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ガマハタベルムシ

2025年9月 3日
ひとはくに隣接する深田公園には
色々な植物が生えています。

芝生広場の芝生地とその周辺の
樹林との間に『自然の流れ』と
名前がつけられている水辺が
あります。

そこにヒメガマ(ガマ科)が
(水の中から)生えています。
その草丈は 2m以上になって
いるもの もあります。

画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

250902 himegama s-IMG_0569.jpg




















▲水の中から生えているヒメガマ
(2025年9月2日撮影)


ヒメガマの穂(雌花穂)は、
(おいしそうな?)
串つきのフランクフルト
(太めのソーセージ)や
アメリカンドックに
形が似ています。

250902 himegama s-IMG_0495.jpg










▲ヒメガマの穂


ヒメガマの穂の部分をよく見ると、
フランクフルトに似ている部分
(雌花穂)の上に黄緑色の
軸部分があり、その先に、
棒に綿菓子が少し残っている
状態のようなもの(雄花穂)が
あります。

つまり、雌花穂と雄花穂の間に
軸部分(長さ2cm~6㎝)が
見える(隙間がある)状態です。

これは、ガマ類の中の
ヒメガマの特徴で、
同系種のガマやコガマの穂の
部分は、雌花穂と雄花穂の間に
隙間がありません。



さて、深田公園のヒメガマの葉を
見ていると、縁の部分の所々に
何かに食べられたような跡が
あることに気がつきました。

250902 hanenagabatta ga himegama no ha wo tabeta  to omowareru ato s-IMG_0550.jpg










▲何かに食べられたような跡
があるヒメガマの葉
(2025年9月2日撮影)



ヒメガマの葉を食べている犯人を
探していると・・・



いました。いました。

まさに葉を(音は聞こえませんが)
バリバリ食べています。

それは、ハネナガイナゴ(バッタ科)
のようです(運よく見れました!)。

s-250902 hanenagabatta ga himegama no ha wo tabete iru IMG_0468copy.jpg











▲ヒメガマの葉を食べている
ハネナガイナゴ


目が慣れてくると、ここにも
あそこにも と何匹もいるのが
分かります。


250902 hanenagabatta ga himegama no ha wo tabete iru s-IMG_0489.jpg











▲ヒメガマの葉にいるハネナガイナゴ



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▲ハネナガイナゴなどのバッタ類
に食べられた ヒメガマの葉


バッタ類にとっては、緑色の葉
の方が、おいしそうに見える?
のでしょうね(フランクフルト、
私は好きです)。


皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。


              研究員 小舘


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