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26日に行われたG8環境大臣会合開催記念シンポジウム「アジアからの発信 人と自然の共生のみちをさぐる」の国内外からの講演者を交えて、現地観察会を行いました。

観察会では、川西市一庫に日本が誇る里山を見学に行きました。この地域の山をよく見ると高さの異なる林分がモザイク状に分布しています。これは、山の斜面に植林されたクヌギを8〜10年おきに伐採しているためです。毎年、伐採する範囲を替えていることによって、ひとつの地域にさまざまな林齢のクヌギ林が混在するようになるのです。こうした変化にとんだ環境は、生息環境の異なる動植物たちが同所的に存在することを可能にし、ゆたかな種の多様性を生み出すと考えられています。

一庫の里山
伐採直後の林

一庫の里山。様々な林齢の林がモザイク状に分布している。

伐採された直後。殺伐とした風景に見えますが、数年たつと再び立派な林に育ちます。

伐採されたクヌギは、一庫炭の原料として用いられます。山の土地はたくさんの方によって小区画づつ所有されているそうですが、この地域では炭焼きをされる方はお一人だということです。木の伐採はその方のみがおこなっています。このことによって、持続可能な森林資源の利用が可能になっているのです。

解説を聞かれるゲストのみなさま

インド、インドネシア、韓国など海外講演者からも熱心な質問が飛んでいました。今も生き続ける里山の姿を堪能していただけたでしょうか。

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