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スズメノスザイ

2025年4月 3日

「スズメノスザイ」って何?
と思われた方 おられますか?

いや、すぐに分かったよ、
と言われる方も いらっしゃるでしょう。

漢字で書けば、「雀の巣材」です。



先日(4月1日)、ひとはくに
「スズメの巣が見たい」と親子さんが
神戸から来られました。

話を聞くと、インターネットで
「スズメの巣」などで検索したら、
ひとはくブログの昔の記事
(コシアカツバメの巣が
スズメの巣になっている)が
ヒットしたそうです。
それを見て来られたとのこと。

じつは、ひとはくの4階入り口近く
(高架下)には、ツバメ科の
ツバメ や コシアカツバメの
巣があります。

ここのツバメの巣は、一昨年作られ、
昨年もツバメによって使われた
ものと、昨年作られてツバメ
によって使われたもの の
計2個があります。

一方、コシアカツバメの巣は、10年
以上前から 年々増えていった結果、
巣が現在10個以上ありますが、
ここ数年、そのほとんどが
コシアカツバメではなく、スズメに
使われています。

画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250402 suzume ga koshiakatsubame no su kara nawo wo dasu IMG_0368copy.jpg











▲コシアカツバメの古い巣から
顔を出しているスズメ
(2025年4月2日撮影)


息子さん(この春、小学3年生)は、
スズメが好きだそうで、
コシアカツバメの巣から
スズメが顔を出しているところを
撮影しようと一生懸命になっていました。

250401 syzyne wo sateuei suru syounen s-IMG_9930.jpg










▲息子さんがスズメの写真を
撮っているところ

ひとはくの4階入り口近くで、
早朝や午前中のある時間帯などに、
最近 スズメが活動しているのを
見るかけるのですが、運よく
その時間帯にあたったようです。


スズメの写真、うまく撮れたかな?
(じつは、この日、巣から顔を出した
スズメの写真が 私は うまく撮れてい
なかったのです。)


スズメは、人とある程度の距離を保ちたい
らしく、近づきすぎたり(5m以内?)、
じっと見ていたりすると、すぐに
近くのケヤキ(ニレ科)の木の枝などに
飛んで行ってしまいます(近くでは
なかなか写真を撮らせてくれません)。

250401 suzume ga keyaki no eda ni tomatteiru s-IMG_9874.jpg









▲ケヤキの枝に止まって、こちらを
監視している?スズメたち


親子さんと話している途中で、スズメが
何かをくわえて階段近くに止まってました
(我々が近くにいるので警戒している
ようです)。

よく見ると巣の素材になる、枯れた植物の
ようでした(運よく写真が撮れました!)。

s-250401 suzume ga suzai wo kuwaete iru IMG_9909copy.jpg











▲巣材となる枯れた植物をくわえている
スズメ(2025年4月1日撮影)


はっきりとは 分からないのですが、
どうやらイネ科の植物の枯れたもの
のようです。


近くの芝生地 や のり面などで
秋から冬に草刈りがされます。
刈られたものが集められて
処分されるのですが、おそらく、
その残りなどが落ちていて
それらをスズメが利用している
のだと思われます。

ちなみに、コシアカツバメの古い巣に
出入りしているスズメが、その巣から
最近落とした一部(巣の中に入っていた
巣材)を見てみると、
イネ科(種類不明)の枯れた茎や葉、
ヌカススキ(イネ科)の枯れた穂(花序)、
ヨモギ(キク科)の乾燥し色が変わった葉、
白い糸(人工物)など がありました。

250403 zuzume no suzai () IMG_0960copy.jpg










▲スズメの巣材の一部


親子さんに、コシアカツバメの巣を
スズメが利用している場合、その巣
の中は、(スズメが巣材として入れた)
枯れた植物などで いっぱいであること
などを伝えました。


今年も、スズメの子育て準備が
始まったようです。


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。

              研究員 小舘

ひとはくに隣接する深田公園には
いろいろな木が植えてあります。

早春に、比較的大きくて白い花が
咲いています。

モクレンの仲間(モクレン科)の
ハクモクレン と コブシです。

モクレンと言うときに、花の色が
紫っぽいもの(別名:シモクレン
=紫木蓮)を言う場合と、
ハクモクレンも含めて
総称として使う場合があるようです。


下記は、紫っぽい花のモクレン
(シモクレン)の花です。

図鑑によれば、モクレン(シモクレン)は、
低木~小高木で、ハクモクレン(高木)
よりも やや低めの木のようです。


画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250330 mokuren(simokuren) no hana IMG_8165copy.jpg











▲モクレン(シモクレン)の花
(2025年3月下旬撮影)




ひとはくの近くで見られる、コブシと
ハクモクレンは、今、満開状態です。

s-250401 hakumokuren no hana  IMG_9934.jpg










▲ホロンピアホール近くに植えてある
ハクモクレン(2025年4月1日撮影)



ハクモクレンの大きな花は、上を向いて
咲いています。花ビラの長さは6~8cm。

s-250401 hakumokuren no hana  IMG_9952copy.jpg











▲ハクモクレンの花
(2025年4月1日撮影)



コブシの花はハクモクレンの花と
違って、いろんな方向を向いて
咲いています。

s-250402 kobushi no hana IMG_0739.jpg










▲円形劇場の近くに植えてある
コブシ(2025年4月1日撮影)


コブシの花ビラの長さは5~6cm。

s-250402 kobushi no hana IMG_0725copy.jpg











▲コブシの花
(2025年4月2日撮影)



コブシの花を観察しようとしたときに
ヒヨドリ(ヒヨドリ科)が2羽いることに
気がつきました。

s-250402 hiyodori ga kobushi no eda ni iruIMG_0430.jpg











▲コブシの枝に止まっている2羽の
ヒヨドリ(2025年4月2日撮影)



何をしているのか観察していると、
なんと コブシの花ビラを
食べているではありませんか。

s-250402 hiyodori ga kobushi no hanabira wo tabeteiru IMG_0478copy.jpg










▲コブシの花ビラを食べている
ヒヨドリ(2025年4月2日撮影)



ヒヨドリに花ビラを食べられたコブシの花。

s-250402 hiyodori ga kobushi no hanabira wo tabeta ato  IMG_0713copy.jpg











▲ヒヨドリに食べられたコブシの花ビラ
(2025年4月2日撮影)


コブシの花は、どんな味がする
のでしょうか?

いい香りはすると思うのですが・・・



皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。

             研究員 小舘

4月2日の午後、エントランスホールの
近くで観察をしていると、
「サクラだ~」『サクラだ~』と、私から
少し離れた場所から子どもさんたちの
大きな声が聞こえました。

声のする方向には、エドヒガン(バラ科)
の木が花を咲かせています。
今年は3月28日から咲き始めて、
今(5日後)、まさにほぼ100%
(つぼみ が ほとんどない)の
満開状態です。

ちなみに、3月28日のブログは
下記で見てください。
咲いた、咲いた、●●●●●の花が(その1)
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/03/post_3239/


画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

250402 edigugab hobo mankai s-IMG_0833.jpg




















▲満開状態のエドヒガン
(2025年4月2日の午後撮影)


おそらく、このエドヒガンの花を見て
「サクラだ~」『サクラだ~』と
言っていたのかなと思ったのですが・・・


な、な、なんと、意外や意外。
このお子さんたちは、じつは
エドヒガンの花を見ているのではなく・・・


三田市の雨水のマンホールの蓋に描かれた
花を見ていたのです(ガ~ン)。

250402 usui no manhouru s-IMG_0957.jpg











▲三田市の雨水のマンホールの蓋

しかし、その花のデザインは、
サツキ(ツツジ科)の花らしい
のですが・・・(さらに、ガ~ン)。
(パッと見、おじさんも
サクラの花かな、と思ったよ。
しかし、花ビラの斑点がツツジの
仲間の特徴かな・・・)

このお子さんを含むご家族で、博物館の
入り口近くで記念撮影をされていたので、
お声がけをして、
お子さんたちに「サクラだ~」
『サクラだ~』と言っているところを
再現してもらい、写真に撮らせて
いただきました。
ご協力ありがとうございました。

s-250402 kodomo ga sakurada to sakenndeita IMG_0948copy.jpg











▲マンホールの蓋を見て「サクラだ~」
『サクラだ~』と叫んでいるお子さん
たち(再現中)

本当は、こんな感じでは無かった
でしょうが・・・
お子さんたちは、(確認はしていませんが)
園児さんか?、この春、小学1年生に
なられる?、双子の ご兄弟のようでした。

写真を撮らせていただいたあと、
ご家族(大人向け)に、サクラの
仲間(バラ科)のエドヒガン や
ソメイヨシノ の 話をさせて
いただきました。


このエドヒガンから少し離れた場所にある
ソメイヨシノや、近くの道路沿いに
街路樹として植えてあるソメイヨシノは
まだ開花状態ではないようです。

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▲ひとはく近くのソメイヨシノの花。
1輪だけ少し開いています
(2025年4月2日午後撮影)

だって、気象庁や地方気象台が
発表する「開花宣言」は、標本木の
ソメイヨシノの花が、5~6輪以上
咲いた状態のとき 行うようです
からね。

ひとはくの近くのソメイヨシノでの
「開花宣言」?は、明日以降かな~


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。

              研究員 小舘

妖怪を見たことがありますか?」

と研究員が尋ねます。誰もありませんね。

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今日は、京都府立亀岡高校文理探究科の生徒が、このセミナーを受講しました。

 

妖怪の存在は見えないけれども、昔も今も、人びとが妖怪に語り、また妖怪に関連する行事が行われていることは紛れもない事実です。
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研究員は、今を生きるわたしたち人間がリスクを回避し、自然資源を持続的に利用するうえで、妖怪はとても重要な役割を果たすと説明します。

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妖怪は、わかっていることの隙間に棲息しています。
それは、余白という意味での「あそび」でもあります。
何でもはっきりさせないといけないようなギスギスした世の中で、妖怪は人間関係の緩衝材になり、他者に寛容になるきっかけをつくってくれます。



◎参加した生徒の感想など

・今まで知らなかったことがたくさんあった。

・亀岡にもいると知って、妖怪について興味を持ちました。

・人々の生活の中から生まれた概念で、生活に根付いていることがわかりました。

・とてもおもしろかったです。


 

◎髙田主任研究員より

目にみえない妖怪を無理やりみようとすることで、日常の風景がまた違った形で立ち現れてきます。

takada_circle.png(文責 生涯学習課  ※この記事に関するお問い合わせは、生涯学習課までお知らせください。)

ひとはく今年度最後の日、3月30日(日)のはかせと学ぼう!は「はかせと一緒に自分だけの博物館をつくろう!」でした。

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太田菜央研究員から外国のいろんな博物館のお話を聞いたよ。
むかし博物館ができたころは貴族が好きなものばかりを集めた部屋だったよ。
太田研究員の行ったことがあるスパイ道具がいっぱいの、スパイ博物館の写真も見せてもらいました!

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さあ、自分だけの博物館を紙を切ってポップアップで作ろう!どんな博物館ができるかな~
わたしたちスタッフが本当に感動した、みんなの集中力と真剣なまざなし!
本を見ながら昆虫や恐竜、骨などを描いてくださったり、空想しながら描いてくださったり、あれもこれも素晴らしくってまたまた感動!
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太田菜央研究員からも、いろんな工夫とみんなのアイデアに感嘆の声が(^^)
みなさん、ご参加ありがとうございました。

(フロアスタッフ一同)
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