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地球上に生息している生き物は、約200万種といわれています。
その中の約4分の128%)が甲虫で、カブトムシやクワガタ、愛らしいテントウムシや輝くタマムシなども甲虫の仲間で、私たちにとって古くから親しまれている昆虫です。
今日のギャラリートークでは、この企画展を担当した山田研究員が、この企画展の展示を見ながら、甲虫の「すごい世界」を紹介しました。

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ひとはくに収蔵しているたくさんの標本の一部が、企画展で展示されています。
今回の展示は、「たくみなくらし」「多様なすみか」「見た目がすごい」「兵庫の甲虫」「珠玉の寄贈コレクション」など10のコーナーに分かれています。
一つ一つを説明していると、時間がいくらあっても足りませんね。

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甲虫は、硬い前ばねを持つことで、体全体が硬い外皮におおわれるようになっています。
そのことによって様々な環境に適応することができ、今の繁栄につながったと考えられています。

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とくに、「見た目がすごい」のところでは、「どうしてこの色?、この形?、このサイズ?」など、それらの理由の説明がありました。

また、ひとはくに寄贈いただいた標本が「珠玉の寄贈コレクション」として、展示してあります。
今後、入れ替えも計画されているようです。

 

今回のギャラリートークは、予定時間をオーバーして、熱い解説が続きました。
熱心にメモを取っている子どもたちもいましたね。
終了後も研究員に質問する姿が見られました。


この企画展は、令和8112日まで実施されています。

みなさま、ぜひ甲虫たちのすごい世界をご覧ください。

 

◎参加したみなさまのコメント

・たくさんのムシがいてすごかった。

・わからない虫の調べ方を教えてもらいました。

・今飼っている虫の飼育方法を尋ねました。自然の環境に近いことが必要だとわかりました。

・展示にある「まめ知識」がおもしろかった。

・先生の話が楽しかった。

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◎山田主任研究員より

最後まで熱心に聞いていただきありがとうございました。
会期終了までまだまだ長いので、あと何回か展示解説を行いたいと思います。

(文責 生涯学習課 ※この記事に関するお問い合わせは、生涯学習課までお願いします。)


本日8/17(日)ははかせと学ぼう!「妖怪盆おどり!」を行いました。
今年もこの季節がやってまいりました(^^♪ 

 
妖怪はかせ☆大平研究員の妖怪〇×クイズからスタート!
いくつ正解できたかな?

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カッパ天狗キツネのお面をつくります。おもしろいお面、かわいいお面、みんな上手です♪

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はかせに振り付けを教えてもらって、一生懸命つくったお面をつけて、
おとうさんもおかあさんも一緒に盆踊り!楽しいね(^^♪
大平研究員&すぎカッパさん!ありがとうございました~♪

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最後はみんなでいっしょに記念撮影です!
ご参加いただいたみなさんありがとうございました。

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来週8/23(土)のフロアスタッフと遊ぼう♪は「ひまわりペーパークイリング」です。
ぜひ、ひとはくへお越しください☆

フロアスタッフ一同

ザクロの身体計測

2025年8月14日
ひとはくに隣接する深田公園には、
いろいろな木が植えられています。


ザクロ(ミソハギ科)の果実が
大きくなってきましたよ。
表面の色が だんだん赤みを
帯びてきました。

画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

250807 zakuro no wakai  kajitsu s-IMG_6998copy.jpg











▲大きくなってきたザクロの若い果実
(2025年8月7日撮影)


このザクロの木について身体計測
(様々な部位を測定)をしてみました。

地面から高さ1.3mの高さで幹の直径を
測ります。これを胸高直径(DBH;cm)と
いいます。また幹の高さ(H;m)も
測ります。

このザクロの木は、
幹3本が同じ株から出ていますので、
それぞれ別々(幹の太いものから順に
①、②、③と呼ぶ)に測ります。

それから、それぞれの幹の枝に
ついている若い果実の数も
数えます。

250807 zakuro no kabudachi 3hon s-IMG_7000.jpg











▲ザクロの3本(中央)の幹
(2025年8月7日撮影)



250807 zakuro no DBH s-IMG_6978.jpg










▲幹の太さ(DBH)を測定
している様子
(2025年8月7日撮影)


<測定結果>

 胸高直径  高さ   果実数
 (DBH;cm)(H;m)
 3.5   3.1    12
②  3.0   2.5    1
③  1.5     2.9      3

3つの幹についていた果実の
数の合計は、16個でした
(2025年8月7日時)。

これらの果実の中で、最も
大きかったものの球形部分の
直径は、約6㎝でした。また、
宿存しているガク片の長さ
約2.5㎝でした。


ザクロのその他の特徴として・・・、

本年の枝は、四陵がある(断面が四角っぽい)。

250808 zakuro no honnnenn no eda  s-IMGP0059.jpg









▲今年の枝先(2025年8月8日撮影)



短い枝のことを短枝(たんし)と
いいます。ザクロの短枝は針状と
なります。

250808 zakuro no tannshi ha toge s-IMG_7116.jpg










▲針みたいな短枝(2025年8月8日撮影)


今日は果実が1個も落ちていませんでした
(落ちがありません?)。

果実はだんだん大きく重くなり
枝が曲がって、下方へたれて
きています。

250813 zakuro no wakai kajitu s-IMG_8757.jpg










▲果実の重みで? 枝が
たれてきているザクロ
(2025年8月13日撮影)

ここで一句、

実(みの)るほど
頭(こうべ)をたれる
石榴(ザクロ)かな

作者不明(アレンジ?kodate)


果実が熟するのが楽しみです。

皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。


よかったら、
ザクロについての関連ブログ
(下記)も見てください。

3~1本 たりないよー
2025年8月11日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/31/


              研究員 小舘

博物館に展示してある標本は、基本的にはさわることができません。
自然史博物館において、さわることのできる標本があるところはそれほど多くはないのです。

今回のセミナーでは、大阪府立千里高等学校のみなさんに、プラスティックの中に標本を閉じ込めて作成する「封入標本の作り方」のセミナーを受講いただきました。

封入標本は、手に取ってさわることができることで、生き物をより身近に、しっかり観察することができます。

まずは、容器に不飽和ポリエステル樹脂の溶液を半分くらい入れます。
IMG_5180圧.JPG


 

 

 

 





固まるのに時間がかかるので、大セミナー室で、封入標本の必要性、使われる樹脂の種類や、その分子構造、用途など基本的なことを学びました。
そして、実際の標本を見て、作成方法を学びました。

 

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昼休みを挟んで、封入するものを選びます。
公園で花や虫を取ってきた生徒もいましたね。
ただし、封入には完全に乾燥することが必要なため、シリカゲルに埋めてレンチンで乾燥などの手間が必要です。
今回は、中に入れるものを博物館でいくつかサンプルを準備しました。

固まった一層目の上に、標本となる虫や花、魚を置きます。
樹脂をかけて、標本を固定、そして、3層目、全体が樹脂で覆われるように、かけて仕上げます。
乾くまで時間がかかるので、今日はここまでとなりました。

 

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 生徒たちの手元に、まもなく世界に一つだけの「封入標本」が届くでしょう。


◎参加した生徒の感想など

・セミナーが楽しかった。

・このような経験はしたことがなかったので、とてもおもしろかった。

・樹脂や研磨の技術など、あらためて日本の技術力の高さ知ることができました。

・ひとはくの展示がすごかった。

・虫が好きなので、実際にたくさんの標本を見ることができてよかった。

 

◎三橋主任研究員より

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一見すると生物の授業のように思えますが、実は化学、物理、美術、社会などと繋がっています。
日本の産業や工業技術のことは、なかなか高校では習わないので、普段の教科学習が実は社会と
繋がっていることに気づいてもらえて良かったです。


(文責 生涯学習課  ※この記事に関するお問い合わせは、生涯学習課までお願いします。)

ひとはくに隣接する深田公園の
緑道沿いには、並木のように
ケヤキ(ニレ科)が
植えられています。

クリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250812 keyaki no namikimichi IMG_8307.jpg










▲緑道沿いのケヤキの高木
(2025年8月12日撮影)

ケヤキの幹に、この時期、
クマゼミ(セミ科)や
アブラゼミ(セミ科)が
よく止まっています。

それらのセミ類は、口吻
(こうふん:ストローの
ような口)で樹液を
吸っています。

s-250812 aburazemi ga  jyueki wo sutte iru IMG_8602copy.jpg











▲ケヤキの幹に口吻を刺し込んで
樹液を吸っているアブラゼミ


s-250812 kumazemi ga  jyueki wo sutte iru IMG_8578copy.jpg











▲ケヤキの幹に口吻を刺し込んで
樹液を吸っているクマゼミ(♂)


8月12日の昼に、ケヤキの
細い枝に止まっていた
クマゼミを見つけました
(細い枝だったので気に
なりました)。

よく見ると、口吻は枝に
刺さっていません。

樹液を吸っていないのに
そこに留まっていました。

s-250812 kumazemi ga tamago  wo unnde iru IMG_8551copy1.jpgs-250812 kumazemi ga tamago  wo unnde iru IMG_8564.jpg











▲ケヤキの細い枝に
止まっていたクマゼミ



クマゼミが止まっている枝を
(横から)よく見ると、規則正しく
2~3㎜ほどの長さ(幅は約1.5mm)
で樹皮が(複数が並んで)
めくれているようです。

そのめくれた樹皮(一番新しいもの)
の中に、クマゼミの腹の下方部から
でている黒っぽい棒状のものが
刺さっています。

s-250812 kumazemi ga tamago  wo unnde iru IMG_8551copy2.jpg











▲クマゼミの腹の下方部から
でている黒っぽい棒状のもの

どうやら、このクマゼミは、
メスで、産卵をしていた
ようです(黒っぽい棒状の
ものが産卵管)。
ケヤキの細い枝の樹皮を
産卵管でめくって卵を
産みつけるているのです。

クマゼミが産卵した枝の
太さや、産卵箇所の数などを
測定してみました(ちなみに、
このケヤキの枝は、枯れて
いました)。

s-250812 kumazemi ga tamago wo unnda keyaki no shinda eda (5 mm)IMGP0092copy.jpg











▲クマゼミが産卵した
ケヤキの枯れた細い枝
(ものさしの1目盛りが0.1㎝)

太さ(直径)は 約 0.5cmでした。

産卵箇所(樹皮がめくれている
ところ)は、(真正面から見ると)
規則正しくほぼ二列に?
並んでいます。

つまり、(二列になるように?)
順番に(左右に)ずらしながら
産卵しているように見えます。

連続して産卵している箇所の
範囲(枝の長さ)と、
その範囲内の産卵箇所数も
調べてみました。

s-250812  kumazemi ga sannrann sita keyaki no kareta eda   IMGP0097copy.jpg











▲クマゼミが産卵管を刺していた
跡(二列に並んだ?複数の産卵箇所)

上記の写真では、
枝の長さが約 3㎝の範囲に、
産卵箇所が 9つありました。

また、同じ枝の少し離れた
ところでは、枝の長さが
約 2㎝の範囲に産卵箇所が
6つ ありました(同じ個体が
産卵したもの)。

クマゼミが産卵している
ところを運よく見ること
ができました。


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。


よかったら、関連ブログ
(下記)も見てください。

マルマルアナアナ
2025年8月10日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3309/

ミンミンアリアリ
2025年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3308/

綱渡りしているの、だぁ~れだ
2025年7月21日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/07/post_3302/




              研究員 小舘
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