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私たちが身近で飲んでいるコーヒー、今回のセミナーでは自家焙煎を体験しながらコーヒーについて学ぶセミナーです。

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まずはコーヒーについての講義。「コーヒー豆」と呼んでいますが、実は果実の種子なんです。
次は作業に入ります。カビ豆がないか選別、そしてフライパンで煎ります。

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どのくらいの時間、煎ればよいのか? 
答えは、今日のセミナーの「題」、五感で感じるにヒントがありましたね。

いい感じに煎った豆を、冷まして、挽く作業に入ります。

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挽いた豆にお湯を注いでコーヒーの完成。

同じ豆なのに、ちょっとずつ味が違いますね。おいしくいただくことができました。

今回の体験では、コーヒーを煎って、挽いて、入れて、飲んで、と4回楽しめました。


さて、自家焙煎の体験はここまで、ここからはコーヒーの生産国や品種、農産物流通、生物多様性等について関心や理解を深めます。
今日焙煎したコーヒー豆の値段は、研究員から紹介がありました。
そして、生産者が受け取る金額の低さに一同びっくり。
そこから起こる問題も深刻です。

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また、コーヒーが栽培できる地域は地球上でも限られています。(コーヒーベルト)
年間に日射量が多いけど標高が高くて暑くなりすぎないところです。
そこは、生物多様性の宝庫でもあります。
こういった場所で大規模に森林を伐採してコーヒーだけが単一栽培され、環境に対して様々な影響が出ているのです。


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近年になって持続可能な取り組みはどうあるべきかを考え、アグロフォレストリーという森林の中でコーヒーを栽培する技術が普及し始めました。
また、抽出を終えたコーヒー豆の殻についても資源の再利用が進められています。
生分解性樹脂で固めて種苗ポットにして森に還す技術が紹介されました。
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コーヒーを飲むときに、今日のセミナーを思い出してくださいね。

参加されたみなさまの感想など

・おいしくコーヒーをいただくことができました。

・いい香りがして、楽しかった。

・同じ豆を焙煎したのに、こんなに味が違うなんて、奥が深い!

・何気なく飲んでいたコーヒー、多くの問題があることがわかりました。

◎衛藤研究員より

今回も五感をフルに使って焙煎に挑戦してもらいました。

人にも自然にも家計にもやさしい自家焙煎を始められる方が一人でも増えますことを願って。eto_circle.png

 

 

 

◎三橋研究員より

コーヒーは確かに美味しいですが、世界中で飲まれるようになって、環境に対するインパクトも無視できないものになっています。
持続可能な形での栽培が期待されるほか、大量に廃棄されるコーヒー豆殻の利用法をみなさん考えてみてください。

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(文責 生涯学習課  ※この記事に関するお問い合わせは、生涯学習課までお願いします。)

ひとはくの周辺(深田公園)には、
いろんな植物が植えられています。

エントランスホールの近くに
カエデ類のイタヤカエデ
(ムクロジ科)があります。


※画像をクリックすると、
写真が拡大するものがあります。

s-251009 itayakaede IMG_7619.jpg










▲10月中旬のイタヤカエデの枝葉


9月下旬、このイタヤカエデの枝に
オオスズメバチ(スズメバチ科)が
複数個体 来ているのに気が付いて
観察を はじめました。


これまでの様子は、下記のブログ記事を
ご覧ください。

<以前のブログ記事1>
貸し切り!喫茶「イタヤカエデ」枝店 の お客さん
2025年9月29日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/09/post_3342/

<以前のブログ記事2>
喫茶「イタヤカエデ」の別の枝店での 黒っぽい お客さん?
2025年10月18日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/10/post_3351/

<以前のブログ記事3>
喫茶「イタヤカエデ」の 別の枝店での 白っぽい お客さん? いや、黒い お客さんも?
2025年10月18日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/10/post_3352/


今回もオオスズメバチが来ている
イタヤカエデに関する、さらに
つづきの記事です。

イタヤカエデの枝に「枝1号」、
「枝2号」、「枝3号」と それぞれ
呼んで観察しています。どの枝も
はじめオオスズメバチが 数mmの
穴を開け 樹液を吸っていました。

観察を はじめてから1週間が経つと
どの枝もオオスズメバチの数が
だんだん 少なくなってきました。

10月上旬のある日の午後、喫茶
「イタヤカエデ」の それぞれの
枝(喫茶の枝店(してん))に常連の
お客さんであるオオスズメバチが
来ていました。


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▲「枝1号」店 の お客さん(オオスズメバチ)



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▲「枝2号」店 の お客さん(オオスズメバチ)



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▲「枝3号」店 の お客さん(オオスズメバチ)


上記と同じ日の午前中、
「枝2号」店に、キタテハ
(タテハチョウ科)の
秋型のメスがいるのに
気が付きました。

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▲「枝2号」店 の お客さん(キタテハ)
(右側の写真は拡大)

ちなみに、
キタテハは、翅の裏側にキャプテン
マーク?の「C」の字が見えますよ
(向きによっては「C」に
見えないが・・・)。

しばらく観察していると、
オオスズメバチが キタテハの
近くに飛んできました。

s-251008 oosuzumebachi to kitateha ga itayakaede no eda C ni iru (PM) IMG_7190 copy.jpg
  












▲「枝2号」店に来たオオスズメバチと
先客の キタテハ

キタテハは、閉じてた翅を
開いたり、閉じたりしています
(「私も黄色と黒色の模様よ」
と、言わんばかりに翅の
表側を見せてきます?)。

ちなみに、
翅を開くと、秋型のメスは、
(表側に)黄色っぽい山吹色?と
黒色の模様がキレイです。


s-251008 oosuzumebachi to kitateha ga itayakaede no eda C ni iru (PM) IMG_7196 copy.jpg











▲「枝2号」店にいる、翅を開いた
キタテハ と オオスズメバチ


しばらくすると、オオスズメバチが
どこかへ飛んで行きました。

ちなみに、次の日の午前中にも、
「枝2号」店の 黄色い お客さん?
としてキタテハが来ていましたよ。

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▲「枝2号」店に、次の日にも
来ていた黄色いお客さん(キタテハ)

ちなみに、
オオスズメバチも黄色と黒色の模様
ですから、キタテハと同じ
黄色っぽい お客さん ですね。

ちなみに、
今回も運よく写真が撮れました
(今回は、「ちなみに、」を多用
しました)。

皆さんも 周辺の環境で生きもの の
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘







本日のフロアスタッフとあそぼうは甲虫ソーマトロープでした♪

sDSC02252.jpg

ソーマトロープとは
表と裏に絵を描いた円盤(えんばん)を、素早く回すことにより
1枚の絵に見えるおもちゃのことです!

まずは甲虫クイズに答えてみよう!

カブトムシはどこにすんでるのかな?。。。
答えは森の中だよ!☆彡みんなは何問正解できたかな?(^^)/

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答えがすべて分かったら
甲虫とその甲虫がすんでいる場所を組み合わせてみよう♪

ちょっと甲虫に詳しくなれたかな?☆彡

最後はみんなでくるくる円盤(えんばん)を回して遊んだよ!
2枚の絵が1枚の絵に見えるなんてとってもふしぎだね!

sDSC02262.jpg

ぜひ、本館2階展示室の甲虫展(←ここをクリック)で今日作った甲虫を探して見てね(*^-^*)
ご参加ありがとうございました!

フロアスタッフ

人と自然の博物館では、生物多様性の保全を目指し、野生植物を対象としたジーンバンク事業を実施しています。
この事業の実施を支える中核の施設が「ジーンファーム」です。
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兵庫県は南北海に面していますが、自然の海岸は減ってきています。
写真にある野生のウンランは、研究員の調査では県内わずか10程度しかなかったそうです。
特に太平洋側では人工海岸が増え、たくさんあった海浜植物も絶滅の危機に瀕しているとのこと。
今日のセミナーでは、遺伝子のことや生物多様性には遺伝的多様性が大切であることや自然再生の問題点などを学びながら、兵庫県内産の絶滅危惧種を中心に生育域外保全を行っているジーンファームを見学していただきます。

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この施設は、温室・冷室・遮光ハウス・ガラス室・ミスト室などそれぞれの植物が生育していた環境に近い形で育てられるように設備が整えられてます。
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各部屋で育てられている代表的なものについて、研究員が説明していきました。
人と自然の博物館では、このジーンファームで兵庫県産だけで250種以上の植物を栽培・育成・増殖に取り組んでいます。

◎参加したみなさまの感想など
・ひとはくの植物観察のセミナーにも参加しています。
・今日は、ジーンファームを見ることができてよかったです。・絶滅危惧種を守るための活動の一端を知ることができました。

◎中濵主任研究員より
小雨の降る中でしたが、ジーンファームではたくさんの花が咲いていました。
nakahama_circle.png参加者の皆様に多様な花の姿を楽しんでいただけて何よりでした。

(文責 生涯学習課  ※この記事に関するお問い合わせは、生涯学習課までお願いします。)



ひとはくの周辺(深田公園)には、
様々な植物が植えられていています。

イタヤカエデ(ムクロジ科)という
カエデの仲間がエントランスホールの
近くにあります。

※画像をクリックすると、
写真が拡大するものがあります。

s-251007 itayakaede (AM) IMG_6860.jpg










▲10月上旬のイタヤカエデの枝葉


9月下旬に、このイタヤカエデの
ある枝にオオスズメバチ
(スズメバチ科)が複数個体
来ているのに気が付いて
観察していました。


その様子は、下記のブログ記事を
ご覧ください。

<以前のブログ記事1>
貸し切り!喫茶「イタヤカエデ」枝店 の お客さん
2025年9月29日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/09/post_3342/

また、その後のつづきの関連の記事として、
下記もあります。よかったら ご覧ください。

<以前のブログ記事2>
喫茶「イタヤカエデ」の別の枝店での 黒っぽい お客さん?
2025年10月18日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/10/post_3351/

今回もオオスズメバチが来ている
イタヤカエデに関する、さらに
つづきの記事です。


10月初旬まで集中して
オオスズメバチ数匹が来ていた
イタヤカエデのある枝(以下、
「枝1号」と呼びます)が
ありました。

それとは別の枝が 2枝(これらを
「枝2号」、「枝3号」とそれぞれ
呼びます)で、その後
オオスズメバチが数mmの穴
を開け 樹液を吸っているのを
確認しました。

観察をはじめてから1週間が経つと
どの枝もオオスズメバチの数が
だんだん 少なくなってきました。


10月上旬のある日(午前)に、
「枝2号」に来ているオオスズメバチを
しばらく観察していると・・・、

白っぽい色の翅(裏側)をもつ
ウラギンシジミ(シジミチョウ科)が
樹液を吸っているオオスズメバチに
近づいて来ました。

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▲オオスズメバチに近づく
ウラギンシジミ


ウラギンシジミがオオスズメバチに
近づいて ちょっかい を 出している?
ように見えました。

s-251007 oosuzumebachi to uraginnshijimi  ga itayakaede no eda C ni iru  (AM) IMG_6867.jpg










▲オオスズメバチの体に触れるくらい
近くに寄ってきたウラギンシジミ


オオスズメバチは追い払うような
仕草(翅や脚などを動かしている)
をしていました。

ウラギンシジミは、「枝2号」で
樹液を吸っているオオスズメバチの
近くに一旦止まったように見えた
のですが(翅の裏が白旗を振って
いるように見えて、まるで
降参?して・・・)、
すぐに飛んで・・・


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▲オオスズメバチの近くに
いるウラギンシジミ


オオスズメバチがいない「枝3号」に
移動して止まりました。


s-251007 uraginnshijimi ga itayakaede no eda B ni iru (AM) IMG_6909.jpg










▲「枝3号」に止まっている
ウラギンシジミ


撮影しているときには
分からなかったのですが、
あとで写真を拡大して見ると・・・

ウラギンシジミが止まった
ところには、なんと、アリ類が
10匹くらい いました。

どうやら樹液が乾燥して
固まった?ように見える
白っぽいものに
アリ類が集まっていた
ようです。

ウラギンシジミは、そこに
口吻(こうふん=チョウ類の
ストロー状の口)を使って
吸えたのかな?

s-251007 uraginnshijimi ga itayakaede no eda B ni iru (AM) IMG_6906 copy.jpg251007 uraginnshijimi to arirui ga itayakaede no eda B ni iru (AM) IMG_6906 copy2.jpg











▲「枝3号」にいるウラギンシジミ
とアリ類(右側の写真は拡大)


それからしばらくして、飛び立ち
イタヤカエデ周辺の上空を
旋回して、どこかへ
行ってしまいました。

今回、オオスズメバチと
ウラギンシジミ(白っぽい
お客さん?)の攻防?
そしてアリ類(黒いお客さん?)
が集まっているのを
運よく写真に撮ることが
できました。


皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘
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