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一本歯の下駄

2007年6月28日

人と自然の博物館の嶽山です。僕は、公園の計画・設計・運営・レクリエーションに関わる研究やイベントに取り組んでいます。僕がひとはくで働き始めたのが2000年で、入ってすぐにその年の夏の企画展に取り組むことになりました。「外であそぼう!」(主担当:客野主任研究員)です。内容は省略しますが、今日はその最中に出会った愛らしい下駄を紹介したいと思います。写真を見て下さい。昭和49年に製作された一本歯の木製下駄です。西宮市に広がる砂浜を駆け回る子ども達が履いていた下駄で、鼻緒の部分がビニールテープをよって出来ているなど、手づくり感あふれる一品です。通常の下駄は二本歯ですよね。だけど、西宮では砂浜という地域固有の環境の中で遊ぶために、より安定性に優れた長さのある一本歯が用いられていました。子ども達が楽しく遊ぶ美しい浜の風景に思いを馳せることのできる、貴重な下駄であるといえるでしょう。

嶽山洋志(自然・環境マネジメント研究部)

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