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ひとはくの周辺(深田公園)には、
様々な植物が植えられていています。

イタヤカエデ(ムクロジ科)という
カエデの仲間がエントランスホールの
近くにあります。

※画像をクリックすると、
写真が拡大するものがあります。

s-251007 itayakaede (AM) IMG_6860.jpg










▲10月上旬のイタヤカエデの枝葉


9月下旬に、このイタヤカエデの
ある枝にオオスズメバチ
(スズメバチ科)が複数個体
来ているのに気が付いて
観察していました。


その様子は、下記のブログ記事を
ご覧ください。

<以前のブログ記事1>
貸し切り!喫茶「イタヤカエデ」枝店 の お客さん
2025年9月29日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/09/post_3342/

また、その後のつづきの関連の記事として、
下記もあります。よかったら ご覧ください。

<以前のブログ記事2>
喫茶「イタヤカエデ」の別の枝店での 黒っぽい お客さん?
2025年10月18日
https://www.hitohaku.jp/blog/2025/10/post_3351/

今回もオオスズメバチが来ている
イタヤカエデに関する、さらに
つづきの記事です。


10月初旬まで集中して
オオスズメバチ数匹が来ていた
イタヤカエデのある枝(以下、
「枝1号」と呼びます)が
ありました。

それとは別の枝が 2枝(これらを
「枝2号」、「枝3号」とそれぞれ
呼びます)で、その後
オオスズメバチが数mmの穴
を開け 樹液を吸っているのを
確認しました。

観察をはじめてから1週間が経つと
どの枝もオオスズメバチの数が
だんだん 少なくなってきました。


10月上旬のある日(午前)に、
「枝2号」に来ているオオスズメバチを
しばらく観察していると・・・、

白っぽい色の翅(裏側)をもつ
ウラギンシジミ(シジミチョウ科)が
樹液を吸っているオオスズメバチに
近づいて来ました。

s-251007 oosuzumebachi to uraginnshijimi  ga itayakaede no eda C ni iru  (AM) IMG_6862 copy.jpg










▲オオスズメバチに近づく
ウラギンシジミ


ウラギンシジミがオオスズメバチに
近づいて ちょっかい を 出している?
ように見えました。

s-251007 oosuzumebachi to uraginnshijimi  ga itayakaede no eda C ni iru  (AM) IMG_6867.jpg










▲オオスズメバチの体に触れるくらい
近くに寄ってきたウラギンシジミ


オオスズメバチは追い払うような
仕草(翅や脚などを動かしている)
をしていました。

ウラギンシジミは、「枝2号」で
樹液を吸っているオオスズメバチの
近くに一旦止まったように見えた
のですが(翅の裏が白旗を振って
いるように見えて、まるで
降参?して・・・)、
すぐに飛んで・・・


s-251007 oosuzumebachi to uraginnshijimi ga itayakaede no eda C ni iru (AM) IMG_6871.jpg










▲オオスズメバチの近くに
いるウラギンシジミ


オオスズメバチがいない「枝3号」に
移動して止まりました。


s-251007 uraginnshijimi ga itayakaede no eda B ni iru (AM) IMG_6909.jpg










▲「枝3号」に止まっている
ウラギンシジミ


撮影しているときには
分からなかったのですが、
あとで写真を拡大して見ると・・・

ウラギンシジミが止まった
ところには、なんと、アリ類が
10匹くらい いました。

どうやら樹液が乾燥して
固まった?ように見える
白っぽいものに
アリ類が集まっていた
ようです。

ウラギンシジミは、そこに
口吻(こうふん=チョウ類の
ストロー状の口)を使って
吸えたのかな?

s-251007 uraginnshijimi ga itayakaede no eda B ni iru (AM) IMG_6906 copy.jpg251007 uraginnshijimi to arirui ga itayakaede no eda B ni iru (AM) IMG_6906 copy2.jpg











▲「枝3号」にいるウラギンシジミ
とアリ類(右側の写真は拡大)


それからしばらくして、飛び立ち
イタヤカエデ周辺の上空を
旋回して、どこかへ
行ってしまいました。

今回、オオスズメバチと
ウラギンシジミ(白っぽい
お客さん?)の攻防?
そしてアリ類(黒いお客さん?)
が集まっているのを
運よく写真に撮ることが
できました。


皆さんも 周辺の環境で生きものの
観察をしてみませんか。


           研究員 小舘
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