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人博がやってくる

(開館10周年キャラバン事業)

−地域と交流する博物館−

 メインのひとつ ラフレシア(朝来町)

 

あなたのまちに人博

 今年、博物館は開館10周年です。その記念事業のひとつとして行われるのがキャラバン事業「人博がやってくる」です。 展示やセミナーをもって博物館員が地域にでかけます。5月から10月にかけて2週間ずつ、県下12カ所をまわります。その場所は以下の表の通りです。博物館は、三田市に位置し、広い兵庫県では博物館に来たことがなかったり、ご存じなかったりすることも多く、開館10周年の節目に、みなさんの身近に博物館を感じていただこうとこの事業を実施することになりました。

 

 魚竜とアンモナイト化石(三原町)

 

地元の方々と博物館員でつくるキャラバン

 「人博がやってくる」のひとつの特徴は、その企画段階から各県民局、関連行政機関と調整しつつ、地元の方々と実行委員会を立ち上げ、取り組んでいることです。地域にあった企画をねり、可能ならば地元団体主体の企画も実施していただきたいと考えています。地元の方々と博物館員でつくるオリジナルをめざしています。博物館では、地域ごとのコーディネーターを中心に、その企画に合わせ、チームを組みます。37人の研究員を中心に、展示物の搬入からセミナーや調査の実施、搬出まで、50人余りの館員が役割を分担しています。

 

化石の体験発掘会(緑町)

 

こんなものが“やってくる”

 「人博がやってくる」は、「ひとはくギャラリー」「ひとはくセミナー」「ひょうごリサーチプロジェクト」で構成されます。「ひとはくギャラリー」では、淡路花博で好評だった“ラフレシア”、白亜紀後期の恐竜“ティラノサウルス”頭部(レプリカ)、体長約4mの巨大魚竜“オフサルモザウルス”(レプリカ)などひときわ大きなものをシンボリックに配置するほか、博物館で開催していた企画展「ワンダフルカラー」から青く輝くモルフォチョウ(江田コレクション)他、地元活動グループによる展示や地元収集家によって寄贈されたコレクションの里帰り展示など、それぞれの地域で地元の方々のアイディアで工夫しています。「ひとはくセミナー」は、週末に子ども達も参加して体験できる、川の探索、夜間の昆虫観察会、野草観察や、地元の岩石についての解説やまちづくり討論会などを企画しています。「ひょうごリサーチプロジェクト」は、地域の自然を一番良く知っている、地元の方々と自然環境調査を行うもので、川の水温調査、今・昔野生動物生息調査、シダ植物分布調査、気温調査、街路樹調査などがあります。これらの結果は博物館のデータベースに加えたり、展示するなどしますので、みなさんに見ていただくことができます。

 

実習「川を探る」(明石市、明石川) 子どもたちによる巨大封入標本づくり(南光町) セミナー「兵庫の植物」受講風景(明石市)

 

11月4日「ひとはくフェスティバル」でフィニッシュ)

 この事業は、3月の朝来町でのモデル実施からスタートしました。これまでも交流のあった「あさご自然塾」を中心とする地元グループのみなさんのおかげで貴重なノウハウを得て、5月のスタートを切りました。現在、キャラバン進行中で、10月9日(水)県立神戸生活創造センター(神戸市)で終了します。この事業の集大成は「地域へひらけ! ミュージアム」をテーマに11月4日(月)の「ひとはくフェスティバル」で披露します。地域の方々との交流を形にしたいと思います。ぜひ、ご来館下さい。

 

 「ひとはくギャラリー」事業一覧

 

(生涯学習事業室 藤本 真里)



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Copyright(C) 1999, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo
Revised 2002/08/17