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館長あいさつ

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館長からのごあいさつ

 兵庫県立人と自然の博物館(以下、ひとはく)は1992年10月に開館しました。ひとはくの使命は、人々の地域を愛する心をはぐくみ、地域の自然・環境・文化を未来へ継承することです。この使命を果たすため、「自然の摂理、生命の尊厳及び人と自然との調和した環境の創造」に関する県民の理解を深め、「教育、学術及び文化の発展」に寄与することを目的として、ひとはくは積極的な活動を展開してきました。
 兵庫県は、気候や地質、地形、生物相、生態系、歴史、文化などが異なる旧五国(摂津・播磨・但馬・丹波・淡路)から構成されています。旧五国では、古くからヒト・モノが活発に行き交いながら、自然と共生するための多様な地域の知恵・技術・文化が培われてきました。ひとはくは、このような兵庫県全域を舞台に、「人と自然の関係性」の歴史を見つめ直し、そこに宿る自然の摂理と人々の知恵・技術・文化を紐解き、その成果を県内外へ広く発信していきます。また、人と自然が共生する持続可能な社会を創出するために、地域の人々や行政機関、企業など、様々な主体と連携・協働し、変化する社会状況・地域課題に対応しながら、人と自然が共生する価値・文化を未来に継承していきます。
 科学技術の進歩により、私たちの生活はより豊かで快適なものになりました。同時に、私たちは生活の基盤となる自然環境に対し、大規模な開発や大量のエネルギー消費などの大きな負荷を与えてきました。そして現在、地球温暖化や生物多様性の喪失など、私たちは様々な環境問題に直面しています。地球というかけがえのない存在を次の世代へ継承するためには、私たち一人一人が考え、学び、行動していくことが大切です。ひとはくは、人と自然の共生の環を兵庫県・日本・世界の各地へ広げるために、すべての人に対して「学びを楽しみ、深める機会」を提供していきます。

人と自然の博物館館長 
中瀬 勲 




【館長プロフィール】
大阪府高槻市に生まれる。大阪府立大学大学院農学研究科修士課程修了。同大学助手、講師、助教授、カリフォルニア大学客員研究員などを経て、1990年、当館の前身である兵庫県立自然系博物館(仮称)設立準備室に奉職。以後、兵庫県立人と自然の博物館主任研究員(1992)、次長(研究系;1996-1997)を経て、2000年より2013年まで副館長を務める。農学博士(九州大学)。
(社)日本造園学会元会長、人間・植物関係学会前副会長等の学会役員を歴任。財務省独立行政法人評価委員会臨時委員、兵庫県環境審議会委員、兵庫県都市計画地方審議会委員、(財)兵庫県高齢者生きがい創造協会理事、(財)丹波の森協会理事などと共に、全国トンボ市民サミット実行委員長、阪神グリーンネット事務局長など震災復興のまちづくりやNPOなどにかかわる。
(社)日本造園学会賞(1980)、第5回さわやか街づくり賞まちづくり活動部門(1996)、(財)都市緑化基金第12回緑のデザイン賞(2002)、兵庫県科学賞(2006)、兵庫県功労者表彰(2006)、兵庫県教育功労者表彰(知事表彰)(2011)、日本公園緑地協会第34回北村賞(2012)、平成24年度日本博物館協会顕彰(2012)、島本町功労者表彰(2012)、兵庫県立大学功績者表彰(2013)、地方自治法施行70周年記念総務大臣表彰(2017)、日本造園学会上原敬二賞(2018)、三田市制60周年表彰特別賞(2018)、神戸市制130周年功労者表彰(2019)、令和2年(第14回)みどりの学術賞(2020)受賞。
平成25年4月より、人と自然の博物館長。

【著書】
アメリカン・ランドスケープの思想(鹿島出版会)、もり・人・まちづくり(学芸出版社)、子どものための遊び環境(鹿島出版会)、緑空間のユニバーサル・デザイン(学芸出版社)、安全と再生の都市づくり(学芸出版社)、みどりのコミュニティ・デザイン(学芸出版社)、パークマネジメント(学芸出版社)、みんなで楽しむ博物館(大月書店)など。






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名誉館長からのごあいさつ

 生き物は進化を通じて多様化し、人も自然も一体となって生きています。その生き物の間のつながりを解析し、得られた知見をすべての人々と共有することを夢見ています。博物館が、すべての人がまなぶ歓びを共有する舞台になってほしいと期待します。

人と自然の博物館名誉館長 
岩槻 邦男 



【名誉館長プロフィール】
丹波市(旧氷上郡柏原町)に生まれ、奥丹波の自然の中で育ち、幼い頃から自然史に関心をもつ。
京都大学大学院理学研究科(植物学専攻)修了、理学博士。京都大学教授を経て、東京大学教授、理学部附属植物園長、立教大学教授、放送大学教授などを勤めた。またユネスコ国内委員、日本学術会議会員、中央環境審議会委員や関連の諸学会の役員などを歴任、NGO・NPOの活動にも参画している。
専門分野は植物学、狭義には植物分類学を専攻し、主としてシダ植物を対象に、東・東南アジアをフィールドに研究を行なっている。保全生物学にも関心をもっている。
日本学士院エジンバラ公賞(1994)、文化功労者(2007)、Robert Allerton Award(2010)、コスモス国際賞(2016)受賞。
東京大学植物園で社会教育に関与して以来、生涯学習支援に積極的に参画している。
平成15年4月から平成25年3月まで、人と自然の博物館長。

【著書】
「生命系-生物多様性の新しい考え」、「文明が育てた植物たち」、「シダ植物の自然史」、「植物からの警告」、「日本の植物園」、「温暖化と生物多様性」、「生命のつながりをたずねる旅」など多数。


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