ヤモリのミイラ!

2009年2月10日

遠藤研究員から小さなプレゼントが机の上に届いていました。一瞬、ちっちゃな枝?ぽく見えたその物体をよく見ると、なんとヤモリ(正式にはニホンヤモリ)のミイラでした!ひとはくの収蔵庫近くの、人通りの少ない通路で発見されたそうです。



さて、見つかったミイラの全長は45mmほどで、卵から出てきてすぐくらいの大きさです。繁殖期は5〜8月なので、去年の夏からずっとそのままになっていたのかもしれません。うまいこと餌にたどりつけず息絶えてしまったのでしょうか。ヤモリは小さな昆虫やクモ、ゴキブリなどが好きで、ヒトとうまく共存している生きものです。実際に、人家のない山のなかでは、ほとんど見つかりません。

− 家にすみ、害虫を食べるので「家守、守宮」という。中国では、壁にすむ動物として考えられており「壁虎」と呼ばれる。(「広島県の両生・爬虫類」より)− ヤモリとイモリがごっちゃになっている人がよくいるので、間違えないでくださいね。ヤモリは“家守”で陸上にいる爬虫類、イモリは“井守”で水中にいる両生類です(一時期、陸上にも上がりますが)。



ヤモリのミイラを見ていると、何かにそっくりだとは思いませんか?そう、同じグループ(爬虫類)に属する恐竜にそっくりで、カッコいい!



(自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝)

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