ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

自然・環境科学研究所

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


2008年5月アーカイブ

ボランティア顕彰式

2008年5月29日

5/25(日)に,ひとはく大セミナー室にてボランティア顕彰式が行われました.
この式典は,1993年から1998年の間に実施された社会教育施設ボランティア養成講座を受講された方のうち,10年という長期にわたり,ひとはくを舞台にオリジナリティあふれる活動を自ら実践してくださっている方に感謝の気持ちを込めて行われるものです.

今年度は,6名の方が活動10年を迎え,当日は4名の方が式典にご参加くださいました.
みなさんは,現在はひとはく連携活動グループである「NPO法人 人と自然の会」に所属され,活発な活動を展開されています.
(人と自然の会の活動の様子はこちら! http://ukiuki.michikusa.jp/

これからも,ひょうごの自然・環境・文化のすばらしさを未来に伝えるすばらしい活動を展開してくださるみなさまと一緒に,ひとはくも歩んでゆきたいと思います.

kensyo.jpg
ひとはく館長(中央)を囲み晴れやかな気持ちで顕彰式を迎えたみなさま.

 橋本佳延(連携・担い手養成マネージャー)

ヒメボタルの季節となりました。

ヒメボタルは林や草地にすんでいる陸生のホタルで、黄色いフラッシュ光の輝きは、ゲンジボタルとはずいぶん趣が異なります。今年はぜひ観察してみてください。

(↑)ヒメボタルが林の中を飛んでいると、こんな感じです。

(↑)これは、ヒメボタルがとまって光っているところです。


こんな光景が見られるところは各地にあるのですが、まだよくわかっていません。
多くの人は、ホタル=川だと思ってます。これは、ゲンジボタルが有名すぎるからですね。

そこで、今年は、みんなで六甲山系のヒメボタルの分布を調べることにしました。六甲山にもこのような場所があるのですが、まだよくわかっていないので、みんなで手分けして調べましょうという趣旨です。六甲山のヒメボタルは、宵のうちには光ってくれませんので、調査は深夜になります。なかなか手強いですが、新しい生息地を見つけたときのよろこびは、ひとしおです。

セミナーは6月13日の金曜日の午後、県立六甲山自然保護センターで行います。このときに、ヒメボタルについてのくわしいお話をし、調査の作戦を立てます。
ご関心の方は、ぜひ「六甲山系ヒメボタル分布調査プロジェクト」への参加をご検討ください。

いきなりここに入るのはちょっと・・・と思われる方は、丹波市観光協会さん主催の第3回ヒメボタルまつりをオススメします(ひとはく共催)。6月中旬から7月上旬にかけて毎週土曜日に観察会が行われます。暗闇に輝くヒメボタルをお楽しみいただけます。
第3回ヒメボタルまつりのチラシをダウンロードする(PDF880KB)

八木 剛@自然・環境評価研究部でした

ミツバチが収穫ダンスを踊り、その距離と方向の情報を読み取り、その情報を使い
こなしていると信じられてきた。ところが、実際に収穫ダンスのデータを取ってみる
と、信じられている実態と違うことがいくつか見つかる。
とくに、餌場に行ったことのない働きバチは、ダンス情報を「受け取っても」餌場の
場所に関するダンスをまったく踊ることができない事実には驚かされる(もちろん何
度か行けば踊れるようになる)。
また、最近の神経生理学や進化発生生物学の発展から「ダンス言語所持」を眺望
してみると、いろいろ疑問が生じてくる。尻振りダンスの客観情報を読み取ることは、
最高レベルの高度な能力を必要とするのだが、それが100万ニューロン程度の「微
小脳」で可能なのか、という疑問が湧いてくる。

 ミツバチが得意とする嗅覚情報を、実験系から完全に取り除くことは不可能に近く、
今までの実験的な証明を難しくしている。ロボット蜂の実験でも、その実力は本物の
1/5〜1/10程度と言われている。
この「実力」は漏れでた匂い情報によるものと考えることができる。

 ミツバチの世界に、匂い「言語」とダンス「言語」がある場合、その状況を精査して
みると、古い感覚系の匂い「言語」を差し置いて、高度な情報処理系のダンス「言
語」は進化しようがなく、萌芽的な状況のままで存在していることが推測される。

 ダンス「言語」を使っていないとすれば、ミツバチたちはなぜ収穫ダンスをするのだ
ろうか。現在の推測は、飛行の興奮が蓄積したとき、興奮が漏れ出して、通常使用
している飛翔筋や歩行筋を発動させてしまうというものである。いうなれば、生理的
条件がそろうと、つい出てしまう「くしゃみ」や「汗」のようなものと考えている。

                           大谷 剛(自然・環境マネジメント部)


背番号をつけた働きバチ: 収穫ダンスの実験では必ずしも個体マークはつけない
のだが、個体の日齢や経験が関係するので、つけるべきである。


観察巣箱: 餌場から帰ってきた働きバチがどのようなダンスを踊るのか、踊らない
のかをこの観察巣箱でチェックしていく。

先月の20日に「ひとはく恐竜ラボ」がオープンしました。

この施設では、一次・二次発掘調査で採取した岩盤から化石を取り出す作業や、
4000点を越す恐竜化石のクリーニング(化石の表面を覆っている石の膜を取り除
く作業)がガラス越しに間近で観察することが出来ます。


また、腰の骨(腸骨)から尾の前方部までが連結した状態の化石も観ることがで
きます。これらの化石は恐竜ファンならずとも一見の価値がありますので、どうぞ
みなさん恐竜ラボにお越しください。


化石の状態は毎日のクリーニング作業で日々変化していきます。
そういった変化を感じるのも面白いと思いますよ。毎週日曜日の午後には研究員
の解説もありますので、是非一度「ひとはく恐竜ラボ」にお越しください。
公開時間は10:00から17:00まで、見学料は無料です。
また、本館のほうには、これまでの研究成果や本物の恐竜化石も展示してありま
すので、どうぞ併せてお立ち寄りください。みなさんも身近に太古の生物を感じて
みてはいかがでしょう!

                          池田 忠広(自然・環境評価研究部)

ホオノキの大きな花

2008年5月22日

 5月も半ばになると,篠山付近でもホオノキの花を見かけるようになります.
ホオノキはモクレン科の植物.甘い香りが辺りに漂い,白い花は初夏の日差しに輝いてとてもきれいです.

花
 ホオノキの花と葉.樹高が高いので,花を見る機会は少ないかもしれません.葉は大きくてホオバ味噌に使われたりします.

メシベとオシベ
 手前の花びら(花被片)を取り除いて撮影.上半分の赤紫色の部分がメシベ.下半分の白っぽい部分がオシベ.メシベもオシベも多数あって,1つ1つが螺旋状に配列しています.

果実
 若い果実.メシベが螺旋状に配列していることが良くわかります.花びらやオシベは全部脱落しています.

 この季節,博物館近くの街路樹である「トチノキ」も花をつけています(まだまだ小さい樹なので,花をつけていない株もあります).花は樹のてっぺんに咲いているので,ホオノキ同様,目線をあげないと見えませんよ〜


(以下,植物が好きな方へ)
 モクレン科の花は原始的だとよく言われます.何故なのでしょう?
 花びらは葉が変化したものだと考えられているため,より葉に近い花を持つモクレン科は原始的だとされているのです.
 モクレン科の1つのメシベは1つの心皮から構成されていているので,2つに折りたたまれた葉の内側に胚珠(受精後,種子になる部分)が付いた状態だと見なせます.オシベは花糸と葯がはっきり分化していません.しかも,これらのメシベとオシベは,(互生する葉のように)螺旋配列しているのです.


布施 静香 (自然・環境評価研究部)

アワフキムシの「あわ」(↓)を見かける季節になりました。いろんな草木についています。

「あわ」をかきわけてみると、中には、5mmくらいの小さな虫が入っています。


拡大してみると・・・


これは、アワフキムシの幼虫です。セミに近い昆虫で、植物の汁を吸っています。

この虫を「ホタルの幼虫」と思っている方が、けっこう多いです。
「あわ」が、ホタルの季節によく見られることと、赤と黒の体色のパターンがホタルによく似ているからではないかと思います。ホタルと反対に、頭や胸が黒で、お腹が赤いですが。。。

ほんとうのホタルの幼虫は、水中や地表にすんでいて、あまり目立たない色をしています。

ところで、赤と黒がよく目立つ、いわゆる「ホタルカラー」の虫は、ホタル以外にいろいろ見られます。
これは、ホタルは毒虫なので、ホタルに「擬態」していて、鳥などに食べられにくいからだとか。。。ほんまかいな??

アワフキムシは、成虫になると「あわ」を吹かず、翅(はね)が生えて赤と黒の色もなくなり、あまり目立たないです。さわろうとすると、ぴょこーんと跳ねて飛んでいきます。

八木 剛@自然・環境評価研究部でした。

本日2008年5月15日(木)、博物館のまわりの深田公園で、ハルゼミの声をききました。

ハルゼミは、例年ゴールデンウィークの頃から鳴きはじめます。ゲーゲーとカエルのような声なのと、季節が春なので、セミの声とは思わない人も多いと思います。声はすれども、姿を見ることはかなり難しいです。体長3cmくらいの小ぶりのセミです。


(↑写真は三田市内で撮影したもの)

セミの姿と鳴き声はこちらのページでチェックできますよ。

兵庫県には13種のセミがいます。
だいたいの出てくる順番は、ハルゼミ、エゾハルゼミ、ヒメハルゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、エゾゼミ、コエゾゼミ、アカエゾゼミ、ツクツクボウシ、チッチゼミ。全種制覇には、かなりの努力が必要。
ハルゼミは、マツ林にいます。三田では、ニュータウン内の公園でも声をきくことができます。

八木 剛@自然・環境評価研究部でした

 2008年9月20日〜11月30日、ひとはくで日仏共同企画『ファーブルにまなぶ』展を開催します。
今年は、ファーブルが「昆虫記」最終巻(第10巻)を刊行してから100周年にあたります。
これを記念して、国立フランス自然史博物館と国内の5つの博物館(北海道大学博物館、国立科学博物館、北九州市立いのちのたびの博物館、滋賀県立琵琶湖博物館、兵庫県立人と自然の博物館)が資料、資金や知恵を持ちより『ファーブルにまなぶ』展を共同で巡回開催することになりました。

ファーブルが採集した昆虫や植物標本をはじめ、観察装置、手書き原稿、ダーウィンと交わした書簡など日本初公開の展示物を見ることができます。
また、昆虫記に影響を受けた日本の昆虫研究100年の成果を展示で紹介するなど、盛りだくさんな内容になっています。たぶん、これほどまでに大掛かりな「ファーブル」展は、もう日本で開催できないかもしれません。2007年夏に北大から始まった本展の全国巡回も、2008年秋のひとはくで最終開催となります。
ひとはくがファーブルに出会える最後のチャンスです。
この秋、ファーブルをお見逃しなく!


「ファーブルにまなぶ展公式ポスター」

 さらに、ひとはくでは、『ファーブルにまなぶ』展にあわせて、兵庫地域展「兵庫のナチュラリストたちと昆虫不思議ラボ」を同時開催します。
「観たり、聞いたり、嗅いだり、動かしたり」して、昆虫の不思議や自然観察の楽しさを体感できる、展示やワークショップ、虫や自然を愛した兵庫ゆかりのナチュラリストたちの紹介、ファーブル講談、紙芝居、お絵かき、など親子で楽しめるイベント満載で、みなさんをファーブルの世界へいざないます。
乞うご期待!

「昆虫不思議ラボで発見?」 

  
「ファーブル講談も聞ける!」


こちらのひとはくニュースでは、これから『ファーブルにまなぶ』展のみどころや、ファーブル先生の波瀾万丈な人生の紹介、兵庫地域展の制作裏話などを連載していきます。
ブログ連載の方もご期待ください。

橋本佳明 (ファーブルタスクフォース・自然環境評価研究部)

—日仏共同企画『ファーブルにまなぶ』展・兵庫地域展「兵庫のナチュラリストたちと昆虫不思議ラボ」
開催まで、あと138日—
ひとはくファーブル展ホームページ: http://hitohaku.jp/tokubetuten/fatop.html
(巡回展「ファーブルにまなぶ」は4/20-8/30まで 琵琶湖博で開催中)

5月3日(土)〜4日(日)の2日間、毎年恒例の『ありまふじフェスティバル'08春』ミニキャラバンを行いました。

今年のメインは、『ちょこっと体験ひとはくセミナー』。ひとはくでやってるセミナーってどんなもの?そんな疑問にお答えすべく、30分程度のプログラムを1日に6つ行いました。いつ行っても何かやっている。それが今年のひとはくです。

080504M.JPG
<セミナー>皆さん熱心にお話を聞いてくださいました。

080504O.JPG
<展示>福島大池の生きものの標本が並んでいました。たくさんの生きものがいることをわかってもらえたでしょうか?

会場に来てくださったみなさん、ありがとうございました。セミナーを体験された方も残念ながら参加できなかった方も、ぜひ博物館のほうへも遊びにきてくださいね。

ひとはくで行われるセミナーについては、こちらをご覧ください。
ひとはくセミナー(要事前申し込み)
オープンセミナー(申し込み不要)

遠藤 菜緒子(自然・環境マネジメント研究部)

Copyright © 1995-2014, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.