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収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」2021年度

1 主旨

 兵庫県立人と自然の博物館には、開館以来29年をかけて収集した200万点近くの昆虫や動植物、岩石・化石などの自然史系の標本や古写真などの資料が収蔵されています。これらの標本には、タイプ標本と呼ばれる新種として登録するための唯一無二の基準標本をはじめとする学術的な新発見の基盤となった標本、生物の過去の分布状況を証明するための標本、絶滅危惧種の分布状況の証拠となる標本など貴重なものが含まれています。また、良く似た種類を比較分類するためのセットや、生物の形状の美しさ・面白さを伝える展示物として、様々な場面で収蔵標本が活用されています。しかし、博物館の収蔵標本のすべてを館内に展示することは物理的にも保存面でも難しいため、現状ではその多くが収蔵庫に保管されています。標本資料の収蔵は博物館機能の核心部分にも関わらず、この様相を気楽に見学してもらうことができませんでした。
 そこで今年度も、普段は見ることができない収蔵資料をテーマにもとづいて蔵出しする日を定め、収蔵資料から進化や自然、地球の成り立ち、まちの景観形成などについて読み解き方を解説するオープンセミナー「標本のミカタ」を実施します。毎月第2日曜日に開催し、テーマを変えて全8回を予定しています。普段は、展示室でガラス越しにしか見ることができない標本を、この企画では、実物を直接見られる状態で数多く陳列し、顕微鏡などの実験道具を使って、研究員が解説します。専門的な内容も含めつつ、見学される方に合わせて丁寧に解説します。関連のイベント・解説も同時に開催することで、標本が存在する意義を多様な観点からわかりやすく発信します。

2 開催概要

 (1) 実施回数:全8回  ★第9回(12/18)を追加しました
 (2) 日  時:令和3年4月~11月の第2日曜日(一部、土曜日も含みます)
 (3) 場  所:兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン等
 (4) 申し込み:不要
 (5) 参 加 費:無料(ただし観覧料は必要)
 (6) 各回のテーマ
開催日 テーマ 担当研究員
第1回 4月11日(日) 「テンナンショウの世界」 高野温子
第2回 5月9日(日) 「川にすむ水生昆虫」 中止 三橋弘宗・渡辺昌造
第3回 6月12日(土)
・13日(日)
「タンガニイカ湖シクリッドの世界」 中止 高橋鉄美
第4回 7月11日(日) 「兵庫の農と暮らし」  衛藤彬史・福本優・高田知紀・大平和弘・赤澤宏樹・藤本真里
第5回 8月8日(日) 「ひとはくの昆虫コレクション ~標本が未来への遺産となるまで~」 山崎健史・橋本佳明
第6回 9月12日(日) 「在来種? それとも外来種? 兵庫県のヤモリを詳しく見てみよう」 中止 太田英利
第7回 10月10日(日) 「タネの世界 ~有用植物~」 藤井俊夫
第8回 11月13日(土)
・14日(日)
「神戸層群の植物化石 ~カエデとフウ~」 半田久美子・生野賢司・久保田克博・池田忠広・加藤茂弘・三枝春生・佐藤裕司
第9回
(追加開催)
12月18日(土) 「在来種? それとも外来種? 兵庫県のヤモリを詳しく見てみよう」 太田英利

第1回「テンナンショウの世界」 第2回「川にすむ水生昆虫」
 
第3回「タンガニイカ湖シクリッドの世界」 第4回「兵庫の農と暮らし」
 
第5回「ひとはくの昆虫コレクション
    ~標本が未来への遺産となるまで~」
第6回・第9回「在来種? それとも外来種?
    兵庫県のヤモリを詳しく見てみよう」
 
第7回「タネの世界 ~有用植物~」 第8回「神戸層群の植物化石 ~カエデとフウ~」

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