ひとはくの中瀬館長が令和2年度(第14回)「みどりの学術賞」を受賞することが決まりました
【2020.10.16 更新】 令和2年(第14回) みどりの学術賞 受賞記念イベント 詳しくはこちらをご覧ください。(※日本科学未来館のページへ移動します) 【開催概要】 1 日時 令和2年11月7日(土)14時30分~15時30分 2 場所 YouTube Live(Miraikan Channel)によるインターネット放送 ※ご視聴はこちら ※イベント終了後は、録画されたものをアーカイブとして視聴することができます。 3 参加費 無料 4 主催 日本科学未来館、兵庫県立人と自然の博物館、内閣府(みどりの学術賞及び式典担当室) |
【2020.10.2 更新】 中瀬館長の「みどりの学術賞」受賞にかかる授与等について 兵庫県立人と自然の博物館中瀬勲館長の、令和2年度(第14回)「みどりの学術賞」の受賞については、本年3月16日に内閣府において決定されたところです。 例年ですと、みどりの月間(4月15日~5月14日)に開催される「みどりの式典」において、天皇皇后両陛下ご臨席の下、内閣総理大臣から授与されますが、今年度においては、新型コロナウイルスの状況から式典が中止となり、別の授与の機会について検討された結果、内閣府からこの度以下の日程で授与される旨連絡がありましたのでお知らせします。 1 授与の日時 令和2年10月6日(火)14時00分 2 授与の場所 兵庫県立人と自然の博物館 3 伝達者 内閣府 大臣官房総務課 みどりの学術賞及び式典担当室 室長 4 受賞記念イベント この度の受賞を記念し、内閣府、日本科学未来館、県立人と自然の博物館の共催により、以下の記念イベント(トークイベント)を開催します。 (1) 日時:令和2年11月7日(土)14時30分~15時30分 (2) 実施方法:オンラインでの配信 (3) 概要:「みどりでつくる、人とまち」 各地域の自然の特徴を知ることを通して学ぶ、身近なみどりの特徴とその重要性や、災害とみどりの関係を通して学ぶ、普遍的なみどりの価値や生物とみどりの関わりについて (4) イベント詳細:https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202011071605.html (※配信のアドレスもこちらから) (参考)関連ホームページ ・内閣府:https://www.cao.go.jp/midorisho/houdo/houdo200908.html ・日本科学未来館:https://www.miraikan.jst.go.jp/news/general/202009081544.html |
本館の中瀬勲館長が、「災害復興や多自然居住地域創生のためのみどりを通じたコミュニティ形成に関わる理論の構築とその実践」に関する功績により、下記のように令和2年度(第14回)『みどりの学術賞』を受賞することに決まりましたので、ご報告します。
1 受賞理由
「災害復興や多自然居住地域創生のためのみどりを通じたコミュニティ形成に関わる理論の構築とその実践」に関する功績
2 認められた功績
このたび受賞に値すると認められた功績は、「阪神・淡路大震災からの復旧・復興課程におけるみどりを通じたコミュニティ形成」、「多自然居住地域における計画策定や多様な主体が参画する組織づくりと運営」を通じて、みどりを通じたコミュニティ形成にかかわる理論の構築とその実践を通じ、みどりに関わる学術研究の推進とその成果の普及に大きく貢献された点です。
○ 阪神・淡路大震災からの復旧・復興課程におけるみどりを通じたコミュニティ形成 ○
みどりの保全整備やまちづくりへの多様な主体の参画に関する理論について1960~70 年代のアメリカにおいて開発された理論や手法を、我が国の社会に適した形に再構築を行い、阪神・淡路大震災後の現場でのワークショップ等を通じて、官民協働による復興の先導的役割を果たされました。震災後のみどりに関する調査を指揮し、公園緑地の防災機能や植栽の役割を検証されるとともに、みどりを通じて被災者を元気づける「阪神グリーンネット」の実質的なリーダーとして、行政・学識・コンサルタント・市民グループなど多様な主体が参画するネットワークとコミュニティ形成に取り組まれました。
○ 多自然居住地域における計画策定や多様な主体が参画する組織づくりと運営 ○
我が国の国土政策の柱の1つである多自然居住地域の創生について、兵庫県を舞台に全国に先駆けて実践されました。多自然居住の推進に関わる学術的・実践的拠点である「兵庫県立人と自然の博物館」において、博物館活動の牽引役を担われるとともに、多自然居住による地方創生の先駆事例である「丹波の森構想」の計画策定や、「県立コウノトリの郷公園」「北はりま田園空間博物館」などの多様な主体が参画する組織づくりや運営について、中心的な役割を担ってこられました。
このように、自然災害からの復興における地域再生や多自然型居住地域の創生を推進する上で不可欠な、みどりを通じたコミュニティ形成にかかわる理論の構築とその実践を通じて、みどりに関わる学術研究の推進とその成果を広く普及啓発されたことについて、高い評価をいただき、受賞するに至りました。
震災後の仮設住宅でのミニ菜園づくり 丹波の森公苑における自生種の植付準備
3 参考
○ みどりの学術賞とは ○
国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に授与する賞。詳しくは、内閣府のホームページをご覧ください。
内閣府へリンク >> 令和2年(第14回)「みどりの学術賞」受賞者の決定について