いよいよ夏休みも終わりに近づいてきました。9月に入っても暑い日
は続くのですが、夏の終わりに海で泳ぐと「クラゲ」にチクリとやられ
ます。そんなときは、なんと言っても川遊びです。川は真水で爽やか。
もちろんクラゲはいませんが、山奥の渓流になると今度はアブが出
現。山中の渓流ではなく、中流ならば心地よく過ごせますが、今度
は水質が悪くなってしまいがちです。それに、川岸がコンクリートで
固められていたり、集落や道路、井堰(小さなダム)があったり、そ
もそも川に降りれなかったりと。
そんなわけで、兵庫県で楽しく川遊びできるスポットを2つ紹介した
いと思います。まずは、兵庫県一の清流と言われる千種川。大変
水がきれいで、生物も豊富です。千種川水系の上流から中流にあ
たる佐用町(旧南光町)の南光自然観察村は、様々な施設もあっ
て、大変心地よいところです。

(写真1:南光自然観察村)
http://www.town.sayo.lg.jp/kanko/kanko/detail_info/n_kansatsumura/index.html
小さな網で、河原の石をひとめくりすると、だれでも簡単に大きなヘ
ビトンボやヒラタカゲロウなど、様々な水生昆虫を観察することが。
小学校で習った川の生き物しらべで、「きれいな水」に棲む水生昆
虫が紹介されたのを覚えていませんか。「図鑑に載っているきれい
な水に棲む水生昆虫って本当にいるんですか?」なんていう質問が
博物館にも良く寄せられます。そんな昆虫を観察したい方は、ぜひ
南光自然観察村へ。
 

次に紹介するのは、神戸からも近い穴場です。六甲山から流れる
「芦屋川」は、大変水がきれい。川に降りるところは少ないですが、
芦有ゲート横(ガードレールの隙間から入れる)、開森橋から上流へ
約500m程度行ったところの河原(写真2:芦屋川 はしごが付いてる)、

市民センターの前(階段がある)などがあります。水生昆虫の種類
は多くはありませんが、渓流に生息する様々な水生昆虫やサワガ
ニ、アマゴなどが棲んでいます。また、下流の方では、モクズガニや
アユもたくさん観察できます。河口までゆくと小さな浜になっており、
海にすむカニや貝、ヤドカリなどが見つかります。上流からてくてく
歩いても大した距離ではないので、1日で「森・川・海」を満喫できる
のではないでしょうか。川のしくみを学びたい人は、芦屋川がお勧
めです。
 ちょっと足をのばして千種川、身近で手軽な芦屋川。「海はちょっ
と」という方は、川遊びにでかけてみてはいかがでしょうか。そして、
河原では水の中の石をめくって、ぜひ水生昆虫も観察してみてくだ
さい。

観察した水生昆虫は、ひとはくのホームページでも調べることがで
きます
(http://info.hitohaku.jp/kawamushi/index1.html)。

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