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2009年10月アーカイブ

今、ひとはくでは特別企画「竜と獣の道展」を開催中です。今日もフロアスタッフと遊ぼうスペシャル「恐竜の復元画を描こう!」がありました。

復元画01   復元画02

▲スタッフの高瀬さんからアドバイスをしてもらって、骨格図にトレッシングペーパーを載せて恐竜に肉をつけて、体の色を想像して色鉛筆で描いていきます。

復元画03 復元画04

▲できあがったらジオラマに貼って記念撮影!!その場でプリントアウトしてプレゼントします(^^)

いよいよ明日から11月。「竜と獣の道展」は年末12月27日(日)まで開催されます。

そして、明日11月1日(日)は、ひとはくの年に一度の最大イベント!!ひとはくフェスティバルです。

今年は恐竜をテーマに「ひとはく&恐竜フェスティバル」  詳しくは当館ホームページをご覧ください。恐竜化石の発掘体験もあり、恐竜になりきって疾走するコンテストもあり、とにかくさまざまな催しがあります。まんぷく屋台も楽しめますよ。

さらに!!こんなにたくさん来ていただける日なのに・・・観覧料収入は度外視!? 明日は無料でご入館、ご観覧いただけます。お車の方は、向かいのフローラ88ダイエー店舗3階から上の駐車場にとめていただくと4時間まで無料です。

明日は天気も下り坂のようです・・・でも、今年のひとはくフェスティバルはすべて屋内で実施します。雨に濡れるご心配はありませんので、 是非この機会に、ひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

 

神戸市立多聞東中学校に貸し出ししていた化石のレプリカづくりセットが戻ってきました。
箱の中には生徒たちの感想文と写真の入ったCD−Rが・・・


作成中01 作成中02

▲楽しそうに作っていますね。感想文には「初めて生で化石を見てさわって楽しかったです!」とありました。

完成!

▲貸し出ししているので色を塗る時間もたっぷりとれたようです。

標本01 標本02

▲本物顔負け!?想像力豊かな化石のレプリカ?復元予想模型?たちですね


さて、私は今日も朝から小学校6年生の出前授業に行っていました。6年生3クラスを時間の関係で1.5クラス54人での実験を連続2回行いました。

小学校にて01 小学校で02

▲こちらも真剣そのものですね。何度も納得がいくまで「おゆまる」で型をとっていた児童もいました。その真剣さがいいですよね(^^)

完成

▲みんなうまくできてよかったです。

ひとはくでは「化石のレプリカづくりセット」の貸し出しや出前授業を行っています。ぜひ、お問い合わせください。

さてひとはくでは、明日31日(土)、フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル「竜と獣の復元画を描こう!」があります。
ジオラマ

▲こんな感じです。全身骨格図をもとに復元画を描いていただき、それを巨大ジオラマに貼って写真を撮ります。撮った写真はプレゼントしますよ(^^)

いつでも楽しいひとはくに、”何度も”お越しください!!

(生涯学習課長 平松紳一)
 

小学校3年生の環境体験学習の一環で、昨日、加西市内の小学校が来館されて、橋本佳延研究員の「里山を観察しよう!」を受講されました。

まずレクチュア

▲はじめに「里山」について講義を受けます。

ひとはくの森へ

▲ひとはくのある深田公園内に整備された「ひとはくの森」に入って学習です。

森の中

▲左は間引きをしたので「明るい林」、右は放置されたままの「暗い林」です。「管理された里山」と「里山放置林」の違いがよくわかります。

ドングリ拾い

▲気がつくと子どもたちはコナラの木の下でドングリを見つけて、さっそく拾いはじめてました(^^)

年輪を

▲ちょうど枯れた松の伐採が行われたところだったので、さっそく年輪を数えました。
なんと55年。ちょうど1950年代のアカマツでした。このあたり、かつてはマッタケがたくさん採れたかも??

ドングリ クヌギ

▲こちらのドングリは一回り大きいクヌギです。9年くらい前に植栽したクヌギだそうです。

 

イモムシ

▲このほかイモムシやクモ、セミの抜け殻など、様々なものを見つけては大騒ぎ??
学校に帰って、次は学校周辺の里山を観察するとのことでした。

ひとはくでの環境体験学習については、このブログでもカテゴリーを設けています。
ぜひ、ご参考にしてください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

秋深し 深田公園

2009年10月29日

11月1日日曜日の「ひとはくフェスティバル」を控え、秋の装いもますます整いつつあります。

 

どんぐり まだ落ちてないヨ!! 博物館の外には、階段やテラスの部分も多く、時々コロロンコロン・・・・と転がっていきますが、まだ落ちてないどんぐりもたくさんあります。どんぐりの記事はこちらを参照してください。

 

 少し歩けば、今度はもみじが。まだ青葉ですね。色づきには少し早いです。よく見るともみじの種らしきものが・・・・・

  この種は 回転しながら落下するのかな?

 

 そして、モミジバフウの紅葉と落葉、たくさん葉っぱが落ちてます。 

落ち葉のじゅうたんには・・・・・ちょっと物足りないかな

  

 11月1日は「ひとはく&恐竜フェスティバル」。そして「コウノトリのいる風景」展、「竜と獣の道展」、などイベント山盛り!!  おまけに県立美術館・博物館5館による【ミュージアム・スタンプラリー】もやってます。

 そしてなんと、「関西文化の日」として、11月1日(日)、3日(火)、14日(土)、15日(日)は、無料になります。

    ぜひ、ご家族おそろいでひとはくにお越しください。

 

情報管理課:八尾 Face04.gif

深田公園の奇面昆虫

2009年10月27日
電子顕微鏡で虫の顔面を観察する! 作戦(11月1日のフェスティバルで実施)
の続きです.

蚊以外の材料を求めて,20日に深田公園で観察用の虫を採集しました.主に水辺
でスウィープしたところ,半翅目(カメムシ目)や双翅目(ハエ目)を中心に小さ
な虫がたくさん入りました.今回も吸虫管で吸ってとりあえず凍結.双眼実体顕微
鏡で眺めながら選定しました.どれもこれもユニークで目移りします.

時間的なこともあって,実際にイベントで観察できるのはせいぜい飼料台一個か二
個の数匹だけです.オーソドックスな口器として甲虫を一匹入れて,あとは吸う口
の代表でカメムシと,変形の著しいハエの仲間を何匹か…どれも捨てがたい奇面っ
ぷりです.で,結局飼料台三個にテンコ盛りになってしまいました.
mix123m.jpg
一日乾燥したあと,蒸着メッキして予備の観察を行い,説明パネル等のために写真
を撮影しました.電顕像は明暗のみのグレースケールというか,モノクロです.た
だ,博物館の電顕のモニタはレトロなブラウン管なのでグリーンで表示されます.
下の写真では色を歪ませて可愛くしてあります(無理か?).
kus03.gif
上の写真(プルプル立体写真)は[クサカゲロウ科の一種の幼虫]です.[アリジ
ゴク(ウスバカゲロウ類の幼虫)の自走式のやつ]みたいな虫でアブラムシなどを
食べています.恐ろしげな風貌,立派な牙(大アゴ)ですねぇ.左右の複眼はそれ
ぞれ6個(7個?)の個眼で構成されているようです.ちなみにクサカゲロウ類の
卵は[優曇華(うどんげ)の花]です.
ata011.gif
この写真は[アタマアブ科の一種]で,頭部を下から見たところです.頭全体がびっ
しり複眼で,細い隙間に触角と口器があります.触角も口器も複雑に変形していま
す.複眼には個眼が整然と並んでいますが,前方だけ大きくなっています.

ひとはくフェスティバル’09を11月1日(日)に開催します。今年のテーマはなんと「恐竜」、いつものイベントに加えて、恐竜関連の催しが楽しめます。ここでおすすめイベントを3つだけ紹介します。

 

 いちおしは「君も発掘調査隊員!!丹波の恐竜化石を探しだそう」。ハンマーで石を割って恐竜化石を探します。発掘現場から持ってきた石を割るから、本物の恐竜の骨のかけらが見つかる可能性大!壊さないように慎重に見つけてね。出てきた化石は博物館に収蔵します。あしからず。

  Octfes-1.JPG                  (写真 石割のようす)

 

 

 ふたつめは「恐竜疾走!コンテスト」。恐竜の頭としっぽ付けて、恐竜スタイルで走ります。研究員が審査し、いちばん恐竜らしく走った人が優勝です。イベントは14時から、エントリーは12時半から、どなたでも参加でできます。

Octfes-3.JPG              (写真2 恐竜の頭としっぽ付けて走ります)

 

 

 3つめは「ゆるキャラ大集合」。いつもフェスティバルを盛り上げてくれるひとはく博士、はばタンのほかに、丹波竜のちーたん、キッピー、加東伝の助、イノッキー、しーたん、いなぼうが集まります。一緒に写真を撮りたい人は、12時半に芝生ステージに集合しよう。 

 

Octfes-2.JPGのサムネール画像のサムネール画像              (写真3 はばタンと「はいっ、チーズ!」)

 

 このほかにも楽しいイベントが盛りだくさん。あとは当日のお楽しみです。ひとはくでみなさまの御来館をお待ちしています。

 

                               半田久美子(自然・環境評価研究部)

 

昨年の6月に、篠山市に分布する篠山層群下部層(14000万年〜12000万年前)から、哺乳類を含む多数の小型脊椎動物化石が発見されました。私は、それら小型脊椎動物化石の内、トカゲ類化石の研究を行っています。日々研究していく過程で、少しずつですが篠山層群のトカゲ類について明らかになっていくことがあります。そこで私は、先日英国で開催された米国古脊椎動物学会の第69回例会で、これまでの研究の進捗状況を発表してきました。

 

米国古脊椎動物学会(Society of Vertebrate Paleontology)は、年に一度例会を開催します。その例会には、米国の研究者のみならず世界中の研究者が集うため、実質的には古脊椎動物学の国際大会となっています。09年度は、これまでの例会では初の試みとなる北米大陸外での大会となり、英国のブリストル大学で923-26日の4日間開催されました。今回の大会には、約20ヵ国、総勢約1000名の研究者が参加し、900を超える研究発表がおこなわれました。

 

Octikeda-2.JPG  P9270672.JPG  

 写真(口頭発表の会場)

 

例年この大会では多数の研究者が発表するため、研究内容により選別され複数の会場にて発表が行われます。上の写真は一番大きな口頭発表の会場です。大会参加者は、事前にプログラムを調べ自身の興味のある演題を聞きもらさないように多数の会場を行き来します。

 

 

Octikeda-1.JPGのサムネール画像                       写真(ポスター発表)

 

今回私は、上の写真のようにポスターで研究成果を発表しました。このポスター会場では、お酒やスナックが振舞われ、世界中の古生物学者が交流を深め、研究についての情報交換が行われます。私は当初、「発表中にお酒はちょっと・・」と思っていましたが、少しお酒が入ることで、国籍を超えてスムーズにお互いが打ち解けることが出来るようです。

 

発表の成果も上々で、多くの研究者に、「日本の白亜紀前期の小型脊椎動物化石の発見は非常に重要で、今後の調査を楽しみにしている」とコメントを頂きました。また著名なトカゲ類化石の研究者とは、研究上疑問に思っていることや今後の課題について議論でき、非常に有益な研究発表となりました。今後も、随時、研究成果を発表していく予定です。

 

                               池田 忠広(自然・環境評価研究部)

ネパールでの植物調査の話のつづきです。

前回のお話はこちら http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_467/

◆調査中の食事はダル・バート、タルカリ(豆のスープとご飯、カレー味の野菜)が基本です(写真左:キッチンボーイが給仕をしてくれる)。朝は軽くダル・バート、タルカリ、昼はパンにタルカリ(写真中)、夜は豪華にダル・バート、タルカリです。ですが、コックは日本の調査隊に毎年参加していて、好みをよく分かっているので、海苔巻きや玉子丼、春巻き、ピザ(写真右)、ポリッジなど多国籍な調査隊に合わせた料理を作ってくれました。この多様な料理に、何度もネパール調査に来ているイギリス人もびっくり。自分たちの調査でも彼を雇いたいと大喜びでした。
Nepal4-1.JPG    Nepal4-2.JPG   Nepal4-3.JPG

 

◆ネパールで怖いものといえばお日様、山蛭、高山病でしょう。西ネパールはとても乾燥していて、そのせいかとても暑い。毎日雨傘を日除けに使っていました(写真左)。日焼け止めも必要不可欠で、付けないと水ぶくれができて皮がむけてしまいます(写真中)。少し涼しくなると山蛭がウジャウジャとやって来ます(写真右)。髪の中に入っていたりして嫌でしたが、東ネパールに比べればまだまだ少ない方なのだそうです。また、今回は残念ながら4000mを越えるところまでいけなかったので、高山病の心配はありませんでしたが、去年はヘリコプターを使って緊急に山を降ろしたほどの重病人がでました。高山病を甘く見てはいけません。


Nepal5-1.JPG    Nepal5-2.JPG     Nepal5-3.JPG

 

◆日本での調査もキャンプをすることが多かったのですが、日本では、全て自分でしなくてはいけません。寝る場所を探し、テントを張り、ご飯を作り、標本の型直しをして、サンプルの整理をする。ところが、ネパールではキャンプ場につくとテントは張られていて、お茶を出してくれ、テントで待っているとご飯が出てきます(写真左:朝食を待つサーブたち)。標本作りやサンプル整理もシェルパに手伝ってもらえるし、なんて素晴らしいんだと思いました(写真中:サーブのテントを片付けるシェルパたち)。
ただし、疲れても、調査が嫌になっても迎えは来てくれません。ただ自分の足で歩くのみです(写真右:元気なシェルパと疲れたサーブ)。
Nepal6-1.JPG    Nepal6-2.JPG    Nepal6-3.JPG

 

◆最後に今回の調査で見かけた動物のいろいろ
Nepal7-1.JPG        Nepal7-2.JPG

 

Nepal7-3.JPG         Nepal7-4.JPG

 

Nepal7-5.JPGのサムネール画像        Nepal7-6.JPG

 

Nepal7-7.JPG        Nepal7-8.JPG

肝心の植物調査の話は全く出てきませんでしたが、それはまたいつか。

                                    山本伸子(自然・環境評価研究部)

ひとはくのスタッフは、毎日元気にみなさまと共に学び、楽しませて頂いております。

最近のひとはくでは、本物のホオジロの巣を観察して紙で模型を作ったり、コウノトリをモチーフにしたカードやオモチャを作ったり、3日がかりで実物大のコウノトリの巣をみんなで作るなど、楽しいイベントが行われ多くの方にご参加頂きました。誠にありがとうございました。

 

 

FSOct-1.JPG    FSOct-2.JPG(写真1)鳥の巣のレプリカ作り   (写真2)コウノトリカード作り

 

 

FSOct-3.JPG(写真3)ヤッター! 大きなコウノトリの巣が完成しました!!

 

 

コウノトリの巣の完成品は1123日(月・祝)まで、ひとはく2階企画展示室前にて展示しております。記念撮影などいかがでしょうか? 

 

FSOct-4.JPG(写真4)コウノトリの親子みたいですね!ご家族でぜひどうぞ。

 

10月24日(土)には、ふかたんがありました。今月のテーマは「化石を探そう」。

ここでひとつ問題です。次の写真は何の化石でしょうか?

ご興味のある方は、ひとはくに探しに来てくださいませ。

 

FSOct-5.JPG

                  (写真5)○○の化石

 

温かい飲み物が美味しく感じられる今日この頃です。移りゆく季節の景色など眺めながら、4階ひとはくサロン休憩コーナーでお茶など飲んで、ほっこり…とした気分を味わってみてはいかがでしょうか?

スタッフ一同、心より皆様のお越しをお待ちしております。

                                                                 

                                                                    寺尾由美子(フロントスタッフ )

毎月のドリームスタジオ、今回は秋を代表する身近な「どんぐり」を題材に選びました。

親子連れ(幼稚園〜小学校低学年)を主な対象に「学び」と「遊び」のコーナーを設けました。親子協働の要素を盛り込んだ「どんぐりをより身近に知る」ドリームスタジオです。また、導入にもいろいろ工夫しました。

 

1 どんぐり独楽、どんぐり剣玉のデモンストレーション、

2  入口をどんぐり暖廉、クズで飾り、雰囲気を盛り上げる・・などな

    ど。

 

その甲斐あってか、たくさんのファミリーに楽しんでもらいました。

なお、「いろころ」とは「いろいろ」と「ころころ」の合成語です。

 

 

DS1.JPGのサムネール画像 

写真1

入口をどんぐり暖廉とクズで飾り雰囲気を出してます

 

DS2.JPG 

写真2

「学ぶ」上段は幼木、下段は葉と実あわせの資料

 

 

DS3.JPG 

写真3

「遊び」どんぐり釣り 大人もはまってしまいます

 

DS4.JPG 

写真4

「遊び」どんぐり独楽 お父さん頑張る

 

DS5.JPG 

写真5

「遊び」どんぐり独楽 親子で仲良く協働作業

 

DS6.JPG 

写真6

「遊び」どんぐりけん玉 父「どうだ!」

 

                 中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

 

岩槻邦男のコラム10

2009年10月27日

 ひとはくの新展開では、博物館活動の原点に戻り、生涯学習支援とシンクタンク機能の発揮が活動の2つの柱とされました。生涯学習支援の視点はすでに第8回に取り上げましたので、今回はシンクタンク機能について、ひとはくが貢献している実例をいくつか拾い上げて紹介します。

 シンクタンク機能とひとことでいっても、多様な対応が期待されます。県立の博物館という博物館の位置づけから、県政課題への対応が業務としても必要なことはいうまでもありません。この領域では、第3回に紹介しました「生物多様性ひょうご戦略」策定での貢献が分かりやすい実例です。近頃の評価システムでは、委員会にどれくらい出ているか、などと数字に表れやすい資料が大手を振って歩くことになっていますが、ひとはくも実際いろんな委員会での貢献もしています。しかし、戦略に結びついたのは、絶滅危惧種や外来生物への日常的な対応、里山林などの基礎的な調査研究から管理維持への貢献など、これまでに積み上げてきた実績です。博物館としての日頃の調査研究活動が、県政課題へのシンクタンク機能に結びついているきれいな実例といえます。

 ひょうご戦略に実った成果は、来年秋の生物多様性条約加盟国会議(COP10)に向けての活動、とりわけ神戸で開催される諸会合での活動につながり、ひとはくのメンバーの貢献はここでも光っています。環境問題は「地球規模で考え、地域で活動を」と訴えられます。兵庫県における地道な活動が地球の明日への指針を描き出すことが、兵庫県の自然の保全につながる基本です。

 県立の博物館だから県政課題に貢献していればそれでいいというものではないでしょう。県立の機関は県民のものです。実際、兵庫県におけるさまざまな自然環境問題への取り組みに、ひとはくはシンクタンクとしての役割を果たしています。ひとつは、市町村等の公共団体への助言と協力です。具体的に協力協定を結んだり、形式上の取り決めはなくても、実際上求められて事業の企画に助言をしたり、評価に協力したりと、さまざまな貢献を重ねています。

 自然環境と人とのかかわりは、行政だけで理想的に維持されるものではなくて、そこに住む人々の自主的な活動によって支えられるものです。日本列島の自然は、典型的に、日本人の、人と自然の共生を育んできた生き方によって維持されてきました。(そのことを、昨年の連続セミナーで話しましたが、内容をかいつまんで9月末に研成社から刊行した『生物多様性のいまを語る』に紹介しています。)現在もまた、自分たちの環境を大切にしようと考えるさまざまなNGO, NPO によって多様な試みが進められています。自然環境についての日常的な調査研究の知見に基づき、ひとはくのメンバーはこれらの人々に必要な助言を提供し、シンクタンクとしての機能を果たしています。求められて応じるだけでなく、ひとはくのキャラバン活動などを通じて、地域に新しい意欲を芽生えさせるきっかけづくりも行ってきました。ひとはくの活動に連携する人々の環を育てようという試みです。その成果は、毎年2月11日に開催することにしている「共生のひろば」で見事に花を開かせつつあります。

 今夏は佐用川できびしい災害に見舞われるという悲しい出来事がありました。ひとはくは船越山麓の昆虫館と強い連帯をもって活動しており、わたし自身も昨年は昆虫館との共同事業に参加しました。災害に見舞われた日もまさに連携活動が実施されている時でした。昆虫館の災害につきましては、このブログでもすでに紹介した通り、ここでの活動を大切にしている人々といっしょに、復興支援の呼びかけをしています。これもまた、ひとはくのシンクタンク機能から出発した具体的な活動です。シンクタンク機能は座って理論を展開することも大切ですが、環境問題への貢献を考えるなら、具体的な活動につながってはじめて成果が結ばれることも認識する必要があります。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

柳田國男とカマキリ

2009年10月27日

さて河南堂珍元斎でございます。

時は10月2日のこと。場所は福崎町。

あの有名な民俗学者柳田國男さんの生家になんと

巨大なカタツムリと巨大なカマキリがあらわれたの

でございます。 IMG_0218.JPG IMG_0213.JPG

これには訳がございまして、

3月に続き柳田國男松岡家顕彰記念館との連携イベント。

今回はカマキリでございまして、柳田さんの作品「蟷螂考(とう

ろうこう)」にちなみましてのセミナー「柳田國男とカマキリ」

でございます。

先発は、鈴木武研究員のカタツムリのお話。 IMG_0174.JPG

カタツムリの種類や柳田さんが子どものころに見たハリママイマイ

の生態などを解説。

IMG_0187.JPGカタツムリを囲みながらのセミナーは囲炉裏端の昔ばなしのような

味わい深い分雰囲気でした。

 

 

 

 

 

 

 

中継ぎは、河南堂珍元斎の講談「田助とカマ吉の言葉の冒険!」

IMG_0193.JPG さあ、うってかわってこれは、大騒ぎでございます。

IMG_0244.JPG オガミとかハラタチジジイとかオマンバカバカとかけったいな方言

がたくさんあるカマキリの方言を探す旅にでカタツムリの田助と

カマキリのカマ吉の冒険!

 

柳田國男さんの唱えた「方言周圏論」のかたつむりの「蝸牛考」ともに根拠となったカマキリの「蟷螂考」をもとにした創作講談でございます。

IMG_0251.JPG IMG_0229.JPGカマ吉は御免奈斎、田助は四十一斎、カマッキリ尊氏は、飛び入り参加でデビューした阿北斎。

 

IMG_0257.JPG東京から八犬伝の千葉、京都、神戸、沖縄、そして故郷福崎と長い旅の中で、カマキリのたくさんの方言に出会います。 IMG_0235.JPG

戦いや大道芸もある寸劇講談・・・。みんな奮闘しました!

 

 

 

 

 

 

抑えは、大谷剛研究員のカマキリの生態のお話。カマキリのオスは交尾のあと、メスに必ず食べられるわけではない・・・など目からウロコのお話でした。

 

IMG_0276.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この巨大なカタツムリとカマキリ、またひとはくに現れるかもしれません・・・。

あーこわあ・・

さて、伊丹市の柿衞文庫で開催中の開館25周年記念「芭蕉−新しみは俳諧の花」展(10月3日〜11月23日)のひとはく連携ワークショップのお話の続きでございます。まずは、芭蕉展とあわせて展示中の「ふるいけやかわずとびこむみずのおと作品展」の紹介から。 IMG_0121.JPG

IMG_0095.JPGこれは、この夏、伊丹の小中学生と家族が芭蕉の「ふるいけや」の句から、自由な発想でつくったワークショップの作品展で、

IMG_0092.JPG実際に蛙をさわって短冊に文字を書いた作品や、セラミックで作った蛙を展示中です。

IMG_0098.JPG太田研究員が担当した短冊編は前回のブログで紹介しましたが、今回は珍元斎の担当したセラミック粘土ガエルのお話。 P1010175.JPGのサムネール画像

柿衞文庫には、芭蕉が短冊にかいた「ふる池や蛙とびこむ水のおと」の有名な句があります。この句が生まれた場面を創作講談で再現。 P1010178.JPG

内容は、うるう3月の中途半端な季節に、カエルという季語が春と夏という、これまた中途半端ないきものを題材に、江戸は深川の芭蕉庵で腕を競い合ったという、芭蕉の一門の「蛙あわせ」のお話。

P1010181.JPGま、簡単にいいますと「カエルをネタにみんなで句をよもう!」の会でございます。

IMG_8807.JPG多くの門人が芭蕉庵にやってきて、そばを食べたり、酒をのんだりしながら、句を競いあう中で、カエルの句は生またというお話で、IMG_8762.JPG

カエルは今までカジカガエルを代表選手とする鳴く声を描くのがスタンダードでしたが、芭蕉はここではじめて、カエルの行動、すなわちカエル(たぶんダルマガエル)の姿をよんだことが すばらしい!新しい! のでございます。というようなことを一席ぶちまして、

IMG_8815.JPG IMG_8824.JPGその刷り込みのあと、大阪芸術短期大学の堀野先生の指導のもと学生さんの協力でセラミックガエルを作りました。中学生は、クラス用の超大皿に、家族は家族ごとの大皿にカエルを盛り、大阪芸短大で焼成して完成。

IMG_0129.JPG IMG_0143.JPG芭蕉さんをはじめ、柿衞文庫、現代美術作家、大阪芸術短期大学、ひとはく・・・そして、伊丹のこどもたち。人と自然の融合した芭蕉展、ぜひご覧ください! 

大きなスクリーンで動く、フロントスタッフ手作りのデジタル紙芝居。

1024日(土)から開催中の 特別企画「竜と獣の道」展にあわせて、

新作デジタル紙芝居『丹波の恐竜“たんたん”の ひとはくナイトミュージアム』を上映しております。

 

 

1027-1dejitaru.jpg 

〜真夜中・・・誰もいない人と自然の博物館(ひとはく)で、展示物の生き物たちが動きだす・・・。〜

 

2006年、丹波市で恐竜化石がみつかりました。

それが丹波の恐竜、デジタル紙芝居の主人公“たんたん”です。

 

 

1027-2dejitaru.jpgこの丹波の恐竜“たんたん”が、ひとはくを散歩しながら、展示からぬけだした森の動物たちや恐竜時代の生き物たちを中心に、展示物のみどころを楽しくご案内する物語となっております!

 

この紙芝居をご覧くださったお客様に、『ひとはくナイトミュージアムコース』という 館内マップをプレゼント。

どんな生き物に出会えるかな?マップ(地図)を手に入れて紙芝居に登場した生き物に会いに、

ひとはくを探検してみよう♪ 

もちろん、ご紹介したもの以外にも、様々な生き物が館内にいます。

 

デジタル紙芝居は毎日上映しておりますので、ぜひ、ご覧くださいませ。

 

デジタル紙芝居 『丹波の恐竜“たんたん”の ひとはくナイトミュージアム』
上映期間 :10/24(土)〜12月27日(日)予定

上映時間 :平日 14:3014:45 

                    土日祝11:0011:15 と 14:3014:45 の2回

上映場所 :3階アースシアター

 

                                                                   松田 沙耶香(フロントスタッフ)
佐用町昆虫館との共催で、「いどうこんちゅうかん」を行いました。
佐用町昆虫館は、2009年8月の水害により、現在休館中です。その間、子どもたちに楽しみを提供しようという趣旨です。
10月22日(木)には、佐用町立平福保育園、佐用マリア幼稚園、23日(金)には、佐用町立三河保育園、同中安保育園を訪問し、あわせて120名ほどの園児たちに虫をさわってもらったり、お絵かきをしてもらったりしました。


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三河保育園です。


IMG_9766.jpgのサムネール画像
テレビの取材もたくさん。


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楽しい蚊帳遊びです。


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赤とんぼをさわれました。


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とっても元気な園児のみなさんでした。

つづきは、佐用町昆虫館オフィシャルブログをごらんください。

佐用町昆虫館は、2010年春の再開をめざしています。
復興義援金の募集も行っています。みなさんの温かいご協力をよろしくお願いいたします。

八木 剛(自然・環境評価研究部)


昨日から始まった「竜と獣の道」展 。

「どんな展示やねん。」と思われてる方もいらっしゃるかと思います。

ご安心ください。

毎週日曜日研究員による展示解説をおこなっています。

本日の担当は池田研究員。

    P1010245.JPG   P1010252.JPG  

3階の「竜と獣の道」展の展示室には30名近くのお客様がお越しくださいました。順番に説明しています。「化石の見分け方は?」なんて話もありました。

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                    博物館のスタッフも一緒に聞いて必死にメモってます。

         後でどんな話があったか教えてね。

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次は、化石のクリーニング施設、「ひとはく恐竜ラボ」へ移動します。大移動中。

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ひとはく恐竜ラボです。ここではクリーニングの道具のお話やクリーニング作業について説明がありました。歯医者さんとの違いは?部位はどうやって見分けるの?

トカゲの化石もクリーニングしてるんだって。ちぃっちゃ〜。

この展示解説は「竜と獣の道」展 開催中の毎週日曜13時30分から実施しています。

担当によって、切り口や重点的に説明する箇所が違うので、何度聞いてもらっても新しい話がきけますよ。 

また、毎週日曜・祝日に限り、館内4か所のすべてのスタンプを集めた方、先着100名に素敵なグッズをプレゼント!

※土曜日は実施していません。

 

 そして館内イベントも展示に合わせて実施しています。

展示期間中の毎週土・日・祝(10:30〜16:00)に実施している、フロアスタッフとあそぼうスペシャル。

今日は「恐竜の世界をつくろう!」でした。

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恐竜に思い思いの色を塗っています。

P1010230.JPG      1025jiorama.JPG     

 出来た恐竜は、ジオラマ恐竜の世界に置きます。

 

(この立派なジオラマができるまでは、こちらをご覧ください。すべてスタッフの手作りです。

  →http://hitohaku.jp/blog/2009/10/5/ )

 

「家でもやってみよう」とか「こんなに集中して絵を描いたのは初めて」なんて嬉しい言葉をいただきました。 

 フロアスタッフとあそぼうスペシャルは、毎回いろんなプログラムを用意していますよ。

次は何かな?

 

                             小林美樹(生涯学習課)

お待たせいたしました!今日から、「竜と獣の道」展が始まりました。

朝一番のお客様です。

P1010117.JPG  

展示室内のようす。兵庫県産の化石がこれだけ一堂に集まるのは初めて!

「いろんな化石があるんですね〜。」

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 この展示では兵庫のいろんな時代のいろんな化石が見られます。

ハチの化石も。

P1010050.JPG

発掘現場???で記念写真も撮れちゃいます。

 

さて、ひとはくは展示だけだはありません。

今日もたくさんのオープンセミナーが実施されました。

いつものことながら、カメラをぶら下げて、ちょっとお邪魔してみます。

今日から始まりました、「FSとあそぼうスペシャル〜とっても簡単!化石のレプリカづくり」です。

 P1010069.JPG    P1010092.JPGのサムネール画像 

   材料となる’おゆまる’を選びます。             色をまぜようかな〜。  

      いろんな色がある〜                  どうしよう。

 

P1010098.JPG      P1010100.JPG   

この’おゆまる’はお湯につけると軟らかくなります    軟らかくなったところで、熱いのを我慢してしっ            

                                かり、手でもみ、型に押し当てます。

 

P1010106.JPG    P1010072.JPGのサムネール画像のサムネール画像 

 出来上がり〜〜。とってもきれいにできましたね。   こんな感じにできちゃいます(見本)

こちらのイベントは来月11月3日(火・祝)と22日(日)にも実施されますよ。

 

 また、「竜と獣の道」展に合わせて、「恐竜おめんづくり」のイベントや

P1010184.JPG    P1010216.JPG 

デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ナイトミュージアム」も上映中〜

tanntannosannpo.jpg

( デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたん ナイトミュージアムより)

詳しくは、うきうきカレンダーを見てね。

 

化石のレプリカづくりのお隣は、赤澤研究員の「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」のオープンセミナー。

ハサミとテープだけでビデオカメラが作れちゃうの???

P1010212.JPGのサムネール画像    sakasakamera.JPG

 

ふかたん「化石を探そう」もありました。

隊長は古谷主任研究員と助手は寺尾由美子スタッフです。

        1024setsumei.JPG                ishiwohirottemasu.JPG 

        まずは、隊長から説明です。           さぁ、化石を探してみよう〜。

                hirottekitaishiwomitemasu.JPG 

               拾ってきた、ただの石ころ?だと思っていたのに!!

               顕微鏡で見ると、実はたくさん化石が入ってたなんて・・・。

              ルーペでのぞくと黒いつぶつぶ。正体は放散虫化石でした!!

 

ひとはくは、、毎日わくわくが楽しい発見・体験がいっぱいですよ♪

今日も楽しいひとはくでした☆

 

                                   小林美樹(生涯学習課)

さて、いよいよ明日24日(土)から「竜と獣の道展」が始まります。

今日の写真はこれ(↓)

恐竜ジオラマ

▲恐竜たちの足音が聞こえませんか??

今回の「竜と獣の道展」では様々なオープンセミナーがあります。

初日24日(土)の「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」については、

http://hitohaku.jp/blog/2009/10/24_1/

で紹介しましたが、25日(日)には、「恐竜の世界をつくろう!」があります。
4階ひとはくサロンで、開館時間中の10時30分から16時までの間なら、いつでも誰でもご参加いただけます(^^)


恐竜の世界をつくろう

▲このジオラマ、すべてスタッフの手作りです。

高瀬さん

▲背景の絵を描いているフロントスタッフの高瀬さん。

ジオラマ制作

▲手前のジオラマは私とフロントスタッフの笹山さん、瀬良さんとの共同製作です。ベニヤ板に廃ダンボールを切って重ねて段差をつけて、紙粘土と石膏でなだらかにして、仕上げは水性ペイントです。

恐竜折り紙

▲あなたも自分でつくった恐竜を置いて情景写真を撮ってみませんか?

みなさん、明日から始まる「竜と獣の道展」にどうぞ ”何度も” お越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

さて、いよいよこの週末24日(土)から「竜と獣の道展」が始まります。
パネルの準備など、ほぼ完了しました。いよいよ明日の開館を待つのみです。

竜と獣の道展

▲この扉の向こう側にどんな展示があるのか・・・

今朝の新聞でも「県内産 脊椎動物の化石一堂に」と紹介されたとおり、今回の展示では兵庫県で発見された1億4千万年前から1万年前までの化石が一度に見られることも見応えがありますが、さらに期間中のオープンセミナーにも注目です。

「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石を探しだそう」
というオープンセミナーが、ひとはくで11月15日・29日・12月13日・27日の計4日間開催されます。(観覧料のほかに受講料が必要です)
これまでに丹波市で発掘された発掘現場の石をハンマーで割っていただきます。

 

化石発見

▲去年の第3次発掘のときに私もハンマーで石を割って見つけました!!

もしかすると「恐竜の化石」が出てくるかもしれません!!
先日、10月17日(土)に丹波焼陶器まつりで同様のイベントがありました。
そのときの様子は下記ブログでも紹介されています。
http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_488/
化石が見つからなくても、参加者全員には約5千万年前のサメの歯の化石がプレゼントされます。
ぜひ、チャレンジしてみてください!!

みなさん、ひとはくで秋から冬の「竜と獣の道展」にどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

今日の写真はこれ!!(↓)

ちーたん

なんだかわかりますか?
丹波竜のマスコットキャラクター「ちーたん」です。
ひとはくの松原主任研究員ご自慢の力作です!!一般公開に先立ちブログ公開します(^^)

さて、今日は24日(土)から始まる「竜と獣の道展」の報道向けプレビューがありました。

松原

▲<兵庫県「竜」と「獣」の化石地図>を解説する松原主任研究員

博物館では企画展示前に、このように報道関係者に展示内容を詳しく紹介して記事にしていただいています。

 

三田周辺

▲恐竜だけじゃありません。地元三田周辺で発見されたザイサンアミノドン(1999)、サンダタンジュウ(2004)などの化石も一挙公開!!


ヴェロキラプトル

▲昨日のブログ http://hitohaku.jp/blog/2009/10/2_4/ 「かぎ爪」の持ち主です!人と自然の博物館ではもちろん初公開!!恐竜ファンなら一度は見てみたいヴェロキラプトルの全身骨格標本です。

まだまだ紹介したい展示があるのですが、今日はこれくらいに(^^)

開催まであとわずか!
24日(土)からの「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」に
どうかご期待ください!!

期間中、さまざまな体験イベントもあります。

ぜひ、何度もひとはくにお越しください!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

今日も秋晴れでいい天気でした。

青空

この写真を撮ったのは、10月初めのブログでも紹介した神戸市北区のイチョウの街路樹です。

http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_475/

イチョウ

▲あのときに比べて、2週間以上たって黄色味が増しましたね(^^)

さて、今日は神戸市立の小学校6年生に「やさしい化石のレプリカづくり」の授業をしてきました。

6年生1クラス、16名の小規模校です。

どれにしようか▲どれにしようかな??

▲みんなで鍋をつついているみたい??鍋をつついている?

これは型を取る「おゆまる」をビーカーの湯でやわらかくしているところです。

型どり▲慎重に型どりです

▲型ができました!!型どり完成

このあと石膏を流し込んで固まるのを待ちました。その間、「地層」「化石のできるまで」「丹波竜の発見」などについてお話ししました。

完成01  完成02  完成03 完成04

▲みんなできました!1番左の写真中央の先生が持っているレプリカは「特製!アンモナイトスタンド」です。みんな新型インフルエンザ予防でマスクをしています。

そして最後は開催まであとわずかと迫った「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」を紹介してきました。
ぜひ、来てくださいね!

ひとはくでは、これから2学期後半、6年生が理科で「地層」や「化石」を学習するのにあわせて、「やさしい化石のレプリカづくり」の出前授業にあちこち出かけます。私と西岡敬三指導主事だけではまわりきらないので、化石レプリカセットの貸し出しもしています。(現在2校に貸し出し中です)

また、お問い合わせください。

(主任指導主事兼生涯学習課長 平松紳一)

 二夜連続シリーズの流星報告になりました。

 昨日の観測の時間帯は、午後10時半頃から午前0時頃までおおよそ1時間半でした。確認できたのは5,6個でした、という報告をしました。写真も人工衛星か飛行機の光跡だけでガッカリ。

 

 そこで、昨夜に引き続き観測することに・・・・しかも時間帯をずらしました。午前2時40分頃から午前3時40分ごろまでに作戦変更しました。この時間帯だとオリオン座は、南の方角の天高くにありました。その分、首の痛さも昨日より増しました。

 

画面右下に ☆彡

<2009-10-21 02:57 丹波市青垣町 10mm F3.5 ISO1600 30秒開放>

 

 見えた流れ星は1時間で20個ちょっとでした。昨日より多かったので満足。写真も40枚くらい写しましたが、はっきりわかるのはこの1枚。貴重な写真記録になりました。

 

 次にこのオリオン座流星群が活発になるのは、70年くらい先のことなのだそうです。ってことは、まだ見られていない方は、今夜にでもどうぞ。雲の量も気になります。特に寒さには十分な備えをお忘れなく。

 

情報管理課:八尾 

 

今日の写真はこれ!!(↓)

だれのもの?

なんだかわかりますか?
先日、ひとはくのエントランスホールで営業しているショップさんで買ったものです。
これが恐竜「▲#□$◎%▽&◆」のものだとわかる人は、かなりの恐竜マニアですね(^^)

この爪については、下記のブログ
http://hitohaku.jp/blog/2009/09/post_473/
と関係があるんですよ。でも、答えはまたの機会に!

さて、3階丹波の恐竜化石の展示コーナーも昨日の閉館後の作業に続き、
今晩も閉館後の作業によってかなり変わってきました。


搬入

▲次々と展示ケースが増設され、かなり密集した展示室内に・・・

展示室内01

▲たくさんの展示ケースに、これから標本がならべられていきます

  展示室内02

▲ところせましと並べられ、天井からも?

 

開催まであとわずか!
24日(土)からの「丹波の恐竜化石特別企画『竜と獣の道展』」に
ご期待ください!!
この企画は10月24日(土)から12月27日(日)までです。

秋から冬のひとはくに、ぜひ、お越しください!!

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

上ってくるオリオン座

 <2009-10-20-23:38 丹波市青垣町 28mm F4 ISO1600 1分間露光>

 

 2006年から多く見られるようになった「オリオン座流星群」。今年も10月19日から23日頃まで、極大になるといわれています。過去には1時間に50個も観測された報告もあり、今年も同程度の流星が期待されています。 

 22時過ぎ頃からオリオン座の全体が見え始めますので、それから真上を過ぎ夜明けで空が明るくなるまでが見えやすいと思います。東方から上ってきますので、街灯などの少ない場所、できるだけ広く空が見渡せる場所を選んで見てください。

 昨夜は、22:30頃から24:00頃までおおよそ1時間半ほど見上げていました。自分で見たのは、だい5〜6個確認しました。一人で見ると一方向しか見えないので見上げている後方に流れても確認できないので、複数人で観測する方が効率がいいと思います。また、夜には気温も10℃を下回り大変冷え込みますので、防寒具をお忘れ無く(温かい飲み物とおやつもあればGood!!)

 

 写真に記録するのは、これまた難しく、運も味方しないと・・・・ちなみに上掲の写真の真ん中、山の稜線のすぐ上方に見える光跡は飛行機か人工衛星です?!

 

 参考ページ<国立天文台>  http://www.nao.ac.jp/phenomena/20091019/

 

情報管理課:八尾

 

さて、いよいよこの週末24日(土)から丹波の恐竜、特別企画「竜と獣の道展」が始まります。
パネルの準備など、館内ではあわただしく準備が進んでいますよ。

 

古谷

▲古谷主任研究員なにやら顔をしかめていますが???

初日24日(土)の「フロアスタッフと遊ぼう!スペシャル」では、
「とっても簡単!化石のレプリカづくり」を行います。
なんと開館時間中の10時30分から16時までの間なら、いつでも誰でもご参加いただけます(^^)

 

4階サロン展示

▲場所は4階ひとはくサロンです

私が担当して学校団体向けにやっている「やさしい化石のレプリカづくり」では、本物の化石から、ご本人が型どりしてレプリカをつくるところにこだわっているのですが、それだと時間がかかってしまいます。
そこで今回は、誰でも簡単に、その場で数分でかわいい化石のレプリカをつくっていただきます。(ただし、材料費がかかるので1個100円です)

 

おゆまる

▲今回使うのは「おゆまる」という商品です。とってもかわいいでしょ

 

型どり

▲型はもちろん本物の化石から作りました。ゼリーの空き容器が役に立ちました(^^)

 

シリコン樹脂

▲型はシリコン樹脂です

型(アンモナイト2種) 
▲たくさんの型作りも順調に進んでいます

実は、今日の閉館後、「竜と獣の道展」に向けた展示の移動・設営作業が始まります。
24日からの展示をお楽しみに!!

イベントもたくさんありますよ。また紹介します!!

みなさん、ひとはくで秋から冬の「竜と獣の道展」(12月27日まで)にどうぞお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)
 

桂の甘い香り

2009年10月19日

 深田公園のカツラの葉が色づきはじめ,あたりに美味しそうな香りが漂うようになりました.

カツラの落ち葉を手にとって匂いを嗅いでみてください.まるでお菓子のような甘い焦げたような香りがします.

これは,マルトース(麦芽糖)に熱を加えて焦がすと生成される「マルトール」という成分によるもの.マルトールは松葉などにも含まれ,香料や食品添加物にも使われるそうです.

katsura.jpg

 

←紅葉しはじめたカツラの葉

 

katsuranamiki.jpg

 

←深田公園北西にあるカツラ並木.南西側の遊歩道にもカツラ並木があります.

 

 

 

 

  (自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

今日も快晴!!秋晴れです。
博物館のある深田公園のモミジバフウ(別名アメリカフウ)も紅葉が見頃になってきました。

モミジバフウ

モミジバフウ02

館内では、日曜日とあって様々なイベントが行われています。
NPO法人「人と自然の会」の第3日曜日恒例のドリームスタジオ。
今日は「どんぐり いろいろ どんぐりこ」です。
13時からですが、始まってすぐに子どもたちが楽しんでいます・・・。

ドングリ01

ドングリ02

ドングリ03▲たくさんのドングリですね(^^)

これからまだまだオープンセミナーがたくさんあります。
みなさん、ひとはくで秋のイベントをぜひ楽しんでください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

丹波焼陶器まつりにミニキャラバンを出展しました。

 

DSC00319.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のキャラバンは、『化石発掘!石割体験!』

僕も、私も、化石を発見できるかもしれません。レッツチャレンジ!!

 

DSC00205.JPG

 

 

 

 

手袋とゴーグルを着けたら、

 

DSC00384.JPG DSC00400.JPG

 

 

割ります!

割ります!!

 

DSC00395.JPG DSC00396.JPG 

 

 

割ったらよく見て

 

DSC00314.JPGどんな化石が出てくるのか顕微鏡で確認

小さいので見逃さないように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC00348.JPG化石が入っていそうな石を選んだら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC00360.JPG DSC00432.JPG

 

また割ります!

ひたすら割ります!

 

DSC00428.JPG DSC00355.JPG  DSC00449.JPG  DSC00470.JPG 

 

1億数千年前に思いを馳せながら

 

DSC00430.JPG DSC00455.JPG

 

最初は見ているだけだったお父さんも、お母さんも、ついつい参加

 「一回だけ」のつもりが「見つかるまで」に

 

 

DSC00408.JPG「あった!」

残念、これは化石ではなく、炭です。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC00457.JPGめげずに割ります

 

 

 

 

 

 

 

そして、とうとう・・・・

 

 

『見つけた!!』

 

DSC00498.JPG DSC00504.JPG

 

この感動は、なにものにも代えがたい!

一生の大切な宝物を見つけた気分です!!

 

DSC00505.JPG見つけてもらった化石は発見者の名前とともに博物館で大切に保存させていただきます。

 

いつか、また会いに来てね。

 

 

 

 

 

『化石発掘!石割体験!』は来月、11月1日(日)のひとはくフェスティバルでも開催予定です。

この達成感は癖になるかも?化石を発見してみたい方はぜひご参加ください!

 

また、10月24日(土)からは、恐竜展示特別企画「竜と獣の道」も開催します。

太古の兵庫を歩いた生き物たちに会いに、ぜひ、ひとはくへお越しください!

 

自然・環境マネジメント研究部 武田重昭

山陰海岸ジオパーク

2009年10月17日

ひとはくは山陰海岸ジオパークを支援しています。ジオパークをみなさんはご存知でしょうか。(ホームページあります http://sanin-geo.jp/ ) 現在、日本ジオパーク委員会の審査を受けている最中で、もしパスすれば、次は世界ジオパークになるべく日本の代表として審査に臨むことになります。その山陰海岸に109日から10日、兵庫県立大学環境人間学部の学生や先生方にひとはくの先山研究員、藤本が付き添って香美町に行ってきました。県立大学は香美町と連携協定を結んでいて毎年交流を持っています。台風の直後で海は多少荒れていて、下浜でのゾウやサイの足跡化石は波にかき消されて見れず、三姉妹船長で有名な「かすみ丸」も出航せず残念な要素もありましたが、先山研究員の講義や地元の方々の解説を受けられたことは山陰海岸ジオパークを知るきっかけにはなったようです。西日本新聞に紹介されています。

 http://www.nnn.co.jp:80/news/091011/20091011024.html

三姉妹船長に会えなくて残念に思っていたら、ジオパーク館に母世代の長女と三女の方が来てくださって記念写真をとることができました。長女のお子さんが三姉妹で2世代にわたって船長をされているのですがさらにその三姉妹のお一人のお子さんが3兄弟だそうで、将来はイケメン3兄弟船長が実現するかもしれません。香美町ばんざい!!(自然環境マネジメント研究部コミュニティデザイン研究グループ 藤本真里) setumei.jpg

豊岡市ジオパーク普及啓発専門員の三木先生(後姿青いシャツの方)が香美町下浜で足跡化石について解説

 

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最近改修された新温泉町の山陰海岸ジオパーク館

 

 

 

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学生と地元の方々も交えて山陰海岸ジオパーク館内で解説する先山研究員

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かすみ丸の美人姉妹船長と念願の記念写真が撮れた藤本

明日、10月17日(土)12時半〜14時までひとはくサロンでひとはくだましセミナー2を開催します。県立美術館の「だまし絵」展と連携したミニ企画展「だまし絵といろんなだまし」の県連イベント第2弾!です。

今回のお題は、沢田研究員の「なんやらあやしげアナグリフ」、珍元斎の紙芝居「芝右衛門たぬき」、大谷研究員の「虫のだまし」です。昆虫の3D写真から、たぬき、そして虫の擬態まで、さまざまなだましの世界を体験できます!

IMG_0334.JPGそこで、前回10月12日に行いました、だましセミナー1の模様を少し紹介します。

山崎研究員の建物のだまし。建物のトリックを講談風に語ります。

IMG_0338.JPGさあ、額縁効果!みんな普段より格好よく見えるかな? IMG_0353.JPGつづいては、河南堂珍元斎一座の「たぬきときつねのだまし合戦!」来館者も出演しての大騒ぎの寸劇講談となりました。IMG_0374.JPGたぬきは美術館の四十一斎。きつねは謎の指導主事、山本カン斎です。IMG_0354.JPG

小学3年生の倉橋くん。小売斎として出演。  小6の先輩、売斎くんと大行列をしてくれました。   

IMG_0380.JPGIMG_0359.JPGIMG_0362.JPG                                                                           

 

                                                   上田研究員はボン斎、フロアスタッフの美濃さんはグループ交斎として紅二点出演。総勢7人のおおにぎわいの寸劇講談でありました。

IMG_0400.JPGつづいては、加藤研究員の「なまず絵」。 IMG_0392.JPG江戸時代のおわりにあった安政大地震のあと「なまず絵」が大流行します。その絵師の中に、「だまし絵」で有名な歌川国芳もいました。加藤コレクションなどからの絵解き風に紹介しました。

IMG_0405.JPG最後は、ゲストの登場です。たぬきから人間に戻った県立美術館の橋本指導主事による県立美術館の特別展「だまし絵」展レクチャー。だまし絵の楽しみ方のツボを聞き、だまされに行きたくなりました。11月3日までです。みなさんもぜひ。

IMG_0406.JPGさて、明日はどんな「だまし」が登場するか・・・・。みなさんもひとはくに、だまされに・・・いや楽しく学びにきてください!待ってます。

 

川東丈純

 

花壇のハチドリ?

2009年10月14日
 うちのコスモスの花にハチドリがいる! と,初めて見た人は驚き
ますが,もちろんハチドリではありません.

 蛾(スズメガ)の仲間のオオスカシバやホウジャクなどの仲間は,
昼間に花から花へと飛び回って,蜜を吸います.いちいち止まるのが
じゃまくさいのか,空中に浮遊したままの吸蜜です.

 幼虫はイモムシです.スズメガの仲間なので立派なシッポがありま
す.博物館の周りのクチナシにもオオスカシバが毎年発生しており,
成虫もよく見かけます.

 下の写真(プルプル立体写真)は花壇の花に来ている,ホシヒメホ
ウジャクです,幼虫がヘクソカズラで育つ小型の種です.
 うまくホバリングしていますが,色が地味なのであまりハチドリっ
ぽくありません(ハチドリ見た事ないけど).

3380t_am.gif

昆虫共生・沢田佳久

岩槻邦男のコラム9

2009年10月14日

 10月は自然の季節の分かれ目でもありますが、人が設定した年度の上半期から下半期への移行期にもあたります。最近では、衣替えという言葉は流行りませんが、エコスタイルと呼ばれる服装から旧来のすがたに戻る時で、男性はネクタイを締め直す季節です。国のエコスタイルはなかなか徹底しませんが、先行していた兵庫県では遥かに徹底しており、周囲に気を使う心配もなく、安心してエコスタイルをとることができるようになりました。国では9月も自動的にエコスタイルが要望されますが、県は6月、9月は各個に状況判断をすることになっています。現実には、東京ではネクタイ派が多いのに対して、兵庫県ではエコスタイルが断然優勢だったように見ました。

 年度の半ばに達した時ですから、10月のひとはく月例報告会では、09年度の前半を見通しながら先月の実績を評価しました。単年度の中間というだけでなく、ひとはくでは新展開第2期5年間のちょうど中間に当たる時でもあります。5年の目標値の半分が達成されたかどうかを確かめ、達成されていないとしたら何が問題だったかが洗い出されないといけません。第1期では、目標値の設定自体にさまざまな問題が含まれていましたが、第2期では、第1期の経験に基づいて目標値を設定していますので、自己評価に向けて下手な言い逃れはできません。

 ひとはくの外の動きを見ますと、今年度の上半期には、県では知事選もありましたが、国政選挙では変革も刻まれました。これが吉と出るか、凶につながるか、変革を演出した国民の参画と恊働を含めて、厳しい行動が求められます。もっとも、一足早かった change は、もうノーベル平和賞で顕彰もされています。変えようと思うこと自体が、未来をつくる夢を育てることであり、未来へ向けての重要な一歩を刻んだことだからでしょうか。

 ひとはくの新展開は最初の5年を終え、第2期も峠にさしかかりました。ここまで来ると、活動は日常化し、試行錯誤から脱却しますから運用は効率的になります。誉めていえばそうですが、逆にマンネリ化してはじめの意欲が吹っ飛んでしまうのも人間の弱さの現れです。その意味でも、節目ごとに現在を洗い直し、初心に戻ることが肝要であり、ひとはくの月例報告会はその役割を有効に果たしているものと、10月の第2金曜日に実感しました。(月例報告会については、このブログの第4回に、現状をちょっとだけ紹介しました。)
 ひとはくの新展開は、企画されただけでも顕彰に値するものだったはずです。さらに、第1期の実績も、それ相当に評価されてもよかったはずです。しかし、残念ながら、それが客観的に評価されるほど世の中は進んでいません。もっとも、客観的な評価というのは、何かで顕彰されるようなことだけではないはずです。ありがたいことに、ひとはくの活動は県内でも識者には徐々に認知してもらえているようですし、業界内でも相応に評価していただけていると、私は勝手に自負させてもらっています。ひとはく内で、諸々の制限、困難に遭遇しながらも、前向きな企画がひとつひとつ積み上げられているのも、構成員の自信とやる気の現れでしょう。その成果がもっとも大きな収穫です。

 ひとはくが発信するさまざまな事業のうちで、セミナーは『ひとはく手帖』で紹介されているように多彩に展開しています。昨年度はわたしも10回シリースに取り組みましたが、三田に遠くて参加いただけない人にも活動内容の一面を知っていただけるように、内容の一部を紹介する『生物多様性のいまを語る』という書を研成社から上梓しました。宣伝を兼ねてになりますが、ひとはくの情報発信活動のひとつを見ていただくために報告します。ひとはくの活動に、檄を飛ばしているだけでなく、自分も参画しているという歓びを実感してもいます。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

今日は、3連休の中日。とても、いい天気☆行楽日和ですね〜。

どこかへお出かけ、なんて人もいらっしゃるでしょう。

 

1011hitohaku.JPG                              ▲とっても爽やかなお天気です☆ 

 

土・日・祝日に実施している、「フロアスタッフとあそぼう」。

この3連休は、「コウノトリの巣づくり」のイベントを実施しています。

 

昨日から明日にかけての3日間で作っていきます。

 

【昨日】土台と枝を組みました。 

 

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                           ▲枝を作っています。たくさん作ってね。

 

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                          ▲みんな、コウノトリのお母さん気分になって枝を運んでいます。

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           ▲土台ができました。 

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                              ▲一日目終了〜。記念撮影です。

 【今日】 枝をたくさん組みました。                    

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                           ▲コウノトリの巣を作る前に

             まずは、現在展示中の「コウノトリのいる風景」を見ながら

             コウノトリについてのお話を聞きました。

 

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                           ▲今日もみんなでたくさん枝をつくりました。

 

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        ▲出来た枝をどんどん組んでいきます。        

                                       

 

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       ▲今日はここまで出来ました☆ 

 

明日、リサイクルのワラを積んで、タマゴをのせ、完成!

完成したコウノトリの巣は、23日まで2階の企画展示室前に展示します。

あなたも、本物そっくりなコウノトリの巣を作ってみませんか?

 

                小林美樹(生涯学習課)

 今日は10月11日、3連休の真ん中です。

今日も朝からいい天気、絶好の行楽日和です。耳を澄ませば遠くから祭りの太鼓なども聞こえてきます。エントと秋の空10.11

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空を見上げると...すっかり秋ですね

 

 読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋と、それぞれの「秋」の楽しみ方がありますが、ひとはくでは『恐竜の秋』を楽しんでください。

 来る10月24日(土)からは、特別企画展「竜と獣の道展〜太古の兵庫を歩いた生き物たち〜」が開催されます。詳しくはこちらを ▼

http://hitohaku.jp/exhibits/program_exhibition/2009/ryu_index.html

 この日まで待てないという人!!、10月の毎日曜日には、オープンセミナー「実演、解説!恐竜ラボ」が開催されています。当館の研究員が、恐竜化石の展示や化石のクリーニング作業の様子を、直接解説します。オープンセミナーは、申し込み不要です。その場で誰でも参加できます。

 ☆☆☆ きょう開催されたこのセミナーの様子を紹介します。 ☆☆☆ 

 博物館3階「丹波の恐竜化石展示室」に集合、研究員の先生から解説を聞きます。この展示室には、発掘された肋骨や歯の化石、化石が埋まっていた様子を再現した「産状レプリカ」、化石発掘現場の情報などが展示されています。

 また、第3次発掘で見つかったティラノサウルス類の歯の化石も展示されています。

 「産状レプリカ」はこの夏千葉県の幕張で開催された恐竜博に出展していましたが、戻ってきました。 

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 産状レプリカの前で解説を聞いています。

 

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 本日の講師は、三枝春生先生です。

 

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「恐竜は次々に歯が生えてきます。」ティラノサウルス類の歯の化石の解説を聞いています。

 

 展示室の解説の後は、「ひとはく恐竜ラボ」に移動し、化石のクリーニングについて説明を聞きます。化石のクリーニングとは、化石を岩石の中から取り出し、表面の余分な岩石や石灰質を取り除く作業のことです。場所はエントランスホールの脇にあります。

 今こうしている瞬間にも、化石がクリーニングされ、本当の姿を現しつつあります。

 ティラノサウルス類の歯の化石もここで見つかりました。

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ガラス越しに化石のクリーニング作業を見学できます。大変繊細で地道な作業です。

 

 化石のクリーニング作業は、丹波竜化石工房(丹波市山南町谷川1110 山南住民センター1F)でも行っています。 ▼

 http://www.tambaryu.com/studio.html

  ひとはくでは、恐竜化石以外にもたくさんのセミナー・イベントを実施しております。詳しくは「うきうきカレンダー10月」をご覧ください。 ▼

http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki0910.pdf 

(生涯学習課 西岡敬三)

 

さて好評開催中のミニ企画展「だまし絵といろんな“だまし”」のオープンセミナー「ひとはくだましセミナー」を来る10月12日(祝)と17日(土)に開催します!両方とも12時半〜14時までひとはくサロンで行います。12日は、建物、狐狸講談、なまず絵、だまし絵。17日は、虫3D、芝右衛門狸紙芝居、虫擬態がテーマです。

その内容の一部を先月22日に県立美術館でも開催しました「1日だけのひとはく美術館〜ひとはくだましセミナー〜」から紹介します。IMG_9681.JPG県立美術館の「だまし絵」展はその日1万人を超す大賑わい。ひとはくのセミナー会場も立ち見が出て120人もの人。

IMG_9699.JPG司会は久々に元NHKの阿部星香さんです!

IMG_9685.JPGまずは山崎義人研究員の「建物のだまし」。

IMG_9690.JPG建築や都市などの空間は、人々の五感で受けとめられます。 IMG_9693.JPG

そんななかで、だまし絵のように目の錯覚を利用していろんな風に見せるトリックが、あちこちにあります。図と地や錯視・・・その秘密を解き明かしました。 IMG_9701.JPG

2番手は、河南堂珍元斎とぶんがく茶釜。

演目は、きつねとたぬきのだまし合戦!講談「おまんだぬきと細川のおやっさん」でございますIMG_9748.JPG

昔から、人里近くに住んでいる狸や狐は人をだますといわれてきました。 IMG_9712.JPG

本当はそんなことは出来ないのに怪奇現象を妖怪たちととも一身に背負ってきたエライだまし屋のタヌキさんとキツネさんを主人公に、IMG_9735.JPG

淡路につたわる昔話をもとにおまん狸と細川のおやっさんというキツネの化かしあいの物語を寸劇つきで演じました。 IMG_9783.JPG今回も珍元斎の相方、美術館の四十一斎もタヌキとキツネに化かされてフンまみれになる弥平を大熱演でした。12日にはひとはくでその迷演技を披露します。

 

 

河南堂一門も、十七斎のキツネ、小江雅智斎の女房、綾毬奈斎の大名行列と今回は女性陣中心の寸劇で華やかでありました。

  

トリは大谷剛研究員の「虫のだまし」。たくさんの動物の餌になってる虫たちは、つかまらないようにと一生懸命生きています。

IMG_9793.JPGその中で、ハチのふりをしている虫や「だまし絵」のように腰のくびれを模様で擬態する虫・・・ IMG_9795.JPGけなげに生きる虫たちをたのしく紹介しました。会場はさまざまな“だまし”に関心したり笑ったり驚いたり、あの手この手のだまし三昧の一日となりました。IMG_9806.JPGひとはくでのセミナーは2日間のスペシャル版でこの日出演しなかったなまず絵の加藤研究員や沢田研究員も出演します。みなさまもひとはくで、ぜひ“だまし”の世界に浸ってみてください。乞うご期待。

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます!本日のお話は芭蕉さんとカエルでございます。

芭蕉さんと家にカエルという話ではなく芭蕉さんのあの有名な句「古池やかはづ飛び込む水の音」のかはづ=カエルのおはなし・・・。

IMG_0082.JPGIMG_0085.JPG 10月3日伊丹にあります俳諧の文学館、柿衞(かきもり)文庫で企画展「芭蕉 新しみは俳諧の花」展がはじまりました。

 

 

 

 

 

 

さて、月日はずーっとさかのぼり、今年の夏、7月のこと。太田英利研究員と珍元斎は、柿衞(かきもり)文庫と大阪芸術大学と組みまして、この「芭蕉展」に向けたワークショップをすることになったのでございます。(この企画なんと文化庁の補助金がつきました!)

P1010173.JPGそれは、芭蕉さんのよんだ「古池や・・・」に登場するカエルをテーマにした2つのワークショップ。

1つは、俳人の木割大雄さんと太田研究員のコンビ。

子どもたちが生きているカエルをさわって体感したのち、「古池や・・・」の句を短冊に自由に表現する講座。 P1010180.JPG                      もう1つは、大阪芸大の堀野利久さんと珍元斎のコンビで、芭蕉さんがカエルの句をよんだ「蛙あわせ」の場面を再現した講談を子どもたちが聞いて体感したのち、カエルの焼き物をつくり大皿に盛るというもの。

 

 

 

第1弾はカエル短冊から。7月7日、場所は稲野小学校と鈴原小学校。柿衞(かきもり)文庫の今井美紀館長、木割さん、太田研究員、珍元斎の4人が登場し、カエルまみれの戦いの火ぶたは切って落とされたのございます。

P1010177.JPGまずは、太田研究員によるカエルの生態を解説。なんと世界には4500種のカエルがいるとのこと  。   そのうち日本は40種。うち半分が沖縄。やはり琉球は多様な自然があるんですねえ。

P1010205.JPGカエルは環境の変化に弱く、伊丹にも昔はいっぱいいましたが、だんだん減っていて、今回捕獲したトノサマガエルとヌマガエルは道場町でとってきたもの。夜中に田んぼに入って捕獲中、不審者と思われた・・・などのエピソードを交えながら、子どもたちに楽しくわかりやすく語りました。  P1010212.JPG      そして、いよいよカエルさんをさわります。 P1010206.JPG P1010182.JPG 珍元斎がケースにはいったカエルさんを解き放ち、子どもたちは大騒ぎ、カエルはさわられ、キャーキャーいわれ、えらいこっちゃ!って感じです。

P1010184.JPGおそるおそるのぞく子。顔にのっけてふざける子、まったくさわれず見るのもいやで衝立にかくれる子・・・みんなそれぞれいろんな反応です。 P1010209.JPG

P1010186.JPG散々さわったあと、いよいよ木割さんの指導で、短冊にいろんな絵や文字で「古池や・・・」をかいていきます。 P1010188.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  P1010193.JPGP1010197.JPG P1010198.JPG P1010226.JPG

みんな夢中で縦のものや横のもの、多様な作品ができました。カエルさんはというとぐったり、うんざり。

でもカエルさんのおかげでたのしいおもしろい作品ができました。

大活躍のカエルさんはこの日ちゃんともとの道場町の家へ無事カエルことができましたので、ご安心をば・・・つづく・・・・

蚊の顔面

2009年10月 6日
 電子顕微鏡で昆虫の顔面を観察する! ぜひ蚊の顔面を! 作戦の
続きです.博物館の近くで採ったヒトスジシマカで試しに観察用のサ
ンプルを作ってみました.ところが「頭を取って試料台に並べる」と
いうのが事実上不可能な事が判明.蚊の場合,一匹まるまるでも希望
の角度に接着するのが至難なのです.

 試料台に7種の色んな虫の顔を並べて,というのは断念します.適
当に貼付けた上で,見る際に角度を工夫するのが現実的なようです.

MQT-1898.JPG
ヒトスジシマカの横顔

昆虫共生・沢田佳久

2009年10月3日(土)に連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」の第7回「芦屋をとりまく森のキノコ」が開催されました。担当は秋山研究員で、ひとはく連携グループの「NPO法人さんぴぃす」のメンバーがスタッフとして参加しました。

 

前日までの雨の影響もなく、当日は朝から青空が広がりました。集合場所の芦屋ゲートから奥池方面に向かって、芦屋川沿いの森の中でキノコを探しながらゆっくりと歩きました。

 

nikawatake.JPG

ハナビラニカワタケ。ブヨブヨとした手触りで、ちょっと気持ち悪い感じもしますが、さっと湯がいて酢の物にするとおいしいそうです。


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キノコだけではなく、森の中ではおいしそうなミツバアケビの果実も目につきました。ねっとりとした甘い白い果肉の中には、たくさんの黒い種が入っていました。

 

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芦屋の住宅街を抜けて奥池までを2時間ほどかけてゆっくりと歩きました。道路際や路側帯など、ありとあらゆる場所でキノコを観察しました。

 

奥池横の緑地で昼食を採り、採集したキノコを並べて、秋山研究員にキノコの生態や見分け方について簡単に解説していただきました。昼食後にも奥池周辺の緑地や雑木林で、キノコを探しました。最初はなかなかキノコを見つけることができなかった参加者も後半はかなりさまざまなキノコを見つけることができました。

 

seminar1.JPG

奥池横の緑地でキノコを解説する秋山研究員とその写真撮影に夢中の参加者。奥池では外来種のエフクレタヌキモについても解説していただきました。

 

残念ながら9月にあまり雨が降らなかったことで、今回はキノコを探すにはあまりよい時期ではなかったそうです。カイガラタケ、スエヒロタケ、キュウバンタケの仲間、チャツムタケ、ホウライタケの仲間、ワサビタケ、コウヤクタケの仲間、ハナビラニカワタケ、テングタケ、ベニヒガサ、チシオタケ、ツチグリ、マンネンタケ、ツガサルノコシカケ、ジャガイモタケの仲間など20種ほどのキノコを見ることができました。

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、さまざまなテーマ・研究員が担当となり、毎月1回行われます。事前申し込みが必要です。セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。


http://hitohaku.jp/education/main.html

 

(自然・環境マネジメント研究部研究員 北村俊平)

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」今後のラインナップは以下の通りです。

 

116日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)

125日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)

19日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)

213日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)

313日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

2009年10月3日(土)に連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」の第7回「芦屋をとりまく森のキノコ」が開催されました。担当は秋山研究員で、ひとはく連携グループの「NPO法人さんぴぃす」のメンバーがスタッフとして参加しました。

 

前日までの雨の影響もなく、当日は朝から青空が広がりました。集合場所の芦屋ゲートから奥池方面に向かって、芦屋川沿いの森の中でキノコを探しながらゆっくりと歩きました。

 

nikawatake.JPG

ハナビラニカワタケ。ブヨブヨとした手触りで、ちょっと気持ち悪い感じもしますが、さっと湯がいて酢の物にするとおいしいそうです。


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キノコだけではなく、森の中ではおいしそうなミツバアケビの果実も目につきました。ねっとりとした甘い白い果肉の中には、たくさんの黒い種が入っていました。

 

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芦屋の住宅街を抜けて奥池までを2時間ほどかけてゆっくりと歩きました。道路際や路側帯など、ありとあらゆる場所でキノコを観察しました。

 

奥池横の緑地で昼食を採り、採集したキノコを並べて、秋山研究員にキノコの生態や見分け方について簡単に解説していただきました。昼食後にも奥池周辺の緑地や雑木林で、キノコを探しました。最初はなかなかキノコを見つけることができなかった参加者も後半はかなりさまざまなキノコを見つけることができました。

 

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奥池横の緑地でキノコを解説する秋山研究員とその写真撮影に夢中の参加者。奥池では外来種のエフクレタヌキモについても解説していただきました。

 

残念ながら9月にあまり雨が降らなかったことで、今回はキノコを探すにはあまりよい時期ではなかったそうです。カイガラタケ、スエヒロタケ、キュウバンタケの仲間、チャツムタケ、ホウライタケの仲間、ワサビタケ、コウヤクタケの仲間、ハナビラニカワタケ、テングタケ、ベニヒガサ、チシオタケ、ツチグリ、マンネンタケ、ツガサルノコシカケ、ジャガイモタケの仲間など20種ほどのキノコを見ることができました。

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、さまざまなテーマ・研究員が担当となり、毎月1回行われます。事前申込みが必要です。セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。


http://hitohaku.jp/education/main.html

 

(自然・環境マネジメント研究部研究員 北村俊平)

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」今後のラインナップは以下の通りです。

 

116日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)

125日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)

19日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)

213日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)

313日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

ドングリ いろいろ

2009年10月 5日

公園や野山を散策すると,大きく実ったドングリが目につきます.

深田公園で見られるドングリをちょっと紹介します.

konara.jpg matebashii.jpg

左の写真は「コナラ」.右の写真は「マテバシイ」.

帽子みたいな部分(殻斗と言います)が鱗状になっています.コナラのドングリは落ち始めたところですが,マテバシイはもう殆ど落ちてしまっています.

sirakashi.jpg arakashi.jpg

左の写真は「シラカシ」.右の写真は「アラカシ」.

殻斗はリング状になっています.まだ未成熟で落ち始めていません.

kunugi.jpg

これは「クヌギ」.まんまるいドングリです.もうかなり落ちています.

5sp.jpgのサムネール画像のサムネール画像

並べてみるとこんな感じ.Aはシラカシ,Bはクヌギ,Cはアラカシ,Dはマテバシイ,Eはコナラです.大小さまざまなことが分かりますね.

10月中旬(種類によっては下旬)頃までなら,きれいなドングリが観察できます.ドングリは晩秋になるとほとんど見つかりませんので,秋晴れの日にでも近々公園を散策してみてはいかがでしょう.

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

先日の神戸新聞に「黄に染まる秋−イチョウ並木神戸で鮮やか−」という記事が掲載されていました。
実はこの場所(神戸市北区)、私の家の近くで、毎日通る道なのです。

神戸北町のイチョウ

▲さっそく今朝、写真を撮ってみました。黄色になり始めたところで、この先まだまだ、きれいになるところです。最盛期はもっともっときれいですよ(^^)

 

神戸三田

 

神戸三田のイチョウ

▲ひとはくへのアクセス途上、神戸三田インターを出て最初の信号を右折したところ、
ちょうど「人と自然の博物館」の道標がある場所もイチョウ並木です。まだまだ「緑」が勝っていますね。

植物にある緑色の色素「クロロフィル」が元気なうちは木全体が緑色ですが、秋になり気温も下がって日照時間も短くなるとクロロフィルが壊れ始めます。残った黄色の色素「カロチノイド」の色が出て黄葉しているのですね。

植物によっては、やがて、葉に残った糖分が赤色の色素「アントシアン」に変わって、いわゆる「秋の紅葉」を楽しむことができるのです。

さて、ひとはくでは昨日・今日の2日連続で「植物画を描こう」というセミナーが開催されています。様々な秋の素材ですね。

植物画

▲植物画の素材 このなかから好きなものを選んで・・・

植物画03 植物画02

毎年恒例のセミナーで、小・中学生たちが熱心に植物に向き合い、ていねいに絵を描いています。
今年はどんな絵が完成するんでしょうね。

みなさん、ひとはくのある深田公園は、これから様々な植物が色づきます。ぜひ、この秋、三田周辺でのマッタケ狩り、栗拾いなどとあわせて博物館の秋の景色・秋の色をお楽しみください!

(生涯学習課長 平松紳一)

今日は昨日までの天気とは違って朝からすっきりと秋空が広がりました。
秋空ひろがる

秋と言えばドングリ!

クヌギ

▲博物館前のクヌギの木には、まだ緑色ですがたくさんの実がついています。

クヌギいろいろ

▲あたりを見渡すと道路には茶色になった実も落ちていたので、ついでに葉っぱも1枚とってまとめて写してみました(^^)

「クヌギ」といえば、ひとはく3階展示室の「北摂の里山」コーナーにある「台場クヌギ」

北摂の里山コーナー

▲ここは子どもたちに人気のコーナーの一つです。ボタンを押すと・・・

昼 夜

▲カブトムシやクワガタなどの虫が集まります

川西市黒川

▲「日本一の里山」といわれ、「菊炭(池田炭)」でも有名な川西市黒川、
実は一昨年の12月に私も、ひとはくの研究員の観察会に行ってみました。
きっと今頃は、パッチワークの里山風景がきれいでしょうね。

服部先生  ケーブル駅横 クヌギの葉

▲服部研究部長の話を聞きながら「日本一の里山」を観察させていただきました。クヌギの葉も色づいています

さて、この10月、”ひとはく”は様々なイベントがあります。
一部をご紹介すると・・・
■今日から始まった「がんばれ!佐用町」展は3階展示室にて。
■開催中の「コウノトリのいる風景」関連のフロアスタッフと遊ぼうは、

→10月3日(土)・4日(日)「コウノトリカードづくり」

→10月10日(土)・11日(日)・12日(月・祝)「コウノトリの巣作り」

→10月17日(土)・18日(日)「パタパタ・コウノトリをつくろう」

いずれも15時から。
■開催中の「だまし絵といろんなだまし」関連の「ひとはく”だまし”セミナー」が、
→10月12日(月・祝)と10月17日(土)、いずれも12時半から4階ひとはくサロンにて。
■そして、10月24日(土)からは「竜と獣の道」展が始まります。

■さらには、11月1日(日)に「ひとはく&恐竜フェスティバル」があります。

それぞれの詳細は、またの機会にブログでもご案内します(^^)

この秋、”ひとはく”にぜひ、”何度も”お越しください!!

(生涯学習課長 平松紳一)

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