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ミンミンアリアリ

2025年8月 8日

ひとはくに隣接する深田公園には
様々な木が植えてあります。

8月8日の昼ごろ、深田公園で
ケヤキ(ニレ科)の高木の幹に
アブラゼミ(セミ科)がいる
と思って、カメラを向けると、
近くにミンミンゼミ(セミ科)
も いました。

画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

s-250808(0 min. ) aburazemi to  minnminnzemi ga keyaki no miki ni iru s-IMG_7401.jpg










▲ケヤキの幹に止まっている
アブラゼミ(写真中央下)と
ミンミンゼミ(写真やや右上。
地表から45㎝くらいの高さの幹上に)


ちなみに、このケヤキの高木は、
高さが約12m、地表から高さ1.3mの
幹直径(胸高直径(DBH)という)
が 36.6cmです。推定樹齢50~60年。

s-250808 keyaki no kouboku (H yaku 12m ,DBH36.6cm )s-IMG_7671.jpg




















▲ケヤキの高木

ミンミンゼミの方に近づいて
写真を2~3枚撮ったところで、
ミンミンゼミは すぐに飛んで
行ってしまいました(ちなみに
アブラゼミは、そのままです)。


s-250808 minnminnzami ga keyaki no miki ni tomatteiru s-IMG_7399copy.jpg











▲飛んで行ってしまったミンミンゼミ


ミンミンゼミが ケヤキの幹に
ストローみたいな口である、
口吻(こうふん)を刺していた
場所から、ジワ~と
透明な樹液がでてきました。

その後すぐに、アリ類が
近づいてきてきました。

1分以内に6匹。

s-250808 (1 min. inai )keyaki no jyueki ni ari IMG_7404copy.jpg











▲樹液が出だして1分以内の状態


1~2分経つと、アリ類は12匹に。

s-250808 (1 min. )keyaki no jyueki ni ari(12ari) IMG_7419copy.jpg











▲樹液が出だして1~2分の状態


7分以上経つと、樹液も垂れてきて
面積が広がり、アリ類は27匹に
なっていました。

s-250808 (7 min. )keyaki no jyueki ni ari(27ari) s-IMG_7498copy.jpg











s-250808 (7 min. )keyaki no jyueki ni ari(27ari) s-IMG_7500.jpg










▲樹液が出だして約7分の状態
(地表に近いところの幹にいる
のはアブラゼミ)



もう、アリあり状態(ミンミンから
アリアリ)です。

どうやら、このケヤキの高木に、
他にも、アブラゼミやクマゼミ
(セミ科)などのセミ類が
同様に樹液を吸っていたようです。

それらが飛び去った後、
アリ類が集まった場所が、
さきほどのミンミンゼミが
いた場所の近くに
いくつか見られました。

s-250808(0 min. ) keyaki no miki ni ari ga iru s-IMG_7431.jpg











▲ケヤキの幹にアリ類が集まって、
いくつかの黒っぽい斑に見える状態

だから、アリ類が新しく樹液が
出だした場所にすぐに来れた
のだと思われます。

セミ類がケヤキの幹に穴を開けて
樹液を出してくれるのは、
アリ類にとっては「アリがたい」
ことなのでしょう。

皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。



よかったら、過去の関連ブログ
(下記)も見てください。

セミ・ツリー
2024年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/08/post_3130/

喫茶ケヤキのお客さん
2024年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/08/post_3129/



              研究員 小舘
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