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ミニ企画展「異常巻アンモナイト、ノストセラス大集合」

1 主旨

 淡路島から産出する化石「ノストセラス・ヘトナイエンゼ」は異常巻アンモナイト(注1)の1種で、始めは塔状に巻き、成長の後半では巻きが解けてU字形に垂れ下がる形の殻を持ちます。本種は北海道で産出した標本を基に記載・命名されましたが、北海道では稀にしか産出しないことから、その形態の詳細は十分に解明されていません。一方、淡路島の東部に分布する和泉層群北阿万層(注2)からはこの種の化石が比較的豊富に発見されています。今回の展示では、兵庫県立人と自然の博物館の連携活動グループである兵庫古生物研究会の会員が長年にわたる精力的な調査によって収集した「ノストセラス・ヘトナイエンゼ」の標本を一堂に会し、北海道や大阪の地層から産出した「ノストセラス」の標本も合わせて展示することで、個体による形のばらつきや、種類による形の違いに潜む未解明の謎に迫ります。

2 展示概要

 (1) 期 間 : 令和2年2月12日(水)~4月5日(日)
          ※月曜日(祝日・休日の場合はその翌日)を除く
 (2) 場 所 : 兵庫県立人と自然の博物館 3階展示室「丹波の恐竜化石」
 (3) 主 催 : 兵庫古生物研究会、兵庫県立人と自然の博物館
 (4) 協 力 : むかわ町穂別博物館
 (5) 展示物 : 日本各地から産出した異常巻アンモナイト「ノストセラス」の化石標本 約60点
 (6) 参加費 : 無料(入館の際に観覧料のみ必要)

3 担当

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 研究員 生野 賢司

4 展示予定資料(一部)

淡路島の洲本市から産出したノストセラス 大阪の和泉山地から産出したノストセラス



(注1) アンモナイト類のうち、一般的な隙間のない平面らせん状とは異なる巻き方をする種類。その形は様々で、棒状、バネ状、塔状などの巻き方がある。
(注2) 今から約7000万年前の後期白亜紀に海底で堆積した地層で、アンモナイト類だけでなく、貝類、甲殻類、恐竜、モササウルス類などの化石が産出する。


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