ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

自然・環境科学研究所

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


2008年10月アーカイブ

「ひとはくファーブル大作戦!」がはじまり、9月に行いましたフロアスタッフと遊
ぼうでは、バルーンアートや昆虫万華鏡をはじめとするイベントに、多くのお客様に
ご参加いただきました。ありがとうございます!

(バルーンアートのイベント)


10月からのフロアスタッフと遊ぼうでは、ファーブル展の昆虫を見ながら絵を描く
『画はくの日』や、『ちょうちょペーパークイリング』などのイベントを行います。
クイリングとは、細長い紙を丸めて作るペーパークラフトです。
博物館の展示にあるモルフォチョウのお話を聞きながら、一緒にちょうちょを作って
みませんか?


(画はくの日のイベント)

毎日のもよおしのデジタル紙芝居・展示室ツアーも、ファーブル大作戦!スペシャル
バージョンで行っております。
ふだん、何気なく見ていた昆虫の新しい発見もあるかもしれませんね。
昆虫に興味のある方も、そうでない方も一緒に楽しんで頂けるイベントをご用意して
おりますので、ぜひこの機会にお越しください!

                      (フロントスタッフ )

いよいよ今年も「ひとはくフェスティバル」が近づいてまいりました。今年は
「ひとはくファーブル大作戦」期間中です。朝から来館者のみなさんに虫をと
っていただいてそれを午後1時過ぎにステージで虫放天いたします。ファーブル
展を記念して鳩ではなく虫を天に放つのです。ぜひ、虫網をもって深田公園に
集合してください。


(ひとはく博士)

 今年のステージは三田市内5つの高校(有馬高校、祥雲館高校、西陵高校、
北摂三田高校、三田学園)の吹奏楽部が盛り上げてくれます。どの学校も地域
との交流を重視していただいていて、交渉・準備もとてもスムーズにやらせて
いただきました。
また、祥雲館高校はチアリーディングも参画してくださいます。
フェスティバルでは初めてで楽しみです。


(昨年のプログラムの様子−伊丹市昆虫館友の会さん)

今年も全国から博物館や公園と連携する市民グループやスタッフが集い、みな
さんに楽しいプログラムを提供します。
どうぞお越しください。館員一同、お待ちしております。

(フェスティバル担当 藤本真里)

来週の月曜日はひとはくフェスティバルです.
準備でドタバタ,ウロウロ,ギャーギャーやっています.

今年はファーブル大作戦真っ只中の開催.ファーブル展のオープニングで大好評だった虫放天を,ふたたびステージで午後1時過ぎにやります.今回はみんなに虫捕りをしてもらって,その虫をオリジナル箱にいれて天に放ちます.
みなさんも捕った虫をもって1時ころステージ横に集まってください.『虫』ということでは天候が気になります.虫が捕れなかったときは中止‥になります.自然相手なので仕方ないですね.

ステージでは,三田市内5校の高校生が吹奏楽やチアリーディングを披露してくれます.高校生のアイディア満載のステージが楽しみです.

虫放天の直前には「恐竜○×クイズ」をやります.先山研究員,池田研究員からの出題,うんちく付きです.1問だけご披露・・・「丹波竜の性別はオスであるとわかっている」○か×か‥答えは会場で.

また,約30のグループ・博物館・公園が参加するミュージアムワールドには,今年はじめて出展してくださるところがあります.それは,★兵庫陶芸美術館(炎の芸術,楽焼き体験)と★明石市立天文科学館(博物館にプラネタリウムがやってくる!),★宝塚西谷の森公園(もぐらたたき,風船アート),★三田さんでぃプロジェクト実行委員会(三田地域のSNSサンディの紹介),★あいな育みの会(里山カレー他)です.ありがたいことです.末永いお付き合いができるようになればと願っています.

みなさんのお越しをお待ちしています.
フェスティバル担当で自然・環境マネジメント研究部の藤本真里でした.


ひとはく博士にも会えるよ!

詳しい内容はこちら! ⇒ http://hitohaku.jp/top/08event/festival.html

丸山湿原(宝塚市)

2008年10月28日


写真:丸山湿原(宝塚市)での市民調査の様子


 上の写真はただの草地に見えますが、水が絶えずたまった「低湿地」です。兵庫県の南東部の丘陵地には低湿地が多くありますが、規模が小さく、あまり目立ちません。
 その中で、宝塚市北部の西谷地区にある「丸山湿原」は県下第一級の湿原と言われ、貴重な動植物が生育しており、兵庫県レッドデータの植物群落Aランクにも指定されています。
 これまで市民と行政が協力して保全活動を行ってきました。両生類や水生昆虫、湿地の植物など、たくさんの水生生物を観察することができます。僕も春先にカエルの卵塊(らんかい)調査をお手伝いさせていただきました。


写真:アカガエルの卵塊


 この丸山湿原をまもっていくために、以下のようなフォーラムが開かれます。
----------------------------------------------------------------------------------
■丸山湿原エコミュージアム推進協議会 発足記念フォーラム
みんなで湿原をまもるには 〜湿原の生物多様性 その保全と再生〜

日時:2008年11月2日(日)13:30〜16:30
場所:宝塚西谷の森公園 多目的室
詳しくは
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/sub_file/01040101000000-20081102situgen-chirashi.pdf
----------------------------------------------------------------------------------
 低湿地の保全だけでなく、住民参加による各地での自然保全の事例の発表もあります。
当日午前中は現地見学もできます。兵庫の貴重な自然を知るよい機会です。

自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝

2008年10月26日、朝日小学生新聞のレポーター、新宮令子さん(仁川学院小学校2年生)が、現在開催中の「ひとはくファーブル大作戦!」の取材に来てくれました。

胸のバッジがかっこいいです。新聞記者ですからね。

八木「こんにちは。名刺をお渡ししましょう。何年生ですか?」
令子ちゃん「・・・・・」
令子ちゃんママ「ちょっと緊張してるみたいで・・・もっとおじいさんの先生が出て来るかと思ってましたから・・・」

八木「なるほどね(ちょっとうれしい)。何でも質問していいんですよ。ファーブル展はもう見てきたんですね。どこがおもしろかったですか?」
令子ちゃん「・・・・・」
八木「そうかそうか。ちょっと難しかったかなあ。字が多いもんねー」

令子ちゃんママ「あのー 何かぐるぐる回して遊ぶようなものの紹介を見たんですけれど・・・」
八木「ああ、それね。「昆虫不思議ラボ」ですね。会場は2階なんですよ。なんてったって「大作戦!」ですから、全館のあちこちに、いろんな展示があるんですよ」

ということで、2階に行きました。

何これ?


あけてみよう!


くさーい!

これは、カメムシの臭いはどこから出るのかな? という展示でした。

昆虫不思議ラボでは元気いっぱいの令子ちゃんでした。

朝日小学生新聞の記事が楽しみですね。

(八木@自然環境評価研究部)

mokuzu1.jpg
大物ゲットでよろこぶ芦屋川探検隊のみんな

きのう、10月24日の夜、「芦屋川探検隊!」による芦屋川夜のモクズガニ観察会を行いました。上の写真をご覧いただければ分かるように大漁〜!!。観察会をおこなった場所は、芦屋市の市民センター前です。あたりが暗くなる6時半ごろになると、モクズガニが浅場にノコノコと姿を現します。下の写真にあるように、懐中電灯で川底を照らしながら、ゆっくり、じっくり探すのがコツです。少し慣れないと発見できないのですが、いったん目が慣れてくると、子どもたちは、たくさんのモクズガニを発見。
あそこにも!あっちにも!陸にもいた! カニでけえ〜鍋に入らん!、といった感じで、大物のカニが次々と発見されました。昼間は全然姿がみられないのにね。夜に活動する理由は、浅いところで餌を食べていると、昼だと鳥に食べられやすいから、と考えられています。

mokuzu3.jpg
かなりの人数で川沿いにライトを照らしていたので怪しい集団でした

思った以上にたくさんカニが見つかったので、子どもはもちろん、保護者のみなさんも大喜び。こんな都会の真ん中の川が、カニだらけなんて思いもよらなかったようで、川に入るのはちょっと怖い、なんていう子もいましたが、一通り観察会が終わったあとに、夜の川で採集を行いました。上から見ているだけでは満足できませんね、やっぱり。普通の自然な川ならば、夜に川に子供を連れて入るのは危ないのですが、芦屋川の市民センター前は3面護岸された単調な川底なので辛うじて入ることに(決して安全ではないので十分な注意を!)。

mokuzu2.jpg mokuzu4.jpg

「夜の川」で、モクズガニを捕まえた子どもたちは、カニに手を挟まれて血を出していても平気。
すかさず、「ホタルとどっちがいい?」と聞くと、期待したとおり「モクズガニ!!」と。
教育の成果(?)ですね。いつもホタルや魚、ゲンゴロウに、人気勝負で惨敗しているのですが、地味な底もの生物で「圧勝(?)」できて嬉しいです。
一般的に、都市化された三面護岸の河川は、生態系に対して良い事は何ひとつないのですが、モクズガニの観察(導入編)にはぴったり。お近くにお住まいの方は、ぜひどうぞ。11月の中旬ごろまで観察できます。

さて、芦屋川のモクズガニですが、2つ大きな課題があります。
意外に知られていないのですが、モクズガニは、海と川を往来する回遊性の生物なんです。
秋になると海に下りはじめ、河口部や沿岸域で産卵します。そして、卵からかえったら、海で浮遊幼生の時期を経て、稚ガニとなって川を上ります。このモクズガニの生態を知ることが、生き物を守る上で重要になります。

kani_hashi.jpg 1つめの課題は、川のなかに大きな段差(横断工作物)があると、のぼるのが困難になることです。カニが上りやすいように、コンクリートの表面をざらざら、凸凹にすること、段差にロープや植物のツルが張っているようにすること、段差の横に大きな石などを置くことで、登りやすくなります。もちろん、立派な爪があるので、垂直の壁ものぼることができますが、移動効率はどうしても低くなります。

(左の写真は、さんぴぃすの大脇さんが堰堤にロープを取りつけている様子です。)


dry_ashiya.jpg 2つめの課題は、秋になって海へと降下するときに、河口の近くで水がなくなることです。芦屋川では、国道43号線より南側では、晴れの日が続くと川が涸れてしまいます(左の写真をご覧ください)。
運の悪いカニは、水がなくなって乾燥して死んでしまいます(芦屋川の下流では結構死骸があります)。水がいつも流れるように深く川底を掘る必要はありませんが、所どころに、次の雨まで耐え忍ぶことができる「水たまり」ができるよう、「くぼみ」があるとお亡くなりになるカニが減ると考えられます。
こうした些細な取り組み、「小さな自然再生」が、実は生物多様性を保全する上で、とても重要なんです。

(左の写真は、43号線下流側.晴れが続くと水がなくなります)

海と川のつながりは、生態系にとって重要です!
それを博物館の展示や本からの知識だけで、実感することは難しいのですが、芦屋川の現場から学ぶことで、自然のしくみを実感することができます。

都会の真ん中を流れる身近な芦屋川ですが、モクズガニだけでなく、他にもいろんな生物がいて、生態系のしくみや環境のことを学ぶには優れた素材がたくさんあります(関西淡水動物研究会による芦屋川上流の観察会)。
今回の講座は、芦屋を舞台にして環境学習などに取り組んでおられる「NPO法人さんぴぃす」さんを筆頭に、「芦屋川に魚を増やそう会」、「芦屋市環境課」さんとの共催で実施した観察会です。たくさんの方の協力をえて、無事に観察会を終えることができました。総隊長をつとめて下さったさんぴぃすの大脇さん、河口さん、採集を支援下さった山田さん、背野さん、水上さん、その他協力くださった皆様、ありがとうございます。
芦屋では、他にもたくさんのイベントを開催されていますので、興味がある方はぜひ以下のHPをご覧下さい。

NPO法人さんぴぃす(http://sanps.com)


(みつはしひろむね)

ムジナタケ

2008年10月23日

 先日、有馬富士公園でムジナタケを撮影しました。この季節にはよく見かけるキノコです.
 傘の軸の表面がフェルトのように少し毛羽立っていて,キノコの中では見分けやすい種類です.芝生や草地などの開けた場所で,いくつも束になってあちらこちらにたくさん出てきますから,よく目立ちます.
 地面から出たばかりの若いときはそれなりに美しい姿なのですが,すこし古くなるとすぐに傘の裏側(ヒダ)が真っ黒に色づき,あるいは軸のところがうす汚れた感じになります.そうなると見た目はあまりよろしくありませんし,手に取るのもためらわれる感じです.気持ち悪いと感じる方もおられることでしょう.

 ところで名前のムジナ(狢)というのはアナグマあるいはタヌキのことなのだそうですが,白と薄茶色の混じったムジナタケの若い傘の毛並みを見る限り,どちらかというとタヌキよりもムジナなのかな思われるのですが,みなさんはいかがでしょうか.

自然・環境評価研究部  秋山弘之

 姫路市在住の方から、川の中に生えていた植物の同定を依頼されました。生の植物を送ってくださいましたが、見たことのない植物でした。よくよく調べてみると、特定外来生物に指定されている「ミズヒマワリ」であることが分かりました。


写真1 ミズヒマワリの花

 「特定外来生物」とは、外来生物法に基づいて指定された、日本の自然環境を脅かす生物です。皆さんもご存じのブルーギルやアライグマ、ホテイアオイなどがあります。これら特定外来生物に指定されている動植物を許可なく飼育したり、ほかの場所に移動させたりすることは法律で禁止されています(ひとはくはミズヒマワリについては環境省から許可をとっています)



写真2 現地のようす

 10月12日、現状を確かめるために現地調査をおこないました(写真2)。現地では、所々に生えていましたが、このまま放っておくとどんどん広がっていくように感じました。姫路市の自然環境に詳しい方数名に尋ねてみると、姫路市内ではいくつかの川にミズヒマワリが広がっているとのことです。



写真3 ミズヒマワリのめしべ


 また、ミズヒマワリの花をよく観察すると、白い花冠のように見えていたものは(画像1)、めしべであることが分かりました(画像3)。


写真4 すぐに出てくるミズヒマワリの根

 ミズヒマワリはかわいらしい花をしていますが、取り除こうとするとかえって、ちぎれた所から根を出し(画像4)、すぐ増える厄介者です。琵琶湖では除去作業は根が伸びにくい真冬にしているそうです(さむそう〜)。
 皆さん、見つけてもちぎってほかの場所に捨てたり、持ち帰ったりしないようにしましょう。

自然環境評価研究部  山本伸子

ファーブル大作戦!の会期中の(〜11月30日まで)毎週土曜日は、研究員のギャ
ラリートークを実施中です。
今日の担当は八木主任研究員。



ひとはくのお隣の芝生の公園でも、見ることが出来る「センチコガネ(コガネムシ)」
を参加のみなさんに触ってもらいました。
「もう1回触る〜〜。」って、お気に召してもらえましたか。


ファーブルにまなぶの展示案内中〜。
100年前の標本。
きちんと保管すれば、私の標本も100年後まで残るかな。

日本人は、虫が好きで夏休みにトンボやセミ採りをするけど、ヨーロッパではあり
得ないんだって。
ヨーロッパでは、鳴く虫がほとんどいなくて、トンボの種類は日本の半分の100
種類しかいないそう。
そして昆虫は、「汚くて、嫌いなもの」と思われてるみたい。
八木主任研究員の話を聞いていた、女の子が「ヨーロッパにもかっこいい虫いるよ!」
そうよね。その通り。


「あっ。ハチの話やで♪」そうそう、ファーブルが一番観察したハチのコーナーで
すよ。
いろんなハチの紹介をしています。
ハチの毒針は、卵を産むところが変化したものなんだって。
って、ことは、刺すのはメスだけ?

ここで、なんと本物のハチさん、登場。

「きゃーハチ!」



大丈夫。これは、オスのハチだから、刺しませんよ。
みんな、おっかなビックリ。ハチに触ってました。
「オスかメスか顔で分かる。今の時期はよく日向ぼっこしてる。」と八木主任研究員。
このハチも、館内に迷い込んだところを、八木主任研究員がアッと言う間に捕まえた
んです。さすが、虫採りのプロ。
オスかメスかどっちか、分からないハチは触らないようにね!

ギャラリートークはファーブル大作戦!期間中の毎週土曜日午後2時から実施してい
ます。
次は、どんな楽しい話が聞けるかな?

              生涯学習課  小林美樹

 ハチ北観光協会との協力関係のもと,ひとはくがハチ北高原(香美町)で実施している総合共同研究があります.
 宿泊客からの要望に応え,身近な動・植物についての案内ができるよう,あるいは地元ならでは自然を観光資源として活用し,スキーシーズン以外にもたくさんの方々にハチ北を訪れていただく方策を探ろうとするものです.その活動の一環として,植物観察会が10月8日に開かれました.今回は初めての試みとしてのキノコ観察会です.

 ハチ北では夏の間あまり雨が降らず,例年よりもキノコの発生量は少ないとのことでしたが,それでも大池周辺など各地に点在する自然林内や道路沿いの斜面には,たくさんの種類のキノコが生えていました.その中で特に目立つものを紹介します.


写真1 カエンタケ

 まず,昨年誤った食べた方が亡くなられて一躍有名になってしまったカエンタケです(写真1).いかにも近寄ると危ない雰囲気を醸しだす色と形です.汁が皮膚につくとひどい炎症をおこすという報告がありますから,素手では触らない方がいいでしょう.



写真2 ホコリタケの仲間

 次はホコリタケの仲間(写真2).ホコリタケの仲間は地面から生えているのが普通ですが,今回ハチ北で見つけたのは倒木の幹にしっかりとついていて,直径が8cmほどもある大型のものでした.中を割ってみるとまだ真っ白ですが,胞子が熟す時には真っ黒になります.キノコの図鑑にも載っていないもので,残念ながら種名がわかりません.



写真3 ヒトヨタケの仲間

 この白い綿毛でおおわれたキノコは,ザラエノヒトヨタケあるいはコツブザラエノヒトヨタケというヒトヨタケの仲間です(写真3).「一夜茸」とは,傘が開いてしばらくすると,まるでインクのように真っ黒に溶けてしまう不思議な様子を表したもので,このキノコも採集したサンプルを見ると夕方には黒ずんでいました.図鑑によるとアンモニア菌の仲間だそうですから,もしかするとこの場所で動物がおしっこをしたのか,あるいは死体があったのかもしれません.



写真4 キノコ鍋の宴

 おいしく食べられるキノコとしては,アミタケ,ヌメリイグチ,オウギタケ,ハタケシメジ,オニナラタケ(ナラタケとは違って地面から生える.地元では「もとあし」と呼んでいる),アマタケなどが採れ,最後はキノコ鍋にして食べました(写真4).
 ハチ北観光協会の事務所がある大笹の集落では,アミタケを食べる習慣がないそうで,今回初めて食用キノコと知って,鍋の中でみるみる赤紫色に変色してゆく様子に驚くとともに,そのおいしさに感動されていました.

(自然環境評価研究部 秋山弘之)

10月13日は,宝塚の手塚治虫記念館との共催で,フロアスタッフのお話「治虫,オサムシ,どんな虫」と手塚キャラのぬり絵大会がありました.治虫のペンネームの由来である「オサムシ」についてクイズを交えて,みんなでお話を聞きました.その後,ホロンピホール3階ホワイエの「ファーブルの研究室」まえで,手塚キャラクターのぬり絵大会です.


本館3階「兵庫のナチュラリストたち」手塚先生の展示前で,オサムシのお話です.


オサムシについてのクイズ大会です


手塚先生の展示にある日本のオサムシやマイマイカブリの標本をみんなで観察です.


ファーブルも昆虫記でオサムシを観察しています.ホロンピアホールのまなぶ展会場に移動してクイズ大会です.


お話とクイズのあとは,ホロンピアホール3階ホワイエで手塚キャラのぬり絵大会です.


うまく塗れるかな


ぬり絵は,宝塚市手塚記念館から提供いただきました.

お話とぬり絵大会で,今日も100人を超える参加者がありました.ご来場,ほんとうにありがとうございました.

橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部

集めて楽しいふぁーぶるポイントカード。
このカードは、ファーブル大作戦!期間中(9/20〜11/30)に
配布しています。


ポイントカードは、来館した時(1日1回)やセミナーやイベントに参加
するたびに、スタンプを1つ押しています。
5ポイント分や10ポイント分を集めると、スタンプの数に応じて、素敵
なファーブル大作戦!オリジナルグッズをプレゼントしています。

なんと、今日、このポイントカードがスタンプでいっぱいになった、お客
様がいらっしゃいました。
スタンプカードをいっぱいにするには、24回来館するか、セミナーやイベ
ントにたくさん参加しなければたまりません。ありがとございます〜〜〜。

ふぁーぶるポイントカードのゴール達成第1号となったのは、近くの弥生
小学校の3年生の女の子。


(ゴール認定証と記念品の虫眼鏡)

スタッフからゴール達成第1号の認定証が贈られました。
次のゴール達成者は、誰でしょう。

生涯学習課  小林美樹

10月12日は,伊丹市昆虫館から角正先生と野本先生に来ていただき,ファーブル大作戦特別イベント「虫さん こんにちわ」を行いました,オオゴマダラのイモムシや金色のサナギ,カブトムシの幼虫,ナナフシなど5種類の生きた虫を触りながら,虫の不思議な生態について楽しく学びました.はじめて,虫にさわった子供たちも,手のひらにイモムシを乗ってけると,すべすべしてきもちいいと,大喜びでした.


伊丹市昆虫館の角正先生です.


伊丹市昆虫館の野本先生です.


たくさんの参加者で,会場が一杯になりました.


オオゴマラチョウの幼虫を手のひらにのっけて,虫の生態についてまなびました.


カブトムシの幼虫にもタッチです.


ナナフシにも触れました.


1回目は参加者全員が入りきれなかったので,2回目はサロンの演示室に会場を移しました.
今日も,100人を超える参加者があり,特別イベントは大盛況でした.角正先生,野本先生,お疲れさまでした.

橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部

10月11日,橿原市昆虫館の中谷康弘先生を講師に迎えて,ファーブル大作戦の特別イベント「スズメバチの巣を解剖しょう」を開催しました.まずは,セミナー室で,中谷先生が25年かけて撮影したスズメバチの生態写真を見ながら,ハチの習性について講義を受けました.その後,ひとはくサロンの演示室で,中谷先生が昨日取ってきたばかりのコガタスズメバチの巣を,みんなで解剖しました.巣から出てきた働きバチの数を調べたり,オスのハチをつかまえたり,幼虫やサナギを手のひらにのせたりと,楽しくスズメバチのことを学びました.


橿原市昆虫館の中谷先生です.


まずは,中セミナー室でスズメバチの生態についてまなびました.


ハチ防御服を着て熱演する中谷先生です.


講義のあとは,ひとはくサロンの演示室でコガタスズメバチの巣の解剖です.


100名をこえる参加者がありました.中谷先生ごくろうさまでした.

橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部

10月10日(金)午後2時過ぎ。9月20日(土)から始まりました
「ひとはくファーブル大作戦!」の18日目に来館者1万人を迎えまし
た!
この1万人を突破してくださったのは、明石市からご夫婦でお越しくだ
さった中野様。今度、お孫さんが小学校の遠足でひとはくへ来ることに
なっているので、どんなところだろうとお越しくださいました。中野様、
ご自身も虫好きだそうです。

来館者1万人を記念して、岩槻邦男館長より、特別記念品が贈られまし
た。

記念品はファーブル講談でおなじみの「河南堂珍元斎」先生のサイン
の入ったセンスやインペラトールホソアカクワフガタの封入標本など。
「これまで、この博物館が新展開等でやってきた実力が発揮され、こん
なにも早く1万人達成しました。とてもいいことです!」と岩槻館長。
ファーブル大作戦、会期は11月末までです。
今度は、あなたが、ひとはくファーブル大作戦!来館者3万人、5万人
を突破してみませんか。


生涯学習課 小林美樹

ボンジュール!!
2008年10月4日(土)の国際フォーラムブログその2です。

シンポジウムに先立ち、フランスからのゲスト、ブランケさんやママさんと
灘山の見学ツアーにいきました。
秋晴れの中、カートでのツアーでブランケさんもママさんもごきげんでした。


<写真>灘山でのブランケさんとママさん

ブランケさんは今どんな生きものがいるのかやボランティアの事業の
あり方について興味をもたれて、その再生ぶりに感心されていました。
もちろんフランス語で・・・・。
また、ママさんは、棚状になった庭園がお気に入りで、
「日本の棚田をぜひ見てみたい。」と英語でおっしゃっていました。


<写真>左ハンドルのカート。
運転に慣れたころにツアーは終わりました。ゲストのみなさま怖い目にあわせてすいません。


<写真>司会の阿部さんと英語でおしゃべり中


最後は、フローラフェスタで淡路島牛乳をプレゼントされ、
ハバタンやユメハッチと記念撮影!
お二人とも「なぜ日本人は着ぐるみが好きなのか。」に興味をもたれていました。


<写真>ユメハッチとはいポーズ!


<写真>ハバタンとボンジュール!


さて、シンポジウムでは、フランスのお二人に加え、
淡路出身の俳優・民話研究者の山口崇さんと兵庫を代表する作家の玉岡かおるさんを
ゲストに迎え、パネルトークを行いました。


<写真>パネルトークのみなさま


ブランケさんは、観光客の制限も含めた環境保全の取り組み、ママさんは
アミューズメントパークとしての博物館での環境教育の取り組み等について
語られました。


<写真>ブランケさんとママさん


山口さんは淡路島の松枯れのお話から、自然への畏敬を忘れた日本人につ
いて、また、玉岡さんはため池再生の活動から、名も無き農民たちが造ったた
め池のすばらしさを再認識してほしいと熱く訴えられ、熱心な議論に会場も一体
となった熱いシンポジウムとなりました。


<写真>さすが山口崇さんの声は迫力がありました。



<写真>最後は出演者全員で握手。

川東丈純  ファーブルタクスフォース

マミズクラゲが出現!

2008年10月 9日
mamizu.jpg

 ノーベル賞のニュースではクラゲが注目を集めていますので、クラゲの話題をひとつ。
  クラゲといえば海の生き物と思いがちですが、実は池や湖にもいます。 夏の終わりから秋にかけて、「ため池にクラゲが!」という問い合わせが、毎年のように博物館に寄せられます。今年も、例にもれず、マミズクラゲが発見されました。発見は、2008年9月15日、三田市の青野ダムの湖畔です。釣りをしていた方が博物館に届けてくださりました。これまでも、三田市内では、青野ダムでの事例が一番多く、フラワータウンやウッディータウンのため池からも発見されています。

 このマミズクラゲですが、つかまえようと思ってもそう簡単に発見できるものではありません。神出鬼没なんです。ですが、たくさんの「眼」が地域をモニターしてるから、毎年のようにクラゲが確認されるのだと思います。あらためてみなさんに感謝です。頂いた標本は、ホルマリン浸け(トレハロースを添加)にして、博物館の液浸収蔵庫に標本番号をつけて保存いたしました。

貴重なマミズクラゲ、何と言っても生きているときがかわいいです。
そんなわけで、水槽にて動きを撮影しました。動画をご覧になりたい方は、以下のファイルを参照下さい。
クラゲのうごき(wmv形式 443KB)

*この動画は、連携活動グループの「水辺のフィールドミュージアム研究会」の前田知己さんが、ブラインシュリンプを餌に飼育して、博物館で頑張って撮影されました(Thanks!!)。

(みつはし ひろむね)

10月4日の国際フォーラムを大盛況のうちに終えられたアベ
ロン県からの2人のお客さま,ブランケ副知事とマンマ館長は,
5日は,人博の視察に来館.
お二人とも,熱心に「ファーブルにまなぶ展」や「昆虫不思議
ラボ」などを観覧されました.
その後,今回の交流事業を記念して,エントランスの側で植樹
を行いました.生憎の雨模様でしたが,お二人とも楽しそうに
クワやスコップをもって木を植えてくださいました.フランス
では植樹イベントは,あまりやらないようで,マンマ館長は初
めての体験ですとおっしゃっていました.


ファーブルにまなぶ展会場で熱心に展示を鑑賞中のブランケさ
んとマンマさん.

  

ホロンピアホール3階ホワイエにあるファーブルの研究室前で記
念撮影
  


ファーブル?! ファーブルの生まれ故郷アベロン県のブランケ
副知事です.
  


フランスアベロン県と兵庫県,ミクロポリス昆虫博物館と人博の
交流事業を記念して植樹を行いました.


今回の来館を通じて,兵庫県とアベロン県,ミクロポリス昆虫博
物館と人博の交流事業は,ますます発展しそうです.
楽しみですね.

橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部

ファーブル展,おかげさまで,たくさんの方々に来場いただいております.
ありがとうございます.
この10月3日には,ファーブルの生まれ故郷のフランス・アベロン県
からもお二人のお客さまが来県されました.県副知事のブランケさんと,
ファーブル昆虫博物館“ミクロポリス”館長のマンマさんです.お二人は,
ひとはくでのファーブル展開催を記念して,10月4日に淡路島の国際会
議場で開催する兵庫県とアベロン県の国際フォーラムに講演するため,遠
路はるばる兵庫県までお越しいただいものです(このフォーラムのようす
は,10月7日のひとはくニュースを見てくださいね).

ブランケさんが機内預かりにしたスーツケースが関空で出てこなくて,神
戸の大丸へあわてて背広を買いに行いくというアクシデントはありました
が,お二人とも無事に到着されました.
その日は,兵庫県公館に井戸知事を表敬訪問され,その後,淡路島の奇跡
の星の植物館で開催されたパーティに出席.
そこでは,貝原前知事とお会いいただきました.


(兵庫県公館で記念写真 
 中央:アベロン県副知事ブランケさん.
 その右:ミクロポリス館長マンマさん)



(奇跡の星の植物館で開催されたパーティのようす)


(貝原前知事と歓談中のブランケさん)

橋本佳明 ファーブルタスクフォース 自然環境評価研究部

2008年9月下旬、キリンビアパーク神戸のビオトープ池にカンテンコケムシ(Asajirella gelatinosa)(Oka, 1891)が出現しました。当館では、2001年からこの池の調査を行っていますが、出現が確認されたのは今回がはじめてです。本種は1891年に東京大学キャンパス内の三四郎池で発見され、新種として記載されました。よく見かけるオオマリコケムシとは違い、由緒正しい日本在来のコケムシです。アジア地域の固有種らしく、兵庫県版レッドデータブック2003でBランク、環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧種とされる希少種でもあります。

持ち帰ったカンテンコケムシは10月11日(土)まで生きていれば、オープンセミナーで公開します。


スイレンの葉柄に着生したカンテンコケムシの群体

(自然・環境評価研究部 佐藤 裕司)

ボンジュール!!
2008年10月4日(土)、国際フォーラムが行われました。


こんなフォーラムが行われました。ファーブル大作戦!の一環ですよ。


フランスアベロン県議会副議長=ピエール・マリー・ブランケさん


昆虫博物館ミクロポリス館長=ヤスミン・ママさん


同時通訳ですからね。


なごやかな会場


満席の会場


開会1時間前の緊張感・・・


プレイベント発表のテネラルのみなさん。かっこええやんか。


岩槻館長の趣旨説明。ここに至るまでに、歴史があったのですね。


井戸知事と談笑


中瀬副館長のナビゲーターで、ディスカッション


司会の阿部さん。ありがとうございました。


最後はお花のプレゼント。かなり見ごたえありました。
赤澤研究員、さりげなく写ってますね。国際フォーラムの総監督です。まことにごくろうさまでした。メルシー!


(とりあえず八木です。関係者、適宜記述を追加ください)

10月1日(水)、朝の雨空がうそのような秋晴れの下、キリンビアパーク内のビオトープで三田祥雲館高校2年生の生徒さん9名と一般受講の方2名が、絶滅危惧種に登録されている淡水魚「カワバタモロコ」のマーキング実習を行いました。


<写真>捕まえたカワバタモロコ

田中哲夫主任研究員と佐藤裕司主任研究員が、魚の見分け方から尾ビレの一部をハサミで切るマーキングと生息数調査の方法について丁寧にレクチャーし、仕掛けておいたワナを上げました。


<写真>マーキングの指導をする田中主任研究員

学校からキリンビール工場に向かう車の中ではテンションの低かった高校生たち(実は全員が文系)が、500匹のカワバタモロコを前にすると、夢中になってマーキングを始めました。中には、生きた魚に触れるのは初めてという男子高校生も。

麻酔から覚めて元気になったカワバタモロコを放流する頃には、来週の再捕獲調査が楽しみなりました。

(春名 潤一  生涯学習課)

9月27日にファーブル大作戦!「虫の音楽祭」を開催しました。ファーブル大作戦イベントとしては唯一の音楽系イベントで、トップバッターは、当館職員の田口&津田によるユーフォニウムとチェロのアンサンブルで「日本のうた」メドレー。


<写真>ユーフォ:田口 チェロ:津田

協力者長谷愛子さんのでアレンジですてきなメドレーに仕上がりました。場内はユーフォとチェロのやさしいメロディにつつまれました。

メインゲストは淡路島で活躍するオカリナ奏者で陶芸家の佐藤広淡斎さん。自らオカリナを作り演奏する佐藤さんによるオカリナの歴史や作り方などのトークと虫にちなんだ歌「虫のこえ」や「赤とんぼ」「庭の千草」などの演奏で、素朴な土の音にみんな酔いしれました。現在、夜の深田公園では、虫の音楽家の演奏(虫の声)も大盛況ですが、こちらの「虫の音楽祭」も大盛況でした。


<写真>オカリナ:佐藤広淡斎

これからも「スズメバチの巣を解剖しよう」(10/11) や「虫さんこんにちは」(10/12)「ナチュラリスト小泉八雲」(11/9)などスペシャルゲストを招いたさまざまなイベントを行います。ファーブル大作戦!乞うご期待!


川東丈純  ファーブルタクスフォース

Copyright © 1995-2014, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.