今回、参加した生徒は、小学校6年生〜高校3年生の26名で、4班に分かれて寝食を共にしました。

 現地では、ラハダトゥ・サイエンススクールの生徒も5日間、班活動に加わり、交流を深めることができました。特に現地では、イスラム教のラマダンの時期と重なり、食事などの制限を目にし、文化や宗教の違いを実感しました。 

 

DSC02112.jpg                              サイエンススクールとの交流会にて

ダナンバレー自然保護区では、周りを原生林に囲まれ多種多様な樹木や植物、昆虫を目にすることができました。今年もオラウータン親子がジャングルの木々を移動していく姿を目にすることができました。また、タイガーリーチと呼ばれるヒル

に血を吸われることも経験しました。

  

P1080712.jpg                                木々を渡るオラウターンの子ども

 

一方のタビン野生生物保存区は、アブラヤシのプランテーションと二次林が中心でした。そこは、森林伐採などで棲みかを奪われたゾウたちが集っている場所でもあり、ナイトサファリでは群れをなして生息する野生のゾウの姿を目にすることができました。他にもブタオザルが木々を駆け回り、サイチョウが空を駆け巡り、夕暮れにはムササビが飛んでいく  など動物たちの自然の姿を目にすることができましたが、一方で想像以上の森林伐採が進んでいる現状を知ったジャングル生活でもありました。 

 

DSC_3479.jpg                                 興味深く観察する生徒たち 

 

帰国前にはひとはくと学術交流協定を結んでいるサバ大学を訪問し、ジャングル体験スクールの修了式の後、収蔵庫見学をさせていただきました。

このジャングル体験スクールでは、10代という多感な時期にある生徒たちが、ラハダトゥ・サイエンススクールの生徒たちと触れ合い、日本とは違う文化や環境を体験し、

さらに上級生が下級生をしっかりと面倒を見て過ごすところ に大変意義があると感じました。生徒たちのこれからの成長に期待したいと思います。

  

DSC02143.jpg                             ジャングルを満喫する生徒たち

 

 

お世話になった関係者の皆様、及び保護者の皆様、生徒たちは全員、病気や怪我もなく無事帰国の途へ着くことができました。ありがとうございました。

 

  DSC02202.jpg                    今回参加したメンバーで記念撮影

 

                                     

                                                                                            情報管理課 阪上勝彦

 

 

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