丹波竜化石発見地周辺における化石試掘調査の実施結果

2016年 1月 8日
 

兵庫県丹波竜化石発見地周辺における化石試掘調査の実施結果について

   丹波竜発掘現場脇(丹波市山南町上滝地内)において、獣脚類恐竜もしくは鳥類と考えられる非常に小型の卵化石等が、密集した状態で複数発見されました。
   これらの化石の発見は国内では他に例がなく、世界的にも極めて稀であり、恐竜類・鳥類の繁殖行動の進化を解明する上で貴重なものであるといえます。


1 調査の概要
(1)場所 下部白亜系篠山層群下部層(丹波市山南町上滝・丹波竜産出層より上流側約5mの泥岩層
                 (丹波市恐竜化石保護条例による保護区域内))
(2)期間 平成27年10月19日~22日
(3)実施団体    主催:上久下地域自治協議会    共催:丹波市恐竜・観光振興課   
                       協力:兵庫県立人と自然の博物館、兵庫県立大学自然・環境科学研究所       
(4)学術調査担当  兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員
                               (兵庫県立大学 自然・環境科学研究所  准教授 ) 三枝春生                        
            兵庫県立人と自然の博物館     研究員   
          (兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 特任助教) 池田忠広                  

2 産出化石

 ・  同一の巣由来と考えられる複数の卵及び卵殻化石
 ・  竜脚類の歯化石(1点)

<特筆すべき点>

 ・ 卵化石は非常に小さく、小型の獣脚類恐竜もしくは鳥類の卵である可能性が高い。
 ・ 恐竜もしくは鳥類の卵化石が密集した状態で発見されるのは国内初である。
 ・ 世界的にも白亜紀前期(約1億1000万年前)の小型獣脚類恐竜や鳥類の卵化石は稀であり、
     今後の研究によって新しい学名が付けられる可能性もある。
 ・ 現在多くの標本が地層中に埋蔵していることが確認されており、今後の調査によって世界的に
     類のない化石標本が産出する可能性が高い。

3 参考 今後の予定  
 ・ 2月6日(土)~2月28日(日) 県立人と自然の博物館にて一部標本展示
 ・ 3月5日(土)~3月31日(木) 丹波竜化石工房「ちーたんの館」にて一部標本展示
 ・  県立人と自然の博物館、兵庫県立大学自然・環境科学研究所が学術調査を実施予定

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           2016年1月8日 記者発表の様子と化石写真


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    池田研究員による説明            「卵化石(写真と図)」      
                                                                        提供:カルガリー大学大学院 田中康平

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