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「木の葉にお灸をすえる:樹木600種を対象とした死環の調査からみえてきたこと」

1 主旨
   死環とは、植物の葉を加熱したときに、加熱箇所の周辺に黒い環が生じる現象です。種によってその濃さや幅、黒くなるまでに要する時間などが異なることが古くから知られており、一部の文献では種の同定のための手がかりとして使われてきました.しかし,死環の特徴が明らかにされている種は日本の樹木全体から見ればわずかであり、また近年研究が進んでいる植物の進化の歴史との対応も未検討でした。そこで、私たちは約600種の樹木を対象として、統一的な条件のもとで加熱処理を行い、死環の特徴を調べました。今回のトピックス展では、そのデータを整理するうえで分かってきたことについて紹介します。

2 展示概要
 (1)期 間:平成28年4月28日(木)〜 7月18日(月・祝) 終了しました。
 (2)場 所:兵庫県立人と自然の博物館 3階トピックス展示コーナー
 (3)展示物:パネル2点、標本
 (4)主 催:兵庫県立人と自然の博物館

3 担当
      兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境再生研究部 主任研究員 大谷雅人

4 参考写真

 kinoha1.jpg       

ドロノキでみられた典型的な死環の例  

kinoha2.jpg

様々な死環の例
  明瞭な死環が発生する樹種
 aブナ、bオヒョウ、cツゲモチ、dケヤキ
  不明瞭な死環が発生する樹種
 eコナラ、fサンショウ、gトキワガキ

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