『ひとはくへやって来た「スミス」さん』のブログで、
「スミスネズミ」のセミナーの様子が紹介されていましたが、
これについて、少し続報を...

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▲いちばん右がスミスネズミ(目が小さい)、左2匹はアカネズミ 

 この「スミスネズミ」がどれくらい”珍しい(貴重)”な生き物かというと、
『1904年にイギリス人冒険家ゴードン=スミス氏が六甲山地(標高650m)で採集した標本が英国自然史博物館で研究された結果、新種として発表されたものです。そのため六甲山地はスミスネズミの基準産地、つまりは六甲山のスミスネズミが本家本元のスミズネズミとなりますので、六甲山地のスミスネズミは重要なものです。』
と当館鈴木武研究員がブログで説明しております。詳しくはこちらを
 ↓
http://hitohaku.jp/blog/2010/08/post_823/

 このようなこともあって、先日(平成22年8月11日)神戸市より発表された「神戸の希少な野生動植物 神戸版レッドデータ2010」において、この「スミスネズミ」は「Aランク(神戸市内において絶滅の危機に瀕している種など、緊急の保全対策、厳重な保全対策の必要な種」に選定されております。
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http://www.city.kobe.lg.jp/life/recycle/environmental/tayosei/red_data_top.html

 この、”神戸版レッドデータ2010”では、スミスネズミのような哺乳類の他、鳥類、爬虫類、両生類、魚類(汽水・淡水魚類、昆虫類、鳥類サンクチュアリ(聖域)、シダ植物、種子植物、植物群落が選定されており、その選定に際しては、人と自然の博物館の多くの研究員の先生方が、大いにかかわっています。詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
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http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2010/08/20100811195101.html

 今回珍しい「スミスネズミ」が見つかったのも、生物多様性保全のための先生方の努力の賜物かもしれません。


(生涯学習課 西岡敬三)

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