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5月31日まで「希少種ベニバナヤマシャクヤクを篠山で発見!」を開催しています。

 

DPP_0135.JPG

篠山のベニバナヤマシャクヤク

撮影:太治庄三

 

 

ベニバナヤマシャクヤクという植物を知っていますか?

よく園芸で栽培されるシャクヤクやボタンの仲間です。

花が薄いピンク色をしていて、日本とその周辺に分布している多年草です。

日本では森林の伐採や、鑑賞目的の採取にあい、絶滅危惧植物に指定されています。

 

篠山で最近発見され、丹波地方では初記録となります。

石灰岩地などの土壌が貧弱なところに生育します。

篠山では丹波層群のレキ土壌の上に生育しています。

また、この仲間はペオニフロリンという毒を持っているため、シカが食べません。

シカが他の植物を食べるため、この植物が残されてきたものと考えられます。

 

篠山の集団では葉の裏に毛の生えているベニバナヤマシャクヤクと毛の生えていないケナシベニバナヤマシャクヤクが混生している、珍しい集団です。

兵庫県ではケナシベニバナヤマシャクヤクの記録しかありませんでしたから、ベニバナヤマシャクヤクの生育の確認は初めてとなります。

 

個体の大きさと開花の関係を調べると、葉が3枚以上つくと花が咲き始めることがわかりました。

 

めったに見ることのできない花の写真と、標本、日本での現状などを展示解説しています。

(自然環境再生研究部 藤井俊夫)

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