先日(2011年2月23日),久々に早春の篠山を訪れました。

目的はセツブンソウ(節分草)。

ちょっと時期が早いかなあ,でもここ三日ほどでずいぶん暖かくなったしなあ,と悩みながらも篠山市東部にある群落へ。

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お目当ての群落を訪れると・・・咲いていました!

直径2cmくらいの小さな花ですが,他の草たちはようやく芽をだしたかどうかという時期なので,素敵です。

つぼみも多くありましたが,日当たりの良い場所では,写真のようにたくさん咲いていました。

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セツブンソウはキンポウゲ科の植物。

白い部分は「がく」で,その内側にある黄色く見える部分が「花びら」です。一見,花びらには見えませんね。この黄色い部分には蜜腺があるので,この日もミツバチたちが訪れていました。さらにその内側の紫色の部分は雄しべの葯(やく)。さらに内側には雌しべがあります。

せっかくここまで来たのだからと,続けて篠山市西部の群落へ。こちらのセツブンソウは時期が早すぎるだろうと覚悟していたら,やっぱり早すぎて,開花個体はありませんでした。

そのかわり,ユキワリイチゲやセリバオウレンの花をなんとか見ることができました。3月に入ったら,もっと多くの花々が見られるでしょうね(下の写真:ユキワリイチゲ(左:葉とつぼみ,右:開花中の花))。

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(自然・環境評価研究部 布施)

 

 

 

 

 

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