ジーンファーム

ジーンバンク事業

当館では生物多様性保全の観点から野生植物の保全を目的した「ジーンバンク事業」を実施しています。
この事業では野生植物、特に絶滅危惧植物の系統保存、増殖、緊急避難と自生地の保全・復元、新たな生育地の創出などを進めています。事業内容は以下のように大別されます。

1 絶滅危惧植物等の種子保存 
2 絶滅危惧植物等の個体群系統保存
3 絶滅危惧植物等の緊急避難
4 絶滅危惧植物等の危険回避 
5 絶滅危惧植物の自生地での個体群保全・復元
6 絶滅危惧植物の増殖・復元 
7 絶滅危惧植物の増殖・新たな生育地の創出 
8 絶滅危惧植物等の発芽・栽培実験
9 環境教育 


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     ジーンバンク活動記録 No3


これらの具体的な活動内容は冊子「ジーンバンク活動記録」にまとめられています。
本冊子をご希望の方は自然・環境再生研究部でご相談ください。

ジーンファーム

「ジーンファーム」はジーンバンク事業を支えている中核施設であり、植物を栽培・増殖するための以下の施設から構成されています。

温室 加温が可能。亜熱帯~暖温帯性植物の栽培に使用。 
ミスト室 定時に霧(ミスト)を発生させることで高い空中湿度の保持が可能。さし木による絶滅危惧植物の増殖や多湿環境を好むラン類・シダ類などの栽培に使用。 
冷室 冷房機・自動散水機により夏場でも冷涼な状態での栽培が可能。夏の暑さに弱い植物の栽培に使用。
ガラス室 

加温されていない施設。各種絶滅危惧植物の栽培に使用。  

圃場

屋外における絶滅危惧植物の増殖や絶滅危惧植物を含んだチガヤ草原の形成実験などに使用。

ビニール
ハウス

遮光されている施設。林床下に生育する絶滅危惧植物の栽培に使用。 


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ジーンバンク事業の各プロジェクト



各種団体の依頼・委託による絶滅危惧植物の保全に関して以下のようなプロジェクトを推進しています。 

1

増殖
・但馬のオオハナウド
・鉢伏山のオキナグサ
・加古川のナガボテンツキ
・六甲山・氷ノ山・能勢妙見山のブナとイヌブナ
・但馬のヘイケイヌワラビ



genebank4.jpg六甲山・能勢妙見山のブナとイヌブナ

2

緊急避難および危険回避
・猪名川上流域のエビネとクモノスシダ
・三田市下槻瀬のオグラコウホネ
・三田市テクノパークのオグラコウホネ
・篠山市のオグラコウホネとナガエミクリ
・和田山町のサンインシロカネソウ
・伊丹市のデンジソウ
・加古川市のナガボノワレモコウ
・洲本市のハマアザミ

・香美町香住区のハンゲショウ
・三木市総合防災公園のヒメコウホネ
・加古川市のヒメコウホネ
・奈良県のフウランとホウライカズラ
・新宮町岩谷川のフッキソウ
・箕面市のベニバナヤマシャクヤクとヒオウギ
・神戸市西区のミズトンボ

genebank5.jpg猪名川上流域のクモノスシダ
3

植生・個体群の保全・復元・創出活動
・猪名川上流域のエドヒガン
・三田市のカザグルマ
・猪名川のカワラナデシコ
・三田市のサギソウ
・加古川のフジバカマ
・赤穂市生島の照葉樹林
・関西電力大阪南港発電所の照葉人工林
・多様な野草の生育するチガヤ群落
・「尼崎21世紀の森」の森づくり
・大阪ガス姫路製造所のビオトープ
・宝塚市の湿原群落の保全
・郷土産個体による里山づくり

genebank6.jpg加古川のフジバカマ


  植物の受け入れや増殖などのご相談は自然・環境再生研究部まで
*ご相談の内容によっては、対応に多少の時間を頂くことや、ご依頼をお受けできないことがございます。
 あらかじめご了承ください。




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