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7-1. 附録 竹筒トラップの作り方と調べ方-竹筒トラップをつくって狩人バチの行動観察に挑戦してみよう

(絵 橋本佳明 人と自然の博物館)

(絵 橋本佳明 人と自然の博物館)

J. H. ファーブル

竹垣やわらぶき屋根の竹筒やヨシ筒に鳥のように巣を作って子育てをするハチの仲間がいることを知っていますか。このハチ達は、スズメバチやアシナガバチのように人をさすことのないおとなしいハチです。鳥の巣箱のように、軒下に竹筒を束ねた「竹筒トラップ」を仕掛けておくと、子育てをするハチ達を呼び寄せることができます。

ファーブルも「竹筒トラップ」を使って、ハナバチの子育てを観察しました。あなたも竹筒トラップを作って、ハチ達の行動観察にトライしてみませんか。あなたの「昆虫記」に、きっとファーブルも脱帽するに違いありません。
このページでは竹筒トラップのつくり方やしかけ方、観察の方法などを伝授します。竹筒トラップをつくって、夏休みの自由研究や環境生物調査などに挑戦してみてください。

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7-1-1 竹筒トラップの作り方

(絵 橋本佳明 人と自然の博物館)

ハチは種類ごとに巣をつくる筒の大きさが違っています.
筒の大きさの違う竹筒やヨシを用意すれば、色々なハチを集めることができます.

筒の大きさが同じものをそろえて、「ねじりっこ(園芸用の柔らかい針金)」ですだれのようにしばっていきます.

ポイント.1

竹は片方の節をのこして切ること

ポイント.2

あらかじめ半分に割ってガムテープでくっつけた竹筒を用意しておくと、竹筒の中の巣作りのようすを観察することができる

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7-1-2 竹筒トラップのしかけ方

〔絵 橋本佳明 人と自然の博物館)

竹筒トラップは立木や軒下などの直接雨が降りかからないところに水平にしかけます.とくに、筒の口が上向きにならないように注意しましょう.筒の中に雨水が入ると、ハチはいやがって巣をつくりません.
町中や雑木林など自然環境の違う場所や同じ環境でも方角の違う場所など、色々なところに竹筒トラップをしかけてみましょう.自然環境の違いによって、巣をつくるハチの種類が違います.

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7-1-3 竹筒トラップの調べ方

(絵 橋本佳明 人と自然の博物館)

ハチが竹筒に泥や葉っぱなどを運んできたら、ハチの巣づくりがはじまっています.ハチは子供にどんなえさを運んでくるでしょうか?竹筒の中にはなにかはいっているのでしょうか?さあ、君もハチの巣作りのようすを観察して、ファーブルのように昆虫記を書いてみよう.

(絵 橋本佳明 人と自然の博物館)

竹筒トラップをつかったハチの生態観察のポイントを下に書き出してみました.これ以外にも、竹筒トラップを使えば、おもしろいハチの習性をいろいろ観察することができます.

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7-1-4 もっとくわしく調べよう

冬をむかえた竹筒トラップの筒は、さまざまなハチの巣作りのあとで埋まります.入り口を閉じた筒のなかでは、いろいろなハチがそだっています.

竹筒をわって、巣の中のようすを調べてみましょう.わった竹は中をくずさいように気をつけて、ガムテープでくっけて、もとの場所にもどしておけば、新しいハチが羽化してきます.

竹筒の中を調べ終わったら、ハチの幼虫(とえさ)やさなぎを透明なビンにうつして、その成長を観察することもできます.

竹筒トラップの記録用紙の見本です.

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