まえに戻る 目次へ つぎへ進む  


◇ 鳥たちの水辺

 橋の上から川をながめると、水はかならずしもまっすぐ流れてい るわけではありません。中州が流れをわけ、あちこちでヤナギの木 や大きな岩が流れに変化を与えています。岸に目をやると青々とし たヨシ原、そこは深い茂みになっていて、おいそれとはもぐりこめ ません。今は少なくなったそんな風景のなかで鳥たちは、ある時は ゆったりと、またある時はあわただしく夏をすごしています。 (生態研究部 江崎保男) 撮影:内田博、大谷内豊 水面につきでた岩の上で休息するササゴイ。水面に近いところをゆっ くりと飛ぶので、人目にとまりにくい鳥です。 中州で卵とヒナを抱くイカルチドリ。卵とヒナは石ころと区別がつきません。 ヨシの茎にとまってさえずるオオヨシキリ。夏の水辺の一番の歌い手 です。 川岸の枯れ木にとまっているカワセミ。餌を探しているのかもしれま せん。 水際でたたずむイソシギ。水生昆虫など水辺の小動物を餌とします。 ヨシ原にかけた巣で抱卵するヨシゴイ。首をまっすぐのばしてヨシに 擬態(ぎたい)する習性をもっています。 カワセミのダイビング。水中の魚を捕ります。

まえに戻る 目次へ つぎへ進む  


Copyright(C) 1995,1996, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1996/01/12