◇ 企画展「兵庫県南部地震を考える」

企画展は11月25日から3月10日まで行われます。 展示資料の紹介−野島断層のはぎ取り断面  企画展の資料から「野島地震断層はぎ取り断面」を紹介します。  兵庫県南部地震から4ケ月後の5月中旬に、北淡町梨本地区の 野島地震断層に沿って逆コの字をした、縦が30メートルで横が 20メートル、深さが5メートル以上の溝が掘られました。この ような溝を掘って活断層の断面を調べる方法を、トレンチ調査と いいます。  この調査で壁面にあらわれた野島地震断層と、それによる地層の ずれや変形を、そのまま樹脂で固めて取ってきたものがはぎ取り断 面です。図はそれをスケッチしたものです。展示している標本は、 高さが273センチメートル、幅は193センチメートルの大きさ があります。図からはわかりにくいと思いますが、地層を縦に分け ている線がみられ、それを境に砂礫層Aが1メートル近くずれてい ます。  この場所では、今回の地震により東側の地表面(図左側)が縦に 40センチメートルほど隆起しました。  さらに、このトレンチ調査では、地層に含まれる炭化物について 放射性炭素年代測定が行われました。地層からは、12世紀から 14世紀の陶磁器のかけらも出土しています。このような調査から、 今回の地震に先立つ大地震が11世紀から13世紀のあいだに起き た可能性が高いと考えられています。

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Revised 1996/01/16