10月31日(土)、11月1日(日)の「フロアスタッフとあそぼう!」は
どうぶつビンゴでした。
まずは、動物の展示を見ながらクイズやお話をしました。

さすが本物の動物を使った剥製の標本は迫力ありますね。みなさんとっても熱心にお話を聞いて答えてくださいました。
さて、いよいよお待ちかねのビンゴ開始!
スタッフが箱から動物のしるしのついたボールを1つずつ取り出します。
みなさん動物たちのお話を思い出しながら、動物の絵の描かれたビンゴカードにチェック!
カードのチェックが並んだら「ビンゴ~!」
ビンゴになったお友だちから順番に、ステキなひとはくグッズのプレゼントがありました。
みなさんご参加いただき、ありがとうございました!!
次回11月7日(土)の「フロアスタッフとあそぼう!」はオリジナルとんぼをつくろう!です。
http://www.hitohaku.jp/MusePub/eventdetail/?id=12346
(フロアスタッフ いしくら)
朝夕気温が低くなってきました。涼しいというより、寒いですね^^;
吐く息も白く見えてきました
そんな季節の 朝景色を一つ.....
三田市内テクノパーク付近の池です
そんな今日、11月最初の日曜日は『キッズサンデースペシャル』へお越しください
http://www.hitohaku.jp/infomation/event/kidssunday-special2015.html
坊勢島は、瀬戸内に浮かぶ家島諸島の一つ。
昨年は、お隣の、家島小学校を訪問しました。
貨物船に乗って、島へ向かいます。
いいお天気で、上々の航海です。
途中立ち寄った男鹿(たんが)島にて、授業で使う石をゲット。
島によって、地質が違うのです。
港に、上陸しました。漁船がいっぱいです。
丘の上にある、坊勢小学校に到着。
ちょうど体育館の工事で使えるスペースが限られ、入るのに苦労いたしました・・・
丘の手前は、28度の急坂です。さすがのゆめはくも、入れません。
子どもたちはふだんから、坂道ダッシュで、体を鍛えています。
ゆめはくの中は、昆虫たち。
隣接する、坊勢幼稚園も、使わせていただき、大型模型や、岩石、化石を展示。
とっても元気な児童のみなさん。お話も、ちゃんと聴ける、よい子たちでした。
帰りの船がやってきました。
船を待っているとき、通りがかった園児さんが「あ、ゆめはく」と言ってくれました。うれしかったです。
また会えるといいね!
スタッフ 半田久美子・古谷 裕・中瀬 勲・塚本健司・八木 剛(記)
小さな学校キャラバン2015はこちら
企画展「学んで魅せる標本展」の関連講座として、「自然史標本を魅せる多様なアプローチ」を10月25日に開催しました。
プログラムはこちらです → http://www.hitohaku.jp/blog/2015/10/post_2069/
おかげさまで、満員御礼!! 北海道、四国、九州そして沖縄の方まで、100人を超える色んな方々が参加くださいました。
一般親子で来てくれた人をはじめ、自然愛好家の方、各地の博物館の学芸員さん、ボランティアスタッフの方、水族館や動物園の関係者の方、展示会社の方、芸術作家さん、大学生、高校生、中学生、小学生、幼児、雑貨屋さんや市役所の方など、とってもバラエティーに富む聴衆でした。マニアックな内容なんだけど、幅広い層の聴衆が訪れてくれる、そんな自然史にまつわる講座ができればという念願がやっと叶いました。なぜか標本持参の参加者も多く、参加者どうしの交流や意見交換もはかどりました(豚の眼球の封入標本をプレゼントされちゃいました!)。これも、ユニークな演者のみなさんのおかげ、ありがとうございました。![]()
講演では、最初にわたくし三橋が、全体の趣旨説明として、標本づくりにもイノベーションが必要なこと、そしてその技法が誰もが取り組めるようにダウンサイジングすること、そして活用の場面と交流の舞台が必要であることについて説明し、今回のスピーカーの簡単な紹介を行いました。
ここからがお招きした講師のみなさんのお話です。
まずは御影高校の河合先生から、「高校生がつくるキノコ標本と展示」についての解説。![]()
キノコの標本作りの方法や、高校の授業や部活動(通称きのこ部)での取り組みを紹介。活動のなかで兵庫きのこ研究会さんとの連携が大きな役割を果たしていること、ひとはくとの関係についても説明いただきました。近隣公民館やショッピングモールでの展示、学会への参加、テレビ出演、当館の20周年での秋篠宮さんへのプレゼンテーションなど、標本があって、博物館の内外での活躍の場があったことが大切だったとのことでした。写真は、ゆめはく号をつかった1日だけのきのこ野外博物館の様子、実際の標本と採れたての標本を即興展示。YMCAさんの主催で小さい子供たち向けのきのこ観察会を行い、神戸界隈の大学生スタッフ、御影高校の生徒、神戸市、ハイキングにおとずれた年配の方々との交流が実現。幼児へのケアはYMCAや大学生のスタッフに応援いただいて役割分担。講演では、うまく連携を図ったさまざまな活動が紹介されましたが、どれも色んな立場の方々と協働し、多世代交流する、そんな舞台も標本がきっかけで生み出されています。アンケートには、こんな高校に通いたかったという声がありました(当然!)。ときどき、連携が目的になってしまうことがありますが、目的のための連携がごく自然体で表現されていました。
つぎは、えぞほね団sapporoです。こちらは新進気鋭の札幌発の標本づくりグループです。
発表者は、団長の工藤智美さん。さすが動物園のエデュケーター出身で説明が上手すぎ。ネタも最高、関西人より関西人ぽい?!![]()
札幌市博物館活動センターにて活動されているボランティアグループで、施設の展示をつくったり、札幌市内の各地でアウトリーチ展示やワークショップを開催されています。作成されているのは、哺乳類の骨格標本やプラスティネーション標本、透明標本、マグネットで着脱できる豚足など色々。団員はおよそ30名程度で、主婦の参加が多く、子どもを送り出してから、いそいそと活動されるとのこと。メンバーには多彩な方がおおく、特殊メイクの達人、デザイナーなど。そんなわけで、おしゃれなディスプレー、ユニークな表現(紙で鉄棒をつくって逆上がりするプラスティネーションのカエルが・・・)が特徴的。実験的な標本づくりに果敢に挑戦中で、触れる透明標本やにわとりの胚発生の様子を樹脂で固定するなど、先進的で先駆的な活動に周りが圧倒されました。今回参加されたプロの学芸員さんが、もっとも衝撃を受けたようです。こうした実験的な取り組みがあるからこそ、ボランティア活動に人が集まり、継続するのだろうという印象を多くの人が持ちました。活動の舞台となっている「札幌市博物館活動センター」の素晴らしいサポートも注目されました。新しく建設が予定されている札幌市立博物館が楽しみです。
つぎは、ウサギノネドコの吉村さんからの話題提供。京都で雑貨屋さん、宿、カフェを営んでおられます。
もちろんキーワードは標本と自然の造形美!![]()
ともかく、標本が圧倒的に綺麗でおしゃれ。ホームページを見て頂ければ、一発で気にいっていただけると思います。もちろん、綺麗なだけでなく、ストーリーがちゃんと作られていて、キューブ状の標本を並べかえて、キュレーションできます。今回の演者のなかで、最も自然の造形美へのこだわりが鮮明な方でした、それとウニ愛!。生物系のスタッフだと、どうしても「名前」やら「レア度」から入ってしまうのですが、ごくごく身近なものに造形美を見出して、しかも自然の状態以上に綺麗に見せてしまう吉村さんのアート力に脱帽です。何度も繰り返します、綺麗すぎ。カフェや雑貨屋さんにやってきて、自然史に関心をもってくれる人がたくさんいるようで、博物館の大応援団の役回りを果たして頂いています。会場には、ウサギノネドコFANの方もたくさん来られていて、自然史博物館が近くなったというご意見も頂きました。ちなみに、美しい封入標本は、すべてピュア・アクリル樹脂製で作成されていて、僕らがつくる不飽和ポリエステルの樹脂とは違います。こっちの標本づくりは本気バージョンです。アクリル樹脂で簡単につくる方法を開発する気にちょっとなりました。
最後のおおとりは、成安造形大の宇野君平さんからの話題提供で、巨大な鉄鋼アート、サイエンスとアートが融合したワークショップの話し。会場から、来年予算とりますから来てください♡、とプロポーズの声も掛かりました。![]()
琵琶湖に生育している植物プランクトンをでっかく鉄鋼で再現してみたり、花粉をモチーフにした大きな鉄鋼オブジェが紹介されました。上の写真のスライドに出ているビワクンショウモを博物館の顕微鏡で覗いたときの衝撃をアートとして再現されています。小さなプランクトンをどう魅力的に展示する方法は、博物館業界でも大きな課題。宇野さんの方法は明快で、しかも自然史の研究者との連携をみごとにプロモ―ションされています(詳細はこちら)。顕微鏡で観察してスケッチ、そして粘土などで造形して、作品をみんなで鑑賞&解説、そして大きなアート作品を楽しむ。そのまま、水生昆虫で真似させていただきたいです(イカやクモ、種子で真似すると言ってるウチの学芸員さんたち・・・)。作成されたプランクトンの作品が成安造形大の屋外に飾られているとのことですが、琵琶湖博物館の方から双眼鏡でみたら、顕微鏡でプランクトンを見る感じになるっていう発想が面白すぎです。どれもスケールを上手に変化させて、人の心に響くように作品に活かされているのがすごい。琵琶湖でプランクトンファンが増えたとしたら、それは宇野さんのおかげかなと思えるほどでした。
4題の講演が終わったあとに休憩。なぜか標本持参の方もおられて特別披露。これから某所で活用されるシュモクザメのプラスティネーションが登場して、子どもも大人もエキサイティング(頼むから休憩してください)。![]()
休憩のあとは、パネルディスカッションです。
コーディネーターは、なにわホネホネ団の団長・西澤真樹子さんが登場し、進行をお任せ。
きっちり、たのしく質問をさばいていただきました。![]()
発表の補足などに加えて、標本づくりや作品づくりでの苦労やエピソードをパネリストから紹介いただきました。4題ともに、標本作りにストーリーがあり、色んな発表の場での交流が新たな価値を生み出してゆくことが良くわかりました。また、会場からの質問もたくさん。とってもマニアックな技術系の質問や運営のノウハウについてや、素朴な質問など、ともかく色んな観点からの質問が飛び交いました。印象に残ったのは、発表や展示する場としての博物館の役割、特に、多くの人が気楽に参加できて、研究者だけでなく、いろんな立場で何かに取り組んでいる方々との交流の場があることが重要であることを、パネリストをはじめ会場の方々に共感頂いたことです。発表する場があり、そこで議論することが最大の学びになり、活動を持続させる糧になるとのことでした。当館がこれまで10年来取り組んできた『共生のひろば』が、まさにその役割を果たしているとの指摘も。今年も2月11日、より幅広い層の方に呼びかけて開催しますので、こちらもどうぞよろしくお願いします(宣伝)。また、今年の12月12、13日は、京都で「いきもにあ」という生き物好きの方が集う大きなイベントもあります。関心のある方は、ぜひ。
最後に、こうした展示や標本づくりに関する公開講演会を開催する動機は、2013年に丸山宗利さんとのコーディネート企画で、九州大学総合研究博物館で開催された公開講座「自然史標本の最新作成技術と魅せ方」(togetterのまとめが面白い)に参画したことです。ここでも予想以上に多くの方が参加されて(会場が溢れかえる)、なおかつ自然史分野ではない方の参加、専門分野もバラバラの若い学生さんが熱心に聞いてました。僕が河川生態学の話をしても、こうはならないのに・・・。自然史に関心をもってもらうやり方として、もちろん野外観察や生物学の講座も大切なんだけど、博物館らしく展示という切り口から入ると、より多くの人が関われるし、ちょっと違った役割分担もできることを確信しました。
今回の講座でも、九大での状況をそのまま追体験することに。アンケート結果を拝見してもこれほど満足度が高いセミナーはかつてありませんでした。自然史博物館って実は面白いところなんですね、昔とはえらい変わりようですね、という声も。なかでも一番の感激は、20年間ずっと特定分野の講座しか参加したことが無かった人が、はじめてその分野以外の講座に参加して、しかも大変参考になったとのこと、そしてまた参加しますとコメントを頂いたことです。ちょっとだけ間口が広がったのかも。自然史の本質が多様性であるように、自然史の学び方や楽しみ方にも、もっともっと多様性が必要なのでしょう。スタッフ・演者一同、来年もこうした公開講座、どこかでやろう!ということで幕を閉じました。すばらしい演者の皆さん、ご参加くださった皆さん、会をもりあげてくださり、ありがとうございました。
(みつはしひろむね)
このイベントは,市民運動武庫地区推進協議会が主体となって,武庫地区管内の各種団体・事業所・各機関が連携し,毎年開催している武庫地区でもっとも大きなお祭りです。当日はからっと晴れた絶好の行楽日和。午前9時すぎに私たちが会場に到着した時点で,会場はすでにたくさんのひとたちで賑わっていました。さっそく移動博物館車「ゆめはく」の荷台を開き,セッティングにとりかかります。
今回のメインの出し物は「葉っぱデザインルーム」。科学コミュニケーター・高瀬による発案です。男の子・女の子のイラストが描かれている台紙に,いろとりどりの落ち葉を貼り付けて,世界にひとつだけしかないお洋服をデザインしよう,というものです。前もって深田公園で集めておいた落ち葉を並べて,さあ準備完了。モミジバフウ,ソメイヨシノ,トウカエデなどの紅葉と,シラカシやセコイアなどの青々とした葉の対比が鮮やかです。
それだけではさびしいので,「ゆめはく」の中にも展示をセッティングします。虫眼鏡で葉脈を観察できるコーナーや,色見本と落ち葉を比べてみるコーナーなど。
そうこうしているうちにお客さんたちがやってきました。展示ブース周辺はあっという間に大賑わいです。
子どもたちの力作の数々。私たちでは思いもつかない視点でのデザインが目を引きます。シラカシのどんぐりやセコイアの葉をそのままアクセサリーとして使うセンスには脱帽しました。
会心の一作を片手に。トウカエデの葉のシックな赤紫色が良い味を出しています。筆者はこの色は大好きなのですが,今日は何故かあまり人気がありませんでした。採集したときよりも若干色がくすんでしまっていたのが良くなかったか?反省です。
「ゆめはく」車内もなかなかの盛り上がりでした。特に虫眼鏡コーナーが大人気。みんな熱心に葉を観察しています。
結局,この日は600人ほどの方々がいらっしゃる大盛況となりました。植物の名前に興味がある様子のお客さんも多かったので,次にこのイベントを行うときは,研究員による葉っぱのミニ観察会も一緒に開催してもいいかもしれませんね。乞うご期待!
みなさん,ありがとうございました!!
(自然・環境再生研究部 大谷 記)









