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臨時展示「アジア初!海の地層で見つかった7200万年前の海鳥化石」

1 主旨

 2014年7月、化石愛好家の桔梗照弘氏(相生市在住)によって、淡路島に分布する和泉層群から原始的な鳥類化石が発見されました。同標本につき、調査研究を進めたところ、ヘスペロルニス類と呼ばれる後期白亜紀に絶滅した海鳥であり、白亜紀末期の海の地層から産出したヘスペロルニス類としては、アジア初の化石記録となることが明らかになりました。この研究成果は論文にまとめられ、Cretaceous Research誌(査読付き国際学術雑誌)に投稿し、受理・出版されました。本論文の出版をうけ、当館にて臨時展示を実施します。

2 展示概要

 (1) 期 間 令和2年6月12日(金)~令和2年8月31日(月)
 (2) 場 所 兵庫県立人と自然の博物館 3階「丹波の恐竜化石」展示室
 (3) 展示物 上記産出化石1点、記載論文、パネル2点
 (4) 参加費 無料(入館の際に観覧料のみ必要)

3 論文の概要

 (1) 標題
  英文:A Marine Hesperornithiform from the Maastrichtian of Japan
     :Implications for the Paleoecological Diversity in the End of the Cretaceous
  和訳:日本のマーストリヒチアン階から産出した海生のヘスペロルニス目
     :白亜紀末期における古生態学的多様性への意義
 (2) 掲載誌
  「Cretaceous Research」(査読付き国際学術雑誌)、ELSEVIER(エルゼビア)社、オランダ
 (3) 執筆者
  田中 公教 恐竜化石総合ディレクター※1(現、丹波市教育普及専門員)、小林 快次 教授※2、
  生野 賢司 研究員※1、池田 忠広 主任研究員※1、三枝 春生 主任研究員※1
  (※1 兵庫県立大学・兵庫県立人と自然の博物館、※2 北海道大学総合博物館)
 (4) 検討した標本
  左のすねの骨(脛足根骨)1点:白亜紀の歯のある飛ばない海鳥ヘスペロルニス類(未成熟な個体)
 (5) 特筆すべき点
  • 日本の白亜紀末期(マーストリヒチアン期)の地層から、ヘスペロルニス類の化石を報告しました。
  • 上記の化石は、アジアのマーストリヒチアン期の海の地層から産出された初めてのヘスペロルニス類化石であることを明らかにしました。
  • この発見によって、白亜紀末期のヘスペロルニス類は、北半球(アジアと北米)の淡水・海洋環境の両方で広く分布していた可能性が示唆されました。
 【資料】
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4 担当

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 主任研究員 池田 忠広


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