猛暑が続いています。
三田市では、7月に入ってから、
最高気温が30℃以下だったのは、
7月20日までで、7月17日(最高気温
25.9℃)だけでした。
ひとはくに隣接する深田公園で
日陰を探しながら、植物観察
(セミナーの下見)をしていると、
トラロープ(標識ロープ)が
張ってあるところ(日向で
ガンガン日光があたって
います)に何かがいるのを
見つけました。
画像をクリックすると、写真が
拡大するものがあります。

▲何かが、「綱渡り」をしている?
それは、まるでトラロープを
「綱渡り」しているようです。
しかし、よく見ると、綱
(トラロープ)の上ではなく
下向きにぶら下がっています。
ぶら下がっているのは、
クマゼミの抜け殻でした。

▲クマゼミの抜け殻
このトラロープの近く(下方)には
のり面があり、そこには
イタチハギ(マメ科)や
ヤマハギ(マメ科)などの
低木やセイタカアワダチソウ
(キク科)、チガヤ(イネ科)など
の草が生えていました。
毎年、7月になると、たくさんの
クマゼミの幼虫がそれらの低木や
草につかまって羽化していました。

▲イタチハギの葉にある
クマゼミの抜け殻
(2022年7月24日撮影)
しかし、今年は、7月はじめに
(セミ類が羽化する前に)
伐採されてしまいました。
それで、トラロープで羽化する
個体も見られたのかな?
それとも、植物が伐採されたため
トラロープが目立つようになった
だけ(いつもトラロープでも
羽化していたの)かもしれません。
目立つようになったトラロープ
にいる幼虫は、天敵に狙われる
かもと、ハラハラ、ドキドキして、
まさに「綱渡り」している
気分ですかね。
少なくとも3個体がトラロープ上で
羽化していましたよ。
(ちなみに、このトラロープは
地表から約50㎝の高さに張って
あります。)
他の幼虫は、近くの緑道沿いの
ケヤキ(ニレ科)の幹や枝、
葉(高さは、2m以上)で
羽化しているようです。

▲ケヤキの枝葉にあるクマゼミ?の抜け殻
上記のケヤキの木で、夕方、
クマゼミ?の幼虫が幹を
上っているのを見つけました。

▲ケヤキの幹を上へ上っている
クマゼミ?の幼虫
「ガンバレ!クマゼミの幼虫!」と
心の中で応援していました。
皆さんも 周辺の環境で生きもの
の観察をしてみませんか。
よかったら、過去の関連ブログ
(下記)も見てください。
セミ・ツリー
2024年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/08/post_3130/
喫茶ケヤキのお客さん
2024年8月 8日
https://www.hitohaku.jp/blog/2024/08/post_3129/
研究員 小舘