丹波市、丹波篠山市には篠山層群という白亜紀前期にできた地層が分布しています。
この地層からは、丹波竜をはじめ多くの化石が見つかっています。
今日のセミナーは、化石とはどういうものをいうのか、どのようにしてできるのかを知り、化石の見分け方を学習、そして石割調査へと進みます。
まずは、岩石標本セットを見て岩石の特徴を見てみます。
岩石は大きく、火山岩、変成岩、堆積岩に分けることができます。
それぞれに特徴がありますね。
その中で化石が見つかるのは、堆積岩の地層から多く発見されています。
次に化石判別セットを使って、15種類の岩石に含まれる化石が何の化石か、判断する練習です。
骨、歯、卵殻、マイクロ、カイエビ、炭、石に分類して、答えを書きます。
まずは、直感的に判断してみてください。
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自分の判断が正しかったか、答え合わせです。何問正解できましたか?
続いて研究員から、化石の見分け方のレクチャーを受けます。
骨、歯、卵などなどそれぞれには構造上の特徴があります。
よ~く見るとわかりますね。
隣の人とセットを交換して、2回目の判別テストです。
1回目より、正解率が上がるかな?
午後からは、午前中に勉強した化石の見分け方をもとに、「化石を見つけよう講座」です。
篠山層群の未調査の岩砕を対象に石割調査を行います。
化石が見つかるかな。
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みなさん、粘り強く続けられています。
恐竜の卵の化石が見つかったようです。
顕微鏡で見てみました。
篠山層群からは、6種類の卵が見つかっているとのこと。
これも、多くの方々の石割によってなしえたことであり、貴重な発見となっています。
◎参加されたみなさまの感想など
・ホームページを見てこのセミナーを知り、友人を誘って参加しました。
・炭は見分けられるようになりました。
・2回目になります。次こそ見つけるぞ!
・私は、もっと長くても大丈夫です。
・化石が見つかってうれしかった!
◎池田研究員より
化石を見つけるには、なによりも観察が大事です。一見同じように見えるものでも、ルーペでよく見る

とそれぞれに特徴があります。
この特徴を理解することで、化石マスターに近づけます。
(文責 生涯学習課 ※この記事に関するお問い合わせは、生涯学習課までお願いします。)