ハチとアリの博物館へようこそ

日本のハチ学は,世界のトップレベルにあります。 これは,常木勝次博士,岩田久二雄博士,坂上昭一博士の三人のすぐれた先覚者が 日本にいたからです。 残念なことに,この三人の偉人を最近相次いで失いました。

人と自然の博物館では,常木勝次博士,岩田久二雄博士,坂上昭一博士が研究された 貴重なハチ類の標本やスケッチ,そして著書,論文の寄贈をご遺族や門弟の方々から 受けることができました。 さらに,これらの貴重な標本や資料を収蔵できたことが一つの呼び水となって,他の ハチ研究者の方々の標本や資料も当館に集まりつつあります。 また,カリバチの一群であるアリ類の標本も,アジア各国のアリ研究者の方々の協力 を得て,日本だけでなくアジアの全種の標本が当館に集積されつつあります。

ハチ・アリの仲間,膜翅目昆虫は実数30万種に達すると考えれている動物界で最も 大きな生物群の一つです。その生態は昆虫の中でも最も多様で,知能的と思われる 行動も多く見られます。また,花粉の媒介など地球生態系の維持のために重要な役 割をはたしている昆虫でもあります。 当館では集積されつつあるハチ・アリの一大コレクションを活用し,ハチ・アリの 分類や生態を楽しく知ることができる展示や出版物を順次公開して行きたいと思っ ています。とくに、資料の保存管理上、専門家以外が目にすることのできなかった タイプ標本やレファレンス標本をインターネットの利用により、 「ハチとアリの博物館」として広く一般の方々に画像情報(電子図鑑)として提供 していく予定です。

(橋本佳明 人と自然の博物館)




(セナガアナバチのparatype標本と標本検眼台 写真 橋本佳明 人と自然の博物館)

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