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オオサンショウウオは、ひんやり冷たい体をしている両生類ですが、夏が来る
と体をボロボロにして熱い旅に出ます。一年中、ほとんど移動しない彼らが、
なぜこのような旅に出るのでしょうか?

 その旅は、産卵のための移動です。彼らは、産卵期以外は個々の巣穴に定
住しますが、産卵期前になると限られた巣穴を探して移動を行います。平均す
ると数百mほど遡上しますが、なかには4kmも遡上するヤツがいます。この時
期にオオサンショウウオを調査すると、あごや頭、手足、お腹などがズルズル
に擦りむけた痛々しい姿をよく見かけます。遡上途中に石などにぶつかるため
でしょうか。それとも、移動を阻害する堰(せき)などの障害物を越える際にケガ
をするためかもしれません。
移動が阻害されると繁殖の機会を失い子孫を残せなくなるため、彼らは必死に
移動するのだと思います。人が生活していくために、利水・治水用の堰が必要
な所もあります。ただし、それらが動物の移動を阻害しないように、対策を考え
るべきです。私は、そのようなオオサンショウウオの移動阻害に関して、人と動
物が共存できる方法を研究しています。

田口勇輝(自然・環境マネジメント研究部)


右後肢にケガをしているオオサンショウウオ


取水用の堰を越えようとするオオサンショウウオ

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