◇ 収蔵資料紹介

ヘイケイヌワラビ  ヘイケイヌワラビというシダ植物をご存知でしょうか。この植物はこれまで  中国地方の島根、鳥取、山口、広島の四県でしか見つかっていませんでした。  また個体数も非常に少なく、レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されて  います。「ヘイケ」という変わった名の由来は最初の発見地である島根県の生  育地に平家の落人伝説が伝わっていたことによります。 兵庫県では今から三年前、県内の自然環境を明らかにする委託調査の時に、 県立山崎高校教論の田村統氏によって県北部で発見されました。 博物館では証拠標本を作成すると同時に兵庫県下の貴重な野生植物を増殖する ジーンバンク機能を活用し、胞子からの人工増殖を行う準備を進めています。     (生物資源研究部 藤井俊夫)

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Copyright(C) 1995, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1995/12/18