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兵庫県の北西部、新温泉町湯村温泉の近くに「おもしろ昆虫化石館」があるのですが、ご存じでしょうか?

「おもしろ昆虫化石館」は地域の交流や観光案内を担う「八田コミュニティセンター」に併設されています。このたび、両施設の開設25周年を記念して、何か地元の子どもたちが楽しめる展示を、というご相談を受け、展示やワークショップを行うことになりました。

小さな施設なので、小さな規模の展示会ですが、おもしろ昆虫化石館の見学もあわせて、この夏休み、ぜひお越しください。

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7月19日ゆめはくで設営に行ってきました。

ひとはくサロンの大型模型「ゴホンダイコクコガネ」は、しばらくの間、こちらに出張しております。

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会いに来てやってください。

展示室のようすです。

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ひとはく所蔵の標本のほか、新温泉町の昆虫標本を展示。真ん中のテーブルでは、いろんなむしの顔を正面から観察できます。

壁面には、120種のむしの顔写真を展示しています。まじまじと見てみてください。くわしくはこちらの記事をご参照


カチューシャやヘアクリップで、いろんな虫をつけて遊べます。

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いっぱい記念撮影してね!

会期は、2023年7月20日(木)〜8月20日(日)月曜休館
観覧料は無料です。(おもしろ昆虫化石館の見学には入館料=大人100円子ども50円が必要です)
くわしくは、八田コニュニティセンターのホームページまたは下のチラシをごらんください。

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このチラシのPDFファイル → hattacomicen2023-leaf-s.pdf


おもしろ昆虫展
主催 八田コミュニティセンター
共催 兵庫県立人と自然の博物館
後援 新温泉町教育委員会
協力 佐用町昆虫館(NPO法人こどもとむしの会)


(八木剛)

2022年3月まで、当館で主任研究員を勤められた 橋本 佳明 先生(現 兵庫県立大学特任教授)に、「日本応用動物昆虫学会」第67回大会において、学会英文誌「Applied Enotology and Zoology」に掲載された橋本研究員によるマイクロカプセル化わさび成分によるヒアリ忌避効果の論文被引用回数が多かったことを賞して、第9回(2023年次)論文賞が授与されました。

20230313_photo-1.jpg【受賞論文】
著者名: Yoshiaki Hashimoto, Masashi Yoshimura, Rong-Nan Huang
論文タイトル: Wasabi versus red imported fire ants: preliminary test of repellency of microencapsulated allyl isothiocyanate against Solenopsis invicta (Hymenoptera: Formicidae) using bait traps in Taiwan
巻号頁: Applied Entomology and Zoology (2019) Vol. 54, No. 2, 193-196.
※論文の概要はこちらをご覧ください。
 (マイクロカプセル化わさび成分がヒアリ忌避に有効であることを、初めて明らかにした論文です)

 日本応用動物昆虫学会は、応用昆虫学及び応用動物学の進歩普及を図ることを目的として、1957年1月1日に設立された学会です。
 会員数は、個人会員が1,500人を超え、団体会員が144団体を有し、本分野で日本有数の学会になります。

 本論文賞の研究成果は、現在、環境省の環境研究総合推進費(研究代表者 橋本佳明 46,584千円)に引き継がれ、マイクロカプセル化わさび成分によるヒアリ国内侵入阻止技術の社会実装化が進められています。

 この度の受賞、本当におめでとうございました。

【受賞式の様子】
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(文責:生涯学習課 坂井)

博物館に隣接する深田公園には、いろいろな木が植栽されています。

一部の緑道沿いには、ケヤキの並木があり、木陰ができています。

7月中旬~8月中旬の晴れた日に、近くを歩くと
クマゼミアブラゼミが たくさん鳴いています。

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ケヤキが植えてある緑道



比較的低い位置に、たくさんのクマゼミが止まっているケヤキの木を見つけました。



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ケヤキの幹や枝に止まっているクマゼミ






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ケヤキの幹に口吻(こうふん)を刺しているクマゼミ



写真を撮っていると、人の気配を感じたのか
クマゼミたちは、バタバタっと羽音をさせて、
あるいは「ヂっ」?と短く鳴いて、それぞれ
どこかへ飛んで行きました。


それらのクマゼミケヤキの幹に口吻を差し込んでいたところ(穴)を
観察すると、
透明な液体(樹液)がでてきて、小さな玉のようになってきました。

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ケヤキの幹に開いた穴から 樹液がでて・・・




数秒しないうちに、幹上を歩いていたアリ類が何匹か集まってくるのが
観察できました(さすがー、アリ!)。


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▲樹液に集まるアリ類




アリ類がいなくなったときを見計らって、樹液を舐めてみると
かすかに甘い味がしました(やっぱり、すごいー、アリ!)。

夏の暑い日の「カスアマ」な観察でした。




                               研究員 小舘 誓治
兵庫県には13種類のセミがいますが、出てくる季節のいちばん最後、夏の終わりから秋に登場するのが、チッチゼミです。

ひとはくのエントランスホールのまわりに、セコイアの木が数本植えられています。
チッチゼミのお気に入りとなっておりまして、毎年、ここで、鳴き声を聞くことができます。

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よくいるのは、この写真の左端の木と、駐車場の脇の木です。

2020年は、8月18日から、鳴き始めました。
鳴いているところは、このとおりです。


チッチゼミの声が、わかりましたでしょうか?
バックグラウンドで単調なリズムを刻んでいるのがチッチゼミです。あまりセミっぽくないですね。

10月上旬くらいまで、お天気のよい日に聞くことができます。
ひとはくにお越しの際は、ぜひ聞いてやってください。
もちろん、相手は天然の生き物ですので、いないこともあれば、鳴いてくれないときもあります。
(なお、チッチゼミの声はかなり周波数が高く、個人差により、聞き取りにくいことがあります。)

さらに、お時間のある方は、がんばって、鳴いている姿をさがしてみてください!
ここで鳴いているチッチゼミをみつけた人は、いまだかつて、おりません。
これは自分も含めて、です。

チッチゼミは、とても小さく、みつけにくいことで有名なセミなのです。
背の低いマツの木の生えているようなところを探すと、つかまえることができるかも。
こちらのムービーを参考にしてください。

チッチゼミは、こんな姿です。大きさは、2、3cm。
ツクツクボウシより、はるかに小さいです。
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横から見ると、後ろの翅がちょっと突き出ています。
背中に黄色い三角形の小さな紋があります。
前脚が太く、けっこう力強いです。

姿を見られたら、ラッキーですね!

(八木 剛)

みんなの顔が一人ずつちがうように、虫たちも、大きさ、形、色が、一匹ずつちがいます。たくさんの昆虫標本をじっくりながめ、ちがいを発見してほしいな。そんな願いを込めた、プチ展覧会です。


「生物多様性」ってなんだか難しい言葉ですけれど、場所がちがえば住んでいる虫たちもちがうこと、虫にはいろんな種類があること、それに、「ひとつずつちがう」ことです。

生物多様性を感じてください

この特別展は、展示と、8月12日に行う関連プログラム「昆虫大捜査線」で、これらを感じてもらえるように、デザインしました。

残念ながら、予約制の昆虫大捜査線は、すでにすべての回が満員です。キャンセル待ちの方も多く、今からお申し込みいただいても参加は難しいです。
でも、公園で虫とりするのは自由ですので、展示を見てから、虫とりにチャレンジしてください。「赤穂海浜公園の昆虫」コーナーでは、これまでの昆虫大捜査線などで見つかった昆虫の標本を展示してあります。

会期:8月8日(土)〜31日(月)(火曜日は休館)

入館料や交通については、海洋科学館のサイトをごらんください。

展示の一部をご紹介します。


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ひとはくから世界の昆虫標本を持っていきました(江田コレクション)

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ひとはくサロンのノコギリクワガタも、出張しています。

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ひとはくKidsキャラバンで人気の「キューブパズル」もありますよ。

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顔出しパネル、つくりました。

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佐用町昆虫館からレンタルしております。

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だれもが見たことのあるような、身近な昆虫です。よく見ると、一匹ずつ、ちがうよ。

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赤穂海浜公園の昆虫を展示。虫とりの参考にしてください! 見る人が見れば「おぉっ」という虫も入ってたりして。

千種川流域3館連携「むしむしスタンプラリー」

赤穂の特別展にあわせ、「千種川流域3館連携 むしむしスタンプラリー」がはじまっています。

佐用町昆虫館、ひょうご環境体験館、それに赤穂市立海洋科学館を巡ってスタンプを押せば、おみやげがもらえます。赤穂市立海洋科学館は8月8日から8月31日です。他の施設は10月いっぱいまでです。

ひょうご環境体験館では、「虫さん、大きくしてみよう」展を開催しています。

佐用町昆虫館では、このために、かわいいスタンプを新調しました。

※ 昆虫館は、新型コロナウイルス対応のため、当面の間、予約制となっています。
くわしくは、昆虫館のサイトをごらんください。

(八木 剛)
ひとはくからのお知らせです。

先日(4/28)、ひとはくの橋本 佳明 主任研究員らの研究グループが、ヒアリの燻蒸・殺虫法にマイクロカプセル化したワサビ成分を安全かつ簡便に活用する研究成果を発表した(※詳しくはこちらをクリック)ところですが、その橋本 佳明 主任研究員が執筆・編集された書籍「外来アリのはなし」が本日(5/1)に出版されることになりました。

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【書籍の内容について】

 ※出版社(朝倉書店)のページを引用

○概要
 海外から日本に侵入する「外来アリ」について、基礎から対策までを解説。
 ヒアリ・アカカミアリ/アルゼンチンアリ/アシナガキアリ/ヒゲナガアメイロアリ/ツヤオオズアリ/オオハリアリ/コカミアリ/ハヤトゲフシアリ他を取り上げた。

○編集部から
・海外から日本に侵入し、さまざまな影響や被害をもたらす「外来アリ」についてまとめて学べる入門書。
 そもそもアリとはどういう生き物なのか、どういう種類の日本在来/外来のアリがいるのか、という基礎的な知識から始まり、なぜ外来アリは有害なのか、どういう対策をとり、どのように防除すればよいのか、といったことまで総合的に解説。
・昆虫、外来種や害虫対策にかかわる研究者・実務者から、環境問題に関心の高い一般読者まで。
 図書館のレファレンスとしても好適。



○目次
1. 外来生物としてのアリ〔橋本佳明〕
2. 増殖マシンとしてのアリ〔後藤彩子〕
3. 刺す虫としてのアリ〔夏秋 優〕
4. 外来アリの分類学〔吉村正志〕
5. 外来アリの社会生物学〔辻 和希〕
6. アリをめぐる種間相互作用と外来アリ〔上田昇平〕
7. ヒアリとアカカミアリ〔坂本洋典〕
8. アルゼンチンアリ〔井上真紀〕
9. アシナガキアリ〔YANG Chin-Cheng/翻訳:橋本佳明〕
10. ヒゲナガアメイロアリ〔伊藤文紀〕
11. ツヤオオズアリ〔菊地友則〕
12. オオハリアリ〔末廣 亘〕
13. コカミアリ〔宮川美里〕
章コラム 新顔の侵略的外来アリ―ハヤトゲフシアリ〔岸本年郎〕
14. 外来アリ防除の手法と課題〔五箇公一・坂本佳子〕

○執筆者一覧
・編者
 橋本 佳明
 (兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館)
・著者(五十音順)
 伊藤 文紀(香川大学農学部)
 井上 真紀(東京農工大学農学部)
 上田 昇平(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)
 菊地 友則(千葉大学海洋バイオシステム研究センター)
 岸本 年郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
 五箇 公一(国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室)
 後藤 彩子(甲南大学理工学部)
 坂本 洋典(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター)
 坂本 佳子(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター)
 末廣  亘(三菱UFJリサーチ&コンサルティング/岡山県和気町地域おこし協力隊)
 辻  和希(琉球大学農学部)
 夏秋  優(兵庫医科大学皮膚科)
 宮川 美里(宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター)
 吉村 正志(沖縄科学技術大学院大学沖縄環境研究支援センター)
 YANG Chin-Cheng(京都大学生存圏研究所)

○書籍情報
 「外来アリのはなし」橋本佳明 編
 A5/200ページ/2020年05月01日
 ISBN978-4-254-17172-3 C3045
 定価3,740円(本体3,400円+税)

 ※書籍の購入については、出版社(朝倉書店)のページをご参照ください。

(文責:生涯学習課 坂井)
8月になりました。暑いですね〜

真夏の恒例:涼しい室内で虫を楽しむプログラム、「むしむしたいけん」の情報です。

カブトムシ、クワガタムシ、セミ、トンボ、チョウなど、いろんな生きた昆虫に触れる機会です。
小さな子どもたちにもおすすめ!

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むしむしたいけん(キッピー山のラボ:三田市有馬富士自然学習センター)

【日時】8月10日(土)〜12日(月)11:00〜16:00

【場所】キッピー山のラボ:三田市有馬富士自然学習センター(三田市) 学習室
 https://kippy-labo.wixsite.com/kippy-labo
【参加費】100円(1歳以下無料。小学3年生以下保護者同伴。同伴の保護者も100円)
【参加方法】自由参加
 TEL: 079-569-7727 三田市有馬富士自然学習センター 
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これを、そのまま、移動しまして(虫を補給したりして)(↓)

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むしむしたいけん(あいな里山公園)

【日時】8月14日(水)〜16日(金)10:00〜16:30
【場所】あいな里山公園(神戸市北区) 里山交流館
 https://kobe-kaikyopark.jp
【参加費】100円(1歳以下無料。小学3年生以下保護者同伴。同伴の保護者も100円。別途、入園料が必要)
【参加方法】自由参加
 TEL: 078-591-8000 あいな里山公園 管理センター

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「むしむしたいけん」これまでの例
https://www.hitohaku.jp/blog/2017/08/20175/
https://www.hitohaku.jp/blog/2017/08/2017_1/

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(八木)
ひとはく・但馬牧場公園コラボ企画、今年もやります!!

夏休み自由研究特集「むし・うし・そうめん流し!」7月21日(日)、但馬牧場公園で、開催します。

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このチラシをダウンロードする → tajima2019event_paper.pdf

「昆虫大捜査線」、「牛のお医者さん」は、昨年と同じ。
→ 昨年のようすを見る

今年は、「そうめん流し」があります。長さ30mだって。楽しみですね。しかも、100円!

さらにさらに、「葉っぱでおようふく」「大きくしてみよう!」がありますよ。

葉っぱやお花で、かわいいデザインができるよ。
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顕微鏡で、ミクロの世界を、見てみよう!
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〜年齢別、おすすめの攻略方法〜

<幼児さん>
昆虫大捜査線に参加。ひろばでいっぱい虫とりしよう。
暑くなったら、お部屋に入って、「葉っぱでおようふく」であそびます。

<小学生たち>
とりあえず「牛のお医者さん」に申し込みましょう。
朝10時から先着順受付、定員は午前・午後とも20名限定です。
受付が済んだら、自由な時間で、「大きくしてみよう」で顕微鏡観察!
スケッチもして、夏休みの課題に活用しましょう。
虫好きなら、迷わず昆虫大捜査線。つかまえた虫を顕微鏡で見てみることもできるよ。

お昼ごはんは、そうめん流しで決まり!

牧場公園は、広いです。但馬牛博物館もあります。
動物たちに触れ合える、小動物舎もあります。
ペアリフト(有料)に乗って愛宕山の山頂まで行けば、景色も抜群!

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家族でたっぷり、遊べますよ!

ぜひ、いらしてください。


但馬牛博物館×ひとはくコラボ展「但馬牛のひみつと牧場公園の自然」

さて、今年は、コラボ企画として、展示もします。

但馬牛博物館×ひとはくコラボ展「但馬牛のひみつと牧場公園の自然」
こちらの会場は、ひとはくです。
7月13日(土)~9月1日(日)。4階ひとはくサロンにて。

但馬ビーフの試食も付いたスペシャルセミナーもあります。
くわしくは、こちらのページをごらんください。

(八木)
 ヒアリを始め外来生物に関する講習会を,東京,岡山県,広島県に招聘されて実施してきました.最近は,ヒアリやアカカミアリが,あまりニュースにも取り上げられなくなり,多くの方が,もう大丈夫だと思われているかもしれません.その中で,しっかりと対策を続けている自治体の取り組みには,心から感謝です.その思いを込めて,しっかりと講習を行ってきました.ちょうど,この講習会のすぐ後で,300匹を超えるアカカミアリが岡山県の水島港で発見され,駆除されました.この発見は,岡山県と港湾管理局が水島港で自主的に実施している定期モニタリングによるものでした.油断せずに,抜かりなく監視を続けていたことが,アカカミアリの早期発見と早期駆除につながったのです.出かけて行っての講習会は,なかなか大変ですが,これからも,こうした地域の取り組みを応援していければと思っています.(系統分類 橋本佳明)
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ラジオとテレビ番組の収録しました.ラジオは「ラジオ関西-正木明の地球にいいこと」という番組で,生物多様性とは何かを,わかりやすく解説.テレビは読売テレビ制作の特番で,全国から話し上手な人を紹介する番組です.こちらは,「地球はアリが回している」という博物館でのセミナーをお披露目しました.(系統分類 橋本佳明)
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神戸市環境局が開講した「身近なアリ調査」で,講師をしてきました.これは,市内にある高校の生物部や科学部を対象としたもので,最も身近な昆虫であるアリ類の生息調査などをすることで,生物多様性の意味や重要性を知ってもらおうという取り組みです.さらに,ヒアリのような外来アリの侵入を,市民と行政が協働して監視する体制構築の基盤を作りに繋げることも目的です.7校の参加があり,アリの生態や分類に関する講義,野外での餌トラップによるアリ採集実習,採集したアリの同定実習など,10時から17時まで,みっちり指導してきました.(系統分類研究部 橋本佳明)
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去る6月9日(日)、収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」第2回「川虫の世界」を開催しました。
このイベントは、県立人と自然の博物館が所蔵している標本の面白さをより多くの方々に知っていただこうと、さまざまな分野の研究員がとっておきの標本とそれに関するギャラリートークを準備して、みなさまをお迎えしようとするものです。今回は、「川虫の世界」と題して、水生昆虫の不思議な世界を見ていただこうと準備しました。

当日は、三田祥雲館高校生も「自然科学の誘い」という学校設定科目の学習の一環として学んでくれました。小学生、一般の方々、高校生と、年代を超えて、身近にありながらあまり知られていない「川虫の世界」を楽しんでいただきました。

まず最初は、渡辺昌造 ひとはく地域研究員によるギャラリートーク「オオカクツツトビケラの巣のふしぎ」です。このオオカクツツトビケラ川の源流部に生息し、葉っぱで大きな角筒の巣をつくるユニークな川虫です。
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丈夫な巣をつくるので、別名「水中の建築家」と呼ばれるのがオオカクツツトビケラです。「ミノムシのような・・・」と形容される巣ですが、「オオカクツツトビケラの方が上手で、ミノムシが真似しているんです。」という渡辺地域研究員の言葉に、オオカクツツトビケラへの敬愛を感じます。
右写真は、3Dペイントを用いて巣の構造を分かりやすく再現して見せているところです。

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オオカクツツトビケラが水中の落ち葉をきれいに巣の部品として切り取っている映像。器用で根気強い作業です。

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ギャラリートークの後は、渡辺地域研究員の説明により、標本を見ていただきました。三田祥雲館高校生も熱心に見つめています。

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三橋研究員が顕微鏡カメラを操作して、来館のみなさまに水棲昆虫のさまざまな生態を見ていただきました。
右写真は、キラキラした目で見つめながら説明に聞き入る高校生たちです。高校自然科学への入り口となればひとはくとしても嬉しい限りです。

このほか、フロアスタッフとあそぼう「川でさかな釣り!」を4階ひとはくサロンで、デジタル紙芝居「ぶくぶくあわわ~森から川へのおくりもの~」をアースシアターで行いました。

今回見ていただいた標本のうち、封入標本は普段でもひとはくサロンで見学していただけます。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。

第2回「川虫の世界」をお楽しみいただきありがとうございました。第3回 「干潟のカニ大集合」は、7月14日(日)に実施します。どうぞ第3回もご参加ください。

生涯学習課 竹中敏浩

昆虫大捜査線、その2です。
田畑やため池のある、どことなく懐かしい風景の中で、初夏の虫をさがしましょう。

【日時】2019年5月4日(土・祝)10:00〜12:00
  雨天順延日:5月11日(土)
 参加者へは、申込締切後に案内が送られます。
 順延の連絡方法についても、その案内時に記載があります。

【場所】五色県民健康村トレーニングセンター TEL: 0799-24-7631
  〒656-1331 洲本市五色町都志大日707
  https://map.goo.ne.jp/place/28003286129/

【アクセス】
(バスの場合)神戸三宮(神姫バス神戸三宮バスターミナル:高速バス高田屋公園行き)8:00発
 → 高速舞子8:30発 → 五色バスセンター9:21着
 五色バスセンターから、徒歩20分くらいです。
 くわしくは、淡路交通HPにて → http://www.awaji-kotsu.co.jp/express/
(自家用車の場合)神戸淡路鳴門自動車道「淡路島中央」スマートインター(最近できました)から、30分くらい。駐車場無料。

【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし

【講師・スタッフ】八木剛(ひとはく)ほか、むしの会スタッフ

【内容】
 虫の捕まえ方を説明したあと、自由に虫とり。つかまえた虫を展示。

【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。その他必要なもの。

【申込】定員はありませんが、主催者による保険加入等のため、事前申込が必要です。
下のチラシをプリントして必要事項を記入し、または、以下の情報を、紙に書いて、
洲本市教育委員会生涯学習課へ、FAXでお申し込みください。FAX:0799-26-1510

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昆虫大捜査線参加申し込み
参加児童の氏名(ふりがな)・生年月日・性別・学校等名・学年
保護者の氏名(ふりがな)
郵便番号・住所・電話番号・緊急連絡先
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申込〆切:4月22日(月)

(↓)このチラシをダウンロード
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「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。

今年は、春からスタートです。秋にかけて、いろんなところで実施します。

第一弾は、播磨中央公園(はりちゅう)です。
今年で4回目となります。秋・秋・夏とやって、今回は春です。
昨年同様、申し込みは必要ありません。

このチラシをダウンロード → harichu2019_leaf.pdf
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【日時】2019年4月27日(土)10時〜15時(受付9:30〜随時)
  雨天順延日:翌4月28日(日)
  順延・中止の連絡:当日朝に、播磨中央公園ホームページでご確認ください。

【場所】県立播磨中央公園「四季の庭」
  〒679-0212 兵庫県加東市下滝野1275-8
  TEL.0795-48-5289

【アクセス】
(電車の場合)JR加古川線「滝野」駅下車 2km
(お車の場合)中国自動車道「滝野・社」ICから西へ3km
 ※ 播磨中央公園は広いです。「四季の庭」へは第5・第4駐車場が近いです。
駐車場無料。

【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし

【申込】不要(現地で受け付けしてください)

【講師・スタッフ】八木 剛(県立人と自然の博物館)ほか、NPO法人こどもとむしの会スタッフ

【スケジュール】
  虫の捕まえ方 10:00〜10:10 13:00〜13:10
  結果発表・質問タイム 11:30〜12:00 14:30〜15:00
  その他は、フリーです。自由に虫とり、つかまえた虫を展示。
  小さな子どもたち向けに、虫をさわるコーナーをつくるかもしれません。

【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。

(八木 剛)
9月27日に,兵庫県民会館で日本造園修景協会研修会が開催され,そこで.ヒアリの講習を行ってきました.

この研修会は,都市緑化に関わっておられる公園協会や行政,造園業者の方々に向けたものです.これまでは,樹木の病害虫対策などの講習がメインで,外来生物に関する講習は,初めての企画になるようです.しかし,都市緑化は,時として,外来生物問題を引き起こす原因になってきました.例えば,法面緑化のために導入されたオオキンケイギクは外来生物化して,在来の生物相に思わぬ悪影響を及ばしています.このため,H18年に,オオキンケイギクは特定外来生物に指定され,今は駆除の対象になっています.ヒアリについても,ちょうど先週,韓国の内陸部大邱市で,造園のために中国から輸入された石材に,女王アリを含むヒアリのコロニーが発見され,韓国でのヒアリ定着が懸念される事態が起こったところです.

外来生物にとって,断片化した生物多様性しか持たない都市生態系は,ライバルとなる生物や捕食者などが不在の好適地です.事実,農村部などと比べて,都市部には,より多くの外来生物が定着していることが知られています.単に,都市の美化という観点だけで緑化を進めれば,経済グロバール化の進展で外来種が持ち込まれる頻度が高まっている現在,ますます,外来生物を呼び込むことにもなりかねません.講習では,都市緑化においても,正しく外来生物問題を理解していただき,ヒアリをはじめとする外来生物が侵入しにくい環境の創出や,外来生物の早期発見への体制構築に取り組んでいただけるように,お話をさせていただきました.

ヒアリの日本侵入で,外来生物問題がようやく日本社会全体に強く認識されることになり,地方自治体での研修だけでなく,多様な集まりで,外来生物について講義をさせていただく機会をいただくようになりました.時間的にも,体力的にも,かなり厳しいですが,博物館の研究者として,大学人として,その責務の一つを果たすべく,できるだけ,全てのリクエストに対応させていただこうと思っています(系統・昆虫 橋本佳明).
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9月18日に,京都府特定外来生物バスターズ事業の第2回目の研修会で講習を行ってきました.今回は,物流業者さんを対象とした研修会です.物流に関わる皆さんは,ヒアリ侵入の第一発見者になることが多いだけでなく,ヒアリが定着すると,大きな被害を受けることになる方々なので,真剣に研修を受けられていました.講義をする私の方も,それを受けて,思わず熱弁をふるってしまいました.
 ヒアリをはじめアリ類は巣が成長すると,羽のある新女王アリとオスアリの生産をはじめ,結婚飛行で母巣から飛び出した羽アリが,新しい場所に新しい巣を作ることで,分布を広げていきます.しかし,アメリカ合衆国や台湾など,ヒアリの定着を許した国々では,ヒアリの分布拡大が羽アリによる自然分散だけでなく,物資などに紛れ込んだヒアリのコロニーが,国内物流によって移送され,その分布拡大に拍車をかけたことが分かっています.このため,これらの国々では,ヒアリに汚染された地域から物資を移送するときには,国内であっても検疫を受けねばならい法律が定められました.もし,日本でヒアリの定着を許してしまえば,海外からの輸入だけでなく,国内の物流においても,大きな経済的損失を被るケースも起こってきます.今回の研修では,ヒアリがなぜ恐ろしくて,厄介なのかを,物流に視点をおいて講習してきました.
 ヒアリの定着を未然に防げるかは,行政だけでなく,社会のあらゆる方々に,ヒアリのことを正しく理解いただき,協働して早期発見,早期l駆除に取り組める社会を構築できるかにかかっています.これまで,環境省や各地の地方自治体などで,ヒアリ対策について研修会を数多く実施してきましたが,毎回,参加される対象に合わせて,講習の内容を変えるようにしています.労力や時間がかかり,なかなか大変ですが,そうした対応ができるのも,博物館や大学で,長年アリの研究を続けてきたからで,少しでも研究の成果を社会に還元できるよう,今後も,その努力を続けていきたいと思っています(系統・昆虫 橋本佳明)


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9月7日に,奈良県自然環境課が,県下の市町村職員を集めて開催したヒアリ講習会を実施してきました.
現時点では,奈良県でヒアリの侵入発見は起っていません.しかし,昨年,京都府などの内陸部でもヒアリ侵入が発生しており,経済のグローバル化や物流のスピード化がますます進む中,今後,ヒアリ侵入が奈良県でも発生する可能性は否定できません.また,ヒアリの被害として,毒針による健康被害がよく認識されていますが,既にヒアリが定着拡散している米国や中国,オーストラリア,台湾では,ヒアリは様々な農作物を食害したり,家畜を傷つけたりと,農業や畜産業,林業に膨大な経済的損失をもたらす害虫になっています.さらに,ヒアリだけでなく,最近,問題になっているクビアカツヤカミキリなど,外来生物には農業生産を脅かすものが多く知られています.恵まれた気象条件や高い生産能力を活かして、古くから農業が発達してきた奈良県で,外来生物早期発見体制の構築に取り組むことは急務です.

 ヒアリ講習・同定実習の会場には,樫原市立昆虫館の研修室を使わせていただき,昆虫館の中谷さんにも講師補助を務めていただきました.外来生物問題に取り組むためには,どうしても自然や生物学の知見を持った専門家や機関との協働が必要になります.兵庫県には人博があり,アリ類をはじめ様々な動植物の研究者がいますが,自然史博物館を有しない県では,みなさん,色々と苦労されているようでした.外来生物大襲来時代を迎える中,自然史博物館や昆虫館など,生物多様性研究に従事する研究機関の設立や充実が,今,強く求められいることは間違いなさそうです(系統・昆虫 橋本佳明)


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「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。

今年も、7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。

秋の部 第二弾は、風のミュージアム(有馬富士公園休養ゾーン)です。

有馬富士公園は、じつは、とても広いです。
みなさんがよくご存じなのは、パークセンターやキッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)のある「出合いのゾーン」ですが、「有馬富士」の北側、千丈寺湖(青野ダム)に面した「休養ゾーン」までが、有馬富士公園です!!
休養ゾーンには、「新宮 晋 風のミュージアム」があります! 大芝生広場があります!

この秋、休養ゾーンでは、いろんなイベントがあります。その第一弾でもあります。

さあ、どんな虫がいるのかな? みんなの実力を、見せてくれっ!!

はじめての開催です。申込不要・抽選なし。随時受付とします。
時間も、10時から15時。その間、自由に虫とりしてください!


konchuleafA_arimafuji2018.jpg ← このチラシのPDFファイルをダウンロード


【日時】平成30年10月6日(土)10時〜15時(随時受付)
  雨天の予備日:翌10月7日(日)(7日も雨の場合は中止)
  順延・中止の連絡:当日朝に、有馬富士公園ホームページでご確認ください。


【場所】県立有馬富士公園 休養ゾーン 大芝生広場
  兵庫県三田市尼寺(にんじ)968

【アクセス】
 公共交通機関でのアクセスは、ほぼ不可能です。
 県立有馬富士公園パークセンターより車で約10分。駐車場無料。


windmus_access.png まちがえないでね!!


【対象】小学生まで(保護者同伴)

【定員】定員なし(駐車場が満車の場合は入園いただけないことがあります)

【申込】不要(現地で受け付けしてください)

【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)・池田 大(三田市有馬富士自然学習センター)
    協力:ひとはく連携活動グループ「テネラル」(お兄さんたち)ほか



【スケジュール】
  虫の捕まえ方 ①10:00〜10:10 ②13:00〜13:10
  結果発表・質問タイム ①11:30〜12:00 ②14:30〜15:00
  その他は、フリーです。自由に虫とり、つかまえた虫を展示。


【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。



【問い合わせ】079-559-2001(人と自然の博物館)



windmus_20150915_095444.jpg 大芝生広場
iwate_6113.jpg こんなイメージです。

主催:休養ゾーン活性化推進委員会



(八木 剛)

9月3日(月)夕方に神戸市営地下鉄「県庁前駅」のショーウィンドーにコレクション展「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」の関連で、江田コレクションの美しい蝶の標本を展示しました。


場所は、県庁前駅 西出口1付近になります。
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江田コレクションのごく一部の蝶の標本で、9月6日(木)16時ごろまでのわずかな期間ですが、県庁前駅をご利用の方々には見ていただけるとうれしいです。
(お知らせ)好評につきこの展示は、9月10日(月)11時まで延長となりました。

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なお現在、兵庫県立人と自然の博物館では、コレクション展「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」を開催し、200種以上の外国産美麗蝶類標本を展示しています。詳しくは >> 
開催は9月30日(日)までですので、是非 、ご覧ください。


兵庫県立人と自然の博物館
山内 健生
鈴木 武



「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。
7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。


秋の部 第一弾は、9月16日(日)、あいな里山公園(神戸市北区)です。


あいな里山公園(国営明石海峡公園 神戸地区)では、今年度、ひとはくのセミナー「ユース昆虫研究室」を開講しています。
2008年度・2009年度、開園前の当地で開講しており、10年ぶりの現地にどんな虫がいるか、中学生たちが、ほぼ毎月、調査しています。
この日は、ユース昆虫研究室の実施日ですので、中学生たちが作成中の標本や、彼らの虫とりのようすも、ごらんいただけます(その辺にいないかもしれませんが)。

定員なしですが、事前申込が必要です。

【日時】 平成30年9月16日(日)10:30〜13:00
    雨天の予備日:翌9月17日(月祝)

【場所】あいな里山公園 農村舞台集合 受付10:00〜
  〒651-1104 神戸市北区山田町藍那字田代
  http://kobe-kaikyopark.jp

【アクセス】
 神戸電鉄「藍那」駅から、徒歩20分(虫とりしながら歩くと、楽しいです)。

 阪神高速北神戸線「しあわせの村」出口よりすぐ。
「しあわせの村」本館前から、無料送迎バスあり。しあわせの村へは、神戸市バスなどのアクセスがあります。 複雑ですので、すいませんが、各自お調べください。

【申込】事前申込が必要です。電話:078-591-8000(9〜17時)へ。

【参加費】無料(ただし、公園の入園料大人450円が必要です(中学生以下無料)。駐車料金:普通車1日500円)

【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし(事前申込が必要です)

【内容】
虫の捕まえ方を説明したあと、自由に虫とり。つかまえた虫を展示。
午前、午後の終わり頃に、虫の解説と質問タイム。

【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)ほか

【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。

【申込・問い合わせ】
あいな里山公園管理センターへ、お電話で。電話:078-591-8000(9〜17時)

〆切はとくにありません。

aina_0193.jpg 農村舞台
aina_0540.jpg 多様な環境に、多様な虫がいます。


(八木 剛)

8月22日に,尼崎市でヒアリの講習会を実施してきました.

尼崎は,昨年5月末に,日本で初めてヒアリ侵入を確認した場所です.その後,尼崎市ではヒアリの侵入は起こっていませんが,市の環境創造課では,日本で初めてのヒアリ対応に,翻弄された経験をベースに,今後の「もしも」に備えた様々な対策を検討されているところです.そこで,今回は,自然環境課の方々への講義を兼ねて,市内の物流業者や海外から資材を輸入されている製造業者の方々に向けたヒアリ対策講習会を行いました.講習会には,尼崎市の危機管理安全局の方々の参加もあり,受講者数は50人近くになりました.また,会場には,実体顕微鏡まで用意いただいてので,ヒアリ標本を持参し,受講者に実物のヒアリを見ていただく機会を提供することもできました.

尼崎市は,港湾施設を有しているわけではありません.しかし,その立地から,尼崎は,神戸港などに陸揚げされた海外コンテナが陸送され,ここから,積載荷物が大阪や兵庫県など日本各地へ運ばれていく,物流の拠点となっています.今回の講習では,尼崎市の特性にそったヒアリ対策立案に,少しでも,お役に立てるように,お話やアドバイスをさせていただきました.市民の安全な暮らしを守る責務には,国や都府県,そして,市町村に違いはありませんが,それぞれが取り組むべき課題は,各地域や行政単位によって異なります.そうした違いを互いに認識した上で,国と地方自治体,そして市民との協働体制を作れるかが,ヒアリ対策の成否を決めるのです(系統・昆虫 橋本佳明)

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今年度ひとはくは、標本資料の面白さや標本を用いた自然の読み解き方を解説する収蔵品スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」を1月を除き毎月第2日曜日に開催します。160万点を超える収蔵資料をフル活用したいという思いで進めていきますので、よろしくお願いします。

第3回は8月12日(日曜日)に「美麗な蝶類標本 ~江田コレクションの魅力~」と題して、前半は櫻井研究員が「チョウはなぜ美しい」と題してオープンセミナー、後半は橋本佳明研究員、山内研究員による「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」の展示解説が開催されました。
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参加されたみなさんは研究員の解説に興味津々!
「やはり本物は違いますね~」
「美しさがハンパねえ~」

当日の様子を・・・一部ですが・・・みなさまにお伝えいたします。

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参加できなかったみなさまに朗報でございます!
関連セミナーがまだ間に合います!
お急ぎください!

蝶の標本の解剖
(1)開催日時:平成30年8月24日(金) 14:00~16:00 
(2)会  場:4階実験セミナー室
(3)定  員:15名(中学生以上を対象)
蝶の標本の解剖の申込み

                      生涯学習課 中前純一
8月2日,この7月に,新たに赴任された環境省の外来生物対策室室長が人博に来館.ヒアリを始め,外来アリ問題対策の今後の方針について,協議を行いました.そのあと,一緒に,神戸市に向かい,神戸港コンテナヤード視察や神戸市環境局でのヒアリ対策進捗状況について意見交換を行いました.そして最後に,西宮市にある兵庫医科大へ,毒虫刺噛被害の専門家・夏秋先生のとこへお伺いして,ヒアリ健康被害対処法について,医学的知見からのご意見を伺いました.
 今回の協議では,対外的な課題として,ヒアリの国内侵入頻度を減らすために,中国とのヒアリ対策協働体制を早急に構築するための手立てについて提言を行いました.国内の課題として,ヒアリ定着阻止のためには,市民や企業との協働による早期発見の仕組み構築が必須であることから,リーフレットなどの改定など啓蒙普及活動を,より強化すること.さらに,国が直接的にできることには限界があることを踏まえて,地方自治体がもっと積極的にヒアリ対策に取り組んでいけるよう,その支援や協力体制を早急に構築していただけるように提言しました.神戸市や兵庫県,京都府,岡山県など,ヒアリを始めとする外来生物問題に先進的な取り組みを進めている地方自治体がある一方で,国ませのまま,具体的な対策の策定に踏み出さない地方自治体も,まだまだ,多いように思えます.ヒアリの直接的な被害から,住民の暮らしを守る具体的な取り組みは,やはり地元の地方自治体にしかできないことです.今後のヒアリ対策の方針としては,法整備や予算的措置を含めて,国と地域の役割分担を,どのように展開していくのかが,特に,重要な点ではないかとお話ししました.もちろん,国と国,国と地方,役所と役所など,課題をクリアーしていくためには,乗り越えなければならない様々な壁があり,すぐに実現できる課題もあれば,実現に時間がかかる課題や.時には,泣く泣く方向修正を図らないといけない課題も出てくるでしょう.そんな時に,少しでも良い知恵を絞り出せるように,「思索し,提言し,行動する博物館」として,シンクタンク活動においても,尽力できればと思っています(系統・昆虫 橋本佳明)
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8月1日に,人博の教職員セミナーで,「外来種問題を,どのように,学校で教えれば良いのか」について,ヒアリの例に,4時間ぶっ通しで講義を行いました.
 まずは,もともと南米のアリだったヒアリが,ヒトの経済活動のグローバル化に伴って,北米,そして環太平洋地域に分布を広げ,最悪の侵略的外来アリになったことを講義し,なぜ,ヒアリが最悪なのかを,社会性昆虫としてアリの生態から解説しました.そして,外来種問題を教える上で,先生方が理解しておく必要がある「人為的移入と自然分散」,「外来種の生態的解放」,「地理的障壁と固有種の進化」「共進化と生物多様性の増大・維持の仕組み」について,イラストなどを駆使して,できるだけ平易に,わかりやすく講義を行いました.例えば,ヒアリが,海上コンテナ輸送によって,たった60年ほどで3大陸に分布を拡大したように,外来種の場合,その生物が本来持っている移動能力を超えて,短時間に,長距離の分散が起こります.その結果,分布拡大地で在来の生物たちと共進化する余裕も与えられず,さらに,本来の生息地にいた天敵や競争相手がいないために,異常に増殖してしまうのです.その結果,在来の生物を駆逐し,人の暮らしにも被害を及ばすことになるのです.
 外来種問題は,人の営みが引き起こした問題です.人が責任を持って外来種問題の解決に取り組むしかありません.そして,そのためには,外来種問題を正しく知って,正しく理解し,正しく行動できる社会の実現が不可欠です.これから社会の主流となっていく子供達に,どのように外来種問題を教えていくのか,その手助けに,少しは尽力できたかと思っています.実際,講義の後のアンケートでは,「これまでで,最高に役に立つ講義」だったという感想も頂けました.また,セミナーでは,実物のヒアリやアカカミアリ標本を観察して頂き,その見分け方も伝授しました.子供達の安全を見守る先生方のヒアリ不安症を,少しは解消できたかなとも思っています(系統・昆虫 橋本佳明)
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とてつもなく暑いですね・・・
でも、虫たちは、元気ですよ。

恒例の「むしむしたいけん」ですが、昨年に引き続き、県立有馬富士公園「出合いのゾーン」内にある「キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)」にて、開催します。

8月11日(土・祝)・12日(日)・14日(火)・15日(水)の4日間です。
(13日(月)は、キッピー山のラボが、お休み。ひとはくは開館しています)

ひとはくから車で15分くらいです。申しわけないですが、公共交通機関でのアクセスは、とても悪いです。

時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)

参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。「魔法のスタンプ」を押しますので、何度でも再入場いただけます。

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昨年のようすをもっと見る(その1)
昨年のようすをもっと見る(その2)

キッピー山のラボでは、この夏も、ちっちゃな子どもたち向けの「むしさんデビュー」や、「あさむし」など、むしむし体験イベントがたくさん!

くわしくは、お問い合わせください。
TEL:079−569−7727(代)
HP:http://kippy-labo.wixsite.com/kippy-labo

(八木 剛)

7月26日,東播磨県民局で,ヒアリとアカカミアリ対策について講習会を開催してきました.

ヒアリなどの外来生物問題では,港湾地域での水際対策にばかりに関心が払われがちです.しかし,ヒアリやアカカミアリが発見される場所は,実は,内陸部の事業所敷地内が圧倒的に多いのです.これは,海外から運ばれてくるコンテナは,輸送途中の盗難などを防ぐために,輸出先で封印され,発注主のところに届いて,初めて,開封されるからです.さらに,優秀な日本の物流システムでは,港に陸揚げされたコンテナは,早ければ1日か2日で内陸部の事業所に陸送されてしまいます.このため,ヒアリやアカカミアリの定着を防ぐには,水際だけではダメで,内陸部の事業所の方々との協働が極めて重要になるのです.

播磨地域は,神戸,阪神地域と並ぶ,鉄鋼、造船、機械などの産業が集積する兵庫県の大都市地域です.このため,中国をはじめ海外の様々な国から,神戸港に陸揚げされたコンテナが,この地域に運ばれてきます.西播磨県民局に続いて,東播磨県民局でも,ヒアリとアカカミアリの講習会を実施したのは,播磨地域も外来生物問題の最前線にあるからです.
この日も猛暑でしたが,製造業や物流産業など様々な業種から,41名もの方に参加頂けました.講義では,一旦,ヒアリやアカカミアリの定着を許せば,健康被害だけでなく,経済活動へも大きな損害を与える続ける存在であることや,女王アリを見つけて完全駆除することは非常に困難で,侵入発見時に適切に対応することが,唯一の防除策であることなどを,お話しました.また,ヒアリやアカカミアリの標本を持参し,実物の観察会も行いました.みなさん,やはり,ヒアリやアカカミアリが,こんなに小さいのかと,驚かれていました.テレビなどの画像からは,殺人アリと報道されたこともあり,もっと巨大なおどろおどろしいアリのイメージがあるようです.

今後も,尼崎市や川西市,奈良県などで,続けてヒアリとアカカミアリの講習会を実施する予定になっています.しばらく,猛暑が続くようで,移動だけでも,かなり消耗しますが,人博が掲げる「思索し,行動し,提言する博物館」をモットーに,ぶっ倒れないよう気を配りながら,頑張ります(系統・昆虫 橋本佳明)
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みなさん、夏休みの予定は決まりましたか?

7月~8月まで博物館は、アクアリウムづくり や アンモナイト化石のレプリカづくり など、
イベントがもりだくさんですよ!

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▲アクアリウムづくり(左)、アンモナイト化石レプリカづくり(右)

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>>イベントスケジュール夏休み特大号(7/21~8/31まで)

▲クリックで夏休みイベント情報が表示されます。







●●● 「美しき蝶たちとの出会い-江田コレクション展2018」 ●●●

ただいま博物館の4F、3F、2Fに世界の蝶類標本 600点以上が展示されています。

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万華鏡のようにキラキラした蝶がいっぱい!

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▲世界最大のチョウ、アレクサンドラトリバネアゲハ(3F)


>>モルフォ蝶の壁ー江田コレ展2018「美しき蝶たちとの出会い」見どころ案内①

 

●●● 恐竜ファルカリウス 全身骨格 ●●●

 

3F入口にあった首長竜クリプトクリダスは、
丹波市の「丹波竜化石工房ち~たんの館」に出張中(期間7/18~9/4まで)。


かわりに、ファルカリウスの全身骨格(レプリカ)がお出迎え。



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細くて長い首、前足に長いかぎ爪をもつ、テリジノサウルスの仲間です。

 

化石発掘体験セミナー

化石発掘セミナーは、2018年度より事前申込制になっております。くわしくはコチラ→★

 

★ 7/18~8/31の夏休み期間は 無休 で開館しています。

 

フロアスタッフまつだ

7月16日(月・祝)、「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の事後学習会を行いました。
この生きもの調査体験は、今年3回目となりますが、8月1日(水)~平成30年8月7日(火)までの日程で、台湾北部の台北市動物園(園内に動植物の豊富な森や渓流が広がっています)や東眼山で、ひとはくの研究員の指導のもと、動物・昆虫・植物の観察を台湾の高校生といっしょに行う予定になっています。


16日は、参加する20名の高校生諸君が、大阪府・兵庫県・奈良県・岡山県から集合し、旅行会社から詳細の説明を受けるとともに、ひとはくの研究員から調査内容の説明や注意事項を聞きました。

  
左右写真:秋山主任研究員からコケ類を含む植物標本のつくり方の研修を受けました。生徒諸君は限られた時間のなか、一生懸命に取り組んでいました。

  
左写真:UVレジンを用いて封入したのち、紫外線を当てて樹脂を固め、ジャゴケ封入標本を作成しました。

右写真:新聞紙に挟んで植物標本を作成しました。

  
左写真:太田研究部長から爬虫類の調査で留意すべき点を学んでいます。また、毒蛇について注意すべきことも学びました。「台湾にも毒蛇は生息しており、特にアマガサヘビに注意すること。」等々。
右写真:池田主任研究員から、文献・書物のことについて学んでいます。

  
左写真:山内主任研究員から自身がどんな高校生であったか、どのように博物館の研究員になったかを聞きました。動植物に興味ある高校生にとっては一種のキャリア教育でした。
右写真:山内主任研究員が館内から集めてきた「台湾で見られる蝶類」の標本です。昆虫好きの高校生は美しい羽根色にうっとり。

事前学習とは言え、今日から今年の「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の体験や交流は始まりました。次に出会うのはいよいよ本番当日8月1日となります。男女合わせて20名の高校生の皆さんが元気に集合するのをお待ちしています。

生涯学習課 竹中敏浩

本館4Fサロンの壁に,空飛ぶ宝石と称されるモルフォ蝶の標本を並べました.モルフォ蝶は,中南米に生息する大型のチョウで、オスの翅は、まばゆいほど光輝くメタリックブルーをしています.その美しい翅の色は,実は,色素によるものではありません.CDの記録面側に刻まれた凹凸が光を干渉して虹色に見えるように,モルフォ蝶の翅は鱗粉にある棚状の襞が光の干渉を起こし,鮮やかな色を生み出しているのです.普段,私たちが目にする色は,「色素が光を吸収することで見える色」ですが、モルフォ蝶のように,表面の微細な構造に光が反射・干渉して生まれる色は「構造色」と呼ばれています.
構造色には,見る角度によって色を変化させるという特徴があります.展示しているモルフォ蝶の標本を,是非,色々な方向から鑑賞してみて下さい.反射する光が見せる、モルフォ蝶の眩惑的な輝きに,あなたも,魅了されることでしょう(系統昆虫 橋本佳明・山内健生).

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みなさん、「但馬牛博物館」って、ご存じですか?
但馬牧場公園の中にあります。今年4月、リニューアルオープンしました。人と自然の博物館も、お手伝いしましたよ。
そんなご縁で、この夏、初のコラボ企画を実施します。

夏休み自由研究特集 むし・いし・うし!

人と自然の博物館・牧場公園の専門家と、楽しく遊んで自由研究もできるスペシャルイベントを用意しました。
いっぱい体験して学んでくださいね!

日時 平成30年8月19日(日)10:00~15:00
場所 兵庫県立但馬牧場公園
   兵庫県美方郡新温泉町丹土1033 TEL: 0796-92-2641
   「湯村温泉」から車で15分くらいです。
参加費:無料、申込:不要
※ ただし、定員があるイベントは、当日9:00〜現地で受付、先着順とします。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 内 容 〜 〜 〜 〜 〜 〜

むし! 昆虫大捜査線
自由に虫とりをし、つかまえた虫をその場で展示。牧場公園にどんな虫がいるのか、みんなで調べてみよう!
対象 幼児〜小学生
定員 なし
時間 10:00〜15:00自由参加
講師 人と自然の博物館 主任研究員 八木 剛
持ち物 虫とりアミ、虫かごなど
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いし! 化石さがし体験
新温泉町産の石をかなづちで割って、植物や昆虫の化石を探してみよう!
対象 小学生以上(低学年は保護者同伴)
定員 80名
時間 ①10:00~ ②11:00~ ③13:00~ ④14:00~(各回20名)
講師 人と自然の博物館 主任研究員 半田久美子
持ち物 特になし
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うし! 牛のお医者さん体験
牧場公園の牛の胸の音を聞いたり、体重をはかったりして牛のお医者さんになってみよう!
対象 小学生以上(低学年は保護者同伴)
定員 40名
時間 ①10:30~ ②13:30~(各回20名)
講師 但馬牧場公園 獣医師 田原和彦
持ち物 タオル、軍手、長靴
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移動博物館車「ゆめはく」も、出動します!
内容は、定番の「むしむしみっけ」です。
対象 どなたでも
時間 10:00〜15:00
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bokujokoen2018leaf.jpg ← このチラシをダウンロード

お問合せ
むし・いし・ゆめはく → ひとはく
うし → 但馬牧場公園 TEL: 0796-92-2641(木曜休園)


(八木 剛)

夏の特別企画,江田コレクション展2018 「美しき蝶たちとの出会い」が7月7日から,始まりました.
 残念なことに,人博には,たくさんの標本を並べられる特別展示室などがないので,本館の色々な場所に,200種を超える世界の美麗な蝶や希少な蝶,変わった形の蝶などを,所狭しと,お洒落に展示してみました.開館以降,最大規模のコレクション展です.空飛ぶ宝石と呼ばれるモルフォ蝶を眺めながら,休息していただけるコーナーもあります.是非,今年の夏は,博物館で涼を取り,美しき多様性の世界に浸るひと時を,お過ごしください.お待ちしております(系統・昆虫研 橋本佳明 山内健生)

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「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。
7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。


7月15日(日)のはりちゅう(播磨中央公園)に引き続き、
第二弾は、7月22日(日)、淡路島のウェルネスパーク五色(高田屋嘉兵衛公園)です。


ここでは、はじめての開催です。どんな虫がいるのかな? みんなの実力を、見せてくれっ!!
定員なしですが、事前申込が必要です。

前日は、JR姫新線イベント列車「むしむし号」ですね。
「むしむし号」に落選した方は、こちらで遊びましょう!



sumoto2018-240.jpg このチラシをダウンロードする


【日時】 平成30年7月22日(日)午前の部10:00〜12:00・午後の部13:00〜15:00
雨天の予備日:8月26日(日)(1ヶ月先になります)順延の場合は、洲本市のホームページに掲載


【場所】ウェルネスパーク五色(高田屋嘉兵衛公園)
  〒656-1301 兵庫県洲本市五色町都志1087
  Tel: 0799-33-1600


【アクセス】
(バスの場合)神戸三宮(神姫バス神戸三宮バスターミナル)から高速舞子経由で、直行バス(三ノ宮-西浦線)があります。三宮から1時間半、高速舞子から1時間程度です。時刻などは、淡路交通のホームページでご確認ください。
(お車の場合)神戸淡路鳴門自動車道「淡路島中央」スマートインター(最近できました。ETC専用)から、30分くらい。
駐車場無料。


【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし(事前申込が必要です)


【内容】
午前の部、午後の部とも、虫の捕まえ方を説明したあと、自由に虫とり。つかまえた虫を展示。
午前、午後の終わり頃に、虫の解説と質問タイム。


【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)ほか


【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。


【申込】
チラシ裏面に必要事項を記入し、または、以下の情報を紙に書いて、
洲本市教育委員会生涯学習課へ、FAXでお申し込みください。FAX番号:0799-26-1510

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参加する時間帯 ・午前 ・午後 ・両方
参加児童の氏名(ふりがな)・生年月日・性別・学校等名・学年
保護者の氏名(ふりがな)
住所・電話番号・緊急連絡先
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申込〆切:7月17日(火)


【問い合わせ】
洲本市教育委員会 生涯学習課 TEL:0799-24-7631


主催:すもとっ子MANABIプロジェクト実行委員会
共催:兵庫県立人と自然の博物館・洲本市公民館運営審議会
後援:ウェルネスパーク五色
協力:NPO法人こどもとむしの会


kofunkan2017_2491.jpg musi_display_3477.jpg イメージとしては、こんな感じ(別会場での写真です)

(八木 剛)

6月16日と17日,大阪で,連続して3箇所でヒアリの侵入が発見されました.2000匹を超える大きなコロニーがコンテナに潜んでいたこともあり,荷下し作業をされていた方と,環境省の職員の方が,ヒアリに刺されるということまで起きました.
これを受けて,環境省から職員がヒアリに刺されないための装備や,刺された時の対処法について,アドバイスを求められました.装備について色々とアドバスをしていたら,それは,私が熱帯雨林へアリの調査に行く時のいつも格好だと気がつきました.熱帯には刺されると,飛び上がるくらい痛いアリがたくさんいます.しかし,調査には,採集や実験道具も持っていくので,装備は軽装で,かつ身を守れるものになります.例えば,スズメバチなどと比べると,アリはサイズが小さいので,使い捨ての薄いゴム手袋があれば,毒針が貫通することはありません.足元は,どうしても注意がおろそかになり,手に比べて皮膚が薄いので,ゴム長靴か,足袋のようなもので,しっかりと守っておくのが無難です.さらに,虫除けスプレーを長靴にかけておくと,アリが寄り付きにくくなるので,より安心です.採集には,私はハンディ掃除機を吸虫管の代わりに使っています.これは,口で吸う吸虫管で採集に時間をかけていると刺される確率が上がるのと,土などを吸い込んでしまうを避ける意味もあります.

私が長年の熱帯でのアリ調査から編み出したスタイルやノウハウが,ヒアリ対策の最前線に立つ方々の安全を確保することに役立つとは,想像もしていませんでした.しかし,経済のグローバル化がますます進み,思いもよらない生き物たちが,続々と侵入してくる,今,海外で昆虫や植物など,自然を相手に基礎的な調査をしてきたノウハウが,実は,一番役に立つ時代になったと言えそうです(系統・昆虫 橋本佳明)
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美しき蝶たちを,ちょっと美術館風におしゃれに展示するために,シックな色合いのドイツ箱スタンドや,額縁のようなドイツ箱枠を,あたらたに開発して,夏の江田コレ展の準備を進めています.展示する200種以上の蝶の選定は完了し,それらの標本を,収蔵庫から,展示用に新しくドイツ箱に並べる作業を黙々と行っています.標本を損ねることなく,できるだけ見栄え良く並べる作業は,気の抜けない作業ですが,みなさんに,美しき多様性の世界を堪能していただけるよう,頑張っています(系統・昆虫研究室)

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6月13日に,西播磨県民局で,ヒアリ・アカカミアリ対策についての講習と同定実習を行ってきました.西播磨は,4月8日に,インドネシアから神戸港を経て,播磨町にある事業所に搬送されたコンテナからアカカミアリが発見され,その対応に,少し苦労されたとも伺っていたので,兵庫県にある自然史博物館として,日本の外来種問題の最前線にある研究機関として,講習会を実施させていただくことにしました.

会場となった西播磨県民局には,所管地区の市町村から40名以上の参加がありました.つい最近に,アカカミアリの侵入を受けたこともあり,みなさん,真剣に聴講され,講義と実習後には,活発な質疑応答で,大幅に時間延長して対応させていただきました.

アカカミアリの侵入発見は,4月8日以降も,5月28日 インドネシアー成田空港ー茨城県東海村(事業所),6月3日 台湾ー神戸港ー愛媛県新居浜市(事業所),6月11日 台湾ー東京港ー千葉県柏市(物流倉庫)と続いています.アカカミアリはヒアリと同属のアリで,原産地もアメリカ大陸ですが,ヒアリと違って,台湾,中国,そして東南アジアからインド,アフリカまで,すでに,世界中に侵入定着していることで,今後も,ヒアリ以上に,日本への侵入が起こると予想されます.外来種対策の肝は,早期発見と早期駆除です.このためには,監視の目を増やし,その質を高める地域行政の取り組みが必須になります.思索し,提言し,行動する自然史博物館として,地域行政が地域の人々の安全な暮らしを守るために取り組む「火アリ用心,戸締り用心」に,これからも,お役に立てるように,微力ですが,尽力していきます(系統・昆虫 橋本佳明).

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この夏,7月7日から,当館で「美しき蝶たちとの出会いー江田コレ展2018」を開催します.本コレクション展のポスターやチラシ,バーナー,サムネイル,解説ラベルのデザインをしました.

 江田コレクションは、兵庫県芦屋市で幼少期を過ごした江田茂さん(1930~2008)が趣味で収集した昆虫標本です。標本数は27万点余りで、その半数近くが蝶類標本です。これらは世界中から集められたもので、東南アジアはもちろんのこと、中央アジア、南北アメリカ、アフリカの標本も多数含まれています。今ではワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)で採集や商取引がきびしく禁じられており、入手が不可能に近い種も含みます。「美しき蝶たちとの出会い―江田コレクション展2018」では、こうした膨大なコレクションの中から選りすぐった200種の蝶を展示・解説します。系統分類研究部の昆虫担当2名で,現在,頑張って,準備作業を進めています.美術品のように美しい蝶、珍奇な姿の蝶、不思議な生態の蝶などが展示されますので、是非、足をお運びください (系統・昆虫 橋本佳明).

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「昆虫大捜査線」シリーズは、みんなで自由に虫とりをして、どんな虫がいるのか調べてみよう!
という、大規模イベントです。

今年も、7月から10月にかけて、いろんなところで実施します。

第一弾は、播磨中央公園(はりちゅう)です。
今年は、時期を変えて7月です。さあ、どんな虫がいるのかな? みんなの実力を、見せてくれっ!!

昨年、募集300名に対して600名くらいの応募があったため、今年は、申込不要・抽選なし。随時受付とします。
時間も、10時から15時。その間、自由に虫とりしてください!


musi_leaf_240.jpg このチラシのPDFファイルをダウンロード


【日時】平成30年7月15日(日)10時〜15時(受付9:30〜随時)
  雨天の予備日:翌7月16日(月・祝)
  順延・中止の連絡:当日朝に、播磨中央公園ホームページでご確認ください。

【場所】県立播磨中央公園「四季の庭」
  〒679-0212 兵庫県加東市下滝野1275-8
  TEL.0795-48-5289


【アクセス】
(電車の場合)JR加古川線「滝野」駅下車 2km
(お車の場合)中国自動車道「滝野・社」ICから西へ3km
 ※ 播磨中央公園は広いです。「四季の庭」へは第5・第4駐車場が近いです。駐車場無料。


【対象・定員】小学生まで(保護者同伴)・定員なし(ということで、人が多すぎるかもしれません。あらかじめご了承ください)


【申込】不要(現地で受け付けしてください)


【講師】八木 剛(県立人と自然の博物館)・協力:ひとはく連携活動グループ「テネラル」(お兄さんたち)ほか


【スケジュール】
  虫の捕まえ方 ①10:00〜10:10 ②13:00〜13:10
  結果発表・質問タイム ①11:30〜12:00 ②14:30〜15:00
  その他は、フリーです。自由に虫とり、つかまえた虫を展示。


【持ち物】虫アミ、虫カゴ、持参ください。飲料水等熱中症対策、虫よけ等、各自必要なもの。


主催:(公財)兵庫県園芸・公園協会 播磨中央公園管理事務所
共催:兵庫県立人と自然の博物館
後援:兵庫県北播磨県民局・加東市・加東市教育委員会


これまでのようす(↓)

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(八木 剛)

6月1日,姫路で開催された兵庫県博物館協会の研修会で,これまでの人博のヒアリ対策への貢献を例に,「外来種問題でも,自然史博物館が一番役に立つ」という内容の講演をしてきました.

 2010年,愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で,「2020年までに侵略的外来種とその定着経路を特定し、優先度の高い種を制御・根絶すること」等を掲げた愛知目標が採択されました.これを受けて、環境省、農林水産省及び国土交通省は、2015年に「外来種被害防止行動計画」を策定し,目標の実現を目指すことになりました.ヒアリをはじめ侵略的外来種は、生態系や人の生命・身体だけでなく、農林水産業,物流,商業等のさまざまな人の活動に多大な被害を与えることが国内外で知られています.このことは,広く多様な主体が連携して,合意のもとに取り組む体制がないと,外来種問題は解決できないことを示しています.外来種被害防止行動計画でも「社会において外来種対策を主流化する」ために,その対策の必要性を国民全体に広く浸透させ、その解決に向けた行動を促すための、適切な普及啓発と、人材の育成を進めていくことを計画の一つに掲げられています.しかし,昨年,2017年に,神戸港で,国内初のヒアリ侵入が発見された以降の社会パニックや,対策の経緯を見ていると,必ずしも,外来種対策を社会の主流化することが,うまくいっているとは言えないでしょう.

 大学や研究機関が広く市民に,直接的に,啓蒙や教育活動を行うことは難しいですが,自然史博物館は,生物多様性や生態系の重要性やそれらの保存の必要性を社会へ実装できる場です.人博では,このために,蓄積した標本資料や高度な研究成果を活用して,セミナーや自然観察会,展示などの生涯学習を数多く行い,大きな成果を上げてきました.まさに,博物館は,外来種問題とその対策の必要性を国民全体に広く浸透させ、その解決に向けた行動を促すための、適切な普及啓発と、人材の育成を進めていくことができる機関です.神戸港でのヒアリ国内初侵入は,国際貿易が盛んな兵庫県が、改めて外来生物の侵入リスクが高く、我が国の外来種問題の最前線に立たされていることを再認識させてくれました.外来種問題の最前線にある自然史博物館として,「外来種問題でも,博物館が一番役に立つ」と言えるように,微力ながら頑張っていければと思っています(系統・昆虫 橋本佳明)

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5月30日に,広島県で地方自治体向けのヒアリ講習会を実施してきました.広島県環境県民局や広島市や呉市などの市町職員,県の港湾局の方々など40名ほどの参加者に,「ヒアリ対策A to Z 」というタイトルで,ヒアリがなぜ怖いのか,ヒアリの侵入ルートとルート別の対策の考え方などを講義しました.90分の長い講義でしたが,参加者の皆さんは最後まで真剣に聞いてくださいました.講義の後の質疑応答でも,たくさんの質問があり,広島県がヒアリを始め外来種問題に真剣に取り組まれていることが,よく分かりました.翌日,広島県環境県民局の方から,参加者の皆さんが「来てよかった」と感想を寄せられているとメールをいただき,次回は,是非,ヒアリ同定実習会を実施して欲しいというリクエストも頂きました.
 いろいろなところへ出向いて,多くの講義を行うのは,正直なところ,体力的に,そして,ルーチンの仕事もあるので,大変です.しかし,環境省・農林水産省・国土交通省がH27年に策定した「外来種被害防止行動計画~生物多様性条約・愛知目標の達成に向けて~」でも,外来種による被害を防止するための考え方と指針として,社会において外来種対策を主流化するために,まずは,「外来種問題とその対策の必要性を国民全体に広く浸透させ、その解決に向けた行動を促すための、適切な普及啓発と、人材の育成が必要です」と謳われています.自然史博物館は,まさに,生物多様性や生態系の重要性を社会に実装する場で,外来種問題を知り,理解し,行動する市民を育成することができる機関です.ヒアリ騒動を契機にして,外来種問題を正しく知り,正しく行動できる社会の実現に,博物館の研究員として,そしてアリの研究に生涯をかけて取り組んできた大学研究者として,少しでも貢献できればと思って,頑張ります(系統・昆虫 橋本佳明)

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JR姫新線イベント列車「むしむし号」で行く 虫とり大作戦 in 西はりま天文台公園

今年も開催!!むし大好きなみんなのための、夢企画です!
昆虫の専門家、虫にくわしいお兄さん・お姉さんたちといっしょに 列車の中では「むしむしクイズ大会」と「車内むしむしたいけん」。 天文台で、思いっきり虫とりしちゃおう!

【開催日】 平成30年7月21日(土) 雨天決行 9時00分 JR姫路駅4番乗り場 集合

【参加費】 無料 ※ただし、JR乗車券は各自購入 (乗降駅~佐用駅の切符をお買求めください)

【対象・募集定員】 幼児~小学生とその保護者80名(応募多数の場合は抽選)

【申込方法】
下のチラシをダウンロードし、裏面の申込書に必要事項を記入の上、郵送またはFAXで下記まで。
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兵庫県西播磨県民局総務企画室総務防災課
〒678-1205 兵庫県赤穂郡上郡町光都2-25
FAX: 0791-58-2328
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【申込締切】平成30年7月3日(火)必着

【問い合わせ】同上 TEL:0791-58-2113

【実施主体】
主催 兵庫県西播磨県民局
共催 姫新線利用促進・活性化同盟会,兵庫県立人と自然の博物館
協力 兵庫県立西はりま天文台、西はりま天文台公園、ひょうご環境体験館、佐用町昆虫館

昨年のようすです
IMG_3165.jpg むしむし号@姫路駅姫新線ホームIMG_3189.jpg 車内むしむしたいけんCIMG9549.jpg むしとりのコツを指南IMG_3201.jpg むしとりのようす

JR_musimusi2018-180.jpg ← このチラシのPDFファイル(裏面に応募用紙)

兵庫県西播磨県民局のホームページにも同じ情報があります。

(八木 剛)

5月23日,京都府環境部の「外来種バスターズ」委員会に,委員として参画してきました.

 外来種の侵入定着を防ぎ,地域の安全な暮らしを守るためには,外来種が定着・分布拡大する前に発見して,初期段階で駆除するのが,一番有効な手立てです.しかし,行政だけで,十分に,外来種監視の目を光らせるのは,なかなか難しいところです.そこで,京都府は,本年度から,行政と民間,そして市民の協働で,外来種の監視,駆除に取り組む「外来種バスターズ隊,監視協力隊」を立ち上げることにしたのです.このような試みを本格的な施策として,地方自治体が実行する試みは,これまでに例の無い,画期的なものです.

 外来種バスターズを実施していくためには,対象とする外来種の選定だけにとどまらず,正確な自然科学の知識に基づいて,外来種の発見や駆除が行える人材育成にも,行政担当者だけなく民間企業や市民を含めて,広く取り組む必要があります.「思索し、行動し、提言する博物館」の研究員として,また「社会から信頼され評価される、世界水準の大学」の教員として,私がこれまでに人博や兵庫県大で蓄積した研究成果や啓蒙・教育活動のノウハウを生かして,この画期的な取り組みが成功するように,微力ながら支援していこうと思います.そして,この活動で得たノウハウを,地域の自然と安全な暮らしを守るために,兵庫県での環境施策や外来種対策に還元できるように,しっかりと学んできます(系統・昆虫 橋本佳明).

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5月22日に,岡山県環境文化部自然環境課主催の第2回ヒアリ講習会を実施してきました.今回は,港湾関係者向けということで,倉敷市の水島港近くの倉敷市環境学習センターで,3時間の講習.70名を超える港湾事務所,事業者,荷主の方々の参加がありました.
 講習会では,まず,「ヒアリ対策A to Z」のタイトルで,なぜ,ヒアリが怖いのか,ヒアリの侵入ルートは2つ,各侵入ルートごとに,どのような対策が必要かを講義,続いて,岡山県が用意してくださった実体顕微鏡と,人博から持参したヒアリやアカカミアリの標本を使って,ヒアリやアカカミアリの一次スクリーニングの実技講習を行いました.さらに,今回は,特に,現場でヒアリに遭遇することが多い方々が対象でしたので,肉眼で,ヒアリやアカカミアリと,アリグモや在来のアリを区別するポイントについても講義してきました.倉敷市の港湾地区は,岡山駅から車でも1時間以上の距離があり,人博から近いようで遠い場所での講習会ということもあり,結構,体力的に疲れましたが,ヒアリ水際防衛の最前線におられる方々に,直接,講習をさせていただける貴重な機会となりました.
 明日は,京都府の環境部自然環境保全課が計画している,行政と民間,市民の力を集結して外来生物対策にあたる「外来種バスターズ」組織委員会に参画してきます.これから,ますます,経済のグローバル化が進む中で,地域に,生物多様性保全に関わるセンターや自然史博物館があることが,いかに,外来生物対策に力になるのかを実感しています.人博の存在価値,そして,大きくは,日本の自然史博物館の意義をアッピールする好機ととらえて,少々,くたびれてきましたが,外来種から地域の方々の安全な暮らしを守る手助けのために,頑張ります(系統・昆虫 橋本佳明)

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昨年に,ヒアリについて,「見慣れない赤いアリに注意」というフレーズが注意喚起のチラシやポスターに使われたためか,今も,赤い体色のアリを見つけた方から,ヒアリかもしれないという問い合わせが博物館にあります.特に,この時期,胸部と腹部の一部が真っ赤なムネアカオオアリの結婚飛行シーズンで,このアリを見て,ヒアリと思う方が多いようです.
 台湾で撮影したヒアリの生態写真(肉眼での印象に近い倍率)とヒアリ・アカカミアリの体色と在来アリの体色に比較表を掲載しておきます.見てわかるように,ヒアリは,むしろ茶色から黒っぽく見えるアリで,決して,赤いアリではありません.また,殺人アリと騒がれたことで,みなさんのイメージの中では,ヒアリは巨大なアリと思われている方が多いようですが,体長は,小型の働きアリで2mmぐらい,一番大きな働きアリでも6mmほど,女王アリも1cmぐらいの大きさです.アリ界では,ヒアリは中肉中背のアリです.ムネアカオオアリは働きアリでも体長1cmぐらい,女王アリは2cmもある日本で最大のアリです.
 人博では,小型から大型の働きアリまで,実物のヒアリ標本を展示しているので,一度,実物を見に来てください.「百聞は一見にしかず」です.実物を実際に見ることができるのが,自然史博物館の良さ.そして,人博では,外来生物の事や生物多様性を学ぶことができるセミナーも多数開講しています.「百見は一考に如かず,そして,百考は一行に如かず」です.正しく知って,正しく怖がり,正しく行動できるようになれますよ (系統 昆虫 橋本佳明)

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5月11日に,岡山県の環境文化部自然環境課主催の自治体向け「ヒアリ対策講習会」が開催されました.岡山県のヒアリ有識者会議の委員を務めている関係もあり,この講習会で,講師として,ヒアリを始めとする外来アリ対策の講義と,持参した標本を使って,ヒアリやアカカミアリの一次スクリーニング技術の実習を行ってきました.同課で,ヒアリや外来生物問題に積極的に取り組まれている継山さんのご尽力もあり,岡山県下の市町村から,40名近い方々の参加がありました.また,地元のテレビ局や新聞社も取材にこられ,講習会の様子を熱心に撮影したり,参加者にインタビューをされていました.

 講義では,まず,ヒアリを正しく知って,正しく怖がるために,「なぜヒアリが怖いのか」から講義をしました.ヒアリが怖いのは殺人アリだからではなく,ヒアリの侵入定着を許すと,地域の生態系や生物多様性だけでなく,農業や商業活動という人の営みにも大きな被害をもたらし,さらには自然を愛好する文化までを破壊するモンスターだから恐ろしいのです.そして,アリと言う生き物の凄まじい繁殖力と,それ故にヒアリの駆除は難しいこと,それでは,その強敵に,どのように,立ち向かえば良いかを,できるだけ具体例をあげて,お話しをさせていただきました.

 実習では,持参した在来のアリと,ヒアリ,アカカミアリの標本を各テーブルにお渡し,岡山県に用意いただいた実体顕微鏡を使って,参加者の方々にヒアリとアカカミアリのスクリーニングを体験していただきました.顕微鏡の標本画像をスクリーンに投影する装置で識別のポイントを解説しながら,参加者のところを回って,一緒に顕微鏡を覗き,さらには,その合間にテレビ局のインタビューも受けるという,かなりハードな実習講義でした.しかし,人博で作成したヒアリとアカカミアリの一次スクリーニングの教科書を開いて,実体顕微鏡を使うのが初めてという方や,老眼で顕微鏡を覗くのに苦労されている方が,一生懸命にアリの標本を見ておられるので,へこたれるわけには行かず,頑張りました.実習では,参加者の皆さんが,実際にヒアリの標本を見て,思っていたよりもヒアリが小さいと驚かれていたのが印象的でした.すぐにヒアリやアカカミアリを同定できるようになるのは無理だとしても,実物を知ったことで,他のアリをヒアリやアカカミアリと簡単に間違えることはなくなるに違いありません.博物館でヒアリの展示を作り,実物の標本を配架している意義も,ここにあります.実物を多く保管している博物館は,外来生物の問題でも,一番役に立つところなのです.

 岡山県では,さらに,倉敷市で港湾関係者を集めて,ヒアリ対策講習会を開催される予定で,そこでも講師を務めることになっています.外来生物問題と地域の自然や生活を守るために,人博と兵庫県も頑張ってますが,岡山県,さらに頑張っておられます.(系統 昆虫 橋本佳明).

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 5月9日に,芦屋市環境衛生協会主催で開催された市民向けの害虫対策講習会で,ヒアリの講演をしてきました.
平日にもかかわらず,100名近い方々が講習会に参加してくださり,講演する方としても熱が入りました.

ヒアリは殺人アリ?
 講習会は,蚊が媒介する病気の話とその対策と,ヒアリ対策のお話の二本立てでした.昨年度,ヒアリは殺人アリだと騒がれたこともあり,人への刺噛被害に,どうしても,皆さんの関心がいきがちです.私も,神戸で日本初のヒアリ侵入が発見された当初は,米国では年間,何人もの人がヒアリで亡くなっているという情報もあり,ヒアリは怖いアリだと思っていました.しかし,その情報をよく調べてみると,必ずしも,科学的な根拠に基づくものではないことがわかりました.例えば,何かの虫に刺された一般の方が,正確に,その虫をヒアリと同定できるわけはなく,ハチやアリのような虫に刺されたという報告例の中から,これは,ヒアリに刺されたのだろうという推定に基づく数字のようでした.そこで,住居環境などが日本に似た台湾に直接,出向いてヒアリ被害の現状を伺ってくることにしました.台湾は,米国からヒアリが侵入して10年になります.台北にある保健所で話を伺うと,ヒアリによる台湾での死亡例は,これまでに0人で,ヒアリに刺された多くの方は,薬局でヒスタミン軟膏等を買って,自分で対処されているということでした.私も,その時にヒアリの野外調査を行い,2回ほどヒアリに刺されました.刺された瞬間は,かなりの痛みがありましたが,その後は,少し赤く腫れただけで,特に,体に異変を感じることはありませんでした.もちろん,ヒアリによるアナフィラキーショックが起こるかどうかは,刺された人の体質によるところが大きいので,安心はできません.しかし,殺人アリという表現は,少々,大げさであることがわかりました.

ヒアリが怖いわけ
 ヒアリの侵入と定着を許すと,怖いのは,ヒアリがアリだからです.アリは,卵を産むのと長生きするのが仕事の女王アリと,雑用をこなす働きアリが一緒に,家族で巣を作って暮らす昆虫です.産卵マーシンの女王アリは毎日膨大な数の卵を産むことができ,ヒアリの女王アリは1日1000個以上の卵を産むことが知られています.その結果,ヒアリの巣にいる働きアリの数は,6年ぐらいで,20万匹を超えるまでに増殖します.ヒアリは雑食性で,花の蜜から種子,動物,時には,機械油までを餌にすることがわかっています.このため,中国では農作物の花がすべてヒアリに食い荒らされて,巨額の農業被害が生じたり,米国では電気ボックスなどにヒアリが入り込み,ケーブルなどを齧ることで停電などの経済被害まで起こっています.ヒアリは,単に健康被害を引き起こす衛生害虫ではなく,農業から産業まで,人の営みすべてに大きな被害をもたらすモンスターなのです.さらに,ヒアリを駆除するためには,いくら働きアリを殺しても意味がありません.何十万匹という数のアリの中から,産卵する女王アリをピンポイントで攻撃し,殺さないと駆除することはできないのです.ヒアリが本当に怖い理由は,こうしたアリという生物の特徴にあります.ヒアリを正しく怖がり,ヒアリと正しく戦っていくためには,まずは,ヒアリやアリという生き物の事を正しく知る必要があります.

 博物館には,アリを研究する私のような,基礎的な自然史研究に取り組む多彩な研究員がいます.ヒアリと正しく戦うために,アリという生き物のことを正しく知る必要があるように,外来種問題をはじめ,生物多様性や生態系の保全や県民の安全な暮らしを守るためには,実は,博物館が有する自然科学の成果が役に立つことを,ヒアリは示してくれました.今後も,微力ではありますが,これまでの研究成果を,少しでも社会に還元できるように,尽力してまいります(系統 昆虫 橋本佳明)

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中国から帰国早々,神戸港のコンテナから,ヒアリらしいアリが発見されたので,同定確認して欲しいという連絡が,神戸市,兵庫県,環境省からありました.標本の到着を待って調べてみると,ヒアリではなく,同属のアカカミアリでした.アカカミアリも,ヒアリと同様に有毒の針を持ち,刺されると非常に危険なアリで,特定外来生物に指定されています.

 アカカミアリが見つかったコンテナは,3月22日にインドネシアのジャカルタから,合成繊維の材料を積載して4月5日に神戸港へ陸揚げされたもので,26日に県内の工場へ陸送され,荷下しの時にコンテナ内にアリがいることが通報されました.空コンテナは神戸港へ戻され,燻蒸によってアリは殺虫,神戸港などに逃げ出していないかを念のために調べるモニタリング調査が行われています.

ヒアリよりも厄介なアカカミアリ
 アカカミアリも,ヒアリと同様に,米国南部から南米にいたものが世界に広がったものです.その習性や生態的特性はヒアリと変わらず,侵入地で健康被害だけでなく,農業被害や生物多様性の破壊など,深刻な問題を引き起こしています.さらに,ヒアリよりも怖いのは,アカカミアリが,インドネシアを始め,中国からベトナム,タイ,マレーシア,インドまで,アジア熱帯のほぼ全域,そしてアフリカ大陸にまで,侵入・定着していることです.このため,今後,ますます経済のグローバル化が進めば,アカカミアリの侵入頻度がウナギのぼりに高くなることが懸念されます.実際,アカカミアリの発見は,今年に入って,すでに,これが2件目になります.1件目は,4月14日に,なんと,長野県の住居屋内で,生きたアカカミアリの女王アリが発見されました.海外から輸入された什器類に紛れて国内に侵入したのではないかと推測されています.ヒアリの侵入は全国版のニュースになることが多いですが,なぜか,アカカミアリだと報道されないようです.しかし,実は,アカカミアリの方が防衛ラインを突破して,国内に定着してしまう可能性が高い,ヒアリよりも怖い外来アリなのです.

ヒアリとアカカミアリの識別ポイントー博物館の標本が役に立つ
 アカカミアリはヒアリと同じトフシアリ属のアリなので,形や体色,大きさなどが,非常によく似ています.両種を見分けるには,顕微鏡などを使って,大アゴの付け根など細部を,よく観察する必要があります.その中で,見やすいのは,アカカカミアリには,前脚の付け根あたりの胸部側面板に突起や張り出した辺がある点です.人博に長い研究時間をかけて収集集積したアリの標本などを使って調べた結果では,少なくともアジア全域に分布するアカカミアリには,この特徴が安定して見られます.一方,ヒアリには,このような突起はありません.博物館に多くの標本を集積・保管しておくこと,そして,それを活用出来る研究者がいることが,外来種問題でも大きな力になるのだと,実感しています.(系統分類 昆虫 橋本佳明)

(写真上段:神戸港で発見されたアカカミアリ,写真下段:アカカミアリの識別ポイントー胸部側面の突起)

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環境省のヒアリ有識者会議のメンバーとして,環境省,国立環境研究所の五箇さんと一緒に,中国広東省広州市に,日中両国ヒアリ対策会議に行ってきました.

 広東省にある華南農業大学(中国重点大学)の中国ヒアリ研究センターで,その先生方や中国中央政府の生態系・環境保護部,地元広東省環境保護庁の方々と,中国でのヒアリの現状や,その対策についての情報・意見交換を行い,そのあと,実際にヒアリが高密度で生息している造成地に出向いて,その駆除作業の視察もしました.


中国でヒアリは農業害虫・・・

 今回の視察で,中国では,ヒアリは主に農業害虫として捉えられていることがわかりました.例えば,ヒアリは色々な作物の花を,花蜜を集めるために食害し,その結果,結実が妨げられ,農業に大きな損益が出ているとのことです.さらに,ヒアリが増えるにつれて,その被害は林業,そして住居地域での健康被害にまで拡大しています.これを受けて,華南農業大学の昆虫学の先生方は,14年をかけてヒアリ対策に関する基礎的な研究成果を積み上げ,現在,30以上の特許からなるヒアリ駆除のための新薬開発に成功されていました.さらに,その散布方法についても,ヒアリの生息状況の違いに合わせた精緻なマニュアルを作成・公表,そのレベルの高さに,驚かされました.


科学的な駆除方法を開始・・・

 現在,この科学的な駆除方法に基づいて,本格的なヒアリ駆除が開始されたところのようです.広東省では年間20億円近い対策費を計上して,農業,林業,環境の各部署による合同チームがヒアリ対策に取り組んでいました.まだ,限定された地域ではありますが,ヒアリの根絶に成功した面積は広がっていました.国内では,中国での,このような情報は全く入ってきません.やはり,現場に飛び,顔と顔を突き合わせて,話し合うことの重要性を痛感しました.特に,外来種問題は,まさに国際協働の課題でもあるわけですから,積極的な交流が求められるのは当然のことといえるでしょう..


日本へのヒアリ侵入を防ぐには・・・

 日本へのヒアリ侵入を防ぐためには,今後も,日中でヒアリ対策に関する協議を進め,中国との協働体制を構築していく必要があります.兵庫県は,中国との貿易量が国内でも最大規模を誇る港の一つである神戸港を抱える,外来種問題の最前線にある地域です.そして,広東省は,兵庫県の姉妹県の一つで,この省には多くの日本企業が進出しており,日本への輸出量最大規模を有する港の一つである南沙港を抱えています.国と国,そしてアリや害虫駆除の研究者同士,さらに,地域と地域との積極な交流が,ヒアリを始め,今後,増大するであろう外来種の対策に大きな力となることを,実地で学ぶことができた視察となりました.近いうちに,華南農業大学の先生や広東省の方々を兵庫や人博,県立大学にお呼びできる機会を作り,県下のヒアリ対策に少しでも貢献できるよう努力してまいります.

(系統分類研究部,昆虫 橋本佳明)


(写真 上段:華南農業大学の熱烈歓迎電光掲示,写真 二段目左:大学のホームページに掲載された日本ヒアリ視察団の記事.写真 二段目右:大学入り口で記念写真ー五箇先生にポーズを合わせて)

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(写真三段目左:ヒアリ研究センターで情報と意見交換会,写真三段目中:広東省環境庁,写真三段目右:広東省環境庁での意見交換会,写真下段:広東省広州市郊外のヒアリ生息地で,ヒアリ駆除作業の視察)

昨年5月に崎市、続いて神戸港で、日本で初めてヒアリが確認されたことを受け、昨年7月より緊急速報展としてヒアリについての展示を行っていましたが、メンテナンス休館後の2月11日より、3階展示室で常設展示として展示を行っています。
ヒアリについては、社会性をもつ生態で爆発的な繁殖を行うことが最も脅威と考えられていますが、正しい知識を得て対処をしていくため、どうぞご覧ください。


(左写真)3階展示室に新しい常設展として、設営をしているところです。(右写真)ヒアリの巣の特徴を分かりやすく展示しました。ポテトチップスに群がるヒアリのようすも良くお分かりいただけると思います。
  

(左写真)ヒアリも含めて外来アリの標本を展示をしています。アリの個体の小ささを実感していただけると思います。(右写真)台湾で撮影されたヒアリの巣のようすも動画でご覧いただけます。
  

(左写真)完成写真です。(右写真)手前は約100倍サイズのヒアリの模型です。
  


アリは小さな生きものですが、高度な社会性を武器に大きな繁殖力を示すために、農業も含めて我々人間の生活への影響大です。しかし、間違った知識で生態系を壊してしまえば、ヒアリやその他の外来アリの繁殖を助けることにもなりかねません。まずは、ひとはくでヒアリの実物をご覧ください。

なお、ヒアリに関する解説と、平成29年7月~平成30年1月まで開催しました緊急速報展は、以下のページでご覧ください。
■兵庫県尼崎市および神戸市で見つかったヒアリについて(解説)
http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/solenopsis2.html

■緊急速報展「ヒアリとアカカミアリ」(平成29年7月~平成30年1月)

http://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/solenopsis.html

生涯学習課 竹中敏浩

むしむしたいけん2017、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)にて、5日間で652名の方が楽しんでくださいました。

子どもたちのキラキラなようすを、スナップ写真でご紹介します。


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たくさんのコメントも、ありがとうございました。スタッフ一同、励みになります。

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むしむしたいけん、来年の開催は未定ですが、虫にふれる機会は、つくっていきたいと考えています。


キッピー山のラボでは、8月中、「むしさんデビュー」(30日までの水・金 10:30〜11:30)、「あさムシ!」(20日(日)・27日(日) 10:00〜11:00、「生きものタッチ」(27日(日)までの土日 13:00〜16:00)と、まだまだ虫にふれる機会があります。ぜひいらしてください。

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【むしむしたいけん2017 スタッフ】
ユーススタッフ(ひとはく連携活動グループ「テネラル」・博物館実習生ほか)
(大学生)合田裕一・坂本貴海・新熊千遥・辻本光史朗・長尾いろは・中谷朱里・洞出七海・堀内湧也・福田 洵・溝手 舜
(高校生)内田隼人・濱田悠太・福井 翔・室谷泰智
大人たち
(キッピー山のラボ)池田 大・奥井かおり・高瀬優子・高見咲恵・長谷川真奈維
(NPO法人こどもとむしの会)吉岡朋子
(兵庫県立人と自然の博物館)八木 剛


(八木 剛 記)

むしむしたいけん2017開幕しました!!


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今年の会場は、県立有馬富士公園「出合いのゾーン」内にある、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)
ジャンボクワガタ「つよしくん」のいるところです。


会場の「学習室」は、ひとはく実習室より少し広く、なんとなく、登場する虫たちの種類も多いかもしれません。

たぶん、来場者数は ひとはくより少なく、ゆったり楽しんでいただけます。

会場内は、これまでと同じ、生きた昆虫にふれるコーナー、ぬりえコーナー、ベビーコーナーです。
蚊帳(かや)の中には、トンボやセミ、バッタ、チョウなど、よく飛ぶ虫が、
テーブルの上には、カブトムシ、クワガタムシ、ミズカマキリなど、あまり飛ばない虫がいます。

スタッフのお兄さん、お姉さんたちといっしょに、やさしくさわってください。

登場する虫は、ひとはく開催時とちょっと違います。違いがわかるかなあ~~

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「むしむしたいけん」は、8月10日(木)~13日(日)・15(火)の5日間です。
 ※ 14日(月)は、キッピー山のラボの休館日となります。

参加費:2歳以上の方、お一人100円。まほうのスタンプで、再入場は自由。

(キッピー山のラボ、有馬富士公園の入館料、入園料は、無料です。)

この間、ひとはくでは、「いしころ あそび」を開催しています。
ひとはくへも、ぜひ、いらしてください。

(八木 剛)

■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾 2日目■

08021005.JPG <東眼山森林遊楽区はやや標高があるためスギの仲間なども生えており、表面には蘚苔類や地衣類も見られる>

2日目の今日、午前中は、東眼山の施設周辺の遊歩道を散策しながら、コケ植物の観察・採集と、トカゲ(キグチキノボリトカゲ)やヘビ(ナンダなど)などの動物と昆虫などの観察をしました。昨年に比べて今年は多くのトンボを見ることができ、高校生たちは捕虫網で捕獲しながら、その特徴を観察していました。

  
        <東眼山森林遊楽区で様々な昆虫などを観察>
  

  
<左:ヤブヤンマ(Polycanthagyna melanictera: 左側)と右ヒロオビオニヤンマ(Anotogaster klossi:右側)>
<右:キグチキノボリトカゲ(Japalura polygonata xanthostoma)の雌>

午後からはコケ植物の観察と同定です。秋山先生の指導のもと、双眼実体顕微鏡やルーペを駆使しながら、数種類のコケの形態をじっくりと観察しました。コケ植物の観察をするのは初めての高校生が多く、興味を持って取り組んでいるのが伺えました。

  
<東眼山森林遊楽区内で採集したコケの仲間を観察>


  
<台北市立動物園のパンダ舎2階レストランで行われた歓迎晩餐会>

夕方に東眼山を後にし、バスで台北市立動物園に向かいました。
夕食の後は早速夜間観察に出発。東眼山での夜間観察と同じく、ライトトラップや遊歩道沿いの生物観察でしたが、高地の東眼山とは明らかに生物相の違いが見られ、標高の低い台北市内にやってきたことを実感しているようでした。
また、ここではハグルマヤママユという希少な蛾を観察することもでき、蛾の好きな高校生が嬉しそうな表情をしているのが印象的でした。

  
<左:台北市立動物園内で実施したライトトラップで集まった昆虫を吸虫管を使って採集>
<右:イソウロウグモ(Argyrodes sp.) のオオジョロウグモ(Nephila pilipes)への労働寄生について解説中>

それにしても、台湾に来る前から、ツアー期間中は雨予報ばかりだったはずですが、我々が野外フィールドに出る時に限って、なぜか雨が止み、屋内作業に入ると雨が降るという幸運がずっと続いています。この状況が最終の8月5日まで持ってくれますように!

公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平

■第2回高校生のための生きもの調査体験ツアー1日目■ 


 去年に始まった「高校生のための生きもの調査体験ツアー」も、今年で2回目となりました。 台風9号、10号と立て続けに2つの台風が台湾に上陸したことから、残念ながら2日遅れの開催となりましたが、今日、2つの航空便に分かれて渡航、台湾に無事到着し、スタートしました。

    関西国際空港より出発          台湾桃園国際空港に到着
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 桃園国際空港で合流、バスに乗って、まずは台湾北部の高地、東眼山の自然教育センターに向かいました。到着と同時に土砂降りの雨。スーツケースを抱えながら、なんとかセンターの屋根に逃げ込みましたが、みんなびしょ濡れ。いきなり着替えからのスタートです。
 その後、日本と台湾の高校生がグループごとに着席、英語や身振り手振りで自己紹介をしながら初対面の交流がなされました。まだ緊張感が解けていない中、台湾の高校生たちからサプライズのウェルカムカードを1人ずつもらい、日本の高校生たちも緊張が溶けたような笑顔を見せてくれました。
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 夕食の後は、今年1回目の夜間観察。 遊歩道沿いに生息するヘビ(シュウダやバイカダなど無毒のもの)やキグチキノボリトカゲ、カエル(スウィンホーガエル、ヒキガエルの仲間)などを観察しました。

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 また、施設前では恒例のライトトラップを実施、去年のツアーでは現れなかったヤママユやオオミズアオも姿を見せてくれました。

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 明日は夕方まで東眼山に滞在し、昼間に活動する生きもの達を観察する予定です。 まだ始まったばかりのツアー、高校生たちの成長を見るのが楽しみです!


公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
佐々木 洋平

むしむし大好きなみなさまへ、朗報。

6月に三田市野外活動センターにて「スーパーむしむしキャンプ」をしました。
このときは、400名近くのお申し込みをいただき、残念ながら、抽選でご参加が叶わなかった方もたくさんいらっしゃいました。

よく似た内容で、9月、淡路島にて、「むしむしキャンプ」を行います(ひとはく共催)。
講師陣としては、私のほか、大学生のお兄さんお姉さんが行きます。「スーパー・・・」のように豪華じゃないですが、オカリナ演奏付き。
時期的・場所的に、カブトムシやクワガタムシはいませんけれど、あまりぱっとしないがレアなバッタや、その他、海浜性のマニアックな虫が楽しいです。

先着順での受付となっていますので、申込は、お急ぎください!!

■日時:平成29年9月9日(土)12:30~9月10日(日)12:30
■会場:国立淡路青少年交流の家(兵庫県南あわじ市阿万塩屋町757-39)
■対象:子どもとその保護者
■定員:
 テント泊 15組50名程度
 宿泊棟泊 15組70名程度 ※いずれも先着順

■参加費:
 大人 1,540円
 子ども(小学生) 1,510円
 子ども(4歳以上) 1,510円
 子ども(3歳以下) 200円

■申込み:下のチラシをダウンロードして裏面の申込書に必要事項を記入し、E-mailまたはFAXにて、国立淡路青少年交流の家へ、お申し込みください。
awaji-musimusicamp2017_leaf.pdf(チラシ:PDF1.4MB)


■募集〆切:8月10日(木)※先着順に受付します。

■お問合せ:0799−55−2696(国立淡路青少年交流の家)


(参考↓)6月24日〜25日に三田市野外活動センターで開催した「スーパーむしむしキャンプ」のようすです。
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(八木 剛 記)

暑〜い夏がやってきました。セミたちも、元気になってきましたよ。

さてさて、恒例の「むしむしたいけん」ですが、今年は、県立有馬富士公園「出合いのゾーン」内にある「キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)」にて、開催します。おまちがえのないよう、ご案内いたします。
※ 「キッピー山のラボ」は、当館がその設立に関わり、2016年度よりプログラム運営を行っている、いわば姉妹施設です。
  ひとはくから車で15分くらいです。申しわけないですが、公共交通機関でのアクセスは、とても悪いです。

「むしむしたいけん」は、8月10日(木)〜13日(日)と15日(火)の5日間、開催します(14日(月)は、キッピー山のラボが、お休み)。

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時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。「魔法のスタンプ」を押しますので、何度でも再入場いただけます。

内容は、だいたい、これまでと同じですが、蚊帳の中の虫は、周辺で調達していますので、ちがうと思います。
カブトムシ、クワガタムシ、セミ、バッタ、トンボ、ちょうちょ・・・いろんな虫に、たっぷり、ふれてみましょう。

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むしむしたいけん、昨年のようすは、こちら

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むしむしたいけん2017縮刷ポスター(pdf1MB)


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

「キッピー山のラボ」では、夏休み中、「みんなのなつむし」と題して、昆虫の展示や、昆虫に関連したワークショップを、どっさりご用意しています。とくに、8月13日(日)は
「なつむしまつり」で、いろんなイベントがあります。

kippy-logo.gif natsumushileaf.jpg ← このリーフレットのPDFはキッピー山のラボHP


会期中のワークショップをいくつかご紹介すると・・・

むしさんデビュー【乳幼児向け・無料】
むしをさわったことのないおともだち、今年の夏にむしさんデビューしよう!
開催日:7月26日(水)・28日(金)・8月2日(水)・4日(金)・9日(水)16日(水)・18日(金)・23日(水)・25日(金)・30日(水)
時刻:10:30~11:30

あさムシ!【幼児~小学生向け・無料】
朝から有馬富士でむしとり!
開催日:毎週日曜日 8月27日(日)まで。
時刻:10:00~11:00 9:40~受付
持ち物:虫とり網、虫かご、帽子、水筒

生きものタッチ【どなたでも・無料】
みんな、むしとあそぼう!(presented by キッピーフレンズ)
開催日:7月23日(日)・29日(土)・30日(日)・8月6日(日)・11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)26日(土)・27日(日)
時刻:13:00~16:00

昆虫標本づくり【小学4年生限定・参加費100円】
昆虫標本の作り方を伝授!
開催日時:8月5日(土)10:00~15:00【要事前申込:〆切 7月26日。空き状況により受付延長】
定員:15名(抽選)
※ 館内受付・往復はがき・FAXのいずれかで申込ができます。
 参加者全員の〒住所、氏名、年齢、電話、FAX番号を記入の上
 〒669-1313 三田市福島1091-2 キッピー山のラボ 『昆虫標本づくり(8月5日)』係まで。FAX: 079-569-7737
 締切後、折り返し連絡します。

むしふくじまん大会【幼児~小学生・無料】
特設ステージで、みんなのお気に入りの「虫服」を自慢してね!
開催日時:8月13日(日)14:00~15:00  受付:12:30~
定員:15名(先着順) 参加費:無料
服装:昆虫の柄や模様のついている服(和・洋・手作り・既製不問)
​ゲストコメンテーター:和田かおり(神戸ファッション美術館学芸員)

ほかにも、たくさんのプログラムがあります。
くわしくは、キッピー山のラボのページをごらんください。

(八木 剛 記)

平成29年5月26日に国内で初めて尼崎市で確認されたヒアリは、危険な外来生物です。
その後の緊急調査により神戸港でもヒアリとアカカミアリが確認されています。
また、他府県でもヒアリが確認されています。
ヒアリとアカカミアリは攻撃性が高く、刺されると非常に激しい痛みがあり、
アレルギー反応を引き起こすこともあります。

ひとはくは
こうした被害を未然に防ぐための啓発の一環として標本を展示し、
在来種との見分け方等をパネルで解説する速報展を7月1日より開催したところ
ひとはくへ本日も・・・マスコミ各社が取材に来られました!

今回の緊急速報展「ヒアリとアカカミアリ」をはじめ
研究活動をベースとして、資料の収集や収蔵管理、展示、セミナーなどの生涯学習、
シンクタンク活動、設立当初からのポリシーである、「思索し、行動し、提言する博物館」として、
研究成果を自然環境の保全や再生、地域づくりへと繋げる試みが、
ひとはくだからできる「強み」ですね~
兵庫県のホームページにも掲載されています!
兵庫県教育委員会記者発表(平成29年6月)にも掲載されています!

お聞きするところ・・新聞社をはじめ・・・
テレビも・・・ほとんどのチャンネルが来られているとのことで
朝から橋本佳明主任研究員、生涯学習課をはじめフロアスタッフも分刻みのスケジュール調整で大忙しです。

テレビカメラ・記者の方々でひとはくサロンは報道機関臨時ブースに・・

緊張感ある取材の様子をみなさまにお伝えします!

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新聞・テレビをご覧になられたみなさま!
ぜひ!来館いただき、展示をご覧くださいね!
みなさまのお越しをお待ちしております!

                           生涯学習課 中前純一 

JR姫新線車両(たぶん2両編成新型ディーゼルカー:キハ122/127)を貸し切って、虫とりに行こう!
虫好き&鉄道好きのみなさん(自分もそうですが)には、たまらない企画です!!

「車内むしむしクイズ」、「車内むしむしたいけん」も、ご用意しています。お楽しみに!
天文台公園は、虫のレベルも、けっこう高いです。

募集期間が短くなっています。〆切に間に合うよう、お申し込みください。

実施日:平成29年8月5日(土)
会場:JR姫路駅発の列車に乗り、佐用駅下車、バスで天文台公園へ。復路は佐用駅解散。
対象:幼児〜小学生とその保護者
募集定員:80名(多数の場合抽選)
申込締切:平成29年7月13日(木)必着

申込・問合せ先は、ひとはくではありません。兵庫県西播磨県民局です。

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申込方法:このチラシ(ここからダウンロード↓)の裏面に必要事項を記入の上、郵送またはFAXで申し込んでください。
JR姫新線イベント列車「むしむし号」参加者募集チラシ(pdfファイル)

お問合せは、兵庫県西播磨県民局へ。
県のホームページもあわせてご覧ください。

(八木 剛)

【受付は、終了しました】
350名を超えるご応募をいただき、抽選とさせていただきました。
ご参加いただけなかったみなさん、すいません。
キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)では、この夏、「みんなのなつむし」と題し、ちっちゃな子から楽しめる昆虫プログラムを、増強いたします。ぜひお越し下さい。

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2017年6月24日(土)から25日(日)にかけ、三田市野外活動センター(小柿)にて、「スーパーむしむしキャンプ」を開催します。

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虫をとるためのキャンプだ。キャンプのついでに虫をとるのではない。

自由に、とことん、虫とりをするために、キャンプをします。

たくさんの昆虫専門スタッフが参画します

池田 大ほか(キッピー山のラボ)
八木 剛・山内健生(兵庫県立人と自然の博物館)
​中峰 空(大阪府営箕面公園昆虫館)
長島聖大(伊丹市昆虫館)
中谷康弘(橿原市昆虫館)
久保弘幸・吉岡朋子・中瀬大地(NPO法人こどもと虫の会、佐用町昆虫館)
ユーススタッフ:室崎隆春(兵庫県立大)・徳平拓朗(神戸大)・中谷朱里(神戸親和女子大)・坂本貴海(近畿大)ほか
※ 途中からの参入、途中退出のスタッフもあります。


宿舎は蚕棚の相部屋(バンガローやテントサイトもあり)、食事は各自でご用意、お風呂もありません(シャワーあり)。
生きる力も必要です。覚悟の上お申し込みください。

6月24日(土)14:00〜25日(日)10:00の間、キャンプ場は貸切となり、参加者以外の方はご利用できません。

お申し込み先は、キッピー山のラボになります。ひとはくではありませんので、ご注意ください。
申込み方法等のくわしくは、キッピー山のラボ ホームページをごらんください。

または、以下のチラシにて(↓)
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主催:キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)
共催:三田市野外活動センター

(八木 剛 記)

むしむしたいけん、今年も開幕しました。

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今年は、これまでに登場した虫たち(同種の別個体も含む)の標本を展示しています。
今、中にいる虫たちを、標本で確認できます。
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ほかは、例年どおり。

よく飛ぶ虫は蚊帳(かや)の中。おとなしい虫はテーブルの上に。
水の中には、人気のイモリのほか、タガメもいます。
ぬり絵もあります。
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ベビーコーナーには、ダンゴムシや、小さなクワガタムシ=チビクワガタとネブトクワガタが。
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例年、来てくれる子どもたち、再会できてうれしいです。子どもたちの成長も楽しみです!
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むしむしたいけんは、8月20日(土)まで。
会場は、実習室
時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。

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「まほうのスタンプ」を押して、何度でも再入場いただけます。

(八木 剛 記)

今年も、夏がやってきました!

恒例の「むしむしたいけん」今年も開催します。
8月13日(土)から20日(土)、連続8日間です。

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カブトムシ、クワガタムシ、セミ、バッタ、トンボ、ちょうちょ・・・
いろんな虫に、たっぷり、ふれてみましょう。

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毎年来てくれるみんな、大きくなったかな?
今年初めてのみんなも、お待ちしています。

大学生・高校生のおにいさん・おねえさんが、子どもたちをやさしくエスコートしてくれるから、初めてのみんなも、安心だよ。

ドレスコードは「むし」! 昆虫ファッションで来てくれると、うれしいです!

会場は、実習室
時間は、11:00〜16:00(お昼休みあり)
参加費は、2歳以上、お一人100円。小学3年生以下の児童は保護者同伴でご入場ください。同伴の保護者の方も、お一人100円。ご協力をお願いいたします。

今年は、「ひょうごの昆虫展」を4階ひとはくサロンにて開催しています。
たくさんの虫の標本、じっくりごらんください。

むしむしたいけん、昨年のようすは、こちらから。

さらに、今年は、キッピー山のラボ(三田市有馬富士自然学習センター)も、
「キッピー山の なつ むし あそび♪」として、「夏は、むし」キャンペーン中です。
ちょっと足を伸ばして、有馬富士にも、ぜひいらしてください。

キッピー山のラボ、イベント情報は、こちらから。

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(↑)このチラシのpdfファイル(779KB)

(八木 剛)

7月2日(土)から、あさご夏の昆虫展〜むしむし大集合〜が、あさご芸術の森美術館(兵庫県朝来市)で、開幕しました。
会期は、9月4日(日)まで。

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初日の7月2日(土)は、「出張むしむしたいけん」をしました。
7月31日(日)にも、「出張むしむしたいけん」があります。(ただし、ゆめはくは、行きません。)

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展示室内のようすです。
ひとはくから、ゴホンダイコクコガネ、オオセンチコガネの大型模型のほか、約100箱のチョウ類標本を展示しています。
世界のチョウが壁一面にならぶ展示は、圧巻です。ぜひ、ごらんください。
かっこいいゴホンダイコクコガネは、シカの糞を食べている昆虫で、朝来市にはたくさんいます。でも、見たことない人多いのでは?
実物の標本も展示してますよ。

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Kidsサンデーで、みんなが描いてくれた作品も、きれいに展示してます。見に来てね。
左:むしむしお絵かき<墨絵へん>(6月)、右:むしむしお絵かき<クレヨンへん>(5月)の作品。

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みんなのお絵かき作品は、増えてます。これらは、6月に実施した「チャイルドむしむしアートキャンプ」での作品。
生きた昆虫をモチーフにした作品は、とっても、ステキです。

小学生対象「チャイルドむしむしアートキャンプ」は、7月30日〜31日(1班)、7月31日〜8月1日(2班)にかけても、実施します。
1班は、夜の虫とり(灯火採集)も行います。
このチャンスをお見逃しなく。→ お申し込み、お問合せは、あさご芸術の森美術館へ。
電話:079-670-4111

あさご夏の昆虫展〜むしむし大集合〜のチラシ(PDFファイル1.4MB)

(八木 剛:自然・環境再生研究部)

6月5日(日)ひとはくKidsサンデーでは、「むしむしお絵かき<墨絵へん>」を、いたします!
5月1日(日)「クレヨンへん」に続く第2弾。
虫の標本を手元に見ながら、お絵かき、しちゃいましょう。

本日(5月24日)、リハーサル実施。
墨でむしさんの絵を描くと、こうなります(↓)

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なかなか、味わい深い作品が描けましたっ!! これは、ハマりそうです。

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お絵かきに、挑戦する、おねえさんたち
(左:当日のスペシャルゲスト、京都国立博物館 研究員 水谷さん、右:たまたま別件で来館された、神戸アートビレッジセンター 大泉さん)

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水谷さんのお話に、へえ〜、墨って、そうだったのか〜〜
当日は、「墨」と「水墨画」について、楽しくお話しいただきます。

昨年、京博は、「琳派400年」で盛り上がりました。みんな、見に行ったかな?
そのとき生まれた公式キャラクター「トラりん」も、墨画(尾形光琳 筆「竹虎図」)がモチーフなんだリン!


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進行のリハーサルをしています。
Kidsサンデーは、こうやって、周到〜な準備のもと、子どもたちをお迎えしているのです!

★ むしむしお絵かき<墨絵へん>★
6月5日(日)13:30〜15:00 4階 実習室にて
13時から受付開始。先着15名となっております。
汚れてもいい服装で来てね【確実に、汚れます】
参加費:無料
※ みなさんの作品は、7月2日(土)から9月4日(日)、「あさご芸術の森美術館」で、展示します。
返却を希望される場合は、10月または11月のKidsサンデーにお越し下さい。

6月 ひとはくKidsサンデーのプログラムは、こちら(PDF直リンク)をごらんください。

(八木 剛)
みなさん、春が来ました!
今年はもう、ちょうちょを、見ましたか?

さて、兵庫県立六甲山自然保護センターで、4月1日から5月31日の間、
「六甲山系のチョウの変遷50年」と題した特別展示が開催されます。

六甲山系では、これまで、90種近くのチョウが記録されています。
この展示では、そのすべてを、平尾榮治さんのコレクションを中心に、美しい標本で紹介しています。
また、半世紀にわたる観察で、平尾さんが気づかれたチョウ類相(どんなチョウがどれくらいいるか)の変化を、
いくつかのトピックスで紹介しています。

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5月14日(土)13:30〜15:00には、平尾榮治さんご自身による、講演と展示説明会も開かれます。

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(↑)このチラシのPDFファイル

六甲山自然保護センターは、六甲山上「記念碑台」にある小さな施設です。
眺望抜群ですので、ハイキングがてら、ドライブがてら、ぜひご見学にいらしてください。
アクセスなどの詳細は、センターのホームページでお確かめください(注:3月31日までは冬期休館です)


(八木 剛)
ゆめはくの、九州初上陸です!

九州国立博物館(きゅーはく:福岡県太宰府市)で、9月13日まで開催されている「むしの考古学」展へのご協力の一環として
夏休み最後の土日、8月29日・30日に、行ってまいりました。

当日のようすは、九州国立博物館のブログでも紹介されています。

1_3420.jpg  神戸港にて乗船を待つゆめはく

2_3432.jpg 九州、上陸!!

3_3465.jpg 九州国立博物館。大っきいです。

4_3479.jpg きゅーはくのお客様をお迎えする、ゴホンダイコクコガネ

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出し物は、定番の「むしむしみっけ」に、夏の人気メニュー「むしむしたいけん」をそのままお持ちしました。豪華です。

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ゆめはく内での「むしむしみっけ」 。全部制覇した子もいましたよ。

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昆虫ぬりえコーナーは、体験型展示室「あじっぱ」の一角に

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子どもたちのキラキラは、ひとはくでも、きゅーはくでも、同じでしたよ!

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ひとつ、違うのは、きゅーはくには、海外からのお客様が多いことです。
こちらは、台湾からいらっしゃった方のコメントです。

13_3606.jpg 任務完了し、神戸へ向けて出発。新門司港にて。

九州のみなさん、九州を訪れたみなさん、何より子どもたちに「ゆめはく」と「むしむしたいけん」を楽しんでいただけて、充実した二日間でした。
最後になりましたが、機会を与えてくださった九州国立博物館のみなさまに、厚くお礼申し上げます。

【スタッフ】宇野宏樹・緒方裕大・堀内湧也・室崎隆春・吉村将弘・塚本健司・八木 剛

(八木 剛 記)

8月8日から15日まで、8日間にわたる「むしむしたいけん」、終了しました。
今年もたくさんのご来場、ありがとうございました!
毎年お越しくださってる方や、会期中5回!という方も。

musimusi2015_3134.jpg 子どもたちの笑顔で、大人も笑顔に!
今年は、幼児さんの割合が、昨年、一昨年よりも、高かったです。

musimusi2015_3226.jpg カラフルなぬり絵が、最終日には、壁いっぱい!



来場のみなさまの声をいくつかご紹介します。
たくさんのメッセージをありがとうございました。
眠れないくらい楽しみにしてくれてたんですね。励みになります!
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さてさて、むしファッションのみなさんです。
かわいいファッションなのに撮影しそびれた子も少なからず。ごめんなさい。
musimusi2015_3409.jpg musimusi2015_3406.jpg ← サンダルが、あおむしくんだ!
musimusi2015_3121.jpg musimusi2015_3211.jpg musimusi2015_3199.jpg musimusi2015_3196.jpg musimusi2015_3191.jpg musimusi2015_3182.jpg


最後になりましたが、子どもたちの笑顔のために尽力くださったスタッフのみなさんに、お礼を申し上げます。
それから、虫たちにも。
ありがとうございました!

むしむしたいけん2015スタッフ
足立千恵、伊藤むつみ、川崎菜穂子、黒川周子、清水文美、清水一陽、高瀬優子、山下大輔、山本梨香(大人)

宇野宏樹、緒方裕大、門口真輝、川崎安寿、阪上洸多、高野真哉、徳平拓朗、仲野慎二郎、福田 洵、牧田 習、室崎隆春、吉村将弘(大学生)
坂本貴海、菅澤祥史、中谷朱里、半井陽大(高校生)

スタッフたいけん
篠谷遼太、高垣喜温、比嘉洋太、脇村涼太郎(飛び入りの中学生:ユース昆虫研究室)
赤城ほのか、足立悠輔、越瀬らいむ、黒川 萌、八木 朔(小学生:Kidsインターンシップ)

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次は、11月1日(日)、「Kidsサンデースペシャル」の日、「むしむしたいけん 秋バージョン」を開催しま〜す。
夏と同じ虫たちも、ぜんぜん違う虫たちも登場しますよ。どうぞお楽しみに!
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(八木 剛 記)

むしむしたいけん、連日、たくさんの子どもたちで賑わっています。
8月15日(土)まで。残り3日です。この機会をお見逃しなく。

ママ、パパ、すてきなショットが撮れますよ!
小さなチャレンジに挑む子どもたちのキラキラした表情、今がチャンスです。
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今年のむしむしたいけんには、こんな虫たちがいます。
(登場する虫は、日ごとに変わります。ご了承ください。)
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さてさて。ドレスコードは「むし」です。
みんなのかわいい「むしファッション」をご紹介しましょう!

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リボンが、ちょうちょなのでした。

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この日のために、姉妹で自作っ! うれしくて涙が出ます。
毎年来てくれて、ありがとう!

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全身、ちょうちょです!

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今年、2回目です。右は昨年。大きくなったね!

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musimusi2015_3090.jpg musimusi2015_3026.jpg
ほかにもたくさんの「むしファッション」が。
ぜんぶご紹介できなくて、ごめんなさい。
みなさんも、楽しく「むしファッション」で来てね。
(もちろん、普通のファッションで、ご入場いただけます)

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「むしむしたいけん」は、博物館4階実習室にて。
11:00から16:00(ただし12:30から13:00はお昼休み)
参加費:1人100円(2歳未満無料。同伴の保護者の方も必要。観覧料別途。小学3年生以下は保護者同伴)
当日は「まほうのスタンプ」により、何度でも再入場可能です。

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(八木 剛 記)
むしむしたいけん2015、8月8日(土)に開幕しました! 15日(土)まで連続8日間の開催です。

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初日から大にぎわい。うれしい悲鳴で、お楽しみいただいています。

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蚊帳(かや)の中には、セミや、トンボなど、よく飛ぶ虫が入っています。
バッタはちょっと少なめ。

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今年はクワガタムシが充実しています。

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イモリは、あいかわらず、大人気です。

今年は、部屋の一角に「ベビールーム」が登場。
0歳児さんから、安心してお楽しみいただけます!!
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"ドレスコード"は「むし」です。
とってもステキなむしファッションで来てくれたみんな、ありがとう!
(むしファッションでなくても、だいじょうぶですよ)
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「むしむしたいけん」は、博物館4階実習室にて。
11:00から16:00(ただし12:30から13:00はお昼休み)
参加費:1人100円(2歳未満無料。同伴の保護者の方も必要。観覧料別途。小学3年生以下は保護者同伴)
当日は「まほうのスタンプ」により、何度でも再入場可能です。

連日暑い日が続きますが、虫たちも、スタッフも、がんばります!

(八木 剛 記)

むしむしたいけん2015

2015年7月22日
夏になりました!
ちっちゃな子どもたちも、むしデビューしちゃおう!!
恒例の「むしむしたいけん」今年も開催します。→ 開幕しました!  → 初日・二日目のようすむしファッション
8月8日(土)から15日(土)連続8日間です。
ぜひお越し下さい。

ドレスコードは「むし」! 昆虫ファッションで来てくれると、うれしいです!

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(↑)このチラシをダウンロード(PDF 2MB)

2014年のようす:スナップ写真来場者の声

(八木 剛 記)
近畿地方は6月3日に入梅したとの報道がありました。

 夜になり雨も上がったので、ホタルを見に出かけました。
写真は8枚の写真を合成しています。


 運がいいのか悪いのか.....ちょうど満月で辺りは明るい。
 夜になって気温も幾分下がりひんやりとしてくるし、風も出てきて、ホタルはたくさんいたのですが乱舞することなく、草の下でおとなしくしていました。

 新聞にもホタル情報が掲載されたり、週末には各地で開催されるホタル鑑賞会の情報が掲載されたりしています。
 是非今年はホタルを見にお出かけください。

 虫刺されやマムシには十分注意してくださいね(^^)/

生涯学習課
昆虫好きは、お見逃しなく!!

当館「ゆめはく」がまいります。「いどうこんちゅうかん」が開催されます。

【日時】5月31日(日)9:00〜15:30
会場おおやアート村 BIG LABO(兵庫県養父市大屋町)

BIG LABOは、旧県立八鹿高校大屋分校をアートの拠点として改装した、養父市の施設です。
木造校舎も残されており、自然に囲まれた、とてもすてきな施設となっています。

ここで、9月1日まで、「アートこん虫てん」が開催されています。

当館の大型模型「キベリハムシ」も、こちらに出張中です。
15年前の当館企画展「ワンダフルデザイン」で使用した「蛾のネクタイ」も、展示していただいております。
(苦労してつくったのです。捨てなくてよかった)

会期は長いので、展示の見どころについては、夏休みくらいに、再度、ご案内しましょう。

ですが、スペシャルイベントは1回だけです。

5月31日(日)に、ゆめはくを運行し、NPO法人こどもとむしの会の協力を得て、昆虫をたっぷり体験できる「こん虫まつり」が開催されます。
ひとはく「むしむしたいけん」と同様、蚊帳の中で、チョウやトンボにふれ、カブトムシやクワガタムシをさわってあそびます。お絵描きコーナーも。

子どもたちは、展示を楽しみ、たくさん虫をさわってあそんでください。校内で虫とりもできますよ。
ママたちは、木造校舎内に最近オープンした「cabo7cafe」で、お茶でもしててください。
米粉を使った、いろんなパン、とてもおいしかったです。

日帰りドライブに最適。ぜひお越し下さい。

アートこん虫てんのチラシ(表面)です(↓)
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こん虫まつりのチラシです(↓)
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自然に囲まれた施設です(↓)
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(八木 剛)
もうすぐ、冬休みですね。

冬は虫がいなくて寂しいな〜と思っているキミたちへ、朗報です!!

「あすたむらんど徳島」さん(徳島県立 あすたむらんど 子ども科学館:徳島県板野町)にて、
12月30日(火)から1月18日(日)の間、「真冬の昆虫展」を共催いたします。
会期中、1月5日(月)・6日(火)の二日間は、移動博物館車「ゆめはく」が出動し、「むしむしたいけんinとくしま」を実施いたします!

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ひとはくは、12月28日から1月2日までお休み。1月3日・4日はお正月開館いたしますが、1月5日から2月6日の間は、メンテナンス休館となります。

みんな、橋を渡って、徳島へ、ドライブだっ!!
あすたむらんどは、子ども科学館のほか、プラネタリウムや「わんぱく砦」もあり、子どもたちが一日遊べる施設です。
交通案内などの情報は、あすたむらんど徳島のホームページでお確かめください。

「真冬の昆虫展」では、ひとはくから、昆虫標本105箱を展示いたします。

こんな感じで、モルフォチョウが、壁にずらりとならびます。
名付けて青一色記念撮影してください。
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タマムシやカナブンたちも、かわいいよ。記念撮影してください。
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そのほか、セミやカマキリなど、身近な虫たちも。
まだひとはくではデビューしていない新作もあります。

大きな虫さん模型は、2体。カブトムシ(左端)とオオスズメバチ(右から2番目)が参ります。
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昆虫迷路や世界のカブトムシの生体展示もあり、もりだくさんです。

1月5日・6日は、「むしむしたいけんinとくしま」
1月5日は午後から、6日は朝から夕方まで開催。
世界の生きたカブトムシにさわれます(ひとはくのときより、種類が多い!)。
イモリくんたち、連れて行きます。
残念ながら、大っきな虫かご(蚊帳)は、設置いたしません。(中に入ってくれる虫さんが、いないから)
ぬり絵もできますので、ぜひいらしてください。

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(八木 剛 記)

むしむしたいけん2014に来場下さった保護者のみなさまには、子どもたちが楽しんでいる間に、無作為にコメントをお願いし、会期中130ほどのコメントをいただきました。お礼申し上げますとともに、いくつか紹介させていただきます。
子どもたちの表情もあわせてごらんください。

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昨年に引き続き来てくださった方、会期中何度も足を運んでくださった方、ありがとうございました。
3年連続の方もいらっしゃいました。大きくなった子どもたちに再開できたのも、うれしかったです。

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こちらは、はじめて来てくださった方々。今年の夏は台風をはじめ、雨が多く、そのおかげ?で、ひとはくに足を運んでくださった方々も多かったと思います。これを機会に、またご来館くださいね。

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子どもたちの笑顔は、まわりを明るくすると、思います。

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体の小さな子どもたちにとって、昆虫の存在感は、大人が感じるよりもはるかに大きなものだと思います。
しかも、それが、動いている。ふしぎであるとともに、こわさもあります。
そんな昆虫に触れてみることは、子どもたちにとって、大きなチャレンジだったでしょう。

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「虫が苦手」という保護者の方も、少なからずおられます。ここなら安心ですね。
身近な虫も、目の前に見る機会は、なかなかないものです。

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実物を間近に見ると、図鑑やウェブの写真では気づかない発見がいろいろあるものです。
ヘラクレスオオカブトの背中やツノに毛が生えていることを発見した子どもたちは、たくさんいたでしょう。
生きた虫がちょっと苦手な子どもたちも、標本をじっくり見ることで、虫の色や形のふしぎを感じてくれたのではないかと思います。

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大っきなむしかご(蚊帳)の中では、スタッフのお兄さんお姉さんが、虫の持ち方を指南しておりました。
正しい持ち方をすると、かまれることもなく、虫も弱りません。裏を返せば、正しく扱わないと、虫はすぐに傷つき、弱ってしまいます。
「虫が弱ってかわいそう・・・」とのご意見もいただきました。たくさんの虫をたくさんの子どもたちにさわってもらいたい。しかも、できるだけ虫を弱らせずに。スタッフ一同努力はしていますが、なかなか難しいところです。

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虫を介して子どもたちとやりとりしていた高校生、大学生ボランティアの多くは、中学生対象のセミナー「ユース昆虫研究室」の出身者で、虫の扱いに習熟しています。高校生になると、スタッフとして活躍してもらっています。
博物館の研究員よりも、お兄さんお姉さんに対しての方が、子どもたちはもちろん、保護者の方も、いろんな質問がしやすいですね。彼ら彼女ら自身も、子どもたちや保護者の方と会話する中で、さまざまなことを学ばせていただいています。
なお、比較のために導入している一部の外国産を除けば、使った虫はすべて、スタッフが自力で採集したものです。蚊帳の中の虫のほとんどは、博物館のまわりの深田公園産です。「ユース昆虫研究室」や「昆虫サマースクール」の際にも、確保しています。里帰りにあわせて1日、2日だけ応援に来てくれたスタッフもいましたので、そのあたりの経緯をうまく説明できない者がいたかもしれませんね。今後の課題とさせていただきます。

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ご要望ありがとうございます。
さらに多くの種類・・・難しいところです。
 小さな子どもたちにさわってもらうためには、ある程度の大きさがあり、動きがゆったりしていて、丈夫であることが、要件になります。そのような昆虫を、多くの種類、期間に合わせて確保し、よいコンディションで維持することは、そう簡単ではありません(気づいた方がいらっしゃるかもしれませんが、虫たちも、連日勤務だと過労死しますので、交替制となっています!)。来年のスタッフにご期待ください。
会場が狭い/人が多すぎる・・・これも悩ましいところです。
 会期中、何度か入場制限させていただくことがありました。これは事前申込制にすれば解決するのですが、そうなると、ぶらっと来て気軽にたいけんできるというプログラムのよさが変質します。検討事項とさせてください。
IMG_9337.jpg ← 入場制限のとき

ともあれ、たくさんのご来場、ありがとうございました。
虫たちにも、感謝!
来年どのような形で開催できるかわかりませんが、機会がありましたら、またお会いしましょう!

(八木 剛 記)
8月9日(土)から16日(土)までの「むしむしたいけん」、終了しました。
今年も、会期中2,000人近くのたくさんの子どもたちが楽しんでくれました。小さな生き物に触れた経験が、みんなの小さな自信につながっていけばいいなと思います。
キラキラKidsのスナップ写真をお楽しみください。
来場者の声もあわせてごらんください。)

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最後に。昆虫ファッション、ベストドレッサー賞です。
けっこう、いろんなお洋服があるのですね!
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IMG_9359.jpg IMG_9284.jpg テントウムシです。

(八木 剛 記)
今年も「むしむしたいけん」が始まりました!

博物館4階実習室で、10時30分から16時までです。
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部屋の中は、3つのコーナーに分かれています。

まずは、セミやトンボなど、よく飛ぶ虫に触れる「大っきなむしかご」です。
蚊帳の中に入ると、世界が変わりますよ。
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つぎに、あまり飛ばない、カブトムシやクワガタムシに触れるコーナーです。
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もうひとつは、標本を見ながら、ぬり絵やお絵かきができるコーナーです。
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本日のシーンをいくつか。

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すばらしいファッションです。

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蚊帳の中で。

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とってもいい笑顔です。

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取材に来てくださった記者さんも、この表情。

「むしむしたいけん」は、8月9日(土)から、16日(土)まで、連続8日間。
小学3年生以下は、保護者同伴願います。
参加費は一人100円で、同伴の保護者も必要です。

(八木 剛)

夏ですね〜 みなさんの近所では、もうセミが鳴いていますか?
六甲山の南側では、クマゼミがじゃんじゃん鳴いています。
ひとはくの周りでは、7月11日にニイニイゼミの抜け殻を拾い、今日16日、初めて鳴き声を聞きました。
昨日はクマゼミ、今日はアブラゼミの抜け殻が見つかりましたから、鳴き出す日も近いと思います。

さて、ひとはくの大型バス駐車場の周辺は、多様な在来植物で囲われています。
その中に、イタヤカエデが植えてあります。
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2、3日前、この木に、カナブンがたくさん来ていることに気づきました。
よく見ると、シロテンハナムグリも。
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カエデですから「メープルシロップ」でしょうか。甘〜い汁が出ているのでしょうね。 IMG_8463.jpg

夜になって、クワガタムシやカブトムシが来るかどうかは、まだたしかめていません。来たら楽しいですね。

(八木 剛 記)

ヒメボタルっ

2014年7月 2日
季節は7月 今年の後半に入ってきました

 夕べ、近所にヒメボタルを見に行ってきました。光り方がゲンジボタルとは違って、0.5秒くらいの間隔で細かくフラッシュするように輝きます。 八木主任研究員のblogに詳しく書いてあります → http://www.hitohaku.jp/blog/2014/06/post_1889/

 で、私も真似して写真に挑戦しました^^;
 こんな感じに.....画像にノイズが出てて上手な写真ではありませんが、素人の私でも撮影できました!! コンパクトカメラや携帯では無理だと思いますが、一眼レフのようなタイプのものでシャッターを開放にできる機能(バルブ撮影)と三脚があればできます!!

 まだ、しばらくは飛んでいると思いますので、是非挑戦してみてください。くれぐれも、虫刺されやヒル、マムシにはご注意ください(^^)/
生涯学習課 八尾
今年で、第9回になる丹波市山南町の「姫ボタルまつり」(ひとはくも、共催)が、6月28日(土)、7月12日(土)に開催されます。
ヒメボタルは、日本固有の陸生のホタルです。丹波市山南町には、ヒメボタルの生息地が多数あります。


昨夜(2014年6月25日)、「猪名川流域ひめぼたるネットワーク」のみなさんと、山南のヒメボタルを見に行きました。
20時頃からいっせいに湧き出してきて、暗闇の中で多くの個体が同調して光るようすは、とてもすばらしいです。

いっしょに行った伊丹市昆虫館の長島さんは「ホタルの光で山の形がわかりますね」と言ってました。
みなさん、この意味、わかりますか?

ヒメボタルのメスは飛べないため、メスを探して飛ぶオスは地表近くの低空を飛翔します。飛ぶ高さはだいたい決まっているので、地形に沿って飛んでいることになります。ヒメボタルのオスが数十匹いやそれ以上の個体数、0.5秒間隔ほどの黄色いフラッシュ光で同調して光ると、いっせいに光った瞬間を見渡したとき、光の集合が、そこの地形、山の形になる、ということです。

そのようすは、写真ではとても表現できませんが、昨夜の写真をご紹介しておきます。

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この機会に、みなさんも、ぜひいらしてください。

【集合場所】6月28日(土)薬草薬樹公園リフレッシュ館駐車場/7月12日(土)丹波市役所山南支所(やまなみホール)前
【受付時間】午後6時30分~午後8時 順次、現地へ出発
【参加費】中学生以上500円・小学生300円・未就学児以下無料(申込不要)
【注意】当日は靴で参加下さい。
※ ヒメボタルは野生の生き物ですので、当日の気象条件等により見られなかったり数が少ないこともあります。


本件へのお問い合わせは、姫ボタルまつり実行委員会(薬草薬樹公園リフレッシュ館:0795-76-2121)まで。


- - - - - - - - -  もう一つの見どころ!  - - - - - - - - -

ヒメボタルは本州北端から九州南端まで各地に生息していますが、このような「祭り」が継続的に開催されているところは、そんなにありません。


まず、ヒメボタルの生息地を発見するのは簡単ではありません。限られた時期、時刻に、暗い森の中の、地道な調査が必要です。
ヒメボタルが生息していて、かつ、多くの人が安全、快適に観察できる場所となると、一気に限定されます。広々とした明るい空間に、ヒメボタルはあまりいません。
ここまでは物理的な環境条件ですが、さらに重要な条件は、地元のみなさんです。
わかる人にはわかると思いますが、地元の方々の温かい「おもてなし」、しかも継続的に、となると、そんなに簡単なことではありません。

姫ボタルまつりのスタッフの方々のみならず、観察地の近くにいらっしゃる地元のみなさんも、とてもいい雰囲気です。
昨夜も、ヒメボタルを見に来られてる地元の方々に何人もお会いしました。
いい雰囲気は来場者にも伝わりますので、全体の雰囲気がよくなるんですよね・・・

ぜひ、そんな空気を、感じていただければと思います。

(八木 剛 記)

 おしゃれな方!!

2014年6月18日
何気なく歩いてると.....出会う虫




そういえば,去年もここで会った気がする・・・・・・その前の年も!! 
毎年ここにいるのね^^;  まさか同じ個体!!  それはどうでしょう?

なんだかタキシードを着ているようなおしゃれな昆虫です。
出会いたい人は、ひとはくへ来て探してみてください!(^^)!

生涯学習課 八尾
この秋,広島大学で9月13日から開催される日本昆虫学会74回大会で,小中高生ポスター発表を企画しています.
大会から優秀な発表には賞も授与されます.

学校やクラスで,昆虫の研究に取り組んでいるなら,是非,腕試しに発表してみるのは,どうでしょうか.
申し込み方法など,詳細は昆虫学会大会のホームページで確認ください.
http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/insect-eco/admission.html

橋本佳明(自然環境評価研究部)
2階展示室、ひとはく生物多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル〜の「収蔵庫体験ラボ」に展示している昆虫標本を入れ替えました。

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作業中です。

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入れ替え完了。
(入れ替える前は、色とりどりのチョウでした)

テーマは、引き続き、「ひとつずつ、ちがう」です。
私たち一人一人の顔が違うように、昆虫も、二つとして同じ個体はありません。
個性、多様性、ですね。みんなちがって・・・♩

「収蔵庫体験ラボ」には、キャラバン等で活用できる昆虫などの貸し出し標本セットを、収蔵庫のように収納しています。
今回、新たに、タマムシやコガネムシなどの甲虫類の貸し出しセットが、135箱加わりました。標本数として、2,900点あまりです。
昆虫はちょっと苦手・・・という方にも、おやっ?と関心を持ってもらうことを願い、標本の並べ方に、工夫しています。
ぜひごらんになってください。

(八木 剛)

教職員・指導者の方に耳よりセミナー情報♪


 昆虫好きの子どもたちがたくさんいます。これから夏に向けいろいろな昆虫との出会いがあることでしょう。


 そこで、特に学校の先生や環境学習などの指導者の方にオススメのセミナーがあります!!

      【昆虫で学ぶ授業計画を考える】 セミナー番号G01
         http://www.hitohaku.jp/musepub/seminar/?id=2014G01
 上記のURLのページをご覧いただくか、「セミナーガイド2014」の17ページをご覧ください。

 虫好きの先生も、虫がちょっと苦手な先生も、学校の授業や特別活動などで、子どもとともに昆虫にふれあってみませんか?


 お申し込み、お問い合わせは ひとはく 生涯学習課セミナー担当 079-559-2003 まで!!

生涯学習課
中学生限定のセミナー「ユース昆虫研究室」、2013年度の成果展示です。
9名の調査員が、春から秋にかけて、六甲山自然保護センター周辺で昆虫を調べました。
採集した223種、276個体の昆虫標本のほか、生態写真や活動のようすをパネルでご紹介しています。
ぜひごらんください。

会期 2014年4月1日(火)〜8月31日(日)
会場 兵庫県立 六甲山自然保護センター(記念碑台すぐ)
   〒657-0101 神戸市灘区六甲山町北六甲123 TEL 078-891-0616
開館 土日祝 9:30〜16:00/平日 9:30~15:00
休館日 毎週月曜日(ただし、休館日が祝日または振替休日のときはその翌日)
入館料 無料

調査員(受講者) 井上 元、河野岳生、坂本貴海、篠谷遼太、高尾海星、徳田 椋、半井陽大、福井 翔、室谷泰智


2014年度のユース昆虫研究室も、同所で開講します。今年は、夜間調査を増強しております。
虫好きをやめられない中学生は、ここに集合せよ。
自由、仲間、明るい未来が待っています。
→ お申し込みは、こちらのページから。
(! お申し込みの前に、まずはこれまでのようすをごらんください。)

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(八木 剛 記)

秋ですね~
秋は、鳴く虫の季節です。
虫の声を愛でるのは、わが国の文化です。
ちょっと意識を変えて、耳を澄ましてください。
どんな喧噪の街中でも、虫の声が聞こえてきますよ・・・
9月14日(土)、セミナー「鳴く虫キッズ大集合」の3回目を、ひとはくで開催しました。
9月も半ばとなると、さすがに日が短くなりました。
この日の日没は18時08分。
前回(8月17日)、たくさん鳴いていたセミの声はミンミンゼミとツクツクボウシがわずかばかりに。
深田公園は、日没とともに、コオロギたち声がわーっと増えてきました。
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夜の水辺で、何やらさがしています。
 
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アオマツムシを探索中。すぐそこで鳴いてるのになあ~
 
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夜に散歩するだけで、楽しいね!
9月14日、深田公園で鳴き声を聞くことができたのは、つぎの19種でした。
マダラスズ、シバスズ、エンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、モリオカメコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、クマコオロギ、クサヒバリ、スズムシ、マツムシ、アオマツムシ、カネタタキ、カンタン、ヒロバネカンタン、クサキリ、オナガササキリ、ササキリ、セスジツユムシ
深田池のまわりのクズの群落には、「鳴く虫の女王」とも形容される美声の持ち主、カンタンがたくさん鳴いていました。
こんな姿です。
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体長1cm少々の華奢な体が、驚くような美声を奏でます。
だまされたと思って、博物館のホームページから、鳴き声を聞いてみてください
このページにはほかにもいろんな虫の声を紹介しています。
ぜひ、ブックマークを。
ネットは便利ですが、虫の名前がわからないと、なかなか情報にたどりつけませんね。
鳴く虫の聞き分けに挑戦してみよう!という方は、ぜひ、こちらのセミナーを受講ください。ご家族で楽しめますよ。


親と子の鳴く虫の夕べ
10月5日(土)の夕刻、道場南口駅近くのフィールドにて。
ひとはく連携活動グループ「鳴く虫研究会きんひばり」の主催です。
(八木 剛)
8月10日(土)から18日(日)にかけての「むしむしたいけん」では、1,900名を超える方がご来場くださいました。
そのほとんどは、幼児または低学年児童を含むご家族連れでした。

15日から18日の間、ご来場の保護者の方に、無作為にコメントをお願いし、49件のコメントをいただきました。ご協力ありがとうございました。

その中からいくつかをご紹介し、9日間のお礼に代えたいと思います。

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ありがとうございます。
「本物」を集めているのが、博物館のいちばんの特徴ですが、実物資料を将来にわたって継承するという性質上、扱うのは「標本」が中心になってしまいます。
子どもたちが「標本」に関心を示すようになるのは、生きていて、動いている昆虫が好きになり、標本とはどういう状態かが理解できるようになってからだと思います。
こうやって生きた昆虫をたいけんしてくれた子どもたちが増えることで、博物館の標本も、それこそ、生きてくることでしょう。


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ありがとうございます。
そう言っていただけると、来年もがんばろうかな、と思ってしまいます。


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ありがとうございます。
今の子どもたちは、かつてのように、お友だちどうしで気軽に屋外で遊ぶことが、とても難しくなっています。虫とりなんて、いつでもどこでもできたのですが、今どきは、保護者同伴は当然のこと。事前に日程や場所を調整しないといけないような状況ですね。

そう考えると、この場は、親御さんや子どもたちの虫とりを「代行」しているようなものかもしれません。
ほんとは、野外でいっしょに虫とりできればいいのですが、はじめての方にたいけんいただくには、このような場がますます重要になるのかな、と思いました。


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お盆の期間は、帰省の方も多かったです。
東京でも、虫とりはできますし、立派な博物館もありますが、同じようなプログラムはないかもしれませんね。


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みんながみんな、虫をさわれるわけではないですし、そうなる必要もないと思います。
「ぬりえ」のコーナーは、生きた虫をさわるのは苦手な子も、標本をじっくり観察することができるよう、設定しました。
ここでは、「動いてない」ことも、ふしぎですね!


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ご自身は虫をさわったことがない(または苦手な)のに、お子さんは虫が好き、という親御さんも、けっこういらっしゃいました。
そんな方々のお役に立てれば、幸いです。

一つ前の方からもコメントをいただきましたが、「むしむしたいけん」のスタッフの中心は、高校生や大学生でした。彼ら彼女らの多くは、ひとはくのセミナー「ユース昆虫研究室」の卒業生です。現役の中学生も何人か、スタッフ体験として、応援してくれました。
彼ら彼女らは、子どもたちに身近な存在であり、親御さんにとっても、気難しそうな研究員に対してより、はるかに質問もしやすかったと思います。
接客面で不慣れなことも多かったかと思いますが、こういうお言葉をいただけると、彼ら彼女らにも励みになります。

来場者のみなさん、スタッフのみなさん、9日間、ありがとうございました。

(八木 剛)

「むしむしたいけん」は、8月18日(日)で、終了しました。
たくさんのご来場、ありがとうございました。

キラキラKidsの第2弾です。

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ミヤマクワガタを持ってみました。

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お兄ちゃんの標本づくりに、真剣なまなざし。

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1年前のワタシ、その2。
すっかり、有名人だよ。
今日も、長時間、遊んでくれました。

昨年に引き続いて来てくださった方や、会期中、何回も来てくださった方もいらっしゃいました。
来場のみなさんからの声は、またあらためてご紹介したいと思います。

9日間、ありがとうございました。

(八木 剛 記)

「むしむしたいけん」引き続き好調です。
8月18日(日)までですよ。この機会をお見逃しなく。

昨年に引き続き、キラキラKidsのご紹介です!!

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ヘラクレスとツーショットの、はにかみ屋さん。

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ママの表情、Good!!

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セミを2匹、つかまえました!

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ヒラタクワガタを、まじまじ。
なにより、Tシャツが、スバラシイ!!
カブトムシに、ミヤマクワガタ。トリバネはプリアムス、モルフォはヘレナ。ええ選択だと思いますね、デザイン的に。
黒と寒色系だけだと寂しいので、ナナホシテントウを入れてしまうところなど、当方のタペストリーと同じ発想。親近感も湧きます。

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彼のみならず、ファッションセンス抜群のご家族なのでした。

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2ヶ月前にも再会しましたが、また会えて、うれしかったです。

だれだって?

わかりませんか?

バナー(↓)の彼女(右)です!!
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1年経って、ちょっとお姉さんになったよ。

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キラキラな瞳は、まだまだ健在。

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1年前の自分の前で。
さながら、モデル撮影会となりましたが、当のご本人は、この通りの、ブーイングなのでした。

彼女のご家族は、仙台に引っ越しされ、今日は、里がえり。
6月に仙台市で開催した「こども☆ひかりフェスティバルinせんだい」の会場にもご家族で来てくださり、お互い、びっくりしました! ひとはくにも来てくれて、とっても、うれしいです。
つぎの再会は、また、仙台かな。

(八木 剛 記)



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8月10日からの「むしむしたいけん」3日目になりました。

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今日は、200人以上の方が、楽しまれました。

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「魔法のスタンプ」を押してもらって、当日は、何度でも再入場いただけます。

そのためでもありますが、お昼休みのあと、午後1時半から3時頃、かなり混雑します。
混雑が激しくなる場合、来場のみなさまへのていねいなご対応、ならびに、虫さんへの優しい対応のため、
ご入場をお待ちいただくことがあります。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


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「本日のメニュー」は、ホワイトボードで、おたしかめください。
登場する虫は、日々、変わりますよ。
というのも・・・

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部屋の片付けが終わった夕方。
高校生大学生のお兄さん、お姉さんたちが、明日のために、虫さんをつかまえています。

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つかまえた虫さんは、傷まないように、1匹ずつ袋に入れ、涼しいところに保管します。

こうやって、みなさんをお迎えしております。

「むしむしたいけん」は、博物館4階 実習室で、18日(日)まで。
この機会に、ぜひ、いろんな虫に触れてみてください。
お兄さんお姉さんが、虫のさわり方を、優しく教えてくれますよ。


※ 小学3年生以下のお子さんは、保護者同伴で入場ください。
※ 参加費はお一人100円です(2歳以上。保護者の方も)。
ご協力よろしくお願いします。

(八木 剛 記)
むしむしたいけん、初日。160名を超える参加者がありました。

今年の「むしむしたいけん」は、実習室で開催しています。
8月18日(日)まで、連続9日間、毎日10時~16時までです。

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今年は、参加費として、2歳以上のお一人につき(大人も)、100円いただいています。
また、小学3年生以下のお子さまには、必ず、保護者の方が同伴ください。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

入口の青い光は、ブラックライト。
ブラックライトで光る再入場スタンプを押せば、何度でも自由に出入りできます。


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蚊帳の中では、トンボやセミなど、よく飛ぶ虫にさわって遊べます。

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さまざまな標本を見ながら、ぬり絵やお絵描きができます。

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毎日、午後1時半から3時の間、標本づくりの実演を行います。
この日の演者は、小学5年生の永田雄士くんでした。
ハチ北高原昆虫サマースクールでつかまえた、たくさんの昆虫をじっくり標本にしました。
なかなかの腕前です。

ひとはく連携活動グループrun♪ run♪ plazaのブログもあわせてご参照ください。

(八木 剛 記)

講演会と昆虫たいけん
ムシのお話 5つ星レストラン:春の献立

と題した、ふしぎなイベントが、神戸大学で行われます。

大学って、どんなところ?
昆虫の研究って、どんなの?
専門家って、どんな人?

そんな疑問を持ってる、虫好きのキミ、来てみてください。

各地から、昆虫学の著名な大学の先生がやってきて、昆虫のふしぎなお話をします。超豪華メニューです。
豪華すぎて疲れたときは、生きた昆虫に触れたり、蚊帳で遊んだり、たいけんもできます。大学で虫とりをするという機会も、あまりないですよー
突然変異で11本脚になったクワガタムシの標本も展示されるそうです。
ひとはくからは、オオスズメバチの巨大模型、出動いたします!

ムシのお話5つ星 ← このチラシをダウンロードする。

日時 2013年5月6日(月・祝)10:00~17:00
会場 神戸大学 瀧川記念学術交流会館(文・理・農キャンパス)
参加費無料です。申込不要です。
小学生に来てほしいです。が、どなたでも参加できます。

〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1 神戸大学農学部
● 阪急神戸線「六甲」駅から徒歩15分
● 神戸市バス36系統「神大文理農学部前」下車。徒歩数分。
● 当日は、特別に、文理農キャンパス内に駐車できますが、なるべく、公共交通機関をご利用ください。

共催:神戸大学農学部昆虫科学グループ・兵庫県立人と自然の博物館

(八木 剛@自然環境評価研究部)

明石公園の昆虫展

2013年3月 8日
ひとはくのセミナー「ユース昆虫研究室」では、昆虫の好きな中学生たちが、毎月、昆虫を採集したり、標本をつくったり、といった活動をしています。
2011年、2012年の2年間、中学生の調査員たちは、兵庫県立明石公園の昆虫を調べました。このたび、みんなでつくった標本や解説パネル、生態写真を展示し、その成果をご紹介いたします。ぜひご覧ください。
会期 2013年3月20日(水祝)~31日(日)
3月20日はみんなで設営作業をしていますが、そのようすもご覧いただけます。
会場 明石市立文化博物館 小展示室 <ひとはくではありません!>
明石市上ノ丸2丁目13-1 TEL: 078-918-5400
※ 博物館所定の観覧料が必要です
presented by ユース昆虫研究室2011・2012
調査員(受講者) 井上 元・江田信之介・小川哲矢・坂本貴海・菅澤祥史・高尾海星・高橋奏太・多田実央・中谷朱里・長谷川千紘・藤田将門・牧田 習・松井颯汰・溝手 舜・望月沙綾・矢部清隆
アシスタント 安達誠文・中瀬大地・前田 慈・前田 慧・森野光太郎(ひとはく連携活動グループ テネラル)
講師 一井弘行(明石市立文化博物館)・八木 剛(兵庫県立人と自然の博物館)
2013年度のユース昆虫研究室は、六甲山上にある、兵庫県立六甲山自然保護センターを会場として実施します。くわしい内容や日程は、こちらから。
(ユース昆虫研究室は、中学生限定です。小学生には、昆虫サマースクール、鳴く虫キッズ大集合!をご用意しています。高校生以上の方には、ひとはく展示課むし係をご用意しています。)
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(八木 剛@自然・環境評価研究部)

 30代の後半、(有)栗林自然科学写真研究所で昆虫生態アドバイザーをしていた。気ままに突然出掛ける栗林さんにいつも同行する(写真1)。出掛けないときは、長い、暇な待機の時間がある。まとまった仕事は無理、いつでもすぐに中止できる昆虫の観察などが向いている。とくに、自分から勝手に音声情報流し続ける鳴く虫・・・その本体を突き止める仕事がぴったりだった。待機の時間をそのまま使える。いつでもストップ、いつでも開始。これで鳴く虫の本体を次々と明らかにしていく。私の聞き分け能力は暇な待機の時間に育てられた。

 

 

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写真1:虫の目カメラで撮影した栗林さんとオオカマキリ(栗林慧撮影)。

 

私の聞き分け能力獲得法は、暇な待機の時間をふんだんに使い、忙しい人にはまったく不向きだ。まず、単独で離れて鳴いている一匹に着目する。二方向から聞いて、大体の鳴いている位置を予測し、鳴き止むまで少しずつ接近する。鳴き止んだら、再び鳴くまで立ち止まって待つ。気配を消してじっと待てば、必ず再び鳴き出す。鳴き出したら、また接近。この繰り返しだ。一時間も経つと、虫の姿が見えるところまで接近できる。その時まで、その鳴く虫の鳴き声をたっぷり聞いている。「この虫が鳴いていたのか!」・・・声と姿が一致した感動は独り占めである。長い集中した時間はその鳴き声を脳に定着させ、忘れることはない。覚える努力はいっさい不必要。声と姿の一致の感動を味わいつつ、三年も経つと、約40種の鳴く虫を聞き分ける能力が手に入っていた。

毎年その季節になると、聞き覚えのある鳴き声が脳に直接飛び込んでくる。鳴いている姿も脳裏に浮かぶ。10種近くの鳴く虫が同時に鳴いていても、一匹一匹確認していくことができる。鳴いている音の高さは多様で紛らわしいものはない。例外は大正時代からの外来種アオマツムシ(写真2)。鳴き声の高さは、クサヒバリ(写真3)とほぼ同じで、同時に鳴くと、クサヒバリの声はほとんど聞こえない。カネタタキ(写真4)も高さが近く、アオマツムシの大声集団に負けてしまう。アオマツムシがいなければ、カネタタキとクサヒバリの共存は鳴き方の違いから成立する。 

 

 

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写真2:都市部の街路樹で大声で鳴くオアマツムシ(高田要撮影)

 

 

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写真3:庭の潅木で鳴くクサヒバリ。声はアオマツムシにかき消される(河井典子撮影)

 

 

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写真4:垣根や庭の潅木で、チンチンチン・・・と鳴くカネタタキ(河井典子撮影)

 

                       大谷 剛(自然・環境マネジメント研究部)

 

 

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