さて、謎の講談師河南堂珍元斎でございます。

本日は、県美ひとはく連携事業の一席をば。12月13日から年をまたいで、3日間、ひとはくの研究員が県立美術館で現在開催中の特別展「ジブリの絵職人男鹿和雄展」の背景画について科学的にとっておきのお話をする「ひとはく背景画セミナー」を開催したのでございます。

なんと、延べ720人の方々に参加いただきました。ありがとうございます。1日目は前にお話しましたので、2、3日目のお話をば少し・・・。

まずは1月19日。この日は「〜身近な里山とはるかなる琉球〜」と題したパート2でございます。まず、登場したのは、大谷剛研究員。

DSCN0793.jpg「となりのトトロ」や「おもいでぽろぽろ」などの背景画の中で、鳴いているはずの「鳴く虫」のお話。タンボコオロギなどの初夏の鳴く虫から夏の代表的なキリギリス、そして秋のカンタンやエンマコオロギ・・・美しい虫の音にみなさま聞き惚れたのでございます。]

 

お次は八木剛研究員。 DSCN0799.jpg DSCN0795.jpgこれも、作品中に鳴いているいや光っているはずのホタルたちのお話。いろんなホタルがいることを紹介したあと、主な3種、ヘイケボタル、ゲンジボタル、ヒメボタルの実際のホタルの映像をばご覧いただき、ホタルの幽玄な世界へ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして最後は太田英利研究員。日本の亜熱帯。沖縄の風景と生き物のお話。

ここが日本?と思うような風景の中に住むカエルやトカゲなどのけったいな生き物たちのお話と写真に不思議発見。でございます。 DSCN0805.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともと来館者は感性豊かなジブリ映画の大ファンがほとんど。もともとのジブリ文化度の高い方々。背景画にメイやサツキ、トトロがうろうろ現れていたところに、自然文化度が加わり・・・百人力!

話をきいているうちに、絵の中でコオロギたちが鳴いたり、ホタルが光っているように見え、キノボリトカゲがスルスルスルっといるように見えてくるからこりゃまた不思議。

 

やはり風景は見る人の文化度の高さによってかわるもの・・・なのでーございます。 

 

つづく・・・。

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