12月13日(土)日本昆虫学会近畿支部2008年度大会・日本鱗翅学会近畿支部第137回例会(昆虫学公開研究発表会)を、人と自然の博物館で開催します。
すべてのプログラムは一般公開ですので、この機会に、ぜひ昆虫学の先端研究を聴講ください。学会ですので、内容は、ちょっと難しいと思いますけれど。

日時 2008年12月13日(土)11:00〜17:45(10:30受付開始。懇親会は18:00〜19:30)
会場 兵庫県立人と自然の博物館 ホロンピアホール
申し込み 不要
参加費 50円(博物館観覧料別途。観覧券を購入して入館し、本館3階奥からホロンピアホールへお進みください。ホール1階出入り口からは入場できません)
※ 懇親会に参加を希望される場合は、事前に博物館の八木(yagi(アット)hitohaku.jp)までお申し込みください(会費2,000円程度)。

プログラム

特別講演
11:00 同所的に分布するゴミグモの捕食寄生者,Reclinervellus属の2種の寄生習性と生活史(Hymenoptera: Ichneumonidae: Pimplinae)/松本吏樹郎(大阪市立自然史博)
11:30 マダラヤドリバエの寄生を克服するリュウキュウアサギマダラ(A danaid butterfly, Ideopsis similis, overcomes parasitization by a tachinid fly, Sturmia bella)/○平井規央・石井実(大阪府大院・昆虫)
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12:00〜13:00 <<休憩>>

研究発表
13:00 ヒメボタル(Luciola parvula)幼虫と餌生物の生息密度の関係/○西嶋 翔・安岡拓郎・前藤 薫(神戸大院・農学)
13:15 ダンダラテントウ大阪個体群の鞘翅斑紋多型の季節変異に死亡率・産卵数・孵化率が及ぼす影響/○河上康子(高槻市)・大橋和典(豊中市)
13:30 ガガイモ科の送粉系に関する知見(その4):イケマへの飛翔性訪花者は送粉に貢献しているのか?  コハナバチ・マルハナバチ・蛾類、および、アリ類の訪花行動の比較検討/浜西 洋(兵庫県三田市)
13:45 コオロギGryllus #50 WEISSMAN幼虫に見られる2種類の眠り(rest)とその機能/○西尾良平・竹田真木生(神戸大院・農学)
14:00 ミツバチ収穫ダンスの生理的側面/大谷 剛(兵庫県立大・自然環境科学研)
14:15 ギンケハラボソコマユバチの産雌単性生殖とそのメカニズム/○古江 翔・前藤 薫(神戸大院・農学)
14:30 日本産Zatypota属(Ichneumonidae,Pimplinae,Polysphincta-group)の幼生期と寄主/松本 吏樹郎(大阪市立自然史博物館)
14:45 ニホントガリシダハバチと同胞種シシガシラハバチの遺伝的様相と生物地理的考察/櫻井厚司(神戸大院・農学)

15:00〜15:45 <<ポスターセッション・休憩>>
P1 ユアサハナゾウムシの奇妙な営繭/沢田佳久(兵庫県博)
P2 マメヤハズの飼育/沢田佳久(兵庫県博)
P3 ヒメボタルの発光時刻の地理的変異と気候との関係/○安岡拓郎(神戸大院・農学)・八木 剛(兵庫県博)・前藤 薫(神戸大院・農学)・竹田真木生(神戸大院・農学)
P4 モルフォチョウの構造色の種多様性/木下修一・神戸亮(大阪大学)
P5 地元西宮市・宝塚市におけるクロマダラソテツシジミの調査研究/法西 浩(ひとはく地域研究員)
P6 モンシロチョウの翅の撥水性/○棚橋一郎・榎本将典(大阪工業大学工学部応用化学科)
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15:45 北海道・長野産のチビガ科未知種の分類/○小林 茂樹・広渡 俊哉(大阪府大院・昆虫)・黒子 浩(阪南市)
16:00 モモ園から発見されたイナゴマメマダラメイガの分類/○北辻 類・吉安 裕(京都府大・生命環境)
16:15 北陸地方のコムラサキにおける色彩二型間の遺伝的分化/○長太伸章(京都大・院・理)・大脇 淳(里山科学館キョロロ)・曽田貞滋(京都大・院・理)
16:30 白山にベニヒカゲの西限をたずねて/小野克己(京都市)
16:45 モルフォチョウの構造色研究の現状/○木下修一・神戸亮・朱棟・蔡東生(大阪大学・筑波大)
17:00 近畿地方におけるクロマダラソテツシジミの発生状況と遺伝子解析/○平井規央・坂本佳子・矢後勝也・森地重博・山本治・石井 実(日本鱗翅学会近畿支部)
17:15 野生の動植物は誰のものか/鎌田邦彦(大阪市)
17:30 アサギマダラの移動−2008年の速報/○金沢 至・大島新一郎(アサギマダラを調べる会)

<< 18:00−19:30 交流会(本館4階実習室) >>

八木 剛(自然・環境評価研究部/日本昆虫学会近畿支部幹事)

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