色々な植物が植えられていたり、
生えています。
深田公園の芝生広場の緑道沿いに、
オカメザサ(イネ科)の植え込み
があります。
オカメザサは、冬でも緑色の葉を
つけている常緑のタケ類です。
その外側(緑道の反対側)には、
ドングリがなる木のコナラ(ブナ科)
クヌギ(ブナ科)、アラカシ(ブナ科)
などの高木が生えている樹林があります。
※画像をクリックすると、
写真が拡大するものがあります。
▲芝生広場の緑道沿いに帯状に
植えられているオカメザサと
その背後にある樹林
(2025年12月13日撮影)
オカメザサの植え込みは、
定期的に(年に2回くらい)
剪定されています。
オカメザサの植え込みを
観察すると、他の植物が
見られることがあります。
たとえば・・・
オカメザサの植え込みから
ひょっこり でている、
赤い色をしたコナラの葉。
秋から冬にかけて、葉の色が
変化するコナラは、この時期
分かりやすいです。
▲植え込みからでている
コナラの赤い葉
(2025年12月13日撮影)
それから、常緑樹である
アラカシ(ブナ科)。
アラカシの葉は緑色ですが、
表面がツヤツヤして
いて光があたるとテカっと
します。
▲植え込みからでている
アラカシの葉
コナラとアラカシは、
オカメザサの植え込みの
背後の近くの樹林に
親木がありそうです。
次に、トウネズミモチ(モクセイ科)。
▲植え込みからでている
トウネズミモチの葉
それから、ナワシログミ(グミ科)。
▲植え込みからでている
ナワシログミの葉
トウネズミモチやナワシログミは、
常緑樹で緑色の葉ですが、
成長が速いのか、オカメザサよりも
背が高くなって目立ちます。
これらの植物は、コナラや
アラカシのように、
近くの親木から多量に落とされた
果実(ドングリ)から
発芽したものだったり、
鳥類などに、離れた場所にある
果実(種子を含む)が食べられた
あと、その鳥類が植え込みの近く
でフンをして、そのフンの中に
種子が含まれていて、発芽した
のではないかと推測しています。
これらの植物は、オカメザサの
植え込みが剪定されるときに
一緒に伐られると思われます。
しかし、再び枝を伸ばして葉を
広げている(再生して、
ひょっこり でてきている)ので、
伐られることには比較的
強い植物だと考えられます。
今回ご紹介した種類以外にも
いろいろと、植え込みから
ひょっこりしている植物が
あると思います。自分で
見つけてみましょう!
皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。
研究員 小舘












