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収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」2021年度・第5回「ひとはくの昆虫コレクション~標本が未来への遺産となるまで~」

企画展の解説動画を作成しました(2021/8/24掲載)




1 主旨(「ひとはくの昆虫コレクション~標本が未来への遺産となるまで~」)

 「標本のミカタ」は,標本資料をふんだんに使い,その面白さを解説するスペシャル企画です.今年度第3弾は,「ひとはくの昆虫コレクション~標本が未来への遺産となるまで~」です.
 ひとはくの昆虫標本は,博物館の前身の準備室時代から,県内外の研究者や昆虫愛好家からの標本寄贈を受け,現在までに約120万点を超える巨大なコレクションとなりました.特に,兵庫県民からの寄贈は,全体の3分の1以上を占め,ひとはくは,まさに県民の収蔵庫と言えます(※下記「6 兵庫県内の主要な寄贈昆虫コレクション」参照).
 博物館の収蔵庫は,ただ単に昆虫標本を保管している倉庫ではありません.多くの場合,寄贈された標本箱には,さまざまな昆虫が雑多に入っています.それらの標本を,グループごと,あるいは種(species)ごとに類別して,さらに博物館で管理するためのバーコードラベルをつけて整理していきます.昆虫標本を整理する基準となる分類体系は,常に更新されつづけるため,整理作業が終わることはありません.また,個人コレクターによって集められた標本は,保管場所の確保と維持を半永久的に行うのは難しく,博物館ではこのような貴重な標本の受け皿としての役割も担っています.そのため,収蔵庫では,日々,資料の整理が続けられています.
 このように整理された標本は,過去から現在までの生命の歴史を知るための未来への遺産として,半永久的に保管されます.そのため,収蔵庫の標本は過去を知るタイムカプセルとしての機能を持ちます.過去に兵庫県にはどのような昆虫がいたのか,収蔵庫に蓄積された膨大な標本から,過去の環境を知ることができます.また,過去には1種と考えられてきた種が,DNAを調べたところ,実は2種に分けられるなどの新発見も,過去をきちんと保存している収蔵庫だからこそ可能になります.
 今回は,寄贈された昆虫標本がどのように,整理されていくのか,実際の寄贈された標本箱や整理の過程を紹介します.また,実際に標本が保管されている収蔵庫内を見学するツアーを定員限定で行います.

2 実施概要

 (1) 日 時:令和3年8月8日(日)13:00~16:00
 (2) 場 所:兵庫県立人と自然の博物館 4階中セミナー室
 (3) 展示物:博物館に寄贈されたコレクションの一部(※下記「5 展示資料」参照)

3 関連イベント

 昆虫収蔵庫ツアー(参加無料・申込必要)
 収蔵庫は,半永久的な標本の保管を目的とし,標本を食害する害虫の侵入を防ぐため,原則非公開となっています.そのため,収蔵庫への立ち入りには人数制限を設けています.また,飲食物やカバン等の持ち込みもご遠慮いただきます.
 ※当日10:00から4階インフォメーションにて、参加申し込みの受付を開始。定員になり次第終了します。

4 担当

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 主任研究員 山崎 健史 ・ 橋本 佳明

5 展示資料

 博物館に寄贈されたコレクションのうち,現在整理中の以下のコレクションの一部を紹介します.
  ・江田茂コレクション(チョウやコウチュウ類,約270,000点)
  ・阪口浩平コレクション(昆虫全般,約50,000点)
  ・佐藤英次コレクション(チョウ類,約18,000点)
  ・羽田義任コレクション(ハチ類,約40,000点)
  ・赤山更一コレクション(コウチュウ類,約7,500点)

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写真1. 寄贈受入時の標本の状態(羽田コレクション).同定済みや未同定が混在した状態. 写真2. 整理後の標本の状態(羽田コレクション).博物館のバーコードラベルをつけ,分類群ごとに整理していく.
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写真3. チョウ類標本の展翅(江田コレクション).未展翅・未展脚の標本は,展示用に翅を広げたり,脚を揃えたりして,成形する. 写真4. 展翅・展脚され,整理されたクワガタムシ標本(赤山コレクション).

6 兵庫県内の主要な寄贈昆虫コレクション

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