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昆虫不思議発見

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"針の穴を飛び抜けられる虫がいる"

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アザミウマの卵に寄生するハチのなかまに,メス成虫の体長が0.18mmしかないものがいます.シャープペンシルの芯(0.5mm)の太さの3分の1ほどしかありませんが,ちゃんと翅をもっていて,針の穴を飛び抜けることもできます.このハチのメスこそ世界最小の昆虫と思われていました.しかし,1997年にもっと小さなハチが発見されました.チャタテムシの卵に寄生するハチのオスで,体長がわずか0.139mmしかありません.このオスは翅をもっていません.現在のところ,このオスが世界最小の昆虫ですが, もっと小さな昆虫が発見されるかもしれません.

 最大の昆虫

現在知られている最大の昆虫はナナフシのなかまで,体長が33cmもあります.アトラスガのなかまには,翅をひろげた大きさが30cmになるものもいます.さらに,3億年前の昔には体長40cm,翅をひろげた大きさが70cmにもなるトンボがいたことが化石から知られています.このトンボの模型をつくって,体の構造を研究した結果から,このサイズが昆虫が大きくなれる限界だと考えられます

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このコーナーでは,ファーブルにまなぶ展終了まで,昆虫の不思議を連載で紹介していきます.どんな不思議を見つけられるかな.