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兵庫県立自然系博物館(仮称)準備室ニュース

No.2  1990.3.22



博物情報

 最近、図書館といわずに情報センターと呼ぶところが増えています。確かに文字は情報そのものですから、文字がたくさん詰め込まれた本が集積した図書館は情報センターと呼ばれてもおかしくありません。
 本だけでなく、どんな物にも情報が存在します。だから、たくさんの「物」が集積される博物館も情報センターと呼ばれる資格は十分です。
 しかし、資格があっても、「博物」館から「博物情報」館になれるとは限りません。情報というのは、取り出し、構築し、利用されてはじめて、その存在が確認されるからです。
 そこで、「物」に存在する「情報」が利用しやすい形に整理され、有効に使われるシステムをつくりあげる必要がでてきます。
 新しい博物館をめざす職員の「情報」に対する強い意欲と、館を利用する県民の生きた目、この二つがしっかりと結びつけば、古いイメージから脱した、そして県民の日常生活に密接に結びついた「博物情報館」は着実に育っていきます。


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Copyright(C) 1998, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1998/03/27