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ひとはく研究員の発表論文紹介(2022年)

海浜植物イソスミレの種子休眠・発芽に及ぼす温度の影響
発芽フェノロジーと冬季温暖化への応答

論文名:Effects of temperature on seed dormancy and germination of the coastal dune plant Viola grayi: germination phenology and responses to winter warming
著者名:Asumo Kuroda・Yoshihiro Sawada
公表雑誌名:American Journal of Botany、109、237-249
内容紹介:温度は種子の休眠解除や発芽のタイミングに関わる重要な要因の一つです。そのため温暖化や気候変動は、散布された種子の発芽季節を左右すると共に、その過程を通じ個体群の動態や種の分布にも影響する可能性があります。本研究では、日本海沿岸を主な分布域とするイソスミレを対象とした発芽試験と、その生育地である砂丘の地温測定の結果から、冬季の温暖化と少雪化が本種の種子の休眠を長引かせ、発芽を遅らせる可能性のあることを示しました。
(2022年2月発行)
イソスミレの花と果実・種子

万葉集の植物に関する考察1:たまも

論文名:A Study of plants in Manyo-shu 1: Tamamo
著者名:藤井俊夫
公表雑誌名:近畿植物同好会々誌、45号、15、2022年
内容紹介:この研究は万葉集に詠まれた植物について考察したものです。 玉藻は万葉集では30首ほど詠まれ、美しい藻と解釈されてきました。玉藻を詠んだ歌の中で、生育環境、生活に利用される場面について描写した歌を検討したところ、いくつかの共通点が見つかりました。波の静かな内湾の潮間帯に生育し、春に磯で採集して貯蔵し、食用となる海藻であり、丸い浮袋をつけることから、ヒジキであると考証しました。
(2022年1月発行)
ヒジキ(12月に撮影)
春から初夏にかけて、浮袋が発達する


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