◇ おすすめの本

★「養蜂の科学」      佐々木正己著    サイエンスハウス発行    1800円  最新のミツバチ研究の成果がわかると同時に、近代養蜂の基礎知識が得られ る好著、未来技術の可能性にも言及している。最後に主要養蜂用語の解説もつ いている。(生態研究部 大谷 剛)

★「スズメバチはなぜ刺すか」      松浦 誠著   北海道大学図書刊行会発行        2500円  スズメバチの最高権威の著者がハチの「さす」理由を解説しながら、スズメ バチの生活の魅力を、人間との関わりに主眼をおいて語る。ハチ毒についても 詳しく書かれている。(生態研究部 大谷 剛)

★「かごしま自然ガイド 鹿児島県本土のアリ」    山根正気ほか著    西日本新聞社発行           1200円  本のタイトルには鹿児島とあるが、日本に生息している大部分のアリの名前を 調べることのできる検索表が、アリの採集や標本の作り方、あるいは生態調査の 方法とともにわかりやすく紹介されている。(系統分類研究部 橋本佳明)

★「ファーブル昆虫記 2.狩りをするハチ 7.アリやハエのはたらき」    奥本大三郎訳/解説   集英社発行             各1900円 カリバチの習性ということになると、やはりファーブルの本を紹介しないわ けにはいかない。いつ読んでも新鮮さを失わない。奥本訳で読めるのは幸せと いうもの。  全巻訳が待ち遠しい。(生態研究部 遠藤知二)

★「花に引き寄せられる動物ー花と送粉者の共進化             (シリーズ地球共生系4)」    井上民二・加藤真編    平凡社発行               3200円   ハナバチの仲間は花を咲かせる植物とともに、花を咲かせる植物はハナバチと ともに、進化してきた。地球上でもっとも見事な共生関係の裏には、実はいろいろ なことが起こっている。(生態研究部 遠藤知二)

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Copyright(C) 1995, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 1995/12/18