ひとはくに隣接する深田公園の
緑道沿いには、ケヤキ(ニレ科)
が多く植えられています。
夏には、それらのケヤキの
幹や枝、葉などに、
たくさんのセミ類の抜け殻が
見られます(もちろん、他の
種類の植物にも 抜け殻は
あります)。
画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。


▲ケヤキの幹や枝などにある
セミ類の抜け殻(2025年8月8日撮影)
あるケヤキの高木の根元に
いくつもの丸い穴が
開いていました。

▲地表に開いた丸い穴
(2025年8月8日撮影)
それらの穴は、セミ類の幼虫が
土壌中から地表にでてくるときに
開けた穴のようです。
丸い穴の直径は、約 2㎝です。
このケヤキの高木の幹には、
毎年この時期に、たくさんの
セミ類の抜け殻が見られます。
また、その木の根元には、
たくさんの丸い穴が
見られます。
7月の上旬から、この高木の
ケヤキをときどき
観察していると・・・、
7月16日は、まだ地表の丸い穴は
見つけられず、幹にもセミ類の
抜け殻は見当たりませんでした。


▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月16日撮影)
7月17日は雨が降りました
(三田市の日降水量52.5mm)。
その次の日の7月18日は、幹に
セミ類の抜け殻が 3ケ以上、
幹の近くの地表には 丸い穴が
3ケ以上ありました。


▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月18日撮影)
さらに、7月20日には、幹に
セミ類の抜け殻が 7ケ以上、
幹の近くの地表には丸い穴が
7ケ以上ありました。


▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月20日撮影)
7月17日から8月6日まで 雨は降らず、
8月7日にようやく?
三田市で降雨(日降水量43.5mm)
がありました。
8月8日に、1m×1mの範囲で、
どれくらいの数の丸い穴が
開いているのか調べてみました。
調べる前に、落ち葉や太い落ち枝
などはできるだけ除きました。

▲ケヤキの高木の近くで地表の
丸い穴を調べた1m×1mの枠
1m×1mの範囲で見られた
セミ類の幼虫が土壌中から
地表に出てきた丸い穴
(マルマルアナアナ)が
28 ケありました。
これって、多いのかな?
少ないのかな?
さて、山中式土壌硬度計
という土壌の硬さを調べる
装置で、地表から4㎝までの
硬さ(指標硬度;mm)を
調べてみました。

▲土壌の硬さ(指標硬度)を
測るための山中式土壌硬度計
(写真右側)
穴が少ない場所の指標硬度(mm)は、
最小から最大の値が、17~20mm、
10回の測定の平均値が 18.4mm
穴が多い場所の指標硬度(mm)は、
最小から最大の値が、13~17mm、
10回の測定の平均値が 14.9mm
この指標硬度の値が大きい方が
土壌がより硬いということ
になります。
セミ類の幼虫が土壌中から
地表に出てきた丸い穴が
少ないところの方が、
より硬いようです。
また周辺の森林土壌の表層の
指標硬度の値(15mm以下)と
比べると「穴が少ない場所」の
値はやや高い(土壌が硬い)
です。
皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。
よかったら、関連ブログ
(下記)も見てください。
ミンミンアリアリ
2025年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3308/
綱渡りしているの、だぁ~れだ
2025年7月21日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/07/post_3302/
研究員 小舘
緑道沿いには、ケヤキ(ニレ科)
が多く植えられています。
夏には、それらのケヤキの
幹や枝、葉などに、
たくさんのセミ類の抜け殻が
見られます(もちろん、他の
種類の植物にも 抜け殻は
あります)。
画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。


▲ケヤキの幹や枝などにある
セミ類の抜け殻(2025年8月8日撮影)
あるケヤキの高木の根元に
いくつもの丸い穴が
開いていました。

▲地表に開いた丸い穴
(2025年8月8日撮影)
それらの穴は、セミ類の幼虫が
土壌中から地表にでてくるときに
開けた穴のようです。
丸い穴の直径は、約 2㎝です。
このケヤキの高木の幹には、
毎年この時期に、たくさんの
セミ類の抜け殻が見られます。
また、その木の根元には、
たくさんの丸い穴が
見られます。
7月の上旬から、この高木の
ケヤキをときどき
観察していると・・・、
7月16日は、まだ地表の丸い穴は
見つけられず、幹にもセミ類の
抜け殻は見当たりませんでした。


▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月16日撮影)
7月17日は雨が降りました
(三田市の日降水量52.5mm)。
その次の日の7月18日は、幹に
セミ類の抜け殻が 3ケ以上、
幹の近くの地表には 丸い穴が
3ケ以上ありました。


▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月18日撮影)
さらに、7月20日には、幹に
セミ類の抜け殻が 7ケ以上、
幹の近くの地表には丸い穴が
7ケ以上ありました。


▲高木のケヤキの幹と、幹近くの地表
(2025年7月20日撮影)
7月17日から8月6日まで 雨は降らず、
8月7日にようやく?
三田市で降雨(日降水量43.5mm)
がありました。
8月8日に、1m×1mの範囲で、
どれくらいの数の丸い穴が
開いているのか調べてみました。
調べる前に、落ち葉や太い落ち枝
などはできるだけ除きました。

▲ケヤキの高木の近くで地表の
丸い穴を調べた1m×1mの枠
1m×1mの範囲で見られた
セミ類の幼虫が土壌中から
地表に出てきた丸い穴
(マルマルアナアナ)が
28 ケありました。
これって、多いのかな?
少ないのかな?
さて、山中式土壌硬度計
という土壌の硬さを調べる
装置で、地表から4㎝までの
硬さ(指標硬度;mm)を
調べてみました。

▲土壌の硬さ(指標硬度)を
測るための山中式土壌硬度計
(写真右側)
穴が少ない場所の指標硬度(mm)は、
最小から最大の値が、17~20mm、
10回の測定の平均値が 18.4mm
穴が多い場所の指標硬度(mm)は、
最小から最大の値が、13~17mm、
10回の測定の平均値が 14.9mm
この指標硬度の値が大きい方が
土壌がより硬いということ
になります。
セミ類の幼虫が土壌中から
地表に出てきた丸い穴が
少ないところの方が、
より硬いようです。
また周辺の森林土壌の表層の
指標硬度の値(15mm以下)と
比べると「穴が少ない場所」の
値はやや高い(土壌が硬い)
です。
皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。
よかったら、関連ブログ
(下記)も見てください。
ミンミンアリアリ
2025年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/08/post_3308/
綱渡りしているの、だぁ~れだ
2025年7月21日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/07/post_3302/
研究員 小舘