兵庫県、特に南東部の丘陵地にはけっこう湿地があります。ただ規模が小さく、上の写真のように、ただの草地にしか見えません。
 こうした湿地は「低湿地」と呼ばれますが、宝塚市北部の西谷地区にある「丸山湿原」は県下第一級の規模で、貴重な動植物が生育しており、兵庫県レッドデータの植物群落Aランクにもなっています。
 これまで市民と行政が協力して保全活動を行っていて、勉強をかねて観察会もしています。両生類や水生昆虫、湿地の植物など、たくさんの水生生物を観察することができます。
(参考までに11/2の案内)



写真2:見つかったイモリ
 

 この丸山湿原をまもっていくために、以下のようなセミナーが開かれます。後者の方は、僕が講師として両生類のお話をさせていただく予定です。
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■丸山湿原セミナー「湿原群保全のための里山整備」

日時:2009年1月25日(日)10:00〜12:00
場所:丸山湿原(宝塚市境野地区)
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■第3回丸山湿原セミナー 「湿地勉強会&両生類の卵調査」

日時:2009年2月28日(日)10:00〜16:00
場所:丸山湿原(宝塚市境野地区)
詳しくはこちら

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 身近な低湿地の保全活動を実際に体験できる貴重な機会です。2月28日のセミナーでは、ちょうど産卵された両生類の卵の数を調査します。


写真3:アカガエルの卵塊

自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝

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