれとは逆方向に殺到し、わかりやすい観念、わかりやすい説明を求める。一筋縄ではいかないもの、世界が見えないものに取り囲まれて、苛立ちや焦り、不満や違和感で息が詰まりそうになると、その鬱(ふさ)ぎを突破するために、みずからが置かれている状況をわかりやすい論理にくるんでしまおうとする」(同上)
とおっしゃいます。しかし、アートを創るという行為はマニュアル化はできません。一回ごとに呻吟(しんぎん)し、思い悩んだあげくに出てくる制作です。そこが哲学と同じだと考えておられるのだと思います。リアルな人生の曖昧さに耐えながら「わからないままにいかに正確に対処するか」が大切であると言っているのです。哲学は個人の思考した結果を他人にわかってもらわなければ意味がありません。皆にわかってもらうためには理屈が必要です。一方、アートは「感性」が大切です。ただし、なぜ「感性」が大切なのか、そのわけはと言うと、ここでも皆にわかってもらうためなのです。そのひらめきは直感で得たものなのでしょう。このひらめきを得る過程が考え続けることではないか。わたしはそう解釈しました。
☆ ☆
鷲田さんは、当たり前の言い方を疑っています。例えば、
「いまわたしたちの社会に流通している「エコ」「多様性」「安心・安全」「コミュニティ」「コミュニケーション」「イノヴェーション」などの概念は、それを仔細に吟味すればさまざまな不整合や撞着(どうちゃく)に突き当たるはずなのに、さらなる吟味を抑圧し、それに対して正面からは異を唱えさせなくする思考の政治力学が根強くはたらいている。わたしたちの思考を催眠状態に置くような力学である。」(pp. 104-105、「3 強度 志賀理江子の〈業〉」)
とおっしゃいます。よくある「時代の言葉」を疑う。少なくとも、その根源に立ち返って吟味する。それができない現代の人びとは我慢して考え続けることができないと言うのです
自然現象や環境問題と対比させて考える場合、我われはつい「人」を単純化してしまいます。つまり「均質な人間像」を想定してしまいます。しかし、現実に「均質な人間」などはいません。赤ん坊や子ども、成人、高齢者といったライフ・ステージや発達段階、性・ジェンダー、遺伝的多様性、障がいの有無などは、時と場合に応じて適切に区別しなければ、人権でさえ十分に尊重できない場合があります。例えば、いくらわかりやすい言葉であっても、まだ〈ことば〉の話せない赤ん坊に口で説明するのでは何もわかりませんし、高齢者や身体障がい者に災害から身を守る術(すべ)を説明する時には、体力的なことを考慮しなければ意味がない場合があります。そのことを『素手のふるまい』では、
(個人個人の態度で大切なことは)「おなじ一つのものへと結集ないしは糾合させられることの拒否ということだろう。これを裏返していえば、一つへまとめることのできない多様性の徹底した擁護ということだ。」(p. 236、「8 点描」)
と表現していらっしゃいます。その上で、アートというものを
「生を丸くまとめることへの抗いとして、アートはいつも世界への違和の感覚によって駆動されているはずである。」(p. 238、「8 点描」)
と書くのです。ここで言うアートとは「わたし達の生活実感」に近い意味を持つのだと思います。
鷲田さんは観念的な思弁の哲学者ではなく、具体的なもろもろの問題と格闘する「臨床哲学者」です。理論も大事なのですが、「臨床」はごちゃごちゃとややこしく、無駄が多く、互いに矛盾することがよくあります。そして「臨床」と言う以上、問題の解決を目指さなくてはならないのだと思います。ただ頭に思い描いただけの、現実にはどこにもいない「人」ではなく、さまざまな立場で問題を抱えて困っている、あるいは問題が解決して笑っている具体的な〈人〉こそ、哲学的に対象とするべき課題だとおっしゃっているのだと思います。
「臨床」であつかうさまざまな問題は、まさに「ごちゃごちゃとややこしく、無駄が多く、互いに矛盾することがよくあ」るけれど、それに耐えて考え続けようと呼びかけておられます。我われの人生そのものへの応援のような気がします。
☆ ☆
思えば、わたしのような研究者は、哲学者や『素手のふるまい』に出てくる写真家とか陶芸家と、本質的には同じ存在であったような気がします。ところが現実には、「研究」とは名ばかりの何やらレベルの低いルーティンでお茶を濁し、本来の仕事であるはずの発見の喜びは二の次になっています。作業の効率ばかりがうるさく言われます。その中で鷲田さんのおっしゃることを実践するには、研究者の側に大きな勇気が必要です。しかし、
「知らぬ間にだれによってともわからず設定された社会の構成秩序、その軸線や書き割り(分割線)に沿って生きることができないし、生きようともしない人びと、それが『はぐれ者』である。」(p. 222、「7 〈はぐれ〉というスタンス」)
という生き方は、「アートはいつも世界への違和の感覚によって駆動されているはず」の人びとによって無骨に実践され続けるのだと信じています。第一、研究者は、「他人と違う視点を見つける」ことが生きがいなのですから。
次は池澤夏樹さんの『終わりと始まり』(2) を音読しています。
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(1) 『素手のふるまい』(鷲田清一 著、朝日新聞出版)
(2) 『終わりと始まり』(池澤夏樹 著、朝日文庫)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究ユニット
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして86
インフォームド・コンセント(十分に説明を聞いた上での同意)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
わたしがやっているメーリング・リスト「サイエンス・サロン」にお便りを下さる方が、新聞で見たと言って大阪府堺市の国際障害者交流センター、通称ビッグ・アイ (1) のことを紹介して下さいました (2)。ネットで調べてみると、ビッグ・アイ の主な活動は芸術・旅行・セミナーの三つのようです。
芸術は障がい者にも多くの愛好者がいます。わたしがよく話題として取り上げる高次脳機能障がい者や失語症者には、〈ことば〉のコミュニケーションは苦手な人が多いので、絵や写真、音楽といった〈ことば〉に頼らなくても成立する芸術は人気が高いのです。
ビッグ・アイは障がい者に旅行を勧めています。ビッグ・アイが進めている「バリアフリー・ユニバーサル デザイン旅行」とは、さまざまな障がい者が行きやすいようにと考えた旅行のことです。全国の旅行会社や団体にアンケートを採った支援対象の障がいとは、視覚障がい(全盲)、視覚障がい(弱視など)、聴覚障がい、知的障がい、精神障がい、車いす(歩行不可)、車いす(歩行可能)、電動車いす、人工透析、高齢者(要介護)、高齢者(要支援)、療養者となっていました (3) 。
ビッグ・アイのホームページには、各旅行社が寄せたアンケートも載っていました。アンケートの中には重度障がい者や重複障がい者、電動車いすの利用者とともに、脳梗塞、脳血管障がいの後遺症のある人や知的障がい者の援助が得意だと答えたところもあります (4) 。しかし多くの旅行社は、どちらかと言えばコミュニケーションの取りやすい障がい者の援助が多い気がしました。
☆ ☆
わたしは高次脳機能障がい者や失語症者の協力を得て視聴覚実験を行っています。どんな緊急放送や館内放送であれば高次脳機能障がい者や失語症者は聞きやすいのかを知りたいのです。病気をして以来のわたしの友人には、もともと多くの高次脳機能障がい者や失語症者の皆さんがいますから、常識的なことであれば何のためらいもなく頼んでみます。たいていは「視聴覚実験をしたいので協力して下さい」と言うと、気楽に応じてくれるのです。しかし、わたしは実験を研究としてやるのですから、被験者の皆さんには重い責任があります。そこで「インフォームド・コンセント」、つまり「十分に説明を理解した上での同意」をもらっています。
「十分に説明」をする時、書類だけでは読んでも分からない人がいます。書類はフォントや行間を直して高次脳機能障がい者や失語症者にわかりやすくした文章を使うというだけではなく、同じ文章をスライドにし、プロジェクターで投影して画像を大きく拡大して、わたしが声に出して読んで説明することを試みています。
高次脳機能障がい者や失語症者にわかりやすい文章は、だいたい書き方が分かってきました (5) (6)。ところが書いた文章だけでは全く理解できない人がいます。失語症状の重い人です。そんな人には人の肉声が理解してもらいやすいのだ (7) と分かりました。ゆっくり、読み上げると分かってもらえます。そこに笑顔が加わると、リラックスしてもっと分かりやすくなります。ですから、被験者への説明に、わたしが微笑みながら声に出すことは、とても効果的なのです。
☆ ☆
高次脳機能障がい者や失語症者に研究の内容を説明して「十分に説明を聞いた上での同意」をもらうことが重要な理由は、その他に、まだあります。それを理解するためには、高次脳機能障がい者や失語症者の立場を我が身に置き換えて考えてみることが近道だと思います。
あなたは理性的に考えることができるのですが、肉声であっても説明を聞くのが苦手であったり、声に出すことがなかなかできないとします。考える能力や結論はあるのです。ただ結論を伝える方法はないのです。
このような時、成年後見制度を利用すればよいと考える人がいるかもしれません。「成年後見制度」とは、認知症や知的障害、精神障害などで判断能力が低下している人のために助けてくれる人を、家庭裁判所に頼んで選んでもらうことです。財産の管理や契約を安全に行うために必要です。しかし、「結論を伝える方法がない」状態と「判断能力が低下している」状態とでは全く異なります。今は成年後見制度を利用することはおかしいのです。成年後見制度では何も解決しません。
高次脳機能障がい者や失語症者というのは、ひとりで言葉の通じない外国に出かけた時のようものかもしれません。何しろ「結論を伝える方法がない」のですから。このあたりが多くの人には理解できないようです。
そこで、我われが期待する制度が「会話パートナー」です (8)。「会話パートナー」は高次脳機能障がい者や失語症者の考えを「翻訳する」「通訳する」という重大な、しかも難しい役割を担っています。
☆ ☆
わたしは自分の行う視聴覚実験で使うために、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省, 2014)(9) を参照しました。読んでみると研究者の責務や組織の責任、被験者に対する人権の配慮など、だいたいは頷(うなず)けることばかりでした。その中でひとつ、わたしが注目した記述がありました。それは研究者の出す研究計画書を倫理や科学の見方からおかしくないかを判断する倫理審査委員会の構成要件まで読み進んだ時です。そこには:
倫理審査委員会の構成は、研究計画書の審査等の業務を適切に実施できるよう、次に掲げる要件の全てを満たさなければならず、①から③までに掲げる者については、それぞれ他を同時に兼ねることはできない。会議の成立についても同様の要件とする。
① 医学・医療の専門家等、自然科学の有識者が含まれていること。
② 倫理学・法律学の専門家等、人文・社会科学の有識者が含まれていること。
③ 研究対象者の観点も含めて一般の立場から意見を述べることのできる者が含まれていること。
④ 倫理審査委員会の設置者の所属機関に所属しない者が複数含まれていること。
⑤ 男女両性で構成されていること。
⑥ 5名以上であること。
とありました(倫理指針の16ページ)。わたしが注目したのは、この内の ③ です。「研究対象者」とは、視聴覚実験では被験者のことです。つまり「研究対象者の観点も含めて一般の立場から意見を述べることのできる者」とは、高次脳機能障がいや失語症であればその当事者が、それが難しければ家族や支援者といった「自然科学や人文・社会科学の有識者ではなく、一般の立場から意見を述べることのできる者」が、必ず倫理審査委員会のメンバーに入っていなければいけないと書いてあるのです。これはまさに当事者(か、それにきわめて近い人、少なくとも共感できる人)の参加をうながすものです。
国の委員会には障害者基本計画にかかわる取り決めに意見を言う障害者政策委員会が定められています。この委員には当事者か、それにきわめて近い人が多く含まれています (10)。地方自治体にも、例えば兵庫県には建物の作りや仕組みが障がい者にとって使いやすいかどうかをアドバイスする「福祉のまちづくりアドバイザー」として、障がい当事者の立場から意見を言う「利用者アドバイザー」がいます (11)。また千葉県の「障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン」(12) 改定のための会議委員には、多くの障がい者団体の方が参加されています。
しかし国と地方公共団体を含めて、その他、数多くの委員会に障がい者は参加していません。上に上げた福祉現場のごく一部に参加しているだけです。わたしは、当事者が自らに関わる社会の仕組みに意見を言うことは当たり前だと感じます。それとともに一般の社会には、障がい者を初めとするさまざまなマイノリティが住むことが当然なのだから、マイノリティがマイノリティとして社会の仕組みに意見を主張することも当然のはずです。マジョリティだけで構成された国や地方自治体の委員会など、どれだけ頑張っても当事者の生の声は聞こえてきません。
いくつかの障がい者に関わる法律や条令は、これまで、目につきやすい身体障がいをもとに立案され、施行されてきました。そんな中で、発達障がいや高次脳機能障がい、失語症など、脳に関わる障がいは最近になって組み込まれました。行政の中にも当然、脳に関わる障がい者のエキスパートはいます。しかし、組み込まれた歴史が浅く、その知恵が組織全体に共有されていないのです。そのためにエキスパートのいる部署では対応ができる場合もありますが、系統だって対応しているところは存在しない、と言って悪ければ、ごくひと握りです。
どなたかの「医学研究のための倫理審査委員」などは、わたしは当事者なのですから、ぴったりです。同様にマイノリティの多様な意見が活かされない社会は、マジョリティにとっても住みにくい。わたしはマイノリティのひとりとして、つくづく、そう思っています。
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(1) 国際障害者交流センター、通称ビッグ・アイは
http://big-i.jp/contents/about/about_big-i.html
にあります。
(2) 紹介して下さったのは、産経新聞【日曜に書く】「障害は人にあるのではない、環境にあるのだ」(論説委員・佐野慎輔さん)の
http://www.sankei.com/column/news/161218/clm1612180004-n1.html
http://www.sankei.com/column/news/161218/clm1612180004-n2.html
http://www.sankei.com/column/news/161218/clm1612180004-n3.html
でした。
(3) ビッグ・アイの旅行に関する取り組みは、バリアフリー・ユニバーサルデザイン旅行に関して
http://big-i.jp/contents/pages/worldi/udtravel/
にありました。
(4) とくに脳梗塞、脳血管障がいの後遺症のある人や知的障がい者の援助が得意だと答えたアンケートは「チックトラベルセンター」(名古屋)のものでした。回答は:
http://big-i.jp/contents/pages/worldi/udtravel/answer_tictravel.html
にあります。
(5) 三谷 (2011) ユニバーサル・ミュージアムで文章はどう書くべきか: コミュニケーション障がい者への対応を中心にした年齢,発達,障がいの有無によるギャップ克服の試み. 人と自然 Humans and Nature 22: 43−51.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/HN22_06_43_51-1.pdf
(6) 三谷 (2013) 生涯学習施設は言葉やコミュニケーションに障がいを持つ人とどう向き合うべきか : 総説. 人と自然 Humans and Nature 24: 33−44.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No24_04-1.pdf
(7) 三谷 (2015) 聞くことに困難のある人がわかりやすい音声: 視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか. 人と自然 Humans and Nature 26: 27−35.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/NO26_004-1.pdf
(8) 「ユニバーサル・ミュージアム:言葉でない〈ことば〉を「通訳」すること」
http://www.hitohaku.jp/blog/2016/11/82/
(9) 文部科学省・厚生労働省(2014)「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」
http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1443_01.pdf
厚生労働省 (2008) 「臨床研究に関する倫理指針」
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/rinsyo/dl/shishin.pdf
にも似た約束はあるのですが、「研究対象者の観点も含めて」という文言(もんごん)が抜けています。
(10) 内閣府 障害者政策委員会のページ:
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/seisaku_iinkai/index.html#shouiinkai
(11) 兵庫県の福祉のまちづくり(福祉のまちづくり条例・バリアフリー関連事業)のページ
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks18/kendo-toshiseisaku/hukumachi/201209_renewal/hukushi_top-page.html
に「チェック&アドバイス制度」
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks18/kendo-toshiseisaku/hukumachi/201209_renewal/check_and_advice.html
があります。しかし、これは「福祉のまちづくり」という枠組みだからなのかもしれませんが、情報保障の見方は弱いようです。
(12) 千葉県の「障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン」のページ
https://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/shougai-kurashi/jouhouhoshou/
は情報保障に特化したものですが、高次脳機能障がい者や失語症者の意見はあまりないようです。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究ユニット
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして85
ヒトが地球に残す跡
三谷 雅純(みたに まさずみ)
昼食を摂った後、昼休みはいくつかの雑誌をインターネットで眺めて過ごします。雑誌と言っても娯楽誌は読む習慣がないので、たいていは科学に関係したものです。本当はソファに寝転がって読めばいいのですが――学生時代、ある人から「科学誌は研究室のソファに寝転がって読むものだ」と教えてもらいました――わたしのいる研究室にソファはありません。それで仕方なく机に座って読んでいます。「ネイチャー」や「サイエンス」という雑誌は、申し込めば最新号のさわりを無料で送ってくれます。もともとは英語で書かれていますが、わたしがよく使う「ネイチャー・ハイライト」や「今週のサイエンス」は日本語の翻訳です。
「最新号のさわり」ですが、時には興味を引かれて内容を読みたくなることがあります。しかし記事は有料です。ちょっと「興味を引かれた」ぐらいでいちいち購入していては、いくらお金があっても足りません。そんな時は同じ著者を Google Scholar という検索サイトでひいてみます。すると、大抵はよく似た題名の記事が無料で出てくるのです――「学問は全ての市民に開かれているべきだ」という「オープン・アクセス」の主張です。わたしはよく、この無料の記事を利用しています。
"Anthropocene"(人新世:ひとしんせい、じんしんせい、アントロポセン = 近年の地質学的な時代の内、「人類の時代」である現代をあらわす造語)という言葉を知ったのも、そんな昼休みでした。
"Anthropocene" はまだ本当の学術用語ではないと思います。2015年の「ネイチャー」にあった記事 (1) も、この言葉は議論の最中だとありました。しかし、現在が「人類の時代」だという主張は素直にうなずけます。現代を「人類の時代」と呼ぶのは、大気組成の異常な変化やプラスチックごみの増加、農地の拡大と栽培植物の増加、それに野生生物の異常な絶滅といった事情があるからだとしていました。従来の認識で、現代を含む時代は完新世(かんしんせい:Holocene)と言います。しかし、ヒトという生物がむやみに増えて地球に影響を及ぼすようになったことで、地質年代を自然現象とだけ捉えることには無理があると気づいた研究者がいました。この認識では「人類の時代」に新しい名前をつけべきだと考えた人が表れたことも当然でしょう。
ただし、わたし自身はこの "Anthropocene" という言葉には違和感を感じました。決して専門家の戦わす議論が分かったからではありません。わたしはただ専門家の議論を読むだけで、判断する力や経験はありません。では何に対する違和感だったのでしょう。
それはどうやら、むやみに増加した「ヒトの繁殖」という現象を指して、人自身が「新しい時代」だと名付けることへの違和感だと気がつきました――決して「違和感があるから認めない」と言っているのではありませんよ。そうではなくて自然現象として捉えてきた地質年代の区分を、言ってみれば「人為現象」である人口の急上昇で区切るのは、別の基準(=ダブル・スタンダード)を当てはめているのではないか。しかし、それってどういうことなんだろう。そんな違和感です。
もちろんヒトと他の生物の間に本質的な相違はありません。ヒトは地球に生まれた生物の一種です。それなのに、わたしが「ヒトだけが特別だ」と感じるのは、現代に生きる(=ヒトだけがめったやたらに増えた"特別な時代"(まさに「人類の時代」!)を生きるという意味論的な「どうどう巡り」をしてしまった)わたしだけの特別な感覚なのかもしれません。
学術用語は客観的な基準が必要だが、1,000年、2,000年という進化史的には圧倒的に短い時間の幅だけで地質年代を区切るのは変だ。第一、今は増えているとはいっても人口増加は不安定なものかもしれない。案外ヒトは、近い将来、絶滅しているかもしれない。だから客観的な基準として適当ではないのではない。そういった感覚から出たものかも しれません。
このような「研究者っぽい」理屈をこねくり回しました。しかし、もっとよく考えてみると、わたしには全く別の感情があるのだと気がつきました。それはまるで運命論者のような感情です。詳しく言うと、わたしの人生は、すでに行く末が決まっているかのような感覚です。もちろん理性的に考えれば「わたしの行く末が決まっている」ことは断じてない。そのことはよく知っています。しかし、心のどこかで「すでに行く末が決まっている」という心の隙間があるのだと気が付いたのです。何だか奇妙な言い方ですね。
☆ ☆
母が里帰りをして出産したため、わたしは、祖母の住んでいた香川県高松市で生まれました。その時、母方の親族が讃岐(さぬき)の人であるというのは、わたしの意思ではありません。生まれ出て、物心ついたら母方の親族が讃岐(さぬき)に住んでいた。そのことに気がついた。それだけのことです。
わたしは生まれてすぐ大阪の下町で育ちました。母は大阪生まれですので、いろいろな人がいっしょに暮らす大阪の空気が肌に合ったのでしょう。この大阪育ちということも、わたしの意思ではありません。大阪では、さまざまな民族性や立場の違う人たちが、ひとつのコミュニティで一緒に暮らします。当然、わたしの遊び仲間もいろんな人がいました。このいろんな人たちと一緒に育ったことも、もちろんわたしの意思ではありません。わたしの意思ではありませんが、このような仲間に囲まれて育ったことは、わたしという人間の人格形成に大きく影響したことも間違いありません。
わたしが研究者という職に就いたのは「たまたまだった」と思っていました。しかし今となっては、研究者以外の人生は考えられません。研究者以外にも、それなりには生きていけたのかもしれません。そうかもしれませんが、研究者以外の人生には何も具体的なイメージが浮かびません。そういう意味では、わたしの人生は「必然だった」と言えるのでしょう。
まるで本物の運命論者のようです。
ここまで考えてから、ふと、亡くなった母の態度には「運命論者」とはまったく違う、「意思の強さ」というものを感じていたことに思い当たりました。「母が里帰りして、わたしを産む」のは祖母がいない不安からそうしたのかもしれません。しかし決して必然ではなかった。そこには明確な意思があります。大阪のさまざまな人がいる中で、わたしを育てたのも、育て方に理想があったのでは なかったのでしょうが、それでも意思は感じます。わたしの行く末が「運命的に」決まっているなどということは(わたし自身が理性的に考えた結論のように)ありえない。そうではなくて、おおよその方向は意思で決められるのかもしれない。こんなふうに考えてみました。人生はポジティブに生きるべきです。ただし、場合によってポジティブに生きることは大変ですが。
☆ ☆
これから先、"Anthropocene" が学術用語として認められるかどうかは分かりません。専門家でないわたしに判断はできません。わたしはヒトも含めて生物は、いつか絶滅するのが自然な理(ことわり)だと思っていますが、"Anthropocene" は「人為的な影響力を抑制しなければ人間は存続できない」と考えた研究者の重要な問題提起にとどめておくべきかもしれません。
いずれにしても言えるのは、「ひとつの基準」(今の場合は一定の地質年代の名前の付け方)を大切に守り続けることが本当に必要かと問い直す態度は、意識してそうしなければ、既存の事実に流されるということです。
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(1) Richard MONASTERSKY (2015) Anthropocene: The human age. (NATURE)
http://www.nature.com/news/anthropocene-the-human-age-1.17085
http://www.nature.com/polopoly_fs/1.17085!/menu/main/topColumns/topLeftColumn/pdf/519144a.pdf
その他のわたしが見つけたサイトをお知らせしておきます。
ナショナル・ジオグラフィック日本版「シリーズ 70億人の地球ー地球を変える『人類の時代』2011年3月号」
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/1103/feature02/index.shtml
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/1103/feature02/_02.shtml
「Cover Story: 人類の時代:人新世(Anthropocene)」Nature 519, 7542(2015年3月12日)
http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/61700
毎日新聞2016年1月28日「我々の世代は...新たな地質年代『人新世』に突入か」
http://mainichi.jp/articles/20160128/k00/00e/040/207000c
日経サイエンス 2016年12月号「特集:人新世を考える」
http://www.nikkei-science.com/201612_060.html
わたしが見つけた中で一番新しいのは
Colin N. Waters et al. (2016) The Anthropocene is functionally and stratigraphically distinct from the Holocene. (SCIENCE)
https://www.eas.ualberta.ca/wolfe/eprints/Waters_et_al_2016.pdf
でした。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究ユニット
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
1/4(水)に ひとはく探検隊!「冬のむしとりペナントレース」を行いました。
冬に虫っているの?と思うかもしれませんが、朽ち木(くちき)の中に冬越ししている虫がいるのですよ。
深田公園へ虫さがしするまえに、隊長の八木研究員から虫を捕まえるコツを教わりました。
「朽ち木をみつけたら手でわって、
木の皮をめくって探してみよう。
なるべく手で折れるくらいのやわらかい木が
みつけやすいですよ!」
探険道具のスコップを持って深田公園へ出発です。
寒いですが、空は晴れていて良いお天気♪
朽ち木をみつけると、みんなさっそくスコップでコンコンとたたき割ります。
虫を発見!
八木研究員に鑑定してもらいます。
コガネムシの幼虫、クチキムシ、ゴミムシダマシやカミキリムシなどたくさんの虫がみつかりました。
▲なんとキマワリタケ(冬虫夏草)もありましたよ。
▲チビクワガタを発見!
八木研究員より、
「チビクワガタは肉食なので
ソーセージをあげるといいですよ」
とアドバイスも頂きました。
寒いなか、たくさんのご参加ありがとうございました。
今回のイベントで持って帰った虫は、おうちで大切にそだててくださいね。
次回のひとはく探検隊は、3/26(日)「早春の植物を観察しよう!」です。
植物はかせの小舘研究員と一緒に深田公園へ早春の植物を観察しましょう!
ご参加おまちしております。
博物館はメンテナンスのため、1/10(火)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2017年1月10日(火)~2月10日(金)
メンテナンス後の開館は2/11(土)です!
フロアスタッフまつだ
新しい一年がはじまりましたね!
ひとはくは1月3日(火)から開館しています☆
初日から多くのお客様にお越しいただきました!
ありがとうございます(^ ^)
1月3日のフロアスタッフとあそぼうは「コウノトリになりきろう!」
コウノトリの帽子をつくって、みんなで兵庫県の県鳥コウノトリになりきりました!
おおきなスクリーンを使ってコウノトリクイズ!
日本のコウノトリはどっちかな?
さっそく帽子をつくろう!
コウノトリの目の周りの色は何色だったかな?
できあがった帽子をかぶって、大空を飛んでみよう!!!
さいごに、みんなで集合写真をパチリ★
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!!
「コウノトリになりきろう!」は1月7日(土)、8日(月)も開催されます★
まだ参加されていない方、ぜひ今年の干支の酉になりきってみましょう!
『コウノトリになりきろう!』
【日時】2017年1月7日(土)、8日(日)
【時間】13:30~
【参加費】無料
【定員】20名
【受付方法】当日10時から博物館4階インフォメーションカウンターで受付開始します。
みなさまのご参加をおまちしております。
フロアスタッフ たにぐち
平成29年2月8日(水)に開催される兵庫県主催の
「ひょうご環境担い手サミット」にひとはくは協力しています!
一人で出来ないことでも誰かと手をつなぐと・・・
驚くようなことができちゃうかもしれません!
様々な角度から地域の環境の課題に取組む個人や団体の「エコラボレーション」が、
明日のふるさと兵庫を創る力になります。
サミットで出会い、「ワクワク」と心が動いたら、早速できることからはじめてみませんか?
NPOや企業、個人など多様なスタイルで環境保全・創造活動に取組んでいる担い手の皆様に
お集まりいただき、取組事例や意見交換を通じて、環境の担い手たちが、更に元気になることを目的に、
「ひょうご環境担い手サミット」が開催されます。
ひとはくからは
第1部パネルディスカッション ~「ワクワク」が人をつなぎ、地域の環境課題を解決する原動力になる~
コーディネーターは中瀬 勲館長
第3部 グループディスカッション ~エコラボレーションで出来そうなこと、ワイワイ話そう~
ファシリテーターとして
橋本佳延主任研究員 上田萌子研究員 大平和弘研究員が登壇します!
ひとはくファンのみなさま!ぜひご参加をお待ちしております!
1 日 時 平成29年2月8日(水)13時00分~16時45分
2 会 場 兵庫県公館 大会議室 神戸市中央区下山手通4丁目4番1号
神戸市営地下鉄 県庁前駅下車 西5番出口すぐ
3 定 員 150名程度(環境保全に取組んでいる個人、団体)
4 参加費 無料
5 内 容
第1部パネルディスカッション~「ワクワク」が人をつなぎ、
地域の環境課題を解決する原動力になる~
<コーディネーター>中瀬 勲氏(兵庫県立人と自然の博物館 館長)
<パネリスト>
鈴木 克哉氏(NPO法人里地里山問題研究所(さともん) 代表理事)
井上 保子氏(非営利型 株式会社 宝塚すみれ発電 代表取締役)
第2部ポスターセッション~キラリ☆輝く活動をする30団体が大集合!!~
第3部グループディスカッション~エコラボレーションで出来そうなこと、ワイワイ話そう~
<コーディネーター>清野 未恵子氏(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 特命助教)
<ファシリテーター>15名
6 参加申し込み方法 ※注 問い合わせ・申し込み先はひとはくではありません。
締め切り:平成29年1月19日(木)
参加を希望される方は、氏名、年齢、性別、所属、
連絡先(住所、電話番号、電子メールアドレス)を
ご記入の上、郵送またはFAXで下記までお申し込みください。
電話や電子メールでの申し込みも受付いたします。
参加決定の連絡はいたしません。
申込者多数により参加いただけない場合のみ連絡します。
7 問い合わせ・申し込み先
兵庫県 農政環境部 環境創造局 環境政策課 活動支援班
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5丁目10-1 電話: 078-362-9895 FAX: 078-362-4024
電子メール: kankyouseisakuka@pref.hyogo.lg.jp
情報管理課 中前純一
ひとはく博士からクリスマスのメッセージが届きました
+゚☆゚+o。o。o メリークリスマス +゚☆゚+o。o。o
新年は1/3(火)より、開館いたします。みなさまのお越しお待ちしております♪
フロアスタッフまつだ
まっかな お鼻の トナカイさんは~♪で知られるクリスマスソング「赤鼻のトナカイ」
トナカイはシカの仲間で、シカ科トナカイ属に分類されます。
そしてシカのなかで世界一の大きさを誇るヘラジカ。
大きなものでは肩の高さ2m、体重800㎏に達し、オスにみられるツノは最大幅2m近くに発達するとか!
その世界最大のヘラジカが"ひとはく"に展示されているのはご存知でしょうか?
博物館2階展示室にヘラジカ頭部のはく製があるのですが、大迫力!
◀3階入口近くの展示「森に生きる」の
ニホンジカとくらべると...
倍以上の大きさにびっくり。
◀2015年に行われた
「学んで魅せる標本展」より
左がニホンジカ、右がヘラジカ
アジア・ヨーロッパ・北アメリカなどの高緯度地域に生息しているヘラジカですが、
なんと最終氷期(およそ7万~1万年前)には日本にもいたそうですよ!
ぜひヘラジカを間近でみてくださいね。
フロアスタッフ まつだ
ただいま4階ひとはくサロンのインフォメーションカウンターで、
12/4(日)まで京都で開催されていた館外企画展
「日本文化を育んだ自然 where culture meets nature」にもありました
内野敦明氏によるMosslight-LED(モスライト)が展示されています。
LED照明とコケ植物が合わさったテラリウムで、幻想的なコケの世界が楽しめますよ。
使われているコケは、トヤマシノブゴケ、ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケの3種類です。
また世界最大の2枚貝「オオシャコガイ」も同じく4階ひとはくサロンで展示されています。
南太平洋やインド洋のサンゴ礁の浅瀬に
生息していて、大きいものは120㎝を超えるとか!
ぜひ、さわって大きさを体感してみてね♪
博物館のおやすみのお知らせです。
年末年始 平成28年12月26日(月)~平成29年1月2日(月)
新年は1/3(火)より、開館いたします♪
また博物館はメンテナンスのため、1/10(火)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 平成29年1月10日(火)~2月10日(金)
2/11(土)から開館いたしますので、
お楽しみに♪
フロアスタッフ まつだ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして84
「わがまま」の境界
三谷 雅純(みたに まさずみ)
とんでもなく「わがまま」な人がいます。自分の思い通りにならないと、我慢できなくて暴れだします。そのような人の相手をしていると、誰でも疲れてしまいます。その疲れから投げやりになって、思わずその人の我を認めてしまうのです。
発達障がいがある人の行動は、付き合った経験のない人には予想できないので「わがまま」だと誤解されがちです。でも、よく聞いてみると、その人なりの理由があるものです。
自閉傾向のある人は「わがまま」だから「自分ひとりに閉じこもる」のだと誤解されています。でも、最近読んだ東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』 (1) には、
「人として生まれてきたのに、ひとりぼっちが好きな人がいるなんて、僕には信じられません。/僕たちは気にしているのです。自分のせいで他人に迷惑をかけていないか、いやな気持ちにさせていないか。そのために人といるのが辛くなって、ついひとりになろうとするのです。」(13.みんなといるよりひとりが好きなのですか? p. 39)
とあります。東田さんも、心から人との関係を求めていることがわかります。しかし、人生の楽しみ方は多くの人(定型発達の人)とは違うのかもしれません。それを:
「僕らは、みんなに分からない楽しみを持っています。それは、自然と遊ぶことです。
人とかかわるのが苦手なのは、相手が自分のことをどう思っているのだろうとか、何を答えたらいいのだろうとか、考え過ぎてしまうからです。
自然は、いつでも僕たちを優しく包んでくれます。
きらきらしたり、さわさわしたり、ぶくぶくしたり、さらさらします。
見ているだけで吸い込まれそうで、その瞬間、僕は自分の体が生まれる前の小さな分子になって、自然の中にとけていくような感覚に襲われます。とてもいい気持ちで、自分が人だということも、障害者だということも忘れてしまうのです。
自然は、僕がすごく怒っている時は、僕の体を落ち着かせてくれるし、僕が嬉しい時には、僕と一緒に笑ってくれます。
自然は友達にはなれない、とみんなは思うかも知れません。しかし、人間だって動物なのです。僕らの心の奥底で、原始の時代の感覚が残っているのかも知れません。
自然を友達だと思う心を、僕はいつまでも大切にしたいのです。」(47.自閉症の人の楽しみをひとつ教えてくれますか? p. 110-111)
とおっしゃっています。まるで研究者によくある人生の楽しみ方です。実はわたしも似た楽しみ方をします。ですから、東田さんのおっしゃることは、とても他人事だとは思えないのです。
☆ ☆
もうひとつの「わがまま」が、我慢強い人によくある「我の張り方」でしょう。多くの人には耐えられそうもない状況で、我慢してでも、ひとつのことをやり通します。それはそれで尊いことですが、周りの人にはただの「わがまま」に思えて、辟易(へきえき)します。
例えば体を動かすことが好きな人がいて、毎日、練習に励んでいるとします。ところが一日でも体を動かさないと、何か怠けているような気持ちになって、いたたまれないのです。時には、運動以外の大切な用事で一日が潰れてしまうことがあります。その用事は運動よりも大切なことなのに、当人は「運動をしていないこと」が気になってしかたがないのです。昔、体を何時間も痛めつけ続けないではおれないというレスリングの選手がいました。その人の「練習」は鍛錬を超えていて、もう「苦行」の域に達していました。そして、その人はすでに健康でなどありませんでした。健康であるかどうかは、二の次になっていたのです。
ダイエットやボディビルにも、同じことがあります。ダイエットもボディビルも、もともとは健康のためにするものです。しかし、極端なダイエットやボディビルが健康を損なうことは、よく耳にします。皆さんの周りには、痩せ過ぎの若者や薬を飲んでまで筋肉を付けようとするボディビルダーはいませんか。
でも、ひとつのやり方が習慣になると、ついつい習慣に溺れてしまうという経験も、よくあります。この「つい習慣に溺れてしまう」のは、人の、あるいはヒトの本質なのかもしれません。わたし自身、ほとんど習慣で物事をこなしているのです。
我慢強い人も、誰かに強いられてしている のではなく、「そうしなければ生活ができない」という背景があった。根拠があるわけではありませんが、そんな気がしています。
☆ ☆
哲学者の鷲田清一さんが写真家の植田正治さんとともに『まなざしの記憶』 (2) という本を書いていらっしゃいます。その「Ⅱ 跡」の中の「花を贈る」という文章に:
「花には、華やぎがある。妖しさがある。
濡れがある。熟れがある。
棘がある。毒がある。
迷いがある。狂いがある。
生きとし生けるもののいのちの悶えが、そっくり映されている。
が、花は散る。枯れる。そして落つ。ここにもまたいのちの定めがくっきり映されている。だから、花を贈るというのは、やがて咲くこと、やがて萎むこともぜんぶひっくるめて、いのちのしるしを贈ることなのだろう。祝福はほろ苦いものでもあるのだ。」(p. 56)
とお書きです。わたしには「花」は「人」のように聞こえます。芽吹き、枯れ落ちるというのは、まるで当たり前の人生を過ごしてきた人の一生のように思えます。
「わがまま」な性格には、まるで、わがままでない人との間に、明白な境界があるようです。しかし、よく考えると、その境界は曖昧です。「棘」も「毒」も、ましてや「迷い」も「狂い」も、すべて、わたし達の人生そのものなのかもしれません。
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(1) 東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』は角川文庫(19802)で出ています。
(2) 鷲田清一さんと植田正治さんの『まなざしの記憶』は、角川ソフィア文庫で出ています。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究ユニット
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
12/10(土)に行われた「フロアスタッフとあそぼう!~画はくの日 かたつむりをかこう~ 当日の様子は コチラ
博物館の4階ひとはくサロンにある
「おばあちゃんの部屋」は
ミニ企画展
「驚異の螺旋生物 魅力あるカタツムリの世界」
のとなりにあるため かたつむりグッズでいっぱい!!
いくつあるか分かるかな?
ひとはくはかせ賞の3作品は、この部屋にあります。
どの作品も力作ぞろいで
賞を決める はかせ も
困っていましたが、
今回は、この三名の作品に
決定しました。
画はくの日は、
フロアスタッフとあそうぼう!の
毎月第2週の週末に行っています。
みなさんも是非参加して
ひとはくはかせ賞 をめざしてみませんか?
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ せら ゆうこ
名 称 | 電 話 | |
イオン三田店(フローラ88)(3F~6F) | 079-562-4711 | 4時間まで無料サービスがあります。 観覧券(半券)を駐車券にそえてイオン三田店(フローラ88)1Fインフォメーションにご提示ください。 |
平面駐車場 (㈱北摂コミュニティ開発センター) |
079-563-1951 | 営業時間内(7:00~19:00)1回500円 以後20分毎100円加算。 営業時間外は出庫のみ可能ですが、料金は加算されます。 |
立体駐車場 (フラワータウンパーキングセンター) |
079-563-1908 | 最初の1時間まで320円 以後20分毎に100円加算 |
また・・遠方からお越しいただく方など・・
一部の車のナビゲーションシステムなどでは・・・
エントランスまでたどり着けない!
入り口がわからない!・・・ひとはくの敷地が広すぎて迷子になりそう!
ジーンファームや深田公園まで歩いてしまわれるなど・・・
ひとはくビギナーの方にお役に・・・
近隣の駐車場からミニ企画展「驚異の螺旋生物 魅力あるカタツムリの世界」の展示まで
歩いてみました!
周辺地図です!
イオン三田店(フローラ88)駐車場入口
平面駐車場 立体駐車場
橋にひとはくの横断幕、下側に青色の看板があります。
青色の看板近くの道を道沿いに歩くと右側にエントランスホールが見えます。
エントランスホールには観覧券販売機・ミュージアムショップがあります。
観覧券を購入されましたら右側奥の階段を降りてください。
※車イス・ベビーカー等の方は階段を降りられずに右側手前の円柱に沿って奥の4階入口へお進みください。
階段を降りると3階入口が見えてきます。
入口が3階にあるのもなかなか珍しいと思います。
注:博物館は4階建てになっております。お帰りの際はご注意ください。
3階入口から真っ直ぐに進むと階段があります。
階段をあがり4階へ、その後右側に進みます。
※車イス・ベビーカー等の方は4階入口から真っ直ぐにお進みください。
情報管理課 中前純一
12/10(土)のフロアスタッフとあそぼう~画はくの日は、
「かたつむりをかこう!」を行いました。
12/9(金)よりはじまったミニ企画展「驚異の螺旋生物 魅力あるカタツムリの世界」の
かたつむり標本をみながら絵をかきました。
※かたつむりの軟体部分は工芸作家の河野甲さんの
高度な造形技術によってつくられたもので、殻は本物が使われています。
かたつむりのお話をききながら...どのかたつむりをかこうかな~?
かたつむりを捕まえたことはあるけど、こんなにたくさん種類があるなんて知らなかった!
かたつむりそっくりな緑色の殻をもったアオミオカタニシや
オオケマイマイという毛の生えたかたつむりなどいろんな種類のかたつむりをかいていただきました。
できあがった絵は4階ひとはくサロンで展示されています。
ぜひ見にきてくださいね☆彡
ミニ企画展「驚異の螺旋生物 魅力あるカタツムリの世界」
期間: 平成28年12月9日(金)~平成29年1月9日(月・祝)
場所:4階ひとはくサロン
フロアスタッフ まつだ
現在、ひとはくで好評開催中の
『写真展「風情 Fuzei」~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~』に
関連する特別セミナーとして、
ひとはくセミナー「リアル!日本庭園のジオラマをつくろう!」が12月4日(日)に開催されました!
作り方は簡単。粘土で地形をつくって、石を据え、樹木を植えて、コケや芝をはります。
この手順は実際の庭づくりと同じなんです!
樹木を針金と造花とスポンジでつくったり、コケや砂をつける作業に、四苦八苦されていましたが??
みなさんとっても楽しそうでよかったです!(笑)
完成した作品は、どれも本物の日本庭園のようで、「風情」を感じますねぇ。
あれ?どこかで見たような緑のモコモコの作品が!?
なんと!『写真展「風情 Fuzei」』のクロード・ルフェーブルさんの写真の構図を
再現してつくられた方がおられました!感動です。
ルフェーブルさんの写真↓
クロード・ルフェーブルさんの写真40作品を展示している、
『写真展「風情 Fuzei」~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~』は、
来年1月9日(月・祝)まで開催しています。
みなさまのお越しをお待ちしております!!
写真展「風情 Fuzei」~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~チラシはこちら
(自然・環境マネジメント研究部 大平和弘)
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
12月のKidsサンデーは、午前中は晴れ、午後は曇って、しだいに雨が降ってきました。
ひとはくの周辺の樹林では、コナラの葉のオレンジ色やタカノツメの葉の黄色が目立っています(午前中)。
▲ひとはく周辺の樹林 ▲タカノツメの黄色い葉(左)とコナラのオレンジ色の葉(右)
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
研究員による「チビクワガタをみっつけよ!」や、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示室ツアー」などが実施されました。
「チビクワガタをみっつけよ!」では、
セミナー室でチビクワガタのお話しや、みつけるための道具について
研究員から説明がありました。
そのあと、みんなで深田公園へ。
▲ワクワクしながら、深田公園へ
樹林の中に入って、ムシが いそうな朽木を さがします。
▲みんな、集中して チビクワガタ さがし ▲朽木の中をさがすのですが・・・見つかったかな~
▲こんな、やわらかい幹 を探すと いいよ。
▲みんな、チビクワガタを みつけられたかな?
みつかったかどうか、どれくらい捕れたか、発表!
1人で、5匹を見つけた男の子もいたようですよ。
「展示室ツアー」は、本館1階のボルネオの熱帯雨林の展示で探検です。
たのしいクイズやお話しを聞きながら、探検をします。
▲みんな! クイズ、わかるかな? ▲実物標本(ウツボカズラなど)も登場。
午後は、
研究員のオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、「落ち葉をはりつけ 絵をかこう」、
NPO法人 人と自然の会さんの「ミニ凧づくり」や「パネル シアター『十二支のはじまり』など」、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフとあそぼう!マツボックリのクリスマスツリーをつくろう」、
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)さんの「キッピー山から こんにちは! プチ葉っぱコネクト」などが実施されました。
「解説!丹波の恐竜化石」では、
恐竜化石だけでなく カエル類やトカゲ類の化石の話もありました。
「落ち葉をはりつけ 絵をかこう」では、
いろいろな葉っぱや実を使って、台紙に貼りつけてオリジナルの絵をつくります。
▲いろいろな葉っぱや実を選んで・・・ ▲お兄ちゃんと妹さん、それぞれで つくります。
お兄ちゃんは「葉っぱ大王」をつくりました。
▲この男の子は、お父さんと協力して・・・ ▲「てぃらのさうるす」をつくりました!
「ミニ凧づくり」では、
人と自然の会の皆さんに手伝ってもらって、小さい子どもたちも
一生懸命つくっていました。 かわいい凧が、できていました。
「パネル シアター」では、
はじまる前に、いろんな動物がマスクをする歌を歌っていましたよ。
そのあと「十二支のはじまり」のはじまり、はじまり。
▲ みんなで うたを歌い楽しそう! ▲「十二支のはじまり」のパネルシアター
「フロアスタッフとあそぼう!」では、
マツボックリのクリスマスツリーをつくりました。
かわいくて豪華なクリスマスツリーができあがっていました。
▲ 親子で協力しあいながら つくっています。 ▲ お母さんのスマホに向かって、作品と笑顔で記念撮影。
「デジタル紙芝居」では、「くるりん、ひらりん 空のたび」が上演されました。
今回は、アカマツのタネのお話です。
▲ 紙芝居がはじまる前のお話の様子。 ▲ 終わった後に、大きなマツボックリなどの実物標本の観察も。
「キッピー山からこんにちは!プチ 葉っぱコネクト」では、
いろいろな色の葉っぱを大きな紙に貼って、つなげて行きます。
▲いろいろな形や色の「葉っぱ」を選んでいます。 ▲つながっていく葉っぱ
▲ 葉っぱコネクト!
今回もいくつかのプログラムでは、関西ユース(大学生)のお姉さん(中西さん)が
子どもたちのサポートをしてくれました。お疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、来年の 3月5日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
12月4日(日)まで京都で開催される
館外企画展 「日本文化を育んだ自然 where culture meets nature」
11月26日(土)には、齋藤彰准教授(大阪大学大学院工学研究科)による
ワークショップ
「戦国武者を飾った陣羽織の羽根の謎:ミクロの科学で知る生物の知恵」を開催しました。
こちらが陣羽織。推定400年前の逸品です!
不思議なことに、陣羽織は遠くから眺めると「真っ黒」ですが・・・
近くで見ると「きらびやかな緑色」に見えます。
また、近くで見ると鳥の羽根であることが分かります。
陣羽織は、何の羽根でできているのでしょうか?
齋藤彰さんの分析によると、その正体は・・・・
キジでした!
キジの羽根は「微細な構造で光を反射して発色」するため、見る距離や角度で色が変わるそうです。
このため、陣羽織は遠くでは黒色、近くでは緑色に見えるという訳です!
そして、キジのように「構造で色を発色」することを「構造色」と言うそうです。
驚いたことに、構造色は「何年たっても色あせない」そうです!
つまり、陣羽織は、400年前と同じ輝きということになります!! これは驚きですね!!!
みなさまも、400年前の輝きをご覧になりませんか?
陣羽織は12月4日まで公開中です。
布野 隆之((ふの たかゆき)/生態研究グループ)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして83
人は人の〈ことば〉を待っている
三谷 雅純(みたに まさずみ)
今、やっている研究は、ある失語症者に人工的に合成した音で機械に音読をさせて、短い文章を聞いてもらおうと思ったことがきっかけでした。肉声ではありません。ロボットのような「声」、というよりもただの「音」と言った方がよいと思います。その男性はたいへん知的な方なのに、失語症のために普通に書いた文章は読み取れません。表音文字の平がなやカタカナが分からないとおっしゃいます。そこで合成音声で文章を読み上げてみたらどうだろうかとコンピュータをお持ちして試していただいたのです。
合成音声で文章を読み上げるときは、読んでいる位置がはっきり分かるように、後ろが黄色く反転するものが多いのです。こうすることで見たときに、どこを読んでいるかがわかりやすくなります。一方、失語症でない人は読み上げた文章を聞くとき聴覚が働きますから、本来、目に頼らなくてもいいはずです。その方は合成音声で「喋る」文章を「聞いてみて」、その瞬間、目が輝きました。何を言っているのかまでは分かりませんでしたが、「コンピュータが何かを喋っている」ことは分かったそうです。それまでとは異質な感覚があったのでしょう。
試していただいたのは、わたし以外の失語症者の認識を、わたしが、あれこれ経験し始めたばかりの頃でした。疲れていなければ、わたしは文章を黙読することに不自由はありません。ただし疲れていると、黙読しても頭に入る文章が断片的になります。その結果、読み取れなくなります。そんな時、わたしの場合は「日本語音声合成エンジンに読み上げてもらうと文章の意味が理解できる」ことに気がつきました。日本語音声合成エンジンの人工音声は何種類かが選べます。女性の声や男性の声、子どもの声などです。わたしは女性の声を選んで使っていたのですが――「魅力的な声」というよりも、あくまで機械が作るロボットに近い声です――喋った内容は、わたしにとって、よく理解できたのです。この経験がありましたから、ひょっとしたら先ほどの男性も理解できるのではないかと考え、それで試していただきました。
この男性の「文章を人工合成音で読み上げた音を聞いたら目が輝いた」という結果は、わたしに勇気を与えました。そして、いろいろな側面から「なぜ目が輝いたのだろう」と考え、マルチメディアDAISYに行き当たりました。
DAISYはもともと視覚障がい者の読書用に開発された技術です。多くの人は文字を視覚で捕らえます。視覚を使わない人に、普通の本(点字で書いていない本、つまり墨字(すみじ)の本)は読めません。そこで視覚を使わない人にも本を読んでもらいたいと考えた人が、録音を利用して内容を聴覚で捕らえるように工夫したものです。はじめはボランティアさんに吹き込んでもらっていましたが、コンピュータ技術が進歩したおかげで、機械だけでも「音声まがい」の音が出せるようになりました。DAISYは日本語音声合成エンジンを利用する「磁気情報で表した文章」といったイメージです。だからコンピュータとか専用の読み出し機がなければDAISYは読めません。
マルチメディアDAISYは、このDAISYに、さらに絵や写真などが付けられるように工夫したものです。研究によって、マルチメディアDAISYは視覚を使わない人だけでなく、文字の識別しにくいディスレクシアの人、学習障がいの人にも理解しやすいことが分かりました。そればかりではなく、その他のさまざまな「文字」に取っ付きの悪い人にも読書ができると分かってきたのです。わたしは最初、マルチメディアDAISYで作ったいろいろな文章――絵本や展示解説――を試していただき、何人かの失語症者や高次脳機能障がい者に理解できることを確かめました。しかし、中にどうしても分からないという人もいました。とくに人の肉声でなく合成音声、つまりロボットのような声で喋るのが分かりにくいという人が多くいました。(1) それはなぜだろうと考え、多くの失語症者や高次脳機能障がい者にわかってもらえるものは,どのようなものだろうかと、あれこれ考えたのが,このわたしの研究です。(2)
☆ ☆
普通の紙に書いた文章よりも、マルチメディアDAISYで分かる人が増えるのは、いくつかの脳の感覚をともに刺激するからではないでしょうか。音声以外の例をあげます。失語症で音の繋がりが言語に結びつかない人の場合、「文字」なら意味が分かるのではないか。なぜなら「文字」は目で見る視覚刺激だからです。もちろん点字は指先で触って感じる文字ですが、ここでは取りあえず置いておきます。
あるいは「文字」であっても、失語症者や高次脳機能障がい者にとっては、表音文字か表意文字かでわかりやすさが異なる。わたしに失語症者の文字理解について手ほどきをしてくれた男性のように、表音文字の平がなやカタカナは分からないが、表意文字の漢字なら分かるという方がよくいます。漢字や絵と平がなやカタカナでは、脳の中で、解釈を担う部位が違うからというのが理由だそうです。マルチメディアDAISYは音と文章、それに絵や写真で構成された表示形式ですから、その内どれかが理解できるのではないか。
これがわたしが最初に考えた失語症者や高次脳機能障がい者にわかりやすい「文章」の仕組みでした。でも、これではまるで機械です。つまり機械の部品のように、脳はパーツが組み合わさって精巧な働きをしているというイメージです。失語症や高次脳機能障がいはパーツのいくつかが壊れてしまった。だから,壊れてしまったパーツはあきらめて、別の働きの異なるパーツを増やして、そのどれかで代行させよう。わたしは最初、そう考えたということです。
この認識は、すぐに間違っていることに気がつきました。わたしの例で説明しましょう。すでに示した人工的に合成した音で機械に「音読」してもらうこととは別のことです。
例えば長い文章があったら、まだ元気な内は読んで理解できます。そして疲れてくると、だんだん理解が難しくなってきます。どんな具合に難しくなるのかを振り返ってみれば、読んでみて心の中で「音」にすることはできるのですが、その「音」の「意味」が理解できないのです。
別に失語症や高次脳機能障がいでなくても、似たことは多くの人が経験しているはずです。でもそんな時、読みやすくする方法があります。それは読みたい言葉に赤い下線を引いたり、黄色のマーカーで強調することです。あるいはフォント、つまり字のデザインを変えて見やすくすることです。人によるのかもしれませんが、わたしは太いフォントにすれば見やすくなります。行間を空けることも効果があります。そして決定的なのは、ちょうどこの文章でしているように、意味の切れ目で文章を分けることでした。
コンピュータであれば、そのようなことは簡単です。下線やマーカーは自由に引けますし、フォントを変えることも、行間を空けることも、すぐにできます。「意味の切れ目で文章を分ける」というのは、意味が変わったら空の一行を挟むということです。
これらは「視覚情報を加える」ことです。文章を読む時、黙読であっても、いったん心の中で「音」にして、その「音」が言語音なら、それに対応するイメージを思い浮かべる。そういった過程が必要です。しかし、下線やマーカー、フォントの違いは、基本的に視覚的なイメージです。ですから、視覚的なイメージから、いったん心の中で「音」にする「文字」とは関係がないはずです。でもこのような「視覚情報を加える」ことで、わたしは明らかに読みやすくなりました。これはいったい何でしょう?
難しい言葉ですが「多感覚統合」と呼ばれる現象です。「多感覚統合」が人のコミュニケーション行動に見られれば「多感覚コミュニケーション」(3) になります。
「多感覚統合」は新しく研究され始めたテーマです。なぜ「多感覚統合」が起こるのか、その細かな脳内で起こるメカニズムはとりあえず置いておいて、具体的にどのような現象なのか、何の役に立つのかが盛んに研究されています。わたしは「多感覚統合」や「多感覚コミュニケーション」という現象を知ってから、この現象は失語症者や高次脳機能障がい者にわかりやすい放送法やコンピュータを使った文章作成法にも応用できるのではないかと考えました。
☆ ☆
アフリカの森の夜、一日の仕事----わたしの調査の手伝いや狩り----を終えた狩猟採集民のピグミーたちは、焚き火を囲んで輪になります。その日のできごとを、身振りや手振りを交えて、おもしろ可笑しく仲間に語って聞かせるのです。森にお酒はありませんが、お酒があれば、もっと大げさな身振りになるのでしょう。
今朝、ミタニはゾウ道でメスのチンパンジーに出会った。
チンパンジーは逃げもせず、興味深そうな顔をして、地面にしゃがんでいた。
ミタニは双眼鏡を出して、チンパンジーの顔を覗いた。
するとチンパンジーは厭がって、背中を向けた。
ミタニも覗くのは止め、双眼鏡を下ろした。
チンパンジーはミタニの方をちらりと見た。
もう一度、ミタニはチンパンジーの顔を覗いた。
チンパンジーは、また背中を向けた。
これだけのことを、身振り手振りを交えて延えんと語るのです。小一時間にもなるでしょうか。さほど可笑しいことだとも思えません。しかし、みんなは笑い転げています。わたしも、つられて笑ってしまいました。
これが人と人のコミュニケーションの本質です。言葉は大切です。ただ言葉だけではなく、そこにジェスチャーや大げさな表情が加わると、ついつい笑ってしまうのです。焚き火の輪の話は、カバが歩いてきてミタニのテントを見ると驚いて止まった話だとか、夜中になるとテントの近くに(ウシの仲間の)ダイカーが表れるのは、塩味ほしさにミタニがしたオシッコを舐めに来ているのだとかいった話になることもあります(大げさに聞こえますが、本当に語り合っていたことです)。
もともとピグミーの世界に文字はありません。あるのは話し言葉と表情や身振り・手振りです。このような狩猟と採集に頼った生活と夜の焚き火の楽しみは数十万年に渡って、言葉を使って喋り合うことだけなら100万年ほども続きました。多分、この狩猟採集時代に形づくられたものの感じ方が、わたし達の脳の構造の原型を形づくったことは間違いありません。
こうして成り立つ会話が「多感覚統合」の見本です。対面でするコミュニケーションは「多感覚統合」の代表です。
確かに会話は言葉だけでも伝わります。しかし伝わることは無味乾燥です。決して「高揚感」は表せません。表情や身振り・手振りのジェスチャー――気分が乗ってくるとダンスまでが重なって「高揚感」が表れます。時にはその「高揚感」が昂じてトランス状態に陥ることさえあります。
わたし(=ミタニ)をダシに笑い興じている分には、トランス状態にまで陥ることはないのですが、表情や身振り・手振りといった目から入る刺激が言葉のもたらすイメージを拡大していることは事実です。このような「多感覚統合」によって、失語症者や高次脳機能障がい者で文字がわかりにくい人には役立つかもしれません。言語音だけではイメージに結びつかない失語症者や高次脳機能障がい者も、ひょっとしたら小さな核が拡大されて、イメージが生き生きと広がるかもしれない。失語症者や高次脳機能障がい者は年相応の理解は保っているのだから、ちょっとして刺激から理解可能なイメージが再生できるかもしれない。
わたしはそんなことを考えました。
人は家族やコミュニティの中で暮らしています。そこで人はいつも誰かの〈ことば〉を待っているのです。
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(1) 三谷 (2012) DAISYを使ったコミュニケーション障がい者にもわかりやすい展示解説の試み.人と自然 Humans and Nature 23, 61-67.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No.23-061-1.pdf
(2) 三谷 (2015) 聞くことに困難のある人がわかりやすい音声: 視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか. 人と自然 Humans and Nature 26, 27-35.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/NO26_004-1.pdf
(3) 田中 章浩, 積山 薫 (2011) 特集「多感覚コミュニケーション」の編集にあたって. 認知科学.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/18/3/18_3_381/_pdf
雑誌「認知科学」に「多感覚コミュニケーション」の特集が組まれていて、J-Stage から幅広い論文を無料で見ることができます。同じ雑誌に載っていた代表的な論文では:
田中 章浩 (2011) 顔と声による情動の多感覚コミュニケーション
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/18/3/18_3_416/_pdf
は「顔と声による情動」の研究成果をまとめてあります。また、
高橋 麻衣子, 巌淵 守, 河野 俊寛, 中邑 賢龍 (2011) 児童の読み困難を支援する電子書籍端末ソフトTouch & Readの開発と導入方法の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/18/3/18_3_521/_pdf
は「多感覚コミュニケーション」を応用した読み困難を支援する電子書籍端末ソフトについて検討した結果が載っています。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究ユニット
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ただいま4階ひとはくサロンにて、恒例の クリスマスツリー が設置されています。
ひとはくサロンの中央に緑のツリー、
窓際にゴールドのツリーがあり、クリスマスイルミネーションが楽しめますよ♪
夕方になるとレインボーの明かりがついて幻想的に...
▼16:30以降になるとライトアップがより一層キレイにみえます
また11/19(土)に実施したフロアスタッフとあそぼう「実物大!丹波竜を描こう」の絵は
4階ひとはくサロンの壁に展示されています。
大きいので壁一面ではおさまりきらない大迫力の丹波竜(タンバティタニス)をみにきてくださいね。
恐竜と大きさ比べをしてみるのも おもしろいかも♪
★「実物大!丹波竜を描こう」イベントの様子は
コチラをクリック
◀「実物大!丹波竜を描こう」イベントで
サロンの床に丹波竜をならべたときの様子
博物館で楽しいクリスマスイベントもご用意していますのでぜひお越しください
▲くわしくは画像をクリック
フロアスタッフ まつだ
現在ひとはくで開催中の
『写真展「風情 Fuzei」
~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~』に
関連する庭園の特別セミナーとして、
ひとはくセミナー 中瀬勲館長 庭園スペシャル講座
テーマ 「日本庭園の美学」が11月26日(土)に開催されました!
シリーズ2回目となるスペシャル講座の内容は、
「日本庭園のデザイン技法」についてです!
「借景」や「縮景」にはじまり、日本人なら誰しもが
聞いたことのある「七五三」の法則、
庭木の剪定の仕方まで!とっても勉強になりました!
一見するとむずかしく格式高い内容のように
感じるかもしれませんが、
館長ならではの親しみのあるトークスタイルで、
参加者の方も思わず「なるほど!」と
言いたくなるシーンばかりです。
館長スペシャル講座は、次回で最終回です。
是非、この機会に館長直々のお話を聞いてみましょう。
「世界の庭園と庭づくり」
12月11日(日)13:30~15:00
その他関連講座として、庭園技法をミニチュアで実践できる!?
セミナーも受講者受付中です!
「ひとはくセミナー リアル!日本庭園のジオラマをつくろう!」
12月4日(日)13:30~15:30
現在ひとはくでは、
『写真展「風情 Fuzei」
~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~』が好評開催中です。
写真展「風情 Fuzei」~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~チラシはこちら
フランス人写真家クロード・ルフェーブル氏が、
8年の歳月をかけて日本中の日本庭園を撮影した選りすぐりの写真をフランスから
ひとはくへ! さながら、美術館のような雰囲気です!
この時期ぴったりの紅葉の庭園写真に、あなたも「風情」を感じてみませんか?
(自然・環境マネジメント研究部 大平和弘)
「日本の庭は何処から? そして、何処へ?」というサブタイトルで、
日本庭園の「曲水」の原点や、海外で日本庭園の要素が反映されている事例の紹介、
日本庭園の情緒的自然観、館長自らが作庭に携わった
カナダ・エドモントンの「KURIMOTO JAPAN GARREN」の事例などを
ご紹介いただきました。
とくに、日本庭園は「否定の美」「引き算の美」であること、
エドモントンの作庭に隠された裏話など、
参加された皆さんは興味津々のようでした。
この会場である花洛庵さんの町家にも、立派なお庭や坪庭、茶室があり、
それを事前にじっくり見られた館長。
スライドを直前に追加され、町家の庭には、戸を開け放つと風がとおり、
夏でも気温が5度程度は下げる、自然と生活するためにうまく考えられた
仕組みがあることをご紹介されていました。
お庭のお話を聞くにはぴったりの京町家ならではロケーションの中、
皆さん入り込むように熱心に講座を拝聴されていました。
そんな町家のお庭と自然史の展示物がうまく調和した
館外企画展 「日本文化を育んだ自然 where culture meets nature」に、
どうぞ足をお運びください!
(自然・環境マネジメント研究部 大平和弘)
11月23 日(水)には、秋山研究員と内野敦明氏による
ワークショップ
「京町屋 坪庭に生きるコケたち・あかりとコケ」がありました。
内野氏には今回の展示で、
美しいコケのテラリウム(MossLight-LED)を制作いただきました!
秋山研究員からは京都で見られるいろんな種類のコケや、
自然界でのコケの役割について。
花洛庵のお庭には、ぜんぶで21種類ものコケ植物があるそうです!
内野氏からはモスライトの、照明の工夫について。
コケにあてる光の強さや色は、コケの色が一番美しく見えるよう調節してあるそうです。
講座が終わると、みなさんすっかりコケに夢中です!
秋山研究員:「あのあたりに、準絶滅危惧種のアカスジゴケ生えています」
ずっと見ていたい気持ち...とてもよく分かります。
気がつくと外は日が暮れて、昼間は目立たない哺乳類の剥製が
光で浮かび上がっていました。
どの展示も日本文化の元であるためか、町屋の雰囲気にとてもよくなじんでいます。
会期中は、午前10時から午後6時まで開館しています。
日が暮れてからも、昼間とはちがった雰囲気の展示を見ることができます。
近くに来られた際は、ぜひ帰りに立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
みなさまのご来場、心よりお待ちしております!
三原 菜美((みはら なみ)/生態研究グループ)
ジングルベ~ル♪ジングルべ~ル♪
すずがなる~♪
12月といえば!クリスマス★
ひとはくには、今年の最後まで
き~~っと?!楽しんでもらえるイベントがたくさんありますよ~★
★12月のイベント情報★※詳細はイベントスケジュールをご覧下さい。
12月3日(土)4(日)
フロアスタッフとあそぼう「マツボックリのクリスマスツリーをつくろう」
12月10日(土)フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」
12月11日(日) フロアスタッフとあそぼう「クリスマス☆スノードーム」
12月3日(土)4(日) フロアスタッフとあそぼう「ティラノ★ハット」
12月23日(金・祝) ひとはく探検隊「150年前のひょうごの風景をみてみよう!」
12月24日(土) ワークショップ「クリスマスカードをつくろう!」
12月25日(日) はかせと学ぼう!~アンモナイト石けんをつくろう!~
とっても盛りだくさん!!(*^_^*)
ひとはくスタッフは寒さに負けず元気に
皆さまのご来館をお待ちしてますよ~★
フロアスタッフ くまもと まなみ
布野研究員がイヌワシになりきって
巣づくりをしています!
この巣は NPO法人 人と自然の会「かわせみの会」の方々が、
せっせと段ボール約40箱分の枝を集められて作成されたものです。
明日のドリームスタジオ フェスでようやくお披露目です!
明日来てくれた ちびっこ は巣にのって、布野研究員みたいに
イヌワシの体験ができます。
明日は13時~15時はイベントが盛りだくさん!
みなさんのお越しをスタッフ一同お待ちしております。
フロアスタッフ せら ゆうこ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして82
言葉でない〈ことば〉を「通訳」すること
三谷 雅純(みたに まさずみ)
田中昌明さんと田中加代子さんはすてきなご夫婦です。訪れると、いつも微笑(ほほえ)んで迎えてくれます。たいていは、まず加代子さんが出てこられ、昌明さんは笑いながら作業所の仕事を続けておられます。おふたりとも背が高いのですが、威圧感はまったくありません。わたしと妻も、あんなご夫婦になれたら素敵だなと言い合っています。
お二人は、「トークゆうゆう」という名前の、失語症者や高次脳機能障がい者のための地域活動支援センターを主催していらっしゃいます。地域活動支援センターというのは、障がい者が地域に出た時に活動しやすいように援助する施設です。「トークゆうゆう」(つまり「悠々と話そう」)という名前からも分かる通り、この施設の役目は、失語症者や高次脳機能障がい者が余裕を持って喋れるように手助けすることです。参加者の大半は失語症者や高次脳機能障がい者なのです。
今まで何度か書きましたが、失語症者や高次脳機能障がい者の内面は、ごく普通に、年齢とともに変化していきます。そして理性が失われることはありません。
言葉は、多くの場合(手話を除いて)、言語音(げんご・おん)が耳に入り、脳に届いてから始まります。脳に届いた「ただの音の繋がり」にしか過ぎない言語音が、「内言語」と呼ばれる複雑な信号の流れになって、言葉の運んできた意味を解釈したり、昔覚えた別の言葉を思い出したりします。そして「これは面白い」とか、「それは、ちょっと違うな」といった反応の仕方を決めていきます。こうして新しく産み出された内言語の反応(ここでは、まだ「意味のある音」ではありません)は、再び音の繋がりの言語音に変換され、喉や舌などの筋肉によって発音されるのです。多くの人では、これが頭の中で一瞬の内に起こります。ですから内言語は存在をまったく意識できません。多くの人は「内言語」という言葉すら知りません。まるで言語音が耳に届くと応えが自動的に口から飛び出す。そう誤解してしまうのです。
「トークゆうゆう」は地域活動支援センターですから、そこに集まる人は大切な活動の方針を合議で決めます。昌明さんは失語症の重い後遺症があります。会議は大切だと分かっていても、司会がうまくできません。そこは加代子さんの出番です。加代子さんは「トークゆうゆう」に集まった一人ひとりの思いを推し量り、意見はそれで良いかと確かめつつ、会議を進めていきます。こうして「トークゆうゆう」の合意が出来上がっていくのです。
少し勘のいい人であれば、どなたにでもできそうです。しかし、ことはそれほど単純ではありません。
会議は集まった人たち全員で行います。10人ぐらいでしょうか。皆さんそれぞれ自分の思いがあります。例えば、ある人は会則はもっと緩い方がいいと思っているかもしれませんし、別の人は、会則なのだから厳密に守らないといけないと考えていたりします。司会者はそのばらばらの思いを汲んで、会の総意としてひとつにまとめるのです。参加者は失語症者や高次脳機能障がい者です。通常の意味で議論はできません。言語音や文章がうまく表現できないのです、しかし、言語音になる前の内言語では、それぞれの意思をしっかりと持っている人が多いのです。気持ちをくみ取り、その人の意見に寄り添う。しかし、自分の思いと混同してはいけないし、誰かの見方をしてもいけない。その上、秘密は絶対に守らなければいけません。本当に難しいのです。
☆ ☆
「トークゆうゆう」の田中加代子さんのような立場の人を、失語症者の「会話パートナー」と呼んでいます。いくつかの先進的な地域では、失語症者とコミュニケーションを図れる会話パートナーの養成に取り組んでいます。役所に会話パートナーがいれば、たとえ失語症者が一人で手続きに来ても、(スムーズにとは言わないまでも)「言語音で名前を告げない」ので追い返す愚かな真似は、ずっと減ると思いますーー選挙の時、そのような「一人で言語音で名前を告げること」を有権者の条件としている自治体があったそうです。あるご婦人は、投票する権利があり、投票する意思があるのに、失語症で「一人で言語音で名前を告げること」ができないばっかりに、職員から投票を拒否されたということです。(1)
そのご婦人はあきらめて、しょんぼりしていたそうです。気持ちが萎えそうです。投票所の職員は、どうして自分のことを理解しようとしないのか。悔しさで胸が潰れます----わたしの個人的な思いですが、拒否した職員も,実はご婦人の失語症のことをご存じだったのではないでしょうか。しかし、マニュアルで「一人で言語音で名前を告げること」と書いてあり、それ以外のその方の確認方法が書いてなかったような気がします。マニュアルのせいで、お二人の間には変な溝ができたのかもしれません。
あきらめて、しょんぼりしてしまったけれど、最初は腹立たしかった。しかし、自分ではどうすることもできない。そんな時、会話パートナーがいて、言いたいことをくみ取ってくれれば、当事者も精神的にずっと楽になるでしょう。会話パートナーが役所や病院にいてくれれば、いろいろな手続きもスムーズに進む気がします。
もちろん職場では事情が異なるでしょう。仕事は自分のためだけにするのではありません。仕事に関わる同僚や、その他の関係者に対しても重い責任があります。それに働く人一人ひとりには、その人独自の発想やアイデア、作業を進める手順が重要なことが、よくあります。もちろん、自分勝手に仕事の段取りを変えてしまっては、大きなトラブルになることがありますーー旅客機の運航には厳密なマニュアルがあって、決められたとおりに運行しなければなりません。しかし、自由な発想が新たな展開につながる。これはよく聞く話です。仕事を推進していくためには、他の人が思いつかない自由な発想が必要です。その時、通常の会話パートナーでは、変幻自在の発想まで汲み取って「言語音に翻訳する」のは難しいだろうと思います。何しろ、自由な発想はどこから何が飛び出すか分からないのですから。
☆ ☆
「脳ーマシン・インターフェース」という技術があります。「脳」は人間の脳という意味です。「マシン」は機械です。そして「インターフェース」が「間をつなぐもの」といったような意味です。今、さかんに研究されている、新しい分野です。
わたしの脳がコンピュータに命令を出すとします。その時、命令を伝える「インターフェース」はキーボードやマウスに当たります。そしてコンピュータが返事を返すには、ディスプレイに写すといった方法があります。わたしの手がキーボードやマウスを操作して、目でディスプレイに写った情報を読み取るのです。ところが「脳ーマシン・インターフェース」では、手や目を使わず、わたしの脳で考えるだけで「マシン」であるコンピュータに命令を伝えます。不思議です。
別の例で説明します。部屋の電灯を点す場面を想像して下さい。電灯はスイッチで点します。スイッチの入れる時、多くの人は手で操作します。ところが「脳ーマシン・インターフェース」では、考えるだけでスイッチが入るのです。まるで魔法です。しかし「脳ーマシン・インターフェース」を使うと、本当にスイッチが入るのです。
どのような仕組みかというと、生きた脳を傷つけずに詳しく調べる方法に fMRI とか近赤外分光法という技術があります。fMRI は難しい呼び方なのですが、漢字を使って「磁気共鳴機能画像法(じき・きょうめい・きのう・がぞう・ほう)」とも言います。病院で撮ってもらう MRI(磁気共鳴画像)の応用です。近赤外分光法は脳を流れる血液から、脳のどこが活発の働いているのかを推定します。このような技術によって脳の神経細胞の情報を取り出し、その情報を機械に送って操作するのです。例えば「義手ロボット」に脳の情報を送れれば、手や足の全てが麻痺した人も、物をつかんだり、持ったりできます。(2)
記憶したり,「急いでやらなきゃ」と次にやることを計画を立てて行うといった高次脳機能についても研究は進んでいます。進んではいますが、まだ人の代わりをロボットが行うにはギャップがあるようです。ましてや「言語音や手話サインと読み取ったり、音やサインで発話したり」といったコミュニケーション機能の代行は、とても難しそうです。〈ことば〉を話す代行、つまり「会話パートナー」や「コミュニケーション支援者」をロボットが実現するためには、もっと神経細胞のネットワークを詳しく知る必要があるからです。〈ことば〉が脳に届いてから、意味のある言語音であるか、風の音とかの環境音であるかを識別して以後の神経ネットワークについては、まだ分からないことが多いのだと認識しています。
ということは、内言語にまで立ち入って翻訳することは(今のところ)不可能ですから、「会話パートナー」や「コミュニケーション支援者」は当事者に〈イエス〉か〈ノー〉で答えてもらい、内面を探りながら、真意を聞く。その上で翻訳するという気持ちが大切だと分かります。でも、それなら、決まった会話は助けられますが、自由な発想が要求される職場での就労支援は難しそうです。
自由な発想で新たなことに挑戦する必要が求められる職場とは、例えば「研究職」はその最たるものだと言えます。研究者はルーティンやマニュアルよりも、発想の活発さや独創性を重視します。そんな研究者も「会話パートナー」や「コミュニケーション支援者」に頼れないものかと夢想することがあります。事実、わたしの知る研究者には病気や事故で失語症や高次脳機能障がいになった方がよくいらっしゃいます。そのような方は、わたしも含めて、研究のスタイルや人生の目標を大きく変えることが多いようです。わたしの場合、それまでの野外調査を主にする研究はできなくなりました。しかし、幸いにしてコミュニケーション・デザイン研究ユニットという新しい研究部門が発足しましたので、人類学調査の延長線上にある研究が、失語症者や高次脳機能障がい者の協力でできています。わたしは会話パートナーの訓練を受けたことはありませんが、自分自身が失語症者であり、高次脳機能障がい者ですので、自然と互いの気持ちが分かるのです。
わたしのケースは幸運な例外です。しかし、わたしと同じ悩みを持っている失語症者、高次脳機能障がい者は多くいらっしゃいます。そのような人と、どのように共感を持つべきか。これもまた人類学の重要な課題です。
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(1) 毎日新聞2013年07月18日大阪朝刊に、二木一夫さんがお書きになった「発信箱:1票のバリアフリー」の事です。
http://www.hitohaku.jp/blog/2013/08/post_1762/
(2) 以下のような文献がありました。
日経サイエンス 2003年1月号「思考でロボットをあやつる」M.A. L. ニコレリスと J. K. チェーピン
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0301/robot.html
「ブレインーマシン インターフェイスの現状と将来」長谷川良平,電子情報通信学会誌,2008
http://www.journal.ieice.org/conts/kaishi_wadainokiji/2008/200812.pdf
「ブレイン・マシン・インターフェースの基礎と臨床応用」平田雅之ほか,脳外誌,2013
https://www.researchgate.net/profile/Takufumi_Yanagisawa/publication/271237212_Brain-Machine_Interfaces_Principles_and_Clinical_Application/links/56b33c5608aed7ba3fef83ad.pdf
三谷 雅純(みたに まさずみ)
コミュニケーション・デザイン研究ユニット
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
写真展「風情 Fuzei」~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~の
オープニングセレモニーとして
ひとはくセミナー
「クロード・ルフェーブル氏&館長と行く!日本庭園Fuzei(風情)ツアー」 が
10月8日(土)に京都で開催されました!
中瀬勲館長とともに、写真撮影の舞台となった、京都の日本庭園「渉成園」と「南禅寺」を
見学する豪華な半日ツアーです!
特別ゲストとして、フランス人写真家のクロード・ルフェーブル氏と、
フランス人の日本庭園研究家のエマニュエル・マレス氏、
庭を手入れされている庭師の植彌加藤造園の方をゲストにお迎えし、
日本庭園の見方や「風情 Fuzei」についてお話を伺うことができました!
渉成園で庭師の方に解説をしていただきました。
ルフェーブル氏も撮影した南禅寺の石(手前・ひとはくでも写真を展示中)
庭師の方から、実は六道のうち「地獄」を表現した石だとの解説を受けて、
ルフェーブル氏もびっくり!
最後は南禅会館でツアーを振り返り、日本庭園の風情の魅力に迫ります!
クロード・ルフェーブル氏より、日本庭園の風情の魅力について
厚く語られたのが印象的です。
エマニュエル・マレス氏より、日本とフランスの庭の
とらえ方の違いについてお話いただきました。
植彌加藤造園の加藤氏より、庭師として情景を育む視点について
お話をいただきました。
中瀬館長より、「風情」や「情景」は、ともに「情け」が入っている
日本独特のとらえ方ではないか、とのまとめがあり、参加者一同納得!
庭園がはじめての方も、詳しい方も、新たな発見ができた大満足な一日でした!
今回されたみなさま!また、庭園に興味のある方!
庭園ビギナーの方!を含め・・・みなさまにご案内です!
① ひとはくセミナー 中瀬勲館長 庭園スペシャル講座
テーマ 「日本庭園の伝統的技法」 11月26日(土)13:30~15:00
「世界の庭園と庭づくり」 12月11日(日)13:30~15:00
場 所:兵庫県立人と自然の博物館 4階実習室
受 付:各回ごと事前予約制(定員各20名)、
受講料各回500円(別途観覧料必要)
内 容:時代とともに移り変わってきた日本庭園の潮流や伝統的な
デザイン技法について、事例を用いて解説します。
館長自らが計画・造成に関わった海外の日本庭園もご紹介します。
② ひとはくセミナー リアル!日本庭園のジオラマをつくろう!
日 時:平成28年12月4日(日)13:30~15:30
場 所:兵庫県立人と自然の博物館 4階実習室
講 師:大平和弘研究員
受 付:事前予約制(定員各20名)、受講料1000円(別途観覧料必要)
内 容 : 石や粘土、模型材料などを使って、リアルな日本庭園風の
ジオラマを自由につくります。
簡単なのに奥が深いので、子どもさんから庭づくりにご興味の
あるご年配の方まで、幅広く楽しんでいただけます。
自分だけの素敵な庭をつくって、お家に飾ってみませんか。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(自然・環境マネジメント研究部 大平和弘)
11月13日(日)に はかせと学ぼう!飛ぶタネの観察 をしました。
藤井研究員からタネについての話を聞いたよ。この葉っぱ見たことあるかな?
ケヤキの葉っぱ。
普段見るものより小さい
葉っぱの根元にこっそり花を咲かせて
そこのところに実(タネ)ができるんだ。
小さな葉っぱ4~5枚ついた枝ごと落として
風に乗って飛ぶんだって。
←写真の葉っぱにも根元にタネがついてるよね。
みえるかな?
お話のあとは、本物のタネを観察したり、模型を飛ばしたりしたよ。
↑作ったハネフクベを飛ばしているよ!
小さいおともだちも夢中になってタネを何回も何回も飛ばしたよ。
ハネフクベの模型作りもやりました。
別名アルソミトラ。
グライダーの原型になったタネたよ。
みんなタネについて興味をもってくれたようでよかった~(*^_^*)
次の週末は、19日(土)13:30~
フロアスタッフとあそぼう「実物大!丹波竜をみんなで描こう!」を行います。
全長15Mの丹波竜にみんなで色をつけるよ!
参加費無料、定員先着20名、当日10時より受付を4階インフォメーションにて
みなさまのご参加おまちしています。
フロアスタッフ せら ゆうこ
兵庫県立人と自然の博物館では、古生物学・岩石学/生態学分野での任期付研究員を募集しております。
当館での業務内容は、地球科学及び生物学を基盤とした、人と自然の共生に関する調査・研究、教育普及等の業務を担っていただきます。
任期は、2017年4月からの3年間です。条件などの詳細は、下記のURLをご参照ください。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~board-bo/kisya28/2811/281102jinnji.pdf
応募締切は11月30日(必着)ですので、お急ぎご準備・ご応募下さい。
各種試験(専門試験、面接)については、12/15(木)に実施されます。
どうぞよろしくお願いいたします。
(みつはしひろむね)
アンモナイトのお勉強をしたら、
石けん作り開始です(*^_^*)
↓石けん素材を熱して溶かしていますよ~!
↓本物のアンモナイト化石からとったシリコン型に
石けん素材を流しこみ、 石けんが固まるまで待ちました♪
アンモナイト石けんの完成です~(*^_^*)
手を洗うのがとても楽しくなりそうな
すてきなアンモナイト石けんが出来ていましたよ~(*^_^*)
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました★
次回のはかせと学ぼう!は
11月13日(日)13:00~14:00
「はかせと学ぼう!~飛ぶタネの観察~」
風散布植物のタネを実物を使って解説します 。
場所:2階展示室
定員なし、参加費無料 です!
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
(フロアスタッフ くまもと)
11月6日(日)ひとはく探検隊「きのこGETだぜ!」を行いました!!
当日はキッズサンデースペシャルで、ひとはくは大にぎわい☆彡
ひとはく探検隊にもたくさんの方が参加してくださいました♪
さぁ!きのこはかせの秋山研究員と一緒に、秋の深田公園へきのこ探しにでかけよう(^O^)/
はかせのところへ、見つけたきのこを持って行って ・・・「ねぇねぇはかせ、このきのこはなぁに??」
長い道のりでしたが、弱音を吐くちびっこは全くいません!
みなさん、たくましい(^_^)v
見て!こんなにいっぱいGETしたよ!!
探険カゴはきのこであふれかえっています☆
こんなにたくさんのきのこが集まりましたよ!
はかせより「きのこ採集をした後は、必ずきれいに手を洗ってくださいね。」とのことでした。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました
こちらのイベント報告のポスターは、ただいま作製中です。
また4階ひとはくサロンに貼りだしますので、見に来てくださいね!
さて、この土日のイベントは・・・
11月12日(土)
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」
展示を見ながら、じっくり絵をかこう!
場所は来てのお楽しみ♪
詳しくはコチラをクリック
11月13日(日)
はかせと学ぼう!「飛ぶタネの観察」
風散布植物のタネを実物を使って観察します。
詳しくはコチラをクリック
みなさまのお越しを心よりお待ちしております!
フロアスタッフ かどはま
11月6日の朝は、曇の空模様でパラパラっと雨も...。
ひとはくの周辺のケヤキも紅葉(黄葉?)してキレイな葉っぱが、
ハラハラとおちてきています。
▲3階入口ちかくのケヤキ(右側)
11月の Kidsサンデーは、スペシャル版でした。
「何がスペシャル か」というと、いろんな地域から、小さな子ども向けのプログラムを
もって 様々な団体・グループの皆さんが、ひとはく に来てくれました。
「Kidsサンデー・スペシャル2016 in ひとはく」の様子を写真で紹介しま~す。
▲「おちばのプール」(NPO法人人と自然の会 里山クラブ)
▲「見たこともない不思議な生き物をつくろう」(兵庫県立美術館)
▲「淡路島で採れた石をキャンバスにオリジナル作品を描こう」(国立淡路青少年交流の家)
▲「キッピー山からこんにちは!『どんぐりであそぼ!!』」(三田市立有馬富士自然学習センター)
▲「キラキラ☆星座万華鏡」(加古川総合文化センター・NPO法人人と自然の会 星の会・姫路市科学館)
▲「よく飛ぶ 紙トンボ」(NPO法人人と自然の会 めだかの学校)
▲「秋のプチむしむし たいけん」(NPO法人こどもとむしの会)
▲「木の実 の こうさく」(フレミラしぜんクラブ(フレミラ宝塚))
▲「秋のパネル シアター『まんまるさん』『さるかにがっせん』『てぶくろ』」(NPO法人人と自然の会)
▲「ひとはく探検隊『きのこ GET だぜ!』」(ひとはく研究員・フロアスタッフ)
▲「兵庫のおおきな化石 ~解説!丹波の恐竜化石」(ひとはく研究員)
▲「デジタル紙芝居『丹波の恐竜タンタンものがたり』『オランとウーたんのジャングル探検記』」(フロアスタッフ)
▲「兵庫のちっちゃな化石」(ひとはく研究員・run♪run♪plaza)
※ 今回は、東北で活躍している「東北ユース」と関西で活躍している「関西ユース」の
大学生のボランティアのお姉さん、お兄さんも 子どもたちのサポートをしてくれました。
来館してくれた皆さん 楽しんでいただけましたか?
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
本日(8日)午後より、トライやる・ウィークの中学生3名が、フロアスタッフを体験されました。
イベント準備のお手伝いして頂きました。
11月23日「きのこをつくろう!」の準備は・・・
図書でキノコの本を探し、紙粘土で作ったキノコに色をぬってもらいます。
12月3・4日「マツボックリのクリスマスツリーをつくろう」はマツボックリの飾りをつけてもらいました。
作っていただいた作品は、イベントの見本として使わせていただきますね。
あと2日間、ひとはくで、いろんな体験をして頑張ってくださいね♪
フロアスタッフ にしぐちひろこ
開催日 | セミナータイトル | ジャンル |
2016/11/12(土) | E12古写真と絵図から読み解く植生景観と人のくらし | 基礎講座 |
2016/11/13(日) | E13料理教室&うんちく DE 地域再発見「山田錦でつくった酒」 | 体験する講座 |
2016/11/13(日) | B37加西市畑町のシダを見る | 見る講座 |
2016/11/15(火) | D17土壌動物の観察 | 基礎講座 |
2016/11/18(金) | H07霊長類学が描くヒトの姿-われわれは何者か?(有高連携セミ) | 基礎講座 |
2016/11/19(土) | D18動物の体のつくりとしくみ 2. 爬虫類 | 見る講座 |
2016/11/19(土) | B38六甲山「森の植物」観察会(秋) | 体験する講座 |
2016/11/20(日) | B39ノジギク観察会 | 見る講座 |
2016/11/20(日) | B40淡路・三熊山に登って植物を見よう | 体験する講座 |
2016/11/20(日) | E19 日本庭園の伝統と海外での多様な展開 | 見る講座 |
2016/11/23(水) | B45 京町家 坪庭に生きるコケたち・あかりとコケ | 基礎講座 |
2016/11/26(土) | E16中瀬勲館長 庭園スペシャル講座「日本庭園の伝統的技法」 | 考える講座 |
2016/11/26(土) | B41芦屋市奥山地域で多様性を知る | 体験する講座 |
2016/11/26(土) | D19 戦国武者を飾った陣羽織の羽根の謎:ミクロの科学で知る生物の知恵 | 基礎講座 |
タイトルをクリックすると詳細が見られます。受講申込も続けてホームページ上でできます。 |
開催日 | セミナータイトル | ジャンル |
2016/12/4(日) | E18リアル!日本庭園のジオラマをつくろう! | 体験する講座 |
2016/12/4(日) | F05むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと 2016 | 考える講座 |
2016/12/11(日) | E17中瀬勲館長 庭園スペシャル講座「世界の庭園と庭づくり」 | 考える講座 |
2016/12/11(日) | B42カヤツリグサ科勉強会 | 体験する講座 |
2016/12/18(日) | B43海岸の植物・植生と環境 | 基礎講座 |
タイトルをクリックすると詳細が見られます。受講申込も続けてホームページ上でできます。 |
10月22日(土)、はかせと学ぼう!「ちょっと観察!この植物(秋)」をおこないました!!
植物博士の小舘研究員と一緒に、博物館横の深田公園で、秋の身近な植物をちょこっと観察☆
今回の参加者は植物が大好きな男の子のご家族と、
大学生のお兄さん達です。
まずは、小舘研究員より今日のミッションが言い渡されました!!
ミッションのひとつ、「はね」があるタネについて説明をしていたところ、参加の男の子より、
「それってアルソミトラだよね?」とひと言!
難しい学名を言ってくれました\(◎o◎)/! これには博士も大学生のお兄さん達も、感心することしきりでした☆彡
さぁ!公園に出発!!
A地点では、ひっつきむしの「アレチヌスビトハギ」、
緑色のどんぐり、「はね」があるタネ(イロハモミジ)
を発見!
場所を変えて、C地点では、きれいに色づいたイロハモミジから、「はね」があるタネをゲット!
ビオトープのあるD地点では、ひっつきむしの「アメリカセンダングサ」を発見!
むむっ!奥にフランクフルトのような物体が?!これも博物館に持って帰って見てみましょう!
大きなモニターで拡大してみます。
さきほどのフランクフルト、実はガマという植物です(^o^)
博士のハンドパワーでもみ崩していくと・・・
綿に変身?!
ご参加いただいた みなさま、ありがとうございました!!
さて、次回のはかせと学ぼう!は・・・
10/30(日)
「アンモナイト石けんをつくろう」
アンモナイトのシリコン型に石けん素材を流し込み、アンモナイト化石のレプリカを作製します。
詳しくはココをクリック
みなさまのご参加、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ かどはま
ユニバーサル・ミュージアムをめざして81
「私だけ」のものと「あなたたち」
三谷 雅純(みたに まさずみ)
半年ほど、「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」を書かずにいました。いつまで待っても新しい文章がアップ・ロードされないので、三谷は病気なのではないかと心配して下さった方がいました。心配して下さって、ありがとうございます。でも大抵の方は、その方その方の日常の流れがあまりにも速すぎて、いつの間にか、そんなブログがあったということを忘れていたのではないでしょうか。
世の中全体が、お一人お一人の人生に対して目まぐるしく変わり続けることを求めています。それも有無を言わさずにです。それに応じて情報の質がどんどん劣化し、無数にあるどうでもいいこと、吹けば飛ぶようなことばかりが幅を利かせるようになりました。その洪水の中から、本質的に大事なことを見分けるのが難しくなったのだと思います。「忘れてしまって差し支えないこと」、というよりも「忘れなければ、明日の作業に取りかかれないこと」で溢(あふ)れてしまった。そういうことだと思っています。わたしは、どうしてもしなければならない「明日の作業」そのものから、「どうでもいいこと、吹けば飛ぶようなこと」が再生産され、皆さんの貴重なはずの人生の時間が、いつの間にか無駄に消費されてしまわないようにと祈っています。
今では違うのかもしれませんが、少なくとも、かつてのサモアやニューギニアの人びとは、昨日も明日も変わらない、貧しく平穏な生活をしていました。芋畑があり、豚を飼う生活です。まるでわたし達の住む世界とは別の惑星の話です――実はわたしは、若い頃から、芋畑があり豚を飼う生活に憧れていました。今でもです。『水木しげるの娘に語るお父さんの戦記』 (1) に書いていた水木さんと同じ心境です。
病気ではないかと心配して下さった皆さん、わたしは元気です。これからは、また「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」を続けていきます。書きたいことは、いくらでもあります。
☆ ☆
神奈川県にある「津久井やまゆり園」という施設で、19人の重い障がいのある入所者が、無抵抗のまま殺されるという事件が起こりました。東京大学先端科学技術研究センターの福島 智さんは、「重複障害者は生きていても意味がないので、安楽死にすればいい」という容疑者の言葉から、「『ナチス、ヒトラーによる優生思想に基づく障害者抹殺』という歴史的残虐行為」を連想した」(毎日新聞 2016年7月28日夕刊)(2) とおっしゃいます。
『ナチス、ヒトラーによる優生思想に基づく障害者抹殺』とは、いわゆる「T4作戦」と呼ばれる、精神障がい者を安楽死させる考えのことです。「精神障がい者」には、後に身体障がい者やアルコール中毒者なども含まれるようになりました。戦後のニュールンベルグ国際軍事裁判によれば、「T4作戦」によって虐殺された人びとは、およそ27万5千人とされているそうです(鳥飼行博研究室HPに引用) (3) 。
今、「虐殺された人びとは27万5千人」と書きました。この文章を読んでも、「27万5千人」という人数が多いのか少ないのか、よくわからなかった方が多いのではないでしょうか。27万5千人というのは、例えば日本でいえば北海道の函館市や山口県下関市の2016年の人口をやや上回るくらいです (4)。何年も掛けてですが、それだけの人を淡たんと殺害した。ユダヤ人やジプシー(ロマ)の人と同じように、27万5千人の障がい者を殺した。ここで注意しておきたいことは、「善良な普通の人びとが、『ナチスの命令で』障がい者を淡たんと殺した」という事実です。普通の人たちが殺した。このことを障がいのある当事者は決して忘れません。なぜなら、それは「町内のお隣さんや職場の同僚が、ある日突然、町内会の用事や職場の仕事として、あるいはそのついでに、何げなく自分を殺しに来る」ことを意味しているからです。
福島さんと同じく東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎さんは、ご自身の経験を踏まえて、次のようにお書きです。
「私が生まれた1970年代は、脳性まひの子どもが生まれると早期のリハビリで、なるべく健常児に近づけようとするのが一般的だった。もし健常児に近づけなければ、親亡き後、人里離れた大規模施設に入るしかない。当事の、一部の介助者や支援者の愛や正義を笠に着た、うまくリハビリの課題に応えられない寝たきりの私たちを足で踏みつけるなどの暴力。それに対して何もできない怒りと無力感が、緊張とも弛緩(しかん)ともつかない、内臓が落ちそうな感覚にさせた。事件は、あの日々に私を連れ戻すのに十分なものだった。事件報道に触れ、あの頃の身体感覚はよみがえり、街ゆく人々が急に自分を襲ったりしないかと、身構えるような感覚を覚えた。」(朝日新聞 2016年10月16日)(5)
「津久井やまゆり園」事件から、障がいの当事者は、大なり小なり似た感覚を覚えました。その意味で、この事件はわたしたちの日常に隠れた人間性の一面を暴き出したと言えます。人が人を愛することは紛れもない事実ですが、それとともに、時に人は日常の延長として、激しく(あるいは、こっそりと)暴力を振るうのです。紛争や戦闘は、そのような暴力が顕在化した姿です。
☆ ☆
先頃亡くなられた永 六輔さんは、『大往生』 (6) の中で次のような医者の言葉を引用しています。
「患者にとって病気は『私だけ』のものなのに、私たち医者は『あなたたち』という扱いをしてしまうんです。/反省しています。」(「Ⅱ 病い」、46ページ)
病気が「私だけ」のものという感覚は、物心ついてからの出来事が、時間軸に沿って厳然と存在したからだという気がします。病気というと日常の節制が足りないとか、遺伝的な問題があるとかといった原因捜しに陥りがちです。実際にそうした見方も必要なのでしょうが、病気が重ければ重いほど、あるいは生き残っても、後遺症によって人生が大きく換わってしまったら、病気というのは人生の中でもかなり重みのある出来事になる。ちょうど家族の誕生や愛する人との分かれと同じようにです。その重みのある出来事のひとつだから、病気以外のさまざまな出来事とともに「患者にとって病気は『私だけ』のもの」なのです。
一方、ある意味で医者は科学者でなければなりません。科学的な思考ができなくては務まりません。病気を類別し、見極めて治療法を探るのですから、大局的な視点がなければなりません。類別して病気を見ているために、ついつい患者を「あなたたち」と呼んでしまうと言うのです。
しかし、医者が科学者であるというのは、「医者という人間」の一面にしか過ぎません。医者であれば、患者の過去の思い出や現在の生活がもたらす満足といった、医療データ以外のさまざまな事実にも向き合うことが求められます。ですから、ひとりの人間として患者と対峙する目もまた必要なのです。この思いが「反省しています」という言葉になりました。
なぜこの医者の言葉を思い出したかというと、「津久井やまゆり園」事件があった直後、わたしの周りでは「人権の根拠」が話題になったからです。
どの人にも人権がある。そのことは当然です。しかし、よく考えてみると、みんな「どの人にも人権がある」と口にするだけで、はっきりと「全ての人には人権がある」理由はわからない。本当にわかっている人は少ない。と言うより、殆どいない。動物にさえ「人権を認めるべきだ」という人までいる。その時、動物には認められない人権が、なぜ、どの人にも認められるのだろうかと考えていて、「人生を流れる時間の貴さ」に思い至り、先の言葉を思い出したのです。
人は一人ひとりが掛け替えのない存在だ。なぜなら、その人にしかない人生という歴史を生きているから。この事実は誰も否定できない。だから、どのような人であれ、一人ひとりの人権は守られなければならない。
これが、わたしが考えて得た結論です。当然、異論はあるでしょう。
動物に過去の思い出や時間の流れの意識はありません。ヒトの仲間であるゴリラやチンパンジーでさえ、今を懸命に生きているだけです。ですから動物に「人生を流れる時間の貴さ」、つまり「人権」に当たるものはない――「人権」がないからといって、むやみに動物を残酷に扱っていいと言っているわけではありませんよ。残酷に扱ったら、その人の意識の側に「残酷に扱った」という事実が刻まれる。無意識にです。そう信じています。
「津久井やまゆり園」事件の後、世の中では、犠牲者の実名を明かすべきだという意見がありました。しかし、ご遺族は拒んだようです。実名を明かすことで、何の躊躇もなく障がい者を差別する日本の社会から、何らかの制裁があるかもしれない。こう考えたご遺族は、無言の「暴力」に向き合ってきたのだと思います。
ただ何人かのご遺族は、この世に生きた証として、実名を明かすことで「その人に名前があった」という事実を残そうとされました。
わたしなら、どうするでしょうか?
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(1) 『水木しげるの娘に語るお父さんの戦記』(河出文庫)
(2) 毎日新聞 2016年7月28日夕刊 「相模原殺傷 尊厳否定『二重の殺人』全盲・全ろう東大教授」強者優先の社会を連想...福島智氏
http://mainichi.jp/articles/20160728/k00/00e/040/221000c
(3) 鳥飼行博研究室HP「◆ナチスの障害者安楽死T4作戦:Aktion T4 Nazi Germany's Euthanasia programme」
http://www.geocities.jp/torikai007/1939/t4euthanasia.html
(4) 函館市の2016年の人口:
https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2015020600107/
下関市の2016年の人口:
http://www.city.shimonoseki.lg.jp/www/contents/1174015659661/index.html
(5) 「相模原事件が問うもの 少数派の排除、暴力を生む」[文]熊谷晋一郎 [掲載]2016年10月16日
http://book.asahi.com/reviews/column/2016101600003.html
(6) 『大往生』(永 六輔 著、岩波新書)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
10月16日(日)東条湖おもちゃ王国でおこなった
「第15回はたらくくるま大集合inかとう」のイベントの様子を紹介します!
イベントでは、パトカーや消防車などの人気のくるまが大集合し、
いろんなくるまの仕組みやお仕事の様子を知ることができました!
ひとはくは移動博物館車「ゆめはく」を出動!
今年は化石を た~くさん 展示しました♪
普段はなかなか経験することのできない化石の発掘を体験したり~♪(写真左)
ホンモノの丹波竜の化石の一部とおなじ形、おなじ重さのレプリカをさわったり~♫(写真右)
とってもたのしいイベントでしたよ(*^_^*)
「ゆめはく」にきてくれたおともだちご参加ありがとうございました。
ぜひ、ひとはくにも遊びに来てくださいね!!
フロアスタッフ くまもと まなみ
10月23日(日)に
ひとはく探検隊「どんぐりをひろいに行こう!」を行いました!
今回の隊長の高野研究員とフロアスタッフと
一緒に深田公園にどんぐりを探しに出かけましたよ!
植物はかせの高野研究員のプロフィールは☆こちら☆
公園に行く前にどんぐりのお勉強をしました♪
深田公園に出発しましたよ(*^_^*)
▲シラカシの青いドングリです。 ▲クヌギもたくさん落ちてたよ
アラカシ、シラカシ、コナラ、クヌギ、アカガシなど
みんなが、だいすきなどんぐりがたくさん落ちていました(*^_^*)
\どんぐりたくさんひろったよ!/
報告書のポスターは、4階ひとはくサロンに貼り出しておりますので、ぜひ見にきてくださいね。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは
10月29日(土)フロアスタッフとあそぼう「ハロウィン★ソーマトロープ」
2つの絵が1つに見える!?ソーマトロープをつくってみよう!
詳細はこちら★をクリックしてご覧ください。
次回のひとはく探検隊は
11月6日(日)ひとはく探検隊「きのこGETだぜ!」
秋山研究員と深田公園にキノコを探しにでかけよう!
詳細はこちら★をクリックしてご覧ください。
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもとまなみ
秋も深まりだんだん肌寒くなってきましたね。
11月は小さなお子様とご家族の方が一緒にお楽しみいただけるイベント
「Kidsサンデー」がスペシャルバージョンとなっております。(通常よりも多くの出展団体があります)
11/6(日) 「Kidsサンデー・スペシャル2016inひとはく」
木の実の工作や、秋のプチむしむしたいけんなどさまざまな楽しい体験型のプログラムがありますよ♪ ◀くわしくはコチラをクリック
また11/20(日)は、NPO法人 人と自然の会やひとはく研究員によるイベント
「ドリームスタジオフェスタ」があり、通常よりたくさんのプログラムをご用意しております。
※11/20(日)は「関西文化の日」のため観覧料は無料です。(イベントによって別途参加費は必要)
土日祝13:30~はじまるフロアスタッフとあそぼうのイベントは...
フロアスタッフとあそぼう
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
12日(土) 『画はくの日』博物館の展示をじっくり観察しながら絵を描いてみましょう。
時間:13:30~14:00
場所:来てのおたのしみ♪
定員:なし
参加費:無料
19日(土) 『実物大!丹波竜をみんなで描こう!』今年は丹波竜の化石が発見されて10周年!
実物大の丹波竜の絵に、みんなで色を付けて完成させよう!
時間:13:30~14:00
場所:4階大セミナー室
定員:20名・参加費無料
23日(水・祝) 『きのこをつくろう!』
紙粘土に色をつけてオリジナルのキノコをつくろう!
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:20名・参加費無料
26日(土) 『きょうりゅう骨パズル』
大きな丹波の恐竜パズルをみんなで完成させよう!
時間:13:30~14:00
場所:3階恐竜化石展示室前
定員:各回10名(15分×2回実施)
参加費:無料
27日(日) 『モールで恐竜をつくろう!』
モールで恐竜をつくってみましょう!
時間:13:30~14:00
場所:4階中セミナー室
定員:20名
参加費:100円
このほかにもたくさんのイベントがあります。みなさまのお越しをお待ちしております!
フロアスタッフ まつだ
ひとはく探検隊とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベントです。
10/23(日)のひとはく探検隊は「どんぐりひろいに行こう!」
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
時間:13:00~(所要時間約1時間)
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料
※小学2年生以下は保護者同伴でご参加ください。
※少雨決行(大雨の場合、4階ひとはくサロンでどんぐりのお話をします)
◀くわしくはコチラをクリック
博物館横の深田公園を散策して、植物はかせの高野研究員と一緒にどんぐりをひろいにいきませんか?
ひとはく博士もひとあし先に、どんぐりをひろいに行きました。
公園は
どんぐりがいっぱいじゃ!
みなさまのご参加おまちしております。
★★昨年度の「どんぐりひろいに行こう!」の様子★★ ◀くわしくはコチラをクリック
▲ひとはく探検隊の年間スケジュールはコチラをクリック
フロアスタッフ まつだ
10/15(土)、16(日)はハロウィン企画第2弾!
フロアスタッフとあそぼう「ハロウィン★おめんづくり」を行いました!
木の実や落ち葉をつかって、オリジナルのおめんを作ります!
どんな作品ができるのか、とても楽しみですね~(*^〇^*)
まず最初は「〇×クイズ」を出題!
「まる~!」「これはバツだ!」
みなさん、たくさん正解できたかな?
とても盛り上がっていました!
好きな材料を選んだら、さっそく作業開始です!
どんぐりを鼻にしたり、大きな葉っぱで髪の毛を作ったり...
個性豊かな作品がたくさん出来上がっていきます!
作業も終わりに近づいたとき、なにやら、怪しい影 が...!
なんとカボチャのお化けが登場!
クイズに正解できたおともだちには
素敵なプレゼントもありましたよ(^^)♪
お父さん、お母さんも大笑い!
つくったおめんをかぶって...はい、ポーズ!
(※写真はクリックしていただくと拡大されます)
たくさんのご参加、ありがとうございました!
まだまだ10月にはイベントがたくさん!
詳しくはこちらをご覧ください→★
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
朝晩は寒くなってきたので、体調にはお気をつけくださいね~(^-^)/
ひとはくでは、来館者のみなさんがより
ひとはくに興味を抱いていただくため、いろいろな仕掛けを用意しています!
まずは・・・
地学・動物・植物等の特定のテーマごとに各種学習素材(標本、模型、図書、冊子など)が箱詰めされたボックス(ミュージアムボックス)を
ひとはくサロン内の棚に配置し、自由に利用できるようにしています。
ひとはくサロンのタブレット端末(展示情報システム)とも関連しており、学びの深化が期待できますね~
ミュージアムボックスの利用方法
そして・・・
また、来館者のみなさんがお持ちのスマートホンを利用して展示物の説明がみられるアプリ【館ナビ】もぜひ!インストールしてお試しください!
【館ナビ】を実証実験として試行しています。英語版での展示解説も楽しめます!
館ナビの利用方法
ひとはくは日々アップデートをしています!
さて・・・開催中の企画展や展示物にも・・・わかる人にはわかる・・・渋いものを発見したので紹介します!
収蔵資料展「温古写真大作戦!!むかしの写真で未来をつむごう」
来館者の方が少し離れたところから・・・見られると・・・
えー!ひとはくの中に本物の電車がある!と思われる方が多数いらっしゃるほど
一円電車(レプリカ)の本物感がすごいですね~ 一円電車の詳細はこちら
農村歌舞伎の着物がとてもきれいで迫力がすごいですね~
提供の部分を見ると・・・兵庫県立播磨農業高等学校
部活動で「郷土伝統文化継承クラブ(播州歌舞伎)」があるんですね~
敷地は30haで西日本最大級の広さ!体育や部活などで校内1周走るだけで数キロに・・
校内に歌舞伎の舞台もあるそうです!
また、兵庫県教育委員会の郷土伝統文化継承推進校にも指定されているそうです!
学校案内はこちら
ひとはくオープン時の写真・三田市内の誓文払い・ウド小屋の写真 なかなか渋い写真です!
エントランスホール周辺が人でいっぱいですね~
まさに・・・「ひとはく」の開館が地域のみなさまに期待されていたのかがわかりますね~
三田市内の誓文払いも活気があり・・子どもから大人まで・・みんなが楽しみにしていたイベントですね~
三田特産のウドを栽培する小屋ですね~ ちょっとうんちく・・・
三田のウドは大正5年に有馬農林学校(現兵庫県立有馬高等学校)の野間三五六氏が大阪の三島へ視察に行き、
門外不出のうど株を、特に学校試験用として持ち帰り、地域産業振興のため前中大蔵氏に試作を依頼したのが始まりだそうです!
昭和・平成の最初を思い出し・・・写真を前に5分ほどたたずめば・・・
淡い青春時代に・・・ノスタルジーにひたれますよ!!(笑)
当館の企画展の幅広さはすごいですよ!
なんとあのスターの若かりし頃の写真まであります!
ぜひ!どこにあるかさがしてみてくださいね~
ヒントは・・・♪はーるばる来たぜ~○○
キタサンブラック
それでは・・・・みなさまのお越しをお待ちしております!
情報管理課
中前 純一
ユニバーサル・ミュージアムをめざして80
和地 俊さんの『私のサックス』(あるいは『私とサックス』)(1)
若い頃、通った店がありました。静かにジャズを聴きながら、お酒やおしゃべりを楽しむ店です。お酒が出るので、ひとりで入るのは気恥ずかしくて、大抵は誰か仲のいい友だちを誘っていました。地階に下りていく店です。左京区の大学の近くでした。
店には静かなジャズが流れているので、場違いに騒ぐ人などいません。この店に来ると、わたしは、つい何か考え事をしてしまうので、友人が話しかけても生返事ばかりでした。雰囲気から言えばウイスキーが似合うのでしょうが、アルコールの強いウイスキーだと酔ってしまいます。わたしはいつもビールを飲んでいました。
普段は、この店ではレコードをかけるのですが、時にはミュージシャンが演奏に来ることがありました。演奏するのはわたしと同世代の若者ばかりだった気がします。名前の売れた、よく知られた人が演奏することはありませんでした。きっとプロを目指す若者が修行の場にしていたり、ひょっとするとアマチュアの音楽好きが練習の成果を試しに来ていたのだと思います。
フラットなフロアーで生の演奏を聴くのは、何となく恥ずかしいものです。舞台のように演奏者と観客の間に距離がありません。同じ目線で演奏をし、ジャズを聴きます。演奏者もわたしも目を合わすのが恥ずかしくなり、つい目を伏せて演奏をし、目を伏せて聴くのです。トランペットもあったのでしょうが、今でも記憶に残るのはピアノとサックスです。
先日、和地 俊さんと奥様のえり子さんが演奏するのを聴かせていただきました。えり子さんがピアノを弾き、俊さんがサックスを吹きます。わたしは思わず自分の青春時代を思い出しました。演目も静かなジャズで、ぴったりです。わたしは楽器を弾いた経験がほとんどないのですが、聴く側としては、どのジャンルよりもジャズが好きです。それも静かなジャズが好みです。静かなジャズは心を穏やかにしてくれます。
『私のサックス』(あるいは『私とサックス』)は、和地 俊さんがミュージシャンの立場から、ご自分で経験したことを思い出し、思い出を語った本です。ただし書店で売っている本ではありません。和地 俊さんご自身が作って自費出版の本です。表紙には山田厚子さんの絵が添えられています。筆で描いた絵に派手さはありませんが、その絵は落ち着いた和地さんの雰囲気をよく表しています。
☆ ☆
和地 俊さんは、左手だけでサックスを演奏します。51歳の時、脳出血になったのです。そのため右手は使えず、言葉も出ません。
この文章を読んだ皆さんは、ご自身が左手だけでサックスを演奏する場面を想像してみて下さい。小指から人差し指までで穴をふさぎ、それを親指で支える。それにしても、片手ではぐらぐらしそうです。支えるのが親指だけでは不安定です。そのあたり、和地さんは両ももでサックスのお尻(=カーブのふくらみ)を支えて安定させ、指の自由を確保していらっしゃるのでしょう。もしこの通りなら、和地さんは、いつも座って演奏なさることになります。
『私のサックス』を読んでいて知ったのですが、音楽療法士という仕事があるそうです。体が不自由になったとき、もしその人が音楽に親しんだ人ならば、残された機能を工夫して、もう一度、音楽を楽しめるようにする。そういうお仕事のようです。
和地さんも音楽療法士の世話で、人に聴かせるだけのサックスが吹けるようになりました。よく聞くことですが、最初はそれまで吹いていたようなまともな音が出ず、はじめて〈ピィー〉と音が出たときには、思わず泣いてしまったということです。
同じように人の活動を支える仕事に、園芸療法士や臨床美術士があります。園芸療法士は、植物が育つ喜びを活かして人の活動を助けてくれます。臨床美術士は絵画や陶芸、あるいは彫刻の技術を、不自由になった機能を補い、あるいは人によっては「障がい」を負ったから得た感覚を活かして、新しい世界を創造する。そのような手助けをして下さるそうです。
「障がいを負って得た感覚を活かして、新しい世界を創造する」とは、どういうことでしょう。普通に考えれば「障がいを負う」というのは、「五体満足」な状態から何か機能が欠けたのですから、「補い」こそすれ、「新しい世界を創造する」とは言い過ぎだと感じるかもしれません。
しかし、こんなふうに考えてみればどうでしょうか。つまり、確かに、ある機能はなくなったのだけれども、それは「健常な機能の一部が欠けた」というだけではなく、代わりに別の機能が付け加わった。しかし、大抵の人は付け足された機能に気が付かず、おまけにせっかくの新しい機能を活かそうとしないもんだから、ついには「本当になかった」ことになる。新しい能力は最初から生まれなかったことになる。今までのリハビリテーションは、そんなところが多かったのかもしれません。
今さらながら気が付いたのですが、失語症者の集まりでは、音楽や絵画、陶芸といった活動が盛んなのです。そして、多くの人と同じように、生まれついての才能と人一倍の努力が決め手になるのかもしれませんが、人によっては以前とは異なった才能が芽吹き、思いもしなかった大きな花を咲かせる。そういうこともある。そういうことだと思います。ちょうど、和地さんのサックス演奏のように。
☆ ☆
和地さんは、ホスピスを兼ねた病院の院長から頼まれて、イタリアのカラーラという街を訪れたことがあったそうです。リビエラ海岸に近いトスカーナ地方の歴史的な街だということです。そこで演奏会をしたのです。
病院では、患者さんたちが力を合わせて、さまざまな活動をしています。例えばバルコニーにはレモンの木をプランターや鉢に植えていますし、壁一面に広がるタペストリーが飾ってあります。それは皆、患者さんたちの作品だというのです。
演奏会は、小さな部屋に満員の患者さんたちが待ちかまえて、始まったそうです。患者さんたちは、そこが病院であることを感じさせないくらいドレス・アップしていました。日本の病院では、ともすると、一日をパジャマで過ごしていたりしますが、そこがイタリアなのでしょう。客を迎えるときには、どちらが迎える側で、どちらが訪れた側かを混同することはないようです。
こんな話を聞くと、人生の意味について考えさせられます。ホスピスにいる、死期の近い患者さんだといっても、生活を送る上での礼儀と見栄えは、まだ死期から遠い頃と何も変わりはない。考えてみれば、「死期に近い患者さん」と「〈今はまだ死なない〉人生の盛りにいる人」の違いとは何でしょうか? そもそも、違いなどあるのでしょうか?
和地さんのサックスは、イタリアの人びとにも受け入れられました。院長は和地さんが左手だけで吹き続けているサックスに、いたく感銘を受けたということです。イタリアでは、障がい者になると家に閉じこもり、外に出なくなるそうです。ただし、これは歴史の古い街の「悪しき習慣」だと思います。歴史が古いとバリアフリーの設備が少なくなり、そこに住む人びとも「当たり前」のこととして古い習慣を受け入れている。そういうことのような気がします。
そして古い習慣に閉じ込められた人の中から、「障がい者」側の人間として、とんでもない発想が生み出される(かもしれない)。これは「不自由」ということを知らずに暮らす人びとにはとても着想できない、新しい発想だと思います。
----------------------------------
(1) 和地 俊さんの『私のサックス』の表紙には『私とサックス』という題名がありました。題名など、細かいところはどうでもよいということでしょうか。それもまた、見識です。
『私のサックス』(あるいは『私とサックス』)は、「第31回日本失語症協議会 全国大会」の懇親会場で、参加者の皆さんに配られました。「第31回日本失語症協議会 全国大会」では、わたしも招待講演者としてお話しをさせていただきました。
「第31回日本失語症協議会 全国大会」の内、「ゆっくりと、じっくりと、社会の主人公になる」です。
http://hyogo-pt.or.jp/event/wp-content/uploads/sites/6/6d2e9eb64b3b469b015de4df1414f687.pdf
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
10/8(土) 、フロアスタッフと研究員のコラボイベント
はかせと学ぼう!ドングリの観察を行いました。
まずは、植物はかせの藤井研究員によるドングリのお話。
クヌギ、コナラ、シイ...いろんなドングリがありますね。
そして今回は特別に、東南アジアの大きなドングリをみせてもらいました。
コナラの仲間のドングリで、穴があいているのは げっ歯類(げっしるい:ネズミやリスなどのなかま)がかじったためだそうです。
他のドングリとくらべても、大きいのがわかりますね。
▲クリックで拡大します
お話のあとはドングリのコマをつくってまわしてみたり、
ドングリを釣って数をきそうドングリ釣り をしたり、
ドングリを使ってオリジナルの動物をつくるなど、もりだくさんで楽しんで頂きました。
ご参加くださいましてありがとうございます。
博物館の隣にある深田公園でもドングリがたくさん落ちておりますので、
よかったらひろって観察してみてくださいね。
フロアスタッフ まつだ
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
10月のKidsサンデーは、曇ったり晴れたりの日でした。
ひとはくの周辺では、キンモクセイの花の香がして、ハナミズキの果実が赤くなっています。
▲円形劇場ちかくにあるキンモクセイの花 ▲エントランスホールよこの通りにあるハナミズキの果実
Kidsサンデーのプログラムの様子などの報告で~す。
午前中は、
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんぷらざ)さんと
研究員のコラボ企画「run♪run♪さんぽ どんぐり みっつけよ!」や、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示室ツアー」などが実施されました。
「どんぐり みっつけよ!」では、
セミナー室でドングリについて「知っているかな~」ってことを参加者に質問して、
「知ってる」か「知らなかった」のどちらかにシールを貼ってもらいました。
▲ドングリの「知ってる」、「知らなかった」のシール貼り
そのあと、みんなでドングリを拾いに外へ行きました。
▲みんなで外へでて、ドングリの木の周りで説明を聞く
▲ドングリをさがすのですが・・・見つかったかな~
2~3種類のドングリ(果実)と「かく斗」を集めてくれた人が多かったのですが、
中には、4種類の人もいました。
午後は、
研究員のオープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」、
NPO法人 人と自然の会さんの「花の風車」や「パネル シアター『ハッピーバースデーおつきさま』など」
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「フロアスタッフとあそぼう!ハロウィン★キャンディーポットをつくろう!」、
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)さんの「キッピー山から こんにちは!<どんぐり あそび>」などが実施されました。
「花の風車」では、
始まる前からたくさんの人が並んでいました。うまく作れましたか?
▲ 開始前からたくさんの人が並んでいます ▲皆さん熱心につくられています
「パネル シアター」は、
きれいな お・つ・き・さ・ま が登場していましたよ。
▲ みんなで いっしょに うたいながら 手ぶりをしたりして楽しそう
「フロアスタッフとあそぼう!ハロウィン★キャンディーポットをつくろう!」では、
カボチャの形をした かわいいポットを作って、
別の場所へ行って合言葉「ごちそうしないと・・・」を言うと、
▲ フロアスタッフに教わりながら、
キャンディー ポットをつくっています
▲ できました~ カボチャの形をした かわいいポット
▲ 合言葉「ごちそうしないと・・・」を言って、 ▲ クイズに答えて・・・
やさしい魔女さんから、おみやげ を ポットに入れてもらっていましたよ。(いいなあ~)
「キッピー山からこんにちは!<どんぐり あそび>」では、
どんぐりを使った いろんな遊びがやってきましたよ。(ここでは、2つの遊びの様子を紹介しています。)
▲「<どんぐり あそび>」の様子
どれも たのしそうでしたよ。
上の写真の他にもいろいろな「どんぐり あそび」をもって来てくれたのですが、それらは、
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)で、
10月15日(土)から2017年1月9日(月・祝)までの期間に開催されている
「どんぐり が いっぱい」で体験できるそうですよ。
▲ 「どんぐり が いっぱい」のチラシ
それぞれで体験できる日が違いますので、詳しくは、「ありまふじイベント情報」
http://www.hyogo-park.or.jp/up_img_nw/6433_nw_file1_3423462.pdf
や 有馬富士自然学習センターのホームページなどでご確認ください。
この日の午後、3階の展示「丹波の恐竜化石」の
「隊員になって写真を撮ろう!」のコーナーで・・・
化石の発掘現場の調査隊員になりきって、ヘルメットや
作業着を着て、記念撮影をされている ご家族が
いらっしゃったので、私も写真を撮らせてもらいました。
(ちなみに、この展示コーナーは 常設です)
今回もいくつかのプログラムでは、関西ユース(大学生)のお姉さん、お兄さん
(中西さん、中谷さん、長尾さん、松尾さん、伊藤さん)や
博物館実習生のお兄さん(池田さん)が 子どもたちのサポートをしてくれました。
みなさんお疲れ様でした。
次回の Kidsサンデーは、「スペシャル」バージョンで11月6日(日)に行われます。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
Kidsサンデープロジェクト 小舘
9月25日晴れのちくもり ちょうど良い気候です♪
ダンゴムシ博士の鈴木隊長と『ダンゴムシの観察』を行いました。♪^^♪
出発前に!!
先生より、「今日はピンク・青・白・緑の色つきダンゴムシを探しに行きます!」
実は・・・昨日夕方に、4色のダンゴムシ(写真左)をガード下に放したそうです。
鈴木隊長と一緒に、バケツ・熊手・スプーンを持って出発です☆^^☆
ガード下に行く途中に・・・
実は・・・↑この場所に各色のダンゴムシを100匹ずつ計400匹放しています。
みんな必死で色つきダンゴムシを探します。どこにいるかなぁ?!
思ったより、なかなか見つかりません!・・・お父さんが「青色みつけました」!!!
サロンに戻って☆^^☆
ピンク7匹・青10匹・白3匹・緑6匹 計26匹見つかりました。
隊長より
夏に同じやり方で行った時は・・ピンク30匹が固まって見つかったんだけど・・・季節によって、動きが違うこともわかった。
ダンゴムシは乾燥に弱いので、夜に動きがあるのかも???
※色はペイントマーカーでつけました。ダンゴムシは早ければ2週間ぐらいで脱皮をするので色は無くなるそうです。
みなさんご参加頂き ありがとうございました。
10月のひとはく探検隊は
23日 日曜日
高野隊長の『どんぐりひろいに行こう!』です。
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
朝晩は涼しくなり、虫の声も聞かれるようになりました♪
すっかり秋ですねぇ(*^_^*)
運動会に音楽会!イベントもりだくさんの2学期ですね!
夏休みが終わり、ひとはくサロンは・・・
大型昆虫模型オールスターが出張から帰ってきました☆
和田研究員によるオープンセミナーで作製した大きなダイオウイカが天井をはためき・・・
はかせと学ぼう「古写真に色をつけよう!」で色づけした色鮮やかな古写真の桜が咲きほこり・・・
小さなお友達に人気のパズルは、新しいものが加わりました!おやおや??こんなところに足跡が・・・?
たどってみると・・・9/17(土)から始まったミニ企画展「ひょうごのツキノワグマ:保護管理のあゆみとこれから」
へと続いていました。
兵庫県のツキノワグマの保護管理の現状について、ご紹介しています。
http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/tukinowaguma2016.html
また10/8(土)からは写真展「風情 Fuzei」~フランス人文化人類学者がとらえた日本庭園~」
も始まります。
http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/teienntirasi.pdf
おとなの方も楽しんでいただける展示ですので、ぜひ足をお運びください!
さてさて!今週末のイベントは!!
9/24(土)フロアスタッフとあそぼう「鳴く虫ペーパークラフト」
虫の声を聞いて、鳴く虫のペーパークラフトをつくってみよう!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=13463
9/25(日)ひとはく探検隊「ダンゴムシの観察」
博物館周辺にはどんなダンゴムシがいるかな?ダンゴムシ博士とさがして観察しよう!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12825
みなさまのご参加、心よりお待ちしております!!
フロアスタッフ かどはま
9/22のワークショップは「恐竜ミニストラップをつくろう」でした。
表はタンバティタニス(丹波の恐竜)やティラノサウルスの絵を、
もう片方の面は恐竜や自分のすきな絵を自由にかいて、オリジナルストラップをつくります。
素敵なストラップができました!
当日は雨にもかかわらず、たくさんのお客様にご参加いただきました♪
ありがとうございます。
9/24(土)のフロアスタッフとあそぼうイベントは
「鳴く虫ペーパークラフト」です。
虫の声を聞いて、鳴く虫のペーパークラフトをつくってみよう!
くわしくはコチラをクリックしてください。
フロアスタッフ まつだ
企画展特別セミナー演題は
第1部 ツキノワグマのモニタリング結果から
・兵庫県のツキノワグマはどこで生活しているのか?
―過去から現在までの分布状況―
・ドングリの豊凶からツキノワグマの人里への出没を予測する
・ツキノワグマの巧みな暮らしぶり―行動と繁殖―
兵庫の山にツキノワグマは何頭いる?
第2部 兵庫県および地域での取り組み
・兵庫県における保護管理の方針と現場での対応
・地域における取り組み―豊岡市の事例―
セミナーの様子です!
テレビ・マスコミ取材もありました!
情報管理課 中前純一
こんにちは。3連休の予定は決まりましたか?
ひとはくはイベントもりだくさんですよ♪
9/17(土)・18(日)のフロアスタッフとあそぼうは「川でさかなつり」
川に見たてたブルーシートを使って展示室内で魚つりをします。どんな魚がつれるかな?
くわしくはコチラをクリックしてください→ 「川でさかなつり」
また、9月の1日あそべるワークショップのおしらせです!
9/19(月祝) 「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
カラフルなおゆまるから好きな色を選んで
自分だけのオリジナル、アンモナイトをつくってみましょう。
時間 10:30~11:30 / 13:00~16:00(時間内はいつでも参加OK)
場所 4階オープン・ラボ(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
参加費:100円 ※材料がなくなりしだい終了
9/22(木祝) 「恐竜ミニストラップをつくろう」
恐竜の絵を自由にかいてオリジナルのストラップをつくってみましょう!
時間 10:30~11:30 / 13:00~16:00(時間内はいつでも参加OK)
場所:4階オープン・ラボ 定員:午前午後合わせて50名
参加費:100円 ※材料がなくなりしだい終了
みなさまのご参加お待ちしております。
フロアスタッフ まつだ
開催日 平成28年10月1日(土)~2日(日)
(ひとはくの出展は2日(日)のみ)
時 間 10時00分~16時00分
場 所 神戸ハーバーランド スペースシアター
神戸市中央区東川崎町1丁目3番3号
神戸ハーバーランド センタービル地下1階
生涯学習課
上田雄一郎
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
9月のKidsサンデーは、前日までの予報では、台風の接近で「曇りのち雨」でしたが 曇ったり晴れたり の
「あつい」日になりました。
ひとはくの周辺では、エノキの果実でいろんな色がみられ、クヌギの若い果実(ドングリ)が大きくなって
きています。
▲エントランスホール前にあるエノキの果実 ▲円形劇場ちかくにあるクヌギの若いドングリ
Kidsサンデーの様子をご報告しま~す。
午前中は、
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんぷらざ)さんと
研究員のコラボ企画「run♪run♪さんぽ バッタ みっつけよ!」や、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示室ツアー」などが実施されました。
「バッタ みっつけよ!」では、深田公園にでて、
▲バッタのお話を聞いて・・・
▲バッタとり、スタート!
▲うまく、つかまえられるかな?
▲どんなバッタがみつかったかな?みんなでかんさつ
午後は、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)さんの
「キッピー山からこんにちは!<はっぱコネクト>」や、
研究員のオープンセミナー「かわいい!いしころや さん」や「解説!丹波の恐竜化石」、
フロアスタッフと研究員の『はかせと学ぼう!「古写真に色をつけよう!」』などが実施されました。
「かわいい! いしころや さん」では、
▲ いしころの色々な お話を聞いて、
▲ステキな 指輪やペンダントなど の かざり をつくりました!
「キッピー山からこんにちは!<はっぱコネクト>」では、
▲やり方の説明を聞いて・・・
▲みんなで いろんな葉っぱを はりつけて行きます
▲約3m×5mの大きな作品ができました!
「古写真に色をつけよう!」では、
▲古写真の説明を聞いて、色エンピツや絵の具を使って色ぬりをします!
「古写真に色をつけよう!」の詳しい様子は、フロアスタッフの報告(「こんにちは、フロアスタッフです!
~古写真に色をつけよう!~」 http://www.hitohaku.jp/blog/2016/09/post_2213/ )があります。
できあがった作品は、4階ひとはくサロンで、只今展示中!!
いくつかのプログラムでは、関西ユース(大学生)のお姉さん、お兄さん
(中西さん、中谷さん、高野さん、牧さん)や博物館実習生のお兄さん(池田さん)が
子どもたちのサポートをしてくれました。
今月のKidsサンデーも 子どもたちでいっぱいで「あつい」一日でした。
次回の Kidsサンデーは、10月2日(日)です。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
(Kidsサンデープロジェクト 小舘)
9/4(日)はキッズサンデー!
はかせと学ぼう!
「古写真に色をつけよう!」をおこないました。
白黒の写真に色をぬり、カラー写真にしてみましょう!
今回使う写真は、なんと150年前に撮影されたもの!
150年前というと...江戸時代!すごい!
当時、写真はとても貴重なものだったらしく、
海外の方にはおみやげとしても人気だったとか^∨^
まずは、色えんぴつで桜以外に色をぬります。
木、人、空...だんだん写真がカラーに変わっていく!
子どもたちはもちろん、お父さん、お母さんも
楽しんでぬってくれていました(^▽^)
色えんぴつでぬったあとは、スポンジでさくらに色をつけます!
ピンク色を少ししみ込まして...スタンプのようにポンポン。
見事なさくらが咲きました!
とても華やかでステキですね~!
こちらの作品は、4階ひとはくサロンで展示中です!
本物は迫力もありますよ~!
ぜひ、ひとはくに咲いたさくらと一緒に写真をとってみてくださいね!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは...
9/10(土)、11(日)「画はくの日」です!
テーマは来てのお楽しみ!
道具は貸し出しますので、どなたでも参加大歓迎です☆
(前回のイベントの様子はコチラから→★)
みなさんのご参加、お待ちしております(^O^)/
楽しい夏休みも終わってしまいましたね・・・
また2学期から、勉強に、スポーツに、頑張っていきましょう\(^o^)/
9/3(土)、フロアスタッフとあそぼう!「くるくるとぶタネ」
をおこないました!
みなさん、博物館1階のボルネオジャングルを探検していただいたことはありますか?
ボルネオジャングルは高い木が多いのが特徴です!
そのひとつに「フタバガキ」という、少し変わった形のタネを持つ木があります。
フタバガキのタネには、より遠くまで飛ばすことができるよう、つばさが付いています。
今日は、その模型を作りますよ♪
まずは、フタバガキの大きな板根を前に、実際の標本をながめます。
不思議な形だね・・・
出来上がった「くるくるとぶタネ」を、1階から2階へと上がるスロープの上から、落としてみます!
残念ながら、写真が無いのですが・・・
くるくるくるくる・・・おーっ!まわるまわる!!
みんなで楽しく飛ばすことができました♪
ご参加下さったみなさま、ありがとうございました☆彡
さて!明日9/4(日)は、キッズサンデーです!
http://www.hitohaku.jp/infomation/event/kidssunday1607.pdf
イベントもりだくさんで、みなさまもお越しをお待ちしております!
フロアスタッフ かどはま
それは9月2日(金)のこと。
設備さんがリフトを使って、とても大きななにかを
サロンの天井から、つるしてくださっています。その正体は...
ダイオウイカ!なんと実物大!
8月に行ったオープンセミナー「ダイオウイカの絵を描こう!」で作られた作品です!
イベント様子はコチラをクリック→★
見事、ひとはくサロンを泳いでいます^▽^!
すごい迫力!こんな大きなものが泳いでいるなんて...
海の広さを改めて実感させられます。
ぜひ、みなさんもこの大きさ!体感してみてください☆
このダイオウイカは4階ひとはくサロンで展示中です!
夏休み最後の日曜日、8月28日(日)に
ひとはく探検隊「いきものミッケ!」を行いました!
天気予報では雨と予想されていましたが、
雨は降らず、涼しくて探検日和でした!
4階ひとはくサロンから出発して
外に出て深田公園で色々な昆虫をさがしましたよ(^_^)
隊長の山内研究員に見つけた昆虫のことを聞いています♪
「みつけた~!」「隊長この昆虫はなに~?」など
たくさんの声が飛び交っていましたよ(*^_^*)
みなさん元気いっぱいでたくさんの昆虫をみつけていましたよ★
くわしい報告書は4階ひとはくサロンに貼り出しますので、ぜひ見にきてくださいね。
この日に行われたイベントの様子を続けてご紹介します!
◆高野研究員によるオープンセミナー「花を大きくしてみると?」
普段なかなか目にすることのない、
小さい花を顕微鏡で拡大して観察しました♪
みなさん目を輝かせて顕微鏡を覗いていましたよ。
◆和田研究員によるオープンセミナー「みんなでダイオウイカの絵を描こう!」
大きな模造紙にみんなで実物大のダイオウイカを描きました☆
とっても素敵なダイオウイカですね!
次回のひとはく探検隊は、
9月25日(日)「ダンゴムシの観察」です。
博物館周辺にはどんなダンゴムシがいるかな?
ダンゴムシ博士とさがして観察しよう!
昨年の探検隊の様子はこちら★をクリックしてご覧ください。
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもと まなみ
8月20日(土)、21日(日)のフロアスタッフとあそぼう!は、万華鏡づくりでした。
テーマは昆虫!!です。
はじめての虫とり...「虫とりしたいけど、虫はどこにいるのかな~???」
フロアスタッフが虫とり網を片手に尋ねます。
ご参加のみなさんは「モンシロチョウはキャベツ畑!」「カブトムシはクヌギの樹液!」と
元気な声で次々教えてくださいました。
さて、昆虫万華鏡をつくります。1つの紙コップの底に空いた小さな四角い窓に分光シートを貼って、
もう1つの紙コップの底には針で小さな穴を20個あけます。
2つの紙コップを貼り合わせて、まわりに虫の写真や絵を貼ります。
好きな昆虫を描いたり切り取って貼ったり、個性あふれる万華鏡ができました。
分光シートを貼った四角い窓を覗くと、小さな穴から虹色のきらきら輝く光線が見えた!!
リボンテープで首からりさげて、ポーズもきまってますね!
ご参加ありがとうございました。
8月27日(土)のフロアスタッフとあそぼうは、ひとはく☆クイズ大会です。
みんなでクイズに挑戦! こちらもぜひご参加くださいね。
(フロアスタッフ いしくら)
今年は、これまでに登場した虫たち(同種の別個体も含む)の標本を展示しています。
今、中にいる虫たちを、標本で確認できます。
ほかは、例年どおり。
よく飛ぶ虫は蚊帳(かや)の中。おとなしい虫はテーブルの上に。
水の中には、人気のイモリのほか、タガメもいます。
ぬり絵もあります。
ベビーコーナーには、ダンゴムシや、小さなクワガタムシ=チビクワガタとネブトクワガタが。
例年、来てくれる子どもたち、再会できてうれしいです。子どもたちの成長も楽しみです!
むしむしたいけんは、8月20日(土)まで。
会場は、実習室
時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。
「まほうのスタンプ」を押して、何度でも再入場いただけます。
(八木 剛 記)
ひとはく では、夏休みの期間に博物館実習生(大学生)の受け入れをしています。
実習生は、オリエンテーションや来館者対応の実習のあと、
いくつかのコースに分かれて研究員と一緒に実習を行います。
そのうちの1つのコースの「自然素材を使った親子向けプログラムの
企画・実施に関する実習」の実習生がマツボックリをテーマに展示を制作しました。
その展示「マツボックリ の ひみつ」を 本館 4階 エレベーターちかく(実習室よこ)に
現在、展示しています(8月21日(日)まで展示する予定)。
夏休みの自由研究のヒントになるかな?
展示を見に来てくださ~い。
なお、となりの実習室では、8月13日(土)~20日(土)の連続8日間、
生きたムシが触れる「むしむし たいけん」が実施されます。
コミュニケーション・デザイン研究グループ 小舘
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
8月のKidsサンデーは、晴れで暑い日でした。
ひとはくの周辺では、アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)の花が
たくさん咲いていたり、ヤマボウシの若い果実が大きくなってきています。
▲アベリアの花 ▲ヤマボウシの若い果実
Kidsサンデーの様子 の ご報告で~す。
午前中は、
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんぷらざ)さんと
研究員のコラボ企画「run♪run♪さんぽ しゃぼんだま とばそ!」や、
連携活動グループのLa bones(ラ・ボーンズ)さんの「丹波の恐竜化石発掘セミナー」、
研究員のオープンセミナー「風にのって とぶタネの模型を作ろう」、
フロアスタッフの「デジタル紙芝居」、「展示室ツアー」などが実施されました。
午後は、
連携活動グループのNPO法人 人と自然の会さんの「よく飛ぶ紙トンボ」や「パネルシアター」、
フロアスタッフの「フロアスタッフとあそぼう ひとはく宝さがしラリー」、「デジタル紙芝居」、
研究員のオープンセミナー「たねたね おえかき <なつやさいへん>」や「解説!丹波の恐竜化石」
などが実施されました。
いくつかのプログラムでは、大学生のボランティア「関西ユース」のお姉さん、お兄さん
(福本さん、新熊さん、松尾さん、牧さん、高野さん)や
博物館実習生のお姉さん、お兄さんも 子どもたちのサポートをしてくれました。
子どもたちの笑顔がいっぱいの一日でした。
なお、ひとはくでは、現在、下記のような展示を開催しています。
・丹波の恐竜化石発見10周年記念「丹波竜展」(~8月31日(水)まで)
・「ひょうごの昆虫展」(~9月4日(日)まで)
・トピックス展「岡山県津山市から産出したオキナワアナジャコ属新種化石」(~10月23日(日)まで)
・収蔵資料展「温古写真(おんこしゃしん) 大作戦!」(~11月13日(日)まで)
また、8月13日(土)~20日(土)(連続8日間)は、生きたムシが触れる
「むしむし たいけん」が実施されます。
次回の Kidsサンデーは、9月4日(日)です。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
(Kidsサンデープロジェクト 小舘)
8/6(土)・7(日)にフロアスタッフとあそぼう「ひとはく宝さがしラリー」を行いました♪
★8/6(土)の宝さがしラリーの様子はコチラをクリック
地図を頼りに博物館の展示クイズをときながら、貴重な博物館のお宝をさがしていきます。
ティラノサウルスのぼうしをかぶったお客様もいらっしゃいました!
以前、ひとはくの「ティラノ★ハット」というイベントに
ご参加くださったときのものだそうです。
とてもよくお似合いでしたよ(^^)
最後はクイズの答え合わせ。
兵庫県の県の石に指定された黄銅鉱(おうどうこう)やアンモナイトなど貴重な標本にさわっていただきました。
ご参加ありがとうございました!
8/9(火)・10(水)のイベントは、 「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
自分だけのオリジナルアンモナイトのレプリカをつくってみませんか?
場所 4階オープン・ラボ
(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
時間 10:30~11:30 / 13:00~16:00
(時間内はいつでも参加OK)
※材料がなくなりしだい終了
ほか 15日(月)・16日(火)・30日(火)も行います!
ぜひお越しください。
★7/21~8/31の夏休み期間は 無休 で開館しています。
フロアスタッフまつだ
今年も、夏がやってきました!
恒例の「むしむしたいけん」今年も開催します。
8月13日(土)から20日(土)、連続8日間です。
カブトムシ、クワガタムシ、セミ、バッタ、トンボ、ちょうちょ・・・
いろんな虫に、たっぷり、ふれてみましょう。
毎年来てくれるみんな、大きくなったかな?
今年初めてのみんなも、お待ちしています。
大学生・高校生のおにいさん・おねえさんが、子どもたちをやさしくエスコートしてくれるから、初めてのみんなも、安心だよ。
ドレスコードは「むし」! 昆虫ファッションで来てくれると、うれしいです!
会場は、実習室
時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。
今年は、「ひょうごの昆虫展」を4階ひとはくサロンにて開催しています。
たくさんの虫の標本、じっくりごらんください。
むしむしたいけん、昨年のようすは、こちらから。
さらに、今年は、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)も、
「キッピー山の なつ むし あそび♪」として、「夏は、むし」キャンペーン中です。
ちょっと足を伸ばして、有馬富士にも、ぜひいらしてください。
キッピー山のラボ、イベント情報は、こちらから。
(↑)このチラシのpdfファイル(779KB)
(八木 剛)
ひとはくブースを手伝ってくださった皆さんと、「ゆめはく」と一緒に記念撮影です。
只今、赤穂市立海洋科学館・塩の国では、
第30回特別展「丹波の恐竜となかまたち」が8月31日(水)まで開催されています。
また、展示説明会が下記のとおり予定されています。
日時:8月14日(日) 午前11時、午後1時、および午後2時から
それぞれスタート。
講師:兵庫県立人と自然の博物館 古谷 裕 主任研究員
お近くの方も、そうでない方も、海洋科学館に行ってみてくださいね。
海洋科学館は、兵庫県立赤穂海浜公園の中にあります。
入館は、午前9時~午後4時まで。火曜は休館です。
高校生以上300円、小中学生150円。
詳しくは、赤穂市立海洋科学館のホームページ(http://www.ako-kaiyo.jp/)をご覧ください。
(コミュニケーション・デザイン研究グループ 小舘)
夏休みがはじまりました!!夏休み最初のひとはく探検隊は・・・
深田公園のビオトープで、生き物を捕って観察しました。
まずは、先生から捕り方のお話
ビオトープに到着 練り餌(ねりえ)をしかけて、池に入れ、20分待ちます
その間に、網ですくってみよう!
つかまえた!ウシガエルのおたまじゃくし!大きい!ミナミヌマエビも捕れたよ!
クロメダカやヤゴもいました!
しかけにもたくさんのザリガニが入っていたよ!
はじめて ザリガニを持つ子はおっかなびっくり!!
最後の隊長のお話では・・・
「外来種もいるので、他のところで放してしまうと、生態系がくずれてしまいます。
外来種でなくても捕ったところではないところに放してしまうと生態系が崩れます。
飼うときは最後まで(死ぬまで)面倒をみましょう!」
みんなも生き物を飼うときは注意しようね!
8月はひとはく探検隊二本立てです!
8月14日(日)13:00~14:00
「夏の植物の絵を描こう!」ポスターal.pdf
8月28日(日)13:00~14:00
「いきものミッケ!」ポスターol.pdf
みなさまのご参加、心よりおまちしております。
フロアスタッフ かどはま えりこ
ひとはくのキャラバン事業の一環で、8月5日(金)から7日(日)まで相生市文化会館(なぎさホール)で「みんなで発見!相生の自然と生きもの展」を開催します。大型昆虫模型や鳥類のはく製、魚類の封入標本などを展示するほか、関連イベントとして研究員らによる野外観察会を行います。また、期間中「相生の生きものマップ」を作成&展示するため、会場にて生きものの写真を募集します。展示コーナーへの入場は無料ですので、ぜひご来館ください。
○ 相生市でのキャラバン事業の概要
日時:平成28年8月5日(金)~7日(日)10:00~17:00
場所:相生市文化会館(なぎさホール) 1F ホワイエ
相生市相生6丁目1番地1
〔野外観察会〕
・8/5(金)「はじめてのバードウォッチング」by 布野研究員
定員20名 参加費無料(定員になり次第締め切り、先着順)
申し込み先 相生市環境課(0791-23-7137)
・8/6(土)「おわん島(蔓島)で探検観察会~植物と打ち上げ貝を調べよう~」
by 三原研究員&和田研究員
定員20名 参加費無料(定員になり次第締め切り、先着順)
申し込み先 相生市環境課(0791-23-7137)
・8/7(日) ひとはくセミナー「市民参加型カニ調査in相生」by 和田研究員
定員30名 参加費500円(中学生以下:350円)
申し込み先 兵庫県立人と自然の博物館 生涯学習課 セミナーのページはこちら
※いずれも要申込。詳しくはチラシをご覧ください。
三原 菜美((みはら なみ)/生態研究グループ)
チラシはこちらから⇒相生キャラバンチラシ2016.pdf
皆さんこんにちは!
もうすぐ夏休みがはじまりますね(*^^)v
この夏ひとはくにやって来た ハラビロカマキリ(♀) の拡大模型です。
大型昆虫模型は特に大人気で、毎年夏休みはひっぱりだこ状態で貸し出されているのですが、
今年は新入りのハラビロカマキリ(♀)が躍動感あふれるポーズで皆様をお出迎え~
細部にもこだわって作られているので、見応えのある模型です。八木研究員も大満足の出来栄え!塚本さん(総務課)とご対面!
「わたしをゆめはくで連れてって♡」と言わんばかりのチャーミングな瞳に圧倒されたとか!?
でも...しばらくは箱入り娘でいてね!作者の造形作家 河野 甲 先生もにこやかに~
フロアスタッフも心の中で除幕式~(*^_^*)
たくさんのお客様に喜んでもらえるとうれしいな♪ by ハラビロカマキリ
フロアスタッフ一同、皆様のご来館を心よりお待ちしております。
7月9日(土)10日(日)
画はくの日~ひょうごのどうぶつを描こう!~を行いました。
3階入口のどうぶつについてのクイズです。
☆ニホンザルのおしりはどれかな? ☆ニホンジカの足あとはどれかな?
たくさんのご参加ありがとうございました。
16日(土) はかせと学ぼう!『実物大!一円電車クラフトづくり』です。
17日(日) フロアスタッフとあそぼう『恐竜うちわづくり』参加費100円です。
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
7月のKidsサンデーは、晴れたり曇ったりの天気でした。
ひとはくの周辺では、ヤマモモの果実が赤くなってきたり、
ムクゲの花が咲いています。
▲ヤマモモの果実 ▲ムクゲの花
Kidsサンデーの様子をご報告しま~す。
今回は、どんなプログラムがあったのかな?
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんぷらざ)さんと
研究員のコラボ企画「run♪run♪さんぽ アメンボ みっつけよ!」は、
研究員のアメンボについての説明のあと、皆で深田公園にでました。
▲アメンボの解説 ▲深田公園にでました。晴れています
虫とり網をもって、みんなでアメンボを捕まえて観察しました。大きなオタマジャクシも、いましたよ。
▲網をもってアメンボ捕り ▲自分で、ケースに入れられるかな
▲アメンボの観察 ▲大きなオタマジャクシにビックリ!
「デジタル紙芝居」や「川でさかなつり」、「展示室ツアー」は、
フロアスタッフが担当しています。
「川でさかなつり」、どんなエサでどんな魚がつれたかな。
▲「川でさかなつり」のやり方の説明
▲上流で魚釣り中
「パネルシアター」は、ひとはく連携活動グループのNPO法人
人と自然の会の皆さんのプログラムです。
「とべないホタル」「たなばた」のたのしいお話です。
貼り絵が光っていました。
▲すごい! パネルシアターの貼り絵が光っています
「キッピー山のラボ から こんにちは!」は、三田市有馬富士自然学習センターからの
プログラムです。今回のテーマは、<すみながし>です。
黒、青、緑の専用絵の具を使って、素敵な模様のチョウを作りました。
大学生のお兄さんお姉さんも手伝ってくれました。
出来上がりはどうかなあ~
▲「すみながし」の説明
▲やり方を教えてもらって・・・
▲自分でやってみます ▲「出来上がりで~す」って、これは大学生のお兄さんのでした
オープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」は、恐竜関係の展示や恐竜ラボを研究員が案内するものです。
みなさん熱心に聞いておられました。
▲3階の「丹波の恐竜化石」のコーナー ▲みなさん熱心に聞かれています
さて、本日(7月3日)まで開催されていた写真展「ニュータウンの森のなかまたち」。
主催である「ごもくやさん」の中田さんが、本日も来館者に丁寧に説明をされていました。
(展示期間中、博物館に何度も来ていただきました。中田さん、関係者の皆さん、お疲れ様でした!)
▲丁寧に説明されている中田さん(写真中央の方)
なお、ひとはくでは、下記のような展示を 現在開催していたり、夏休み期間に予定しています。
・トピックス展「木の葉にお灸をすえる。」(~7月18日(月)まで)
・ひょうごの昆虫展(~9月4日(日)まで)
・収蔵資料展「温古写真(おんこしゃしん) 大作戦!」(7月16日(土)~11月13日(日))
・丹波の恐竜化石発見10周年記念「丹波竜展」(7月21日(木)~8月31日(水))
次回の Kidsサンデーは、8月7日(日)です。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しください!
(Kidsサンデープロジェクト 小舘)
県民情報番組 ひょうご"ワイワイ"の取材を受けました!!
レポーターはおなじみの高曽根里恵 広報専門員です!
「ひとはく」の魅力をいろんな角度から紹介していただきます!
同番組の特集コーナー にて紹介されます!
是非ご覧ください!
放 送 局:サンテレビ
放送予定日:7月10日(日) 8:30~9:00
再 放 送:7月11日(月) 18:00~18:30
ひょうごワイワイplus+ (ブログ)
撮影風景の一場面をみなさんに紹介いたします!
橋本佳明主任研究員、山内健生主任研究員、大平和弘研究員が出演予定です!
放送当日を楽しみにして下さいね!
番組紹介予定の企画展
「ひょうごの昆虫展」
収蔵資料展「温古写真大作戦!!むかしの写真で未来をつむごう」
情報管理課
中前 純一
梅雨の雨続きでしたが・・・今日は雨もあがりお天気になりました。☆^^☆
とり博士の布野隊長と『初夏の鳥をさがそう!』を行いました。♪
出発前に!!
4階ひとはくサロンで、双眼鏡の使い方を布野隊長に教わります。
では♪^^♪
布野隊長と一緒に深田公園の鳥を探しに出発です。
4階入口付近で・・・コシアカツバメ発見!!!
ツバメとコシアカツバメの巣の見分け方を教わりました。☆^^☆
あっ-!ヒヨドリ発見!!! 赤い実を食べています。
橋の下でハト発見!!! 電線にスズメ発見!!!
なんと円形劇場を降りている途中に
空の上に・・・ミサゴ発見!!! 見ていると・・・ずーっと高く上がって行きました。
(ミサゴが見られるのはめずらしいと隊長に聞きました。)
深田公園に降りて、隊長より
「どこかに巣があります!みなさん♪^^♪探して下さい!」
と声がかかりみんな夢中で双眼鏡で探しています。
遠くの松の木に巣を発見!!!カラスの巣?を望遠鏡で見ました。そして博物館の階段の横でメジロとヤマゲラ発見!!!
1時間の間に、7種類の鳥と3種類の巣を見つける事が出来ました。
みなさんご参加頂き ありがとうございました。
7月のひとはく探検隊は
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
この週末、6月25日(土)と26日(日)に
仙台市の仙台卸商センター産業見本市会館「サンフェスタ」1階 展示場で
「ミュージアムキッズ!全国フェア」が開催されます。
これは、「こども☆ひかりプロジェクト」が主催するイベントで、北海道から
沖縄まで50以上のミュージアムが集合し、子ども向けの様々なプログラムが
実施されます。
「こども☆ひかりプロジェクト」は、東日本大震災後に、
オールジャパン、オールミュージアムで、被災地の子どもたちを元気づけよう!
ということで始まった、全国のミュージアムによる、子どもたちのための、プロジェクトです。
ひとはくも このプロジェクトに参加し、
移動博物館車「ゆめはく」(特設ステージとして活躍予定)とともに、ひとはくスタッフも
色んなプログラムを実施します。
詳しくは、「こども☆ひかりプロジェクトのホームページ」
http://www.kodomohikari.com/2016/05/01/mkidsfair2016/
をご覧ください。
コミュニケーション・デザイン研究グループ 小舘
月の第1日曜日は「ひとはくKids(キッズ)サンデー」です。
6月のKidsサンデーの朝は、雨模様でした。
ひとはくのある深田公園のヤマボウシの木もぬれています。
▲雨にぬれる深田公園のヤマボウシ
Kidsサンデーの館内の様子をご報告しま~す。
いろいろなプログラムで、館内は にぎわっていましたよ。
ひとはく連携活動グループのrun♪run♪plaza(るんるんぷらざ)さんと研究員の
コラボ企画「run♪run♪さんぽ ちっちゃな おはな みっつけよ!」は、
残念ながら、雨のため外へ出れませんでした。
あらかじめ用意されていた「ちっちゃな、ちっちゃな花」などを拡大したりして
みんなで観察しました。
▲花をさわりながら観察 ▲拡大してみんなで観察
「デジタル紙芝居」や「きょうりゅう骨パズル」、「展示室ツアー」は、
フロアスタッフが担当しています。
「デジタル紙芝居」は、特に人気があり開演20分前だというのに、たくさんの方が
アースシアターで待っておられました。
▲デジタル紙芝居が上演されるアースシアター ▲フロアスタッフとあそぼう「きょうりゅう骨パズル」
「音のなる工作」は、ひとはく連携活動グループのNPO法人
人と自然の会「めだかの学校」の皆さんのプログラムです。
紙コップやストローを使って・・・どんな音が鳴るのかな?
▲小さなお友だちもお父さんやお母さんに手伝ってもらってつくっています
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)からは、
「いもむし♡けむし」で、昆虫の幼虫たちがやってきました。
部屋の中は、いろいろな歓声?悲鳴?があがっていてにぎやかです。
▲「いもむし♡けむし」の会場 ▲さわっても平気だよ!
▲ 興味しんしん! ▲あっちも、こっちも
あさご芸術の森美術館とのタイアップ企画「むしむし お絵かき <墨絵(すみえ)へん>」は、
スペシャルゲストの京都国立博物館の水谷さんのご指導のもと、
キッズたちが墨絵に挑戦です。
思うように描けたかなあ~
うわあ、上手だね~
▲スペシャルゲストの水谷さんからの説明 ▲しんけんそのもの
オープンセミナー「解説!丹波の恐竜化石」は、恐竜関係の
展示や恐竜ラボを研究員が案内するものです。
▲展示室内での解説 ▲恐竜ラボでの解説
※ 博物館本館を出てすぐ、エントランスホールの横にある平屋建ての建物が
『ひとはく恐竜ラボ』です。
土・日・祝日のみ開館しています。(2015年4月1日より)
時間:10:00~17:00(作業員が休憩中の場合もございますが、施設内は
ご見学いただけます)無料で見学できます。
昼からは雨もあがり、日も差してきました。
エントランスホール前の芝生地では、午前中?閉じていた
ニワゼキショウやブタナの花が開いていました。
▲ニワゼキショウの花 ▲ブタナの花
次回のKidsサンデーは 7月3日(日)です。
ご家族みんなで、ひとはくへお越しくださ~い!
(Kidsサンデープロジェクト 小舘)
6月11日(土)、12日(日)
フロアスタッフとあそぼう 画はくの日 ~昆虫標本を描こう!~ を行いました!
つちはんみょうをはじめとする昆虫の標本をじっくり観察しながら、みんなで絵をかきました♪
♪1日目の様子♪
♪2日目の様子♪
1日目、2日目とも大盛況だった「画はくの日」!
4階休憩コーナーの壁はみなさんの作品でいっぱいになりなした~!!
力作揃いなので、「ひとはく博士賞」を選ぶのがむずかしそうですね~。
(今回は昆虫の先生に「ひとはく博士賞」を選んで頂きます☆)
絵の展示は今日から1カ月間、その後も1年間は博物館で保管しています。
ぜひ取りにいらしてくださいね。(参加賞があるかも...!?)
ご参加頂きましたみなさま、ありがとうございました☆
★5月の画はくの日に参加されたみなさまへ★
絵本作家、舘野鴻(たてのひろし)さんから、参加されたみなさまひとりひとりに直筆のメッセージが届いています!
舘野さんのポストカードも人数分お預かりしています。
すでに絵を取りに来られた方も、まだ取りに来られていない方も、ぜひ一度、博物館にお越しください!!
詳しい記事はこちら→http://www.hitohaku.jp/blog/2016/06/post_2166/
本当にすばらしいメッセージばかりなので、ぜひぜひご本人の手に渡ってほしいです。
もし参加者にお知り合いの方がいたら、教えてあげてください!(> <)
6/4(土)・5(日)の13:30~はじまるフロアスタッフとあそぼうのイベントは
「きょうりゅう骨パズル」です。
このように巨大ピースを持ち、みんなで力をあわせて組み立てていきます。
おおきな丹波の恐竜(タンバティタニス)のパズルにみんなでチャレンジしてみませんか?
「きょうりゅう骨パズル」
時間:13:30~ 場所:4階ひとはくサロン
定員:各回10名(15分×2回実施) 参加費:無料
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、
参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
ご参加おまちしております♪
予告:丹波の恐竜発見から10周年を記念して...
「丹波竜展」
7月21日(木)〜8月31日(水)
丹波の恐竜化石発見から10年を記念し、恐竜や化石に関する展示・セミナー・イベントを
夏休み期間中に開催します。
▲くわしくは画像をクリックしてください。
フロアスタッフ まつだ
みなさーん、さわやかな初夏をいかがお過ごしですか?
私たちフロアスタッフは、今年もゴールデンウィークをたくさんのお客様と楽しく過ごすことができました。ご来館くださった皆さま、誠にありがとうございました。
お客様への感謝の気持ちはもちろんのことですが、私たちフロアスタッフは、活動を支えて下さっている方々にも日々感謝しています。今日はフロアスタッフがどのようにイベントを企画しているかをご紹介したいと思います。
以前のブログで「小学生やトライやる・ウィークの中学生からヒントやアイデアをいただいて~」というのを書いたことがありましたが、今回は研究員の先生からご提案を頂いたイベントについて書きたいと思います。
例えば、先日行ったワークショップ「ビーチコーミングって何?」は、研究員の和田先生が作られたミュージアムボックス(海辺の打ち上げ貝類)がきっかけでした。
ミュージアムボックスは、お客様がいつでも自由にご利用頂けるように、4階のひとはくサロンに常設しています。
「ミュージアムボックスを多くのお客様に知って頂くためにも、イベント等でどんどん活用して下さい!」と、和田先生が拾い集めた大量の貝殻を提供して下さいました。「えっ!こんなにたくさん!?」と最初は驚きました。と同時に「よっしゃー!これだけあればかなり自由度の高いイベントの企画が出来る!」と感じたのは言うまでもありません(笑)
イベントを企画するには当然の事ですが、予算や材料、道具の調達、日程、場所、定員、スタッフの数等を決める必要があります。先に内容を考えても予算が無ければ、企画も出来ません。今回はかなりラッキーな状況でした。
と言うわけで、スタッフばかりが得をするのは申し訳ないので、宣伝も兼ねて無料イベントにすることにしました。
和田先生から貝殻の使い方について色々とアドバイスを頂きましたが、今回はタカラガイになぞらえた「お宝探し」のキーワードと「貝のストラップ作り」に絞りました。
和田先生による、浜辺で収集したビーチコーミングコレクションの解説。細かい作業が少し難しかったかも!?
ワ-クショップの様子
漂着物を調べるのは、人の暮らしと海の環境の関わりを知るために役立つそうです。
夏休みに向けて海水浴など海辺に行かれる事がありましたら、みなさんも是非ビーチコーミングを楽しんでみてください。
フロアスタッフ てらおゆみこ
小さなお客さま:「外で見つけたんだけど、このむしなんていうの?」
フロアスタッフ:「ちいさなハサミがクワガタみたいだけど?なんだろうね?」
フロアスタッフ:「むしのせんせいにきいてみましょう!」
山内研究員:「ちいさいけどクワガタですよ!図鑑で名前を調べてみましょう!」
「チビクワガタというんですよ!」
小さなお客さま:「やったー!クワガタや!」
小さなお客さまのお母様「こどもに虫は自然の山にいるのを教えたかったんです。よかったです。」
今日ひとはくではこんな会話が交わされていました。
チビクワガタは定規で測っても1cmちょっとの小さな虫です。
写真中央は現在博物館4階で開催されている
「舘野 鴻(たてのひろし) 絵本「つちはんみょう」原画展」(←原画展の情報はココをクリック)
の作者の舘野さんです。舘野さんは昆虫の細密画で絵本を描かれているのですが、
「このチビクワガタ欲しい!!!」と叫んでおられました。
フロアスタッフ せら ゆうこ
5/15(日) 、フロアスタッフとあそぼう「ひとはく宝さがしラリー」を行いました♪
宝の地図をもって展示されている生き物の謎をとき、ひとはくにあるお宝をさがそう!というゲームです。
宝さがしブックにかかれてあるクイズに答えながら、博物館のお宝をみなさんでさがしていただきました。
標本をみながら、最後は答えあわせ。いくつ正解できたかな?
宝さがしブックにかかれてあるものは、すべて兵庫県でみられるものです。
みつけてくださった生き物のなかには、数が少なくなっている貴重な生き物もいます。
博物館にはまだまだいろんな宝物がありますので、どんなものがあるかさがしてみてくださいね~
ひとはく宝さがしラリーは、5/21(土)にもあります。
▲詳細は画像をクリック
人と自然の博物館のお宝を一緒にさがしてみませんか?
みなさまのご参加お待ちしております。
イベントはほかにもたくさんありますので、1日お楽しみいただけますよ。
※博物館は当日にかぎり再入場できます。
再入場の際にチケットの半券のご提示くださいませ。
フロアスタッフ まつだ
開催日 | セミナータイトル | ジャンル |
2016/8/1(月) | G01小さな子どもの指導者向け 身近な植物観察の仕方 | 体験する講座 |
2016/8/1(月) | G02石ころから見つけよう!小さな化石 | 体験する講座 |
2016/8/1(月) | G03火山灰の鉱物やガラスを観察してみよう | 体験する講座 |
2016/8/2(火) | G04地理情報システム演習 ~パソコンで地図をつくる~ | 体験する講座 |
2016/8/2(火) | G05ジャコウアゲハから学ぶ生物多様性① | 体験する講座 |
2016/8/2(火) | G06ジャコウアゲハから学ぶ生物多様性② | 体験する講座 |
2016/8/2(火) | G07身近な化石教材について | 体験する講座 |
2016/8/3(水) | G08身近な生き物の観察と指導法 | 体験する講座 |
2016/8/3(水) | G09丹波の地層と化石 | 体験する講座 |
2016/8/3(水) | G10 障がいのある子どもが感じていること | 基礎講座 |
2016/8/3(水) | G11虫を見分ける | 体験する講座 |
2016/8/4(木) | G12ひょうごの森と身近な樹木 | 見る講座 |
2016/8/4(木) | G13宇宙と水中の世界を知る | 体験する講座 |
2016/8/4(木) | G14川の水生昆虫調べと授業への活用 | 体験する講座 |
2016/8/5(金) | G15写真とふれあう 古い写真とカメラづくり | 体験する講座 |
2016/8/5(金) | G16デンデンムシとダンゴムシ | 体験する講座 |
2016/8/5(金) | G17丹波の恐竜化石と小動物化石 | 体験する講座 |
2016/8/5(金) | G18外来種の現状と対策 | 考える講座 |
タイトルをクリックすると詳細が見られます。受講申込も続けてホームページ上でできます。 |
長いゴールデンウィークも今日で最終日!
みなさん、どこかに行かれましたか?(*^_^*)
ひとはくは多くのお客様で賑わっていましたよ♪
5月7日(土)8(日)に
フロアスタッフとあそぼう「くるくるとぶタネ」を行いました!
熱帯の森のフタバガキという大きな木が落とす、ふしぎなタネの模型をつくりました♪
フタバガキについてのお話を聞いています(*^_^*)とっても高い木なんだね♪
自分の好きな色のフタバガキのタネをつくって、高いところから落としました(*^_^*)
くるくると回りながら落ちるふしぎなタネの模型の完成です!
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは、5月14日(土)
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日スペシャル~絵本作家の舘野鴻(たてのひろし)さんと昆虫を描こう~」です。
今回は特別バージョンで、絵本「つちはんみょう」の作者、舘野鴻(たてのひろし)さんと一緒に昆虫の絵をかきましょう♪
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもと まなみ
5月1日(日)は少し汗ばむほどの陽気のなか、ひとはくKidsサンデーがおこなわれました。
ルンルン♪の足どりで楽しい時間になりました。
★モグラの穴たいけん
キッピー山のラボ・コミュニケーターの田丸さん、高見さんが、モグラのトンネルをもってきてくれました!
参加したかったな~!という皆さんにお知らせです☆
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)で
5月5日(木・祝)「モグラのトンネルたいけん」があります。
時間:10:30~12:30、13:30~15:30
参加費:100円☆特製缶バッチつき!
皆さん、ぜひお越しくださいね!
詳しい情報はこちら!
★Gallery Hyohonbako~雑貨屋さん風、ミュージアム~たいけん会
雑貨屋さん風ミュージアムが期間限定オープン!
ご来店、まことにありがとうございました!
GalleryHyohonbakoの展示は5月15日(日)までです。
★むしむしお絵かき<クレヨンへん>
NPO法人こどもとむしの会近藤画伯を迎え、本物の昆虫標本を直接見てお絵かきしました。
今回の作品は夏にあさご芸術の森美術館に展示されます。
次回のKidsサンデーは6月5日(日)です。
皆さまにお会いできるのを楽しみにしています!
<ひとはくKidsサンデープロジェクト>
こんにちは♪
ゴールデンウィークに突入し、いいお天気ですね。
フロアスタッフとあそぼう「川でさかなつり」では・・・
神戸新聞さんの取材も入りヽ(^o^)丿
川に見立てたブルーシートを使っての魚つり♪
上流・中流・下流、どんなエサでどんな魚がつれるかな?
ミッションカードクリアめざしてスタートです!
何回ミッションクリアできたかな?
明日5月1日も「川でさかなつり」行います。
明日はキッズサンデーのイベントももりだくさん!!
こちら
みなさまのご来館心よりお待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
4月23日(土)、フロアスタッフとあそぼう! 「はるのむしキュービック」
をおこないました!
絵合わせパズルを作って、はるのむしについて知ってもらおう!というイベントです。
まずは主役の虫について、クイズをおりまぜながら、紹介します。
春に鳴く虫は、どんな声で鳴くのかな?
春の蝶は、どんな姿をしているのかな?
標本をしっかり観察して、さぁクイズです!
では、キュービックを作っていきましょう!
切り開いた牛乳パックをつなげて、サイコロ状に仕上げます。そこにはるのむしシールを貼ります。
キュービック(サイコロ)に組み合わせるのが、ん~・・・むずかしい(*_*;
しかし、キッズのみなさんは「できたー!!」とつぎつぎ完成!
みなさんの柔軟さはすごいですね!!
完成しました☆彡
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!
家でも、パズルを楽しんでくださいね!
「はるのむしキュービック」は来週29日(金・祝)もおこないます!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=13128
祝日ですので、たくさんのご参加をお待ちしております♪
明日24日(日)は、
ひとはく探検隊 「ひとはくの岩石と鉱物」
2階ひとはく多様性フロアと、1階「ひょうごの岩石と鉱物」のコーナーをメインにご案内します。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12820
みなさまのご来館、心よりお待ちしておりますヽ(^o^)丿
フロアスタッフ かどはまえりこ
ひとはくで、神戸大学児童文化研究会によるひとはくのイベント
ひとはくミュージアムシアター「迷子のふたりとおかしの家」が2016年5月8日(日)に上演されます!
あらすじは
森で迷子になったヘンゼルとグレーテル。
でもスマホがあるから大丈夫!と思っていたら子どもを食べる魔女の手下があらわれて!?
ふたりはちゃんとお家にかえれるのか!?
ぜひみなさまのご観覧をお待ちしております!
日時 5月8日(日)13:00~13:30
開場は12:30から
場所 人と自然の博物館 ホロンピアホール
ホロンピアホールへは博物館3階入口からお入りください。
※高校生以上の方は観覧券をご購入の上、ご入館ください。
チラシはこちら
生涯学習課
新学期が始まりましたね
新しいクラス、新しい友達、ドキドキワクワク(*^_^*)
みなさん、新しい生活にはもうなれましたか?
4月17日(日)
はかせと学ぼう!~アンモナイト石けんをつくろう!~
を行いました。
いつも大人気のこちらのイベント☆
今回もたくさんのお客様が参加して下さいました!!
まずは、佐藤研究員からアンモナイトについてのお話。
アンモナイトは貝のように見えて、実はイカやタコの仲間。
アンモナイトにさわりながら、ふむふむ・・・皆さん、真剣な面持ちで聞いてますね(^_^)v
さぁ!石けんつくり、スタート!
本物のアンモナイト化石から型をとったシリコン型に、溶かした石けんを流し込みます。 おぉー溶けてる、溶けてる・・・
慎重に流し込んでいきます。
はい!完成です!!
石けんとして使ってしまうのが、もったいないくらいキレイですね☆彡
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!
さて、この土日のフロアスタッフによるイベントは、
★4月23日(土)13:30~14:00
フロアスタッフとあそぼう
「はるのむしキュービック」
絵あわせパズルをつくって、「はるのむし」のことを知ろう!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=13118
★4月24日(日)13:00~14:00
ひとはく探検隊
「ひとはくの岩石と鉱物」
2階ひとはく多様性フロアと、1階「ひょうごの岩石と鉱物」のコーナーをメインにご案内します。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12820
みなさまのお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております(^O^)/
フロアスタッフ かどはまえりこ
4/16(土) 、フロアスタッフと研究員のコラボイベント
はかせと学ぼう!ちょっと観察 この植物(春)を実施しました。
まずはひとり1枚ミッションカードを手にして、
(◀画像クリックで拡大します)
深田公園に行って植物はかせの小舘研究員と一緒に
「ミッションカード」にある花や葉っぱを探しにでかけました。
さっそく、ミッションスタートです。
「みなさん、みてください」
小舘研究員がオオバコの柄(え)の部分をゆっくり、ゆっくりひっぱると...中からすじが出てきました。
このすじは、維管束(いかんそく)といって、水や栄養分の通りみち。
「おもしろ~い」「さっそく、やってみよう!」
オオバコの柄(え)の部分をひっぱって、
上手にすじが出せましたね。
違う場所に移動して...
クローバーがたくさんあるしげみにきました。
よつばのクローバーはみつかったかな?
▲アリアケスミレ(左)、シロツメクサ(右)もきれいに咲いていましたよ。
植物がたくさんとれたので、
博物館にもどって顕微鏡で観察。
ヨモギの葉を大きくしてみると、毛がはえていますね。
葉のうらも白いです。
とってきた植物は、植物採集シートにはりつけます。
白い花はシロツメクサやアリアケスミレなど、
きいろい花はタンポポ、キツネノボタンがありましたね。
みごとミッションクリア!おめでとうございます。
深田公園にはまだまだいろんな植物がありますので、ぜひ観察してくださいね。
「ちょっと観察 この植物」 今回は春編でしたが、秋と冬にもあります。
ご参加お待ちしてます(^_^)
フロアスタッフ まつだ
4月10日(日)に
2016年の新企画 はかせと学ぼう!「ならそう草笛」を行いました!
今回は植物はかせの黒田研究員とフロアスタッフと一緒に身近な植物を使って草笛をならしました!
植物はかせの黒田研究員のプロフィールは★こちら★
植物のことを学びながら楽しく草笛を吹きました(*^_^*)
今回はツバキ、チガヤ、シラカシ、タンポポを草笛にしました!
葉っぱによってなる音が全然違うんだね!
はかせのお話を聞いてメモをとっているお客さんもいらっしゃいました♪
みなさん、とても上手に草笛をならせていましたよ(*^_^*)
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
次回のイベントは、4月16日(土)
はかせと学ぼう!~ちょっと観察この植物(春)~ です。
はかせと学ぼう!の2016年度年間スケジュールはこちら↓
年間ポスター.pdf
みなさまのご来館、心よりお待ちしております!
フロアスタッフ くまもと まなみ
博物館エントランス近くに植えてある野生のサクラ、 「エドヒガン」の花が咲きました。
(写真・赤マルに囲まれたものがエドヒガン)
▲野生のサクラ エドヒガン
みなさんがよくご存じのサクラ、ソメイヨシノはこのエドヒガンとオオシマザクラが交配して誕生したとか。
エドヒガンは兵庫県ではめずらしいサクラで、
兵庫県版レッドデータブックのCランクに指定されています。
ぜひ、ひとはくにお花見にきてくださいね。
ほかにも、▲ユキヤナギや
◀ツバキの花が咲いています♪
また、4/2(土)・3(日)のフロアスタッフとあそぼうは「たんぽぽペーパークラフト」です。
カンサイタンポポとセイヨウタンポポをつくろう!
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
参加費:無料
定員:20名
※当日10:00から
4階インフォメーションカウンターにて、
参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
▲4月のイベント案内は画像をクリック
フロアスタッフ まつだ
ボルネオジャングル体験スクール事業の総括として、卒業生や関係者が一堂に会し、事業の成果や課題を共有することで今後の新たな方向性を探るとともに、親睦や交流を深める場として、また、永年にわたり当事業実施運営に絶大なご支援ご協力を賜った方々に対し感謝状を贈呈し、その功績を讃え感謝の意を表するつどいスペシャルを開催しました!
当日は、神戸市内でボルネオ・ジャングルスクール卒業生の懐かしい面々が顔を合せました。
第1回目の卒業生から15回生までの卒業生と保護者の方々を含め多くの参加者がありました。
また、ボルネオ・ジャングルスクールでお世話になったマリアッティ教授、ノー教授、安間先生をはじめ日本教育振興財団宮木様にもお越しいただきました。
第1部 感謝状贈呈と記念講演
主催者挨拶 中瀬勲 館長 来賓・主催者等紹介
感謝状贈呈(兵庫県教育委員会から)
記念講演 河合雅雄 名誉館長 マリアッティ 教授
第1部 閉会挨拶 岩槻邦男 名誉館長
第2部 ボルネオジャングル体験スクール卒業生のつどい
安間繁樹先生を囲んでトーク 卒業生による今だから話せる想い出、スクールから得たもの等についての話
*安間先生・橋本先生・OB(コーディネーター:高橋)
4階ひとはくサロンにて展示していたコンニャク。 →前回の様子
「もうすぐ花が咲きます」と展示を始めてから10日経ってもまだ咲かない...
もしかして枯れたのか?と思っていた矢先、
咲いた!
無事花が咲きました!
ただいま、4階サロン中央で展示しております。ぜひ、みに来て下さいね。
ただ、臭いが独特なのでコンニャクのそばに顔を近づける際はご注意ください。
コンニャクの花について詳しくはコチラに解説があります。
2012年、コンニャクの花が開花した様子
(詳細はここをクリック)
フロアスタッフ まつだ
クイズに答えながら、楽しく動物のことをお勉強。本物のはく製は迫力がありますね。
動物のお話を聞いたあとは...まちに待ったビンゴ大会!
ビンゴの方にはプレゼントがあります♪
3/21(月・祝)も「どうぶつ★ビンゴ」を行いますので、ぜひご参加くださいませ。
時間:13:30~14:00 場所:3階展示室
参加費:無料 定員:30名
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
フロアスタッフ まつだ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして79
では、どうするのか?-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
わたしの書いた論文「聞くことに困難のある人がわかりやすい音声:視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか」 (1) に添って見てみましょう。
軽度の人びとは、まるでスピーカーから出たすべての言葉を好き嫌いなく飲み込むように理解しました。肉声はもちろん、合成音であっても、まるで気にしていないかのようです。そして文章を表す挿し絵がなくても、「理解できる」という反応は変わらなかったのです。反対に重度の人は、穏やかな人格で認知機能は充分であったとしても、文章となった途端に分からなくなるようでした。言語音が言葉として意味のない環境音と同じように聞こえてしまうのです。中でも、フォルマント合成音と呼ばれる電気的なロボット音が苦手なようでした。もともと人の肉声を切り出して、音のパーツを組み立てるようにして作る波動接続型合成音だと、少しは「ことば」だと認識ができるようです。
☆ ☆
日本では、「バリアフリー新法」(2015年 1月改正)や改正「障害者基本法」(2011年12月発行)(2) などその他の関連法で、障がい者に取っての障壁を取り除く「整備をしよう」という意気込みは伝わって来ました。工業化製品の品質でもJIS(日本工業規格)によって規格が定められ、JIS高齢者・障害者配慮設計指針 (3) によって、たとえば高齢者は耳が遠い人がいるし、そうでなくても難聴者はいるのだから、そうした人にも配慮した製品作りやサービスのあり方を決めておきましょうということです。今は高齢者や難聴の人の都合だけを言いましたが、同じような配慮はその他の障がいや新しく日本に越してきた人、性差別を受けそうな人びとにも、「こんな配慮でどうだろうか」といった配慮の仕方が考えられています。この国際的な取り決めがISO規格です。
つまり、難聴者やろう者、視覚障がい者を考慮した規準は、すでにあるのです。それなら「そうした規準を守りましょう」と言えばよい。そうではないですか?
ところが、それが違うのです。どこが違うかというと、そこには、今、障害者差別解消法(2016年 4月施行)(4) で話題になっている「合理的配慮」(5) という問題を理解する必要があります。
障がい者は、一人ひとり、何が障壁になるかが違います。同じ失語症者と言っても、わたしと別の人では、はっきり違うのです。現実には障がい者と「健常者を自認している人」の間には、差別は現在していますし、障がい者以外にも、さまざまな理屈をつけて、人は人を、それも反撃してこない(と信じている)弱い人を差別したがるものです。そして、こんなことは障がい当事者からは、なかなか言い出せません。言い出せば「あること、ないこと言い立てる、やっかいなヤツだ」と思われるからです。
差別されてきた人は、その事を身に染みて知っています。ですから、軽はずみな告発はしません。勇気は持っていても、後先のことを考えたら、簡単には告発しません。
では,どうするのか? それを解消する方法が「合理的配慮」(5) だと考えられています。今は、まだ「考えられている」だけです。本当の解決につながるかどうかは、わかりません。また「合理的配慮」を企画した人の意図がどこにあったかは、わたしにはわかりません。「合理的配慮」は個別の思いを救い上げる機能が、偶然にせよ、あるだろうということです。
以前にひとはくブログに書いた話題から、よい例を捜してみましょう。例えば、車イスで斜面を下りるのはできそうに思えますが、実際に下りてみると、簡単ではないとすぐにわかります (6)。車イスを操作する練習は、わたしも入院したとき、すぐにしました。それで、わかるのですが、斜面は前向きに下りるものではなく、ブレーキが効きやすいように、後ろ向きに下りるものです。しかし、斜面を後ろ向きで下りるというのは難しい。他人に対する信頼感がなければ、とてもできません。しかし、一般の人が車イスの事情を認識しているとは、わたしにはとても思えません。特にスマホでゲームに夢中になりながら周りを見ないで歩く人がいたり、どこでも平気で自転車を飛ばす人がいるのでは、とても下りる気にならないのです。そんな時、車イスで斜面を下りる恐ろしさは、当人でなければ理解できません。「合理的配慮」とは、素直に立場の違う人の事情を聞いてみて、車イスで移動しやすい勾配を考えたり、それが経済的にできないのなら、人が後ろから支えてあげるといった配慮をすることなのです。――当然、人件費は余分にかかります。それでも「合理的配慮」は、社会にとって大切だと考えたということです。
☆ ☆
高次脳機能障がい、特に失語症というのは、通常の感覚器官に問題があるというよりも、それを取り込んだ脳の中で起こる障がいのことです。「神経心理学的な配慮」があればありがたいのですが、今は、まだ「神経心理学的な配慮」は病院で行うだけで、一般社会で行うことではない。「神経心理学的な配慮」は夢のまた夢です。ではどうするのかと言うと、ひとつは脳の持つ潜在的な可能性を信じること、もうひとつはコミュニティの包摂力を信じることです。
脳というものは、研究すればするほど不思議なことがわかってきます。以前は「ウェルニッケ野は言葉を聞く(=言語音を解釈する)中枢、ブローカ野は言語音を作り出す中枢」と考えられていました。わたしも、長い間、そう信じてきました。しかし、今ではそれ以外の機能を多く担っており、さらに他の部位と密接な神経連絡があるとわかったのです。それを活かす方法は、わたしの研究によっても、具体的に探れるかもしれません。
「包摂」とは、コミュニティが多様な人びとを取り込んで、互いに助け合うことです。難しい言葉のようですが、聞いてみれば当たり前のことです。ただ、「互いに助け合う」というところがミソです。「障がい者」だからといって、一方的に助けられるのではありません。助け、また助けられるのです。一方的に助けられると言うのでは、わたしなら大いに不満です。できないことは、いくら無理強いされても、できません。しかし、わたしでなければできないことも、たくさんあるのです。そのことを無視して、あるいは、わざと、「そういった特性は見ない」でおいて、「障がい者だからできない(はずだ)」と決めつけるのは、あまりにも理不尽です。それはおかしい。
わたしは、そう思っています。
--------------------------------
(1) 三谷雅純 (2015) 聞くことに困難のある人がわかりやすい音声:視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか. 人と自然 Humans and Nature 26: 27-35.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/NO26_004.pdf
(2) バリアフリー新法:高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令(2015年 1月改正)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H18/H18SE379.html
改正「障害者基本法」は<わかりやすい版>が障害保健福祉情報システムのホーム・ページに載っていました:
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/6laws/kihon_easy_no.html
(3) JIS高齢者・障害者配慮設計指針は,例えば:
「高齢者・障害者等配慮設計指針 事務機器-報知音」(JBMS-71: 2006)
http://hyojunka.jbmia.or.jp/hyojun2/upload-v3/archive/JBMS-71.pdf
など
(4) 障害者差別解消法(2016年 4月施行)は,内閣府から「障害者差別解消法の推進」:
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html
が出ています.
(5) 「合理的配慮」とは,wikipedia によれば、「障害のない人も、その人自身が持つ心身の機能や個人的能力だけで日常生活や社会生活を送っているわけではない。日常生活や社会生活を営むにあたり、様々な場面で人的サービス、社会的インフラの供与、権利の付与等による支援を伴う待遇や機会が与えられているのである。ところが、こうした支援は、障害のない者を基準にして制度設計されており、障害者の存在が想定されていないことが多く、障害者はその支援の恩恵を受けられないといった事態が発生することになる。その結果、社会的障壁が発生する。障害者が利用できるように合理的配慮を提供しないことは、実質的には、障害のない者との比較において障害者に対して区別、排除又は制限といった異なる取扱いをしているのと同様である。 例えば、ホールでの講演において、聴衆に対するサービスとしてマイクが使用される。聴衆はこのサービスがないと講演内容を聞くことができない。障害がない人々に対しても、人的サービス、社会的インフラの付与などの支援(配慮)がある。障害のない人々は、これらの支援(配慮)を受けて日常生活・社会生活を送ることができる。しかし耳の聞こえない人々にはこの支援を利用することができない状況が発生し、これが社会的障壁となる」とあります.一部、読みやすいように変更しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E7%90%86%E7%9A%84%E9%85%8D%E6%85%AE
(6) ひとはくブログに:
「聞いてみて、初めてわかることがある-1」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1883/
「聞いてみて、初めてわかることがある-2」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1884/
があります。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして78
では、どうするのか?-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
元来、さまざまな人が利用する生涯学習施設でも、マルチメディアDAISYは役に立ちそうです。このことは、このひとはくブログにも何度か書きました (1)。
DAISY(Digital Accessible Information System)というのは、コンピュータで使う機械語で作った文章のことです。XHTML (Extensible HyperText Markup Language) と書いた方がよく解るという方も、いるかもしれません。人生の途中で視力を失ったが、習ったことがないので点字がよく解らないという方には、DAISYが福音になりました。また点字は解っても、コンピュータをよく利用するという方には、とても便利です。文字を読むように音声で発音してくれます。そして書籍と同じように文章の途中からでも自由に聞き直せるのです。テープレコーダーが現代風にアレンジされて、コンピュータで扱い易い形になったと言えばよいでしょうか。
DAISYが聴覚以外の感覚、例えば視覚も使えるとしたら、どうでしょう? つまり、読んでいる文章に合わせた絵や写真が流れるのです。これは、コンピュータで表された絵本とか写真集、動画であればテレビや映画の字幕スーパーの感じです。どのようなものか理解できるでしょうか? 流れる文字を機械が声に出して読んでくれて、その上、読んだ文字の色が変わるのです。カラオケ・ボックスで流れる画面の感じと言った方が近いのかもしれません。
絵や写真、動画の入ったDAISYを、特にマルチメディアDAISYと呼びます。マルチメディアDAISYは、視覚に頼らない人はもちろんですが、字がうまく読めない人にも役に立つと分かってからは、学校現場では積極的に取り入れられました。教科書をマルチメディアDAISY図書にすれば、字がうまく読めない多くの子どもが理解しやすくなるのです (2)。今では、マルチメディアDAISY図書を使って認知症など多くの人に分かりやすい図書ができないかと工夫しています (3)。興味の対象になる本のテーマを選びさえすれば、マルチメディアDAISYは一般の人にも理解しやすい形式です (4)。
もちろん、ご自分の頭で考えたり、感じたりするタイプの方は、もうわかっているはずです。視覚で世界を捉えることがない人や、聴覚で世界を捉えることがない人にとって、マルチメディアDAISYに意味はありません。絵や写真は目で見て意味があるのだし、音声は耳で聞いて意味があるのですから。
☆ ☆
ということで、わたしはマルチメディアDAISYが高次脳機能障がい者にも役に立つのではないかと考えて、特に失語症の皆さんに手伝っていただいて視聴覚実験をくり返してきました。
音で聞く。文字を読む。色を反転させてどこを読み上げたかを示す。音を聞く時は、アナウンサーの肉声が録音してあれば、読み方のスピードやニュアンスも伝わります。絵や写真ならば情景を理解しやすいでしょうし、動画であればもっと多くの情報が伝わります。ものを見たり音を聞いたりといった働きは、脳の別べつの場所が担っているとされています。わたしたちは情報を別べつの場所で処理し、理解し、統合して、「美しい花が咲いている」とか「この人は見た目は恐そうだが、やさしい人に違いない」といった高度なことを判断しているのです。
マルチメディアDAISYを科学的に言い直せば、聴覚だけでなく文字情報や絵・写真・動画といった視覚から受け取る情報、複数の感覚から受け取る情報を、脳の中で統合して理解しやすくしているのだということになります。字がうまく読めない人や認知症の人は「脳の多様性」があるのですから、うまく聞き取れない人がいる高次脳機能障がい者も、マルチメディアDAISYなら理解できるのかもしれません。
そう考えて、マルチメディアDAISYを聞いていただいたのです.しかし、結果は予想通りに、とはいきませんでした。
わたしの書いた論文「聞くことに困難のある人がわかりやすい音声:視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか」 (5) に添って見てみましょう。
まず、実験を受けていただいた方の中で、自分は高次脳機能障がいではないと自覚している方――この論文では高次脳機能障がい者が主人公ですので、「高次脳機能障がいではないと自覚している方」を「非障がい者」と呼びました――は、今までよく報告されている (3) ように、絵の入ったものの方が、音声だけで読み上げるよりも、より理解しやすいと答えました。
一般に合成音は聞きづらいものですが、絵の入ったマルチメディアDAISYの形式にすると、肉声と同じように理解しやすいと答える人が多くなります。この結果から、ロボットのような機械の話す合成音でも、充分に理解しやすいと感じるのだと思います。......なぜって、ロボットは存在そのものが絵や写真のように視覚を刺激するのですから。
ところが、高次脳機能障がい者、中でも失語症者では、程度の軽い人も、重い人も、それぞれにマルチメディアDAISYへの反応が非障がい者とは違っていました。
軽度の人びとは、まるでスピーカーから出たすべての言葉を「好き嫌いなく飲み込む」ように理解しました。肉声はもちろん、合成音であっても、まるで気にしていないかのようです。そして文章を表す挿し絵がなくても、「理解できる」という反応は変わらなかったのです。
反対に重度の人は、穏やかな人格で、どのようなことも、充分に理解しているように見えたとしても、文章はまるで分からないようでした。言語音(げんご・おん)が、言葉としては意味のない環境音(かんきょう・おん)と同じように聞こえるのです。中でも、フォルマント合成音と呼ばれる電気的なロボット音が苦手なようでした。もともと人の肉声を切り出して、音のパーツを組み立てるようにして作る波動接続型合成音だと、少しは「ことば」だと認識できるようです。
フォルマント合成音は電気的な合成音ですから、キー操作で入力すれば、それだけで文章から音が出ます。波動接続型合成音では合成法を身に付けないと音は出ません。それでも、操作はそれほど難しくありません。肉声が一番良いのですが、それが無理なら,波動接続型合成を使えば重度の人でも何か喋っていると気が付いて、注意してくれるのかもしれません(ただのノイズにしか聞こえないのかもしれませんが)。
次に続きます。
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(1) 例えば:
「失語症者に助けてもらう−1」
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/06/post_1556/
「失語症者に助けてもらう−2」
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/06/post_1563/
「失語症者に助けてもらう−3」
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/07/post_1564/
「学校の先生といっしょに考えてみた−1」
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/08/post_1599/
「学校の先生といっしょに考えてみた−2」
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/08/post_1607/
「ユニバーサルなホームページを考える事」
http://www.hitohaku.jp/blog/2013/03/post_1701/
「人びとを迎えるために-2」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/02/post_1834/
(2) 例えば、金森裕治ほか (2010) 特別支援教育におけるマルチメディアデイジー教科書の導入・活用に関する実践的研究. 大阪教育大学紀要 59: 65-80.
http://150.86.125.91/dspace/bitstream/123456789/25255/1/KJ4_5901_065.pdf
(3) 河村 宏 (2011) デジタル・インクルージョンを支えるDAISYとEPUB. 情報管理 54: 305.315.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/54/6/54_6_305/_pdf
(4) 三谷雅純 (2013) 生涯学習施設は言葉やコミュニケーションに障がいを持つ人とどう向き合うべきか: 総説. 人と自然 Humans and Nature 24: 33-44.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No24_04.pdf
(5) 三谷雅純 (2015) 聞くことに困難のある人がわかりやすい音声:視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか. 人と自然 Humans and Nature 26: 27-35.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/NO26_004.pdf
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
3月、いよいよ春ですね!
ひとはくの周りでも枝先に葉っぱの赤ちゃんを見つけたり、
足もとに小さな花を見つけたり...とうれしい発見が増えてきました*^^*
3月のKidsサンデーの様子をレポートします!
3月の「自然ってすごいラボ&プレイルーム」のテーマは、「か・せ・き」でした。
「か・せ・き☆ラボ」では はかせの使う道具「ルーペ」を使って
どの石に化石が入っているか観察しました。
観察のあとは 小さな化石の300倍レプリカづくり&
化石が入っている石「チャート」さがしに挑戦!
チャートさがしでは、たくさんのキッズがすぐに発見!
保護者の方もはかせもびっくり☆
「か・せ・き☆プレイルーム」では
小さな化石のぬりえや、石をよーく見て絵をかく石アートをたいけん!
(ハムスター) (左から、ねずみ、ひつじ、ひつじ)
この他にも楽しいイベントがたくさん実施され、多くのキッズの皆さんが参加していました。
<解説!丹波の恐竜化石> <パネルシアター>
<フロアスタッフとあそぼう「モールで恐竜をつくろう」>→くわしいご報告はコチラ!
次回のKidsサンデーは5月1日(日)です。
4月のKidsサンデーはお休みですが、
ひとはく連携活動グループ NPO法人 人と自然の会さんによるイベントなど
キッズの皆さんが参加できるイベントが盛りだくさんですので、
ぜひ、遊びに来てくださいね!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
コンニャクが何からできているか知っていますか?
実はコンニャクは「コンニャクイモ」からつくられます。
▲コンニャクイモ(球茎から成長します)
ただいま、4階インフォメーションカウンターにて
そのコンニャクイモが開花準備をはじめています。
▲左が3/6(日)撮影、右が3/10(木)撮影
比べてみると、成長しているのがわかりますね。
コンニャクの花が咲くと独特の臭いを放つそうですよ。
いったいどんな臭いなのか?
もうそろそろ花が咲きそうなので、ぜひ、みにきてくださいね(^_^)
高さは1mをゆうに超えています...!
2012年、コンニャクの花が開花した様子
(詳細はここをクリック)
「新刊コーナー」
4階図書コーナーに「新刊コーナー」が新設されました。
新刊はこちらでチェックできますよ~。
フロアスタッフ まつだ
フロアスタッフ くまもと まなみ
こんにちは!!
昨日に引き続き、フロアスタッフとあそぼう「たんぽぽモビール」
をおこないました☆
まずはたんぽぽについてのおはなし。
ひとつのお花のように見えるけど、実はたくさんの小さなお花の集まりなのです。
さあ作りましょう!!
じゃーん!!完成\(^o^)/
みなさん、自由な発想で、自分だけのオリジナルたんぽぽモビールを作り上げてくれました!!
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました☆彡
さて、次回のフロアスタッフとあそぼうは
2/27(土)・28(日)
「おひなさまづくり」
みんなで力を合わせて、「ひとはくおひなさま」をつくろう!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12367
みなさんのご参加を心よりお待ちしております。
フロアスタッフ かどはまえりこ
2月13日(土)と14日(日)、フロアスタッフとあそぼう『スイーツの街をつくろう❤』が行われました!
画用紙を使ってお菓子の家をつくり、みんなで街づくりをしました♪
みんなが住みたい街ってどんな街かな?
すてきな街をつくるには何が必要だろう?
みんなで考えながら、街をつくっていきます!
13日(土)は、ひとはくの大平和弘(おおひらかずひろ)研究員 にご登場いただきました!!
★大平研究員のプロフィールはこちら★
大平研究員に街づくりについてのお話をしていただきました。
小学生に向けてのセミナーも実施されているので、先生のお話はとってもわかりやすく
フロアスタッフもお客様と一緒に「フムフム」とお勉強させていただきました♪
最後は、みんなで完成した街と一緒に集合写真を撮りました♪
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
また
急遽ご登場いただいた大平先生、急な話にも関わらず快く引き受けてくださりありがとうございました!
これからもどんどんフロアスタッフと研究員のコラボレーションができればいいなと思います♪
次週、2月20日(土)と21日(日)
のフロアスタッフとあそぼうは...
『たんぽぽモビール』です!
みなさまのお越しを心よりお待ちしております♪
こんにちは!暖かくなったと思いきや、寒~い日が続いたり・・・みなさん、風邪など引かれてませんか?
元気いっぱい☆ひとはくスタッフは、みなさんのご来館をお待ちしていますよー!
さて、1か月のメンテナンス休館を経て、開館したひとはく。
展示がいくつかかわりました☆彡
ちびっこに人気の復元画が展示室内に登場!!
目の前の恐竜化石は一体どんな姿をしていたのか?!鮮やかに目に飛びこんできますよ\(◎o◎)/!
またそれぞれの発掘場所ごとの展示説明が加わり、より分かりやすくなりました!
そして!!お正月のニュースにもなっていた「下部白亜系篠山層群から発見された卵化石」の
臨時展示が行なわれています。
もしも獣脚類の卵化石だとしたら・・・今まで発見された中で、世界最小の恐竜の卵化石発見(@_@;)!となるかもしれません!!
ひとはくでの展示は2/28(日)まで。その後、3/5(土)~3/31(木)までは、丹波市のちーたんの館での展示となります。
ぜひこの機会に、ホンモノの化石を皆さんの目でお確かめ下さい!!
他にも・・・
トピックス展示
「兵庫のタンポポ 2015」
2/6(土)~4/24(日)
ミニ企画展
「六甲山のキノコ展 2016」
2/11(木・祝)~5/7(土)
今年は毒キノコに注目!
ニオイ体験コーナーもあるよ!
などなど、見どころ盛りだくさんです!!
土日祝はもちろん!スタッフのイベントがありますよー!
次回のフロアスタッフとあそぼうは、
2/27(土)・28(日)「おひなさまづくり」
みんなで力を合わせて「ひとはくおひなさま」をつくろう!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12367
スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております\(^o^)/
フロアスタッフ かどはまえりこ
完成した絵は4階休憩コーナーに掲示しておりますので、よかったらまた見に来てくださいね!
みなさんにまたお会いできるのをとっても楽しみにしています♪
次回のフロアスタッフとあそぼう♪は、
2016年2月20日(土)、21日(日) 「たんぽぽモビール」です!
かわいいたんぽぽのモビールをつくろう☆
みなさんのお越しを、心よりお待ちしております!!
フロアスタッフ くまもと まなみ
以前からアナウンスしておりましたとおり、2月11日(祝)に第11回共生のひろばを開催します。
どなたでもご参加いただけます。ぜひ、ご来館ください(混んでますが・・・)。この日はスペシャルです。
共生のひろばとは、いわゆる「市民学会」で、幼稚園児からレジェンドまで、あらゆる立場の方が、日頃の活動や研究の成果を発表する、なんでもありな発表会です。これまで、ひとはく地域研究員や連携活動グループの方に限定していましたが、今回からは、広く参加者を公募したところ、この時期にも関わらず、県内外から多くの団体さんのエントリーがありました。その数、なんと90件近いテーマ。小さな学会よりもずっとたくさんの発表数があり、それぞれが大変ユニークです。小学生が取り組み外来種対策もあれば、NPO等によるシカの被害対策に関するはなし、都市公園での1年間の生態調査もあれば、はたまた生き物コレクションの迫力ある展示もあれば、プラナリアの実験や茅葺民家の暮らし紹介など、とても多様性です(プログラムはこちら)。そして、何よりも、参加される方々がとてもユニークで面白い。そんな方々と、丸一日、交流できる機会があるのが、共生のひろばの特徴です。ポスター発表が中心で、参加者どうしでの議論が深まり、あらたな活力が生み出されることを期待しております。
環境科学分野や教育分野に携わっておられる方々にとっても、新たな発見がたくさんあるはず。各地で展開されている保全活動や教育普及の活動の事例があつまりますので、色んな工夫が参考になるかと思います。学校教育や大学教育とは違う、ミュージアムでも生涯学習に関心があるかた、もっとヤヤコシイ言い方をすれば社会構成主義に基づくアクティブラーニングに関心がある方にも、実践教育の様相をお伝えできると思います。そして、何よりも、こうした地域での自律的な取り組みの質と数が、ひょうごの自然を支える原動力になっていることが実感できるのではないでしょうか。
プログラムなどは以下のサイトにあります。
http://www.hitohaku.jp/infomation/event/kyousei11th.html
また、当日は、当館の和田研究員によるダイオウイカに関する最新研究の紹介(若いダイオウイカの標本も登場!)や、伊丹市昆虫館の長島さんによるピンセット講座なども開催されます。興味のある方は、ぜひ、ひとはくへお越しください。
それと、毎年恒例の御影高校による六甲山のキノコ展2016が開催されるほか、最新研究からのトピックスとして恐竜?卵化石の実物展示もあります。ぜひ、みなさまお誘いあわせのうえ、博物館にお越し頂ければと思います。
(みつはしひろむね)
今年も御影高校環境科学部のみなさんによるキノコ展を開催します。2月11日から5月7日までの開催です。ゴールデンウィークは5月8日までなんですが、後片付けしないといけないので、7日で終了です。お間違えないように。ただ、8日は後片付けしてますので、そんな様子を覗きたい人には良いかもしれません(関心ある人はお声掛けください、片付け手伝わされるかも・・・)。
ことしで、なんと8回目です。これまで六甲山の再度山での調査成果をもとに積み上げてきた成果をもとに、標本づくりやデータ分析の結果をとりまとめての展示です。今回は、これまで着目してこなかった、毒キノコに注目し、毒キノコだけをとりあげて紹介するほか、毒キノコはいったいいつの時期に多いのかなど、分析した結果が紹介されます。
また、毎年恒例のきのこの匂い体験コーナもあります。ともかく、約500種のキノコを一堂に並べていますので、圧巻です。
きのこに興味のあるかたは、ぜひお越しいただければと思います。
六甲山のキノコ展2016の紹介はこちらです → HP
(みつはし ひろむね)
日時:2月11日(木・祝) 13:30~14:00
場所:来てのおたのしみ♪・・・ヒントは昆虫だよ♪
定員:なし 参加費:無料
画用紙を使ってヘクセンハウス(お菓子の家)をつくってみよう!![]() 日時:2月13日(土)・14日(日) 13:30~14:00 場所:4階オープン・ラボ 定員:20名 参加費:無料 ※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、 参加申し込みの受付を開始。 定員になり次第終了します。 どうぞ、お越しください。 (フロアスタッフ いしくら) |
2月6日から芦屋市にある芦屋市民センターのギャラリーでは、外来種展を開催しています。
2013年に芦屋市北部にある仲の池で、ため池の水を抜いて工事を行おうとしたところ、池底は外来種だらけ。巨大なアリゲーターガーをはじめ、スポッテドガー、ソウギョ、オオクチバス、ブルーギルなど、外来魚の楽園となっていました。これらの魚はすべて捕獲し、その一部を人と自然の博物館にてはく製とし、今回の会場にて展示しています。アリゲーターガーは1m以上の大きさでとても迫力があります。これ以外ににも、外来種のことをより良く知ってもらうために、アライグマやカミツキガメなどの標本も並べています。仲の池での環境調査や外来種駆除の様子などをふくめて展示しています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
開催日時 : 2016年2月6日(土) ~ 2月15日(月)
場所 : 芦屋市市民センター ギャラリー(3F)
主催 : 芦屋市 ・ 兵庫県立人と自然の博物館
協力 : 三洋テクノマリン株式会社
*もちろん無料です。
◆2月6日(土)から臨時展示「下部白亜系篠山層群から発見された卵化石」が始まります。
丹波竜発掘現場脇(丹波市山南町上滝地内)において、獣脚類恐竜もしくは鳥類と考えられる非常に小型の卵化石等が、密集した状態で複数発見されました。 恐竜の卵か鳥の卵か?ご自身の眼でご覧になりませんか?
期 間: 2016年2月6日(土)~ 2月28日(日)
場 所: 兵庫県立人と自然の博物館 3階 丹波の恐竜化石展示コーナー
展示物: 実物標本ブロック3点、パネル等
みなさま ぜひ、ひとはくにお越しください!!
(フロアスタッフ いしくら)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして77
『バリアフリー・コンフリクト』を読む-3
三谷 雅純(みたに まさずみ)
さらに『バリアフリー・コンフリクト』を読んだ感想の続きです。
『バリアフリー・コンフリクト』には、岡 耕平さんがお書きになった「『障害者雇用』って本当に必要なの?」という章があります。「障害者雇用」とは、ひとはく のような公共施設はもちろんですが、私企業も、一定の人数で障がい者を雇わないといけないという制度です。雇わなければお金を払わなければいけません。反対に言えば、お金を払いさえすれば「障害者雇用」に知らんぷりができてきました。
今、書いたように、お金を払ってでも知らんぷりをしたい企業が、現実にあります。そのような「企業の論理」とは、いったいどのようなものでしょう?
岡さんは、厚生労働省の実施した平成20年度障害者雇用実態調査 (1) から見えてくる、現代の企業が障がい者を雇う時に抱く懸念を次のようにまとめています。
「社内には障害者にできる仕事はおそらくなく、障害者が安全に働くための保証もできない。一度雇用すると簡単には解雇できないために雇う前に適正を見極めたいが、障害者の適正を把握するのは難しい。さらに、従業員が障害特性について理解できるかどうか、障害者がどの程度意欲を持って仕事に取り組んでくれるかどうか不安だ。」(81ページ)
「こうした懸念は、とりわけ障害者雇用そのものに高いハードルを感じている企業の実感として、かなり一般的なものかもしれない。つまり、多くの企業は障害者に非障害者と同様のパフォーマンスを期待しており、にもかかわらずそれが満たされないのではないかという不安を持っているということだ。」(81ページ)
「非障害者と同様のパフォーマンス」は、わたしにも似た経験があります。ある方はわたしの能力には何も関心を示さず(あるいは、仕事はおいおい憶えていくだろうから)、わたしの2種2級の障害者手帳だけを見て「健常者と同じように働けるのなら雇ってあげる」とおっしゃったのです。残念ながら、わたしにはその方が求めるパフォーマンスは発揮できませんでした。発揮できないから2級の障害者手帳を持っているのだし、それでも、求めるパフォーマンスに代わる才能は充分にあるつもりです。2級は重度障がいです。わたし一人で二人の障がい者を雇ったことになります。何のことはない、その方は「2種2級の障害者手帳を持った健常者」を求めておられたのです。この「多くの企業は障害者に非障害者と同様のパフォーマンスを期待」する実態には根深いものがあります。簡単にはぬぐい去れません。
☆ ☆
近藤武夫さんは「読み書きできない子どもの難関大学進学は可能か?」の中で、(障がい者に対する)合理的な配慮など「社会では通用しない」と主張される方に対して反論を試みています。
「『(障害に伴う配慮を社会が、あるいは企業や公共施設などの事業体が提供することは)理想であり現実には存在しないもの』だという言外の前提、つまり配慮がない状態で示される能力を規準にするような考え方をその発言者が持っていることを示している。また、障害による困難・弱みは周囲の配慮でサポートし、それ以外の強みの面でその人の能力を見ようとする考え方を、『甘い』『生ぬるい』考えとして認めない態度が透けて見える。』(108ページ)
資本主義経済のもとでは、私企業はしのぎを削る競争をしています。その意味では「社会では通用しない」という言葉も安易には否定はできません。ただ、わたしたちは民主主義の社会に生きているのですから、民主主義に根ざした主張も大切です。近藤武夫さんは障がい者の支援をしている側にそれなりの覚悟を求め(障がい当事者にも同じだけの覚悟を求めておられるのだと思いますが、ここでは「支援をしている人たち」に対して):
「周囲からの配慮が得られにくい状況に対して、障害者の側の準備性を高めようと支援していくことは非常に大切である。具体的には、障害当事者が出会う現実場面への対処法としてアサーション(相手の主張も認め、自分の意見も上手に伝える)技法を学ぶ機会を提供するなどのコミュニケーション支援を用意するといったアプローチが考えられる。」(108ページ)
と述べています。
2016年 4月から「障害者差別解消法」が正式に施行されます (2)。「障害者差別解消法」では差別行為を禁止していますが、「合理的配慮」をしないでいると「差別」をしたことになってしまいます。このことは行政機関では当然ですが、私企業でも努力義務があります。
つまり先ほどの、「合理的配慮」は理想だが現実の「社会では通用しない」という言い方は、法律の上でも「通用しない」のです。ただし、わたしの経験から言うと競争社会はこれからも続きますし、配慮することを「甘い」「生ぬるい」とする態度が社会的マジョリティ(=「健常な働き手」=気が付いていないだけの「障がい者」)には喜ばれるままだと思います。
『バリアフリー・コンフリクト』は2012年に出た本ですが、その後、人の心が劇的に変わったという実感はありません。最初に「時代は変わった」と書きましたが、それは根深い感情が見え難くなっただけだとも言えるのです。
我われの社会は、時として過度な競争を煽(あお)ります。そんな時、障壁が乗り越えられない人がいるのなら、その人が自力で乗り越えられるように配慮する。互いに障壁を作らないように工夫する。工夫したものを社会に示す。思い出して下さい。それが公共施設の役割だったはずです。『バリアフリー・コンフリクト』はその道しるべを示しました。
ひとはくをはじめとする生涯学習施設では、どうあることが、競争で社会システムから抜け落ちたものを補填(ほてん)することになるのでしょうか? わたしは今、改めて、そのことを考え直してみたいと思っています。
---------------------------------------
(1) 平成20年度障害者雇用実態調査(厚生労働省職業安定局, 2009)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002fxj.html
(2) 「障害者差別解消法」
http://www.normanet.ne.jp/~jdf/pdf/sabetsukaisyohou2.pdf
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして76
『バリアフリー・コンフリクト』を読む-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
前回から『バリアフリー・コンフリクト』という本を読んだ感想を書いています。
このようなコンフリクトは、何もバリアフリー技術が必要な人にだけ起こるのではありません。一番きびしい形で表れるのは「障がい者」と「健常者」、言い換えれば社会的マイノリティと普通に暮らしている人の間で起こるコンフリクトです。このコンフリクトは進学や就職の時に見られますし、もちろん就労してからも直面するでしょう。
☆ ☆
最近は望んだ人なら誰でも(それ相当のお金を払いさえすればですが)大学などに入学できるようになりました。学校によっては(試験制度があるにもかかわらず)試験など受けず、学校説明会に参加して氏名と住所を書いただけで入学できるというところまであります。一方、難関大学の入学試験は、以前より、もっと厳しくなっているようです。
ここで少し変なことを書きます。がまんして読んで下さい。
入学試験では問題用紙に書いた文字を解読し、文章や数式を書き込んで答えます。また面接試験では話し言葉による応答のようすを調べます。字が認識できなければ、問題に何が書いてあるのかわからず、文章や数式を頭の中で構成できなければ、例え理解していても解答は示せません。何よりも鉛筆を持つ腕(比喩ではなく字義通り「腕」です)がなければ解答は書けません。入学試験は生物学的な意味で「健常者間の競争」の面が強い学校行事です。
そのような入試制度は「障がい者」には不公平な気がします。そこで、その人に応じた形で不公平をなくすべきだと考えた人がいました。そうしなければ、せっかく類(たぐ)いまれな才能でも、その才能が活かされないからです。こうして入試のあり方にバラエティを持たせることになりました。ただし皆が同意できて、しかも、あまりお金もかからない範囲でなければなりません。このような配慮をすることにした大学が、今日ではたくさん出てきました。
配慮の例をあげましょう。例えば文章をうまく読めないディスレクシアや視覚で世界を認識しない人には、画面を合成音で読み上げるスクリーン・リーダーというソフトを搭載したコンピュータを用意します。このコンピュータでなら才能を的確に示せるかもしれません。
ただし、通常、自分で文章を読めない学生がコンピュータに読んでもらったからと言って、スムーズに理解し、解答を構成できるとはかぎりません。そこで、受験生にもよりますが、回答する時間にも配慮を設けました。大体、通常の1.5時間ほどの時間が許されているようです。
しかし、これではまともな競争にはならないという不満が出ます。かえって不公平だという意見が必ず出てきます。批判が起きて当然でしょう。
もっとも強い批判は、今、まさに競争にさらされている受験生からのものです。受験生であれば、自分たちは過酷な受験競争に耐えているのに、その競争を「免除」されている者がいると主張するかもしれません。
社会人になって働いている人はどうでしょう。その人たちは次のように言うかもしれません。競争では障がい者が不利な立場に置かれているのは理解できる。その不利益を是正するのが正義だと思う。しかし、社会に出て働く時には、企業の競争の論理に従うという前提がある。それに社会はきれい事だけで動いているわけではない。言葉にはしないが〈暗黙の了解〉は山のようにある。それをあからさまにバリアフリー・コンフリクトだと言い立てるのは精神構造が未熟だと思う。子どもっぽい気がする。〈正義〉は確かに必要だが、同時に社会には〈競争の論理〉も必要だ。
多くの方が肯ける主張のはずです。こういう主張は、どこか変でしょうか?
☆ ☆
日本は資本主義経済の社会です。民主主義、つまり市民(=国民、県民、納税をしている外国籍の人など)が異なる意見をぶつけ合い、合意を得て生活をしていく制度であることに間違いはありませんが、それとともに資本主義という経済システムは力が強い。圧倒的です。いきおい資本主義の覇者(つまりお金持ち)が社会の主流になることは当然なのです。
企業はお金で測る利益を最大化することが使命です。それが企業の存在意義です。市場(しじょう)の動きに合わせて機敏に反応し、自在に商売の仕方を変えていく。ただし商道徳は守らなければなりません。商道徳と法律や、今日なら国際的な約束事を守りさえすれば、それは「健全な競争」なのですから、どんどんやるべきです。競争に負けるのは、負けるだけの理由(=怠け者であった、先見の明がなかった、etc.)があったからです。
しかし、この論理でモノを開発し続けるとしたら、もっとも多数をしめる購買者の好むモノばかりが世に溢れることになりそうです。その結果、社会的マイノリティしか買わないモノは市場に出回らなくなります。あるいは、とんでもなく高いものになってしまいます。電動義手の値段や要約筆記者とか手話通訳者の労賃がそうだと思います(ちゃんと確かめたわけではないので、間違っていたら、ごめんなさい)。これでは社会的マイノリティの立場は不利なままです(し要約筆記者や手話通訳者も、せっかく高い技術を身に付けているのに、社会的な立場は不安定なままです)。
先ほどの入学試験の配慮に対して批判した人のご意見は、どこが変なのでしょう?
わたしは〈暗黙の了解〉や〈競争の論理〉のルールが、多数者の意見だけで決められている点だと思います。マイノリティの意見は、聞き慣れていないだけに珍奇に聞こえるでしょう。しかし、珍奇に聞こえるからと言って真実でないわけではありません。
広く市場に認められた技術が「珍奇な障害者支援技術」に転化されている例を紹介しましょう。それは携帯電話です。スマートフォンではありません。プッシュ・ボタンがデコボコの、昔ながらの携帯電話です。スマートフォンは液晶画面でデコボコがないために、視覚を使わない人には使えません。また片手で操作はできたとしても、「できる」というだけで実用的ではありません。そのために左手だけで操作するわたしのような者には、片手にすっぽりと収まらないサイズのものは使えません。
開発の分野では「リープ・フロッグ」(蛙飛び)という用語が使われているそうです(「役立つはずなのに使われない......」,p. 39)。発展途上国で顕著です。街もない、電気もない、水道も通っていないという村で、携帯電話だけが普及している不思議な場所が、地球上には案外多くあるそうです。そんなところでは家族や地域の人と共有で携帯電話を持ち、100円ほど払って取得した個人のSMSアカウントを利用する。携帯電話は便利です。遠く離れた村の人とでも、家畜の買い付けが交渉できます。バッテリーは「充電屋」にお金を払って充電してもらうのだそうです。
この「リープ・フロッグ」は、もちろん障がい者にも当てはまります。携帯電話は広く認められた技術です。それが「珍奇な障害者支援技術」にも転化されています。例えばわたしは失語が出る時にも、携帯メールでなら安心してコミュニケーションができますし、視覚を使わない人は電話として普通に使っています。
☆ ☆
ここまでは障がい者などの社会的マイノリティと普通の人の区別は明白だという前提で書いてきました。ところが現実の我われは、障がい者/非障がい者の境界を、いとも簡単に超えてしまうのです。
どういうことか説明しましょう。飯野由里子さんは「障害者への割引サービスをずるいと感じるあなたへ」(129ページから146ページ)の中で、こう述べています:
「それまで自分とは歴然と異なる他者として捉えていた障害者が、実は自分と同じかもしれないという可能性に気付いた時、非障害者のなかにはどのような感情がわき上がってくるのだろうか。また、ヤングが指摘しているように、もしそうした感情が障害者に対する不満や敵意として表出され、両者の間に深刻なコンフリクトを生み出していく可能性があるのだとしたら、社会のバリアフリー化を支持するわたしたちの取り組みには今後どのような修正が加えられるべきだろうか。」(143ページ)
ヤングというのはイギリスの社会学者ジョック・ヤングのことです (1)。彼は、安全な場所にいると思い込んでいる人が何かを不当に奪われていると感じたら、「福祉に依存している者」とか「働けるのに働こうとしない者」といった、(本当はそんなことはないのに)ステレオタイプ化されて描かれがちなマイノリティ(ヤングの元の文章では「貧困者」)に対して、理由なく敵意を抱く(142ページ)と述べています。
これを読んだ時、わたしは震え上がりました。
わたしの認識では、特に発達障がいでは定型発達者(つまり普通の人)と「発達障がい者」の間に明白な境界はなく、誰しもが大なり小なり発達のデコボコは抱えているものです。「自閉症スペクトラム」という、最近ではよく聞くようになった言い方はこの認識に立っています。このことを言い直せば「自分は健常だと自負していても、社会のシステムと競争のルールが少し変わっただけで、たちまち『障がい者』に落ちてしまう」人は、案外多いということです。社会システムや競争のルールを変えようなどと言っていると、とんでもない目に遭う。ヤングはそう忠告しているくれているのです。
次に続きます。
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(1) ヤング,J.C., 木下ちがや・中邑好孝・丸山真央訳 (2008) 『後期近代の眩暈(めまい)――排除から過剰包摂へ』 青土社.
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B8%E5%B4%FC%B6%E1%C2%E5%A4%CE%E2%C1%DA%F4
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして75
『バリアフリー・コンフリクト』を読む-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
『バリアフリー・コンフリクト 争われる身体と共生のゆくえ』 (1) という本を読みました。
ありきたりの意見が載った本だと、軽く考えて読み始めました。しかし、この本には類書とはまったく異なる論理があり、考察がありました。しかもその論理には説得力があります。いつもこのブログには、値段の安い、手頃な本を紹介するように気を付けているのですが、この本は値段に関係なく読む価値がありました。
中邑賢龍さんと福島 智さん (2) が編者となって、多くの研究者や教員、当事者の言葉を集めて一冊にまとめた本です。立場はいろいろであり、意見もいろいろです。おのおのの著者が自分の頭で考えて書いたのですから当然です。ただし、どの著者の論点も、「バリアフリー・コンフリクトという新しい争いは、どう乗り越えたらいいのだろう」という一点に集約します。そこには経験の反映があり、さまざまな出合いからの思いがあり、実践から得た智恵がありました。決して「どうすれば乗り越えられるのか」という難問に、安心できる解答が提示してあるわけではありません。言ってみれば、この本は自分で考えていくための道しるべなのです。そこに読む価値があると思いました。
紹介します。
バリアフリーやユニバーサル、インクルーシブという言葉は、今や常識に近いものになっています。わたしがこのブログを書き始めた頃は、「ユニバーサル・ミュージアム? 何それ?」とか、「インクルーシブ・デザインって流行っているの?」という反応が、博物館人の中からも、現実にありました。それが(自分ではそれらの必要性が実感できなくても)そのような言葉を口に出すことが、ためらわれるようになりました。この数年のことだと思います。
これはこれでいいのです。ところが、バリアフリーが浸透しても、それによって全てがうまく行くかと言うと、どうもそうではないらしい。バリアフリーが浸透したはずの社会のあちこちで、二次的なバリアー、つまり新たな障壁が目立っているのです。そのバリアーにはどう対処したらいいのだろうと考えて書いたのが、この『バリアフリー・コンフリクト』です。
☆ ☆
バリアフリー・コンフリクトの例を二つ挙げます。
視覚で世界を認識しない人が街を歩く時、点字ブロックは欠かせません。多くの点字ブロックは弱視でも確認しやすいように黄色の素材でできており、盲人が使う白杖(はくじょう)でもわかりやすいように、野球のベースより少し小さいぐらいの大きさがあります。しかし、点字ブロックはツルツルしていて、特に車イス利用者にとっては「キャスターの向きが変わって進行方向が定まらない」のです。またデコボコしているために車イスで乗り上げると「振動で体位が安定しない」、さらには「雨天の時は滑りやすい」といった今までなかったバリアーが生まれました(24ページから26ページの「コラム1 〈点字ブロックに見るバリアフリー・コンフリクト〉)。
ここで「デコボコしているために『振動で体位が安定しない』」という訴えは、当事者でなければイメージしにくいかもしれません。蛇足ですが説明しておきます。体幹を支える筋肉が弱い人や体幹が曲がりがちで真っ直ぐに座れない人がいます。脳性マヒの人はそうです。そのような人が点字ブロックの上を車イスで通ると、姿勢が不安定になって恐いとおっしゃっている、ということです。蛇足でした。
ちなみに、わたしは歩くとき、車イスはおろか杖(つえ)も使いませんが、それでも雨が降って濡れていると、点字ブロックは滑りそうな気がします。そのために恐る恐る歩いています。あるいは、わざと点字ブロックを避けて歩きます。
これがバリアフリー・コンフリクト、つまり「バリアフリーの葛藤」の具体的な例です。視覚で世界を認識しない人にとって点字ブロックは、ぜひとも必要な道しるべです。街からなくなれば、この先は危ないのか、行って安全なのかがわからなくなります。しかし、車イスを利用する人にとっては点字ブロックの恐い人がいるのです。
赤ちゃんを乗せるベビーバギーにも、似たところがあるかもしれないと思ってベビーバギーを押すお母さんのようすを見てみました。しかし、車イスのような大きな一対の車輪と方向を決めるキャスターではなく、ベビーバギーは前輪と後輪が付いているので、点字ブロックの上でも「進行方向が定まらない」ということはないようです。ただし、赤ちゃんに振動が伝わるからだと思いますが、わたしが見ていたお母さんは車輪で点字ブロックをまたぐようにして進んで行きました。
☆ ☆
別の例を挙げましょう。
大人は赤ちゃんに呼び掛け、赤ちゃんはその声に反応して笑い、手足をバタバタさせます。これが聴者(=音や音声で世界を認識する人)の赤ちゃんの反応です。しかし難聴の赤ちゃんは音声で呼び掛けても反応できません。音が認識しにくいからです。すると困ったことが起こります。「ことば」(=ふつうは音声言語)の概念が育たないのです。ではどうするかというと、補聴器で音を拡大します。こうすることで音の世界が認識できるはずです。
もっとも、難聴には伝導性難聴と感音性難聴があります。伝導性難聴は聴覚自体に問題があって起こる難聴ですが、感音性難聴は耳の奥から神経や脳の聴覚を司るところに問題があって聞こえが悪くなります。多くの難聴者は感音性難聴で、たいていは耳鳴りを経験します。
赤ちゃんの時に補聴器を使い始めた子どもは「音に溢れた世界」を知り、「言語音」を取得する。めでたし、めでたし。
このように思うかもしれません。しかし補聴器がすべての難聴者に役立つというわけではないのです。補聴器で音を拡大したとしても、聴者が聞くようなクリアーな音は望めず、ノイズに埋もれた濁った音でがまんしなければいけないということは、よくあることだそうです。そこで救世主として現れるのが手話(=視覚言語)の存在です。
難聴者やろう者にとって、手話はなくてはならない〈ことば〉です。自分に認識できない口話(こうわ:クチビルの形から話を類推すること)で無理をしてコミュニケーションするのではなく、手話だと何でも自由に話せます。手話に支えられた文化、つまり視覚言語という独自の体系で生活することは、難聴者やろう者にとって何とも心穏やかです。
そして補聴器を使ったり、最近では人工内耳という機器をサイボーグのように手術で耳に埋め込む技術の開発は、手話やろう者の文化を否定するという主張がろう者の側から出されました(木村・市田, 1995)(3)。人工的に「聞こえを良くする」ことは、ろう文化という言語的マイノリティの抑圧だとおっしゃるのです(大沼直樹「人工内耳によって『ろう文化』はなくなるか. p. 65」)。そこに意見の対立が生まれます。これもまたバリアフリー・コンフリクトです。
そしてバリアフリー・コンフリクトは、点字ブロックや手話の使用にだけ見られるのではありません。もっとも厳しいコンフリクトが社会の主流で生活をする人びと、つまり自分は「健常だと自認する人びと」と「バリアフリー・デザインを必要とする人びと」の間で起こっています。
次に続きます。
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(1) 中邑賢龍・福島 智(編)『バリアフリー・コンフリクト 争われる身体と共生のゆくえ』(東京大学出版会、2012年 8月初版、2,900円)
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-052024-9.html
(2) 中邑 賢龍さんのホームページは:
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/research/people/staff-nakamura_kenryu_ja.html
福島 智さんのホームページは:
http://bfr.jp/
盲ろうの大学教員として非常に有名な方です。
(3) 木村晴美・市田泰弘 (1995) ろう文化宣言.現代思想,1995年 3月号,青土社.わたしは2000年 4月に再販された『ろう文化』で読みました。それほど木村さんや市田さんの「ろう者とは母語として手話を使うマイノリティだ」という主張のインパクトが高かったのだと思います。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして74
放送音が聞こえるか?
三谷 雅純(みたに まさずみ)
博物館に集まっていただいて、〈ことば〉の大切さを調べる聴覚実験をしています。と書いても何のことかわからないでしょうから、説明をします。
ここ10年ほど、わたしは人の多様性について調べることが多くなりました。中でも〈ことば〉は重要です。この5年ほどは、高次脳機能障がいの人に頼んで聴覚実験を受けてもらっています。被験者(実験を受けていただく方を、こう呼びます)になっていただいて、放送を模した録音の音声を聞いていただき、「今の録音はよく理解できた」とか、「一回聞いただけでは理解できなかった」といったことを答えてもらっているのです。
「高次脳機能障がい」というのは、病気や事故で脳の一部にダメージを負うと、その後遺症でなります。失語症は高次脳機能障がいの一種です。脳の一部にダメージを負うと〈ことば〉が話せなくなったり、聴覚には問題がなくても音声が人間の声として認識できなくなったりするのです――大抵は耳鳴りがして、ノイズが聞こえる人が多いそうです。人によっては物事の決断が付かなかったり、尊大に見える態度をとったりもするようです。そして高次脳機能障がい者に例外なく言えることは、極端な疲れやすさです。わたしもそうですが、何時間か続けて根を詰めた作業をすると、気が遠くなります。そんな時、わたしにとっては、甘い紅茶がごちそうです。
幸いわたしは(疲れていなければ)言語音(げんご・おん)を人間の言葉として認識できるので、どのような放送でも、わりと聞きわけられます。しかし、高次脳機能障がい者の中には、聞くことが難しい人が、案外多くいらっしゃいます。そのような人には、どんな工夫をしたら放送音を聞いて理解できるようになるのでしょうか。それを、いろいろ試しているのです。これが聴覚実験の目的です。
それにしても、なぜ高次脳機能障がい者にとっては、それほど放送音が聞こえるかどうかが問題なのでしょうか? たとえ聞こえなくても、身近な人やご家族がいれば、その人がよく聞いていて、教えてあげればいいでしょうに。
それはそうです。しかし、身近な人といっしょに暮らしている人ばかりとは限りません。独り暮らしの人も多くいるのです。
ご自分が高次脳機能障がい者だとして、ひとりでいる時に「緊急災害情報」が流れてきたと想像してみて下さい。「緊急災害情報」です。例えば海岸に近いところに住んでいるのなら、「今から津波が来るから、急いで高台に避難しろ」と促しているのかもしれません。大雨の時には、土砂が流れ込れむから、坂の下や川のそばを離れろと言っているのかもしれません。津波の来ない内陸に住んでいるのなら、地震の時は「あわてて外に出ると、かえって危険かもしれない」と言っていることだってあるのです。ところが高次脳機能障がい者は言語音が聞き取りにくく、何を言っているのかがわからないのです。
放送は娯楽や楽しみだけではありません。生命に関わる重大なニュースが流れることもあります。「緊急災害情報」で、逃げろと呼び掛けているのか、あわてて外に出るなと言っているのかでは対応がまったく異なります。そんな時、工夫のない放送を並べ立てるのでは危険です。どうすれば、わかりやすい放送になるのかを考えておくことは、とても大切なのです。どうすればよいかがわかったら、放送局に言って、いっしょに可能な放送の仕方を工夫してもらえるでしょう。聴覚実験では、その根本の部分を調べようというのです。
高次脳機能障がい者にとっては、音声の理解は生死を分けるかもしれません。
☆ ☆
人と自然の博物館のある三田は阪神地区の北側にあります。阪神地区には阪神・淡路大震災がありました。震災の時、わたしは看護師の妻と一緒にコンゴ共和国北部の国境に近い村:ボマサにいました。そしてボマサ村からウエッソという地方都市に出たときに、「西日本のコーベをいう大都市が地震で壊滅した」と聞かされました。それまでニュースというものは何も聞くことができませんでした。わたしはたちの悪い冗談だと思いました。「西日本」と「震災」が、わたしの頭の中ではすぐに結びつかなかったのです。ところが阪神・淡路大震災は現実に起きていました。阪神地区に大きな地震は起きないというのは、ただの神話にすぎなかったのです。
実験に協力して下さった方の多くが、この震災の経験者でした。当然、実験では聞きたくもない災害情報を、何度も聞いてもらわなければなりません。そうしなければ、信用のできるデータが得られないからです。
なるべく精神的な負担にならないように、それまでの実験では学校唱歌や童話の絵本を題材にしてきました (1)。得られる結果が同じなら、無理をして恐い情報を聞く必要はないからです。しかし、それだと緊迫感が違います。本物だけが持つ何かは得られません。それで今回は、直接「緊急災害情報」を使ってみることにしたのです。
聴覚実験で精神的な安全を取るか、実際の放送に近い「緊急災害情報」を取るか。どちらも一長一短がありそうです。ただ、被験者の方は恐いのを押して実験に協力したのですから、わたしには真剣に分析に取り組む義務があります。博物館で聴覚実験を受けていただいた後の若者と家族の会の皆さん。
ひとはくブログに載せる了解をいただいています。皆さん、笑顔が素敵です。
もちろん高次脳機能障がい者ばかりではなく、普通に放送の内容がわかる人――病気や事故で脳の一部にダメージを負ったことがない人と自然の博物館で働いている人――にもこの実験に協力していただきます。その第一の目的は、来館者の多数を占める若い人から高齢の方まではどんな放送が聞きやすいかが調べられます。そして第二に、高次脳機能障がい者と比較したデータを取ることによって、高次脳機能障がい者の反応がより明白になるからです。
今まで取ってきたデータの結果は、「人と自然 Humans and Nature」25号 (2) や26号 (3) にあります。
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(1) 小学生向けのお話『くんくんくん おいしそう』を題材に使った時のようすは「失語症者に助けてもらう」:
http://www.hitohaku.jp/blog/2012/06/post_1556/
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/06/post_1563/
http://www.hitohaku.jp/blog/2012/07/post_1564/
にあります。
(2) 「生涯学習施設の館内放送はどうあるべきか:聴覚実験による肉声と人工合成音声の聞きやすさの比較」 25: 63-74.
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No25_02.pdf
(3) 「聞くことに困難のある人がわかりやすい音声: 視覚刺激の付加により高次脳機能障がい者の理解は進むか」 26: 印刷中.
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
今年のお正月はぽかぽかあたたかく、晴天に恵まれましたね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2016年最初の開館日だった1月3日に開催された
1月のKidsサンデーの様子をレポートします!
毎年恒例のNPO法人 人と自然の会の皆さんによる
「ひとはくのお正月~日本の昔あそび~」が行われました。
たくさんのキッズの皆さんが凧を作って、深田公園で凧あげを楽しんだり、
羽根つきをしてぽかぽかになったり、昔ながらのお正月遊びを楽しんでいました^^
1月の「自然ってすごいラボ&プレイルーム」のテーマは「まつぼっくり」。
「まつぼっくり☆ラボ」では松ぼっくりの実験をしました。
松ぼっくりを水に入れるとどうなるでしょうか?!
皆さんもお家で実験してみてくださいね。
「まつぼっくり☆プレイルーム」では
大ザル小ザル松ぼっくり入れや、けん玉つぼっくりづくりに挑戦しました。
にんべん「人」に今年の干支を表す「申」で「伸」(のびる)という漢字になりますね。
今年もキッズの皆さんの好奇心がのびのび~っとのびますように!
次回のKidsサンデーは3月6日(日)です。(2月お休みです。)
ひとはくは今日から冬期メンテナンス休館に入り、2月6日(土)からオープンします!
2月も土日を中心にキッズの皆さんの参加できるイベントが盛りだくさんですので
遊びに来てくださいね!→イベントの予定はコチラをチェック!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
さて、今年も残りあとわずかですね(*^_^*)
12月26日(土)フロアスタッフとあそぼう♪「ミニアルバムをつくろう!」
をおこないました☆彡
1枚の紙の中央に切れ目を入れて、パタパタたたむと・・・小さな本のできあがり!
春夏秋冬のイラストにぬりえをしていきますよー!
まずは、それぞれのイラストについてのお話と作り方の説明から・・・
さあ!色を塗っていきましょう!
星やお花の切り抜きを貼ったり・・・
どの色を塗ろうかなぁ
皆さん、ていねいに塗ってくれていて、最後まで塗りきれなかったですね^_^;
続きはおうちでゆっくり仕上げてくださいね♪
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
さて、2016年1月4日(月)、5日(火)のフロアスタッフとあそぼう♪は、 「干支のおもちゃをつくろう!」です!
かわいい2匹のオランウータンの子供達が、スルスルと木登りしますよ☆
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12770
みなさんのお越しを、心よりお待ちしております!!
フロアスタッフ かどはまえりこ
12/23(水・祝)、ひとはくに『はばタン』が遊びにきてくれました。
いつもニコニコ笑っている『はばタン』は、ひとはくでも大人気。
この日の フロアスタッフとあそぼうのイベントは「ティラノ★ハット」でした。
ティラノサウルスのぼうし、うまくできるかな?
サイズを調整して... うしろのオビもかわいくデザイン
クリスマスツリーの前で、記念撮影です
ご参加いただき、ありがとうございました!
次回12/26(土)のフロアスタッフとあそぼうは、『ミニアルバムをつくろう!』です。
今年をふりかえるミニアルバムをつくってみよう!
12/27(日)は、いちにち遊べるワークショップ「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
カラフルなおゆまるから好きな色を選んで
自分だけのオリジナル、アンモナイトをつくってみましょう。
▲くわしくは、イベントのタイトルをクリックしてください。
ひとはくは、12/27(日)まで開館しております!
年末年始のおやすみ 2015年12/28(月)~2016年1/2(土)
冬期メンテナンス休館 2016年1/6(水)~2016年2/5(金)
フロアスタッフ まつだ
早いもので12月も残り僅かとなりました。
今年も多くのお客様にご来館頂き、誠にありがとうございました。
気温が低い日が続いていますね。
ひとはくスタッフは今年残り僅かな開館日も
寒さに負けず元気に皆さまのご来館をお待ちしております!
★イベント情報★ ※詳細はイベントスケジュールをご覧下さい。
12月26日(土) 今年を振り返る「ミニアルバムづくり」
12月27日(日) 大人気!「とっても簡単化石のレプリカづくり」
2015年12月28日(月)~2016年1月2日(土)は
年末年始のお休みです。
2016年1月3日(日)イベント多数! 「キッズサンデー」
2016年1月4日(月)5日(火)「干支のおもちゃをつくろう!」
ひとはくでお正月を過ごしてみてはいかがでしょうか?
皆さまのご参加お待ちしております(*^_^*)
今年も多くの方にさまざまなイベントにご参加頂きましたこと、
スタッフ一同、心より感謝し御礼申し上げます。
来年度もたくさんの笑顔にお会いできることをとても楽しみにしております。
フロアスタッフ くまもと
12/23(水・祝)のフロアスタッフとあそぼうは「ティラノ★ハット」です。
ティラノサウルスのぼうしをつくって、ティラノサウルスに変身しませんか?
ひとはくのクリスマスツリーの前で、記念撮影もできますよ。
ひとはく博士がトレードマークの はかせぼうし をぬいで
ティラノサウルスに変身!
みなさまのご参加
お待ちしております。
フロアスタッフ まつだ
もうすぐクリスマスですね♪
ひとはくのクリスマスツリーは、ご覧になられましたか?
4階ひとはくサロンに設置してある「クリスマス★メッセージボード」コーナーにも
たくさんのメッセージが集まりました。
ステキなメッセージ、ありがとうございます。
まだまだ募集していますので、
ぜひメッセージをかいてくださいね★
▲12月のイベント案内はこちら
博物館のおやすみのお知らせです。
年末年始 2015年12/28(月)~2016年1/2(土)
新年は1/3(日)より、開館いたします♪
また博物館はメンテナンスのため、1/6(水)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2016年1/6(水)~2016年2/5(金)
2/6(土)から開館いたしますので、
お楽しみに♪
明日12/19(土)の13:30~フロアスタッフとあそぼうは「クリスマス☆スノードーム」です。
ひとはくで、キラキラひかるスノードームを作りましょう!
フロアスタッフ まつだ
12月12日(土)・13日(日)に
フロアスタッフとあそぼう!画はくの日「はくせいひょうほんをかこう!」
を行いました☆
今回は、いつもは展示していない大型動物の標本や、外来種の動物標本など迫力満点の標本がいっぱい\(◎o◎)/!
目玉その1 イヌワシ!! 目玉その2 タイリクオオカミ!
かっこいいー!!
さあ!好きな標本をじっくり観察して描きましょう!
描いていただいた作品は、4階休憩コーナーに展示しています!
ぜひ見に来てくださいね。
ご参加くださった皆さん!ありがとうございました☆彡
次回、フロアスタッフとあそぼう!は
12月19日(土)「クリスマス☆スノードーム」です!
もうすぐクリスマス!ひとはくで、キラキラひかるスノードームを
作りましょう!
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12356
皆さまのご参加、お待ちしております!
フロアスタッフ かどはまえりこ
12月6日(日)、ひとはく探検隊が行われました!
今回のテーマは『ダンゴムシの観察』。
ダンゴムシをさがしに、みんなで博物館の外に探検にでかけました!
寒いこの季節、ダンゴムシは発見できるかな?
まずは隊長の鈴木研究員からダンゴムシのおはなしがありました。
隊長が今日のために用意してくれた熊手を持って、いざダンゴムシさがしに出発!!
ダンゴムシは暗くて湿った場所がだいすきです。熊手を使って落ち葉の下を掘ってみます!
ダンゴムシはいるかな?
プランターや石の下ものぞいてみよう。気をつけて持ちあげてね!
いました!ダンゴムシ!...ではなく、これはキマワリの幼虫です。
ダンゴムシや!どこにいるんだい!
その後、深田公園まで移動~。
宝探しのごとく、土をほりほり!!
「見つけた!」の声がちらほらと聞こえてきました。多い子は10個以上集めていましたよ!すごい!
ダンゴムシ以外のいきものも発見しました。
こちらは、ヤマナメクジの卵。※写真中央の白いぷつぷつ
つるつるのタピオカみたいできれい!まさかこれからあのヤマナメクジが生まれるとは...ブルブル。
隊長も思わず叫んだ!こちらは「コシビロダンゴムシ」。
う~む、素人が見てもなかなか違いがわかりませぬ。
少し赤みがかった顔が特徴のようです。
博物館に戻って、どんなダンゴムシがみつかったかみんなで観察しましょう!
おぉ!ハナダカダンゴムシの赤ちゃん発見!?また、ダンゴムシ以外にもカブトムシの幼虫も見つけました!
本日採集したダンゴムシの種類は...
★オカダンゴムシ
★ワラジムシ
★ハナダカダンゴムシ
★コシビロダンゴムシ
★ハクタイダンゴムシ
★ヒメフナムシ
計6種類でした!!
寒い中ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
くわしい報告書はただいま鋭意作成中です☆
完成しだい4階ひとはくサロンに貼り出しますので、ぜひ見にきてくださいね!
ひとはくの周りでは、晩秋を彩るコナラの黄葉が見ごろを迎えています。
いよいよ今年も残すところ あと20日あまりとなりました。
寒い日が増えてきましたね。キッズの皆さんは元気にお過しでしょうか?
12月6日は今年最後のKidsサンデーが行われました。
この日は 朝から冷え込んでいたにもかかわらず、
開館直後のワークショップにもたくさんのご参加がありました。
ご来館くださった皆さま、ありがとうございます!
◆たねタネ☆ラボ
植物専門の小舘研究員と一緒に、親子でいろんな「たね」の観察、実験をしました。
「ドングリ」が入っているのはこれかな?
あ~あった!
「ドングリ」は水に浮くかな?沈むかな?実験してみよう!
ポチャン!「お~」
結果は・・・皆さんお家で実験してみてくださいね!
◆落ち葉をはりつけ 絵をかこう
いろんな色、形の落ち葉をはって、自由に絵をかきました。
◆ミニ凧作り
お正月に飾って遊べる、かわいい凧を作りました。ステキなお正月になること間違いなし!
◆ひとはく探検隊「ダンゴムシの観察」
鈴木研究員を隊長にダンゴムシ探しに出発!!
めずらしいダンゴムシ、見つかるかな?
詳しくはフロアスタッフの報告をチェック☆
◆解説!丹波の恐竜化石
展示室には兵庫県内で見つかった恐竜やほかの生きものの
ほんものの化石がたくさんあって、びっくり!
◆たねタネ☆プレイルーム
「とぶタネじっけんじょう」、「どんぐりマラカスこうぼう」、「どんぐりボウル」の
3つのコーナーで、タネで遊んだり、タネを使った工作をしたりしました。
「ニワウルシ」のタネを床においた「まと」をめがけて落としたら・・・何点かな?
好きなドングリをケースに入れて、音を確かめて、
カラフルなテープなどでステキに飾りつけたらマラカスのできあがり。
マイドングリボールを選んで、ドングリのピンをたおす「どんぐりボウル」。
このあと、ストライクがでました☆
皆さんもボールとピンにぴったりのドングリをひろって、
どんぐりボウルに挑戦してみてくださいね!
2016年1月のKidsサンデーは1月3日(日)です!
NPO法人人と自然の会の皆さんによる「ひとはくのお正月」では、
はねつき、こままわし、凧づくりなど日本のお正月遊びがもりだくさんです!
新しい年のはじめに、キッズのみなさんにお会いできるのを楽しみにしています^^
<たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト>
≪おまけ≫
「どんぐりボウル」のために開発したピンを並べる道具です。
お家にある厚紙や段ボールで作れますよ^^
ユニバーサル・ミュージアムをめざして73
「異文化」間の対話
三谷 雅純(みたに まさずみ)
異文化に属する研究者おふたりの対話を「拝見する」機会がありました.
対話は議論ではありません.相手を言い負かすことが目的ではなく,相手の意見も認めながらも自分の意見をしっかり示すものです.ですから「対話」が成立するためには,自分の意見をしっかり持つこと,そして互いに度量の大きさや精神的な余裕が必要です.
おふたりは異なる文化に属する方です.文化に重い軽いはありません.その意味でおふたりは自分の属す文化に高いプライドを持ち,同時に異なる文化には敬意を払うべきだと,日頃からヒリヒリと感じておられるはずです.
まず男性がその対話の意義を説明します.おふたりの研究者に共通してわかる〈ことば〉は,もちろんあるのですが,日常,使っている〈ことば〉は異なります.そのために,一見,おふたりがコミュニケーションすることは難しそうです.ところが現在のICT(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー:情報通信技術)を使えば,そんなおふたりがコミュニケーションすることも,さほど難しくなくなりました.この対話のテーマ設定や話に必要な時間はどれくらいを想定しているかといった打ち合わせは,メールを使えばまたたく間にできてしまいます.このようにして打ち合わせをなさったのでしょう.
にこにこ微笑んでおられる女性は流れるように手を動かします.笑っておられること以外わたしにはわからなかったのですが,確かに口元も動いているようでした.ただ,女性のおっしゃったことがわかる方はあまりいないらしく,女性は意味の切れ目で〈ことば〉を止め,それを同時通訳者の女性が訳していかれます.男性も女性の〈ことば〉がわからないので,通訳の方が訳すのを待ってご返事をなさいます.
対話はこうしてゆっくりと,しかし確実に進んでいきました.
その対話から,わたしも初めて女性のたどった道筋を知りました.その女性によれば,研究職に就くまで女性は旅行会社に勤めていたそうです.最初はコンピュータの画面上で,その内,自分と同じ〈ことば〉をしゃべる人たちの旅行に添乗するようになったそうです.
女性の転機はヨーロッパで国際語に出会ったことでした.幸い女性はその国際語も身に付けていたので,旅行者の日常の〈ことば〉とその国際語の間で通訳することができました.つまり,その女性は4言語かそれ以上を使いこなせたことを意味します.これは希有な才能だと思います.
対話はまだまだ続きます.通訳の方も,おひとりでは疲れてしまいます.そのために,通訳者が交替してあたりました.(1)
☆ ☆
もう,おわかりかも しれません.対話をしていた男性研究者は広瀬浩二郎さん (2),女性研究者は相良啓子さん (3) とおっしゃいます.おふたりとも(わたしの知る限り)ごく普通に日本で過ごしてこられました.日本語はわかりますし,話すこともできます.しかし,女性の日常お使いになる〈ことば〉は音声日本語ではありません.日本手話といいます.日本手話は日本語ではありません.文法が違います.ですから日本手話をお使いになる方は,それだけで,少なくともふたつの〈ことば〉を使いこなしていることになります.
広瀬さんは視覚に頼らずに世界を見る研究者として,このブログにも何度か登場願いました.指先の感覚が鋭いことから,自分では視覚に頼らずに世界を見る人たちのことを「蝕常者」と呼んでおられます.また「蝕常者」の学びのスタイルや学問のあり方を「手学問」と呼んでいらっしゃいます.
相良啓子さんはこのブログにご登場願うのは初めてです.相良さんは十代後半まで聴者(ちょうしゃ:聴覚に頼って世界を聞く人)でしたが,お多福風邪の後遺症で,ろう者になったということでした(ご自身で,確か,そうおっしゃいました).
この文章の出だしでは,わざとおふたりの名前や,お使いの〈ことば〉を伏せて記述を進めました.そのために,どこかの少数言語を話す(晴眼者で聴者の)おふたりの対話だと思われた方もいたでしょう.この勘違いは,半分,当たっています.どこが当たっているかというと,日常の〈ことば〉が違う異文化に属する人と人の対話だという点です.広瀬さんは視覚に頼らにずに音声言語で,つまり聴覚言語でコミュニケーションを取っておられますし,相良さんは聴覚に頼らにずに日本手話で,つまり視覚言語でコミュニケーションを取っておられます.聴覚言語と視覚言語というコミュニケーションの仕方が違うおふたりの対話を可能にするのが,ひとつはコンピュータのようなICTであり,もうひとつは人による日本手話-音声日本語の同時通訳です.(もう一度強調しておきますが,日本手話は日本語とは文法の異なる別の言語です.現在のところ日本手話に書記体系はありません.日本手話-音声日本語の同時通訳は,大変な技術なのです.)
☆ ☆
それにしても広瀬さんや相良さんのことを「異文化に属する」とは,ずいぶんひどい言い方だと憤慨された方がいるでしょう.同じ民族なのは明白なのに,その人たちを,まるで「異民族あつかい」するとは何事だと怒る方がいらっしゃるかもしれません.わたしは「異民族あつかい」をしているのではないのです.「異文化に属する」と言っているのです.
それなら「文化」とは何で決まるのしょうか? 習慣で決まりますか? それとも食事の調理法?
コミュニティの多くの人が共有する地域の歴史でしょうか? あるいは〈ことば〉の違いですか?
いろいろな側面があります.その中で,わたしは〈ことば〉が一番わかりやすいと思います.〈ことば〉は自分自身を表現する重要な手段のひとつだからです.今,わたしは「言葉」や「ことば」ではなく,カッコ付きのひらがなで「〈ことば〉」と表現しています.これは通常の発話言語(=聴覚言語)だけでなく,手話(=視覚言語)も言語の仲間だということを表そうとしたからです.その〈ことば〉で,それぞれが異なる存在であることを主張する.ここではそれを「文化」と表現したのです.その「文化」というものがはっきりと示すのが,目を使わずに世界を認識する広瀬さんの存在であり,耳を使わずに世界を認識する相良さんの存在だと感じるのです.このことを,もっと別の言い方をしてみましょう.それは「一人ひとりがそれぞれ異なる存在であることを主張する〈ことば〉を持つ」のですから,当然,我われも,個別の「文化」に属するのだと思います.
例えば幼い子どもは,〈ことば〉がうまく扱えません.そのような子どもも,ここでいう「文化」を持つのでしょうか? わたしは持つと言えるのではないかと思います.もちろん,通常の意味で「文化」を持つ主体はコミュニティを構成する人びとです.子どもは最初から人びとに含まれてしまいます.その人びとが〈ことば〉で独自性を主張するから「文化」なのです.しかし,ここで「子ども」と言ったのは,「子どもは〈ことば〉で自己主張はできないけれど,独自の世界観を持つに違いない」と思ったからです.子どもたちは〈ことば〉がうまく扱えない.しかし,子どもたちなりの世界の見方をしている.アイヌやピグミーや手話を日常使っているサイナーといった人びとは「無文字文化」に生きる人です (4) が,「子ども」とは「無言語文化」とでも言いたい存在に思えたのです.
考えてみれば,わたしのような失語症者や高次脳機能障がい者とまとめられる人や知的障がい者,認知症者の中にも,決して数は多いわけではないのでしょうが,高度な「無言語文化」の体現者が存在します.まだ地域を移って間もない移民や難民も同じかもしれません (5).〈ことば〉で自己は表現できない.しかし,理性で(あるいは人間としての自然なの感情で)世界を捉えている.おいしければ,「おいしい」と(〈ことば〉ではなく態度や表情で)表し,美しいものに接したら,素直に「美しい」と(〈ことば〉ではなく態度や表情で)伝える.
そのような一人ひとりの居場所は,元来は〈ことば〉のいらない美術館や音楽ホールにあるのでしょうか?
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(1) 国立民族学博物館公開シンポジウム「ユニバーサル・ミュージアム論の新展開-展示・教育から観光・まちづくりまでー」(2015年11月28日~29日)
http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/news/rm/20151128-29
(2) 広瀬浩二郎さんのHPは
http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/organization/staff/hirose/index
にあります。
(3) 相良啓子さんのHPは
http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/organization/staff/sagara/index
にあります。
(4) もちろん「無文字文化」に属するからといって,「文字を使わない」などということではありません.アイヌ民族は日本語で読み書きをしますし,そればかりかアイヌ語を話せるアイヌ民族は,今となってはほとんどいないと思います.ピグミーも母語以外に,共存するバンツーや旧宗主国の音声言語を話しています.サイナーは手話を表す文字はありませんが,日本語の読み書きには,当然,不自由しません.
(5) わたしの書いた「生涯学習施設は言葉やコミュニケーションに障がいを持つ人と どう向き合うべきか : 総説」
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No24_04.pdf
に、高次脳機能障がい者や知的障がい者,認知症者やまだ地域を移って間もない移民な難民といった人びとが理解しやすい文章の書き方をまとめました。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
少し早いけど・・・☆・*∴。☆★メリークリスマス!★☆.∵.。!(^^)!☆・*∴¨☆∵¨*.・。*.・∴。*.
12月5日(土)に行われたフロアスタッフとあそぼう!「クリスマスリースをつくろう!」にご参加くださいましてありがとうございました。年内まだまだたくさんのイベントを準備しております。またのご参加を心よりお待ちしております。(*^_^*)♪ (フロアスタッフ てらおゆみこ)
12月2日に「ゆめはく」は、淡路島に行ってまいりました。
今回は今年度限りで閉校が決まっている淡路市の北西部にある淡路市立富島小学校(淡路市富島)を訪問しました。
全校児童数は50名で来年度から近隣の室津小学校とともに北淡小学校に統合されるとのことです。
児童のみなさんに思い出と感動を「ゆめはく」は届けます!
淡路に向けて出発! 明石海峡大橋を渡るゆめはく
淡路市立富島小学校到着です。 展示の準備中です。
昆虫タペストリー いろいろなひっつきむし
ティラノサウルス頭骨 淡路の化石
「丹波竜の話」 「淡路の化石の話」
「木の実の話」 ドングリの説明
オオスズメバチが大人気でした! ティラノサウルスの大きさにびっくり!
富島保育園のみなさんも見学 チョウチョがきれいですね!
ゆめはくも満員です! チョウチョとガの違いは何かな?
化石や植物のお話の中で子どもたちは熱心に手をあげたり、質問をしてくれました。
なかにはかなり専門的な質問もあり、子どもたちの勉強熱心さに感動しました。
帰るときはグラウンドから子どもたちが大きく手をふってくれて、とてもうれしかったです!
スタッフ 高橋 晃・半田久美子・坂田昌隆・塚本健司・中前純一(記)
小さな学校キャラバン2015はこちら
ひとはくにクリスマスがやってきました
4階ひとはくサロンにて、恒例の クリスマスイルミネーション が設置されています。
ツリーと一緒に記念撮影もできますよ。
▲左が昼間の様子です。夕方になって館内が薄暗くなるとイルミネーションが映えますね。
今年は、華やかなゴールドのツリーもあります+.。゚
← 「クリスマス★メッセージボード」 コーナー
クリスマスかざりに自由にメッセージをかいて
ツリーにかざりつけしませんか?すきな絵をかいてもOK♪
ご希望のお客さまは、
4階のスタッフに気軽にお声掛けくださいね
12月も クリスマス★スノードームづくりなど色んなイベントをご用意しております。
▲くわしくは、こちらをクリック
ひとはくは12/27(日)まで開館しております。
年末年始のおやすみ 2015年12/28(月)~2016年1/2(土)
フロアスタッフ まつだ
もうクリスマスまで1カ月をきりました。
クリスマス一色の町にとてもうきうき(^^)♪
さて、今回はクリスマスにぴったり!
「マツボックリでツリーをつくろう!」のイベントを行いました!
可愛くデコレーションして、自分だけのオリジナルツリーをつくりましょう★
まずはマツボックリのお話から。
マツボックリの種はどんな形?
みんな興味深々!
お話の後は早速作業開始です!
ビーズにお星様に、雪の結晶...どれをつけようかな?
もう完成間近!うきうきするね!
仕上げはお父さん、お母さんと。
グルーガンでマツボックリを土台につけて完成です(^o^)☆
手作りのツリーとみんなの笑顔。
きっと素敵なクリスマスになりますね!
最後に4階サロンのツリー前ではい、ポーズ♪
可愛いツリーの集合に、スタッフも感激!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは12月5日土曜日「クリスマスリースをつくろう!」
手作りの可愛いリースをつくってみませんか?
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12353
4階サロンもすっかりクリスマス仕様。
ぜひ、綺麗なツリーに会いに来てくださいね。
ご来館を心よりお待ちしております(^^)
11月3日(火・祝)と7日(土)
フロアスタッフとあそぼう「オリジナルとんぼをつくろう!」が行われました♪
本物そっくりのとんぼの模型をみんなでつくります!
作り始める前に、とんぼ○×クイズ大会が行われました♪
みなさん元気よくクイズに答えてくれていましたよ(^v^)
○×クイズが終わったら、さっそくとんぼづくりです!
説明を聞きながら、みなさん真剣に取り組んでくださいました!
★★★11月3日(火・祝)のようす★★★
バランスよく土台にのるかな...? のりました!!!
★★★11月7日(土)のようす★★★
ほんものの標本を見ながら、とんぼの翅(はね)をていねいにに描いてくれました!
親子でご参加いただいたり、おとうさんや彼女!?へのプレゼント用に作られるお客さまもいらっしゃいました!
オリジナルとんぼ、気に入っていただけたかな?(^^)
★★★★★★★★★ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!★★★★★★★★★
先日のブログでも紹介しましたが、
11/3(火)、関西テレビ「よ~いドン!」に人と自然の博物館がテレビで紹介されました。
博物館の玄関である3階入口、兵庫県でみつかった丹波の恐竜たちがお出迎え♪
そしてタレントの円広志さんに、古谷研究員が 3階 丹波の恐竜化石について解説。
丹波の恐竜化石は、新種の恐竜としてタンバティタニス・アミキティアエという学名がついております。
ご覧になられているのは恐竜の産状レプリカですが、本物のタンバティタニスの化石も展示されていますよ。
▲タンバティタニスの しっぽの化石である尾椎(びつい)の重さ体験コーナーもあります。
円さんが かぶってらした恐竜は、エントランスの
ミュージアムショップ「かぶりもの」コーナーに♪
大迫力の恐竜になりきってみよう!
◀当館の三枝主任研究員の監修の
「丹波の恐竜フィギュア」販売中!
恐竜以外にも、動物、昆虫、植物いろいろなものが博物館にあります。
イベントもたくさんありますので、ぜひお越しください。
フロアスタッフ まつだ
11/8(日)ひとはく探検隊「きのこGETだぜ!」を行いました!
当日が雨...。まさかの中止!?と思いきや、なんとか雨が上がってくれました!
朝からたくさん集まってくださったみなさんのおかげでしょうか(^^)?
外はすっかり秋模様、落ち葉の中を進んでいきます。
さぁ、どんなきのこに出会えるかな?
みなさん地面とにらめっこ!真剣です!
落ち葉の下、木の根元...まるで宝探しのようですね(^^)!
「見つけた!」そんな声があちこちから!
「これはなんですか?」
秋山研究員のまわりはたちまち子どもたちでいっぱい!
みなさん、とても上手にきのこを探してくれました!
見つかったきのこはなんと10種類以上!
スタッフも大興奮のひとはく探検隊でした(^▽^)!
ちなみに、今はきのこだけではなく、
紅葉のベストシーズンでもあります!
深田公園も美しい秋の景色を楽しんでいただけますよ。
ぜひ一度、お越しください(^∨^)
次回のひとはく探検隊は12月6日に行われる「ダンゴムシの観察」
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11843_subkeyFILE3
身近な生きものダンゴムシ、じっくり観察してみましょう!
みなさまのご参加、こころよりお待ちしております!
ユニバーサル・ミュージアムをめざして72
「柳に風」
「河合雅雄さんがおっしゃったこと」へのご感想-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
このブログは、自分では認識できない多様な人びとの感覚や世界観もあるんだとおもしろがって書いています。河合雅雄(かわい まさを)さんの書かれてきたことも、本質は同じだと思います。
前回書いた兵庫県宝塚市のシンポジウムでご一緒した日本脳外傷友の会の東川悦子さんは、河合さんの「柳に風」について、こうお書きです。
本日の「柳に風」のお話も、東京下町生まれの私にとっては、ちょっと反省させられるお話しでもあります。まあ最近は歳のせいか、まともにあちこちにぶつかって、喧嘩を吹っ掛けることはなくなりましたが......。
<ケ・セラ・セラ>と思う反面、日本脳外傷友の会を立ちあげた動機も、あまりにも脳損傷者への施策が何もなっかったことへの怒りから発しています。運動を始めてみれば、あちこち問題だらけ。そして今や、日本国憲法さえもあやしくなっているという世の中に、怒らずにはいられないという気もします。
5歳で終戦を迎え、子供ながら、焼け野原(の中)で、絶対戦争のない平和な国を作ろうと思っていたのですから。その後70年も頑張って働いてきて、 こんな世の中しか作れなかったのかと思うと、死んでも死にきれないという気もします。
一方で、なるようにしかならいのだから、<ケ・セラ・セラ>。今日も元気に終わった、明日も元気に働こうとも、思うのですね。
忙しい日々の中で、「あれ、こんな花が咲いた!」と喜んだり、おいしいもの食べて満足したり、単純なものです。
「昨日又、かくて ありけり、明日もまた かくて ありなん」(1) の東川です。
姫路循環器病センターで言語聴覚士をなさっている高月容子さんも、似た感想を送って下さいました。
毎日カリカリしながら生きていく中、この度の『柳に風』のお話はとても身に染みました。
これからは『柳に風』を思いながら、出来るだけ肩のちからを抜いて生きていこうと思います。
中西祥子さんは高次脳機能障がい当事者の立場から、次のような感想を送って下さいました。文意を変えないように気を付けながら、少し読みやすくしました。中西さん、これでいいですか?
「柳に風」の話 ほんとうに 私も そう思いました。
私は 子供時代から 心臓が 悪い事は わかってたけど、私には ナカナカ(なまじっか)体力が あったのです。心臓の事には自覚が ないし 対策も 何もしてないので、心房細動の不整脈が原因で 脳梗塞に なったのです。それで 後遺症が 残りました。
8年前に (別の)大きい病気をしたので 自覚しようとしてます。頑張り過ぎないように してます。
私の後遺症の「失語症」と「聴覚失認」は、脳の中で 別々に起こっていると 思っています。
(脳梗塞の)入院時に 担当の先生から 「一過性脳虚血発作(TIA)が 以前から2~3回 あったと思います」って 言われた。入院の時から 「前ぶれ」のような事が 気づきに(なって、)思い出しました。その時から 妹と筆談でコミュニケーションが 出来ました。
通院の時に 難しい本で(=を示して) ST(=言語聴覚士の)先生から「聴覚失認」(とは、どういうものか)を教えてもらいました。
「一度の脳血管障害で 両側の聴皮質や聴放線が障害されることはまれで、多くは過去に脳血管障害の既往(きおう)があり、そのときは一次的に片麻痺や失語症状が出現するが回復し、そのあとに反対側の大脳半球に脳血管障害が生じて、初めて言葉も音楽も聞き取れなくなる。」
「(中西さんの)聴皮質あるいは聴放線が損傷されているにもかかわらず、聴覚作用は完全に失われることはない。残存聴覚作用は脳のどの部位で認知されているのか。単なる半射作用なのか、まだわかっていない。大脳に副次的な聴皮膚の在存がありうると推測している。このようにもう一つの聴覚神経系は脳のどこにあるかを明らかにすることが大きな課題として投げかけられている。」
私の障がいを このメモでは 解りました。それで 前向きに できました。
以前のこのコラムで登場をお願いした関 啓子さん (2) は、ご自身が神戸大学で言語聴覚士を目指している学生に教えている方です。また高次脳機能障がい当事者でもあります。
私にとって「柳に風」と言う河合雅雄さんの発言は、レジリエンス(=回復力や復元力)という意味に解釈され、大変深い内容と思います。クローズアップ現代でも取り上げられた「折れない心」を意味します。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3486_all.html
番組によれば、(ナチスの行ったユダヤ人や障がい者に対する)ホロコースト(=大量虐殺)を経験した子どもたちの調査の結果、落ち込み前向きに進めない子どもがいた一方で、トラウマを乗り越え前向きに明るく生きた人たちもいたそうです。
その人たちに共通する性格傾向は、逆境にあっても楽しみを見出す、ユーモアを解するなど人生に前向き・肯定的とくくれるようなものであったとのこと。
私は自分の経験を語るとき、よくこの言葉を借用しています。
皆さん、ありがとうございます。
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(1) 「昨日又、かくて ありけり、明日もまた かくて ありなん」は、島崎藤村の「千曲川旅情の歌」の二番のはじめ「昨日またかくてありけり 今日もまたかくてありなむ」から取ったものだと思いますが、東川さん、違いますか?
(2) 関 啓子さんのホームページは、
http://brain-mkk.net/
です。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして71
「柳に風」
「河合雅雄さんがおっしゃったこと」へのご感想-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
今回のコラム「河合雅雄さんがおっしゃったこと」 (1) に興味を持って下さった方から、いくつかご感想をいただきました。ありがとうございます。
本題に入る前に、少しだけ寄り道です。
10月に兵庫県宝塚市で高次脳機能障がいの啓発シンポジウムが開かれました。これに参加してきました。シンポジウムでは言語聴覚士の方が「高次脳機能というものを、どうとらえるべきか」とか、高次脳機能障がい者ご自身の対談が企画されていたので、わたしにとっては本当によい勉強になりました。わたしも失語症という高次脳機能障がい者のひとりですが、ダメージを受けた脳の場所は一人ひとり違うので、さまざまな高次脳機能障がい者の意見は新鮮です。新しい認識が得られるのです。
脳にダメージを受けた「さまざまな高次脳機能障がい者」というのは、ちょうど手足や内臓など、ダメージを受けた身体の場所によってそれぞれ違う症状が出ることに似ています。脳は身体のいろいろな場所を個別にコントロールしているからです。ただし、身体の動きを司るだけではなく、脳は思考や感情といった形にはならない重要な働きもしています。身体のコントロールよりも、もっと広い範囲にわたるのです。
夕方からシンポジウムの参加者が集まって、歓談と意見交換をする機会がありました。本当であれば、わたしは夕方から行われる催しには参加しません。高次脳機能障がいのせいで、極端に疲れやすいからです。しかし、その日は大勢の高次脳機能障がい者が参加しています。医師や言語聴覚士もいます。体調が悪くなっても大丈夫そうです。安心して任せておけばよいでしょう。わたしは歓談に参加して、おしゃべりを始めました。
しゃべり始めて一時間も経った頃、おかしな感じがしました。初めての感覚です。最初は何が起こっているのか、よくわかりませんでした。
おしゃべりをしている相手の口元が、音もなくパクパクと動いています。その上、微笑んでいます。でも声は聞こえません。確かにワーンというノイズは聞こえるのですが、言葉が聞こえない。ふしぎな感覚でした。わたしは、これが「聴覚失認」かもしれないと思い当たりました。厳密には違うのかもしれません。しかし、ノイズは聞こえるのに言語音は聞こえなくというのは、いかにも「聴覚失認」だと思えてしまいます。
いずれにせよ、その聴覚失認(もどき?)の感覚がわたしの身に生じて初めて、やっと「聴覚失認」を実感できた気がしました。聴覚失認という現象が不思議でも何でもなくなりました。それまでのわたしは「言語音が聞こえる」のは当たり前でした。言葉は身近にあったのです。それが具体的に「聴覚失認」を体験したのです。
大げさに聞こえるのかもしれませんが、自分自身の「聴覚失認」は、研究者として貴重な体験だった気がします。
10分ほどして、わたしの聴覚はもとに戻りました。わたしと話をしていた人は医療関係者でしたので、わたしのようすが変だと気が付いたかもしれません。でも幸いなことに、その方はごく自然に振る舞い、微笑んで、わたしが話し始めるのを待っていて下さいました。きっと、ようすは変だが、その内、元に戻るということを経験から知っておられたのでしょう。
☆ ☆
このブログに書いてきたことは、多様な人びとの感覚を見直し、人を「目が見えない」とか「耳の聞こえない」といったマイナスのイメージで捉えるのではなく、こんな世界観もあるんだとおもしろがる。伊藤亜紗さんが『目の見えない人は世界をどう見ているのか』で書かれたこと (2) を、目を使わない人だけでなく多様な人を対象に書くことでした。ですから、このコラムは福祉がテーマではありません。ましてや自分のことでもあるのですから、失語症や高次脳機能障がいの不利益を訴えて「哀れを誘う」ことでもありません。わたしの書くことに障がい者の「不幸」や「悲しみ」といったテーマ設定はありえません。
河合雅雄(かわい まさを)さんの書かれてきたことも同じだと思います。
性格によるのか、志向によるのかはわかりません。「自分は河合さんと似たところがあるから、河合さんのように偉いのだ」などと言うつもりもありません。河合さんは河合さん、わたしはわたしです。それぞれ別の人格なのですから、個人個人、分けて判断してもらうべきだと思っています。
インドネシアに連れて行っていただき、わたしが脳塞栓症を発症した後も、いっしょにフィールド・ワークをして下さった元京都大学霊長類研究所の渡邊邦夫さんは、次のような感想を送って下さいました。意味がわからないといけませんので、カッコに入れて補います。
私も河合さんから「柳に風」の話を聞かされたことがあります。
河合さんは、子供の時から喧嘩はそれなりに強かったんだけど、いかんせん結核をやったせいで(体力が)長続きしない。すぐに熱が出るので学校を休むことが多く、(そんな時)裏山に入っては自然と語らっていたんでしょうね。それで、いろんな思いやイメージを膨らませて、人にわかりやすく伝える術を身につけたんだと思います。
「原稿を頼れた時に、イメージがすっと湧いてきたものは、すぐに書ける。そうでないものは、呻吟しても、なかなか書けない」と言っておられました。長い自然との語らいによって身についたものを、一気に文章にして書いていく。それが面白く読める含蓄のある文章の基になっているんでしょうね。
自分の不幸を話のネタにして、笑い飛ばしてしまう。
このアフリカのロアロア(=ロア糸状虫)にやられた時でも、医者に行ったら他にもたくさんの熱帯病を持ち帰っていて、大変重宝がられたとか、(河合さんの書かれた)『ゴリラ探検記』 (3) でもジープが横転して大怪我をしながら、「『ライオンがいるぞ』と言って気を失った」と書く。
事故の時に一緒だった水原洋城さん (4) に、本当ですかと聞いたら、「肋骨を何本も折って、アコーディオンみたいになっていて、イタタ!イタタ!しか言わなかった」とか。
こうやって前向きにプラス思考で生きて行くのがいいんでしょうねぇ。なかなか真似のできないことです。
サル学者の仲というのも、必ずしも、いつもいいだけじゃなかった。当然でしょうね。河合さんは「いつもは仲が悪いけど、何事かがあれば団結するんだ」とも言ってました。
私は川村(俊蔵:しゅんぞう)さん (5) の弟子だったけれども、河合さんには可愛がってもらいました。本当は私が勤務した宮崎県の(京都大学霊長類研究所)幸島観察所には直系の弟子をいれたかったのでしょうけれども、そんなことは、おくびにも出さずに、幸島の運営だけでなく、たくさんの支援を頂きました。
偉い先生はたくさんいたけれども、やっぱり人間的に、とてもできた先生だったなぁと思います。だから今でもたくさんの人に取り巻かれているし、91歳になっても、まだ重要なポストで活躍できる。堺屋太一さんが「80歳過ぎて、まだ影響力を残していたら、人は妖怪と呼ぶ」と書いてますが、まぁ、河合さんは大妖怪でしょう。
わたしのひとはくブログを覗いて、いつもご感想を下さる山家健盛さんは、下さったお手紙の中で、このように書いておられます。
私は 伊谷先生や河合先生のご著書 何冊か読んでおります。河合先生の事は三谷さんからもお聞きしておりますが、ご自身でも片肺がつぶ(潰)れている事を書いておられます。弟さん(=ユング派の心理学者だった河合隼雄さんのこと:三谷)の方が先にお亡くなりになったのに、河合先生は今もあちこちの会に出席して挨拶されておられます。
一病息災を体現されているのが、河合先生だと思います。
河合先生がおっしゃった『ヤナギに風について......』は、本当だと思います。しかし、ついつい かっとする事もあるのが日常生活で起こりがちな事かと思います。心したいものです。
残りは次に続きます。
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(1) コラム「河合雅雄さんがおっしゃったこと」は:
http://www.hitohaku.jp/blog/2015/10/post_2074/
(2) 伊藤亜紗さんの『目の見えない人は世界をどう見ているのか』は:
http://www.hitohaku.jp/blog/2015/09/post_2065/
http://www.hitohaku.jp/blog/2015/09/post_2066/
(3) 『ゴリラ探検記』は光文社版や講談社学術文庫で出ていましたが、今は筑摩書房の全集
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480045065/
でしかないようです。
(4) 水原洋城さんは日本モンキーセンターの研究員、東京農工大学の教員をお勤めになりました。わたしの本棚を見ると『ニホンザル行動論ノート』(どうぶつ社)がありました。
(5) 川村俊蔵さんについては「河合雅雄さんがおっしゃったこと」
http://www.hitohaku.jp/blog/2015/10/post_2074/
に書いておきました。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
10月31日(土)、11月1日(日)の「フロアスタッフとあそぼう!」は
どうぶつビンゴでした。
まずは、動物の展示を見ながらクイズやお話をしました。
さすが本物の動物を使った剥製の標本は迫力ありますね。みなさんとっても熱心にお話を聞いて答えてくださいました。 さて、いよいよお待ちかねのビンゴ開始!
スタッフが箱から動物のしるしのついたボールを1つずつ取り出します。
みなさん動物たちのお話を思い出しながら、動物の絵の描かれたビンゴカードにチェック! カードのチェックが並んだら「ビンゴ~!」
ビンゴになったお友だちから順番に、ステキなひとはくグッズのプレゼントがありました。
みなさんご参加いただき、ありがとうございました!!
次回11月7日(土)の「フロアスタッフとあそぼう!」はオリジナルとんぼをつくろう!です。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12346
(フロアスタッフ いしくら)
企画展「学んで魅せる標本展」の関連講座として、「自然史標本を魅せる多様なアプローチ」を10月25日に開催しました。
プログラムはこちらです → http://www.hitohaku.jp/blog/2015/10/post_2069/
おかげさまで、満員御礼!! 北海道、四国、九州そして沖縄の方まで、100人を超える色んな方々が参加くださいました。
一般親子で来てくれた人をはじめ、自然愛好家の方、各地の博物館の学芸員さん、ボランティアスタッフの方、水族館や動物園の関係者の方、展示会社の方、芸術作家さん、大学生、高校生、中学生、小学生、幼児、雑貨屋さんや市役所の方など、とってもバラエティーに富む聴衆でした。マニアックな内容なんだけど、幅広い層の聴衆が訪れてくれる、そんな自然史にまつわる講座ができればという念願がやっと叶いました。なぜか標本持参の参加者も多く、参加者どうしの交流や意見交換もはかどりました(豚の眼球の封入標本をプレゼントされちゃいました!)。これも、ユニークな演者のみなさんのおかげ、ありがとうございました。
講演では、最初にわたくし三橋が、全体の趣旨説明として、標本づくりにもイノベーションが必要なこと、そしてその技法が誰もが取り組めるようにダウンサイジングすること、そして活用の場面と交流の舞台が必要であることについて説明し、今回のスピーカーの簡単な紹介を行いました。
ここからがお招きした講師のみなさんのお話です。
まずは御影高校の河合先生から、「高校生がつくるキノコ標本と展示」についての解説。
キノコの標本作りの方法や、高校の授業や部活動(通称きのこ部)での取り組みを紹介。活動のなかで兵庫きのこ研究会さんとの連携が大きな役割を果たしていること、ひとはくとの関係についても説明いただきました。近隣公民館やショッピングモールでの展示、学会への参加、テレビ出演、当館の20周年での秋篠宮さんへのプレゼンテーションなど、標本があって、博物館の内外での活躍の場があったことが大切だったとのことでした。写真は、ゆめはく号をつかった1日だけのきのこ野外博物館の様子、実際の標本と採れたての標本を即興展示。YMCAさんの主催で小さい子供たち向けのきのこ観察会を行い、神戸界隈の大学生スタッフ、御影高校の生徒、神戸市、ハイキングにおとずれた年配の方々との交流が実現。幼児へのケアはYMCAや大学生のスタッフに応援いただいて役割分担。講演では、うまく連携を図ったさまざまな活動が紹介されましたが、どれも色んな立場の方々と協働し、多世代交流する、そんな舞台も標本がきっかけで生み出されています。アンケートには、こんな高校に通いたかったという声がありました(当然!)。ときどき、連携が目的になってしまうことがありますが、目的のための連携がごく自然体で表現されていました。
つぎは、えぞほね団sapporoです。こちらは新進気鋭の札幌発の標本づくりグループです。
発表者は、団長の工藤智美さん。さすが動物園のエデュケーター出身で説明が上手すぎ。ネタも最高、関西人より関西人ぽい?!
札幌市博物館活動センターにて活動されているボランティアグループで、施設の展示をつくったり、札幌市内の各地でアウトリーチ展示やワークショップを開催されています。作成されているのは、哺乳類の骨格標本やプラスティネーション標本、透明標本、マグネットで着脱できる豚足など色々。団員はおよそ30名程度で、主婦の参加が多く、子どもを送り出してから、いそいそと活動されるとのこと。メンバーには多彩な方がおおく、特殊メイクの達人、デザイナーなど。そんなわけで、おしゃれなディスプレー、ユニークな表現(紙で鉄棒をつくって逆上がりするプラスティネーションのカエルが・・・)が特徴的。実験的な標本づくりに果敢に挑戦中で、触れる透明標本やにわとりの胚発生の様子を樹脂で固定するなど、先進的で先駆的な活動に周りが圧倒されました。今回参加されたプロの学芸員さんが、もっとも衝撃を受けたようです。こうした実験的な取り組みがあるからこそ、ボランティア活動に人が集まり、継続するのだろうという印象を多くの人が持ちました。活動の舞台となっている「札幌市博物館活動センター」の素晴らしいサポートも注目されました。新しく建設が予定されている札幌市立博物館が楽しみです。
つぎは、ウサギノネドコの吉村さんからの話題提供。京都で雑貨屋さん、宿、カフェを営んでおられます。
もちろんキーワードは標本と自然の造形美!
ともかく、標本が圧倒的に綺麗でおしゃれ。ホームページを見て頂ければ、一発で気にいっていただけると思います。もちろん、綺麗なだけでなく、ストーリーがちゃんと作られていて、キューブ状の標本を並べかえて、キュレーションできます。今回の演者のなかで、最も自然の造形美へのこだわりが鮮明な方でした、それとウニ愛!。生物系のスタッフだと、どうしても「名前」やら「レア度」から入ってしまうのですが、ごくごく身近なものに造形美を見出して、しかも自然の状態以上に綺麗に見せてしまう吉村さんのアート力に脱帽です。何度も繰り返します、綺麗すぎ。カフェや雑貨屋さんにやってきて、自然史に関心をもってくれる人がたくさんいるようで、博物館の大応援団の役回りを果たして頂いています。会場には、ウサギノネドコFANの方もたくさん来られていて、自然史博物館が近くなったというご意見も頂きました。ちなみに、美しい封入標本は、すべてピュア・アクリル樹脂製で作成されていて、僕らがつくる不飽和ポリエステルの樹脂とは違います。こっちの標本づくりは本気バージョンです。アクリル樹脂で簡単につくる方法を開発する気にちょっとなりました。
最後のおおとりは、成安造形大の宇野君平さんからの話題提供で、巨大な鉄鋼アート、サイエンスとアートが融合したワークショップの話し。会場から、来年予算とりますから来てください♡、とプロポーズの声も掛かりました。
琵琶湖に生育している植物プランクトンをでっかく鉄鋼で再現してみたり、花粉をモチーフにした大きな鉄鋼オブジェが紹介されました。上の写真のスライドに出ているビワクンショウモを博物館の顕微鏡で覗いたときの衝撃をアートとして再現されています。小さなプランクトンをどう魅力的に展示する方法は、博物館業界でも大きな課題。宇野さんの方法は明快で、しかも自然史の研究者との連携をみごとにプロモ―ションされています(詳細はこちら)。顕微鏡で観察してスケッチ、そして粘土などで造形して、作品をみんなで鑑賞&解説、そして大きなアート作品を楽しむ。そのまま、水生昆虫で真似させていただきたいです(イカやクモ、種子で真似すると言ってるウチの学芸員さんたち・・・)。作成されたプランクトンの作品が成安造形大の屋外に飾られているとのことですが、琵琶湖博物館の方から双眼鏡でみたら、顕微鏡でプランクトンを見る感じになるっていう発想が面白すぎです。どれもスケールを上手に変化させて、人の心に響くように作品に活かされているのがすごい。琵琶湖でプランクトンファンが増えたとしたら、それは宇野さんのおかげかなと思えるほどでした。
4題の講演が終わったあとに休憩。なぜか標本持参の方もおられて特別披露。これから某所で活用されるシュモクザメのプラスティネーションが登場して、子どもも大人もエキサイティング(頼むから休憩してください)。
休憩のあとは、パネルディスカッションです。
コーディネーターは、なにわホネホネ団の団長・西澤真樹子さんが登場し、進行をお任せ。
きっちり、たのしく質問をさばいていただきました。
発表の補足などに加えて、標本づくりや作品づくりでの苦労やエピソードをパネリストから紹介いただきました。4題ともに、標本作りにストーリーがあり、色んな発表の場での交流が新たな価値を生み出してゆくことが良くわかりました。また、会場からの質問もたくさん。とってもマニアックな技術系の質問や運営のノウハウについてや、素朴な質問など、ともかく色んな観点からの質問が飛び交いました。印象に残ったのは、発表や展示する場としての博物館の役割、特に、多くの人が気楽に参加できて、研究者だけでなく、いろんな立場で何かに取り組んでいる方々との交流の場があることが重要であることを、パネリストをはじめ会場の方々に共感頂いたことです。発表する場があり、そこで議論することが最大の学びになり、活動を持続させる糧になるとのことでした。当館がこれまで10年来取り組んできた『共生のひろば』が、まさにその役割を果たしているとの指摘も。今年も2月11日、より幅広い層の方に呼びかけて開催しますので、こちらもどうぞよろしくお願いします(宣伝)。また、今年の12月12、13日は、京都で「いきもにあ」という生き物好きの方が集う大きなイベントもあります。関心のある方は、ぜひ。
最後に、こうした展示や標本づくりに関する公開講演会を開催する動機は、2013年に丸山宗利さんとのコーディネート企画で、九州大学総合研究博物館で開催された公開講座「自然史標本の最新作成技術と魅せ方」(togetterのまとめが面白い)に参画したことです。ここでも予想以上に多くの方が参加されて(会場が溢れかえる)、なおかつ自然史分野ではない方の参加、専門分野もバラバラの若い学生さんが熱心に聞いてました。僕が河川生態学の話をしても、こうはならないのに・・・。自然史に関心をもってもらうやり方として、もちろん野外観察や生物学の講座も大切なんだけど、博物館らしく展示という切り口から入ると、より多くの人が関われるし、ちょっと違った役割分担もできることを確信しました。
今回の講座でも、九大での状況をそのまま追体験することに。アンケート結果を拝見してもこれほど満足度が高いセミナーはかつてありませんでした。自然史博物館って実は面白いところなんですね、昔とはえらい変わりようですね、という声も。なかでも一番の感激は、20年間ずっと特定分野の講座しか参加したことが無かった人が、はじめてその分野以外の講座に参加して、しかも大変参考になったとのこと、そしてまた参加しますとコメントを頂いたことです。ちょっとだけ間口が広がったのかも。自然史の本質が多様性であるように、自然史の学び方や楽しみ方にも、もっともっと多様性が必要なのでしょう。スタッフ・演者一同、来年もこうした公開講座、どこかでやろう!ということで幕を閉じました。すばらしい演者の皆さん、ご参加くださった皆さん、会をもりあげてくださり、ありがとうございました。
(みつはしひろむね)
去る10月15日、ひとはくにあるタレントさんがご来館されました。
急いで展示室に向かうと・・・
ド派手な背広を着たおじさんがいる!!(@○@)
その隣にも見覚えのある後ろ姿が!
正解は...
関西テレビ「よ~いドン!」の取材でひとはくを訪れた、タレントの円広志さんでした!
ちなみに、円さんの隣に居るおじさんは我らがひとはくの古谷裕研究員です♪
タンバティタニスについて、解説をしてくださいました。
円さんの厳しいツッコミ!?もあったりして、和やかな雰囲気で撮影が行われていましたよ!
放送は11月2日(月)、3日(火)のいずれかの予定です。
関西テレビ「よ~いドン!」 9時50分~11時15分
※都合により放送内容が変更される場合もあります。
放送されるかどうかは当日までわからないとのことですのでご了承ください!
フロアスタッフ たにぐちはるな
今回は「どんぐり拾いにいこう!」
おとなもこどもも大好きなどんぐりを、深田公園へ探しにでかけます!
今日の隊長、植物博士の高野(たかの)研究員です。
公園の木々も色づき、すっかり秋のよそおいです。
今年はシラカシが鈴なりに実っています。
ここにも!あそこにも!
みんなのどんぐりバックは、どんぐりでいっぱい☆
どんぐり以外のものも発見!こちらはキノコかな?おおきなカマキリもいました!
たくさんのおみやげを持って帰っていただきました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!!
くわしい報告書はただいま鋭意作成中です☆
完成しだい4階ひとはくサロンに貼り出しますので、ぜひ見にきてくださいね!
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次回のひとはく探検隊は、「きのこGETだぜ!」です。
ポスターはこちら
11月はきのこのベストシーズン!きのこ探しにでかけましょう♪
みなさまのご参加、お待ちしております☆彡
フロアスタッフ かどはまえりこ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして70
河合雅雄さんがおっしゃったこと
三谷 雅純(みたに まさずみ)
今年(2015年)のノーベル生理学・医学賞に大村 智(おおむら さとし)さんが決まりました。アベルメクチンという物質を発見され、製薬会社といっしょに、アベルメクチンを基にしたイベルメクチンという似た名前の薬を開発されたそうです(ややこしい!)。Wikipedia によれば、イベルメクチンはリンパ系フィラリア症の特効薬だそうで、アフリカや中米、南米の国ぐにで駆虫薬として投与され、毎年およそ2億人もの人びとの生活を守っているそうです。
リンパ系フィラリア症は、別名ゾウ皮病とも呼ばれています。「皮膚がゾウの皮のようになる病気」です。何とも、おどろおどろしい名前です。カメルーンで親しくしていた知り合いの奥さんは、首が腫れていたので、いつもスカーフで隠していました。また別の男性――この人はそれほど親しくはありませんでした――は股(また)のリンパ節に寄生されて、片足が木の幹のように膨れあがっていました。リンパ系フィラリア症ではなく、同じ仲間の寄生虫であるロア糸状虫症だったと思うのですが、調子が悪いとおっしゃるムスレムのお爺さんは、顔をのぞき込むと眼球に糸状虫がいるようでした。
大村さんの研究は、このようなアフリカや中南米ならどこにでもある、そして人びとの生活を台無しにしてしまう寄生虫病を防いだのです。わたしも、アフリカでは確かノテジンというフランス製の薬を週に一回一錠服用して、糸状虫の寄生を防いでいた憶えがあります。
☆ ☆
この「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」とノーベル生理学・医学賞の大村 智さんが何の関係があるのかと思われでしょう。実は人と自然の博物館名誉館長の河合雅雄(かわい まさを)さんがアフリカ中央部のカメルーンという国で、マンドリルというサルや、その他の樹上性霊長類の調査を指揮しておられた頃、ロア糸状虫症(=ロア・フィラリオシス)という小さな白いミミズのような寄生虫に感染されたことがありました。それを大村さんのノーベル賞受賞で思い出したのです。わたしは大学院生として、河合さんのカメルーン隊に入れてもらっていました。
リンパ系フィラリア症とロア糸状虫症は別の寄生虫病ですが、フィラリアという同じ仲間の虫(糸状虫:しじょう・ちゅう)が寄生してかかる病気です。河合さんは日本に帰ってからロア糸状虫が見つかると、たくさんの原稿用紙を抱えて入院されたと記憶しています。ロア糸状虫の駆虫をしている間に、貯まった原稿を書いてしまおうとされたようです。
河合さんは、精神的にタフでした。
決して健康体というわけではありません。しかし、精神的にはタフでした。
「河合雅雄さんが健康体ではなかった」などと書くと、このブログの読者には驚かれる方がいるかもしれません。しかし、健康体ではなかったことは、すでにご自身がいくつもの本に書いていらっしゃることです。秘密でも何でもありません。河合さんは小学校3年生の時、小児結核にかかったそうです。その結核のために片肺が潰れてしまいました。そのために体が弱かったのです。河合さんはわたしに、「片肺飛行の身体障害者だと申請をしていたら、もう少し税金が安くなったかなあ」と、笑いながら、冗談口で言っておられました。「片肺飛行」とは、エンジンが片方、止まってしまった飛行機ということです。
療養で良くなっていたのですが、大学生になった時、結核は再発し、兵隊に行かずに篠山の家で療養されたとおっしゃいます。その療養生活のせいでだと思います。河合さんは小さな動物をかわいがり、飼っておられました。しかし、動物を飼っていたことの意味が、病気の経験のない方には通じないことがありました。
人と自然の博物館でされた講演で、療養中にかわいがっていた小鳥を圧死させてしまったことがあると話されたことがあります。よく慣れた小鳥だったそうですが、背中で遊んでいて、急に河合さんが寝返りをうったために、背中と布団に挟まれて圧死してしまったのです。
それを聞いた聴衆は河合さんのおっしゃっていることの意味がわからないという雰囲気でした。気まずい空気が流れました。
(あの偉い河合先生がおっしゃっているのだから、きっと大変なことに違いない。しかし、小鳥を殺してしまったことのどこが、それほど大変なのか、さっぱりわからない)
河合さんは反応のないことに一瞬とまどい、しかし、気を取り直して講演を続けられました。講演会の最後には、何事もなかったように安心して、皆さん、拍手をしていました。
今では有名になりましたが、河合雅雄さんが童話を書くときのペンネーム「草山万兎(くさやま まと)」は、ウサギの行動観察したことが由来だと伺っています。当事、大阪市立大学に勤めていた梅棹忠夫さんが河合雅雄さんの病気のことを知っていて、療養中の篠山の自宅でウサギを飼って、学問としてウサギの行動観察をするように勧めたのだそうです。
☆ ☆
わたしが脳塞栓症になって以後、河合さんはよく「柳に風」の話をして下さいました。
「ヤナギは強い風が吹いても折れることがない。風を受けて流すからや。風に刃向かって行ったのでは、ぽきっと折れてしまう」
これは、わたしや河合さんは体力がないことをよく自覚して、休む時には休む。そのことが大切だと言われていたのだと思っています。場合によっては諍(いさか)いに巻き込まれることもあるかもしれません。そんな時は「よく吹く風だ」と受け流しておくのが良い。そう言われていたのだと解釈しています。
事実、河合さんは、今では90歳を超えておられます。
「伊谷(純一郎)は亡くなった。川村(俊蔵:しゅんぞう)も亡くなった」
伊谷純一郎さんは、わたしの学部時代の、もうおひとりの恩師です。川村俊蔵さんは、直接、教えを受ける機会はありませんでしたが、(インドネシアの)スマトラ島の調査では大変に有名な方です。このコラムにも何度かご登場願ったかもしれませんが、川村さんの大学院生だった方が京都大学を定年退官された渡邊邦夫さんです。わたしは川村さんにはお世話になる機会がありませんでしたが、その代わり渡邊邦夫さんとはジャワ島のパンガンダラン自然保護区にご一緒して、病気をしてからも、調査に連れて行ってもらいました。
伊谷さんと河合さんは仲が良かったのですが、河合さんによると、性格はずいぶん違ったそうです(わたしは学部学生という立場でしたので、伊谷さんには、河合さんに接したように親密に振る舞うことはありませんでした。わたしが人と自然の博物館に来たのは、伊谷さんにお誘いいただいたからです。河合さんはその後に館長として来られました)。
「伊谷はイラチや」
「思い込んだら、我慢できんのや」
「(病気の)経験がないので、ちょっとしたことでシュンとなる」
伊谷さんは体力があったが、「柳に風」と受け流すことができず、ぽきっと折れてしまう。そんなことをおっしゃっていたのです。そういえば伊谷さんには、うつの時がありました。
☆ ☆
「伊谷は亡くなった。川村も亡くなった」
同僚が亡くなるというのは心細いものです。河合さんでも諍(いさか)いに巻き込まれることがあったに違いありません。しかし、体力がないことを自覚して「柳に風」と力を受け流し、決して折れることはありませんでした。90歳を超えた今でも活躍しておられます。
わたしは先日、61歳になりました。
90歳のお祝いの席で 左から、わたし、中川尚史さん(京都大学)、奥さま、河合さん
/三浦慎悟さん(早稲田大学)が撮って下さいました。
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(1) 梅棹忠夫(うめさお ただお)さんは国立民族学博物館の初代館長でした。
(2) 伊谷純一郎さんは京都大学理学研究科で教員をなさり、その後、人と自然の博物館の準備室長をなさいました。言うならひとはくの第ゼロ代館長です。
(3) 川村俊蔵さんは大阪市立大学で動物行動学の教員をなさり、京都大学霊長類研究所でアジアの霊長類の行動を研究なさいました。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
「はたらく くるま 大集合!」は、パトカー、消防車、レッカー車等々、任務に特化した「くるま」を集めたイベントです。
移動博物館車「ゆめはく」も、当館と加東市が連携協定を結んでいることもあり、加東市観光協会さんから、お声かけいただきました。
10月17日(土)当日は、秋晴れ。抜けるような青空です。
9時30分の開始早々、たくさんのちっちゃな子どもたちがやってきました。
真ん中にデーンといるのは、陸上自衛隊さんの「03式中距離地対空誘導弾・発射装置」。
さすが、存在感あります。
制服着用体験では子ども用の制服も用意されており、体験した子どもたちへは自衛隊グッズのプレゼントなども。
見習わないといけません・・・
ゆめはくも、すぐに、子どもたちでいっぱいになりました。
ネタは、鉄板の「むしむしみっけ」。
みんなは、いくつ、見つけられたかな〜
今日は「はたらく くるま」なので、スペシャルとして、「ゆめはく」の運転席にも乗ってもらえます!
みんなも、大人になったら、「ゆめはく」に乗って、日本中の子どもたちのもとへ、出かけてね!!
ところで、おとなりには、「ゆめはく」によく似たかたちの車がとまっています。
これは、神戸市立博物館の「おきしお夢はこぶ号」(置塩こども育成基金活用車)です。
「ゆめはく」の1年後に誕生した、移動博物館車です。
今回、はじめてのツーショットです!
ミュージアムの「はたらく くるま」が増えるのは、うれしいことです。
機会があれば、いっしょにお出かけしたいですね!
スタッフ 西村 敦・八木 剛
アシスタント 佐藤順子・徳平拓朗
10月になり葉っぱも色づいてきましたね(*^_^*)
そして、10月と言えばハロウィン!
本日、10月17日(土)『ハロウィン★モールでクモづくり』が行われました☆+。
まず、スタッフの説明と共にモールでクモをつくり
かぼちゃに顔やハロウィンの文字、おばけの絵などを描いてくれたので、オリジナルの可愛いかぼちゃがたくさんできました!(^^)!
そしてその後は...
ハットやマントを装い、ほうきを持って...魔法使いに変身!
つくったクモと一緒にパシャリッ!!!
明日、10月18日(日)も行っておりますので、たくさんのご参加お待ちしております♪
ハロウィン変身コーナーは、10月末まで常設で4階ひとはくサロンにございます。
ぜひ、変身してみてください♪
フロアスタッフ いのうえ なるみ
10月10日(土)、12日(月)に
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」をおこないました!
今回はハロウィーンヴァージョンということで、
クモやチョウなど、いろいろな標本を用意しました!
みなさん、真剣!
細かいところまで、しっかりと観察して描いていました。
身近な生き物も、じっくりみてみると
新しい発見があってとても面白い!
今回の画はくの日で、大人気だったオオヒクイドリ。
かっこよく描いてもらえてよかったね。
今回もたくさんのご参加、ありがとうございました!
描いてくださった絵は4階の休憩コーナーで展示しています!
ぜひ、見に来てください(^^)
次回のフロアスタッフとあそぼうは
17、18日の「ハロウィン★モールでくもづくり」です。
リアルなクモをモールでつくってみませんか?
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12340
みなさまのご参加、お待ちしております。
10月に入り、実りの秋を迎えましたね。
ひとはくの周りの深田公園でも、実りに実っているものを発見!!
(答えはページのさいご↓)
10月4日のKidsサンデーは気持ちのよい秋晴れの一日でした。
ひとはくではしんけんな眼差しのステキなキッズにたくさん出会いました!
◇展示室ツアー「ひょうごの自然じまんツアー」
キッズもおとなも一緒に兵庫の自然についてのクイズに挑戦して一喜一憂。
◇パネルシアター
展示室がシアターに早変わり。ゆったりとした雰囲気でお話が聞けます。
◇解説!丹波の恐竜化石
ひとはくの化石専門の研究員のレクチャーをききました。
◇ひとはく★HALLOWEEN
チョウ、トンボ、カメムシ...好きな生きものを選んで仮装しました!
二人が選んだのは...かっこいいオニヤンマ!
詳しいご報告はコチラから!
◇ひっつきむしラボ&プレイルーム
ラボではどのひっつきむしがどんなものにつくのかを実験!
プレイルームではひっつきむしでいろんな顔をつくったり、
顕微鏡でひっつくひみつを発見したりしました。
じつは このタペストリーの材料が、最初に公園で見つけた実っているものでした。
ということで、発見したのは...
コレ!草むらに入ってコレが服に付くと洗濯しても取れないことがあります。
答えは、ひっつきむしの一つ、アレチヌスビトハギ(マメ科)の実でした。
11月1日(日)はKidsサンデー・スペシャル2015inひとはくが行われます。
(主催:こども☆ひかりプロジェクト、協力:兵庫県立人と自然の博物館)
全国各地のミュージアムから、楽しいプログラムを持ってキッズに会いに来てくれますよ。
夏に大好評だった「むしむしたいけん」の秋バージョンや落ち葉のプールもあります。
キッズの皆さん、11月1日はひとはくに集合してくださいね~!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
「学んで魅せる標本展」企画展講座
自然史標本を魅せる多様なアプローチ
この講座では、自然史標本との接し方には、色々なスタイルが存在し、研究者だけでなく色々な人が関われることを知って頂ければと考えています。標本と言えば、昆虫をピンで刺して並べたもの、植物を台紙に貼ったものなどを想像しがちですが、それだけではありません。樹脂に封入する方法や動物の骨格標本、クラゲのゼリー標本など色んな方法があります。種類だけでなく、関わり方や活用の目的も多様。身近な自然素材を活かした素敵な雑貨、小さな微生物をモチーフにしたアート作品、高校の生物部や市民団体が取り組む標本づくりなど、発想しだいで自由な世界をつくりあがることができます。
このセミナーでは、そんな自由な世界を楽しんで頂ければと考えていますので、みなさま気兼ねなくご参加くださればと思います。
日時: 2015年10月25日(日) 13時30分~16時30分 終了しました。
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 大セミナー室
(観覧料のみ必要です: 受講料・申込みは不要です、どなたでも何歳の方でも参加できます!)
【 内 容 】
自然史標本の多様性 ~作り方と関わり方~ 三橋弘宗(兵庫県立人と自然の博物館)
高校生がつくるキノコ標本と展示 河合祐介(兵庫県立御影高等学校)
えぞホネ団Sapporoがつくる愉快な標本たち 工藤智美(えぞホネ団Sapporo・団長)
自然の造形美を伝える、根付かせる 吉村紘一(ウサギノネドコ)
小さな生き物を巨大化するアート 宇野君平(成安造形大学)
会場を交えてのよもやま討論会
コーディネーター 西澤真樹子(なにわホネホネ団・大阪自然史センター)
開催中の企画展情報はこちら(http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/hilyouhon.html)
当日のようすはこちら(http://www.hitohaku.jp/blog/2015/10/post_2078/)
(みつはし ひろむね)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして69
世界のとらえ方が違う人-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』をお書きになった伊藤亜紗さんは,美学という哲学の一分野を研究していらっしゃいます.また,ご自身でアート作品を制作してもいらっしゃいます.
美学というのはふしぎな学問です.もやもやとして輪郭が明らかでない,しかし,確かにそこにあるものを言語化する,言葉に直す試みだそうです.「輪郭が明らかでないもの」は,普通,言葉では表せません.なぜなら,「言葉にする」とは,何らかの意味で「形をはっきりさせる」とか「定義を下す」といった行為だからです.言葉では表せないものの代表が「美とか優美といった質をとらえる感性のはたらき」(p 25)であり,さらに「芸術」(p 25)だそうです.もやもやとして輪郭が明らかでないものを言葉に直そうとするのですから,美学では「質をとらえる感性のはたらき」や「芸術」が攻略の目標になるのです.
伊藤さんはある時,世界はこうだと感じている,その感じ方は人によって違うのだと気が付いたと言います.世界とは実のところ,個人個人で皆,違うと言っていいのです.その感じ方,つまり伊藤さん個人とは異なる世界観を持つ代表者が「目の見えない人たち」でした.「世界のとらえ方が違う人-1」にも書きましたが,伊藤さんのアプローチは決して「世界の中心にいる健常者が施(ほどこ)す福祉」ではありません.「見方を変えれば,世界はがらっと変わる」.そのドキドキ感こそ,伊藤さんが本当に伝えたかったことだという気がします.
同じような試みは別の本にもありました.志村真介さんのお書きになった『暗闇から世界が変わる――ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦』 (1) です.
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」(Dialog in the Dark: DID 〈暗闇での対話〉)はすっかり有名になりました.DIDのイベントを取り入れている博物館もあります.このコラムの読者には,ご存じの方も多いと思います.しかしDIDは,有名なわりに誤解を受けることが多いようです.「視覚障害者の暮らす世界を疑似体験できるイベント」だと誤解している方が多いのです.
志村さんは「視覚障害者世界を疑似体験」することを否定はしません.否定はしませんが,しかし,このイベントの本質は違うと言います.まず,このイベントのようすを説明しておきましょう.
DIDの会場は真っ暗闇です.その真っ暗ななかに,何かの品物や出来事があります(世界を目で見ている人にとっては,「隠されています」).その品物や出来事を使って暗闇だからこそできるしかたで楽しみます.楽しむ人は8人までのグループです.みんな「世界を目で見ている人」です.つまり普段は視力に頼って生活しています.ですがそこは暗闇です.視力は役に立ちません.きっと,すくんでしまって一歩も動けない人もいるでしょう.それを助けるのが「目の見えない人」なのです.DIDでは「目の見えない人」のことをアテンドと呼びます.
アテンドとは「案内人」という意味です.「目の見えない人」にとって暗闇は日常生活を過ごしている場所です.暗闇を自由に動けなくては,そもそも生活自体が始まりません.暗闇を自由に動ける能力があるのですから,急に視力を失って立ちすくんでいる「目で見ている人」をガイドすることは簡単でしょう.雑作もないことのはずです.しかし,「目で見ている人」にとってはというと,そこでは「目の見えない人」がスーパーマンのように感じるはずです.暗闇という空間では「世界を目で見ている人」ができないことをするのですから.
☆ ☆
日本では,本当に真っ暗闇にできる体育館のように大きな施設は,あまりないようです.しかし,DIDが始まったヨーロッパでは,例えば「暗闇のディナー(当然ワイン付き)」や「暗闇のボート乗船」といった催しがあると聞きます.8人もの人が一度に食べる「暗闇のディナー」には,ずいぶん大きな食卓が必要です.給仕は暗闇で日常生活を送るアテンドが勤めてくれるのでしょうが,それにしても料理を作ったり,運んだり設備は必要でしょう.第一,暗闇で注がれたワインをこぼさずに飲む時には,きっと緊張するはずです.「暗闇のボート乗船」に至っては,広い空間も必要ですが,それ以上にプールが必要になります.ぐらぐら揺れる不安定なボートに乗り込む時はアテンドを信頼して,普段は「目で見ている人」が「目の見えない人」に介助してもらう以外に方法はありません.
日本のDIDは,例えば「世界を目で見ている」小学生が集まってロープを握り,キャーキャー言いながらそのロープを頼りに進むとか,その進んだ先に何かおもちゃが置いてあって,それを子どもたちはこわごわ触ってみるといったものだと聞いたことがあります(違っていたら,教えて下さい).その時のアテンドは「目の見えない」スーパーマンが務めてくれます.暗闇の中で自分がどこにいるのかわからなくなってしまった子は,このスーパーマンが見付けて,ちゃんと連れ戻してくれるそうです.
状況が変化したら「世界を目で見ている人」は何もできなくなり,「目の見えない人」がスーパーマンに変身する.これが肝心です.
ひとはくは,最近,少しずつ変わってきています.ですが「世界の中心にいる健常者が施(ほどこ)す福祉」が大事だと誤解している人は,まだ多いように思います.ひとはくにとって障がい者は,あくまで来館者の側にいます.接遇は大事なことですが,「障がい者が提供するサービス」というDIDのような発想は浮かばないようです.しかし,それでは伊藤さんが伝えたかった「見方を変えれば,世界はがらっと変わる」というドキドキ感は経験できません.「健常者が世界の中心にいる」のは,世の中の仕組みを組み立てたのが,たまたま「健常者」だったからです.この先「健常者」の定義が変わったら,もっとドキドキすることが起こるでしょう.ドキドキすることが起こらないのは,きっと,ひとはくの発想が「健常者が世界の中心にいる」時代の感覚を引きずっているからです.
DIDはユニバーサル・デザインを取り入れているそうです.「目の見えない人」がアテンドとして,車イスの人やろう者にDIDを体験してもらうのです.ここまで読んできて,わたしの書いた状況が把握できるでしょうか? これを説明するために,少し長くなりますが『暗闇から世界が変わる』から引用します.
「あるとき電動車椅子の人が七人同時に入場したことがありましたが,この状態では暗闇の中をふつうに進むだけでもたいへんでした.ややもするとスピードの出る電動車椅子が互いにぶつかったり,アテンドが轢(ひ)かれてしまう危険性もあるのです.
これではスタッフの負担が大きくなるだけでなく,なによりもゲストが心から楽しむことができないので,以降はすべての人を受け入れることを前提に,あえて制限をつける形に変えました.
たとえば車椅子が必要な人は,電動ではなく手押しのものにしてもらいました.また耳が聞こえない聴覚障がいのある人には,事前にアテンドたちと打ち合わせをしてもらって,どのような形でコミュニケーションを行うかを決めるようにしました.その人のための特別ルールのようなものをつくるのです.この話し合いには,一緒に入場するユニット(=グループのこと:三谷)の他のゲストに入ってもらうこともあります.」(pp 100-101)
つまり「暗闇のスペシャリスト」である「目の見えない人」は,アテンドとして車イスの人や耳の聞こえない人を遇するために,どうしたら安全に楽しめるのかを思案したと言うのです.考えてみれば「暗闇のスペシャリスト」なのですから,「目の見えない人」がアテンドとしてDIDの接遇に心を砕くのは当たり前です.しかし,「健常者が中心にいる世界」ではありえないことです.ありえないことですが,そこに本当の人間性があるのだと思います.
志村さんは,「どんな立場や役割の人でもフラットになれる場所」がDIDだと言います.
「DIDという場を使って,多くの人たちに『新しい対話のあり方』を伝えたい.それによって世の中が変わっていく.そんなことを考えながらこれまで走り続けてきました.」(p 6)
ともお書きになっています.「新しい対話のあり方」とは,きっと「目の見えない人」(=アテンド)が,(車イスの人や耳の聞こえない人が含まれている)「世界を目で見ている人」といっしょになって議論する姿だと思います.
なお志村真介さんご自身は,(たまたま)「世界を目で見ている人」のおひとりです.
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(1) 『暗闇から世界が変わる――ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦』(志村真介 著,講談社現代新書2306)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ユニバーサル・ミュージアムをめざして68
世界のとらえ方が違う人-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
このブログ「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」を最後に書いたのは5月29日のことでした.更新してから4か月が経ってしまいました.わたしにとっては,あっと言う間でした.
何をしていたのだと叱られそうですが,少しだけ言い訳をさせて下さい.
兵庫県立大学の学生に出題する試験やレポートの問題を考えて採点するとか,学会に出席するとか,データを整理して論文を書くとか,博物館セミナーの準備をするといった大学や博物館で働いている研究者なら誰でもやることは,もちろん(きわめてたくさん)ありましたが,その中でも一番大変だったのが,人と自然の博物館で出している研究紀要「人と自然 Humans and Nature」の締め切りが7月31日だったことでした.
研究紀要「人と自然 Humans and Nature」は市民科学者が投稿できる雑誌です.別に博物館や大学に属していなくても投稿できます.新たな発見があり,それを裏付けるデータがそろっていれば,どなたでも投稿できるのです.もちろん論文には論文の書き方の約束事があります.それをチェックしていただくために,経験のある方が読んで「ここは意見を弱めて,こんなふうに修正するべきだと思います」といったコメントを付ける制度(査読といいます)があります.出版するにはその査読を通っていただく必要があります.しかし,原稿の不備――体裁が十分に整っていないなど――といったことを除いて,投稿をお断りすることはありません.
ただし,わたしの能力が問題です.
わたしはというと,この研究紀要の編集委員長を拝命していますので,いろいろな方が「論文を書くのは初めてなのだが」と言って問い合わせてをしてこられます.その問いにお答えするのはわたしの大事な役目です.決して嫌になったりはしません.また執筆をしてみたいという方は,市民の立場で豊かな経験をお持ちです.皆さん,それ相当のプライドをお持ちです.そのプライドを尊重しながら,論文の原稿を書く初歩をお教えするのです.これはこれで,想像するよりもずっと大変なのです.どうしても時間がかかります.その問い合わせが混み合う「原稿の締め切り日」は特にそうでした.前後合わせて数か月間は,質問にお答えすることに忙殺されていました.
そして,まだまだ編集委員会の作業は終わりではありませんが,それでも今,やっと(少しだけ)時間が取れたというわけです.今のは,このコラムが書けなかったことへの言い訳でした.
(今年の締め切りは過ぎてしまいましたが,自分こそはと思った方は,ぜひ来年の7月31日をめざして執筆して下さい.博物館での役割は変わるのが普通ですが,わたしが編集委員長を拝命している限り,どんな初歩的な質問にでもお答えいたします.ただし,わたしには失語症がありますので電話は止めて下さい.声しか伝わらない電話は苦手です.お手紙かメールか,あるいは直接お会いして話を聞かせて下さい.)
☆ ☆
このコラムに書きたいと思ったことは,いくつもありました.その中からテーマにしたかったことを思い出して,書けることを書いてみます.まず最初は本の感想からです.
このところ,いくつかの本が,従来,「視覚障害者」や「聴覚障害者」と呼ばれている人たちの感覚を見直し,「目が見えない人」とか「耳の聞こえない人」ではなく,こんな世界観もあるんだとおもしろがる,そのおもしろがり方を提案しています.素直に「世界のとらえ方が違う人」の存在を知りたいということだと思っています.例えば,伊藤亜紗さんのお書きになった『目の見えない人は世界をどう見ているのか』 (1) です.
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』は,なんとも謎めいたタイトルです.晴眼者(=目を使う人)にとって「世界を見る」という行為,つまり自分の周りの自然とか品物は目で見るのがあたりまえです.それを,わざわざ『目の見えない人は世界をどう見ているのか』とは,いったいどういう意味なのでしょう?
いま,わたしは「自然とか品物」を例に出しましたが,それなら他人の態度はどうでしょう.「他人の態度」は,もちろん(表面的には)目で見ることができます.自分に親しみを感じてくれている人なら,親しみを感じていることの表現として,笑顔で接してくれるでしょう.親しみはおのずと立ち居振る舞いに表れるはずです.しかし,いつもそうでしょうか?
笑顔で接してくれる人が皆,自分に親しみを感じているのなら,嘘をつく人はいないはずです.嘘つきでなくても,人は誰でも顔を合わせて人と接するときには,柔らかな態度を取るものです.でも,その人と別れた後でも好感を抱き続けるかどうかはわかりません.好感を抱き続けるには,一定の精神力が必要でしょう.つまり,「目で見てわかることには限度がある」ということです.そんな時は,目ではないところ(こころ? 脳?)で感じたことが重要になるのです.
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』で,伊藤さんがおもしろがっていることに,ものの「内」と「外」,「裏」と「表』は,目を使わなければ等価になるということがありました.どういうことか説明します.ある盲学校の美術の先生が紹介していた例だそうです.
「その先生は授業で,粘土で立体物を作る課題を出しました.すると,ある全盲の子どもが壷のようなものを作り,その壷の内側に細かい細工を施(ほどこ)し始めたそうです.見える人からすると,細工を付け加えるならば,外側の表面に施(ほどこ)すのが『自然』です.しかしその子は壷の内側に手を入れ始めた.つまりその子にとっては,壷の『内』と『外』は等価だったということです.決して『隠した』わけではなく,ただ壷の『表面』に細工を施(ほどこ)しただけなのです.」(p 77)
どういうことかわかりますよね.指先で触れているのが表面だとすると,その子にとっては指先で触れていける全てが表面です.手首を傾ければ,指先は「目の見える人」にとっての「外側」が触れます.また指を「くの字」に折り曲げれば「内側」にも触れることができます.どちらも触れることができるのですから,どちらも「表面」です.「目の見えない人」にとって「内」と「外」は関係ないのです.この話は強くわたしの印象に残りました.「内側に細工をするなんて,見えのしないのに」.そう,まさに目で見る人には「見えもしない」のです.しかし,目を使わない人にとっては,「見えて」当然です.
☆ ☆
伊藤さんが「ソーシャル・ビュー」と呼ぶ,絵(や写真)の鑑賞技法があります.4,5人くらいの集団で絵を見て,おのおののが,見えたことを言葉(ことば)にします.それはどんな絵で,色使いはどうで,全体としてどんな印象を受けるかをしゃべり合うのです.しゃべる内容は,特に決まっていません.それぞれが自分の感じたままに言い合うのです.とても自由な鑑賞技術です.約束はひとつだけ.それは鑑賞する集団に目の見えない人が含まれるということです.
ここまで読んだ方は,「晴眼者が目の不自由な人を助ける絵や写真の鑑賞会」をイメージしたかもしれません.しかし違うのです.ソーシャル・ビューとは,言ってみれば「鑑賞者のライブ感を大切にした,絵や写真を言葉にするプロセスを味わう技法」を言うのだそうです.
ソーシャル・ビューのおもしろさを,伊藤さんは「見えないもの,つまり『意味』の部分を共有することにある」と表現しています.つまり,(目に頼った生活をしている人にとって美術鑑賞とは)「しばらく眺め,場合によってはまわりをまわったりして,自分なりに気になった部分を『入り口』として近づいてみる.もやもやしていた印象を少しずつはっきりさせ,部分と部分をつなぎあわせて,自分なりの『意味』を,解釈を,手探りで見付けていく」(p 165)ことです.この「遠回り」を,鑑賞する人たちみんなで共有しようというのがソーシャル・ビューです.「目の不自由な人を助ける」ボランティアのサービスとは根本的に違います.
感想を言い合う途中で,目を使わない人は疑問に思ったことを問いかけます.例えば,ただ「水に飛び込む人がいる」と聞いただけでは幾通りもの情景が想像できます.そこを問いかけるのです.問いかけられた目を使う人は,もっと詳しく観察して「子どもです」「笑っています」「インドの景色のようです」と伝えます.こうして初めて目を使わない人にも具体的なイメージが湧くのです.これは目を使わない人が世界を見るとき,普段から,普通に行っていることだそうです.そして,これは目を使わない人に具体的なイメージを伝えただけではありません.疑問を問いかけることによって,目の見える人のイメージも確かなものになる.つまり,ここでは目に見えない人が誘いかけることで,目の見える人のイメージをより具体的なものに変えることができるのです.
現代アートでは印象も大事ですが,解釈はもっと大切なのだそうです.一枚の抽象画があるとしましょう.人は一枚の抽象画からさまざまな印象が導き出せます.パブロ・ピカソの「ゲルニカ」 (2) という作品では「悲しみ」を感じた人もいるでしょうし,「怒り」を感じた人もいるでしょう.ところが「ゲルニカ」に描かれた顔を「奇妙」だと思ったり,「おかしな顔だ」と思った人もいて当然です.そう感じたからといって,別に変ではありません.美術の教科書には「ゲルニカ」は「戦争への怒りを表現した作品」だと書いてありますが――確か,そう書いてあったと思いますが――,教科書の解釈だけが正しいという保証はありません. パブロ・ピカソ作「ゲルニカ」1937
そのことよりも,解釈はさまざまであり,「怒り」を表現していると言われればそんな気がする.でもピカソの描く絵は漫画みたいで,確かに顔が「おかしい」と言われれば「おかしい」.どちらか一方が正しいというわけではありません.ここで本当に大切なのは,人の心に映った感情が「魔術的な変貌を遂げる」ということなのだそうです.このようにして,わたしたちは誰でも「頭の中の作品を作り直している」.目を使わない人は,そのようなやわらかなイメージで「世界を見ている」.そのことを,普段,目を使って生活している人にも経験してもらうのがソーシャル・ビューの本質です.伊藤さんは「他人の目で見る面白さ,他人の見方を自分で実感する豊かさを,ここでは見える人も経験するのです」(p 182)とおっしゃいます.
次に続きます.
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(1) 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗 著,光文社新書751)
(2) 「ゲルニカ」(パブロ・ピカソ作,1937).『目の見えない人は世界をどう見ているのか』では,アメリカの画家マーク・ロコスの絵が紹介されていましたが,ここで紹介していいかどうか迷ってしまいましたので,ピカソの「ゲルニカ」の白黒版にしました.
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
9月21日(月)から23日(水)までの三日間、『アンモナイトのレプリカに色をつけよう!』を行いました。
石こうのアンモナイトのレプリカに好きな色を塗りました。
アンモナイトはイカ・タコの仲間で頭足類って言うんですよ~~!!
ひとり黙々と塗っている子もいれば、兄弟仲良く塗っていたり
おうちの方と一緒に頑張っていたりと、みなさん一生懸命に塗ってくれていました^^
世界に一つだけのアンモナイトできたかな?(*^_^*)
次のイベントは、9月26・27日(土・日)の『モールで恐竜をつくろう!』です。
たくさんのご参加お待ちしています(^_^)
フロアスタッフ いのうえ なるみ
8月と9月のシルバーウィーク☆(^.^)☆
フロアスタッフに仲間入りした大学生の井上さん・坂中さん・佐藤さん!!!
デジタル紙芝居やイベントに大活躍♪ (^.^)♪
また土日にあえるかも?!
もう秋ですネ♪10月のイベントは・・・
フロアスタッフとあそぼうでは・・
ハロウィンイベントがもりだくさん(^.^)♪
3日(土)・4日(日) 「ひとはく★HALLOWEEN」
10日(土)・12日(月・祝) 「画はくの日」~ハロウィンヴァージョン~
17日(土)18日(日) 「ハロウィン★モールでクモづくり」
25日(日) 「きょうりゅう骨パズル」
ワークショップ
11日(日) 佐藤研究員と一緒に「アンモナイト石けんをつくろう!」
ひとはく探検隊
24日(土) 高野研究員と一緒に深田公園に出かけます。
「どんぐり拾いにいこう!」
みなさまのご来館、心よりお待ちしております。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
9月13日(日)、ひとはく探検隊を行いました!
今回のテーマは「クモの観察」
とても身近な生き物クモ、じっくり観察しました!
絶好の探検隊日和!見事な秋晴れです!
クモの巣が見えやすいようにきりふきで水をかけます。
どんなクモに出会えるかな?
みなさん一度は聞いたことがあるジョロウグモ
こちらは今回の探検一番の大物!
なんと水の上にもクモが!
これにはみんな大興奮でした!
9種類のクモを発見!
みなさん大満足のご様子でした!
ぜひ、みなさんも探してみてください(^^)
たくさんのご参加ありがとうございました!
次回のひとはく探検隊は、10月24日(土)「どんぐりを拾いに行こう!」です。
みなさんが知っている可愛い木の実、どんぐりを集めてみませんか?
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=11531
たくさんのご参加、お待ちしております!
本日(9月12日)フロアスタッフとあそぼう 画はくの日「川のさかなを描こう!」を行いました。
今回の舞台は、2階 水生生物の世界です!
たくさんの 小さな画はくさんたち が集まって下さいました♪
おさかなの色って難しいかな...?? と思っていましたが、、、
みんなおさかなをじ~っと見て、色んな色を重ねて塗ったり色鉛筆をねかせて塗ったり、たくさんの工夫をされていました♪
夢中になって描いていたら、、、あっという間に素敵な絵が完成しました!
絵を描きながら、さかなについての理解が深まったと思います♪
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
完成した絵は4階休憩コーナーに掲示してありますのでまた見に来て下さい(*^^*)
みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。
フロアスタッフ まつだ まみ
かつて、六甲山地に位置する東お多福山には、ススキが優占する広大な面積(約83ha)の草原が広がっていましたが、戦後の植林や土地開発、草原管理停止による森林への遷移により、現在は約9haにまで面積が縮小しています。また、ススキも衰退しネザサや優占する草原に変化、草原生植物の多様性が低下するとともに、ススキの穂が広がる景観が失われるなどの課題が発生しています。これらの解決のため、平成19年度より東お多福山草原保全・再生研究会が中心となり、当地でのススキ草原の景観の再生と、草原生植物の多様性の保全を目的とした活動がすすめられています。
本展示では、当地の草原保全で目指すべき草原の姿を検討するために、約460点の古写真を収集、整理、分析し、当地の植生と利用の変遷を紐解くとともに、かつてのススキが優占していた頃の草原の姿を明らかにした結果を紹介します。また、1人でも多くの方にかつての東お多福山草原の姿を伝えることで、草原保全の目標像が共有されるとともに、保全活動の賛同者・参画者の輪が広がることを期待しています。
なお、本展示は平成23年度~25年度科学研究費補助金若手研究B(課題番号:23701026、代表者 橋本佳延)で実施した古写真による東お多福山草原景観調査の研究成果の一部を使用しています。
1 展示概要
① 東お多福山草原の概要(場所、希少性、消失の危機など)解説パネル
② 東お多福山草原で撮影された1930年代以降の古写真と文献等情報により構成される草原の変遷をまとめた年表パネル(1点)
③ 古写真の撮影地点(推定)の位置図および、同一撮影地点の現在の様子を収めた写真を比較するパネル
④ 東お多福山草原の植生、景観、利用を特徴付ける古写真
⑤ 大正期以降に発行された、東お多福山草原の写真を掲載したハイキングガイド(実物)
⑥ 東お多福山草原における草原保全活動の紹介パネル
※会場によって展示物の構成が異なります。
2 主催・協力
主 催:兵庫県立人と自然の博物館
兵庫県三田市弥生が丘6丁目 電話:079-559-2001(代表) http://hitohaku.jp
共 催:東お多福山草原保全・再生研究会ほか
3 担 当
兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 橋本佳延
電話&FAX(直通):079-559-2014
4 巡回日程・会場 終了しました。
(1)期間 9月16日(水)~9月29日(火)
場所 兵庫県立美術館ホワイエ 神戸市中央区脇浜海岸通1-1−1
(2)期間 10月1日(木)~10月9日(金)
場所 伊丹市立生涯学習センター(ラスタホール)ロビー 伊丹市南野2丁目-3-25
(3)期間 11月5日(木)~11月19日(木)
場所 神戸市シルバーカレッジ ホワイエ 神戸市北区山田町下谷上中一里山14-1
(4)期間 12月26日(土)~1月15日(金)
場所 神戸市東灘区民センターロビー 神戸市東灘区住吉東町5丁目1-16
(5)期間 平成28年1月29日(金)~2月8日(月)
場所 神戸市立灘区民ホール神戸市灘区岸地通1丁目1-1
巡回展の詳細はこちらから
5 展示の様子 ※兵庫県立人と自然の博物館での展示構成。会場によって変更があります。
朝夕涼しくなって、鳴く虫の声がにぎやかになってきました。
キッズの皆さんの周りではどんな声が聞こえているかな?
9月6日は朝から雨が降るなか、Kidsサンデーが開催されました。
足もとの悪いなか、ご来館くださった皆さまありがとうございました。
◆自然ってすごい!~ぴょんぴょんラボ&プレイルーム~
ぴょんぴょんはねるカエルなどの生きものの観察や工作をして
はねる生きもののひみつをさぐりました。
◆わたしのひょうほん☆たからばこ(ひとはく連携活動グループrun♪run♪plaza)
ショウリョウバッタ、オンブバッタ、イナゴなど
本物の生きているバッタを見ながら、オリジナルバッタを作りました。
「からばこ」が「ひょうほん☆たからばこ」に大変身!
ほかにもフロアスタッフによるイベントや
研究員によるオープンセミナーが博物館内で行われました。
次回のKidsサンデーは10月4日(日)です。
う~さぎうさぎ♪なに見てはねる♫...
うさぎが見たらはねると歌われているのは?
そう十五夜お月さま!今年の十五夜は9月27日(日)です。
お天気になるといいですね!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進PJ)
夏休みも終わりに近づいてきました。楽しい思い出はいっぱいできたかな?
ひとはくは、小さなお子様から大人まで一緒に楽しめるイベント満載ですよ♪
9月のワークショップのおしらせです!
ワークショップは午前と午後に分かれて1日開催しております。
9/19(土)、20(日)「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
場所 4階オープン・ラボ(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
時間 10:30~11:30 / 13:00~16:00(時間内はいつでも参加OK)
※材料がなくなりしだい終了
▲くわしくは画像をクリック
9/21(月・祝)、22(火・祝)、23(水・祝) 「アンモナイトのレプリカに色をつけよう!」
場所:4階オープン・ラボ(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
時間 ①10:30~11:30、②13:00~14:00、③14:00~15:00、④15:00~16:00
※各回20名、定員になり次第、終了
▲くわしくは画像をクリック
前回の「アンモナイトのレプリカに色をつけよう!」の様子は、こちらをクリック!
イベントに参加したら、1階展示室にある
「標本でたどる アンモナイトの歴史展」で色んなアンモナイトに会いにいこう!
クールスポット期間中(2015年7月1日~9月30日)は、観覧料は通常の半額です。
フロアスタッフ まつだ
8月23日に、フロアスタッフとあそぼう「画はくの日~アンモナイトをかこう!~」が開催されました。
今回は、ミニ企画展「標本でたどる アンモナイトの歴史展」のアンモナイトをスケッチしました!
生きていたころのアンモナイトを想像して、足を描いたり、カラフルな色を塗ったり...
お友達と描いたり、兄弟で描いたり、とても楽しそうに描いてくれていました(*^_^*)
素敵な絵がたくさん!!
ご参加いただきありがとうございました。
なお、ミニ企画展は10月12日(月・祝)まで行っておりますので、この機会に是非人と自然の博物館へお越しください♪
みなさまのご来館、スタッフ一同、心よりお待ちしております(^_^)☆
フロアスタッフ いのうえ なるみ
8月8日から15日まで、8日間にわたる「むしむしたいけん」、終了しました。
今年もたくさんのご来場、ありがとうございました!
毎年お越しくださってる方や、会期中5回!という方も。 子どもたちの笑顔で、大人も笑顔に!
今年は、幼児さんの割合が、昨年、一昨年よりも、高かったです。 カラフルなぬり絵が、最終日には、壁いっぱい!
来場のみなさまの声をいくつかご紹介します。
たくさんのメッセージをありがとうございました。
眠れないくらい楽しみにしてくれてたんですね。励みになります!
さてさて、むしファッションのみなさんです。
かわいいファッションなのに撮影しそびれた子も少なからず。ごめんなさい。
← サンダルが、あおむしくんだ!
最後になりましたが、子どもたちの笑顔のために尽力くださったスタッフのみなさんに、お礼を申し上げます。
それから、虫たちにも。
ありがとうございました!
むしむしたいけん2015スタッフ
足立千恵、伊藤むつみ、川崎菜穂子、黒川周子、清水文美、清水一陽、高瀬優子、山下大輔、山本梨香(大人)
宇野宏樹、緒方裕大、門口真輝、川崎安寿、阪上洸多、高野真哉、徳平拓朗、仲野慎二郎、福田 洵、牧田 習、室崎隆春、吉村将弘(大学生)
坂本貴海、菅澤祥史、中谷朱里、半井陽大(高校生)
スタッフたいけん
篠谷遼太、高垣喜温、比嘉洋太、脇村涼太郎(飛び入りの中学生:ユース昆虫研究室)
赤城ほのか、足立悠輔、越瀬らいむ、黒川 萌、八木 朔(小学生:Kidsインターンシップ)
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
次は、11月1日(日)、「Kidsサンデースペシャル」の日、「むしむしたいけん 秋バージョン」を開催しま〜す。
夏と同じ虫たちも、ぜんぜん違う虫たちも登場しますよ。どうぞお楽しみに!
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
(八木 剛 記)
8/15(土)16(日)
フロアスタッフと遊ぼう【うちわづくり】が行われました♪
今回は丹波の恐竜、兵庫の動物のうちわをつくります!
最初にうちわの白面に自由にお絵描き☆
絵が描けたら台紙はシールになっているのでうちわに貼りつけます☆
みなさんとっても良い笑顔(*^_^*)
このうちわで暑さを吹き飛ばすぞ~~(*^^)v
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
次回のイベントは、、8月22日(土)
ひとはく探検隊「身近な里山、ひとはく生物多様性の森をあるこう!」です!
みなさんのご参加お待ちしております。
フロアスタッフ くまもとまなみ
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「むしむしたいけん」は、博物館4階実習室にて。
11:00から16:00(ただし12:30から13:00はお昼休み)
参加費:1人100円(2歳未満無料。同伴の保護者の方も必要。観覧料別途。小学3年生以下は保護者同伴)
当日は「まほうのスタンプ」により、何度でも再入場可能です。
みなさん、夏休みの宿題はすすんでいますか?
博物館には、課題研究にピッタリの展示がたくさんあります!すてきな出会い、発見があるかもしれませんよ。
「まだ課題研究が決まらない!」「決まったけどどうやって調べたらいいかわからない!」という方、是非ひとはくへお越しください!
ひとはくでは8月8日㈯9日㈰、『アンモナイトのレプリカに色をつけよう!』が開催されました!
石こうで型取りしたアンモナイトのレプリカに自由に色をつけました♪
みなさん筆を使って、一生懸命アンモナイトに色を塗ってくれました!
今回ご参加頂けなかったお客さまも、12日㈬、13日㈭、14日㈮、29日㈯には『とっても簡単!アンモナイトのレプリカづくり』が開催されます!
カラフルなおゆまるを使って、アンモナイトのレプリカをつくります。
詳しくはこちらをご覧ください↓
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=11893
みなさまのお越しをスタッフ一同お待ちしております。
いよいよ8月に入りましたね!
キッズの皆さんはどんな夏休みを過ごしていますか?
8月2日のKidsサンデーの様子をご紹介します!
◆まゆだま☆ラボ&プレイルーム
博物館実習生の皆さんがスタッフとして大活躍してくれました!
ラボではまゆだまから糸口を探して、糸取りを体験。
プレイルームでは、本物のまゆだまに色やもようをかいて
作ったマイまゆだまを転がし台でコロコロ転がしました。
↑まゆだまの糸を全部取りたい!とがんばったキッズもいましたよ^^
◆ソーマトロープでどうぶつを知ろう
表と裏の2枚の絵をくるくる回転させてみると・・・あ!リスさんが美味しそうに食べてる!
◆昆虫標本をスケッチしよう
みんなお気に入りの昆虫を選んで一生懸命見て、細かい模様や触角もちゃんとスケッチしていました。
その他にも博物館のあちこちで真剣に楽しんでいる キッズの皆さんの姿を見ることができました。
さて、今週の土曜日、8月8日からは毎年大人気のむしむしたいけんがはじまります!(15日まで)
セミ、トンボ、クワガタムシ...今年はどんな虫に出会えるかな?
ドレスコードはむし。昆虫ファッションで来てくれたキッズにはなにかいいことあるかも!?
くわしくはコチラ!
暑い日がつづいています。
キッズの皆さんは早寝早起きして、水分をたっぷりとって夏を楽しんでくださいね!
「は~今日はよくころがった~。」(まゆだまたちの声!?)
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
みなさん、夏休みを満喫されていますか?
ひとはくでは、小さなお子様から大人まで一緒に楽しめるイベントが毎日あります♪
8月31日まで月曜日も休館日なしで、開館しておりますよ。
8月のワークショップのおしらせです!
ワークショップは午前と午後に分かれて1日開催しております。
8/12(水)、13(木)、14(金)、26(水)、27(木)、28(金)、29(土)
場所 4階オープン・ラボ(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
時間 10:30~11:30 / 13:00~16:00(時間内はいつでも参加OK)
※材料がなくなりしだい終了
▲くわしくは画像をクリック
8/30(日) 佐藤研究員とフロアスタッフのワークショップ
「アンモナイト石けんをつくろう!」
場所:4階オープン・ラボ(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
時間 13:30~15:30(時間内はいつでも参加OK) ※材料がなくなりしだい終了
▲くわしくは画像をクリック
また、8/8(土)、9(日)の
「フロアスタッフとあそぼう」は
『アンモナイトのレプリカに色をつけよう』を行います。
◀くわしくは、画像をクリック
1階展示室にある「標本でたどる アンモナイトの歴史展」は色々なアンモナイトに会えますよ。
アンモナイトができたら、4階ひとはくサロンにある
世界最大のアンモナイトと写真を撮ってみよう!
『学んで魅せる標本展』 は2階ひとはく多様性フロアで開催中!
昆虫標本、透明化標本、大迫力のヘラジカ...博物館に収蔵されている
様々な方法でつくられている標本づくりの技法を紹介しております。ぜひご覧ください。
フロアスタッフ まつだ
7月22日(水)に相生市環境課が主催する子ども里海クラブの活動「日本海スノーケリング体験 ~瀬戸内海との違いを学ぼう~」が開催され、この活動を講師としてサポートさせていただきました。開催場所は竹野スノーケルセンター(豊岡市竹野町)前の大浦海岸で、センターの方々にも色々と助けていただきました。
当日、瀬戸内海側は朝から豪雨でしたが、日本海側の海辺に着く頃には雨も止み、透明度の高い海中をじっくり観察することができました。水中マスクとスノーケルを使って生きものを観察する方法を学び、相生市の海辺とは違った魅力を感じていただけたと思います。そして、改めて地元の海に興味を持つきっかけになればと思っています。兵庫県は瀬戸内海と日本海という2つの異なる海域を持ちます。兵庫県の海の魅力をこれからも伝えていきたいと思います
*本活動は「海の学びミュージアムサポート」の助成を受けて進められています。
7/12(日) ひとはく探検隊「ザリガニをつかまえよう!」が行われました♪
当日はとてもよく晴れて、絶好のたんけん日和でした(*^^)v
最初にみつはし隊長のおはなしです!
公園へ移動しザリガ二のエサ作り♪
みなさん、やる気満々です!
今回のエサは、コイのエサと水を3:1の割合で混ぜ合せ、しっかりとコネコネ。
水に入れた時にバラバラにならないように固めにつくります。
仕掛け網にエサをいれ、ため池に投げ入れます
ザリガニが仕掛けに入るまで15分~20分まちます
長く待つほどザリガニが入る確率が高くなるそうで、
みなさん、暑い中仕掛け網を揚げるのを我慢していました(*^_^*)
いよいよ引き上げますよー(^^)/~~~
ザリガニは入っているかな??
ザリガニGET!(*^_^*)
暑い中たくさんのご参加ありがとうございました!
次回のひとはく探検隊は「夏の鳥をさがそう!」です。
詳しくはこちら→http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key12044_subkeyFILE1
みなさんのご参加お待ちしております。
フロアスタッフ くまもとまなみ
もうすぐ待ちに待った楽しい夏休みがやってきますね。
7月のワークショップも、ワクワクするイベントがもりだくさん!
小さなお子様から大人まで一緒に楽しめますよ♪
7月のワークショップは 午前と午後に分かれて1日開催しております。
7/28(火)、29(水)、30(木)、31(金)の4日間!
場所:4階オープン・ラボ(小学2年生以下のお子様は保護者同伴)
時間:10:30~11:30 / 13:00~16:00 (時間内はいつでも参加OK)
※材料がなくなりしだい終了
また、7/18(土)、19(日)、20(月・祝)の「フロアスタッフとあそぼう」は
『とっても簡単!化石のレプリカづくり』を行います。
8/12(水)・13(木)・14(金)・29(土)のワークショップも、
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」を行いますよ♪
また7/18(土)より「標本でたどる アンモナイトの歴史展」が
1階展示室ではじまります!
▲くわしくはコチラ
8月のワークショップ
▲くわしくはコチラ
クールスポット期間中(2015年7月1日~9月30日)は、観覧料は通常の半額です。
▲くわしくはコチラ
ご参加お待ちしております。
フロアスタッフ まつだ
夏の日差しが強く、まぶしくなってきましたね。
暑い日が続いていますがキッズの皆さんはお変わりないですか?
7月5日に行われたKidsサンデーの様子をレポートします!
◆しぜんってすごい!みずたま☆ラボ&プレイルーム
皆さんのお気に入りのカサは どんなカサでしょう?
午前中の「みずたま☆ラボ」ではカサにぴったりの
水を落とすとコロコロのみずたまになる葉っぱを探す じっけんをしました。
「ペタ」?「プク」?「コロコロ」?どんなかたちのみずたまができるかな?
「よそう」と「けっか」がちがってびっくり!
午後の「みずたま☆プレイルーム」ではスポイトを使ってみずたまあそび!
花や葉っぱに水を落としてコロコロのみずたまをつくったり、
色水を半紙に落として、みずたまもようをつくったりしました。
プログラムで使用したハスの葉っぱは博物館の近くの方から分けていただきました。
ご協力いただきありがとうございます。
◆展示室ツアー「海の仲間たちツアー」
海の仲間たちのひみつをたくさん知りました。「サメの歯ってすごい~~>O<」
◆フロアスタッフと遊ぼう「きょうりゅうほねパズル」
大きな恐竜のほねのパズルにお友だちと力を合わせて挑戦しました。
「ここ!きっとここだよ!」「やった~!」
→くわしくはコチラをみてね!
◆パネルシアター
今回は七夕とホタルのお話。絵が光る☆特別なパネルシアターでした!
皆さんは天の川とホタル、見たことあるかな?
次回のKidsサンデーは8月2日(日)です。
夏休みのひとはくは月曜日も開館しています。
高校生以上の観覧料はクールスポット期間中の特別料金になっています。
この機会に遊びにいらしてくださいね。
→くわしくはコチラをご確認ください!
早起きした朝や、雨上がりに散歩をすると、
葉っぱの上にキラキラ光るみずたまが見つけられるかも。
キッズの皆さんも みずたまさがし してみませんか?
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
7月4日(土)、5日(日)フロアスタッフとあそぼう「きょうりゅう骨パズル」が行われました!
タンバティタニスの巨大骨格パズルを、みんなで力を合わせて完成させます!
タンバティタニスについてすこしお話したあと、さっそくパズルに挑戦です!
いろいろな形の骨があって、結構むずかしいですよ~
おとなの方にも手伝ってもらいつつ、約10分ほどでパズル完成!
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
27日(土)・28日(日)、6月最後の週末に
フロアスタッフとあそぼうを行いました!
今回は『アメリカマストドン☆ハット』
かっこいいぼうしを作ります!
1階展示室にあるアメリカマストドンは、インパクト抜群!
みなさん、知っていましたか?
実はマンモスとはまた別の種類なのです!
まずはその違いからお話ししました。
お話のあとは早速、作業開始!
両面テープをはがして、組み立てていきます。
だんだんと形になっていきますよ...!
輪ゴムをつけて完成!
みんなかっこいいアメリカマストドンに変身!
本物にも負けない迫力!すごい!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは『きょうりゅう骨パズル』です!
みんなで協力して、大きなパズルを完成させましょう!
たくさんのご参加、お待ちしております!
アジサイの花がきれいな季節です。4階ひとはくサロンの
インフォメーションカウンターもお花が満開!です。
ダリアの花もいただきました。息をのむほど美しいとはまさにこれですね。
さて、最近のインフォメーションカウンターのニューフェイスといえばこの双眼実体顕微鏡です。
レンズを覗き込むと・・・ネバネバ糸を引く花粉が!見える見える!
みんなが「赤虫」と呼んでいるカベアナタカラダニだって、足のトゲトゲまで見える!
花の茎から汁を吸うアリマキのかわいい眼が見える!
ミクロの世界がひろがります。
みなさま、ひとはく4階インフォメーションカウンターへお越しくださいね。
☆そして、耳より情報!!☆
7月1日から9月30日まで、ひとはくは クールスポット として、観覧料が半額になります。
ぜひぜひ、ひとはくへ楽しく学びにお越しくださ~い。
(フロアスタッフ いしくら)
さあ、どうぶつソーマトロープをつくります。
動物カードと食べもの(エサ)カードを合わせて・・・
輪ゴムでとめて・・・くるくる回すと・・・
2枚の絵が一つに重なって見えるかな!?
「ニホンリスがマツボックリを抱えて食べてる!」
「ツキノワグマの口の中にドングリ、アリ、葉っぱがはいった!」
みなさんの楽しそうなお声が聞こえてきました。
ご参加いただきありがとうございました。
さて、もうすぐ7月。梅雨が明けたら、夏休み!もう間近ですね。
ひとはくも、7月20日から夏休みバージョン。
●8月31日まで休館日なしで、開館します!
●平日も11:00からデジタル紙芝居の上映が加わります。
そして、
●7月28日(火)から7月31日(金)は毎日4階オープンラボで、
うきうきワークショップ を開催します。
● ひとはく探検隊も7月は2回あります!
このほか、7月のひとはくはイベントいっぱいです。
ぜひ、夏のひとはくを楽しみにお越しください。
詳しくはイベントカレンダーをご覧ください。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/EventCalendar/?year=2015&month=07&day=01#cal_top
(フロアスタッフ いしくら)
6月13日(土)、14日(日)、フロアスタッフとあそぼう『あじさいペーパークイリング』が行われました!
紙をくるくる巻いて、かわいいあじさいのペーパークイリングをみんなでつくりましょう♪
つまようじを軸にして、細い紙をくるくる巻いていきます。
まだまだくるくる...
うぅ、目がまわってきた...!?
四枚の「がく」ができたら、1つにまとめます。
まんなかに丸いシールを貼って...あじさいの完成!つくりかたはとっても簡単なので、おうちでもぜひ作ってみてくださいね♪
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
梅雨に入り、雨模様の日が多くなり、外遊びが出来なくなってしまいますが・・・
そんな時は、ぜひぜひ「ひとはく」に遊びに来てください♪
さて、6月7日(日)
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」を行いました。
今回は3階入口から入ってすぐの昆虫標本「江田コレクション」を描いてもらいました!
見つめる瞳は真剣そのもの・・・みんなすごい集中力です
小さな画はくがいっぱい!
素晴らしい絵を、たくさん描いていただきました(^O^)/
参加していただいたみなさま、ありがとうございました!!!
作品は4階ひとはくサロンに展示しております。
ぜひ見に来て下さいね!
13,14日のフロアスタッフとあそぼう!は「あじさいペーパークイリング」
を作ります☆
みなさまのお越しを心よりお待ちしております!
フロアスタッフ かどはまえりこ
今年も梅雨の季節になりました。
長い雨はちょっとブルー...な時もありますが、
ピンク、ムラサキ、青、白...とカラフルなアジサイの花を見ると
楽しい気持ちになりますね!
さて、6月7日に行われたKidsサンデーの様子をご紹介します☆
◆にじいろ☆ラボ
にじいろのしゃぼん玉を作って観察した後は、にじいろの貝がらで作品を作りました!
◆展示室ツアー「ひょうごの自然じまんツアー」
丹波市で見つかった恐竜、豊岡市で野生復したコウノトリ、兵庫県には
じまんできる生きもの、自然がいっぱい!
◆ペットボトルで紙ロケット
息をふぅ~っと吹き込んで、ふくらんだビニール袋をポン!っとたたくと、
ロケットがいきおいよくピューンと飛び出します!
みんな、何度も夢中でチャレンジしてました!
「ふぅ~っ」
ポン!「とべ~~」
◆フロアスタッフとあそぼう「画はくの日」
キッズ画はくの皆さんが3階展示室の世界の昆虫たちをスケッチ。
作品は4階ひとはくサロンに展示してありますよ!
◆「解説!丹波の恐竜化石」
キッズの皆さんも化石博士・古谷研究員のお話を一生懸命聞いていました。
次回のKidsサンデーは7月5日(日)です。
梅雨が明けたら暑~い夏がやってきますね!
強くなった日差しの下、キッズの皆さんにお会いできるのを、楽しみにしています☆
◇おまけ:宝物を見せてもらいました!
お姉ちゃんが持っているのはにじいろの「ヤコウガイ」。
2年前のひとはくのイベントで、磨いてつくった 宝物の「ヤコウガイ」を、
にじいろ☆ラボに持ってきて見せてくれました。ありがとうございます!
皆さんの周りにも、光のふしぎを感じる にじいろのものがきっとあるはす。
探してみてくださいね!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして67
「権利と義務」は誤解されている?
三谷 雅純(みたに まさずみ)
わたしは「ユニバーサル・ミュージアムをめざして66」 (1) で,「『権利/義務』は片方だけでも行使できるように思いますが,それは誤解です」と書きました.それに続けて「原理的にできません.『わがまま』な主張は,健全な倫理観から『許されない』のではなく,『主張』として成り立たないのです」と書きました.インクルーシブな社会のあり方について,ある人だけに生じた不自由を主張して直してもらうとすると,それは確かに,最初は個人の要求です.しかし,相手の行政や企業の担当者が誠実に取り上げて,どうしたらいいのだろうと当事者といっしょになって,一生懸命,考え始めた時点から,それはすでに「個人の要求」ではなく,「公(おおやけ)の要求」になると主張したのです.なぜなら,同じ不自由を感じている人は誰でも,その不自由さから解放されるからです.社会的に障壁だと気付かなかったことが,ひとりの主張や要求によって皆が気付けるのなら,立派に「義務」を果たしたと言えるのだと,わたしは考えました.なぜなら,その人の要求によって,社会が少し変わるからです.
ところが,最近読んだ荻上チキさんの『未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義』 (2) という本に,「権利/義務」と無理に言わなくても,条件によっては「権利」だけで成立するという意味のことが載っていました.例えば「人権」がそうです.「人権」はどのような人でも、例外なく認められる権利です.「どのような人にも認められる」ということは,ある人が「寝たきりである」とか,「赤ん坊である」とか,「知的障がいである」といったこととは無関係に認められる権利であるということです.お母さんのお腹の中にいる胎児にすら認められています.さすがに受精卵には認められないでしょうから,成長が進んだ「いつの段階から,受精卵は人になるのか」という議論があったりします.人であれば例外なく認められる権利ですから,なかなか「義務」を果たせない人も,現実に存在します.
荻上チキさんは,「権利」と「義務」を分けて考えます.「人権」は人であれば無条件に認められるものだが,誰が認めるのかと言えば,それは「国」だと言います.「人権」の場合は,「国」と「国民」の組み合わせで「権利」と「義務」のセットが成立するというわけです.つまり,「国」は「人であれば」という条件ですべての「国民」に「人権」を認めた以上,「すべての人が権利を行使できるような社会制度を整える『義務』が生じる」わけです.
「権利/義務」は,条件によって「権利」は「権利」,「義務」は「義務」とバラバラにできるということは,言われてみれば当たり前のことです.納得できます.と言うことは,「ユニバーサル・ミュージアムをめざして66」でわたしが主張したことは,間違っていたということでしょうか? でも,最初に述べた「ユニバーサル・ミュージアムをめざして66」のわたしの主張を改めて読んでみても,どこが間違っているのかわかりませんでした.これはこれで理屈は通っているように思います.どこかに見落としているところがあるはずです.どこが,おかしいのでしょう.
☆ ☆
このことを考えていて,わたしは,「国」と「国民」のそれぞれに「権利」と「義務」は存在するのだが,荻上さんの議論では,両方ある内の片側が見えなくなっているのではないか? つまり,「国」にとっての「権利」,「国民」にとっての「義務」は,理解するのが難しいので,まるで無いことにしているのではないか思い当たりました.
早い話が「国」にとっては「人」のすべてが「国民」ではないということです.
誤解を招きそうな言い方なので,きちんと説明しておきましょう.
荻上さんは「国」とか「国民」とお書きですが,「国」や「国民」という言葉の使い方には,わたしの使い方とはギャップがあります.わたしなら「人権」のことを問題にするときは,「市民」という言葉を使います.「市民」というのは曖昧な言葉かもしれませんが,少なくとも「国民」とは違います.なぜなら,日本に住む人のすべてが日本国籍を持つとは限らないからです.
元来,「国民」はひとつの民族ではありませんし,生まれたときからその国籍を持つと決まっていたわけではありません.例えば,現在は日本国籍をお持ちの作家 C.W. ニコルさんは,もともと南ウェールズにすむケルト民族です.長野県北部にある黒姫の森が気に入り,ニコルさんはそこに住み始めました.そのときはまだ日本人ではありませんでした.ニコルさんは日本人でないことに不便を感じたのでしょう.やがて日本に帰化をします.(3)
横浜の中華街に生まれた陳 天璽(チェン・ティエンシ)さんが国立民族学博物館に就職したときは,台湾籍も中国籍も日本籍もない,まったくの無国籍でした.そいて移民やマイノリティ,国境や国籍の問題に研究者として取り組んでいました (4). 研究の必要上,調査で海外に出ることや,学会などで海外に出掛けることがよくありましたが,そのたびに自分の身分を保証してくれる国がない「無国籍」の苦労を身に染みて感じたそうです (5).陳さんもニコルさんと同じように,後に日本国籍を取りました.
お二人の例は日本国籍が取れた幸運な例ですが,不都合がある人の全てが日本国籍を取れるとはかぎりません.例えば日本語が不自由だったり,経済的に自立していなかったりする人は,申請しても日本国籍は取れないと思います.難民はなかなか認めてもらえませんし,日本で生まれたとしても,難民の子どもが日本籍を取ることは,今でも難しいのではないでしょうか.つまり,ある人が帰化を申請したときに,認めるか認めないかを決めるのは,いわば国家の「権利」と言えそうです.「国家」は誰と誰を自分の国の国民と認めるのか決める「権利」を持ち,それ以外の人は国民とは認めない.一旦,国民と認めてしまったら,「すべての国民が権利を行使できるような社会制度を整える『義務』が生じる」のだと解釈できるのです.このことを,さらに別の言葉で言い直せば,(もちろん,国民であろうとなかろうと「人権」はあるに決まっていますが)国家は,少なくとも国民以外の人の人権には,(あまり?)配慮しなくてもよいとなってしまいます.だからこそ,ニコルさんや陳さんは,何か不都合を感じることがあったので,日本国籍をお取りになったのです.
☆ ☆
ここまで考えてみて,わたしは,「国」と地方では人の捉え方が違うのだと思い当たりました(どちらかが悪いと言っているのではありませんよ.「人の捉え方が違う」と言っているのです.念のために).
我われの感覚で地域コミュニティというと,何とかそこに住んでいる人の顔が思い浮かぶ範囲ではないでしょうか.隣近所よりももうもっと広い範囲で,かと言って市内の人全部ではかなり多過ぎる.そんな範囲に住む人は,どこそこの地方出身だというばかりではなく,外国籍の人や「ユニバーサル・ミュージアムをめざして66」で書いたような障がい者がいることでしょう.わたしたちは,お隣かそのまたお隣に,外国籍の人や障がい者が住んでいることを当たり前だと受けとめています.ひょっとすると地域によって感覚は違うのかもしれませんが,少なくともわたしが子ども時代を過ごした地域では,多くの外国籍の人や障がい者が住んでいました――わたしが育ったのは,大阪市内の下町です.ですから何となく,外国籍の人であっても「国民」だという気がしていたのです.しかし,実態は違っていて,市民感覚ではあって当たり前の「権利」でも,「国」のレベルでは認められていないことがよくありました.
無国籍だった陳 天璽(チェン・ティエンシ)さんは,もともとご両親の国籍があった台湾に行ったとき,台湾籍がないということで入国を断られました.しかたがないので日本に戻ろうとすると,やはり国籍がないことを理由に日本にも入れなくて,途方に暮れという経験があるそうです.生きた人を,杓子定規な法律に当てはめての矛盾が出てしまうのです.杓子定規な法律に当てはめることを何か変だなと思ましたが,その「変だな」という感覚は,きっと「地域コミュニティ」とか「市民感覚で」といった日常感覚と国レベルで理解しておかなければいけない法律運営の混同があったのでしょう.
国家レベルの感覚というのは,たぶん「法律を犯して悪いことをする人を取り締まる」ものでしょう.このことは日常のコミュニティで対応する人の数とは大きな開きがあるのですから,当然と言えば当然です.それに対して,地域コミュニティで顔の見えるレベルの人付き合いをするときは,最初から人を疑ったりはしません.疑っていたのでは,いっしょに暮らしていけません.「法律を犯して悪いことをする人」も現実にはいるのですが,地域コミュニティで暮らすとなると,「人びとの性格には悪いところもあるけれど,良いところもある」と気がつくものです.その気付いた良いところが国レベルの法律にも,何とか活かせないのだろうかと思ってしまいます.
☆ ☆
「ユニバーサル・ミュージアムをめざして66」は「ユニバーサル・ミュージアムをめざして65」(6)とともに,「障害者差別解消法」が2016年(平成27年)4月から施行されることを話題にしたエッセーです.国が法律で障がい者差別を認め,解消する手段を法律にしたことは,すばらしいと思います.それとともに差別の解消は,元来,互いに顔の見える地域レベルでこそ、細やかに実現できるものだと思います.そのことを考えると,今はまだ気がつかない つまずきが出るのかもしれません.
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(1) ユニバーサル・ミュージアムをめざして66
http://www.hitohaku.jp/blog/2015/03/post_1988/
(2) 荻上チキさんの『未来をつくる権利 社会問題を読み解く6つの講義』(NHK出版)は:
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00912162014
(3) C.W. ニコルさんのことは:
C・W ニコルさんと森を歩く――『アファンの森の物語』書評――
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1888/
にあります.
(4) 陳 天璽(チェン・ティエンシ)さんのホームページは:
早稲田大学国際学術院のページは
http://www.wnp7.waseda.jp/Rdb/app/ip/ipi0211.html?lang_kbn=0&kensaku_no=6398
2013年3月までお勤めであった国立民族学博物館のページは
http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/organization/staff/chen/index
にあります.
(5) 陳 天璽さんの経験は,『無国籍』(新潮文庫 ち-6-1,552円)にくわしく書いてありますが,絶版になっていました.
(6) ユニバーサル・ミュージアムをめざして65
http://www.hitohaku.jp/blog/2015/03/post_1984/
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
23日(土)、24日(日)フロアスタッフとあそうぼう『風にのってとぶタネ』が行われました♪
風に乗って飛ぶ種の模型を作ってみんなで飛ばすイベントです。
今回は3種類、マツとニワウルシとツクバネの種を作りました!
さぁみんなで飛ばしてみよう!どんな飛び方をするかな?
みなさん大成功!!
ツクバネの作り方がちょっとむずかしかったかな?
でもみなさん上手に飛ばせましたね♪
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
今週のフロアスタッフとあそぼうは『万華鏡づくり』です。
分光シートを使って、きらきら光る万華鏡をつくってみましょう!
参加費は100円です。
くわしくはこちらをご覧ください。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12433
みなさまのお越しをスタッフ一同お待ちしております。
ぽかぽかあたたかい日差しが心地よい季節。
少しずつ夏の気配をかんじます♪
博物館の入り口付近でも、日光浴をしているトカゲや
子育て奮闘中のコシアカツバメが元気に飛び回っていますよ。
6月もひとはくではイベントもりだくさん!
それではさっそくご案内です☆ 6日(土)
ひとはく探検隊「生きた化石をさがそう!身近なジュラシックパーク」
ひとはくの研究員を隊長に、 深田公園を探検するイベント"ひとはく探検隊"。
今回は深田公園にでて"生きた化石"をみんなでさがします!
時間:13:00~
場所:4階ひとはくサロンに集合
定員:20名・参加費無料
当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
7日(日)
「画はくの日」
毎週第2日曜日(もしくは土曜日)は、画はくの日!
博物館の展示をじっくり観察しながら絵を描いてみましょう。
時間:13:30~14:00
場所:来てのおたのしみ♪
定員:なし
参加費:無料
13日(土)・14日(日)
「あじさいペーパークイリング」
かわいいあじさいのペーパークイリングをみんなでつくろう!
時間:13:30~14:00
場所:4階オープン・ラボ
定員:20名
参加費:無料
当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。20日(土)・21日(日)
「ソーマトロープでどうぶつを知ろう」
2枚の絵を回転させて一つの絵に見えるおもちゃソーマトロープを作ってみよう!
時間:13:30~14:00
場所:3階展示室
定員:15名
参加費:無料
当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
27日(土)・28日(日)
「アメリカマストドン☆ハット」
アメリカマストドンのぼうしを作って、アメリカマストドンになりきろう!
時間:13:30~14:00
場所:1階展示室
定員:20名
参加費:100円
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
他にもオープンセミナーなど多数ございますので
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/EventCalendar/?year=2015&month=6
みなさまのお越しを、スタッフ一同お待ちしております♪
長~~~いゴールデンウィークも終わりましたネ♪"
"
5月3日(日)と10日(日)のフロアスタッフとあそぼうは
を行いました。
デジタル紙芝居の「ひとはくナイトミュージアム」をみて・・・
たくさんのご参加ありがとうございました。(*^_^*)
16日・17日のフロアスタッフとあそぼうは
「川でさかなつり」です。
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
5/5(火・祝)、ひとはく探検隊が行われました。
当日は青空が広がりとても良い天気。日差しも強く少し暑かったですね。
今回の探検テーマは...
隊長の山内先生と一緒に虫とりアミを持って、深田公園へ出発!
ナナホシテントウ、シジミチョウ、バッタ...色々な虫がみつかりました。
▲ほかにセミの仲間のヨコバイ、鳥のフンにそっくりなゾウムシなどもミッケ。
なんとタケノコも発見!
たくさんのご参加、ありがとうございました。
▲探検隊の報告書は、4階ひとはくサロンに掲示されています。
次回の6/6(土)ひとはく探検隊は
「生きた化石をさがそう!身近なジュラシックパーク」です。
隊長の菊池先生と一緒に深田公園へでかけよう!どんな化石がみつかるかな?
▲くわしくはこちらをクリックしてください。
フロアスタッフ まつだ
今年度はじめてのKidsサンデーが3日に行われました。
開館と同時に元気なキッズたちの声が聞こえてきました^^
◆『オープンセミナー 風にのって飛ぶタネの模型をつくろう』
◆『フロアスタッフとあそぼう ティラノ☆ハット』
◆『パネルシアター』
◆『クスノキ☆ラボ』
◆『葉っぱ☆プレイルーム』
このほかのもよおしでも、キッズの皆さんが
ひとはくの博士たちや大切な宝物(資料)と出会ってドキドキわくわくしている様子を目撃しました。
明日は、こどもの日ですね!
こどもの日のひとはくは、「ひとはく探検隊」など ひとはくでしか体験できない
プログラムを準備してお待ちしています。
GW最後の日の6日にも楽しいもよおしがありますよ!
くわしくはコチラ!
次回のKidsサンデーは6月7日(日)です☆
キッズの皆さんにとって楽しいこどもの日になりますように!
(たかせゆうこ/Kidsひとはく推進プロジェクト)
人と自然の博物館では展示をみるだけでなく、
さわれる化石・標本コーナーがあり、実際に展示物にふれて体感できます。
さらに、4階ひとはくサロンに1つの箱に
標本・模型・図鑑・資料などが入った
「ミュージアムボックス」があります。
大人も子どもも一緒に楽しめる体感ボックスで、
どんなものがあるかというと
「チリメンモンスターを探せ!」・「鳥とカエルの鳴き声を聞こう」・「鳥の羽をしらべてみよう」
「ひっつきむしだらけ」・「クモの封入標本をしらべてみよう」...
たくさんありますので全部はご紹介できませんが、この他にも色々なボックスがあります。
▲「チリメンモンスターを探せ!」のボックス (棚から好きなボックスをとりだしてね。)
さらに番号のかいてあるボックスは、
4階ひとはくサロンのテーブルに設置されている情報タブレットで詳しい案内をみることができます!
→→→→
①情報タブレットの
「ミュージアムボックス」を押す
②ボックスのタイトルがあれば選択する
なければボックス番号を入力してOKボタンを押す
しばらく待つと...
③ボックスの情報がでてきました!
ビデオ解説でボックスの使い方をみてくださいね♪
「ミュージアムボックス」は誰でも気軽に持ち運んで頂いて遊ぶことができますよ。
わからないことがあれば、フロアスタッフにお気軽にお声掛けください。
みなさん、こんにちは。ゴールデンウィークの予定はもう決まりましたか?
博物館のとなりにある深田公園は、
青空が広がってとても気持ちいいですよ。
少し公園を散策してみよう!
\ たんぽぽを発見じゃ / \ トンボもみっけ! /
耳をすませると...鳥の鳴き声も♪ほかにどんな生きものがいるのかな?
5/5(火・祝)は「ひとはく探検隊」
ひとはくの研究員を隊長に、
深田公園を探検するイベントがあります。
探検テーマは「いきものミッケ!」
公園にでて一緒に探検しましょう♪
◀くわしくはこちらをクリックしてください。
ゴールデンウィークは
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」もあります。
好きな色を使って、アンモナイトの化石レプリカを
つくってみませんか?
小さなお子様でも気軽にご参加いただけ
1日中あそべるイベントです。
◀くわしくはこちらをクリックしてください。
5/3(日)、10(日)は
「ティラノ★ハット」もつくれます♪
時間:13:30~14:00
場所:4階中セミナー室
定員:20名
参加費:100円
※当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
/
深田公園は自然とふれあえる絶好のピクニック広場
お弁当をもって博物館へlet's go!
\
フロアスタッフ まつだ
気候も暖かくなり、過ごしやすい日が増えてきましたね!
みなさん、新生活の方はいかがですか?
無理をせず、体調には十分お気をつけください^^
さて、4/25(土)、26(日)にフロアスタッフとあそうぼう
『モールで恐竜をつくろう!』を行いました。
今回モールでつくるのは、大人気の恐竜『ティラノサウルス』です!
まずはティラノサウルスのお話と作り方の説明です。
丹波竜と同じ場所から発掘されたティラノサウルス類の化石は体のどの部分でしょう?
正解できたかな?
作業開始!みなさん、真剣です!
小さいお友達は、お父さん、お母さんにお手伝いしてもらいながら作っています。 完成が楽しみ!!
仕上げをして、出来上がり!
水色、オレンジ、ピンクのカラフルなティラノサウルスがたくさん!
とっても素敵ですね!
たくさんのご参加、ありがとうございました^^!
ゴールデンウィークもイベントが盛りだくさんです!
ぜひご家族と、お友達とひとはくにお越しください!
スタッフ一同、心からお待ちしております。
フロアスタッフ きただにさやの
/
みなさん、こんにちは!
丹波の恐竜タンタンです。
4/25(土)・26(日)は、
「モールで恐竜をつくろう」という
イベントがあるんだよ♪
楽しみだね、ヨロイリュウくん。
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へぇ!面白そう。どんな恐竜をつくるのかな?
ガオーッ!!
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わ~ティラノサウルスだ、逃げろ~!
/
ちょっと、驚かせてしまったかな...?
ということで、今回モールでつくるのは
「ティラノサウルス」です。
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モールでティラノサウルスをつくってみましょう!
時間:13:30~14:00 場所:4階中セミナー室
定員:20名 参加費:無料
当日10:00から4階インフォメーションカウンターにて、参加申し込みの受付を開始。
定員になり次第終了します。
ご参加お待ちしております。
フロアスタッフ まつだ
4月18日(土)19日(日)、フロアスタッフとあそぼう『オリジナルキノコのしおりづくり』が行われました♪
キノコのパーツを選んで組み合わせて、自分だけのオリジナルキノコをつくります!
さぁ、どんなキノコができあがるかな?
クマタケ、チョコレートタケ、レインボーキノコ、マヨイタケ・・・などなどいろ~んなキノコができあがりました!
個性豊かでたのしいですね♪できあがったキノコはラミネートでパウチして、しおりにしてお持ち帰りいただきました。
ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました!
次回、4月25日(土)と26日(日)の フロアスタッフとあそぼう は...
『モールで恐竜をつくろう!』です!
★詳しくは こちら をご覧ください★
みなさまのお越しを心よりお待ち致しております。
春がきて博物館のまわりは、たんぽぽで華やいでいます。
入口付近のハナミズキもキレイですよ。
▲たんぽぽ(左)とハナミズキ(右)
さて、4月からフロアスタッフに3名の 新メンバー が加わりました。
かどはま えりこさん、くまもと まなみさん、まつだ まみさんです。
とても素敵な3名の新メンバーと一緒に笑顔で皆さまをお迎えいたします。
どうぞよろしくお願いします♪
4・5月のワークショップは、
小さなお子様でも気軽にご参加いただけ1日中あそべるイベントです。
「アンモナイト石けんをつくろう!」、「とっても簡単!化石のレプリカづくり」などがございます。
◀くわしくはこちらをクリックしてください。
ゴールデンウィークもイベントをたくさんご用意しておりますので、
ぜひ"ひとはく"にお越しください。
フロアスタッフ まつだ
みなさん!!「セアカゴケグモ」をご存じですが?
20年ほど前に大阪で見つかった時には、その名前からセンセーショナルなイメージを伴ってニュース等に取りあげられていましたが、兵庫県でも1997年に見つかって以来、ジワジワと生き続け、阪神地方を中心に定着してきているとか!!
4月26日(日)までトピックス展示を行っています。是非一度、ご自身の眼でお確かめください。
そして、28日には関連して「セアカゴケグモの生態と被害対策」セミナーもあります。
下記のページを参考に、是非お申し込みください!!
http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/red-back-spider.html
生涯学習課
3月31日(火)、うきうきワークショップ『ミニチュアジャングルをつくろう!』が開催されました♪
ボルネオジャングルを舞台にしたデジタル紙芝居『オランとウーたんのジャングル探検記』の背景を使って、立体的なジャングルのペーパークラフトを組み立てます!みんな上手につくってくれました♪
つくりおわった後、4階サロンに設置された巨大ホワイトボードでお絵描き大会がはじまりました!
できあがったミニチュアジャングルを参考にして、真っ白のホワイトボード一面にジャングルを描いてくれました♪
(フロアスタッフもちゃっかり参加!)
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
ユニバーサル・ミュージアムをめざして66
さまざまな人が創る社会-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
平成26年度「障害者週間のポスター」最優秀賞(中学生の部)
埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園中学部三年 石渡 智樹 くん(埼玉県)
新しい「障害者差別解消法」は2016年(平成28年)4月から施行される予定です.すべての障がい者の尊厳と権利を保障する法律です.国際連合(国連)の「障害者の権利に関する条約」や2011年に改正された「障害者基本法」が基(もと)になっています.
「障害者基本法」の改正や「障害者差別解消法」の成立では,一般の方には耳に新しい考え方が取り入れられています.それは「障がいの社会モデル」と「環境配慮」にプラスした個別の「合理的配慮」です.難しい言葉(ことば)ばかりなので,まず,それぞれどういう考え方かを説明しておきます.
「社会モデル」は,「個人モデル」とか「医療モデル」と呼ばれる考え方と対比して示されます.「個人モデル」も「医療モデル」も同じ考え方です.例えば交通事故にあって手や足を失ったり,頭に外傷を負ったりすれば,手術やリハビリテーションが必要です.そして事故に遭(あ)ったのは運が悪かったのだとか,あるいは自分が不注意だっただけだと,わたしたちは考えてしまいます.これが「個人モデル」とか「医療モデル」と呼ばれる考え方です.
右や左をよく確認してから道を渡れば事故には遭わなかったのに,ぼんやりしていた自分が悪い.自分の不注意で事故に遭い,病院に入院してお金が要り,その上,人生が変わってしまったのだ.誰か文句を言う筋合いのものではない.わたしたちは,つい,そんなふうに考えてしまいます.
でも現実には「事故がよく起こる曲がり角」が存在します.少なくとも誰もがそう信じている場所があります.そこでは,人間なら誰でもうっかりしてしまう何かがあるのではないでしょうか.いわゆる「ヒューマン・ファクター」です.「事故が起こったのが社会の責任だ」――「事故の多い曲がり角」を作ったという意味で――というのは,いくら何でも言い過ぎですが,事故にあった不幸を,全部ひとりで背負うべきだと,わたしは決して思いません.ましてや遺伝的な変異やお母さんが妊娠していた時の事故で障がい者になったのなら,まったく当人の責任ではないのです.「障がい」というのは,望まない事故や病気,遺伝的な変異の結果をそう呼んでいるだけなのですから.
「障がい者」も市民であることは間違いないのですから,市民社会の一員として,社会の主流にいる人たちと同じだけの義務と権利を持つはずだ.そういう考え方が「社会モデル」です.現在,世界の主な考え方は「社会モデル」になりました.
「環境配慮」とは,今までにあったバリアフリー・デザインやユニバーサル・デザインのことです.できるだけ多くの人が活動しやすくなるような 心づかい を言います.ただ「多くの人に認識されていないけれども不便なこと」というのが現にあります.例えば,今,流行りのタッチパネルは視覚以外の手がかりがありませんから,視覚を使わない人の役には立たないでしょう.それに,マニュアルに頼った「ユニバーサル・デザイン」ふうの施設も,人によっては,かえって活動し難(にく)くなることがあります.
そんな時,むちゃな要求でないのなら,個人個人の不自由さから出てきた要求であっても,ちゃんと応じるべきだという考え方が「合理的配慮」です.この考え方なら,困ったときには「困っている」と言えるのです.国や地方公共団体は,そんな要求に誠実に対応する義務があります.民間企業でも努力しなければなりません.公共財を作り,管理する公共団体が,市民――国民ではありません.日本の国籍は持たなくても,納税の義務を果たし,要求する当然の権利を持つ市民――から出た個別の,しかし,その人の身になってみたら当たり前の要求には,誠意をもって応えるのが当然です.
学校教育で行われているインクルーシブ教育は,すでに「個別の要求に合った対応」がなされている例です.手話や点字は勉強をするために大切ですし,時間のかかる人には時間をかけて課題――例えばテストなど――に取り組むことが認められます.ついでに言えば,このような配慮は「障がい者」ばかりでなく,いろいろな社会的マイノリティにも認められなければなりません.
☆ ☆
先ほど「市民」と書きました.しかし,「市民」とは誰の事でしょう.
「市民」とは,我われ一人ひとりのことです.ここで言う「市民」は,例えば「市民運動」(=草の根運動:a grass-roots movement)や「市民劇場」(a people's theater)で使う「市民」のことを指します.「神戸市に住む人」という意味で「神戸市民」と言ったりもしますが,ここでは,「特定の行政単位に住む人」という意味ではありません.「個人で自分の意見を持っている人」とか「権利を行使し,義務を果たす人」といった意味です.赤ん坊や幼児,子どもは大人と同じような判断力がなくて「市民」とは認められないという意見もあるでしょうが,ここでは,人権を持った人は誰でも「市民」ということにします.赤ん坊はやがて意見を持ちますし,おじいちゃんもきっと意見を持っていたはずです.よそから来た人にも,当然,意見があります.ですから赤ん坊の△△ちゃんは(まだ税務署で納税はできせんが)「市民」です.認知症の○○のおじいちゃんも,モスレムで日本に来たばかりの□□の奥さんも,みんな「市民」なのです.
当然,障がい者も,誰に恥じることのない「市民」です.
(ここからは障がい者に向けて書きます)
「市民」であれば,権利があると同時に義務があります.「権利/義務」は片方だけでも行使できるようにも思いますが,それは誤解です.原理的にできません.「わがまま」な主張は,健全な倫理観から「許されない」のではなく,「主張」として成り立たないのです.例えば,ある人だけに生じた不自由を主張して,施設のどこかを直してもらうとします.それは確かに,最初は個人の要求でした.しかし,行政や企業の担当者が誠実に取り上げて,どうしたらいいのだろうと当事者といっしょに考え始めた時点から,それはすでに「個人の要求」ではなく,「公(おおやけ)の要求」になるのです.なぜなら,同じ不自由を感じている人は誰でも,その不自由さから解放されるからです.社会的に障壁だと気付かなかったことが,ひとりの主張や要求によって皆が気付けるのです.その時,社会がほんの少し変わるでしょう.その人は「権利」を行使するとともに,立派に「義務」を果たしたのです.
障がい者や病人や,見知らぬ土地に来たばかりの人は,その土地に住む人と,あまり大切な話をした経験がありません.どうして大切な話をしないのでしょう? 障がい者の例で言えば,まず第一に,社会的主流にいる人とは主張が異なります――マヒがあって大きな扉(とびら)が開けられない,視覚を使わないので触れなければ理解できない,聴覚を使わないので視覚言語(=手話)や書き文字でなければ理解できない.だから,わたしに変わって扉を開けてほしい,触(さわ)れるようにしてほしい,視覚言語や書き文字を使ってほしい.多くの人にとって,このような要求は奇妙に聞こえるのかもしれません.ですから今までは,大抵の場合,このような要求を主張しても「わがまま」だと言われたり,おだやかに無視されたりしてきました.第二に,社会的主流にいる人の言語,つまり普通のしゃべり言葉(ことば)を使ってご両親や介助者が本人の主張(だと信じていること)を代弁してきたので,その人なりに論理を組み立てる練習ができていないのです.
しかし,いくら説得力があっても,皆に伝わらないのでは主張になりません.「十分な理由」を共通の言葉(ことば)で示すことは,経験のあまりない人にとって大変です――本当に大変です――が,何が言いたいのかが わかるように説明する責任があります.言ってもどうせ「わがままを言うな」と怒鳴られたり,無視されるだけだとあきらめていては,いくら待っても伝わりません.
☆ ☆
もう一つ,自分の不自由を主張するときに,ぜひ考えてもらいたいことがあります.それはさまざまな属性を持った他者の存在です.これも障がい者の例で説明しましょう.
世の中には,実にさまざまな障がい者がいます.と言うか「障がいの社会モデル」では,社会の主流にいない人は誰でも,生活をしたり,仕事をする上で,いろいろな不自由を感じています.その不自由さは,別の障がい者にわかる場合もありますが,多くは理解できません.
わたしは右半身のマヒがあり,失語症もあります.ですから,言葉(ことば)の出ない歯がゆさは――自分の内言語では,もちろん何を言うべきかがわかっているだけに.そして,うまく言語化できないと,自分でも考えていたことが思い出せなくなるので――痛いほど感じます.しかし,聴覚を使わない ろう者が太鼓の演奏会で感じる空気の振動感や躍動感は,説明を聞くまで,本当のところはわかりませんでした.ていねいに説明をしてもらったから,空気の振動から音楽を楽しむ術(すべ)がわかったのです.
ろう者が太鼓の演奏会で感じる空気の振動感と同じように,新奇な感覚は社会的な主流に属する人ばかりでなく,ほかの障がい者にもわかりにくいのです.しかし,複数の障がい者が自分の不自由さだけを主張するのでは,聞く方は困ってしまいます.どうしていいかわかりません.そこは心を広く持って,自分以外にもさまざまなことに不自由を感じる人がいるという前提で,共に不自由を感じなくする方法を探るべきです.そうしないと「市民」として「権利/義務」を行使することにはならないと思います.それよりも「共に不自由を感じなくする方法」を探ることで,思いもかけなかったアイデアが湧くものです.
一人ひとりの多様さを,皆で感じ,考えてみることにしませんか? そうして産み出される社会は,今よりも,ほんの少しだけ暮らしやすくなると信じて.
いかがでしょうか?
3月21日(土)「魅せる標本てん」の設営を行いました。
この展示は、2014年4月から2015年3月にかけて開講した、人と自然の博物館のセミナー「魅せる標本つくり隊−植物と昆虫のすてきな展示づくり−」の、一年間の成果です。
短期間の展示ですが、ぜひごらんください。
春から秋にかけて、博物館のまわりの深田公園をフィールドに、各自が気に入った植物や昆虫を集め、標本を製作しました。
冬、何やら工作をしています。「図工の時間」のようです。
3月21日、いよいよ設営です。
完成しました! かなり、達成感あります。
遠目に見ても美しいよう、工夫いたしました!
(展示制作:足立千恵・近藤フミ子・高見咲恵・辰巳淳子・中川貴美子・本田邦視・高橋 晃・八木 剛)
標本は、必ずしも、専門的な研究のためだけのものではありません。
少し努力すれば、どなたでも、このような標本や展示をつくることができます。
やってみようかな!と思う方は、2015年度の本セミナーにご参加ください。
4月開講です。いっしょに達成感を味わいましょう。
(八木 剛)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして65
さまざまな人が創る社会-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」,通称「障害者差別解消法」が2013年(平成25年)に成立しました.この法律には国際連合(=国連)の条約:「障害者の権利に関する条約」をめぐって,ちょっとした歴史があります.この条約はすべての障がい者の尊厳と権利を保障するための人権条約です.国連では2006年に採択され,日本も早く受け入れるつもりだったそうです.ところが日本の批准に対して,日本国内の主要な障害8団体で結成しているJDF(日本障害フォーラム)から待ったがかかりました.それは「日本の法律では,障がい者の権利が、きちんと保障されていない」からでした.批准してこの条約を認めるという前に,ちゃんと国内法を整備しなければいけない.ということは,言い換えれば「『障がい者の権利を保障して,差別を禁止する』日本の世論は十分に高まっていない」と指摘を受けたのです.そこで日本は2011年に「障害者基本法」を改正して,基本的な考え方を整理し直すことにしました.結局,日本の批准は2014年になりました.
「障がい者を差別してはいけない」というのは当然のことです.しかし,何が差別になり,何が障壁(しょうへき)になるのか,たいていの人は戸惑うことがあるでしょう.そんな時は,本当に「障がい」が何だったのかイメージできません.イメージできないから「結果的に差別してしまう」ことがある.ことさら差別する気はないのです.しかし,そのために障がい者は,社会に出て働いたり,自分の立場で意見を言ったりできなくなる.これは大きな社会的損失です.このようなことをなくしましょうということで,「障害者差別解消法」は作られました.これで障がい者の権利を保障する気運は作られました.
もちろん人のこころはさまざまですし,中にはあからさまな差別をする人も,現実に,います.「障がい者の権利を保障する」と言っても,まだ気運が整っただけです.この法律ができたのだから,今すぐ実践すればよさそうですが,なかなかそうはいきません.そのために,皆さんに「障がい者の権利」とか「差別の禁止」とかの意味をよく理解してもらおうと,準備期間を3年ほど設けたのです.施行は2016年(平成28年)4月の予定です.ずいぶん悠長(ゆうちょう)に思えますが,「差別の解消」は,それほど時間をかけなければ実現しないということです.
☆ ☆
わたしは失語症の方としゃべっていて,困った顔をされたことがあります.どんなことを言った時かというと,わたしは,
「多くの人は『障がい』をネガティブなものと捉えがちです.ところが、見方を変えればポジティブに捉えることもできます.例えば,ろう者は手話で示された多くのジェスチャーを順に覚えて会話をしますが,これはろう者以外にはできません.ろう者にとって手話は母語の人も多いのですから,当たり前といえば当たり前です.聴者(ちょうしゃ:聞こえる人)の発話言語(=音声を発して意味を伝える言語)と同じように,ジェスチャーを覚えなければ手話のコミュニケーションは成り立ちません.
盲人も同じです.盲人にとって指先は目のようなものです.ものに触れることで,いろいろなことを認識します.ものの大きさや形,質感,光沢といったものまで認識できるのです.そのイメージの再現力は,目を使う人には及びもつきません.この鋭い指先の触覚があるからこそ,点字で意味を記録し,イメージを伝えることができるのです.
失語症者や高次脳機能障がい者は,なかなか言葉が出てきません.しかし,言葉になる前の〈ことば〉,つまり内言語(ない・げんご)では,しっかりものが考えられる人がいます.そうして考えたことの中には,当事者でなければ思いつかなかったことも,きっと多くあるはずです.
「障がい」とか,「障がい者」というと悪いイメージばかりを持ちがちですが,わたしも含めて失語症者や高次脳機能障がい者は,「~が足らない」のではなく,「他の人にはない~の長所がある」のだと考えることはできないでしょうか?
これを聞いていた失語症者は困った顔をされました.
「失語症の長所って何ですか?」
「私は失語症でよかったと感じたことは一度もありません」
このように,おっしゃったのです.わたしは,そんなネガティブに考えなくてもいいのではないかと思いましたが,ポジティブに評価する理屈は,残念ながら,とっさには思いつきませんでした.でも絶対に,どこかいいところがあるはずです.でなければ,人間として価値があるのは,人生の盛りである「若者」の一時期だけということになりかねません.「若者」以外の大部分の人は,全員,どこかが欠けた人です.
でもちょっと待って下さい.若者だけが完全な人間ではありませんよね.そんなことは当たり前です.赤ん坊には赤ん坊の才能があり――事実,赤ん坊には共感覚や写真のような記憶能力があるのだが,〈ことば〉の獲得とか象徴性の獲得とともにその能力を失うという話があります――,思春期の少年・少女には,おとなには見えない「過去」や「未来」がチラチラと見えてしまうというのは,都市伝説に過ぎなかったとしても,よく聞く話です.高齢者が互いに矛盾したことを共に認める能力がある――「清濁併せ呑む」――のは,長い人生の結果だと思います.だとすると失語症者や高次脳機能障がい者も,少し視点を変えただけで見え方ががらりと変わり,ポジティブな資質になるということが,きっとあるに違いありません.先ほど挙げた「内言語の沈思」はポジティブな資質ではないでしょうか.だとしたら,後は当事者の出した結論を聞き取り,普通の〈ことば〉に直す才能を持った「翻訳家」がいたら,「内言語の沈思」の結果は社会でおおいに役立つでしょう.
☆ ☆
ひとはくを始めとする多くの公共施設は,バリアフリー・デザインやユニバーサル・デザインに取り組んできました.法律では,このような工夫を「環境整備」と呼んでいます.バリアフリー・デザインでは,目に付いた欠陥を直すことで,さまざまな人がスムーズに活動できるようにします.例えば段差があるときは,ゆるやかなスロープを渡すとかの工夫があると,たいていの車イス利用者や足もとが不安定な高齢者も安心して上り下りができます.ユニバーサル・デザインは,バリアフリー・デザインよりも,もっと多くの人が利用しやすい工夫を言います.理想としては,すべての人が使いやすくできれば,それに越したことはありません.
それにしても「すべての人が使いやすい」デザインって,いったいどんなデザインなのでしょう? そんなことがありえるのでしょうか?
わたしは,厳密にはありえないと思っています.しかし,ひとはくを始め,多くの公共施設が,現にユニバーサル・デザインを取り入れてきました.その理由は,ユニバーサル・デザインなら誰にでも「平等」に設計できるからです.公共施設では,何よりも見かけの「平等」が大切です.だから,そうしてきたという背景があると思います.法律で規準が決められたバリアフリー・デザインや,マニュアルに従ったユニバーサル・デザインです.現実にそれを使う障がい者には,どういうわけか計画に意見を言ったり,実地に使って確かめてみたりといった機会が,あまりないように思います.意見も聞かない,確かめてみることもしないために,公共施設では,使いたくても使えないといったことが,実は,よくあります.
それは「体のいい差別」だと感じています.「バリアフリー」とか「ユニバーサル」とか言っているだけに,よけい質(たち)が悪く感じられます.
さまざまな立場の人が集まって意見を出し合い,互いに自分以外の人の主張を尊重しあって,少しずつ,ひとつのものを創り上げていく.それは元来,すてきなことですが,手間もお金もかかります.しかし,今までそうした手間やお金をかけてこなかったことの方が不思議です.必要なことにまで手間とお金を惜しむのは本末転倒です.新しい「障害者差別解消法」は,障がい者の人権を守り,障がい者の権利を保障するための法律です.それは「さまざまな立場の人が集まって意見を出し合い,互いに自分以外の人の主張を尊重しあって,少しずつ,ひとつのものを創り上げていく」ことの保障でもあるのです.
新しく何かを公共財として創り出す.その試みに,わくわくしませんか?
この稿は続きます.次は障がい者の側の責任について書こうと思います.
梅の花も咲き、本格的な春が近づいてきました。
進学、卒業、就職など、生活環境が変わるかたは
新生活の準備はいかがでしょうか。
さて、3/14、15にフロアスタッフとあそうぼう
「モールでダンゴムシをつくろう!」を行いました!
水色、黄緑、ピンク、オレンジ、全部で4色。
まずはダンゴムシのお話から。
みんなが見たことがある、ダンゴムシ。
そんな身近な生き物の豆知識をご紹介しました!
作り方を説明後、早速作業開始!
少し難しい、足をつける作業は、お父さん、お母さんと。
うまくできるかな?
本物のようにまるみをつけて、完成!
カラフルなダンゴムシができました!
とっても可愛いですね(*^^*)♪
ご参加くださいましたみなさま
ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは、
3/21、22の「けんちくかの日」です!
自分のお家を作って、町を完成させましょう!
みなさんのご参加、お待ちしております!
フロアスタッフ きただにさやの
開催日 | セミナータイトル | ジャンル |
2015/4/3(金) | J01 タネから育てる希少山野草 | 体験する講座 |
2015/4/4(土) | E01 都市の歩き方・名所編 大阪市天下茶屋・北畠界隈を歩く | 体験する講座 |
2015/4/5(日) | A01 水を訪ねる | 見る講座 |
2015/4/5(日) | B01 タンポポを調べる(全4回) | 体験する講座 |
2015/4/9(木) | B02 日本一の里山、北摂地域の早春を観察しよう! | 見る講座 |
2015/4/11(土) | F01 虫や花のたのしい展示づくり | 考える講座 |
2015/4/18(土) | E02 都市の歩き方・名所編 大阪市玉造・深江界隈を歩く | 体験する講座 |
2015/4/18(土) | J02 愛蜂家基礎講座・上級(全4回) | 体験する講座 |
2015/4/22(水) | D01 カラスによるゴミ被害を解決しよう! | 考える講座 |
2015/4/22(水) | B03 一庫公園の里山の植物を調べよう(全5回) | 体験する講座 |
2015/4/25(土) | B04 芦屋市奥山地域で植物観察の方法を学ぶ | 体験する講座 |
2015/4/26(日) | B05 マツバラン観察会 | 体験する講座 |
2015/4/26(日) | B06 植物多様性講座-植物の形を調べる(全9回) | 考える講座 |
2015/4/26(日) | C01 ユース昆虫研究室(全12回) | 体験する講座 |
2015/4/28(火) | D02 セアカゴケグモの生態と被害対策 | 基礎講座 |
2015/4/29(水) | D03 春の川は水生昆虫だらけ:生田川編 | 体験する講座 |
初回開催日 | セミナータイトル | ジャンル |
2015/4/5(日) | B01 タンポポを調べる(全4回) | じっくり |
2015/4/11(土) | F01 虫や花のたのしい展示づくり | じっくり |
2015/4/22(水) | B03 一庫公園の里山の植物を調べよう(全5回) | じっくり |
2015/4/26(日) | B06 植物多様性講座-植物の形を調べる(全9回) | じっくり |
2015/4/26(日) | C01 ユース昆虫研究室(全12回) | じっくり |
2015/5/22(金) | D04 生態学基礎講座 | じっくり |
2015/6/27(土) | F04 多様性生物学リサーチ・トレーニング | じっくり |
2015/8/23(日) | A11 火山灰を調べる(全5回) | じっくり |
2015/8/29(土) | B21 きれいな植物標本をつくろう(全2回) | じっくり |
2015/10/3(土) | B26 植物画を描こう(全2回) | じっくり |
2015/12/12(土) | D15 センサーカメラを使った動物の撮影調査(全2回) | じっくり |
2016/2/27(土) | A13 顕微鏡で花粉化石を調べる | じっくり |
3月もたのしいイベントがたくさんありますよ!
3/24(火)・25(水)・26(木)は、「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
3/27(金)は「ちょうちょ・ペーパークラフト」、3/31(火)は「ミニチュアジャングルをつくろう!」
いずれも、
時間 10:30~11:30 / 13:00~16:00
場所 4階ひとはくサロン
時間内はいつでも参加OKで、材料がなくなりしだい終了となります。
2015年のうきうきワークショップ年間予定
▲くわしくは、こちらをクリックしてください。
(フロアスタッフ まつだ)
3月1日、朝からちょっぴり冷たい春の雨が降るなか、Kidsサンデーがおこなわれました。
◆『小さな化石☆ラボ』
化石博士と一緒に石ころ調べや化石のレプリカづくりを楽しみました。
◆『か・せ・き☆プレイルーム』
本物の化石を触って、小さな化石は顕微鏡で見て、触ったり見たりした化石のぬりえをしました。
◆展示『しゅくがわダイナソー』
西宮市立夙川幼稚園の皆さんが制作した恐竜をテーマにした絵画や、立体作品『タンタンすべりだい』を展示しました。
『タンタンすべりだい』は大人気!
『デジタル紙芝居』も「丹波の恐竜タンタン」のお話で、満員御礼でした☆
他にも『パネルシアター』など館内では多数のプログラムが実施されました。
雨のなか、お越しくださった皆さん、本当にありがとうございました。
そうそう、この時季に降る雨は「木の芽起こし」と呼ばれるそうです。
木の芽の目覚めさがし、楽しいかもしれませんね(*^^*)
新年度のKidsサンデーは5月3日(日)からスタートです。
3月、4月の別れと出会いの季節をこえて、またひとつ大きくなった
キッズの皆さんに会えるのを楽しみにしています。
(たかせ ゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
もうすぐ桃の節句ですね。
ひとはくサロンに「おひなさま」を飾りましたよ。
2/21(土)・2/22(日)のフロアスタッフとあそぼう!で 完成した手作りのおひな様です。
展示期間は3月29日(日)までです。
みなさんも ひとはく雛 見に来てくださいね。
~3月のイベント予定~
毎週土日13:30~ フロアスタッフとあそぼう!
1日(日)「くるくるとぶタネ」 植物のタネの模型を作って実際に飛ばしてみよう!
7日(土)・ 8日(日)「画はくの日」 展示をみながら絵を描こう!
14日(土)・15日(日)「「モールでダンゴムシをつくろう」 ダンゴムシのカラフルな模型をつくるよ。
21日(土)・22日(日)「けんちくかの日」みんなで町をつくるよ 。
28日(土)・29日(日)「たんぽぽコースター」たんぽぽの花はどんなかたちかな?
春休み期間は~ うきうきワークショップ 10:30~11:30・13:00~16:00
24日(火)・25日(水)・26日(木)「とっても簡単!化石のレプリカづくり」 アンモナイトのレプリカだよ。
27日(金)「ちょうちょ・ペーパークラフト」 チョウの模型を作ります。
31日(火)「ミニチュアジャングルをつくろう!」ジャングルで立体カードをつくろう!
※詳しくは ひとはくHPをご覧ください。
みなさまのご参加をお待ちしています。
フロアスタッフ せら ゆうこ
2階展示室にやってきたひとはく博士は、巨大な何かを発見!
長さは約70㎝、博士とくらべても大きいことがわかります。
\ まるでジャックと豆の木のようじゃな... /
さっそく虫めがねをとりだし調べる博士、すると...
\ これは...モダマじゃ! /
モダマはサヤが1mにもなる、マメ科つる性の植物。日本では沖縄のほうで生育しています。
名前の由来は種子が海に流れ着いてくることから、海藻の種子「モダマ(藻玉)」とついたそうです。
こちらのモダマはもちろん本物。さわってみてくださいね。
タネは5㎝くらい、平べったいカタチをしていますよ。
▲モダマのタネは、4階ひとはくサロンカウンターにあります。
またタネ関連のイベントとして、熱帯の森の大きな木が落とすタネの模型を作ることができます。
2/28(土)・3/1(日) フロアスタッフとあそぼう「くるくるとぶタネ」
時間:13:30~14:00 場所:1階展示室
定員:20名(参加費無料)
※当日10:00から4階ひとはくサロンにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
(フロアスタッフ まつだ)
ヤドリギは漢字で書くと「宿り木」で、字のとおり木に宿る寄生植物です。といっても緑色の葉をもち、自分で光合成もするので、半寄生植物といわれます。
一昨日、植物研究家の小林禧樹さんが、ヤドリギをもって来て下さいましたので、4Fひとはくサロンに展示しました。
小林さんは、2か月ほど前に、神戸市北区有野町で、高さ約15mのニセアカシアの木に、ヤドリギが付いているのに気づいたそうです。その木が工事で伐採されることになったので、工事の人に頼んでヤドリギを取っておいてもらうことにしたのだそうです。
標本にする分以外に、枝についたままの直径1mほどもあるヤドリギを残してくれていたので、そのまま枯らすのはもったいないということで、ひとはくまで運んでくださいました。
ヤドリギはふつう木の高いところについているので、遠くからボール状になった姿を見たことがある人は多いかもしれませんが、すぐ目の前でじっくり見る機会はそう滅多にあるものではありません。
寄生している枝ごと水につけた状態で展示しましたので、しばらくは枯れずにいるだろうと思います。
この機会にぜひご覧ください。
「ヤドリギの種子散布者」と呼ばれるキレンジャクも展示しています。
ヤドリギの果実は液果で、中にある種子は粘液質の果肉に包まれています。その実をキレンジャクやヒレンジャクが食べ、糞として出された種子が別の木の上に粘着して、そこで芽を出し、また新しいヤドリギが寄生生活を始めるのだそうです。
残念ながら、展示しているヤドリギは、果実がすでに落ちた後で、右側の写真のような果実は見られません。
しかし、たった一つだけ残っていました。それが左の写真です。直径1cmにも満たない大きさですが、きれいな黄色でかわいらしい実です。
展示したヤドリギのどこに付いているか、探しに来てください。
かわいいキレンジャクも、みなさんが来られるのをお待ちしています。
(高橋 晃)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして64
「ハンナ・アレントの『人間の条件』考」へのコメントなど
三谷 雅純(みたに まさずみ)
わたしは「サイエンス・サロン」という市民団体のお世話をしています。Eメールや手紙を通して、科学に関してしゃべり合うという主旨の団体です。わたしが人類学や霊長類学に興味を持っていますので、テーマはどうしてもそちらに傾きます。でも人類学や霊長類学というのは、元来、世の中の問題を考えてみるのに相性がいいのです。そのおしゃべりや議論から、ひょっとしたら、普段、自分が思ってもみなかった新しい何かが生まれるかもしれない。そこでは専門家もシロウトもない。時どきは実際に集まってみると、もっと楽しい。形式張らない、ある意味でルーズな集まりです。形式や約束に囚(とら)われず自由に語り合う(当然、他人にも形式や約束を強制しない)というのと、議論は良識を持ってするというのが、ルールと言えばルールでしょうか。その「サイエンス・サロン」の参加者が、「『人間の条件』考-1」「『人間の条件』考-2」を読んで感じたことを書いて送って下さいました。その内のいくつかを紹介します。プライバシーに配慮して、一部、書き替えましたが、文意は変えないように気を付けています。「サイエンス・サロン」の参加者には、ひとはくブログに書いてもいいと同意をもらいました。
どの方もアレントの『人間の条件』そのものではなく、小玉重夫さんが『難民と市民の間で』で取り上げた学校教育に集中してコメントを下さいました。ある年配の男性からは、次のようなお手紙をいただきました。
スクール・カーストがあるとか 学校が監獄や難民収容所のような状況にあるとかが、日本の学校でも現実の実情としてあるのでしょうか。
私の経験では、そんな話は全く信じられません。昭和20年(1945年)生まれの私の小学生時代には、先生方(私の場合 6年間で 4人の女の先生でした)は 我々生徒を平等に親切に育てて下さったと思います。現在の日本の学校は、ハンナ・アレントの書いた本にあるような状況になっているのですか。どなたか、現在の学校の様子を教えて下さい。
私個人の思い出で言えば、小学校に入った時、幼稚園の様なお遊戯が無くなって、学校へ行くのが楽しくて仕方ありませんでした。小学校5、6年生の頃は、色々と生徒会がらみの役についたりしていましたので、卒業式の時は役から離れられる開放感で嬉しくてたまりませんでした。
生徒会の役員には、志願してなるのではなく、全く立候補する事なく、学級会の無記名投票によって振り分けられる方式でなる仕組みでした。それで、成りたい役に就けるかどうかは、投票が終わるまで分かりませんでした。しかし、5、6年生になれば、学級会だけではなく、学校全体の生徒会での役が回ってくる仕組みだとは、皆 納得していた事だったと思います。生徒会で決めた事について、一々先生方に文句を言われた事もなかったようですし、当事の小学校のどこを探しても監獄や難民収容所のような所は、ありませんでした。
現在、わたしは60歳になります。大阪市の公立中学校に通いました。そこでは家庭で満足に食事ができず、よく貧血で倒れ、あることがきっかけで教員やクラスの子どもと折り合いが付かなくて学校に出てこなくなった女の子や、成績は抜群によかったのに、学費が出せないからと中学を卒業してすぐ就職した男の子、卒業間近になって一家で夜逃げをし、実質的に中学校を卒業できなかった女の子などがいました。このような話は、わたしの子ども時代には嫌になるほどありました。全部、わたし自身の身近で起こったことです。お手紙を下さった男性にその話をし、今だけでなく、わたしの時代にも、学校現場の「監獄」化や「難民収容所」化は本当にあったことを説明しました。
すると、ご自分でもお子さんを育てながら働いておられる女性が、次のように書いて下さいました。
何らかの理由で家族や肉親と暮らせない児童養護施設の子どもたちや、沖縄の基地で働くアメリカ人の父に棄てられた母子家庭の子どもたちを招待するキャンプに参加したことがあります。子ども達はみんな、小ぎれいな身なりをして、部外者の私にも、にこやかに接してくれました。しかし、キャンプ中、その日の感想を書く時間に、驚きとともに強い悲しさを感じる出来事がありました。彼らは小学3年生以上だったのですが、ひらがなを正しく書けない子どもがとても多かったのです。自分の名前でさえ、怪しい漢字で綴(つづ)る子どももいました。
彼らの多くは過去十分な教育を受けられずにいたり、現在も受けられずにいます。親からネグレクトや暴行といった虐待を受け、生きて行くのに精一杯の状態であることも多いのだそうです。もちろん、施設や集まりの中で学習の補てんはなされていますが、追いつけないのが現実です。
2013年TBSで放送された「ブラックボート」というドラマで、そういった学力に問題のある生徒がイジメの対象となり、学級崩壊の原因となる様子が描かれました。「スクール・カースト」の出現の過程はいろいろあるかと思いますが、現代では、学力格差がその大きな要因となっているような気がします。
子どもの教育にいくら費用がかけられるか、どれだけ時間がかけられるか。
当時、「スクール・カースト」という言葉は知りませんでしたが、学校での生き辛さの一端は、親が生むものかもしれないと思うと、悲しさと憤りで涙が止まらなくなりました。
また別のある男性は次のように書いて下さいました。
小学4・5年生の頃だったと思います。私は休憩時間にふざけていて、同級生に差別用語を使って罵ってしまったのです。勿論、心から発したのではなかったのですが、その同級生は大きく泣き崩れてしまいました。
私は謝ることが出来ませんでした。意地を張ったとか、非を認めなかったのではありません。軽率に発した言葉が、相手にこのような大きな心理的衝撃を与えたことがショックで、声も出なかったのです。周りにいた同級生は、それをとがめることも無く、先生から注意されることもありませんでした。しかし、その出来事は「心のしこり」となって、50年以上経った今も私を苦しめ続けています。
スクールカーストという言葉は、最近になって時々耳にするようになりましたが、私の小学生のころにも、それに似通ったものが有ったように思います。
クラスの中には、上位、中間、下位的なグループがあって、上位のグループに属するのは、成績が良く家業が地域の名士や、教員・公務員・銀行員と言った家の子供、中間は、普通の成績で会社員や商店・農家の子供、そして下位はそれらにあたらない子供たちです。現在のスクールカーストは、コミュニケーション能力や、空気を読む能力が、その階層付けのポイントになっているようで、その点は随分様変わりしているように思いますが、クラスの中に序列や階層が存在することは、変わらないように思います。
もちろん学んだ地域と時代によって、受けた教育には差がありました。次に紹介するのは関東で小学校時代をすごされた女性からのコメントです。
私が小学校教育を受け始めたのは戦後5年しかたっていない時でしたので、それまでの軍国教育から解放されて、一気に民主主義教育をしなければならなくなった頃のことです。兄たちは教師のそうした転向を目の当たりにしなければならなかったでしょうが、幸いに私は民主主義教育そのものの新鮮な時期に東京都の公立小学校で学ぶことが出来ました。
ただ、その当時は外地からの引き揚げ者や都市へ移動してきた人々(私の家族もそうですが)で急激な人口増加により、小学校の数が足りず、小学3年まで60人学級の二部授業というすさまじい状況でした。後で二つの小学校が分かれてできた時代です。そうした中では、先生一人が120人の生徒の面倒を見ていたことになりますので、一人一人に目を行き届かせるというようなことはおそらくなくて、毎日の授業をこなすだけであったろうと思います。4年生になってやっと50人クラスの一部授業になったのではないかと思います。
今思い出すと、先生はよく家庭訪問をしていたように思います。約束なくぷらっと。それが特別扱いではなく、どの子の家にも行っておられたようでした。卒業後大人になってからわかったことでしたが、クラスの中に在日コリアン(男子)がおられたようでしたが、日本名でしたので、私たち子供も父兄も全く知らずにいました。そのことを知ってから、そういえばと思いだしたことでは、先生がその子によく教室内で「上目遣いに人を見るな」と言っておられたのを思い出しました。彼は大人になってからその時のクラスのクラス会をやろうと奔走したり、先生とは全て意思が通じているようでしたので、卒業後も先生と交流があったのではないかと思います。先生の注意はおそらく、卑屈にならずに、堂々と生きろというエールではなかったかと思います。
先生は大学卒業したての先生でしたから、新しい民主主義教育を良い方向で実践していこうとしておられたのではないかと思います。同学年には5クラスありましたが、私の印象では、あともう一人の女の先生が同じような雰囲気を持っておられたと思います。ただ、暴れん坊の男の子たちは良く廊下に立たされ、まだビンタなど受けていたようでしたが、まだその時代には父兄も教師をとがめることはありませんでした。その暴れん坊グループも先生を慕っていましたので、良いこと悪いことの判断に納得が行っていたのかもしれません。今ではもちろん体罰に訴えるべきでなないと思います。
そうした雰囲気で過ごすことが出来ましたので、三谷さんの文章を読んで大変驚き、教師の質の低下を考えさせられました。その後、私は私立に行きましたので、やはりあまり問題を感じずにいました。
最初にご意見を寄せて下さった男性は、わたしが書いたことに対して、改めて、次のように書き送って下さいました。
我家は共稼ぎでした。妻は三交替勤務の看護婦でしたので、子供の学校行事には私が行く事も多くありました。子供の小学校では、長男の5・6年での担任の女先生が頼りなかったです。子供の事に余(あま)り関心がないように見られました。長女の5・6年の担任の先生は、私が教えていただいた様な(熱心な)女先生でした。長女が卒業した後も、学校へ勤務途路の先生にお会いすると、娘の事を色々聞いて下さったものです。
世の中が豊かになり、何となく暮らして行けるようになって、一生懸命に生活していた頃の気持ちが 世の中の人々から失われてしまったのかも知れません。
☆ ☆
わたしが使っているコンパクトな百科事典(マイペディア PC版)によると、哲学というのは「〈現実〉の整合的・体系的説明とその批判」だそうです。たとえば歴史で言えば「誰が行ったか」ということではなく、「なぜ、そうするのか」という疑問に答えようとする試みだと思います。わたしが行っている人類学や霊長類学と深く重なります。
大阪大学の総長を務められた哲学者の鷲田清一さんは、お書きになる文章が分かりやすいことで有名です。その鷲田さんが最近書かれた岩波新書の『哲学の使い方』という本に気になることが書いてありました。病院でお医者さんが患者さんを診るのは臨床医学ですが、それと同様の意味で「臨床哲学:139~214ページ」ということをおっしゃるのです。つまり、哲学はあんまり難しい言葉を使いすぎていて専門家だけのものになっているが、それではいけない。たとえば、患者さんに対して病気やケガの状態を説明する時、専門家であるお医者さんは専門家でない患者さんに分かるように説明をしようとする。哲学者もそうあるべきだとおっしゃったのです。
その通りだと思います。
その意味で、ハンナ・アレントは、あまりにも考えたことを直接的に書きすぎていたのかもしれません。わたしも、『人間の条件』を読んでそのままでは「ひとはくブログ」に載せる感想にならないと思ったので、『人間の条件』の応用編として、教育の問題に強い関心をお持ちの小玉重夫さんがお書きになった『難民と市民の間で』を取り上げて、自分の理解できなかった点を補おうとしました。
アレントの考えたことは教育の問題だけではなく、今、世界中で問題になっている「富裕層による経済支配」や「剥き出しの暴力」、あるいは「隠された暴力」と「(経済的な、さらに民族間の)格差」にも関係があります。アレントの立場で哲学を見直すと、哲学は数学に似ています。論理の積み重ねが大事なのです。ただ数学はどなたが解いても同じ答えが出るはずです――もちろん現実には違います。でないと、数学者は議論をすることが目的であるはずの「論文」は書けません――が、哲学は立場によって回答が違います。いろいろな前提があるということでしょうか。
わたしたちの周りには、建前ではない、言ってみれば「皮膚感覚」で感じるヒリヒリとした問題があります。これを子どものように突きつめて考えるのが哲学です。建前ではとっくに解決したはずなのだが、「皮膚感覚」では、とても解決しているように思えない。心のどこかですっきりしないものを感じるのです。ひょっとしたら、わざと解決しないだけかもしれません。それを、ぐずる子どものように言い立ててみても始まらない。暴き立てないで、そっとしておくことが「大人の智恵」というものかもしれません。しかし、ここまで考えてみても、やはり心は静まらないのです。
わたしは最初、人はなぜ、生まれたところを捨てて、未知の土地に出て行くのかが知りたくて『人間の条件』を読みました。ユダヤ系ドイツ人のアレントが、故郷を捨ててアメリカに亡命したからです。『人間の条件』を読んだのはまた、昔、わたしの周りにいた一人ひとりの子どもたちに共感を覚えたからでもありました。わたし自身が、そんな子どものひとりでした。
わたしは長くアフリカを旅して廻りました。その時強く感じたのは、「人の生き方は、どこまで行っても同じだ」という単純な事実でした。考えてみれば当たり前です。でも未知への恐怖や、場合によっては憧れから、別の大陸に行けば別の生き方があるかもしれない。そう思ったことはないでしょうか? それが行ってみると、別の大陸にも「わたしと同じ人」がいた。家族を愛し、子どもの成長を喜び、やがていつか死ぬことを悟る。しかし、その「わたしと同じ人」が、たとえば「イスラム国」では剥き出しの暴力に走る。自分の身を振り返った時、それがなぜなのだろうと心の底から感じるのです。自分も暴力をふるい、またふるわれるということです。恐ろしくてなりません。
☆ ☆
鷲田清一さんは『哲学の使い方』の終章「哲学という広場」に、誰もが疑問に思っているのに、表立っては聞けないことの例をまとめていらっしゃいます(226ページ)。カッコ書きは、読みやすいように三谷が入れました。
◎「サステイナビリティ」という思考は、人類が育んできた思考のうちの何をサステインし(=維持し、持続し、支持し、承認し、あるいは確認し)、何を捨て去るのかの最終的な選択を明示していない。
◎(さまざまなものの存在を認める)「多様性」の論理は、なぜ人格に限っては統合をいい、逆に多重人格については病理とするのか、その帰趨(きすう)を突きつめていない。
◎「安全・安心」の追求は(「防犯カメラ」の設置のように)必然的に監視社会を招来することを見ようとしない。
◎「コミュニティ」の称揚(しょうよう)は、かつて人びとが、ある理念や情念を共有することで成り立つコミュニティから脱出するところにこそ「自由」を見たことを、明確に総括することを避けている。
◎「公共性」や(インターネットを含めた)「情報公開」は、根拠を突きつめることなく、その言説の知政学的意味を問いつめることなく流通し、唱和されている。
ひとはく地域研究員やひとはく連携活動グループをはじめ、地域の自然・環境・文化を自ら学び伝える活動を行っている方々が、お互いの活動を知り、活動の質をあげ、新たな展開のヒントを得る場として第10回共生のひろば発表会がホロンピアホールで行われました。
開会を前に兵庫県立人と自然の博物館中瀬勲館長はじめに河合雅雄名誉館長のあいさつがありました。
今年度の共生のひろば口頭発表の部では、地域の活動団体や中学校、高等学校を含め12の団体の発表がありました。
共生のひろば 発表の様子
会場の様子
最後に兵庫県立人と自然の博物館岩槻邦男名誉館長、兵庫県立大学濵田道夫副学長より総評をいただき、無事終了することができました。
発表会終了後、ホロンピアホールホワイエでは21団体のポスター発表があり、発表の部参加の皆様たちも互いの活動を知る場として観覧するとともに観覧者からの質問に回答されている光景が見られました。
ポスター発表 作品展示の会場 「ホロンピアホール3階ホワイエ」
ポスター発表 作品展示の会場 「ひとはく4階ひとはくサロン」
また、兵庫県立人と自然の博物館4階ひとはくサロンでは共生のひろば展として6団体の活動が4月5日(日)まで展示されています。 〈終了しました〉
地域で活動されている各団体のこの素晴らしい研究や成果は一見の価値あり! 是非一度ご覧下さい。。
情報管理課 阪上勝彦
4階ひとはくサロンのつきあたりにある「図書コーナー」
大人から子供まで読める、自然や環境に関係する図書がそろっています。
冬期メンテナンス休館中に、図書コーナーも新たに変わりました。
「魚のしくみ」コーナー
さわれるカサゴの標本など、魚の標本と図鑑がずらり。
「動物のほね」コーナー
大迫力のエゾジカ、ホンシュウジカをはじめ、イノシシ、ノウサギの頭骨が展示されています。
箱のなかはニホンジカの骨。どんなかたちをしているのかな?さわって確かめてみてね。
本を読みながら本物の標本にふれることができるのが、ひとはくの図書コーナーの魅力です。
そして奥にあった「えほん」は図書コーナー入口に移動。
以前「えほん」があった場所には、「植物画を楽しむ」コーナーが設置されました。
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「ひとはく研究員の研究紹介」コーナー
図書コーナー入口前に、ひとはく研究員が発表した論文を、新着順に紹介するコーナーができました。
研究論文の抜き刷りもあり、自由に閲覧していただくことができます。
また2/11(水・祝)から3階オープンギャラリーにてミニ企画展
「ひとはく研究員展2015「ひとはく研究の今」がはじまります。
ひとはくの研究員が日々行っている研究の、最新動向を来館者にわかりやすく紹介し、調査・研究することの面白さを伝えます。
▲くわしくは、こちらをクリックしてください。
(フロアスタッフ まつだ)
新しくなった4階ひとはくサロンは、もうご覧になられましたでしょうか?
情報コーナーにあった端末ですが、タブレットに変わって画面がとてもきれいです。
「本物のキノコをみてみよう」コーナー
本物のキノコをみるだけでなく、さわって観察することができますよ。
キノコ図鑑も一緒に置いてありますので、キノコの名前や特徴もみてくださいね。
また2/11(水・祝)より、2階ひとはく多様性フロアで
「六甲山のキノコ展2015~野生のキノコのふしぎな魅力~」がはじまります。
採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約450種類、600点を展示します。 六甲山で特徴的な5種類のキノコの匂い体験コーナーもありますよ。
▲くわしくは、こちらをクリックしてください。
「パズルであそぼう」コーナー
パズルのほか、葉っぱのカルタや恐竜ハットなどがあります。
「昆虫の標本をみてみよう」コーナー
カブトムシやクワガタムシなど本物の昆虫標本が引き出しに入っています。
いろんな引き出しをあけて、虫の名前を覚えてみよう!
このほかにも、魚の標本や「さわれる化石」コーナーも充実していますので
ぜひ4階に遊びにきてくださいね。
(フロアスタッフ まつだ)
冬期メンテナンス休館も今日で終わり。明日からの開館に備え、三田消防署の指導でひとはくでは防災訓練を実施しました。館内各フロアからの避難誘導、非常持ち出し、救護活動など各職員で再確認しました。
情報管理課 阪上勝彦
兵庫県立人と自然の博物館は、2月1日(日)神戸国際展示場で開催された第7回サイエンスフェアin兵庫にブースを設け出展ました。
高校生の他にも別の会場では、数多くの企業や大学、研究機関も出展していました。兵庫県立人と自然の博物館もブースを設け出展しました。
ひとはくのブースでは生きた数種類のダンゴムシはじめダンゴムシの仲間である水深100~200mに生息するオオグソクムシや淡水にすむ体長わずかなホクリクコツブムシ、その他ヘラクレス・オオカブトやカタツムリを題材に研究員が説明されました。興味をもって質問に来る高校生たちが次々に訪れひとはくのブースも賑わっていました。
ユニバーサル・ミュージアムをめざして63
ハンナ・アレントの『人間の条件』考-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
ハンナ・アレントの伝記
〈子ども〉という存在は「小さな大人」ではありません。〈子ども〉は、異文化に生きる、大人とは異なる存在です。わたしたちはそのことを、フランスの歴史学者フィリップ・アリエスの『〈子供〉の誕生』という本で知りました。つまり、「異文化に生きる子ども」は決して支配するべき存在ではなく、教え、導きながらも、「異文化に生きる人」として尊重する必要があるという事です。
「異文化に生きる子ども」の尊重は、よく言われる「子どもを導くことの放棄」ではありません。大人には(教師には、親や家族には、地域コミュニティを構成する大人たちには)、子どもにいつか受け継いでもらわねばならない価値観を、責任を持って示す必要があります。その責任を自覚しなければいけません。
「国民国家」は形を変えて、「福祉国家」と呼ばれるようになります。その「福祉国家」は、さらに形を変えて、今では「ポスト福祉国家段階」に入ったと言われているそうです(『難民と市民の間で』:160ページ)。このあたり、わたしは教育現場に詳しくないので、実感としてはわからないのですが、学校を「監獄」のようなものと捉(とら)えたミッシェル・フーコーの視点から、イタリアの哲学者ジョルジョ・アガンベンの言う「難民収容所」として捉(とら)える必要があるということのようです。
どういうことかというと、「監獄」に捕らえられた囚人は更正して社会に復帰することが可能だが、「難民収容所」の難民は、見捨てられ、いつかは「忘却の穴」に捕まる。そして最初からいなかったことにされる。学校は「すべてではないにしても、ある意味において、見捨てられた状況に子どもがおかれるスクールカーストに象徴されるように、アガンペンが描いたような難民収容所化していく側面がある」(『難民と市民の間で』:160ページ)。
......このように冷静に分析されると、息を呑みます。思わず言葉を失います。
それほど強いストレスにさらされたら、「異文化に生きる子ども」でなくとも、大人でさえ引きこもるには十分です。アレントが『人間の条件』を考えた時代は今とは異なりますが、わたしたちの周りを見ると、ヒトラーとナチズムに追いかけられ、亡命をし、難民として「忘却の穴」に捕まったアレントの時代と今が、それほど違うとは思えなくなります。
☆ ☆
アレントが『人間の条件』で試みたことは、「私たちが行っていること」を問い直すことです。そこでアレントは「私たちが行っていること」を「労働」「仕事」「活動」の三つに分けました。『人間の条件』:19ページから20ページからの引用です。少し長くなりますので、わたしが要点だと思った文章だけを引用します。
労働 laber とは、人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力である。人間の肉体が自然の成長し、新陳代謝を行い、そして最後には朽ちてしまうこの過程は、労働によって生命過程の中で生みだされ消費される生活の必要物に拘束されている。そこで、労働の人間的条件は生命それ自体である。
仕事 work とは、人間存在の非自然性に対応する活動力である。(中略)仕事は、すべての自然環境と際立って異なる物の「人工的」世界を作り出す。(以下、省略)
活動 action とは、物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行われる唯一の活動力であり、複数性 plurality という人間の条件、すなわち、地球上に生き世界に住むのが一人の人間 man ではなく、複数の人間 men であるという事実に対応している。確かに人間の条件のすべての側面が多少とも政治に係わってはいる。しかしこの複数性こそ、全政治生活の条件であり、その必要性であるばかりか、最大の条件である。
アレントが言ったことを、わたしなりに解釈してみます。
「労働」は人間の生物学的側面に重点を置いています。つまり、息を吸ったり食物を食べたりといった、生物学的なヒトとして必ず行わなければならない行為です。なぜ、人間の生物学的側面が「労働」という言葉で表されているのか、わたしには、よくわかりませんが、いずれにせよ、命ある存在は誰でも、寿命を全(まっと)うし、そして必ず死ぬという人間の基本的な条件です。
「仕事」は自然や環境への人間の働きかけのことです。仕事の基本は手仕事から始まります。家でする作業であるか、職人の仕事であるかを問わず、何かを作り出します。作り出した品物の一部は市場(しじょう)によって「商品」となります。「商品」を公正に測るためには物差(ものさ)しが必要ですし、「商品」の抽象的な価値を定めるためには「貨幣(かへい)」が必要です。それに加えて、芸術家の「仕事」もあります。もともと芸術は、呪術や神話、「狂気」から作り出されましたが、今では「商品」として市場(しじょう)で交換されることがあります。
このような「労働」や「仕事」は、一人の人間が世界とどのように向きあうかの問題です。つまり「労働」では自然の存在として、「仕事」では人工的に作り出す「工作物」の質が問題です。そしてアレントは、これらより、人間にはもっと重要な行為があると言います。それが「活動」です。
「活動」では人と人の対話が基本になります。コミュニケーションが成立しているかどうかが大切なのです。古代ギリシャの例をひいたアレントは、とくに「政治的活動」を「活動」の中心にすえます。このことを現代風に言い直せば、「活動」とは「多くの人がいるコミュニティで社会活動に励む」といったところでしょうか? 「多くの人」とは、個性を持たない「不特定多数の人」のことではありません。一人ひとりが異なった、多様な意見を抱(いだ)いた多くの人びとのことです。多様な人びとだからこそ、対話が重要なのです。
わたしたちの周りでは、実にさまざまな異論に出くわします。そして、そのほとんどが、(少なくともわたしには)最初は理解できません。なぜ、そんなことを言うのか、実感が湧かないのです。しかし、その多様な意見をよく聞いてみると、急に実感できることがあります。よく聞くことで、その人の生きてきた時代や生活する社会の背景を知ることができるからです。また自分とは認知の仕方が異なる、例えば、ろうや盲の人であれば、具体的な認知の異なり方を知ることで、その独特の意見が実感できるようになります。多様な意見は多様な原因から生みだされます。言うならば、それは「必然」なのです。それを知ってなお無視することは愚かです。その愚かさをこそ、知るべきです。
アレントの言い方とは違いますが、彼女の言葉をわたしなりに意訳し直せば、以上のようになります。
アレントは、現代では「活動」が廃れて、人びとが対話をしなくなった。その結果「仕事」だけが残った。しかし、これは人間本来の生活ではないと考えました。人間が人間であるためには政治家のように忙しいだけではだめで、哲学者のような静かな思考が必要だと言うのです。確かに政治家をはじめとする実務家には余裕がありません。もう少し哲学的な思索が必要です。ただし、静かに考えているだけでは社会が廻らないというのも事実です。現代という時代に生きる人びとが哲学者(や黙考する人びと)を軽く扱いすぎていることは恥じるべきですが、同時に実務家の存在も重要です。その時、誰も彼もが物事を考えず、『イェルサレムのアイヒマン』のように真面目に、淡たんと「仕事」をしていたとして、それが必ずしも人びとに幸福をもたらさない。そのことも、心して知っておくべきです。
☆ ☆
科学者として人間の行動に興味があるわたしの立ち場で、アレントの言ったことを、もう少し突っ込んで判断してみます。まず、アレントが「労働」と呼んだ行為についてです。人も地球の上で動物から進化したのですから、ヒトの側面を持つことは当然です。人間は他者の心はわからない。ただ類推するしかない。我われに、いわゆる「超能力」などはないのです。その時、たまたま類推のじょうずな人が「空気の読める人」であり、苦手な人が「空気が読めない人」と見なされる。しかし、本当は誰も他者の心は読めないのです。その意味で、人は誰でも五十歩百歩です。「空気の読める人」の類推した「他者の心」だと信じるものは、実際に他者が思っていることとは異なるかもしれないからです。
わたしにとっては「仕事」と「活動」が、なぜアレントのように二分されるのか、本当のところはわからないままでした。「仕事」とは社会で行われる基本的な行為です。社会で行われるのですから、必然的に、自分以外の他者と交渉を持たなければなりません。そこでは必ず、コミュニケーションが付いて回ります。昔の職人は寡黙(かもく)でしたが、うまくはないにせよ、コミュニケーションなしに「仕事」が成立したとは思えません。先ほど現代的な「活動」を「多くの人がいるコミュニティで社会活動に励む」ことと言い直してみましたが、現代の市場経済社会では、「仕事」には必ずお金が絡むだけで、「市場経済社会」という足かせを取っ払ってみれば、「仕事」も「社会活動」も、人が人とコミュニケートすることには、何も変わりはありません。
これは「アレントへの反論」ではなく「多様な見方のひとつ」です。
☆ ☆
アレントの『人間の条件』は、ナチズムの時代を生きたユダヤ人の「歴史に裏打ちされた哲学」という意味で、共感できる点が数多くありました。しかし、古代ギリシャの人びとの考え方や、ヨーロッパの歴史感覚にはなじめないものも感じました。
その上で、わたしが疑問に思ったのは、次のふたつです。
ひとつは、アレントは古代ギリシャの自由市民の考え方を理想において「公的領域」(≒「公共空間」)を考えました。では、そこに欠けている奴隷の考え方――「奴隷」という立ち場におかれた人びとの考え方、感じ方は『人間の条件』のどこにも書いてありませんでした――は考慮しなくてよいのかということです。
これは、わたしでなくても、現在の価値観を身に付けた常識のある人なら、けっして「考慮しなくてよい」とは言いません。アレントも常識人です。ただ「哲学」という「言葉にこだわる学問」を研(みが)いた人です。「奴隷の考え方が明確に理解できる記録がないから、言及しなかった」ということかもしれません。しかし、わたしには疑問に思えました。
ふたつ目はアレントや『難民と市民の間で』を書いた小玉重夫さんやフーコーが、あたかも、かつての帝国主義国家が人格を持っているかのように国民の「私的領域」、つまり「プライベートな事柄」に踏み込み、「産めよ、増やせよ」と軍国主義をあおったと読める記述があったことです。「国民」はまだしも、抽象的概念である「国家」は物事を判断できません。「国家」に人格はないのです。だとすれば、「国家」に代わって「産めよ、増やせよ」とあおった誰かがいるはずです。それは誰だったのでしょうか?
王さまでしょうか? それとも、その時代の政治や軍の実権を握っていた誰かでしょうか? このことを考えていて、わたしは、ある考えに思い至りました。それは、またしても「同調圧力」でした。人格を持った個人は、王さまや実権を握っていた誰かも含めて、悪人ではなかったのかもしれない。しかし、その人たちが集団となり、個人の感覚や感情ではなく、考える行為を放棄したときに生まれたのが「同調圧力」だったとすればどうでしょうか。その「同調圧力」で、「産めよ、増やせよ」とあおったのかもしれない。『イェルサレムのアイヒマン』の中で、アレントはアイヒマンのことを、疑問も持たず、ただ与えられた職務をこなした「凡庸な役人」と呼んでいたことを思い出しました。
ユニバーサル・ミュージアムをめざして62
ハンナ・アレントの『人間の条件』考-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
子どもたちの世界には、〈スクール・カースト〉と呼ばれる現実があるそうです。クラスの中に身分制のような序列がある。そのカーストにいったん捕まると、抜け出せない子どもがいる。下のカーストにされた子どもは〈引きこもり〉、やがてクラスのみんなはその子がいた事も忘れてしまう。まるで子どもの「難民化」です。
☆ ☆
なぜ故郷を捨てて、危険を冒してまで見知らぬ土地に旅立つ人がいるのだろうかと、このところずっと考えていました。死ぬかもしれないのにです。などと書くと、わたしやわたしの家族がどこかに旅立ちたがっているかのようですが、そうではありません。このことを考えはじめたのは、昨年の冬に『ゾミア』を読んだからです。『ゾミア』によれば「遺伝子のつながった民族」などは後から為政者が作りあげた虚構にすぎず、実際は、遺伝的にはあまり関わりのない雑多な人たちが、「新しい民族」を創り、勢力を競ったといったことがよくあった。そのことを知ったことが始まりでした。
『ゾミア』はイエール大学の人類学者:ジェームズ・C・スコットが書いた本です (1)。2009年にオリジナルが出て、2013年10月に日本語の翻訳版が出ました。「ゾミア」とは東南アジア大陸部の広大な丘陵地帯を指します。ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ビルマ(=ミャンマー)と中国の4省(雲南、貴州、広州、四川)が含まれます。人びとは山の斜面に小さな村を作って住んでいます。中国の漢族やタイ、ビルマといった、水稲耕作が基本の大きな国家とは異なった倫理観や宗教を保(も)つ、言うならば、大きな国家からは独立した「自由な民族」です。
わたしたちの周りにも多くの異民族が混じり合い、ひとつのコミュニティで同居しています。日本列島のなかでも、昔からさまざまな人たちが混住した歴史があります。多様な文化が花開き、さまざまな言葉が話されました。中には権力者による移住もありましたが、経済的な理由や、ことによったら冒険心から故郷を離れ、移住し、混住したコミュニティもあったと思います。それは一種の「聖域」とか「自由領域」に当たるのでしょうか。つまり統治権の及ばない「アジール」です。
新しい集団が生まれるには人と人の出合いが必要です。その出合いのためには、出会うまでの間、さまよわなければなりません。では人は、どんな時に故郷を離れる決心をするのでしょうか。そのことを確かめようと、ハンナ・アレントの『人間の条件』(2) を読んでみました。ただし、アレントは哲学者であり、『人間の条件』はアレントの哲学的な思考の結果です。わたしがそのまま読むのは難しい。そこで、アレントの思想を長く研究してこられた矢野久美子さんの『ハンナ・アーレント』(3) をあらかじめ読んで下準備をし、『人間の条件』を読んだ後、さらに教育哲学者の小玉重夫さんが書いた『難民と市民の間で』(4) を読んで、わからなかったところを補おうとしました。
☆ ☆
ハンナ・アレントの『イェルサレムのアイヒマン』(5) のことは、たしか開高 健のルポルタージュ (6) で知っていました。記憶はおぼろげですが、開高もアレント同様に、アウシュビッツでユダヤ人殺害を命じたアイヒマンを、「凡庸な役人」と評していたように思います。
『イェルサレムのアイヒマン』は『人間の条件』の後に書かれています。この本の主張は、「アイヒマンはナチズムへの盲信によってユダヤ人を殺害した冷酷な人物」という世論に反し、「どこにでもいる、凡庸な役人のひとりであった」というものでした。この主張からアレントには大変な非難が巻き起こり、彼女はユダヤ人の友人を次つぎに失ったということです。
アレントはドイツで生まれました。ユダヤ人でしたがユダヤ教徒ではなく、両親は社会民主主義者だったそうです。
学生時代は、すでに家族を持っていた大学教員マルティン・ハイデガーと恋仲になりました。しかし、ハイデガーはナチに優遇され、大学の総長にまで登りつめます。一方のアレントは大学を去り、同じユダヤ人の哲学者カール・ヤスパースに指導を受けて博士論文を執筆しています。そのヤスパースもユダヤ人であったために大学を追われてしまいました。アレントもドイツを追われ、フランスのパリに亡命したのです。「ドイツで大学教授たちのナチへの同調を目の当たりにした彼女は、二度とこうした『グロテスクな』世界とかかわるまいと考え」たそうです(『ハンナ・アーレント』:51ページ)。
ところがフランスはドイツに宣戦布告し、ドイツから亡命したアレントたちは、ユダヤ人であるかどうかの区別なく「敵性外国人」として強制収容所に入れられます。アレントはこの収容所体験をあまり詳しくは語っていないそうですが、劣悪な環境だったことは間違いありません。この収容所体験の後、収容所を逃げ出したアレントたちは、アメリカに亡命します。大著『全体主義の起原』(7) やこのコラムで取り上げる『人間の条件』、先に述べた『イェルサレムのアイヒマン』などを刊行するはアメリカでのことです。
『人間の条件』を読むときのキーワードに、「国民国家」「公共空間」「忘却の穴」といった言葉があります。
現代では「国民国家」でない国を想像できないという人が多いのかもしれません。「国民国家」とは「国家」の構成員は「国民」であるような国家のことです。暗黙の了解として、「国民」は「同じ文化を担う民族」(拝外主義的な主張では「単一民族」)であるという前提があります。近代になってヨーロッパで起こった考え方だそうです。もちろん日本でも、例えば在日朝鮮人や在日台湾人(中国人)といった人たちはコミュニティの構成員、つまり納税をしている市民ですが、日本国籍の持たない人はよくいます。またアイヌ民族や琉球民族は日本国籍をお持ちですが、同調圧力が極端に高い日本では、まるで独自の言葉や文化を持たない「日本民族」のように扱われています。
「公共空間」は『人間の条件』では「私的領域」と対比して、「公的領域」という言葉で表されます(『人間の条件』の43ページから132ページ)。もともとは古代ギリシャのソクラテスやプラトンの時代にさかのぼる考え方で、市民一人ひとりが議論をとおして社会正義を実現するといったことです。現代の「公共空間」は、本当は学校制度にこそ求められるべき(『難民と市民の間で』:43ページ)ですが、今、日本の学校は「公共空間」からもっとも遠い場所になってしまいました。「スクール・カースト」や「引きこもり」といったことに関連して、このことは後でもう一度触れます。
そして「忘却の穴」です。このキーワードは『人間の条件』ではなく、『全体主義の起原』で出された概念です(『難民と市民の間で』:22ページ)。しかし、『人間の条件』を深く読むためには必要です。もともとはアウシュビッツなどで殺されたユダヤ人が、まるで最初からいなかったかのように歴史から消されてしまった事実を指します。収容者の名簿や記録から抹消され、個人の持ち物は焼き払われたのです。当然、収容所管理者は「ユダヤ人がいた」ことは知っていたはずですが、「ユダヤ人はいなかった」という暗黙の同調圧力が働いて、「記憶にないふりをしていた」ということです。このことも、現代の教育問題に関連して、後でもう一度触れます。
☆ ☆
アレントは、「公的領域」、つまり「公共空間」がなくなり、民族性や性差、年齢といった個別の属性が見えなくなったら、さまざまな属性や個性をもって議論しあうことがなくなるという意味のことを述べました。それなら個人の差異を表す方法はなくなったのかと言えば、そうではなくて、「単一の価値尺度」(例えば「偏差値」や「収入」)がそれに代わったと小玉さんは解釈しています(『難民と市民の間で』:136ページ~138ページ、『人間の条件』:65ページ)。
そもそも、なぜ近代の帝国主義的な「国民国家」では、「公的領域」で大切だったはずの個人の独自性が軽んじられたのでしょうか。わたしはそれを「水稲栽培の労働習慣」、つまり「コミュニティの構成員は皆、共同で労働しなければ水田耕作はなり立たない」からだと思っていました。しかし、ヨーロッパにアジアのような水田はありません。別の理由あるはずです。それは何でしょう?
『難民と市民の間で』の143ページに、フランスの哲学者ミッシェル・フーコーが近代の権力は個人の「私的領域」(=プライベートな事柄)に介入し、それまでは公に口にすることがはばかられた「子作り」を問題にしはじめたと述べたそうです。わたしは思わずヒザを打ちました。ようやく合点がいきました。「富国強兵」や「殖産興業」が「国家の意思」として国民に要求され、「産めよ、増やせよ」とせき立てられる。軍隊を強くするためです。その影響は子どもに及び、元来、「公的領域」は個性の尊重がなされて当たり前なのに、個人の独自性は無視され、横並びの「単一の価値尺度」が横行するようになりました。日本では農家には「水稲栽培の労働習慣」があった上に、海外から「富国強兵」の外圧が掛かった。これが「同調圧力」というものの正体ではないのでしょうか?
元来、「子ども」は「小さな大人」ではなく、〈子ども〉という異文化に生きる固有の存在です。そのことをわたしたちは、フランスの歴史学者フィリップ・アリエスの『〈子供〉の誕生』(8) という本で知りました。「異文化に生きる子ども」とは、決して支配する存在ではなく、教え、導きながらも、「異文化に生きる人」として尊重するべきだという事です。
『難民と市民の間で』には、「『忘却の穴』に落ち込む子どもの難民化」ということが述べてありました(154ページから161ページ)。今は社会全体に「同調圧力」が強いのだが、その中でも特に「同調圧力」の強い学校組織では、「空気が読めない」という理由で「スクール・カースト」の下位に追いやられた子どもは、子どもや教師の輪に入れてもらえず(=はいらせず)、引きこもり、やがてクラス一人ひとりの記憶から消えていく。まさに「『忘却の穴』に落ち込む子どもの難民化」です。
次に続きます。
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(1) お隣の山地民『ゾミア――脱国家の世界史』書評-1, 2
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/01/post_1822/
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/01/post_1823/
(2) 『人間の条件』(ちくま学芸文庫)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480081568/
(3) 『ハンナ・アーレンと』(中公新書)
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2014/03/102257.html
(4) 『難民と市民の間で』(現代書館)
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-1002-8.htm
(5) 『イェルサレムのアイヒマン』(みすず書房)
http://www.msz.co.jp/book/detail/02009.html
(6) 『声の狩人』(電子版が出ていました)
(7) 『全体主義の起原』1,2
http://www.msz.co.jp/book/detail/02018.html
http://www.msz.co.jp/book/detail/02019.html
(8) 『〈子供〉の誕生 アンシァン・レジーム期の子供と家族生活』
http://www.msz.co.jp/book/detail/01832.html
今年最初のKidsサンデーの1月4日、空にはひつじのような雲がゆったりと流れていました。
☆☆☆本年もどうぞよろしくお願いいたします☆☆☆
◆『自然ってすごい!「ふわぽかラボ&プレイルーム」』
『ラボ』では動物(ひつじ)、昆虫(カイコ)、植物(ワタ)がつくった、
「ふわふわ」の3つの「わた」をよ~く見たりさわったりしました。
『プレイルーム』ではカードを作ったり、シカやタヌキなどの動物の毛をさわりました。
実はこのカード、ちょっとした「しかけ」が・・・・
(こたえはページの最後に!)
◆『とっても簡単!化石のレプリカづくり』
くわしくはコチラ!
◆『パネルシアター』
「ね~うし、とら、う~、たつ、み~、うま、ひつじ・・・」
みんなで大合唱して十二支を覚えました。
さきほどのカード、めくってみると ・・・こたえはひつじでした!
皆さんが今日着ているセーターもひつじの毛が使われているかも!
服のタグをチェックしてみてくださいね!
次回のKidsサンデーは3月1日(日)です。
寒い冬を乗り切って元気にお会いしましょうね!
(Kidsひとはく推進プロジェクト/たかせゆうこ)
三が日も明け、冬休みももうすぐ終わってしまいますね。
ひとはくは明日の1月5日(月)から2月6日(金)までメンテナンス休館となっておりますが、その前に
3日・4日と、「うきうきワークショップ・アンモナイト化石のレプリカ作り」をさせていただきました!
冷え込みにも負けず、たくさんのお客様に参加していただけました。
上手に出来ました~~^^
さて、先ほどお知らせしたとおり、ひとはくは2月6日(金)まで長いお休みとなるのですが、
休館明けの2月7日(土)・8日(日)にも「化石のレプリカ作り」を行わせていただきます。
是非ご参加ください。
(フロアスタッフ 岩城)
新年明けましておめでとうございます。
旧年中はたくさんのご来館、誠にありがとうございました。
本年も宜しくお願いいたします。
ホワイトクリスマスならぬホワイトお正月ですね。
雪化粧をしたひとはくですが、1月3日4日と開館しております。
今日はそんな雪景色をご紹介したいと思います。
朝一の深田公園の様子です。
一面雪景色...おや?
!!
お昼過ぎのひとはく周辺。
雪が解けてきて地面が顔を覗かせています。
が、池は氷を張ったまま...つめたそう~~
夕方になったらさすがにほぼなくなってしまいました。
......雪だるま君はまだがんばってますね!(わかりますでしょうか?)
1月の開館は明日4日までとなっていますが、さて雪だるま君は明日までいてくれるでしょうか......?
是非お越しになって確かめてください
(フロアスタッフ 岩城)
新年明けましておめでとうございます。
雪が残る寒さの厳しい朝となりましたが、人と自然の博物館は、本日3日(土)より開館しています。
明日4日(日)も開館しています。
情報管理課 阪上勝彦
クリスマスが終わり、2014年のゴールが見えてきました。
皆さまにとって、どんな一年でしたか?
1月4日(日)に開催されるKidsサンデーの
追加プログラムが決定しましたのでお知らせします!
NPO法人 人と自然の会の皆さんによる
『サイエンスショー スティックぶんぶんゴマづくり』です☆
アイスのスティック(棒)を使って、ぶんぶん♪よく回る
ぶんぶんゴマを作ります。
◆時間:13:00~15:00
◆場所:4階ひとはくサロン
◆対象・定員:5歳以上、200名
そして!年明け最初の開館日、1月3日(土)は、
今年設立20周年を迎えた、連携活動グループ NPO法人 人と自然の会さんが
昔ながらのお正月あそびを用意して皆さんをお待ちしています!
昔のキッズたちが大好きだったお正月遊び、
凧揚げ、コマまわし、羽子板などにチャレンジして、お正月を思いっきり楽しんじゃおう!
『ひとはくのお正月~日本の昔あそび~』
◆時間:13:00~15:00
◆場所:ホロンピアホール(博物館3階から連絡通路で会場へ)
◆対象・定員:なし
もちろん、3日も4日も 『アンモナイトのレプリカづくり』など
フロアスタッフによるプログラムもありますよ!
くわしくはコチラ!
ひとはくは明日28日から年末年始のお休みに入ります。
今年も一年ありがとうございました。
そして来年も皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
ステキな年末年始をお過ごしくださいね!
(たかせゆうこ/Kidsひとはく推進プロジェクト)
きょうは今年最後の開館日。
本日のフロアスタッフとあそぼう「キラキラ万華鏡」もにぎわっておりました。
キラキラ光るモルフォチョウの標本も観察しましたよ。
また、12/24(水)に行われた うきうきワークショップ「チョコで作る恐竜の歯」も
たくさんのお客様にご参加いただきました。ありがとうございます。
お正月もイベントをたくさん用意しておりますので、来年もひとはくに、ぜひお越しください。
新年は1月3日(土)より、開館いたします。スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
みなさま、よい年をお迎えくださいませ。
(フロアスタッフ まつだ)
+。::゚ハッピークリスマス+。::゚
みなさんのところにサンタさんはやってきましたか?
ひとはくでは、ただいまアンモナイト化石のレプリカをつくるイベントを行っております♪
好きな色をえらんで、カラフルなアンモナイトをつくってみよう♪
▲レプリカ見本とイベントの様子
本日、参加できなかった方は明日 12/26(金)とお正月(1/3(土)・1/4(日)にも行いますので、ぜひ作ってくださいね。
また、12/27(土)のイベントは
フロアスタッフとあそぼう 「キラキラ万華鏡」 を行います。キラキラ光る万華鏡をつくろう!
当日10:00から4階ひとはくサロンにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。
時間:13:30~14:00 場所:4階実習室
定員:10名 参加費:200円
クリスマス・お正月のイベントはうきうきカレンダーでチェック!
▲くわしくは、こちらをクリックしてください。
2014年12月28日(日)~2015年1月2日(金)
新年は1月3日(土)から、開館いたします♪
(フロアスタッフ まつだ)
今年も残すところ、あとわずか...楽しいクリスマスまでもうすぐですよ♪
さて、博物館のおやすみ のお知らせです。
年末年始 2014年12月28日(日)~2015年1月2日(金)
新年は1月3日(土)より、開館いたします♪お正月はぜひ、ひとはくへお越しくださいませ。
また博物館はメンテナンスのため、1月5日(月)から長期休館いたします。
冬期メンテナンス休館 2015年1月5日(月)~2015年2月6日(金)
2月7日(土)から開館となります。
クリスマス・お正月のイベントはうきうきカレンダーでチェック!
▲くわしくは、こちらをクリックしてください。
ご参加お待ちしております。
(フロアスタッフまつだ)
毎週土日祝日に好評上映中の、フロアスタッフ手作りによる「デジタル紙芝居」。
今日は、間もなく上映開始の新作デジタル紙芝居についてご紹介させて頂きます♪
新作 デジタル紙芝居『オランとウーたんのジャングル探検記』
『オランとウーたんのジャングル探検記』の初演は 12月20日(土) です!
★今後の上映スケジュール★
12月 20日(土)・21日(日)・23日(火/祝)
1月 3日(土)・4日(日)
※上映時間などの詳細は、ひとはくHPのイベントカレンダーでご確認ください。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/EventCalendar/
「オランとウーたんのジャングル探検記」以外にも、たのしい紙芝居をたくさんご用意しております!
★ 詳細は コチラ ★
その日によって上映作品も変わりますので、コチラ で上映予定を確認して是非観に来てくださいね♪
フロアスタッフ一同、おまちしております。
フロアスタッフ たにぐち はるな
ユニバーサル・ミュージアムをめざして61
インクルーシブ。 ん? 何のこと?-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
2014年12月7日の日曜日に、ひとはくの博物館セミナー「むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと」を開きました。「障がい者と社会のあり方」について、皆で本音をぶつけてみようというのが、このセミナーの主旨です。セミナー参加者には、あらかじめ要求を出していただき、それに応えながら、よいセミナーを作り上げていく。まるで"インクルーシブ・セミナー"です。
☆ ☆
セミナーを準備する前に、ある参加者から「三谷さんの書いた原稿の意味が、今ひとつ判(わか)らないのだが、それを説明して欲しい」と注文を受けていました。わたしが「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」の57 (1) と58 (2) に書いた、「誰が美しいと決めるのか?」の事です。こうおっしゃるのも無理はありません。その方は高次脳機能障がいの一種で、ろうに似た聴覚失認という症状あり、カタカナや、ひらがなばかりだと意味が取れないという症状もお持ちだからでした。この原稿で使った大事な言葉は「バリアフリー・デザイン」、「ユニバーサル・デザイン」、「インクルーシブ・デザイン」の三つです。三つとも、そろって外来語です。読んでもカタカナばかりで、さっぱり意味がわかりません。
その上「誰が美しいと決めるのか?」の文章では、「ユニバーサル・デザイン」と「インクルーシブ・デザイン」の二つに、どんな違いがあるかがわかっていないと、議論できません。ところで、わたし自身、かつてはそんな言葉が区別できなくて困ったことがありました (3) 。そこで、今回のセミナー「むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと」ではこの三つを取り上げ、わたしなりの解説を試み、自由に議論していただこうと思ったのです。
聴覚失認の方というと、「聞いてもわからない」、「頭の中から言葉が消えてしまった人だ」と誤解している方が、よくいらっしゃいます。わたしも似た経験があるので強調しておきます。頭の中から「言葉」が消えてしまうことは決してありません。そうではなくて、言葉を形作る音が、まるで風や波、洗濯機のモーターが廻る音と同じように聞こえてしまい、意味をなさないのです。しかし認識は、しっかり保っていらっしゃいます。
そうした人と会話をする時には、「要約筆記(ようやく・ひっき)」という技術があります。喋った言葉を、そのまま文字に直していくのは「口述筆記(こうじゅつ・ひっき)」ですが、それだと書き手が疲れます。いつ喋り始めるかわからないので、息も抜けません。その上、何から何まで記録したのでは、読む聴覚失認者にとっては情報が多すぎて、頭がパンクしてしまうのです。そこで、要点だけを書いて行く「要約筆記(ようやく・ひっき)」が生まれました。
ただ「要約筆記」をするのには技術が必要です。講演会などでは、ろう者や聴覚失認者のために、手話通訳者と共に要約筆記者が活躍しますが、よい要約筆記者であるためには練習が必要なのです。でも要は慣れだという事にしておきます。わたしに立派な「要約筆記」はできませんが、今回のセミナーでは、白紙を大量に持ち込むことにしました。この白紙に喋ったことの要点を書いて、参加者にお示しすることにしたのです。――実際は、わたしがヨチヨチと左手で書くのを見かねた別のセミナー参加者の方が、筆記を引き受けて下さいました。セミナーが終わってから、書いた紙はコピーを取って、皆で一部ずつお持ち帰りいただきました。筆記を引き受けて下さった○○さん、ありがとうございました。
☆ ☆
今回のセミナー「むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと」では、「バリアフリー・デザイン」、「ユニバーサル・デザイン」、「インクルーシブ・デザイン」の違いについて、わたしなりに説明をしてみました。こうすれば、ひとはくブログ「誰が美しいと決めるのか?」も、どうしてそう書いたのか、意味がわかってもらえるのではないかと考えたのです。
まず「バリアフリー・デザイン」からです。
バリアとは「障壁(しょうへき)」のことです。生活をする上で、いろいろ障壁になることがある。その障壁、つまりバリアを取り除けば、困っている人が生活しやすくなる。具体的には、視覚障がい者の進路をガイドする黄色の点字ブロックや、車イス利用者のために階段をスロープにするといったことが当たると思います。
しかし、困難が困難だと認識されない人にとってはどうでしょう? 解決が技術的に難しいとか、お金がかかりすぎる場合です。困難が「困難である」と認識できないのならば、当然のことながらバリアを取り除く努力はされません。多数者が無知であっても起こります。例えば宗教上の理由で学校に通うことのできなかった(=母語以外の言葉はしゃべれない)人が、突然、異民族の中に投げ込まれたとしましょう。そんな人が近所に住んでいても、多くの人は(=その人にとって異民族のコミュニティでは)どう対処したらいいかわからないでしょう。「難民」には、そんな人が現にいます。
「バリアフリー・デザイン」に対して、わたしが抱くイメージを図に表すと、次のようになります。
バリアフリー、つまり、バリアから自由になる人が一部にいるのに、同じ社会に暮らしながら、バリアが無くならない人もいる。これは理不尽です。なくさなければ、ご近所として平穏には暮らせません。それなら「バリアフリー・デザイン」は止めて、最初から、もっと多様な人が住む生活を想定したらどうでしょう? この方が居心地はいいでしょう。それが「ユニバーサル・デザイン」です。
「できるだけ多くの人が利用可能であるように製品、建物、空間をデザインすること」が、「ユニバーサル・デザイン」に根ざした社会のあり方です。障がいがある人やない人、年齢、性別、民族や母語、人種にかかわらず、さまざまな人が、いっしょに生活できるようにしようという考え方です。「ユニバーサル・デザイン」なら、「バリアフリー・デザイン」のように、困難があっても無視されるということは、(建前上は)無くなります。
都道府県や市町村、あるいは公(おおやけ)の施設では、「ユニバーサル・デザイン」の考え方を採り入れている所が多くあります。この考え方なら、知らない内に人を差別する畏(おそ)れはなくなります。そもそも、そのような地方自治体や公(おおやけ)の施設で働いている全ての人が、「人権」を理解しているかと言えば、そんなことはありません。当然、ルールを無視する人もいるのです。そこで、「ユニバーサル・デザイン」の考え方をマニュアルにして、考え方は理解できなくても、「こんな場合は、こうしましょう」と、例をあげておく事がよくあります。マニュアルがあれば、「なぜそうするのかは理解できなくても、取りあえず、そうしておく」事が可能になるからです。
実際には、マニュアルに忠実に従っていたとしても、本質を理解していないために、バリアがバリアのまま残される――それでもマニュアルには従っているのだから、設置者の責任ではない!――事がよくあります。例えば階段の手前で「危険、注意!」の点字ブロックはあるのだが、点字ブロックと階段の手すりが遠くに離れすぎているために、視覚障がい者の手が手すりに届かなくて、実質的に「注意!」は用をなさないといったことがあります。また車イスを使えば自力で上り・下りできるはずのスロープが、上半身にマヒがあるために力が足らず、現実には上り・下りできなかったり――中でも下りるのは恐い――と言ったことは、しょっちゅう、驚くほど身近で起きています。
つまり、「よくできたマニュアル」があり、それに従っていたとしても、「実際に使う人の意見は、何も聞いていない」という愚かな事が起こっているのです。言いかえると、「ユニバーサル・デザイン」とは、具体的な生活者ではなく、どこにもいない「人というもの」=「抽象的、観念的、非現実的な人」を対象に組み立てた、仮想空間にある「仮の図面」に沿った建物や社会だと言えるのかもしれません。きつい言い方かもしれませんが、これは現実に起こっている事です。
「ユニバーサル・デザイン」に対して、わたしが抱くイメージを図に表すと、次のようになります。
非現実的な、目の前にいない人を想定して作る「ユニバーサル・デザイン」は重大な欠陥があるのですから、別のデザインを考えましょう。計画の作り始めから困難を抱えた人が参加する「インクルーシブ・デザイン」はどうでしょうか。
「インクルーシブ・デザイン」では、作り始めから高齢者や障がい者など、いろいろな立場の人が、その人なりの要求を出し、デザイナーといっしょになって、その要求を実現するように計画します。その人が美しい、使いたい、行ってみたいと思うようなデザインを創造していくのです。「美しいはずだ」とか、「使いたいはずだ」、あるいは「行ってみたいはずだ」というのではなく、「当事者がデザイナーといっしょになって社会を創る」という考え方です。協働(きょうどう)という言葉がありますが、それに近いのかもしれません。ただ、あくまで具体的に困っている A さんや B さんと、デザイナーの a さんや b さんが共同で創り出す、具体的な「美しい」もの、「使いたい」もの、「行ってみたい」ところという意味です。
「インクルーシブ・デザイン」(4) に対して、わたしが抱くイメージを図に表すと、次のようになります。
「インクルーシブ・デザイン」には、丁寧(ていねい)な共同作業が必要です。当事者は、「困っている事の本質」をよく理解して主張しなければ、ただのワガママになってしまいます。またデザイナーも、自分のことではなくても(=実感ができなくても)「本当に困っている事の本質」は理解する必要があります。
「インクルーシブ・デザイン」はいいことずくめのように思えます。しかし、現実に、社会の全てにわたって実現することは難しそうです。「ユニバーサル・デザイン」に比べて、何倍ものお金が必要ですし、マニュアルも、なかなか作れないでしょう。第一、あまりにも多くのデザイナーが必要です。しかも、デザイナーなら誰でも、敏感な人権感覚を持っているわけではありません。これは当たり前です。
そのような中で、「インクルーシブ・デザイン」を実践しようと努力している場所があります――「できている」と言っているのではありませんよ。それは教育現場です。生涯学習施設でも努力している場所はあるのですが、ここでは学校教育を取り上げます。
なぜ教育に「インクルーシブ・デザイン」なのでしょうか? それは公共財であり、社会的共通資本である「教育」という営みでは、一人ひとりの要求や才能、興味などを尊重しなければならないからです。そのために教育は、もともとインクルーシブ・デザインとは相性が良いのでしょう。「インクルーシブ教育」(5) という言葉もあります。
教育の受け手――学校教育では生徒――の一人ひとりの要求を満たす教育では、担任はデザイナーに当たります。ひとりの先生がひとりの生徒を世話するのが理想でしょう。しかし、現実にはそうもいかないのです。それで副担任を置きます。授業や教室の運営を主にするのは担任ですが、一人ひとりの生徒が教育を受ける時、何かに困っていると、副担任がそれに応じた補助をします。地域によって、またクラスによっても違うのでしょうが、副担任が複数いる場合もあります。繰り上げ算ができなかったり、漢字が書けなかったりする生徒に合わせた教え方をしてくれますし、突然、海外から来た生徒には言葉の面倒もみてくれます。簡単な挨拶は、ハングルや北京語、広東語、南米のスペイン語やポルトガル語、フィリピンのタガログ語といった、生徒の母語に合わせた言葉を使ってくれる公立学校があるそうです。
生活する上での困難、特に「障がい」の考え方は大きく変わりつつあります。新しい「障碍観(しょうがい・かん)」では、〈医療モデル〉から〈社会モデル〉に移行しつつあります。〈医療モデル〉では、「障がい」はケガや病気といった「治すべきもの」でしたが、〈社会モデル〉では、いびつな社会の仕組みが「障がい」を新しく作り出していると考えます。「健常者」という抽象的、観念的、非現実的な「ひと像」を持ち続けるより、現実的で多様な人を目の前にして、具体的な対処法を考える方がよい。わたしは、それが〈社会モデル〉だと解釈しています。
「コミュニケーション障がい者にわかりやすい文章とは?」ということを考えて、この話題を終わりにします。
この図は、IFLA(国際図書館連盟)という組織が本や文章を読みにくい人のためにまとめた、「読みやすい図書」の対象となる人びとを表す図です (6) 。円がだいたいの対象グループを表し、四角形は読みやすい図書を示しています。この図と具体的な「インクルーシブ・デザイン」との関係は、わたしにも、まだよくわかりません。さまざまな人の読みにくさを同時に満たす文章の書き方を工夫しているのですから、ひょっとすると、これは「ユニバーサル・デザイン」の試みなのでしょうか?
「バリアフリー・デザイン」、「ユニバーサル・デザイン」、「インクルーシブ・デザイン」のそれぞれに欠点はあります。大切な事は他人の〈こころ〉を理解することですが、社会には大勢の多様な人が生活しています。一律に「他人の〈こころ〉」を理解しようと言っても、機嫌の悪い、理解する余裕のない時は誰にでもあるものです。必ずしも理解できるとはかぎりません。そこで、デザインが必要になるのです。
人と人の触れあいにデザインを利用しようとする時は、「ユニバーサル・デザイン」とか「インクルーシブ・デザイン」とかといった言葉には囚(とら)われずに、誰も区別することなく、しかし丁寧に、対応する事が必要ではないでしょうか。
☆ ☆
このようなセミナーでした。いかがだったでしょう? 全国の皆さん、感想をおよせ下さい。
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(1) 「誰が美しいと決めるのかー1」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/10/post_1923/
(2) 「誰が美しいと決めるのかー2」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/10/post_1924/
(3) 「ユニバーサル・ミュージアムをめざして4:ことばの整理」(2012年4月10日付けひとはくブログ)
http://www.hitohaku.jp/blog_old/2012/04/post_1498/
(4) たんぽぽの家が出した「インクルーシブデザインの手法によるユーザー参加型デザインの仕組みづくりに関する調査研究」という報告書:
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/jiritsushien_project/seika/research_09/dl/result/08-07a.pdf
の21ページから57ページには、具体的な制作の過程が載っていて、よくわかります。
(5) 「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)概要」(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm
(6) 三谷雅純 (2013) 「生涯学習施設は言葉やコミュニケーションに障がいを持つ人とどう向き合うべきか : 総説」(人と自然 Humans and Nature 24: 33−44)
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No24_04.pdf
の図1(40ページ)にあります。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
もうすぐ楽しいクリスマスですね
4階ひとはくサロンには 大きなクリスマスツリーがあります
12月のうきうきワークショップは、クリスマス スペシャルバージョンで
恐竜の歯のレプリカを チョコレートでつくるイベントを用意しておりますよ☆゚o。
12/24(水) 「チョコで作る恐竜の歯」
時間:①10:30~11:30 ②13:30~14:30
場所:4階実習室 参加費:300円 各回定員:15名
当日10:00から4階ひとはくサロンにて、参加申し込みの受付を開始
※定員になり次第終了
カラフルな アンモナイト化石のレプリカも つくることができます。
12/25(木)・26(金) 「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
時間:10:30~16:00 随時受付 (時間内はいつでもご参加頂けます。)
場所:4階ひとはくサロン 参加費:100円
※材料がなくなり次第終了
ほかにもイベントがいっぱい!ぜひ遊びにきてくださいね。
▲フロアスタッフのイベント、くわしくはこちら
ちなみに 年末年始のおやすみは
2014年12月28日(日)~2015年1月2日(金)となっております。
ひとはくは、1月3日(土)から開館しますよ!
(フロアスタッフ まつだ)
-2℃(マイナス2度)を記録した12月7日、
今年最後のKidsサンデーが開催されました。
さすがに元気なキッズたちも朝は寒かったのか、
寒さがすこしゆるんだお昼頃からぞくぞくと遊びに来てくれました。
◆わくわくネイチャー・テクノロジー自然ってすごい!
『どんぐり☆ラボ』&『タのしいネ☆プレイルーム』
『どんぐり☆ラボ』では植物はかせとどんぐりの不思議を探りました。
『タのしいネ☆プレイルーム』ではドングリやオオオナモミなどの「タネ」を使ったゲームや工作に挑戦!
◆オープンセミナー『落葉をはりつけ 絵をかこう』
◆四季の星空案内 冬編
4階ひとはくサロンから深田公園を見てみると...一角に人だかりが!
『ひとはく探検隊「落ち葉であそぼう!」』に参加の皆さんでした。
詳しくはコチラ(フロアスタッフのブログ)!
今回のキッズサンデーでは、キャラバンで伺った幼稚園に通っているお友だちが、
ご家族で遊びに来てくれて、ひとはく研究員やスタッフと感動の再会!が何度かありました。
スタッフ一同、とっても嬉しかったです(^^)
キッズたちを連れてきてくださった保護者の皆様ありがとうございます。
次回のKidsサンデーは2015年 1月4日(日)です。
新年のひとはくは1月3日(土)からオープンしています!
毎年恒例、NPO法人人と自然の会のみなさんによる
「ひとはくのお正月~日本の昔遊び~」(13:00~15:00)
では、羽根つきや凧あげなどができます!
もちろん、フロアスタッフの楽しいプログラムも実施しますよ!
ひとはくの年始年末のお休みは
2014年12月28日(日)~1月2日(金)です。
年末年始はキッズの皆さんも大忙しだと思いますが
風邪などに気をつけて、楽しい時間を過ごしてくださいね!
最後に、クリスマス☆クイズをプレゼント!
Q:クリスマスカラーが入っている虫さんです。名前がわかるかな?(答えは最後)
①
②
クイズの答え:①ヤマトタマムシ②アカエリトリバネアゲハ
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
本格的な寒さが近づいていますね。
お布団、こたつ、ストーブ、お鍋、恋しい季節になりました。
みなさん、体調を崩さないよう寒さ対策をしっかりなさってください!
さて12月7日(日)に、ひとはく探検隊を行いました。
今回は、植物博士の黒田研究員と深田公園で
色々な種類の落ち葉を拾って遊びました!
身近なものでできる遊びに、子供たちからは驚きの声がたくさん!
何ができるのかわくわく♪
拾ってきた植物について、熱心に質問する子もいました。
きのみもたくさん!
みんなそれぞれ、お気に入りも見つけました。
こちらは双子のどんぐり、とってもかわいいです。
約1時間で...
葉っぱ、きのみがこんなにたくさん!
どれも衣替えをしていて、とてもきれいですね(^^)!
寒い中、たくさんのご参加ありがとうございました。
次回のフロアスタッフのイベントは、
12月13日(土)、14日(日)の「画はくの日」です。
たくさんある展示のなかで今回のテーマはどこでしょう?
今年最後の「画はくの日」。
週末はぜひ、ひとはくへお越しください。
フロアスタッフ きただにさやの
ユニバーサル・ミュージアムをめざして60
インクルーシブ。 ん? 何のこと?-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
口(くち)では「誰にでも読みやすい文章」を書いたり、「誰にでも わかりやすい話し方」をすることは、とても大切なことだと言います。しかし、実際にやってみると、大変に難しいことが よくわかります。言葉は、時や場所がら、場合に応じて柔軟に使い分ける必要があるからです。具体的には、たとえば、いつ育ったかによって書く文章は変わりますし、使う話し言葉も変わります。おじいさんや、おばあさんに、子ども言葉で話したのでは相手を傷付けます。素直なおじいさん・おばあさんなら、怒り出すかもしれません。反対に小さい子どもに対して、おとなのように話しかけるのも変です。これは考えものです。
同じように、自分とは違うコミュニケーション手段を使う人に対しては、自分と相手が共にわかる方法を探さなければなりません。たとえば、耳があまり聞こえない難聴者や聴覚失認者、ろう者には、話しかけるよりも、書いて意味を伝えることが大切です。また手や腕にマヒがある人は文字を書くことが苦手ですから、書きたくても、ゆっくりとしか書けません。わたしは右半身にマヒがありますが、字や絵が必要な時は左手を使って、それこそ、ヨチヨチと書き、また描くのです。わたしとの〈文字を介した対話〉では、テンポが遅いのは我慢(がまん)して いただかねばなりません。
ひとはくの博物館セミナーで、わたしは「むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと」を企画してきました。ちょうど12月3日から9日までは障害者基本法によって障害者週間と定められています――12月9日が「障害者の日」です――し、国際連合で1992年に宣言された「国際障害者デー」が、毎年12月3日です。それに合わせて、このセミナーを企画したのです。「障がい者と社会のあり方」について、既存の考え方に縛られずに、皆で本音をぶつけてみようという意図があります。
ところが、しばらく前から、何とはなく皆さんの集まりが悪くなってきました。なぜかと考えて思い付いた理由が、この企画は飽きられてしまったかもしれないと言うものでした。それとも、ひとはくは公共の博物館ですから、「県の福祉施策を宣伝する場に利用しているのではないか」と誤解されたのかもしれません――わたしは本務が兵庫県立大学の教員ですから、「兵庫県はまったく関係がない」とは言いませんが、あくまで研究者であり、大学の教員です。行政職員のつもりはありません。とりあえずは、障がい者を含むヒトの多様性や社会の多様性を全面的に肯定してみる。そこから出発すると、世界はどう見え始めるのかが、わたしの発想の基本です。セミナーの企画にも、基本的に研究者の発想があるのです。ですから、場合によっては兵庫県行政の施策方針に反する主張もあるに違いありません。
2014年の博物館セミナー「むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと」は、受講された方が少なかったので、最初は困ってしまいました。しかし、ある時、ふと気がつきました。
受講者が少なければ、その方の特別な要求に合わせたセミナーを創ってみたら、どうなるのだろう。
さまざまな方が参加して下さるのなら、あまり特定の方ばかりの要求に合わせたセミナーはできません。極力、皆さんが満足できるように、セミナーのやり方を工夫しなければなりません。しかし、2014年度は人数が少ないのだから、セミナーのやり方を、特定の人に合わせることができます。よい考えに思えました。
わたしは、このアイデアにワクワクしました。それって、つまり、インクルーシブ・デザインのやり方ではないのか? そう、まさにインクルーシブ・デザインです。受講者は、ただ座っている「お客さま」ではなく、その人なりの要求を出し、それに講師(=三谷)が応えて、セミナーを創り出す。その中から新しいものが生まれる。そういうことかもしれません。一回ごとに、個別のセミナーを創っていくのです。
そのようなセミナーを創り出すためには、あらかじめ受講者の困難さを、よく知っておく必要があります。幸い2014年度の受講者は、以前から深い付き合いのある方ばかりでした。
具体的なセミナーの内容は、後で述べます。今は、まだどうしても超えられないインクルーシブなセミナーの課題を書いておきます。
☆ ☆
ひとつは、いくら工夫しても残る「特定の人」のことです。今回は、この困難がある方はおられませんでしたが、たとえば「赤ん坊」はセミナーには参加できません。なぜなら、赤ん坊は言葉がわからないからです。少なくても2歳ぐらいにならないと、会話ができません。本当の意味で社会性が育つのは、小学校の高学年ぐらいだと言います。
「赤ん坊がセミナーに参加できないなどと、当たり前のことだ」と切って捨てないで下さい。ここで言う「赤ん坊」には、1歳に満たない本当の赤ん坊もいますが、それよりも、もっと多くの人が含まれるからです。幼児や児童は「赤ん坊」とは違いますが、精神の発達では赤ん坊に毛が生えたようなものです。知的障がい者の心は――肉体の年齢はどうであれ――発展途上の段階です。認知症者でも同じです。一旦は獲得していた社会性ですが、だんだん失われることが多いのです。これらの人全員が、今は「赤ん坊」と呼んでいる人たちです。この「赤ん坊」に接する術(すべ)を、ぜひとも見つけなくてはいません。
もうひとつは、どのデザインにも付き物の短所のことです。ユニバーサル・デザインにせよ、インクルーシブ・デザインにせよ、長所があれば、必ず短所もあります。このブログは「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」ですので、ユニバーサル・デザインに寄りかかっているみたいですが、実際にはインクルーシブなものの見方をしていることも多いのです。
わたしが言いたいことは、他の人の優れたアイデアをそのまま借りてきて実行するということではなく、アイデアの優れたところを生かしつつ、自分たちの実際に生活するコミュニティに合った具体的なものを創り出す。それが超えていかなければならない課題だと思います。ユニバーサル化、インクルーシブ化といった名前にはこだわらずに、物事の本質を探っていきたいと思うのです。
☆ ☆
次は「インクルーシブ。 ん? 何のこと?-2」として、具体的な博物館セミナー「むすぶ、ひらく、ユニバーサルなこと」のようすをお伝えします。お楽しみに。(一気に書いてしまおうかと思いましたが、書き切れませんでした。)
【小さな学校キャラバン】本年度最終回!!
行ってきました、小さな学校キャラバン ~ 丹波市立神楽小学校 2014/11/27 ~
10月23日からスタートした小さな学校キャラバン。7校目の訪問となる丹波市立神楽小学校に出発しました!
神楽小学校にはビオトープがあります。15年前に総合的学習の一環で、人と自然の博物館の中瀬館長をはじめ博物館の研究員たちのアドバイスでビオトープが作られた経緯があり、博物館にとってもゆかりのある学校です。今回の学校キャラバンにはNHK神戸放送局の取材班が同行されています。
午前中は、1・2年生19名を対象に研究員の先生が神楽にある樹木について葉の写真を見せながら説明されました。 児童たちも質問に活発に答えていました。
次に校内にあるビオトープを散策し、兵庫県のレッドデータブックのBランクに指定されているバイカモ(梅花藻)について説明されました。 15年前には、現地の川でもいたるところで見ることができましたが、今ではほとんど見ることができなくなっているそうです。
先に説明された樹木について、現地で解説されています。児童たちも、樹木の名前をよく知っていて驚きました。
移動博物館車ゆめはくの中を見学しました。みんなきれいな色をしたチョウや兵庫の昆虫を納めた標本箱に大興奮です。
再び教室に戻って、次は化石のお話です。まず丹波竜の発見と名前の由来について聞きました。実際の化石を手に持って、その重さに驚いていました。
次に佐治川で実際見つけた化石についてお話しを聞きました。 この化石は古生代のペルム紀(今から2億8千年前)に、放散虫が死んで海の底に沈み、地形の変化とともに長い年月を経て今ここにあることを、児童たちにわかりやすいように説明されました。また、佐治川は火山の噴火によってできた石が多いそうです。
次にアンモナイトについてクイズを交えて学習したあと、実際にアンモナイトのレプリカづくりに挑戦しました! 各自好きな色を2つ選んで自分だけのオリジナルなアンモナイトを作りました。
午後からは、中瀬館長も到着し、3・4・5年生の26人を対象にビオトープについて説明されました。 具体的にビオトープ発祥の地といわれるドイツ、アメリカの事例を用いて神楽小のビオトープについて説明されました。
中瀬館長も久しぶりにビオトープを訪れられました。15年前に作られたビオトープですが、児童のみなさんのご協力もあり管理ができていると感想を述べられていました。
最後に、ゆめはくの中の標本箱を見学しました。NHKのインタビュー取材もありました。
この日はNHKの取材班もあり、児童たちにとっても思い出に残る充実した一日になったと思います。
本年度からスタートした「小さな学校キャラバン2014」は丹波市立神楽小学校で最終回となります。
また、来年度新たに訪問させてもらうかもしれません。お楽しみに!!
小さな学校キャラバン隊
展示物に近づくと、スマートフォンで展示物の説明がみられるアプリ
『館ナビ』をご存知でしょうか?
ひとはくでは、実証実験として試行しています。
体験いただくには、お手持ちのiPhoneにアプリをインストールする必要があります。
博物館の3階入口、『館ナビ』案内板にQRコードがありますので、そちらでもインストール可能ですよ。
▲『館ナビ』アプリ
『館ナビ』ガイドを開き、展示物に近づくと... →→→
情報(写真・文章など)が自動 表示されます!
3階・2階の展示物の情報が自動的に切り替わってみることができ 面白いですよ(^^)
ぜひ、おためしください。
◆『館ナビ』アプリ(無料)
・実施予定期間:2014年10月24日~2015年3月31日(予告なく中断・休止する場合があります。)
・対応する機種:iPhone(iPhone4s以降)/iPad
App Storeで『館ナビ』と検索すると、簡単にインストールできます。
(フロアスタッフ まつだ)
今年もあとわずか・・・
4階ひとはくサロンには恒例のクリスマスイルミネーションも夕方になると
4時45分でひとはくサロンが終了なので・・・見られるかな(?_?)
フロアスタッフによる手作りのデジタル紙芝居も今年は
2作新しいものが完成しました。(*^_^*)
森では、どんなことがおきているでしょうか?
生きものには、どんなつながりがあるかな?
「オランとウーたんのジャングル探検記」
(もうすぐ完成!間もなく上映されます)
二匹のこども、オランとウーたんが世界一のおいしいくだものを探しに
ジャングル探検にでかけます。見つかるのでしょうか?
もうご覧になられましたか?
ぜひ、博物館に見に来てくださいね!(^^)!
デジタル紙芝居の詳細は↓
http://www.hitohaku.jp/exhibition/staff.html#kamisibai
みなさまのご来館❤心よりお待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
ユニバーサル・ミュージアムをめざして59
何日もかかって アフリカの森を歩いた事がある。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
半年がかりで、アフリカ中央部の森を、歩いて旅した事があります。
土地の言葉で、わたしが〈ンドキの森〉と呼んだ森が出発点でした。広い広い無人の森でしたから、最初、その森に名前はありませんでした。しかし、その中をンドキ(=悪霊)川が流れていたので、そこから「ンドキ」という名前をもらったのです。その〈ンドキの森〉に初めて足を踏み入れてから、わたしはコンゴ人民共和国、カメルーンと横断し、ギニア湾にある赤道ギニアの洋上アルプス、ビオコ島を駆け上りました。消耗の激しい半年でした。わたしは、何とか自立して、誰も知らない森を自分の力だけで見付け、新しい調査地を開拓したかったのです。わたしは結局、つい最近、世界自然遺産に登録された〈ンドキの森〉、現在のヌアバレ=ンドキ国立公園 (1) を調査地にしたのですが、今、改めて思い出すのは、1988年から1989年にかけてのカメルーン南部の森での出来事の方です。
☆ ☆
それにしても、どうして人は不安に襲われてまで、未開の地に足を踏み込むのでしょうか? わたしも、〈ンドキの森〉という、誰も知らない未開の地に踏み込んだのですから、自分のことを振り返ってみればよいようなものです。カメルーンの森で出会った人たちも、ご本人が、あるいは高だか数世代前のひとりの男性が――不思議ですが、ことごとく男性でした――、カヌーで川辺を行き来して、家を建てる固い地面を捜したのでした。固い地面が見つかったら、近くに飲める水が流れているかどうかを確かめます。水が確認できたら辺(あた)りに生えている木の種類を見て、農地になるかどうかを見きわめます。農地になりそうだと判断し、そこに住む決心がついたら、焼き畑にするための最初のひと斧(おの)を振り下ろしておくのです。
この旅の最中に、なぜその村を開いたのかと問う機会が、何度かありました。
理由はいろいろでした。村が滅びてしまったからという話をよく聞かされました。
例えば感染症です。ある村は、かつて、もっと北にあったのですが、皆既日食の年、みんなで太陽を見ていると目が痛みだした。血の涙が出て、人びとは死んでしまった。その場所には、もう住めないからと、残ったもの何人かで今の場所に移ってきた。それがこの村の始まりだと教えてくれました。
別の村では、昔は千人を超えるほどの大きな村だったそうです。ある時、病気が流行り、人びとはバタバタと死んでいった。そのために村は滅びた。そして河川の何十キロも上流に、同じ名前の村を開いた。今は少数のバンツー農耕民と狩猟採集民のピグミーが、いっしょに暮らしている。新しく村を開いたのが、あの村長だと、椅子でくつろいでいる老人を指さして聞かせてくれたこともありました。
まるで、むかし話そのままです。わたしたちの周りにも、よくあった事に違いありません。しかし、何世代にも渡って、安定して暮らす事が当たり前のようになると、「人が死に絶える」とか「村が滅びる」というのは、日常感覚では捉えきれなくなってしまいました。わたしたちの普通の言葉で言い直すと、それは「コミュニティが滅びる」とか、「ひとつの地域が滅びてしまう」ことに当たるのでしょう。アフリカで村が滅びるというのは、それほど大変な事なのです。しかし、よくある、当たり前の事でもあります。
☆ ☆
バンツー農耕民は、もともとは、今で言うカメルーンとナイジェリアの国境近くに住んでいたサバンナの農耕民だったそうです。その人たちが、ある時、サバンナから森の中へと逃げ込んだという話があります。バンツーは北から南下してきた異民族に追われたディアスボラなのだそうです。その異民族もディアスボラなのでしょう。今から、三千年とか、四千年とかいう大昔の話です。我われにとっては縄文時代に当たります。
サバンナのような乾燥して見晴らしのよい土地から、森という、湿り気の多い、見通しの悪い土地に入るのですから、おそるおそる、恐ごわと、歩を進めたような気がします。そんな想像をしてしまいます。一気に、雪崩を打って侵入したというのではないのです。
カメルーンには、〈マキザール〉という「森の精」の言い伝えがありました。小さな、人のように見えるのですが、明らかにピグミーとは違う。夜になると人を襲い、殺してしまう。〈マキザール〉から逃れるには、――記憶は不確かですが、確か――〈白魔術〉があったと思います。〈白魔術〉が使えるのは、村の長老だけだと聞いたように思います。
多くの動物とは違って、人はなぜ広大な地域に住むようになったのかと考えていて、カメルーンの森の奥に点在する村の消長に思いが至りました。〈マキザール〉の言い伝えは、〈むら〉という空間、つまり自分たちバンツーの住むその場所だけが「人の住む世界」であることを意味します。その外には〈異族〉、つまり人間以外の生き物がいるという意味です。そのためでしょう。〈マキザール〉は恐ろしい「森の精」ですし、ピグミーもバンツー(=バンツーの言葉では「人」という意味)ではないのです。
アフリカのサバンナで長く文化人類学を研究しておられる川田順造さんは、『サバンナの博物誌』(ちくま文庫) (2) という本の中で、西アフリカのサバンナに住むモシ族の人たちは、住んでいる家や住む場所、さらに「気心の知れた人びと」、つまり「いっしょに暮らす人たち」を指すのに〈イリ〉という言葉を使うのだと書いておられます。この〈イリ〉に対する言葉が〈ウェオゴ〉です。〈ウェオゴ〉は野獣や荒れ野の精〈キンキルシ〉のいる場所なのだそうです。川田さんは、〈イリ〉と〈ウェオゴ〉に当たる概念をわたしたちの周りに探すとすれば、ひょっとして〈さと〉と〈やま〉に当たるのかもしれないと書いておられます。人が居住し、畑仕事をする〈さと〉に対して、〈やま〉はクマや鬼の住む異界です。〈キンキルシ〉はちょうど、カメルーンの森林地帯では〈マキザール〉に当たるのでしょう。そうだとすれば、〈マキザール〉のいる森は、サバンナでは、人ではない、得体の知れない何かがいる「荒れ野」に当たります。
「新しい村を築く場所を探す」ということは、まさに、「〈マキザール〉や〈キンキルシ〉のいる場所」の中で、恐ごわ歩を進めることなのです。「〈マキザール〉や〈キンキルシ〉のいる場所」に踏み込まなければ、「新しい村を築く場所」は探せない。しかし、そうだとしても恐がっていては何も始まらない。「人が死に絶える」とか「村が滅びる」というのは、アフリカに限らず、人にとっては、それほど頻繁に起こる事なのですから。
☆ ☆
ヒトは地球上のあらゆるところに分布しています。その移住の様をあれこれ考えていたので、今回は原稿が、「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」で立てていた主題からは、ずれてしまいました。これがどう結び付くのかは、そのうち、説明します。
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(1) 世界自然遺産はコンゴ共和国のヌアバレ=ンドキ国立公園とともに,カメルーンのロベケ国立公園と中央アフリカ共和国のザンガ=ンドキ国立公園が含まれる「サンガ川流域の3か国保護地域」として登録されました.
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
+゚☆゚+o。o。o+゚☆゚+o。o。o+゚☆゚+o。o。o+゚☆゚+o。o。
ただいま4階ひとはくサロンにて、恒例のクリスマスイルミネーションが
設置されています。
▲深田公園が望める窓際にも、素敵なツリーがあります(昼と夜の様子)
今年は動くかわいいウサギもいますよ♪
ご紹介したのは一部です。ぜひ博物館で本物をご覧くださいませ。
▼楽しいクリスマスイベントもご用意しております♪
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9567_subkeyFILE1
リニューアルした4階ひとはくサロンも、ぜひご覧ください。
+゚☆゚+o。o。o+゚☆゚+o。o。o+゚☆゚+o。o。o+゚☆゚+o。o。
(フロアスタッフまつだ)
【小さな学校キャラバン】第4弾!!
行ってきました、小さな学校キャラバン ~ 香美町立余部小学校&御崎分校 2014/11/14 ~
第4弾の小さな学校キャラバンでは、香美町立余部小学校&御崎分校に行ってきました。
11月中旬でしたが風は冷たく、早くも冬の訪れを感じさせる一日でした。
今回の小さな学校キャラバンの中ではもっとも遠方の小学校で、片道3時間弱の道のりでした。
キャラバンは余部小学校で実施させていただいたのですが、応募していただいたのは御崎分校です。御崎分校は、余部小学校から車で山道を10分ほど走らせた場所にあります。
小さな校舎が日本海を臨む高台に建っています。分校に通う子どもたちは、定期的に余部小に来て学んでいます。
キャラバンは、分校の子どもたちが余部小学校に来る日に合わせて実施しました。
私たちが三田から余部小まで移動している午前中、ひとはくの元研究員(現在は兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科)の先山徹さんから余部の石や地形についての授業がありました。
その後、NPO法人おおやアート村理事長の田中今子さんのご指導で、ストーンペインティングをおこないました。
子どもたちが思い思いに描いた絵には、海を連想させるものが多いようでした。やはり暮らしのなかに海が浸透しているのでしょう。
三田からのゆめはく部隊は11時過ぎに余部小に到着し、12時過ぎには設営が完了しました。
グラウンドに停めたゆめはくには、昆虫標本のセットを展示しました。
校舎の中の廊下には、ゴホンダイコクコガネとススメバチの拡大模型&昆虫タペストリーです。
13時から、幼稚園児、1・2年生、3~6年生の順で見学に来てくれました。
標本をじっくり観察して、引いたカードとまったく同じ虫を見つける「むしむしみっけ」に挑戦です。くまなく観察しなければ、なかなか正解できません。
ほかにも、針で刺すハチはオスとメスどっち?といった虫にまつわるクイズを出題したり、最近シカが増えているためシカのふんを食べるゴホンダイコクコガネも増えていることなどを、拡大模型を見ながらお話しました。
子どもたちには初めての体験や話題ばかりだったようで、目を丸くしたり、歓声をあげる場面が多々ありました。
先生のなかには、「この昆虫はこの辺で見かけたことがあるけど、こんなにじっくり観察したことはなかった」とおっしゃる方もおられました。
御崎分校の児童と先生で学校周辺の昆虫を調べているそうで、今回のキャラバンをきっかけに、今後そういった活動を応援していければと思います。
小さな学校キャラバン隊
11/15(土)・16(日)のフロアスタッフとあそぼうは、
「きょうりゅう骨パズル」を行いました。
丹波の恐竜の大きなパズルを、みんなで組み立てていくイベントです。
最初は、兵庫県で発見された 丹波の恐竜のお話を聞きます。
これまで、「丹波竜」という愛称で呼ばれていましたが
新種の恐竜として「タンバティタニス・アミキティアエ」と命名されました。
お話のあとは、いよいよパズルです。
しっぽの骨はどこ?これは首の骨かな?それとも......
みんなで相談しながら、どんどん組み立てていきます。
みんなで力をあわせて、丹波の恐竜が完成しました!
ご参加、ありがとうございました。
ただいま、ミュージアムショップにて
▲当館の三枝主任研究員の監修の「丹波の恐竜フィギュア」販売中!
▼11月うきうきカレンダーはこちら イベントをチェック!
http://www.hitohaku.jp/infomation/event/ukiuki1411.pdf
11/22(土)・23(日)・24(月祝) 13:30~ フロアスタッフとあそぼうは
「ぽこ・ぽこ☆キノコしおりづくり」です。
受付は10:00~、4階カウンターにて。ご参加お待ちしております!
(フロアスタッフ まつだ)
人と自然の博物館では、兵庫県立有馬高等学校 人と自然科の1年生を主な対象とするセミナーを年間8回行っています。
※ 第1回~第7回は、一般セミナーとしても実施しており、一般の方にもご参加いただけます。【小さな学校キャラバン】第5弾!!
行ってきました、小さな学校キャラバン ~ 神河町立越知谷小学校 2014/11/18 ~
第5弾の小さな学校キャラバンは、秋も深まる神河町の越知谷小学校です。山はすっかり紅葉で色づいていました。この日はオープンスクールの期間中ということで、保護者の方や地域の方にもキャラバンのことをお知らせいただいたそうです。中に入ると、うれしい歓迎の言葉が...
越知谷小の校舎には、地元の木材が使われています。この温かみのある校舎で児童43名が学んでいます。
当日は10時前に来校し、準備開始です。まずはツキノワグマを下ろしてっと...。最近この地域に出没するようになったそうで、ぜひ間近で本物を見たいという学校のリクエストにお応えしました。
ゆめはくの中は昆虫の展示です。11時頃には設営が完了しました。
11時20分から見学がスタート!まずは3・4年生がやってきました。
めずらしい鉱物や間近で見るクマに興味津々でした。
11時40分からは、5・6年生の見学です。アンモナイト化石をさわってみたり、昆虫標本をじっくり観察しました。
お昼は児童の皆さんと給食をいただきました。スタッフにとっては、うん十年ぶりの給食...(正直なところ、これを楽しみにしていたメンバーもいました 笑)子どもたちの笑顔に囲まれて、とってもおいしかったです。
午後一番に、幼稚園の園児4名も見学に来てくれました。ゆめはくの中に入るなり、「わぁ〜!」という歓声とともに園児たちの拍手が!これはスタッフにとってうれしい驚きでした。
13時半からは、1・2年生(展示の見学)、3・4年生(昆虫観察)、5・6年生(植物観察)の3グループに分かれ、それぞれセミナーをおこないました。
1・2年生は、標本を観察しながら「チョウとガの見分け方」や「モルフォチョウの光るしくみ」などのお話を聞きました。
3・4年生は、学校の近くにいる昆虫のお話を聞き、実際にさわって観察しました。ちなみに、学校の周りにはカメムシがとても多いそうです。そのカメムシにもいろんな種類がいることを学びました。
5・6年生は、学校から出て川沿いにどんな植物が生えているか観察しました。見慣れた風景の中に、実はたくさんの植物があることを知りました。
終了後の子どもたちの感想の中には、「知らないことがわかってよかった」「三田のひとはくに行ってもっと見たい」といった声がありました。今回のキャラバンが、新たな学びのきっかけになればうれしいです。
また先生からは、「今日のキャラバンでの子どもたちの反応は、明らかに普段とは違い、とても集中していました」といった声もありました。
キャラバンでの学びがどんな効果をもたらすのか、今後整理していきたいと思います。
私たちスタッフにとっても、学びと刺激に満ちた学校キャラバンでした。
小さな学校キャラバン隊
11月16日(日)、兵庫県立人と自然の博物館では、NPO法人 人と自然の会によるスーパードリームスタジオがホロンピアホールで開催されました。また本館でも、多数のオープンセミナーが開催されました。当日は、「関西文化の日」として観覧料が無料ということもあり、多くのお子様連れのお客様がご来館され大賑わいの一日でした。
ご来館できなかった方は、12月もドリームスタジオが開催されていますので是非ご参加ください。詳しくはこちら。
【スーパードリームスタジオの様子】
ホロンピアホール入り口では、開催時間前から多くのお客様がお待ちでした。
ホロンピアホールの様子です。
●強化ダンボールで巨大恐竜作り
顔や首、胴体、手足の各パーツをみんなで協力してつくり、最後に組み合わせて恐竜が完成しました!
●けん玉作り、けん玉選手権
ペットボトルを材料にけん玉を作りました。その後、ホロンピアホールステージでけん玉選手権が開催されました。画像の女の子は何と!「106回」という記録を出しました。
●粘土で恐竜を作ろう
粘土で模型を見ながら恐竜を作っています。
●松ぼっくりのクリスマスツリー
クリスマスシーズンを前にベイマツの松ぼっくりに個性豊かな飾りつけをつけてオリジナルなクリスマスツリーが完成しました。
●鶴のクラフト作り&竹笛作り
お子様、いつの間にか保護者も夢中になって作っていました。
●ダチョウ卵の殻でペンダント
砕いたダチョウの卵に各自アクセサリーを貼ったり、色付けをしたりオリジナルなペンダントが出来上がりました!
●スペシャルミンミンゼミ作り
用意された翅(ハネ)を切り取り、容器に取り付けて完成。糸をつけて回すと音も出ます!
【オープンセミナーの様子】
稲わらを原料にして紙づくり(溜め梳き)を体験していjます。仕上げの乾燥作業はご自宅で。
情報管理課 阪上勝彦
11月14日(金)、AM10:00に小野市立河合小学校3年生41名のみなさんがお越しになり、入館後、山内研究員による 特注セミナー『ワクワクこん虫ワールド!!』を受講されました。
※ 当館では、従来より各ご希望により ひとはく研究員による特注セミナーを行っております。
『ワクワクこん虫ワールド!!』では、普段は展示していない 標本棚の中のこん虫標本を、子どもたちが自由に取り出して、間近に見ることができます。
また、たくさんの標本の中から厳選したこん虫を、山内研究員が顕微鏡を使ってモニターに大きく映し出し、詳しく解説します。
☆★山内研究員のお話☆★ ☆★標本を自由に観察☆★ ☆★昆虫の解説☆★
♡♥顕微鏡を使っての観察♡♥ ♡♥スクリーンに映った昆虫♡♥ ♡♥顕微鏡で観察♡♥
このセミナーでは、こんな(⇓)昆虫を見ることができます。
《モルフォチョウ》 《コガネムシ》 《クワガタムシ》
本日は、河合小学校の皆さんに、めずらしい標本をとおして「こん虫ワールド!!」を体験していただきました。
ひとはくでは、昆虫だけでなく、動物、化石、植物など、様々な 特注セミナーを実施しております。
特注セミナーのページはコチラ
生涯学習課 840
11月14日(金)【トライやる・ウィーク最終日】
トライやる終了後、お世話になった博物館職員に挨拶を済ませ解散しました。
博物館にはさまざまなお仕事があります。体験することによって少しは理解できたと思います。次回は、セミナー等を機会に博物館に足を運んでくださいね!
情報管理課 阪上勝彦
11月13日(木)【トライやる・ウィーク3日目】
博物館でのトライやるウィーク3日目の様子をお伝えします。
午前中は2班に分かれて総務課、情報管理課の仕事を手伝いました。
総務課では、数多くある書類の整理を手伝いました。
情報管理課では、収蔵庫棟の図書室に入り、書棚の本の移動や整理を手伝いました。
午後は、6人全員でタンポポ調査の資料整理をしました。 一般の方から送られてきたタンポポ調査用紙の内容を確認しながら、花を番号ごとに袋に入れて整理しています。
11月12日(水)【トライやる・ウィーク2日目】
博物館でのトライやるウィーク2日目の様子をお伝えします。
午前中、神戸市立夢野の丘小学校1年生が来館され、お出迎えからスタートしました。
最後には小学生たちからもお礼のあいさつをいただきました。
午後は、明日の特注セミナーの準備を手伝いました。主にカタツムリの部屋の掃除です。 また、鈴木研究員から岡場駅周辺のカタツムリ生息場所や種類と見分け方についても説明していただきました。
残り2日、明日はどのような活動が待っているのでしょうか。お楽しみに!
情報管理課 阪上勝彦
11月11日(火)【トライやる・ウィーク初日】
兵庫県立人と自然の博物館では、秋のトライやる・ウィークとして神戸市立北神戸中学校、有野中学校、有野北中学校からそれぞれ2名、計6名の中学生を受け入れています。
情報管理課 阪上勝彦
11月2日(日)にKidsサンデースペシャル2014が開催されました!
スペシャルにふさわしく、遠くは九州からキッズが楽しめるプログラムを用意して
多数の団体がひとはくに集結してくれました。
<兵庫陶芸美術館> <しぜんクラブ(フレミラ宝塚)>
<兵庫県立考古博物館> <関西モバイルプラネタリウム>
<九州国立博物館> <キッズプラザ大阪>
<国立淡路青少年交流の家>
ほかにもおなじみのひとはく連携活動グループの皆さん、
ひとはく研究員やスタッフによるプログラムが実施されました。
キッズの皆さんからのメッセージです。
楽しかったこと、うれしかったこと、面白かったことを書いてくれました。
次回のKidsサンデーは12月7日(日)です。
で・も!その前に!
今週の日曜日、11月16日(日)は Kidsサンデーでもおなじみの、
ひとはく連携活動グループ NPO法人 人と自然の会の皆さんによる、
『スーパードリームスタジオ』が開催されます!
詳しくはコチラ!(←クリックしてね!)
同日にひとはくの研究員によるオープンセミナーが多数実施されます!
詳しくはコチラ!(←クリックしてね!)
キッズの皆さんも参加できるプログラムも
もりだくさんですので、皆さんひとはくにおこしくださいね!!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
『小さな学校キャラバン』 第3弾!! キャラバン in 道谷小
11月12日(火)、小春日和の中、国道29号線沿い鳥取県との県境に近い山間の小さな小学校「宍粟市立道谷小学校」に行って参りました。
道谷地区(どうだに)では、昭和58年から32年間にわたり、200名以上の山村留学生を受け入れてこられました。
※ 現在、「山村留学生」の募集は終了しています。
今年度の道谷小学校の児童は、地元小学生5名と山村留学生4名を合わせ、全児童数9名です。
ここには豊かな自然と地元の人々との温かいふれあいがあり、子どもたちがたくましく健やかに成長するすばらしい環境が残っています。
しかし、残念ながら子どもたちの減少にともない、同校は今年度をもってその歴史を閉じることとなっています。
◆では、この度のキャラバンの様子をご紹介します。
①ゆめはく号がやってきた!
②キャラバン展示準備中でーす。 ③準備を終えた『ゆめはく号』! ④大きな展示ができました。
⑤PM1:00~PM2:00 授業『道谷の植物』高橋 晃(たかはしあきら) 先生
《高橋先生のお話》 《地元の方も多数参加》 《熱心に耳を傾ける子供たち》
地元の方から、薬草や毒のある植物について質問があり、話は大いに盛り上がりました。
また、最後に高橋先生から子供たちに、「地元の年輩の方々が経験し、知っておられる『知恵』を今のうちにたくさん聞いておいてほしい」とのお話も。
⑥PM2:00~3:00 展示見学&解説
《写真で見る展示コーナー》
〔1〕古谷先生の展示解説(鉱石・ゾルンンホーフェン化石・丹波竜)
〔2〕展示物・ゆめはく号の見学(ティラノサウルスのレプリカ・鉱石・植物画・植物写真・ダイコクコガネ大型模型・昆虫標本)
◆ゆめはく号、みんなでパシャリ!
⑦PM3:00~ 閉会式
《閉会式の様子》 ◆一人ずつ感想を言いました。 ◆先生方に「ありがとうございました。」
⑧さようなら『ゆめはく号』
ゆめはく号は道谷小学校を後にしました。
この度は、道谷小学校にお呼びいただき、「小さな学校キャラバン」としてキャラバン展示と研究員によるセミナーを開催させていただきました。
地元の皆さんにも多数お越しいただき、大盛況の内に終えることができ大変嬉しく思っております。
福田善彦校長先生が、校報『ひろば』4月号に、「この1年は、道谷小学校にとって集大成の年に当たります。こどもたちは勿論、地域のみなさまにとっても、惜しまれる学校、誇れる学校として閉校を迎えたいと思います。」と記されています。
その重要な年の1ページに「小さな学校キャラバン」を選んでいただいたことに感謝します。
道谷小学校の皆様にとって、残りの年月がより充実したものとなりますようお祈りいたします。
◆◆それでは、最後に記念撮影です。◆◆
みなさん、これからもお元気で、そしてまたいつかぜひ「ひとはく」へ!!
小さな学校キャラバン隊
肌寒い日が続きますが、みなさま風邪などひかれていませんか?
季節の変わり目ですので体調には充分お気をつけくださいね。
さて、11/1(土)、11/3(月・祝)の両日にフロアスタッフとあそぼう
「アンモナイトおりがみ」を行いました。
おりがみでアンモナイトをおり、自由に色を塗るというものです。
説明を聞きながら、お父さん、お母さんと一緒におっていきます。
上手にできるかな?
難しいところは手伝ってもらいながら...... みんな真剣!
アンモナイトがおれたら色塗りです。
何色にしようかな?
完成!綺麗にできました!
カラフルだったりダイナミックだったり、個性的なアンモナイトたくさん!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは11/8(土)、11/9(日)に行われる「画はくの日」です。
どこの展示がテーマになるか、楽しみにしていてくださいね。
「画はくの日」の様子 2階展示室
みなさんのご参加、お待ちしております!
フロアスタッフ いわきはるか
【小さな学校キャラバン】第2弾!!
行ってきました、小さな学校キャラバン ~ 姫路市立家島小学校 2014/10/29 ~
「小さな学校キャラバン」は、日頃なかなかひとはくに見学に来る機会の少ない県内のへき地校を対象に、ひとはくにある大型模型やレプリカ、標本や資料をゆめはくに詰め込んで出前をしましょう。そして、ひとはく研究員によるセミナーや講演会などもセットメニューとしてお届けしましょう。
ってことで、この秋、県内7つの小学校に出かけます.....
その第2弾の会場校が姫路市立家島小学校です。ちょうど、オープンスクールの実施期間中ということもあり、保護者の方や地域の方にも楽しんでいただけたと思います。
前日のうちに貨物船でゆめはくを運びます。学校までの道のりではちょっと迷いながらも無事に到着。すぐに展示の準備にかかります。夕方までかかって、ようやく前日準備の終了。
まず1校時低学年(1・2年)児童、校舎の玄関ホールに展示した「オオスズメバチ(大型模型)」「ティラノサウルス頭骨(レプリカ)」「巨大なアンモナイト化石」を目の前に、お話しを聞きながら展示を見たり触ったり!! そして運動場にあるゆめはくの中では、美しく妖しく輝くチョウの標本や、きれいに並べられたカブトムシやタマムシのなかなどの標本、そして身近に見られるバッタやトンボなどの標本を、虫眼鏡を使ってじっくり観察しました。
2-3校時は中学年(3・4年)と高学年(5・6年)が多目的室と理科室に分かれてそれぞれ八木研究員のお話、小林研究員のお話を聞きました。
中学年は、三田から連れて行ったハチに加え、前の日に島で捕まえたカマキリや虫の巣、セミの抜け殻、でんでん虫やでんでん虫の殻などをガチャコロケースに入れて、じっくり観察したり触ってみたり!! そして、ゆめはくに積み込んだ標本の見学もしました。
木の葉も色づき、あっという間に秋。
深田公園の木も、少しずつ衣替えを始めています。
さて、10月25日(土)、26日(日)に フロアスタッフとあそぼう「丹波の恐竜万華鏡」を行いました!
まずは「丹波の恐竜」についての説明から。
学名は「タンバティタニス・アミキティアエ」 舌をかみそうな名前ですねぇ~。
この名前の由来をご説明させていただきました。
みなさん頑張って覚えてくれていました。
万華鏡の仕組みの説明の後は早速作業開始!
キレイに見える秘密道具、分光シートを貼っていきます。
家族みんなで作業、難しい針での穴あけはお父さん。
好きな色を塗って...
完成!カラフルな作品がいっぱい!
こちらの作品は...
丹波にちなんで黒豆柄を描いてくれました!
とってもかわいいですね(*^^*)!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは11月1日(土)、3日(祝・月)
「アンモナイトおりがみ」
自分だけのオリジナルのアンモナイトを作ってみましょう!
みなさんのご参加、お待ちしております。
フロアスタッフ きただにさやの
フロアスタッフ てらお ゆみこ
台風接近で心配されていましたが・・・お天気でした♪
探検に行く前に
お部屋で、アリのお話!!!
橋本佳明先生より、アリについての質問?!
日本にはどれだけの種類のアリがいますか?
世界中にはどれだけの種類のアリがいますか?
シロアリはアリのなかま?
ハキリアリ?ってどんなアリ?
みんなは何問答えられたかな?!
アリのことが少しわかったところで
深田公園に出発!!!
よく見るクロヤマアリ発見!
茶色で小さいアメイロアリも見つけたよ!
土や落ち葉をザルでこすと・・・アリ発見!
トビイロシワアリ・トビイロケアリ・アミメアリ
6種類のアリが見つかりました。(^-^)
たくさんご参加いただき、ありがとうございました。
来月のひとはく探検隊は...
11/2(日)13:00~ ひとはく探検隊「きのこGETだぜ!」
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら
http://www.hitohaku.jp/exhibition/staff/2014tankentai.pdf
フロアスタッフ にしぐちひろこ
10月のKidsサンデーが10月5日に開催されました。
南の方からだんだん台風が近づいてきて、
ご来館予定の皆さんは大丈夫かしら...と心配していましたが
元気なキッズたちが遊びに来てくれました。
お足もとが悪いなか、ありがとうございました!
<自然ってすごい!~ひっつきむし☆ラボ~>
植物はかせと3種類のひっつきむしのひみつをさぐりました。
<展示室ツアー『海の仲間たちツアー』>
クジラ、サメ、ウミガメなどステキな海の生きものたちの楽しいクイズに挑戦。
<フロアスタッフとあそぼう『六角パズル』>
ふしぎ!くるくる絵が変わるパズルを作りました。
<サイエンスショー『スーパー飛行機作り』>
割りばしと紙だけでできた、ビューンとよく飛ぶ飛行機を作りました。
<パネルシアター>
今の季節にぴったりの『さるかにがっせん』のお話。
<自然ってすごい!~ひっつきむし☆プレイルーム~>
ひっつきむしで布に絵や名前をかいてワッペンを作りました。
マネキンが来ている服(ズボン)についたひっつきむしを数えたら...
時間内にみんなに数えてもらっただけでも3000コ以上ありました!
(これは「アレチヌスビトハギ」の生えている草むらを3分間歩いたらついたものでした。)
皆さんのまわりにはどんなひっつきむし=ひっつくタネが見られるかな?
服はとるのが大変なので、お家の人に布をもらってさがしてみるといいかも!
ここで大事なお知らせです☆
来月、11月2日(日)はKidsサンデースペシャル2014を開催します!
いつもよりたくさんのプログラムを用意して皆さんをお待ちしています。
夏休みに大好評だった『むしむしたいけん』や、プラネタリウム☆も登場予定!
プログラム詳細は決まり次第、ホームページなどでお知らせします。
キッズの皆さん、秋の毎日を元気に楽しみましょうね!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして58
誰が美しいと決めるのか?-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
ジュリア・カセムさんの『「インクルーシブデザイン」という発想:排除しないプロセスのデザイン』という本を読んで、インクルーシブ・デザイン(この本では、分かち書きのない「インクルーシブデザイン」)やユニバーサル・デザインについて考えたことを書いています。
☆ ☆
もうひとつ。この本を読んでいて、これは何か変だと感じたことがありました。それはデザイナーとデザイン・パートナー(ここでは障がい者や高齢者)が、共同してものを創っていく(219ページから221ページ)という発想です。
誤解しないでほしいのですが、デザイナーが美的感覚や創造力を生かし、障がい者や高齢者が自分の経験を生かすというのは、まさにインクルーシブな協働です。デザイナーが美的独善に陥(おちい)る愚を防げますし、デザイン・パートナーは積極的に創作に貢献できるのです。ただこのことを、さらに突っ込んで考えてみると、例えばデザイナーが障がい者だったら、どうなるのだろうと思ってしまうのです。
もしデザイナーが障がい当事者だとしたらどうでしょう? その場合は、デザイン・パートナーはデザインだけに没頭するデザイナーの頭を冷やすことが求められるのでしょう。そうでないと、その障がいのあるデザイナーは自分にだけ便利なデザインをしてしまうかもしれません。自分の思いだけで良しとしてしまうのでは、インクルーシブなものはできません。感覚の違う人たちがグループになり、コミュニケーションしあい、協力しあうことで、より使い勝手のよいものができあがる。そのことの方が重要なのだ。つらつら、そんなことを考えました。
カセムさんの言うデザイナーとデザイン・パートナーは、健常者と障がい者や高齢者のことです。イギリスではデザイナーの60パーセントが40歳以下の青年で占められている(198ページ)そうです。デザイナーにこっそり潜む障がいがあっても(人には自分でも気が付かない障がいがあるものです)、その障がいは、まだ目には見えないでしょう。そしてユニバーサル・デザインやインクルーシブ・デザインの利用者は、デザイナーの生きる世界の「外側」にいる障がい者であり、高齢者です。カセムさんも、この思考の罠(わな)に捕まっているのかもしれない。そんな気がしました。
☆ ☆
デザイナーは単なる技術者ではない。美的な感覚と感性がためされる芸術家です。わたしは霊長類学という、70パーセント理系、30パーセント文系の人類学(もちろん、研究者によって見方は異なります)を専門にしているので、わかる気がするのですが、デザイナーにとって審美性とか美的感覚は、とても大切なものなのです。
わたしには、仕事をする上では美よりも真理が重大事です。しかし、カセムさんにとっては真理よりも美が重大事なのかもしれません。ただし、真理と美は介在するものが違います。つまり、「真理」は文化や時代性といったものに影響を受けない(はずの)ものですが、「美」は文化によっても、また時代によっても変わるのです。先ほど「判断する基準」について書きましたが、ここでも同じことを言います。何を美しいと感じ、何を醜いと感じるのかの基準を示さないと、わたしのようなデザインのイロハも知らないシロウトは戸惑うばかりなのです。
わたしは、「人(あるいはヒト)に理想の姿などはなく、時代と場所に応じて多様に変わる『人(あるいはヒト)像』だけがある」のだと思っています。そのように仮定して、ものごとを考えています。この考え方から、多様な人(あるいはヒト)を生かすためにはどうすればよいかと考え、ユニバーサルな物事の発想を探ってきたのです。その上で問いますが、では障がい者スポーツに使うスポーツ義足やスポーツ車イスやチェアスキーは、はたして美的でしょうか。かっこう良く、機能的です。わたしなど、スポーツ車イスやチェアスキーが乗りこなせたら、世界は変わるだろうなと思います。しかし、「美的」というのとは違うと感じるのです。
もちろん「美的」だと感じる人もいるのでしょう。人によって感覚は違うのが当然です。そんな感覚の違いは、使用者(=障がい当事者)によってもあるはずです。例えば男女には感性に差があるでしょう。育ってきた環境も影響します。年齢も違います。障がいの種類も違います。視覚障がい者と失語症者では、美しいと感じる内容が大きく違って当然です。そんな多様な人びとがいるのだから、その人たちには、使い勝手だけではなく何を美しいと感じるか(あるいは、感じないか)を、当事者にこそ選ばせてほしい。そう思いました。デザイナーは創意を発揮した提案ができます。しかし、デザイナーは必ずしも障がいの当事者ではありません。だからこそ、インクルーシブ・デザインにはデザイン・パートナーが必要だと発想したのではなかったのですか。
違うでしょうか?
ユニバーサル・ミュージアムをめざして57
誰が美しいと決めるのか?-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
障がい者のスポーツ大会で、もっとも有名なものがパラリンピックです。国際的な大会です。パラリンピックでは、スピードの出るスポーツ・タイプの車イスとか、板バネのような強くしなう義足など、日常では使わない、しかしスポーツの世界では当たり前の装具をご覧になった方も多いでしょう。アスリートたちの、まさに手足となる道具です――リハビリテーションの世界では、このような道具の内、身に付けるものを装具(そうぐ)と呼ぶので、ここでもそう呼びました。もちろんスポーツ大会ですから、必要以上に力の出る装具は認められません。補助ロボットのたぐいもタブーです。補助ロボットを付けて競技に出たら、ドーピングをするようなものですものね。しかし、一定のルールの中でなら、従来の装具概念を打ち破った新たな装具が認められます。制約の中で、いかに速く、いかに強いものを創り出すか。それはデザイナーや技術者の腕の見せどころです。デザイナーや技術者にとってパラリンピックの競技場とは、感性と知恵を競うアリーナであり、スタジアムなのです。
わたしが、パラリンピックは「デザイナーや技術者の腕の見せどころ」だと知ったのは、ジュリア・カセムさんの『「インクルーシブデザイン」という発想:排除しないプロセスのデザイン』 (1) という本を通じてでした。現代では障がい者のための道具を創るデザイナーや技術者には、パラリンピックなど国際的な競技大会が格好の舞台となったのです。それなら、現代のようにパラリンピックが脚光を浴びるまでは何を通じてだったかというと、......それは戦争でした。
大昔から、戦争はさまざまな技術を発展させてきました。火薬や大砲はもちろんですが、最近では衛星写真やコンピュータ技術など、「戦争のおかげで発展した技術」がいろいろあります。障がい者は戦争のどこから恩恵を受けているのかというと、それは義肢(ぎし)です。金属の棒を足にくっ付けただけのような素朴な義足――報道写真で見たことがあります――から、最新のテクノロジーを駆使して、脳波で人工関節や人工筋肉の動きが当節できる義足まで、失った手足を蘇(よみがえ)らせる技術なのです。
戦争はどんどん過酷さを増しています。無人戦闘機ではパイロット役の技術者が、「日常の業務」として家から通勤できるオフィスで、遠隔操作のミサイルを放ちます。そして死者の数――ミサイルを発射する側にではなく、発射される側の――は、うなぎ登りに増えていきます。兵士が身体を張って陣地を争ったころの戦争とは、較べものになりません。兵士ばかりでなく、ごく普通の家族や親子までが殺されます。いくら「大義」があったところで、国家が人を死に追いやるのが戦争の実態です。できるだけの補償はし(て見せ)なければ、国家の体(てい)をなしません。その補償のひとつが、高度な技術を駆使した装具の開発にあったのです。時代の潮流が追い風となって、現在はそれがパラリンピックに受け継がれたのでした。戦争は現実に起こる人間の行いですが、戦争を「戦争」と言葉に出すことが、はばかられたのかもしれません。
☆ ☆
インクルージブ・デザインとユニバーサル・デザインは、もともと同じような考え方です。ただしカセムさんは、ユニバーサル・デザインという言葉が嫌いなようです。『「インクルーシブデザイン」という発想』によると、ユニバーサル・デザインは官僚的で、当事者(=障がい者や高齢者)の使い勝手ではなく、形式をそろえることだけに腐心していて、当事者の意見を聞くことがない(この本の66ページから70ページ、78ページから79ページなど。以下、同じようにページ数を表記します)とおっしゃいます。日本では「ユニバーサルデザイン」という言葉が浸透してきましたし、多くの役所で、今や「ユニバーサルデザイン」は大流行です (2)。わたしが書いている、このコラムも、「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」です。確かに、「当事者の意見を聞かず、形式だけをそろえる愚を犯して、それでよしとする」というのは、昔も今も、日本の悪しき習慣です。その習慣を改めるために、「みんなの美術館プロジェクト」 (3) では、美術館を訪れるさまざまな困難を抱えた人たちの声を集め、可能な解決策を提案しています (4)。また、このコラムには、以前、博物館員になりたい車イスを使う中学生の博物館探検記(=ひとはくの良い所と悪い所):「聞いてみて、初めてわかることがある-1、2」 (4) を書いたことがあります。自分たちの周りにはたくさんの当事者がいる。それにも関わらず、それでも当事者には聞こうとしない態度を皮肉ったのです。マニュアルに頼って、あるいは「専門家」や「デザイナー」と称する人が勝手に決めることで、不便の何がわかるというのでしょう?
このカセムさんの本を読んでいて、わたしが不思議に思ったこともあります。それは、ユニバーサル・デザインは(利用者でなく)デザイナーにとって安全で退屈、そしてしばしば醜い(185ページ)と書いてあったのです。「醜い」とは強いことばです。「ある品物が醜い」という以上、そこにはそれなりの判断基準があるのだと思います。どのような規準で判断されたのでしょうか。これを「デザイナーとしての審美性」(191ページ)だとおっしゃっても、その審美性には、さらに、何が美しいのか、何が醜いのかという客観的な規準があるはずです。ところが、この本の中に、明確な規準は書かれていませんでした。これは、いちばん不思議な点でした。
ユニバーサル・デザインは形式的で、みんなに使いやすいものは、本当には実現しない(68ページ)のだと、カセムさんは主張されています。まさにそうだと思いました。だから多様な人それぞれの要求をデザインに生かすことが大切だと主張されているのです。これも、そのとおりだと思いました。
しかし、「醜い」という判断は強烈です。おそらく、それは、多民族から成り立つコミュニティでは――カセムさんはイギリス人だということですが、ヨーロッパは自分たちとは生活習慣の違う異民族が隣り合って生活しています。第一、グレートブリテン・北アイルランド連合王国(=イギリス)自体が、もともと独立した制度や習慣、そして伝承を持った、いくつもの民族で成り立ったものなのです――曖昧(あいまい)なことは嫌われます。ヨーロッパでは、定義の明確な法という文章で定めることが重要なのです。その法定主義的な文化や習慣が、芸術家という、もっとも自由な精神をもっているはずのカセムさんには、耐えられなかったのかもしれません。
次に続きます。
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(1) 『「インクルーシブデザイン」という発想:排除しないプロセスのデザイン』 ジュリア・カセム著、平井康之 監修/ホートン・秋穂 訳、フィルムアート社 (Inclusion through Design by Julia Cassim)
http://filmart.co.jp/books/design/「インクルーシブデザイン」という発想/
(2) 「インクルーシブデザイン」や「ユニバーサルデザイン」という書き方には、表記の〈わかりやすさ/わかりにくさ〉という点で大きな問題があります。最近の日本語では、外国語を表記する時に、「ユニバーサル デザイン」のような分かち書きも、「ユニバーサル・デザイン」のような中黒も使わなくなりました。なぜでしょうか? それなりの理由はあるのでしょうが、わたしは、よく知りません。おかげで、失語症などの高次脳機能障害者やコミュニケーション障がい者が、〈読めない・理解できない〉ということが、よく起こります。しっかりとした認識能力を持っていたとしてもです。おそらく、ひらがなやカタカナのような表音文字でも、「分かち書きをしない」とか「中黒を入れない」というのが、「いま風の日本語」なのでしょう。しかし、当事者の戸惑いを知った上で、当事者の存在を無視してまで流行を優先するという態度に、わたしは書き手の傲慢(ごうまん)さを感じます。意識しないで書いているのなら、そこにはまた別の傲慢さが潜んでいるのでしょう。ドイツ語は単語をやたらと続けて書くことがありますが、英語やフランス語では単語ごとに区切るのが当たり前です。先日、本当にひどいと思った例がありました。ある本の表紙に「ユニバーサルデザインハンドブック」と大まじめに書いてあったのです。悪ふざけで書いたのではありません。これなど高次脳機能障害者やコミュニケーション障がい者でなくても、一回読んで(眺めて?)わかる人は、圧倒的に少ないのではないでしょうか。
(3) みんなの美術館プロジェクト
(4) 『みんなの美術館デザインノート』(みんなの美術館プロジェクト Museum for All Project Museum x Inclusive x Design Committee)
http://www.museumforall.org/102work.html
http://www.museumforall.org/pdf/DESIGN_NOTE.pdf
(5) 「聞いてみて、初めてわかることがある-1」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1883/
「聞いてみて、初めてわかることがある-2」
http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1884/
秋は遠足のシーズン、ひとはくにもたくさんの小学校が来てくださり、
館内もとても賑やかです。
さて、先日ブログにも掲載した10/4、5のイベント
フロアスタッフとあそぼう「六角パズル」ですが
カウンターに置いていたところ、みんな興味津津!
とても楽しそうに遊んでいました^^
ちなみに参加費は無料!
みなさんもぜひ今週末、ご参加ください!
お待ちしております。
フロアスタッフ きただにさやの
秋も深まり、木の葉も色づいてきましたね。
今から紅葉が楽しみです^^!
さて、9/27、28日にフロアスタッフとあそぼう
「ちょうちょのクイリング」を行いました!
細い色紙をくるくる巻いて、オリジナルのちょうちょ作りです。
どんなちょうちょが出来上がるのか楽しみ!
まずは「蝶」と「蛾」の違いについての説明です。
その後ひとりひとりに配られたカードを蝶と蛾に分けてもらいました。
難しい問題でしたが、みなさんほぼ正解でした!
すごい^^!
違いについて分かったところで早速作業開始!
小さいお友達は、お父さんお母さんと一緒に。くるくるくる、みなさん真剣です。
コスモスの花にとまらせて完成!
大きさも色々なオリジナルのちょうちょがたくさん!
たくさんのご参加、ありがとうございました!
次回のフロアスタッフとあそぼうは、10/4(土)、5(日)に行います!
内容は牛乳パックを組み立てて作る「六角パズル」です。
みなさんのご参加、お待ちしております!
フロアスタッフ きただにさやの
ボルネオジャングル体験スクールから帰国して1カ月が過ぎました。兵庫県立人と自然の博物館で「ボルネオジャングル体験スクール事後学習会」が開催され、参加メンバーが久しぶりに顔を合せました。
開会のあいさつの後、画像を投影し仲間と過ごしたジャングル生活を感慨深く振り返りました。
各自それぞれ懐かしい思い出がよみがえってきたと思います。その後、参加者それぞれ感想を述べてもらいました。
情報管理課 阪上勝彦
秋の気配も近付き、朝晩は寒くなってきましたね。
気温の差が大きいので、みなさん体調には十分お気をつけください。
さて、13日に「フロアスタッフとあそぼう 画はくの日」を行いました!
9月のテーマは2階展示室の収蔵コレクション展「ゾルンホーフェンの化石」です。
まず最初にクイズ!
難しいクイズでしたが、全問正解の方もいました!
予想外の答えに、みなさんからは驚きの声も。
化石についてわかったところで、早速お絵描き開始!
一番人気はカスザメでした。
15日(月・祝)も画はくの日を行います。
ひとはくに来られた方はぜひご参加ください!
お待ちしております(*^^*)
フロアスタッフ きただに さやの
ひとはくの周りの深田公園では、
今日はツクツクボウシとミンミンゼミが元気に大合唱していました。
夏休みが終わって、幼稚園、学校が始まりましたね。
キッズの皆さん、元気にしていますか?
秋の訪れを感じさせる、少し高くなった青空のもと開催された
9月のKidsサンデーでのキッズの皆さんの様子をお伝えします!
<自然ってすごい~バッタ☆ラボ~>
昆虫はかせのお話を聞いて、本物のバッタがどれだけ はねるか実験しました。
「バッタとキリギリスは どこがちがうか、わかるかな?」
<ダンゴムシをさわろう>
いろんなダンゴムシのなかまや小さな生きものにさわりました。
<ふしぎなバランスとんぼづくり>
真剣に制作中&にこにこ笑顔で応援中!「がんばって~」
<パネルシアター>
NPO法人人と自然の会の皆さんが楽しいお話をしてくれました。
「ふしぎ!お月さまが光ってる!」
<自然ってすごい~ぴょんぴょん☆プレイルーム~>
本物のバッタやカエルを見たり、はねる生きものの工作をして遊びました。
この他にも館内のあちらこちらで開催されたプログラムに参加して、
ひとはくを楽しんでいるキッズの皆さんを見かけましたよ。
次回のKidsサンデーは10月5日(日)です。
だんだんと外で過ごしやすい季節になってきました。
お天気なら、お昼ごはんは 深田公園でピクニックもいいかもしれませんね!
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
ボルネオジャングル体験スクール8日目
8月28日(木)雨 およそ15分遅れてマレーシア航空52便が関空に到着しました。
やや疲れた表情も見えますが、全員元気で無事に帰国できました!!
すぐさま到着ロビーの片隅で解団式が行われ、スクール代表高橋校長、スクール生代表多田さんのあいさつがありました。
また道中ずっと健康管理をしていただいた山下看護師からも、帰国後の注意などを聞き、橋本先生からもスクールの意義など、7泊8日間を今後にどう生かすかなどのまとめの話を聞かせていただきました。
最後に事後学習会のアナウンスと宿題を橋尾先生から聞いて、それぞれ家族の方々とともに帰宅の途につかれました。
また、スクールの様子などは逐次報告してまいります。
※facebookにも関連ページがあります
https://www.facebook.com/BorneoJungleSchool
ボルネオジャングルスクール7日目。
午前はマレーシア国立サバ大学に向かいました。サバ大学では第15回ボルネオジャングルスクールの修了式が行われ、参加者全員にそれぞれ修了書が手渡されました。
昼食前、5日間一緒に過ごしたラハダトゥ・サイエンススクールの生徒との別れ際には、お互いに感動のお別れの場面が見受けられました。
その後、サバ大学収蔵庫を見学しました。みんな興味津々に昆虫、動物の標本を覗き込んでいました。
午後、市内でショッピングを楽しみお土産いっぱい手にしました。
コタキナバル空港からクアラルンプール空港へ移動し、ここでお世話になった安間先生、東京から参加の大友君は成田行きに搭乗のため、お別れです。それぞれあいさつをいただきました。
本隊は23:45発MH052便で関西空港に向けて離陸予定です。
翌8月28日7:05に関西空港に到着予定です。
ブログを楽しみに見て下さった方、途中通信状態が悪くご不便をおかけしました。
またお世話になった方々、関係者の皆様、全員、病気や怪我もなく無事帰国の途へ着くことができそうです。
貴重な経験をありがとうございました。これでジャングル体験報告を終了します。ありがとうございました。
情報管理課 阪上勝彦
ボルネオジャングルスクール6日目。
早朝トレッキングの後、お世話になったガイドさんにお礼の挨拶し、レインフォレストロッジを出発しました。
ジャングルからタワウ空港へ向かい、空路コタキナバルへ移動。予定通り宿泊のホテルに着きました。
夕食時には、参加者それぞれ旅の思い出を語り、和やかな雰囲気で食事を楽しみました。
明日は国立サバ大学で第15回ボルネオジャングルスクールの修了式が予定されています。旅もいよいよ最終章に入ってきました。
病気、怪我もなく全員元気に過ごしています。
お世話になったレインフォレストのガイドさんたちにお礼の言葉とプレゼントの贈呈お世話になったガイドさんとともに記念撮影
林道を出てワゴン車からバスに乗り換え、4日間過ごしたジャングルともお別れです。
サイエンススクールの生徒とともに最後の夕食
情報管理課 阪上勝彦
ユニバーサル・ミュージアムをめざして56
人の多様性をマネジメントする?
三谷 雅純(みたに まさずみ)
「私の眼前に一頭のインパラが現れた。黄金の草地に足を着き、透き通る大気に首を立て、たった一頭でたたずんでいた。インパラは草を食むこともなく、歩きまわることもなく、緊張している様子でもなく、だからと言って気を抜いてくつろいでいるふうでもなかった。誰かに追われることもなく、誰かを追いかけることもなく、静かにそこに立っていた。インパラの濡れた美しい目は、周囲のすべてを吸収し、同時に遠い世界を見据え、遥か彼方を見渡していた。」(中村安希『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日』集英社文庫)
アメリカ合衆国の大手優良企業の間では、1990年頃から「ダイバーシティ・マネジメント」(=人の多様性マネジメント:さまざまな人が力を合わせて企業のために努力すること)講習が大流行だという噂を聞きました。わたしは「ダイバーシティ・マネジメント」という言葉を知らなかったのですが、調べてみると、個別の多様な意識を持った人から成るアメリカでは、従業員を雇う時には、従業員の意識を大切にしなければ企業としての連帯感は芽ばえない。例えて言えば、中国出身の漢族のお母さんとスペイン出身のラテン系のお父さんがいる女性がいたとして、その女性を雇いたいなら、それぞれの民族性とその女性が混血であるという事実を大切にした職場環境を作らなければならないという事です (1) 。
今は「ダイバーシティ」、つまり「人の多様性」を問題にするのですから、性別やジェンダー、青年とか高齢者とかといった心の発達段階、さまざまな障がい、それに(生物学的には実在しないが)社会的な「人種」、つまりアフリカ系かアジア系かといった特徴も大きな問題になります。このようなもろもろの差異をていねいにフォローしていかなければ企業としての生産性は上がらない。第一、評判が悪くなる。反対に、社員が持つ多様性を有効に生かせれば、ものを買う消費者の本心まで引き出せる。これは「高齢の女性は髪の毛がペタンとしてしまうのを気にしている」とか、「若い男性は仕事が忙しくて海に行けず、そのせいで肌が焼けないのを気にしている」といった類のことです。こういったことは、当人でなければ、なかなか気が付きません。しかし従業員にとって他人事でないのなら、企業も従業員を通してそれに気づき、商品開発に生かせる。こうすれば多様性は生かせる。そういう理屈です。
そう言えば、アメリカの子ども向け番組「セサミ・ストリート」は、子どもが、「社会にはいろいろな人がいる」と素直に認識できるように作られていると聞いたことがあります。確かにエルモやクッキー・モンスターは、わたしの知るあの人やこの人を思い出させます。おまけにビッグ・バードというキャラクターにいたっては、人でなく鳥だということです。
ただし「ダイバーシティ・マネジメント」は、現実のアメリカにあるビジネス潮流です。ユニバーサル・ミュージアムのような(日本では、まだまだ?)「夢物語」や「絵空事」ではありません。企業に「ダイバーシティ・マネジメント」を教えるコンサルタントには、一日当たり平均 2,000 ドル、日本円では20万円以上ものお金が支払われるそうです。有名なコンサルタントだともっと高いそうですし、中には長期契約で数百万ドル(数億円!)ものお金を支払わないと引き受けないというコンサルタントまでいるそうです (2)。
☆ ☆
それにしても、アメリカの「ダイバーシティ・マネジメント」、つまり「人の多様性」のマネジメントですが、先ほども書いたように、わたしはその存在を知りませんでした。自然科学や博物館運営の話ではなく、基本的にビジネスの世界の出来事です。「ダイバーシティ・マネジメント」には限りませんが、世事に疎いわたしには、知らないことは多いのです。それでも「人の多様性」なのですから、このコラムを連載する者としては、うわさぐらいは聞いていてもよさそうです。それが聞いたこともなかったのです。
欧米発の情報なら、「グローバル経済」や「市場主義」、あるいは「競争社会」でさえ、日本社会は喜んで取り入れてきました。ところが「ダイバーシティ・マネジメント」がわたしの耳に届くことはありませんでした。不思議な思いです。これはいったい、どうしたことでしょう?
「競争社会」や「市場主義」は、そう呼ばなかっただけで、最初から日本社会には根付いていたものだと思います。例えば「丁稚(でっち)」という制度は少年たちを下層労働で競わせましたし、商人の商いは「ものを売る」ことが基本です。このような習慣は自然に企業に引き継がれ、現代風に名前を変えたのです。「グローバル経済」は少し説明が必要ですが、要は商家の需給バランスが崩れ、規模が大きくなって、国境を越えなければ身の置き所がなくなっただけ。そんな気がします。少なくとも企業倫理や経営志向(嗜好?)は何も変わっていない。もとのままで日本の企業は国際企業になった。違うでしょうか?
それならば「ダイバーシティ・マネジメント」は、なぜ取り入れられなかったのでしょう? 「『日本人』は同質性の高い民族グループだからだ」という意見が、今、確かに聞こえました。確かに同質性は高いのです。なぜなら、今では習い性のようになった水稲耕作(すいとう・こうさく)の労働習慣では、陸稲(おかぼ)や雑穀(ざっこく)の栽培よりはるかに、人びとが力を合わせた労働力が求められるからです。収穫量の多い水稲を基本にする限り、日本に住む人びとは、例え民族グループが異なっても、同じ顔をして労働しなければならない。それができなければ村八分になるか、アジール (3) にでも行くしかありません。
「ダイバーシティ・マネジメント」は「日本人の舌には合わなかった」。だから最初からなかった事にしてしまった。それが真相ではないのでしょうか。
これは、言ってみれば「しろうと談義」です。しかし、まったく根拠のないものでもありません。昔から親しくしているある学校友だちと気楽な話をしていて――わたしの友人の中では数少ない企業人です――彼の言ったことを思い出し、なぜなのだろうと考えた結果です。
☆ ☆
中村安希さんはバックパックで世界を回るノンフィクション作家です。アメリカのカリフォルニア大学アーバイン校で舞台芸術学を修められ、日本に帰って「母国の社会へ適応するため、できる努力はしていた」時に、イラクに行った日本人青年が人質になり、命を落とすという事件が起こりました。次の文章は、中村さんがお書きになった『インパラの朝』 (4) という本に載っていたものです。ヨルダンの安宿で聞いた爆撃音の振動を描いた「ヨルダン [夜空に散る火花]」という章にありました。
「私はテレビの前に座って、遠いどこかの国で人が死ぬのをじっと見ていた。そして私はいつの間にか、迷惑を被った人になった――血税を納める納税者として、日本国民の一員として。随分とのん気な迷惑だった。
多角度的な論争や事情の細かい検証は、日増しに敬遠されていったし、代わって論調の統一と事態の安易なフレーズ化が、好意的に受け入れられた。事件の神髄や世界の裏面の抜本的な再考なんて、聞いただけでも面倒だった。政府もメディアも国民も、事件に早く決着をつけ、さっさと忘れてしまいたかった。青年はイラクで見捨てられた。イラクで人がたくさん死んだ。誰かが大声でこう言った。
『反日分子』
分子? 私は化学が苦手だった。」
中村さんは日本での一見平穏な仕事に苛立ちを深め、「経済的な優位性と人的犠牲が組みになり、人命の尊重と経済面の不利益が別の組みになっていて、世界に可能な選択はその二組に一つのはずだったが、現実は四つを混同させて、建て前と本音に再分割した」のだと考えたそうです。そしてこの章を、次のように締めくくられます。
「不運にも事件に巻き込まれたら......。恐ろしいことが待っているだろう。恐ろしいのは人質になることや犯人からの暴行ではなく、日本の世間の冷笑や、残してきた日本の家族への激しい批判と非難だった。両親は国家に頭を下げて世間に許しを乞うてでも、娘の命を救うために命乞いをするだろうし、それを止める権利はない――国家に個人を救えるだけの力があるかは別として。
けれど、と、私は考えている。それが子から親に対する残酷な要求と知りながら、それでも無理を望むなら、運の尽きた娘について胸を張って語ってほしい。誰かに聞かせる必要はない。ただ呟(つぶや)くだけで構わない。
『とても幸せな娘でした。少なくとも自宅のテレビの前でポテトチップスを食べながらぼんやりと座っていたのではなく、現実と彼女の間の距離をたとえわずかであったとしても縮めようとする試みの中で志半ばで敗れたのだから。あの子は日本が好きでした。だから日本を離れました。そして、世界が好きでした』と。」
もちろん微妙に違いますが、世界や日本に対しては、わたしも似た感情を抱いています。
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(1) 谷口真美さんという早稲田大学の先生がお書きになった論考が役に立ちました。
谷口真美 (2008) 組織におけるダイバシティ・マネジメント. 日本労働研究雑誌 574/ May: 69-84.
http://eforum.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2008/05/pdf/069-084.pdf
(2) ダイバーシティ・マネジメントのコンサルタント料については、
有村貞則 (2000) ダイバーシティ・トレーニングの失敗とその原因. 山口経済学雑誌 47: 69-118
file:///C:/Users/mitani/Downloads/C050048000403%20(2).pdf
の73ページに載っていました。
(3) 歴史家の網野善彦さんのお書きになった『無縁・公界・楽――日本中世の自由と平和』によれば、アジールとは地域コミュニティーを逸脱した人が、どうどうと暮らせる場所であったそうです。犯罪者や離婚をしたい女性などもいましたが、盲人やハンセン病者もアジールに逃げ込んだということです。そういえば、宮崎 駿さんの映画「もののけ姫」の中で、砂鉄から鉄を採るタタラ場には、顔を包帯で包んだハンセン病者や多くの女性がいたことを思い出します。
『無縁・公界・楽――日本中世の自由と平和』(網野善彦、平凡社ライブラリー150)
(4) 中村安希『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日』(集英社文庫)。「ヨルダン [夜空に散る火花]」は、この本の115ページから119ページにありました。
http://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/21nen/outline01.html
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ボルネオ・ジャングルスクールも5日目を終えました。全員無事元気に過ごしています。
昨夜、現地で活動中の第6回ジャングルスクール卒業生、中林雅さん(京都大学野生動物研究センター博士課程3回生)が合流してくれました。レインフォレスト滞在中、自然観察のガイドをしていただきました。英語、マレー語の指導もしていただきました。
早朝より自然観察に出発!高さ40mのキャノピーウォークから森林の樹冠の上から眺める風景は絶景でした。
朝食後、再びトレッキングに出発しました。ここでも山頂から見る世界でも数少ない原生林の姿は絶景でした。
下山後はサイエンススクールの生徒と一緒に自然のジャグジープール(滝つぼ)で楽しみました。
午後、高橋校長の講話の後、ジャングル体験の中で一番印象に残った出来事を1枚の画用紙にまとめ発表しました。
夜には、昨日に引き続きナイトドライブ、ナイトウォーキングの班に分かれて夜のジャングルを満喫しました。
明日はレインフォレストロッジからコタキナバルに移動します。
情報管理課 阪上勝彦
ジャングルスクール3日目。
霧のかかる早朝より、トレッキングに出発しました。
早朝トレッキングの後は、森の動物や研究員を囲んでの朝食です。
朝食後、いよいよジャングルの中に入り動物や昆虫、植物を観察しながら歩きました。
午後、は水生昆虫の観察です。近くを流れる川に入り水生昆虫を採集しました。 その後は、川で見た水生昆虫についてまとめ1~4班それぞれ発表しました。 高校2年生から小学6年生、サイエンススクールの生徒が協力しながら発表しました。
「ナイトウォーク」では夜のジャングルを体験しました。途中、電灯を消して静かにしていると昼以上に虫の声が響き渡り驚かされました。
空を見上げると、日本では見ることができないと思われるほど星空が明るく感動的でした。
情報管理課 阪上勝彦
ジャングルスクール2日目。
宿泊先のホテルを出発し、ラハダトゥ・サイエンススクールに向かいました。 サイエンススクールではさまざまな歓迎セレモニーで盛大に私たちを迎えてくれました。私たちも日本の紹介を兼ねて文化や自然についてプレゼンテーションをしました。 クイズを交えて、みんなと一緒に盛り上がることができました。 その後の交流会では、現地の伝統的な遊びを教えてもらい一緒に楽しむことができました。
サイエンススクールから8名の生徒が私たちと一緒にジャングルに向けて出発しました。 これからいよいよジャングルの中に向かいます。
夕暮れ時、ようやく宿舎となるダナンバレー・フィールドセンターに到着しました。
明日から本格的にジャングルでの活動が始まります。今回のジャングル体験も様々なプログラムが用意されています。どんなことが起こるかお楽しみに!
情報管理課 阪上勝彦
12:05 関西空港を出発、成田経由し、ボルネオのコタキナバルへ現地時間20:40に無事到着しました。
その後、すぐサンダカンへ向けて再び離陸し、予定通り22:30に到着。
全員元気です。各班の仲間同士の会話も弾んできた様子です。
関西空港での出発式 搭乗ゲートへ
成田空港に到着
成田発マレーシア航空081便でコタキナバルへ
コタキナバルからサンダカン空港へ到着
宿泊するサバホテルに23:00(日本時間0:00)全員無事到着しました。移動の疲れを取るためにすぐに就寝しました。
明日は、ラハダトゥ・サイエンススクールに向かい交流会の後、サイエンススクールの生徒8名とともにダナンバレーのフールド・センターに向かいます。
フィールドセンターでは通信状態が良くないことが予想されます。ブログ更新は後日楽しみにお待ちください。
情報管理課 阪上勝彦
夏休みもそろそろ終わりに近づいてきました~
学生のみなさん、もう宿題は 済みましたか?
まだの人は もうひと頑張りしましょうね!
さて ひとはくのクールスポットは9月末まで実施中、半額料金(例 大人100円)で
涼しくご利用いただけます。
8月後半(25日(月)~29日(金))のワークショップも 日替わりで もりだくさんです。
▼8月うきうきワークショップ・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9556_subkeyFILE1
なんと4階ひとはくサロンには 強化段ボール製の 大きな恐竜も現れました!!
まだまだ残暑厳しいですが 楽しい夏の思い出づくりに ぜひひとはくへ お越しくださいませ。
フロアスタッフ おの まゆみ
キッズのみなさん、夏休みを楽しんでいますか?
Kidsサンデーが開催された8月3日(日)は たくさんの方がご来館くださって、にぎやかな館内でした。
お足もとが悪いなか 本当にありがとうございました。
<展示室ツアー「ひょうごの自然じまんツアー」> <オープンセミナー「色々なタネを観察しよう!」>
<フロアスタッフとあそぼう「川でさかなつり」> <展示室ツアー「ボルネオジャングル探検ツアー」>
<パネルシアター> <サンゴで額縁づくり>
<自然ってすごい!~チョウのはね~>
Kidsサンデーの一日が、夏休みのステキな思い出になりますように!
9月のKidsサンデーは9月7日(日)です。
でも!まだまだ夏休みはここからが本番。
夏休みのひとはくは、キッズが楽しめるイベントを 毎日実施しています。
くわしくは・・・コチラ!
そして明日、8月9日(土)から8月16日(土)まで8日間連続で
いろんな虫にさわれちゃう
スペシャルワークショップ『むしむし たいけん』が開催されます!
くわしくは・・・コチラ!!
「むしむし たいけん」の会場(博物館4階実習室)をそ~っとのぞいてみたら、
研究員が はりきって 準備中でした↓
扉の向こうには どんな ステキな 虫たちが みんなを待ってるのかな?
(たかせゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
第15回ボルネオジャングルスクール出発に向けて2回目の事前学習会が行われました。(1回目は7月5日(土)実施済)
午前中、初めに特別講義「ボルネオのジャングルで学ぶ生物多様性」として河合雅雄名誉館長より講話がありました。 その後も研修講義として、ジャングルスクール校長・高橋主任研究員から「ボルネオジャングルスクールの概要」について、橋本佳明主任研究員から「なせボルネオなのか?」として講義を聞きました。
午後は、班別活動です。現地のラハダトゥサイエンススクールとの交流会に向けて準備をしました。 1か月振りに参加者全員が顔を揃えるとともに、現地で発表する「日本」の紹介について 各自が準備した内容を持ち寄り、短い時間で仕上げることができました。 今回の参加者は小学校6年生から高校2年生です。 上級生がそれぞれ下級生をしっかりサポートしてくれています。
1班の課題制作と発表練習 2班の課題制作と発表練習
次回顔を合わせるのは、出発日の8月21日(木)関西空港です。 みなさん元気な姿で会うことができることを期待しています。
情報管理課 阪上勝彦
シャワシャワシャワ・・・・
クマゼミの声がよく聞こえる季節になってきましたね~
夏休み期間中、ひとはくは休まず開館!
たのしいイベント盛りだくさんご用意しております♪
◆フロアスタッフとあそぼう (土・日・祝の13:30~)
※当日10:00から4階ひとはくサロンカウンターにて受付を開始します。
2(土)・3(日) 川でさかなつり
◎2階展示室 定員15名 無料
9(土) 画はくの日
◎場所・テーマは来てのおたのしみ♪ 定員なし 無料
16(土)・17(日) きょうりゅう骨パズル
◎3階丹波の恐竜化石展示室 定員15名 無料
23(土)・24(日) 簡単!化石のレプリカづくり
◎4階ひとはくサロン 定員20名 参加費100円
30(土)・31(日) こんちゅう☆万華鏡
◎4階中セミナー室 定員20名 参加費100円
※各日程のタイトルをクリックすると詳細ページに飛びます
◆ひとはく探検隊
8月10日(日) 13:00~
ひとはく探検隊「150年前のひょうごの風景をみてみよう!」
◎4階ひとはくサロン集合 定員20名 無料
※当日10:00から4階ひとはくサロンカウンターにて受付を開始します。
ひとはくに収蔵されている普段非公開の江戸時代の絵図や古写真を特別公開!
今月の隊長は上田研究員です。
※タイトルをクリックすると詳細ページに飛びます
◆うきうきワークショップ
11日(月)・12日(火)・13日(水)・14日(木)・15日(金)
時間:10:30~16:00 (時間内はいつでもご参加いただけます)
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」
◎4階ひとはくサロン 参加費:100円
◆そのほかのワークショップ
時間:①10:30~11:30 ②13:00~15:00
(時間内はいつでもご参加いただけます)
※材料がなくなり次第終了します
25日(月)恐竜★化石うちわづくり
26日(火)きょうりゅうおりがみ
27日(水)リサイクル工作「ミニクリップ」
28日(木)とぶタネの模型をつくってあそぼう!
29日(金)アンモナイトネームカードづくり
※各日程のタイトルをクリックすると詳細ページに飛びます
「きょうはなにが開催されてるかな?」
博物館のイベント一覧を見るには『うきうきカレンダー』が便利です♪
http://www.hitohaku.jp/infomation/about/ukiuki1408.pdf
あつ~い夏は涼しいひとはくで楽しく過ごしましょう!
夏休みの自由研究のヒントも得られるかもしれませんよ♪
みなさまのお越しをスタッフ一同お待ちしております。
フロアスタッフ たにぐち はるな
ユニバーサル・ミュージアムをめざして55
三谷 雅純(みたに まさずみ)
「どんな声なら聞こえるか」。そんなこと、大げさに言うほどのことでもないと言われそうです。でも、「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」で問題にしたいのは、生涯学習施設(つまり、「博物館や美術館、図書館」)の案内放送とか展示解説の放送の声が聞こえるかどうかという意味です。ある館内放送が、例えば、この声は若い女性アナウンサーが吹き込んだものだとか、別の声は初老の男性アナウンサーが吹き込んだということが、聞こえでは問題になるのかもしれない。そのために「どんな声なら聞こえるか」と言っているのです。
そんなの、別にどうだっていいではないか。吹き込んだ人が女性でも男性でも大して変わらない。
だったら、合成音声と呼ばれる声はどうでしょうか。よく、「ロボットのような声」と呼ばれる、抑揚(よくよう)のない機械のような声(音?)のことです。これだったら、わたしが「どんな声なら聞こえるか」と聞いても、不思議には思わないかもしれません。
現実には、今は最初から電気的に作った、全くの人工合成音声は少ないようです。声優さんが吹き込んだ声を元にして、そこから言葉を再構成する技術が進みました。言うなら、半なまの合成音声です。半なまの合成音声なら本物らしく聞こえると言います。人の話し声に特化したボイスロイドとか、歌声に特化したボーカロイドとかいう製品も売られているくらいです。ですから、世の中の人が、合成音声にあまり違和感を感じなくなりました。今でも「ロボットのような声」はありますし、わざと電気的な処理をして自然な人の声をつぶし、「ロボットのような声」にした歌手さえいます。ただ技術はどんどん進んでいます。うっかりしていると、合成音声と肉声が聞き分けられないほど、合成音声の質は上がっているのだそうです。
しかし、ちょっと待って下さい。合成音声の品質がそれほど上がってしまって、少し聞いたぐらいでは見分け(聞き分け?)がつかないのなら、アナウンサーという職業は、この先、なくなってしまうのでしょうか? いくら何でも、そんなことはないと思うのですが。
☆ ☆
多分、どれほど技術が進んでも、人の果たす役割が消えることはないのだと思います。「人の果たす役割」というのは、例えば「医師や看護師が病人やけが人をケアしたり、学校の教員が生徒や学生の前に立って物事を教える」といったことです。ロボットでも教えれば、手順に従ってケアをします。授業ができます。現に顕微鏡でなければ見えない手術ではロボット医療が進歩していますし、授業をインターネットでやる予備校がはやっているそうです。それはそれで技術としては立派なのでしょうが、人間がやる<ケア>や、人間が人間の前に立つ<授業>とは、どこか根本的に違う気がします。その「根本的に違う何か」とは、あいまいです。しかし、その「あいまいなもの」こそが、人の果たす役割なのです。人のやるケアを<ケア>とし、人が人の前に立つ授業を<授業>としたのは、そこにプラス・アルファがあるのだと明瞭に示すためです。本当は、そのアルファが大切なこともあるのです。
このことを認めていただいたとして、さらになのですが、それでも合成音声は難聴者に評判が悪いのです。難聴者ばかりではありません。聴覚失認と呼ばれる人では、脳の受けたダメージのために音声が普通の音――医療の世界では、「言語音」に対して「環境音」と呼びます――とゴチャゴチャになって、音声とは認識できないのです。人の肉声でも同じかもしれませんが、聴覚失認の人にとって合成音声は「音声」と認識することが難しいのです (1)。
このような人びとに対して、わたしは「どんな声なら聞こえるか」と問いかけたいと思います。だから、「そんなこと、大げさに言うことでもない」とはとても言えないことだと、わかってもらえたでしょう(か?)。
人はいくつものアイデンティティを感じながら生活をしています。それはちょうど人を分ける方法が、男女とか、年齢とか、血液型とか、国籍とか、宗教とかといった具合に、いくつもあるということです。生涯学習施設では、来館者と施設職員といったふうに(一応は)分けられます。今、問題にしていることは、「言葉がわかりやすいか、わかりにくいか」です。「言葉のわかりにくい」人は、どんな立場の人にもいますから、「言葉のわかりにくい来館者」とか、「言葉のわかりにくい施設職員」がいるということになります。
「言葉のわかりにくい施設職員」なら、その施設で働いている人は多かれ少なかれ、その人は「言葉のわかりにくい」のだと知っているはずです。ですから同じ職場で働く人の間に配慮があれば、問題はないはずです――組織によっては配慮のないケースがあります。そんな時はたいてい、ハラスメントが起きているのです。しかし「言葉のわかりにくい来館者」とは、日常の接触がありません。その人が「言葉のわかりにくい」のだとわかりません。その、普段、付き合いのない人とどう接するのか? そこがもともとの始まりです (2) 。
☆ ☆
音声合成の技術はどんどん進歩しています。そしてその技術は、健聴な人だけの技術に留まっている気がします。これでは社会のあり方として歪(いびつ)です。しかし、商品であれば健全なやり方なのでしょう。買う人がどれほどいるかは、重要な判断基準です。市場経済を無視しては、どんな理想も実現は難しいからです。ただし、人の社会は市場経済の原理だけで動いているわけではありません。人間は規格どおりに作られたロボットではないからです。人には個性があります。一人ひとり多様なのです。売れる商品だけを作っていく社会では、いつか規格化された商品に押しつぶされます。
市場経済の原理にプラスして、どんなアルファが付けられるのか。それが人間としての知恵だと思います。
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(1) 母語が異なる人びともいます。このような人が引っ越しをしてきて間がないと、聞いても、言語音と環境音、つまり風や波の音と何も差がないことになります――外国語を習い始めて間がない頃のことを思い出して下さい。
わたしが書いた研究紀要の総説「生涯学習施設は言葉やコミュニケーションに障がいを持つ人とどう向き合うべきか : 総説」の第2部「対応策について」も見て下さい。
人と自然 Humans and Nature 24: 33−44 (2013)
(2) 「言葉がわかりにくい人」を、「仕事ができない人」とか「一人前に扱うべきでない人」だと誤解しないで下さい。言葉がわかりにくくても優秀な人は、いくらでもいます。
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ひとはく探検隊とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベントです。
7/13(日)の探検テーマは「深田公園のひみつ」
深田公園は博物館のとなりにある自然公園です。
当日は残念ながら雨。
外での探検はできませんでしたが、
隊長の大平先生が館内で公園をみながら、解説してくださいました。
昔の深田公園は、谷戸(やと)といって
森と森にはさまれた田んぼやジメジメした湿地で生き物がたくさんいる場所でした。
公園にはキツネもいるそうですよ!
では、ここでクイズです。
Q深田公園の土の下には、たくさん埋まっているものがあります。それはなに?
恐竜の化石かな?
それとも大きな岩かな?
答えは、水です。
深田公園の地中には、ダム(水をためるそうち)がうまっていて、大量の水があります。
これは\ビックリ/ですね!
ほかに、古代ギリシャのステージをつくるワザをお手本にした野外ステージ(円形劇場)は、
マイクがなくても上~下まで聞こえるようになっています。晴れた日にぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
深田公園は、人と自然が仲よく暮らすためのひみつがいっぱいつまっていることがわかりました。
ご参加いただきありがとうございました。
来月のひとはく探検隊は...
8/10(日)13:00~ ひとはく探検隊「150年前のひょうごの風景をみてみよう!」
▼8月のひとはく探検隊・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9276_subkeyFILE1
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら
http://www.hitohaku.jp/exhibition/staff/2014tankentai.pdf
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◆うきうきワークショップ
8月のイベント一部をご紹介します♪
うきうきワークショップはアンモナイト化石のレプリカづくりなど、
4階ひとはくサロンで、小さなお子様でも気軽にご参加いただけるプログラムをご用意しています。
くわしくは、下記の案内をごらんください。
▼8月うきうきワークショップ・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9556_subkeyFILE1
みなさまのご参加をおまちしております。
(フロアスタッフ まつだ)
梅雨らしい曇り空の7月6日、Kidsサンデーが開催され、
今回もキッズの皆さんが参加できるプログラムが 多数実施されました。
各プログラムで取りあげるものは「人と自然」の博物館らしく、
とってもバラエティ豊か!
◆どうぶつ
『フロアスタッフとあそぼう「どうぶつビンゴ」』では
兵庫県に住んでいる動物(ほ乳類)たちのことをクイズやビンゴで楽しく学びました。
◆むし
人と自然の会の皆さんによる『スペシャルみんみんぜみを作って鳴らそう』
ではぐるぐる回すと音が出るふしぎな「せみ」を作りました。
◆ほし
『パネルシアター』では「たなばた」のお話を聞きました。
◆くさ・き(しょくぶつ)
『自然ってすごい!クスノキ☆ラボ』では
兵庫県の木、クスノキのひみつを 植物はかせの小舘研究員と探求しました。
↑クスノキの葉っぱをくんくん。
クスノキにやってくるチョウのかみかざりも作りましたよ!
このチョウは見たことあるかな?
ヒント:ア○スジアゲハ
そして、『自然ってすごい!みどりのはっぱプレイルーム』では
葉っぱできせかえカードを作ったり、
笹舟を作って植物はかせのお話を聞いたり、葉っぱで楽しく遊びました。
次回はどんな生きもの・自然にフォーカスにした
プログラムが実施されるのでしょうか?どうぞお楽しみに!
8月のKidsサンデーは 8月3日(日)です。
水分、栄養、睡眠をよーくとって夏を楽しみましょうネ!
(たかせ ゆうこ/キッズひとはく推進プロジェクト)
自然と都市のよい関係をどう創り育てるか〜都市山・まちやま・21世紀の森づくり〜
自然と都市が近接し、身近な場所で環境保全や森づくりの活動が進められる神戸・阪神地域。こうした地域の特徴を生かしつつ、よりよい環境を実現していくため、今後どのような取り組みが期待できるか。これからの環境づくりの方向性を自然と都市との関係づくりの視点から話し合います。
「ふるさと環境交流会」の全体については、兵庫県のホームページをごらんください。
【開催概要】
1.名称 ふるさと環境交流会in神戸・阪神
2.開催日 平成26年7月6日(日曜日)13時30分〜16時30分
3.会場 兵庫県立人と自然の博物館大セミナー室
4.参加費 無料
5.定員 80名(先着順)
6.プログラム
(1)基調講演「神戸・阪神地域の自然環境の現状と課題」兵庫県立大学名誉教授 服部 保 氏
(2)事例報告
ア 六甲山のみどりが伝えるもの ブナを植える会会長 桑田 結 氏
イ 心に「物語」が生まれる森を目指して 兵庫県阪神南県民センター尼崎港管理事務所 尼崎21世紀プロジェクト推進室 守 宏美 氏
ウ 次世代に伝えたい都市山・まちやまの楽しみ方 自然体験教育研究所主宰 足立 勲 氏
エ 都市のヒートアイランドに拍車をかける都市の緑の消失 関西学院大学総合政策学部准教授 客野 尚志 氏
(3)全体討論会 (進行)兵庫県立大学名誉教授 服部 保 氏
7.主催 兵庫県
【参加申込方法】
下記の宛先まで、郵送、FAX、電話、電子メールのいずれかで、参加したい地域名を記した上で、ご氏名、年齢、性別、連絡先(住所、電話番号、電子メールアドレス)をご連絡ください(郵送、FAXの場合は、チラシの様式を活用してください。)。
☆先着順のため、お早めにお申し込みください。
☆複数の地域別交流会に参加して、兵庫県の広さを実感してみませんか。複数参加を希望する場合は、その地域名も合わせて記してください。
☆お申し込み、お問い合わせは、こちらへ!
兵庫県 農政環境部 環境創造局 環境政策課 活動支援班
電話:078-362-9895
FAX:078-362-4024
Eメール:kankyouseisakuka@pref.hyogo.lg.jp
(八木 剛 記)
7月の楽しいイベントをご紹介します!
◆フロアスタッフとあそぼう
土・日・祝の13:30~から行っているイベントです。
5(土)・6(日) どうぶつビンゴ ◎3階展示室「森にいきる」
12(土) 画はくの日 ◎場所・テーマは来てのおたのしみ♪
19(土)・20(日)・21(月/祝) くるくるとぶたね ◎1階展示室
26(土)・27(日) モールで恐竜をつくろう! ◎4階ひとはくサロン
▲「どうぶつビンゴ」 7月5日(土)・6日(日) ▲「画はくの日」 7月12日(土)
▲「くるくるとぶたね」 ▲「モールで恐竜をつくろう!」
7月19日(土)・20日(日)・21日(月/祝) 7月26日(土)・27日(日)
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◆ひとはく探検隊
7月13日(日) 13:00~ ひとはく探検隊「深田公園のひみつ」 ◎4階ひとはくサロン集合
ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベント。今月の隊長は大平研究員です。
▼7月のひとはく探検隊・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9275_subkeyFILE1
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9185_subkeyFILE2
「フロアスタッフとあそぼう」、「ひとはく探検隊」ともに
受付 10:30~ / 4階ひとはくサロン・カウンターにて(定員になり次第終了)
定員 先着20名
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◆うきうきワークショップ
28(月)・29(火)・30(水)・31(木)の4日間は、
4階ひとはくサロンで、小さなお子様でも気軽にご参加いただけるプログラムをご用意しています。
アンモナイト化石のレプリカづくりなど、多数イベントをご用意しております。
▼7月うきうきワークショップ・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11137_subkeyFILE1
みなさまのご参加お待ちしております♪
(フロアスタッフ まつだ)
昨夜(2014年6月25日)、「猪名川流域ひめぼたるネットワーク」のみなさんと、山南のヒメボタルを見に行きました。
20時頃からいっせいに湧き出してきて、暗闇の中で多くの個体が同調して光るようすは、とてもすばらしいです。
いっしょに行った伊丹市昆虫館の長島さんは「ホタルの光で山の形がわかりますね」と言ってました。
みなさん、この意味、わかりますか?
ヒメボタルのメスは飛べないため、メスを探して飛ぶオスは地表近くの低空を飛翔します。飛ぶ高さはだいたい決まっているので、地形に沿って飛んでいることになります。ヒメボタルのオスが数十匹いやそれ以上の個体数、0.5秒間隔ほどの黄色いフラッシュ光で同調して光ると、いっせいに光った瞬間を見渡したとき、光の集合が、そこの地形、山の形になる、ということです。
そのようすは、写真ではとても表現できませんが、昨夜の写真をご紹介しておきます。
この機会に、みなさんも、ぜひいらしてください。
【集合場所】6月28日(土)薬草薬樹公園リフレッシュ館駐車場/7月12日(土)丹波市役所山南支所(やまなみホール)前
【受付時間】午後6時30分~午後8時 順次、現地へ出発
【参加費】中学生以上500円・小学生300円・未就学児以下無料(申込不要)
【注意】当日は靴で参加下さい。
※ ヒメボタルは野生の生き物ですので、当日の気象条件等により見られなかったり数が少ないこともあります。
梅雨真っ只中、じめじめと蒸し暑い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか?
4月から、フロアスタッフに新メンバーが加わったことをみなさまご存じでしょうか?
今日はその新メンバーをご紹介したいと思います!
北谷沙也乃さんです♪
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★ 北谷さんからのメッセージ ★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
初めまして!フロアスタッフの北谷です^^!
まだまだ新米ですが、先輩方に支えられながら頑張っています!
「ひとはく」は研究員の先生方、フロアスタッフをはじめ楽しく、魅力的な方ばかりです。
ぜひ、会いにきてください^^!
▼ ひとはく探検隊でのひとコマ!とってもたのしそうですねぇ![]() |
![]() ▲ 鹿のツノ(結構重い!)を掲げてみせる オチャメな北谷さん |
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★
明るく天真爛漫な北谷さんの周りは、いつも笑いが絶えません!
また、しっかり者で頼もしい存在でもあります^^
8月の『うきうきワークショップ』に向けて、何やら楽しいイベントを企画中の様ですので
北谷さんに会いに、みなさま是非ひとはくへいらしてくださいね!
フロアスタッフ一同お待ちしております♪
★7月の『うきうきワークショップ』のポスターはこちら★
また、ひとはくへ遊びに来られる際はぜひ『うきうきカレンダー』をチェックして来てくださいね!
たのしさ2倍になることまちがいなしですよ♪
ユニバーサル・ミュージアムをめざして54
C・W ニコルさんと森を歩く――『アファンの森の物語』書評――
三谷 雅純(みたに まさずみ)
親しくしている方が信州に行ってきたとおっしゃって、本を届けて下さいました。その方とは、もう、長い付き合いです。いつ知り合ったのか記憶をたどると、ニコルさんの穏やかな声に行き当たりました。その方と共に、ニコルさんと談笑した記憶にたどり着いたのです。その方も、わたしがニコルさんと談笑していたことを憶えていたのでしょう。奥さまとお二人、長野県の黒姫(くろひめ)を訪れた際、わたしの為にニコルさんの本を求められたのでした。本の名前は『アファンの森の物語』 (1) といいます。
その方は化学畑の技術者でした。実験室のお仕事が多かったのだと思います。しかし、その職業とは裏腹(うらはら)に、野遊びが大好きです。魚釣りやハイキングといった趣味をお持ちでした。
その方は読書と歴史も好きなのですが――事実、古い歴史のある街(まち)を歩くこともなさるのですが、数多くお持ちの趣味の中で、わたしは野遊びが一番好きだとおっしゃるような気がします。
だからでしょう。十年ほど前から狩猟免許をお持ちです。狩猟免許には種類があって、ライフルや空気銃、罠猟(わなりょう)など、使う猟具に応じた免許が必要なのですが、その方は空気銃の免許をお持ちでした。
狩猟というと鳥や獣(けもの)を殺す残酷な行為だと、頭から毛嫌いする人がいます。理由もなく野生動物を殺すことは慎むべきです。しかし、わたしは野生動物を狩って肉を得ることと、理由もなく殺すこととは、本質的に異なる行為だと思っています。頭から毛嫌いする人は、その区別がつかないのでしょう。
その方は区別がつくのです。キジやカモといった獲物が捕れれば、料理をして、きちんと食べるのだそうです。野にいるキジやカモは、確かに温かい血の通った野生生物です。そして調理をすることによって食物になります。人にとって火のコントロールは象徴的な儀式でもあるのです。人の本質的な行為のひとつだと思います。
☆ ☆
『アファンの森の物語』は、南ウエールズ出身のC・W ニコルさんが日本に出会ってから、長野県北部の黒姫で森の一部を買い取り、手入れをし、いろいろな方と協力して、現在の「アファンの森」ができあがるまでを記録した本です。その歴史にはニコルさんのさまざまな思いが込められているのでしょう。実際、最初の黒姫の森は、「幽霊林」と呼ばれる、人が利用しなくなった荒れ果てた森でした。
「アファン」というのは、ウェールズに住むニコルさんたちケルト人の言葉(ことば)――英語のことではありません。スコットランドやアイルランドと同じように、ウェールズに住むケルト人も他民族に侵略され、英語という強者の言葉(ことば)を強要された民族なのです。ちなみに「アファン」はウェールズ語で「風の通る谷間」という意味だそうです。もともと南ウェールズには、アファン・アルゴード森林公園と名付けた公園があったのだそうです。
先に「さまざまな思い」と書きましたが、ニコルさんの主張は一貫しているようです。それは、「人の手が入らない森は荒れた森だ」という主張です。わたし自身はコンゴ共和国で、ンドキの森という無人の原生林に初めて足跡を記(しる)しました (2) 。その森で、消耗の激しい、全身、泥だらけの調査を経験しました。しかし、ニコルさんは「人の手が入らない森は、荒れた森だ」とおっしゃるのです。ニコルさんとわたしの言うことは、矛盾して聞こえます。なぜなのでしょう?
本物の原生林は、そうおいそれとあるものではありません。ンドキの森にしたところで、わたし達の侵入を阻んだ沼地には、驚くほど昔――数十年前――のアブラヤシの種がひとつ、腐らずに残っていたのです。アフリカでアブラヤシは大昔から栽培されていました。多分、新しい森を求めた進取の気性に富むピグミーの若者がンドキの森に入り込み、森に歩道のように伸びたゾウ道をたどって、アブラヤシをかじり、捨てたのだと思います。そのような森に少しばかり人が入ったとしても、森は何事もなかったかのように振る舞います。しかし、大昔から人が生活に使い、利用してきた森では、人が使わなくなると、とたんにツルがはびこり、空間がふさがれて、簡単には入れなくなるのです。ウェールズも日本も、すでに本当の原生林はありません。どこまでも人の痕跡が続くのです。そのようなところでは、積極的に利用することが、美しい森を維持するためには、とても大切なのです。ニコルさんとわたしの言うことは、何も矛盾していません。
ニコルさんも自分用の狩猟免許を手に入れ、地元の猟友会に参加しました。猟師こそが、もっともよく森を知り、伝統的に自然に親しんできた人びとだからです。もちろん今では、元来の意味で猟師はいません。つまり、「狩猟だけで生計を立てている人はいない」という意味です。にも関わらず現在でも信州の「猟師」は、雪の中で火を起こし、クマを狩ることができるのです。
☆ ☆
ウェールズのアファンの谷は、炭坑で栄えた地域にあったのだそうです。ニコルさんが少年の頃は、石炭を掘る時に出る土砂や石でできたボタ山が、あちこちにあったようです。その時、アファン・アルゴードに森はすでになく、炭坑で働く人びとは、ずらりと並んだ集合住宅で暮らしていたということです。
ところがエネルギー源が石炭から石油に変わると、ウェールズの鉱業地帯はさびれてしまいます。アファン・アルゴードでは、風雨にさらされたボタ山から有毒物質が流れ出したということです。
そのアファン・アルゴードのボタ山に緑がよみがえりました。ウェールズの人びとは、ボタ山に緑を再生したのです。最初は根で土砂を留(と)めるために草を生やし、次に土を豊かにするカバやポプラ、カラマツといった木を生やす。このような樹種は空中窒素を固定して土を肥やします。そうしている内に、やがてハリネズミやキツネ、イタチ、リス、シカなどの動物がもどってきます。森は少しずつにぎやかさになるのです。こうした努力の結果が、アファン・アルゴード森林公園として結実しました。
ニコルさんは石炭採掘のボタ山で荒れたウェールズと、人の介入で豊かに森が再生したウェールズのふたつを間近で見ました。この経験があるからこそ、信州の黒姫でも「幽霊林」を「アファンの森」と名付け、人為的によみがえらせる努力をしてきたのだと思います。
わたしが『アファンの森の物語』からイメージしたのは、産業革命以前のウェールズの豊かな森と人びとの暮らしでした。ニコルさんはそこに、自然と人のよりよい(とニコルさんが信じる)関係を見つけたのではないでしょうか。黒姫の「幽霊林」を「アファンの森」と名付けたのも、人の努力によって、自然と人はよい関係を再生できると信じているからだと思います。
☆ ☆
ニコルさんには、『アファンの森の物語』以外にも、『勇魚(いさな)』 (3) という小説があります。幕末の紀州・太地浦とカナダの話です。片腕を失ったクジラ捕りが軸になって展開する歴史物語です。捕鯨は非難されがちです。希少生物の保全という見方は肯けます。しかし、伝統的な猟法で捕る捕鯨も残るべきだという気がします。捕鯨が、みさかいもなく市場経済と結び付くことがいけないのだと思うのです――市場経済は現実の経済システムですから、否定するべきものではありません。ここでは、市場経済の枠では括(くく)れない事実も、現実に存在すると言っているのです。
ニコルさんは、基本的にはクマを守りますが、クマ狩りもします。やみくもな保護ではなく、関係を維持したいという保全の発想です。クマは森の一部です。クマは人も含めた循環のサイクルを作り出します。ニコルさんにとって、人とは、重要な循環を形作るはずの自然の一部なのでしょう。
今回は、あまり「ユニバーサル・ミュージアムをめざして」にふさわしい内容ではなかったかもしれません。
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(1) 『アファンの森の物語』(C・W ニコル 著、アートデイズ、1,400円+税)
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12379705
(2) 『ンドキの森』(三谷雅純 著、どうぶつ社、絶版) 残念ながら絶版になっていますが、古本では、まだ、きれいな物が手に入ります。この本の出版の後、ンドキの森は世界遺産に登録されました。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN15594185
http://kodomonohon.com/bul/314/314_w.html
http://www.ajf.gr.jp/lang_ja/forest-elephant/aj011_3.html
(3) 『勇魚』 上・下(C・W ニコル 著、文春文庫、絶版)
<<東お多福山草原生物多様性ガイド養成講座受講生募集!!(全5回:6月~11月)>>
兵庫県立人と自然の博物館は、兵庫県神戸県民センターと東お多福山草原保全・再生研究会との共催で東お多福山草原における生物多様性の魅力を案内するガイドを養成するセミナーを開講いたします♪
六甲山東お多福山には、かつてはさまざまな草原生植物がみられる、生物多様性豊かなススキ草原が広がっていました。しかし、戦後の管理放棄等により ネザサが密生し、草原生植物が生育できない生物多様性の乏しい姿に変わってしまいました...。このため、現在、東お多福山草原保全・再生研究会が中心となり、ひとはく、環境省、兵庫県、神戸市とも連携して、生物多様性保全を目的としてネザサの刈り取り管理を進めています。活動7年目を迎え、ススキや草原生植物の草花が増えるなどの再生の兆しが少しずつ、しかし確実に現れています!
このような東お多福山の自然の現状と魅力を深く知っていただける方、またそれを多くの人に伝えていただける方を、私たちは求めています。ひとはくブログ読者の皆様は、様々な活動でお忙しい方々が多いことと存じますが、ぜひ、これはとお感じになった方は、ご参加いただけると嬉しいです。
申込方法などは下記のURLを参照ください。
http://web.pref.hyogo.jp/kok12/higashiotahukuyama.html
また、「ガイド養成講座への参加は迷うけれど...、話だけなら聞いてみたい!」という方には、公開講座も用意しております。是非お誘い合わせの上、ご参加ください♪
<<東お多福山草原生物多様性ガイド養成講座《公開講座》>>
◆日時:平成26年6月28日(土曜日)13時30分~16時30分(受付は13時から)
◆内容
【講演1】 松村 俊和 (甲南女子大学 准教授)
【講演2】 橋本 佳延 (県立人と自然の博物館 主任研究員)
◆定員:60名(事前申込制・受付先着順)
◆参加費:無料 (ただし、交通費は自己負担)
◆申込方法
http://web.pref.hyogo.jp/kok12/higasiotahukuyamakoukaikouza.htmlをご覧ください。
◆締め切り:平成26年6月25日(水曜日)
ひとりでも多くの方にお会いできることを心待ちにしております。(自然・環境再生研究部 橋本佳延)
6月8日、ひとはく探検隊『初夏の鳥をさがそう!』が行われました!
▼まずは、隊長の布野先生から双眼鏡の使い方を教わりました。肉眼で狙いを定めたら、そのまま目の前に双眼鏡を添えるようにして見てみましょう。
練習が終わったら、いよいよ博物館の外へ出発です!
▼博物館4階入り口前には、コシアカツバメの巣がたくさんありますよ!さぁ見つけられるかな~?
▼作りたての巣を発見!ツバメは運んできた土を唾で固めて巣を作ります。
▼高架下に鳥が潜んでいます...双眼鏡で見えるかな!? ▼メスのハトがたまごを温めていました!!
▼博物館向かいの建物の屋上に、鳥がとまっていました。鳥は高い建物のはしっこにとまるのが好きみたいです。
▼今度は深田公園へ向かいます!日差しが出てきて暑くなってきましたよ~
▼さぁ、公園のどこかに鳥の巣がありますよ。どこかな~?
▼ありました!松の木の枝にカラスの巣を発見!
梅雨に入りどんよりした天候が続いていましたが、この日は日差しも強く良いお天気でした♪
お暑い中ご参加頂きましたみなさま、ありがとうございました!
★たんけん報告ポスターはコチラをご覧ください★
次回のひとはく探検隊は... 『深田公園のひみつ』です!
隊長の大平先生と一緒に、深田公園にはどんなひみつがあるのか調べてみましょう!
★ちらしはコチラです★
みなさまのご参加をお持ちしております♪
たにぐち はるな
ユニバーサル・ミュージアムをめざして53
聞いてみて、初めてわかることがある-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県の中学生には、地域のいろいろな場所を選んで行ってみて、そこで職業体験を積むという制度があります。「トライやる ウィーク」と呼んでいます。<ひとはく>にも何人もの中学生がやって来ます。博物館員の「修行」をしていくのです。今年は、わたしもお世話しました。ただし、お世話はしましたが、お返しに、多くのことを教えても、もらいました。<ひとはく>の建物で、車イスでは不便なところを探してもらったのです。わたしがお世話した男の子は、日頃から電動車イスを利用していました。この課題は、彼にしかできませんでした。
館内で見つけた困ったところは、床の段差でした。段差にはスロープが付けてあるのですが、上るには車イスのモーターでも大変でした。その上、下りるのにも介助がないと、スロープが短くても恐いのです。わたしにもマヒがあるのですが、障がい者がスロープや階段を下りるのは、本当に恐いのです。
展示の前の幼児用の踏み台は、車イスには邪魔になります。踏み台がないと小さな子は展示が見えません。かと言って、車イスの人も展示が見たいのです。これには困りました。全国の皆さん、何か良いアイデアがあったら、ぜひ教えて下さい。
☆ ☆
4日間の内、3日目と4日目は、博物館の外側を見て回りました。
三田市はもともと山がちな地形ですので、<ひとはく>のあるフラワータウンにも、大小の起伏があります。博物館はそんな中に作られたので、どちらに行っても坂に突き当たります。そこを車イスで行くには誰かに助けてもらうか、いっそのこと諦めるしかありません。でも、諦めていたのでは、「トライやる ウィーク」の課題を遂行(すいこう)することはできません。博物館の裏手にはダラダラ坂が続いているのですが、その坂でも、車イスの人が自分ひとりで上り下りするのは無理だと思います。今、「無理だと思います」と書いたのは、障がい者は、その障がいをもたない人が想像もしていなかったことが、できてしまうことがあるのですが、その坂は、車イスの中学生が自力で上り下りするのは、どう考えても無理だと思うからです。
ボランティアの人に引いてもらって、あるいは押してもらって、坂は乗り越えました。ただし、案の定、その坂を下り、また上ると、男の子はへとへとに疲れていました。肉体的にと言うよりも、精神的に疲れたのです。
4日目は、屋上に出る方法を考えました。何とか車イスで行く作戦を、ふたりで考えます。ミッション・インポッシブルです。
前にも書きましたが、階段は車イスでは無理です。羽根がないのに「飛べ」と言っているのと同じです。では、どうするか? 昨日、長いダラダラ坂では苦労しました。へとへとに疲れてしまいました。
博物館周辺のことをよく知っているわたしが、助け船を出しました。
車イスで屋上に上がるには、
① 博物館の通用門のそばのスロープを利用する。一番、簡単です。しかし、この方法は、車イスでは勾配がきついかもしれません。
② 博物館から100メートルほど離れた商業施設のエレベータを使う方法。この方法は勾配がなく、楽ですが、人混みをかき分ける必要がありそうです。人混みで疲れてしまう可能性があるのです。
③ 商業施設のそばのスロープを上る方法。でも、これだと①とあまり変わりません。
④ 時間はかかりますが、ぐるっと深田公園を回って、反対側から屋根に取り付く方法。深田公園を回るには、1キロほど歩かなければいけません。
作戦会議の結果、このよっつの方法があるとわかりました。後は男の子が、それぞれのコースの良いところ・悪いところを判断して、自分にとって、どれが良いかを選ぶことです。
迷いましたが、結局、②の博物館から100メートルほど離れた商業施設のエレベータを使う方法を選びました。実はわたしも、②が一番、車イスに向いているのではないかと思っていたのです。ただし、わざと②に誘導したのではありませんよ。
☆ ☆
たかが100メートルです。ですが、途中、何カ所もの障壁がありました。まず博物館と商業施設の間にある道路です。車が通ります。横断歩道を探さなくてはなりません。次に段差です。フラワータウンは、いたる所に段差があると言いました。商業施設の前にも大きな段差があるのです。それを避けるようなスロープを見付けたい。しかし、スロープの勾配は恐いかもしれません。それをクリアーしたら、今度は人混みです。商業施設の中には大勢の人が歩いています。その人たちを避けて、エレベータを見付けるのが、また一苦労でしょう。
あれこれ工夫し、苦労しながら、やっとの事でエレベータを見付けました。これで上の階に行けます。もう安心です。
ところが、エレベータは目的の階には止まりませんでした。目的の階には、決まった時間が来なければ、止まらないのでした。このことは、わたしも知りませんでした。決まった時間は午前10時です。幸い10時はもうすぐです。「どうする」と聞くと、「10時まで待つ」と答えました。
10時になってエレベーターが目的階に止まる時間になると、突然、ガラガラとシャッターが開き、専門店街の店が開きました。男の子はびっくりしましたが、シャッターが開くところは初めてだといって、興味深く見入っていました。シャッターが開くところだけでも、商業施設までやって来た甲斐(かい)があったというものです。でも時間はありません。先を急ぎます。
商業施設の次は、三田市の公共施設やスイミング・スクールの入ったビルです。そのビルを抜けると、直接、歩道橋に出ます。それが博物館の屋上に続く一般歩道になっているのです。
「ここが屋上だよ」と言うと、キョトンとしていました。そして周りを見回してみて、やっと自分の状況がわかったようでした。「登頂(とうちょう)の記念写真を撮ろう」というと、ピース・サインを出しました。屋上に当たる歩道を、端から端までぐるっと回って「下山」しました。「下山」では、博物館近くのスロープを、ボランティアの人の力を借りて下りてみました。
☆ ☆
男の子は<ひとはく>が、はたして自分を「トライやる・ウィーク」に受け入れてくれるかどうか、とても不安だったそうです。車イスで博物館員にトライすることなど、できるのだろうか。字は書けるが、ふつうよりも大きな字だし、ハサミは使えるが、ぎごちない。何よりも疲れやすい。疲れやすいという事を、博物館の人はどこまでわかってくれるだろう?
基本的には、わたしも同じです。わたしには、脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)の後遺症があります。車イスは使わないのですが、マヒした右手で字を書いたり、ハサミを使ったりすると、とても疲れてしまいます。第一、それほど長時間は続けられません。ですから、わたしの作業を補佐して下さる方が必要なのです。でも、わたしは仕事を続けています。なぜ仕事を続けているかというと、きっと、わたしにしかできない事があるはずだと、固く信じているからです。
「きっと、わたしにしか、できないことがある」。それは何だろうと、わたしは今でも探し続けています。あなたの「トライやる・ウィーク」の記録ノートに、わたしは「課題をやりとげました。これからもがんばって」と書いてしまいました。あなたは、十分、がんばっているのにと、書いてしまってから後悔しました。今、書き直すとしたらこう書きます。
「課題をやりとげました。これからも、未来の『博物館員』をめざして下さい」
ユニバーサル・ミュージアムをめざして52
聞いてみて、初めてわかることがある-1
三谷 雅純(みたに まさずみ)
わたしには、聞いてみるまでわからなかったという経験が、何度もあります。聞いてみて初めて「そうだったのか」と思い当たる。聞いてみることは大切です。勝手な思い込みはひかえるべきです。当事者の意見を尊重するべきです。特に本人が身近にいる場合には、そして、気楽に話してくれるなら、ぜひとも聞いてみるべきです。
☆ ☆
兵庫県には「トライやる ウィーク」という制度があります。中学2年生になった時、子どもがおとなの仕事を「学び」に行くのです。中学生になって、子どもの世界から、いろいろな世界が見えるようになった時に、おとなの世界を覗(のぞ)いておけば、現実の社会を知るいい機会になるはずだ。現実の社会に繋(つな)がるかもしれないという試みです。
現代に生きる子どもたちには、現実の世界と空想だけで作ったバーチャルな世界が、区別できなくなっている人がいます。と言うより、(わたしも含めた)おとなには、現実世界の変化が速すぎて、「空想の出来事」だと思っていたことが、いつの間にか現実に起こっていると言った方が実感があるのでしょうか。でも、どれほど「想像を絶すること」であっても、現実の世界では、やるべきことと、やるべきではないことがあります。「できること」と「やっていいこと」は別物です。
「トライやる ウィーク」に参加する中学生も、頭で考えただけの知識ではなく、現実の可能性として将来が思い描けるようになる。「トライやる ウィーク」は、そうあってほしいという試みかもしれません。今年は、わたしもひとり、中学生を預かることになりました。
その生徒は、初めて出会うわたしに緊張気味でした(中学生ですから、初対面では、緊張して当たり前です)。しかし、会ってみるとハキハキとした、言うべきことが言える男の子でした。実を言うと、わたしも緊張していました。どんな中学生だろうと、内心、ドキドキだったのです。しかし、彼の言い方を聞いて安心しました。どうやら、わたしにうちとけてくれそうです。
「トライやる ウィーク」は、その子といっしょに4日間、博物館の建物を見て回りました。
☆ ☆
彼は博物館員になってみたくて<ひとはく>を選びました。ほかの中学生も、それぞれの研究員について行きました。標本の整理法だとか、ビオトープ("人工の自然"と呼べば、わかりやすいのかもしれません)の掃除といった、地味だが大切な日常の作業があるのだと教えてもらいます。
その男の子には、どんな仕事をやってもらえばいいのでしょうか? 実は、その子でなければできないことがありました。それは「<ひとはく>の建物で、あなたにとって不便なところを教えて下さい」という課題でした。
その子は電動車イスを使っていました。
法律や条令では、公共の建物は誰でも自由に行き来できるように整えましょうと決まっています。ですが、<ひとはく>は20年以上前に建ちました。<ひとはく>が建つ前には、同じ建物がホロンピア館として博覧会で利用されていました。<ひとはく>の建物は古いのです。どれほど手直しをしても不便は残るでしょう。そんな不便を、車イスを使う来館者になって見付け、こんなところに、こんな不便があったのだと教えてほしい。こんな課題は彼でなければできません。それに、背の高さが車イスを使う彼と同じ幼児の目線ですから、その意味でも不便なところが見付かります。車イスを使う当事者や幼児でもなければ、おとなには、なかなか不便に気がつきません。そんなところは、ぜひ直して行かなければなりません。今すぐ手直しができなくても、こんなところに、こんな不便があるのだと知っておかないと、将来、直すことはできないのです。その男の子の責任は重大です。
わたしたちは作戦を立てました。まず二日がかりで館内を回って、不便を探します。次に博物館の周りを見て回ります。博物館の外は深田公園という市民公園になっています。また起伏の大きな三田市では起伏をカバーするために、博物館の屋上が一般の歩道になっているのです。ただし、男の子に歩道のことは秘密です。行ってみて、どのように驚くかが楽しみです。公園や屋上に車イスで行くためには工夫が必要です。階段は使えません。そのためのルートを考えました。山登りの要領です。
その子にとって、山登りの計画を立てるのは、初めてでした。しかし、その辺はわたしが得意なのです。心配いりません。わたしは以前から野外に出ることが得意でした。登頂の計画なら「まかしておきなさい」なのです。
☆ ☆
館内を回って、彼が教えてくれた不便なところです。
1.うかつな人が段差と感じない段差も、彼の腕の力やモーターの力では、乗り越えられなかった。
2.机の高さの設定は低いものがあり、研究室の机は低すぎて利用できなかった。お弁当を食べるための机や情報端末は、車イスのままでも座りやすかった。
3.コンピュータが出すクイズの問題は、中学生でもわからない言葉が出ている。問題はひとはくの研究員が作ったのだが、何を聞いているのか、よくわからない問題があった。
4.ビデオ・コーナーはクッションの効いた棒状のイスになっていて、3,4人で見るのに便利だった。だが、車イスだと造り付けのイスがじゃまになって、ビデオの途中で押すスイッチには指が届かない。指が届かないので観る事を諦めてしまった(残念!)。
5.地球の仕組みを調べるコーナーは、おとなの背丈があって、やっと、磁石が回転することで何をしているのかがわかる。子どもや車イスの人では、スイッチは押せても、それでどうなったのかがさっぱりわからなかった。
6.背の届かない子のために、あちこちの展示に幼児用の踏み台が置いてあるが、車イスだとかえって邪魔になる。
7.スロープの勾配がきついので、恐い。恐竜ラボや駐車場の段差のスロープ、2階フロアーから1階フロアーを結ぶスロープは、ひとりだと恐かった(ボランティアの人が助けてくれたので、何とかなった)。
車イスの利用者がスロープを恐いと感じるのは当然です。わたしには、どれほど恐いかがよくわかります。わたしも脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)で右半身がマヒしているのですが、病気になるまでは平気で下りていた階段が、マヒをしてからは恐くてたまらなくなったのです。今でも、我が家の2階から1階に下りる階段は、手すりがあるのに恐い。
しかし、段差が乗り越えられないとは、思いもしませんでした。男の子の腕にマヒがあるせいかとも思いましたが、それだけではないようです。電動車イスのモーターの力を借りても乗り越えられなかったのです。館内を自由に動き回るのは、ひとりでは無理だということです。
幼児用の台と車イスでは、要求がバッティングしています。幼児用の台を置いたら車イスは入れない。車イスを優先したら、小さな子が見られない。う~ん......。
外に出た時のようすは次に書きます。
6月6日(金)トライやる・ウィーク最終日
博物館ではトライやるウィークとして2週間に渡って中学生を受け入れてきました。本日はトライやる2週目の最終日を迎えました。最終日の様子をご報告いたします。
地学系収蔵庫で植物化石の標本整理をしました。数多くある化石を採取した地点ごとに並び変えています。
わらから紙を作る体験しました。はがきやしおりにすると風情のある作品となります。
タンポポの生育調査を手伝っています。兵庫県各地から送られた摘み取った花や、発見場所が記入された用紙を整理しています。
日誌を記入した後、それぞれ感想を述べながらお世話になった方々に挨拶しました。学校から離れた1週間はどうでしたか?来週から再び学校生活を頑張ってくださいね!
情報管理課 阪上勝彦
6月5日(木)トライやる・ウィーク3日目
博物館でのトライやるウィーク3日目の様子をお伝えします。午前中には中学校の先生方も活動の様子を見学に来られました。
箱の石から化石を探します。そのあと、化石のクリーニングを行いました。貝の化石がはっきりと見えていました。 明日はクリーニングされた標本を整理してもらう予定です。
生物系収蔵庫棟内で種子標本の点検を行っています。カビや虫がいないか入念に点検してくれています。もしあった場合は、ピンセットで取り除くことになります。中学校の先生方に見守られ少し緊張気味・・・?
昨日に引き続き、ダンゴムシの標本作製の実験中です。
明日はいよいよ最終日、残り1日最後までしっかり取り組んでくださいね !
情報管理課 阪上勝彦
ダンゴムシ・ムカデの標本を試作しています。 画像はアセトンで脱水しています。次に乾燥させます。
しかしながら、ダンゴムシの色が褪せるなど問題も多く、そのための改良実験を奮闘中です。
琵琶湖の北側の盆地2か所から採取したボーリングコアを整理しています。
画像は地下45~48mから採取したボーリングコアで断片上になっているため袋詰めして整理しています。
2か所から採取したボーリングコアを比べ断層のずれを調べます。
車いす利用者の視点に立って、博物館の不便なところや項目を挙げてまとめてくれています。気付かなかったことも沢山ありました。 参考にさせていただきます。
明日から後半戦、慣れてきたところで積極的に行動していってくださいね!
情報管理課 阪上勝彦
今週も博物館のいろいろな仕事が待っています。お楽しみに!
情報管理課 阪上勝彦
6月にはいりました。雨季の季節がやってきましたね。ジメっとしていますので、体調にはお気を付けください。
さて、7月のうきうきワークショップで、「ハナカマキリを作ろう」をおこないます!!
博物館1階、共生の森に、ハナカマキリの模型がおいてあるのはご存知ですか?
恐竜の骨やアメリカマストドンなどの大きな展示物がある中で、少し目立たないかもしれませんが、擬態をする昆虫の中でとてもきれいな昆虫なんですよ♪
私は、ハナカマキリという美しい昆虫についてみんなに知ってもらおうと思い、このイベントを考えました。
私たちのまだまだ知らないハナカマキリの姿かたち、生活、習性を多くの方に知ってもらいたいです。現在制作中のハナカマキリ!!
1つの紙を、はさみで切るだけの簡単なイベントですが、とてもリアルなハナカマキリになるように、もっと改善していきます。
楽しみに待っていてくださいね♪
フロアスタッフ 田中 博士
暑い日が続いていますね。皆さんお変わりないですか?
6月のKidsサンデーで出会ったキッズたちは すっかり夏服にチェンジ!
ますます軽快にひとはくで楽しく過ごした様子を
ちょこっと、ご紹介します↓
『しゃぼんだま とばそ!』 どうしたら 大きいシャボン玉ができるかな?
『にじいろ☆らぼ』 しゃぼん玉をよ~く見たら...「いろんな色が見えるよ!」
『スーパーストローとんぼづくり』 「こうやってまわすと飛ぶんだよ!」
『にじいろ☆ショールーム』 貝がら、昆虫・・・化石にも 「にじいろ発見!!」
ほかにもフロアスタッフのイベントや、ひとはく研究員のオープンセミナーなど
もりだくさんの一日でした。
次回のKidsサンデーは7月6日(日)です。
いよいよ梅雨入りですね。
雨上がりに、太陽に背中を向けて空をながめたら、
"にじ"が見つけられるかも!
(キッズひとはく推進プロジェクト たかせ ゆうこ)
日本には、約45種のマダニ類が分布しています。
兵庫県内のマダニ類に関する情報は少ないため、現在調査を実施しています。
多くのマダニ種は、植物上や地表で、吸血源となる動物が訪れるのを待ちかまえています。
白いネル布で下草や地表をなでながら歩くと、そんなマダニ類を採集することができます。
以下に、今の季節に兵庫県で採れるマダニ類の一部を紹介します。
フタトゲチマダニ雌成虫
畜産害虫として有名ですが、ニホンジカにもよく寄生しています。
そのため、ニホンジカが多い地域では普通にみられます。
また、山林のみならず、市街地にも分布します。
フタトゲチマダニ雄成虫
雄成虫の背面は、硬い背板でおおわれます(雌成虫は前半部のみ)。ヒゲナガチマダニ雄成虫
ニホンジカに好んで寄生します。
ニホンジカのいない地域ではみられません。タイワンカクマダニ雌成虫
南方系の大型種です。
成虫はイノシシやツキノワグマに好んで寄生します。
一方、幼虫はネズミに寄生します。
調査後、ズボンにフタトゲチマダニ若虫が付着していました。
マダニ類は、吸血する際に感染症を媒介することもあります。
今はマダニ類の個体数が多い季節ですので、みなさんもご注意ください。
(山内 健生(やまうち たけお)/昆虫共生系研究グループ)
5月30日(木) トライやる・ウィーク最終日
トライやるウィーク最終日を迎えました。最終日の活動の様子をご紹介します。
情報管理課 阪上勝彦
5月29日(木) トライやる・ウィーク3日目
博物館でのトライやるウィーク3日目の様子をお伝えします。途中、中学校の先生方も活動の様子を見学に来られました。本日3日目の活動の様子をお伝えします。
情報管理課 阪上勝彦
5月28日(水) トライやる・ウィーク2日目
残り2日、明日はどのような活動が待っているのでしょうか。お楽しみに!
情報管理課 阪上勝彦
5月27日(火)
本年度のトライやる・ウィークがスタートしました。
博物館では三田市立長坂中学校、八景中学校、富士中学校、ゆりのき台中学校、西宮市立塩瀬中学校、宝塚市立
西谷中学校からそれぞれ2名、計12名の中学生を受け入れています。
残り3日間、この機会に博物館の裏側の仕事を経験し、理解してくださいね!
情報管理課 阪上勝彦
6月の楽しいイベントをご紹介します♪
◆土・日・祝の13:30~から行っているイベント「フロアスタッフとあそぼう」
6/1(日)かたつむりクイリング ◎4階ひとはくサロン
7(土)画はくの日 ◎場所・テーマは来てのお楽しみ♪
14(土)・15(日)くちばしペーパークラフト ◎3階展示室
21(土)・22(日)けんちくかの日 ◎4階ひとはくサロン
28(土)・29(日)きょうりゅう骨パズル ◎3階展示室
▲かたつむりクイリング ▲画はくの日
▲けんちくかの日 ▲きょうりゅう骨パズル
◆ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベント
6/8(日)13:00~ ひとはく探検隊「初夏の鳥をさがそう!」◎4階ひとはくサロン集合
▼6月のひとはく探検隊・詳しくはこちら http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11094_subkeyFILE1
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9185_subkeyFILE2
いずれも...
受付 10:30~ /4階カウンターにて(定員になり次第終了)
定員 先着20名
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第15回ボルネオジャングル体験スクールの締切間近です。
▼詳しくはこちらをご覧ください
http://www.hitohaku.jp/relation/inter-contributions/2014bjs.html
▲博物館のオランウータンにもあいにきてね。
(フロアスタッフ まつだ)
ミュージアムショップに新商品が登場しました。
▲LaQ(ラキュー)のティラノサウルス・トリケラトプス
こちらはLaQ(ラキュー)といって球体ができるブロックのおもちゃです。
ティラノサウルスやトリケラトプスなど恐竜を作ることができるキットが販売中♪
ミニサイズと大きめのサイズがあります。
▲大人気の恐竜フィギュア ▲「丹波の恐竜フィギュア」販売中!
ほかにも昆虫グッズなどが豊富にありますよ。
ぜひ、お土産にどうぞ♪
7/19(土)からは「ゾルンホーフェンの化石コレクション展」(~11/3まで開催)が始まります。
博物館の恐竜・化石もじっくりご覧くださいね。
▼ゾルンホーフェンの化石コレクション展(予告)および関連セミナーはこちらhttp://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/solnhofen.html
(フロアスタッフ まつだ)
ひとはく探検隊とは、ひとはくの研究員が隊長となって、公園や博物館を探検するイベントです。
5/11(日)の探検テーマは「公園の小さな生き物をみに行こう!」
当日はよく晴れて気持ちいいお天気でした。
池田先生のトカゲ・カエルのレクチャーを受けてから、博物館のとなりにある深田公園に出発!
公園のあちこちの茂みをみてまわりましたが、なかなかみつかりません。
やっとトカゲがみつかった!と思ったら...すばやく逃げてしまいました。
トカゲやカエルは捕まえることができませんでしたが、カエルの赤ちゃんのオタマジャクシは、
深田公園の池で泳いでいるのをみることができました。
ふたたび博物館へもどって、池田先生が飼っているヤモリや貴重なコモドドラゴンの頭骨標本をみせていただきました。
トカゲは鳥など天敵におそわれるとしっぽを自分で切り、切れたしっぽに鳥が気をとられているうちに逃げます。
切れたしっぽはまた生えてくるそうですよ。はじめて知ってびっくりというお客様も!
来月のひとはく探検隊は...
6/8(日)13:00~ ひとはく探検隊「初夏の鳥をさがそう!」
深田公園へ出て、双眼鏡を使って初夏の鳥を観察しよう!
▼6月のひとはく探検隊・詳しくはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key11094_subkeyFILE1
▼ひとはく探検隊の年間予定はこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/datafiles/?id=syskey1_key9185_subkeyFILE2
みなさまのご参加おまちしております。
(フロアスタッフ まつだ)
6 申込方法
参加申込書に記入の上、郵送またはファックスで申し込みください。
【申込期限:平成26年5月23日(金)】
ご参加をお待ちしております!
(みつはし ひろむね)
藤の花房をやさしくゆらす
さわやかな風が吹きわたる5月4日、Kidsサンデーが開催されました!
「これやってみたい!」
お天気に恵まれて、ひとはくの建物の中や外(公園)でキッズが楽しむ姿が見られました。
◆丹波の恐竜化石発掘セミナー
みんな真剣に化石をさがして、
いつも「ひとはく恐竜ラボ」で化石をクリーニングしている
スタッフの方に確認してもらいます。「どれどれ...」
◆デジタル紙芝居『丹波の恐竜タンタンものがたり』
フロアスタッフ手作りの「動く」紙芝居です。
◆展示室ツアー『ひょうごの自然じまんツアー』
「コウノトリとボク、どっちが大きい?」
◇ひと休み&お昼ごはん
深田公園では 鳥の声や風の音を聴きながら ほっとひと休みできます。
※チケット(半券)があれば再入館できます。
◆フロアスタッフとあそぼう『ティラノ☆ハット』
「がお~っ!」かわいいティラノサウルスがたくさん誕生しました!
◆パネルシアター
野ネズミさんやクマさんなどが主人公の楽しいおはなし。
◆サイエンスショー『風車(かざぐるま)で風とあそぼう』 よく回る風車を作ったら、外で風と遊ぼうね!
◆run♪run♪Sunday『アメンボ』
昨年も大好評だったアメンボとり!
家族みんなで協力&競争しながら ワイワイ♪アメンボを追いかけました。「とれたかな?」
◆『わくわくネイチャー・テクノロジ~水にうく生きもの~』
タンポポの周りではどんな風が吹いてるのか、風車で調べてみてもいいかも!
(キッズひとはく推進プロジェクト/たかせゆうこ)
こちらは博物館の3階入口です。
ハナミズキが、色鮮やかでキレイですね。
ひとはくは、ゴールデンウィークもイベントもりだくさんですよ♪
5/2(金)は、『うきうきワークショップ~簡単!化石のレプリカづくり~』を行います。
好きな色を選んで、オリジナルのアンモナイト化石を作ってみましょう。
時間:10:30~16:00(時間内でしたら、いつでも参加できます)
場所:4階ひとはくサロン(材料費100円)
◆フロアスタッフとあそぼう「ひとはくこどもの日スペシャル」
5/3(土)・4(日)は、「ティラノ☆ハット」
5/5(月・祝)・6(火・休)は、「さかな万華鏡」がありますよ。くわしくは、下記の案内をご覧ください。
▼「ひとはくこどもの日スペシャル」
http://www.hitohaku.jp/news/files/kodomo_special.pdf
▼5月イベントカレンダーはこちら
http://www.hitohaku.jp/MusePub/EventCalendar/#cal_top
みなさまのご参加お待ちしております。
(フロアスタッフ まつだ)
ユニバーサル・ミュージアムをめざして51
憂うつな数学者-2
三谷 雅純(みたに まさずみ)
大学の理学部で習う数学は、授業を2、3回さぼると、もう何をやっているのかわからなくなります。と言うより、数学はとことん抽象性の高い学問なので、「他人の解き方を学ぶ」のではなく、「自分にあった思考法のイメージを見付ける」学問だと理解しています。わたしの場合、数学(の「お勉強」)は高校までは、それなりに得意だったのですが、大学ではあっさりと挫折しました。以後、研究に必要な最低限の数学しかしていません。ですから、3回生や4回生の専門課程で数学を専攻した友人は、どこかまぶしく、光り輝いているように見えたものです。
当然、数学者になるものだと思っていた、そんな友人のひとりは、大学院に進学するかどうかで迷っていました。結局、その友人は「自分には、とても数学者になる才能があるとは思えない。だから数学者になることは諦める。大学院には進まず、数学の教師になろうと思う」と言ったのです。なぜその人が数学者ではなく教師になろうと思ったのか、真意はわかりませんでした。きっと数学者になるには、人並み外れて「個性的」である必要があったのでしょう。友人は常識人であり過ぎたのかもしれません。
☆ ☆
シルビア・ナサーの『ビューティフル・マインド』(新潮文庫) (1) は、数学者ジョン・ナッシュ (John Nash) の伝記です。ナッシュの数学者としての思考力は、群(ぐん)を抜いていました。大学院時代に研究したゲーム理論では、後にノーベル経済学賞を受けています。しかし、その振る舞いは自己中心的でした。ナッシュは発達障がいのせいで、自分以外の第三者にも<こころ>があるのだと、なかなか認識できなかったのです。
ナッシュは傲慢(ごうまん)でした。マサチューセッツ工科大学 (MIT) に教員として勤めていた頃、あんまり他の数学者をバカにするので、「Gナッシュ」(この本では「歯ぎしり野郎」と訳してありました:英語の "gnasy" は歯ぎしりのことです)とあだ名が付きました。すると反対に、こう言い返したそうです。
「Gはもちろん天才 (Genius) のGさ。実際、このごろのMITには天才がほとんどいないからな。そりゃ、まず、ぼくさ」(p. 352)。
またナッシュは、得意そうに社会的俗物性をひけらかしていたそうです。この本には「自分は旧家の出であるとほのめかし、パーティではワインの香りを嗅(か)いで、『うん、これはなかなかいけるキャンティだ』などと言った。とりわけその俗物性が際立ったのは『ほとんどユダヤ人ばかりの社交場で、自分はユダヤ人ではない』と強調したことだろう」(p. 352)と書いています。ナッシュが人種差別論者であったのかどうかはわかりませんが、少なくとも「人種差別論者」として振る舞ったのは確かです。これは発達障がい者によく見られる、幼児性の表れだと思います。
このような自己中心的な振る舞いは、家族にも向けられました。ナッシュには奥さんの違う息子がふたりいたのですが、最初の奥さんとは、通常の夫婦関係が築けませんでした。と言うより、ナッシュには、その奥さんや、ふたりの間に生まれた赤ん坊が、自分と同じように<こころ>のある存在だとは理解できなかったのです。奥さんの言葉によれば、ナッシュは「(息子のためにではなく、自分の満足のために)息子のそばに、いつもいたいようでした」(p. 414)と言っています。しかし、充分な給料をもらっているにも関わらず、当然負担するべき赤ん坊の養育費や奥さんのための生活費は負担しなかったそうです。
2番目の奥さんは、ふたりの間の子どもの事よりも、まずナッシュのことを考えて過ごしたようです。この奥さんはエルサルバドルの裕福な家庭の出身でした。お金には困っていなかったという出自も、ナッシュのことだけを考えて生活できた事に関係があったのかもしれません。
そのような人と友人として付き合うのは、わたしには、ためらわれます。できれば付き合いたくない。しかし、ナッシュのような人は、どこにでもいるものです。あなたの周りにも、きっといるでしょう。付き合わずに済ますというわけにはいきません。第一、気付いていないだけで、私たちの中にも「ナッシュ」が潜んでいるのかもしれないのです。
数学者としての高い能力やノーベル賞の受賞という世間的な成功とは裏腹に、ナッシュのたどった人生は、決して成功したものではありませんでした。ナッシュの発達障がいには統合失調症の遺伝的素因がありました。統合失調症には遺伝的な要素が深く関わります。ナッシュの統合失調症は、ふたり目の息子が生まれた時期から現れます。30歳頃のことでした。この時期から10年以上に渡って、ナッシュは入退院を繰り返しました。
☆ ☆
わたしは、この本を読む時、注目したことがふたつあります。それは:
1 統合失調症がよくなった後、ナッシュは第三者にも「その人独自のこころがある」と悟るようになるのだろうか? そして、
2 統合失調者であるナッシュの子どもは、どのような人生を送るのだろうか?
というふたつです。
治療の後、ナッシュは、「人には誰でも、その人なりのこころがある」と悟った態度を取りました。例えば、ノーベル賞を受賞した後のエピソードでは、
「実のところ、現在のナッシュの生活にとって、研究は主要な事柄ではなくなっている。重要なのは、家族や友人や共同体と再度結びつきを深めることで、これはすぐにも実行しなければならない緊急事態だった。彼のなかでは自分が他人に頼り、他人も自分に依存する関係について、むかし抱いていた恐れはもう消え失せ、自分を必要とする人々と和解し、その世話をしたい気持ちが一番大切になっていた。いまでは、およそ二五年も仲たがいしていた妹マーサと週に一度は電話で話をし、息子のジョニーが、もっとも大事な、絶え間のない関心の対象となっているのだ。」(p. 911~p. 912)
とあります。統合失調者であったナッシュの人生は、すっかり変わりました。そのうちにナッシュは、
「頑(かたく)なで、よそよそしく、自己中心的で、時間に(金銭にも)うるさかったナッシュが、いまでは皿洗いも、預金の出し入れも、毎月曜の晩に連れ立って家族療法に出かけることも、まずアリシアに相談せずには何ひとつ勝手にことを運ばず、彼女の言うことを聞き、彼女を助けようとして」(p. 918)
いたということです。アリシアというのは2番目の奥さんのことです。このようなエピソードについて、この伝記を書いたナサーは:
「ナッシュは、おそらく知的には後退し、若いころに匹敵する業績はもう達成できないかもしれない。だが、かつての人間以上の人間になったのはまちがいない」(p. 925)
と述べています。穏やかな生活ができるようになったのなら、それが一番です。数学者としてキラキラ輝いていた(ギラギラしていた?)としても、友人はおろか、家族のこころも認識できないよりは、ずっと幸せなのではないでしょうか。
☆ ☆
ふたりの息子の内、弟は父に似て大学で数学を教えました。そして統合失調症も出てしまいました。弟の名前はジョニーです。
「(ジョニーの症状は)しばらくのあいだは落ち着いていたが、そのうちに紙で作った王冠をかぶり出した。ある日の午後、彼は金がほしくなり、自分は国王(ソブリン:独立国家の統治者)だと信じていたためにソブリン銀行から金が引き出せると考えた。ところが、銀行前のATMから現金は出てこないどころか、差しこんだ銀行カードも戻ってこない。みじめな思いで動揺したジョニーは、ソブリン銀行に口座を持っている母に、ATMのところへきてカードを取り出してほしい、と電話をする。(中略)そのうちに(自分の思い通りにならないので)ジョニーが怒りだし、太い棒きれを拾い上げて、はじめに(息子の窮状を聞いて駆けつけていた)母を、それから父を突きはじめた。通りの向こうの歩行者が、若い男が年老いた男女を脅している光景を見て足をとめた。ナッシュはそのひとりに向かって、警察を呼ぶように大声で頼んだ」(p. 912~p. 913)
☆ ☆
父と音信がなかった長男ジョン・デヴィッドは看護師になりました。長男は他人の力になることに喜びを見いだしたのです。しかし、ジョン・デヴィッドに再会した時、長男のためにと思ってしたことのようなのですが、ナッシュは真意に反して「冷淡でよそよそしい、と言われかねない言い方しかできなかった」そうです。「仕事の選択にも文句を言い、看護師などは、自分の息子にはそぐわない職業だとほのめかし、看護学の修士号を取るぐらいなら医科大学に入るべきだ、と強要した」ということです。この長男へのふるまい方を見ると、ナッシュの本質は何も変わらず、「ナッシュはナッシュのままだ」と言いたくなってしまいます。
☆ ☆
統合失調症のような遺伝的な病気では、「治癒」とは呼ばず「寛解(かんかい)」と言います。統合失調症は「治る」のではなく、「落ち着く」ものなのです。それは一生付き合うべき、性格のようなものです。ですから、その人を遠ざけたり、閉じ込めたりするよりも、症状が落ち着いたら、できるだけ社会の中で生活するように仕向けるべきです。
かつて統合失調症は不治の病だと思われていました。しかし、ナッシュのように寛解(かんかい)して、ふたたび社会生活を送れる人が現れました。今では、かなりの統合失調症が寛解(かんかい)の後、社会に復帰しているはずです。それを実現するためには、クッションのような柔軟な共同体が必要でしょう。そして統合失調症者は、時として「悪夢に捕らわれる」のですから、統合失調症者の良いところとともに悪いところも、周りの人はよく理解しておく必要があります。ノーベル賞の受賞記念講演によれば、ナッシュの精神の安定には大学の図書館が効果的だったそうです。図書館であれば静かな上に、必要であれば情報がすぐに利用できる環境だからです。また、当事、新たに起こったコンピュータのプログラミングに没頭できたことも、効果があったと言うことです。何が良いかは、きっと、その人によって違うのだと思います。
長男への態度を見ると、自己中心的で傲慢(ごうまん)なままのナッシュでした。このような人を見ると、無念な気持ちになります。落ちつている時もあるのですが、問題によっては、簡単に以前の自分に戻ってしまうのでしょう。
ナッシュの苦しみは、どのようなものなのでしょうか? わたしには、この本を読んでもまだ、十分には実感できません。しかし、その苦しみが積み重なって、時には穏やかに、時には傲慢(ごうまん)になる。このことを考えていると、わたしたちの人生も同じなのだと気づきます。こうと決めたからといって、その通りにできる人などはいません。その上、人は誰しも自分の人生を逃れることはできないのです。それを、自分を縛る「鎖」と考えるか、「自由への跳躍台」と考えるかは、その人自身によるのでしょう。努力は実を結ぶこともあるし、結ばないこともある。しかし、結ばなくても、努力することで新たな生き甲斐が生まれるのだと思います。今のわたしは、それを信じています。
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(1) 『ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡』(シルビア・ナサー 著、塩川 優 訳、新潮文庫 シ-38-6)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
こんにちは、フロアスタッフです。
博物館のとなりにある深田公園は、春のあたたかな陽気につつまれています。
お弁当を持って、公園で食べるのもいいですね!
さて、フロアスタッフとあそぼう「ひとはくこどもの日スペシャル」のご案内です。
♪やねより たかい こいのぼり~
4/26(土)・27(日)・29(火・祝)は、「こいのぼりをとばそう」を行います。
カラフルな花紙で、よく飛ぶこいのぼりをつくってみませんか?(参加無料)
時間13:00~(受付10:30から4階カウンターにて開始)
場所:2階展示室
ほかにも、楽しいもよおしが色々あります♪下記の案内をご覧ください。
▲クリックで拡大します
\ 化石のレプリカや、恐竜の帽子、万華鏡もつくれるよ /
ひとはく博士がかぶっているのは「ティラノ★ハット」
こちらは5/3(土)・4(日)のイベントで作ることができますよ♪
みなさまのご参加お待ちしております。
(フロアスタッフ まつだ)
4/13(日)の13:00~より、1階共生の森におきまして
フロアスタッフとあそぼう「画はくの日~ボルネオジャングル~」を行いました。
画はくの日とは、博物館の展示をじっくり観察して絵をかくイベント。毎月いろんなテーマで描いています。
ラフレシア、オランウータン、コノハムシ...などジャングルには不思議ないきものがいっぱい♪
▲カニクイザル(左) やクロサイチョウ(右)もいますよ。
みんな、特徴をとらえて丁寧に描いてくださいました。
できあがった絵は4階ひとはくサロンの休憩コーナーに展示しております。
サロンがよりいっそう、にぎやかになりました。
ご参加ありがとうございます!
ぜひ、みにきてくださいね。
ちなみに1階共生の森には、
ドリアンとジャックフルーツの重さ体験ができるコーナーがあります。
ひとはく博士がチャレンジしてみました。
結果は...?
ドリアンがどれくらい重いのか?
ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてくださいね!
▲オランウータンとひとはく博士
(フロアスタッフ まつだ)
いいお天気☆^^☆"
さっそく、10時30分に4階カウンターへ受付申し込みのお客様が*(^^)*
今年度より受付方法、時間も新たになりました。☆" (フロアスタッフのもよおしあんないを見てね)
13時から古谷先生に石のお話を聞いて
さぁ!外へ出発です☆"
石に水をかけて見やすくなったかな? ハンマーで石を砕いて!!
ルーペで見て!何の石発見かな? 先生これ!何の石ですか?
凝灰岩!だぁ~!!!
つるつるした硬いチャート発見!など・・・みんな石博士になれたかな?
5月のひとはく探検隊は・・・
5月11日(日)13時から♪ 池田隊長と
「公園の小さな生きものを見に行こう」です。
カエルやトカゲなど見つかるかな?
みなさまのご参加お待ちしています。
フロアスタッフ にしぐちひろこ
会期 2014年4月1日(火)〜8月31日(日)
会場 兵庫県立 六甲山自然保護センター(記念碑台すぐ)
〒657-0101 神戸市灘区六甲山町北六甲123 TEL 078-891-0616
開館 土日祝 9:30〜16:00/平日 9:30~15:00
休館日 毎週月曜日(ただし、休館日が祝日または振替休日のときはその翌日)
入館料 無料
調査員(受講者) 井上 元、河野岳生、坂本貴海、篠谷遼太、高尾海星、徳田 椋、半井陽大、福井 翔、室谷泰智
3/30(日)は、小雨が朝からシトシトと降っていました。
探検は無理かなぁ~とあきらめていました。
ところが、なんと!ふかたんの時間だけ雨が止んだのです。
朝の下見の時点では、雨で花が閉じていて花さがしが難しいかも。
と心配していたのですが...
たくさんの花がみつかりました。
ペンペン草みつけた♡ ヒメオドリコソウとホトケノザはどこがちがうかな?
ふかたん地図も完成しました。
深田公園は、春真っ盛り。お散歩がとっても気持ちいいです。
みなさんも「花さがし大作戦」してみてはいかがでしょうか。
ふかたんは、4月より
名称を「ひとはく探検隊」時間は13時~に変更して
パワーアップいたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
フロアスタッフ せら ゆうこ
三田は今、桜が満開✿とっても気持ちのよい季節になりました。
さて、今週末の土曜日!今年度はじめての「ひとはく探険隊~ひとはくの石たんけん~」を行います。
隊長の古谷先生、隊員の西口さんと私の3人で、今日は下見に出かけました。
↑チャートはあるかな??化石は?いろいろな石をルーペを使って、調査中~
「ひとはく探険隊」は、「深田公園うきうき探険隊(ふかたん)」から名前が変わりました。
深田公園だけではなく、時には、はくぶつかんの中を研究員と探険します。
4月のテーマは「石」。石博士の古谷研究員と一緒に、探険に出かけましょう。
4月12日(土)
「ひとはく探険隊~ひとはく石たんけん~」
時間:13:00~14:00
定員:20名
集合場所:4階ひとはくサロン
受付場所:10:30から4階カウンターにて受付。定員になり次第終了します。(雨天時も行います。)
みなさん、ぜひ、ご参加くださいね。
笹山由利子(フロアスタッフ)
4月5日(土)、6日(日)、フロアスタッフとあそぼう『風にのってとぶタネ』が行われました!
みなさんは「風にのって飛ぶ種」と聞くと、どんな植物を思い浮かべますか?真っ先に思いつくのは「たんぽぽ」だと思います。
黄色い花が咲いたあとに綿毛のついた種子をつくり、風にのって種をとおくへ飛ばします。
(ちなみにこのたんぽぽは「恐竜ラボ」前に咲いていました!さがしてみてね♪)
実はたんぽぽ以外にも、風を利用して種をとおくに飛ばす植物はたくさんあります。
今回は、その中から3種類の種の模型をつくってみんなで飛ばしてみました!
左から 「フタバガキ」 「マツ」 「ニワウルシ」の模型と本物の種です。
模型ができたら、いよいよ種を飛ばしてみましょう!
おおきな木になった気分で!
せ~のっ!
くるくるくる~~~~っ
風にのってとぶタネ、大成功!
家でもぜひ飛ばしてあそんでみてくださいね♪
・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚ おまけ ゚・。★゚・:,。゚・:,。☆゚
博物館のエントランス前には、たくさんのツクシ達が顔を出しています♪
ツクシも風を利用して「胞子」を遠くまで飛ばします。
ぜひ探して観察してみてくださいね!
フロアスタッフ たにぐちはるな
ユニバーサル・ミュージアムをめざして50
憂うつな数学者-1
三谷 雅純(みたに まさずみ) 数学者 ジョン・ナッシュ(2006年、ドイツでの数学のシンポジウムで。Wikipedia より)
ネイチャー (Nature) という雑誌があります。最新の論文やニュースを載せた科学誌で、たまたま流行の最先端にいる科学者は、この雑誌に何とか論文が載らないものかと四苦八苦するそうです。
そのネイチャーです。Eメール・アドレスを知らせておけば、毎週、自動的に新しい情報を送ってくれるサービスがあって(無料です)、同じような科学誌サイエンス (Science) といっしょに、わたしはネイチャーに情報を送ってくれるように頼んでいるのです。そのネイチャーに面白い記事がありました。2014年1月16日号の「今週の注目記事」に、「自閉症と統合失調症に見られる遺伝的変異」という論文があったのです。その論文の解説によると、自閉症と統合失調症には共通した遺伝的な変異、つまり多くの人との違いが見つかるのだそうです。
自閉症は発達障がいの一種です。一方の統合失調症とは、遺伝と環境が深くかかわった精神疾患です。およそ100人にひとりの割合で罹(かか)るそうです。この2種類の症状には、遺伝子のレベルで共通性があるというのです。
「やっぱり」と言うか、何と言うか。この2種類の精神疾患当事者には症状に共通するものが結構あるし、ご本人が発達障がいだった人の親族には、統合失調症の人がよくいると耳にします。発達障がいでは必ず引き合いに出されるアルバート・アインシュタインにも、統合失調症の息子さんがいたということです。
ヒトに限らず生物の遺伝の大半は、ある遺伝子があるかないかと言った単純なものではありません。自閉症や統合失調症も例外ではありません。複数の遺伝子が関わっています(医学の世界では、それを「多因子遺伝(たいんし・いでん)」と呼んでいます)。ネイチャーの記事は、「関わりのあるたくさんの遺伝子の一つに共通の変異があり、たまたま症状が出ていない人でも、脳の構造には、症状が出ている人と同じような変化が見られる」というものでした。ところが、これに輪をかけて、さらに驚くような発見が報告されていました。インターネットで調べてみると、2013年のランセット (The Lancet) という雑誌には、自閉症と統合失調症だけでなく、ADHDや双極性障害(そううつ症)、大うつ症の五大精神疾患と呼ばれるもの全てに、共通の遺伝子が影響しているというのです。
誤解のないように、もう一度繰り返しておきますが、このような「精神疾患」と言われる症状が出るのは、いくつもの遺伝子から同時に影響を受けた時だけです。その遺伝子は、元来、全ての人が持っているものです。その程度が大きく、しかもある環境がそろったから症状が出た。何も「特別な人」だけが持っている遺伝子ではありません。「ある環境」とは、「強い精神的なストレスがかかった時」とでも言えばいいのでしょうか。どんな時に「強い精神的なストレス」がかかるのかと言うと、具体的には「愛する人の死」とか、戦場で「殺されかけた」、あるいは戦場で「人を殺した」体験などのことです。
自閉症と同じく統合失調症にも、症状には軽い/重いがあるそうです。つまり、多数者と変わらない人――ストレスがなく、症状の出ていない人は、そう言えるのかもしれません――から、重い統合失調症の人まで、症状は人によって連続的に変化するそうです。自閉症スペクトラム同様、統合失調症にもスペクトラムが存在するのです。
重い統合失調症の人はその疾患に苦しみますが、軽い統合失調症の人――「統合失調型人格障がい者」と呼んでいます――は、見るからに変わった人です。変わった人ですが、しかし、しきたりに捕らわれずに、飛んでもないことがひらめいたり、高い創造性を示したりすることがあるそうです。つまり、<天才>なのです。
トーマス・アームストロングさんの『脳の個性を才能にかえる』によれば、この<天才>は、アウトサイダー・アートの美的感覚に共通するものだそうです。アウトサイダー・アートというのは、通常の芸術文化ではなく、「外にいる人びと」が創る芸術です。そしてその作品には、独自の芸術的価値があるそうです。そのよい例がヘンリー・ダーガーです。ダーガーはアメリカのシカゴで清掃員の仕事をしていました。そして、ダーガーが死んだ後、アパートには、誰に見せるでもなく創作した絵画と文章の山が発見されました。自分のためだけに描き、また書き上げたのです。その大部(たいぶ)の原稿は、『非現実の王国と呼ばれている国で、子ども奴隷の反乱によって発生したグランデコ・アンジェリニア戦争のヴィヴィアンの少女たちの物語』というシュールな題が付けられていました。世界の善と悪の戦いを描いた戦争ファンタジーで、多数の挿絵(さしえ)もあったそうです(『脳の個性を才能にかえる』の「第8章 べつのキーで考える――統合失調症」,214ページ)。
人間の歴史では、統合失調症の人を「神懸(かみが-)かりの人」とか「聖なる愚者(ぐしゃ)」と呼んで、かつては、通常の人とは異なる特別な存在として尊重したようです。シャーマンには統合失調症の人がよくいたのでしょう。カメルーンのカラマルエというサハラ砂漠に近い街で出会った男性のことです。わたしが見かけたその男性は、素っ裸で市場の太陽の下に寝そべり、陰を求めるわけでもなく、一日を寝たり起きたり、フラフラと歩き回ったりして過ごしていました。何も着ていないにもかかわらず理知的で、目の奥底には静かな精神性や分別といったものの存在が感じ取れました。市場に買い物に来た男女や市場の商人は決してその男性を追わず、その男性もまた、人びとの邪魔にならないように振る舞っているようでした。わたしはその男性の言葉を、直接、聞いたわけではありません。しかし、今から思えば、その男性は統合失調症だったような気がします。フランスの哲学者ミッシェル・フーコーの『狂気の歴史』によれば、(十八世紀より前には狂気が深刻には受け止められず)「当事、狂人は容易に放浪しうる生活を営んでいた。都市は狂人を市域の外に放逐しがちだったし、ある種の商人や巡礼に預けられなかった場合、彼らは人里離れた野を自由にさまようことができた」そうです(『脳の個性を才能にかえる』,217ページ)。
人は<天才>をうらやみます。自分にはできないことを、苦もなくやってしまうからです。しかし、<天才>には<天才>なりの苦悩があります。アメリカ人の数学者、ジョン・ナッシュ (John Nash) は、ゲーム理論で有名です。1994年にはノーベル賞を受けました。そしてナッシュは、たとえ恋人であったとしても、自分以外の人に自分とは異なる精神が存在し、それを尊重するべきだと認識できない精神発達の遅れがありました。
次に書くのは、シルヴィア・ナサーという人が書いたジョン・ナッシュの伝記『ビューティフル・マインド:天才数学者の絶望と奇跡』の読後感です。(次につづく)
三谷 雅純(みたに まさずみ)
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
/人と自然の博物館
ひとはくでは、昼からのイベントがたくさんあり多くのお客様をお迎えしました。その様子をご紹介します。
4月に入り、春休みもあと1週間☆^^☆"
3月29日(土)30日(日)のフロアスタッフと遊ぼうでは
行いました。0^_-☆
だんごむしと昆虫のちがいについてのしつもんです。*(^^)*
だんごむしは何の種類の仲間かわかったかな☆??☆
みんな だんごむし にへんしんです☆"
かわいいだんごむしさんがいっぱい!☆^^☆!"
次のフロアスタッフとあそぼうは*(^^)*
4月5日(土)6日(日)
13:00~『風にのってとぶタネ』です。☆^^☆"
みなさまのご参加 おまちしています。☆"
フロアスタッフ にしぐちひろこ
桜が咲きはじめてポカポカと暖かくてのんぴり。やっと春がやってきました。
しかし、春は別れの季節でもあります。卒業したり、転勤したり...
そして私たちフロアスタッフにも別れがありました。
3月末をもちまして仲間2名が「ひとはく」を卒業していきました。
一人目は、うえやま たかこ さんです。
熱心に試行錯誤を繰り返しながら工作を
作り上げていく姿がとても素敵でした。
二人目は、みの あんな さんです。
なんといっても、みのさんの笑顔はかわいくて、
みのさん目当てのお客様も多かったと思います。
彼女の笑顔は博物館の職員内でも癒しでした。
今まで、ふたりへの温かいご支援ありがとうございました。
また4月より新しくメンバーを迎えます。乞うご期待!(^^♪
今後ともひとはくをよろしくお願いいたします。
フロアスタッフ せら ゆうこ
隠れびょうぶは江戸時代から伝わるからくり玩具で、地方によっては「板返し」「パタパタ」などと呼ばれています。
屏風を開くごとに絵が消えたり現れたりするとっても不思議なおもちゃを、今回はひとはく風にアレンジして作ってみました☆
表は『丹波竜ものがたり』、裏は『アンモナイト化石ができるまで』
それぞれ物語風になっています♪
さぁ、完成した隠れ屏風を使ってマジックを披露!
屏風のイラストが、あれれ?消えちゃった!!
「なんで消えちゃったの??」
大人の方も興味津々です!
隠れ屏風の作り方はいたってシンプルです。
お家でもぜびオリジナルの隠れ屏風を作って、みんなを驚かせてみましょう♪
今週、3月30日(日)のうきうきワークショップは...
・。・゜★・。・。『スライムをつくろう!』・。・゜★・。・。
光るスライムをつくってみよう!参加費は50円です。
詳しくはこちらのブログををご覧ください。
http://hitohaku.jp/blog/2014/03/3_14/
フロアスタッフ たにぐちはるな
「この石は、化石に見えるが本当に化石なの?」
「写真の虫は、見たことがないけれど何という虫ですか?」
「この植物は、葉っぱがこの植物に似ているけれど名前はなんというのですか?」
と、いう具合に博物館にはいろいろな質問がきます。
そんな時、博物館では、いろいろな分野の研究員がお答えしています。
先日にもこんな質問がありました。
「寒い冬に雪の中バッタのようなものがいたのですが、バッタですか?」
えっ!バッタって卵で冬越しするような...そんなことあるのかな...?
と思いながら、昆虫博士の八木研究員に聞いてみました。
「バッタにみえるもので、成虫で越冬するものはクビキリギス、ツチイナゴがいます。
ですので、その2種類の可能性が高いです。ツチイナゴは頭が丸く触角が短い。
それに比べてクビキリギスは頭が三角で触角がかなり長いので、頭を見ればすぐに同定できます。」
とのことでした。
質問されたお客様は、あまりの答えの早さに驚かれ、大いに納得され帰られました。
みなさんも、辞典や図鑑を調べてもわからないことがありましたら、
人と自然の博物館に是非おこしください。
フロアスタッフ せら ゆうこ
みなさん、3連休の予定は決まりましたか?
ひとはくは一日中たっぷり遊んで、勉強できるイベントをたくさんご用意しております!
「レプリカ」という言葉を聞いたことがありますか?
レプリカとは本物から型をとって、もとの化石とまったく同じ形・大きさにつくったものです。
3/21(金・祝)、22(土)、23(日)の15:00〜始まるフロアスタッフとあそぼうは、
「アンモナイト化石のレプリカ」をつくります。
アンモナイトは大昔、恐竜がいた時代に海の中にたくさんいました。
イベントではアンモナイトがどうやって化石になったのか?がわかる楽しい紙芝居もありますよ♪
カラフルなおゆまるから好きな色を2つ選んで
自分だけのオリジナル、アンモナイトをつくってみましょう。
参加費はおひとり100円で、4階実習室で行います。
▲クリックで拡大します
☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...
博物館2階には、本物のアンモナイト化石にさわれる展示があります。
この大きなアンモナイト化石は「ペリスフィンクテスの仲間 」。
ひとはく博士も、アンモナイト化石の感触を味わっていますね。
愛用の虫メガネをとりだして、観察中・・・
ぜひ、さわってみてくださいね。
(フロアスタッフ まつだ)
2006年8月に、丹波市山南町上滝を流れる篠山川のほとりで発見された丹波の恐竜。
ただいま、ミュージアムショップにおきまして、発掘調査に基づいて制作した
「丹波竜フィギュア」を販売しております。
▲原画は小田隆氏、製作は徳川広和氏、当館の三枝春生主任研究員の監修のもと復元。価格:1,500円(税込)
丹波の恐竜の体長は12〜15mと推定されており、こちらのフィギュアは実物の約1/40のスケールです。
ひとはく博士も、フィギュアをためつ...すがめつ...
いまにも歩きだしそうですね。
丹波竜フィギュアのほか、ぬいぐるみ、ストラップなど恐竜グッズが豊富にありますよ。
お土産にいかがですか?
▼ミュージアムショップは円形の建物、エントランスホール内にあります。ぜひ、お立ち寄りください。
◆ミュージアムショップ
■休み 月曜日(祝祭日の場合は翌平日)
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エントランスホールの隣にある「ひとはく恐竜ラボ」。
発掘現場で発見された化石のクリーニング作業を行う施設です。
※クリーニングとは...化石の表面にある岩石をとりのぞく作業のこと。
▲顕微鏡をのぞきながら「エアチゼル」という道具を使って薄い岩石をはじき飛ばす作業をしています。
研究員などによる作業風景をガラス越しに間近で見ることができますよ。
博物館3階の「丹波の恐竜化石展示室」と一緒に、ぜひご覧ください。
(フロアスタッフ まつだ)
六甲山のキノコ展2014はもうご覧になられましたでしょうか?
こちらに夜になると光るキノコが展示されています。
光るキノコの正体は「シイノトモシビタケ」
昼間は茶褐色ですが、暗がりになると発光するめずらしいキノコです。幻想的ですね。
ほかに光る生き物といえば・・・ホタルやオワンクラゲ、チョウチンアンコウなどたくさんの生き物が思い浮かびます。
3月8日(土)・9日(日)の15:00〜からはじまるイベント、フロアスタッフとあそぼうでは、
この「ひかるいきもの」をつくります!
どんな生き物をつくるかは、来てのおたのしみ♪
ぜひご参加くださいませ。
六甲山のキノコ展は、6月1日(日)まで2階生物多様性フロアにて開催しております。
(フロアスタッフ まつだ)
ひなまつり前日の3月2日、
ひとはくではKidsサンデーが開催されました。
ぐずついたお天気でしたが、
館内はキッズのおひさまの様な笑顔でいっぱいでした。
◆自然ってすごい!~ちいさな化石の拡大レプリカづくり~
恐竜がいた時代に生きていた
海のプランクトン「放散虫」化石のなんと300倍!のレプリカを作りました。
このレプリカ、指人形にもなるね(^^)!
◆サイエンスショー「牛乳パックでパクパク人形を作ってあそぼう」
いつもの人気コーナーは今回も大にぎわい!
◆パネルシアター「はるよこい」「ねずみ の よめいり」
展示室に劇場が出現!
季節にぴったりのお話をみんな集中して聞いていました。
◆ルーペを使ってみよう!
研究員も使っている道具、「ルーペ」に挑戦!
◆研究員のオープンセミナー「小さな化石を楽しもう」
顕微鏡をのぞくと・・・小さな化石のふしぎですてきな世界が広がります。
◆フロアスタッフとあそぼう「くるくるとぶたね」
ジャングルに生えている大きな木のタネの模型を
作って実際に飛ばしました。
※フロアスタッフとあそぼう「くるくるとぶたね」の詳細はコチラ!
次回のKidsサンデーは5月4日(日)です!
4月はKidsサンデーはお休みですが、
ひとはくは皆さまをお待ちしています(*^^*)
もよおしの詳細はホームページでチェックしてくださいね!
生涯学習推進室/キッズひとはく推進タスクフォース たかせ ゆうこ