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毎月かわるよ!江田コレクション展・第4回「ぴかぴかキラリ~宝石昆虫の輝き~」

第4回(9月)展示の予告動画を作成しました(2021/8/27掲載)




1 主旨(「ぴかぴかキラリ~宝石昆虫の輝き~」)

 「毎月かわるよ! 江田コレクション展」の第4回目となる入替展示では,江田コレクションの中から厳選した,ぴかぴか・きらきらの宝石昆虫を展示します.さらに,その煌めきを,より際立たせるように,今回は特別に,ブラックなドイツ箱に宝石昆虫たちを並べてみました.
 チョウ類のように,色とりどりの昆虫には,皆さん,馴染みがあるのではないでしょうか? しかし,中には,作り物かと思うほどの金属光沢をもつ昆虫もたくさんいます.今回の展示で,特に注目していただきたいのは,プラチナコガネの仲間です.中南米に生息するコガネムシで,周りの風景が映り込むほどに輝いています.昆虫コレクターの間では高値で売買されており,重さに換算すると金より高価な昆虫と言われています.他にも,7色に輝くニジイロクワガタ,青の光沢色が美しいモルフォチョウ類など,さまざまな宝石昆虫を展示します.
 実は,これら輝く昆虫たちの光沢色は,色素によるものではなく,その多くが体表面の構造によるもので,構造色と呼ばれます.CDやDVDの裏面が輝くような仕組みで,昆虫の体も輝いています.それでは,なぜ,このような目立つ光沢色が進化してきたのでしょうか? 展示を見ながら,進化のミステリーにも思いを馳せていただけたら,より楽しめる展示となっています.ぜひ,その輝きをお楽しみください.

2 実施概要

 (1) 期 日:令和3年9月1日(水)~9月30日(木) 予定
 (2) 場 所:兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン・休憩コーナー
 (3) 展示物:チョウ類やコウチュウ類 36種(標本 199点)

3 担当

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 主任研究員 山﨑健史・橋本佳明

4 展示資料(一部)
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1)プラチナコガネの1種
中南米に生息するコガネムシの仲間で,独特の金属光沢が特徴的な昆虫.金色から銀色に輝くが,体の一部が,青や赤みを帯びる個体もいる.その輝きから「森の宝石」とも呼ばれ,昆虫コレクターの間では,非常に高値で取引される種もいる.
2)ニジイロクワガタ
ニューギニア南部からオーストラリア北部にかけて分布する美しいクワガタムシ.「7色に輝く世界一美しいクワガタムシ」と言われ,緑色を地色とした金属光沢色を呈し,角度によって色が変わる.
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3)フェモラータオオモモブトハムシ
東南アジアの熱帯地域に分布する美しいハムシの仲間.赤から青まで色彩の変異がある.2009年には,日本でも出現が確認され,外来種として,国内での分布拡大が懸念されている種でもある.
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4)ミドリオニカミキリ
緑色の光沢色を呈し,大顎が良く発達した大型のカミキリムシ.上翅の色は,基本は緑色だが,色彩変異に富んでおり,瑠璃色を呈する個体もいる.南米に広く分布するが,詳しい生活史は明らかになっていない.
5)キプリスモルフォ
南米に生息するモルフォチョウの1種.鮮やかに輝く青い翅は,鱗粉で光の干渉が起きることによるもので,CDやDVDの裏面と同じ仕組みで輝いている.モルフォチョウの多くは,その美しさから,ギリシア神話の登場人物に由来するものも多く,キプリスは,美を司るアフロディーテの別名である.

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