連日新聞紙上で丹波の恐竜化石関連のニュースで賑わっていますネ。もうご覧になられましたか?曲竜類の歯の化石も明日10日まで3階丹波の恐竜化石コーナーで展示をしていますが、とにかく見に来てください。ほんとに「小っちゃ」いです。

 

 昨日からボランティア作業による第5次発掘調査が再開されています。取材に行ってきましたが、先日の曲竜類(鎧竜)の歯の化石発見の新聞報道やTVニュースを見られたのか、一般の見学者が多く来られていました。

 

朝の点呼とお弁当券配り 午前9時 発掘現場の上のプレハブ広場に、ひとはくの三枝主任研究員、池田研究員と緊急雇用の職員、非常勤の職員、そしてボランティアの発掘調査作業員が集合して朝の打合せをします。

 

 この日も、朝の時間帯は大変冷え込みが厳しかったです。

 

凍ってるし(+o+) 足下の地面を見ると、夕べから残っていた水分が凍てついて氷になっていました。地上のコケにも着氷(霜?)していて、本当に寒い中での作業再開でしたが、ボランティアの方々の作業は黙々と進められています。

 ここの現場での発掘調査の進め方は大まかに説明すれば、岩盤を削岩機で砕きながら、大きな化石を見つける作業と、砕かれた岩屑をさらにハンマーで細かく砕いて一つ一つ確認する作業とがあります。(さらに、発掘体験会のようなケースもあります)。そこで見つかった化石を持ち帰ってさらにクリーニングする作業です。

足場は悪いです

 地層が斜めになっているので、その面に沿って斜度はだいたい35°くらい(?)の非常に足場の悪い滑りやすい場所で、削岩機で岩を少しずつ砕いていきます。

 

 砕いている途中で、明らかに化石と思われる部分が露出すると、その場で手堀が進められます。崩さないように、タガネや刷毛、ブロアーなどを駆使し、丁寧にまわりを削っていきます。場合によっては、薬品で化石を保護しながら作業を進めることもあります。

慎重に慎重に  集中!!  もうすぐ取り出せる!!

 砕いた岩盤上に現れた化石は、このようにして取り外していきます。これが胴椎の化石などのように大きなモノになると同じ方法では取り外せませんが、やることは同じです。化石を傷めないように回りの岩石とともに岩塊を削りだし、石膏で固めた布で保護してプラスタージャケットというものにして取り出します。

岩盤から取り外されたプラスタージャケット  説明する三枝主任研究員 これは、第4次発掘調査の終盤で発見された胴椎が含まれたプラスタージャケットです。凸凹してるのは、中の胴椎を傷めないように保護するためにいっしょに封入した木材のせいでこんな形状になっています。新聞記者やTVカメラマンに三枝主任研究員が説明をしていますが、大きさはだいたい、たて60cm、よこ50cm、あつさ40cmくらいで、大きく3つくらいに分かれていると思われます。

激励にみえた辻重五郎丹波市長 この日は、ボランティア作業の再開の日でもあったので、地元丹波市の辻重五郎市長が作業の激励に。

 

 写真は、第一発見者のうちの一人、村上茂氏と話をされている様子です。

  情報管理課:八尾みんな頑張ってます

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