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生物多様性大作戦!の最近のブログ記事

 先のblog記事では、三橋主任研究員による学校団体さまの特注セミナーの様子をご紹介しましたが、今回は、なんと、外国からのお客さまへの特注セミナーをご紹介します。      

 ご予約のご相談は、2週間ほど前、11月の末頃でした。三田市まちづくり協働センターさまから、「外国からのお客さまと博物館を観覧したいのですが、展示案内などはお願いできるでしょうか?」というお電話を頂戴しました。

  「かしこまりました。それでは、この秋オープンしました2階の『ひとはく多様性フロアー』を中心に、研究員が展示解説をしながら、標本にお手を触れていただくような内容でアレンジしてみましょう!!」
 ということで、お客さまのお越しになる時間に対応できる鈴木研究員と生涯学習課間で内容の調整をしながら、特注セミナーをアレンジします。

 通常、ひとはくでは館内展示に関わる解説案内は行っておりませんが、今回のように、限られた展示エリアを活用した演示型のセミナーは、調整次第では実施することができます。団体でご観覧の際にはご相談ください。 

 当日お越しになったのは、アメリカ、オーストラリアからのお子さまを含むご家族さまと通訳の方、ガイドボランティアの方、そして市の担当の方々でした。入館されてすぐにイノシシなどのはく製の前で解説を聞きます。もちろん通訳の方も参加しながら研究員に質問しながら展開されます・・・・・ボタン鍋の話だったような気もしますが(o^^o)

 そして、お目当ての2階 ひとはく多様性フロアへとすすみます。

         

 昆虫の大型模型にお子さまも大喜び(^.^) 県立御影高等学校のキノコの前では、毒キノコよりも食べられるキノコに関心が集中していました。 きれいな蝶の展示や干支展のためのヘビの標本など、じっくりと立ち止まり研究員の説明を聞きながらひとつひとつ見学されました。

       

 また、普段は鍵がかかっている見ることのできない標本箱も、研究員が特別にオープンしました。

        

 1時間の予定でしたが、時の経つのも忘れるほど集中し、みなさん、笑顔でひとはくを去られたのはお昼でした(o^^o) ぜひ、お国に帰られたら「HITOHAKU is a new typel Museum」とPRをお願いいたします。

 

生涯学習課 八尾Welcomeヘ(^o^)/ 


わたしゃライオンタンポポだポポ。11月4日はひとはくフェスティバル。今年は20周年記念だポポ。
はばたん はかせも

20周年を記念して缶しゃのタワーリング大会も開かれ、 缶しゃのタワーリング大会
わたしらタヨウ星人はクリアファイルやシールも20周年プレゼントになり、いきものかわらばんの研究員賞の景品にもなったのでうれしくて顔の綿毛が飛びそうだったポポ。 素敵なケーキ!!  おすまし(o^^o)
今年もタヨウなイベントやお店がでて大にぎわいでわたしの好きな太陽も出たポポ。
その中で、似顔絵屋ちんげんさいと生き物すくいにいってきたポポ。 タヨウ星人シーーーールっ
似顔絵屋はタヨウな顔でにぎわってたポポ。
鳴く虫イントラクター上級合格の親子やM元次長、そしてN副館長のお孫さんたちも描いてもらってたポポ。 かわらばん 表彰 おめでとうございます  おひさしゅうございまするぇ    キッズ ありがとう!!
毎年くるお客さんもいてなんと0歳〜5歳まで毎年きている子もいるポポ。 ご家族おそろいで ようこそ!! 
タヨウ星人もタヨウだけどヒトの顔もタヨウ星人みたいにタヨウだポポ。
描いてもらった子たちは、ちんげんさいやハバタン、千利休の子孫?、小舘研究員、フ―テンの寅さん?と記念写真をパチリ! 珍さん  千利休か?  小舘研究員  にっこ!!
あとは生き物すくいでメダカやイモリをすくい、トノサマバッタやイナゴの唐揚げを食べたポポ。 イモリ きらいっ  ぎょぎょっ (゚ε゜;)
とくにトノサマバッタは肉厚でうまかったポポ。 な、なっ!! (o^^o)

またライオン(来年?)もみんな遊びにきてほしいんダーンポポ。

 

 

タヨウ星人人気NO1 ライオンタンポポ 綿毛が・・・・・・(゚ε゜;)


 ボク、アオサギシ。みんな田んぼのサギ師と呼ぶけれど僕はジェントルマンなアオサギだギシ。10月1日はいよいよ加藤登紀子さんのほろ酔いコンサートだギシ。 実りの秋!!
河南堂珍元斎と大谷剛研究員の登紀子の田んぼでの田植えワークショップで始まった20周年記念コンサートのプレイベントはいよいよ「実りの秋」だギシ。 刈ったどっーー!!
登紀子さんは登紀子の田んぼで収穫のカマ入れ!金色に輝くおいしそうな稲穂だギシ。

これがうまい酒になるんだギシ。あー早くのみたいギシ! お米

そして、多可町ベルディ―ホールでは登紀子の田んぼ賞の受賞式。 うれぴー

子どもママトトロを描いてくれたひなちゃんはお母さんとおばあちゃんと来てくれて、登紀子さんから賞状と賞品をもらって大喜びだギシ。 記念にパチリ!!

ひなちゃんが登紀子さんに抱かれた姿を見て、登紀子さんファンのお母さんとおばあちゃんは超大喜びだギシ! 羨ましいショットだなぁ♪

絵と音楽と自然…ひなちゃんの将来は楽しだギシ…このまま素敵な感性を伸ばしていってほしいギシ。

そうして、ほろ酔いコンサートは大観衆を集め、登紀子さんはお酒に酔いつつ、観衆は素敵な歌と酒に酔いしれたギシ。 ホール建物だよーん  コンサートが始まるぅ〜♪

長丁場だった多可町での「登紀子の田んぼのタヨウ星人」は3800人もの人を集め、ボクらタンボ系タヨウ星人も鼻高々…。

タヨウ星人はまた旅に出て、来年の春、今度は松江に出現するんだギシ!どんな仲間が誕生するか楽しみだギシ。 3コマ漫画もあるじょ

 

で、実りの秋といえばもうひとつ。ひとはくも20才の記念に多様性フロアやゆめはくが完成し、10月13・14日に記念式典やお披露目が行われ「実りの秋」だギシ。

ボクらタヨウ星人も「魅せる収蔵庫」お披露目イベントに大タヨウ星絵巻で登場。 大きな絵巻!! ライバル?のシゴセンジャーは「ゆめはく」だギシ!
夢を運ぶ ゆめはく!!

 「魅せる収蔵庫トライアル」はタヨウ星人絵巻のように地球の多様な生き物を時間軸で魅せてくれるギシ。ぜひ、みんなも「魅せる収蔵庫」で多様な地球の生き物絵巻を感じてみるんだああーアオサギシ!

詐欺? 鷺? 

タンボ系タヨウ星人代表 アオサギシ

研究員のトライ!!

2012年10月17日

稲美町立天満東小学校3年生(52人)VS篠山市立古市小学校3年生(11人)  古市小学校vs天満東小学校

 同じ兵庫県内でも住んでいるところによって生き物の様子が異なっていることを、まず大セミナー室でクイズも交えながらお話を聞きました。(天満東小学校の周りにはため池が多い。古市小学校の周りにはため池はないけど、緩やかな流れの川がある。)その後、10月14日に一般公開したばかりのひとはく多様性フロアを活用して学習を展開しました。

  カミツキガメ と スッポン

 今回はかなり効果的な演示が展開できたと思います。

  理由その1)同じ県内の違う場所の小学校3年生がいっしょに、地域差を比較しながら学習できたこと。

  理由その2)目の前の標本を見ながら、専門の研究員に質問ができ、その場で応えてもらえる。

  理由その3)新しく公開された「ひとはく多様性フロア〜魅せる収蔵庫トライアル」では、実際に標本を手に取って、観察したり比べたりできたこと(*注 研究員が同伴のときだけですが・・・)。

    うわぁ〜♪   すっごぉーい!!

 三橋主任研究員、本当にお世話になりました。ありがとうございます。これからの新しいプログラム開発が楽しみです。

 

生涯学習課:八尾

 

 

 

  オイラはハナマルタニシだニシ・・・


 時は9月2日、再び多可町だニシ。登紀子の田んぼはいよいよ実りの季節を迎えるんだニシ。 山田錦!! 実は10月1日は日本酒の日で、今日はその日本酒の日に開かれる第20回加藤登紀子日本酒の日コンサートのプレイベントだニシ。オイラは6月と8月に子どもたちが生みだした「田んぼのタヨウ星人」たちの中から、登紀子さんに「一番登紀子の田んぼにふさわしいタヨウ星人」を選んでもらうために、河南堂珍元斎と行ったニシ。


 登紀子さんは珍元斎のタヨウ星人講釈を聞きながら、じっくり選んだニシ。   004tokiko.JPG  005tokiko.JPG
 〜さまざまなたくさんの生き物がいて、みんなつがっている。そんな生物多様性の大切さを、講談やお絵かきで子どもたちに楽しくわかりやすく伝えようと…タヨウ星人それぞれにその生きざまの、いのちの物語があります〜と珍元斎。 006tokiko.jpg  007tokiko.JPG〜へえ、おもしろいわね。絵本が作れそうねえ。〜と登紀子さん。 008tokiko.JPG
中でも鳴く虫ブラーザーズは特に気にいられたようだニシ。 010tokiko.JPG
〜私のところもたくさん虫は鳴いてるわよ。カエルもたくさん鳴くのよ。そういえばアカガエルのいい写真撮れたのよ。春、卵がずごいのよ〜と生きもの談議に花が咲いたニシ。 009tokiko.JPG

 登紀子さんは千葉で鴨川自然王国をやっていて、ひとはくの岩槻邦男館長と同じくWWF(世界自然保護基金)にも関わっている自然大好きな人だニシ。そうして、2人は8才の女の子の作品「子どもママととろ」をついに選んだニシ。 かわいらしい!!受賞作品  さて、いよいよ今日のメインイベント酒談議だニシ!
 第1回の島唄から、わんから、されど我が心…命結と並んだ19本。そして20回はうた語り。杉玉カットや川柳などの披露があり、 杉!!いよいよ登紀子の田んぼ賞の発表だニシ。まずタヨウ星人講談のサワリとタヨウ星クイズ!そして受賞作へのコメント!〜この子はハートから描き始め、それは、お母さんにすごく愛されていて、まずハートなんでしょうね。それがほっぺになり、お腹は豊かな多可町の風景。虹色は多様な季節や風景をあらわしています。特技のせんたく昼寝好きというのは、お母さんもそうなんでしょうね。角と魚のひれがついたウサギって感じはトトロのような妖怪のイメージですね。ま、お母さんは妖怪だ!ともいっているんでしょうね〜と珍元斎。 013tokiko.jpg  014tokiko.JPG
 登紀子さんも〜女は魔物よ。ほんと四季を感じる素敵な絵〜と答え、会場は盛り上がったニシ。 015tokiko.jpg  016tokiko.JPG  017tokiko.JPG

 そして、いよいよ男声バックコーラス隊と共演で歌を披露。
 「貝がらにも光にも雲にも牛にも駅にも町にも船にも私にも〜この地球よりも重いいのちがある・・・いのちよ。この星よりも重たいいのちよ〜」これは貝がらの唄という、福島の子ども達へのメッセージソングで、生物多様性のそして命の重さを歌った登紀子さん。会場は大きな拍手でつつまれたニシ。 シャバダバシャバダバァ♪

 10月1日はついにお登紀さんのほろ酔いコンサートだニシ。 019tokiko.JPG オイラたちのタヨウ星人原画展も1日までだニシ。

原画展   

いざゆかん多可町タヨウ星の世界へ・・・多可町ベルディーホールに

みんな行くんだニシ。行ってくれたら”はなまる”だニシ。

タンボ系タヨウ星人 タヨウ小学校1年花組 ハナマルタニシ

ハナマルタニシだニシ!!


 

 

多可町文化会館ベルディーホールはここだニシ https://www.facebook.com/verdehall

8月26日。加藤茂弘研究員+河南堂珍元斎と南あわじ市の玉青館へいったんだモー。
ウッシッシシッシ…
 安政大地震後に江戸の庶民に大ブームを起こした加藤コレクションの鯰絵展と河南堂珍元斎 の現代版鯰絵「ナマズウシ七変化」展の関連イベントだモー! 

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  タヨウ星のニホン島とタイワン島の間の地底に住むナマズウシは、自らナマズエビスマイウシやナマズアワオドリウシに変身し、ナマズウズシオウシやナマズタマネギウシといったアワジ王国ご当地ナマズウシンたちとともにニホン島を元気づける・・・講談「ナマズウシ七変化」モー、鯰絵の魅力に迫るカトちゃんの「鯰絵解説会」モー、江戸時代のおもちゃ絵「立版古(たてばんこ)ぬりえ」モー、逆断層などの構造がペーパークラフトで楽しくわかる「動く断層をつくろう」モー大にぎわいだモー。

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鯰絵展+ナマズウシ七変化展は9月2日までだモー。ナあ、マズ、玉青館に急げウシ。

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あめんぼーん って、何? アメンボとトロンボーンなのね

アタクシはアメンボーンだボーン!
 田んぼ系のタヨウ星人だボーン。アタクシたちタヨウ星人は、超アツイこの夏、河南堂珍元斎を引き連れ、「いろんな種類の生き物がたくさんいて、それぞれつながっている!」ということの大切さを伝えてるんだボーン!

久しぶりの里帰り講談(o^^o) 8月20日は久々のホームグランドひとはくで、タヨウ星人巨大紙芝居絵巻だボーン。
 こちらは、台場クヌギの穴からタヨウ星へ行くスタンダード版。イカジイ、カエルトノサマに案内され、主人公ダイバくん、クヌギちゃんと一緒に子どもたちもタヨウ星人の世界へ行ったんだボーン!

 

 25日は多可町ベルディ―ホールに河南堂珍元斎を連れていったボーン。
 テーマはアタクシ、アメンボーンのトロンボーンコンサート…ではなく、タヨウ星人巨大紙芝居絵巻登紀子の田んぼスペシャルだボーン。オバケドジョウを探しにきたダイバくんとクヌギちゃんはオバケ柳の穴からタヨウ星へ行き、アタクシたちタンボ系タヨウ星人が登場。

写真のまとめすぎ!! 珍元斎は子どもたちに囲まれ上機嫌だボーン。タヨウ星人お絵かきではいろんなタヨウ星人が生みだされたボーン。
 これは、多可町での加藤登紀子さんのコンサート20年のプレイベントで、タヨウ星人絵画展が10月1日まで開かれ、9月2日には、登紀子さんが子どもたちの描いたタヨウ星人の中から「登紀子の田んぼ賞」を選ぶんだボーン。6月に田植えした山田錦はすくすくと育ち、ヌマガエルやイナゴが大喜びだボーン!10月1日はついにお登紀さんのほろ酔いコンサートだボーン。アメンボーンも出演したいボーン…

今日はこの辺で・・・・・ 

 去りゆく夏を追いかけ、いざゆかん多可町タヨウ星の世界へ・・・みんな行くんだボーン!


 

 余はカエルトノサマじゃ。トノサマじゃからタヨウ星人で一番エライのじゃ。

 この夏。余はあちこちに出向いて、タヨウ星人の仲間と生物多様性のたいせつさを伝えておる。7月は西宮神社の夏えびす・あらえびす祭り!!じゃ。

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http://nishinomiya-style.jp/blog/2012/07/01/5456

 本殿のにこやかなえびす様(和御魂)に対し、こちらは荒々しい元気なえびす様(荒御魂)。えびす様は「漁業の神様で五穀豊穣の神様でもある!」…ということは…「生物多様性の神様でもある!」

いつのまにこんなキャラが!! ということで、河南堂珍元斎を引き連れ、巨大タヨウ星人絵巻として出演、あらえびすさまの夏祭りでよっぱらいのお兄さんや子どもたちにかこまれ大騒ぎじゃ。余も「みなの者近う寄れ、苦しゅうない!」と特別に相手をしてやったのじゃ。

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9日は珍元斎の講談と大谷剛研究員の生物タヨウ性クイズ〜

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 暑さでとけそうになったが、西宮市のキャラクターみやたんhttp://machitabi.jp/の作者で小学生の超ベストセラー「妖怪レストラン」のたかいよしかずさんも応援に駆けつけ、余も上機嫌じゃ。

007.JPG 10日は珍元斎「ギッチョンくん」 と突然巻き込まれた河南堂御免奈斎演じる「カマキリのカマエモン」。巨大タヨウ星人絵巻は暗闇の中浮かび上がり、みなの者をタヨウ星の世界へといざなったのじゃ。西宮神社の真夏の夜はタヨウ性クイズで更けていったのじゃ。

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えびすつながりで大阪プロレスのえべっさんやエビスビールのキャンペーンのおねえさん、殺陣グループ、着ぐるみのみやたん、などなど、さすが、えびす様はタヨウ性の神様!出演者もタヨウな夏えびすであった。

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8月は、20日はひとはく( chinfree.pdf)、25日は多可町のベルディ―ホールでの「みんなでタヨウ星人を描こう!」に向かう。( taka_0825.pdf)そのあと8月25日〜10月1日までベルディ―ホールで余の原画も展示される予定じゃ。余と会いたい者は、早く宿題を済ませ、ひとはくと多可町へ馳せ参じるのじゃ!みなの者苦しゅうない、近う寄れ!

わしが一番えらいんだゲロ


                 タヨウ星人で一番エライ  カエルトノサマ
         

ワイはナマズウシや。今、淡路島におるんや。

http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shougai/h24-namazueten.html

玉青館にきんちゃい!!

 この夏、南あわじ市滝川記念美術館 玉青館で、加藤茂弘研究員のコレクション「鯰絵」さんたちと一緒「ナマズウシ七変化」として、そら、モー、好評展示中や。「鯰絵」っちゅうのはナマズをもとに描かれた錦絵(多色刷りの浮世絵)のことや。大ナマズが地下で活動すると地震が起こるっちゅう民間信仰から、江戸時代におこった安政の大地震の後、ようけ出版されたモーんや。

ナマズウシチームはというと、地震の神サマであるワイを筆頭に、ナマズウズシオウシとかナマズタマネギウシとか淡路名物とのコラボでの現代版ナマズ絵展示や。  所狭しと展示されておるモー

 8月26日には、ひとはくの加藤研究員とワイらの生みの親、河南堂珍元斎が玉青館にやってきて、鯰絵の魅力や講談ナマズウシ七変化、ナマズウシ立版古などのセミナーとワークショップもある。

 展示は714日(土)〜92日(日)や。

3コマ漫画もあんねんでぇ〜大文字屋分店店主の作った3コマ漫画もあんねんでぇ

 詳しいことはこのHPで見てモ―たらわかるわ。

 ほな、淡路でまっとうで!

http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shougai/h24-kodomoworkshop.html

 

 

                          タヨウ星人  ナマズウシ

モー!! アワジにくるのじゃ 

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里をながれる武庫川の上流域の風景です。春は桜がきれいです!

8月8日(水)には、三田の一番北側に位置する武庫川本流では、毎年恒例の「三田の川ガキ養成講座」が行われました。この会合は、「武庫川上流ルネッサンス懇談会」によるイベントです。三田市を流れる武庫川を活用するために、河川を管理する県の土木事務所だけでなく、三田市や大学、博物館、学校、NPOなどの住民団体などがあつまって、川づくりを考える会合です。かれこれ7年目を迎えています。観察会はもちろんのこと、魚道づくりや川の改修など、たくさんのかたが参加されています。今風にいえば、川という地域資源に対して、多様な主体による参画と協働が進められているといったところです。全体を統括しているのは、兵庫県県土整備部の三田業務所の方々です。
いつも環境に対して理解のある取り組みをして頂いております。

all_hidesaka2012.jpg 観察会の様子は、こんな感じで、平日にも関わらず、100名を超える方々が参加されて、川はごったがえしました。ご参加ありがとうございます。
この場所は、多自然川づくりに重きを置いて設計されて、自然環境にかなりの配慮がされています。おかげで、貴重な魚類や底生動物をはじめ、たくさんの生物を観察することができました。川へのアプローチもしやすく、川での環境学習と生態系の保全がうまく調和しています。国土交通省からも表彰された事例です。
kaisetu_hidesaka2012.jpg  採集した生物は、このように水槽にいれてみんなが見れるように並べます。そして、ひとつひとつ解説してゆきます。解説は、この懇談会のメンバーでもあるNPO法人野生生物を調査研究する会の谷本さん(当館の地域研究員でもあります)と株式会社一成の山田さん。さらに生物の採集や解説には、伊丹北高校、有馬高校、篠山産業高校丹南分校、篠山鳳鳴高校のそれぞれ生物部などの関心のある生徒さんも加わって、応援いただきました。高校生のみなさんが、子ども達に生き物のとり方などを教えてくれます。そして本気で採集も・・・。

toami_hidesaka2012.jpg高校生のみなさんは、こんな感じで投網を投げて、観察用の生物を捕まえていただきました。なかなか様になっています。きっと、県内でバシっと投網を投げられる高校生は希少だと思います。かっこいいですね。もちろん、たくさん魚をとれました、日頃の努力の賜です。

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このあとは、河原の植物についての解説とそれを食べる・飲む体験となります。野草の解説や食べ方については、NPO法人人と自然の会の岡田さん、木村さん、さらには調理には関西学院大学久野研究室の学生さんが担当されています(川づくりと市民活動について実践研究中!)。野草は、もちろん独特の野性味があったのですが、子ども達も親もみんなパクパク、ゴクゴクでした。そしてメインイベントへ・・・。

yasou2_hidesaka2012.jpg  採った魚を唐揚げにして食べます。最初はおっかなびっくりでしたが、誰かが「美味しい!」というと、どんどん消費されてゆき、あっとゆう間に完売。淡水魚は、捕ってから早く調理すると、とっても美味。ぜひ、挑戦してみてください(注:生食はダメです)。

ということで、たくさんの皆さんに川の恵みをいろんな形で体験いただきました。おそらく、来年も8月のはじめに「川ガキ養成講座」を開催すると思いますので乞うご期待です。このほか、この懇談会では色んな取り組みが行われていますので、HPもご覧頂ければと思います。

(おまけ)
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この地区の川や水路には、メダカやドジョウがたくさん棲んでいます。この理由のひとつは、田んぼの脇をぐるりと、ちょっとした溝が掘られていて、日照りが続いても水生生物が困らないような工夫がされています。そして、田んぼ−水路−川がつながっています。維持には手間がかかるのですが、こうした配慮がところどころに。見た目は地味なんですが、生態系の保全という点では効果てき面で、最先端の取り組みです。この取り組みは、今回の観察会の段取りを中心的に進めてくださっている日出坂せきもりの会の松下さんらによるものです。いつもありがとうございます。環境体験学習と生態系管理、地域づくりは表裏一体であることも知っていただければと思います。

(みつはし ひろむね)

 

  2012年7月、豊岡市の北部に位置する「円山川下流域・周辺水田」がラムサール条約登録湿地に選定されました。このなかで、世界の方々に注目されたのが、「田結地区の休耕田」です。

募 集 ! ! 
兵庫県内初のラムサール登録湿地で環境体験学習しませんか?
〜 豊岡市が主催するプログラムです 〜
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豊岡市では、コウノトリ野生復帰事業を通じて生物多様性保全を進めています。未来を担う子どもたちにこの取り組みを知ってもらうとともに、湿地や生物多様性のしくみ、生き物などに対する正しい知識と体験の場を提供するため、JX日鉱日石エネルギー株式会社の協賛のもと「ENEOSわくわく生き物学校」を開催します。講師として、人と自然の博物館研究員ならびに県立コウノトリの郷公園、豊岡市コウノトリ共生課のスタッフが参加いたします。
今年、新たにラムサール条約湿地となった田結湿地で、楽しみながら、科学的な観点から湿地や生き物の仕組みを学び、地元の食も堪能できる1泊2日のプログラムとして開催します。
生物多様性保全の活動に興味のある方、体験してみたい方は、ぜひご家族でお申し込みください!

詳しくは、チラシ(PDFファイル)をごらんください( チラシ および  募集要項)。

 と き:  平成24年9月22日(土) 〜 23日(日)

 場 所: 集合(城崎総合支所)22 日13:00   解散(城崎総合支所)23 日12:00

昨年度は、下の写真のように、湿地でコウノトリの餌場づくりをおこなったほか、県立コウノトリの郷公園の取り組みを学んだり、山陰海岸の海の生物多様性を味わったりと(要するに美味しい魚介類)、豊岡でなければできないプログラムを行いました。ぜひ、お申し込みください。

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(みつはし ひろむね:もちろん講師として参加します)  

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2012年7月30日は、武庫川水系羽束川での観察会が行われました。場所は、三田市野外活動センターのすぐ横です。こちらのイベントは、三田市立有馬富士自然学習センターさん主催のイベントとなります。学習センターの専門指導員の中峰さん、河内さんをはじめ、NPO法人きっぴーフレンズのみなさま、ご協力ありがとうございました。
参加者は約40名です。ちょっと少ないように思いますが、適正人数です。説明もひとりひとり行き届きます。この場所での観察会は、大勢になると深みもあって目が行き届かないので抽選とさせていただいております。倍以上のたくさんの方に申し込み頂いていたのですが、申し訳ありませんでした。これに懲りずにまたお申し込みいただくか、博物館等の観察会にご参加頂ければと思います。

 
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博物館から車で約20分程度のところで、水はとてもきれいです。箱メガネをつかって川底をながめると色んな生物が活動している様子がはっきりと見えます。この観察方法、意外にはまりますので、ぜひお試しください。夏休み中に、ぜひ足をはこんでみられてはいかがでしょうか。

s-DSCN0403.jpg 川底でカワニナが石面についた付着藻類をノシノシと食べている様子はなかなかユニークです。
写真は、学習センターの河内さんが撮影されたものです。ありがとう!

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みんな思い思いの方で採集を続けて、台の上に採集した昆虫や魚などをあつめてゆきます。左上の写真にあるように、樹が覆い被さり、流れが緩くなっているところで、砂地や落葉がたまったところをすくうと、これまで採れていなかった生物やシマドジョウやヤゴ、モンカゲロウなどが採れました。川のなかの環境の違いを、できるだけ多くの方に体感いただくために、会の後半になってから採集をアドバイスします。そうすることで、なぜコンクリート3面張りの川が生物にとってダメなのか、実感していただくことができます。最後は、じっくり台の上でみんなの採ってきたものをデジカメ撮影しつつ、まとめをおこないます。

・・・と、いつもならこれで終わりなんですが、今回はとった生物を博物館に持ち帰って、そのまま大急ぎでオープンセミナーへ。

opsemi2012_suisei1.jpg   opsemi2012_suisei3.jpg  

羽束川でとってきた水生生物をこんな感じで顕微鏡とカメラをつなげて大きな画面にうつします。リアルに鰓のつくりやトゲや毛などの細かいところまで、生きた状態で観察するとド迫力!!水生昆虫が呼吸するときの仕組みや、餌をたべるための仕組み(口器を超拡大)、泳ぐための仕組み(尾の拡大)を生きた水生昆虫でしっかりと観察&解説します。これは、図鑑では学ぶことができません。
午前中の観察会から引き続き参加してくれたひともたくさんいました。採った生物の中から1つを選んで右上の写真にあるような装置(顕微鏡とデジカメが合体)で自ら撮影してもらいます。それを小型のプリンターで打ち出して、ラミネートしてできあがりです。オリジナル水生昆虫ブロマイドが完成します。

opsemi2012_suisei4.jpg 朝から夕方まで水生昆虫三昧だったお二人さん、お疲れ様でした。ゲンジボタルの幼虫とオジロサナエのブロマイドを作成して、バックにはエルモンヒラタカゲロウのドアップを写して大満足です。

野外体験からはじまり、ちょっとお勉強したあと、博物館にもどってじっくりと色んな機器をつかってじっくりと観察し、印象に残った生物を撮影し、カードにして記念に持ち帰っておさらい。今回は、三田市立有馬富士自然学習センターさんとひとはくのセミナーをジョイントして、まるごと一日かけて水生生物を観察してみました。水生昆虫体験がはじめてのお母さんも、名前は覚えれないけど、全部【小さな虫】だったのが、違いが分かるようになったとのことでした。
オープンセミナーは、このあと水生昆虫は3/24までありませんが、魚の調べ方のオープンセミナーは、8/18に開催が予定されています。関心のあるかたは、ぜひ博物館までお越しください。

(みつはし ひろむね)

ashiyagawa2012_1.jpgいつもひとはくと連携してイベントを実施してくださっているNPO法人さんぴぃすさんの年間を通じた野外活動プログラム「アシレンジャー2012」による、川の観察会が2012年7月26日に行われました。
野外で実際に生き物を採集して、観察し、たくさんの生き物を見比べることが、生物多様性を知ることのはじまりです。できるだけ良い場所で、安全に楽しくすごせることをもっとーに観察場所を選びました。芦屋川の上流にて観察会を行いました。参加者は、平日なのになんと、およそ80名!!いつもご参加ありがとうございます。
観察の場所は、芦有道路の芦屋ゲートのすぐ横。芦屋の中心部からバスで約20分程度です。ここは砂防ダムのすぐ上流になっていて、傾斜がやや緩く、小さなこどもでも川遊びしやすくなっています。それに加えて、夏でも水がとても冷たくて、きれいなために、いわゆる「上流のきれいな水」に生息する水生昆虫がたくさん採集できます。

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川での水生昆虫さがしは、とても簡単で、じつにたくさんの種類が観察できます。網を流れの下流側で受けておいて、石をひっくりかえすとサワガニや水生昆虫、魚がとれます。本気モードで流れのはやいところで採集する人もいれば、みんながとったものをじっくり観察する(これが一番勉強になる!)方法まで様々です。
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とれた生物を丁寧にNPO法人さんぴぃーすの大脇さんが教えてくれます。

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ひとしきり採集したら、台の上にあるタッパーに種類毎にわけて並べてゆきます。それと大きな魚やカニなどは簡易プールにいれてゆきます(右上:空気を入れなくても大丈夫なプールが近頃では売られています)。ここでみんなで観察してゆきます。

s-kaisetsu.jpg 最後にとれた種類をみんなで調べて、タッパーに分けてゆき、名前を書き出していって何種類ぐらいいるのか、自分がとってない種はどんなものか、珍しいもの、多かったものを、容器にいれてしっかりとおさらいします。黒板の写真とタッパーの生き物をデジカメで撮影してゆけば、きっと種類を覚えるのも苦労しないでしょう。この日は、約40種類の生物を確認しました。

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今回の観察会は(も)、とても参加人数が多かったのですが、NPO法人さんぴぃすのスタッフの方をはじめ、兵庫県立芦屋国際高校のお兄さん、お姉さんが手伝ったくださったおかげ、みんな楽しく安全に過ごせました。婚姻色のでたオイカワをつかまえてにんまりです。ご協力ありがとうございました。
NPO法人さんぴぃの野外活動プログラムは、毎月1回たのしいイベントが催されています。興味のあるかたは、ぜひこちらにもご参加ください。

(みつはし ひろむね)



 

aogaki_sajigawa_saisyu.jpg7月21日は生物多様性について、朝から夕方まで楽しくみんなで学ぶ日でした。

午前の部は、丹波市立青垣いきものふれあいの里で、丹波地域の貴重な生き物の保全に取り組んでおられる5つの団体の方からお話を伺い、参加者と意見交流のワークショップを行いました。サギソウクリンソウバイカモホトケドジョウオオムラサキとそれぞれの方が工夫と地道な努力を重ねて、地域生態系の保全に取り組んでおられる内容はとても実践的です。子どもから大人まで、模造紙に意見を書いたり、資料や生きた蝶を片手に意見交流が行われました。

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上の写真のような感じです。ぐるぐるとテーブルをみながローテションします。
親子のチームもあれば、おじさんだけのチームも。多世代交流で、丹波地域の貴重な地域資源について取り組みや課題を共有しました。このワークショップは、兵庫県丹波県民局さんが中心となってとりまとめて下さりました。

このあと現地へと移動ですが、参加者のかたは展示を観覧。現在、青垣いきものふれあいの里では、『淡水魚展』を開催されています。7月7日から8月31日までとなっています。加古川水系の魚たちが勢揃い、これは超お勧めです。夏休みは丹波にでかけて、展示をみて、そして川遊びを!このほかにも、さまざまなイベントが企画されています(樹脂封入標本づくりもあります)。

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そして川へと移動します。
観察会の場所は、丹波市青垣町芦田地区の佐治川です。
午後からの参加者も多く、約80名ほどの大所帯に。
ikimonofureai3047.jpg観察会は、丹波県民局、丹波市、青垣いきものふれあいの里のスタッフ&友の会の皆さんがテントの設営や道具の準備をすすめて下さいました。今回は、ライフジャケットも用意して、安全対策もばっちり。昨夜までの雨もあがり、水位も低下して、天気も晴れて観察日和となりました。青垣いきものふれあいの里の松井施設長が進行をつとめて下りました。

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テーブルを川のなかにおいて、採れた生物を集めてゆきます。みんなで採った水生生物を観察できるように並べます。こうすることで1匹しか採れなかった種類、小さいけど貴重な種類も、みんなが見ることができます。さらに、川のなかで、写真にあるようにブラックボードにイラストを描いて、生物の特徴を解説。トビケラのからだの特徴について生ものを使って、手にとってじっくり観察することができます。これが、"LIVE"ならではの良さですね。ちなみに右の写真のビデオカメラはテレビの取材です。参加者の皆さんはテレビに映るかも?

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採れた生物のリストを作成しつつ、探せていない種類や生息環境についてレクチャーして、より多くの種類をあつめるために、みんなに協力を求めます。ちょっと早い流れにも親子でアタック。こんな感じで観察会を約2時間ほど開催しました。リストにとりまとめたところ、およそ50種類の魚類や水生昆虫などが採集できました。さすがにたくさんの”眼”があることで、種類が集まります。特に、調査に長けている『青垣いきものふれあいの里・友の会』の皆さんがお手伝い下さっていることがなによりも大きいです。安全管理や準備もふくめて、いつもありがとうございます。この生物リストは、県の環境調査として記録されます。標本の一部は、ひとはくと青垣いきものふれあいの里で保管され、環境学習や研究などで活用されます。

  丹波地域の生物多様性に関する取り組みや佐治川の多様な生き物を実感ができるスペシャルな一日でした。夏休みには、ぜひ丹波におでかけください。青垣いきものふれあいの里で勉強して、きれいな川で水遊びや生き物観察を体験してみてはいかがでしょうか。このほか、観光情報はこちらです(ちなみに丹波市立植野記念美術館ではちびまる子ちゃん展やってますよ!)。

  阪神間からお出かけされる方には、途中には『丹波の恐竜化石発掘地』や恐竜展示がある『ちーたんの館』、もちろん『人と自然の博物館』にもお立ち寄りいただければと思います。

  (みつはし ひろむね)

moriaogaeru_tasuno1.jpgたつの市立河内小学校さんから、モリアオガエルの画像をいただきました。
サルスベリの樹なんですが、滑ることなくスイスイとのぼっています。
先日、河内小学校にモリアオガエルの出前授業にでかけてきました。教室から野外にでて、池のまわりで、卵をながめつつ、樹が池の上を覆い被さる位置関係の大切さ、下の池の生物相のこと、モリアオガエルの生活について解説しました。鳴き声もリアルタイムで聞くことができて、ほかのアマガエルやトノサマガエルとの違いを学ぶことができました。やはり現地での学習は効果的です。

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河内小学校は以下の地図のとおりです。
背後にまとまった森林が残されているのが分かるかと思います。
GoogleMapsで見てみてください。モリアオガエルにとっては、まとまった森林があることがとても大切なんです。学校の池と森をつなぐ”通り道”ができたことで、カエルがやってきたのだと思います。


この森をたどってみると、モリアオガエルが移動するうえで、やっかいな場所も見つかります。
下の地図をご覧ください。ちょうどこの部分が、まとまった森と森がつながりにくくなっている場所です。あと少しの距離なのですが、カエルが地面を這って移動にするにはなかなか険しいです。

こうした生息場所のつながりは、エコロジカル・ネットワークとよばれるもので、生物多様性国家戦略のなかでも、重要な観点であることが記されています。学校や農地、市街地などの小さなビオトープで生態系を”飛び石”のようにつないでゆくことが求められています。逆に、カエルは、池があると思って卵を産んだら、オオクチバスやブルーギルの巣窟だったりすると繁殖は望めません(これをエコロジカルトラップといいます)。


大きな地図で見る

このように地図からみて生物の生息に適した場所を探したり、生息に適した場所どおしをつなげて行くことは、生物多様性を保全し、再生するうえでも必要なことです。最近になって、生物が分布している情報や森の状態、道路や町の状態から、どんな場所で生き物が生息しにくくなっているのか、コンピューターで計算して予測する研究が行われています(生態学の最先端分野です)。予測することで、未然に環境の悪化を防ぐことや効率よく自然を再生することにつながります。来年から改正施行される”環境影響評価法”では、開発に先立ってリスクを未然に防ぐ取り組みが義務化されるようになりました。

小学校の池にモリアオガエルがやってきたという情報も、実は生物多様性を守る上で欠かせない情報となります。貴重な情報をお寄せ頂き、学習プログラムとして取り組んでおられる、たつの市立河内小学校の皆様、ありがとうございました。ひとはくの『かえるの鳴き声聞いて見よう』のホームページにも写真を掲載いたしました。

(みつはしひろむね)

sasayama_hioki.jpg7月17日の『川の水生昆虫の観察会』、篠山川日置地区(泉橋の上流側、城東支所の裏)での会は無事終了いたしました。70名近い、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。この場所は、加古川水系の支流にあたる篠山川の中流域になります。ここまで上流にくると水の汚れはずいぶんとマシになります。ヒゲナガカワトビケラをはじめ、エルモンヒラタカゲロウ、ヒラタドロムシなど典型的な中流域の生物相を観察することができました。魚も、アユやカワムツ、ギギ、ムギツク、シマドジョウなどが確認できました。

観察会の前の日にはたくさんの雨が降っていて、水位が上昇気味でした。小さな子どもさんの参加が多くて気になっていたのですが、参加くださった方々にも、安全面で多大なるご協力をいただきましたおかげで、ちびっこも水遊びを満喫できた模様です。開催にご協力いただきましたNPO法人人と自然の会、伊丹北高校のみなさん、摂津市立第2中学校のみなさん、有り難うございました。

ただ、生物相は雨のあとで、少し濁っていたことなどもあり、ちと貧弱でした。トンボ類がまったくの不作。本川の脇にあるワンドで、コオイムシやタイコウチがとれたこと、ヒラタドロムシの成虫がたくさん見れたのが収穫でしょうか。そのほかは、わりと普通種ばかりで、水生昆虫好きの方にはちょっと不満だったかも知れません。 来年はどこにしようか、いまから思案中です。『小さな子どもも遊べる浅い水辺』、『近くにトイレがあること』、『川へとアクセスしやすい』、『わりと色んな生物がとれる』、『水がある程度きれい』、『車が止めれる』、『観察会の帰りに寄り道して楽しいところがある』といった条件を満たすところは、なかなか多くないです。頑張って場所を探したいと思いますので、ぜひ来年もお越しいただければと思います。

夏休みに川のいきもの観察したい方は、以下の講座がおすすめです。
 ・7月21日(土) 青垣町・遠阪川での観察会/青垣いきものふれあいの里主催
 ・7月26日(木) 芦屋川上流での観察会/NPO法人さんぴぃす主催
 ・7月29日(土) 三田市小柿・羽束川での観察会/三田市主催
 ・8月2日(木) 芦屋市宮川河口の観察会/NPO法人さんぴぃす主催
 ・8月8日(水) 三田市藍本日出坂地区での観察会/三田の川ルネッサンス懇談会の主催

ぜひ、夏には川で自然観察を!

(みつはしひろむね)

 吾輩はドジョウジイじゃ。6月16日、歌手加藤登紀子さんの名を冠した、兵庫県多可町中区坂本の「登紀子の田んぼ」に珍元斎と大谷剛研究員と田んぼの多様性を伝えにいってきたのじゃ。

水田  昔ながらの田植え  講師陣の紹介  早乙女姿がいいね  1枚終わって記念撮影 

 まずは、酒米の王者・山田錦の田植えじゃ。子どもたちは、早乙女姿で一つひとつ手植えしたのじゃ。農薬を使っていない豊かな田んぼは生き物がいっぱいじゃ。ゲンゴロウの幼虫ガムシ、カエル、りっぱなミミズ、寝返りのうまいカブトエビなど、みんなさわって大喜びじゃ。

ゲンゴロウの幼虫  ガムシ?  カエル  カブトエビ

登紀子の田んぼ 山田錦の親にあたる酒米・山田穂は、多可の豪農が見つけたといわれ、ここは「山田錦発祥の里」じゃ。町は「日本酒で乾杯の町」も宣言しておって、ベルディーホールで毎年10月1日、加藤さんの「日本酒の日コンサート」をひらく、今回はそのプレイベントのスタートじゃ。

 田植えのあとは、珍元斎のタヨウ星人講談で吾輩たち田んぼのタヨウ星人も大型紙芝居絵巻でデビューしたのじゃ。ゲストのおっさんミツバチも登場し大にぎわい…仲間にはダンゴムシ3兄弟やハナマルタニシ、アメンボーンなどがおる。

滑らかな(?)なしゃべくり  ノコギリも登場  おっさんゲスト  わが輩じゃ!!

 大谷研究員の田んぼのタヨウ性セミナー「田んぼに住む鳴く虫と田んぼに来るミツバチ」の話もあった。コガタコオロギやキリギリス、ケラなど鳴く虫の聞き分けやミツバチを滅ぼす農薬ニコチノイドのことなどなどみんな真剣にきいておった。

  聴きます  大谷研究員の講義   大谷節、炸裂!!

 さあ、メインはタヨウ星人お絵かきじゃ。子どもたちはトビウオマメやハゲタ蚊、巻尺ムシなど思い思いのタヨウ星人を描いたのじゃ。

タヨウ星人お絵描き

 完成した作品は、夏休みに、珍元斎の描いたタヨウ星人と一緒に多可町ベルディホールで展示され、タヨウ星人お絵かきもまたやるそうじゃ。吾輩の勇姿も見られるのでみんな来るのじゃぞ。

 あと、7月9日、10日は西宮神社に珍元斎と大谷研究員のコンビは現れるそうじゃ。えびす様とタヨウ星人はなんの関係があるのか吾輩にはわからんが、どうもエビスビールと西宮のえびす様は関係あるようじゃ。興味のあるモノは夏えびす祭りへ、いざ、いくのじゃ!

エビス祭にLet'sGO

                          田んぼ系タヨウ星人 誕生No.1 ドジョウジイ  ドジョウジイ

 

野外で生まれて、野外で育ち、野外で次世代が誕生するようになりました

fukuda_sutou20120522.jpg 県立コウノトリの郷公園がコウノトリの試験放鳥を実行に移したのは2005年.2007年には放鳥したペアが初めて繁殖に成功しヒナを巣立させました.それから5年たった今年2012年に,野外で育ちの新たな世代が誕生したことになります.このことは,コウノトリ野生復帰事業の歴史に残る1ページであり,野生復帰の確かな進展を裏付けるものだと郷公園は位置付けています.

詳しくは、県立コウノトリの郷公園のHPもご覧ください。ライブ情報がもりだくさん掲載されています。

ニュース記事:神戸新聞朝日新聞東京新聞毎日新聞

(江崎保男)

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現在開催中の「六甲山のきのこ展2012」に、たくさんの方に見て頂きありがとうございます。
じっくりとケースに張り付いて見ていただいた方、ニオイを体験された方、イラストを書いてくれた方など、みなさん色んな形で楽しんで頂けたようでなによりです。
kinoko2012illust.jpg さて、このゴールデンウィークの最終日となる5月6日(日)が「六甲山のキノコ展2012」の最終日となっています。グランドフィーナーレを飾るべく、最終日には特別イベントを開催します。

題しまして、「キノコでサイエンス・カフェ」で、高校生をはじめキノコ業界で活躍されている方にお越しいただき、お話していただきます。お茶をすすりながら、気楽にキノコの話を聞いて頂ければと思います。

 日時は、2012年5月6日(日) 15時〜16時30分 です。
 場所は、兵庫県立人と自然の博物館  4Fひとはくサロン となります。 
 参加は無料ですが、入館料は必要です。どなたでも自由に参加いただけます(小さい子もOK)。
 もちろん、申し込み不要で、出入りも自由でのんびり過ごして下さればと思います。

話題提供は、展示を製作した県立御影高校の生徒さん、兵庫きのこ研究会の奥田さん、神戸在住のきのこ少年和田君です。キノコ展や六甲山のきのこについて、スライドや標本を交えながらのお話となります。

さらに、今回は特別ゲストとして、作家で芸術家でキノコライターの堀博美さんにもお話頂きます。堀さんは、注目の本「きのこる」の作者で、キノコと文化、歴史、映画、芸能、音楽、神秘、信仰と文系キノコ研究家としても有名です。

キャラのたつ方々が、きのこをたっぷり解説してくれます。

繰り返しになりますが、
 5月6日でもって「六甲山のキノコ展2012」が終了です。
 お見逃しのないようによろしくお願いします。

(みつはしひろむね)

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展示のまえで体験をともなって、楽しみながら学ぶことができる「フロアスタッフと遊ぼう」に新しいプログラム「川でさかなつり」が加わりました。これまでのプログラムを大幅に改訂したもので、ちょうど川にすむ生き物と餌の関係を釣りゲーム形式で楽しむものです。

ちょうど昨年の8月頃から企画と準備をはじめて、1月末にキットが完成(全部スタッフの手作りなんです!)、2月にデモンストレーションを何度か行い、ようやく通常メニューとなりました。事前演習を繰り返し、うまく釣れなかったり、釣れすぎた部分を改造したりと、結構手が込んでいます。昨日のイベントは満員御礼で、定員に限りがあるため、釣りに参加できなかった子どもさんもいて残念、ごめんなさい。

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まずは、フロアスタッフの松田さんによるルール解説です。今回のプログラムづくりでリーダです。
展示の前で解説するのがポイントです。

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上の写真にあるような指令が書かれたカードを最初にもらい、餌となるカードを選んで釣り糸の先につけ釣る訳です。
指令カードにある魚をつるために、必要な餌を自力で選びます。餌には、フックや磁石などのカラクリがついていて、魚の種類と合致しないと釣れないようになっています。魚は種類ごとに上流から下流へと適地に配置されています。

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こんな感じで指令カードにしたがって釣って行きます。無事3匹つれると、ちゃんと釣れたか鑑定です。指令にある魚の種類は、ちゃんと上流〜下流に棲み分けていて、学習してないと効率よく探せません。

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なんとか大物が釣れました。ぜひ次は実際の川で釣りに行ってくださいね。

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最後は学習します。どうして、アユはアユで釣れたのか、外来種ってなに、そんなことを紙芝居で解説します。学習を後にまわすことで体験と知識が合致しやすくなります。

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展示スペースと隣接したところでのワークショップ・プログラムですので、まわりの標本や展示をみながらも発展的に学ぶことができます。餌が間違っていたり、魚を見分けられないと、子ども達はお父さん、お母さんにたずねることになります。そうすると、みんなで一緒に川の生き物について学ばざるを得なくなります。親子で学ぶための仕掛けも、このプログラムの特徴です。
おかげさまで、初日ですが、トラブルもなく大いに盛り上がりました。

川の魚には、外来種、絶滅危惧種(レアアイテム)、回遊魚などもあり、もう少し高学年の子ども達の団体来館のときには、環境との関わりを含めた発展プログラムも用意してあり、Questionに対してActするかたちのプログラムの基本形がなんとか完成しました。

当館の中期目標(平成24年度まで)のなかでの重点項目として、常設展示を使った演示と来館者とのインタラクティブな交流を促進するプログラムづくりが目標に掲げられていますが、23年度中に原型ができて、あと一年引き続いて実施したのちに見直しや改良をかけてゆきたいと思います。

 → 川でさかなつりのスケジュールはコチラ(うきうきカレンダー)をご覧ください!

(みつはしひろむね)






 

 

 吾輩はイカジイである。

 今日は「タヨウ星人に学ぶ生き物の不思議〜國男も見たタヨウ星人〜」展を紹介するのじい。

       

 時は3月20日、場所は兵庫県は福崎町、柳田國男・松岡家記念館と柳田國男生家。そこに鈴木武研究員と吾輩の生みの親河南堂珍元斎がやってきたのじい。

 まずは鈴木研究員のタンポポ散歩とお話。

 「なんでタンポポ?」

 よく聞いてくれたじい。それはじい、國男さんの著書「野草雑記」にタンポポの方言の話があるのじい。記念館周辺ではカンサイタンポポとセイヨウタンポポがあった。國男さんが見ていたのはカンサイタンポポのようだじい。

 

 

 お次は、珍元斎の巨大紙芝居絵巻「タヨウ星人大集合」。

 ギッチョン君とハチミツカメンが巨大絵巻を回転させてすすみ、もちろん主役はこのワシ、イカジイじゃ。

           

タヨウ星人の名前をあてたよい子には直筆ライオンタンポポ扇子をプレゼント!珍元斎はリクエストに答えて裏面にもタヨウ星人を描いた。描いたのはオオサンショウサウルス、シカタヌキグマ、イカジイ、アリファーブル。

   

 スペシャルゲストは昔から日本に住んどるタヨウ星人カッパさんじい。カレをモデルに昨年披露された大谷剛研究員の「カッパ行動楽」によるサル・カワウソ・スッポン合体説を説明したのじい。

        

 お話のあと子どもたちは短冊に自分だけのオリジナルタヨウ星人を描いたのじい。イヌハチ、ネコハチ(江戸屋猫八?)なんてのも出現したのじゃじい。

          

 

 「タヨウ星人に学ぶ生き物の不思議」展はこんな感じだじい。

 わしらタヨウ星人の原画だけでなく、岩槻館長のメッセージや大文字屋分店との共作3コママンガやタヨウ星人キューブ、今回書き下ろしの「天気予報士ノリツケホーセ」や「ガタロ」「スズメ3兄弟」もあるのじい。

         

 

 3月31日までやっておるからじい。良い子のみんなはワシに会いに福崎町へくるんじゃぞ!

 

 

タヨウ星人 No.1 イカジイ はっはっはっは (^o^)


 

はーあ。河南堂珍元斎でおます…

 ようやく長い冬眠から覚め…イヤ寒い冬でもちゃんと活動しておりました。

 

 2月6日は講談お絵かきを神戸市立塩屋北小学校でしたり、3月3日ひなまつりは「東播磨の地域文化を考える会〜伝統文化の継承と後継者の育成〜」というシンポジウムで講談+パネラー。

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 3月5日はまたまた神戸市立塩屋北小学校でナマズウシ立版古ぬりえ!

 

 そして今は福崎町の柳田國男・松岡家記念館で「タヨウ星人に学ぶ生き物のふしぎ〜國男も見たタヨウ星人〜」展を開催中…

http://www.kinenkan.town.fukusaki.hyogo.jp/tirashi/tayouseijin.pdf

 3月3日〜3月31日までで、20日には鈴木武研究員と「生物多様性を遊ぼう」と題してイベントをしに行きます。

 久々に、ひとはくの大文字屋分店主と珍元斎の合作巨大紙芝居絵巻が登場します。

http://www.kinenkan.town.fukusaki.hyogo.jp/kouenkai.html

 みなさま、ぜひお越しください。待ってます。

 

 ひとはく地域研究員 河南堂珍元斎

kinoko2012_1.JPG毎年恒例の県立御影高等学校による「六甲山のきのこ展2012」を、3/13〜5/6まで開催いたします。当館および兵庫きのこ研究会との共同開催となります。

六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。今回の展示では、これまで4年間かけて御影高等学校が総合学習や環境科学部の活動の一貫として調査研究で得たキノコ標本を一堂にならべて展示します。この4年間にわたり調査した結果、四季を通じて採取した標本約340種500点余りを得ることが出来ました。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内でもほとんどありません。また、希少なキノコも一挙公開です。ぜひ、お越しくださればと思います。また、キノコの出現と気温、降水量との関係性を検討した研究結果のパネルや写真なども展示しています。
kinoko2012_3.JPGこのような感じで、とにかく標本をできるだけたくさん陳列して、生物多様性を肌で感じとっていただければと思っています。標本は、凍結乾燥によって処理したのちに、熱処理とウレタン系の樹脂によって含浸させることで組織を硬化させて展示用の標本として製作しています。

kinoko2012_5.JPG 一昨日の日曜日と月曜日に御影高校の生徒たちが頑張って標本を陳列し、きれいに仕上げてくれました。上の写真は日曜のはじめた頃の様子です。ほぼ2日間でのべ14名での対応で、手早く、的確に分担作業できています。博物館実習の単位をあげたいぐらいです。


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ごらんのとおり、学会発表風の展示ポスターもずらり。アカデミックな内容に関心のある方にも満足いただけると思います。これまでの活動を新聞記事から振り返って紹介しています。キノコのイラストも即興で部員のみなさんがスケッチしてくれました。


     
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展示の案内ポスターは上のとおりです。ちょっとサイケな感じで環境科学部の河野さんがデザインしてくれました。文字をいれるところをきっちりと事前に計算して空けておき、キノコのもつ妖しい雰囲気が描かれています。


      mikage_poster2012_hitohaku.png こちらは、さらに妖しいバージョンです。

キノコに関心のある方だけでなく、生物多様性と気候変動のこと、学校教育のこと、展示や博物館学に関心のある人もぜひお越しいただければと思います。
最後に、いつもこの展示会の開催にあたり、兵庫きのこ研究会のみなさんには、キノコの鑑定や現地調査をはじめ、多大なる協力やアドバイスをいただきありがとうございます。この場をかりてお礼させていただきます。

(みつはしひろむね)


 

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昨日、3月10日は「水生昆虫を顕微鏡で観察してみよう」のオープンセミナーを開催しました。
やることは、水生昆虫ブロマイドを自力でつくること。たくさんの封入標本を用意して、参加者に好みのものを選んでもらい、顕微鏡で観察。気に入れば顕微鏡に接続したデジカメで、「ぱしゃり」と撮影する。
撮影したものをそのまま小さなプリンターで出力して、ラミネートしてできあがり。顕微鏡下で撮影するだけでなく、水生昆虫(ベントス)とのシンクロ、一体化をはかり方には、封入標本が透明であることを活かした「封入標本プリクラ」も撮影してプレゼント。標本の後ろ側に顔をおいて撮影するだけ。
これで生き物への親近感が湧きます(きっと!)。

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こんな感じで子どもたちは大変喜んでくれているようです。以前には、顔いりのカードを持って、野外観察会に来てくれた人もいました(ありがとう〜!)。
来年も博物館のオープンセミナーでは、こうしたイベントを開催しておりますので、ぜひお越し下さい。

(みつはしひろむね)

toujyou20120306_all.jpgいつもこの時期になると、加東市立東条東小学校で年間の総決算となる授業に出向きます。10年前からのお付き合いで、最初は博物館の川の観察会に当時の小学校の先生が参加されたのがきっかけで、川の学習プログラムづくりと実施を一緒にすすめて来ました。学校のすぐ横を東条川が流れており、環境学習にはこれ以上ない立地にあります。この土地の利を活かして、毎年4年生が1年を通じて川について学びます。
川で何度も観察や採集をおこない、季節ごとの違いや、多かった生物、台風のあとに減った生物、増えた生物などを観察します。気軽に川へと行けるので、おさらいが簡単です。このあと、採集した生物を封入標本や液浸標本として理科室に蓄積されています。

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左が川の景観です。峡谷状になっているので、川には降りにくくなっています。そこで、川にアクセスしやすいように県の土木事務所で階段をつけて下さりました(旧・社土木事務所の皆さん有難うございます!)。社会資本整備の投資分はもとをとっていると思います。


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川で色んな生物をとります(これは10月の様子です)。この頃には、すでにかなり慣れたもので、細かい生物まで逃さずにみつけて、バットに入れて学校に持ち帰ります。学校へは徒歩3分程度です。
持ち帰ったら、そのまま顕微鏡と液晶プロジェクターをつないで大きく写します。生きたまま観察できるので、水生昆虫らしい動きや身体の特徴を鮮明に観察することができます。

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川での採集結果などは、校内のかべにたくさん掲示されていて、いつも目にすることが出来るように配慮が行き届いています。しかもレイアウトや展示も美しく仕上がっています。


  toujyouhigashi_tenji2.jpg  toujyouhigashi_funyu.jpg  
一昨年の学習では、学んだことをもとに、川の模型などが製作されています。
また、5年前より、授業のなかで封入標本づくりを行っています。各班ごとに採れた水生昆虫を一目でわかるように、写真にあるような感じで標本をつくります。これらは川の学習を支える教材となります。

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一昨年から、加東市と博物館が連携して実施する移動展示会「まちまるごとミュージアム」を開催しており、この展示会に東条東小学校のこどもたちが、以前に製作した封入標本や模型などを展示しました。ほんものを手にとって観察できることはとても有意義です。2月には、近畿子どもの水辺交流会でも発表していただきました。



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 今年の最後の授業は、あいにく雨で川には入れませんでした。しかし、学校のすぐ横が川なんで、別の対応方法があります。雨の日ようのプログラムとして、増水したときの様子を眺めて、水生生物がどのように避難しているのか、洪水でも大丈夫そうな避難場所さがしを行います。
上から観察するだけなんですが、こども達は、これまでの野外活動経験から、実に的確に答えてくれています。きちんと場合分けして、「魚は●●で、水生昆虫は●●で、貝は●●で・・・」といった具合で生き物ごとに個性があることが身体で理解されています。しかも、たずねてもいないのに、水際の草や大きな石がないと隠れられずに流されるから、新しくつくれば良いという意見も。きちんとこれまで体験してきた事に基づいて問題解決的にも思考できています。僕が講義するときの到達点としてのチェックポイントがすべてクリアーされていて驚きました。

 年間を通じて、川での様々な体験学習だけでなく、事後の部屋でのかっちりとした学習、展示の製作や大勢のなかでの発表といった一連の体系立ったプログラムづくりを行われている東条東小学校の諸先生方の努力にあらため敬意を表したいです。授業に行くようになってから10年が経ち、卒業生の中から、そろそろ大学で川のことを研究する生徒が表れるかも知れません。それが楽しみです。

(みつはし ひろむね)

 

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先日、生物多様性協働フォーラムの第3回目が開催されました。
今回のタイトルは、社会の「つながり」を活かした取り組みの展開、です。まさに、多様な主体による参画と協働が意味するところのフォーラムとなりました。会場は、兵庫県庁のすぐ前にある兵庫県公館です。おかげさまで、広い公館が満席となりました。参加者数は450名で、高校生から年輩の方まで、こちらも多様性がゆたか。特に、若い世代の参加が多かったことが印象深いです。

講演では、当館の副館長の中瀬先生からは兵庫県における企業と行政と地域が協働した森林管理の仕組みとその事例について紹介。次に、滋賀県の経済同友会とともに活動されている菊池玲奈さんからは、琵琶湖汽船や滋賀銀行などの企業と連携した取り組みを、同じく滋賀県からブリジストン彦根工場での希少種保全や琵琶湖博物館と連携した取り組みが紹介されました。
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フォーラムでは、兵庫県の井戸知事と滋賀県の嘉田知事の対談が、当館の岩槻館長の司会のもと行われました。対談の途中には、会場にいる研究者や環境に優しい農業を推進されている方を指名する一幕もあり、大いに盛り上がりました。90分の対談時間は、ちょっと長いかなと思っていたのですが、あっと言う間でした。会場のアンケートからは、もっと聞きたいとの声が多かったようです。
さらに、この会合には、環境省の渡邉綱男自然環境局長もお越しくださり、しっかりとエールを送って頂きました。多くの環境問題は、関西圏のなかで、府県の枠を超えて対応しなければならない課題が山積
です。しかも、再生すべき場所や保全しないといけない場所はたくさんありますが、予算、人材、人々の関心といった部分でより一層の努力が必要な状況です。こうしたネットワークを活かして、生物多様性をうまく活用し、保全し、再生してゆくことが必要になるのでしょう。このときに、博物館がハブとして大きな役割を果たせればと思います。

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兵庫県公館のロビーでは各団体や博物館のブースが設営されました。
左上:大阪市立自然史博物館、右上:琵琶湖博物館、左下:ひとはく、右下:三重県立博物館
となります。どこの博物館もそれぞれの個性がでています。

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琵琶湖博物館さんは、今回のフォーラムで移動博物館「どこでも琵琶湖博物館」のセットの一部を初披露くださりました。型どりした湖産の魚や象の歯など、ハンズオングッズが充実しています。滋賀県内だけでなく、関西圏全体で、いろんな博物館が協力して、「どこでも博物館」になることを期待したいと思います。非常に充実した会合でした。

(みつはしひろむね)

kinki_kodomo5_zentai.jpg2012年2月4日にひとはくにて、近畿「子どもの水辺」交流会が開催されました。

満員御礼です! 遠くからお越しくださりありがとうございました。

近畿地方の各府県から多数の団体が参加し、子ども達が日頃、水辺を題材として学習した成果を発表します。大阪府にはじまり、各府県が事務局を担当して、5年目の今年は兵庫県が担当です。1年間の活動の成果を総決算するという意味で、この時期なんです。
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ただ、発表するだけでなく、各グループごとに、子ども達が調べた内容を発表し、他の団体の子ども達と意見交換し、その内容をとりまとめて、最後に参加者全員にむけて発表し、さらに意見交換や交流します。こうした学習は、とかく自分の学校や地域だけに、こもりがちなのですが、いろんなアプローチ、いろんなまとめ方、自然の様子を学ぶことができます。アンケートを拝見したところ、やはり、場所の違いや考え方の違いがあることが、子ども達にとっては興味深かったようです。

発表にあたっては、写真にあるように手製のポスターや小道具を駆使してプレゼンします。今回は、全体交流会の際に、ビデオカメラで発言者をクローズアップして、スクリーンに大写ししました。こうすることで、ライブ感があり、発表ポスターをつかって細かく説明したりと、大変有効でした。この技法は、ちょっと数が多いときの授業なんかに適用できそうです。

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会場では、さまざまな団体さんに体験イベントなどを出展いただきました。顕微鏡で水生昆虫を観察し、デジカメで撮影してポストカードにするイベント、封入標本づくり、古代の水辺の生物化石、パックテストでビタミンCを測定するなど、交流会以外でも体験できるようなイベントを開催しました。

さて、この交流会ならではの良い点について考えてみました。それは、他の人の発表や他のところの水辺の様子を知ることで、自分のとりくみを相対化できるところにあります。実際に、会場を巡っていると、参加された親どうし、親子や引率者どうしで、「あの発表はおもしろかった」、「あのまとめ方はいい」、「話し方が工夫されている」、「あの発表にあった川に行きたい」といったような会話が実にあちこちでありました。交流の効果でしょう。アンケートをみても、やはり他の人の発表や他の水辺の様子を聞けたことが最も興味深かったようです。それと、子どもだけでなく、親や引率者にも新たな視点や知見を与えてくれます。

そんなわけで、無事に会が終了いたしました。今回の会合をすすめるにあたって、近畿「子どもの水辺」交流会の実行委員のみなさま、事務局をつとめられた兵庫県県土整備をはじめ、各府県の土木系職員のみなさま、近畿地方整備局のみなさま、河川環境管理財団のみなさま、そして、各団体を引率し、展示を出展くださった水辺での活動をリードされてきた市民団体のみなさまに、この場を借りてお礼申し上げます。


【おまけ】今回の僕のなかでの裏MVPは共立理化学研究所さんです。
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会が終わってからの反省会では、水質検査で有名なパックテストの製造元、共立理化学研究所さんのスタッフによる、パックテスト漫才が披露されました。パックテストでビタミンCを測定しながら笑いをとってます。自社の商品のツボを知り尽くしたパフォーマンスに脱帽。たしかに、ロンドンの自然史博物館のサイエンス・イベントを視察にいったとき、向こうの担当者に重要なポイントを尋ねたところ、ショーは2人でやること、だった。忠告を思い出しました。ボケとツッコミはサイエンスコミュニケーションでも重要。商品の製造と販売から、体験学習のイベント、活用のパフォーマンスとネタまでお見事でした。

(みつはしひろむね)

 





さて、河南堂珍元斎でございます。

 

 ひとはくとの共催で好評開催中の徳島県立博物館企画展「描かれた地震」に行って参りました。 立派な横断幕だ

徳島文化の森総合公園に向かう橋で、まず、ナマズウシ君が出迎えてくれます。

もはや有名人?!ナマズウシ

 どんな展示かと申しますと、活断層のしくみや地形や地層に残された地震のあとなどの紹介をはじめ、ひとはくの加藤茂弘研究員のなまず絵コレクション、ちんげんさいのタヨウ星人原画コーナー「ナマズウシ七変化」などもあわせて展示。会期は10/21()から11/27()までとなっております。 岩槻館長のメッセージも  ちゃんと飾ってもらってます

  23日は、「ナマズウシ大作戦!講談+立版古ぬりえ」と題したワークショップを開催。   

はじまりはじまりぃ♪ ふむふむ、そうかぁ

 講談ナマズウシ七変化!を聞いて、自分だけのオリジナルナマズウシ立版古をつくりました。

 日本では地震を起こすといわれているのはナマズでございますが、お隣台湾ではなんとウシ。大地がゴーっとうなる音がウシのモーと鳴くのとが似ているからだそうです。

  加藤研究員と珍元斎の世間話で生まれた、地震を起こす悪者の合体生物ナマズウシが、活断層にも実は恵みがあることを伝えようと地中からやってきて、人々を励ますナマズアワオドリウシに変身!ご当地ナマズウシのナマズミカンウシやナマズスダチウシも登場し、さまざまな恵みを伝えるナマズウシの仲間が続々・・・というようなお話。 

へぇへぇへぇ !!! 講談を聞いてイメージした自分だけのナマズウシ立版古をぬって、つくって・・・ 

めっちゃ、オリジナルやわぁ!! この展示の担当の中尾学芸員をはじめ、徳島県立博物館のたくさんのスタッフにもお手伝いいただき、参加者はご満悦!いろんなナマズアワオドリウシができました! 

  たくさんのスタッフさんに助けていただいて・・・・   いいのができたっ(o^^o)

 

   完成っ!!    こんな感じ 

  まだやりたい人はナマズウシ立版古セットをお持ち帰り! そしてそしてなんと、良い子にはナマズウシ短冊もプレゼント! 貴重な短冊です    

 11月3日(祝)には「動く断層ペーパークラフトをつくろう」と題して、ひとはくの加藤茂弘研究員がワークショップを行いまーす。1030130014001500〜の4回、当日受付となっております。乞うご期待!珍元斎はいませんがお持ち帰り用ナマズウシ立版古もまだあります。

ぜひ、お越しください!!!

四国400万人のひとはくファンのみなさま、ぜひ、徳島県立博物館へ!

http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/default.htm

 

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前のブログで紹介しておりました『シロシャクジョウ』の封入標本が完成しました。

上の写真はコンパウンドによる磨き上げが完了した状態です。
残すはケイ素ポリマーによる無機ガラスコーティング処理とフッ素コーティングだけです。ガラスコーティングの前に写真を撮らないと、反射がきつくてきれいに撮影できません。
これは、別の観点から説明すると、表面のかすかな傷をポリマーが穴埋めして、より透明性を確保すると同時に、鏡面効果により紫外線カットの役割を果たします。そのことで、樹脂や標本の劣化を抑えます。そのあと、フッ素樹脂によるコーティングを行います。これは、表面の摩擦係数を低下させて、ハンズオン展示の際の『すり傷』を減らす役割を果たします。

ときどき、各地の博物館でみかけるプラスティック封入標本ですが、このように細かな配慮がなされて展示されています。みなさん、ハンズオン展示といえども、丁重に取り扱ってくださいね。

この標本ですが、シロシャクジョウの発見者であり、採集の案内をしてくださった『丹波自然友の会』の皆さんとの共同で、12月のはじめに披露したいと思います。また、日程と場所が決まりましたら、ご報告いたします。

ここで宣伝です!
11月19日に当館にて『封入標本づくり』の実習講座があります。
http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/education/11syousai/F08.html

10月30日までが締め切りですので、関心のある方は早めにお申し込みください。
小学校の授業で限られた時間でも完成させる迅速な製作法の紹介から、博物館の常設展に利用するレベルの本気テクニックも交えながらの実習となります。
毎年、まったくはじめての方から、展示会社のプロの方まで参加されていますので、どなたでもお申し込みして頂いて問題ありません。
当日は、製作した標本をお持ち帰りいただけます。

ちなみに、昨年はこんな面白いものをつくった方もおられました。
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*壊れやすいカエルの骨格標本が手にとってじっくり観察できる


 
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*ある海岸の貝類を一堂にあつめて一挙に見ることができる

半数ぐらいの方が、標本持参での参加です。気合いが感じられます。
ちゃんと封入用の標本も用意しておりますので、手ぶらでの参加も大丈夫です。
(過去には北斗の拳のラオウのフィギュアを封入してた人もいましたが・・・)

自然史博物館の役割は、素朴に自然とのふれあい体験をお手伝いするだけでなく、一手間をかけて(実は身近にあるのだけれど)非日常的な体験や理解を提供すること、できれば、標本だけでなく、その”技法”をお持ち帰りできるようにダウンサイジングすることにあります。
この『お持ち帰りできる技法』という部分がとても大切です。もっと言うと、『お持ち帰り』して、まわりの方に自慢していただく、自らが生物多様性の『語り部』になって頂くことです。そして、その方が地域での展示会や観察会に活用していただくことが、博物館の到達目標のひとつです。

こうした普及プロセスを促進するためにも、展示技法のイノベーションが重要となります。そのひとつが封入標本づくりの技法であり、現在も、「より手を抜いて作る方法」や、「よりきれいに作る方法」、「これまで封入できなかったものを封入する方法」、「傷が付きにくいコーティング方法」等の研究開発を続けています。これに加えて、効果的な講座の開催方法や、学校教育でのカリキュラム化や環境政策のなかでどのように組み入れるのか、といった活用の機会と場についてもあわせて社会実験や研究を行っています(例えば豊岡市のコウノトリに関する普及教育/ VIDEOHP )。

セミナーでは、こうした側面についても、多様な分野の知を集積し、実践的に再構築する体系としての「博物館学」を解説しますので、博物館活動に関心のある方も、ぜひご参加頂ければと思います。
(来年度から博物館学芸員養成課程のカリキュラムが大幅に変わりますので、博物館展示論を担当される実務経験ゼロの大学教員の方の参加もウエルカムです!)


(みつはしひろむね)

はいっ! かわらばん!!

2011年10月 7日

 みなさま 大変お待たせしております。

 【第2回 ひとはく いきものかわらばん】今回661点の力作が寄せられました。兵庫県外からも応募がありました。ひとはく館長・研究員や新聞記者の方々に審査をお願いし、館長賞・三田記者クラブ賞・研究員賞を選考しました。

 108()からの全作品展示に向け作業がすすめられています。 

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 明日の公開をお楽しみに! ぜひ、ひとはくに足をお運びください。

 

tai_chiku_landscape.jpg今年度も、「ENEOSわくわく生き物学校」を10月29〜30日にかけて開催いたしますので、ぜひご応募ください。当館は、この講座に協力者の一員として参画いたします。
開催場所は、兵庫県の一番北の端にある豊岡市田結地区です。講座の対象は、小学校高学年の児童と保護者の方の計2名のペア−で15組30名が定員となります。

この講座は、JX日鉱日石エネルギー株式会社(旧:ENEOS)さんのCSR事業の一環として、豊岡市が協賛を受けて開催いたします。企業と行政と市民と地域と博物館が連携した取り組みです。
田結地区は、写真にあるように、典型的な田園風景がまとまって残された地域で、湿地にすむ生き物も豊富です。今回は、この放棄水田の一角と小さな小川にて、生態系のしくみについて学ぶとともに、参加者の皆さんと一緒に、実際にスコップやクワを使って小さな自然再生(小規模な湿地づくりや魚の隠れ家づくりなど)を行います(詳しくはこちらへ)。
関心のある方は、ぜひご参加下さい。宿泊は、田結地区の民宿となります。
あわせて、日本海の美味しい魚介類も満喫して頂ければと思います。

「ENEOSわくわく生き物学校」

(1) 日時  平成23年10月29日(土)〜30日(日) 

        ・集合:JR豊岡駅29日(土)午後1時
        ・解散:JR豊岡駅30日(日)正午

(2) 場所  兵庫県豊岡市内
         県立コウノトリの郷公園および豊岡市田結(たい)地区

(3) 対象  小学4〜6年生の児童と保護者各1 名によるペア(計2名)

(4) 申込方法
    参加申込書に記入の上、郵送またはファックスで申し込みください。
    申し込み先は、以下のとおりです。
  
    〒668-8666 兵庫県豊岡市中央町2−4
            豊岡市コウノトリ共生課 「ENEOSわくわく生き物学校」事務局宛
            TEL:0796-21-9017 FAX:0796-24-8101
            e-mail:
kounotorikyousei@city.toyooka.lg.jp

    ■申込期限  10月5日(水) 
    ■参加申し込み書や詳細については下記のHPをご覧ください。
      「ENEOSわくわく生き物学校の開催について」(豊岡市コウノトリ共生課)
     PDFファイルのダウンロードはこちら→ 「チラシ」 ・ 「要項と申し込み書」

(5) 主催など

    ■主催  兵庫県豊岡市
    ■協賛  JX日鉱日石エネルギー株式会社
    ■協力  コウノトリ湿地ネット、豊岡市田結区、兵庫県立人と自然の博物館
    ■後援  環境省近畿地方環境事務所

 

●田結地区について

田結地区は、湿地状になった放棄水田が広がり、多様な水生生物が見られます。カエルやヘビも豊富で、放鳥したコウノトリの餌場として重要な地域となっています。ここ数年は、この地域の方々と一緒に、様々な自然再生事業に取り組んでいます。豊岡市役所を筆頭に、兵庫県但馬県民局コウノトリ湿地ネット東京大学の野外実習JALの社会貢献活動日本経団連の支援などを通じて、多くのセクターが参画し、地域の活性化と生物多様性の保全と再生が展開されている大変ホットな田園空間です。当日は、コウノトリが餌が食べにくるところを見れるかも知れません。
また、田結地区は山陰海岸ジオパークの一角に位置するとともに、ラムサール条約登録湿地の候補地における重要な拠点にもなっています。余談ですが、田結地区でとれるワカメは、神水わかめと呼ばれており、大変歯ごたえと味がしっかりとした高級食材として有名です(このワカメを食べて育つアワビはもっと美味しい)。
taideanahori1.jpg(みつはし ひろむね)


先日、川の観察会に参加していた高校生から、博物館ではどんな仕事があるのか、話が聞きたいと尋ねられました。ひきつづき、その観察会が終わったあとも、某大学の4年生にも同じような質問を受けました。どちらも、標本収集や展示製作、観察やセミナーの実施といったこととは別に、環境問題に関する国際協力について関心があるが、HPを見ているだけでは分からないということでした。
そんなわけで、博物館の取り組みを少し紹介したいと思います。

国際的な協力という点では、ボルネオジャングルスクールをはじめとするマレーシアサバ州のボルネオプロジェクトや、地球規模生物多様性情報機構GBIF)への参画などがあります。こうした生物多様性に関するプロジェクトとは別には、JICA(国際協力機構)からの依頼の受けて、海外の方々に専門的なセミナーを実施しています。
先週の金曜(9月16日)に、JICAと名古屋大学が事務局となったプログラム「土地利用と自然資源分析の情報管理技術」に関する実習を開催しました。参加されたのは、世界各国の環境や資源管理に関わる行政職員8名、スタッフ2名です。出身国もバラバラで、アルゼンチン、ブルキナファソ、カンボジア、インド、ケニア、マラウイ、ミャンマーです。各国の天然資源管理を司る重要なポストで働く方々で、なかなかこちらも気合いが要ります(各国を代表して来られているので、入館者として各国の人口に換算して加算したいぐらいです・・・)。

IMG_0032a.jpg博物館が受け持つパートは、丸1日の講義と実習です。収蔵庫を案内して、標本管理やデータベースのシステムについて解説。そして、生物多様性情報を活用した生態系保全計画や自然再生の立案に関するケーススタディーを通じて、自然史系博物館の社会的な役割について解説することです。こうした解説のあと、実際にパソコンでGIS(地理情報システム:パソコンで地図になった情報を扱う小難しいソフト)を用いた資源情報の入力とマッピング作業を行います。

ここでは、市販の高価なGIS(数十万円する)を使ったスキルや、ややこしい統計解析や処理・加工を教える訳ではありません。なぜなら、今回の参加者が使えるようになっても、ソフトが数台しかなくて(高価なんで)、各国で数名しか扱えないようなスキルを身につけて帰国しても、資源管理やデータベースの構築の役に立たないからです。各国で関心のある若い人が自分の力で自由にデータを整備したり、解析できるような「ツール」と「スキル」がセットで提供されることが必要となります。
さらに、国全体の膨大な天然資源管理を対象とする訳ですから、データ入力を彼ら一人で対応するわけには行きません。アルバイトの方や職場の同僚などに協力を求める必要があります。そうなると、「ややこしい」ソフトで「高価」だと無理なんです。誰もが自由に、コツコツとデータ入力して、地図づくりが面白いと思ってもらえる技法を提供することが重要な訳です。

そんなことで、無料のGISソフト、無料で使えるデータを駆使して、短時間に、僕のいいかげんな英語でも視覚的に理解できるようなツールを紹介しないといけません。 これがミッションです。 IMG_0034.jpg実習では、すでにフリーのGISソフトである Q-GISを利用した専門的な講義がなされています。昨年度は、当館の講義で担当しましたが、今年は名古屋大学のほうで担当されました。Q-GISはとても分かりやすい操作画面でデータ編集や空間処理、表示などで優れた機能を持っていますが、解析やメッシュ状のデータ(ラスターデータといいます)の処理には課題があります。

この部分を補うために、DIVA-GISというフリーのGISソフトを利用します。このソフトは、カリフォルニア大学バークレー校のR.Hijimansを中心に開発されたもので、ペルーの国立ポテト研究所やMuseum of Vertebrate Zoologyなどが、途上国の天然資源管理の一助になるように支援して製作されたソフトです。テーマ的にもぴったりなうえ、各種解析機能も豊富で、研究論文の解析にも活用できるレベルの充実ぶりです。ただし、データ生成や編集の機能は貧弱なんで、Q-GISと組み合わせて使うのがベスト・ミックスなんでしょう。
それと、このDIVA-GISのページには、各国のデータをダウンロードできるページがあります。南米では絶大な人気を誇るので、知ってる研修生もいるかと思いきや、DIVA-GISもデータダウンロードのページも初体験とのことでした。これが大変便利で、今回参加された方々からは、「こういう技術が知りたかったのよ! by ケニアのお姉さん」とのことで、ほっとしました。ページは英語ですが、関心のあるかたは、ぜひ体験してみてください。

一方で、すでにGISデータになっている電子ファイルを読み込むには、Q-GISは便利ですが、一から位置情報が入ったデータをつくるには、ちょっと面倒な作業が伴います。できれば、「エクセルを使って、位置情報を手軽に登録して行きたい」、「GoogleMapsを使って登録したい」というのは、万国共通の感想のようです。そこで、GoogleMapsとエクセルを使ったデータ取得ツールであるオリジナルソフト「getlocation」を用います。毎年、このJICA用にカスタマイズしています(画面はtokyo datumになってますがWGS84にもなる)。簡単に位置情報が取得できるので、みなさん持って帰って各国で使って頂けそうです。
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(左:GoogleMapsとエクセルを使って位置取得します。右:Diva-GISでブルキナファソの基盤地図をつくり、ポイントデータをプロット。)

こうして、午後からの約2時間ちょっとをかけて、自分の国の基盤データをDLしてGISデータとして整備し、天然資源のGISデータをつくり、なんとかマッピングできました。
どの国であっても、簡単な資源情報を入力し、色んな地図上に重ねあわせて、各資源が位置する場所の標高や土地利用、気候情報との関係を自動取得する方法を習得していただきました。

博物館では、研究、展示やセミナーだけでなく、こうした仕事もあります。
最先端の研究や技術を使って全力投球する局面も必要ですが、国際協力や色んな世代や職業の人々に技術提供や担い手育成するためには、ダウンサイジングとカスタマイズが必要となります。このあたりの工夫が博物館の仕事に要求されています。

博物館では、特注セミナーというかたちで、幼児から社会人、高齢者の方まで、あらゆる世代の方々を対象とした生涯学習を提供していますので、ぜひ体験して頂ければと思います。

(みつはし ひろむね)

さて、謎の好男子イヤ講談師河南堂珍元斎でございます。

 タヨウ星人原画巡回展は、豊岡市のコウノトリ文化館で8月13日から8月28日まで開催され、17,149人の方々にご覧いただきました。まいどおおきに。

   原画を見る親子・・・ん?この2人は!!   コウノトリのお出迎え

  ご当地タヨウ星人、ジオノトリ(性格:トヨオカ・ジオ王国に住み、酒と温泉と生き物をこよなく愛するコウノトリ。好物のどうじょうすくい踊りが大得意。呑ん兵衛なのがたまにキズ。) ジオノトリやジオパークキャラバンで活躍中のジオバク(性格:山陰海岸ジオパークのタヨウな生き物の夢をたべるバク。食べた夢が体の模様となり、その量によって体が伸び縮みする。最近は温泉につかってはカニやイカも食べるようになった。ブルーは兵庫方面、イエローは鳥取砂丘方面、ピンクは丹後方面にによく出没するらしい。)の原画も展示しました。     兵庫方面担当     丹後方面担当     鳥取方面担当

 

 28日には「生物多様性を遊ぼう」をテーマに講談お絵かきワークショップをしました。

   はじまりはじまりぃ♪   うわぁ〜!! 大入りやぁ!!

 当日はコウノトリはもちろん、きれいなハグロトンボや立派なショウリョウバッタに歓迎され、おてんとさまも上機嫌でギラギラ…そして、夏休みの最後に子どもたちと昔の子どもたちもたくさん集まってくれました。

  水場のコウノトリ   カワトンボ   ショウリョウバッタ   ぎぃーら、ぎぃーらっ

 今回の目玉は、ひとはくの情報管理課に生息する大文字屋分店店主、入魂の作品、巨大タヨウ星人紙芝居絵巻。 やたら、デカイ  11mにもなる絵巻、講談の進行とともにクルクルクル・・・・・・・・。参加した子どもたちの目もクルクルクル・・・・・・・・・・・・・ (ΘΘ)!!   めっちゃ、大きいやんけぇ!!! 伸ばしてみると部屋いっぱいになりました。しまうのが大変…

部屋の中を一周!!

 

 絵巻とともにタヨウ星の世界にいった子どもたちは頭の中はタヨウ星人でいっぱい。じぶんオリジナルのタヨウ星人を短冊に描き、個性あふれるタヨウ星人がたくさん誕生しました。

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 夏バテのためタヨウ星人はしばらく休憩…でも秋には徳島にてナマズウシを主役に復活予定です。(徳島県立博物館企画展「描かれた地震」 会期:平成231021日(金)〜 1127日(日))

  徳島で会いましょう!!   ひとはく地域研究員 河南堂珍元斎

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フォーラムには、スタッフを含めて200人超の参加となりました。ご来館に感謝いたします。


生物多様性の保全と持続可能な利用を実現するには、社会のあらゆる関係者の協力が不可欠です。近年、企業や地方自治体の役割がますます重要視されていますが、企業や地方自治体の生物多様性への関わりはまだ活発とはいえません。そこで、2011年のひとはくは企業や地方自治体が生物多様性に取り組みやすい環境と整えるための活動の一環として、3回連続の『生物多様性協働フォーラム』を計画しています。

 プログラム内容については下記のURLをご覧ください。
  http://hitohaku.jp/top/11event/11forum.html

8月25日の第1回目は、5人の講演者を招き、国内外における生物多様性の最新動向や生物多様性に関して先進的な取り組みを実践している企業の活動事例を紹介いたしました。

環境省の奥田氏からは、昨年開催されたCOP10以降、国内における生物多様性への関心が低下しつつある状況を改善すべく、COP10の成果を生かし東日本大震災復興に寄与する新たな生物多様性国家戦略の策定に国が着手していること、国連生物多様性の10年に指定された2011年から2020年にかけて国内外の生物多様性の課題解決に貢献する「国連生物多様性の10年日本委員会」の設立準備状況について紹介いただきました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 西田氏からは、都道府県・市町村レベルでの地域戦略策定の動向についての詳細な調査結果と今後進むべき方向性についての提案がありました。
また当館服部教授からは工場緑地における地域の絶滅危惧植物の保全や企業の森活動の先進事例の紹介を、キリンビール(株)の金野氏からは同社神戸工場におけるビオトープでの希少種カワバタモロコの保全や地域の小中高校生を対象とした環境学習の実践についてご紹介いただきました。
生物多様性かんさいの宮川氏からは、NPO・NGOの視点から関西の気風にあった生物多様性のとらえ方と一般の方の心に届く活動の必要性についてご紹介がありました。

当日は休憩なしの2時間30分の長時間にわたるプログラムにもかかわらず、企業関係者、行政担当者、市民団体、個人さまざまな立場の方が185名お越しになり、熱心に耳を傾け手くださいました。また、会場には約30社の企業が自社の生物多様性の活動を紹介するパンフレットや報告書を配架し、参加者間の情報交換に一役買ってくださいました。

次回は10月17日に大阪銀行協会にて「企業の持続性を高める生物多様性の理解」をテーマにフォーラムを開催いたします。多数のご参加をお待ちしております。

残暑お見舞い申し上げます。

 さて、謎の好男子イヤ講談師河南堂珍元斎でございます。
 タヨウ星人原画巡回展は、今治市のタオル美術館で7月11日から8月9日まで開催され、22,507人の方々にご覧いただきこました。ありがとうございます。

ありがとうございました 期間中、タヨウ星人人気投票のアンケートが実施され、その結果、
 1位はライオンタンポポ! ライオンタンポポ(ライオンタンポポ写真 →→ )
 2位 カエルトノサマ、クヌギトラジロウ、
 3位エノグダゾウ、
 4位アリ・ファーブル、イカジイ、
 5位シカタヌキグマ、
 6位オオサンショウサウルス、
 7位カニクラゲ、
 8位ウルトライワナ、
 9位セイブツタヨウヤドカリ、
10位オランドリアン、フーリンカザン、
11位タヨウ星人ではないですが、クヌギ 、
そして、なんと12位にはチンゲンサイdeチンゲンサイ、
13位、ギッチョン、
14位 ヤギアカネ、カラカサモンジロウ、ハチミツカメン4票と続きます。
 いたらいいなと思うタヨウ星人はタコバア、ダンゴンボン(ハリセンボン+ダンゴムシ)、ゴリラッパ、カメレオンボ、(カメレオン+アメンボ)、アッタカクルミタオルなどでした。また、どこかで、出現するかもしれません・・・

 ところで、8月8日はハチの日ということで、この原画展にあわせて、大谷剛研究員と河南堂一座でとひとはくタヨウ星人セミナー「ギッチョン君とハチミツカメン」! に行ってきました。

熱演、ご苦労さま!!

地元の少年2人も頑固亭子鵜呑と頑固亭丸呑として熱演、タオル美術館の頑固亭鵜呑さんもカマエモンとして共演してくれました。 ありがとうね たくさんの子どもたちが熱心に聞いてくれて、質問も飛び交い、タヨウ星人も上手!大盛況でありました。

盛り上がるぅ〜!!

 岩槻館長のメッセージ、「…多様性を語るために、宇宙からタヨウ星人たちが地球を訪れました…生き物は多様なんだ、しかしいのちはすべてつながっているんだということを、彼らとの対話から読み取れますでしょうか?…」 は伝わったかな?
岩槻館長から

 タヨウ星人たちは、今度は豊岡市に旅立ち、8月28日までコウノトリ文化館で開催中です。
   http://www.tajima.or.jp/modules/ivent/index.php?entame=5349


 28日には珍元斎が豊岡に出現、コウノトリと久々の共演です。生物多様性の伝道師、タヨウ星人たちの旅はまだ続きます・・・

                       ひとはく地域研究員  川東丈純

 超暑中お見舞い申し上げます。

 さて、お久しブリっブリの河南堂珍元斎でございます。

 

 3月5日から5月8日までひとはく生物多様性大作戦ファイナル!で開催し大好評?だったタヨウ星人原画展

  http://hitohaku.jp/top/10event/2010genga.html

  http://hitohaku.jp/blog/2011/03/post_1113/

  http://hitohaku.jp/blog/2011/04/post_1148/

 

  タヨウ星人まんだらぁ〜〜  所狭しと並べられた原画              

 

 その巡回展が7月11日から今治市のタオル美術館ではじまりました。

 

今治  タオル美術館              

 今回新たな今治スペシャルタヨウ星人「ワタドリ」が登場!

 ちなみに性格は・・・ 「イマバリタオル王国に住み、体の綿はタオルのようにふわふわ。せっかちで、いつもアクティブに動き回っている。綿のように種で増殖するが、増えすぎると朝早くからコケコッコーとうるさい。焼き鳥にされるテッパンを敵視している。」

ってな感じでございますが、姿は・・・

 

 今治に行ったら見られます。

      (実は作品のスキャンするのを忘れた・・・すいません。)

 

 

 8月8日(ハチの日)には、大谷剛研究員、河南堂任名斎とひとはくタヨウ星人セミナー「ギッチョン君とハチミツカメン」! http://www.ichihiro.co.jp/art/kikaku/201107/

 

 一座の今治珍道中!どうなりますことやら。

 5月のひとはくでのイベントはこんな感じでした。

  珍元斎の講談   お絵かき               

 

 四国400万人のひとはくファンの方はもちろん、そうでない方も、ぜひタオル美術館でタヨウ星人の世界へ・・・

 

ひとはく地域研究員 川東丈純

P1160055.jpg  sado1.jpg

多くのみなさんから、今年も実施して欲しいという要望がありましたので、昨年に引き続き、シンポジウム「小さな自然再生のすすめ パート2」を開催します。だれもが手軽な方法で自然を再生する方法を中心に、6件のよりすぐりの話題提供を頂きます。驚きのワザがてんこ盛りです。

 ポスターは、こちらからダウンロードできます → mizube2011.pdf (0.9MB)

昨年度は、COP10が名古屋市で開催されて、今後10年間の生物多様性保全に対する取り組みとなる「愛知ターゲット」が取り決められました。このなかの目標のひとつには、「劣化した生態系のうち15%を自然再生する」という項目があります。しかも、2020年度までに対応するものです。当然ながら、劣化した生態系を回復させるためには、課題を解決するためのアクションなしには実現しません。しかし、大規模な自然再生は、そう簡単ではありません。予算と時間がかかるうえ、社会的制約があるために、実施できる件数は限られてしまいます。
自然再生を各地で展開し、愛知ターゲットの目標を達成するためには、小規模な方法で、誰もが参加できる方法、少しでも生態系を復元する工夫をできるだけたくさん紹介して、多くの人が手軽に「小さな自然再生」に取り組めるようにすることが解決策の一つとなります。今回も、各地のユニークな取り組みを紹介して、成功した事例、失敗した事例、ちょっとした技術をみんなで共有したいと思います。

 日時  2011年7月18日(祝) 13時から17時45分

 場所  兵庫県立人と自然の博物館 大セミナー室

 主催  兵庫県立人と自然の博物館・水辺のフィールドミュージアム研究会

 参加費 800円 (観覧料および資料代を含む)

■ 講演内容
広島県北広島町における半自然草原保全のとりくみ
  白川勝信(北広島市高原の自然館)
広島県芸北地区では,2004年から半自然草原の保全活動が行われています.本発表では,火入れや草刈りを継続するためのしくみを紹介し,その効果を,生態系の保全と社会への影響の2つの視点から報告します.

つながりの再生によるトキの餌場づくり:ちょっとした工夫の重要性
  河口洋一(徳島大学工学部)
佐渡島ではトキ野生復帰が進められ、農家やNPO、行政組織がトキの餌場づく りを行っています。今回は、川と水路、水路と水田の落差を解消する”つながり の再生”について、ドジョウの移動から知った、ちょっとした工夫の重要性についてお話します。

水路に落ちたカエルがのぼれる工夫
  横山稔(建設環境研究所) 松本信雄・野村研(国土交通省 岡山国道事務所)
道路建設に伴って改修した水田脇の集水枡に、カエルなど両生類への環境配慮 として、簡易に施工できる這い出し用のスロープを設置した。設置後、効果の検証実験をしたところ、両生類の利用が確認できた。

生きもの田んぼの楽しみ方〜滋賀県高島市の取組みから〜
  本多清(アミタ持続可能経済研究所)
滋賀県高島市の「たかしま生きもの田んぼ」では、個々の農家が工夫し、楽しみながら保全活動を展開しています。「稚魚が遡上する魚道づくり」、「簡単!亀かえるスロープの作り方」、「お米を育むビオトープのいろいろ」を紹介します。

キリンビール神戸工場がカワバタモロコを救う
   田中哲夫(兵庫県立大学自然研/兵庫県立人と自然の博物館)
キリンビール神戸工場のビオトープは、絶滅危惧種であるカワバタモロコを放流・育成して、リフュージア型のビオトープとしての重要な役割を果たしています。カワバタモロコの個体数の推移や、このビオトープを通じて各地へと再導入する取り組みが進められています。

竹筋コンクリートと水田魚道を簡単につくる方法
   清水洋平(水辺のフィールドミュージアム研究会)
竹を鉄筋のかわりに用い、さらにセメントの代わりにマグホワイトと呼ばれる中性のソイルセメントを使ってつくる「竹筋コンクリート」の作り方と、コルゲート管をもちいた簡単な水田魚道の作り方と隔壁の調整方法による流況の違いについて、解説します。


■ 申し込み先 (7/15まで:席に余裕がある場合は直前までOK)
○電子メールの場合
 mizubefmk@gmail.com宛に、「小さな自然再生のすすめ参加」と明記のうえ、氏名、連絡先(住所・電話・FAX・電子メール)を送信ください。

○はがき及びFAXの場合
兵庫県立人と自然の博物館「小さな自然再生のすすめ参加」と明記のうえ、氏名、連絡先(住所・電話・FAX・電子メール等)をご記入ください。
  住所:兵庫県三田市弥生が丘6丁目 FAX 079-559-2033

 *申し込み頂きましたら、こちらから返信させていただきます。電話では申し込みできません。
  (数日たっても返信がない場合は再度お申し込みください)
 *申し込み多数の場合は、先着順にて対応いたします。
 *申し込み締め切りは、7/15(金)までです。

↓ 案内チラシです。
mizube2011.png

 

2回 ひとはくいきもの かわらばん

 

 もう応募票は 応募票だよ〜♪お手元に届いていますか?

 

 まだの方は、ひとはくのホームページからもダウンロード(ここをクリックしてください)できるので、試してください。

 

 かわらばんとは、江戸時代、天変地異や火事などの事件を一枚の紙に印刷して売り歩いたものです。新聞やテレビ、インターネットのなかった江戸時代では、町の人びとはこのかわらばんで、いろいろな事件を知りました。きみも、身の回りで目撃した自然や生き物の不思議について、一枚の紙にまとめて全世界の人たちに教えてあげましょう。ご応募いただいた作品はすべてひとはくに展示する予定です。

 

 さぁ、この夏。どんどん応募してください。

 

 

 去年の応募の様子受賞作品を参考に、自分流で挑戦してください

またまた、タヨウ星人みーつけた!の一席でございます。

 

 梅雨の合間に、例のオッサンの木、いやナナメノキに会いにいったとき、

なんとコナキジジイ!に出会ったのでございます。

コナキジジイってこんな顔か?木立の間から泣き叫ぶ声!は、しませんでしたが、見事な泣き顔でございます。

 

 

この木も小舘研究員に葉っぱを見てもらいました。

困った時の小舘先生頼りです 

小舘:「これは、ヒサカキですね。葉の先が凹になっていて、うらの細かい葉脈がよくわかるのが特徴です。ツバキ科でサカキの少ない地域は神木に使います。で、観察会などで『非サカキ、サカキでないからヒサカキです』と言ったりしますが、サカキよりも葉が小さいことから姫サカキが語源との説もあります。」

:「なるほど・・・神木だからコナキジジイもとりついたのか・・・」

小舘:「はぁ?」

珍:「いやいや・・」

 

 というわけで、コナキジジイの木はヒサカキだったのです。

 この鉢伏山の麓は、タヨウ星の入り口か?と思うほど、ヘンな顔の木が多くあります。

 これからも探してみようと思います。

人面木?? 

 

 ひとはくには、たくさんの顔に見える木の幹の写真が載った「みきでかお」というポスターが貼ってあります。一度顔に見えるとその木が、とっても気になる木になります。

ワシを見つけに来い!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなも、木の幹をじーっと観察してみよう!どんな顔に見えるかな?

 ちょっと視点を変えると散歩はいっそう楽しくなりますよ。ぜひお試しあれ!

 

 

旗振山からの絶景ヘ(^o^)/旗振山からは、こんな素晴らしい景色が!! 独り占めですぞっ

 

 

 

ひとはく地域研究員 川東丈純 森へ遊びに来てくれ〜

  たくさん見に来てくださって、ありがとうございますm(__)m 3月の初旬からおよそ2か月のロングランだった「タヨウ星人原画展」が8日(日)をもって終了いたしました。大変多くの方々に足を運んでいただいて、ご高覧いただき珍元斎とその仲間達はたいそう喜んでおりまする。まっこと、おおきにじゃきぃ〜(へんてこりんな日本語だなもし!!)

 この後は片付けられるのを待つばかり・・・・・・・。 

 そして、これらの原画達は箱詰めされて、またどこか次の展示場へと旅立っていくのであります・・・・・・・めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   えっ?どこ?

 

   うーーーん、言ってもいいのかな?秘密ですよ。誰にも言ってはいけませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

     次は、いまばり!!

     これ以上はノーヒントです。正解者は500ポイント!!(そんなポイント制度はありません。悪しからず)

 

 

 

ではまた ごきげんよう(^^)/~~~  大文字屋分店 店主

ばくばく?

旗振山 あまりの陽気に、摂津の国と播磨の国の境にある旗振山に散歩にでかけたとある春の日。

 なんと森の中にタヨウ星人をみーつけた!のです。 ムムムっ??

 

 春のあたたかな木漏れ日の中、クヌギトラジロウか?いやオッサンの木!

 いや、タコさんにも見えます。 (゚ε゜;)

 

 反対から見るとナポレオンフィッシュの木にも見えます。 (◎-◎)

 このヘンな木はいったいなんの木?

 

 だれか教えてくださーい。地球にもタヨウ星人がひそかに侵入してきているのかもしれません。 ヘ(;゚゚)ノ

 あなたも自分の町でタヨウ星人を発見したら、ぜひご一報を!

 ほらっ!あなたのすぐ後ろ!! 振り返ってごらんよっ!!!

 

ひとはく地域研究員 川東丈純

クヌギトラジロウでごんざります!!

 今日は朝から好天に恵まれています。ひとはく入口付近のツツジもキレイに花を咲かせ、みなさまのお越しをお待ちしております。

美しいツツジがお出迎えします さて、3月8日から始まった【タヨウ星人原画展】 もうご覧になられましたか? えっ?まだぁ? 

   

  メインストリートですぞっ 展示場所が、今日から4階ひとはくサロンの中央、メインストリートに移動しました。休憩コーナーと情報コーナーの間にズラッと展示しています。一番入口の違い側に、イーゼルに載せた一枚の原画があります。

曼荼羅 これは河南堂珍元斎氏の渾身の作品「タヨウ星人マンダラ」です。

 このblogの写真では判りにくいのですが、もちろん全部手書きのオリジナル描き下ろし作品で、タヨウ星人がウジャウジャいます。  

  マンダラです   こんなキャラクターもいたのか!! 

 およよ(ω) こんなキャラクターもいたのか!っていうようなタヨウ星人もたくさんいます。

 

 さぁ、あなたは何匹(人)のタヨウ星人を見つけることができるか!!

 

 

いい天気だが 

 2002年に寄贈された『田村コレクション』(2002-0021)はほとんどカミキリで,その主要部分はコブヤハズカミキリの仲間です.各地を巡って自力採集された日本有数のコレクションです.また,標本がきれいに展足してある点も特筆に価します.全個体がビシッと丁寧仕上げの標本なのです.

 

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576024
フジコブヤハズカミキリ
長野県,Tobira Pass

 そのままで,こんな感じのゴツゴツ感満点の標本写真が撮れます.それぞれ数枚撮って深度合成したものです.標本の撮影と合成は匠の技(担当:清水さん,西村さん)で,これも丁寧に進めています.

 次の段階はデータベースの標本データと登録画像データを関連付けです.非常に単純な事ですが,現システムでは一括処理ができないのでストック中です.現状でも一件づつ手入力で関連付けることは可能といえば可能ですが,そんな丁寧仕上げはありえませんし.

 というわけで,セダカコブの勇姿をここにちょっとだけ公開.

 

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579862:セダカコブヤハズカミキリ:奈良県,Mt.Odaigahara

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579123:セダカコブヤハズカミキリ:鳥取県,Mt.Daisen


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578965:セダカコブヤハズカミキリ:徳島県,Mt.Tsurugi


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580487:セダカコブヤハズカミキリ:熊本県,Kikuchi-Suigen

 

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580162:セダカコブヤハズカミキリ:大阪府,Minoo


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579366:セダカコブヤハズカミキリ:島根県,Mt.Makuragisan


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579668:セダカコブヤハズカミキリ:香川県,Mt.Hoshigajo Shodoshima Is.

 やはり地域ごとに違いますねぇ.

 

walk-ys.gif 昆虫共生 沢田


 

 3月5日(土)からはじまる「タヨウ星人原画展

        タヨウ星人原画展 準備すすんでます (・o・)

 

呼び込みのパネルもあります   ボードが固くて (+o+) ボードにピンを打ち込むのですが、固くて固くてなかなかすんなり刺せません。四苦八苦します。私は指を痛め、撮影に専念(ごめんなさい)

大人数で取り組む!! 大谷隊長の指揮のもと、通りがかりのスタッフもいっしょになって10人ほどで作業をしました。ありがとうございました。  m(_ _)m

 

  準備が進みます。

   みるみるうちに仕上がっていきます。

 

  ほほっ 

     作業開始からほぼ一時間

   

 おかげさまで、準備が完了に近づいて来ました。

 なんだか、まちかどギャラリーのような雰囲気になりました。

   

 3月5日から5月8日まで展示しております。ぜひお子様連れで、ご家族で観覧にお越しください。

                                      大文字屋分店店主

 

★★ お知らせです ★★

 2月25日発行の「ひとはくレター(メールマガジン)」でも紹介されていますが、あのタヨウ星人たちの原画展が開催されます。

  タヨウ星人のキャラクターはここでチェック!! →  http://hitohaku.jp/biodiv/creatures.html

 

タヨウ星人原画展  チラシなどはこちらから → http://hitohaku.jp/top/10event/2010genga.html

 

 

                                          大文字屋分店店主

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県立御影高校による「六甲山のキノコ展〜野生のキノコの不思議な魅力〜」、ただいま開催しております。連日、キノコを目当てに来館してくださるお客様に来ていただき感謝です。
こんな時期にキノコが、と思われる方はぜひ一度おこしください(5月15日まで開催!)。
標本製作の技術が、きのこワールドを支えております。

ことしのポスターも気合いが入ってます。昨年に引き続き、3年生の吉田さんの作品です。
poster_kinoko2011.jpg 

美しい仕上がりです。おねえさんのとなりにいる犬は誰がモチーフなのか気になりますが。
画面下側に、にゅきにょきとバランス良くキノコを生やして多様性を演出する表現力がすごいです。
いつもありがとうございます。

展示は、凍結乾燥した標本を特殊樹脂にて含浸処理したものを並べております。3年前に製作したものも、全然遜色ない状態です。樹脂の含浸方法についても、御影高校のお家芸となりつつあります。べっとりと塗りすぎず、それでいて樹脂量が不足して脆くならないように、きのこにあわせた濃度で処理されています。注射器で内部注入したりと、技が磨かれています。これに加えて、プラスティック樹脂封入標本も加わり、約350種、500点が並んでいます。
R0012366.jpg   IMG_2162.jpg

さらに今年は、御影高校環境科学部でキノコ狩りに但馬地方の鉢伏山に日帰り遠征。
その成果のうち、巨大なハナビラタケも展示されています。こんな大きな標本は珍しいです。
女子2名による大発見です。
hanabiratake1.jpg  

これだけではありません。とにかくキノコだらけです。
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6種類のキノコのニオイも体験できます。
カレーのニオイがするもの、とっても臭いやつ、ぜひ体験ください。

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兵庫きのこ研究会による美しいキノコの写真がずらり。やっぱり標本と見比べると写真は美しいです。
そして、高校生お手製のきのこイラストバッジ(COP10でも人気!)。ミュージアムショップで販売しております。ひとつ120円です。
御影高校の生徒さんたちの力作の展示です。ぜひみなさん、おこしください。
そして、今回も前回もずっ〜と、キノコの鑑定や現地指導をサーポートしてくださった兵庫きのこ研究会の皆様、いつもいつもありがとうございます。


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【場外編】
展示の設営もみんなで手分けして実施してもらいました。みなさん、慣れてきたのでとても手際良いです。2月11日と12日の半日づつを使って、実質的にはほぼ1日で設営完了です。
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大きな展示台(日本海VS瀬戸内海の展示でオサガメを乗せてたもの)のレイアウトを検討中。御影高校の近くに住んでいるキノコをこよなく愛する小学生の和田君やOB/OGも手伝ってくれてました。

R0012355.jpg無事、展示ができあがりました。ポスター、とても格好いいです。
六甲山のキノコ展〜野生のキノコの不思議な魅力〜、ぜひぜひ見に来てください。

(みつはしひろむね)

この時期、恒例となりました県立御影高校によります「六甲山のキノコ展2011 〜野生のキノコの不思議な魅力〜」を開催いたします。昨年、一昨年よりもさらにパワーアップして、約350種、500点の標本を展示します。御影高校生による1年間の活動成果をぜひご覧ください。野外では、これだけのキノコを一度には見ることができませんが、博物館なら可能です。きちんと樹脂などを活用して、原型を残して標本化すれば、生物多様性の豊かさをそのまま見ることができます。野外とはひと味違うキノコの多様性の世界を体験してみてはいかがでしょうか。また、キノコのニオイを体験するコーナーもあり、5種類のキノコのニオイをかぐこともできます。
ぜひ、みなさんご参加ください。


mikage2011.jpg
 期間: 平成23年2月15日(火) 〜 5月15日(日)
 場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
 観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
 主催: 兵庫県立御影高等学校
 共催: 兵庫キノコ研究会・兵庫県立人と自然の博物館


<趣旨>
兵庫県立人と自然の博物館では、平成23年2月15日から5月15日まで、「六甲山のキノコ展2011 〜野生のキノコの不思議な魅力〜」の展示会を開催します。この展示は、当館および兵庫県立御影高等学校、兵庫きのこ研究会との共同開催となります。
六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。今回の展示では、これまで3年間かけて御影高等学校が総合学習等の一貫として調査研究を進めてこられたキノコ標本を一堂にならべて展示します。この3年間にわたり調査した結果、四季を通じて採取した標本約350種500点余りを得ることが出来ました。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内でもほとんどありません。これらの標本は、凍結乾燥と特殊樹脂の含浸といった特殊な技法を用いて製作されており、野外と近い状態で保存することができます。これらのキノコについて、その特徴や発生時期、温暖化の影響に関する研究成果報告、また人間生活や文化との関わりなどを含めた解説パネルを展示いたします。これにより、六甲山再度公園のキノコの高い多様性を県民に知ってもらうと同時に、野生のキノコの面白さを伝え、身近な場所の豊かな自然を実感してもらうことを目的としています。さらに、本年度のCOP10交流フェアーへの高校生の参加報告についても行います。

<主な展示物>
神戸市北区に位置する六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、平成20〜22年に採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約350種類、500点を展示します。代表的な種類としては、ヤマドリタケモドキ、サンコタケ、カラカサタケ、スッポンタケ、イボテングタケ、ノウタケなどです。毒キノコや食用に適したもの、染色に使うもの、薬用に使うもの、あるいは香りがユニークなものなどを機能別に紹介します。とくに、香りについては、来館者がにおいを体験できるコーナーを設けます。珍しいものでは、国内でも数件しか確認されていない「セイタカノウタケ」や「ワカクサウラベニタケ」、亜熱帯性のキノコで夜に蛍光する「シイノトモシビタケ」などを展示しています。このほか、キノコの写真や標本を使ったジオラマ、キノコの出現傾向などの生態に関する研究成果もパネルで紹介します。

【追加】
こちらのブログ記事もご覧下さい。
http://hitohaku.jp/blog/2011/02/post_1108/

 あれよあれよという間に、「タヨウ星人3コマ漫画」シリーズもとうとう第7弾になってしまいました。

 一体、誰がここまで人気が出ると予想できたでしょうか?

            あれ?誰も続編を待っていないの?
         こりゃまった、失礼しましたぁ \(^^:;)...マアマア

  しかし、そんなことはお構いなしに、新作の発表です。どうぞっ!!

シャツの中に生きるカエルもいたなぁ 

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

      

 気まぐれ作家の困ること(一部抜粋)

  その1 作品の納期がバラバラ

  その2 調子がいいと固めて納品する

  その3 催促しないと、作品が完成しない

  その4 指示があいまい    などなど、困ることがいっぱい!!

 

 しかし、そんなことにはめげずに連投です。

 

今日はここまでじゃ 

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

 

 「続けて発表していいのか?悩むなぁ・・・・・by 大文字屋分店店主」 悩むなぁ(+_+) 

 著名な漫画家なのか?  気まぐれ漫画家なのか?

      気分が乗れば筆が進む。 進まなければ半年でも進まない。

  

 ってなわけで、新作発表に意欲的な作家集団(二人)の次なる作品は・・・・・・

     しかし、背景に写真を多用して、これでも漫画と言えるのか?!

 

 まぁ、「悩める作家たち」のお送りする「悩めるオランドリアン」です。どうぞっ!!

   

ボルネオの生写真が背景!! 

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

 

 「漫画と言えるのか?悩むなぁ・・・・・by 大文字屋分店店主」 悩むなぁ(+_+) 

 全国400万人(?)のタヨウ星人3コマ漫画ファンのみなさま、こんにちはw 

 大変長らくお待たせしました!!  (誰が待ってんねん!)

 

 

 久々に新作発表です。

 世間では、今年の干支はウサギだそうだが、そんなこたぁ、この珍元斎にはお構いなしでぇ!! 今回は「ウルトライワナ編」をお送りします。

 

    どうぞ、お楽しみに!!

 

しゅわっちぃ  

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

 

 「3コマ漫画にするには、随分無理があるなぁ・・・・・by 大文字屋分店店主」

 

さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。

 みなさま、覚えておられますでしょうか?昨年秋に、ひとはくのミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・・」に登場したゾウの絵とハリボテゾウさんの旅はまだまだ続いております。
 はじめて読む方は、下記ブログにて・・・
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_818/  その1
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_850/  その2(増井光子さんのメッセージ)http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_864/  その3(ゾウの絵展誕生秘話)
http://hitohaku.jp/blog/2010/10/post_894/  その4(ゾウの絵展誕生秘話)
http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_869/  その5(ゾウが描いたぞうイベント)
http://hitohaku.jp/blog/2010/10/post_906/  その6(ひとはくゾウの絵展おわったゾウhttp://hitohaku.jp/blog/2010/11/post_954/  ゾウの絵 旅に出る。 今治編http://hitohaku.jp/blog/2010/11/post_955/  ゾウの絵 旅に出る。 豊岡編

 

  さあ、「ゾウの絵地方巡業りポート橿原編」の一席でございます。今回は奈良の橿原市昆虫館への旅。今治と豊岡にわかれておりました全作品が再び集結。なんと今度は虫さんたちと共演することに相成りました。 001zo.JPG  002zo.JPG
 1月4日(火)から3月21日(月・祝)まで橿原市昆虫館 新館2階(一角)と本館にて「ゾウとムシの絵展」http://www.city.kashihara.nara.jp/insect/event.htmlと題しましての展示で、1月8日にはイベント「ゾウになって絵を描くぞう」に行ってきました。

 内容はゾウの絵誕生の講談とゾウと虫になって絵を描こう。 003zo.JPG
 来てくれたのは虫好き、ゾウ好きの子どもたち。けったいな和服姿のおっちゃんの話をちゃんと聞いてくれました。 004zo.JPG

 ハリボテゾウさん一座も3回目、だいぶゾウらしくなってきました。足が2本多いのがヘンですが。 005zo.JPG

 今回は特別に大谷研究員も河南堂ハチミツカメンとしてゾウ足での出演。 006zo.JPG

 でも足はお遊びで、ちゃんとゾウなどの哺乳類と虫の構造や行動の違いをわかりやすく解説するコーナーを担当してもらいました。 007zo.JPG

 寸劇では、ゾウの絵をはじめたロシア系アメリカ人コマール&メラミッド役に、昆虫館のスタッフやボランティアの方にも出演いただき、大ウケでした。 0070zo.JPG


 そしてみんな、ゾウになって絵を描きました。花やハート、丸、みんな大きなゾウさんになった気分でいい笑顔です。

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 さて、極めつけは虫のゾウ?ゾウムシさんたちにも絵を描いてもらうワークショップ!昆虫館の日比さんたちの指導ではじまりはじまりー! 011zo.JPG
 クロカタゾウムシ、カブトムシ、ヒラタクワガタ、ヤエヤマオオゴキブリなどの虫のアーチストが子どもたちと絵を描きました。  012zo.JPG  013zo.JPG  014zo.JPG

 いかがでしょうか?お絵かきのあとは、みんなで虫さんたちをきれいにゴシゴシ。虫さんたちも元気にカゴに戻りました。ご安心を。


 

 最後はみんなで、虫さんたちの作品とハイポーズ! 015zo.JPG この虫の絵は、会期中、ゾウの絵とともに展示されますので、ぜひゾウさんの絵と比較してみてください。この日は奈良テレビや奈良新聞にも取材にきていただき大賑わいでありました。 016zo.JPG


 ひとはくや今治、豊岡であー見逃したというよい子たち!いざ、橿原へ!さてさて、ゾウの絵の旅いったいどこまで続くやら・・・ 017zo.JPG


                          099zo.JPG ひとはく地域研究員 川東丈純
                       

 

今年もいよいよです

2010年12月25日

 

 多くの学校では終業式も終わり、楽しい冬休みになったことと思います。いよいよ今年も終わりに近づいてきました。今年1年はどんな年でしたか? もういくつ寝るとお正月・・・・ 

 

 さて、博物館とはあまり関係がありませんが、みなさんは大晦日(おおみそか)という言葉を聞いたことがあると思います。12月31日のことを大晦日と呼びますよね。

 「?」って思ったことはないですか? 【大】晦日があるってことは【小】晦日はあるのか?って。そんなこと考えたことないですか?

 

 「晦」 この文字は「つごもり」と読みます。ワープロでも多分変換できると思いますよ。
 この「つごもり」というのは、そもそも「つきごもり」。それが縮められて「つごもり」になったといわれていますが、「月(つき)隠(こも)り」の意味で、その月の終わりを表しています。
 ですから、<晦=その月の終わりの日、月末>ということです。ということは、1月から11月までの月の終わりは、晦日(つごもり。みそか)ということです。そして、1年をしめくくる最後の月の12月の月末をその年一番の晦日ということで【大晦日】と言います。

 

 さぁ、ひとはくは年内は「明日26日」までです。展示特別企画「瀬戸内海vs日本海」もいよいよ見納めになります。ぜひひとはくにお越しください。

 

サンタクロースは来ましたか?

 

 

 さらなる反響にお応えし、三連続をものともせず、無理矢理お届けいたしましょう!!(それは、お届けやなくて、押しつけや!!)

 

 

オオ!!サンショウサウルスも登場!!

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

 

 こんなんでええのんかぁ?という声は、もはや珍元斎には届かない・・・・・・(+o+)

 

 かなりの大好評につき第2弾を、立て続けではございますが、お届けします!!

 

ライオンタンポポと風編です

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

 

まだまだ続く〜よ お楽しぃ〜みぃ〜♪

 

       って、どこまで続くやら・・・・・・(^^ゞ

 こんなん出ましたけどぉ・・・・・・!!

 

 

タヨウ星人3コマ漫画「カニクラゲ編」

原作:河南堂珍元斎
製作:大文字屋分店

 

 

カニクラゲ君とは19日のタヨウ星人参上!!イベントで会えます。

乞うご期待!!

夏休みが終わっても猛暑が続く91週、2週。募集は開始されているのですが、作品はポツリポツリと10点程度。担当者はだんだんあせってきます。出していただけそうな学校関係に声をかけてみても、「夏休みの作品展があるから」とか、「運動会の練習で忙しい」とかいう声が返ってきます。それでも、「9月末までなので余裕ができたら、ぜひお願いします」とプッシュしました。

 応募締切5日前の926日、応募作品は100点を越えていませんでした。しかし、最後の5日間で「えっ」と思うほど作品はどんどん集まってきました。目標は300点、あっという間に突破して500600と増えていきます。最終的に集まった作品は818点で、展示する場所はあるんだろうかと、思ってもみなかった嬉しい悩みでした。黒い台紙に貼った作品を一枚の展示ボードに6点ずつ展示すると、何とか3階の空きスペースに収めることができました。

 自分で観察した生きものや、自分で調べて感動した生きものに関する出来ごとを、「かわらばん」という「江戸時代のお知らせ版」の形式で募集した今回の企画・・・、これだけ集まれば大成功ですが、心の中では冷や汗ものでした。夏休みの観察を意識して、7月上旬に募集ちらしをつくり、学校に配布しましたが、各学校に3部ぐらいしか配布できなかったので、学校ルートでの宣伝はほとんどいきわたらなかったようです。

 

 

kawarabansinsa.JPG

               (ホロンピアホールに並べられた作品)

 

さて、集まった作品の5 % 程度には何らかの賞を出すという方針で、全作品を中セミナー室・実習室・ホロンピアホールに並べていき、作品に関心のある館員に呼び掛けて、賞を出してもいいと思われる作品に付箋をつけて頂きました。付箋のついた作品は200程度に絞られました。そこからさらに付箋が三本以上ついたものに絞ると、104点になりました。この104点から、館長賞3点、三田記者クラブ賞5点、研究員賞31点を選出して頂きました。館長賞については岩槻先生に選考の意図と各講評の原稿を頂きましたので、ひとはく新聞に掲載します。ぜひそちらをお読み下さい。

 三田記者クラブ賞は、新聞記者の目で見て、話題性・アピールするタイトル・記事としてのまとまり・全体としてのバランスなどの観点で5点選んで頂き、そのうち1点を三田記者クラブ大賞にするという意見を頂きました。

 入賞した39点以外にも結構興味深いものがまだまだありますので、展示をご覧になった人それぞれが「私の大賞」ということで心に描いて頂ければ、1226日まで展示する意義が増すものと思われます。

多くの方々の協力で出来上がった「いきものかわらばん」展示ですが、109日から開始してちょうど2週間経ったところで、「これまで18年間の展示の中で一番いい展示」という声が聞こえてきました。担当者の一人として最高のほめ言葉かもしれませんが、ごく一部にせよ、これまでの企画展示等に関わってきた一人でもありますので、「つまらない展示をしてきた」と言われたような気がしてちょっとがっかりです。しかし、見方を少し変えれば、こういう参加型の展示で市民や児童生徒のパワーに触れることを望む声があるということではないでしょうか。この「成功」を土台にして20周年以降の方向を模索していきたいものです。ただし、筆者は20周年のとき停年の「老兵」ですので、黙って消え去るのみです(おおっ、希望は残せたぞ)

 

大谷 剛(自然・環境マネジメント研究部)

11月になり景色はすっかり秋色になってきました。夏の猛暑が昔のことのように感じられますね。
秋景色01

▲通勤途上の田んぼの様子です。稲刈りも終わって、秋らしい風景ですよね

こちらは通勤途上のイチョウ並木。
先日、バッサリと切られてしまいました・・・街路樹はこんなこともしばしばありますよね。

イチョウ並木01  先月のイチョウ並木

▲左は今朝の様子です。先月までは右の写真のように黄葉してたんですがねえ(^^;

■去年も10月4日に紹介した街路樹です → http://hitohaku.jp/blog/2009/10/post_475/

 

秋らしいと感じる色は人それぞれ違うでしょうね。こちらは博物館のある深田公園の様子です。まさに秋の色で飾られていますね。

アメリカフウ

▲よーく見ると、同じ種の木でも紅葉に差があるようで


この週末、7日(日)は「ひとはくフェスティバル」です。
昨年は雨でしたが、今年はどうやら天気は大丈夫そうです。
1日楽しめる「ひとはくフェスティバル」にぜひ、お越しください。そして深田公園の秋を楽しんでください(^^)

ひとはくでは今、「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」、
「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件」「ひとはくかわらばん全作品展」も開催中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

 さてさて、またもや 謎の講談師河南堂珍元斎でございます。

 

 さあ、今度は「ゾウの絵地方巡業りポート豊岡編」の一席でございます。
 ひとはくから旅だったゾウさんたちの絵のその後のリポートで、今治タオル美術館の10点の残り33点は横浜ズーラシアの増井園長のもうひとつの勤務地だった豊岡市のコウノトリ文化館にて現在展示中でございます。
 豊岡市ではちょうどコウノトリ国際会議を開催しておりまして、その関連展示として「ゾウのエココロ展〜増井さんが愛した生きものたち〜」と題してゾウの絵を展示していただいております。
   http://www3.city.toyooka.lg.jp/kounotori/index.htm

 

 10月30日、コウノトリ国際会議にあわせて、豊岡へゾウさんたちの絵に会いにいってきました。  ゾウさんの絵のメイン展示はコウノトリ文化館ですが、サテライトで豊岡市総合体育館の豊岡市美術展でもやっています。同じ星に住む生き物、ヒトの絵との共演です。  

 さて、コウノトリとの共演はコウノトリ文化館です。郷公園のオープンケージには、ちょうど餌やりの時間でたくさんのコウノトリが郷公園に飛んできていました。

     それに国際会議にあわせコウノトリが飛んでいった倉敷市や西予市のコウノトリの応援団の方々も飛んで?こられていました。

 文化館でのゾウの絵展示はちょっと和風の空間にあり、とてもあたたかい展示になっていました。コウノトリとゾウの絵。どちらも増井さんが手がけたモノ同志がゆかりの地豊岡に集まりました。廊下の角からひょっこり「あっ、来たの!」と笑顔で増井さんが現れそうな感じで、やっぱり増井さんに見てほしかったなあ…

   

 

 増井さんの業績紹介パネルにあった「願うこと、願い続けること、投げ出さないこと」という増井さんのメッセージが印象に残りました。 
 また、コウノトリの郷公園開園時からお付き合いいただき、珍元斎のグッズづくりの良きライバルだった研究部長池田啓さんにもお別れをしてきた、ちょっとさびしい旅でありました。

 
 ゾウのエココロ展は11月7日まで。但馬の方々、ぜひ見てくださーい!

 


ひとはく地域研究員 川東丈純
追伸 増井さんの思いとともにゾウの絵の旅はまだまだ続きます。新年は奈良県橿原へ!

 

 さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。


 ミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・・」は好評のうちに終わりましたが、ゾウの絵の旅はまだまだ続いております。はじめて読む方は、下記ブログをご覧ください。
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_818/  その1
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_850/  その2(増井光子さんのメッセージ)http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_864/  その3(ゾウの絵展誕生秘話)
http://hitohaku.jp/blog/2010/10/post_894/  その4(ゾウの絵展誕生秘話)
http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_869/ その5(ゾウが描いたぞうイベント)
http://hitohaku.jp/blog/2010/10/post_906/  その6(ひとはくゾウの絵展おわったゾウ)

 

 さあ、「ゾウの絵地方巡業りポート今治編」の一席でございます。

 ひとはくから旅だったゾウさんたちの絵のその後でございます。10点は今治タオル美術館、残りは横浜ズーラシアの増井園長のもうひとつの勤務地だった豊岡市のコウノトリ文化館にて現在展示中でございます。
タオル美術館はゾウのぬいぐるみを借りたのがご縁で、タオル美術館が10周年とのことで、シュリーの作品「10」を中心に1作品が展示中です。

   

 


 10月11日には、ゾウ講談とゾウになって絵を描くぞう!のイベントをしに行ってきました。今回はタオル美術館スタッフにより今回のために結成された頑固亭一座と河南堂一座の夢?の共演です。


 立派なホールでハリボテゾウさんも緊張気味でしたが、名曲「ゾウさん」のリズムに乗ってさっそうと登場。  ハリボテゾウさんは河南堂摩訶背奈斎と写楽斎そして小学5年生の頑固亭小うのみ君。暑いホールの中で6本足のゾウさんは奮闘。胴体はもちろん今治タオルだゾウ!

 


 ハリボテゾウさんもズーラシアのゾウさんたちに負けず回数をこなす度にうまくなってきました。今治でもゾウ使い役の夏耶斎の巧みな誘導で上手に絵を描きました。  珍元斎は外人役の頑固亭うのみさんと頑固亭いろめさんのロシア人アーチスト、コマール&メラミッド役の熱演に圧倒されっぱなし… 

 最後は参加者がゾウになって絵を描きました。みんな上手だぞう!  

 


 タオル美術館10周年ミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・」は11月9日まで。愛媛在住の方はぜひご覧ください! http://www.ichihiro.co.jp/art/kikaku/1010/index.html

 


ひとはく地域研究員 川東丈純

 

昨夜(10月29日)、名古屋の「生物多様性交流フェア」(cop10会場に隣接する白鳥公園会場)から、                 オオクワガタくんが帰ってきました。

今朝(30日)には、ひとはくの展示室2階の、元あった場所に戻されました。
名古屋の会場では、大変な人気だったようです。

 

  cop10ookuwa-2.jpg 
◆2階の展示室に戻ってきたオオクワガタくん

早速、午前中に、たつの市から見学にきてくれていた「日飼子ども会」の皆さんが、オオクワガタくんのところで       ポーズ ( くわがたのポーズ? いやア、ただの Vサイン やろオ。)をとってくれました。

 

cop10ookuwa-4.jpg

◆オオクワガタくんと  ともに 写真に写ってくれた
「日飼子ども会」(たつの市)の皆さん

 cop10ookuwa-3.jpg
◆喜んでいる?オオクワガタくん

あなたも  オオクワガタくん  に会いにきませんか?

 

なお、オオクワガタくんを展示している、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海 VS 日本海」は、12月26日(日)まで(ひとはくの展示室2階で)開催しております。

 

さて、COP10「生物多様性交流フェア」の「ひとはくブース」で展示していたもの等を
4階の「ひとはくサロン」に展示することにしています。

 

cop10tenji-1.jpg
◆名古屋から戻ってきたものを展示するため
作業しているところ(4階 「ひとはくサロン」)

 

名古屋へ行けなかった皆さん、見に来られては、いかがでしょうか?

 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

実写版ヤマト

2010年10月28日

 企画展示室でおこなわれている[ひょうごの生物多様性〜瀬戸内海vs日本海]にヤマト

マダラバッタの標本と10倍の模型が展示されています.砂模様のバッタです.うすい植生

がある広い砂浜にしかいない種類です.ちょっと小型の”ヤマト”がつかないマダラバッタ

は砂浜にも住め,こっちが伸してきています.

 

ys-f9090.jpg ys-m8990.jpg

 

 今年の発生時期も終わりなので,発生状況の確認がてら写真を撮影してきました.3D

でも撮りましたので,ちょっと加工して立体写真関連の行事にも使おうかと.

 

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実写版ヤマト,プルプル3D

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隣の浜にいたマダラバッタ

 

昆虫共生 沢田

 

生物多様性ならここで

2010年10月27日

「生物多様性」を判りやすく・・・・・ こんなページはいかがでしょうか?

 

COMZINE by NTTコムウェア による かしこい生き方のススメ 第89回に ひとはくの岩槻館長が対談しています。

  http://www.nttcom.co.jp/comzine/no089/wise/index.html

 

地球のいのちつないでいこう

                                         情報管理課:八尾 これは判りやすい!!

生物多様性第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開かれて、ひとはくも生物多様性フェアにブース出展し、毎日のようにブログでも紹介されていますが、名古屋まではちょっと遠くて・・・という方にオススメ情報です。

生物多様性JAPANほかが製作した「地球生きもの いのちのつながり」をひとはくで上映中です。もともとBS−TBSで放映されたときには54分だったのですが、それをわずか17分に編集しています。

タイトル▲タイトル画面です

岩槻邦男館長が出演され、司会はイルカさんです。17分に要約して、わかりやすくなっています。
この週末から年内12月26日までの土曜・日曜・祝日の11:30〜14:30の間、繰り返し放映します。(11月7日のフェスティバルの日は除きます)
展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」を見られる前でも、見られた後でも、ぜひ、3階アースシアターにお立ち寄りください。

 

アースシアター内

▲アースシアターは50席。ちょっとした団体様でも十分ご覧いただけます(^^)

もちろん、団体向けに研究員から見学する前に30分ほどお話しする「ひとはく博士のいきものトーク」も実施しています。
詳しくは、生涯学習課(079-559-2002)までお問い合わせください。

ひとはくでは今、「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」、「ひとはくかわらばん」応募作品全818点など展示中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

COP10交流フェアーにお越しの際には、ぜひ「人と自然の博物館」のブースへ!!

demise_hitohaku1.jpg現在、名古屋で開催されているCOP10交流フェアーの会場にて、御影高校のキノコ展示がまたまた登場します。地元の公民館にはじめり、ひとはくの展示デビューを果たし、日本生態学会で全国デビュー、そして、ついに世界進出です。世界とは言っても、名古屋なんですが・・・。外国人の方もたくさんご覧になっています。
"deadly poisons?" と、海外からのお客様も、ノリは犬の散歩に来た近所のおっちゃんと何にも変わりません。「毒キノコか?」は、万国共通のあいさつのようです、とりあえず。なかなか、うけているようです。
  demise_hitohaku4.jpg

展示物は、御影高校の生徒さんが採集した本物のキノコ標本を特殊樹脂により処理して、陳列しておりますので、迫力十分です。展示は高校生による手作りです。
現在、キノコの解説は現地滞在の鈴木研究員を中心に、たくみに解説していますが、10月23日と24日は、御影高校の生徒さんがやってきて、身振り手振りで解説してくれる予定です。この日にむけて、日々英語の勉強に勤しんできたらしい、という噂を聞きましたので、ぜひ展示ブースに「外国の方」をお誘いあわせのうえ、お訪ねてください。
cop10kinoko.gifこんな感じで、「COP10オリジナルバージョン」のキノコ解説シートも準備されています。キノコの種類を列挙するだけでなく、食用だったり、薬になったり、毒だったり、染め物に使ったりと、キノコの多様性がわかりやすく解説されています。まさに生態系サービスです。もちろん、英語版もあります。

さらに、高校生たちは、パフォーマンスの秘策も練っているようです。言葉だけでなく、五感で勝負!です。 →こちらもご覧下さい!

3つの”だしもの”が用意されているようです。

  • キノコのイラストが書かれた「特製缶バッジ」を先着順でプレゼント!超レアアイテムもあるそうです。
  • キノコの臭いを体験できる「実演」やります! いい香り、最悪の臭い、カレー?などキノコの多様性を嗅覚で体験していただきます。そんな機会は、ひとはくでも滅多にありませんよ!
  • キノコ染めを披露します。大地のカラーをご覧下さい。

みなさまのCOP10交流フェアーへのご来場をお待ちしております。

兵庫県立御影高等学校の展示については、こちらもご覧ください!

(みつはしひろむね)

生物多様性第10回締約国会議(COP10)では、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップが公式に発足される予定です。
日本人は古くから里山を利活用しながら自然と向き合い、生物多様性も守ってきました。
それが今、里山から得られていた燃料、肥料などが、化石燃料、工業製品などに取って代わり、里山が放置され、生物多様性も危機状態となり、さらには、シカ、サル、イノシシや今年、特に世間を騒がせているクマなどの野生動物と人との軋轢が問題になっているのですね。

服部保研究部長は、日本でも里地里山研究の第一人者です。
小学校5年生の子どもたちに、「ももたろう」「かちかちやま」などの昔話に出てくる「しば」「まき」の話から里山についてわかりやすく、映像や実物を示しながらの説明です。

服部研究部長

▲「しば」「まき」の実物を示しながらの説明です

真剣な子どもたち

▲子どもたちも真剣にメモを取りながら話を聞いていました

ひとはくの森

▲最後はホール横の「ひとはくの森」ここは里山と里山放置林を比較しながら見学することが出来ます。今日は人数も多く、外からだけの見学でしたが、明るさの違いや地面の様子などわかりやすく見ることが出来ます 

ひとはくでは団体向けに特注セミナーを多く実施しています。
 ※ひとはく手帖p.14〜p.17にタイトルを紹介しています。
  WEBはこちら → http://hitohaku.jp/education/10techou/10techou_all_page.pdf
また、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」を見学する前に30分ほどお話しする「ひとはく博士のいきものトーク」も実施しています。詳しくは、生涯学習課(079-559-2002)までお問い合わせください。

ひとはくでは今、「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」、「ひとはくかわらばん」応募作品全818点など展示中です。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

 10月18日(月)展示初日を迎えたひとはくブースと国際交流フェアの様子を紹介します。このフェアは10/11〜10/29の間開催されていますが、ひとはくは10/18〜29日の12日間ブースを出展しますので、この期間に是非現地を訪れてみてください。研究員による「COP10みどころガイド」もあります。

詳細はこちら → http://hitohaku.jp/biodiv/cop10.html
生物多様性交流国際フェアについてはこちら → http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/

 現地の様子ですが、ひとことで言えば、国際会議の華やいだ雰囲気の中にも、出展者の熱気で徐々に盛り上がりつつあるという感じでした。数々の外国のブースや、英文で書かれた展示パネルが多いことなど、世界を身近に感じました。詳細は現地に行ってのお楽しみということで、ここでは簡単に紹介します。

▼パンフレットです。ひとはくは地図の中の84番の位置です。


panomote.jpg panura.jpg mapcophitohaku.jpg

 国際交流フェアの会場は、国際会議が開催されている名古屋国際会議場に隣接する白鳥公園です。この度は鉄道を利用して現地に向かいました。JR名古屋駅から地下鉄を乗り継いで、地下鉄名港線日比野駅で下車、地下鉄は慣れないと少しわかりにくいかも...
▼名古屋市の目抜き通りにもCOP10の垂れ幕が、地下鉄の扉のもこのとおり、町中COP10一色です。
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▼最寄り駅の日比野はCOP10の濃度が更に高まります。改札を出ると案内の人が... 聞かなくても大丈夫です。

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▼立派な会議場を左手に見つつ、日比野駅から歩くこと10分でフェア会場の入り口に到着します。やはり案内の人がいますので、迷うことはありません。会場は川を挟んでエキスポゾーンとフェスティバルゾーンとに二分されています。


DSC_0230.JPG

▼なんと、ひとはくのブースは入り口からすぐのところ。しかもメインロード沿い、破格の待遇!! オオクワガタのオブジェもあって、まったく迷いません。
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▼今日はひとはく展示の初日、いきなりスタートダッシュの担当者 鈴木先生、八木先生、橋本佳延先生です。大活躍でした。地元メディアの取材を受けています。

DSC_0318.JPG DSC_0327.JPG DSC_0261.JPG DSC_0312.JPG 

  博物館として出展しているところはほとんど見当たりませんでした。まだ始まったばかりで、オープンしていないブースも見られました。ひとはくは会議場に隣接するエキスポゾーンにありますが、各都道府県のブースは、フェスティバルゾーンに集まっています。

 

DSC_0284.JPG DSC_0361.JPG

▼こんな展示もあります。どこにあるかは、行ってみてのお楽しみに。


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 昼食は弁当持参がお勧めです。会場にレストランが1か所、売店が1か所しかありません。


(生涯学習課 西岡敬三)

名古屋でのCOP10始まりましたね。今日からは「ひとはく研究員と歩くCOP10ちょっと見学ツアー」も始まっているはずです。今夜あたりブログにあがっているかもしれませんね(^^)

今日のひとはくもたくさんの学校団体にお越しいただいています。

 

深田公園のサムネール画像

▲深田公園では昼食の後も楽しく遊んでいるようですね(^^)

そして、ホロンピアホールでは、ひとはく博士によるいきものトークもありました。

今日の博士は、動物行動生態学、とくに鳥が専門の遠藤奈緒子研究員です。

いきものトーク遠藤のサムネール画像

▲鳥の話を切り口に、生物多様性について子どもたちにわかりやすく解説していました

このセミナー「ひとはく博士のいきものトーク」は、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」を見学する前に30分程度のお話です。詳しくは生涯学習課(079-559-2002)までお問い合わせください。

ひとはくでは、このほか「化石大集合2010ー過去に起こった生物大量絶滅事件」や「いきものかわらばん」全作品818点を展示公開中です。

見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。

(生涯学習課長 平松紳一)

 

本日(10月17日)に、ひとはく から車で、名古屋の「生物多様性交流フェア」(cop10会場に隣接する

白鳥公園会場)へ展示物等を運び込みました。

 

cop10-1.jpg  cop10-2.jpg  
◆積み込み完了                 ◆台の上に黒い物体が・・・

 

車の中をよ〜く見ると、 大きな黒い物体が・・・。

 この黒い物体、 ひとはくの展示等で見たことがある人も いるのでは?

 

そうです。


ひとはく の 「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海 VS 日本海」で展示してあった

大型模型の オオクワガタくん です。

cop10-3.jpg  
◆車の中のオオクワガタくん

オオクワガタくんを連れて、さあ、出発です。


 IMG_3533.jpg

◆新名神高速道路を疾走する ひとはく号


途中で休憩した新名神高速道路の土山サービスエリア(滋賀県甲賀市土山町)には、建物の入り口近くに、

「いきものクイズラリー」のクイズの看板と解答用紙やcop10関連のポスターなどありました。

cop10-4.jpg   cop10-41.jpg
◆サービスエリアにあった「いきものクイズラリー」の看板


名古屋国際会議場に隣接する白鳥公園(エキスポゾーン)の駐車場に着きました。

 

cop10-5.jpg  cop10-51.jpg  
◆駐車場に到着                  ◆にぎわっている会場

 

車から荷物を下ろして、展示ブースに運びます。

まだ、設置が完了していなのですが、すでに見学者が・・・

  cop10-6.jpg  cop10-7.jpg  
 ◆作業中のひとはくの展示ブース   ◆早速、昆虫標本の見学者です

 

オオクワガタくんの下で、Vサインをする名古屋の子どもたちもいます。
 

cop10-10.jpg  ◆名古屋の小学3年生の三人組

 

そのうちに、たくさんの方が集まってこられました。


 cop10-8.jpg           cop10-9.jpg  
◆たくさんの見学者でにぎわっています  ◆オオクワガタくんのお腹を見ているカナちゃん

 

オオクワガタくんのお腹を見ているカナちゃん(4歳)は、さっきもお兄ちゃんと来てくれていました。
何度も見てくれたので、オオクワガタくんも喜んでる?

 

さて我々、日帰り隊が、帰ろうとしたときです。

前方から何かの集団が・・・。

環境大臣が見学に来られていたようです。

周りには、取材をしている人などでいっぱいでした。(このブースの右の方の隣の隣が、ひとはくブースだったのですが・・・残念!)


 

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◆テレビ局などの取材の方もたくさん

 

ほとんど、他のブースを見ることができず、博物館へ帰ることになりました(これも残念!!)。

 

cop10-12.jpg 
◆ひとはく号も無事、帰ってきました

 

往復430km以上の移動でした。

 

現場で作業をお手伝いいただいた ひょうご環境創造協会の職員のみなさん、
ご苦労さまでした。

 


いよいよ、名古屋での ひとはくのブース展示 が始まりました!

「生物多様性交流フェア」は、名古屋国際会議場横の白鳥公園会場ほかで行われています。

なお、ひとはくのブース展示は、白鳥公園会場で10月18日(月)〜10月29日(金)まで参加しております。
 

(自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

今年は国際生物多様性年。名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議が行われます。18日にはひとはくも「生物多様性交流フェア」(COP10会場隣接の白鳥地区)に出展します。
今朝、出展・設営チームの研究員が名古屋に向かいました。おそらく明日あたりから、このブログに報告があるはずです。お楽しみに!!

さて、ひとはくの「生物多様性大作戦!」今開催中の「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」にあわせて実施している「タヨウ星人ポイントカード」は通常、来館で1ポイントですが、名古屋の生物多様性交流フェア期間中は、なんと来館ポイントが2倍に!!!

ということで、来館+オープンセミナーですぐに3ポイントです。
すぐにグッズと交換するならオリジナルシール!!

オリジナルシール

▲タヨウ星人たちのシールです。結構かわいいと評判ですよ(^^)

もう2ポイントためて交換するならクリアフォルダか缶バッジです

クリアフォルダ 

▲クリアフォルダは3種類から、缶バッチもたくさんの種類があります


オススメは、
その1 来館2ポイント+デジタル紙芝居「タヨウ星人スナ・メリメリの冒険」
     (平日なら15:00〜、土日祝は11:00〜、14:30〜)
 
その2 来館2ポイント+展示室ツアー「ひょうごの生物多様性お楽しみツアー」
     (平日は14:00〜、土日祝は11:30〜)

その3 来館2ポイント+フロアスタッフとあそぼう
     (土日祝のみ15:00〜)
  ■詳しい内容は、こちら「うきうきカレンダー」をご覧ください
     → http://hitohaku.jp/top/10ukiukicalen/ukiuki1010.pdf

いずれもフロアスタッフのオープンセミナーで、もちろん申込など不要です!ぜひ、お越しください。

見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

 

COP10が始まっています。
新聞、テレビの報道も、にぎやかになってきました。

ひとはくは、来週10月18日(月)から29日(金)まで、国際会議場前の「生物多様性交流フェア」に出展します。企画展示室の巨大オオクワガタくんも、ひとはく生きものかわらばんも、いっしょに行きますよ。
みなさま、ぜひおこしください。
ひとはく研究員が、温かくおもてなしさせていただきます。
会場案内ツアーなどのプログラムはこちらのページをごらんください。
じつは、16日(土)17日(日)の熱田会場特設ステージのプログラムが、かなりおススメだったりします。お時間のある方はぜひこちらにも。

国際会議場前のようすです。タワーなんかもできて、賑やかな雰囲気になっています。
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あら、ここはどこかしら? はい、ひとはくのブースです。すでに設営されています。テント2張りですからね。がんばりますよ〜
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ブース番号「84」です。国際会議場、運営本部に近いところにありす。ブースの位置や出展者のリストはこちらから確認していただけます。

夜の会場です。会期中の平日は18:30まで開いてます。出展者がまだ少ないのでひっそりしていますが、昼間はけっこう人が多いそうです。来週からは賑やかになると思います。
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ひとはくのブースは、兵庫県の代表でもあります。私たちといっしょに出展するなかまたちを順にご紹介しましょう。
兵庫県自然環境課さんです。県の自然環境行政の総元締です。
財団法人ひょうご環境創造協会さんです。期間中、ずっとスタッフがいらっしゃいます。
ほかにも市民のみなさんもいっしょに行きますよ。またの機会にご紹介しましょう。

これからは、ひんぱんに、このブログを更新する予定です。
請うご期待。

(八木@COP10タスク)

 ひとはくのホームページでもお知らせしておりましたが、いよいよCOP10が始まりましたネ。 えっ!?もう名古屋に行かれた?!。素晴らしい!! まだの方もぜひ、この機会に生物多様性について考えてみてください。

 

 そこで、こんな新聞を紹介します!!

 ひとはく新聞  ひとはく新聞 ひとはく新聞(ハーモニー70号:2010/9/30号)です。この号では、ひとはくや兵庫県における生物多様性の取組や各団体と連携した事業の取組などを掲載した「生物多様性特集」に仕上がっています。

 ぜひお手にとってご覧ください。ひとはくで入手できます。ひとはくまで来られない方は、webで閲覧ください。 http://hitohaku.jp/publications/main.html (リンク先で新聞の画像をクリックしてください)

 

 

                             情報管理課:八尾

名古屋に行こう!! 

3連休初日。あいにくの雨でしたが、みなさんはどう過ごされましたか?

雨の深田公園。                               そして、それを見つめるお客様。

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雨でもなかなかの景色でしょ。

今日から「いきものかわらばん」の展示が始まりました。
全作品818点が一堂に展示されています。
どこを見てもかわらばんです。壮観です。


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展示を観るお客様も真剣!
「この作品は小学生?」そうなんです。

 

先週の土曜から始まった「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」。

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館内ではイベントも充実しています。
フロアスタッフとあそぼう「生物多様性クイズ」。
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クイズにたくさん正解した人には認定証をお渡しします。    表彰式のようす。

 

 

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今日1番のクイズ正解者です。おめでとう〜。

こちらのイベントは明日と明後日も実施します。

どんなクイズがあったのでしょうか?ちょこっと紹介しちゃいます。

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〇?×?

このクイズの答えが知りたい人は、是非ひとはくへ来て「フロアスタッフとあそぼう」に参加してね。


さて、明日のひとはくは・・・

11:00〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
     新作「タヨウ星人 スナ・メリメリの冒険」です。
 
11:30〜 展示室ツアー(フロアスタッフ)
    「ひょうごの生物多様性 お楽しみツアー」
    スタッフと展示室を見学します。クイズもあるよ。

13:00〜 デジタルの虫であそぼう(沢田研究員)
     パソコンの虫シミュレーターで遊びながら、ちょこっと学びます。

13:30〜 恐竜ラボ&展示解説(佐藤主任研究員)
     始まったばかりの「化石大集合2010−過去に起こった生物大量絶滅事件−」の展示解説も聞けちゃうぞ。
 
14:30〜 デジタル紙芝居(フロアスタッフ)
     「タヨウ星人 スナ・メリメリの冒険」

15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「生物多様性クイズ大会」(フロアスタッフ)

明日も1日楽しめそうでしょ?

小林美樹(生涯学習課)

 あの暑かった8月から今日まで開催しておりました、ミニ企画展 いきもの多様"製"絵画展「ゾウが描いたぞう・・・・」 が今日で終了しました。

 

ありがとう   嬉しかったゾウ!! その間約2ヶ月、大変多くの方にご観覧いただき、感想文集も4冊にもなりました。本当にありがとうございました。チャメリーやシュリーも喜んでくれるに違いありません。

 

4冊にもなった感想文

 

 閉館後に、次の展示会場への旅立ちの準備をするため、2種類に仕分けしながら撤収しました。

2方面に仕分けして撤収します 次の展示予定は、お世話になった今治市の「タオル美術館」で10月11日から一ヶ月間。そして、豊岡市の「コウノトリ文化館」にて10月の末頃から一ヶ月それぞれ展示されます。今回見逃された方は、ぜひ足をお運びください。

 

                                          情報管理課:八尾   たくさん来てくれて有りがたかったゾウ

 前回10月1日のblog記事で紹介しましたように、【ひとはくいきものかわらばん】全部で814点もの応募がありました!!博物館員みんな、驚きとともに、喜びの表情でした。

 

 そして、いよいよ作品の審査!! その風景をお伝えします。

机の上にビッシリ  大谷研究員も迷う?!

田中研究員は<゜)))彡  814点もの作品を同時に審査できる場所がなかったため、審査会場は3つにしました。中セミナー室・実習室・ホロンピアホール。

 

ホロンピアホールにもビッシリ そして、全部の作品を昆虫・クモ類、両生類・は中類、鳥類・哺乳類、植物などなどの分野に大別して審査する方法をとりました。

 「この絵は、すっごいなぁ〜!!」とか「これは、めちゃめちゃ見やすいわぁ」など、研究員からは作品に対する驚きの声が何度も挙がっていました。  

八木研究員も昆虫にくぎ付け   舞台の上にもズラッーと

 さてさて、賞の発表までは今しばらくお待ちいただくことになります。またお知らせします。

 

 

                                     かわらばん担当 素晴らしい作品がいっぱい!!

 お知らせしていましたとおり、明日10月2日より来年4月10日まで、特別企画展示「化石大集合2010 過去に起こった生物大量絶滅事件」を開催いたします。

 

   展示の準備中    展示の準備中その2

 blogで全部はお見せできませんので、準備している様子をチラッとお見せします !(^^)!

 

 中身は、ひとはくで見てください!!

 

みに来てね

 生物多様性大作戦の一つ、「ひとはく いきものかわらばん」の受付は、9月30日で締め切りとなりました。夏休み前から作品の募集を呼びかけていましたが、なんとなんとです!!受付点数が約800点にもなりました。

 大変多くの方にご協力いただき、たくさんのかわらばんが届きました。

 本当にありがとうございました。

 

 現在は、展示の準備や審査の準備にてんてこ舞いの状況です。下の作業状況は最終工程段階の様子です。 

台紙にあわせて作品を貼り付けます  応募票も一枚一枚貼り付けます

 

  完成したかわらばんが積み上がります黒い台紙に貼り付けて完成です。 

 展示は10月9日(土)から12月26日(日)までです。10月7日頃までには、館長賞はじめ研究員賞やその他の賞が決定されます。そして名古屋で開かれているCOP10の会場に出展する作品も決定します。

 

 まもなく展示開始です。今しばらくお待ちください。 (・・・・でも、どこに展示しようかしらん?!)

 

生涯学習推進室 かわらばん担当

 

さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。

ミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・・」のお話の続きでございます。http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_818/  その1
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_850/  その2(増井光子さんのメッセージ)http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_864/  その3(ゾウの絵展誕生秘話)
前回のゾウの絵展誕生のエピソードの続きをば。

 


  さて、ゾウの絵展誕生の一席でございます。

さあ、展覧会計画はとんとん拍子ですすみ、「ひとはく生物多様性大作戦!」ミニ企画展の準備はすすみます。今年の2月20日、珍元斎は企画に巻き込まれた…いや賛同した大谷剛研究員(カレはなんと増井さんと多摩動物園時代同僚だった…)と、「絵を描いているゾウの目が楽しそうだ…」と写真を見て興味をもった世田谷美術館の高橋学芸員とタイのゾウの絵に注目していた兵庫県立美術館の岡本学芸員の4人で、ゾウのお絵描きの撮影と絵画の選定のため、いざズーラシアへ。・・・ ズーラシアにて

まずは、エレファントライブでゾウのお絵かきを撮影します。早朝9時半スタートにかかわらずたくさんのお客様に囲まれ、ゾウさんに飼育員がまたがり、さっそうと登場いたします。
男前?!:飼育員さんはなぜか男前揃い

そして、チャメリーは点描、シュリーは10と描きます。迷いのない筆運びにみんなびっくり…。

お見事!!写真3:お見事!

「シャバース!」というアッサム語のほめ言葉と拍手で、ゾウさんたちの気持ちを盛り上げます。 しゃばーすっ

 

人馬一体いや人象一体の絵画が完成!

  完成1  完成2

    ・・・ワンダフルいやパオーダフル!
こんなことも出来ます。ゾウさんの鼻はすごいゾウ!

  すごいっ  スゴイスゴイっ

その感激を引きづりつつ、一同ゾウの獣舎へ。なんと、そこは作品の山!
「ひとはく」を描くのに2カ月練習してくれたそうです。ありがとう。シュリー。
素晴らしい作品が!!
 そこにあった約200点の作品から学芸員さんたちと展示作品を選びます。どの作品もすばらしく、選定はなかなかむつかしい…。まあ、なんとか40作品程度に絞り込んだのでございます。

 額装、軸装と展示準備はどんどん進みました。そして、珍元斎はタオルぬいぐるみの動物園をやってると聞き、さっそく愛媛県は今治のタオル美術館へ飛びます。そこでも、ゾウの絵パワーはすさまじく、本当は百貨店などの販売促進にしか貸していないという動物園のゾウのぬいぐるみを借りることと記念グッズの特製タオル制作の交渉も成立!することになったのでございます。

タオルぬいぐるみ動物園タオルぬいぐるみ動物園

一方、「ゾウになって絵を描きたい!」といういつもの無理難題に応え、大道具担当Y.フジワラによるハリボテのゾウのあたまも完成!
なかなか巨大で、制作場所となった自宅の駐車場には、毎日通学中の小学生が楽しみに立ち寄っていたとか…。

Y.フジワラと作品・・・:満足げなY・フジワラとゾウ

サインがわりに作品に貼るゾウの鼻紋や足紋のシールも完成し、鼻紋

途中、珍元斎の本体がひとはくから異動するという障害?も乗り越え、なんとか展示期間も決まった7月7日、増井さんから珍元斎あてにメールで展覧会の冒頭を飾るメッセージも届きました。
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_850/ 

 そして、「さあ、展覧会!」という矢先の7月13日。突然、英国から悲しい知らせが…
残念ながら、増井さんは英国にて帰らぬ人となられ、この展覧会を見てもらえないことになってしまいました。
 珍元斎は呆然…としばらくしておりましたが、会期はどんどん近づいて参ります。
 気を取り直して、紹介パネルやキャプションづくり、鼻紋、足紋の貼り付けなど、途中、熱中症で倒れるというピンチもくぐり抜け、多くのみなさまの支援のもと、2010年8月7日。なんとか展示初日を迎えたのでございます。

始まった!!

 期間中、感想ノートというものを設置しました。たくさんの方々にメッセージを書いていただき、4冊にもなりました。みなさまのお気持ちをズーラシアの仲間たちに伝えたいと思います。

 亡き増井さんのご冥福を祈り、その志を引き継ぐとともに、多くの方々にゾウの絵をごらんいただき、地球でともに生きる多様な生き物たちの多様な文化の可能性を感じていただければと思っています。ゾウの絵展もあと少し10月6日まででございます。お見逃しなく!ゾウもお願いするゾウ!

もうちょっとでおしまいだゾウ!!

                          

 ひとはく地域研究員 川東丈純 

いま、ひとはくでは「いきものかわらばん」を大募集中です!!
  詳しくは → http://hitohaku.jp/biodiv/school_visit.html

来月、名古屋では開かれる生物多様性締約国会議COP10にひとはくもブース出展します。
「いきものかわらばん」応募作品すべてを館内に展示して、優秀作品はCOP10のひとはくブースに展示します!!
ぜひ、ご応募ください。

ただし、この「いきものかわらばん」応募できるのは小学生から高校生までです。
そこで、番外ブログ編その2・・・


タイトルは「ハチのオスは刺さない!!」

 

アシナガバチ

先日のブログ
 http://hitohaku.jp/blog/2010/09/post_877/
でも紹介がありましたが、当課の”ひとはく新聞編集委員長”が先日からセグロアシナガバチを飼っています。実は彼女からこの週末、エサやりを頼まれました(^^;

で、本当にオスは刺さないかどうか手に取ってみたというわけです(^^)

 

ランチタイム

▲ランチタイムです(^^)はちみつをほおばっています

仲良し

▲この兄弟、仲良いいんですよね。ときどきこうして話し合ってるんでしょうか?


展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」もうご覧になられましたか?
来月はいよいよCOP10!その前に、ぜひ、ご覧ください。
毎日開催のオープンセミナー、見どころいっぱい、お楽しみいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

いま、ひとはくでは「いきものかわらばん」を大募集中です!! 
 詳しくは → http://hitohaku.jp/biodiv/school_visit.html

今年が「国際生物多様性年」。来月、名古屋では生物多様性締約国会議COP10が開かれます。
ひとはくでは、今年は「生物多様性大作戦!」、そんなわけで「いきものかわらばん」応募作品すべてを館内に展示して、優秀作品はCOP10のひとはくブースに展示したり、11月7日のひとはくフェスティバルで表彰したり、そんな企画を進めています。ぜひ、ご応募ください。

この「いきものかわらばん」応募できるのは小学生から高校生までなので、今日は、番外ブログ編を1つ・・・


タイトルは「トンボとり名人現る!!」

名人

この写真誰だかわかりますか?


今日行われた、うきうき探検隊「トンボとりペナントレース」では、大勢の家族連れの方々にご参加いただき、トンボとりが始まりました!

深田公園にいたトンボたちは一大パニックに!!!

  とんぼとり1  とんぼとり2  トンボとり3

いやいやそんなことはありません。多くの子どもたちは網を振り回すばかりで・・・トンボたちはそれをあざ笑うように網のわずか上を悠然と飛んでいました(^^)

そんなときに現れたのが上の写真の人物です!
子どもたち誰一人とれなかったギンヤンマをつかまえて、思わずニッコリ(*^_^*)
子どもたちの「ちょーだーい!」の連呼に
「だめー。やらへーん」と大人げない返事・・・

正体は? 

八木

▲子どもたちにトンボの習性、トンボのとり方を伝習する八木主任研究員

今日の講師の八木剛主任研究員でした。
ちなみに八木研究員は来月、名古屋城に出没します。

    詳しくは → http://hitohaku.jp/education/10syousai/C16.html

 

ひとはくは今、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」開催中です。
「いきもの多様"製"絵画展「ゾウが描いたぞう・・・」も10月6日まで開催しています。
そして何より、毎日、オープンセミナーを開催しています。
見どころいっぱい、お楽しみいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

 

さて、今年は国際生物多様性年。来月、名古屋で開かれる生物多様性締約国会議COP10も近づいてきましたね。
ひとはくでは、今年は「生物多様性大作戦!」、7月17日からは展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」を開催中です。

今日は、先日から始まったフロアスタッフによる展示室ツアー「ひょうごの生物多様性お楽しみツアー」をご紹介します。

クジラの前で

▲まずは●●●クジラの全身骨格標本の前でクイズです

2つのカメ

▲続いて日本最大級の●●ガメの剥製の前で。となりの●●●●ガメが小さく見えますね(^^)

クラゲ

▲ごぞんじ?●●●●クラゲ。大きいでしょ

2つのサザエ

▲瀬戸内海でとれたサザエと日本海でとれたサザエを比べてみると・・・

とれとれの魚

▲瀬戸内海と日本海の海の違いをお勉強した後は、とれた魚を魚を見ながら・・・

そして「坂越」と「居組」という町のジオラマを見ながら、瀬戸内海側と日本海側の人々の暮らしの違いまで・・・お楽しみツアーはまだまだ続きます(^^)

スタンプ

▲最後はタヨウ星人ポイントカードにスタンプを押します!!ポイントを集めてオリジナルグッズを集めてくださいね(^^)
※詳しくは → http://hitohaku.jp/biodiv/biodiv_point.html


展示室ツアーは、平日は14時から、土日祝日は11時30分からです。
ぜひ、ひとはくにお越しいただき、いっしょに「ひょうごの生物多様性」を楽しみませんか?

いきもの多様"製"展「ゾウが描いたぞう・・・」も10月6日まで開催しています。
見どころいっぱいのひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

学校団体等でご利用のみなさまに、耳寄りな情報!

 

現在、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」(平成22年7月17日〜1226日)が開催されていますが、この展示にちなんだワークシートが完成しました。           

展示を見て解答する三択式の問題ですので、誰でも簡単に取り組むことができ、しっかり勉強になるという代物です。

ワークシートは、次の2種類をご用意しております。

 

  生物多様性ワークA

小学生用に作成しました。A4版表裏です。共通問題8問と選択問題(チャレンジ問題)4問がありますので、学年に応じて解答する問題を設定できます。また、解答の記念にスタンプを押す欄も設けてあります。

 

 

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  生物多様性ワークB

中学生〜高校生用に作成しました。A4版表裏です。問題は13問ありますが、少し難しい問題もあります。ただし、展示内容をじっくり見れば解答できます。

 

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これらのワークシートは、次の場所よりダウンロードできますので、どんどんご活用ください。

http://hitohaku.jp/top/rikatuyo/work.html

 

このワークシートのご利用についての問い合わせは、下記にご相談ください。

生涯学習課 079−559−2002

 

ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海の情報はこちらから ↓

http://hitohaku.jp/exhibits/2010/umi_kikaku.html

 

(生涯学習課 西岡敬三)


 さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。

 時は9月12日(日) 久々にひとはくにて、講談をしました。約半年ぶり…今回はミニ企画展「ゾウが描いたぞう…」にちなんだイベントで増井さんに聞いたお話をもとにしました、講談「絵を描くゾウ!」の一席でございます。
聴衆もワクワク

 さあ、ここはタイ王国の森の中。時は1989年のことでございます。
 森へはいりますと春先のことで、空にはサイチョウがバサバサとびまわって、下にはラフレシアの花ざかり、陽炎がこう燃え立ちまして遠山にはスーッと霞の帯を引いたよう、オランウータンたちが喜ぶドリアンのくさいにおいがだたよってこようという本陽気。
 ゾウが出てきたぞう

 ゾウ使いの少年、カナンはお父さんといつものようにゾウのドウチンとゲンサイと木を運ぶ仕事をしております。カナンはドウチンの背中にのって、ドウチンはとっても力持ち。大きな丸太も鼻でつかんで、ほぃほぃっと運んでいきます。
 ひと仕事終えまして、カナンはゾウたちの体をあらってやるとドウチンもゲンサイもパオっと気持ちよさそうな声をだしました。

あらよっと!!

 「えらいこっちゃ!政府が森の木を切るのんを全面禁止にしてしもた。」
カナンのおとうさんが疲れた声でいいました。
 「ただでさえ、機械化で仕事なくなったのになあ。とうちゃん。」
 「ほんまやで、3千年も続いてきたゾウと人の文化が滅びてしまうがな。」
とふたりは元気がありません。

 タイに住むアジアゾウはその長い鼻を巧みに操る知能が評価され、タイ北部の森林では木材の運搬に広くゾウたちが利用されていました。
 乱伐が原因とみられる土砂崩れや洪水が発生し大きな被害が出たことから、タイ政府は1989年から森林伐採を禁止した。それで失業した象と象使いは3000 頭。カナンたちも突然仕事がなくなったのでございます。

 そんなある日、2人の外人、正確にいうとロシア系のアメリカ人が訪ねてきました。
 「ハローわたしはコマールといいます。」
 「なに?わしらが困っとんや。なにがコマールや。おちょくっとんか?この外人。」
 「ハローわたしはメラミッドといいます。」
 「なにがピラミッドやねん。ここはタイや!エジプトちゃう。」
 二人の外人は顔を見合わせて笑いました。

聴衆もグイグイ引き込まれ・・・
 とまあこんな感じで物語はすすみ、
 この困ったピラミッド、いやコマール&メラミッドというアーチストのおかげで、タイのゾウたちは失業せずに、お絵かきで飯が食えるようになったというお話。

 ゾウの頭役の河南堂摩訶背奈斎と売斎、写楽斎は大変でした。でも足が6本。
 なんかへんですがみなさんゾウに見えたでしょうか?

大変な重労働?!

途中、ゾウさんはお絵かきをしました。鳩いやハートに見えますか?


ハートに見えます?

 

最後はみんなでゾウさんになってお絵かき。
ハリボテのゾウさんは、本物みたいに鼻は器用に動きませんが、ちょっとゾウさんの気分になれたような感じでございます。
 

 

ハリボテゾウさん作品集!の出来上がり!ゾウの絵にほんとに似ています。

みんなの作品展

今度このハリボテゾウさんが現れるのは、次の巡回先、今治のタオル美術館。
ゾウの絵伝道師ちんげんさいとハリボテゾウさんの旅はこれから。また現地からリポートしたいと思います。

タオル美術館外観ゾウの絵展は10月6日まで。みなさま、ぜひひとはくへゾウさんの絵に出会いに来てください!
10月6日まで

 

ゾウ講談+ゾウになって絵を描くゾウの一席でございました。

 

ひとはく地域研究員 川東丈純

 

さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。
            ミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・・」のお話の続きでございます。    http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_818/  その1
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_850/  その2(増井光子さんのメッセージ)

前回は増井光子さんのメッセージを掲載いたしましたが、今回はゾウの絵展誕生のエピソードをば。

  さて、ゾウの絵展誕生の一席でございます。

 2009年2月のこと、コウノトリの郷公園長でよこはま動物園ズーラシアの増井光子園長が人と自然の博物館にやってきました。
 増井さんはたまたま案内を頼まれた旧知の珍元斎と館内を歩きながら、
 「ゾウが絵を描くって知ってる?うちのゾウなかなかいい絵を描くのでね。美術館で展覧会をと、知り合いの美術館に頼みにいったら、『ゾウの絵はアートじゃない。』といわれてね。あなたはいろんなグッズ作ってるみたいだけど、ゾウの絵でもできないかな。それに、どこかで展覧会できないかなあ?」
珍元斎は、美術館にも博物館にも属さないような文化のすきま部分を得意としております。

 「ほな、さっそく見に行きますわあ。」と翌日、駅伝大会開催中のズーラシアの園長室を訪ねます。
 とにかく楽しい事が大好きなこの男、えらいスピードでございます。
 珍元斎はビックリ仰天!そこには、感性あふれるゾウのアートがあったのでございます。

園長室の様子です  この目がいいね!  これは、アートでしょう!! 
園長室写真:ゾウ写真:ゾウの絵

 

 でも、すぐには展覧会の目途はたちません。珍元斎はためしにゾウの絵の絵ハガキを試作したりしながら時期到来を待ちました。そして、2010年10月にCOP10が名古屋で開かれることになり、ひとはくも生物多様性の展示計画の検討をはじめました。そこで、そこに絡ませることを思いつきます。
 「ゾウの絵も多様ないきものの営みやと思うんですけど、多様性の切り口で他の動物の絵と比較したらおもろいのとちゃいますか?ほかの動物は描けへんのですか?」と増井さんに相談。

 
オランウータン  オランウータンだって、描くよ!!

 「オランウータンやチンパンジーは描きます。でも絵が完結してなくて、キャンパスから絵がはみ出ます。ゾウはキャンパスも認識していて、はみ出さないし、これで終わり!とちゃんと完結します。やっぱりゾウの絵はすごいです。他にはアメリカではイルカなんかで描くのがいるようですが・・・」との増井さんの言葉に、あつかましいこの男は、「はな、なんとか手に入れてください!」

こんなものにも描けちゃう!!

なんと、その年の秋、増井さんは米国に会議に行きます。そして、約束どおり、インディアナポリス動物園のバンドウイルカやシロクマなどの仲間たちの多様な作品を手に入れたのでございます。
「イルカはどうやって描くんですか?」と聞く珍元斎に
「嘴の部分に筆をくくりつけて描きます。」と笑顔で答える増井さん。


マリンブルーがお似合い・・・バンドウイルカの絵

 

 その後、とんとん拍子に展覧会計画はすすみまして、ゾウを柱にしたいきものアート展にしようということで、イルカくんたちもあわせて、ズーラシアのゾウたち初の園外展示として、2010年の「ひとはく生物多様性大作戦!」の中で展示することと相成りました。

 「ほんまにできるんかいな。ひとはくってすごいとこやなあ。」

 と珍元斎は半信半疑・・・つづく・・・

 

ひとはく地域研究員 川東丈純

 さてみなさん、久々のチンゲンサイのイベントの宣伝でございます。 久々の 河南堂珍元斎 

 

        ときは、平成22年9月12日 日曜日 お昼の12時から1時まで

        ところはと申しますと、ひとはく4Fの ひとはくサロン にて

「ゾウ講談とゾウになって絵を描くぞう・・・・」と題しましてイベントを開催いたします。

 

 「ゾウさんは、なぜ絵を描くようになったのか?」 のお話(いちおう講談ですよ!)と、当日お集まりのお客さまに、ゾウさんのかぶりものをかぶっていただきまして、ゾウさんになったつもりで、ゾウになることはできませんので、なったつもりで、お鼻でお絵描きをします。

 

 さてさて、ゾウさんのように描くことができれば、めでたしめでたし!! どんどん、お越しください。

 

河南堂珍元斎

 熱帯よりも暑い?日が続いておりますが、8月ももう終わり、来週には暦は9月となります。新学期の始まりという学校が多いのではないでしょうか。
 さて9月といえば... 「ひとはくいきものかわらばん」の募集受付が、いよいよ9月1日(水)よりはじまります。


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 7月の中〜下旬に各学校にご案内しましたこの「ひとはくいきものかわらばん」とは、自分で観察した生き物や自然の不思議なできごとを、1枚の画用紙に表現して紹介するものです。いつ、どこで観察したかを書いていただく以外には、特に決まりはありませんので自由にご応募いただけます。夏休みの宿題で自由研究に挑戦した皆さんも、研究内容をもとにかわらばんを作って応募してみませんか?
 応募された方には、もれなく博物館招待券2枚、「タヨウ星人ポイントカード」2ポイントを進呈。さらに、優秀作品は博物館ホームページで紹介するとともに、なんと、愛知県で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の関連イベント、「生物多様性交流フェア」に出展するひとはくブースで展示されます。
 ひと足早く、今年のボルネオジャングル体験スクールの参加者から寄せられた「いきものかわらばん」を紹介しますので、応募用紙とともに参考にしてください。

「ひとはくいきものかわらばん」
 募集対象 小学生、中学校、高校生
 募集期間 平成22年9月1日(水)〜9月30日(木)

 様  式 ※重要 八つ切り画用紙(の大きさ)用紙は縦置きで使ってください。
 表  彰 館長賞、研究員賞などの賞、優秀作品は「生物多様性交流フェア」(COP10関連イベント)ひとはくブースに展示

 詳細は ↓
  http://hitohaku.jp/biodiv/school_visit.html

(生涯学習課 西岡敬三)

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8月"ひとはく"がテレビで紹介されていることは下記のブログでも書きましたが、
 → http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_851/

ラジオでもひとはくが紹介されることになりました。

8月31日(火)全国放送「ラジオ朝いちばん」の中で、
5時45分頃に「兵庫県の生活リポート」で紹介される予定です。

先日、リポーターの方が来られて、一緒に展示室をご案内しました。
どんなリポートになるのか?私も早起きして聞くことにします(^^)


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▲ナガスクジラの全身骨格や国内最大級のオサガメの標本は見ものです!

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▲3D立体画像を楽しめるコーナーもいくつかあります

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▲チリメンモンスターを探そうは毎月開催されています
前回の様子はこちら → http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_846/

この展示特別企画、12月26日(日)まで開催します。
10月には名古屋で生物多様性COP10が開催されますが、その前に、ぜひ、ひとはくにお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

 2010年第12回ボルネオジャングル体験スクール(2010/7/23〜7/30)の事後学習会として、スクールの【解団式】をホロンピアホールで行いました。

高橋校長のあいさつ  スクール生代表高見さん

 高橋校長につづいて、スクール生を代表して4班班長の高見依利さんが、ジャングル体験スクールをふり返って感想などを発表しました。その後、今日出席したスクール生全員も、一言ずつ感想を発表しました。今日クラブ活動の大会や家庭の都合で参加できなかった皆さんには、今度また別の場で発表してもらいたいと思います。

自分たちで整列しました!!

 さすがだと思ったのは、「全員前に出て順番に発表!」と声をかけただけで、ささっと整列ができ、しかも急なリクエストに応えて、一人一人、全員はっきりと自分の感想やこれからの夢などを語れたことでした。これには、正直感激しました。こんなに立派になって・・・・ジャングル体験はすごい!!

 「最初は行きたくなかったけど、行ってみたら、また行きたい」「今回は親にお金を出してもらって行ったけど、今度は自分のお金でぜひ行きたい」「ボルネオだけでなく、世界のあちこちの様子を知りたくなった」「やっぱり英語が話せないといけないので、これからは英語の勉強をがんばります」・・・・・などなど、大きな成長のあとをうかがうことができました。

北村研究員  ジスコボルネオ社 安江さん

生涯学習課 西岡主任指導主事 今日は、太田研究員、OBの石田さん、看護師の池田さんは参加できませんでしたが、引率したスタッフも一言ずつ感想を発表しました。

 そして、30分程度にまとめたジャングル体験スクールのスライドショーを全員で鑑賞した後、このスクールの創始者でもある、河合雅雄人と自然の博物館名誉館長から、みんなへの励ましのメッセージをいただきました。

河合名誉館長

 あれからおおよそ一ヶ月。久しぶりに集まった仲間たちと、あちこちで賑やかな声が飛び交っていました。あのジャングルでみていた子どもたちが、本当に大きく成長したなと感じました。おそらく家庭でも、変化が出ていることと思います。そして、将来に向けて、今思っていること、今やろうと思っていることを、貫いて、夢を叶えてください。

舞台の上で記念撮影

 『ひとはくへやって来た「スミス」さん』のブログで、
「スミスネズミ」のセミナーの様子が紹介されていましたが、
これについて、少し続報を...

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▲いちばん右がスミスネズミ(目が小さい)、左2匹はアカネズミ 

 この「スミスネズミ」がどれくらい”珍しい(貴重)”な生き物かというと、
『1904年にイギリス人冒険家ゴードン=スミス氏が六甲山地(標高650m)で採集した標本が英国自然史博物館で研究された結果、新種として発表されたものです。そのため六甲山地はスミスネズミの基準産地、つまりは六甲山のスミスネズミが本家本元のスミズネズミとなりますので、六甲山地のスミスネズミは重要なものです。』
と当館鈴木武研究員がブログで説明しております。詳しくはこちらを
 ↓
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_823/

 このようなこともあって、先日(平成22年8月11日)神戸市より発表された「神戸の希少な野生動植物 神戸版レッドデータ2010」において、この「スミスネズミ」は「Aランク(神戸市内において絶滅の危機に瀕している種など、緊急の保全対策、厳重な保全対策の必要な種」に選定されております。
 ↓
http://www.city.kobe.lg.jp/life/recycle/environmental/tayosei/red_data_top.html

 この、”神戸版レッドデータ2010”では、スミスネズミのような哺乳類の他、鳥類、爬虫類、両生類、魚類(汽水・淡水魚類、昆虫類、鳥類サンクチュアリ(聖域)、シダ植物、種子植物、植物群落が選定されており、その選定に際しては、人と自然の博物館の多くの研究員の先生方が、大いにかかわっています。詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
 ↓
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2010/08/20100811195101.html

 今回珍しい「スミスネズミ」が見つかったのも、生物多様性保全のための先生方の努力の賜物かもしれません。


(生涯学習課 西岡敬三)

さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。

 ちょっと旅に出ておりまして、この度のミニ企画展「ゾウが描いたぞう・・・・」の担当として、久々の登場でございます。

 

 「ゾウがほんまに絵を描くんかいなぁ。このでたらめ講釈師!」なんて声も聞こえてきそうでございますが、よこはま動物園ズーラシアのインドゾウの女の子、チャメリーとシュリーは”ほんまに”絵を描きます。

 

 2頭が絵を描き始めましたのは、チャメリー(1991年生まれ)は2006年から、シュリー(1994年生まれ)は2008年からでございます。

 

チャメリー  シュリー
  (写真1 チャメリー)             (写真2 シュリー)

 

 チャメリーの得意技は、点描画や水墨画。シュリーはといいますと、文字や図形が得意技でございます。この絵はなんに見えますか?

点描画

 これはチャメリー作の点描画です。近頃は鼻をばチョンチョンと小刻みに使って点で描くのにはまっています。他にチャメリーは水墨画も描けます。

水墨画

 

 

 さて、これは?

ひとはく ?

 

 これは、シュリーが2か月の猛特訓でこの展示のために習得した「ひとはく」でございます。すごいでしょう!他の作品は、「花」や動物園での結婚式に描いた「ハート」もあります。

  花  ハート

 

 

 「なんで絵を描くの?」

               はい、いい質問でございます。

 

 ハズバンダリートレーニングという動物園での健康管理のひととうで、それは、「ゾウの足の裏は大丈夫かいなぁ?」とか、「鼻はちゃんと動いとうかいなぁ?」ってなことをチェックするため、日頃から飼育員の指示でいろんなポーズや動きがとれるようにしていく訓練なのでございます。他にも見慣れないモノに柔軟に対応できるようにするためでもあります。

 

 2頭は動物園のエレファントライブでさまざまな絵を来園者の前でも描いていて、上手に描けるとお客さんや飼育員は「シャバース!」(アッサム語:よくできたね)と歓声をあげます。そうやってほめられることはゾウの創作意欲を刺激し、ゾウ自身が楽しんで描くことは動物園ライブでのゾウの生きがいになっているのでございます。

シャバース!! この展示のきっかけは、7月13日に残念ながら帰らぬ人となられた増井光子さん(当時:コウノトリの郷公園長、よこはま動物園ズーラシア園長)の昨年の2月のひとはく訪問でございました。そのエピソードはまた今度!

 さあ、今回の絵画展では、絵だけでなく、映像で描いているところもご覧いただけますので、百聞は一見にしかず。ひとはくでぜひご覧くださいませ!

 

 

ゾウが描いたぞう

 

 

 

ひとはく地域研究員 川東 丈純

 

先日、小さなお客様が「ママ ポニョ〜!ポニョ〜!!」 とかわいらしい声でさけんでいました。

小さなお客様が指をさしながら見ていたものは・・・

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これはエチゼンクラゲです。(実物大模型)
(2階、特別展示企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海VS日本海」と4階ひとはくサロンに展示されています)

ポニョはクラゲに乗って家出をしたさかなの子・・・ちなみに、ひとはくにポニョはいません(*^_^*)

小さなお客様は次に“ひとはく”でどんな発見をされるのでしょう(^−^)

                                        
                                                               フロアスタッフ ありむらむつこ

 

 ボルネオから帰国して1週間  やっとのどの風邪が治りかけてきました。最終日くらいからのどの調子が悪く、長患いをしておりました。

 

 そういえば、帰国報告をまだしてなかったことに気づきました(今頃?!) 8月22日には事後学習会が開催されます。その時には、現地での写真のスライドショーなども上映予定ですが、blogではお見せできないのが残念です。

 その代わり、全員で撮した写真をUPします。 最初に訪れたフィールドセンター研究用ロッジ前です。まだまだみんな元気です。

まだまだみんな元気です 

次に滞在したレインフォレストロッジです。展望台のある山を背景にしましたが、近すぎて頂上が全く写りません。生徒の中に冷えピタのようなものを貼り付けているのが・・・・・ちょっと体調がすぐれない生徒が何人か出てきました。疲れが溜まってきたのか?

ん?冷えピタ!!

 

 最後は修了式を行ったサバ大学での写真。修了証書を手に全員満足・・・・いやいや、実は2名は疲れが溜まり、ホテルで静養しています。

厳粛な雰囲気です

 

 ということで全員集合(?)写真展でした。最後のサバ大学での修了式では、現地の新聞社からの取材があり、マレーシアの新聞4紙に掲載されました!!

 

     

 

 ひとはくのボルネオジャングル体験スクールは、やっぱりワールドワイドだったんですね!!

BorneoBorneo!!

 

 

 

      スクール生のみなさんへ  22日に元気な顔を見せてください!!

まもなく搭乗手続きです。23:45(現地)発です。

 

写真はありませんが、全員無事ですからご安心ください。

 

                                   八尾

 ん?おはよう?そう、今ボルネオ最後の朝を迎えています。

 昨日はジャングル最終日。朝一番で早朝トレッキングをした後、午前中はジャングル体験発表会を行いました。

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  bIMG_8710.JPG  bIMG_8714.JPG  bIMG_8717.JPG ジャングルでもっとも心に残ったことを一人一人発表しました。なかには、マレー語で発表する日本人スクール生もあり、大変盛り上がりました。ラハダトゥサイエンススクールの8名も、マレー語や英語、日本語交じりで発表しました。

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 帰る頃になってやっと抜けるような晴天がひろがり、ちょっと残念な気持ちも・・・・しかし、それも自然が相手。しょせん人間も自然のほんの一部にすぎないとことを思いました。

 

bIMG_8814.JPG午後、車でジャングルを脱出、およそ3時間かかりました。ラハダトゥの空港から一路コタキナバル市内へ。市内の中華レストランで夕食の後、ホテルに帰って寝ました。

 

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bIMG_8956.JPG 今日29日は、バードサンクチュイアリで見学をした後、サバ大学へ行って修了式をします。そして夜中の航空便で、明日30日早朝には日本に帰ります。ボルネオより日本のほうが暑いというニュースも耳に入ってきています。とにかく、全員元気で帰りたいと思いますので、お土産話を楽しみに、もうしばらくお待ちください。

情報管理課:八尾

 

 

 ジャングル生活もフィールドセンターからレインフォレストに移動し、2日目を過ごしました。

 なんといっても、今日のみんなの最大の期待のプログラムは「ジャグジープール」  でも、朝から空模様がとても怪しく不安でした。

 

 早朝6時に起床。6時出発で、まずはキャノピーウォークをしました。 

bIMG_8457.JPG その後朝食をすませて、viewpointまでの登山。 bIMG_8491.JPG

しかし、心配していた雨は、やはり降り始めました。カッパや傘をさしての登山。

bIMG_8531.JPG足取りは重かったのですが、頂上まで登りきった頃には雨もやみ、ガスも晴れて眺望が開けてきました。

 

bIMG_8556.JPG  そして、下山の途中待ちに待ったジャグジー。日差しがなく少し寒かったのですが、元気に水遊びをしました。

  bIMG_8580.JPG   bIMG_8597.JPG 

 午後は、高橋校長先生の講話を聞いた後、ジャングル体験の個人発表に向けプレゼンテーションのフリップ制作を行いました。そして、夜のプログラムは夕べと入れ替えて、ナイトドライブに行くグループとナイトハイクに行くグループに分かれ、ジャングル最後の夜を楽しみました。 

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 ちなみに、ジャングルの中にあるホテルですから、部屋の中にこんなお客さんが来るのは当然なんです。 

 

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ボルネオより愛を込めて 

 ラハダトウサイエンススクールで熱烈的な歓迎をしていただき、あっという間に時間が過ぎました。

 

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bIMG_7957.JPG8名のサイエンススクールの生徒とともにいよいよジャングルに入りました。前半はフィールドセンター研究用ロッジを拠点に2日間過ごしました。今回は雨が大変多く、いくつかのプログラムは変更しなければならなくなりました。

 

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bIMG_8199.JPG  bIMG_8334.JPG 午後には、ここフォレストヒルズに移動しました。今日は雨に降られず、予定通りのプログラムを体験しました。

 

 7月23日朝8時30分に関西空港にスクール生が集合し、9時過ぎから出発式を行いました。

 

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bIMG_7654.JPG 荷物も預け搭乗手続きも終わり、いよいよボルネオに向けてテイクオフ!

 海外旅行が初めてというスクール生もいますが、独りじゃないから安心。緊張もするけど楽しい旅になりそうです。関空を発っておおよそ5時間後にはマレーシア国ボルネオ島コタ・キナバル空港に無事に到着しました。

 

   

 

 日本を出る時は朝から暑かったですが、こちらは日本よりもやや気温は低い感じです。空港からは初めの宿ホテルシャングリラまで20分程度の移動。早速会議室で、交流会発表の最後の仕上げにかかりました。

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  bIMG_7743.JPG 班毎にリハーサルを行い、研究員の先生方からアドバイスを頂き、最終的に仕上げました。明日の発表会での健闘を祈ります。

 

 発表の練習が終われば、楽しい夕食!

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bIMG_7765.JPG 鍋のバイキングが食欲をそそり、たくさんたくさんいただきました。そのうえデザートのケーキやアイスクリームもありました。たくさん食べているスクール生もいるようでしたから、明日からのジャングルでの体調がちょっぴり心配な初日の夜でした。

  食事の後、班長・副班長はミーティングです。明日の行動予定や準備物などを班員に伝えるため、真剣にメモをとりながら参加します。さすが、上級生。しっかり話が聞けています。頼もしい班長・副班長たちです。

 

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 ちなみに窓の外は、よこなぐりの雨模様・・・・しかし、明日からのジャングル体験。ワクワクしながらみな早い時間に就寝しました。 bIMG_7784.JPG

 通信速度が遅く、書き始めて2時間以上かかりました。現在現地時刻の午前2時30分を過ぎました。明日からのジャングルに備えて、そろそろ寝ることにします。この続きは、・・・・またインターネットが使える環境になればアップします。それまで、しばらくお待ちください。

 

情報管理課:八尾

昨年度に引き続き、今年度も加東市で7月29日から「まちまるごとミュージアム」が始まります。
先日、これに使用する展示物を ひとはく から、加東市の滝野図書館2階ギャラリーへ運び込みました。
作業をしていただいた加東市の職員のみなさん。ご苦労さまでした。

この日は、梅雨が明け、暑い一日でした。

 

ひとはく3階「森に生きる」に展示しているツキノワグマも出動です!

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◆ツキノワグマ                       ◆3階入口から、出動!

 

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◆トラックに乗せます                 ◆毛布や布団にくるまれ、暑そうです

                               (暑くて クマが、にらんでいる?)

 

無事に展示会場に着きました。

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◆展示会場に落ち着いたクマ


この角度だと、やっぱり、にらまれているようです。

 

 

さて、これも展示物の一部です。

 

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◆展示物の一部分

なんだか、流し台のゴミ収納器フタのようです。

 

実は、これは「はてな ボックス」の一部で、ここからボックスの中に手を入れます。

 

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◆「はてな ボックス」                ◆「はてな ボックス」 に手を入れる

                                                                  (クマの手、いや クマの前あし ではありません。)

このボックスの中には、何かが入っています。
手さぐりで、それが何なのかを考える展示です。


何が入っているのか、手でさわって答えてみてください。
ただし、そおっ〜と、さわってくださいネ。

「○○○○だ!」と思ったら、横のトビラから のぞいてみましょう。

 

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◆横にあるトビラ「のぞいてみよう」   ◆これを開くと中がのぞけます。

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◆もう一方に「こたえ」のトビラがあります。◆これを開くと「こたえ」が書いてあります


何が入っているのか。会場にきてみて、確かめてください。

他にもいろいろと展示されています。
ちなみに、今年度のテーマは「生物多様性」です。

「まちまるごとミュージアム」のチラシはこちら 20100723190003.pdf

「まちまるごとミュージアム」は、加東市滝野図書館2階ギャラリーで
7月29日(木)〜8月8日(日)に開催されます(ただし、8月2日は休館日です)。
問い合わせは、加東市教育委員会(電話0795-48-3073)へ

                             (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

展示特別企画「ひょうごの生物多様性〜瀬戸内海vs日本海〜」の展示製作の一環として、「段ボール製のテトラポッドをつくろう!」のワークショップを開催しました。

どんなことをしたかと言うと・・・
実物大のテトラポッドを段ボールでつくる、というものです。
この企画は、株式会社不動テトラさん、矢野紙器株式会社さん、HP「仮想ブロック」の作者Mcguffinさんの全面的な協力で実現いたしました。

さて、
なぜ実物大でつくる必要があるのか、ということです。それは、サイズの違いを知ってもらうこと。
日本海と瀬戸内海では使っているテトラポッドのサイズが違うからです。瀬戸内海は波が穏やかなんで、サイズは小さめ。日本海は、海が荒れて波が強いのでサイズはでかい。
瀬戸内海と日本海のちがいを実感あるいは体感してもらうことが今回の展示の目的です。

4t_tetora.jpg こちらが実物大の4トンサイズ、テトラポッド(段ボール製)です。
瀬戸内海の港などで良く使われている大きさです。
高さは、約1.8mで背の高い人ぐらいのサイズです。

こちらは、県立御影高等学校のみなさんの協力を得て組み立てました。
以下が製作の様子です。みなさんチームワーク良く組み立て頂きました。
さすがは高校生、3次元的な思考能力高い生徒さんたちでした。
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では、日本海でよく使われているタイプ、32トンサイズは、どれぐらいなのでしょうか。
この実物大の展示を行うために、同じく段ボールで製作します。
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これが部品の数々です。部品だけで圧倒される量になります。
もちろん、企画展示室に収まりきらないので、4Fひとはくサロンに展示します。

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午後2時すぎより、段ボールテトラポッドの製作ワークショップがはじまりました。
事前に、ミニテトラポッドで入念にシミュレーションしています。
小さいものでもみなさん、興味津々。

さっそく組み上げてゆきます。でかすぎますが、たくさんの参加者に助けて頂きました。
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森次長にも全力参加で助けていただきました。土台部分を接続中です。
お父さんが子どもに的確に指示くださりました。

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足の先端部分をはめこんで、接続してゆきます。
ここまでくると、全体がしっかりとしてきます。それと、次に必要な部品が予測できます。
そうすると・・・
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次の部品をもとめて、子どもたちが自動的に手配してくれるように。
とってもありがたいです。

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つぎつぎと部品をはめてゆきます。
ざくっと部品がはまると、なかなか気持ちいいものです。
すでに、子どもたちに作業を奪われています。

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なんとか完成です。みなさま、ありがとうございました。
本日(7月19日)から、ひとはくサロン(4F)にて展示しています。
このテトラポッドは、高さ約3.5mで、コンクリート製だと32トンあります。
日本海に遊びに行かれるかたは、ぜひ、テトラポッドの大きさの違いにも着目してください。
ただし、日本海側でも湾のように凹んだ所だと、サイズが小さくなります。
テトラポッドの大きさと海岸の様子を調べると、夏休みの宿題になるかも知れませんよ!

今回の巨大なテトラポッドは、おそらく国内では最大級の段ボール製品です。
段ボール王子こと、矢野紙器株式会社の島津さんがおっしゃるには、これ以上大きな段ボール作品は、作ったことも見たこともない、ということで、ギネス級かもしれません。
この作品は、意外にも約1時間ほどで組み上がりました。この理由は、今回の作品の展開図が極めてシンプルで合理的に作られているからです。
製作を終えて、あらためて完成度の高さを実感いたしました。
前のブログでも紹介しましたが、この作品の図面は、ホームページ「仮想ブロック」の作者であるMcguffinさんが、今回のために特別に作成して下さりました。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。
この段ボールテトラポッドの携帯待ち受け画面もHPからダウンロードできます。
お勧めの素敵なデザインですよ!

この夏休みはぜひ人と自然の博物館にお越しください。
展示特別企画では、このほかにもたくさんのユニークな展示があります。
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(みつはし ひろむね)

もうすぐボルネオ

2010年7月19日

 第12回ボルネオジャングル体験スクールの出発日(7月23日)が、いよいよ目前に迫ってきました。日曜日には第2回事前学習会を開催しました。

 受付開始の10時を回ると、続々と参加者が集まり始めました。 

続々と受付にやってきます 今回の学習会では、最初に結団式を行いました。そして冒頭にはスクール生代表として1班班長の財田君が、ボルネオに向けた力強いあいさつをしてくれました。

兵庫県立有馬高等学校2年 財田 裕 君

 

 そしてこのボルネオジャングル体験スクールに同行してくださる安間繁樹さんの講話「ボルネオ島の自然について」を聴かせていただきました。安間先生は、元JICA派遣専門員でボルネオ島に25年も住んでいらっしゃいました。日本一ボルネオを知っておられる研究者です。このボルネオジャングル体験スクールにも第2回からずっとお世話になっています。

 

安間先生の話を真剣に聴く参加者 スクールに参加する生徒はもちろんのこと、一緒に学習会に参加されている保護者や家族の方も大変熱心にメモをとりながら聴きました。植物のこと動物のこと、昆虫のこと現地の人びとの暮らしのこと・・・・ボルネオのことは何でも教えてくださいます。話を聴けば聴くほど段々とテンションがあがり、「早くボルネオに行きたいっ!」ってなりましたネェ。

 

 午後は、グループ活動「班別課題作成」・・・・現地のラハダトゥサイエンススクールの生徒たちと交流会がありますが、そこでプレゼンテーションおよびパフォーマンスする準備をしました。

 

各自持ち寄ったモノを出します  模造紙を広げ準備  高校生が小中学生をリードします

高校生のお姉さんが小学生をサポートします  高校生リーダーと当日の役割を決めていきます  小学生と高校生がなかよく作業

 去年はインフルエンザの影響で交流会が実現できませんでしたが、今年は交流できることを楽しみにしています。各班ごとに高校生のリーダーを中心に、小学生・中学生をやさしく指導しながらまとめてくれました。きっと素晴らしい交流会になると思います。

 引率させていただく私たちがいろいろ指示をしなくても、高校生がリードして作業分担を配慮したり発表当日の役割を決めたり、生徒同士で年齢差を配慮しながら組み立てていました。(余談ですが、こうした様子を見ていると、ふだん大人が子どもに「一から十まで、ひとつひとつ指示を与えること、与えすぎていること」はどうなのかな、と考えさせられる機会にもなりました。やはり異年齢集団での活動・行動は子どもの成長には欠かせないものだと感じました。)

 

 さぁ、あとは出発日の7月23日を待つばかり。健康管理には十分留意しましょう。

 

 

はやく荷物をまとめなきゃ!! 

 

お待たせいたしました。
明日から、展示特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海」が始まります。
公開直前の展示室を少〜しだけ紹介しちゃいます。
企画展示室のある、2階に降りると、海をイメージした、青い照明。
うぁ〜雰囲気でてるぅ。
P1110020.JPGナガスクジラの全身骨格標本。約10m!これが、子ども?! 

P1030382.JPGエチゼンクラゲってこんなに大きいの???(実物大) 

P1030380.JPG日本最大級のオサガメの剥製。(中央ガラスケースの中)

P1100989.JPG水族館では見れないんだって。これは、見ないと!

(オサガメを飼育することは大変難しいそうです)

 
実は、ここまでは展示室の外で、まだ中には入っていませんし、ほんの一部です。

展示室に入ると瀬戸内海と日本海の環境の違いをわかりやすく紹介しています。

瀬戸内海と日本海のサザエは形がちょっと違うんだって。

実際に触ってみるコーナーもありますよ。

ホントに多様な生物がいるんだな。

もっと、知りたい?見たい?
ん〜〜是非、展示を見に来てください。


展示については、こちら→
http://hitohaku.jp/exhibits/2010/umi_kikaku.html

 

そして、展示関連イベントも、もりだくさんです!


○チリメンモンスターを探そう!7/17(土)
 チリメンジャコからシラス以外の生物(チリメンモンスター)を探してみよう!
○ギャラリートーク7/18(日)
 研究員が展示を分かりやすく解説します!

 
 そして7/19(祝)には、「海の日」特別企画
○「段ボール製のテトラポッドをつくろう!」  
 段ボールを切り抜いて手のひらサイズのテトラポッドをつくります。
 そのあと、巨大なテトラポッドを参加者と一緒に組み立てます。
 ほんとに、すごいんです。
 こんなこと出来る機会はありません。とにかく、参加してみて!

 

この他、 7/18(日)には、研究員による恐竜ラボ&展示解説、
花工房・ドリームスタジオ(彩色まが玉を作ろう)もあります。

いつ来ても参加出来る、フロアスタッフによるイベント「うきうきワークショップ」7/17(土)・7/19(月)も実施しています。

イベントについては、こちらから→
http://hitohaku.jp/weekly/weeklyevent.html

 

この3連休は、ぜひ、ひとはくへ!

                                                    小林美樹(生涯学習課)

 生物多様性大作戦!のツアー型セミナーとして、7月2日から6日まで、亜熱帯の島、西表島で生き物観察会をしました。

 ひとはくからは、太田(動物、西表島の生物全般)、池田(地質)、上田(マングローブの植物と人びとの暮らし)、高橋(植物)の4名が講師で行きました。17名の参加者のみなさん生き物や自然が大好きの方々で、早朝から寄るまで活発に活動され、西表島特有の亜熱帯の大自然を満喫しました。

  7月3日は、兵庫県立人と自然の博物館 御一行様という札を掲げたバスに乗り込み、島の東部の前良(マイラ)川・後良(シイラ)川のマングローブ林観察に行きました。道沿いは牧場になっているところが多く、牛と一緒にいる鳥、アマサギの姿をよく見ました。道端の電柱にはカンムリワシの姿も見られました。

1 bus shuppatu.jpg 旅館前からバスにて出発

 

2 douchu kanmuriwashi.jpg 電線に止まり獲物を探すカンムリワシ

 

まず午前中に前良川でマングローブ林とサキシマスオウノキを木道上から見た後、午後には後良川へ移動し、オヒルギ、ヤエヤマヒルギなどが密生するマングローブ林のなかに入り、そこに住む小動物、ミナミトビハゼ、オキナワハクセンシオマネキ、キバウミニナ、シレナシジミなどを観察しました。  

3 mangrove keshiki.jpg  後良川のマングローブ

4 mangrove kansatsu.jpg マングローブに入り、生き物観察

5 mangrove tobihaze.jpg 飛び出した目がかわいいミナミトビハゼ

6 mangrove uminina.jpg  長細い巻き貝、キバウミニナにヒルギの葉を与えたところ、数十分後には食べつくしていた。

ヒルギ類の胎生種子も観察しました。胎生種子は、樹上で発芽して長く伸びた状態の種子で、それが干潟の泥中にささるとすぐに生長できるようになっています。

7 mangrove yaeyamahirugi shushi.jpg ヤエヤマヒルギの胎生種子。これが泥中に刺さって芽生えます。

途中、環境省の野生生物保護センターに寄ってイリオモテヤマネコを見ました。といっても剥製とビデオですけど。実物を見てみたいものですが、そう簡単には見られません。センターではヤマネコ以外にも西表島の希少生物について丁寧に解説してありますので、必見のポイントです。

8 douchu yamaneko.jpgのサムネール画像 イリオモテヤマネコ(剥製)。家猫と同じくらいの大きさです。

夕方、降りて歩ける干潟を探し、あちこち動きましたが、朝とおなじ前良川まで戻り、河口部の干潟に降りました。ミナミコメツキガニの大群が、我々の歩く前をどんどん逃げて行きます。おもしろくて、追いかけながら干潟の先端まで歩きました。他にもエビやゴカイの卵など、おもしろい動物がいっぱいでした。

9 higata kansatu.jpgのサムネール画像 干潟の生き物観察へ出発

 

10 higata minamikometukigani.jpgのサムネール画像 逃げていくミナミコメツキガニ。近づくと砂に潜ります。

 

干潟にはマングローブ植物も進出しています。地面からやや太い呼吸根を出しているハマザクロ(別名マヤプシキ)を見て感激しました。

11 higata mangrove.jpg 干潟の最先端まで進出しているヤエヤマヒルギ

12 mangrove mayapushiki.jpg マヤプシキ。不思議な名前ですね。地面から呼吸根が立っている。

初日の夜に宿の近辺をナイトウォークしたのですが、サキシマハブには遭遇しませんでした。何とか見せたいということで、太田・池田の両名が夜遅くまでヘビ探しに行きました。今年は梅雨時に雨が少なかったとのことで、カエルの鳴き声が聞こえない。ということはそれを狙うヘビも少ないということで、結局サキシマハブを捕らえることはできませんでしたが、代わりにサキシママダラ、オカガニ、サキシマヌマガエルが捕まりました。

さっそく宿では、遅くまで待っていた人たちによって大撮影会が行われました。

13 doubutu sakishimamadara kamituki.jpg太田研究員の指にかみつくサキシママダラ。逃がしてくれ〜

14 doubutu sakishimamadara.jpgサキシママダラ撮影会。腰は引けててもカメラは前に出てきます。

7月4日は浦内川をボートで遡上し、その後、亜熱帯の深い照葉樹林の中 をカンピレーの滝まで歩きました。

15 mori fune gunkaniwa.jpg 浦内川の船着場・軍艦岩から歩き始める。

16 mori kansatu.jpg 照葉樹林のなかは緑でいっぱい。顔からは汗がいっぱい。

17 mori habukazura_2.jpg 木に巻きついて上るハブカズラ

樹林帯の中は風がなくて蒸し暑く大変でしたが、展望台から見たマリュドゥの滝は神秘的で感動しました。残念ながら事故が多発したとのことで滝のそばまで入る道は封鎖されていました。

21 mori maryudu taki.jpg 亜熱帯林の中の神秘的なマリュドゥの滝

林内ではサキシマカナヘビやイシガキトカゲが見つかりましたが、亜熱帯の森林はあまりに多様すぎて、植物に関しては消化不良のまま終わりました。

18 mori koutoushiran.jpg コウトウシラン

19 doubutu kanahebi.jpg 美しい緑色をしたサキシマカナヘビ

20 doubutu tokage.jpgイシガキトカゲ。宝石のように美しい尻尾が印象的。

22 mori kanpire taki.jpg 広々と気持ちのよいカンピレーの滝。ここでお弁当を食べるとカラスがやってきます。

夢中になって観察していたら、あっという間に時間がたちます。ツアー3日目となりそろそろ疲れがたまってきたなかでの、一日中の山歩きだったので、足取りの重い人も出てきました。最後は午後4時の最終船出発の2分前に船着き場に到着という離れ業でした。危ないところでした。体力などを考慮して早めの行動を心がけなければいけなかったと、反省したのでした。

 

 7月5日最終日は、西部の祖納地区にある古民家「新盛家住宅」を訪れました。木造茅葺き建築として沖縄最古といわれ、築140年になるということです。家の周りにはフクギの大木がたくさん植えられ、平たいサンゴ石を積み上げた石垣に囲まれています。これらは防風の役割をもって、台風から家並みを守っています。沖縄らしさを味わうことのできる場所でした。 

23 minka kominka.jpg  茅葺屋根の新盛家住宅を見学する参加者

24 minka ishigaki.jpg  石垣が美しい路地。大きな木はフクギです。

 

その後、北部のユツン川、大見謝川の周辺で、川の生き物を観察したあと、最後の締めくくりとして、最南部の南風見田(ハエミダ)の浜へ海浜植物を見に行き、浜に流れ着く植物の種子をみんなで探して歩きました。

25 hama hyoryubutusagashi.jpg 海岸を歩いて打ち上げられた木の実などを探す。 

26 hama oohamabou.jpg 沖縄の海によく似合う、オオハマボウ

29 hama tunomegani.jpg 砂の中に隠れていたツノメガニ。正面から見ると怖い顔です。

サキシマスオウノキやアダン、ゴバンノアシの実、モダマの豆も見つかりました。ゴバンノアシの実の外側は硬いが、内部はスカスカの繊維状になっていて海水に浮かびます。こうして海水により種子が運ばれるのを海流散布といいます。海に囲まれた西表島では多くの海流散布植物を見ることができました。

28 hama goban_no_ashi.jpg ゴバンノアシとココヤシの実。ゴバンノアシの実の大きさにびっくり。ココヤシの実はどこから流れ着いたのでしょうか。

30 hama adan.jpg アダン。パイナップルのようで美味しそうに見えますが、繊維が強くて食べられないそうです。

夕方といっても浜は灼熱地獄さながら、夢中になって歩いていて気がつけば汗ダラダラでした。海での採集は大変です。

27 hama hamayuu.jpg ハマユウの咲く浜辺。夏本番という感じです。

翌日は帰る日でしたが、早朝のサガリバナ・クルーズがあるとのことで、朝5時過ぎに起きて、急きょ参加しました。仲間川を遡上すると、美しく咲き誇るサガリバナの群落がありました。花が水面にぽたりぽたりと落ちて流れてゆく様は幻想的です。サガリバナの甘い香りに包まれながら、盛んにカメラのシャッターを切ったのです。

31 mangrove sagari2.jpg ピンク色のサガリバナ。無数の糸状に伸びたものは雄しべです。

32 mangrove sagari1.jpg サガリバナの花は、花弁と雄しべだけが水面に落ちて流れていきます。

その後サキシマスオウノキの大木も見て帰りました。くねくねと這いまわっているような巨大な板根は驚きです。

33 mangrove sakishimasuounoki.jpg 日本最大のサキシマスオウノキ。巨大な板根にみんなびっくり。

生物多様性大作戦の目玉の一つとして企画した西表島の生き物観察会でしたが、予想通り亜熱帯の西表島には多様な生物がいっぱいでした。それらを実際に目で見て、手に触れ、生息環境とともに体感することのできたツアーでした。

(高橋 晃・自然環境評価研究部)

切手に見る多様性?

2010年6月30日

 何度かこのblog記事で外国の切手などの話題にふれましたが、切手つながりでこんな切手を見せていただきました。

 

 1974(昭和49)年から1978(昭和53)年にかけて発行された自然保護シリーズ5集のうちの第1集哺乳類(4種類)を紹介します。

イリオモテヤマネコ  ニホンカワウソ

1974(昭和49)年3月25日 イリオモテヤマネコ  同年6月25日 ニホンカワウソ

アマミノクロウサギ  オガサワラオオコウモリ

 1974(昭和49)年8月30日 アマミノクロウサギ  同年11月15日オガサワラオオコウモリ

 

 自然保護シリーズ 第1集 哺乳類 の4種類です。現在では絶滅してしまったと思われるニホンカワウソや絶滅が危惧されている希少な動物たち。ひょっとすると何年か先には、切手でしか姿を見ることができなくなっているかも知れません。生物多様性を考える時、絶滅していく(させられる)動物もいることを忘れないで欲しいです。

 

20100630(切手はフロアスタッフ瀬良さんから提供していただきました)

7月17日から開催する「ひょうごの生物多様性:瀬戸内海VS日本海」の準備を進めています。

二つの海に面している兵庫県の生物多様性を紹介する当企画展をぜひお楽しみに!

詳細は、こちらから

今日は、巨大なクジラの骨格を運び込む作業。

IMG_0270.JPG

廊下を通って・・・

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0275.JPG

扉を抜けれるか・・・

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0276.JPG

よっこいしょっと!

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0280.JPG

パズルのように組み立てます。

 

 

 

 

 

 

 

組み立てられたクジラの全身を見に、ぜひ博物館へお越しください。

開会までの間も、作業過程を「演示」として、公開して準備を進めています。

CIMG2881.JPG CIMG2883.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

囲いの向こうに見ているのは・・・

準備作業の様子をのぞきに来てくださいね。

自然・環境マネジメント研究部 武田

人と自然の博物館では、以下のとおり、7月31日に、シンポジウム『小さな自然再生のすすめ』を開催しますので、ご案内を差し上げます。今回のシンポジウムでは、小規模&ローテクな方法で自然を再生させる活動で、先駆的な活動をされている方々をお招きいたしました。このような取り組みを一同に集めたシンポジウムは、国内でもはじめてのことだと思いますので、ぜひ皆様お誘い合わせの上、ご参加頂ければと思います。

シンポジウム: 「小さな自然再生のすすめ」 →こちらもご覧下さい!

tai.jpg日時: 2010年7月31日(土) 
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 ホロンピアホール
    http://www.hitohaku.jp/top/visitor_info.html 
時間: 13時〜17時30分
費用: 800円 (観覧料および資料代込み)


申し込み(締切 7月28日

 ○電子メールの場合

  mizubefmk@gmail.com  (水辺のフィールドミュージアム研究会)宛に、

  「小さな自然再生のすすめ参加」と明記のうえ、

  氏名、連絡先(住所・電話・FAX・電子メール)を送信ください。


 ○はがき及びFAXの場合

  兵庫県立人と自然の博物館「小さな自然再生のすすめ参加」と明記のうえ、

  氏名、連絡先(住所・電話・FAX・電子メール等)をご記入ください。

  住所:兵庫県三田市弥生が丘6丁目 FAX 079-559-2033

 *申し込み頂きましたら、こちらから返信させていただきます。

  (電子メールの場合、数日たっても返信がない場合は再度お申し込みください)

 
 なお、電話での申し込みは受け付けておりませんのでご了承ください。

【特典! オールカラーの冊子をプレゼント】 
 先着100名様には、小規模な自然再生を特集した

 「ローテク&エコテク風土記〜川もまちも元気になる!」
 (リバーフロント整備センター・2010年3月刊行) 

 を配布いたします。

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【趣旨】自然再生には行政主導の大掛かりなものから、地方行政や市民団体等による小規模な活動までたくさんあります。しかし、予算規模、周辺との調整事項、実行体制のことを考えれば、大規模なものはそうそうできるものではありません。現状では、小規模で容易に、多様な主体が取り組むことできる方法論の開発が、生物多様性の保全には欠かせない、ということになりますが、そういった方法論は普及していません。地域の人々によって、「努力のしかたが分かる」実践活動と、それを支える方法論が必要とされています。今回、この「小さな自然再生のすすめ」シンポジウムでは、市民団体が地域の自然再生に貢献しうる大きな可能性を示すとともに、自然再生や修復の技術共有を目的とした事例紹介を行います。より効果的で成果をもたらす活動は、各地の団体による成功事例および失敗事例の情報交換から始まります。このシンポジウムでは、現場にて、実践的な活動を展開されている方々に講演していただき、各地でこうした自然再生の取り組みを普及させるための基盤をつくることができればと思います。

【講演者、講演内容】

■基調講演
○浜野龍夫(徳島大学)

タイトル:「水辺の小わざ」 

 川づくりの新理念「水辺の小わざ」は、多自然工法や近自然工法のことでは

 ありません。流域全体の生態系をより豊かにするために、川の中のいろいろな

 生きものの一生や川全体の特性を把握し、小規模でありながらもその水辺に

 ふさわしい効率的な改善策を様々な視点で工夫する取り組みです。

 山口県発の川づくりの平成維新と紹介され、今や全国に波及している

 水辺の小わざを紹介します。

○佐竹節夫(コウノトリ湿地ネット)
タイトル:「市民の力でコウノトリの餌場づくりに挑戦中―湿地再生あれこれ―」
 

 肉食で大飯喰らいのコウノトリが里で暮らすには、並みの自然では

 おぼつかない。 畦に囲まれた水田が最適だが、基盤整備が隅々まで施された

 生産農地では自然再生に限界がある。

 そこで、休耕田に水を張り、放棄田に堰を設けて水を溜め、草地に穴を掘って

 水を引き込んでいる。小さな湿地でも数が多けりゃネットワークもできるだろうと。


■事例報告
○服部泰樹(里山レンジャー)
タイトル:「都市公園内の放棄水田を復活させる」 
 三田市の郊外にある有馬富士公園内に残された放棄水田を再生し、それらを
 活用した自然体験プログラムを実施している。再生にあたっては、草刈り、広葉樹の
 植林を行い、周縁にのこされた水路や畦などの希少種に十分に配慮した。
 放棄水田の水利は、ソーラーパネルを用いて排水路からポンプアップするほか、
 沢水を導水・貯留している。また、カスミサンショウウオの産卵場の創出を参加型の
 学習プログラムで実施した。

○大山謙(上流武庫川ルネッサンス懇談会)
タイトル:「オオサンショウウオとタナゴの通り道づくり」
 
三田市を流れる羽束川には、特別天然記念物のオオサンショウウオの遡上を
 阻害する堰が複数みられる。そこで、武庫川上流の自然再生を考える懇談会が
 中心となり、“重機を用いない低予算”での階段づくりを2箇所で試みた。
 第1基は、近隣の小学生とともに鉄線カゴで製作したところ増水によって
 変形したため、第2基では、コンクリートの会所枡を用いることにより、
 階段の強度を高めた。両階段ともに、施工後遡上が確認された。

○三木進(こどもとむしの会・佐用町昆虫館)

タイトル:「災害復旧は、小さな自然の再生から」

 「佐用町昆虫館」は、県の昆虫館を引き継ぎ、昨年4月にNPOによって再開。

 自然の中での観察が人気を呼んだが、8月、台風による土石流で、多くの

 貴重植物や昆虫を育む園庭が、深さ1mもの土砂に埋まった。

 スコップ1本、手作業による復旧が始まり、延べ450人が、8カ月間に

 わたって奮闘。

 館を埋めた流木や石を逆に利用し、並べて花壇や橋にした。

 一部は土を入れ替え、昆虫の食草を植え、井戸を活用し水辺も復活させた。

○久加朋子(水辺のフィールドミュージアム研究会)
タイトル:「都市近郊に残存する小規模な水辺生態系の再生」 

 都市近郊あるいは市街地内には、生物の生息環境としての機能が劣化した

 自然環境が多数認められる。 人々にとって身近な地域に生きる生物の

 生息環境を取り戻すにはどうすれば良いのか?

 講演では、当団体が水辺生態系の再生にむけて実施してきた2事例

 “ソーラーパネルを活用した水田魚道”と”コンクリート3面張り河川のホタル再生”
 の失敗から成功までを紹介する。

■先進事例から学ぶ
○岩瀬晴夫(北海道技術コンサルタント)
タイトル:「小技術からはじまる“見試し”」
 

 身近な自然への意識の高まりに呼応するがごとく、

 旧建設省は「多自然型川づくり」通達(1990)を出しました。

 蛇行・瀬淵・水際が大事だと言われ続け、過剰なお題目の先行に苛立ちながら、

 はや20年。小さな技術による“見試し”が技術向上に通じると信じ、

 野生生物の生息場づくりを試行錯誤してきた背景(計画論)と実践例を提示いたします。

主催:水辺のフィールドミュージアム研究会兵庫県立人と自然の博物館
助成:花王株式会社
このシンポジウムは、「花王・コミュニティミュージアム・プログラム2009」の

助成を受けて開催いたします。

今日のひとはくは、昨日の雨も上がって朝から大勢のお客様で賑わっています(^^)
さて、5月22日から始まった「タヨウ星人スタンプカード」、今日、ポイントを24個すべて達成した「ゴール達成第1号」のお客様が来られました。

達成者は博物館の近くの三田市立狭間小学校3年生の福田けいさん。
ありがとうございました。これからもひとはくに来てくださいね。

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▲認定証がどんなものか見たくて今日までなにもグッズをもらわず来てくれました。認定証は記念すべき「第1号」大切に飾ってくださいね(^^)

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▲24ポイントは、特製フィールドノートとオリジナル缶バッジ、タヨウ星人シールに交換されました。ライオンタンポポがとっても可愛らしくて好きだそうです。チンゲンサイ先生もきっと喜ぶでしょうね(^^)

ひとはくの生物多様性大作戦!!
タヨウ星人スタンプカードにスタンプを集めて、あなたもひとはくオリジナルグッズをゲットしてください!

さあ、今年の夏はぜひ、ひとはくにお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

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tetora.jpg7月17日(土)からはじまる「ひょうごの生物多様性 〜瀬戸内海VS日本海〜」の展示特別企画では、テトラポッドの展示が予定されています。
テトラポッド? どうしてこの企画展と関係あるのでしょうか。
実は、日本海と瀬戸内海で、設置されているテトラポッドの大きさがかなり異なります。日本海のほうが波当たりが強いので、大きさがずいぶんと大きくなります。もちろん、どちらにも大きいモノから小さいモノまでありますが、日本海の外海に面したところでは、なんと4m近いものがあります。それに比べると、瀬戸内海のものは、約2mのサイズで、写真にあるようなものです。

実際に、大小をくらべていただくために、「実物大」で展示しようと考えました。
ですが、コンクリート製の本物や鋼製型枠などをつかって展示すると、何十トンとなるので、とても移動できませんし、博物館の床底が抜けてしまいます。そんなわけで、テトラポッドや消波ブロックを実物大で展示することはこれまで、ほとんどの博物館で出来ませんでした。

そこで登場するのが、ペーパークラフトです。段ボールを加工して、接着材不要で解体可能なものを製作しました。
製作には、テトラポッドのオリジナル・クラフト用展開図を作成されている「仮想ブロック」の作者であるMcguffinさんによる協力をはじめ、段ボールアートと加工で国内トップクラスの技術を誇る「矢野紙器株式会社」さん、そして本家本元の「株式会社不動テトラ」さんらの協力を得て、たぶん「世界初」の実物大の段ボール製のテトラポッドが完成しました。ちょっと変わった、4者の異種コラボレーションとなりました。特に、Mcguffinさんの技術力の高さ、3次元を捉える構成力には、ただただ脱帽です。
作戦会議では、圧倒されるばかりでした。下の写真をご覧下さい。試作品も素晴らしいです。
(左のスケルトンタイプは美しすぎます)

R0011399.jpgこの段ボールでつくるテトラポッドを体験していただくために、以下のようなオープンセミナーを企画しました。

題しまして・・・

段ボール製のテトラポッドをつくろう! 【海の日特別企画】

紙を切り抜いて手のひらサイズのテトラポッドをみなさんと一緒につくります。
そのあと、巨大なテトラポッドを参加者と一緒に組み立てたいと思います。
ぜひ関心のあるかたはご参加ください。申し込みは不要で無料です。
詳細は以下のとおりです。

   開催日: 2010年7月19日 (祝・海の日)
   場所: 4Fひとはくサロン
   時間: 13:30 - 16:00 (手のひらサイズは適宜開催。所用時間は約30〜60分)
          14:00 -          巨大テトラポッドの組み立てショーを行います
   定員: 手乗りテトラポッド: 定員なし(紙がなくなり次第で終了)
        巨大テトラポッドの組み立ては、ご覧の方々に適宜お手伝いを募ります   
   その他: 参加者には、不動テトラさんから記念品プレゼントがあります!

現在、展示の完成にむけて鋭意制作中です。みなさんのお越しをお待ちしております。

(みつはしひろむね)

 前回の脱線記事で紹介したサッカーワールドカップ 開催されているのは遠く離れたアフリカ大陸の南端にある南アフリカ共和国。ヨハネスブルグは首都ではなくて、最大の都市だそうです。日本との時差は7時間ほどあります。

 ニュースで見ていると、開会式に巨大なフンコロガシが登場したとか・・・・。

  サッカーボールをフンに見立てて大人(らしき人)がフンコロガシを支えて見事に転がしています。

 ほんもののフンコロガシはというと・・・・・

 

フンコロガシ こんな感じですね。かなり似てますね(!!)

 フンコロガシとは、一体どんな昆虫なのか? サッカー観戦に疲れたら、昆虫図鑑を調べてみてはいかがでしょう?もちろん、ひとはくに調べに来ていただいてもいいです。

 

情報管理課:八尾

 

【脱線の脱線?】「◯◯ブルグ」という地名は、このヨハネスブルグ以外にもヨーロッパにも多く見られます。フライブルグとかザルツブルグとか・・・・。この「ブルグ」の意味も時間があれば調べてみてくださいね。

 

ワールドカップ 切手の話をしましたが、続きです(脱線します!!)

 上の写真は「2010FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA」を記念して発行された日本の切手です。こんな切手を貼った郵便物(図書関係の書籍が送られてきました)が届きました。

 ちょうど南アフリカでサッカーのワールドカップが開会しました・・・・と、サッカーの話ではなく、多様性の話です。

 

日本サッカー協会 これは?同じ郵便に貼られていた切手です。JFAのシンボルマークがデザインされていますが、よく見ると中に生き物がいます。

 黒い烏のようです。でも、もっとよく見ると足が三本あります。こんな生物は実際にいるのでしょうか?いくら多様性とはいえ・・・・。

 

 八咫烏(やたがらす)とか三足烏(さんぞくう)とか言われていますが、伝説の鳥のようです(詳しいことは各自で調べてみてくださいね)。前回のblogで紹介した鳥の切手は各国の実在の鳥でしたが、今回は空想?の生き物の話でした。

  

 身近なところにある切手だけれど、いろんな見方ができて面白いですね。そう思いませんか?

 

情報管理課:八尾 2010

みなさんドリアンという果物を知ってますか?

ドリアンはマレー半島が原産のパンヤ科の常緑高木で、高さは25mにもなります。ドリアンの果実は、人頭大の長楕円形で、見てのとおり、とげとげの堅い”殻”で覆われています。うっかり触ると、手の皮の薄い人は手が血まみれになるかもしれません。

 

P1030199.JPGしかし、もっと印象的なことは、その匂いです。「くだものの王様」「悪魔のフルーツ」とも言われますが、さて、どんな果物でしょうか?

 

去る6月5日、「くだものの王様」は、遠くタイより空輸されひとはくに到着しました。包装を解くなり、いや包装を解く前から、なんとも言えないものすごい臭いがひとはくに充満しました。腐りかけのメロンを10倍くらい強くしたような強烈な臭いです。

来館されたお客様に、ドリアンの匂いを体験して頂こうという企画だったのですが、このままでは悪魔にひとはくが占領されてしまう!ということで、透明な密閉ケースに封じ込めて、5日、6日と2日間展示しました。

 

しかし!6日の夕方には、密閉しているにも関わらず、アノ臭いがひとはくサロンに充満してしまいました。スタッフからは「玄関入る時から匂うよ。」と建物の外まで匂いが漏れ出す始末。一方「熟れて食べごろのサインだね。」と教えてくださる熱帯に詳しい研究員の先生。見れば青々していたドリアンのとげとげが茶色く色づいていました。

ということで、6日・8日の夕方に1個ずつ、計2個のドリアンの試食をすることに...

 

館内では、これ以上臭いが充満すると、大変な騒ぎになるので館外で割ることになりました。

 

 

P1030231.JPG研究員の先生が慣れた手つきでドリアンを割ると、思いのほかフルーティーな香りがします。と思ったのは束の間すぐに強烈臭が。

 

 

DSC_1339.JPG 

スタッフが興味津津で口に運んでみると以外にも

「おいしい!」「中華っぽいシュウマイの味」「油っぽくしたメロンみたい」等など

好反応でした。

 

 

 

 

DSC_1354.JPGのサムネール画像 私も恐る恐る食べてみると、だまされた。やはり臭いものは臭い!果物がもともと苦手なので口にあいませんでした。

他のスタッフはむしゃむしゃと次々に手を伸ばしていましたよ。 恐るべし王様!

ドリアンの実はなくなってしまいましたが、トゲトゲの皮と種はまだまだ強烈なにおいがするので展示していますよ。

 

さて、そもそもなぜこんな”危険な”ドリアンがひとはくにやって来たのかというと、

はってなQ便: Q.ドリアンの実はどこがくさいの? という質問に関連する展示のためです。

答えを知りたい!ドリアンの香りを楽しみたい!と、いう方は4階サロン ミニ企画展

「はってなQ便展2010〜恐竜はほんとうにいたの?」へお越しください。

スタッフ一同お待ちしております。

http://hitohaku.jp/exhibits/temporary_old/2010/mini10.html

 フロアスタッフ せら ゆうこ

これって多様性?

2010年5月30日

 

     コレはなんだか判りますか?

 

 

 ひとはくには、研究や調査のための文献や書籍、雑誌などの図書を備える図書室があります。そこには国内や国外の大学や博物館、研究所などからたくさん図書類が送られてきます。上の写真はフィリピンから届いた封筒にビッシリ貼られた切手です。

 

      

 オートバイに乗った男性は、かわいらしくデザインされていますが、あとの2枚は鳥です。ほかにもこんな切手もありました。

 

 いろんな鳥がデザインされているようです。ちなみに切手の大きさを測ったら、1枚がだいたい、たて25ミリ×横22ミリ(オートバイの切手はたて横が22ミリ×25ミリ)くらいでした。 では日本でよく見る切手の大きさはというと、これもだいたい25ミリ×22ミリでした。

  

 

 今回は、主に鳥がデザインされている切手を紹介しましたが、きれいな花をデザインした切手もあります(またの機会にブログに書くことにしますが・・・・)。

 

 そこで、例えば夏休みの自由研究で、鳥の切手を集めたり植物の切手を集めたりして、「切手のデザインにみる生物多様性」なんてことをテーマに、いろんな動物や植物について調べてみるのも面白いかも知れませんね。

 

情報管理課:八尾

今、ひとはくでは「生物多様性大作戦!」を展開中です。
すでにご案内のとおり「生物多様性ポイントカード」を発行しています。
■詳しくは → http://hitohaku.jp/blog/2010/05/post_717/

今日も、御来館1ポイント、オープンセミナーで1ポイント・・・


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▲「偏光顕微鏡でみる岩石と鉱物」

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▲加藤茂弘主任研究員から説明を聞きながら顕微鏡をのぞき込むと・・・・


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▲「博物館の建物を見るツアー」田原直樹研究系次長のクイズに答えながら建物の中を歩きました

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▲ひとはくの建物には、たくさんの「不思議」があるんですよね(^^)

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▲普段は入れない収蔵庫棟も見学コースに入っています

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▲終わったらポイントをゲットして、早速プレゼントと交換!!

「タヨウ星人ポイントカード」ぜひ、ポイントを集めてひとはくオリジナルグッズと交換してください。
■詳しくはこちら「生物多様性大作戦!」 → http://hitohaku.jp/biodiv/biodiv_index.html

明日も御来館1ポイント!!さらに、
11:00〜デジタル紙芝居
11:30〜展示室ツアー
13:30〜恐竜ラボ&展示解説
14:30〜デジタル紙芝居
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「パタパタコウノトリ」
以上、すべてのオープンセミナーで、それぞれ1ポイントです。

ひとはくでは毎日、様々なオープンセミナーを開催しています。
■詳しくはこちら「今週のひとはく」 → http://hitohaku.jp/weekly/weeklyevent.html

ぜひ、この週末もひとはくにお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)


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手乗りゾウムシ

2010年5月26日

 深田公園のまわりにはハギの仲間がよく生えています.生えているのか植わっているのか,刈られても刈られても元気に復活してきます.コレに居るのがシロコブゾウムシです.葉っぱや茎にしがみついています.
 1センチ以上ある存在感のある虫で,館での観察イベントでは手乗り虫として活躍(?)しています.飛ばないし,動きも鈍いので手にとって観察しやすいからです.虫にさわれない人はこの虫でためしてみましょう.
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手乗り虫に最適 シロコブゾウムシ

 ハギにはこのほかに,一回り小さいスグリゾウムシやヒレルクチブトゾウムシ,チビメナガゾウムシ,コフキゾウムシがいます.ゾウムシだけでも5種類.何だかとっても多様性.
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一回り小さい スグリゾウムシ(5mm内外)


昆虫共生 沢田

今日は、国際生物多様性の日。

そして、今日からタヨウ星ポイントカードが始まりました。
初日の今日は来館するだけで、3ポイントをプレゼント!
(明日も来館トリプルポイントデーですよ。)


s-P1030237.jpg早速、3ポイントを貯めた可愛いお客様がプレゼントへ引き換えに。


s-P1030243.jpg今日一日で大勢のお客様がポイントを貯めてプレゼント引き換えに来てくれました。

 

そして、今日と明日はトリプルポイントだけの特典ではなく、ナガスクジラの頭骨を限定展示。
え〜これが、子どものナガスクジラなの?

 

s-P1030232.jpg早速、サンTV速形さんが取材に。インタビューにこたえているのは、石田研究員です。
このナガスクジラ、7月17日(土)から始まる特別企画「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海」で全身を展示しちゃいますので、お楽しみに!

館内では、今日も多様なセミナーを開催。
高野主任研究員による、オープンセミナー「見てびっくり!身近な植物を顕微鏡で観察してみよう」


P1030253.JPG「お〜すごい!見えた見えた」って何が見えたかな?

このセミナーは明日も開催します。

佐藤主任研究員と池田研究員によるセミナー「展示解説&化石発掘体験」


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佐藤主任研究員による、笑いもありの楽しい解説。

 

 

P1030276.JPG まずは、道具選び。化石が見つかるかな?

池田研究員、化石を発掘するコツは?

 

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マイ軍手使用の男の子。なかなか気合い入ってるね〜。あれっ?どっかで見たことある人がいる。


展示解説は明日、http://hitohaku.jp/education/open_seminar.html#A1
化石発掘体験は、8月29日に開催しま〜す。http://hitohaku.jp/education/open_seminar.html#A8


フロアスタッフによる「草笛づくり」のイベント。
みんな必死にならしています。うまく音が出たかな?


s-P1020966.jpgなんて嬉しい!こちらのイベントも明日、実施します。


展示&セミナー充実、「生物多様性大作戦!」真っ最中のひとはくへ是非お越しください!

                                                                                 小林美樹(生涯学習課)

明日から、来館して楽しい、ポイント集めて嬉しい、タヨウ星ポイントカードが始まります。「ひとはく生物多様性大作戦」の期間中にひとはくで行われるセミナーやイベントなどに参加すると、ポイントがもらえます。来館するだけでも1ポイントがもらえちゃうんです。Σ(ω・ノ)ノ!

 

 

 

P1030214.JPG             缶バッチとウォッシュタオル 

 

  P1030221.JPG              缶バッチはスタッフがデザインしました☆

 

タヨウ星ポイントを集めると、どんなものがもらえるの?→

http://hitohaku.jp/biodiv/biodiv_point.html

 

そして、4階サロンには来館記念写真を撮るには絶好スポット!

 

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後ろから見ると・・・。きゃー見ないで!

 

 

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明日は「国際生物多様性の日」。 生物の多様性はどういうことで、なぜ必要なのかを分かりやすく解説したテレビ番組、『地球生きもの いのちのつながり 〜生物の多様性』が放送されます。普段から「生物多様性って何?」と思っている、あなた!是非、ご覧ください。

   日時:5月22日(土) 17:00〜17:54 

  放送局:BSデジタル放送6ch BSTBS  

             生物多様性JAPAN(ひとはく岩槻館長代表)制作

 

そして、ひとはくでは、明日、高野主任研究員による、オープンセミナー「見てびっくり!身近な植物を顕微鏡で観察してみよう」やフロアスタッフによるイベント「草笛づくり」がありますよ。

イベントについては、こちら→

http://hitohaku.jp/weekly/weeklyevent.html

 

そして、明日と明後日限定今回、ひとはく生物多様性 大作戦!のプレ展示としてナガスクジラの頭骨の標本を特別公開します。同時に、ナガスクジラの解体から骨格標本の作成過程までを紹介するDVD映像も展示場で上映〜。

しかも、明日と明後日は来館するだけでトリプルポイント!(*)

この期間に何度もひとはくへ来て、ポイントを集めて、素敵なグッズをもらっちゃおう!"а(*)

 

小林美樹(生涯学習課)

多様な多様性

2010年5月21日
2010年は国際生物多様性年で,5月22日は生物多様性の日だということで,博物館も何かと多様性業務です.

乱発気味の「多様性」,[象徴種]を並べてお茶を濁すテもありますが,せっかくですの多少は本来の概念そのものについても説明する努力をし,できれば多様性の本質に対する理解を普及する機会にせねば…とも思うわけです.そこで,PP用に作った図(一部はGIFアニメ化)がコレ↓です.
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1.風の森,2.星の森,3.空の森,4.花の森

Kチュウ(”甲虫”ならぬ”ケイチュウ”)がたくさんいる森が4つあり,同じようにKブトムシ(”カブトムシ♂”みたいですが,あくまで”Kブトムシ”)がいます.ほかにもいろんなKワガタやKナブンもいます.

これらを比べてみようというわけです.まず個体数は…
1.風の森:15匹△
2.星の森:12匹
3.空の森:13匹
4.花の森:17匹★

です.
種多様性の観点から,何種類いるかを調べ,多様度指数(シンプソンD,全数扱い)を出すと;

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1.風の森:5種,0.756
2.星の森:5種,0.792 △
3.空の森:8種,0.852 ★
4.花の森:3種,0.305
です.[風の森]より個体数の少ない[星の森]が△なのは均衡性が高いからです.

Kナブン一種類だけに注目すると;

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1.風の森:三色いる◎
2.星の森:三色いる◎
3.空の森:一色しかいない
4.花の森:ぜんぜんいない
種内変異という観点もあるわけです.

OKワガタがいるかどうか,それだけに注目するというのも,分かりやすいといえば分かりやすいですが… 多様性というのは,そういうことではありません.

みたいな話に使おうかと.

昆虫共生・沢田

タイトルを見て何のことかな?と思われたでしょうか。

神戸から三田までの私の通勤途上、コブシやサクラに代わって、5月初旬頃から紫色の美しい花が目立つようになりました。それは桐と藤です。

昨日の丹波市からの帰り道、鐘が坂トンネル近くで、ちょうど道路脇の斜面に桐の木があり、目の前に花があったので、思わず車を止めて写真を撮ってしまいました。

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▲花に吸い寄せられるようにミツバチ?が近づいていました

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▲こちらは今朝、通勤途上に撮った藤の花。同じような色の花でも性格は正反対!?いやいや、付き方は正反対ですよね(^^)

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▲これは5月18日に行われたクラーク記念国際高等学校との連携セミナー「花のデザイン」の様子です。深田公園内の藤の花を採集しているのは講師の高野温子主任研究員です。一般受講者の方も入って、さまざまな花の観察をしていました。

植物にもいろいろありますよね。
さて、今年のひとはくは「生物多様性大作戦!!」
明日22日(土)「国際生物多様性の日」から「タヨウ星人ポイントカード」も始まります!!
なんと22日、23日はポイント3倍!!いきなり●▲●がもらえちゃいますよ(^^)
■詳しくはこちら「生物多様性大作戦!」 → http://hitohaku.jp/biodiv/biodiv_index.html

ひとはくでは毎日、様々なオープンセミナーを開催しています。
■詳しくはこちら「今週のひとはく」 → http://hitohaku.jp/weekly/weeklyevent.html

ぜひ、この週末もひとはくにお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

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 昨年のボルネオジャングル体験スクール実施の頃は、世界的に新型インフルエンザが流行していました。そのため計画していたラハダ・トゥサイエンススクールの生徒との交流事業が実施できませんでした。

 

 現地の新聞にも記事が掲載されていますが、直前まで調整しましたが交流相手の学校が残念ながら休校になりました。今年は是非とも2年分の交流を深めたいと思います。マレーシアの同年代の友達と共同生活をすることで、コミュニケーションも深まり、言葉の壁を越えた新しい友達との出会いがあります。ジャングルでは日本のスクール生はグループごとに行動しますが、そこにマレーシアの生徒も2,3人ずつ加わります。英語が苦手でも大丈夫です!英語の得意な子は、ますますネイティブなコミュニケーションができます。

 

 

 この写真にある吊り橋を渡ってジャングルトレッキングします。去年は、ちょうどこの橋の上から、体長2m近くある「マレーオオトカゲ」に出会うことができました。この川の主ともいえる立派なオオトカゲでした。またこの川の支流で水生昆虫の捕獲と観察会を初めて実施しました。おなじみのエビやカニもいました。

 

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 そして、また写真の続きを紹介します。

 

 

 日本のアニメに登場するように、かさになるくらい大きな植物もあちこちに生えています。本当に大きいです。

 

 

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 とにかく珍しい動物や昆虫、植物にたくさん出会えます。実際に自分の眼で見て、手で触れて、匂いをかいで、耳で聴いて、肌で感じる。この貴重な体験、感動は一生涯忘れることはないと思います。

 少しでも興味があれば、是非参加してください。決して後悔することはないです。

 

 お問い合わせは、 079-559-2002 ひとはく生涯学習課 です。まず電話で聞いてみてください。申し込み〆切が迫ってきました。6月5日までです。お急ぎください。

 それではお待ちかね!! 去年ボルネオジャングル体験スクールで写真を撮ることができた昆虫や動物などをドドーンと紹介しますネ! 出会った順番と写真の順番はバラバラです。ごめんなさい。

 

 

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  どうですか!すごいでしょう!!

 写真で見るとわかりにくいかも知れませんが、昆虫などは特に、大きいです。すぐ上の指の上を歩いているアリの写真を見てください。日本で見るものよりずいぶん大きいです。 それと一番最初の写真は、「ビワハゴロモ」という昆虫の仲間ですが、この色どり。どうですか!美しいと思いませんか?日本のタマムシもキラキラ光ってきれいですが、このビワハゴロモの仲間も実物はきれいですヨ。

 虫が苦手な人も、ジャングルでこんな虫たちに出会うと、きっと変わると思うよ。それに、スクールには博物館の研究員やボルネオの専門家もいっしょだから、その場で詳しく教えてもらえるんだ。

 そうそう! ボルネオジャングル体験スクールに参加する時は、デジタルカメラを是非持ってきてくださいね。バッテリー切れに備えて充電器(予備の電池)も忘れずに!

 

 まだまだ・・・・続くので次回へ

早くおいでよ!!ったらぁ

 

  ブログ:ボルネオシリーズはまだまだ続きます。

 

 関西国際空港から飛行機で5時間かけてボルネオ島(マレーシア国サバ州)コタ・キナバル空港に着きます。

 コタ・キナバルでも最上位にランクされる高級ホテルに宿泊します。ホテルの裏には海が広がっていて、海辺のリゾートホテル気分です。 

 次の日からいよいよジャングルに向けて旅立ちます。ここから先は、サバイバル? まさに未知の世界へ突入です。国際線に乗る時は滑走路は普通は歩きませんが、ここでは滑走路を歩いて直接飛行機に乗り込みます。プロペラの風と音が凄(すご)いです。

   直接飛行機に触れることもできます!!この飛行機はプロペラ機で、小さな機体です。観光バスか電車に乗っている気分です。でも窓から見える景色は、見たこともないジャングルの様子が上空からよく見えます。

 

    ラハダトゥの空港から車に分乗してダナムバレーの自然保護区に陸路で移動します。この移動手段が中型のバスと、四駆の自動車数台に分散します。    とてもとても悪路なので、車の天井に頭をぶつけそうになることも、たまにありますが、窓の外をみていると、だんだんテンションが高まってきます。

 

いつになったら、生きものが出てくるの?

 

 ボルネオジャングル体験スクールの記事を読んでくれたかな? ちょっぴりボルネオやジャングル、オランウータンに興味がわいてきたかな? ちょっとでも気になったら電話で問い合わせてください。待ってます。

 

 

 ところで、「ボルネオ」ってどこにあるの? 

 上の地図を見てください。日本からおおよそ4,000kmも離れてて、南の方、赤道直下にあり、世界で3番目に大きい島だそうです。日本の面積のおおよそ2倍もあります。(1番目・2番目に大きな島はどこでしょう?)

 

    関西国際空港から飛行機で5時間くらいかけてこのボルネオ島(コタキナバル)に着きます。この日は、コタキナバル市内のホテルに泊まり、翌日ここからさらに国内線の飛行機に乗り換えてラハダトゥへ向かいます(約1時間)。

 

         途中、ボルネオ島を横切るように飛行機で飛びますが、飛行機の窓からは島の様子が手に取るようによく見えます。茶色でクネクネ曲がった川や海の近くでは水上家屋も見えます。アブラヤシのプランテーションなども見ることができます。そして、そこから自動車で3時間ほど走って、やっとダナムバレー自然保護区に着きます。

 

 

 さて、自然保護区になっているジャングルにはどんな生きものや植物が待っているのでしょう? 次回のブログ記事をお楽しみに!!

 

 この前のブログで紹介されていたボルネオジャングル体験スクール。とにかく行かなきゃ感動できないというのが、正直な感想です。

 いままで図鑑や動物園でしか見たことのなかったオランウータンが目の前に現れるんですもの!! 誰だって興奮しますよ、きっと。ジャングルって聞いただけで、暑そうとか蒸し蒸ししそうとかイメージしますが、それと引き換えに得られる感動はとても大きいです!!

 

 ここの木はとても背が高く、数十メートルにも達する大木がたくさんあります。道を歩いていても、上ばかり見ています。サルの仲間や小動物もたくさんいて、何を見ても感動感動!!開いた口がふさがらなくなります。そして写真を撮ろうにも、上ばかり見ていて首が痛くなってしまいます。そんな時は、道に寝っ転がって撮すのがいいようです。  本当に首が痛いんだから!!

 

 この続きはまた紹介します。珍しい昆虫や植物、ジャングルの人びとの様子も少しずつ紹介したいと思います。

 ◯ボルネオジャングル体験スクール2010のお問い合わせはこちらまで

    TEL 079−559−2002(生涯学習課)

 ◯募集期間は6月5日(土)まで  お急ぎください!!

 

   

 

・・・・前回からの続き

 

    
 二日目。今日も快晴です。とてもラッキーです。


    
 予定通り弥山を登ります。弥山を登るコースは3つありますが、今回は大元公園を通る一番西側のコース(大元コース)を登りました。


    
 少し登るとコジイの多い林が広がります。標高300mくらいになると、コジイのほか、ウラジロガシやツクバネガシの多い林になります。瀬戸内地方、特に島嶼部ではシイ・カシのまとまった林は少ないのですが、宮島には比較的よく残されています。


 
 ウリハダカエデ。谷沿いでは落葉樹もよく混ざります。本種はよくみる落葉樹の一つ。ちなみに、近隣の里山で普通にみられるコナラ、アベマキは宮島ではみられません。


    
 サンヨウアオイ。名前の通り山陽地方に分布するカンアオイの仲間。ミヤコアオイとよく似ていますが、花(がく筒)の形態が少し異なります。


    
 大元コースでは大きな岩がごろごろしています。湿り気のある場所では、岩の上に着生植物がよくみられます。(右)濃い緑はシシラン。


    
 大きな岩。(左)黄緑は名前にふさわしいイワガラミ。イワガラミはつる植物です。急な岩壁ですがどこまで広がるのでしょうか。(右)濃い緑はコウヤコケシノブとホソバコケシノブ。


 
 岩の隙間には樹木もよく生えます。左から伸びているのはヤマグルマ。やや日陰の岩場でよくみられます。


    
 尾根に出ました。このあたりはツガの多い林でしたが、台風でたくさん高木が倒れ、今は明るく開けています。(右)下層にはツガの稚樹がみられます。


 
 弥山山頂に向け、尾根を歩きます。眺望良好です。高く伸びているのは主にアカマツ。


 
 宮島は面積のわりに標高が高く、地形は急峻です。ここまでに来るのに何回か休憩しましたが、最後の登りの前にもう一休み。


 
 モミに着生するセッコク。このあたりの標高は雲がかかりやすく、湿り気が発生しやすいのでしょう。


 
 全員無事に登頂成功。瀬戸内海に浮かぶ島々がよく見えます。


    
 昼食後、弥山山頂から尾根を東に進み、獅子岩駅からロープウェーに乗りました。弥山を上から眺めつつ降ります。


天候にも恵まれ、多くの植物といろいろなタイプの植生をじっくり観察することができました。参加者の皆さんも熱心で、アットホームな雰囲気の中、楽しく充実したセミナーとなりました。ありがとうございました。
今年のひとはくでは例年にもまして多彩なセミナーが企画されています。興味のある方もない方も、この機会にぜひ参加をご検討ください。お待ちしております。

 

 

(自然・環境再生研究部 黒田有寿茂)

 今年は生物多様性の年。これにちなみ、今年のひとはくでは、各地の自然・生きもの・環境・文化などを広く体験することを目的に、県内だけでなく県外や国外でのセミナーも企画されています。その一つ、広島県でのセミナー「植物ウォッチング〜安芸の宮島〜」を実施しました(5/1〜5/2)。その模様をご紹介します。


   
 宮島は、厳島神社、秋の紅葉、もみじまんじゅうなどで有名です。このような文化・景観・観光の面だけでなく、宮島は植物相が豊かで、植生の様子も周辺と異なるなど、植物学上の興味深い特徴もたくさんもっています。

 


  一日目。フェリーで宮島へ。約10分で到着です。大鳥居の背後に広がっているのは弥山(みせん)。弥山は島内の最高峰で、標高は約530mです。一日目は厳島神社周辺を歩き、二日目に弥山を登ることにしました。


   
 桟橋に到着後、神社周辺の舗装道路を歩きます。ときどき立ち止まって説明。


   
 林内の散策道へ。標高の低いところでは(右)ミミズバイが目立ちます。本種は本州(千葉県以西)の太平洋沿岸に沿って、四国、九州、琉球、台湾、インドシナまで分布していますが、瀬戸内地方ではほとんどみられません。宮島では、このミミズバイのように、太平洋沿岸や南の地域に分布が偏り、瀬戸内地方ではまれな植物をたくさん見ることができます。



 ヒメハシゴシダ。切れ込み(裂片)が丸いのが特徴です。本種は伊豆半島南部、紀伊半島南部、四国南部、九州南部、琉球、それから宮島に分布しています。

 


 宮島、特に厳島神社周辺には、シカがたくさん生息しています。シカの影響で林床の植物がほとんどなくなってしまった場所もみられます。


   
 (左)ナンゴクウラシマソウ、(右)アオテンナンショウ。いずれも有毒で、シカも食べません。平坦なやや明るい場所でよくみられます。


 

 ヒメイタチシダを観察中。本種は宮島で収集された標本をもとに発表されています。


    
ビロードシダを触ってみました。名前と違ってゴワゴワしています。ビロードシダはどこでもみるというシダ植物ではありませんが、宮島では町の中で見ることができます。

 

   後半は後日ということで・・・・

 

(自然・環境再生研究部  黒田有寿茂)

今年のひとはくは、『ひとはく生物多様性大作戦!』をテーマにしています。
(くわしくはこちら→ http://hitohaku.jp/biodiv/biodiv_index.html
そのひとつとして、この夏から冬にかけて展示特別企画『ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海』が開催されます。この展示は、兵庫県に面するふたつの海をテーマにし、そのちがいから生物多様性をとりあげるものです。

2か月近くまでせまったこの展示、現在準備中です。ゴールデンウィークさいごの5月5日(水)には、チリメンモンスターさがしのスタッフ勉強会が行われました。

チリメンジャコの中に入っているシラスではないものをチリメンモンスター(短くチリモン)と呼んでいます。チリモンさがしは、大阪府岸和田市にある『きしわだ自然資料館』と『きしわだ自然友の会』の方があみだした“いきものしらべ”の方法です。チリモンをさがすことで、海にどんないきものがいるのかを知ることができるのです。

ひとはくでは初めてのこころみですので、本家きしわだの方々を先生にむかえ、ノウハウを学びました。方法はかんたん。チリメンジャコの中からピンセットで、シラス以外のものを取り出して行きます。問題は、モンスターの種類を調べるところです。

風間先生 研究員とフロアスタッフ

(左)きしわだ自然資料館の風間先生、(右)研究員の先生方やフロアスタッフもなれない海の生き物に苦戦

この日のチリメンジャコは2010年3・4月の神戸、大阪、和歌山でとれたものです。
あらわれでたモンスターの一部を顕微鏡で拡大した写真がこれ!

イソギンポ カワハギ クチキレウキガイ

(左)イソギンポ、(中)カワハギ、(右)クチキレウキガイ
魚のなかまでもシラスでないものが入っています。
とげの有無、あたまに黒い点々があるなどが区別のポイント。きしわだの先生方は本当によくご存知です。

深くて広い海の中。ふだん見られないその世界にこんな小さないきものがたくさんくらしているのです。1時間の勉強会のあと、オープンセミナー「チリメンモンスターをさがそう!」を行ってもらい、お客様への対応を学びました。集めたモンスターは、コレクションカードにはって持ち帰ることができます。

さて、本番のひとはく版チリモンさがしのイベントは、展示特別企画『ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海』期間中に行われます。その時までにはひとはくスタッフももっと成長していることでしょう。イベントの日程などについては順次公開していきますので、ご期待ください。

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展示特別企画『ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海』

期間:2010年7月17日(土)〜12月26日(日)
場所:兵庫県立人と自然の博物館企画展示室ほか
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(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

 いま ひとはくでは「ひとはく生物多様性大作戦!」をガンガンっ展開しています。楽しいイベントやセミナー、ツアーなどを次々とご紹介していきますが、今回、オリジナル壁紙が完成しました。

ライオンタンポポが主役のピンクヴァージョン

 

こんな感じです。 

 ライオンタンポポが背景で主役をしながら、タヨウ星人が下の方に整列したデザインです。

 

 このほかにもストライプのデザインなどを含め、全部で8種類のクールでキュートな壁紙が登場しました。パソコンのディスプレーのサイズに合わせて、それぞれ4サイズを用意しています。

 

 さぁ、あなたもパソコンにダウンロードして、生物多様性を思い切り楽しみましょう!!

 

ダウンロードはこのページからどうぞ

南北に長い国土を持つ日本には、面積の割に多くの種の生物が生息しています。とりわけ屋久島の南、トカラ海峡と台湾の間に並ぶいわゆる琉球列島には、本土では見ることのできないさまざまな熱帯・亜熱帯性の生物が見られ、しかもその多くが、世界中でもこのエリアにしか見られないいわゆる固有種へと進化しています。たとえばカエルやイモリなどの両生類では、面積的には日本全体の1% にも満たない琉球列島に、日本全体の1/3 あまりの種が生息しており、しかもそのうちの8割近くが固有種となっているのです。

このような「珍しい生き物の宝庫」である琉球列島のなかでもとりわけ豊かな自然を湛えているのが、その南西端近くに位置する西表島です。琉球列島の中でも沖縄島、奄美大島に次いで3番目に大きなこの島(面積約289 km2)は、その面積の90% 近くを常緑照葉樹林におおわれた丘陵地によって占められています。こうした照葉樹林はその間をゆるやかに流れる、マングローブにふちどられた河川とともに、きわめてエキゾチックな西表島の景観をかたちづくっています。

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                  (西表島の河口付近には東南アジアさながらのマングローブ林が発達

                                      写真提供:琉球大・熱生研・西表実験所/馬場繁幸氏)


西表島には、琉球列島に自然分布する唯一の食肉獣である固有種イリオモテヤマネコをはじめ、植物食で有視界飛行をする森林性のヤエヤマオオコウモリ、頭に冠羽があり琉球列島の猛禽中最大のカンムリワシ、日本最大のトカゲで他のトカゲやカエルなども食べてしまうキシノウエトカゲ、危険を感じると頭や手足をひっこめた甲羅にふたをしてしまうヤエヤマセマルハコガメ、卵を守りオタマジャクシに餌を供給するなどして世話を焼くアイフィンガーガエル、そして東南アジアから北上し定着した多くの蝶など、本土では見ることのできないさまざまな生き物の生活の場となっています。

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         (西表島の食物ピラミッドの最上位に君臨するイリオモテヤマネコ 

                                                   写真提供:琉球大・ヤマネコ生態研究グループ)

 

 

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(危険を感じると頭や手足を引っ込めたあと、ご丁寧にも甲羅にふたをしてしまうセマルハコガメ

                     写真提供:西表野生生物保護センター)

 

 

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           (干潮になると干潟に現われるミナミコメツキガニの群れ

                                                    写真提供: 琉球大・熱生研・西表実験所/渡辺信氏)

 

 

この7月には西表島を訪れ、照葉樹林内やマングローブ周辺から川の浅瀬、海岸の草地、河口の干潟に至るさまざまな生息環境で生き物を直接観察する「西表島の生き物の野外観察」を計画しています(詳しくはひとはく手帖をご参照ください)。わが国の生物多様性の高さ、生物相における地域差の顕著さを実感していただく、またとない機会となることでしょう。

 

ohta4-4.jpg                (西表島よりすぐ北に位置する鳩間島を臨む

                    手前には色鮮やかなサンゴに覆われたラグーン(礁池)が発達)

                                     

                                     太田英利(自然・環境評価研究部)

   

ひとはくでは、「国際生物多様性年」の今年,生物多様性体験ツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」を実施します。ひとはくブログでは,このツアーの魅力を紹介しています。今日は,フランスの町並み歩きの楽しみを紹介します。

 

  今回のツアーでは,アベロン県での宿泊地になるミヨーの町並み散策もミクロポリス館の案内で計画されています。ミヨーは,ローマ帝国時代に帝国の陶器生産拠点として作られた町で,由緒ある史跡や建物が多く残るフランス南部の古都です。また,町は,タルン川とドゥルビー川の合流点にあるため,ヨーロッパの絵画に見られるような美しい橋の景観が残されていることでも有名です。さらに,2004年には,タルン渓谷に世界一高い橋が作られ,観光スポットになっています。この橋はミヨー高架橋と呼ばれ,橋を支える主塔の高さはエッフェル塔や東京タワーより高い343メートル、橋の全長は2,460メートルもあります。日本からのフランスのツアーはたくさんありますが,めったにミヨーまで足をのばすツアーはないと思います。

 ツアーの経由地,パリでも半日の自由時間を設けています。お土産を捜してのウィンドショッピングも楽しいに違いありませんが,そのときには,ぜひ,パリの町並みにも目を配ってください。歴史ある町として,古い建物や景観を残しながらも,近代的な生活を可能にする工夫をいろいろな場所で見ることができます。さらに,最近では,環境問題へのフランスらしい取り組み方も町の中で見つけることができるはずです。たとえば,「Velib' ヴェリブ」の看板がかかる駐輪場。これは,パリ市がはじめたレンタサイクルで,市内には300メートルおきに750箇所の駐輪場が置かれ、1600台の自転車が用意されています。自転車を利用したい人は、自転車を借り、目的地近くの駐輪所に戻せばよいシステムで,24時間常に利用可能になっています。パリの大気汚染を減少させ,さらには古い町並みを保全し共存していくために,市内の自動車の数を減すのが目的です。日本ではあまり認識されていないかもしれませんが,フランスは,実は,ヨーロッパでは一番先進的な環境政策を進めている国です。政府は,2020年末以降に建設する一般住宅を含むすべての建物に太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電装置の設置を義務付け、それによって石油、石炭などの化石燃料の発電所での使用を事実上ゼロする目的を掲げています。環境への取り組みについて,まずはあるべき姿を国民に示し,その意識を変え、技術の進歩を促し,環境問題解決で世界の主導権を握ろうという姿勢は,ぜひ,日本の政府にも学んでほしいところですね。

 パリでは,フランス国立自然史博物館の見学も予定しています。世界三大自然史博物館のひとつで,世界に先駆けて生物多様性の展示をつくりました。パレードするようにならぶ動物たちの剥製展示など,生物多様性を絶滅種も含む7000種もの動植物標本を使って解説した展示コーナーは必見です。ひとはくのツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」。この機会を逃すと,2度と体験することができないかもしれません。申し込み締め切りが迫ってきました。たくさんの方々の参加をお待ちしております。

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                          (自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)

 

syunnki.jpgいよいよゴールデンウィークが近づいてきましたが、長田区方面にお住まいの方に耳寄りな情報があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日より約半月、神戸市長田区にある兵庫県立文化体育館本館1階ギャラリーで、ひとはく春季トピックス展示を行っています。ギャラリーに、所狭しと並んだパネルで、今年のひとはくのテーマ「生物多様性大作戦」にちなんで、様々なセミナーや耳寄りな情報を紹介しています。

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▲ 事務室横1階ロビーにひとはくのパネルが勢揃い

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▲ 2010年ひとはくと言えば、「生物多様性大作戦」、だいばくんとくぬぎちゃん

 ファーブルの生誕地南仏アベロンの自然と世界最大の昆虫館ミクロポリスを訪ねるツアー(6/46/9)をはじめ、野生生物の宝庫西表島で野生生物の観察をするツアー(7/27/6)、ヒメボタルの生態や特徴について学び、観察会の講師を目指す「ヒメボタル観察会インストラクター養成コース」(第1回5/15)、博物館の研究員や生物の研究者と、本物の熱帯雨林を満喫する「ボルネオジャングル体験スクール2010」など盛りだくさんです。

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▲ 写真右手、さまざまなセミナーの案内があります

 また、4年前より行っています、話題の「丹波竜」発掘調査の様子を説明した、丹波の恐竜化石第4次発掘(平成21年度)に関する解説もあります。最新の情報をご覧ください。

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 ▲ これが「丹波竜」発掘調査最新情報です

 なお、「丹波竜」については、県立文化体育館でもセミナーが開催されますので、興味のある方はご応募ください。ひとはくの研究員が講師を務めます。

 

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▲ 文体地球学講座、ひとはく研究員が講師です。是非ご参加ください。

 

神戸地域にお住まいの方は、この機会に是非県立文化体育館を訪ねてみてください。プールやジム等フィットネス施設も併設されています。リフレッシュした後は、本館1階のひとはく春季トピックス展示にお立ち寄りくださり、ひとはくの最新情をご覧ください。多くの資料をご用意しておりますので、ご自由にお持ち帰りください。

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▲ 資料はご自由にお持ち帰りください。

 

兵庫県立文化体育館 アクセス ↓

http://www.buntai.jp/access/index.html

(生涯学習課 西岡敬三)

 

 

ひとはくでは、「国際生物多様性年」の今年,生物多様性体験ツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」を実施します。ひとはくブログでは,このツアーの魅力を紹介しています。

今回は,世界最大の昆虫館ミクロポリスの紹介です。

 

  アベロン県のサンレオンにはファーブルの生誕を記念して,その生家の側に昆虫博物館ミクロポリスがあります。ファーブルが夢見た昆虫博物館を実現するために,アベロン県が2000年6月にオープンした世界最大の昆虫博物館で, 2,400平方メートルに及ぶ展示室に,15の展示コーナーが設けられています。標本ではなく生きた昆虫たちが見せる習性を研究し続けたファーブルにふさわしく,館内には50種以上の生き虫たちが,その生態を面白く観察できるように展示されています。たとえば,透明なドームの中に飼育されたアリの巣から,透明なパイプが館内の通路に伸び広がり,餌を巣にもちかえるアリたちの行進と一緒に館内散策をできるようになっています。室内だけでなく,建物の外にも昆虫や花々などを観察できるように回遊路が設けられ,その高台ではレヴェズーの山々の美しい風景を楽しむことができます。また,ミクロポリスにはサンレオンの村と城の景色が一望できる位置にレストラン「ロンビューズ」が設けられ,地元の食材をつかった家庭的なフランス料理も楽しめます。このミクロポリスには,毎年,8万から10万人の観光客が訪れていますが,日本では,フランスに良く旅行する人でも訪れたことがない「隠れスポット」になっています。

 ひとはくは,このミクロポリス館と交流活動があり,今回のツアーのためにミクロポリスは特別なプログロムを用意してくれています。たとえば,ミクロポリス館内の特別ガイドやレストラン「ロンビューズ」での館長との昼食会はもちろんのこと。サンレオン村やファーブルの祖父の農園訪問ツアー(ファーブルは4歳から7歳までの間,マラヴァルにある祖父の家に預けられ,その自然豊かな環境で育ったことが、その後の人生に影響を与えたと言われています),ミクロポリスが中心となって取り組んでいる湿地保護区や昆虫庭園での自然観察会,アベロン県での宿泊地になる古都ミヨーの町並み散策ガイドなど,盛りだくさんのイベントを用意して,みなさんがやってくるのを待ってくれています。ぜひ,ファーブル昆虫記の世界を体験しに行きましょう。たくさんの方々の参加をお待ちしております。

 

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ミクロポリス外観。昆虫の複眼をイメージして設計されています。

 

 

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ミクロポリスの入口。昆虫サイズの世界に誘うために,入り口はわざと狭い隙間になっています。

 

 

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ミクロポリス館内。生きたアリたちが展示されています。

 

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ミクロポリス館内。通路の手すりをアリが行進しています。

 

France3-5.jpg   ミクロポリスのレストラン。地元の特産物をつかったフランス料理を楽しめます。

 

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ミクロポリスには野外展示もあります。これは,カマキリ夫人の展示で,交尾後オスを喰い殺すカマキリのメスの習性を面白みたっぷりに紹介しています。

 
             (自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)

 

 

 

 

 

ひとはくでは、「国際生物多様性年」の今年,生物多様性体験ツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」を実施します。じつは,2008年,ひとはくで「ファーブル展」を開催したときに,アベロン県副知事やミクロポリス館長をシンポジウムに招聘するため,現地に赴き,今回のツアーの予行演習をしてきたので,そのときの写真を交えて,今回は,ツアーのみどころを紹介していきたいと思います。

 

 さて,このツアーの魅力のひとつは,なんといってもファーブル生誕地を訪ねることでしょう。ファーブルが生まれたアベロン県サンレオン村には,彼の生家が小さな博物館としてそのまま残されています。外観はもちろん,家の中もファーブルがつかっていたベッドや暖炉などが当時のままに復元されています。周囲の風景も当時と大きくは変わっていないとのことで,詩情豊かな昆虫記を生み出した原郷をタイムマシン感覚で体験することができます。また,アベロン県は赤ワインやフォアグラで名産地として知られる農業地帯です。小高い丘を背景にぶどう畑や牧場が延々と広がる風景を楽しみながら,当地のおいしい名産品をたのしむのも,このツアーの魅力です。農村風景だけでなく,アベロン県では農産品の質と安全性を守るために環境保存にも取り組んでおり,サンレオン近くにフランスでは数少ない湿地保護区が設けられています。湿地に咲く美しい花々やそこを訪れる昆虫たち。南仏の貴重な自然にもふれることもできるツアーです。

 

 フランス・パリを訪れたことがあっても,ファーブル生誕地アベロン県サンレオンまで足をのばす機会はなかなか無いのではないでしょうか。今回のツアーでは,パリからアベロンまで,鉄道TGVを使って移動します。TGVはフランスの新幹線。ただ,日本とちがって,在来線を走る特急列車です。パリから南仏に向かって変って行く風景を車窓から眺めて,フランスの自然や風土の多様性を楽しめるのもツアーの魅力です。みなさんといっしょに,南仏アベロンに出かけていきたいと考えています。是非,この機会に生物多様性体験ツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」に,ご参加ください。

 

 

sono2-1.jpgファーブル生誕地サンレオン。小高い丘の向こうには牧草地が広がっています。

 

 

 

 

sono2-2.jpgファーブルの生家内には,ファーブル一家が使っていて食器や家具等とともに,ゆかりの人々の肖像写真が飾られています。

 

 

 

 

 

sono2-3.jpgファーブルのベッドも復元されています。ファーブルの生家は一部屋しかない,ビックリするほど小さな家でした。貧しい暮らしの中から,あの詩情豊かな自然観察の感性がどのように生まれたのか,不思議な気がします。

 

 

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ファーブルが使っていた木靴や長靴も展示されていました。小柄な人であったことがわかります。

 

 

 

 

sono2-5.jpgファーブルがハチの生態研究につかった観察箱が生家の庭に展示されていました。この方法は,今でも受け継がれていて,わたしも,同じ方法でハチの生態を研究しています。

 

 

 

sono2-6.jpgサンレオンの地元では,湿地の保全にも取り組んでいます。

 

 

 

 

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わずかに残された貴重な湿原には,小さな美しい花々が咲き誇っていました。

 

             (自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)

2010年は「国際生物多様性年」。COP10(生物多様性条約締約国会議)が10月に名古屋市で開催されます。この機会に、ぜひ「生物多様性」を学び、楽しみ,そして交流しましょう。ひとはくでは、「国際生物多様性年」の今年,生物多様性体験ツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」を実施します。

 南仏アベロン県のサンレオン村は,詩情豊かな語り口で虫たちの生態を科学的に綴った「昆虫記」で有名なファーブルの生誕地です。じつは,兵庫県とアベロン県は姉妹県。そして,ファーブル生誕を記念してサンレオンに建てられた世界最大の昆虫館ミクロポリスとひとはくは交流活動を行っています。兵庫とゆかりのある南仏を探訪し,昆虫記を生み出した風土やフランスの人々の自然への関わり方を,みなさんといっしょに体験したいと考えています。生物多様性って、じつは身近なこと。たとえば,温暖で湿潤な地域に植生する竹は,アジアでは多くの楽器に利用される素材ですが,ヨーロッパでは金属製や竹以外の木製楽器がふつうです。その地域の音楽の様式が植生と深く結びついているように,生物多様性のちがいは文化や歴史の多様性にもさまざまな影響を与えています。このことを実感するには,日本とはちがう風土の地に出かけて体験するのが一番です。ツアーの出発は,2010年6月4日(ムシの日)。6月9日に帰国する5泊6日のツアーです。参加費用は30万円(予価)。往復交通費だけでなく,宿泊費や朝夜4回の食事代も含まれています。申し込み締め切りは5月18日まで。お問い合わせは,ひとはく生涯学習課にご連絡ください。

(ひとはく生物多様性体験ツアーについては、こちらから→

  http://hitohaku.jp/biodiv/tourism.html

 

みなさんのご参加をお待ちしております。

 

sono1.jpgのサムネール画像 南仏アベロン県サンレオンのファーブル生家前に立つ,ファーブル像。

虫眼鏡を持ち,襟を立ててまぶしくないように,昆虫を観察している姿の銅像です。

 

                (自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)

 「生物多様性」という言葉を、新聞やTVなどで見聞きされた方も多いことかと思います。「生物多様性」とは、簡単にいうと「地球上で生命が誕生してから現在までに育まれてきたすべての生き物と生き物同士の関係によって成り立っている、生物や生態系の間に違いがある状態」のこと指します.私たち人間は、この生物多様性から様々な恵みを受けて今日の文明を築き、保ってきました。


しかし、近年、人間と生物多様性との関わりが大きく変化し、世界各地でこの「生物多様性」が失われつつあります。そこで、世界中の国々が生物多様性を守りながら賢く利用してゆくための約束事として、1992年に生物多様性条約を結び、各国が生物多様性を大切にするための取り組みを進めています。その方針は「生物多様性国家戦略」といわれる文書にまとめられていて、日本でも1995年に第1次、2002年に第2次、2007年に第3次の国家戦略をつくり、国内における生物多様性の持続的な利用と保全のための活動をすすめてきました。


日本は他国に比べ四季や自然環境の地理的変化が大きいため、地域によって生物多様性の様子は大きく異なっています。そのため、国内の広い範囲を対象とした国家戦略をすすめるだけでは、各地の地域性を活かした生物多様性の利用と保全をすすめることはできません。そこで、2008年に制定された生物多様性基本法では、都道府県や市町村などの地方単位でも生物多様性戦略をまとめることを推奨しています。


兵庫県は、これまでに生物多様性に関連した様々な事業をすすめており、国や他の都道府県に対するお手本となるものも多くあります。しかし、県全体として生物多様性にどう向き合うかを定めた「戦略」をもっていませんでした。そこで、兵庫県では2008年度の1年間かけて「生物多様性ひょうご戦略」20093月策定)をつくり、兵庫県における生物多様性に関する様々な事業の方針をまとめました(※ この戦略の策定にあたっては、ひとはくの多くの研究員が関わっています。)。


詳しい内容は文末に示したHPにある戦略本文に譲りますが、ひょうご戦略の特徴としては(1)県内の生物多様性の現状や、g行政やNPOなどがこれまで行ってきた生物多様性への取り組みについてわかりやすくまとめていること、(2)戦略の実施状況を評価する数値目標が示されていること、(3)市町版の戦略の策定や企業・市民グループの生物多様性への取り組みを支援する制度や社会環境整備を目指していること、などが挙げられます。


兵庫県の生物多様性の守り、賢く利用し、その恵みを受けるためには、行政の取り組みに加え、兵庫県で暮らす様々な人々の協力が不可欠です。ひとはくでは、これからも生物多様性に関する普及・啓発や市民・企業活動の支援を進め、戦略の推進に協力してゆきます。ひょうご戦略が、みなさんが生物多様性について考え、行動するきっかけとなるテキストとして活用されることを期待しています。

 橋本佳延

(自然・環境再生研究部 研究員/生物多様性タスクフォース メンバー)

 

<ひょうご戦略の公開場所>

兵庫の環境HP

http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/index.html

の画面右下のバナー群から「生物多様性ひょうご戦略」をクリック。

 

直接本文pdfへのアクセスは

http://www.kankyo.pref.hyogo.jp/JPN/apr/keikaku/strategy_of_biodiversity.pdf

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